JP2006085549A - ネットワーク機器、ネットワーク通信設定の確認方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ネットワークを介して通信可能なサーバからサービスの提供を受ける機能を有するネットワーク機器に、上記サービスに特化した通信手続きを、上記サーバとの間で実行させ(S1,S2)、その通信手続きの実行結果に基づいて設定内容の適否を確認させるようにした(S3〜S6)。この場合において、ネットワーク機器が上記サーバに認証を受けられることも確認するようにするとよい(S8〜S13)。
【選択図】 図8
Description
このようなネットワーク通信に関する設定に関連する技術としては、例えば特許文献1に記載のものが挙げられる。
これに対し、上記の特許文献1には、ネットワークに関する設定を行った時点で、DNS(Domain Name System)サーバに問い合わせを行ったり、通信相手にPINGコマンドを発行したりすることにより、ネットワーク通信に関する設定が正しいことを確認することが記載されている。しかし、特許文献1に記載の技術は、サーバ名やIP(Internet Protocol)アドレス等の極めて限定的な設定内容のみを確認するものである。このため、この技術を用いても、通信相手が実際にサービスを提供する態勢にあるか否かまでは確認できなかった。従って、設定の適否の把握という点で不十分であった。
この発明は、このような問題を解決し、ネットワークを介して通信可能なサービス提供装置からサービスの提供を受けようとする場合において、そのための設定内容の適否を容易に把握できるようにすることを目的とする。
さらに、上記通信手続に、そのネットワーク機器が上記サービス提供装置に認証を受ける手続を含めるようにするとよい。
また、上記のネットワーク機器において、上記通信手続を、上記サービス提供装置に上記サービスに特化したデータを送信して上記サービスに特化した返信を受け取る手続とし、上記設定の適否の確認を、上記返信に基づいて行うようにするとよい。
また、この発明の記録媒体は、上記のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータを上記のネットワーク機器として機能させてその特徴を実現し、同様な効果を得ることができる。
この発明の記録媒体によれば、上記のプログラムを記憶していないコンピュータにそのプログラムを読み出させて実行させ、上記の効果を得ることができる。
まず、この発明のネットワーク機器の実施形態であるデジタル複合機(MFP)の構成について説明する。図1は、そのMFPの構成を示したブロック図である。
図1に示したMFP10は、コピー、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ通信等の種々の機能を有する画像処理装置であり、CPU11,ROM12,RAM13,不揮発性メモリ14,パネルI/F(インタフェース)15,ネットワークI/F16,エンジン部17を備え、これらがシステムバス18によって接続されている。また操作表示部19がパネルI/F15に接続されている。
ROM12は、不揮発性の記憶手段であり、CPU11が実行するプログラムや、固定的なパラメータ等を記憶する。ROM12を書き換え可能な記憶手段として構成し、これらのデータをアップデートできるようにしてもよい。
不揮発性メモリ14は、フラッシュメモリやHDD(ハードディスクドライブ)等による書き換え可能な不揮発性記憶手段であり、CPU11が実行するプログラムや、装置の電源がOFFされた後でも保持しておく必要があるパラメータの値等を記憶する。
図2に示した構成においては、MFP10をユーザ側環境に配置し、LAN70に接続している。
そして、MFP10は、サーバのIPアドレスや、通信に使用するプロトコル及びポート等に関するネットワーク通信設定が適切になされている場合には、各サーバ30〜50と通信し、これらのサーバが提供する機能を利用することができる。
また、ユーザ側環境においては、PC20もLAN70に接続して設けており、MFP10の場合と同様に、適切なネットワーク通信設定がなされている場合には、各サーバ30〜50,80が提供するサービスを利用することができる。
まず、図3に、MFP10がネットワーク通信設定を受け付ける際に操作表示部19に表示させる画面の例を示す。
MFP10においては、ユーザが操作表示部19からネットワーク通信設定モードへの移行を指示した場合、まず図3に示すような通信設定画面100を操作表示部19に表示させる。
そして、ユーザがSMTP設定キー101を押下した場合、SMTPを用いた通信すなわちSMTPサーバが提供するサービスを利用するための通信に関する設定を受け付けるための画面に移行する。
そして、このSMTPサーバ設定画面110においては、ユーザは、アドレス入力部111に利用したいSMTPサーバのIPアドレスを入力し、ポート入力部112にコマンド等の送信先とするポートの番号を入力してこれらの情報を指定することができる。また、認証指定キー113及び暗号化指定キー114により、通信時の認証有無及び認証用パスワードの暗号化有無を指定することができる。
図5に、この画面の表示例を示す。
このPOP3サーバ設定画面120は、図4に示したSMTPサーバ設定画面110とほぼ同様な構成である。そして、ユーザは、アドレス入力部121,ポート入力部122,暗号化設定キー124,確認キー125,設定キー126,キャンセルキー127により、SMTPサーバ設定画面110の場合と同様に通信に関する設定を行うことができる。ただし、POP3は、標準で認証を行うプロトコルであるので、認証有無の指定を行うための認証指定キーを設けていない点が、SMTPサーバ設定画面110と異なる。
図6にこの処理のフローチャートを示す。この処理が、この発明のネットワーク通信設定の確認方法に係る処理である。
MFP10のCPU11は、図4や図5に示した確認キーが押下されると、所要の制御プログラムを実行することにより、図6のフローチャートに示す処理を開始する。この場合において、押下された確認キーを含む画面に入力されている指定内容が、適否の確認対象とするネットワーク通信設定の内容であると考えることができる。
この処理においては、まずステップS1で、選択されているプロトコルに応じた通信確認用の通信手続きの情報を取得する。
この図に示すように、各プロトコルと対応する通信確認のための通信手続きの情報は、指定されている通信先に送信すべきデータの情報と、その通信先がMFP10に対してサービスを提供できる場合に応答として返してくるはずのデータの情報として記載されている。なお、応答については、通信相手が対応している機能の種類に応じて異なる内容となることも考えられるため、最低限応答に含まれているはずの内容を記載するようにしている。
これらの通信プロトコルは、通信相手が提供するSMTPサーバやPOP3サーバとしての機能を実現するためのプロトコルであるから、これらのプロトコルに沿った通信手続きは、通信相手が提供するサービスに特化したデータを送信し、そのサービスに特化したデータを受信する通信手続であると言える。
図6の処理において、ステップS1で通信手続きの情報が取得できると、ステップS2に進み、確認キーの押下された画面において指定されているIPアドレスの、同じく指定されているポートにアクセスし、ステップS1で取得した内容の通信手続きを実行してそのアクセス先から応答を取得する。なお、ここで用いるIPアドレスやポートは、MFP10で有効になっている設定内容とは一致しなくてよい。
そこで、ステップS3でポートが開いているか否か判断する。そして、開いていなければ(IPアドレスに該当する装置が見つからなかった場合も含めて)、IPアドレス及びポートによって指定されたアクセス先とは通信できず、確認対象のネットワーク通信設定の内容が不適切であると判断して、ステップS6で操作表示部19にポップアップ画面等により接続失敗の旨を表示して処理を終了する。
そして、正しい応答であれば、IPアドレス及びポートによって指定されたアクセス先と、選択されているプロトコルにより通信可能であるので、MFP10は、指定されたアクセス先から所要のサービスの提供を受けられる状態であり、確認対象のネットワーク通信設定の内容は適切であると判断し、ステップS5で操作表示部19にポップアップ画面等により接続成功の旨を表示して処理を終了する。
そこで、認証の成否も含めて設定の適否を判断するようにすることも考えられる。
図8に示す処理は、ステップS1〜ステップS6については、図6に示した処理と同様なものである。しかし、ステップS5において接続成功の旨を表示した場合、ステップS7以降の処理に進むようにしている。
そして、ステップS7では、確認キーの押下された画面において、認証を行う旨の指定がなされているか否か判断する。なお、POP3やIMAP4のように標準で認証を行うプロトコルの場合には、特に指定がなくてもステップS7の判断はYESとなる。
そして、認証を行う場合には、ステップS8に進み、ユーザ名とパスワードの入力を要求する。この要求は、例えば入力受付画面を操作表示部19に表示させることにより行うことができる。
なお、ユーザ名やパスワードについては、図4や図5に示した画面等において予め入力しておけるようにしてもよい。そして、この場合にはステップS8では改めて入力を要求する必要はなく、既に入力されている値を取得するのみでよい。
また、MFP10は、不揮発性メモリ14に、通信に使用するプロトコルと、そのプロトコルに応じた認証確認のための通信手続きとを対応させてテーブルとして記憶しており、選択されているプロトコルが把握できれば、このテーブルを検索することにより、必要な通信手続きの情報を取得することができる。
この図に示すように、各プロトコルと対応する認証確認のための通信手続きの情報としては、MFP10側が指定されている通信先に送信すべきコマンド等を示す情報と、認証処理が正常に進行している場合に通信先が応答として返してくるはずのデータを示す情報とを、図8に示した通信確認の後から認証手続きの終了まで順次記載するようにしている。図10において、「C:」はMFP10側が送信する情報を示し、「S:」は通信先からの応答を示す。また〔〕は、そのカッコの位置に、そのカッコ内に示した情報を記載することを意味するものである。なお、応答について、最低限応答に含まれているはずの内容を記載するようにしていることは、図7の場合と同様である。
なお、これらの手続きにおいて使用するユーザ名とパスワードは、図8のステップS8で入力を受け付けたものである。
図8の処理において、ステップS9で通信手続きの情報が取得できると、ステップS10に進み、ステップS2の場合と同じIPアドレス及びポートで指定される通信先にアクセスし、ステップS9で取得した内容の通信手続き(認証処理)を実行してそのアクセス先から応答を取得する。この場合において、手続きの途中でも、アクセス先が認証処理に対応していなかったり、認証が失敗であったりすることがわかれば、その時点でステップS11に進むようにしてよい。
そして、認証が成功していれば、指定されたアクセス先に認証を受けることができる状態であるので、ネットワーク通信設定の内容は適切であると判断し、ステップS12で操作表示部19にポップアップ画面等により認証成功の旨を表示して処理を終了する。
そして、この処理においては、まずステップS21で、指定されているIPアドレスに対してICMP(インターネット・コントロール・メッセージ・プロトコル:Internet Control Message Protocol)のパケットを送信する。すなわち、PINGコマンドを送信する。ネットワークを介した通信が可能になっている装置であれば、このコマンドに対する応答を返してくるはずである。
一方、ステップS22で応答があれば、少なくとも指定されているIPアドレスの機器と通信し得る状態であることがわかる。
そこで、ステップS23で、その指定されているIPアドレスの指定されているポートに、UDPのパケットを送信する。このパケットに対しては、受信に対する応答は期待できないが、送信先のポートが閉じていれば、Unreachableの応答が帰ってくるはずである。
例えば、MFP10が使用する認証方式に応じて、図10に示した通信手続きの内容が変化することもあるし、通信先の装置に対応している認証方式を問い合わせ、これに合った方式を自動的に選択して認証処理を行うようにすることも考えられる。また、図7又は図10に示したような通信手続きにおいて、実質的な動作を要求するコマンドを通信先に送信し、そのコマンドが正常に実行できた場合にMFP10のネットワーク通信設定が適切であると判断するようにすることも考えられる。
また、図8に示したような手続きと図10に示したような手続きとを一連の手続きとして記憶させ、実行させるようにし、認証を行う場合には、認証まで成功した時点でネットワーク通信設定が適切である旨をユーザに伝えるようにしてもよい。また、既にMFP10の動作に反映させてある設定内容の適否を、図6や図8のような処理により確認できるようにしてもよい。
これらの変形を組み合わせてもよいことはもちろんである。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
従って、この発明を利用することにより、ネットワーク通信設定を行う際の操作性が高いネットワーク機器を構成することができる。
15:パネルI/F、16:ネットワークI/F、17:エンジン部、
18:システムバス、19:操作表示部、20:PC、30:SMTPサーバ、
40:POP3サーバ、50,80:IMAP4サーバ、60:ルータ、70:LAN、
90:インターネット、100:通信設定画面、110:SMTPサーバ設定画面、
120:POP3サーバ設定画面、130:パスワード入力画面
Claims (7)
- ネットワークを介して通信可能なサービス提供装置からサービスの提供を受ける機能を有するネットワーク機器であって、
前記サービスに特化した通信手続を、前記サービス提供装置との間で実行する手段と、
前記通信手続の実行結果に基づいて設定内容の適否を確認する手段とを設けたことを特徴とするネットワーク機器。 - 請求項1記載のネットワーク機器であって、
前記通信手続が、前記サービス提供装置が実際に前記サービスを提供できることを確認するための通信手続であることを特徴とするネットワーク機器。 - 請求項2記載のネットワーク機器であって、
前記通信手続が、当該ネットワーク機器が前記サービス提供装置に認証を受ける手続を含むことを特徴とするネットワーク機器。 - 請求項1記載のネットワーク機器であって、
前記通信手続が、前記サービス提供装置に前記サービスに特化したデータを送信して前記サービスに特化した返信を受け取る手続であり、
前記設定の適否の確認を、前記返信に基づいて行うようにしたことを特徴とするネットワーク機器。 - ネットワークを介して通信可能なサービス提供装置からサービスの提供を受ける機能を有するネットワーク機器に、
前記サービスに特化した通信手続を、前記サービス提供装置との間で実行させ、
前記通信手続の実行結果に基づいて設定内容の適否を確認させることを特徴とするネットワーク通信設定の確認方法。 - コンピュータを、
ネットワークを介して通信可能なサービス提供装置からサービスの提供を受ける手段と、
前記サービスに特化した通信手続を、前記サービス提供装置との間で実行する手段と、
前記通信手続の実行結果に基づいて設定内容の適否を確認する手段として機能させるためのプログラム。 - 請求項6記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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