JP2004102444A - 通信装置、通信方法、通信プログラム及び記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが、匿名FTPサーバであるか否かを意識することなく、匿名FTPにアクセス可能とすること。
【解決手段】FTPサービスを提供しているFTPサーバに接続する際に、接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行う(S402)。
【選択図】 図9
【解決手段】FTPサービスを提供しているFTPサーバに接続する際に、接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行う(S402)。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信装置、通信方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
LANやインターネット等のネットワークを経由してデータを送受信するサービスの1つとして、FTPサーバを使ってファイルを転送するサービスは従来から利用されている。
【0003】
FTPサーバには、FTPサーバに登録されたユーザIDとパスワードが必要なプライベートFTPサーバと、特定のユーザID(”anonymous”が一般的であるが、サーバ側の設定によって変更することも可能)とパスワード(通常は電子メールアドレス)によってアクセス可能なパブリックFTPサーバ(匿名FTPサーバ)が存在し、用途に応じてサービスを提供している。
【0004】
FTPサーバが提供するサービスを受けるためには、ユーザIDとパスワード、ファイルのやりとりをするためのコマンドを送受信可能なFTPクライアントプログラムを使ってアクセスする。
【0005】
このFTPクライアントプログラムを実装した装置やPC上のアプリケーションも提案されており、特開平11−232184では、予め上記ユーザIDとパスワードを登録しておくことによって、ボタン一つでファイルをダウンロードし、画像データとして出力する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら従来のFTPクライアントでは、ユーザIDが登録されていることが必須条件であった。また、匿名FTPサーバへのアクセスを行う場合も、ユーザIDの登録が必要ない替わりに、明示的に匿名FTPサーバへのアクセスを行う設定をしなければならなかった。
【0007】
つまり、FTPサーバへのアクセスごとにそのFTPサーバが匿名か否かを判断していた。
【0008】
本発明は上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ユーザが、匿名FTPサーバであるか否かを意識することなく、匿名FTPにアクセスすることのできる通信装置及び通信方法並びに通信プログラムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
FTPサービスを提供しているFTPサーバに接続する為のネットワーク接続手段と、
FTPサーバにログインするために必要な登録情報を記憶する記憶手段と、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶手段に登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行うように前記ネットワーク接続手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする。
【0010】
前記制御手段は、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶手段に登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”ftp”または任意の文字列を指定してFTPサーバに対して接続を行うように前記ネットワーク接続手段を制御することも選択的に可能であることを特徴とする。
【0011】
前記制御手段は、
前記ネットワーク接続手段により接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するパスワードが未登録であった場合は、自動的に自機の電子メールアドレスを指定してFTPサーバに対して接続を行うように前記ネットワーク接続手段を制御することを特徴とする。
【0012】
前記制御手段は、
前記ネットワーク接続手段により接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するパスワードが未登録であった場合は、予め登録された複数の自機の電子メールアドレスのうち、未登録時のパスワードとして選択された電子メールアドレスを自動的に指定してFTPサーバに対して接続を行うように前記ネットワーク接続手段を制御することを特徴とする。
【0013】
指定したFTPサーバにログインできた場合には、未登録であったユーザIDに”anonymous”を登録することを特徴とする。
【0014】
前記制御手段は、
前記ネットワーク接続手段により接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するパスワードが未登録であった場合は、ユーザにパスワードの入力を促すことを特徴とする。
【0015】
前記通信装置は、
複数のキーを含む入力手段を更に有し、
前記記憶手段は、
前記入力手段の各々のキーと対応して、前記FTPサーバにログインするために必要な登録情報を登録する複数の登録領域を含み、
前記制御手段は、
前記複数キーのうち、いずれか1つのキーが押下された場合に、押下されたキーに対応する情報を読み出し、FTPサーバにログインする為の情報とすることを特徴とする。
【0016】
画像データを蓄積する為の画像メモリと、
前記FTPサーバに対して前記画像メモリに蓄積された画像データを送信し、または、前記FTPサーバから画像データを受信して前記画像メモリに蓄積する画像送受信手段と、
を更に有することを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
FTPサーバにログインするために必要な登録情報を記憶する記憶ステップと、
FTPサーバアドレスを接続対象として指定する指定ステップと、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶ステップで登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行う接続ステップと、
を有することを特徴とする。
【0018】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
コンピュータに、
FTPサーバにログインするために必要な登録情報を記憶する記憶ステップと、
FTPサーバアドレスを接続対象として指定する指定ステップと、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶ステップで登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行う接続ステップと、
を実行させることを特徴とする。
【0019】
上記目的を達成するため、本発明に係る記憶媒体は、
コンピュータに、
FTPサーバにログインするために必要な登録情報を記憶する記憶ステップと、
FTPサーバアドレスを接続対象として指定する指定ステップと、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶ステップで登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行う接続ステップと、
を実行させる通信プログラムを格納することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0021】
本発明に係る通信装置の実施形態として、インターネットファクシミリ装置について説明する。
【0022】
(構成)
図1は、本ファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0023】
同図において、CPU100は、システム制御部であり、装置全体を制御する。ROM101は、CPUの制御プログラムを格納するものである。RAM102は、プログラム制御変数等を格納するためのものである。また、オペレータが登録した送信宛先や各種設定値、装置の管理データ類、各種ワークバッファもRAMに格納される。図2は、ROM101及びRAM102のメモリマップを示す図である。
【0024】
表示部104は、LCD,LED等でユーザに表示通知するためのものである。操作部103は、キーボード、タッチパネル等で構成され、オペレータが各種入力操作を行うためのものである。また、操作部103は、2つのワンタッチキーを有している。画像読取部106は、コンタクトセンサやCCDを使って、100のCPUからの制御に従い、原稿から画情報を読み込む。
【0025】
ネットワーク通信ボード105は、LANやWANなどのネットワークに接続し、外部の通信装置やサーバとデータの送受信を行う為のものである。
【0026】
モデム107は、ファクシミリの送受信信号の変復調を行うものであり、NCU108は、選択信号(ダイヤルパルスまたはトーンダイヤラ)を回線制御部109を介して、一般公衆回線に送出する機能を有し、呼び出し音の検出による自動着信動作も行う。
【0027】
記録部110は、プリンタのエンジン部分であり、画信号を受け取り、記録紙に印字する機能や、印字後の記録紙を排出する機能を持っている。
【0028】
ネットワーク通信ボード105は、LANやWANなどのネットワークに接続し、他の通信装置やサーバなどとデータの送受信を行う為のものである。
【0029】
<関連する登録情報>
本実施形態に係るインターネットファックスにおいて、RAM102に様々な情報を登録可能である。以下に、画像を送信する前に登録すべき情報について列挙する。
【0030】
(ワンタッチキーへの登録)
上述したように本実施形態としてのインターネットファックスは、2つのワンタッチキーを装備している。ワンタッチキーには、通常のファクシミリ送信用の宛先である電話番号の他、インターネットファクシミリの宛先である電子メールアドレスや、FTPによる送信の宛先であるFTPサーバのアドレスなどの登録が可能である。
【0031】
これらのワンタッチキーをFTPによる通信のために用いる場合には、図3のように、以下の項目をそれぞれのワンタッチキーに登録する。
・FTPサーバアドレス
・通信の種類
・ユーザID
・パスワード
・ディレクトリ
上記の「FTPサーバアドレス」は、送信先のFTPサーバのホスト名もしくはIPアドレスである。
【0032】
「通信の種類」としては、FTPサーバに対してデータを送信する場合は「送信」を、FTPサーバからデータを受信したい場合は「受信」を指定する。
【0033】
「ユーザID」としては、プライベートFTPサーバへのアクセスの場合、FTPサーバにログイン可能な(FTPサーバにアカウントのある)ユーザIDを登録する。
【0034】
また、匿名FTPサーバへアクセスする場合、ユーザIDは”anonymous”と登録しておいてもよいし、一部の匿名FTPサーバはユーザIDとして”ftp”を使っているので、”ftp”と登録しておいてもよいし、未登録でもよい。
【0035】
「パスワード」は、プライベートFTPサーバへのログインには必要な情報であるが、未登録でもよい。また、ユーザIDが登録されていない状態で、パスワードを登録することはできない。
【0036】
「ディレクトリ」とは、FTPサーバへデータを送信する場合、送信するファイルをFTPサーバのディレクトリのどこに置くかを決めるものである。ディレクトリが未登録の場合は、FTPサーバの設定に従って、ログイン時のディレクトリにデータがアップロードされる。また、ディレクトリが登録されていても、登録されたディレクトリが存在しない場合は通信エラーとなる。
【0037】
また、FTPサーバからデータを受信する場合、受信するファイルが格納されているFTPサーバ内のディレクトリを指定する。
【0038】
ディレクトリが未登録の場合は、FTPサーバにおいて設定された、ログイン時のディレクトリからデータを受信する。
【0039】
また、登録されているディレクトリが存在しない場合は、送信と同様に通信エラーとなる。
【0040】
(電子メールアドレスの登録)
図4に示すように、本インターネットファックスには、自機に関する情報を複数登録可能である。ここでの登録項目には、以下のものがある。
・ 自機電話番号
・ 名称
・ メールアドレス
図4において、通常は番号0の登録内容が通信に使用されるが、ユーザの設定で他の番号の登録内容を使用することも可能である。
【0041】
(匿名FTPに関する設定)
図5に示すように、本インターネットファックスには、匿名FTPサーバにアクセスするための情報を登録可能である。ここでの登録項目には、以下のものがある。
・ユーザID設定
・パスワード設定
・書換え設定
「ユーザID設定」には、「anonymous」、「ftp」、「ユーザ設定」のいずれかを設定する。一般的な匿名FTPサーバでは、ユーザIDを”anonymous”で受け付けるように設定されているが、中には”ftp”となっているところもあるため、固定のユーザIDとしては、これら2つのどちらかを選択する。また、特殊な設定によりこれらのユーザIDを受け付けないような匿名FTPサーバに対応する為に、ユーザの入力できる任意のユーザIDも設定可能としている。
【0042】
「パスワード設定」には、「固定」、「選択」、「任意」のいずれかを設定できる。「固定」とした場合、自機登録情報の0番に設定された自機のメールアドレスをパスワードとして採用する。また、「選択」とした場合、自機登録情報の任意の番号に設定された自機のメールアドレスをパスワードとして採用する。通常、匿名FTPサーバでは、パスワードは認証用としては使われていない(どのようなパスワードでもアクセスできる)が、慣例に従って、ここでも匿名FTPサーバを利用するユーザのメールアドレスをパスワードとして使用するものとする。そのため、自機情報に登録されていないメールアドレスをパスワードとして使用したい場合は、「ユーザ設定」を選択して任意の文字列を設定し、パスワードとして使用する。
【0043】
「書換え設定」とは、上記ユーザIDやパスワードが未登録であった場合、FTPサーバへ接続した際に接続処理で用いたユーザIDやパスワードにそれぞれ書き換えるかどうかを設定するものである。その設定値としては、「する」か「しない」かを設定でき、「する」と設定した場合には、書換え設定詳細として「ユーザIDのみ」か、「ユーザIDとパスワードの両方」かを選択可能である。
<FTPによる通信>
具体的に、図3乃至図5のように各種設定を行ったものとして、FTPによる通信の処理について、図6乃至図11のフローチャートに基づいて説明する。
【0044】
ワンタッチキー01、02には、通信の種類として「送信」が設定されているので、いずれかのワンタッチキーを押下して宛先を指定後に画像を読み込ませた場合、或いは、画像を読み込ませた後に、いずれかワンタッチキーを押下した場合には、FTPによる通信が開始される。
【0045】
なお、いずれかのワンタッチキーに、通信の種類として「受信」が設定されていた場合は、そのワンタッチキー押下直後から、FTPによる通信が開始される。
【0046】
FTPによる通信においては、図6のフローチャートにあるように、まずステップS101で宛先処理を行い、次にステップS102でFTPサーバ接続処理を行い、更にステップS103でデータ通信処理を行う。以下に各処理の詳しい内容について説明する。
【0047】
(宛先処理)
以下、宛先処理について、図3、図5の登録テーブル及び、図7、図9、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0048】
ユーザが図3のように登録されたワンタッチキー01を押下した場合、サーバアドレスが登録されているので、ステップS201からステップS202に進む。なお、サーバアドレスが登録されていないワンタッチキーが押下された場合には、異常終了となり通信エラーなどのエラー表示を行う処理に移行する。
【0049】
また、ユーザIDも登録されているので、ステップS202からステップS203に進む。
【0050】
さらに、パスワードも登録されているので、宛先処理を終了し、次のFTPサーバ接続処理に移行する。
【0051】
一方、ユーザが図3のように登録されたワンタッチキー02を押下した場合、サーバアドレスは登録されているので、ステップS201からステップS202に進む。次に、ユーザIDは、ワンタッチキー02には登録されていない。そのため、ステップS202からステップS204に進み、ユーザID設定処理に移行する。
【0052】
ユーザID設定処理について、図9に示す。
【0053】
ユーザID設定処理では、まず、ステップS401で匿名FTP設定(図5)の「ユーザID設定」がどのように設定されているかを読出す。そして、匿名FTP設定(図5)のユーザID設定に応じて、ステップS402〜S404に進み、ユーザIDとして何を採用するかを決定する。
【0054】
図5に示す設定では、”anonymous”が設定されているので、ステップS401からステップS402に進み、ユーザIDとして”anonymous”を採用する。
【0055】
図7に戻り、ステップS204からステップS203に進むと、パスワードの読み出しを行う。図3に示したように、ワンタッチキー02には、パスワードも登録されていない為、ステップS205に進み、パスワード設定処理に移行する。
【0056】
ユーザID設定処理について、図10に示す。
【0057】
パスワード設定処理でも、ユーザID設定処理と同様に、ステップS501で匿名FTP設定(図5)の「パスワード設定」にどのように設定されているかを読出す。そして、その設定に応じて、ステップS502〜S504に進み、パスワードとして何を採用するかを決定する。
【0058】
図5に示す設定では、”固定”と登録されているので、ステップS501からステップS502に進み、自機登録情報の番号0の登録内容を参照し、番号0に登録されている自機メールアドレスである、”○○@○○○.co.jp”をパスワードとして採用する。
【0059】
上述の手順により、サーバアドレスさえ登録されていれば、ユーザIDとパスワードとして何を採用するかを決定することができる。
【0060】
(FTPサーバ接続処理)
次に、FTPサーバとの通信処理について、図3、図5の登録テーブル及び、図8、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0061】
ワンタッチキー02が押下された場合、上述の宛先処理によって、ユーザIDとパスワードとを決定すると、次に、登録されているサーバアドレスからFTPサーバへの接続を確立する(S301)。
【0062】
図11は、このステップS301で行われる接続確立処理について詳しく説明したフローチャートである。
【0063】
FTPサーバへの接続処理では、IPアドレスを使って接続を行う為に”名前解決”と呼ばれる、IPアドレスの取得処理を行っている。
【0064】
そこでまず、ステップS601として、登録されているFTPサーバアドレスがIPアドレスなのかを判別する。
【0065】
IPアドレスであった場合は、そのまま登録されているIPアドレスを使用してFTPサーバへの接続を行う(S602)。
【0066】
登録されているFTPサーバアドレスがIPアドレスでない場合(例えば、ワンタッチキー02の場合)、登録されているDNSサーバに問い合わせて、FTPサーバ名”ftp2.○○○.co.jp”の”名前解決”を行ってIPアドレス取得を行う(S603)。
【0067】
問い合わせたDNSサーバからIPアドレスが正しく取得できた場合は、ステップS604からステップS602に進み、そのIPアドレスを使用してFTPサーバへの接続を行う。
【0068】
逆に、ステップS604でIPアドレスが取得できなかった場合、登録されていたFTPサーバのアドレスがネットワーク上に存在しないと判断し、異常終了する。この場合、通信エラーなどを表示して、ユーザに登録の確認を促しても良い。
【0069】
(FTPサーバへのログイン)
図8に戻り、ステップS301でFTPサーバに対する接続が確立されると、次に、上述の”名前解決”によって得られた”ftp2.○○○.co.jp”のIPアドレス対して、FTPのコントロールコネクションによるログインを行う。
【0070】
FTPサーバへのログインには、IPアドレスと、接続する為のポートが必要である。
【0071】
なお、FTPサーバへの接続時には、ASCIIコードの文字列によって、FTPサーバとFTPクライアントとしての本ファクシミリ装置とでやりとりを行う。
【0072】
以下に「」で記述した文字列は、そのやりとりで使われる文字列である。FTPサーバからの応答の文字列は、「」で記述した文字列の後にメッセージが続く場合もあるが、ここでは、FTPサーバからの応答文字列の内、接続の判断のために用いている文字列のみを記述する。
【0073】
まず、指定されたIPアドレスに対して、FTPのコントロールコネクションによる接続を行うと、FTPクライアントとしての本ファクシミリ装置は、サーバ側からの応答として文字列を受け取る。
【0074】
この時、ステップS302でFTPサーバの受け入れ可能状態を表す「220」を受信したか否かを判定する。
【0075】
ここで受信した応答が「220」以外の場合、接続を試みたIPアドレスのサーバはFTPサービスを提供していないなどの場合であり、異常終了する。
【0076】
ステップS302で「220」を受信した場合、受け入れ可能であると判断し、ステップS303に進み「”USER”+ユーザID」を送信する。ここで、送信するユーザIDは上述の宛先処理によって決定したユーザID、”anonymous”である。
【0077】
つまり、「220」をFTPサーバから受け取った場合、本装置は、「USER anonymous」を送信する。
【0078】
次に、ステップS304で、FTPサーバに送信したユーザIDが登録されていることを示す「331」を受信したか否かを判定する。
【0079】
「331」以外の場合、FTPサーバは送信したユーザIDに対するサービスが提供できないため、FTPクライアントは異常終了する。
【0080】
ステップS304で「331」を受信した場合、送信したユーザIDが登録されていることが確認されたので、次にステップS305で「”PASS””+パスワード」をFTPサーバに送信する。パスワードは上述の宛先処理によって決定したパスワード、”○○○@○○○.co.jp”である。
【0081】
つまり、「331」をFTPサーバから受け取った場合、本装置は「PASS ○○○@○○○.co.jp」を送信する。
【0082】
パスワード送信後、ステップS306で「230」を受信するか否かを判定することにより、FTPサーバにログインしたことを確認できる。
【0083】
ステップS306で「230」以外を受信するのは、FTPサーバ側で、送信したパスワードが間違っているなどの判断がされた場合であり、この場合、本装置は、FTPサーバとの接続処理を異常終了する。
【0084】
以上、FTPサーバへの接続処理について説明したが、ここで説明した以外の接続処理については、IETF(The Internet Engineering Task Force)の管理する、RFC(Request For Comment)959やRFC1123で詳細に規程されている。これは、後述する接続後のファイル送受信処理についても同様である。
【0085】
以上のようにFTPサーバへ接続して、ログインすることができた場合、次に、ステップS307に進み、匿名FTP設定(図5)に従って、登録内容の書換え処理に移る。
【0086】
まず、ステップS307では、書換え設定を判定する。図5の書き換え設定の欄が、「しない」と設定されている場合は接続処理を終了し、データ通信処理(S103)に移行する。
【0087】
図5のように、書換え設定が「する」と設定されている場合、ステップS308に進み、その詳細設定において「ユーザIDのみ」と設定されているか否か判定する。
【0088】
ここで、詳細設定において「ユーザID・パスワード」となっている場合、ステップS309に進み、パスワードを書き換える処理を行った後に、ステップS310に進み、ユーザIDを書き換える処理を行う。すなわち、パスワードとユーザIDを、上述のFTPサーバに接続する為に使用したパスワード”○○○@○○○.co.jp”とユーザID”anonymous”に書換え、以後のデータ通信処理(S103)に移行する。
【0089】
詳細設定において「ユーザIDのみ」と設定されている場合には、ステップS308からステップS310に進み、ユーザIDのみ”anonymous”に書換える。
【0090】
なお、書換え処理は、データ通信処理後、FTPサーバとの接続を切る際に行っても良いし、切断以後に行っても良い。
【0091】
(データ通信処理)
図6のステップS103においては、RFCに規程された手順に則り、データの送信/受信を行う。
【0092】
すなわち、ワンタッチキーの登録テーブルの”通信の種類”の設定に従い、通信の種類が「送信」の場合、指定したディレクトリに対して、FTPのデータ送信のプロトコルに則って画像データを送信する。
【0093】
また、通信の種類が「受信」の場合、指定したディレクトリに対して、FTPのデータ受信のプロトコルに則って画像データを受信する。
【0094】
以上、説明したとおり、本実施形態によればプライベートFTPサーバへのアクセスも、匿名FTPサーバへのアクセスも、ユーザIDの登録の有無だけで判断可能となり、ユーザに対して余計な登録なしに、様々なFTPサーバへのアクセスを可能とする。
【0095】
FTPサーバに接続する前にユーザIDやパスワードの登録がなくても匿名FTPサーバに接続を行える為、操作者は余分な登録を行う必要がない。また、FTPサーバに対して接続が行えた場合は、接続に使用したユーザIDやパスワードを登録情報に反映することによって、次回以降の接続において無駄な処理を省くことができる。
【0096】
(他の実施形態)
なお、以上の実施形態において、図3、図4、図5に示した設定内容はあくまで例示であり、本願発明はこれに限定されるものではない。
【0097】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0098】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
【0099】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0100】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0101】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0102】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0103】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0104】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0105】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザが、匿名FTPサーバであるか否かを意識することなく、匿名FTPにアクセスすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像通信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るRAMとROMの内容を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るワンタッチキーの登録内容を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る自機登録情報の登録内容を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る匿名FTP設定の登録内容を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るFTP通信処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係る宛先処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係るFTPサーバ接続処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態に係るユーザID設定処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態に係るパスワード設定処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係るFTPサーバへのIP接続処理を示すフローチャートである。
【発明の属する技術分野】
本発明は通信装置、通信方法、プログラム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
LANやインターネット等のネットワークを経由してデータを送受信するサービスの1つとして、FTPサーバを使ってファイルを転送するサービスは従来から利用されている。
【0003】
FTPサーバには、FTPサーバに登録されたユーザIDとパスワードが必要なプライベートFTPサーバと、特定のユーザID(”anonymous”が一般的であるが、サーバ側の設定によって変更することも可能)とパスワード(通常は電子メールアドレス)によってアクセス可能なパブリックFTPサーバ(匿名FTPサーバ)が存在し、用途に応じてサービスを提供している。
【0004】
FTPサーバが提供するサービスを受けるためには、ユーザIDとパスワード、ファイルのやりとりをするためのコマンドを送受信可能なFTPクライアントプログラムを使ってアクセスする。
【0005】
このFTPクライアントプログラムを実装した装置やPC上のアプリケーションも提案されており、特開平11−232184では、予め上記ユーザIDとパスワードを登録しておくことによって、ボタン一つでファイルをダウンロードし、画像データとして出力する方法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これら従来のFTPクライアントでは、ユーザIDが登録されていることが必須条件であった。また、匿名FTPサーバへのアクセスを行う場合も、ユーザIDの登録が必要ない替わりに、明示的に匿名FTPサーバへのアクセスを行う設定をしなければならなかった。
【0007】
つまり、FTPサーバへのアクセスごとにそのFTPサーバが匿名か否かを判断していた。
【0008】
本発明は上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ユーザが、匿名FTPサーバであるか否かを意識することなく、匿名FTPにアクセスすることのできる通信装置及び通信方法並びに通信プログラムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
FTPサービスを提供しているFTPサーバに接続する為のネットワーク接続手段と、
FTPサーバにログインするために必要な登録情報を記憶する記憶手段と、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶手段に登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行うように前記ネットワーク接続手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする。
【0010】
前記制御手段は、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶手段に登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”ftp”または任意の文字列を指定してFTPサーバに対して接続を行うように前記ネットワーク接続手段を制御することも選択的に可能であることを特徴とする。
【0011】
前記制御手段は、
前記ネットワーク接続手段により接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するパスワードが未登録であった場合は、自動的に自機の電子メールアドレスを指定してFTPサーバに対して接続を行うように前記ネットワーク接続手段を制御することを特徴とする。
【0012】
前記制御手段は、
前記ネットワーク接続手段により接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するパスワードが未登録であった場合は、予め登録された複数の自機の電子メールアドレスのうち、未登録時のパスワードとして選択された電子メールアドレスを自動的に指定してFTPサーバに対して接続を行うように前記ネットワーク接続手段を制御することを特徴とする。
【0013】
指定したFTPサーバにログインできた場合には、未登録であったユーザIDに”anonymous”を登録することを特徴とする。
【0014】
前記制御手段は、
前記ネットワーク接続手段により接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するパスワードが未登録であった場合は、ユーザにパスワードの入力を促すことを特徴とする。
【0015】
前記通信装置は、
複数のキーを含む入力手段を更に有し、
前記記憶手段は、
前記入力手段の各々のキーと対応して、前記FTPサーバにログインするために必要な登録情報を登録する複数の登録領域を含み、
前記制御手段は、
前記複数キーのうち、いずれか1つのキーが押下された場合に、押下されたキーに対応する情報を読み出し、FTPサーバにログインする為の情報とすることを特徴とする。
【0016】
画像データを蓄積する為の画像メモリと、
前記FTPサーバに対して前記画像メモリに蓄積された画像データを送信し、または、前記FTPサーバから画像データを受信して前記画像メモリに蓄積する画像送受信手段と、
を更に有することを特徴とする。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明に係る方法は、
FTPサーバにログインするために必要な登録情報を記憶する記憶ステップと、
FTPサーバアドレスを接続対象として指定する指定ステップと、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶ステップで登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行う接続ステップと、
を有することを特徴とする。
【0018】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
コンピュータに、
FTPサーバにログインするために必要な登録情報を記憶する記憶ステップと、
FTPサーバアドレスを接続対象として指定する指定ステップと、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶ステップで登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行う接続ステップと、
を実行させることを特徴とする。
【0019】
上記目的を達成するため、本発明に係る記憶媒体は、
コンピュータに、
FTPサーバにログインするために必要な登録情報を記憶する記憶ステップと、
FTPサーバアドレスを接続対象として指定する指定ステップと、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶ステップで登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行う接続ステップと、
を実行させる通信プログラムを格納することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0021】
本発明に係る通信装置の実施形態として、インターネットファクシミリ装置について説明する。
【0022】
(構成)
図1は、本ファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図である。
【0023】
同図において、CPU100は、システム制御部であり、装置全体を制御する。ROM101は、CPUの制御プログラムを格納するものである。RAM102は、プログラム制御変数等を格納するためのものである。また、オペレータが登録した送信宛先や各種設定値、装置の管理データ類、各種ワークバッファもRAMに格納される。図2は、ROM101及びRAM102のメモリマップを示す図である。
【0024】
表示部104は、LCD,LED等でユーザに表示通知するためのものである。操作部103は、キーボード、タッチパネル等で構成され、オペレータが各種入力操作を行うためのものである。また、操作部103は、2つのワンタッチキーを有している。画像読取部106は、コンタクトセンサやCCDを使って、100のCPUからの制御に従い、原稿から画情報を読み込む。
【0025】
ネットワーク通信ボード105は、LANやWANなどのネットワークに接続し、外部の通信装置やサーバとデータの送受信を行う為のものである。
【0026】
モデム107は、ファクシミリの送受信信号の変復調を行うものであり、NCU108は、選択信号(ダイヤルパルスまたはトーンダイヤラ)を回線制御部109を介して、一般公衆回線に送出する機能を有し、呼び出し音の検出による自動着信動作も行う。
【0027】
記録部110は、プリンタのエンジン部分であり、画信号を受け取り、記録紙に印字する機能や、印字後の記録紙を排出する機能を持っている。
【0028】
ネットワーク通信ボード105は、LANやWANなどのネットワークに接続し、他の通信装置やサーバなどとデータの送受信を行う為のものである。
【0029】
<関連する登録情報>
本実施形態に係るインターネットファックスにおいて、RAM102に様々な情報を登録可能である。以下に、画像を送信する前に登録すべき情報について列挙する。
【0030】
(ワンタッチキーへの登録)
上述したように本実施形態としてのインターネットファックスは、2つのワンタッチキーを装備している。ワンタッチキーには、通常のファクシミリ送信用の宛先である電話番号の他、インターネットファクシミリの宛先である電子メールアドレスや、FTPによる送信の宛先であるFTPサーバのアドレスなどの登録が可能である。
【0031】
これらのワンタッチキーをFTPによる通信のために用いる場合には、図3のように、以下の項目をそれぞれのワンタッチキーに登録する。
・FTPサーバアドレス
・通信の種類
・ユーザID
・パスワード
・ディレクトリ
上記の「FTPサーバアドレス」は、送信先のFTPサーバのホスト名もしくはIPアドレスである。
【0032】
「通信の種類」としては、FTPサーバに対してデータを送信する場合は「送信」を、FTPサーバからデータを受信したい場合は「受信」を指定する。
【0033】
「ユーザID」としては、プライベートFTPサーバへのアクセスの場合、FTPサーバにログイン可能な(FTPサーバにアカウントのある)ユーザIDを登録する。
【0034】
また、匿名FTPサーバへアクセスする場合、ユーザIDは”anonymous”と登録しておいてもよいし、一部の匿名FTPサーバはユーザIDとして”ftp”を使っているので、”ftp”と登録しておいてもよいし、未登録でもよい。
【0035】
「パスワード」は、プライベートFTPサーバへのログインには必要な情報であるが、未登録でもよい。また、ユーザIDが登録されていない状態で、パスワードを登録することはできない。
【0036】
「ディレクトリ」とは、FTPサーバへデータを送信する場合、送信するファイルをFTPサーバのディレクトリのどこに置くかを決めるものである。ディレクトリが未登録の場合は、FTPサーバの設定に従って、ログイン時のディレクトリにデータがアップロードされる。また、ディレクトリが登録されていても、登録されたディレクトリが存在しない場合は通信エラーとなる。
【0037】
また、FTPサーバからデータを受信する場合、受信するファイルが格納されているFTPサーバ内のディレクトリを指定する。
【0038】
ディレクトリが未登録の場合は、FTPサーバにおいて設定された、ログイン時のディレクトリからデータを受信する。
【0039】
また、登録されているディレクトリが存在しない場合は、送信と同様に通信エラーとなる。
【0040】
(電子メールアドレスの登録)
図4に示すように、本インターネットファックスには、自機に関する情報を複数登録可能である。ここでの登録項目には、以下のものがある。
・ 自機電話番号
・ 名称
・ メールアドレス
図4において、通常は番号0の登録内容が通信に使用されるが、ユーザの設定で他の番号の登録内容を使用することも可能である。
【0041】
(匿名FTPに関する設定)
図5に示すように、本インターネットファックスには、匿名FTPサーバにアクセスするための情報を登録可能である。ここでの登録項目には、以下のものがある。
・ユーザID設定
・パスワード設定
・書換え設定
「ユーザID設定」には、「anonymous」、「ftp」、「ユーザ設定」のいずれかを設定する。一般的な匿名FTPサーバでは、ユーザIDを”anonymous”で受け付けるように設定されているが、中には”ftp”となっているところもあるため、固定のユーザIDとしては、これら2つのどちらかを選択する。また、特殊な設定によりこれらのユーザIDを受け付けないような匿名FTPサーバに対応する為に、ユーザの入力できる任意のユーザIDも設定可能としている。
【0042】
「パスワード設定」には、「固定」、「選択」、「任意」のいずれかを設定できる。「固定」とした場合、自機登録情報の0番に設定された自機のメールアドレスをパスワードとして採用する。また、「選択」とした場合、自機登録情報の任意の番号に設定された自機のメールアドレスをパスワードとして採用する。通常、匿名FTPサーバでは、パスワードは認証用としては使われていない(どのようなパスワードでもアクセスできる)が、慣例に従って、ここでも匿名FTPサーバを利用するユーザのメールアドレスをパスワードとして使用するものとする。そのため、自機情報に登録されていないメールアドレスをパスワードとして使用したい場合は、「ユーザ設定」を選択して任意の文字列を設定し、パスワードとして使用する。
【0043】
「書換え設定」とは、上記ユーザIDやパスワードが未登録であった場合、FTPサーバへ接続した際に接続処理で用いたユーザIDやパスワードにそれぞれ書き換えるかどうかを設定するものである。その設定値としては、「する」か「しない」かを設定でき、「する」と設定した場合には、書換え設定詳細として「ユーザIDのみ」か、「ユーザIDとパスワードの両方」かを選択可能である。
<FTPによる通信>
具体的に、図3乃至図5のように各種設定を行ったものとして、FTPによる通信の処理について、図6乃至図11のフローチャートに基づいて説明する。
【0044】
ワンタッチキー01、02には、通信の種類として「送信」が設定されているので、いずれかのワンタッチキーを押下して宛先を指定後に画像を読み込ませた場合、或いは、画像を読み込ませた後に、いずれかワンタッチキーを押下した場合には、FTPによる通信が開始される。
【0045】
なお、いずれかのワンタッチキーに、通信の種類として「受信」が設定されていた場合は、そのワンタッチキー押下直後から、FTPによる通信が開始される。
【0046】
FTPによる通信においては、図6のフローチャートにあるように、まずステップS101で宛先処理を行い、次にステップS102でFTPサーバ接続処理を行い、更にステップS103でデータ通信処理を行う。以下に各処理の詳しい内容について説明する。
【0047】
(宛先処理)
以下、宛先処理について、図3、図5の登録テーブル及び、図7、図9、図10のフローチャートを用いて説明する。
【0048】
ユーザが図3のように登録されたワンタッチキー01を押下した場合、サーバアドレスが登録されているので、ステップS201からステップS202に進む。なお、サーバアドレスが登録されていないワンタッチキーが押下された場合には、異常終了となり通信エラーなどのエラー表示を行う処理に移行する。
【0049】
また、ユーザIDも登録されているので、ステップS202からステップS203に進む。
【0050】
さらに、パスワードも登録されているので、宛先処理を終了し、次のFTPサーバ接続処理に移行する。
【0051】
一方、ユーザが図3のように登録されたワンタッチキー02を押下した場合、サーバアドレスは登録されているので、ステップS201からステップS202に進む。次に、ユーザIDは、ワンタッチキー02には登録されていない。そのため、ステップS202からステップS204に進み、ユーザID設定処理に移行する。
【0052】
ユーザID設定処理について、図9に示す。
【0053】
ユーザID設定処理では、まず、ステップS401で匿名FTP設定(図5)の「ユーザID設定」がどのように設定されているかを読出す。そして、匿名FTP設定(図5)のユーザID設定に応じて、ステップS402〜S404に進み、ユーザIDとして何を採用するかを決定する。
【0054】
図5に示す設定では、”anonymous”が設定されているので、ステップS401からステップS402に進み、ユーザIDとして”anonymous”を採用する。
【0055】
図7に戻り、ステップS204からステップS203に進むと、パスワードの読み出しを行う。図3に示したように、ワンタッチキー02には、パスワードも登録されていない為、ステップS205に進み、パスワード設定処理に移行する。
【0056】
ユーザID設定処理について、図10に示す。
【0057】
パスワード設定処理でも、ユーザID設定処理と同様に、ステップS501で匿名FTP設定(図5)の「パスワード設定」にどのように設定されているかを読出す。そして、その設定に応じて、ステップS502〜S504に進み、パスワードとして何を採用するかを決定する。
【0058】
図5に示す設定では、”固定”と登録されているので、ステップS501からステップS502に進み、自機登録情報の番号0の登録内容を参照し、番号0に登録されている自機メールアドレスである、”○○@○○○.co.jp”をパスワードとして採用する。
【0059】
上述の手順により、サーバアドレスさえ登録されていれば、ユーザIDとパスワードとして何を採用するかを決定することができる。
【0060】
(FTPサーバ接続処理)
次に、FTPサーバとの通信処理について、図3、図5の登録テーブル及び、図8、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0061】
ワンタッチキー02が押下された場合、上述の宛先処理によって、ユーザIDとパスワードとを決定すると、次に、登録されているサーバアドレスからFTPサーバへの接続を確立する(S301)。
【0062】
図11は、このステップS301で行われる接続確立処理について詳しく説明したフローチャートである。
【0063】
FTPサーバへの接続処理では、IPアドレスを使って接続を行う為に”名前解決”と呼ばれる、IPアドレスの取得処理を行っている。
【0064】
そこでまず、ステップS601として、登録されているFTPサーバアドレスがIPアドレスなのかを判別する。
【0065】
IPアドレスであった場合は、そのまま登録されているIPアドレスを使用してFTPサーバへの接続を行う(S602)。
【0066】
登録されているFTPサーバアドレスがIPアドレスでない場合(例えば、ワンタッチキー02の場合)、登録されているDNSサーバに問い合わせて、FTPサーバ名”ftp2.○○○.co.jp”の”名前解決”を行ってIPアドレス取得を行う(S603)。
【0067】
問い合わせたDNSサーバからIPアドレスが正しく取得できた場合は、ステップS604からステップS602に進み、そのIPアドレスを使用してFTPサーバへの接続を行う。
【0068】
逆に、ステップS604でIPアドレスが取得できなかった場合、登録されていたFTPサーバのアドレスがネットワーク上に存在しないと判断し、異常終了する。この場合、通信エラーなどを表示して、ユーザに登録の確認を促しても良い。
【0069】
(FTPサーバへのログイン)
図8に戻り、ステップS301でFTPサーバに対する接続が確立されると、次に、上述の”名前解決”によって得られた”ftp2.○○○.co.jp”のIPアドレス対して、FTPのコントロールコネクションによるログインを行う。
【0070】
FTPサーバへのログインには、IPアドレスと、接続する為のポートが必要である。
【0071】
なお、FTPサーバへの接続時には、ASCIIコードの文字列によって、FTPサーバとFTPクライアントとしての本ファクシミリ装置とでやりとりを行う。
【0072】
以下に「」で記述した文字列は、そのやりとりで使われる文字列である。FTPサーバからの応答の文字列は、「」で記述した文字列の後にメッセージが続く場合もあるが、ここでは、FTPサーバからの応答文字列の内、接続の判断のために用いている文字列のみを記述する。
【0073】
まず、指定されたIPアドレスに対して、FTPのコントロールコネクションによる接続を行うと、FTPクライアントとしての本ファクシミリ装置は、サーバ側からの応答として文字列を受け取る。
【0074】
この時、ステップS302でFTPサーバの受け入れ可能状態を表す「220」を受信したか否かを判定する。
【0075】
ここで受信した応答が「220」以外の場合、接続を試みたIPアドレスのサーバはFTPサービスを提供していないなどの場合であり、異常終了する。
【0076】
ステップS302で「220」を受信した場合、受け入れ可能であると判断し、ステップS303に進み「”USER”+ユーザID」を送信する。ここで、送信するユーザIDは上述の宛先処理によって決定したユーザID、”anonymous”である。
【0077】
つまり、「220」をFTPサーバから受け取った場合、本装置は、「USER anonymous」を送信する。
【0078】
次に、ステップS304で、FTPサーバに送信したユーザIDが登録されていることを示す「331」を受信したか否かを判定する。
【0079】
「331」以外の場合、FTPサーバは送信したユーザIDに対するサービスが提供できないため、FTPクライアントは異常終了する。
【0080】
ステップS304で「331」を受信した場合、送信したユーザIDが登録されていることが確認されたので、次にステップS305で「”PASS””+パスワード」をFTPサーバに送信する。パスワードは上述の宛先処理によって決定したパスワード、”○○○@○○○.co.jp”である。
【0081】
つまり、「331」をFTPサーバから受け取った場合、本装置は「PASS ○○○@○○○.co.jp」を送信する。
【0082】
パスワード送信後、ステップS306で「230」を受信するか否かを判定することにより、FTPサーバにログインしたことを確認できる。
【0083】
ステップS306で「230」以外を受信するのは、FTPサーバ側で、送信したパスワードが間違っているなどの判断がされた場合であり、この場合、本装置は、FTPサーバとの接続処理を異常終了する。
【0084】
以上、FTPサーバへの接続処理について説明したが、ここで説明した以外の接続処理については、IETF(The Internet Engineering Task Force)の管理する、RFC(Request For Comment)959やRFC1123で詳細に規程されている。これは、後述する接続後のファイル送受信処理についても同様である。
【0085】
以上のようにFTPサーバへ接続して、ログインすることができた場合、次に、ステップS307に進み、匿名FTP設定(図5)に従って、登録内容の書換え処理に移る。
【0086】
まず、ステップS307では、書換え設定を判定する。図5の書き換え設定の欄が、「しない」と設定されている場合は接続処理を終了し、データ通信処理(S103)に移行する。
【0087】
図5のように、書換え設定が「する」と設定されている場合、ステップS308に進み、その詳細設定において「ユーザIDのみ」と設定されているか否か判定する。
【0088】
ここで、詳細設定において「ユーザID・パスワード」となっている場合、ステップS309に進み、パスワードを書き換える処理を行った後に、ステップS310に進み、ユーザIDを書き換える処理を行う。すなわち、パスワードとユーザIDを、上述のFTPサーバに接続する為に使用したパスワード”○○○@○○○.co.jp”とユーザID”anonymous”に書換え、以後のデータ通信処理(S103)に移行する。
【0089】
詳細設定において「ユーザIDのみ」と設定されている場合には、ステップS308からステップS310に進み、ユーザIDのみ”anonymous”に書換える。
【0090】
なお、書換え処理は、データ通信処理後、FTPサーバとの接続を切る際に行っても良いし、切断以後に行っても良い。
【0091】
(データ通信処理)
図6のステップS103においては、RFCに規程された手順に則り、データの送信/受信を行う。
【0092】
すなわち、ワンタッチキーの登録テーブルの”通信の種類”の設定に従い、通信の種類が「送信」の場合、指定したディレクトリに対して、FTPのデータ送信のプロトコルに則って画像データを送信する。
【0093】
また、通信の種類が「受信」の場合、指定したディレクトリに対して、FTPのデータ受信のプロトコルに則って画像データを受信する。
【0094】
以上、説明したとおり、本実施形態によればプライベートFTPサーバへのアクセスも、匿名FTPサーバへのアクセスも、ユーザIDの登録の有無だけで判断可能となり、ユーザに対して余計な登録なしに、様々なFTPサーバへのアクセスを可能とする。
【0095】
FTPサーバに接続する前にユーザIDやパスワードの登録がなくても匿名FTPサーバに接続を行える為、操作者は余分な登録を行う必要がない。また、FTPサーバに対して接続が行えた場合は、接続に使用したユーザIDやパスワードを登録情報に反映することによって、次回以降の接続において無駄な処理を省くことができる。
【0096】
(他の実施形態)
なお、以上の実施形態において、図3、図4、図5に示した設定内容はあくまで例示であり、本願発明はこれに限定されるものではない。
【0097】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0098】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
【0099】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0100】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0101】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0102】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0103】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0104】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0105】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ユーザが、匿名FTPサーバであるか否かを意識することなく、匿名FTPにアクセスすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像通信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係るRAMとROMの内容を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係るワンタッチキーの登録内容を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る自機登録情報の登録内容を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る匿名FTP設定の登録内容を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係るFTP通信処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態に係る宛先処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係るFTPサーバ接続処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態に係るユーザID設定処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態に係るパスワード設定処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態に係るFTPサーバへのIP接続処理を示すフローチャートである。
Claims (17)
- FTPサービスを提供しているFTPサーバに接続する為のネットワーク接続手段と、
FTPサーバにログインするために必要な登録情報を記憶する記憶手段と、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶手段に登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行うように前記ネットワーク接続手段を制御する制御手段と、
を有することを特徴とする通信装置。 - 前記制御手段は、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶手段に登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”ftp”または任意の文字列を指定してFTPサーバに対して接続を行うように前記ネットワーク接続手段を制御することも選択的に可能であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記制御手段は、
前記ネットワーク接続手段により接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するパスワードが未登録であった場合は、自動的に自機の電子メールアドレスを指定してFTPサーバに対して接続を行うように前記ネットワーク接続手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記制御手段は、
前記ネットワーク接続手段により接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するパスワードが未登録であった場合は、予め登録された複数の自機の電子メールアドレスのうち、未登録時のパスワードとして選択された電子メールアドレスを自動的に指定してFTPサーバに対して接続を行うように前記ネットワーク接続手段を制御することを特徴とする請求項3に記載の通信装置。 - 指定したFTPサーバにログインできた場合には、未登録であったユーザIDに”anonymous”を登録することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記制御手段は、
前記ネットワーク接続手段により接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するパスワードが未登録であった場合は、ユーザにパスワードの入力を促すことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。 - 前記通信装置は、
複数のキーを含む入力手段を更に有し、
前記記憶手段は、
前記入力手段の各々のキーと対応して、前記FTPサーバにログインするために必要な登録情報を登録する複数の登録領域を含み、
前記制御手段は、
前記複数キーのうち、いずれか1つのキーが押下された場合に、押下されたキーに対応する情報を読み出し、FTPサーバにログインする為の情報とすることを特徴とする請求項1記載の通信装置。 - 画像データを蓄積する為の画像メモリと、
前記FTPサーバに対して前記画像メモリに蓄積された画像データを送信し、または、前記FTPサーバから画像データを受信して前記画像メモリに蓄積する画像送受信手段と、
を更に有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の通信装置。 - FTPサーバにログインするために必要な登録情報を記憶する記憶ステップと、
FTPサーバアドレスを接続対象として指定する指定ステップと、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶ステップで登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行う接続ステップと、
を有することを特徴とする通信方法。 - 前記接続ステップでは、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶ステップで登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”ftp”または任意の文字列を指定してFTPサーバに対して接続を行うことを特徴とする請求項9に記載の通信方法。 - 前記接続ステップでは、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するパスワードが未登録であった場合は、自動的に自機の電子メールアドレスを指定してFTPサーバに対して接続を行うことを特徴とする請求項9に記載の通信方法。 - 前記接続ステップでは、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するパスワードが未登録であった場合は、予め登録された複数の自機の電子メールアドレスのうち、未登録時のパスワードとして選択された電子メールアドレスを自動的に指定してFTPサーバに対して接続を行うことを特徴とする請求項11に記載の通信方法。 - 指定したFTPサーバにログインできた場合には、未登録であったユーザIDに”anonymous”を登録する登録ステップを更に有することを特徴とする請求項9に記載の通信方法。
- 前記接続ステップは、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するパスワードが未登録であった場合は、ユーザにパスワードの入力を促すステップを含むことを特徴とする請求項9に記載の通信方法。 - FTPサーバに対して画像メモリに蓄積された画像データを送信し、または、FTPサーバから画像データを受信して前記画像メモリに蓄積する画像送受信ステップを更に有することを特徴とすること請求項9乃至14のいずれかに記載の通信方法。
- コンピュータに、
FTPサーバにログインするために必要な登録情報を記憶する記憶ステップと、
FTPサーバアドレスを接続対象として指定する指定ステップと、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶ステップで登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行う接続ステップと、
を実行させることを特徴とする通信プログラム。 - コンピュータに、
FTPサーバにログインするために必要な登録情報を記憶する記憶ステップと、
FTPサーバアドレスを接続対象として指定する指定ステップと、
接続対象として指定されたFTPサーバアドレスに対応するユーザIDが前記記憶ステップで登録されていない場合に、自動的にユーザIDとして”anonymous”を指定してFTPサーバに対して接続を行う接続ステップと、
を実行させる通信プログラムを格納することを特徴とする記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002260399A JP2004102444A (ja) | 2002-09-05 | 2002-09-05 | 通信装置、通信方法、通信プログラム及び記憶媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004102444A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011158403A1 (ja) * | 2010-06-14 | 2011-12-22 | 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント | 情報処理装置 |
-
2002
- 2002-09-05 JP JP2002260399A patent/JP2004102444A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011158403A1 (ja) * | 2010-06-14 | 2011-12-22 | 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント | 情報処理装置 |
JP2012003329A (ja) * | 2010-06-14 | 2012-01-05 | Sony Computer Entertainment Inc | 情報処理装置 |
US9055128B2 (en) | 2010-06-14 | 2015-06-09 | Sony Corporation | Information processing device |
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