JP2006084832A - 画像形成装置 - Google Patents

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恭一 河北
Takayuki Yoshida
隆行 吉田
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Abstract

【課題】 ヒータへの通電回路のインピーダンスの異常を低コストな構成で検出すること。
【解決手段】 ヒータ(h)に直列に接続された通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)と、ヒータ(h)及び通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)に直列に接続され、通電開始時に流れる突入電流を制限する突入電流制限抵抗(R1)と、通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)及び突入電流制限抵抗(R1)に並列に接続された安定後ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC1)と、を有するヒータ加熱回路(4)と、突入電流制限抵抗(R1)の両端に生じる電圧である制限抵抗電圧(SR1)を検出する電圧検出回路(11)と、電圧検出回路(11)で検出された制限抵抗電圧(SR1)に基づいて、ヒータ加熱回路(4)の異常を判別する回路異常判別手段とを備えた画像形成装置。
【選択図】 図2

Description

本発明は、プリンタ、FAX、複写機等の画像形成装置に関し、特に、ヒータを有し、記録用紙上のトナー像を加熱定着する定着装置を有する電子写真方式の画像形成装置に関する。
従来の電子写真方式の画像形成装置では、記録用紙上に転写されたトナー像を定着装置によって加熱定着する。前記定着装置は、記録用紙が通過する定着領域の温度を加熱定着に必要な定着温度にするためのヒータを有している。前記定着装置において、構成部品が故障して、ヒータが制御不能になると、ヒータが異常過熱して発火、発煙等の事故が発生する恐れがある。
また、他にも、画像形成装置内部の回路(配線)において、コネクタの接触不良や端子ネジの緩み等により、インピーダンス(抵抗値)が異常に上昇し、異常なインピーダンスを有する箇所(故障箇所)が異常発熱、発煙、発火等に至る場合もある。特に、定着装置のヒータ用の回路は、画像形成装置の他の部分に比べて、大きな電流が流れるため、インピーダンスの異常が発生すると、異常過熱、発煙、発火等する可能性が高い。
前記ヒータの異常過熱を防ぎ、安全性を高めるための技術として、下記の技術(J01)が公知である。
(J01)特許文献1(特開平5−181388号公報)記載の技術
特許文献1には、定着ヒータ(903)をオン、オフさせるスイッチング手段であるトライアック(Q2)の両端に発生する電位差や、定着ヒータ(903)に通電される電流を検出することにより、トライアック(Q2)がオフの状態または定着ヒータ(903)がオフ指令(通電遮断)状態において、定着ヒータ(903)が通電状態であるか非通電状態であるかを検出し、リレー等の遮断装置をオフにする技術が記載されている。
特開平5−181388号公報(「0013」、「0044」〜「0047」、「0055」〜「0057」、「0066」、「0070」、「0074」〜「0075」、第7図、第10図、第14図、第16図、第19図)
(従来技術の問題点)
前記従来技術(J01)では、定着ヒータやトライアックに通電しているか否かの検出であり、通電または非通電の2値の判断である。したがって、従来技術(J01)では、ヒータへ通電する回路のインピーダンスの異常を検出することはできず、コネクタの接触不良や端子ネジの緩み等を確実に検出できないという問題がある。
前記従来技術(J01)以外でも、カレントトランス(電流検出器)を使用して、ヒータへの通電電流を直接検出する方法考えられる。しかし、カレントトランスは、高価であるため、定着装置や画像形成装置のコストが上昇するという問題がある。
また、前述のようにヒータには、定常時に大きな電流が通電されるが、ヒータ通電開始時には、短い間(瞬間的に)定常的な電流よりもはるかに大きな電流(突入電流)が流れる。前記突入電流がヒータに流れると外部電源設備のブレーカが落ちたり、外部電源の電圧変動により照明のちらつきを引き起こすなど、外部機器に悪影響を及ぼすことが有る。これらを防止するために突入電流を制限するための抵抗(突入電流制限抵抗)を回路上に設けた画像形成装置が従来存在する。このような画像形成装置では、突入電流が流れる短時間の間だけ突入電流制限抵抗に電流を流して、突入電流を制限し、前記短時間が経過して定常的な電流になると、スイッチを切り替えて突入電流制限抵抗に電流を流さずにヒータに通電することが行われる。
このような突入電流制限抵抗を有する回路では、何らかの異常により前記スイッチが制御不能となって、突入電流制限抵抗への通電が継続した場合、前記従来技術(J01)では、異常の検出が困難であり、抵抗が異常加熱して、発煙、発火に至る危険があるという問題がある。したがって、突入電流制限抵抗の前記異常加熱等を防止するために、突入電流制限抵抗内やその周辺に温度ヒューズ等を設けることが行われているが、ヒューズ等の高価な保護素子により、コストが上昇するという問題がある。
本発明は、前述の事情に鑑み、次の記載内容(O01)を技術的課題とする。
(O01)ヒータへの通電回路のインピーダンスの異常を低コストな構成で検出すること。
(本発明)
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の要素には、後述の実施の形態の具体例(実施例)の要素との対応を容易にするため、実施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記する。また、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために、第1発明の画像形成装置は、下記の構成要件(A01)〜(A04)を備えたことを特徴とする。
(A01)ヒータ(h)を有し、記録用紙(S)上のトナー像を定着する定着装置(F)、
(A02)前記ヒータ(h)と、
前記ヒータ(h)に直列に接続され且つ前記ヒータ(h)への通電開始時にオンにされる通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)と、
前記ヒータ(h)及び通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)に直列に接続され、前記通電開始時に流れる突入電流を制限する突入電流制限抵抗(R1)と、
前記ヒータ(h)に直列に接続され且つ前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)及び突入電流制限抵抗(R1)に並列に接続され、ヒータ(h)へ供給される電流が安定した状態でオンにされる安定後ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC1)と、
を有するヒータ加熱回路(4)、
(A03)前記突入電流制限抵抗(R1)の両端に生じる電圧である制限抵抗電圧(SR1)を検出する電圧検出回路(11)、
(A04)前記電圧検出回路(11)で検出された制限抵抗電圧(SR1)に基づいて、前記ヒータ加熱回路(4)の異常を判別する回路異常判別手段(C6)。
(第1発明の作用)
前記構成要件(A01)〜(A04)を備えた第1発明の画像形成装置では、記録用紙(S)上のトナー像を定着する定着装置(F)のヒータ(h)に直列に接続された通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)は、前記ヒータ(h)への通電開始時にオンにされる。前記ヒータ(h)及び通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)に直列に接続された突入電流制限抵抗(R1)は、前記通電開始時に流れる突入電流を制限する。前記ヒータ(h)に直列に接続され且つ前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)及び突入電流制限抵抗(R1)に並列に接続された安定後ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC1)は、ヒータ(h)へ供給される電流が安定した状態でオンにされる。電圧検出回路(11)は、突入電流制限抵抗(R1)の両端に生じる電圧である制限抵抗電圧(SR1)を検出する。回路異常判別手段(C6)は、前記電圧検出回路(11)で検出された制限抵抗電圧(SR1)に基づいて、前記ヒータ加熱回路(4)の異常を判別する。
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1の画像形成装置は、前記第1発明において、下記の構成要件(A05)、(A06)を備えたことを特徴とする。
(A05)前記ヒータ(h)に直列に接続された通電遮断スイッチ(6)を有する前記ヒータ加熱回路(4)、
(A06)前記ヒータ加熱回路(4)の異常が判別された場合に、前記通電遮断スイッチ(6)をオフにしてヒータ(h)への通電を遮断する通電遮断スイッチ制御手段(C5C)。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件(A05)、(A06)を備えた第1発明の形態1の画像形成装置では、前記ヒータ加熱回路(4)に前記ヒータ(h)に直列に接続された通電遮断スイッチ(6)が設けられている。通電遮断スイッチ制御手段(C5C)は、前記ヒータ加熱回路(4)の異常が判別された場合に、前記通電遮断スイッチ(6)をオフにしてヒータ(h)への通電を遮断する。
(第1発明の形態2)
第1発明の形態2の画像形成装置は、前記第1発明または第1発明の形態1において、下記の構成要件(A07)を備えたことを特徴とする。
(A07)前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)がオンの状態であり且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC1)がオフの状態で、前記ヒータ加熱回路(4)の異常を判別する前記回路異常判別手段(C6A、C6C、C6D)。
(第1発明の形態2の作用)
前記構成要件(A07)を備えた第1発明の形態2の画像形成装置では、前記回路異常判別手段(C6A、C6C、C6D)は、前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)がオンの状態であり且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC1)がオフの状態で、前記ヒータ加熱回路(4)の異常を判別する。
(第1発明の形態3)
第1発明の形態3の画像形成装置は、前記第1発明及び第1発明の形態1,2のいずれかにおいて、下記の構成要件(A08)を備えたことを特徴とする。
(A08)前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)がオフであり且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC1)がオンであり、前記ヒータ(h)に通電されている状態で、前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)をオンにし且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC1)をオフにして、前記ヒータ加熱回路(4)の異常を判別する前記回路異常判別手段(C6D)。
(第1発明の形態3の作用)
前記構成要件(A08)を備えた第1発明の形態3の画像形成装置では、前記回路異常判別手段(C6D)は、通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)がオフであり且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC1)がオンであり、前記ヒータ(h)に通電されている状態で、前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)をオンにし且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC1)をオフにして、前記ヒータ加熱回路(4)の異常を判別する。
(第1発明の形態4)
第1発明の形態4の画像形成装置は、前記第1発明及び第1発明の形態1〜3のいずれかにおいて、下記の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする。
(A09)画像形成動作を実行していない状態で、所定の異常検出タイミング(t4)時に、前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)をオンにし且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC1)をオフにして、前記ヒータ加熱回路(4)の異常を判別する前記回路異常判別手段(C6A)。
(第1発明の形態4の作用)
前記構成要件(A09)を備えた第1発明の形態4の画像形成装置では、前記回路異常判別手段(C6A)は、画像形成動作を実行していない状態で、所定の異常検出タイミング(t4)時に、前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)をオンにし且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC1)をオフにして、前記ヒータ加熱回路(4)の異常を判別する。
(第1発明の形態5)
第1発明の形態5の画像形成装置は、前記第1発明の形態2〜4のいずれかにおいて、下記の構成要件(A010),(A011)を備えたことを特徴とする。
(A010)前記ヒータ加熱回路(4)が正常な状態における前記制限抵抗電圧(SR1)の範囲である正常電圧範囲を記憶する正常電圧範囲記憶手段(C6A3,C6B2,C6C2,C6D3)、
(A011)前記制限抵抗電圧(SR1)が前記正常電圧範囲でない場合に、前記ヒータ加熱回路(4)に異常が発生したものと判別する前記回路異常判別手段(C6)。
(第1発明の形態5の作用)
前記構成要件(A010),(A011)を備えた第1発明の形態5の画像形成装置では、正常電圧範囲記憶手段(C6A3,C6B2,C6C2,C6D3)は、前記ヒータ加熱回路(4)が正常な状態における前記制限抵抗電圧(SR1)の範囲である正常電圧範囲を記憶する。前記回路異常判別手段(C6)は、前記制限抵抗電圧(SR1)が前記正常電圧範囲でない場合に、前記ヒータ加熱回路(4)に異常が発生したものと判別する。
(第1発明の形態6)
第1発明の形態6の画像形成装置は、前記第1発明及び第1発明の形態1〜5のいずれかにおいて、下記の構成要件(A012)を備えたことを特徴とする。
(A012)所定の異常検出タイミング(t5)時に、前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)をオフにし且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC1)をオフにした状態で、前記制限抵抗電圧(SR1)が検出された場合に前記ヒータ加熱回路(4)に異常が発生したものと判別する前記回路異常判別手段(C6B)。
(第1発明の形態6の作用)
前記構成要件(A012)を備えた第1発明の形態6の画像形成装置では、前記回路異常判別手段(C6B)は、所定の異常検出タイミング(t5)時に、前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC2)をオフにし且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチ(TRC1)をオフにした状態で、前記制限抵抗電圧(SR1)が検出された場合に前記ヒータ加熱回路(4)に異常が発生したものと判別する。
前述の本発明は、下記の効果(E01)〜(E06)を奏する。
(E01)突入電流制限抵抗の両端に生じる制限抵抗電圧に基づいて判別することにより、ヒータ加熱回路の通電、非通電だけでなく、ヒータ加熱回路のインピーダンスの異常を検出することができる。
(E02)前記ヒータ加熱回路のインピーダンスの異常(コネクタの接触不良や、端子ネジの緩み、断線等)も検出できるので、故障箇所の異常発熱、発煙、発火等の事故を未然に防止でき、安全性を高めることができる。
(E03)カレントトランス等の高価な装置を使用せずにインピーダンスの異常を検出できるので、画像形成装置を低コスト化できる。
(E04)通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチをオフにし且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチをオフにした状態での制限抵抗電圧に基づいて、ヒータ加熱回路の異常を判別する場合、通電されないはずの突入電流制限抵抗への異常通電が検出できる。
(E05)突入電流制限抵抗への異常通電が検出できるので、従来必要であった温度ヒューズ等の保護素子を省略することができ、画像形成装置を低コスト化できる。
(E06)ヒータ加熱回路の異常検出時に通電遮断スイッチをオフにする場合、ヒータオンオフ制御スイッチが故障等により制御不能となっていても、ヒータ加熱回路への通電を確実に遮断でき、安全性を高めることができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(実施例)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図1は実施例1の画像形成装置の縦断面図である。
図1において、実施例1の画像形成装置としてのプリンタUは、プリンタ本体U1を有しており、プリンタ本体U1の上面には第1排紙トレイ(フェイスダウントレイ)TRhが設けられている。図1において、ホストコンピュータHCから送信された画像データやプリンタ制御コマンド等の電気信号は、プリンタUのコントローラCに入力される。コントローラCはマイクロコンピュータおよび記憶装置等により構成されている。コントローラCは、入力される画像データを一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイミングで潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力する。
レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号をROS(潜像形成装置)に出力する。なお、UI(ユーザインタフェース)、レーザ駆動回路DLと、後述の現像ロールGa、転写装置としての転写ロールRtにバイアス電圧を印加する電源回路E等の動作はコントローラCにより制御される。
図1において、前記ROSの左方には、黒色のトナー像を形成するトナー像形成装置U2が配置されている。潜像形成装置(潜像形成光学系)ROSの前記図示しないレーザダイオードから出射したレーザビームLは、回転する感光体PRに入射する。
図1において、回転軸を中心に矢印方向に回転する感光体(像担持体)PRと、帯電ロール(帯電部材)CRと、現像装置Gと、クリーナCLとを有している。また、前記トナー像形成装置U2はユニット化されており、プロセスユニットとして画像形成装置本体U1に着脱可能に構成されている。前記プロセスユニットU2の着脱は、画像形成装置本体U1の前面に開閉可能に支持されたフロントカバー(図示せず)を開放した状態で行う。
前記像担持体PRの表面は、帯電ロールCRにより一様に帯電された後、潜像書込位置において前記ROS(潜像形成装置)のレーザビームLにより露光走査されて静電潜像が形成される。
前記静電潜像が形成された像担持体PR表面は回転移動して現像装置Gと対向する現像領域、転写ロールRtに対向する転写領域(用紙転写領域)Q3を順次通過する。
現像装置Gは、現像バイアスが印加される現像ロールGa、トナーを現像ロールに撹拌しながら搬送するトナー撹拌部材Gb,Gcを回転可能に支持し且つトナーを収容する現像容器Vを有している。そして、現像領域を通過する像担持体PR上の静電潜像を現像ロールGaによりトナー像に現像する。
前記現像容器Vの前端部には、プリンタUに固定支持されたトナー補給装置THの補給路の一端が接続されており、前記カートリッジトナー補給装置THの補給路の他端はトナーカートリッジTCのトナー排出口TC3に接続されている。
図1において、トナーカートリッジTCは、内部にトナーを収容するトナー容器TC1を有し、前記トナー容器TC1内にはトナー搬送部材TC2が回転可能に支持されている。したがって、現像装置Gでのトナーの消費に応じて、前記トナー搬送部材TC2が回転駆動してトナー容器TC1内のトナーを、前側(+X側)のトナー排出口TC3に搬送する。トナー排出口TC3から排出されたトナーは、トナー補給装置THのトナー補給路内の図示しないトナー搬送部材(オーガ等)により現像装置Gの現像容器Vに搬送される。
前記トナーカートリッジTCは、プリンタUに対して前後方向に挿抜することにより着脱可能に構成されている。前記トナーカートリッジTCの着脱は、画像形成装置本体U1の前面に開閉可能に支持されたフロントカバーを開放した状態で行う。
前記感光体PR、帯電ロールCR、ROS(静電潜像形成装置)、現像装置G等により、感光体PR上にトナー像(画像)を形成するトナー像形成装置U2が形成されている。
図1において、プリンタUの下部には、複数の給紙トレイTR1〜TR4が配置されている。複数の給紙トレイTR1〜TR4は、前記転写領域Q3に搬送するための画像記録用の記録用紙Sを収容しており、前記各給紙トレイTR1〜TR4はプリンタUの前面に形成された給紙トレイ挿入口からプリンタU内部のトレイ収容空間に出入可能である。
図1において、プリンタUの下部内部(トレイ収容空間)には、給紙トレイ挿入口から出入(挿入および抜出)される給紙トレイTR1〜TR4の左右両端部を移動可能に支持するレール(トレイ支持部材)RL1,RL1が配置されており、左右一対のレールRL1,RL1により各給紙トレイTR1〜TR4は前後方向に移動可能に支持されている。
図1において、前記各給紙トレイTR1〜TR4の給紙側上部には、ピックアップロールRpと、フィードロールおよびリタードロールを有するさばきロールRsとを有する給紙装置Kが設けられている。
給紙装置KのピックアップロールRpにより取出された記録用の用紙Sは、さばきロールRsにより1枚ずつ分離されて、用紙搬送装置SHの本体用紙搬送路(第1標準用紙搬送路)SH1に給紙される。給紙された用紙Sは複数の用紙搬送ロールRaにより搬送され、レジロールRr(図1参照)により所定のタイミングで、前記転写領域Q3に搬送される。
また、プリンタ(画像記録装置)Uの左側部には、手差トレイTR0が支持されている。前記手差トレイTR0から給紙された用紙Sは、手差トレイ内用紙搬送路SH5から、手差トレイ用用紙搬送路SH2を通過して、前記本体用紙搬送路(第1標準用紙搬送路)SH1に搬送され、前記本体用紙搬送路SH1に沿って配置された用紙搬送ロールRa、レジロールRrにより前記転写領域Q3に搬送される。
図1において、前記転写領域Q3には転写バイアスが印加される転写ロールRtが配置されている。この転写ロールRtは転写領域Q3において前記感光体PRに圧接しており、転写領域Q3を通過する用紙Sに感光体PR上のトナー像を転写する。なお、感光体PR上に形成されたトナー像(画像)を用紙上に転写(記録)する転写装置は、実施例1のように転写ロールRtのみにより構成する代わりに、コロトロンのような放電式の転写部材により構成することが可能である。また、転写装置は、中間転写体と、感光体上のトナー像を前記中間転写体に1次転写する1次転写部材と、中間転写体上のトナー像を用紙に2次転写する2次転写部材とにより構成することが可能である。
前記感光体PR、帯電ロールCR、ROS(潜像形成装置)、現像装置Gにより構成されるトナー像形成装置U2と、転写装置としての転写ロールRtとにより、用紙Sに画像(トナー像)を記録する画像記録部材(U2+Rt)が構成されている。
感光体PR表面のトナー像が転写領域Q3において用紙Sに転写された後、前記感光体PRは、クリーナCLにより表面に付着した残留トナーが回収される。前記クリーナCLにより表面に付着した残留トナーが回収された感光体PRは、前記帯電ロールCRにより再び帯電される。
前記転写領域Q3において未定着のトナー像が転写された記録用紙Sは、トナー像が未定着の状態で転写領域Q3の上方に配置された定着装置Fに搬送される。前記定着装置Fは、ヒータhを内蔵する加熱ロール(加熱部材)Fhと、前記加熱ロールFhに圧接する加圧ロール(加圧部材)Fpとからなる一対の定着ロール(定着部材)Fh,Fpを有しており、前記加熱ロールFhと加圧ロールFpとの圧接領域により定着領域Q4が形成されている。前記加熱ロールFhの近傍には、表面の温度(定着温度)を検出する定着温度センサSNhが配置されている。記録用紙S上の未定着トナー像は、定着領域Q4を通過する際に定着部材Fh,Fpにより加熱定着される。
定着トナー像が形成された用紙Sは、その後、用紙ガイドにガイドされて排紙ロールR1に搬送される。用紙Sは、前記排紙ロールR1により用紙排出口Haから排紙トレイ(第1排紙トレイ)TRhに排出される。
プリンタU内部には前記用紙排出口Haに接続された本体用紙反転路SH3が設けられている。前記手差しトレイTR0の上部には、オプションの用紙反転装置U3が装着されている。前記用紙反転装置U3の内部には、前記本体用紙反転路SH3に接続するオプション用紙反転路SH4が形成されている。したがって、両面印刷時には、前記定着領域Q4でトナー像が定着された用紙Sが、前記本体用紙反転路SH3、オプション用紙反転路SH4を通過して、前記レジロールRrに搬送され、用紙Sの表裏が反転した状態で前記転写領域Q3に再送される。
前記本体用紙反転路SH3、オプション用紙反転路SH4により、用紙反転路(SH3+SH4)が構成されている。
前記給紙装置K、用紙搬送ロールRa、レジロールRr、排紙ロールR1、用紙搬送路SH1〜SH5等により用紙搬送装置SHが構成されている。
(実施例1の制御回路及び機能の説明)
図2は実施例1の画像形成装置の制御回路及び機能の説明図(機能ブロック図)である。
(回路部分の説明)
図2において、プリンタUの制御回路CCは、図示しないコンセントにより接続された外部の交流電源(外部電源)1から電力が供給され、ユーザが手動でオン・オフ可能なメインスイッチ2を有する。前記外部電源1から供給される電力は、AC−DC変換電源ユニットLVPS(Low Voltage Power Supply)及びヒータ加熱回路4に供給される。
前記AC−DC変換電源ユニットLVPSは、メインモータユニットM0、HVPS(High Voltage Power Supply、高圧電源ユニット)、図示しないFANや、画像形成装置Uの各駆動部材(M0やHVPS、FAN等)を制御するコントローラC等に電力を供給する。
前記ヒータ加熱回路4は、通電遮断スイッチとしてのリレー6のスイッチ部6aと、定着装置Fのヒータhと、前記ヒータhに対向して配置されヒータhが異常過熱した場合に安全のためにヒータ加熱回路4を切断するサーモスタット8と、ヒータオンオフ制御スイッチ7とを有しており、各要素6a、7、h、8が直列に接続されている。前記リレー6は、コイル部6bがコントローラCからの制御信号を受けてスイッチ部6aをオンオフ可能に構成されており、実施例1のリレー6は非通電時はオフ(ノーマルオフ)のリレーにより構成されている。
図2において、前記ヒータオンオフ制御スイッチ7は、前記ヒータhに直列に接続された安定後ヒータオンオフ制御スイッチとしての第1トライアックTRC1と、前記第1トライアックTRC1に並列且つヒータhに直列に接続された通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチとしての第2トライアックTRC2と、前記ヒータh及び第2トライアックTRC2に直列に接続され且つ第1トライアックTRC1に並列に接続された突入電流制限抵抗R1と、を有している。前記第1トライアックTRC1及び第2トライアックTRC2は、それぞれ、フォトトライアックPT1,PT2を介してコントローラCにより制御可能に構成されている。
前記突入電流制限抵抗R1、第1トライアックTRC1、第2トライアックTRC2及びフォトトライアックPT1,PT2等によりヒータオンオフ制御スイッチ7が構成されている。
図2において、前記突入電流制限抵抗R1には、突入電流制限抵抗R1の両端に生じる電圧である制限抵抗電圧を検出する電圧検出回路11が、並列に接続されている。前記電圧検出回路11は、4つのダイオードを有するブリッジ回路12a、ダイオードD1、コンデンサCN1及び抵抗R2を有し、突入電流制限抵抗R1の交流を直流に変換するAC−DC変換回路12を有している。前記AC−DC変換回路12で変換された直流電流は、抵抗R3に直列に接続されたフォトダイオード13に供給される。前記フォトダイオード13に対向する位置には、フォトトランジスタ14が配置されており、フォトトランジスタ14は、フォトダイオード13から出射された光を受光する。前記フォトトランジスタ14は、突入電流制限抵抗R1の両端に生じる電圧に伴って変動する受光量に応じた制限抵抗電圧検出信号SR1をコントローラCに出力する。
前記フォトダイオード13及びフォトトランジスタ14によりフォトカプラPC1が構成されている。また、前記フォトカプラPC1及びAC−DC変換回路12等により電圧検出回路11が構成されている。
(コントローラの説明)
図3は実施例1のコントローラの機能を説明する機能ブロック図である。
前記コントローラCは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行うI/O(入出力インターフェース)、必要な処理を行うためのプログラムおよびデータ等が記憶されたROM(リードオンリーメモリ)、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU(中央演算処理装置)、ならびにクロック発振器等を有するマイクロコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(コントローラCに接続された信号出力要素)
コントローラCには、温度センサSNh、フォトカプラPC1、図示しないユーザインタフェースUI等の信号出力要素から出力された信号が入力される
前記温度センサSNhは、定着装置Fの定着温度(以下、ヒータ温度T1と記載する)を検出する。
前記フォトカプラPC1は、フォトダイオード13から出射された光の受光量を検出することにより、間接的に突入電流制限抵抗R1の電圧である制限抵抗電圧を検出する。
(コントローラCに接続された被制御要素)
前記コントローラCは、次の被制御要素へ制御信号を出力する。
前記メインモータユニットM0は、前記コントローラCから出力された制御信号に応じて、前記感光体PRや現像器Gの現像ロールGa、転写ロールRt、定着ロールFh,Fp等を回転駆動する。
前記HVPSは、前記コントローラCから出力された制御信号に応じて、前記帯電ロールCRの帯電バイアスや、現像ロールGaの現像バイアス、転写ロールRtの転写バイアス等を制御する。
AC−DC変換電源ユニットLVPSは、前記コントローラCから出力された制御信号に応じて、前記メインモータユニットM0等への電力供給を制御する。
前記第1トライアックTRC1は、フォトトライアックPT1を介してコントローラCから出力された制御信号に応じて、ヒータhをオン(通電)、オフ(非通電)する。
前記第2トライアックTRC2は、フォトトライアックPT2を介してコントローラCから出力された制御信号に応じて、ヒータhをオン(通電)、オフ(非通電)する。
(コントローラCの機能)
図3において、前記コントローラCは、前記各信号出力要素からの出力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を実現するプログラム(機能実現手段)を有している。前記コントローラCの各種機能を実現するプログラム(機能実現手段)を次に説明する。
C1:メインモータ回転制御手段
メインモータ回転制御手段C1は、前記メインモータユニットM0を制御して、前記感光体PRや現像器Gの現像ロールGa、転写ロールRt、定着ロールFh,Fp等の回転を制御する。
C2:高圧電源制御手段
高圧電源制御手段C2は、前記HVPSを制御して、前記現像バイアス、帯電バイアス、転写バイアス等を制御する。
C3:ジョブ制御手段
ジョブ制御手段C3は、ホストコンピュータHCから送信された画像データに応じて、前記ROS、像担持体PR、転写ロールRt、定着装置F等の動作を制御して、画像記録動作であるジョブ(印刷動作、コピー動作)を実行する。
C4:スタンバイモード制御手段(省エネモード制御手段)
スタンバイモード制御手段C4は、スタンバイモード継続時間記憶手段C4Aと、スタンバイモード計測時間計時タイマTM1とを有し、ジョブ終了後、ジョブが速やかに実行可能な状態(スタンバイ状態)を所定の時間(スタンバイ継続時間)保持する。そして、スタンバイモード制御手段C4は、スタンバイ計測時間t1が経過後、画像形成装置Uをスリープモード(省エネモード)に移行させる。実施例1のスタンバイモード制御手段C4は、スリープモード移行時に、コントローラCの入出力インターフェース以外へのAC−DC変換回路12からの通電をオフにし、ホストコンピュータHCから送信された画像データ等を受信するとスリープモードを終了する。
C4A:スタンバイモード継続時間記憶手段
スタンバイモード継続時間記憶手段C4Aは、スタンバイモードを継続する時間であるスタンバイモード継続時間t1を記憶する。実施例1のスタンバイモード継続時間記憶手段C4Aは、スタンバイモード継続時間t1として、5分間を記憶している。なお、前記スタンバイモード継続時間t1の値は、前記値に限定されず、任意に変更可能であり、ユーザが手動で設定可能に構成することも可能である。
TM1:スタンバイモード継続時間計時タイマ
スタンバイモード継続時間計時タイマTM1は、前記スタンバイモード継続時間t1を計時し、スタンバイモード継続時間t1が経過するとタイムアップする。
C5:ヒータ制御手段
ヒータ制御手段C5は、ヒータ温度判別手段C5Aと、ヒータオンオフ制御スイッチ制御手段C5Bと、リレー制御手段C5Cとを有し、温度センサSNhの検出温度T1に基づいて、ヒータhのオン、オフを制御する。
C5A:ヒータ温度判別手段
ヒータ温度判別手段C5Aは、ジョブ時ヒータ温度記憶手段C5A1と、スタンバイ時ヒータ温度記憶手段C5A2と、異常判別温度記憶手段C5A3とを有し、温度センサSNhと各温度記憶手段C5A1〜C5A3に記憶された温度とに基づいて、定着温度が所定の温度の範囲にあるか否かを判別する。
C5A1:ジョブ時ヒータ温度記憶手段
ジョブ時ヒータ温度記憶手段C5A1は、画像形成動作であるジョブを実行する際に、ヒータhが保持されるジョブ時定着温度を記憶する。実施例1のジョブ時ヒータ温度記憶手段C5A1は、ジョブ時下限温度Taとジョブ時上限温度Tbとを記憶する。すなわち、実施例1の画像形成装置では、ジョブ実行中は、ヒータhの温度(検出温度T1)がジョブ時下限温度Taとジョブ時上限温度Tbとの間に保持される。
C5A2:スタンバイ時ヒータ温度記憶手段
スタンバイ時ヒータ温度記憶手段C5A2は、スタンバイモード時にヒータhが保持されるスタンバイ時定着温度を記憶する。実施例1のスタンバイ時ヒータ温度記憶手段C5A2は、スタンバイ時下限温度Tdと、スタンバイ時上限温度Teとを記憶する。すなわち、実施例1の画像形成装置Uでは、スタンバイモードでは、ヒータhの温度(検出温度T1)がスタンバイ時下限温度Tdとスタンバイ時上限温度Teとの間に保持される。
C5A3:異常判別温度記憶手段
異常判別温度記憶手段C5A3は、ヒータhの温度が上昇しすぎて、故障等の異常が発生したものと判別する温度である異常判別温度Tcを記憶する。
C5B:ヒータオンオフ制御スイッチ制御手段
ヒータオンオフ制御スイッチ制御手段C5Bは、第2トライアックオン継続時間記憶手段C5B1と、第2トライアックオン継続時間計時タイマTM2と、第2トライアック制御手段C5B2と、第1トライアック制御手段C5B3とを有する。そして、ヒータオンオフ制御スイッチ制御手段C5Bは、温度センサSNhの検出温度に応じて、第1トライアックTRC1及び第2トライアックTRC2のオン、オフして、ヒータhをオン、オフする。
C5B1:第2トライアックオン継続時間記憶手段(通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチオン継続時間記憶手段)
第2トライアックオン継続時間記憶手段C5B1は、ヒータhをオンするために通電を開始する時に、第2トライアックTRC2をオンにして、オフにするまでの時間である第2トライアックオン継続時間(通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチオン継続続時間)t2を記憶する。前記第2トライアックオン継続時間t2は、通電が開始されてから突入電流が安定する程度の時間に設定することが可能であり、実施例1では、100msに設定されている。
TM2:第2トライアックオン継続時間計時タイマ(通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチオン継続時間計時タイマ)
第2トライアックオン継続時間計時タイマTM2は、前記第2トライアックオン継続時間t2を計時し、第2トライアックオン継続時間t2が経過するとタイムアップする。
C5B2:第2トライアック制御手段(通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ制御手段)
第2トライアック制御手段C5B2は、フォトトライアックPT2を介して第2トライアックTRC2のオン、オフ制御を行う。実施例1の第2トライアック制御手段C5B2は、ヒータhをオンにする場合およびヒータ加熱回路4の異常を検出する所定の異常検出タイミングで、第2トライアックTRC2をオンにし、第2トライアックオン継続時間t2が経過するとオフにする。
C5B3:第1トライアック制御手段(安定後ヒータオンオフ制御スイッチ制御手段)
第1トライアック制御手段C5B3は、フォトトライアックPT1を介して第1トライアックTRC1のオン、オフ制御を行う。実施例1の第1トライアック制御手段C5B3は、ヒータhをオンにする場合に前記第2トライアックTRCがオフになる際に第1トライアックTRC1をオンにし、ヒータhをオフにする場合あるいは所定の異常検出タイミングで、第1トライアックTRC1をオフにする。
C5C:リレー制御手段(通電遮断スイッチ制御手段)
リレー制御手段C5Cは、コイル部6bへの通電、非通電を制御して、リレー6のオン、オフを制御する。実施例1のリレー制御手段C5Cは、画像形成装置Uの電源オン時またはスリープモードからの復帰時、あるいはヒータ加熱回路4の異常が解消された場合等にリレー6をオンにし、ヒータ加熱回路4の異常が判別された場合にリレー6をオフにする。
C6:回路異常判別手段
回路異常判別手段C6は、ヒータオフ時異常検出手段C6Aと、制限抵抗通電異常検出手段C6Bと、通電開始時異常検出手段C6Cと、通電中異常検出手段C6Dと、を有し、電圧検出回路11で検出された突入電流制限抵抗R1の電圧である制限抵抗電圧(制限抵抗電圧検出信号SR1)に基づいて、ヒータ加熱回路4の異常を判別する。
C6A:ヒータオフ時異常検出手段
ヒータオフ時異常検出手段C6Aは、ヒータオフ時異常検出間隔記憶手段C6A1と、ヒータオフ時異常検出間隔計時タイマTM3と、ヒータオフ時異常検出タイミング記憶手段C6A2と、ヒータオフ時異常検出タイミング計時タイマTM4と、ヒータオフ時正常電圧範囲記憶手段C6A3とを有する。そして、前記ヒータオフ時異常検出手段C6Aは、後述するヒータオフ時異常検出間隔t3で、画像形成動作を実行しておらず且つヒータhがオフの状態(ヒータオフ時)において、第2トライアックTRC2をオンにし且つ第1トライアックTRC1をオフにして、検出された制限抵抗電圧検出信号SR1に基づいて、ヒータ加熱回路4の異常を判別する。実施例1のヒータオフ時異常検出手段C6Aは、前記制限抵抗電圧検出信号SR1(制限抵抗電圧)が、後述するヒータオフ時正常電圧範囲(V5<SR1<V6)に入っていない場合に、ヒータ加熱回路4に異常が発生したものと判別する。
C6A1:ヒータオフ時異常検出間隔記憶手段
ヒータオフ時異常検出間隔記憶手段C6A1は、画像形成動作を実行しておらず且つヒータhがオフの状態で、ヒータ加熱回路4の異常を検出する間隔であるヒータオフ時異常検出間隔t3を記憶する。実施例1のヒータオフ時異常検出間隔t3として、30秒が設定されている。なお、ヒータオフ時異常検出間隔t3は、前記値に限定されず、任意に変更可能である。
TM3:ヒータオフ時異常検出間隔計時タイマ
ヒータオフ時異常検出間隔計時タイマTM3は、前記ヒータオフ時異常検出間隔t3を計時し、ヒータオフ時異常検出間隔t3が経過するとタイムアップする。
C6A2:ヒータオフ時異常検出タイミング記憶手段
ヒータオフ時異常検出タイミング記憶手段C6A2は、前記ヒータオフ時異常検出間隔t3になり、第2トライアックTRC2がオンになってから、実際に制限抵抗電圧(制限抵抗電圧検出信号SR1)を検出するまでの時間であるヒータオフ時異常検出タイミングt4を記憶する。実施例1のヒータオフ時異常検出タイミングt4は、60msに設定されている。なお、ヒータオフ時異常検出タイミングt4の値は上記値に限定されず、第2トライアックオン継続時間t2以下の範囲で任意に変更可能である。
前記値は、任意に変更可能である。
TM4:ヒータオフ時異常検出タイミング計時タイマ
ヒータオフ時異常検出タイミング計時タイマTM4は、前記第2トライアックTRC2がオンになってから、ヒータオフ時異常検出タイミングt4を計時し、ヒータオフ時異常検出タイミングt4が経過するとタイムアップする。
C6A3:ヒータオフ時正常電圧範囲記憶手段
ヒータオフ時正常電圧範囲記憶手段C6A3は、ヒータオフ時下限電圧記憶手段C6A3aと、ヒータオフ時上限電圧記憶手段C6A3bとを有し、ヒータオフ時異常検出タイミングt4において、ヒータ加熱回路4が正常な状態における制限抵抗電圧(制限抵抗電圧検出信号SR1)の範囲であるヒータオフ時正常電圧範囲を記憶する。
C6A3a:ヒータオフ時下限電圧記憶手段
ヒータオフ時下限電圧記憶手段C6A3aは、前記ヒータオフ時正常電圧範囲の下限値であるヒータオフ時下限電圧V5を記憶する。
C6A3b:ヒータオフ時上限電圧記憶手段
ヒータオフ時上限電圧記憶手段C6A3bは、前記ヒータオフ時正常電圧範囲の上限値であるヒータオフ時上限電圧V6を記憶する。
C6B:制限抵抗通電異常検出手段
制限抵抗通電異常検出手段C6Bは、制限抵抗通電異常検出タイミング記憶手段C6B1と、制限抵抗通電異常検出タイミング計時タイマTM5と、制限抵抗通電異常判別電圧記憶手段C6B2とを有する。そして、前記制限抵抗通電異常検出手段C6Bは、所定のタイミング(制限抵抗通電異常検出タイミングt5)で、画像形成動作を実行しておらず且つヒータhがオフの状態(制限抵抗通電)において、第2トライアックTRC2及び第1トライアックTRC1をオフにして、検出した制限抵抗電圧(制限抵抗電圧検出信号SR1)に基づいて、突入電流制限抵抗R1の通電異常、すなわち、ヒータ加熱回路4の異常を判別する。実施例1の制限抵抗通電異常検出手段C6Bは、前記制限抵抗電圧(制限抵抗電圧検出信号SR1)が、後述する制限抵抗通電正常電圧範囲(SR1<V7)でない場合、すなわち、制限抵抗通電異常判別電圧V7以上の電圧が検出された場合に、ヒータ加熱回路4に異常が発生したものと判別する。
C6B1:制限抵抗通電異常検出タイミング記憶手段
制限抵抗通電異常検出タイミング記憶手段C6B1は、画像形成動作を実行しておらず且つヒータhがオフの状態で、制限抵抗電圧(制限抵抗電圧検出信号SR1)を検出して、突入電流制限抵抗R1の通電異常を検出し、ヒータ加熱回路4の異常を検出するタイミングである制限抵抗通電異常検出タイミングt5を記憶する。実施例1では、制限抵抗通電異常検出タイミングt5として、10秒が設定されている。なお、制限抵抗通電異常検出タイミングt5は、前記値に限定されず、任意に変更可能である。
TM5:制限抵抗通電異常検出タイミング計時タイマ
制限抵抗通電異常検出タイミング計時タイマTM5は、前記制限抵抗通電異常検出タイミングt5を計時し、制限抵抗通電異常検出タイミングt5が経過するとタイムアップする。
C6B2:制限抵抗通電異常判別電圧記憶手段(制限抵抗通電正常電圧範囲記憶手段)
制限抵抗通電異常判別電圧記憶手段C6B2は、突入電流制限抵抗R1の通電異常を判別する際に使用される制限抵抗通電異常判別電圧V7を記憶する。
C6C:通電開始時異常検出手段
通電開始時異常検出手段C6Cは、通電開始時異常検出タイミング記憶手段C6C1と、通電開始時異常検出タイミング計時タイマTM7と、通電開始時異常判別電圧記憶手段C6C2とを有する。そして、前記通電開始時異常検出手段C6Cは、画像形成動作の実行中に、ヒータhへの通電が開始される際に、第2トライアックTRC2をオンにし且つ第1トライアックTRC1をオフにしてから、後述する通電開始時異常検出タイミングt7が経過した時点で検出した制限抵抗電圧(制限抵抗電圧検出信号SR1)に基づいて、ヒータ加熱回路4の異常を判別する。実施例1の通電開始時異常検出手段C6Cは、前記制限抵抗電圧(制限抵抗電圧検出信号SR1)が、後述する通電開始時正常電圧範囲(V1<SR1<V2)にない場合に、ヒータ加熱回路4に異常が発生したものと判別する。
C6C1:通電開始時異常検出タイミング記憶手段
通電開始時異常検出タイミング記憶手段C6C1は、画像形成動作の実行中に、ヒータhへの通電が開始される際に、第2トライアックTRC2をオンにし且つ第1トライアックTRC1をオフにしてから、制限抵抗電圧(制限抵抗電圧検出信号SR1)を検出して、ヒータ加熱回路4の異常を検出するタイミングである通電開始時異常検出タイミングt7を記憶する。実施例1の通電開始時異常検出タイミングt7として、60msが設定されている。なお、通電開始時異常検出タイミングt7の値は上記値に限定されず、第2トライアックオン継続時間t2以下の範囲で任意に変更可能である。
TM7:通電開始時異常検出タイミング計時タイマ
通電開始時異常検出タイミング計時タイマTM7は、前記通電開始時異常検出タイミングt7を計時し、通電開始時異常検出タイミングt7が経過するとタイムアップする。
C6C2:通電開始時正常電圧範囲記憶手段
通電開始時正常電圧範囲記憶手段C6C2は、通電開始時下限電圧記憶手段C6C2aと、通電開始時上限電圧記憶手段C6C2bとを有し、通電開始時異常検出タイミングt7において、ヒータ加熱回路4が正常な状態における制限抵抗電圧(SR1)の範囲である通電開始時正常電圧範囲を記憶する。
C6C2a:通電開始時下限電圧記憶手段
通電開始時下限電圧記憶手段C6C2aは、前記通電開始時正常電圧範囲の下限値である通電開始時下限電圧V1を記憶する。
C6C2b:通電開始時上限電圧記憶手段
通電開始時上限電圧記憶手段C6C2bは、前記通電開始時正常電圧範囲の上限値である通電開始時上限電圧V2を記憶する。
C6D:通電中異常検出手段
通電中異常検出手段C6Dは、通電中異常検出間隔記憶手段C6D1と、通電中異常検出間隔計時タイマTM8と、通電中異常検出タイミング記憶手段C6D2と、通電中異常検出タイミング計時タイマTM9と、通電中正常電圧範囲記憶手段C6D3とを有する。そして、前記通電中異常検出手段C6Dは、画像形成動作実行中に、第2トライアックTRC2がオフ且つ第1トライアックTRC1がオンに保持された状態で(ヒータhに通電中に)、後述する通電中異常検出間隔t8で、第2トライアックTRC2をオンにし且つ第1トライアックTRC1をオフにして検出した制限抵抗電圧(制限抵抗電圧検出信号SR1)に基づいて、ヒータ加熱回路4の異常を判別する。実施例1の通電中異常検出手段C6Dは、前記制限抵抗電圧(制限抵抗電圧検出信号SR1)が、後述する通電中正常電圧範囲(V3<SR1<V4)に入っていない場合に、ヒータ加熱回路4に異常が発生したものと判別する。
C6D1:通電中異常検出間隔記憶手段
通電中異常検出間隔記憶手段C6D1は、画像形成動作実行中のヒータh通電中に、ヒータ加熱回路4の異常を検出する間隔である通電中異常検出間隔t8を記憶する。実施例1の通電中異常検出間隔t8として、3秒が設定されている。なお、通電中異常検出間隔t8は、前記値に限定されず、任意に変更可能である。
TM8:通電中異常検出間隔計時タイマ
通電中異常検出間隔計時タイマTM8は、前記通電中異常検出間隔t8を計時し、通電中異常検出間隔t8が経過するとタイムアップする。
C6D2:通電中異常検出タイミング記憶手段
通電中異常検出タイミング記憶手段C6D2は、前記通電中異常検出間隔t8になり、第2トライアックTRC2がオンになってから、実際に制限抵抗電圧(制限抵抗電圧検出信号SR1)を検出するまでの時間である通電中異常検出タイミングt9を記憶する。実施例1の通電中異常検出タイミングt9は、50msに設定されている。なお、ヒータh通電状態から、第2トライアックTRC2をオンにして突入電圧制限抵抗R1側に電流を流す場合、電流は安定しているので、通電中異常検出タイミングt9の値は、0ms〜第2トライアックオン継続時間t2(100ms)の間で任意に変更可能である。
TM9:通電中異常検出タイミング計時タイマ
通電中異常検出タイミング計時タイマTM9は、前記第2トライアックTRC2がオンになってから、通電中異常検出タイミングt9を計時し、通電中異常検出タイミングt9が経過するとタイムアップする。
C6D3:通電中正常電圧範囲記憶手段
通電中正常電圧範囲記憶手段C6D3は、通電中下限電圧記憶手段C6D3aと、通電中上限電圧記憶手段C6D3bとを有し、通電中異常検出タイミングt9において、ヒータ加熱回路4が正常な状態における制限抵抗電圧(制限抵抗電圧検出信号SR1)の範囲である通電中正常電圧範囲を記憶する。
C6D3a:通電中下限電圧記憶手段
通電中下限電圧記憶手段C6D3aは、前記通電中正常電圧範囲の下限値である通電中下限電圧V3を記憶する。
C6D3b:通電中上限電圧記憶手段
通電中上限電圧記憶手段C6D3bは、前記通電中正常電圧範囲の上限値である通電中上限電圧V4を記憶する。
FL1:回路異常判別フラグ
回路異常判別フラグFL1は、ヒータ加熱回路4の異常が判別された場合に「1」となり、ヒータ加熱回路4の異常が解消されると「0」になる。なお、実施例1の回路異常判別フラグFL1の値は不揮発性メモリに記憶され、電源がオフになっても値が消えないように構成されている。
(実施例1のフローチャートの説明)
(回路異常検出処理のフローチャートの説明)
図4は実施例1の画像形成装置の回路異常検出処理のフローチャートである。
図5は実施例1の画像形成装置の回路異常検出処理のフローチャートであり、図4の続きのフローチャートである。
図4,5のフローチャートの各ST(ステップ)の処理は、前記コントローラCのROM等に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は画像形成装置Uの他の各種処理と並行してマルチタスクで実行される。
図4、5に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源オンにより開始される。
図4のST0において、回路異常判別フラグFL1が「0」であるか否かを判別するノー(N)の場合はST0を繰り返し、イエス(Y)の場合はST1に移る。
ST1において、次の処理(1)〜(5)を実行して、ST2に移る。
(1)第1トライアックTRC1及び第2トライアックTRC2をオフにする。
(2)リレー6をオンにする。
(3)スタンバイモード継続時間計時タイマTM1にスタンバイモード継続時間t1をセットする。
(4)ヒータオフ時異常検出間隔計時タイマTM3にヒータオフ時異常検出間隔t3をセットする。
(5)制限抵抗通電異常検出タイミング計時タイマTM5に制限抵抗通電異常検出タイミングt5をセットする。
ST2において、ホストコンピュータHCから送信された画像データを受信してジョブが開始されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST3に移り、イエス(Y)の場合は図5のST18に移る。
ST3において、スタンバイモード継続時間計時タイマTM1がタイムアップしたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に移り、ノー(N)の場合はST6に移る。
ST4において、第1トライアックTRC1及び第2トライアックTRC2をオフにし、リレー6やモータM0等への通電をオフにしてスリープモードに移行する。そして、ST5に移る。
ST5において、ジョブが開始されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST5を繰り返し、イエス(Y)の場合(スリープモードから復帰した場合)はST0に戻る。
ST6において、ヒータ温度T1が異常判別温度Tc以上であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST7に移り、イエス(Y)の場合は図5のST33に移る。
ST7において、ヒータ温度T1がスタンバイ下限温度Td以下であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に移り、ノー(N)の場合はST14に移る。
ST8において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST9に移る。
(1)第2トライアックTRC2をオンにする。
(2)第2トライアックオン継続時間計時タイマTM2に第2トライアックオン継続時間t2をセットする。
ST9において、第2トライアックオン継続時間計時タイマTM2がタイムアップしたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST9を繰り返し、イエス(Y)の場合はST10に移る。
ST10において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST11に移る。
(1)第2トライアックTRC2をオフにする。
(2)第1トライアックTRC1をオンにする。
ST11において、ヒータ温度T1がスタンバイ上限温度Te以上になったか否かを判別する。ノー(N)の場合はST12に移り、イエス(Y)の場合はST13に移る。
ST12において、ジョブが開始されたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST11に戻り、イエス(Y)の場合は図5のST18に移る。
ST13において、第1トライアックTRC1をオフにするそして、ST2に戻る。
ST14において、ヒータオフ時異常検出間隔計時タイマTM3がタイムアップしたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST15に移り、ノー(N)の場合はST16に移る。
ST15において、画像形成動作が行われておらず且つヒータhがオフの状態で、ヒータ加熱回路4の異常を検出するヒータオフ時異常検出処理(後述する図6のサブルーチン参照)を実行して、ST2に戻る。
ST16において、制限抵抗通電異常検出タイミング計時タイマTM5がタイムアップしたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST17に移り、ノー(N)の場合はST2に戻る。
ST17において、通電されないはずの突入電流制限抵抗R1に異常通電されているか否かを検出する制限抵抗通電異常検出処理(後述する図7のサブルーチン参照)を実行して、ST2に戻る。
図5のST18において、温度センサSNhの検出温度(ヒータ温度)T1がジョブ時下限温度Ta以下であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST19に移り、イエス(Y)の場合はST21に移る。
ST19において、ヒータ温度T1が異常判別温度Tc以上であるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST20に移り、イエス(Y)の場合はST33に移る。
ST20において、ジョブが終了したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST18に戻り、イエス(Y)の場合はST0に戻る。
ST21において、次の処理(1)〜(3)を実行して、ST22に移る。
(1)第2トライアックTRC2をオンにする。
(2)通電開始時異常検出タイミング計時タイマTM7に通電開始時異常検出タイミングt7をセットする。
(3)第2トライアックオン継続時間計時タイマTM2に第2トライアックオン継続時間t2をセットする。
ST22において、通電開始時異常検出タイミング計時タイマTM7がタイムアップしたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST22を繰り返し、イエス(Y)の場合はST23に移る。
ST23において、制限抵抗電圧検出信号SR1が通電開始時下限電圧V1よりも大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST24に移り、ノー(N)の場合はST33に移る。
ST24において、制限抵抗電圧検出信号SR1が通電開始時上限電圧V2よりも小さいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST25に移り、ノー(N)の場合はST33に移る。
ST25において、第2トライアックオン継続時間計時タイマTM2がタイムアップしたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST25を繰り返し、イエス(Y)の場合はST26に移る。
ST26において、次の処理(1)〜(3)を実行して、ST27に移る。
(1)第1トライアックTRC1をオンにする。
(2)第2トライアックTRC2をオフにする。
(3)通電中異常検出間隔計時タイマTM8に通電中異常検出間隔t8をセットする。
ST27において、ヒータ温度T1がジョブ時上限温度Tb以上であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST28に移り、ノー(N)の場合はST30に移る。
ST28において、第1トライアックTRC1をオフにして、ST29に移る。
ST29において、画像形成動作であるジョブが終了したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST18に戻り、イエス(Y)の場合はST0に戻る。
ST30において、ジョブが終了したか否かを判別する。ノー(N)の場合はST31に移り、イエス(Y)の場合はST0に戻る。
ST31において、通電中以上検出間隔計時タイマTM8がタイムアップしたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST27に戻り、イエス(Y)の場合はST32に移る。
ST32において、ヒータhが通電中にヒータ加熱回路4の異常を検出する通電時故障検出処理(後述する図8のサブルーチン参照)を実行して、ST26に戻る。
ST33において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST34に移る。
(1)第1トライアックTRC1をオフにする。
(2)第2トライアックTRC2をオフにする。
ST34において、リレー6をオフにし、ST35に移る。
ST35において、回路異常判別フラグFL1を「1」にし、ST36に移る。なお、回路異常判別フラグFL1が「1」になると、図示しない回路異常告知処理により、ヒータ加熱回路4に異常が発生したことをUI表示や警告ブザー、告知ランプ等により、ユーザに対して告知する。
ST36において、サービスエンジニア等により、ヒータ加熱回路4のメンテナンス(修理や交換等)が行われ、回路異常判別フラグFL1が「0」に戻ったか否かを判別する。ノー(N)の場合はST36を繰り返し、イエス(Y)の場合はST0に戻る。
(ヒータオフ時異常検出処理(ST15のサブルーチン)のフローチャートの説明)
図6は実施例1の画像形成装置のヒータオフ時異常検出処理のフローチャートであり、図4のST15のサブルーチンのフローチャートである。
図6のST41において、次のリセット動作処理(1)、(2)が実行されて、ST42に移る。
(1)第1トライアックTRC1をオフにする。
(2)第2トライアックTRC2をオフにする。
ST42において、次の処理(1)〜(3)を実行して、ST43に移る。
(1)第2トライアックTRC2をオンにする。
(2)ヒータオフ時異常検出タイミング計時タイマTM4にヒータオフ時異常検出タイミングt4をセットする。
(3)第2トライアックオン継続時間計時タイマTM2に第2トライアックオン継続時間t2をセットする。
ST43において、ヒータオフ時異常検出タイミング計時タイマTM4がタイムアップしたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST43を繰り返し、イエス(Y)の場合はST44に移る。
ST44において、制限抵抗電圧検出信号SR1がヒータオフ時下限電圧V5よりも大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST45に移り、ノー(N)の場合は図5のST33に移る。
ST45において、制限抵抗電圧検出信号SR1がヒータオフ時上限電圧V6よりも小さいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST46に移り、ノー(N)の場合は図5のST33に移る。
ST46において、第2トライアックオン継続時間計時タイマTM2がタイムアップしたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST46を繰り返し、イエス(Y)の場合はST47に移る。
ST47において、次の処理(1)、(2)を実行して、図6のサブルーチンを終了して、図4のST2に戻る。
(1)第2トライアックTRC2をオフにする。
(2)ヒータオフ時異常検出間隔計時タイマTM3にヒータオフ時異常検出間隔t3をセットする。
(制限抵抗通電異常検出処理(ST17のサブルーチン)のフローチャートの説明)
図7は、実施例1の画像形成装置の制限抵抗通電異常検出処理のフローチャートであり、図4のST17のサブルーチンのフローチャートである。
図7のST51において、次のリセット動作処理(1)、(2)を実行して、ST52に移る。
(1)第1トライアックTRC1をオフにする。
(2)第2トライアックTRC2をオフにする。
ST52において、制限抵抗電圧検出信号SR1が制限抵抗通電異常判別電圧V7よりも小さいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST53に移り、ノー(N)の場合は図5のST33に移る。
ST53において、制限抵抗通電異常検出タイミング計時タイマTM5に制限抵抗通電異常検出タイミングt5をセットする。そして、図7のサブルーチンを終了し、図4のST2に戻る。
(通電中異常検出処理(ST32のサブルーチン)のフローチャートの説明)
図8は、実施例1の画像形成装置の通電中異常検出処理のフローチャートであり、図5のST32のサブルーチンのフローチャートである。
図8のST61において、次の処理(1)〜(4)を実行して、ST62に移る。
(1)第1トライアックTRC1をオフにする。
(2)第2トライアックTRC2をオンにする。
(3)通電中異常検出タイミング計時タイマTM9に通電中異常検出タイミングt9をセットする。
(4)第2トライアックオン継続時間計時タイマTM2に第2トライアックオン継続時間t2をセットする。
ST62において、通電中異常検出タイミング計時タイマTM9がタイムアップしたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST62を繰り返し、イエス(Y)の場合はST63に移る。
ST63において、制限抵抗電圧検出信号SR1が通電時下限電圧V3よりも大きいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST64に移り、ノー(N)の場合は図5のST33に移る。
ST64において、制限抵抗電圧検出信号SR1が通電時上限電圧V4よりも小さいか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST65に移り、ノー(N)の場合は図5のST33に移る。
ST65において、第2トライアックオン継続時間計時タイマTM2がタイムアップしたか否かを判別する。ノー(N)の場合はST65を繰り返し、イエス(Y)の場合は図8のサブルーチンを終了して図5のST26に移る。
(実施例1の作用)
図9は、実施例1のヒータ加熱回路の異常検出を実行する場合における第1トライアック、第2トライアック、ヒータに流れる電流、突入電流制限抵抗に流れる電流、制限抵抗電圧検出信号及び異常検出タイミングの関係を示すタイムチャートである。
図9において、前記構成を備えた実施例1の画像形成装置Uでは、画像形成動作であるジョブが開始されると、ヒータ温度T1がジョブ時下限温度Taとジョブ時上限温度Tbとの間で保持するようにヒータhがオン、オフ制御される。ヒータhをオンにする場合、まず第2トライアックTRC2がオンになる。このとき、非通電状態で温度が低下したヒータは抵抗が低下しているので定常的な電流よりもはるかに大きな突入電流が流れる(図9参照)。しかし、突入電流制限抵抗R1により、ヒータhに流れる電流が制限される。この結果、図示しないヒューズの断線、あるいは、外部電源のブレーカが落ちたり、電圧変動により画像形成装置Uを設置している部屋の照明がちらついたりすることを防止できる。
前記第2トライアックTRC2がオンになってから通電開始時異常検出タイミングt7が経過すると、制限抵抗電圧検出信号SR1が読み取られ、制限抵抗電圧検出信号SR1が通電開始時正常範囲(V1<SR1<V2)に入っているか否かが判別される。なお、図9に示すように、突入電流制限抵抗R1の抵抗値は、通電開始時には小さく、通電後の温度上昇に伴い大きくなるため、突入電流制限抵抗R1で検出される電圧(制限抵抗電圧)は、最初は大きく、徐々に小さくなる。実施例1の画像形成装置では、前記通電開始時正常範囲の上限値V2及び下限値V1は、通電開始時異常検出タイミングt7における正常範囲を実験等により確認しておき、確認された正常範囲があらかじめ設定されている。なお、後述する各正常範囲の各値(V3〜V7)も同様にして実験等により確認された値が設定されている。
したがって、図9に示すように、ヒータ加熱回路4が正常であれば、通電開始時異常検出タイミングt7において、制限抵抗電圧検出信号SR1が通電開始時正常範囲(V1<SR1<V2)に入っている。前記制限抵抗電圧検出信号SR1が通電開始時下限電圧V1よりも小さい場合には、オフになっているはずの第1トライアックTRC1が故障してオン(通電)の状態になっていたり、ヒータ加熱回路4内の図示しないコネクタの接触不良、端子ネジ(図示せず)の緩み、断線等により、異常に高いインピーダンスが発生している可能性があり、ヒータ加熱回路4に異常が発生したものと判別される。逆に、制限抵抗電圧検出信号SR1が通電開始時上限電圧V2よりも大きい場合には、導電性の異物(例えば、はずれたネジ、外部から進入したホチキスの針やクリップ等)によりヒータ加熱回路4の一部がショートしたり、ヒータ加熱回路4のハーネス(図示せず)の被覆損傷等によりショートしたりしてインピーダンスが低くなっている可能性があり、この場合にもヒータ加熱回路4に異常が発生したものと判断される。
この結果、実施例1の画像形成装置Uでは、ヒータ加熱回路4の通電または非通電だけでなく、ヒータ加熱回路4のインピーダンスの異常を含むヒータ加熱回路4の異常を検出することができる。そして、前記ヒータ加熱回路4の異常が検出されると、トライアックTRC1,TRC2及びリレー6がオフになり、ヒータ加熱回路4への通電が遮断される。したがって、インピーダンスが異常になった故障箇所が異常発熱したり、発煙、発火することを未然に防ぐことができ、画像形成装置Uの安全性を高めることができる。また、高価なカレントトランス等を使用していないので、画像形成装置Uを低コスト化できる。
図9において、前記第2トライアックTRC2がオンになってから、第2トライアックオン継続時間t2が経過すると、第2トライアックTRC2がオフになり、第1トライアックTRC1がオンになる。第1トライアックTRC1がオンになってから通電中異常検出間隔t8が経過すると、通電中異常検出処理(図8参照)が開始される。通電中異常検出処理では、第2トライアックTRC2がオンになり且つ第1トライアックTRC1がオフになる。第2トライアックTRC2がオンになってから通電中異常検出タイミングt9が経過すると、制限抵抗電圧検出信号SR1が読み取られ、制限抵抗電圧検出信号SR1が通電中正常範囲(V3<SR1<V4)に入っているか否かが判別される。図9に示すように、ヒータ加熱回路4が正常であれば、通電中異常検出タイミングt9において、制限抵抗電圧検出信号SR1が通電中正常範囲(V3<SR1<V4)に入っている。一方、制限抵抗電圧検出信号SR1が通電中正常範囲に入っていない場合には、前述のような異常なインピーダンスが発生し、ヒータ加熱回路4に異常が発生したものと判断される。
図4において、実施例1の画像形成装置Uは、ジョブが実行されていないスタンバイモードでは、ヒータhがオン、オフされて、スタンバイ下限温度Tdとスタンバイ上限温度Teとの間に保持される。したがって、画像データを受信すると、ヒータhを所定の定着温度まで短時間で昇温させることができ、速やかにジョブを開始できる。また、スタンバイモード継続時間t1が経過するとスリープモードに移行し消費電力を抑えることができる。
また、図4、図9において、スタンバイモードにおいてヒータオフ時異常検出間隔t3が経過すると、ヒータオフ時異常検出処理(図6のサブルーチン参照)が実行される。ヒータオフ時異常検出処理では、第2トライアックTRC2がオンになり、ヒータオフ時異常検出タイミングt4が経過すると、制限抵抗電圧検出信号SR1が読み取られる。そして、前記制限抵抗電圧検出信号SR1がヒータオフ時正常範囲(V5<SR1<V6)に入っているか否かが判別される。図9に示すように、ヒータ加熱回路4が正常であれば、ヒータオフ時異常検出タイミングt4において、制限抵抗電圧検出信号SR1がヒータオフ時正常範囲(V5<SR1<V6)に入っている。一方、制限抵抗電圧検出信号SR1がヒータオフ時正常範囲に入っていない場合、前述のような異常なインピーダンスが発生し、ヒータ加熱回路4に異常が発生したものと判断される。
図4,図9において、スタンバイモードにおいて、制限抵抗通電異常検出タイミングt5が経過すると、制限抵抗通電異常検出処理(図7のサブルーチン参照)が実行される。制限抵抗異常検出処理では、第1トライアックTRC1及び第2トライアックTRC2がオフの状態で、制限抵抗電圧検出信号SR1が読み取られる。そして、前記制限抵抗電圧検出信号SR1が制限抵抗通電異常判別電圧V7よりも小さいか否かが判別される。図9に示すように、ヒータ加熱回路4の突入電圧制限抵抗R1が正常であれば、制限抵抗通電異常検出タイミングt5において、制限抵抗電圧検出信号SR1が正常範囲(SR1<V7)に入っている。
しかし、オフになっているはずの第2トライアックTRC2が故障によりオンになり、通電されていないはずの突入電流制限抵抗R1に通電されている場合(異常通電時)、制限抵抗電圧検出信号SR1が制限抵抗通電異常判別電圧V7よりも大きくなる。すなわち、制限抵抗電圧が検出される。したがって、この場合はヒータ加熱回路4の異常(特に、第2トライアックTRC2の異常)と判別し、リレー6をオフにすることにより、突入電流制限抵抗R1が異常過熱、発煙、発火することを防止できる。この結果、従来は、突入電流制限抵抗に内蔵されたり近傍に配置されていた温度ヒューズ等の保護素子により、突入電流制限抵抗への通電を遮断していたが、実施例1の画像形成装置Uでは、突入電流制限抵抗R1への異常通電が検出でき、リレー6をオフにすることにより通電を遮断できる。したがって、従来技術では必要であった温度ヒューズ等の保護素子を省略することができ、画像形成装置Uの安全性を高め且つ低コスト化できる。
また、実施例1の画像形成装置Uでは、前記ヒータオフ時異常検出処理および制限抵抗通電異常検出処理は、ジョブが開始される前のスタンバイモードで実行されるので、ヒータ加熱回路4が異常な状態で、ジョブが開始されることを低減できる。
また、実施例1の画像形成装置Uでは、ジョブ実行中またはスタンバイ異常判別温度Tc以上になったか否かを判別して、ヒータhが異常過熱しているか否かを判別している。したがって、ヒータhの異常過熱が検出された場合、ヒータ加熱回路4に異常が発生した可能性があるため、トライアックTRC1,TRC2及びリレー6がオフになる。この結果、ヒータhが発煙、発火等することを防止できる。
さらに、実施例1の画像形成装置Uでは、通電遮断スイッチとしてリレー6を使用しており、リレー6がオフになると、ヒータ加熱回路4が物理的に遮断される。したがって、ヒータ加熱回路4の異常が検出された後に、外部電源のノイズや落雷等により異常な高電圧が印加されても、ヒータ加熱回路4に電流が流れないので、ヒータ加熱回路4を保護することができる。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H07)を下記に例示する。
(H01)本発明は、プリンタに限定されず、複写機、FAX、複合機等の画像形成装置に適用可能である。
(H02)前記実施例において、ヒータオフ時異常検出処理や制限抵抗通電異常検出処理をスタンバイモードで実行し、通電開始時異常検出処理や通電中異常検出処理をジョブ実行中に実行したが、これに限定されず、ヒータオフ時異常検出処理や制限抵抗通電異常検出処理をジョブ実行中のヒータhオフ時に実行したり、通電開始時異常検出処理や通電中異常検出処理をスタンバイモードで実行することも可能である。
(H03)前記実施例において、通電遮断スイッチとしてノーマルオフのリレーを例示したが、これに限定されず、従来公知のスイッチング素子(ソリッドステートリレーやトライアック等)を使用可能である。ただし、トライアックを使用した場合は、落雷等により高電圧が印加されるとヒータhに通電する可能性があるので、オフ時に回路を物理的に遮断するリレーを使用することが望ましい。
(H04)前記実施例において、ヒータオフ時異常検出処理、制限抵抗通電異常検出処理、通電開始時異常検出処理及び通電中異常検出処理の全てを実行したが、これらのうちいずれか1つまたは複数の処理を省略することも可能である。
(H05)前記実施例において、ヒータオフ時異常検出処理や制限抵抗通電異常検出処理、通電中異常検出処理を所定の間隔(タイミング)で実行したが、これに限定されず、例えば、電源オン時やジョブ実行前に各処理を実行するように構成したり、予め設定された枚数毎(例えば、100枚プリント毎)や、予め設定された時刻に各処理を実行するように構成することも可能である。すなわち、各処理を実行するタイミングは、任意に変更可能である。
(H06)前記実施例において、温度センサSNhの検出温度T1が所定の範囲の温度になるように制御したが、これに限定されず、温度を検出せずに、所定のオンオフ間隔でヒータのオン、オフを実行するように構成することも可能である。
(H07)前記実施例において、ヒータオフ時異常検出処理、通電開始時異常検出処理及び通電中異常検出処理で、第2トライアックオン継続時間t2を同一の時間に設定したが、異なる値にすることも可能である。
図1は実施例1の画像形成装置の縦断面図である。 図2は実施例1の画像形成装置の制御回路及び機能の説明図(機能ブロック図)である。 図3は実施例1のコントローラの機能を説明する機能ブロック図である。 図4は実施例1の画像形成装置の回路異常検出処理のフローチャートである。 図5は実施例1の画像形成装置の回路異常検出処理のフローチャートであり、図4の続きのフローチャートである。 図6は実施例1の画像形成装置のヒータオフ時異常検出処理のフローチャートであり、図4のST15のサブルーチンのフローチャートである。 図7は、実施例1の画像形成装置の制限抵抗通電異常検出処理のフローチャートであり、図4のST17のサブルーチンのフローチャートである。 図8は、実施例1の画像形成装置の通電中異常検出処理のフローチャートであり、図5のST32のサブルーチンのフローチャートである。 図9は、実施例1のヒータ加熱回路の異常検出を実行する場合における第1トライアック、第2トライアック、ヒータに流れる電流、突入電流制限抵抗に流れる電流、制限抵抗電圧検出信号及び異常検出タイミングの関係を示すタイムチャートである。
符号の説明
4…ヒータ加熱回路、
6…通電遮断スイッチ、
11…電圧検出回路、
C5C…通電遮断スイッチ制御手段、
C6…回路異常判別手段、
C6A,C6B,C6C,C6D…回路異常判別手段、
C6A3,C6B2,C6C2,C6D3…正常電圧範囲記憶手段、
h…ヒータ、
F…定着装置、
R1…突入電流制限抵抗、
S…記録用紙、
SR1…制限抵抗電圧、
TRC1…安定後ヒータオンオフ制御スイッチ、
TRC2…通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ、
t4…異常検出タイミング、
t5…異常検出タイミング。

Claims (7)

  1. 下記の構成要件(A01)〜(A04)を備えたことを特徴とする画像形成装置、
    (A01)ヒータを有し、記録用紙上のトナー像を定着する定着装置、
    (A02)前記ヒータと、
    前記ヒータに直列に接続され且つ前記ヒータへの通電開始時にオンにされる通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチと、
    前記ヒータ及び通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチに直列に接続され、前記通電開始時に流れる突入電流を制限する突入電流制限抵抗と、
    前記ヒータに直列に接続され且つ前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチ及び突入電流制限抵抗に並列に接続され、ヒータへ供給される電流が安定した状態でオンにされる安定後ヒータオンオフ制御スイッチと、
    を有するヒータ加熱回路、
    (A03)前記突入電流制限抵抗の両端に生じる電圧である制限抵抗電圧を検出する電圧検出回路、
    (A04)前記電圧検出回路で検出された制限抵抗電圧に基づいて、前記ヒータ加熱回路の異常を判別する回路異常判別手段。
  2. 下記の構成要件(A05)、(A06)を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置、
    (A05)前記ヒータに直列に接続された通電遮断スイッチを有する前記ヒータ加熱回路、
    (A06)前記ヒータ加熱回路の異常が判別された場合に、前記通電遮断スイッチをオフにしてヒータへの通電を遮断する通電遮断スイッチ制御手段。
  3. 下記の構成要件(A07)を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置、
    (A07)前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチがオンの状態であり且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチがオフの状態で、前記ヒータ加熱回路の異常を判別する前記回路異常判別手段。
  4. 下記の構成要件(A08)を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の画像形成装置、
    (A08)前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチがオフであり且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチがオンであり、前記ヒータに通電されている状態で、前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチをオンにし且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチをオフにして、前記ヒータ加熱回路の異常を判別する前記回路異常判別手段。
  5. 下記の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の画像形成装置、
    (A09)画像形成動作を実行していない状態で、所定の異常検出タイミング時に、前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチをオンにし且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチをオフにして、前記ヒータ加熱回路の異常を判別する前記回路異常判別手段。
  6. 下記の構成要件(A010),(A011)を備えたことを特徴とする請求項3ないし5のいずれか記載の画像形成装置、
    (A010)前記ヒータ加熱回路が正常な状態における前記制限抵抗電圧の範囲である正常電圧範囲を記憶する正常電圧範囲記憶手段、
    (A011)前記制限抵抗電圧が前記正常電圧範囲でない場合に、前記ヒータ加熱回路に異常が発生したものと判別する前記回路異常判別手段。
  7. 下記の構成要件(A012)を備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか記載の画像形成装置、
    (A012)所定の異常検出タイミング時に、前記通電開始時ヒータオンオフ制御スイッチをオフにし且つ前記安定後ヒータオンオフ制御スイッチをオフにした状態で、前記制限抵抗電圧が検出された場合に前記ヒータ加熱回路に異常が発生したものと判別する前記回路異常判別手段。

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