JP2006084386A - 廃液中和システム - Google Patents

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Abstract

【課題】廃液中和システムについて必要中和用薬液量を自動的に設定できるようにする。
【解決手段】廃液中和システムは、中和槽1に貯留の廃液に、制御装置10による制御の下で、中和用薬液を注入して廃液の中和を行うようになっており、中和槽の廃液の量を計測する廃液量検出器7が設けられるとともに、中和槽の廃液のpHを計測するpH検出器8が設けられ、制御装置には、廃液の量とpHから中和槽の廃液の中和に必要な中和用薬液量を算出する必要中和用薬液量演算部17を設けられ、そして必要中和用薬液量演算部で求めた必要中和用薬液量に基づいて制御装置が中和用薬液の中和槽への注入を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、核燃料の再処理プラントなどで排出される廃液の中和システムに関する。
再処理プラントでは、核燃料の再処理にともなって酸性またはアルカリ性である廃液が発生する。この廃液については中和処理が必要である。そのため、再処理プラントには廃液中和システムが設けられている。従来における廃液中和システムの一般的な構成を図10に模式化して示す。廃液中和システムは、中和対象の廃液に中和用薬液を混合させて中和処理を行うための中和槽101を備えている。中和槽101には廃液注入配管102で中和対象の廃液が注入して貯留される。中和槽101への廃液の貯留を終えたら中和用薬液を注入する。
中和用薬液には廃液がアルカリ性の場合に用いる酸性中和用薬液と廃液が酸性の場合に用いるアルカリ性中和用薬液がある。酸性中和用薬液は酸性中和用薬液槽103aに貯留され、アルカリ性中和用薬液はアルカリ性中和用薬液槽103cに貯留されている。酸性中和用薬液槽103aは薬液供給弁104aを介して薬液注入配管105に接続され、アルカリ性中和用薬液槽103cは薬液供給弁104cを介して薬液注入配管105に接続されている。そして中和槽101に注入された廃液がアルカリ性であるのか酸性であるのかに応じて、薬液供給弁104aまたは薬液供給弁104cを開いて薬液注入配管105で酸性中和用薬液またはアルカリ性中和用薬液を中和槽101に注入する。中和用薬液の注入量は薬液注入配管105の途中に設けられている流量検出器106で計量される。
中和用薬液の注入は、廃液のpHと量に応じた量でなされる。中和槽101における廃液の量は廃液量検出器107で計測される。廃液のpHと量に応じた量の中和用薬液の注入は制御装置110による制御の下でなされる。制御装置110には、注入量設定部111、注入量積算部112、注入量判定部113、密度補正部114および廃液量表示部115が設けられている。注入量設定部111では、中和槽101における廃液の量(これは廃液量検出器107で計測されて廃液量表示部115に表示される)とpHに応じた必要中和用薬液量が設定される。注入量積算部112は、流量検出器106により計量される中和用薬液の注入量を経時的に積算する。注入量判定部113は、注入量積算部112で求められる積算注入量を注入量設定部111に設定の必要中和用薬液量と比較し、積算注入量が必要中和用薬液量に達しているか否かを判定する。積算注入量が必要中和用薬液量に達していると注入量判定部113で判定された場合には弁閉信号が薬液供給弁104aまたは薬液供給弁104cに出力され、中和用薬液の注入が停止される。
中和用薬液の注入が停止されたら中和槽101のpHを測定し、それが指定値(通常は7)になっていれば中和完了となり、中和槽101から中和済み廃液を排出する。一方、測定したpHが指定値となっていなかった場合には上記のような中和用薬液の注入を再度行う。
中和槽101から中和済み廃液を排出したら、薬液注入配管105と中和槽101を洗浄し、それから新たな中和対象廃液を中和槽101に注入して上記のような中和処理を繰り返す。薬液注入配管105と中和槽101の洗浄には、洗浄水槽103bに貯留されている洗浄水を用いる。すなわち、洗浄水槽103bは洗浄水供給弁104bを介して薬液注入配管105に接続されており、洗浄水供給弁104bを開くことにより、洗浄水槽103bから洗浄水が注入され、この洗浄水により薬液注入配管105と中和槽101の洗浄がなされる。この洗浄では一定量の洗浄水が洗浄水槽103bから注入される。洗浄水の一定注入量は設定部111で設定される。そして流量検出器106による計量から注入量積算部112が積算注入量を求め、それを注入量設定部111に設定の必要洗浄水量と注入量判定部113で比較し、積算注入量が必要洗浄水量に達したら弁閉信号が洗浄水供給弁104bに出力し、洗浄水の注入を停止する。
流量検出器106には、オリフィス式が用いられるのが一般的である。オリフィス式の流量検出器106は、図11に示すような構成を有している。すなわち流量検出器106は、薬液注入配管105の途中に設けられているオリフィス121の上流側と下流側のそれぞれに接続された計装配管(計装導圧配管)122(122a、122b)と差圧検出器123を備えている。計装配管122には、液体が封入されており、その封入液にオリフィス121の上流側と下流側それぞれにおける圧力が伝わる。この計装配管122aの圧力と計装配管122bの圧力の差は差圧検出器123で検出され、その検出した差圧に基づいて薬液注入配管105における中和用薬液の流量が求められる。
オリフィス式の流量検出器は、例えば軽水炉型の原子炉などで広く使用されているが、その封入液に通常の水を用いるのが一般的である。しかし廃液中和システムでは、水よりも密度の大きい中和用薬液が薬液注入配管105を流れため、封入液として水を用いると、その水より密度の大きい中和用薬液が計装配管122に入り込んで封入液と自然に置換する現象を生じる。この自然置換は、オリフィス121の上流側と下流側それぞれにおける圧力に応じて生じる。すなわち封入液の置換の割合が計装配管122aと計装配管122bで異なることになる。このような割合の異なる封入液の置換を生じると流量の計測精度を低下させてしまう。
そこで、廃液中和システムでは、中和槽101に注入する中和用薬液と洗浄水を計装配管122の封入液に用いるようにしている。この場合、注入液体の種類が変わるごとに封入液を置換する必要がある。この置換は、計装配管122に封入されている液体が中和用薬液である場合、まずその封入液を排出させ、それから洗浄水で計装配管122を洗浄した後に、薬液注入配管105から中和用薬液や洗浄水を計装配管122に導入することで行う。そのために封入計装配管122aには液導入弁124a、ドレン弁125aおよび計器元弁126aが設けられ、計装配管122bには液導入弁124b、ドレン弁125bおよび計器元弁126bが設けられている。また封入液置換時に計装配管122aと計装配管122bの圧力を均等にするための均圧弁127が設けられている。また計装配管122の封入液の置換をなす場合には、その都度封入液の種類が異なることから、流量検出器106からの出力に封入液の密度に応じた補正値を乗算して補正する必要がある。そのために設けられているのが制御装置110の密度補正部114である。
上記のような従来の廃液中和システムにあっては、廃液のpHを人手で計測し、注入量設定部に設定する必要中和用薬液量を手計算で求めていた。すなわち人手で測定した廃液のpHと廃液量検出器で計測されて廃液量表示部に表示される中和槽の廃液量から必要中和用薬液量を手計算で求め、これを注入量設定部に設定するようになっていた。このように必要中和用薬液量を手計算で求めることには、計算ミスの発生という問題がある。必要中和用薬液量の算出で計算ミスがあると、その中和処理で中和が適切になされず、再度中和処理を繰り返す必要を生じる。この再度の中和処理が中和用薬液注入量の過剰に起因してなされる場合には、再度の中和処理において中和用薬液の種類を変える必要があることから、計装配管の封入液の置換も必要となる。このために徒に中和処理の作業量を増やす結果になる。
また上記のような従来の廃液中和システムにあっては、計装配管の封入液の置換を手動で行うようになっていた。すなわち封入液の置換に際しては、それまでの封入液を計装配管から排出させる必要があり、また計装配管に新たな封入液を導入するには、計装配管から封入液をオーバフローさせる状態にする必要があるが、排出封入液やオーバフロー封入液を作業員が適当な容器で受けるなどして処理するようになっていた。このような人手による作業は、火傷などのおそれのある中和用薬液に作業員が触れる可能性を残し、好ましいものでない。
本発明は、以上のような事情を背景になされたものであり、人手によらずに必要中和用薬液量を設定することのできる廃液中和システムの提供を一つの目的とし、またオリフィス式流量検出器における計装配管の封入液の置換を、中和用薬液との接触の可能性を伴うような人手による作業の介在なしに行うことを可能とする廃液中和システムの提供を他の目的としている。
上記一つの目的のために本発明では、中和槽に貯留の廃液に、制御装置による制御の下で、中和用薬液を注入して前記廃液の中和を行うようにされている廃液中和システムにおいて、前記中和槽の廃液量を計測する廃液量検出器を備えるとともに、前記中和槽の廃液のpHを計測するpH検出器を備え、前記制御装置には、前記廃液量検出器で計測された廃液量と前記pH検出器で計測した廃液のpHから前記中和槽の廃液の中和に必要な中和用薬液量を算出する必要中和用薬液量演算部が設けられ、そして前記制御装置は、前記必要中和用薬液量演算部で求めた必要中和用薬液量に基づいて前記中和用薬液の前記中和槽への注入を制御するようにされていることを特徴としている。
また上記他の目的のために本発明では、中和槽に貯留の廃液に薬液注入配管により中和用薬液を注入して前記廃液の中和を行うようにされ、前記薬液注入配管による中和用薬液の注入は、流量検出装置で計量した前記薬液注入配管における前記中和用薬液の流量に基づいた制御装置による制御の下でなされるようにされ、前記流量検出装置は、前記薬液注入配管の途中に設けられているオリフィスの上流側と下流側のそれぞれに接続された計装配管を備えている廃液中和システムにおいて、前記流量検出装置には、ドレン槽が設けられるとともに、前記計装配管に接続されたオーバフロー配管が設けられ、前記計装配管に封入される封入液を前記薬液注入配管に流れる液体の種類に応じて置換する際に前記計装配管から排出される封入液を前記ドレン槽で受けることができるようにされるとともに、前記封入液の置換のために前記計装配管に封入用の液体を液張りする際に前記計装配管から前記オーバフロー配管でオーバフローさせた液体を前記ドレン槽で受けることができるようにされていることを特徴としている。
また本発明では、上記のような廃液中和システムについて、前記計装配管から前記封入液を排出させる際に前記計装配管に空気を供給する封入液排出促進空気供給系を設けるものとしている。
また本発明では、上記のような廃液中和システムについて、前記計装配管から前記封入液を排出させ後に前記計装配管に洗浄水を注入して洗浄を行う計装配管洗浄系を設けるものとしている。
また本発明では、上記のような廃液中和システムについて、前記計装配管洗浄系による洗浄後に前記計装配管に洗浄水除去用空気を供給する洗浄水除去空気供給系を設けるものとしている。
本発明では、必要中和用薬液量演算部を設け、この必要中和用薬液量演算部により自動的に求めた必要中和用薬液量を自動的に中和用薬液の中和槽への注入を制御するようにしている。このため本発明によれば、人手による場合の計算ミスといった問題を避けることができ、中和処理をより効率的に行えるようになる
また本発明では、流量検出装置にドレン受槽とオーバフロー配管を設け、ドレン受槽による排出封入液の回収、それにオーバフロー配管による封入用の液体のオーバフローとそのオーバフロー液体のドレン受槽による回収を行えるようにしている。このため本発明によれば、封入液の置換処理を自動化することができ、中和用薬液との接触の可能性を伴うような人手による作業の介在なしに封入液の置換を行えるようになる。
以下、本発明を実施する上で好ましい形態について説明する。図1に一実施形態による廃液中和システムの構成を模式化して示す。この廃液中和システムは、中和槽1、廃液注入配管2、酸性中和用薬液槽3a、洗浄水槽3b、アルカリ性中和用薬液槽3c、薬液供給弁4a、洗浄水供給弁4b、薬液供給弁4c、薬液注入配管5、流量検出装置6、廃液量検出器7、pH検出器8および制御装置10を備え、その制御装置10には注入量設定部11、注入量積算部12、注入量判定部13、密度補正部14、液種判定部16および必要中和用薬液量演算部17が設けられている。これらの要素の内、中和槽1、廃液注入配管2、酸性中和用薬液槽3a、アルカリ性中和用薬液槽3c、洗浄水槽3b、薬液供給弁4a、洗浄水供給弁4b、薬液供給弁4c、薬液注入配管5、廃液量検出器7、それに制御装置10における注入量設定部11、注入量積算部12、注入量判定部13、密度補正部14は、上で説明した従来の廃液中和システムにおける対応要素と同様であるのでそれらの構成や機能については上での説明を援用する。以下では主に、本実施形態における特徴的な構成について説明する。
まず中和用薬液の注入制御について説明する。図2に中和用薬液の注入制御における制御回路の構成と制御処理の流れを示す。中和槽1に廃液が満たされたら中和開始スイッチ31(これは制御装置10などに設けられるが図1では図示を省略してある)を操作して中和処理を開始する。中和処理では、まず液種判定部16により中和槽1における廃液の液種、つまり酸性中和用薬液で中和すべき廃液であるかアルカリ性中和用薬液で中和すべき廃液であるのかの判定がなされる。
液種判定部16は、中和pH設定部32、加算手段33、判定部34を備えている。中和pH設定部32では中和処理後の廃液のpH値が設定される。加算手段33は、中和pH設定部32に設定のpH値からpH検出器8で検出の中和槽1における廃液のpH値を減算する。判定部34は、加算手段33による計算結果がマイナス値であるかプラス値であるかを判定し、その結果に応じた中和用薬液の選択を出力する。具体的にいうと、マイナス値であった場合には酸性中和用薬液の選択が出力され、この選択信号を受けて酸性中和用薬液槽3aの薬液供給弁4aが開となり、酸性中和用薬液の注入が開始される。一方、プラス値であった場合にはアルカリ性中和用薬液の選択が出力され、この選択信号を受けてアルカリ性中和用薬液槽3cの薬液供給弁4cが開となり、アルカリ性中和用薬液の注入が開始される。
判定部34からの中和用薬液選択信号は、密度補正部14にも出力される。中和用薬液選択信号を受けた密度補正部14は、その信号に応じて密度補正値を選択する。密度補正値には酸性中和用薬液用、アルカリ性中和用薬液用および洗浄水用が用意されている。中和処理時には酸性中和用薬液用とアルカリ性中和用薬液用のいずれかが用いられ、洗浄水用は洗浄の際に用いられる。
中和用薬液の注入は、注入量設定部11に設定の必要中和用薬液量になるまで続けられる。注入量設定部11に設定する必要中和用薬液量は必要中和用薬液量演算部17で求める。必要中和用薬液量演算部17は、廃液量検出器7が検出する廃液量値VとpH検出器8が検出する廃液のpH値(pH)および中和pH設定部32に設定の中和時pH値(7)から設定値QSET0をQSET0=K(pH−7)×Vとして算出し、これを必要中和用薬液量QSETとして注入量設定部11に設定する。ここで、Kは、中和対象廃液のpH値と中和時pH値の差に応じた補正係数である。
中和用薬液の注入が開始されると、薬液注入配管5を流れる中和用薬液の流量が流量検出装置6で計量され、その計量値を注入量積算部12で積算し、積算流量が必要中和用薬液量になれば弁閉信号が出力され中和用薬液の注入が停止される。注入量積算部12に入力する流量値は、流量検出装置6から出力される計量流量値に中和用薬液の種類に応じた密度補正を施した値である。すなわち流量検出装置6から出力される計量流量値Fに密度補正部14からの密度補正値Dを乗算器14mで乗算して補正流量値FRをFR=F×Dとして求め、この補正流量値FRが注入量積算部12に入力する。注入量積算部12は、補正流量値FRから中和用薬液の注入量QをQ=∫FRdtとして積算する。この注入量Qは注入量判定部13に提供される。注入量判定部13は、加算手段35と判定部36を備えており、加算手段35で注入量Qと必要中和用薬液量QSETの差分をとり、その結果を判定部36で判定し、差分が0となったら注入停止を出力する。注入停止となると、中和用薬液注入時に開いていた薬液供給弁4aまたは薬液供給弁4cに弁閉指令が出力し、その弁が閉じる。中和用薬液の注入が停止されたら、その時点での中和槽1における廃液のpH値が中和pH設定部32に設定のpH値になっていることを確認して中和完了とし、中和槽101から中和済み廃液を排出する。もし中和完了となっていなかった場合には、上記のような処理を再度行う。
中和完了となって中和槽1から中和済み廃液を排出したら洗浄水を注入して洗浄を行う。洗浄水の注入制御における制御回路の構成と制御処理の流れを図3に示す。なお図3は図2と対になっている。洗浄は薬液供給弁4a、洗浄水供給弁4bおよび薬液供給弁4cのいずれもが閉じた状態であることを確認して開始される。もしいずれかの弁が開いていれば、その弁を閉じてから洗浄を開始する。洗浄は洗浄水供給弁4bに開指令を出して開始される。洗浄が開始されると、薬液注入配管5を流れる洗浄水の流量が流量検出装置6で計量され、その計量値を注入量積算部12で積算し、積算流量が必要洗浄水量に達したら弁閉信号が洗浄水供給弁4bに出力され、洗浄水の注入が停止される。注入量積算部12に入力する流量値は、流量検出装置6から出力される計量流量値に水用の密度補正を施した値である。すなわち流量検出装置6から出力される計量流量値Fに密度補正部14からの水の密度補正値Dを乗算器14mで乗算して補正流量値FRをFR=F×Dとして求め、この補正流量値FRが注入量積算部12に入力する。注入量積算部12は、補正流量値FRから中和用薬液の注入量QをQ=∫FRdtとして積算する。この注入量Qは注入量判定部13に提供される。注入量判定部13は、注入量Qと必要洗浄水量QSET(これは予め定められた固定値として注入量設定部11に設定される)の差分をとり、それが0となったら注入停止を出力する。注入停止となると、洗浄水供給弁4bに弁閉指令が出力して洗浄水供給弁4bが閉じ、洗浄完了となる。
以上のように、必要中和用薬液量演算部17を設け、この必要中和用薬液量演算部17により必要中和用薬液量を自動的に求めるようにしたことにより、人手による場合の計算ミスといった問題を避けることができ、中和処理をより効率的に行えるようになる。また液種判定部16を設け、この液種判定部16によりpH検出器8で検出の廃液のpHから自動的に中和槽1に貯留の廃液の種類を判定し、その判定に基づいて注入中和用薬液の選択と流量計量における密度補正値の選択を自動的に行えるようにしたことにより、注入中和用薬液の選択や密度補正値の選択にミスを生じることがなく、より安定的に中和処理を行えるようになる。
次に、流量検出装置6について説明する。図4に流量検出装置6の構成を示す。流量検出装置6は、図10における流量検出器106と同様なオリフィス式であり、薬液注入配管5の途中に設けられているオリフィス41の上流側と下流側のそれぞれに接続された計装配管42(42a、42b)と差圧検出器43を備えている。計装配管42には、薬液注入配管5に流す液体と同じ液体が封入される。すなわち薬液注入配管5に流す液体の種類が変わるごとに計装配管42の封入液を置換する。封入液の置換は、計装配管42から封入液の排出、計装配管42の洗浄(これは封入液が中和用薬液であった場合に行う)、計装配管42への封入液の導入(液張り)という処理を順に進めて行われることになるが、これらの処理を自動的に行えるようにする。封入液の自動置換をなすために設けられる主な要素は、弁制御部44、ドレン受槽45、オーバフロー配管46および洗浄水/空気供給系47であり、洗浄水/空気供給系47には洗浄水除去空気供給系47a、計装配管洗浄系47b、および封入液排出促進空気供給系47cが設けられている。なお弁制御部44は、制御装置10に設けられるのが通常である。
弁制御部44は、流量検出装置6の動作に必要な弁の開閉制御と封入液の置換に際してなされる封入液の排出、計装配管の洗浄、液張りという各処理に必要な弁の開閉制御を行う。弁制御部44が制御対象とする弁は何れも自動弁であり、その自動弁には、計装配管42に設けられるものとして、液導入弁48(48a、48b)、ドレン弁49(49a、49b)、計器元弁50(50a、50b)および均圧弁51があり、オーバフロー配管46に設けられるものとして、オーバフロー弁52(52a、52b)、第1の補助弁53および第2の補助弁54があり、洗浄水/空気供給系47に設けられるものとして、洗浄水除去空気供給弁55a、計装配管洗浄水供給弁55bおよび封入液排出促進空気供給弁55cがある。
ドレン受槽45は、計装配管42から排出される封入液を受けて回収し、また後述のようにしてオーバフロー配管46にオーバフローさせた封入用の液体の回収も行う。オーバフロー配管46は、差圧検出器43よりも下流側で計装配管42に接続されており、計装配管42への液張りに際して計装配管42から封入用の液体をオーバフローさせることができるようにされている。こうしたドレン受槽45による排出封入液の回収、それにオーバフロー配管46による封入用の液体のオーバフローとそのオーバフロー液体のドレン受槽45による回収という構成としたことにより、封入液の置換処理を自動化することができ、中和用薬液との接触の可能性を伴うような人手による作業の介在なしに封入液の置換を行えるようになる。
図5〜図8に流量検出装置6における各弁の開閉状態を示す。図中で黒く塗りつぶしてあるのが閉状態の弁である。また図9に封入液の置換処理における各弁の開閉シーケンスをまとめて示す。図5は、中和処理あるいは中和槽1と薬液注入配管5の洗浄を行っている状態での流量検出装置6における各弁の開閉状態である。この状態では液導入弁48、計器元弁50、第1の補助弁53および第2の補助弁54が開いており、その他の弁は全て閉じている。
図6は、封入液の置換処理として計装配管42から封入液の排出処理を行っている状態での流量検出装置6における各弁の開閉状態である。この状態では液導入弁48、浄水除去空気供給弁55aおよび計装配管洗浄水供給弁55bが閉じており、その他の弁は全て開いている。封入液の排出処理では、封入液排出促進空気供給弁55cを開いて常圧の空気を計装配管42やオーバフロー配管46に供給しながら封入液の排出を行う。このようにすることで封入液の排出処理をより迅速に行えるようになる。
図7は、封入液の置換処理として計装配管42の洗浄を行っている状態での流量検出装置6における各弁の開閉状態である。この状態では液導入弁48、浄水除去空気供給弁55a、封入液排出促進空気供給弁55cおよび第2の補助弁54が閉じており、その他の弁は全て開いている。計装配管42の洗浄は、計装配管洗浄水供給弁55bを開いて洗浄水を計装配管42に注入することで行う。計装配管42の洗浄を経た排水はドレン受槽45で受けて回収される。この洗浄に続いては、浄水除去空気供給弁55aを開いて計装配管42に高圧空気を注入することで、計装配管42の内部に付着している洗浄水の除去を行う。浄水除去空気供給弁55aから供給する高圧空気は、加圧ポンプ56で生成される。こうした洗浄水の除去処理を行うことで、封入液に洗浄水が混じりこむのを防止することができ、封入液の純度を高めることができる。
図8は、封入液の置換処理として計装配管42に液張りを行っている状態での流量検出装置6における各弁の開閉状態である。この状態ではドレン弁49、浄水除去空気供給弁55a、封入液排出促進空気供給弁55cおよび計装配管洗浄水供給弁55bが閉じており、その他の弁は全て開いている。
本発明は、廃液の中和処理をより効率的に行えるようにするなどの効果を有し、核燃料の再処理プラントなどで排出される廃液の中和処理の分野に広く適用することができる。
一実施形態による中和システムの構成を模式化して示す図である。 中和用薬液の注入制御における制御回路の構成と制御処理の流れを示す図である。 洗浄水の注入制御における制御回路の構成と制御処理の流れを示す図である。 流量検出装置の構成を模式化して示す図である。 中和処理あるいは中和槽と薬液注入配管の洗浄を行っている状態での流量検出装置における各弁の開閉状態を示す図である。 封入液の置換処理として計装配管から封入液の排出処理を行っている状態での流量検出装置における各弁の開閉状態を示す図である。 封入液の置換処理として計装配管の洗浄を行っている状態での流量検出装置における各弁の開閉状態を示す図である。 封入液の置換処理として計装配管に液張りを行っている状態での流量検出装置における各弁の開閉状態を示す図である。 置換処理における各弁の開閉シーケンスを示す図である。 従来の中和システムの構成を模式化して示す図である。 従来の中和システムにおける流量検出器の構成を模式化して示す図である。
符号の説明
1 中和槽
5 薬液注入配管
6 流量検出装置
7 廃液量検出器
8 pH検出器
10 制御装置
17 必要中和用薬液量演算部
41 オリフィス
45 ドレン槽
46 オーバフロー配管
47a 封入液排出促進空気供給系
47b 計装配管洗浄系
47c 洗浄水除去空気供給系
48 計装配管

Claims (5)

  1. 中和槽に貯留の廃液に、制御装置による制御の下で、中和用薬液を注入して前記廃液の中和を行うようにされている廃液中和システムにおいて、
    前記中和槽の廃液量を計測する廃液量検出器を備えるとともに、前記中和槽の廃液のpHを計測するpH検出器を備え、前記制御装置には、前記廃液量検出器で計測された廃液量と前記pH検出器で計測した廃液のpHから前記中和槽の廃液の中和に必要な中和用薬液量を算出する必要中和用薬液量演算部が設けられ、そして前記制御装置は、前記必要中和用薬液量演算部で求めた必要中和用薬液量に基づいて前記中和用薬液の前記中和槽への注入を制御するようにされていることを特徴とする廃液中和システム。
  2. 中和槽に貯留の廃液に薬液注入配管により中和用薬液を注入して前記廃液の中和を行うようにされ、前記薬液注入配管による中和用薬液の注入は、流量検出装置で計量した前記薬液注入配管における前記中和用薬液の流量に基づいた制御装置による制御の下でなされるようにされ、前記流量検出装置は、前記薬液注入配管の途中に設けられているオリフィスの上流側と下流側のそれぞれに接続された計装配管を備えている廃液中和システムにおいて、
    前記流量検出装置には、ドレン槽が設けられるとともに、前記計装配管に接続されたオーバフロー配管が設けられ、前記計装配管に封入される封入液を前記薬液注入配管に流れる液体の種類に応じて置換する際に前記計装配管から排出される封入液を前記ドレン槽で受けることができるようにされるとともに、前記封入液の置換のために前記計装配管に封入用の液体を液張りする際に前記計装配管から前記オーバフロー配管でオーバフローさせた液体を前記ドレン槽で受けることができるようにされていることを特徴とする廃液中和システム。
  3. 前記計装配管から前記封入液を排出させる際に前記計装配管に空気を供給する封入液排出促進空気供給系が設けられている請求項2に記載の廃液中和システム。
  4. 前記計装配管から前記封入液を排出させ後に前記計装配管に洗浄水を注入して洗浄を行う計装配管洗浄系が設けられている請求項2または請求項3に記載の廃液中和システム。
  5. 前記計装配管洗浄系による洗浄後に前記計装配管に洗浄水除去用空気を供給する洗浄水除去空気供給系が設けられている請求項4に記載の廃液中和システム。
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