JP2006084379A - 原子力容器貫通管台の補修方法および補修装置 - Google Patents

原子力容器貫通管台の補修方法および補修装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、原子力容器に設けられている貫通管台の補修を、補修時に発生する切削切粉を原子炉容器内に飛散させることなく補修する方法、および、水中条件下、遠隔操作により確実に、かつ、切削切粉を飛散させることなく、切削加工により補修する装置を提案することを目的とする。
【解決手段】原子炉容器に設けられている貫通管台(2)の一端部を止栓(3)し、次に、貫通管台(2)の他端側より貫通管台の内面を切削加工し、次に、切削により発生した切削切粉を系外に除去した後、前記止栓(3)を取り外すことを特徴とする原子力容器貫通管台の補修方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子力圧力容器の下部鏡などに設けられている貫通管台の補修方法および補修装置に関するものである。
原子炉圧力容器下部鏡の貫通管台の内面を補修する場合には、遠隔操作により貫通管台の内面を切削し、補修要箇所を除去する必要があるが、従来は、補修要箇所の発生を防止するため、当該貫通管台の内面を遠隔操作により、ピーニングする等の予防保全対策が実施されており、当該貫通管台の内面を切削する事例については報告されていない。これまで、原子力容器上蓋管台におけるサーマルスリーブに検査用の穴を明けるための装置(特許文献1参照方)や、原子炉圧力容器蓋の管台検査装置(特許文献2参照方)については提案されていたが、原子力圧力容器の貫通管台の内面の補修方法や補修装置については提案されているものはなかった。
特許第2984550号公報(図1) 特許第3021153号公報(図1)
本発明は、原子力容器に設けられている貫通管台の補修を、補修時に発生する切削切粉を原子炉容器内に飛散させることなく補修する方法、および、水中条件下、遠隔操作により確実に、かつ、切削切粉を飛散させることなく、切削加工により補修する装置を提案することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するために、以下の(1)〜(7)の手段を採用する。
(1)第1の手段に係る原子力容器貫通管台の補修方法は、原子炉容器に設けられている貫通管台の一端部を止栓し、次に、貫通管台の他端側より貫通管台の内面を切削加工し、次に、切削により発生した切削切粉を系外に除去した後、前記止栓を取り外すことを特徴とするものである。なお、前記切削切粉の除去は、循環水流に切削切粉を同伴させることや抽気により行えばよい。
(2)第2の手段に係る原子力容器貫通管台の補修方法は、原子炉容器に設けられている貫通管台の一端部を止栓し、次に、貫通管台の他端部に切削切粉収納空間を有すドリル装置を取り付けて貫通管台の内面を切削加工し、次に、切削により発生した切粉を、前記ドリル装置を介して系外に除去した後、前記止栓を取り外すことを特徴とするものである。
なお、前記ドリル装置による切削は、汎用のドリルやバイトなどの切削工具を駆動する装置を用いればよい。
(3)第3の手段に係る原子力容器貫通管台の補修方法は、前記(1)または(2)に記載する原子力容器貫通管台の補修方法において、前記切削切粉の除去を、水を供給することで、同水と共に前記切削切粉を系外に除去することを特徴とするものである。
(4)第4の手段に係る原子力容器貫通管台の補修方法は、前記(1)ないし(3)の何れかに記載する原子力容器貫通管台の補修方法において、前記切削切粉の除去時または除去前に、前記貫通管台内に圧力水を吐出することを特徴とするものである。
(5)第5の手段に係る原子力容器貫通管台の補修装置は、原子炉容器に設けられている貫通管台の軸方向に沿って支持され、切削切粉収納空間を有すドリル装置と、同ドリル装置の先端部に設けられ貫通管台への固定および解除機能を有する固定機構と、同固定機構の固定を強制解除する固定解除機構と、前記ドリル装置に設けられ前記貫通管台の内面を切削する切削工具を駆動する切削工具回転機構と、前記切削工具を前記ドリル装置の軸方向に移動させる切削工具送り機構と、前記切削工具を前記ドリル装置内に収納する切削工具引抜き機構と、貫通管台内に圧力水を注入するブロー機構と、前記ドリル装置内の切削切粉を系外に除去する切粉回収機構とを具えたことを特徴とするものである。
なお、前記固定機構は作動流体圧やモータ駆動による汎用のチャック式把持機構などでよい。また、固定解除機構の固定解除は、固定機構による解除と同機能であり、所謂、二重安全機構であり、作動系統がそれぞれ独立しているものが、確実な作動を確保するために好ましい。また、切削工具送り機構に対し、切削工具引抜き機構が、ドリル装置内への切削工具の収納移動を確実ならしめるために、二重安全機構として設けてある。また、前記切削工具は貫通管台内で軸回転することで、その内面を切削するものでよく、汎用のドリルやバイトでよい。
(6)第6の手段に係る原子力容器貫通管台の補修装置は、前記(5)に記載する原子力容器貫通管台の補修装置において、前記ドリル装置の先端部外周に、貫通管台を確認する照明付カメラを設けたことを特徴とするものである。
(7)第7の手段に係る原子力容器貫通管台の補修装置は、前記(5)または(6)に記載する原子力容器貫通管台の補修装置において、前記ドリル装置に前記切削工具清掃のための流体吐出ノズルを設けたことを特徴とするものである。
第1の手段よりなる請求項1に記載の原子力容器貫通管台の補修方法によれば、貫通管台の一端部を止栓しているので、補修時に発生する切削切粉は、貫通管台内に留まり飛散せずに系外に排出されるので、原子炉容器の貫通管台配管系内への切削切粉の混入飛散が発生せずして補修が行える。
第2の手段よりなる請求項2に記載の原子力容器貫通管台の補修方法によれば、貫通管台の補修時に発生する切削切粉は、ドリル装置の切削切粉収納空間内および貫通管台内に留まり、その後、系外に排出されるので、補修時における原子炉容器の貫通管台配管系への切削切粉の混入飛散が完全に防止できる。
第3の手段よりなる請求項3に記載の原子炉容器貫通管台の補修方法によれば、前記請求項1または請求項2の作用効果を有すると共に、補修時に発生する切削切粉や貫通管台内の異物などが供給水流に伴って系外に排出できる。
第4の手段よりなる請求項4に記載の原子炉容器貫通管台の補修方法によれば、前記請求項1ないし請求項3の作用効果を有すると共に、狭隘な貫通管台内に存在する切削切粉を水流により確実に除去することができる。
第5の手段よりなる請求項5に記載の原子力容器貫通管台の補修装置によれば、貫通管台補修時に発生する貫通管台内の切削切粉が、ブロー機構を作動させることによりドリル装置の切削切粉収納空間内に収納でき、更に、切削切粉は切粉回収機構により系外に排出できるので、貫通管台の補修が切削切粉の飛散を発生させることなく行い得る。また、万一、固定機構に動作不良などが発生し、貫通管台に固定状態にあるドリル装置の固定解除が行われない不具合が生じた場合においても、二重安全機構である固定解除機構を具えているので、固定解除対応が可能となり、事故発生が確実に防げる。また、万一、切削工具引抜き機構に動作不良などが発生し、貫通管台内の切削工具の引抜きが行われない不具合が生じた場合においても、切削工具引抜き機構により、切削工具をドリル装置内に収納することができるので、事故発生が確実に防げる。
第6の手段よりなる請求項6に記載の原子炉容器貫通管台の補修装置によれば、前記請求項5の作用効果を有すると共に、作業者が照明付カメラの撮像画像を確認しながら、ドリル装置の貫通管台への設置およびその解除を安全確実に行える効果がある。
第7の手段よりなる請求項7に記載の原子炉容器貫通管台の補修装置によれば、前記請求項5または請求項6の作用効果を有すると共に、切削工具が常に清掃された状態を維持できるので、多数の貫通管台を連続して施工品質を維持しながら補修し得る効果がある。
本発明に係る原子炉容器貫通管台の補修方法および補修装置を、図1ないし図8に基づき説明する。図1の(a)〜(d)は原子炉容器貫通管台の補修方法を説明するもので、(a)は貫通管台の正面図、(b)はドリル装置設置時の正面図、(c)は(b)のア−ア矢視に沿う貫通管台内清掃時での説明図、(d)は貫通管台補修後の正面図である。図2はドリル装置の内部構造を示す正面図、図3はドリル装置の内部構造を示す側面図である。図4の(a)は図2のA部分の拡大図、(b)は(a)のb部分の拡大図、(c)は(b)のC−C矢視に沿う正面図、図5は図2のB部分の拡大図である。図6は図5のC−C矢視に沿う平面図である。図7はドリル装置の固定解除機構を示す正面図、図8はドリル装置の固定解除機構を示す平面図である。
図1(a)〜(d)において、原子炉容器の貫通管台の補修方法を説明する。
まず、図1(a)に示すように、原子炉容器の下部鏡1に貫通して立設されている複数の貫通管台2の下端を止栓3により塞ぐ。
次に、ドリル装置(補修装置)4を原子炉建屋内のクレーン(図示せず)により吊り下げ、所定の貫通管台まで搬送し、図1の(b)に示すように、貫通管台2の上端部にドリル装置4を、固定機構6により取り付け固定する。
次に、ドリル装置4のドリル回転モータ5aを駆動して、ドリル5をa矢印方向に回転させると共に、ドリル送りモータ5bを駆動して、ドリル5をb矢印の下方方向に移動させ、貫通管台2の内面をドリル5により止栓3の手前まで切削加工する。
次に、ドリル5をドリル装置4内に収納した後、図1(c)に示すブローノズル8を回転させて(d矢印の左方向)、ブローノズル8の先端を貫通管台2に臨ませ、ブローノズル8より圧力水流を吐出し、貫通管台2内の切削切粉を、ドリル装置4の切削切粉収納空間4a内に排出する。排出された切削切粉は、ドリル水洗ノズル9aなどより切削切粉収納空間4a内に供給される水流により、切粉回収管9bから系外(C矢印方向)へ排出除去される。上記(c)工程での貫通管台2内への圧力水の吐出と、切削切粉収納空間4aへの水の供給、排出とを、交互に数度繰り返せば、切粉の排出がより完全に行われる。
次に、図1(d)に示すように、補修が完了した貫通管台2aの止栓を取り外すことにより貫通管台2aの補修が完了する。なお、実機においては、念の為、全ての貫通管台2の補修が完了した後に、止栓3を取り外すのが好ましい。
なお、上記ブローノズル8による貫通管台2内への圧力水流の吐出は、切削切粉の系外への水流除去時と同時に行っても良い。また、切削切粉収納空間4aから系外への水流は、その下流側に設ける吸込みポンプ又は上流側に設ける吐出ポンプにより発生させればよい。
また、図1(b)において、7はドリル5の支持筒、7aは支持筒7側に固定されていて、ドリル送りモータ5bの回転により上下移動するラック歯を示す。
前記の補修方法によれば、原子力容器に設けられている貫通管台の補修を、補修時に発生する切削切粉を原子炉容器内に飛散させることなく補修することができる。
図2ないし図8に基づき、本実施例に係る原子炉容器貫通管台の補修装置を説明する。
本補修装置は、図2および図3に示すように、内部に切削切粉収納空間4aを有す全体として筒状のドリル装置4であり、その先端部に設けられている固定機構10により、原子炉容器の下部鏡1に立設されている貫通管台2の上端に支持固定可能となっている。
ドリル装置4内には、その先端部から出没することで、貫通管台2の内面を切削する切削工具であるドリル51を備えている。更に、貫通管台2への固定および解除機能を有する固定機構10と、固定機構10の固定を強制解除する非常時固定解除機構30と、ドリル51を駆動するドリル回転機構50と、ドリル51をドリル装置4の軸方向に移動させるドリル送り機構70と、ドリル51をドリル装置4内に収納する非常時ドリル引抜き機構90と、貫通管台2内に圧力水を吐出する貫通管台内面ブロー機構120と、ドリル装置4内の切削切粉を系外に除去する切粉回収機構160とを備えている。
特に、本補修装置は、前記非常時固定解除機構30と、非常時ドリル引抜き機構90とを具えることにより、万一の場合においても、貫通管台2に対してのドリル装置4の取外し開放およびドリル装置4内へのドリル51の収納が確実に行えるようにしており、二重の安全性を確保している。
また、ドリル装置4の先端部外周位置の下部外筒109に、貫通管台2の上端部を撮像して、貫通管台を確認する照明付カメラ113が設けられている。また、ドリル装置4の切削切粉収納空間4aを形成する下部外筒109に、ドリル51に水ジェットを吹付けてドリル51を清掃するドリル清掃用ノズル112(図3、6参照方)が設けられている。
次に、本補修装置の各機構を更に、具体的に説明する。
(1)固定機構10
図2、3において固定機構10は、その下端部が貫通管台2の上部に挿入されて固定される。補修装置のこの部分への挿入は、建屋内のクレーンで工具吊金具105に接続された操作用ロッド(図示せず)を吊下げ、装置底部に設けた照明付カメラ115よりの画像を監視しながら手動にて挿入される。固定機構10には、図7に示すように、下部外筒109の底部に取付けられたシリンダ12、内部に収納される円錐状の内面を有するピストン13、この内側に設けられた工具固定用金具11等で構成される。工具固定用金具11は、円周上120°ピッチで合計3個所の位置でピストン13の内側に収納されている。
シリンダ12は水圧で駆動され、図3に示す圧力水供給口14に圧力水が供給されるとピストン13は下方向に移動し、これにより工具固定用金具11は貫通管台2上部側面を押すことで補修装置の貫通管台2への固定が行われる。補修装置の固定解除は、圧力水供給口15に圧力水を供給することで、ピストン13は上方向に移動し、工具固定用金具11の貫通管台2の外面への押付けは解除できる。シリンダ12の上部には、装置を着座させるための着座金具16が取付けられていて、貫通管台2の上部外面テーパ部にはまり込むようになっており、装置の下方向への落下を防止している。
(2)非常時固定解除機構30
通常時の補修装置の固定及び固定解除は、前述の工具固定機構10により行われるが、万一、固定の解除が出来なくなった場合には、工具固定機構10に隣接して下部外筒109に支持されている非常時固定解除機構30(図7参照方)により解除を行う。非常時、固定を解除するための軸32は、図7に示すように、外筒37に収納され、上方には取扱工具の挿入を容易にするためのラッパ状のガイド36を設けている。このガイド36は、下方に位置する外筒37の上部に固定され、外筒37はサポート38を介して下部外筒109に固定されている。軸32の下方部は、ネジ35が加工されておりナット31とかみ合っている。
このナット31の側面には、サポート38上に設けられたピン34の回りを回転するレバー33がピン結合しており、レバー33の他端はピストン13の上部とボルト39(図7、8参照方)を介して接続している。ボルト39の頭部はレバー33先端のスリット40に引掛けられている。従って、非常時、取扱工具にて軸32を回転させればナット31に取付けられたレバー33は外筒37に設けたスリット41内を上下に移動する構造になっている。
ナット31が上下移動することで、レバー33はピン34の回りを回転し、その他端はピストン13の上部と結合しているため、ピストン13が上下する構造である。従って、ピストン13を上方向に移動させるように軸32を取扱工具により回転させれば固定の解除が達成される。
(3)ドリル回転機構50
貫通管台内面を切削するドリル51は、装置の上方に設けられた、図2に示すドリル回転機構50により回転駆動される。ドリル回転機構50は、上部外筒101内に収納され、ドリル送り用中空軸78の上端に設けられた蓋板91の上に取付けられる減速機付エアモータ54、その出力軸と結合する工具回転軸53、その下端に設けられたチャック機構52、このチャック機構により保持されるドリル51等より構成される。工具回転軸53は上,下端においてドリル送り用中空軸78の内面で支持されているベアリング57及び58により半径方向に支持されている。また、図3において、55はドリル駆動用のエア供給口、56はエア排出口を示す。
(4)ドリル送り機構70
図2、3に示すドリル送り機構70は、ドリル回転機構50の先端に取付けられたドリル51を送るための機構であり、モータ71、減速機72、減速機72の出力軸に取付けられた平歯車73、この平歯車とかみ合っている平歯車74、この平歯車74の回転を伝えるシャフト75、シャフト75に取付けられドリル送り用中空軸78のネジ77とかみ合いこのドリル送り用中空軸78を上下方向に進めるための送りネジ76、ドリル送り機構70を支持している支持筒82等より構成されている。この支持筒82は、そのフランジ81が中間外筒106の中間外筒上フランジ107上にボルト80で取付けられている。又、中間外筒106は中間外筒下フランジ108、平板111、下部外筒上フランジ110、ボルト119等により下部外筒109に固定され最終的には、固定機構10のシリンダ12を介して貫通管台2に固定される構造である。
(5)非常時ドリル引抜き機構90
切削作業時のドリル51の引抜きは、ドリル送り機構70により行うが、非常時には、図2、3に示す非常時ドリル引抜き機構90によりドリル51の引抜きを行う。ドリル引抜き機構90は、上部外筒101の上端に設けられた蓋板104上に固定され、工具挿入時のガイド92とモータ軸とピン93により結合するモータ軸回転用軸91等より構成され、モータ軸と結合しているモータ軸回転用軸91を別途上方から挿入する工具にて手動回転することで、モータ軸を回転しドリル51の引抜き(ドリル装置4内への収納)を行う。
(6)貫通管台内面ブロー機構120
図1に示す貫通管台内面ブロー機構120は、チューブ挿入シリンダ121、ナイロンチューブ123、上下でナイロンチューブ123と結合しているステンレス製パイプ122、ブロー用のナイロンチューブ123を内装するステンレス製ガイド管124(図4、5参照方)等から構成されている。チューブ挿入シリンダ121はドリル送り機構70を固定している支持筒82の側面に固定されている。
図4(a)〜(c)に示すように、ピストンロッド128の下端と、ステンレス製パイプ122の下端とは、スプリング129を介して接続している。ステンレス製パイプ122の下端にはナイロンチューブ123を接続するための接続金具132が取付けられており、ピストンロッド128の下端において、スプリング取付金具130の上端がピストンロッド128に加工されたボルト147及びナット148により固定されている。
スプリング取付金具130の上下端は、2本のガイド149を挟むように2枚の板150を配置し、下端側はボルト131により締付け、ガイド149の外周をスライドできる構造とし、ボルト131の端部にスプリング129の下端を固定している。スプリング129の上端は、ステンレス製パイプ122の下端に取付けられたナイロンチューブ123を接続するための接続金具132に固定されている。
図4ないし図6により、ナイロンチューブ123を貫通管台2内に挿入する時のステンレス製ガイド管124のスイング機構について説明する。スイング機構は、固定機構10のシリンダ12の上面に底板141及びボルト(図示せず)を介して固定されている。ステンレス製ガイド管124の上端は、上板135内のスリーブ134に挿入、固定されている。上板135は、底板141に取付けられている縦板144に支持されている。
一方、ステンレス製ガイド管124の下端は、ガイド管下部サポート137に取付けられ、このガイド管下部サポート137はピン142の回りを底板141に取付けられたピン139で支持されるシリンダ136により時計方向に回転し、この位置から離れることができる。シリンダ136の上端に設けられたエア供給口にエアを供給することで、図4に示すピストンロッド128が下方向に移動し、これに伴って、ステンレス製パイプ122が下方向に移動する。この移動によって、ナイロンチューブ123が下方向に押出され貫通管台2内に挿入される。ナイロンチューブ123内に水を注入することで貫通管台2内の切粉は上方に吹き上げられ下部外筒109の底(図3の切削切粉収納空間4a)に貯留する。
本機構は、更に、下記(a)〜(c)の構成となっている。
(a)ナイロンチューブ吊下げ部分
装置内に収納されているナイロンチューブ123は、上部外筒101の蓋板104にコイル状に巻かれた状態で吊られているため、ナイロンチューブ123が貫通管台2内に挿入される場合は、コイルが伸ばされた状態になるが貫通管台2内から引抜いた状態ではコイル長が復元しナイロンチューブ123のたるみを解消している。
(b)ステンレス製パイプとピストンロッドの接続部
ナイロンチューブ123と上下で接続しているステンレス製パイプ122の先端は、ピストンロッド128の先端とスプリング129を介して接続している。このようにスプリング129を介した接続とすることで、ステンレス製パイプ122の下方向の移動量をスプリング129で吸収し、ナイロンチューブ123に過大な押込み力を加えないようにしている。
(c)ステンレス製ガイド管のスイング構造
図5に示すように、ナイロンチューブ123の先端は、本機構の下端部に設けたステンレス製ガイド管124内に収納、ガイドされ、貫通管台2内に挿入される。挿入される場合はステンレス製パイプ122の先端位置は、貫通管台2の上方にあるが、ドリル51で切削する場合はこの位置を回避した位置(図6中、2点鎖線位置)までスイングできる構造としている。これは下部外筒109の底に設けたシリンダ136によりステンレス製ガイド管124を上方の差込み部分を中心として回転させる構造である。
(7)切粉回収機構160
切粉回収機構160は、図3に示すように下部外筒109の下部側面に設けた切粉回収用のパイプ161と吸込ポンプ(図示せず)から構成され、下部外筒109の底部(切削切粉収納空間4a)に吹き上げられ貯留している切粉を、吸込ポンプで吸引することにより切粉の系外への回収を図っている。
(8)監視機構(照明付カメラ113)
図2に示すように、下部外筒109の下部側面には照明付カメラ113が取付けてあり、ドリル51による切削状況等を監視する。又、ドリル装置4の貫通管台2への着脱に際しては、2台の照明付カメラ113からの画像を監視しながらドリル51の貫通管台2への挿入を行う。
また、前記各機構の他、図2に示すように、上部外筒101の側面に複数箇所メンテナンス用の開口部116を設置し、メンテナンス時に蓋板117を取り除くことで、メンテナンス可能としている。
上述の補修装置によれば、原子力容器に設けられている貫通管台の内面切削加工を行うことができ、切削補修時に発生する切削切粉を原子炉容器内に飛散させることなく、水中条件下においても、遠隔操作により確実に補修することができる。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく必要に応じ、適宜設計変更し得るものである。また、上記実施例における各構成要素には、当業者が容易に想定できるものや、実質的に同一のものが含まれる。
(a)は貫通管台の正面図、(b)は本発明方法に係るドリル装置設置時の正面図、(c)は(b)のア−ア矢視に沿う貫通管台内清掃時での説明図、(d)は貫通管台補修後の正面図である。 本発明に係るドリル装置の内部構造を示す正面図である。 本発明に係るドリル装置の内部構造を示す側面図である。 (a)は図2のA部分の拡大図、(b)は(a)のb部分の拡大図、(c)は(b)のC−C矢視に沿う正面図である。 図2のB部分の拡大図である。 図5のC−C矢視に沿う平面図である。 本発明に係るドリル装置の固定解除機構を示す正面図である。 本発明に係るドリル装置の固定解除機構を示す平面図である。
符号の説明
1 原子炉容器下部鏡
2 貫通管台
3 止栓
4 ドリル装置
5、51 ドリル
6、10 固定機構
50 ドリル回転機構
70 ドリル送り機構
90 非常時ドリル引抜き機構
109 下部外筒
112 ドリル清掃用ノズル
113 照明付カメラ
120 貫通管台内面ブロー機構
160 切粉回収機構

Claims (7)

  1. 原子炉容器に設けられている貫通管台の一端部を止栓し、次に、貫通管台の他端側より貫通管台の内面を切削加工し、次に、切削により発生した切削切粉を系外に除去した後、前記止栓を取り外すことを特徴とする原子力容器貫通管台の補修方法。
  2. 原子炉容器に設けられている貫通管台の一端部を止栓し、次に、貫通管台の他端部に切削切粉収納空間を有すドリル装置を取り付けて貫通管台の内面を切削加工し、次に、切削により発生した切粉を、前記ドリル装置を介して系外に除去した後、前記止栓を取り外すことを特徴とする原子力容器貫通管台の補修方法。
  3. 前記切削切粉の除去を、水を供給することで、同水と共に前記切削切粉を系外に除去することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の原子力容器貫通管台の補修方法。
  4. 前記切削切粉の除去時または除去前に、前記貫通管台内に圧力水を吐出することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の原子力容器貫通管台の補修方法。
  5. 原子炉容器に設けられている貫通管台の軸方向に沿って支持され、切削切粉収納空間を有すドリル装置と、同ドリル装置の先端部に設けられ貫通管台への固定および解除機能を有する固定機構と、同固定機構の固定を強制解除する固定解除機構と、前記ドリル装置に設けられ前記貫通管台の内面を切削する切削工具を駆動する切削工具回転機構と、前記切削工具を前記ドリル装置の軸方向に移動させる切削工具送り機構と、前記切削工具を前記ドリル装置内に収納する切削工具引抜き機構と、貫通管台内に圧力水を吐出するブロー機構と、前記ドリル装置内の切削切粉を系外に除去する切粉回収機構とを具えたことを特徴とする原子力容器貫通管台の補修装置。
  6. 前記ドリル装置の先端部外周に、貫通管台を確認する照明付カメラを設けたことを特徴とする請求項5に記載の原子力容器貫通管台の補修装置。
  7. 前記ドリル装置に前記切削工具清掃のための流体吐出ノズルを設けたことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の原子力容器貫通管台の補修装置。
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JP2013019875A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 原子力プラントにおける核燃料物質の搬出方法

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