JP4755536B2 - 原子炉内の楔支持構造物の取外し方法および楔支持構造物取外し装置 - Google Patents

原子炉内の楔支持構造物の取外し方法および楔支持構造物取外し装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4755536B2
JP4755536B2 JP2006162762A JP2006162762A JP4755536B2 JP 4755536 B2 JP4755536 B2 JP 4755536B2 JP 2006162762 A JP2006162762 A JP 2006162762A JP 2006162762 A JP2006162762 A JP 2006162762A JP 4755536 B2 JP4755536 B2 JP 4755536B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
socket
bolt
nut
support structure
wedge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006162762A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007333434A (ja
Inventor
康晴 細野
良知 高橋
龍之 表
宣彦 菅原
寛 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Original Assignee
Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi GE Nuclear Energy Ltd filed Critical Hitachi GE Nuclear Energy Ltd
Priority to JP2006162762A priority Critical patent/JP4755536B2/ja
Publication of JP2007333434A publication Critical patent/JP2007333434A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4755536B2 publication Critical patent/JP4755536B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

本発明は、原子力プラントにおける炉内構造物の予防または事後保全技術に必要な遠隔の楔支持構造物取外し方法および楔支持構造物取外し装置に関する。
近年、既設の原子力プラントでは、安全運転の維持・継続のため、特に炉内構造物を中心に材料対策および構造物の強度などの健全性維持を念頭に大型の予防保全または事後保全工事などが推進されている。
図4に炉内構造物の保全工事の作業環境の例を示す。これは、図1に示す沸騰水型原子炉において原子炉圧力容器蓋8を外して、炉内構造物であるドライヤ9、シュラウドヘッド5と一体のセパレータ10を原子炉圧力容器1内から取り出し、さらに炉心3から燃料集合体3aを取り出した後の状態である。
炉内構造物の保全工事を行う場合、当該の炉内構造物は放射能を帯びて高放射線を放っているので作業者が接近して工事を行うことができない。そこで、原子炉圧力容器1内と、その上に設けられた原子炉ウエル103内に純水を張り、炉内構造物からの放射線を遮る。そして、原子炉ウエル103が設けられた床面にレールを敷設し、その上を移動するブリッジ型の作業台車104に作業者100が乗り、水面上から水深約25m下の当該の炉内構造物を対象とした遠隔・水中作業を行う。
このような遠隔・水中の保全工事の中には、既設の炉内構造物を取り外し、新しい炉内構造物と交換する作業などがある。そのような作業に用いられる装置の例として、例えば特許文献1に記載された原子炉内大径ボルト取外し装置が知られている。
特開2003−232882号公報(図10)
ところで、炉内構造物として単品の炉内機器を原子炉圧力容器1内に固定する場合、楔を用いて固定することがある。その場合、固定に用いている楔が抜け落ちないようにさらに楔の抜け防止用の押さえ金具をボルトで固定する楔支持構造が用いられている。
前記特許文献1の従来技術では、ボルトを緩めて取り外すことはできても、取り外したボルト、押さえ金具をそれぞれ別個に別の回収器具を用いて回収する必要があり、取り外した押さえ金具、ボルトを炉内構造物の狭小な箇所に落としてしまう可能性があった。
そこで、本発明では、前記楔支持構造物を取り外す場合に、前記取り外したボルト、押さえ金具をそのまま一緒に回収することができる楔支持構造物の取外し方法および楔支持構造物取外し装置を提供することにある。
本発明は、原子力発電プラントにおける原子炉内に設けられた炉内機器のうち、原子炉内に楔を用いて固定され、楔には抜け防止用の押さえ金具がボルトを締めることでまたはナットを締めることで固定された楔支持構造物を原子炉内から取り外すための楔支持構造物取外し装置であって、ボルトまたはナットを回動させるソケットと、ソケットに回転トルクを伝える回転軸と、回転軸またはソケットを収容している外筒に固定された、押さえ金具を把持するための把持機構部と、を備え、把持機構部は、伸縮可能な駆動軸と、駆動軸に固定された把持プレートと、を有し、ソケットの先端をボルトの頭またはナットに取り付けるとき、先に把持プレートを押さえ金具の下側に挿入してから取り付け、ボルトまたはナットを緩めるためソケットを回動中、ソケット側に把持プレートを引き寄せ、ボルトまたはナットが外れたとき、押さえ金具とボルトまたはナットをともにソケットの先端と把持プレートとで挟んで保持することを特徴とする。
本発明によれば、取り外したボルトまたはナットと押さえ金具を同時に、また、容易に、かつ、確実に回収することができる。
《第1の実施の形態》
以下、本発明に係る楔支持構造物の取外し方法および楔支持構造物取外し装置の第1の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態が適用される楔支持構造物を含む炉内構造物などの説明)
先ず、図1から図3を参照しながら本実施の形態が適用される楔支持構造物を含む炉内構造物などを説明する。図1は沸騰水型原子炉の縦断面模式図である。
沸騰水型原子炉では、原子炉圧力容器1内には、冷却材および炉心3が収容されており、この炉心3は燃料集合体3a、図示しない制御棒などから構成され、炉心シュラウド2内に収容されている。
炉心シュラウド2は、原子炉圧力容器1の底部に溶接され立ち上がっているシュラウドサポート4によって、軸方向荷重を支えられているとともに、径方向にも原子炉圧力容器1の内周面に保持されている。
燃料集合体3aは、炉心3下部の炉心支持板6と上部の上部格子板11により、所定の間隔に水平方向の位置決めをされて、炉心シュラウド2内に林立している。
炉心3の上方には、炉心3で加熱され水と蒸気の二相流状態となった冷却材を水と蒸気に分離するセパレータ10が設置されている。さらに、その上方にセパレータ10で分離された蒸気の湿分を除去するドライヤ9が設置されている。さらに、その上方を取外し可能な原子炉圧力容器蓋8が蓋っている。
なお、炉心シュラウド2の上部を蓋うシュラウドヘッド5は、セパレータ10と一体にシュラウドヘッド5に林立したスタンドパイプを介して接続されており、炉心シュラウド2の上部フランジ2a(図3参照)とフランジ構造で脱着可能に接続されている。
図2は、図1におけるA−A矢視の上部格子板と炉心シュラウド上部の平面図であり、図3は、図2におけるB−B矢視の一部拡大縦断面図である。
炉心シュラウド2は、図3に示すように炉心3(図1参照)の周囲を囲う中間胴2dの上に上部格子板11を支える中間フランジ2cが接続し、さらに上方に上部胴2bが接続して延び、その上端にシュラウドヘッド5の図示しないフランジと組み合わされる上部フランジ2aが接続している構成を有している。
図2に示すように上部胴2bの内周面から径方向内方に向けて周方向に等間隔に設けた上部胴ブラケット13が突き出ている。上部胴ブラケット13の先端の端面は径方向内方に向けて下り斜面のテーパ面をなしている。図3に示すように上部格子板11の周面と上部胴ブラッケット13の先端との間には隙間が設けられていて、この隙間に楔14を上方から差し込み、上部格子板11の水平方向の位置決めを行い、上部格子板11の矢印X方向の荷重を上部胴2bに伝える。
上部格子板11の上面の周縁部の前記上部胴ブラケット13に対応する位置には、上面から所定高さを有する雌ねじを切られた固定ボルト取付け座17が設けられている。そして、L字型の押さえ板(押さえ金具)15を用いて、その一端を楔14の上端面と当接させ、他端を固定ボルト(ボルト)16によって固定ボルト取付け座17に締め付けて固定した後、その固定ボルト16ボルトを押さえ板15に回り止め溶接することにより、楔支持構造物20として構成している。
なお、上部フランジ2aの内周面上部からシールプレート18が立ち上がり、シュラウドヘッド5の図示しないフランジの内周面に沿う構造となっている。
また、上部胴2bの内周面に沿って図3に示すように上下2段に高圧炉心スプレイヘッダ19Aと低圧炉心スプレイヘッダ19Bが配置されており、特に低圧炉心スプレイヘッダ19Bが楔支持構造物20に接近して存在している。従って、楔支持構造物20を極めて狭小な空間で取り扱うことになり、押さえ板15、固定ボルト16を取り外した後、それらを誤って上部格子板11の外周面と上部胴2b内周面との間に落とし込むと、上部フランジ2a、高圧炉心スプレイヘッダ19A、低圧炉心スプレイヘッダ19Bが上方からの作業の邪魔になり極めて回収しづらい周囲環境である。
(楔支持構造物取外し方法と楔支持構造物取外し装置)
次に、図4から図9を参照しながら本実施の形態における楔支持構造物取外し方法と楔支持構造物取外し装置を説明する。
本実施の形態では、以下の手順で押さえ板15と固定ボルト16を取り外し、回収する。
(工程A)固定ボルト16の回り止め溶接の破断。
(工程B)押さえ板15の把持および固定ボルト16の緩め。
(工程C)押さえ板15と固定ボルト16の原子炉圧力容器1からの取り出し。
(工程D)廃棄用キャスク111への収納。
図4は、本実施の形態における作業環境を示す図である。図5は回り止め溶接破断装置の概略構造を示す縦断面図であり、図6は回り止め溶接破断装置の上部の手動操作ハンドル部を示す斜視図である。図7は押さえ金具取外し装置の概略構造を示す部分縦断面図であり、図8の(a)は図7におけるC矢視部分側面図、(b)は図7におけるD−D矢視平面図である。
工程Aでは、回り止め溶接破断装置を用い、工程Bから工程Dでは押さえ金具取外し装置を用いる。
(回り止め溶接破断装置)
図4から図6を参照しながら回り止め溶接破断装置について説明する。
作業者100は、図4に示すように、例えば、作業台車104に乗り、作業台車104上から長い主軸32の下方に設けた回り止め溶接破断装置30本体を操作する。原子炉ウエル103の底には、取り外した押さえ板15と固定ボルト16を収納するための廃棄用キャスク111が前もって設置されている。
なお、水深約25m下の作業が監視できるように図示しない水中カメラが設置され、作業台車104には図示しないモニタが設置され、作業者100は、モニタを見ながら作業を進める。また、回り止め溶接破断装置30を設置する操作に用いられるロープ61(図5参照)、主軸32上端のハンドル60(図6参照)、および回転操作中のハンドル60を安定させるためのロープ62(図6参照)は、図4では図示を省略してある。
図5に示すように回り止め溶接破断装置30の主軸32は、アルミニウムパイプ製のパイプの接続組み立て構造であり、定尺のパイプを接続して長尺の主軸32を組み立て、主軸32の下端が図5に示す回り止め溶接破断装置30の本体に接続される。回り止め溶接破断装置30の本体は、主に減速機33、ソケット35などから構成され、主軸32からの回転トルクを減速機33で増幅して、ソケット35に伝える。
減速機33は、本発明のトルク増幅手段を構成し、例えば、倍力レンチで構成され、胴31a、上部フランジ31b、下部フランジ31cで構成された水密の、例えば、SUS製の減速機筐体31に収容され、下部フランジ31cにボルト固定されている。減速機33は、あらかじめ想定される回り止め溶接破断トルクに合わせ、減速比の大きいもの、小さいものを状況に応じて選択して、下部フランジ31cにボルト固定できる構成としている。
図5に示すように上部フランジ31bには、主軸32と減速機33の図示しない入力軸とを繋ぐ接続軸34aを、水密軸受け構造で収容する接続部34が水密のフランジ構造でボルト固定されている。そのため、接続部34および上部フランジ31bは、斜線部で示したベアリング46または摺動部品を有し、接続軸34aは、主軸32側がシール37で水密シールされている。接続部34、接続軸34aは、例えば、ステンレス鋼で構成されている。
また、下部フランジ31cには、減速機33の出力軸33aにつながるソケット35の接続側端を、水密軸受け構造で収容するソケット接続部36が、水密フランジ構造でボルト固定されている。そのため、ソケット接続部36の上下端側には、それぞれ斜線部で示したベアリング46または摺動部品を有し、ソケット接続部36の下端側のベアリング46または摺動部品の下方で、シール37により水密シールされている。
ソケット35は、接続フランジ35cで先端部35aと根元部35bに分割可能な構造であり、先端部35aは固定ボルト16のサイズに合わせて、また、下部フランジ31c下面から先端部35aの下端までの長さLを調節するため交換可能である。
なお、先端部35aの下端は固定ボルト16の頭の形状に適合した6角面または挿入性を考慮した多角面の内面を有したボックス構造である。
なお、ソケット35、ソケット接続部36は、例えば、ステンレス鋼で構成されている。
また、下部フランジ31cは、下面側から下方に伸びる2本の短尺の支持ピン38Aと、2本の長尺の支持ピン38Bを有している。これら4本の支持ピン38A、38Bは、図5に示すように2本の短尺の支持ピン38Aがシールプレート18の外側に、2本の長尺の支持ピン38Bがシールプレート18の内側に位置し、シールプレート18を挟み込んで、ソケット35で固定ボルト16に回転トルクを加えたときの反力を受ける構造となっている。
短尺の支持ピン38Aは、下部フランジ31c下面にシールプレート18の上端が当接したとき、短尺の支持ピン38Aの下端が上部フランジ2aの上面に当らないような長さに設定されている。
さらに、胴31aの外周面には、作業台車104からの2本のロープ61を通すための吊り耳31dが、互いに対向する位置に設けられ、減速機筐体31が2本のロープ61で吊り下げられる。そして、先端部35aの先端を固定ボルト16の位置に設定する作業が、作業台車104の位置、ロープ61の作業台車104上の吊り位置および引き伸ばし長さを調整することにより行われる。このとき、ソケット35の先端の位置の微調整は、荷重をほとんど受けていない主軸32の上端を作業者100が操作することにより行われる。
主軸32の上端は、T字型のハンドル60に接続している。図6に示すようにハンドル60の中央には、開口65を有し、円盤状の平坦面の荷重受座63が設けられ、吊り金具64の図示しない下端が開口65余に径の大きい円盤状になっていて荷重受座63の下面と摺動可能な構造となっている。
作業者100は、前記モニタを見ながら、作業台車104の位置調整、およびロープ61の吊り位置を調整しながら回り止め溶接破断装置30を原子炉圧力容器1内の目的の箇所に下ろしていき、先端部35aの先端を固定ボルト16の頭に被せる。このとき支持ピン38A、38Bが前記のようにシールプレート18を挟み込むようにする。
その後、ハンドル60を回転操作しやすいように吊り金具64にロープ62が通されて、ハンドル60が作業台車104の適当な箇所、例えば、チェンブロックから吊り下げられる。その上で、作業者100がハンドル60を左回りに回動すると、減速機筐体31は支持ピン38A、38Bにより回転しないようにシールプレート18に支持されているので、主軸32の回転トルクは、減速機33で増幅されてソケット35に伝わり、固定ボルト16の回り止め溶接を破断する。
作業者100は、固定ボルト16の回り止め溶接が破断され、固定ボルト16が固定ボルト取付け座17内で回るようになったことを前記モニタで確認したら、ロープ61を引っ張って回り止め溶接破断装置30を上方に移動させ、作業台車104を移動させるなり、作業台車104上の位置を移動して、次の固定ボルト16の回り止め溶接破断作業を続ける。
(楔構造物取外し装置)
すべての固定ボルト16の回り止め溶接破断作業が終わると、次に固定ボルト16の緩め作業と、押さえ板15および固定ボルト15の回収作業を行う。
図7および図8を参照しながら(適宜図4、図6を参照)本実施の形態における楔支持構造物取外し装置である押さえ金具取外し装置40について説明する。
作業者100は、例えば、作業台車104に乗り、作業台車104上から長い主軸41の下方に設けた、押さえ金具取外し装置40本体を操作する。
図7に示すように押さえ金具取外し装置40の主軸41は、アルミニウムパイプ製のパイプの接続組み立て構造であり、定尺のパイプを接続して長尺の主軸41を組み立て、主軸41の下端が図7に示す押さえ金具取外し装置40の本体に接続される。押さえ金具取外し装置40の本体は、主にステンレス鋼製の内軸42と、内軸42を収容するステンレス鋼製の外筒43、内軸42の下端に取り付けられたソケット45、外筒43に設けられた取付け座48に取り付けられた把持機構部50などから構成される。
押さえ金具取外し装置40の主軸41の上部のハンドルは、回り止め溶接破断装置30の主軸32の上部のハンドルと同様に図6に示したものである。
内軸42は、主軸41と接続ピン47で接続されている。図7に示すように外筒43の上下端部には内軸42の回転がスムーズに行えるようにベアリング46または摺動部品を軸受けとして組み込んである。ソケット45は接続ピン47で内軸42に接続され、ソケット45の下端は固定ボルト16の頭の形状に適合した6角面または挿入性を考慮した多角面の内面を有したボックス構造である。
なお、ソケット45は、例えば、ステンレス鋼で構成されている。
把持機構部50は、外筒43の下部と平行に取付け座48に取付け金具49を介して取り付けられたエアシリンダ筐体51内にエアシリンダ52を内挿し(図8の(a)参照)、エアシリンダ52から下方に延びる上下可動の駆動軸53の下端に取付け座54(図8の(a)参照)を設け、取付け座54に把持プレート57をネジ56で固定したものである。取付け座54の上面には、駆動軸53の左右両側に配置され上方に延びるガイドロッド55が設けられている。
エアシリンダ筐体51は、取付け座48に溶接したリブ付のL字型の取付け金具49にボルト固定されている。
エアシリンダ筐体51の下面には、駆動軸53の挿通する孔と、その両側にガイドロッド55の挿通する孔が設けられている。
図8の(a)に示すようにエアシリンダ52の上下端の図示しないノズルには、駆動軸53に接続している内蔵されたピストンの上側および下側に空気圧を加えるエアホース52aが接続され、そのエアホース52aは作業台車104まで延びている。
図8の(b)に示すように、把持プレート57は、一端が取付け座54にネジ56で固定され、他端が内軸42の中心線の延長と直交するようにソケット45の下端側に延びている。把持プレート57は、2つに分かれたフィンガー部57bを他端側に有し、その間に2段の幅の溝58を有している。溝58の開口している側の幅広の部分の幅“W”は、押さえ板15(図7参照)の板幅に対応するように設定され、それより狭い根元部分の幅および縁部57aの内径は固定ボルト取付け座17の外径に対応するように設定されている。また、図7に示すように把持プレート57のフィンガー部57bが、上部格子板11の径方向外側に向けて、押さえ板15(図7参照)の下側に挿入され、縁部57aにまで固定ボルト取付け座17が入ったとき、ソケット45は固定ボルト16の頭の直上に位置するように、縁部57aは設定されている。
作業者100は、作業台車104に載せた図示しない空気圧操作パネルにより、エアホース52aへの空気圧を制御する。空気圧制御は、ピストン下面側への加圧、つまり把持プレート57のソケット45側への引き寄せ、ピストン上面側への加圧、つまり把持プレート57の下側への引き離しの2点動作である。空気圧の空気圧操作パネルへの供給は、作業床面に設けられたサービス用の空気圧源ノズルに接続された図示しないエアホースから供給される。
押さえ金具取外し装置40は、軽量なので、荷重は図6に示すようにハンドル60に設けられた吊り金具64に通されたロープ62だけで荷重を受けることができる。固定ボルト16の頭へのソケット45の位置合わせは、作業者100が作業台車104の位置調整、作業台車104上のロープ62の吊り位置調整、ロープ62の引き伸ばし長さの調整、主軸41の操作を行うことによりなされる。
図9に、前記回り止め溶接破断装置30および押さえ金具取外し装置40を用いた一連の押さえ板15および固定ボルト16の取外し作業工程を示す。(a)に示すように回り止め溶接破断装置30を固定ボルト16に設置して、主軸32からの入力された回転トルクを減速機33(図5参照)で増幅し、増幅された回転トルクで回動されるソケット35で回り止め溶接を破断する。その後、回り止め溶接破断装置30を引き上げて、(b)に示すように押さえ金具取外し装置40の把持プレート57を押さえ板15の下側に挿入し、位置決めしてソケット45を固定ボルト16に被せる。その後、空気圧操作パネルを操作して、把持プレート57をソケット45側に引き寄せ状態にし、主軸41を回動して固定ボルト16を緩め、固定ボルト取付け座17から外す。
把持プレート57はソケット45側に引き寄せ状態を保っているので、ソケット45の先端部のボックス内面に固定ボルト16の頭が入った状態のまま、把持プレート57とソケット45の間に挟まれて押さえ板15、固定ボルト16は保持されている。
そして、図9の(c)に示すように主軸41を上方に引っ張り上げて、押さえ金具取外し装置40の本体を上方に移動させ、(d)に示すように廃棄用キャスク111の上方にまで移動させ、ここで空気圧操作パネルを操作してピストン下面側の圧力を抜いて、上面側に圧力を掛けると、把持プレート57がソケット45から引き離され、押さえ板15および固定ボルト16が廃棄用キャスク111内に投入される。
(第1の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、容易に回り止め溶接破断装置30を用いて固定ボルト16の回り止め溶接を破断できる。その後、押さえ金具取外し装置40を用いて、把持機構部50を操作して、固定ボルト16と押さえ板15を保持しながら固定ボルト16を緩め、そのまま固定ボルト16と押さえ板15をともに保持しながら廃棄用キャスク111上に移動し、廃棄することができる。
従来の技術では、固定ボルト16を緩めて、固定ボルト取付け座17から外した後、先端にトングを有する回収用の操作ポールを用いて、固定ボルト16と押さえ板15を個別に回収して廃棄用キャスク111に投入していたものが、本実施の形態によれば押さえ金具取外し装置40で一度の作業でそのまま廃棄用キャスク111に投入できる。
その結果、作業工程が短縮され、さらに固定ボルト16を完全に緩めて固定ボルト取付け座17から取り外したときに、その場所から他の場所に転がり落ちたり、回収途中でトングから落としたりという作業ミスを防止できる。
また、EDM(Electric Discharge Machining:放電加工)により固定ボルト16の頭部分を切断して、押さえ板15を外す方法よりも作業が迅速に行え、EDMの場合よりも下準備が短くてすむ。
以上のように、本実施の形態によれば、従来の方法よりも確実に押さえ板15および固定ボルト16を迅速に取り外し、確実に回収できる。
なお、本実施の形態における押さえ金具取外し装置40の把持機構部50のエアシリンダ52を、例えば、ピストン下面側に所定のばね力のスプリングを内蔵したものとし、把持プレート57を上方に引き寄せる動作状態の場合は、ピストン下面側の空気圧が空気圧源の故障により空気圧喪失してもばね力により所定の上方側への引き寄せ力を確保し、保持している押さえ板15および固定ボルト16を保持し続けることが可能な構成としても良い。このような構成とすることにより、空気圧喪失に対してフェイルセーフな設計となる。
また、本実施の形態において把持機構部50にエアシリンダ52を用いる代わりに水圧式のシリンダに変えても良い。
なお、作動流体の漏洩による原子炉圧力容器1内の水を汚染することを防止する点からは、空気圧または水圧による方法が望ましい。
《第2の実施の形態》
次に、図10を参照しながら本発明の第2の実施の形態の楔支持構造物取外し装置である押さえ金具取外し装置の説明をする。本実施の形態の押さえ金具取外し装置40Aは、図10に示すように、第1の実施の形態の回り止め溶接破断装置30のソケット接続部36の下側にさらに外筒43Aを取り付ける。外筒43Aは、ソケット35Aのソケット接続部36より下側の部分の内、ソケット35Aの先端部を除く部分を収容し、それに取付け座48を設けて、把持機構部50を取付けてある。
第1の実施の形態と同じ構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態におけるソケット35Aは、先端まで一体のものであるところが、第1の実施の形態と異なる。また、外筒43Aの下端部には、ソケット35Aの回転がスムーズに行えるようにベアリング46または摺動部品を軸受けとして組み込んである。
以上のように押さえ金具取外し装置40Aは、第1の実施の形態における回り止め溶接破断装置30と押さえ金具取外し装置40の両方の機能を持ったものである。
なお、第1の実施の形態と同様に、図示しない空気圧操作パネルが作業台車104に積載されている。
本押さえ金具取外し装置40Aを用いた一連の押さえ板15および固定ボルト16の取外し作業工程を示す図は省略するが以下に説明する要領で行われる。
(工程1;ソケットの位置決めと回り止め溶接の破断)
押さえ金具取外し装置40Aの把持プレート57を図10に示すように押さえ板15の下側に挿入して位置決めし、第1の実施の形態と同様に図示しない空気圧操作パネルを操作して把持プレート57をソケット35A側に引き寄せ、ソケット35Aの先端を固定ボルト16に被せる。
この把持プレート57の押さえ板15の下側への挿入および位置合せは、作業台車104からの2本のロープ61により、押さえ金具取外し装置40A本体が吊り下げられ、作業台車104の位置、ロープ61の作業台車104上の吊り位置および引き伸ばし長さを調整することにより行われる。このとき、ソケット35Aの先端の位置の微調整は、荷重をほとんど受けていない主軸32の上端を作業者100が操作することにより行われる。
次に、作業者100が主軸32を手動で回動させ、主軸32から入力された回転トルクを減速機33で増幅して、増幅された回転トルクで回動されるソケット35Aで回り止め溶接を破断する。
(工程2;回り止め溶接を破断後の固定ボルトの緩め取外し)
その後、把持プレート57をソケット35A側に引き寄せ状態にしたまま、主軸32を回動して固定ボルト16を緩め、固定ボルト取付け座17から外す。把持プレート57はソケット35A側に引き寄せ状態を保っているので、ソケット35Aの先端部のボックス内面に固定ボルト16の頭が入った状態のまま、把持プレート57とソケット35Aの間に挟まれて押さえ板15、固定ボルト16は保持されている。
(工程3;外された固定ボルトと押さえ板の回収)
そして、ロープ61を上方に引っ張り上げて、押さえ金具取外し装置40Aの本体を上方に移動させ、廃棄用キャスク111の上方にまで移動させ、ここで空気圧操作パネルを操作してピストン下面側の圧力を抜いて、上面側に圧力を掛けると、把持プレート57がソケット35Aから引き離され、押さえ板15および固定ボルト16が廃棄用キャスク111内に投入される。
なお、本実施の形態において把持機構部50のエアシリンダを第1の実施の形態と同様にフェイルセーフの設計としても良いし、エアシリンダを用いる代わりに水圧式のシリンダに変えても良い。
なお、作動流体の漏洩による原子炉圧力容器1内の水を汚染することを防止する点からは、空気圧または水圧による方法が望ましい。
(第2の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、第1の実施の形態における回り止め溶接破断装置30と押さえ金具取外し装置40の機能を1つの押さえ金具取外し装置40Aを用いて実現しているので、固定ボルト16の回り止め溶接を破断後、装置の交換を必要とせず、そのまま固定ボルト16と押さえ板15をソケット35Aと把持プレート57で保持しながら固定ボルト16を緩め、そのまま固定ボルト16と押さえ板15をともに保持しながら廃棄用キャスク111上に移動し、廃棄することができる。
その結果、第1の実施の形態の場合と同様に、固定ボルト16を完全に緩めて固定ボルト取付け座17から取り外したときに、その場所から他の場所に転がり落ちたり、回収中にトングから落としたりという、従来技術の場合の作業ミスを防止できる。また、第1の実施の形態よりもさらに作業工程が短縮される。
以上のように、本実施の形態によれば、従来の方法よりも確実に押さえ板15および固定ボルト16を迅速に取り外し、確実に回収できる。
《第3の実施の形態》
次に、図11を参照しながら本発明の第3の実施の形態の押さえ金具取外し装置の説明をする。本実施の形態の押さえ金具取外し装置40Bは、第2の実施の形態の押さえ金具取外し装置40Aが主軸32を作業者100が手動で回動させ、減速機33の入力軸を回動させていたものを、図11に示すようにエアモータ73で減速機33の入力軸を回動させるものである。第2の実施の形態と同じ構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
本押さえ金具取外し装置40Bでは、減速機筐体31の上に上部フランジ31bを介して固定されたエアモータ73が取り付けられている。エアモータ73は、上部フランジ31bに取り付けられたエアモータ筐体71内に収容されている。エアモータ73は、後記の空気圧操作パネルからエアホース72により駆動源の空気圧が供給される。
本実施の形態では、第2の実施の形態の押さえ金具取外し装置40Aにおいて、減速機筐体31に設けられていた吊り耳31の代わりに、2つの吊り耳75がエアモータ筐体71の胴部外周の互いに対向する位置に設けられ、さらに吊り金具74がエアモータ筐体71の取付けフランジに設けられている。
また、作業台車104には、把持機構部50のエアシリンダの操作と、エアモータ73の回転操作のための図示しない空気圧操作パネルを設置する。この空気圧操作パネルには、エアモータ73の負荷状態を示す流量メータが付いている。
作業者100は、前記の空気圧操作パネルにより、エアホース52aおよびエアホース72への空気圧を制御する。把持機構部50のエアシリンダへの空気圧制御は、ピストン下面側への加圧、つまり把持プレート57のソケット35A側への引き寄せ、ピストン上面側への加圧、つまり把持プレート57の下側への引き離しの2点動作である。エアモータ73への空気圧制御はオン、オフの2点動作である。なお、固定ボルト16の回り止め溶接破断時は、エアモータ73の負荷が大きく回転数が低いのでエアモータ73に供給される空気流量が少なく、回り止め溶接が破断されると、負荷が軽くなり固定ボルト16を緩める動作なので空気流量が増し、固定ボルト16が外れると、さらに負荷が減り空気流量が増す。従って、空気圧操作パネルの流量メータの指示を見ることと、水中カメラのモニタでソケット35Aの先端部を見ることにより、固定ボルト16が外れたことを確認できる。
空気圧の空気圧操作パネルへの供給は、作業床面に設けられたサービス用の空気圧源ノズルに接続されたエアホースから供給される。
本押さえ金具取外し装置40Bを用いた一連の押さえ板15および固定ボルト16の取外し作業工程を示す図は省略するが以下に説明する要領で行われる。
(工程1;ソケットの位置決めと回り止め溶接の破断)
押さえ金具取外し装置40Bの把持プレート57を図11に示すように押さえ板15の下側に挿入して位置決めし、図示しない空気圧操作パネルを操作して把持プレート57をソケット35A側に引き寄せ、ソケット35Aを固定ボルト16に被せる。
この把持プレート57の押さえ板15の下側への挿入および位置合わせは、作業台車104からの1本のロープ61Aにより、押さえ金具取外し装置40B本体が吊り下げられ、作業台車104の位置、ロープ61Aの作業台車104上の吊り位置および引き伸ばし長さを調整することにより行われる。このとき、ソケット35Aの先端の位置の微調整は、荷重をほとんど受けていない2本のロープ61を作業者100が操作することにより行われる。
次に、作業者100が空気圧操作パネルを操作してエアモータ73を回動させ、その回転トルクを減速機33で増幅して、増幅された回転トルクで回動されるソケット35Aで回り止め溶接を破断する。
(工程2;回り止め溶接を破断後の固定ボルトの緩め取外し)
その後、把持プレート57をソケット35A側に引き寄せ状態にしたまま、さらにエアモータ73を回動させ続け固定ボルト16を緩め、固定ボルト取付け座17から外す。前記の流量メータの指示と水中カメラのモニタによる確認で固定ボルト16が外れたことを確認して、作業者100は空気圧操作パネルのエアモータ73のスイッチをオフし、エアモータ73を止める。把持プレート57はソケット35A側に引き寄せ状態を保っているので、ソケット35Aの先端部のボックス内面に固定ボルト16の頭が入った状態のまま、把持プレート57とソケット35Aの間に挟まれて押さえ板15、固定ボルト16は保持されている。
(工程3;外された固定ボルトと押さえ板の回収)
そして、ロープ61Aを上方に引っ張り上げて、押さえ金具取外し装置40Bの本体を上方に移動させ、廃棄用キャスク111の上方にまで移動させ、ここで空気圧操作パネルを操作してピストン下面側の圧力を抜いて、上面側に圧力を掛けると、把持プレート57がソケット35Aから引き離され、押さえ板15および固定ボルト16が廃棄用キャスク111内に投入される。
なお、本実施の形態において把持機構部50のエアシリンダを第1の実施の形態と同様にフェイルセーフの設計としても良いし、エアシリンダを用いる代わりに水圧式のシリンダに変えても良い。
なお、作動流体の漏洩による原子炉圧力容器1内の水を汚染することを防止する点からは、空気圧または水圧による方法が望ましい。
(第3の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、第1の実施の形態における回り止め溶接破断装置30と押さえ金具取外し装置40の機能を1つの押さえ金具取外し装置40Bを用いて実現しているので、固定ボルト16の回り止め溶接を破断後、装置の交換を必要とせず、そのまま固定ボルト16と押さえ板15をソケット35Aと把持プレート57で保持しながら固定ボルト16を緩め、そのまま固定ボルト16と押さえ板15をともに保持しながら廃棄用キャスク111上に移動し、廃棄することができる。
その結果、第2の実施の形態の場合と同様に、固定ボルト16を完全に緩めて固定ボルト取付け座17から取り外したときに、その場所から他の場所に転がり落ちたり、回収中にトングから落としたりという従来技術の場合の作業ミスを防止できる。また、手動操作によりソケット35Aを回動させる代わりにエアモータ73を用いているので、固定ボルト16の回り止め溶接破断後の固定ボルト16の緩め操作が迅速にでき、第2の実施の形態よりもさらに作業工程が短縮される。
以上のように、本実施の形態によれば、従来の方法よりも確実に押さえ板15および固定ボルト16を迅速に取り外し、確実に回収できる。
本実施の形態においては、ソケット35Aを回動させるためにエアモータ73を用いているが、それに限定されるものではない。エアモータ73の代わりに電動機を用いても良い。
なお、第2の実施の形態の押さえ金具取外し装置40A、および第3の実施の形態の押さえ金具取外し装置40Bにおいては、ソケット35Aの先端部のボックスが固定ボルト16の形状合うものに交換したり、下部フランジ31cの下面からソケット35Aの先端までの長さLを調整するため異なる長さのソケット35Aと交換したりする場合は、ソケット接続部36を下部フランジ31cに固定しているボルトを外し、ソケット35Aを交換することができる。
また、第1の実施の形態から第3の実施の形態の楔支持構造物取外し装置の説明では、楔支持構造物20は固定ボルト16を固定ボルト取付け座17にねじ込み押さえ板15を固定している構造のものを対象としたが、それに限定されない。逆に植え込みボルトに押さえ板15をナットで締付け固定する場合も対象にできる。
また、第1の実施の形態から第3の実施の形態の楔支持構造物取外し装置を作業台車104上から操作する例で説明したがそれに限定されるものではなく、燃料交換機上から操作しても良い。
本発明が適用される沸騰水型原子炉の縦断面模式図である。 図1におけるA−A矢視の上部格子板と炉心シュラウド上部の平面図である。 図2におけるB−B矢視の一部拡大縦断面図である。 第1の実施の形態における作業環境を示す図である。 第1の実施の形態の回り止め溶接破断装置の縦断面模式図である。 第1の実施の形態の回り止め溶接破断装置および押さえ金具取外し装置の主軸上端のハンドルの斜視図である。 第1の実施の形態の押さえ金具取外し装置の縦断面模式図である。 (a)は図7におけるC矢視の把持機構部を示す拡大側面図であり、(b)は把持プレートの上面図である。 第1の実施の形態における、回り止め溶接破断装置および押さえ金具取外し装置を用いた押さえ板および固定ボルトの取外し作業工程を示す図である。 第2の実施の形態の押さえ金具取外し装置の縦断面模式図である。 第3の実施の形態の押さえ金具取外し装置の縦断面模式図である。
符号の説明
1 原子炉圧力容器
2 炉心シュラウド
2a 上部フランジ
2b 上部胴
2c 中間フランジ
2d 中間胴
3 炉心
3a 燃料集合体
4 シュラウドサポート
5 シュラウドヘッド
6 炉心支持板
11 上部格子板
13 上部胴ブラケット
14 楔
15 押さえ板(押さえ金具)
16 固定ボルト(ボルト)
17 固定ボルト取付け座
18 シールプレート
20 楔支持構造物
30 回り止め溶接破断装置
31 減速機筐体
31a 胴
31b 上部フランジ
31c 下部フランジ
31d 吊り耳
32 主軸
33 減速機(トルク増幅手段)
33a 出力軸(回転軸)
34 接続部
34a 接続軸
35、35A ソケット
35a 先端部
35b 根元部
35c 接続フランジ
36 ソケット接続部
37 シール
38A、38B 支持ピン
40、40A、40B 押さえ金具取外し装置(楔支持構造物取外し装置)
41 主軸
42 内軸(回転軸)
43、43A 外筒
45 ソケット
47 接続ピン
48 取付け座
49 取付け金具
50 把持機構部
51 エアシリンダ筐体
52 エアシリンダ
52a エアホース
53 駆動軸
55 ガイドロッド
57 把持プレート
60 ハンドル
61、61A、62 ロープ
63 荷重受座
64 吊り金具
71 エアモータ筐体
73 エアモータ
72 エアホース
100 作業者
103 原子炉ウエル
104 作業台車
111 廃棄用キャスク

Claims (8)

  1. 原子力発電プラントにおける原子炉内に設けられた炉内機器のうち、前記原子炉内に楔を用いて固定され、前記楔には抜け防止用の押さえ金具がボルトを締めることでまたはナットを締めることで固定された楔支持構造物を前記原子炉内から取り外すための楔支持構造物取外し装置であって、
    前記ボルトまたは前記ナットを回動させるソケットと、
    該ソケットに回転トルクを伝える回転軸と、
    該回転軸または前記ソケットを収容している外筒に固定された、前記押さえ金具を把持するための把持機構部と、
    を備え、
    該把持機構部は、
    伸縮可能な駆動軸と、該駆動軸に固定された把持プレートと、を有し、
    前記ソケットの先端を前記ボルトの頭または前記ナットに取り付けるとき、先に前記把持プレートを前記押さえ金具の下側に挿入してから取り付け、
    前記ボルトまたは前記ナットを緩めるため前記ソケットを回動中、前記ソケット側に前記把持プレートを引き寄せ、
    前記ボルトまたは前記ナットが外れたとき、前記押さえ金具と前記ボルトまたは前記ナットをともに前記ソケットの先端と前記把持プレートとで挟んで保持することを特徴とする楔支持構造物取外し装置。
  2. 前記回転軸は、手動で回動させる主軸の回転トルクを増幅させるトルク増幅手段の出力軸であり、
    前記トルク増幅手段は筐体内に収容され、
    該筐体は、増幅された回転トルクの反力を炉内構造物で受けさせるための支持ピンを有していることを特徴とする請求項1に記載の楔支持構造物取外し装置。
  3. 前記回転軸は、モータ主軸の回転トルクを増幅させるトルク増幅手段の出力軸であり、
    前記トルク増幅手段は筐体内に収容され、
    該筐体は、増幅された回転トルクの反力を炉内構造物で受けさせるための支持ピンを有していることを特徴とする請求項1に記載の楔支持構造物取外し装置。
  4. 前記トルク増幅手段は、倍力レンチであり、
    前記ボルトまたは前記ナットが回り止め溶接されている場合には、該回り止め溶接を増幅された回転トルクで破断することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の楔支持構造物取外し装置。
  5. 前記増幅された回転トルクの反力を、前記支持ピンを介して受ける炉内構造物は、炉心シュラウドであることを特徴とする請求項2から請求4のいずれか1項に記載の楔支持構造物取外し装置。
  6. 前記ソケットが交換可能、またはソケットの先端側と根元側が分離可能な構成であることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の楔支持構造物取外し装置。
  7. 原子力発電プラントにおける原子炉内に設けられた炉内機器のうち、前記原子炉内に楔を用いて固定され、前記楔には抜け防止用の押さえ金具がボルトを締めることでまたはナットを締めることで固定された楔支持構造物を前記原子炉内から取り外すための、前記ボルトまたは前記ナットを回動させるソケットと、該ソケットに回転トルクを伝える回転軸と、該回転軸または前記ソケットを収容している外筒に固定された、前記押さえ金具を把持するための把持機構部と、を備えた楔支持構造物取外し装置を用いて楔支持構造物取外し方法であって、
    前記把持機構部の伸縮可能な駆動軸に固定した把持プレートを前記押さえ金具の下側に挿入してから前記ソケット側に前記把持プレートを引き寄せ、前記ボルトまたは前記ナットを、前記ソケットを回動させて緩める工程Bと、
    前記ボルトまたは前記ナットが外れたとき、前記押さえ金具と前記ボルトまたは前記ナットをともに前記ソケットの先端と前記把持プレートとで挟んで保持して回収する工程Cを備えることを特徴とする楔支持構造物取外し方法。
  8. 原子力発電プラントにおける原子炉内に設けられた炉内機器のうち、前記原子炉内に楔を用いて固定され、前記楔には抜け防止用の押さえ金具がボルトを締めることでまたはナットを締めることで固定された楔支持構造物を前記原子炉内から取り外すための楔支持構造物取外し方法であって、
    前記ボルトまたは前記ナットの回り止め溶接を、手動またはモータで回動させる入力軸の回転トルクをトルク増幅手段で増幅させ、増幅された回転トルクをソケットを介して前記ボルトの頭または前記ナットに伝え、前記ソケットの反力を、前記トルク増幅手段を収容する筐体に設けた支持ピンを用いて炉内構造物で受けさせて破断する工程1と、
    前記増幅手段の出力軸または前記ソケットを収容する外筒に取り付けられた把持機構部の伸縮可能な駆動軸に固定した把持プレートを前記押さえ金具の下側に挿入した状態で前記ソケット側に前記把持プレートを引き寄せ、前記回り止め溶接を破断されたボルトまたは前記ナットを、前記ソケットを回動させて緩める工程2と、
    前記ボルトまたはナットが外れたとき、前記押さえ金具と前記ボルトまたは前記ナットをともに前記ソケットの先端と前記把持プレートとで挟んで保持して回収する工程3を備えることを特徴とする楔支持構造物取外し方法。
JP2006162762A 2006-06-12 2006-06-12 原子炉内の楔支持構造物の取外し方法および楔支持構造物取外し装置 Active JP4755536B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006162762A JP4755536B2 (ja) 2006-06-12 2006-06-12 原子炉内の楔支持構造物の取外し方法および楔支持構造物取外し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006162762A JP4755536B2 (ja) 2006-06-12 2006-06-12 原子炉内の楔支持構造物の取外し方法および楔支持構造物取外し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007333434A JP2007333434A (ja) 2007-12-27
JP4755536B2 true JP4755536B2 (ja) 2011-08-24

Family

ID=38933057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006162762A Active JP4755536B2 (ja) 2006-06-12 2006-06-12 原子炉内の楔支持構造物の取外し方法および楔支持構造物取外し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4755536B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6664339B2 (ja) * 2017-01-20 2020-03-13 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 手動操作弁の操作補助装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007333434A (ja) 2007-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7690234B2 (en) Tip tool guide apparatus and method for bringing in tip tool guide apparatus
AU2010335304B2 (en) Method for replacing a tunnel boring machine disk cutter, handling device and disk cutter suited to such a method
US6715201B2 (en) Modular submersible repairing system
US4158600A (en) Apparatus for handling control rod drives
JP4755536B2 (ja) 原子炉内の楔支持構造物の取外し方法および楔支持構造物取外し装置
CN109955190B (zh) 一种用于水下远距离防松破坏、螺栓旋拧拆装工具
US20120144641A1 (en) Jet pump measurement pipe repair method
EP2979803B1 (en) Treatment apparatus for waste steam generator
CN106531258B (zh) 一种控制棒导向筒pu项盖板的拆除工具及方法
TWI775914B (zh) 用於鼓風嘴部件的取出裝置以及用於抽取鼓風嘴部件的方法
CN206421828U (zh) 一种控制棒导向筒pu项盖板的拆除工具
CN109848683A (zh) 核电站乏燃料格架拆卸工具
KR101857398B1 (ko) 절단 장치
JP4167198B2 (ja) 原子炉本体の解体方法
CA2766472C (en) Calandria tube insert removal for reactor retubing
KR20200019890A (ko) 원자로 구성요소의 볼륨 저감을 위한 시스템 및 방법
KR100873953B1 (ko) 증기발생기 결함 전열관에 설치된 용접식 관마개의 인출장치
JP6150485B2 (ja) スタッドボルトの除去方法及び装置
JP2007107979A (ja) 管内面除染システム
WO2013005539A1 (ja) 制御棒クラスタ案内管用支持ピンの取外し方法及び装置
JP2003232882A (ja) 原子炉内大径ボルト取り外し方法および取り外し装置
EP0164991A2 (en) Metal disintegration machining apparatus
JP6074258B2 (ja) 双口スピンドルの引き抜き工法
JP3332754B2 (ja) 大形圧力容器の蓋取付け穴加工装置
JP4427422B2 (ja) 原子力容器貫通管台の補修方法および補修装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20071204

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100405

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110524

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110527

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140603

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4755536

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150