JP3169929U - ノズルケース部材、ノズルケース部材群及びタンク内洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原油タンクの天板への設置作業が効率的に行え、製造コストを低減できると共に、故障の起こり易い歯車ケース部のみを本体から取り外して、検査及び修理を可能とするタンク内洗浄装置を提供する。【解決手段】基端側Y近傍に共洗い油供給口12を設け、先端に共洗い油噴射口131を有するノズル部13を設け、ノズル部13の基端側に中空管11と同軸の回転体14を設け、且つ基端側に接続用フランジ15を設けた長尺状の中空管11であって、ノズル部13を回転させる主軸16と回転体14を回転させる主軸16と同芯の薄肉中空回転軸を中空管11内に設置し、主軸16及び薄肉中空回転軸の基端側の端部は、接続用フランジ15から突出したスプライン軸17であり、接続用フランジ15には、クランプレバー18及びクランプレバー軸181に回動自在に付設される締め付け具が設置されている。【選択図】図1

Description

本考案は、原油タンク内に堆積した原油スラッジを洗浄するタンク内洗浄装置に関するものであり、タンク内洗浄装置を構成するノズルケース部材と歯車ケース部材を独立した部材とし、両部材を着脱自在とした設置作業性に優れたタンク内洗浄装置に関するものである。
原油タンクや重油タンクは消防法で定められた開放検査を定期的に実施している。この定期開放検査においては、タンクの底部に堆積したスッラジ等の堆積物を洗浄除去する作業が行われる。この洗浄作業は、タンク内の火気使用を可能にするために行なうものであり、人の手による人海工法と洗浄装置を使用した機械工法がある。現在では、一般には1万キロリットル以上のタンクの開放検査においては、作業の安全性、作用期間の短縮及び産業廃棄物の削減化を目的に、洗浄装置を使用した機械工法を実施している。
従来のタンク内洗浄装置は、先端に共洗い油噴射口を有するノズル部を設けた中空管であって、その基端側には、先端ノズルと中空管の主軸を回転させるギヤー群を有するエアーモータを設け、該エアーモータを作動させ主軸と先端ノズルを回転させながら共洗い油を噴射するものである。このようなタンク内洗浄装置は、例えば原油タンクの天板に、所定のチッピで20本から40本程度配置してタンク内洗浄装置群を形成する。そして、タンク内洗浄を行うには、先ず、これらタンク内洗浄装置群の中、近接する数本程度を稼働させて、タンク内堆積物の部分洗浄を行い、これを順次繰り返して、タンク内全体の堆積物を洗浄する。
しかしながら、図11に示すように、従来のタンク内洗浄装置100は、ノズル101を有する中空状のノズルケース部102と歯車ケース部103が一体化したものであり、全体が長尺であると共に、歯車ケース部103に重量があるため、全体的に重量バランスが悪く、取り扱い難いものであった。このため、例えばタンク内洗浄装置100を原油タンクの天板へ設置する作業性が悪く、20〜40本もの設置は、作業者に大きな負担を強いるという問題があった。また、従来のタンク内洗浄装置は、原油タンク等への設置個数が多くなるものの、洗浄する際には、稼働はその一部毎に行い、稼働しない残部は待機状態であり、経済的に無駄が多いという問題があった。また、タンク内洗浄装置の故障は、歯車ケース部で起こることが多く、この場合、ノズルケース部材を含めたタンク内洗浄装置全体を取り外し、検査、修理を行う必要があった。
従って、本考案の目的は、原油タンクの天板への設置作業が効率的に行え、製造コストを低減できると共に、故障の起こり易い歯車ケース部のみを本体から取り外して、検査及び修理を可能とするノズルケース部材、ノズルケース部材群及びタンク内洗浄装置を提供することにある。
かかる実情において、本考案者は鋭意検討を行った結果、従来のタンク内洗浄装置におけるノズルケース部と歯車ケース部をそれぞれ単独の部材とすること、ノズルケース部材と歯車ケース部材との接続は特定のフランジ接続とし、クランプレバーによる締め付けとすれば着脱自在が容易であること、20〜40個のノズルケース部材群の中、例えば4〜6個の歯車ケース部材を準備し、稼働するノズルケース部材のみに装着して洗浄装置を形成すれば、設置作業が容易であると共に、製造コストを低減できること等を見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、基端側近傍に共洗い油供給口を設け、先端に共洗い油噴射口を有するノズル部を設け、該ノズル部の基端側に中空管と同軸の回転体を設け、且つ基端側に接続用フランジを設けた長尺状の中空管であって、該ノズル部を回転させる主軸と、該回転体を回転させる該主軸と同軸の薄肉中空回転軸を中空管内にそれぞれ設置し、
該主軸及び該薄肉中空回転軸の基端側のそれぞれの端部は、該接続用フランジから突出したスプライン軸であり、該接続用フランジには、クランプレバー及びクランプレバー軸に回動自在に付設される締め付け具が設置されていることを特徴とするノズルケース部材を提供するものである。
また、本考案は、前記ノズルケース部材を20〜40個準備し、それぞれ原油タンクの天板に所定のピッチで、共洗い油供給口が該天板の上方に、該ノズル部が該天板の下方にそれぞれ位置するように鉛直姿勢で設置してなることを特徴とするノズルケース部材群を提供するものである。
また、本考案は、前記ノズルケース部材群の中、一部のノズルケース部材に歯車ケース部材を取り付けてなるタンク内洗浄装置であって、該歯車ケース部材は、該ノズルケース部材の接続用フランジ径より小のフランジ径を有する歯車ケース部材側接続用フランジと、該ノズルケース部材の該主軸を回転させるエアーモータを備えてなることを特徴とするタンク内洗浄装置を提供するものである。
本考案によれば、原油タンクの天板への多数個の設置は、ノズルケース部材のみでよく、従来の洗浄装置に比べて軽量であり、設置作業が効率的に行える。また、歯車ケース部材は、使いまわしするため、ノズルケース部材の個数に対して大幅に低減できタンク内洗浄装置の製造コストを低減できる。また、タンク内洗浄装置の故障は、歯車ケース部材において起こり易く、この場合、歯車ケース部材のみを洗浄装置から取り外せるため、検査及び修理が簡単に行える。
本実施の形態例におけるノズルケース部材と歯車ケース部材の斜視図である。 図1のノズルケース部材と歯車ケース部材の断面図である。 ノズルケース部材と歯車ケース部材の接続部近傍の断面図である。 タンク内洗浄装置のノズル部近傍の断面図である。 ノズルケース部材と歯車ケース部材の固定方法を説明する図である。 ノズルケース部材と歯車ケース部材の固定方法を説明する他の図である。 ノズルケース部材と歯車ケース部材の接続前の状態の図である。 歯車ケース部材内のシャーピン構造を説明する図である。 タンクの天板に設置されたノズルケース部材の斜視図である。 タンクの天板に設置されたタンク内洗浄装置の斜視図である。 タンクの天板に設置された従来のタンク内洗浄装置の斜視図である。
(ノズルケース部材の説明)
本考案のノズルケース部材は、図1及び図2の右側の部材であって、タンクの天板に予め設置されるものであり、駆動源であるエアーモータを備えていないものである。エアーモータを備える歯車ケース部材は、タンク内洗浄を行う際に、ノズルケース部材に取り付けられるものである。なお、図1及び図2では、ノズルケース部材10は横置き形状となっているが、タンクの天板に設置される際は、縦置き、すなわち、接続用フランジ15が上方に、ノズル部13が下方に位置するようになる。
ノズルケース部材10は、基端側(図1及び図2中、符号Y側)近傍に共洗い油供給口12を設け、先端に共洗い油噴射口131を有するノズル部13を設け、ノズル部13の基端側で隣接して中空管11と同軸の回転体14を設け、且つ基端側に接続用フランジ15を設けた長尺状の中空管であって、ノズル部13を回転させる主軸16と、回転体14を回転させる薄肉中空回転軸166をそれぞれ中空管内に設置し、主軸16の基端側の端部161は、接続用フランジ15から突出した第1スプライン軸17であり、薄肉中空回転軸166の基端側の端部は、接続用フランジ15から突出した第2スプライン軸19であり、接続用フランジ15には、クランプレバー18及びクランプレバー軸181に回動自在に付設される締め付け具183が設置されている。
中空管11は、基端側から先端側に向けて中空管固定部119と、回転体14と、ノズル部13からなる。中空管固定部119は、タンクの天板に固定されるものであり、共洗い油供給口12と接続用フランジ15が付設されている。共洗い油供給口12は、中空管固定部119の円筒側面に形成され、共洗い油供給口12周りにフランジ121を形成することで、共洗い油供給ホース123の接続を容易なものとしている(図10参照)。
接続用フランジ15は、中空管11の基端側を封止すると共に、主軸16及び薄肉中空回転軸166を回転自在に支持し、クランプレバー18等を配置するためのものである。また、中空管11内には、ノズル部13を回転させる主軸16が通り、その基端側の端部161は、接続用フランジ15を貫通して外側に突出して第1スプライン軸17となっている。また、主軸16の外周には、主軸16と同軸の薄肉中空回転軸166が形成されており、薄肉中空回転軸166の基端側の端部167は、接続用フランジ15を貫通して外側に突出して第2スプライン軸19となっている。第2スプライン軸19は、主軸16の基端側の端部161より先端側(接続フランジ15の側)に位置し、第1スプライン軸17より径の大きなものである。主軸16の第1スプライン軸17(雄側)は、歯車ケース部材20のエアーモータの回転と連動する出力軸24aの第1スプライン軸係合部241(雌側)と螺合する。これにより、主軸16にエアーモータ23の回転が伝わる。また、薄肉中空回転軸166の第2スプライン軸19(雄側)は、歯車ケース部材20のエアーモータの回転と連動する出力軸24bの第2スプライン軸係合部25(雌側)と螺合する。これにより、薄肉中空回転軸166にエアーモータ23の回転が伝わる。なお、主軸16と薄肉中空回転軸166は、エアーモータを駆動源とするものの、歯車列が異なるため、それぞれ単独で回転可能となるものである。図1中、符号164は主軸16周りから高圧の共洗い油が漏れないようにする軸封装置である。主軸16は、中空管11の中を通され、その先端は回転体14の傾斜面近傍まで延びている。また、薄肉中空回転軸166の先端は、主軸16の先端よりも手前まで延びている。
図4に示すように、主軸16の先端部には、ベベルギヤー小163が取り付けられている。ベベルギヤー小163の基端側は、主軸16に嵌るスリーブ164が形成されており、スリーブ164と主軸16は、シャーピン143により接合されている。すなわち、シャーピン143は、ベベルギヤー小163に過度の負荷がかかった場合、自ら破断してベベルギヤー小163を保護するものである。すなわち、ノズル部13がタンク内洗浄の際、構造物に干渉した場合などにおいて、シャーピン143にかかるせん断応力が破断応力を超えるとシャーピン143が破断して、主軸16とベベルギヤー小163間の動力伝達が遮断され、ノズル部13の回転が停止するようになっている。
図1及び図2に示すように、接続用フランジ15の接続面151には、クランプレバー18及びクランプレバー軸181に回動自在に付設される締め付け具183からなるクランプ締め具182が、周方向に等ピッチで3つ付設されている。締め付け具183は、歯車ケース部材側接続用フランジ22とノズルケース部材10側の接続用フランジ15を固定するものである。
クランプレバー軸181はフランジ15に固定されており、クランプレバー18には、クランプレバー軸181に螺合するナット187が内蔵されている。クランプレバー18を時計周りに回転させれば、内蔵ナット187が締め付け具183を下方に押しつけることになり、反時計周りに回転させれば、締め付け具183の締め付けを緩めることになる。また、締め付け具183は、クランプレバー軸181に遊嵌しており回動自在であって、平面視が略長方形であり、一方の端は下方に延びる突起部184を有している。締め付け具183の反突起部側は、突起部184がないため、締め付け具183と接続用フランジ15間に隙間186を形成している。この隙間186は、歯車ケース部材側接続用フランジ22が入り込む空間となる。
図4に示すように、回転体14は、中空管固定部119の先端側に位置し、外観は中空管の外観形状を形成し、中空部を有しつつ薄肉中空回転軸166の回転に連動している。また、回転体14の先端を先細り状の傾斜面141として、ノズル部13を所定の角度で回動自在に支持している。回転体14と薄肉中空回転軸166の接続は、軸方向に所定の長さを有し、径方向に延びる薄肉板状部材であるリブ142による。
ノズル部13は、基端側が先細り状の傾斜面134を有する。この傾斜面134は、中空管11の回転体14の傾斜面141に対応するものである。ノズル部13の接続側の端にはベベルギヤー大133が形成されており、主軸16の先端のベベルギヤー小163と螺合する。ノズル部13は回転体14に対して傾斜面同士の支持構造であり、且つ主軸16とはべベルギヤーで螺合することから、ノズル部13からの共洗い油の噴出角度は、主軸16の0〜135度の範囲となる。この噴出角度は、回転体14が薄肉中空回転軸166の回転に連動して回転するため、主軸16の軸芯に対してあらゆる方向に0〜135度噴出することになる。
(ノズルケース部材群の説明)
ノズルケース部材群は、ノズルケース部材10を20〜40個準備し、それぞれ原油タンクの天板に所定のピッチで、共洗い油供給口12が天板40の上方に、ノズル部13が天板40の下方にそれぞれ位置するように鉛直姿勢で設置してなるものである。20〜40個のノズルケース部材群の中、ひとつのノズルケース部材10の原油タンクの天板への設置方法の一例を図9を参照して説明する。すなわち、原油タンクの天板40には、中空管11が挿入される貫通孔44が形成されている。この貫通孔44には、下端に貫通孔44の径より大の径の鍔部411を有し、上端に固定治具43を有する円筒部材41が、円筒部材41と貫通孔44の孔が一致するように固定されている。円筒部材41の内径は、中空管11の外径よりやや大のものである。なお、ノズルケース部材10の中空管固定部119に予め固定バンド42を巻いておく。固定バンド42の両側には、突起部421が形成されている。このようなノズルケース部材10を、ノズル部材13の先から円筒部材41に挿入し、回転体14とノズル部13が原油タンクの天板40の下方に、共洗い油供給口12が天板40の上方に位置するようにセットする。そして、据え付け治具43のボルトを締め付け、円筒部材41に中空管11を固定する。そして、このようなノズルケース部材10の設置をひとつひとつ行い、都合20〜40個の設置を完了し、ノズルケース部材群を形成する。ノズルケース部材群のそれぞれのノズルケース部材10は、タンク内洗浄の待機状態にあり、それ自体ではタンク内洗浄が行えない。また、ノズルケース部材10は単独でも重量のある歯車ケース部材20が装着されていないため、原油タンクの天板への設置作業が効率的に行える。
(歯車ケース部材の説明)
歯車ケース部材20は、ノズルケース部材10に後付けで装着され、主軸16及び薄肉中空回転軸166を駆動する駆動源となる。すなわち、歯車ケース部材20は、本体ケース部21と、本体ケース部21から突出する先端に歯車ケース部材側接続用フランジ22を有する筒状の接続本体部28を有する。歯車ケース部材側接続用フランジ22は、ノズルケース部材10の接続用フランジ15の径より小のフランジ径である。本体ケース部21には、ノズルケース部材10の主軸16と薄肉中空回転軸166を回転させる駆動源であるエアーモータ23と、減速機29aと、歯車列29bと、出力軸24a、24bが内蔵されている。出力軸24aはその先端が接続本体部28の中央まで、出力軸24bはその先端が接続本体部28の端近傍まで延びている。なお、本体ケース部21には、エアーモータ23を駆動するエアー供給口が形成されている。また、出力軸24aの先端部は、ノズルケース部材10の主軸16の先端の第1スプライン軸17と螺合する第1スプライン軸係合部241(雌側)が形成されている。また、出力軸24aの外周に同心で配置される出力軸24bの先端部は、ノズルケース部材10の薄肉中空回転軸166の先端の第2スプライン軸19と螺合する第2スプライン軸係合部25(雌側)が形成されている。第2スプライン軸19は、ノズル部13の中空管11に対する角度がゼロとなる位置で、第2スプライン軸係合部25と螺合し、第2スプライン軸係合部25と協働してノズルケース部材10と歯車ケース部材20の接続位置を案内する役目も果たす。
図8に示すように、歯車ケース部材20の減速機29aの出力軸291に装着されたボス293と、ボス293に装着された歯車列29bとはシャーピン294により接合されている。すなわち、シャーピン294は、歯車列29bに過度の負荷がかかった場合、自ら破断して歯車列29bを保護するものである。すなわち、ノズル部13がタンク内洗浄の際、構造物に干渉した場合などにおいて、シャーピン294にかかるせん断応力が破断応力を超えるとシャーピン294が破断して、ボス293と歯車列29b間の動力伝達が遮断され、ノズル部13の回転が停止するようになっている。
エアーモータ23と減速機29aの接続、減速機29aと歯車列29bとの接続等は、公知の方法で行なえばよい。また、減速機29aや歯車列29bは、出力軸24a、24bの回転が、80〜180秒/1回転程度となるように決定される。歯車ケース部材20は概ね20kg程度の重量であり、また、故障が起こる確率も高い装置である。図8中、符号211はエアーモータ23を収容する部位である。
(タンク内洗浄装置及び洗浄方法の説明)
原油タンクの天板40に設置されたノズルケース部材群の中、先ず、例えば、2〜5本のノズルケース部材10(一部のノズルケース部材)にそれぞれ歯車ケース部材20を設置することでタンク内洗浄装置を形成する。ノズルケース部材10は、クランプレバー18を緩め、締め付け具183を、図6に示すように、締め付け具183の長手方向が、フランジ径と直交するように、横向きに配置しておく。これにより、3つのクランプレバー18及び締め付け具183間に歯車ケース部材側接続用フランジ22が入るスペースを確保することができる。
次に、図7に示すように、歯車ケース部材20を、歯車ケース部材側接続用フランジ22と接続用フランジ15が対峙するようにして、ノズルケース部材10側に押し込む。その際、ノズルケース部材10の第2スプライン軸19と歯車ケース部材20の第2スプライン軸係合部25が、ノズルケース部材10の第1スプライン軸17と歯車ケース部材20の第1スプライン軸係合部241がそれぞれ接続する。なお、ノズルケース部材10の第2スプライン軸19と歯車ケース部材20の第2スプライン軸係合部25は、共に、ノズル部13の主軸16に対する傾斜角度(ノズル角度)がゼロの時に嵌る形状となっている。
歯車ケース部材側接続用フランジ22と接続用フランジ15が当接して押し込みが完了した際、クランプの締め付け具182をクランプレバー軸181を中心に突起部184が外側となるように90度回転させ、図5に示すように、締め付け具183の端部185が歯車ケース部材側接続用フランジ22のフランジ面221に掛るようにする。この状態において、クランプレバー18を時計回りに回転させて締め付ける。クランプレバー18の締め付けにより、突起部184を支点に締め付け具183の端部185が歯車ケース部材側接続用フランジ22を押しつけることになり、歯車ケース部材側接続用フランジ22が接続用フランジ15に固定される。他のクランプについても同様に行い、ノズルケース部材10への歯車ケース部材20の設置が完了する。また、歯車ケース部材20へ圧縮エアーホース210を取り付け、共洗い油供給ホース123をフランジ121に接続して、タンク内洗浄装置30を完成させる(図10参照)。同様の方法により、例えば2〜6本のタンク内洗浄装置30を完成させる。タンク内洗浄装置30は、全長で概ね3〜4m程度である。
2〜5本のタンク内洗浄装置30は、作動エアーと共洗い油を供給してほぼ同時に稼働させる。共洗い油は圧力ポンプにより供給され、共洗い油口12から入り、中空管11及びノズル部13の内部空間を通り、ノズル部13先端の共洗い油噴射口131から噴出される。また、エアーモータ23が駆動すると、出力軸24a、24bが回転し、主軸16及び薄肉中空回転軸166がこれに連動してそれぞれ回転する。主軸16の回転により、ノズル部13は主軸16に対して側面視で例えば0〜135度(図4中、符号α)回転する。また、薄肉中空回転軸166の回転により、回転体14が主軸を中心として水平方向に回転する。このため、共洗い油はノズル部13の先端から、平面視で360度、側面視で例えば135度の範囲まで噴出され、原油タンクの底部に堆積した原油スラッジを洗浄することができる。主軸16の回転は、作動エアーを調整することで任意に調整可能であり、例えば80〜180秒/1回転程度にすればよい。
2〜5本(1セット)のタンク内洗浄装置30を稼働して、原油タンクの底部に堆積した原油スラッジの洗浄が終了すると、タンク内洗浄装置30の歯車ケース部材20を取り外す。タンク内洗浄装置30から歯車ケース部材20を取り外す方法は、取り付け方法の逆の手順である。すなわち、タンク内洗浄装置30から作動エアーホース210を取り外す。次いで、クランプレバー18を反時計回りに回転させて締め付けを緩める。これにより、締め付け具183はフリーとなり、クランプレバー軸181に対して回転自在となる。そして、締め付け具183をクランプレバー軸181を中心に90度回転させ、図6に示すように、締め付け具183の端部185が歯車ケース部材側接続用フランジ22から外れるようにする。次いで、歯車ケース部材20をノズルケース部材10から取り外す。この取り外しは、クランプレバー18の操作等簡単なものであり、概ね5分程度で完了する。取り外された2〜5本の歯車ケース部材20は、次の2〜5本(2セット目)のノズルケース部材10に同様の方法により取り付けられる。2セット目のタンク内洗浄装置30の使用方法及びタンク内洗浄方法は前記と同様である。そして、3セット目、4セット目と順次行い、全てのノズルケース部材10に歯車ケース部材20を装着してタンク内洗浄装置30を形成し、タンク内洗浄を完了することになる。
本考案のノズルケース部材10及びタンク内洗浄装置30によれば、原油タンクの天板40への多数個の設置は、ノズルケース部材10のみでよく、従来の洗浄装置に比べて軽量であり、設置作業が効率的に行える。また、歯車ケース部材20は、使いまわしするため、ノズルケース部材10の個数に対して大幅に低減でき洗浄装置30の製造コストを低減できる。また、洗浄装置30の故障は、歯車ケース部材20において起こり易く、この場合、歯車ケース部材20のみを洗浄装置から取り外せるため、検査及び修理が簡単に行える。
10 ノズルケース部材
11 中空管
12 共洗い油供給口
13 ノズル部
14 回転体
15 接続用フランジ
16 主軸
17 第1スプライン軸
18 クランプレバー
19 第2スプライン軸
20 歯車ケース部材
22 歯車ケース部材側接続フランジ
23 エアーポンプ
24a、24b 出力軸
25 第2スプライン軸係合部
29a 減速機
29b 歯車列
30 タンク内洗浄装置
40 タンクの天板
166 薄肉中空回転軸
241 第1スプライン軸係合部

Claims (7)

  1. 基端側近傍に共洗い油供給口を設け、先端に共洗い油噴射口を有するノズル部を設け、該ノズル部の基端側に中空管と同軸の回転体を設け、且つ基端側に接続用フランジを設けた長尺状の中空管であって、
    該ノズル部を回転させる主軸と、該回転体を回転させる該主軸と同軸の薄肉中空回転軸を中空管内にそれぞれ設置し、
    該主軸及び該薄肉中空回転軸の基端側のそれぞれの端部は、該接続用フランジから突出したスプライン軸であり、
    該接続用フランジには、クランプレバー及びクランプレバー軸に回動自在に付設される締め付け具が設置されていることを特徴とするノズルケース部材。
  2. 該薄肉中空回転軸の基端側の端部は、該主軸の基端側の端部より先端側に位置することを特徴とする請求項1記載のノズルケース部材。
  3. 該主軸の先端と該ノズル部はベベルギヤーで接続されていることを特徴とする請求項1又は2記載のノズルケース部材。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のノズルケース部材を20〜40個準備し、それぞれタンクの天板に所定のピッチで、共洗い油供給口が該天板の上方に、該ノズル部が該天板の下方にそれぞれ位置するように鉛直姿勢で設置してなることを特徴とするノズルケース部材群。
  5. 請求項4記載のノズルケース部材群の中、一部のノズルケース部材に、歯車ケース部材を取り付けてなるタンク内洗浄装置であって、該歯車ケース部材は、該ノズルケース部材の接続用フランジ径より小のフランジ径を有する歯車ケース部材側接続用フランジと、該ノズルケース部材の該主軸を回転させるエアーモータを備えてなることを特徴とするタンク内洗浄装置。
  6. 該ノズルケース部材の接続用フランジと該歯車ケース部材側接続用フランジとをクランプ締めにより固定することを特徴とする請求項5記載のタンク内洗浄装置。
  7. 原油タンクの底部に堆積した原油スラッジの洗浄用であることを特徴とする請求項5又は6記載のタンク内洗浄装置。
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