JP2006083515A - 荷重仮受け方法及び荷重仮受け装置 - Google Patents

荷重仮受け方法及び荷重仮受け装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 色々な環境に対応して柱の荷重の仮受けを実施できるようにする。
【解決手段】 既設の柱1の中間部を切断して免震装置2を設置するにあたり、柱1の切断予定箇所Sに作用する荷重を仮受けする荷重仮受け方法において、柱1の切断予定箇所Sの上側と下側とに、横に張り出す状態に仮受け張出部材4をそれぞれ設置し、上下の仮受け張出部材4にわたってジャッキ装置5を取り付け、ジャッキ装置5で両仮受け張出部材4間に突っ張り力を作用させた後、上の仮受け張出部材4Aとその上の梁6Aとの間、及び、下の仮受け張出部材4Bとその下の梁6Bとの間に、荷重伝達自在な状態に荷重伝達部材7をそれぞれ介在させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、既設の柱の中間部を切断して免震装置を設置するにあたり、前記柱の切断予定箇所に作用する荷重を仮受けする荷重仮受け方法、及び、その方法の実施に直接使用する荷重仮受け装置に関する。
従来、この種の荷重仮受け方法としては、図8に示すように、免震装置2を設置する作業空間を柱1の周りに確保した状態で、柱の周囲に梁6Aから床梁6Bにわたって前記柱1とは独立した複数の仮受け柱20を設置し、これら仮受け柱20によって、本来、柱1に作用するはずの荷重を仮受けするもの(以後、第1従来例という)があった(例えば、特許文献1参照)。また、この方法において、梁や床梁の強度が不足する場合には、事前に梁や床梁の補強を行っておく必要がある。
また、別の方法としては、梁や床梁に荷重を作用させないものとして、図9に示すように、前記柱1の切断予定箇所Sの上側と下側とに、横に張り出す状態に仮受け張出部材4をそれぞれ設置し、上下の仮受け張出部材4にわたってジャッキ装置5を取り付けて、この前記ジャッキ装置5を突っ張らせることで、上下の仮受け張出部材4を介して、柱1の中間部に作用する荷重を仮受けさせるもの(以後、第2従来例という)があった(例えば、特許文献2〜5参照)。
また、この種の荷重仮受け装置としては、上述のとおり、上下一対の仮受け張出部材と、それらにわたって設置するジャッキ装置とを設けたものがあった。
特開2001−311314号公報(図1) 特開平4−231550号公報(図1) 特開平10−259666号公報(図3〜6) 特開平11−107540号公報(図4) 特開2003−161044号公報(図1)
上述した従来の荷重仮受け技術に関して、特に、前記第1従来例によれば、切断対象の柱に作用していた荷重を、梁で受けるわけであるから、梁そのものに仮受け荷重を受けるだけの充分な強度が必要となる。しかし、対象となる建物によっては、階高の制限から梁成を大きくとれず、仮受け荷重に対して梁の強度が不足することがあったり、梁の補強も満足に実施できないことも少なくない。
従って、前記第1従来例は、梁の強度が確保できない場合には採用できない危険性があり、採用の自由度が低い問題点がある。言い換えれば、汎用性に欠けるという問題点がある。
一方、前記第2従来例によれば、梁に仮受け荷重を伝達させないから、前記第1従来例の問題は解消できるものの、同様の問題点が、仮受け張出部材の大断面化と言った形で現れる。即ち、仮受け張出部材は、力学上、基端部を柱に固定した片持ち梁の扱いとなり、上述の梁の場合より、さらに大きな成が必要となり易い。従って、天井高さが低い建物に対しては、非常に採用し難くなり、第1従来例と同様に、汎用性に欠けるという問題点がある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、色々な環境に対応して柱の荷重の仮受けを実施できる荷重仮受け方法を提供するところにある。
本発明の第1の特徴手段は、既設の柱の中間部を切断して免震装置を設置するにあたり、前記柱の切断予定箇所に作用する荷重を仮受けする荷重仮受け方法において、前記柱の切断予定箇所の上側と下側とに、横に張り出す状態に仮受け張出部材をそれぞれ設置し、上下の仮受け張出部材にわたってジャッキ装置を取り付け、前記ジャッキ装置で両仮受け張出部材間に突っ張り力を作用させた後、上の仮受け張出部材とその上の梁との間、及び、下の仮受け張出部材とその下の梁との間に、荷重伝達自在な状態に荷重伝達部材をそれぞれ介在させるところにある。
本発明の第1の特徴手段によれば、予め、ジャッキ装置で両仮受け張出部材間に突っ張り力を作用させることで、柱の上端部・上の仮受け張出部材・ジャッキ装置・下の仮受け張出部材・柱の下端部に連なる第1荷重分担経路が構築され、ジャッキ装置による突っ張り力に相当した仮受け分担荷重を、前記第1荷重分担経路で受け持つことが可能となる。その後、上の仮受け張出部材とその上の梁との間、及び、下の仮受け張出部材とその下の梁との間に、荷重伝達自在な状態に荷重伝達部材をそれぞれ介在させることで、上の梁・上の荷重伝達部材・上の仮受け張出部材・ジャッキ装置・下の仮受け張出部材・下の荷重伝達部材・下の梁に連なる第2荷重分担経路が構築される。従って、柱の切断に伴っては、前記第1荷重分担経路と第2荷重分担経路との両方の経路で、柱に作用する荷重を分担して仮受けすることが可能となる。
即ち、梁に仮受け荷重を受けるだけの強度が確保できない場合でも、不足する仮受け荷重分を、前記第1荷重分担経路の各部材によって受けることが可能となり、例えば、階高の制限から梁成を大きくとれないような建物でも、柱荷重を仮受けできるようになる。
一方、仮受け張出部材に充分な強度が確保できないような場合でも、不足する仮受け荷重分を、前記第2荷重分担経路の各部材によって受けることが可能となり、例えば、天井高さが低い等の理由で仮受け張出部材の成を小さくせざるを得ない建物でも、柱荷重を仮受けできるようになる。
従って、色々な環境に対応して柱の荷重の仮受けを実施できるようになり、柱を切断した後に免震装置を取り付ける等の免震化工事に役立てることが可能なる。
本発明の第2の特徴手段は、既設の柱の中間部を切断して免震装置を設置するにあたり、前記柱の切断予定箇所に作用する荷重を仮受けする荷重仮受け方法において、前記柱の切断予定箇所の上側と下側とに、横に張り出す状態に仮受け張出部材をそれぞれ設置し、上下の仮受け張出部材にわたってジャッキ装置を取り付け、前記ジャッキ装置で両仮受け張出部材間に突っ張り力を作用させた後、上の仮受け張出部材とその上の梁との間、又は、下の仮受け張出部材とその下の梁との間に、荷重伝達自在な状態に荷重伝達部材を介在させるところにある。
本発明の第2の特徴手段によれば、予め、ジャッキ装置で両仮受け張出部材間に突っ張り力を作用させることで、柱の上端部・上の仮受け張出部材・ジャッキ装置・下の仮受け張出部材・柱の下端部に連なる第1荷重分担経路が構築され、ジャッキ装置による突っ張り力に相当した仮受け分担荷重を、前記第1荷重分担経路で受け持つことが可能となる。その後、上の仮受け張出部材とその上の梁との間(又は、下の仮受け張出部材とその下の梁との間)に、荷重伝達自在な状態に荷重伝達部材を介在させることで、上の梁と上の荷重伝達部材・上の仮受け張出部材・ジャッキ装置・下の仮受け張出部材・柱の下端部(又は、柱の上端部・上の仮受け張出部材・ジャッキ装置・下の仮受け張出部材・下の荷重伝達部材と下の梁)に連なる第2荷重分担経路が構築される。従って、柱の切断に伴っては、前記第1荷重分担経路と第2荷重分担経路との両方の経路で、柱に作用する荷重を分担して仮受けすることが可能となる。
即ち、下の梁(又は、上の梁)に仮受け荷重を受けるだけの強度が確保できない場合でも、不足する仮受け荷重分を、前記第1荷重分担経路の各部材によって受けることが可能となり、例えば、階高の制限から下の梁(又は、上の梁)の梁成を大きくとれないような建物でも、柱荷重を仮受けできるようになる。
一方、上の仮受け張出部材(又は、下の仮受け張出部材)に充分な強度が確保できないような場合でも、不足する仮受け荷重分を、前記第2荷重分担経路の各部材によって受けることが可能となり、例えば、天井高さが低い等の理由で上の仮受け張出部材(又は、下の仮受け張出部材)の成を小さくせざるを得ない建物でも、柱荷重を仮受けできるようになる。
従って、色々な環境に対応して柱の荷重の仮受けを実施できるようになり、柱を切断した後に免震装置を取り付ける等の免震化工事に役立てることが可能なる。
本発明の第3の特徴手段は、前記荷重伝達部材を介在させた後、前記ジャッキ装置を更に伸長操作するところにある。
本発明の第3の特徴手段によれば、本発明の第1又は2の特徴構成による上述の作用効果を叶えることができるのに加えて、荷重伝達部材に、例えばジャッキ機構のような伸縮機構を備えてないものを採用しても、前記ジャッキ装置による更なる伸長操作によって荷重伝達部材と梁や仮受け張出部材との密着性を確保することが可能となり、より好ましい状態での柱荷重の仮受けを行うことが可能となる。また、ジャッキ装置の突っ張り力を調整することで、仮受け荷重を所定値に調整することが可能となる。
本発明の第4の特徴手段は、既設の柱の中間部を切断して免震装置を設置するにあたり、前記柱の切断予定箇所に作用する荷重を仮受けする荷重仮受け方法において、前記柱の切断予定箇所の上側と下側とに、横に張り出す状態に仮受け張出部材をそれぞれ設置し、上下の仮受け張出部材にわたってジャッキ装置を取り付け、上の仮受け張出部材とその上の梁との間、及び、下の仮受け張出部材とその下の梁との間に、荷重伝達自在な状態に荷重伝達部材をそれぞれ介在させた後、前記ジャッキ装置で両仮受け張出部材間に突っ張り力を作用させるところにある。
本発明の第4の特徴手段によれば、ジャッキ装置で両仮受け張出部材間に突っ張り力を作用させることにより、柱の上端部・上の仮受け張出部材・ジャッキ装置・下の仮受け張出部材・柱の下端部に連なる第1荷重分担経路と、上の梁・上の荷重伝達部材・上の仮受け張出部材・ジャッキ装置・下の仮受け張出部材・下の荷重伝達部材・下の梁に連なる第2荷重分担経路とが共に構築される。従って、柱の切断に伴っては、前記第1荷重分担経路と第2荷重分担経路との両方の経路で、柱に作用する荷重を分担して仮受けすることが可能となる。
即ち、梁に仮受け荷重を受けるだけの強度が確保できない場合でも、不足する仮受け荷重分を、前記第1荷重分担経路の各部材によって受けることが可能となり、例えば、階高の制限から梁成を大きくとれないような建物でも、柱荷重を仮受けできるようになる。
一方、仮受け張出部材に充分な強度が確保できないような場合でも、不足する仮受け荷重分を、前記第2荷重分担経路の各部材によって受けることが可能となり、例えば、天井高さが低い等の理由で仮受け張出部材の成を小さくせざるを得ない建物でも、柱荷重を仮受けできるようになる。
従って、色々な環境に対応して柱の荷重の仮受けを実施できるようになり、柱を切断した後に免震装置を取り付ける等の免震化工事に役立てることが可能なる。
本発明の第5の特徴手段は、既設の柱の中間部を切断して免震装置を設置するにあたり、前記柱の切断予定箇所に作用する荷重を仮受けする荷重仮受け方法において、前記柱の切断予定箇所の上側と下側とに、横に張り出す状態に仮受け張出部材をそれぞれ設置し、上下の仮受け張出部材にわたってジャッキ装置を取り付け、上の仮受け張出部材とその上の梁との間、又は、下の仮受け張出部材とその下の梁との間に、荷重伝達自在な状態に荷重伝達部材を介在させた後、前記ジャッキ装置で両仮受け張出部材間に突っ張り力を作用させるところにある。
本発明の第5の特徴手段によれば、ジャッキ装置で両仮受け張出部材間に突っ張り力を作用させることにより、柱の上端部・上の仮受け張出部材・ジャッキ装置・下の仮受け張出部材・柱の下端部に連なる第1荷重分担経路と、上の梁と上の荷重伝達部材・上の仮受け張出部材・ジャッキ装置・下の仮受け張出部材・柱の下端部(又は、柱の上端部・上の仮受け張出部材・ジャッキ装置・下の仮受け張出部材・下の荷重伝達部材と下の梁)に連なる第2荷重分担経路が構築される。従って、柱の切断に伴っては、前記第1荷重分担経路と第2荷重分担経路との両方の経路で、柱に作用する荷重を分担して仮受けすることが可能となる。
即ち、下の梁(又は、上の梁)に仮受け荷重を受けるだけの強度が確保できない場合でも、不足する仮受け荷重分を、前記第1荷重分担経路の各部材によって受けることが可能となり、例えば、階高の制限から下の梁(又は、上の梁)の梁成を大きくとれないような建物でも、柱荷重を仮受けできるようになる。
一方、上の仮受け張出部材(又は、下の仮受け張出部材)に充分な強度が確保できないような場合でも、不足する仮受け荷重分を、前記第2荷重分担経路の各部材によって受けることが可能となり、例えば、天井高さが低い等の理由で上の仮受け張出部材(又は、下の仮受け張出部材)の成を小さくせざるを得ない建物でも、柱荷重を仮受けできるようになる。
従って、色々な環境に対応して柱の荷重の仮受けを実施できるようになり、柱を切断した後に免震装置を取り付ける等の免震化工事に役立てることが可能なる。
本発明の第6の特徴構成は、請求項1〜5に記載の荷重仮受け方法の実施に使用する荷重仮受け装置において、前記柱の切断予定箇所の上側と下側とに、横に張り出す状態にそれぞれ取付自在な上下一対の仮受け張出部材が設けられ、上下の仮受け張出部材にわたって取付自在なジャッキ装置が設けられ、上の仮受け張出部材とその上の梁との間、及び、下の仮受け張出部材とその下の梁との間の少なくとも一方に、荷重伝達自在な状態に介在可能な荷重伝達部材が設けられたところにある。
本発明の第6の特徴構成によれば、本発明の第1〜5の何れかの荷重受け方法を実施するのに、より効率よく実施することが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、図面において従来例と同一の符号で表示した部分は、同一又は相当の部分を示している。
図1、図2は、本発明の荷重仮受け方法の一実施法によって柱1の荷重を仮受けしている建物要部の状態を示すもので、その荷重仮受け状態で、柱1の中間部を切断除去し、その除去跡に、免震装置2を設置して一体化を図ることで建物の免震化を叶えることが可能となる。そして、荷重の仮受けに伴っては、本発明の荷重仮受け装置3を、柱1及び梁6にわたって設置することで実施される。
荷重仮受け方法について説明する。
[1] 図4(イ)に示すように、柱1の切断予定箇所Sの上側と下側とに、横に張り出す状態に仮受け張出部材4をそれぞれ設置する。
[2] 上下の仮受け張出部材4にわたってジャッキ装置5を取り付けて、図4(ロ)に示すように、そのジャッキ装置5で両仮受け張出部材4間に突っ張り力を作用させる。
[3] 図5(ハ)に示すように、上の仮受け張出部材4Aとその上の梁6Aとの間、及び、下の仮受け張出部材4Bとその下の梁6Bとの間に、荷重伝達自在な状態に荷重伝達部材7をそれぞれ介在させて設置する。
以上の荷重仮受け方法によれば、予め、ジャッキ装置5で上下の両仮受け張出部材4間に突っ張り力を作用させることで、柱1の上端部・上の仮受け張出部材4A・ジャッキ装置5・下の仮受け張出部材4B・柱の下端部に連なる第1荷重分担経路K1が構築され(図4(ロ)参照)、ジャッキ装置5による突っ張り力に相当した仮受け分担荷重を、前記第1荷重分担経路で受け持つことが可能となる。その後、上の仮受け張出部材4Aとその上の梁6Aとの間、及び、下の仮受け張出部材4Bとその下の梁6Bとの間に、荷重伝達自在な状態に荷重伝達部材7をそれぞれ介在させることで、上の梁6A・上の荷重伝達部材7A・上の仮受け張出部材4A・ジャッキ装置5・下の仮受け張出部材4B・下の荷重伝達部材7B・下の梁6Bに連なる第2荷重分担経路K2が構築される(図5(ハ)参照)。従って、柱1の切断に伴っては、前記第1荷重分担経路K1と第2荷重分担経路K2との両方の経路で、柱に作用する荷重を分担して仮受けすることが可能となる。
尚、本実施形態においては、前記柱1は、鉄筋コンクリートで構成されており、免震化に伴う応力アップに対処するために、断面を増加させることで補強が図られている(対象は、切断予定箇所S以外の範囲)。
荷重仮受け装置3について説明する。
上述のとおり、前記柱1の切断予定箇所Sの上側と下側とに、横に張り出す状態にそれぞれ取付自在な上下一対の仮受け張出部材4A・4Bが設けられ、上下の仮受け張出部材4A・4Bにわたって取付自在なジャッキ装置5が設けられ、上の仮受け張出部材4Aとその上の梁6Aとの間、及び、下の仮受け張出部材4Bとその下の梁6Bとの間に、荷重伝達自在な状態に介在可能な荷重伝達部材7が設けられて構成してある。
た荷重仮受け装置。
前記仮受け張出部材4は、図3に示すように、鉄筋コンクリート製の複数のプレキャスト部材で構成され、それらを、前記柱1の外周に前記柱1の周方向に沿って環状に配置し、隣接する仮受け張出部材4どうしを、相互に貫通させたPC鋼棒8で引き寄せることで各仮受け張出部材4を近接させて、前記柱1に対して挟持状態に取り付けることができる。
組み付けられた仮受け張出部材群Gは、外形が略正方形で、中央部分に、前記柱1が位置する略八角形の貫通孔を備えた形状を呈する。
そして、柱1の周方向に隣接する仮受け張出部材4どうしには、複数のPC鋼棒8が貫通状態に設けられ、仮受け張出部材4の各端縁部にPC鋼棒8の両端部が各別に定着してある。
また、仮受け張出部材群Gにおける四つの角部分には、上下の仮受け張出部材群Gにわたる状態に前記ジャッキ装置5が設置される。
前記荷重伝達部材7は、本実施形態においては、スペースジャッキを用いてあり、梁6と仮受け張出部材4との間に位置させた状態で、双方に密接するまで伸長操作することで荷重伝達できる状態に設置することができる。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
〈1〉 荷重仮受け方法は、先の実施形態で説明したように、荷重伝達部材7を、上の荷重仮受け張出部材4Aとその上の梁6Aとの間、及び、下の荷重仮受け張出部材4Bとその下の梁6Bとの間それぞれに設置することに限るものではなく、例えば、図6(イ)、又は、図6(ロ)に示すように、何れか一方にのみ設置することでもよい。
〈2〉 また、先の実施形態で説明したように、上下の仮受け張出部材4にジャッキ装置5で突っ張り力を作用させてからた荷重伝達部材7を設置する方法に加えて、荷重伝達部材7を設置した後、更に、ジャッキ装置5を伸長操作するものであってもよい。
〈3〉 また、以上の各方法に替えて、図7に示すように、該当部分に当該荷重仮受け装置3を設置した後、ジャッキ装置5によって突っ張り力を作用させるようにしてもよい。
そして、この荷重仮受け方法においても、荷重伝達部材7は、上下何れか一方にのみ設置することでもよい。
〈4〉 当該荷重仮受け方法の対象となる建築構造は、先の実施形態で説明した鉄筋コンクリート造に限るものではなく、公知の他の建築構造であってもよい。
〈5〉 また、仮受け張出部材4や荷重伝達部材7の材質や形状等は、先の実施形態で説明したものに限るものではなく、変更することが可能である。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
荷重仮受け状態で免震装置を設置した状況を示す柱部分の側面図 仮受け張出部材の設置状況を示す平面図 仮受け張出部材の設置状況を示す分解平面図 荷重仮受け方法を示す柱部分の側面図 荷重仮受け方法を示す柱部分の側面図 別実施形態の荷重仮受け方法を示す柱部分の側面図 別実施形態の荷重仮受け方法を示す柱部分の側面図 従来の荷重仮受け方法を示す柱部分の側面図 従来の荷重仮受け方法を示す柱部分の側面図
符号の説明
1 柱
2 免震装置
4 仮受け張出部材
4A 上の仮受け張出部材
4B 下の仮受け張出部材
5 ジャッキ装置
6A 上の梁
6B 下の梁
7 荷重伝達部材
S 切断予定箇所

Claims (6)

  1. 既設の柱の中間部を切断して免震装置を設置するにあたり、前記柱の切断予定箇所に作用する荷重を仮受けする荷重仮受け方法であって、
    前記柱の切断予定箇所の上側と下側とに、横に張り出す状態に仮受け張出部材をそれぞれ設置し、上下の仮受け張出部材にわたってジャッキ装置を取り付け、前記ジャッキ装置で両仮受け張出部材間に突っ張り力を作用させた後、上の仮受け張出部材とその上の梁との間、及び、下の仮受け張出部材とその下の梁との間に、荷重伝達自在な状態に荷重伝達部材をそれぞれ介在させる荷重仮受け方法。
  2. 既設の柱の中間部を切断して免震装置を設置するにあたり、前記柱の切断予定箇所に作用する荷重を仮受けする荷重仮受け方法であって、
    前記柱の切断予定箇所の上側と下側とに、横に張り出す状態に仮受け張出部材をそれぞれ設置し、上下の仮受け張出部材にわたってジャッキ装置を取り付け、前記ジャッキ装置で両仮受け張出部材間に突っ張り力を作用させた後、上の仮受け張出部材とその上の梁との間、又は、下の仮受け張出部材とその下の梁との間に、荷重伝達自在な状態に荷重伝達部材を介在させる荷重仮受け方法。
  3. 前記荷重伝達部材を介在させた後、前記ジャッキ装置を更に伸長操作する請求項1又は2に記載の荷重仮受け方法。
  4. 既設の柱の中間部を切断して免震装置を設置するにあたり、前記柱の切断予定箇所に作用する荷重を仮受けする荷重仮受け方法であって、
    前記柱の切断予定箇所の上側と下側とに、横に張り出す状態に仮受け張出部材をそれぞれ設置し、上下の仮受け張出部材にわたってジャッキ装置を取り付け、上の仮受け張出部材とその上の梁との間、及び、下の仮受け張出部材とその下の梁との間に、荷重伝達自在な状態に荷重伝達部材をそれぞれ介在させた後、前記ジャッキ装置で両仮受け張出部材間に突っ張り力を作用させる荷重仮受け方法。
  5. 既設の柱の中間部を切断して免震装置を設置するにあたり、前記柱の切断予定箇所に作用する荷重を仮受けする荷重仮受け方法であって、
    前記柱の切断予定箇所の上側と下側とに、横に張り出す状態に仮受け張出部材をそれぞれ設置し、上下の仮受け張出部材にわたってジャッキ装置を取り付け、上の仮受け張出部材とその上の梁との間、又は、下の仮受け張出部材とその下の梁との間に、荷重伝達自在な状態に荷重伝達部材を介在させた後、前記ジャッキ装置で両仮受け張出部材間に突っ張り力を作用させる荷重仮受け方法。
  6. 請求項1〜5に記載の荷重仮受け方法の実施に使用する荷重仮受け装置であって、
    前記柱の切断予定箇所の上側と下側とに、横に張り出す状態にそれぞれ取付自在な上下一対の仮受け張出部材が設けられ、上下の仮受け張出部材にわたって取付自在なジャッキ装置が設けられ、上の仮受け張出部材とその上の梁との間、及び、下の仮受け張出部材とその下の梁との間の少なくとも一方に、荷重伝達自在な状態に介在可能な荷重伝達部材が設けられた荷重仮受け装置。
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