JP2006083482A - 全芳香族ポリアミドと単層カーボンナノチューブとからなるコンポジットファイバー - Google Patents
全芳香族ポリアミドと単層カーボンナノチューブとからなるコンポジットファイバー Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006083482A JP2006083482A JP2004268355A JP2004268355A JP2006083482A JP 2006083482 A JP2006083482 A JP 2006083482A JP 2004268355 A JP2004268355 A JP 2004268355A JP 2004268355 A JP2004268355 A JP 2004268355A JP 2006083482 A JP2006083482 A JP 2006083482A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- walled carbon
- aromatic polyamide
- carbon nanotubes
- composite fiber
- carbon nanotube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
Abstract
【解決手段】 下記式(A)及び(B)
―NH―Ar1―NH― (A)
―OC―Ar2―CO― (B)
(Ar1,Ar2は各々独立に炭素数6〜20の2価の芳香族基を表わす。)
の構成単位から主としてなる全芳香族ポリアミド100重量部と単層カーボンナノチューブ0.01〜20重量部から構成されるコンポジットファイバーであり、90%以上の単層カーボンナノチューブが、凝集直径が10nm以下で分散していることを特徴とするコンポジットファイバー。
【選択図】 なし
Description
1. 下記式(A)及び(B)
―NH―Ar1―NH― (A)
―OC―Ar2―CO― (B)
(Ar1,Ar2は各々独立に炭素数6〜20の2価の芳香族基を表す。)
の構成単位から主としてなる全芳香族ポリアミド100重量部と単層カーボンナノチューブ0.01〜20重量部から構成されるコンポジットファイバーであり、90%以上の単層カーボンナノチューブが、凝集直径が10nm以下で分散していることを特徴とするコンポジットファイバー。
P=IYY/IXX (1)
(レーザー偏光面を繊維軸と平行に配置した場合のGバンド強度をIXX,レーザー偏光面を繊維軸と垂直に配置した場合のGバンド強度をIYYとする。)
で表される配向度Pが0より大きく0.2以下を満たすことを特徴とする上記に記載のコンポジットファイバー。
(単層カーボンナノチューブについて)
本発明において、単層カーボンナノチューブとは、直径がおよそ0.4〜2nm、長さがおよそ数nm〜数μmのカーボンからなるチューブ状材料であり、理想的な構造としては炭素の6角網目の面(グラフェンシート)がチューブ軸に平行に管を形成し、一重管になっているものである。単層カーボンナノチューブは、単層カーボンナノチューブ間に働くファンデルワールス力のために凝集力が著しく強く、容易に完全に溶媒およびポリマー中に分散できない。
本発明のコンポジットファイバーにおける全芳香族ポリアミドは、実質的に下記式(A)及び(B)
―NH―Ar1―NH― (A)
―OC―Ar2―CO― (B)
上記一般式(A)、(B)において、Ar1,Ar2は各々独立に炭素数6〜20の2価の芳香族基を表わす。
の2つの構成単位が交互に繰り返された構造からなる全芳香族ポリアミドである。
Ar2はメタフェニレン基、パラフェニレン基、が好ましく、パラフェニレン基がさらに好ましい。
本発明のコンポジットファイバーの組成としては全芳香族ポリアミド100重量部に対して、カーボンナノチューブが0.01〜20重量部、好ましくは0.05〜15重量部、さらに好ましくは0.1〜10重量部である。カーボンナノチューブが0.01重量部未満だと機械特性の向上の効果が観察されにくく、20重量部より上のものは単層カーボンナノチューブの分散性が低下する。
本発明ではコンポジットファイバー中の90%以上の単層カーボンナノチューブが、凝集直径が10nm以下で分散していることを特徴とする。本発明において単層カーボンナノチューブの分散性は繊維軸と平行に切断した繊維断面を直接TEM等の電子顕微鏡で観察することができる。また、X線散乱測定によっても評価することができる。
本発明ではコンポジットファイバー中の単層カーボンナノチューブが、繊維軸方向に配向していることを特徴とする。かかる単層カーボンナノチューブの配向性は繊維軸と平行に切断した繊維断面を直接TEM等の電子顕微鏡で観察する他に、本発明ではX線散乱測定および偏向ラマン分光測定により評価する。
P=IYY/IXX (1)
(式中、レーザー偏光面を繊維軸と平行に配置した場合のGバンド強度をIXX,レーザー偏光面を繊維軸と垂直に配置した場合のGバンド強度をIYYとする。)
で表される配向度Pにて配向性を評価する方法である。本発明では配向度Pが0以上0.2以下を満たすことが好ましい。
本発明のコンポジットファイバーは単繊維径は0.01〜1000dtexである。好ましくは、0.1から500dtexである。
本発明のコンポジットファイバーの製造法としては、全芳香族ポリアミドと単層カーボンナノチューブの混合溶液を調製し、その混合溶液から紡糸する方法が好ましい。
使用される単層カーボンナノチューブは、ラマン散乱測定から算出したDバンドとGバンドの強度比(D/G)が、0.1以下であり、好ましくは0.05以下である。D/Gの値が0.1よりも大きい場合は、アモルファスカーボン等不純物が多く含まれているか、あるいは単層カーボンナノチューブに欠陥構造が多いために好ましくはない。
―NH―Ar1―NH― (A)
―OC―Ar2―CO― (B)
(Ar1,Ar2は各々独立に炭素数6〜20の2価の芳香族基を表わす。)
の2つの構成単位が交互に繰り返された構造からなる全芳香族ポリアミドである。
Ar2はメタフェニレン基、パラフェニレン基、が好ましく、パラフェニレン基がさらに好ましい。
分散剤としての全芳香族ポリアミドの使用量としては単層カーボンナノチューブに対して、0.1〜50重量%であることが好ましく、0.2〜20重量%であることがより好ましい。
得られた単層カーボンナノチューブ分散液を濃縮することにより、分散性を保持したまま高濃度の単層カーボンナノチューブ分散液を得ることも可能である。
単層カーボンナノチューブ分散液と全芳香族ポリアミド溶液とを混合する方法としては、特に限定はされないが、超音波や各種攪拌方法を使用することができる。
(1)コンポジットファイバー中の単層カーボンナノチューブの凝集直径:EFI社製TECNAI12 BIO TWINを用いて繊維軸と平行に切断した繊維断面(倍率:10万倍)を用いて4μm2の範囲での凝集直径を直接観察することにより評価した。
(2)X線散乱測定:X線発生装置(理学電機社製)はターゲットCuKα線、電圧45kV、電流70mAの条件にて測定した。入射X線はオスミック社製多層膜ミラーにより集光及び単色化して、繊維試料を直径1mmに束ねたバンドルに対して入射X線が繊維軸垂直配置の透過法で測定した。散乱X線の検出は大きさ200mm×250mmのイメージングプレート(富士写真フィルム製)を用い、カメラ長200mm,露光時間10分の条件で測定した。
(3)偏向ラマン分光測定:ラマン分光装置は,顕微レーザーラマン分光測定装置(堀場ジョバンイボン製LabRamHR)を用いた。励起レーザー光源として波長785nmの半導体レーザーを用い,レーザービーム径は約1μmに集光した。かかる装置を使い、以下のようにして偏光ラマン分光測定を行なった。入射レーザーを繊維組成物の側面に繊維軸と直交方向から照射してカーボンナノチューブのラマンスペクトルを測定する際、レーザー偏光面を繊維軸と平行に配置した場合のラマンシフト波数1580cm−1付近のグラファイト構造由来のGバンド強度(IXX),レーザー偏光面を繊維軸と垂直に配置した場合のGバンド強度(IYY)を測定した。
(4)ラマン分光測定:ラマン分光装置は,顕微レーザーラマン分光測定装置(堀場ジョバンイボン製T64000)を用いた。励起レーザー光源として波長514.5nmのArイオンレーザーを用い,レーザービーム径は約1μmに集光した。D/Gの値はラマンシフト波数1360cm−1付近のディスオーダー構造由来のDバンド強度とラマンシフト波数1580cm−1付近のグラファイト構造由来のGバンド強度から算出した。
(5)繊維の機械特性:オリエンテック株式会社製テンシロン万能試験機1225Aを用いて、得られた繊維の単糸での引張り試験を行い、弾性率および強度を求めた。
十分に乾燥した攪拌装置付きの三口フラスコに、脱水精製したNMP2152g、p−フェニレンジアミン27.04g及び3、4’―ジアミノジフェニルエーテル50.06gを常温下で添加し窒素中で溶解した後、氷冷し攪拌しながらテレフタル酸ジクロリド101.51gを添加した。その後徐々に昇温して最終的に80℃、60分反応させたところで水酸化カルシウム37.04gを添加して中和反応を行い、NMPのアラミド樹脂溶液を得た。得られたドープを水にて再沈殿することにより得たアラミド樹脂の濃度0.5g/100mLの濃硫酸溶液を30℃で測定した特有粘度は3.5dL/gであった。
多孔性担体にY型ゼオライト粉末(東ソー製;HSZ−320NAA)を用い、触媒金属化合物に酢酸第二鉄と酢酸コバルトを用いて、Fe/Co触媒をゼオライトに担持した。触媒の担持量はそれぞれ2.5重量%に調製した。その後、石英ボートに触媒粉末を乗せてCVD装置の石英管内に設置して真空排気をおこない、流量10mL/分でArガスを導入しながら室温から800℃まで昇温した。所定の800℃に達した後、エタノール蒸気を流量3000mL/分で導入し、Ar/エタノール雰囲気下で30分間保持した。得られた黒色の生成物をレーザーラマン分光法および透過型電子顕微鏡で分析した結果、単層カーボンナノチューブが生成していることが確認された。ついで、得られた生成物(単層カーボンナノチューブ/ゼオライト/金属触媒)を、フッ化水素酸10%に3時間浸漬後、中性になるまでイオン交換水で洗浄することでゼオライトおよび金属触媒を除去してカーボンナノチューブを精製した。ラマン分光測定から算出したD/G値は0.11であった。
参考例2で合成した単層カーボンナノチューブを450℃で10分熱処理したのち、塩酸で洗浄する操作を繰り返すことで単層カーボンナノチューブを精製した。ラマン分光測定から算出したD/G値は0.035であった。
NMP30gに参考例3で精製した単層カーボンナノチューブ0.1gを加え、発振周波数38kHzの超音波により8時間超音波処理を行った。この単層カーボンナノチューブNMP混合液に、参考例1で作成したNMPのアラミド樹脂溶液1.67gを分散剤として加えて温度0℃で4時間超音波処理することにより、アラミド樹脂を少量含む単層カーボンナノチューブ分散液を調製した。アラミド樹脂溶液を添加することにより、単層カーボンナノチューブの分散性は飛躍的に向上した。さらに単層カーボンナノチューブ分散液にアラミド樹脂溶液を少しずつ攪拌しながら添加して均一な全芳香族ポリアミド100重量部/単層カーボンナノチューブ1重量部からなるポリマー濃度5重量%の紡糸用混合溶液を調製した。かくして得られたポリマードープを孔径0.3mm、L/D=1、孔数5個のキャップを用いて、シリンダー温度50℃にてNMP30重量%の水溶液である温度50℃の凝固浴中に速度3m/分にて押出した。キャップ面と凝固浴面との距離は10mmとした。凝固浴から取り出した繊維を50℃の水浴中にて水洗し、120℃の乾燥ローラーで乾燥後、500℃の熱板上にて延伸させた。先にこの延伸工程における最大延伸倍率(MDR)を求め、その0.9倍の倍率(15.3倍)で延伸を行い,コンポジットファイバーを得た。TEM観察結果からコンポジットファイバー中に存在するすべての単層カーボンナノチューブの凝集直径が10nm以下であることがわかった。また、X線散乱測定結果から単層カーボンナノチューブのサイズが1〜10nmであり、赤道方向に単層カーボンナノチューブに基づくストリークが発達していることから、単層カーボンナノチューブが高度に繊維軸方向に配向していることがわかった。偏向ラマン分光測定から配向係数Pは0.069であった。ファイバーの単繊維径は1.9de、弾性率は87.5GPa、強度は29.6deであった。
NMP1000gに参考例3で精製した単層カーボンナノチューブ0.1gを加え、発振周波数38kHzの超音波により8時間超音波処理を行った。この単層カーボンナノチューブNMP混合液に、参考例1で作成したNMPのアラミド樹脂溶液1.67gを分散剤として加えて温度0℃で4時間超音波処理することにより、アラミド樹脂を少量含む単層カーボンナノチューブ分散液を調製した。得られた単層カーボンナノチューブ分散液をエバポレーターにてNMPが30gになるまで濃縮することで、分散性に優れた単層カーボンナノチューブ分散液を調製した。さらに単層カーボンナノチューブ分散液にアラミド樹脂溶液を少しずつ攪拌しながら添加して均一な全芳香族ポリアミド100重量部/単層カーボンナノチューブ1重量部からなるポリマー濃度5重量%の紡糸用混合溶液を調製した。かくして得られたポリマードープを孔径0.3mm、L/D=1、孔数5個のキャップを用いて、シリンダー温度50℃にてNMP30重量%の水溶液である温度50℃の凝固浴中に速度3m/分にて押出した。キャップ面と凝固浴面との距離は10mmとした。凝固浴から取り出した繊維を50℃の水浴中にて水洗し、120℃の乾燥ローラーで乾燥後、500℃の熱板上にて延伸させた。先にこの延伸工程における最大延伸倍率(MDR)を求め、その0.9倍の倍率(15.4倍)で延伸を行い,コンポジットファイバーを得た。TEM観察結果からコンポジットファイバー中に存在する単層カーボンナノチューブのすべての凝集直径が5nm以下であることがわかった。また、X線散乱測定結果から単層カーボンナノチューブのサイズが1〜3nmであり、赤道方向に単層カーボンナノチューブに基づくストリークが発達していることから、単層カーボンナノチューブが高度に繊維軸方向に配向していることがわかった。(図1)偏向ラマン分光測定から配向係数Pは0.032であった。ファイバーの単繊維径は1.8de、弾性率は89.1GPa、強度は31.3deであった。
NMP30gに参考例3で精製した単層カーボンナノチューブ0.1gを加え、発振周波数38kHzの超音波により8時間超音波処理を行った。この単層カーボンナノチューブNMP分散液にアラミド樹脂溶液を少しずつ攪拌しながら添加して全芳香族ポリアミド100重量部/単層カーボンナノチューブ1重量部からなるポリマー濃度5重量%の紡糸用混合溶液を調製した。得られた溶液は、部分的に単層カーボンナノチューブの凝集物が観察された。かくして得られたポリマードープを孔径0.3mm、L/D=1、孔数5個のキャップを用いて、シリンダー温度50℃にてNMP30重量%の水溶液である温度50℃の凝固浴中に速度3m/分にて押出した。キャップ面と凝固浴面との距離は10mmとした。凝固浴から取り出した繊維を50℃の水浴中にて水洗し、120℃の乾燥ローラーで乾燥後、500℃の熱板上にて延伸させた。先にこの延伸工程における最大延伸倍率(MDR)を求め、その0.9倍の倍率(15.3倍)で延伸を行い,コンポジットファイバーを得た。TEM観察結果からコンポジットファイバー中に存在する単層カーボンナノチューブの80%の凝集直径が50nm以上であることがわかった。また、また、X線散乱測定結果では、赤道ストリークのない低角領域のハローパターンが発達していることから、散乱体サイズが大きく、繊維軸方向に配向していない単層カーボンナノチューブが存在していることがわかった。偏向ラマン分光測定から配向係数Pは0.22であった。ファイバーの単繊維径は1.9de、弾性率は79.7GPa、強度は27.6deであった。
NMP30gに参考例2で合成した未精製の単層カーボンナノチューブ0.1gを加え、発振周波数38kHzの超音波により8時間超音波処理を行った。この単層カーボンナノチューブNMP混合液に、参考例1で作成したNMPのアラミド樹脂溶液1.67gを分散剤として加えて温度0℃で4時間超音波処理することにより、アラミド樹脂を少量含む単層カーボンナノチューブ分散液を調製した。アラミド樹脂溶液を添加することにより、単層カーボンナノチューブの分散性は向上したが、部分的に単層カーボンナノチューブの凝集物が観察された。さらに単層カーボンナノチューブ分散液にアラミド樹脂溶液を少しずつ攪拌しながら添加して均一な全芳香族ポリアミド100重量部/単層カーボンナノチューブ1重量部からなるポリマー濃度5重量%の紡糸用金剛溶液を調製した。かくして得られたポリマードープを孔径0.3mm、L/D=1、孔数5個のキャップを用いて、シリンダー温度50℃にてNMP30重量%の水溶液である温度50℃の凝固浴中に速度3m/分にて押出した。キャップ面と凝固浴面との距離は10mmとした。凝固浴から取り出した繊維を50℃の水浴中にて水洗し、120℃の乾燥ローラーで乾燥後、500℃の熱板上にて延伸させた。先にこの延伸工程における最大延伸倍率(MDR)を求め、その0.9倍の倍率(15.9倍)で延伸を行い,コンポジットファイバーを得た。TEM観察結果からコンポジットファイバー中に存在する単層カーボンナノチューブの85%以上の凝集直径が50nm以上であることがわかった。また、X線散乱測定結果では、赤道ストリークのない低角領域のハローパターンが発達していることから、散乱体サイズが大きく、繊維軸方向に配向していない単層カーボンナノチューブが存在していることがわかった。(図2)偏向ラマン分光測定から配向係数Pは0.2であった。ファイバーの単繊維径は2.0de、弾性率は83.2GPa、強度は27.6deであった。
参考例1で作成したNMPのアラミド樹脂溶液245gに、さらにNMP55gを加えて温度80℃で4時間攪拌することにより、実施例とほぼ同じポリマー濃度であるカーボンナノチューブを含まないアラミド樹脂溶液を得た。かくして得られたポリマードープを孔径0.3mm、L/D=1、孔数5個のキャップを用いて、シリンダー温度50℃にてNMP30重量%の水溶液である温度50℃の凝固浴中に速度3m/分にて押出した。キャップ面と凝固浴面との距離は10mmとした。凝固浴から取り出した繊維を50℃の水浴中にて水洗し、120℃の乾燥ローラーで乾燥後、500℃の熱板上にて延伸させた。先にこの延伸工程における最大延伸倍率(MDR)を求め、その0.9倍の倍率(15.3倍)で延伸を行い,ファイバーを得た。ファイバーの単繊維径は2.0de、弾性率は79.5GPa、強度は27.3deであった。図3にX線散乱測定結果を示す。
Claims (5)
- 下記式(A)及び(B)
―NH―Ar1―NH― (A)
―OC―Ar2―CO― (B)
(Ar1,Ar2は各々独立に炭素数6〜20の2価の芳香族基を表わす。)
の構成単位から主としてなる全芳香族ポリアミド100重量部と単層カーボンナノチューブ0.01〜20重量部から構成されるコンポジットファイバーであり、90%以上の単層カーボンナノチューブが、凝集直径が10nm以下で分散していることを特徴とするコンポジットファイバー。 - 偏光ラマン分光測定で入射レーザーを繊維の側面に繊維軸と直交方向から照射したときのカーボンナノチューブ由来のラマンスペクトルにおいて下記式(1)
P=IYY/IXX (1)
(レーザー偏光面を繊維軸と平行に配置した場合のGバンド強度をIXX,レーザー偏光面を繊維軸と垂直に配置した場合のGバンド強度をIYYとする。)
で表される配向度Pが0より大きく0.2以下を満たすことを特徴とする請求項1に記載のコンポジットファイバー。 - 単層カーボンナノチューブのラマン分光測定から算出したD/G値(Dバンド強度/Gバンド強度)が0.1以下である単層カーボンナノチューブと分散溶媒とを混合して混合液を得る工程、ついで混合液中に少量の全芳香族ポリアミドを添加して単層カーボンナノチューブ分散液を調製する工程、ついで分散液中に全芳香族ポリアミドを添加して全芳香族ポリアミドと単層カーボンナノチューブからなる紡糸用溶液を得る工程、その溶液から紡糸することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のコンポジットファイバーの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004268355A JP4456965B2 (ja) | 2004-09-15 | 2004-09-15 | 全芳香族ポリアミドと単層カーボンナノチューブとからなるコンポジットファイバー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004268355A JP4456965B2 (ja) | 2004-09-15 | 2004-09-15 | 全芳香族ポリアミドと単層カーボンナノチューブとからなるコンポジットファイバー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006083482A true JP2006083482A (ja) | 2006-03-30 |
JP4456965B2 JP4456965B2 (ja) | 2010-04-28 |
Family
ID=36162224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004268355A Expired - Fee Related JP4456965B2 (ja) | 2004-09-15 | 2004-09-15 | 全芳香族ポリアミドと単層カーボンナノチューブとからなるコンポジットファイバー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4456965B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008285789A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Teijin Ltd | 全芳香族ポリアミドと多層カーボンナノチューブとからなるコンポジットファイバー |
EP4227449A1 (en) * | 2022-02-14 | 2023-08-16 | SHPP Global Technologies B.V. | Fibers comprising reinforcement additives and recycled contents |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102877152A (zh) * | 2012-10-21 | 2013-01-16 | 苏州大学 | 一种芳纶1313/多壁碳纳米管纳米纤维及其制备方法 |
-
2004
- 2004-09-15 JP JP2004268355A patent/JP4456965B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008285789A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Teijin Ltd | 全芳香族ポリアミドと多層カーボンナノチューブとからなるコンポジットファイバー |
EP4227449A1 (en) * | 2022-02-14 | 2023-08-16 | SHPP Global Technologies B.V. | Fibers comprising reinforcement additives and recycled contents |
WO2023152726A1 (en) * | 2022-02-14 | 2023-08-17 | Shpp Global Technologies B.V. | Fibers comprising reinforcement additives and recycled contents |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4456965B2 (ja) | 2010-04-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2508577C (en) | Composite fiber comprising wholly aromatic polyamide and carbon nanotubes | |
Zhang et al. | The synthesis of polyacrylonitrile/carbon nanotube microspheres by aqueous deposition polymerization under ultrasonication | |
JP4384488B2 (ja) | 整列した単層カーボンナノチューブの繊維及びその製造方法 | |
US7906043B2 (en) | Electrically conductive, optically transparent polymer/carbon nanotube composites and process for preparation thereof | |
Zhou et al. | In situ preparation and continuous fiber spinning of poly (p-phenylene benzobisoxazole) composites with oligo-hydroxyamide-functionalized multi-walled carbon nanotubes | |
US20040180201A1 (en) | Macroscopic fiber comprising single-wall carbon nanotubes and acrylonitrile-based polymer and process for making the same | |
JP2010530929A (ja) | 炭素繊維および炭素膜、ならびにそれらの作製方法 | |
KR20100087321A (ko) | 탄소 섬유 및 필름, 및 이들의 제조 방법 | |
JP2007145677A (ja) | 芳香族ポリアミドにより被覆された窒化ホウ素ナノチューブ | |
Hu et al. | One-pot preparation and continuous spinning of carbon nanotube/poly (p-phenylene benzobisoxazole) copolymer fibers | |
Salim et al. | Polyacrylonitrile/liquid crystalline graphene oxide composite fibers–Towards high performance carbon fiber precursors | |
JP5139717B2 (ja) | 多層カーボンナノチューブ分散液およびその製造方法 | |
JP4647384B2 (ja) | 全芳香族ポリアミドと薄層カーボンナノチューブとからなるコンポジットファイバー | |
JP2007137720A (ja) | 窒化ホウ素ナノチューブ含有ポリマー分散液 | |
Wang et al. | Functionalized carbon nanotube/polyacrylonitrile composite nanofibers: fabrication and properties | |
JP2008285789A (ja) | 全芳香族ポリアミドと多層カーボンナノチューブとからなるコンポジットファイバー | |
JP2007138037A (ja) | 芳香族ポリアミド成形体およびその製造方法 | |
JP4456965B2 (ja) | 全芳香族ポリアミドと単層カーボンナノチューブとからなるコンポジットファイバー | |
Song et al. | Preparation of semi-aromatic polyamide (PA)/multi-wall carbon nanotube (MWCNT) composites and its dynamic mechanical properties | |
EP1808451A1 (en) | Copolymerization and copolymers of aromatic polymers with carbon nanotubes and products made therefrom | |
JP4383913B2 (ja) | 単層カーボンナノチューブ分散液およびその製造方法 | |
JP2009299061A (ja) | ポリオキサジアゾールポリマー複合材料の製造方法、ポリオキサジアゾールポリマー複合材料、並びにポリオキサジアゾールポリマー複合材料の使用部品 | |
JP2005263951A (ja) | 全芳香族ポリアミドと炭素系材料からなる樹脂組成物およびコンポジットファイバー | |
JP2004256964A (ja) | 炭素繊維の製造方法 | |
US20220227631A1 (en) | Carbon nanotube fiber having improved physical properties and method for manufacturing same |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20070411 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20090903 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090929 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20100112 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20100208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |