JP2006083210A - 重荷重用タイヤトレッドゴム組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】発熱性などの特性に悪影響を与えることなく、かつ、加工性を維持しつつ、耐摩耗性を高度に向上させることができる重荷重用タイヤトレッドゴム組成物を提供する。
【解決手段】ジエン系ゴム100重量部に対して、CTAB吸着比表面積(CTAB)が125〜140m2/gであり、圧縮DBP吸油量(24M4DBP)が90〜120ml/100g以上であり、ヨウ素吸着量(IA)に対するCTABの比CTAB(m2/g)/IA(mg/g)の値が0.9〜1.0であり、かつ、下記式(A)の関係を満たすカーボンブラックを40〜60重量部配合したものとする。
(CTAB/IA≧−0.0164×(24M4DBP)+2.722 …(A)
【解決手段】ジエン系ゴム100重量部に対して、CTAB吸着比表面積(CTAB)が125〜140m2/gであり、圧縮DBP吸油量(24M4DBP)が90〜120ml/100g以上であり、ヨウ素吸着量(IA)に対するCTABの比CTAB(m2/g)/IA(mg/g)の値が0.9〜1.0であり、かつ、下記式(A)の関係を満たすカーボンブラックを40〜60重量部配合したものとする。
(CTAB/IA≧−0.0164×(24M4DBP)+2.722 …(A)
Description
本発明は、トラックやバスなどの大型車に用いられる重荷重用タイヤにおいて、そのト
レッド部を形成するゴム組成物として用いられる耐摩耗性に優れるゴム組成物に関するも
のである。
レッド部を形成するゴム組成物として用いられる耐摩耗性に優れるゴム組成物に関するも
のである。
トラックやバスなどに使用される重荷重用タイヤにおいては、トレッド部の耐摩耗性が
極めて重要である。従来、かかる耐摩耗性の向上のため、ゴム成分として用いるブタジエ
ンゴムについてシス−1,4含有量の高いハイシスタイプのものを使用したり、あるいは
また、充填剤としてのカーボンブラックについて、小粒子径のものを使用したり、ストラクチャーの高いものを使用したり、表面活性を向上させたり、添加量を増量したりなどといった方策が提案されている。
極めて重要である。従来、かかる耐摩耗性の向上のため、ゴム成分として用いるブタジエ
ンゴムについてシス−1,4含有量の高いハイシスタイプのものを使用したり、あるいは
また、充填剤としてのカーボンブラックについて、小粒子径のものを使用したり、ストラクチャーの高いものを使用したり、表面活性を向上させたり、添加量を増量したりなどといった方策が提案されている。
下記特許文献1には、窒素吸着比表面積(N2SA)が125〜170m2/g、N2SAに対するDBP吸油量(DBP)の比であるDBP/N2SAが0.75〜1.2、ヨウ素吸着量(IA)に対するN2SAの比N2SA/IAが1.05〜1.35であり、更に、比着色量(TINT)とストークス相当径(Dst)との関係を規定したカーボンブラックを配合することで、低発熱性と耐摩耗性及び加工性に優れたトレッド用ゴム組成物が提案されている。
また、下記特許文献2には、粒子径が小さく、比表面積の大きいカーボンブラックを用いて高耐摩耗性と低発熱性を同時に付与する目的として、N2SAが100〜160m2/gであり、かつ、真比重及びアグリゲート粒間ポアのモード径の関係を規定したカーボンブラックを配合することが提案されている。
また、下記文献3には、CTAB吸着比表面積(CTAB)が145〜151m2/g、圧縮DBP吸油量(24M4DBP)が104〜110ml/100g、CTAB/IAが0.95〜1.04m2/g、かつ、N2SAが164〜170m2/gであるカーボンブラックを配合することで、低燃費性及び耐疲労特性を良好に保ちながら耐摩耗性を大幅に向上させるトレッド用ゴム組成物が提案されている。
また、下記文献4には、CTABが70〜250、DBPが130以上、24M4DBPが115以上、DBP−24M4DBPが40以下、ΔDst/Dstが0.8以下であり、更に特定の相関因子を規定したハード系ハイストラクチャーカーボンブラックを用いることにより、配合ゴムに高位のモジュラス、耐摩耗性、グリップ性能をバランス良く付与し、モジュラスに対する耐摩耗性が高いゴム組成物が提案されている。
特開2001−2835号公報
特開平4−170448号公報
特開2004−59803号公報
特開2000−80302号公報
上記した従来の方策を用いると確かに耐摩耗性の向上は見込めるものの、加工性の悪化やモジュラスの上昇によるカーボンブラックの分散不良を引き起こし、また、重荷重用タイヤトレッドゴムとして必要な低発熱性や耐カット/チップ性などの特性に悪影響を及ぼすという欠点もあった。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、発熱性などの特性に悪影響を与える
ことなく、かつ、加工性を維持しつつ、耐摩耗性を高度に向上させることができる重荷重用タイヤトレッドゴム組成物を提供することを目的とする。
ことなく、かつ、加工性を維持しつつ、耐摩耗性を高度に向上させることができる重荷重用タイヤトレッドゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明者は、特定の粒子径、ストラクチャー指数、及び表面活性度を有するカーボンブラックを使用することで、加工性を維持しつつ、発熱性などの特性に悪影響を及ぼすことなく、耐摩耗性を高度に向上させ得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明に係る重荷重用タイヤトレッドゴム組成物は、ジエン系ゴム100重量部に対して、CTAB吸着比表面積(以下、単に「CTAB」と略称することがある。)が125〜140m2/gであり、圧縮DBP吸油量(以下、単に「24M4DBP」と略称することがある。)が90〜120ml/100g以上であり、ヨウ素吸着量(以下、単に「IA」と略称することがある。)に対するCTABの比CTAB(m2/g)/IA(mg/g)の値が0.9〜1.0であり、かつ、下記式(A)の関係を満たすカーボンブラックを40〜60重量部配合したものとする。
(CTAB/IA≧−0.0164×(24M4DBP)+2.722 …(A)
(CTAB/IA≧−0.0164×(24M4DBP)+2.722 …(A)
本発明のゴム組成物において、前記ジエン系ゴムは、天然ゴム及び/又はイソプレンゴム100〜50重量%と、ブタジエンゴム0〜50重量%からなるものであってもよい。
上記ブタジエンゴムは、シス−1,4結合含有量が95%以上であるハイシスタイプで
あることが好ましい。
あることが好ましい。
本発明によれば、粒子径とストラクチャーと表面活性とのバランスを考慮した上記の特定のカーボンブラックを用いることにより、良好な耐摩耗性を維持しながら発熱性及び加工性の悪化を抑制することができる。
以下、本発明の実施に関連する事項について詳細に説明する。
本発明のゴム組成物において、ゴム成分として用いられるジエン系ゴムとしては、天然
ゴムの他、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴムなどのジエン系
合成ゴムが挙げられ、これらはいずれか一種を単独で用いても、2種以上ブレンドして用
いてもよい。
ゴムの他、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴムなどのジエン系
合成ゴムが挙げられ、これらはいずれか一種を単独で用いても、2種以上ブレンドして用
いてもよい。
好ましくは、ジエン系ゴムは、天然ゴム及び/又はイソプレンゴム100〜50重量%
と、ブタジエンゴム0〜50重量%からなるものとする。すなわち、天然ゴム及び/又は
イソプレンゴムの単独、あるいは、これとブタジエンゴムとのブレンドであることが好ま
しい。ブレンドする場合、天然ゴム及び/又はイソプレンゴムが50重量%以上で、ブタ
ジエンゴムが50重量%以下であることが好ましく、より好ましくは、天然ゴム及び/又
はイソプレンゴムが50〜90重量%で、ブタジエンゴムが10〜50重量%である。
と、ブタジエンゴム0〜50重量%からなるものとする。すなわち、天然ゴム及び/又は
イソプレンゴムの単独、あるいは、これとブタジエンゴムとのブレンドであることが好ま
しい。ブレンドする場合、天然ゴム及び/又はイソプレンゴムが50重量%以上で、ブタ
ジエンゴムが50重量%以下であることが好ましく、より好ましくは、天然ゴム及び/又
はイソプレンゴムが50〜90重量%で、ブタジエンゴムが10〜50重量%である。
上記ブタジエンゴムとしては、シス−1,4結合含有量が95%以上であるハイシスタ
イプのものが、耐摩耗性を向上させる上で好ましい。ここで、シス−1,4結合含有量は
、赤外吸収スペクトル法(モレロ法)により測定される値である。
イプのものが、耐摩耗性を向上させる上で好ましい。ここで、シス−1,4結合含有量は
、赤外吸収スペクトル法(モレロ法)により測定される値である。
本発明のゴム組成物に使用されるカーボンブラックは、下記(1)〜(4)の要件を全
て満足するものである。
て満足するものである。
(1)CTAB吸着比表面積(CTAB)が125〜140m2/g、
(2)圧縮DBP吸油量(24M4DBP)が90〜120ml/100g、
(3)CTAB吸着比表面積(CTAB)/ヨウ素吸着量(IA)=0.9〜1.0、
(4)(CTAB/IA)≧−0.0164×(24M4DBP)+2.722…(A)
(2)圧縮DBP吸油量(24M4DBP)が90〜120ml/100g、
(3)CTAB吸着比表面積(CTAB)/ヨウ素吸着量(IA)=0.9〜1.0、
(4)(CTAB/IA)≧−0.0164×(24M4DBP)+2.722…(A)
これらを全て満足するカーボンブラックを用いることにより、良好な耐摩耗性を維持しながら、発熱性及び加工性の悪化を抑制することのできるゴム組成物を得ることができる。
上記(1)のCTAB(セチルトリメチルアンモニウムブロミド)吸着比表面積は、A
STM D3765に準じて測定される値であり、カーボンブラックの粒子径の指標とな
るものである。本発明ではCTABが125〜140m2/gであるSAFクラス(AS
TMグレード)のものを用いる。CTABが125m2/g未満では、重荷重用タイヤの
トレッドゴムとして良好な耐摩耗性を得ることができず、140m2/gを超えると耐摩
耗性は向上するが、分散困難となり、カーボンブラックの性能を充分に発揮できなくなる
。
STM D3765に準じて測定される値であり、カーボンブラックの粒子径の指標とな
るものである。本発明ではCTABが125〜140m2/gであるSAFクラス(AS
TMグレード)のものを用いる。CTABが125m2/g未満では、重荷重用タイヤの
トレッドゴムとして良好な耐摩耗性を得ることができず、140m2/gを超えると耐摩
耗性は向上するが、分散困難となり、カーボンブラックの性能を充分に発揮できなくなる
。
上記(2)の圧縮DBP(ジブチルフタレート)吸油量は、24M4DBP吸油量のこ
とであり、ASTM D3493に準じて測定され、カーボンブラックのストラクチャーの指標となるものである。本発明では24M4DBPが90〜120ml/100gであるハイストラクチャー品を用いるものであり、90ml/100g未満では、重荷重用タイヤのトレッドゴムとして良好な耐摩耗性を得ることができなず、120ml/100gを越えると発熱性が悪化する。より好ましくは100〜115ml/100g以下である。
とであり、ASTM D3493に準じて測定され、カーボンブラックのストラクチャーの指標となるものである。本発明では24M4DBPが90〜120ml/100gであるハイストラクチャー品を用いるものであり、90ml/100g未満では、重荷重用タイヤのトレッドゴムとして良好な耐摩耗性を得ることができなず、120ml/100gを越えると発熱性が悪化する。より好ましくは100〜115ml/100g以下である。
上記(3)のヨウ素吸着量(IA)は粒子径や表面活性度の指標となるものであり、ASTM D1510に準じて測定される値であり、CTAB/IAが0.9未満であると、耐摩耗性の改良において充分な効果は得られず、1.0を越えると加工性が悪化する。好ましくは0.93〜1.0であり、より好ましくは0.95から1.0である。
また、本発明で用いるカーボンブラックは、CTAB(m2/g)、IA(mg/g)
、24M4DBP(ml/100g)が上記(4)の式(A)で表される関係を満たすことが必要であり、これを満たさない場合は、発熱性及び加工性が悪化する。
、24M4DBP(ml/100g)が上記(4)の式(A)で表される関係を満たすことが必要であり、これを満たさない場合は、発熱性及び加工性が悪化する。
すなわち、カーボンブラックの表面活性度とストラクチャーとの間には一定の関係が存在し、高ストラクチャー、かつ高表面活性になるにつれて、耐摩耗性は改良される。しかし、同時に加工性が悪化し、良好な耐摩耗性及び発熱性が得られない。
表面活性度の指標としてCTAB/IAを用い、ストラクチャー指標として24M4DBPを用いると、CTAB/IAと24M4DBPとの間には一定の直線関係が成立するが、この直線関係のバランスを崩して、上記(A)式の関係を満たすカーボンブラックを用いることにより、発熱性や加工性に悪影響を与えることなく、耐摩耗性を向上させることができる。
表面活性度の指標としてCTAB/IAを用い、ストラクチャー指標として24M4DBPを用いると、CTAB/IAと24M4DBPとの間には一定の直線関係が成立するが、この直線関係のバランスを崩して、上記(A)式の関係を満たすカーボンブラックを用いることにより、発熱性や加工性に悪影響を与えることなく、耐摩耗性を向上させることができる。
上記カーボンブラックの配合量は、ゴム成分100重量部に対して40〜60重量部で
ある。該カーボンブラックの配合量が40重量部未満であると耐摩耗性が悪化し、また、
60重量部を超えると発熱性が悪化する。
ある。該カーボンブラックの配合量が40重量部未満であると耐摩耗性が悪化し、また、
60重量部を超えると発熱性が悪化する。
本発明のゴム組成物には、上記した成分の他に、老化防止剤、亜鉛華、ステアリン酸、
軟化剤、加硫剤、加硫促進剤など、重荷重用タイヤのトレッドゴム組成物において一般に
使用される各種添加剤を配合することができる。
軟化剤、加硫剤、加硫促進剤など、重荷重用タイヤのトレッドゴム組成物において一般に
使用される各種添加剤を配合することができる。
以上よりなる本発明の重荷重用タイヤトレッドゴム組成物は、トラックやバスなどの重
荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部のためのゴム組成物として用いられ、常法に
従い加硫成形することにより、該トレッド部を形成することができる。そして、このゴム
組成物からなるトレッド部であると、上記した特定のカーボンブラックを用いたことによ
り、発熱性などの特性に悪影響を及ぼすことなく、耐摩耗性を高度に向上させることがで
きる。
荷重用空気入りラジアルタイヤのトレッド部のためのゴム組成物として用いられ、常法に
従い加硫成形することにより、該トレッド部を形成することができる。そして、このゴム
組成物からなるトレッド部であると、上記した特定のカーボンブラックを用いたことによ
り、発熱性などの特性に悪影響を及ぼすことなく、耐摩耗性を高度に向上させることがで
きる。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
天然ゴム(RSS3号)80重量部にブタジエンゴム(JSR製「BR01」(シス−
1,4結合含有量=96%))20重量部を配合したゴム成分100重量部に、下記表1
に示す特性値を有するカーボンブラック45〜50重量部を配合し、更に、その他の成分として、亜鉛華(三井金属製「亜鉛華1号」)3重量部、ステアリン酸(日本油脂製)3重量部、老化防止剤(モンサント製「6PPD」)1重量部、硫黄(四国化成製)2重量部、加硫促進剤(三新化学製「TBBS」)1重量部を添加し、バンバリーミキサーにて混練して重荷重用タイヤトレッドゴム組成物を調製した。
1,4結合含有量=96%))20重量部を配合したゴム成分100重量部に、下記表1
に示す特性値を有するカーボンブラック45〜50重量部を配合し、更に、その他の成分として、亜鉛華(三井金属製「亜鉛華1号」)3重量部、ステアリン酸(日本油脂製)3重量部、老化防止剤(モンサント製「6PPD」)1重量部、硫黄(四国化成製)2重量部、加硫促進剤(三新化学製「TBBS」)1重量部を添加し、バンバリーミキサーにて混練して重荷重用タイヤトレッドゴム組成物を調製した。
なお、カーボンブラックは、比較例1で用いたものはショウブラックN110(昭和キャボット製)であり、比較例2はショウブラックN220(昭和キャボット製)である。比較例3,4、実施例1,2,3で用いたものは、炉頭部に接線方向空気供給口と炉軸方向に装着された燃焼バーナーを備える燃焼室と、該燃焼室と同軸的に連設された原料油噴射ノズルを有する多段の狭径反応室および広径反応室とにより構成されるオイルファーネス炉を用いて、原料油の分割導入条件、燃料油および空気の供給量、酸素ガスの添加条件を調整することにより得られたものである。
得られた各ゴム組成物について、引張試験を行って、破断伸びを測定するとともに、加工性、耐摩耗性、及び発熱性を評価した。各評価方法は次の通りである。
・加工性:JIS K6300に準拠して、ムーニー粘度を測定し、比較例1の値を10
0とした指数で表示した。指数が小さいほど加工性に優れることを示す。
0とした指数で表示した。指数が小さいほど加工性に優れることを示す。
・引張試験:JIS K6251に準拠して、破断伸びを測定し(ダンベル状3号形)、比較例1の値を100とした指数で表示した。
・耐摩耗性:JIS K6264に準拠して測定し(ランボーン標準条件:スリップ率30%、負荷荷重40N、落砂量20g/分)、比較例1の値を100とした指数で表示した。指数が大きいほど耐摩耗性に優れることを示す。
・発熱性:粘弾特性(60℃でのtanδ)により評価した。60℃でのtanδは、東
洋精機製スペクトロメーターを用いて、周波数10Hz、初期伸張10%、歪振幅2%と
して測定し、比較例1の値を100とした指数で表示した。指数が小さいほど発熱性に優
れることを示す。
洋精機製スペクトロメーターを用いて、周波数10Hz、初期伸張10%、歪振幅2%と
して測定し、比較例1の値を100とした指数で表示した。指数が小さいほど発熱性に優
れることを示す。
表1に示すように、比較例1,2は、式(A)の右辺の値がCTAB/IAの値より大幅に高いため、加工性,摩耗性,発熱性において、改良効果は見られない。
比較例3,4は、CTAB/IAの値が高いため、加工性が悪く(ムーニー粘度が上昇)、摩耗性、発熱性が悪化している。また、低ストラクチャー、小粒子径のカーボンブラックは良好な耐摩耗性が得られていない。これに対し、実施例の1〜3は小粒子径、高ストラクチャーを維持しながら表面活性をバランス良く配慮することで、加工性の悪化を抑制しつつ、耐摩耗性、発熱性ともに改良され、更に、破断強度の向上も認められた。また、カーボンブラック量を変量してモジュラス同等で見た場合でも、実施例のカーボンブラックは良好な耐摩耗性が得られている。
比較例3,4は、CTAB/IAの値が高いため、加工性が悪く(ムーニー粘度が上昇)、摩耗性、発熱性が悪化している。また、低ストラクチャー、小粒子径のカーボンブラックは良好な耐摩耗性が得られていない。これに対し、実施例の1〜3は小粒子径、高ストラクチャーを維持しながら表面活性をバランス良く配慮することで、加工性の悪化を抑制しつつ、耐摩耗性、発熱性ともに改良され、更に、破断強度の向上も認められた。また、カーボンブラック量を変量してモジュラス同等で見た場合でも、実施例のカーボンブラックは良好な耐摩耗性が得られている。
本発明のゴム組成物は、トラックやバスをはじめとする各種の重荷重用空気入りタイヤ
において、そのトレッド部を形成するためのゴム組成物として利用することができる。
において、そのトレッド部を形成するためのゴム組成物として利用することができる。
Claims (3)
- ジエン系ゴム100重量部に対して、
CTAB吸着比表面積(CTAB)が125〜140m2/gであり、圧縮DBP吸油
量(24M4DBP)が90〜120ml/100g以上であり、ヨウ素吸着量(IA)
に対するCTABの比CTAB(m2/g)/IA(mg/g)の値が0.9〜1.0であり、かつ、下記式(A)の関係を満たすカーボンブラックを40〜60重量部配合した
ことを特徴とする重荷重用タイヤトレッドゴム組成物。
(CTAB/IA≧−0.0164×(24M4DBP)+2.722 …(A) - 前記ジエン系ゴムが、天然ゴム及び/又はイソプレンゴム100〜50重量部と、ブタジエンゴム0〜50重量部とからなることを特徴とする請求項1記載の重荷重用タイヤトレッドゴム組成物。
- 前記ブタジエンゴムが、シス−1,4結合含有量が95%以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の重荷重用タイヤトレッドゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004266595A JP2006083210A (ja) | 2004-09-14 | 2004-09-14 | 重荷重用タイヤトレッドゴム組成物 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=36161987
Family Applications (1)
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JP2004266595A Withdrawn JP2006083210A (ja) | 2004-09-14 | 2004-09-14 | 重荷重用タイヤトレッドゴム組成物 |
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JP (1) | JP2006083210A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014189102A1 (ja) * | 2013-05-24 | 2014-11-27 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物 |
-
2004
- 2004-09-14 JP JP2004266595A patent/JP2006083210A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014189102A1 (ja) * | 2013-05-24 | 2014-11-27 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物 |
US10280278B2 (en) | 2013-05-24 | 2019-05-07 | Bridgestone Corporation | Rubber composition |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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