JP2006082744A - 航空機用座席装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックがアップライト状態であるか否かを極めて容易に判別できる航空機用座席装置を提供する。
【解決手段】航空機用座席装置1は、変位可能な座席構成部材10,30,40を変位させることによって座席姿勢の変化が可能であり、前記座席構成部材10,30,40が特定位置に在って座席姿勢の傾倒が最も小さいアップライト状態および前記座席構成部材10,30,40が前記特定位置から変位して前記アップライト状態よりも座席姿勢の傾倒が大きいリクライニング状態のいずれか一方の状態のときに目視可能に出現する所定部位に、前記座席姿勢が前記アップライト状態にあるか否かを判別するための判別手段200を設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、変位可能な座席構成部材を変位させることによって座席姿勢の変化が可能な航空機用座席装置に関する。
従来から航空機の運航において、乗客の安全上の配慮から離陸時、着陸時、および滑走路内の走行時という3つの時間帯では、航空機用座席装置を座席姿勢の全く傾倒してないアップライト状態にしておく必要があった。座席姿勢がアップライト状態になっているか否かの確認は、客室乗務員(CA: Cabin Attendant)が目視によって行なっていた。また、座席装置にセンサーを設けておき、そのセンサーによって座席姿勢の傾倒の有無を検出してアップライト状態になっているか否かを判別して確認することも考えられる。
座席装置の角度を確認する従来技術としては、車両シートに設置するチャイルドシートに関するものがある(特許文献1参照)。このチャイルドシートは、シート本体と、これを受ける受台と、この受台の下部に回動可能に設けられた設置角度調節機構部とを備え、受台と設置角度調節機構部とが車両シートのシートボトムに載せられるものである。すなわち、傾斜角度が異なる車両シートに対して、設置角度を調節できるようにしたチャイルドシートである。
特開平11−291799号公報
しかしながら、CAの目視による確認では、座席姿勢が大きく傾倒している状態ならばアップライト状態であるか否かの確認は容易であるが、傾倒が中程度以内の状態であると明確に判別できない場合が有るので、乗客に声をかけて確認しなければならず、非常に時間と労力とがかかるという問題点が有る。
また、現在、ビジネスクラスシート用に提供されている、座席姿勢が斜めになったベッド状態にまで座席姿勢を傾倒できる所謂ライフラットシート(以下、「L/F」と記す)では、傾倒の際にスライドや回転などの動きが複雑に組み合わされているので、着座している乗客自身でさえもアップライト状態になっているのか否かの判別が難しいという問題点が有る。
さらに、このようなL/Fは主に電動によって傾動されており、傾動動作の際に例えば、座席装置付近に置かれた靴や枕など何らかのものが障害物になって傾動動作が妨げられた場合には、オーバーカレントが検出されて、傾動動作が途中で終了することがある。このような場合、乗客が座席姿勢をアップライト状態にするためのボタン操作を行なって座席姿勢をアップライト状態にしたつもりでも、実際には座席姿勢がアップライト状態になっていないということも有り得る。
以上の問題点に対して、特許文献1に記載された技術は、座席装置の設置角度を確認するものであり、座席姿勢の状態を判別することに利用できるものではないので、上記のような問題点を解決する手段にならない。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、座席姿勢がアップライト状態であるか否かを極めて容易に判別できる航空機用座席装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]変位可能な座席構成部材(10,30,40)を変位させることによって座席姿勢の変化が可能な航空機用座席装置(1)において、
前記座席構成部材(10,30,40)が特定位置に在って座席姿勢の傾倒が最も小さいアップライト状態および前記座席構成部材(10,30,40)が前記特定位置から変位して前記アップライト状態よりも座席姿勢の傾倒が大きいリクライニング状態のいずれか一方の状態のときに目視可能に出現する所定部位に、前記座席姿勢が前記アップライト状態にあるか否かを判別するための判別手段(200)を設けたことを特徴とする航空機用座席装置(1)。
[2]アームレスト(20)をさらに有し、
前記座席構成部材(10,30,40)は少なくともシートバック(10)を含み、
前記所定部位は、前記シートバック(10)の側面部分(10a)であり、前記アップライト状態では目視可能に出現し、前記リクライニング状態では前記アームレスト(20)に隠される部位であることを特徴とする[1]に記載の航空機用座席装置(1)。
[3]シートバック(10)が傾動可能な航空機用座席装置(1)において、
前記シートバック(10)の背面下方で航空機用座席装置(1)本体の背面側を覆う背面カバー(100)と、前記シートバック(10)の傾動に連動して前記背面カバー(100)の上部と前記シートバック背面(10b)との間隙(50)から出没する上部カバー(110)とを備え、
前記上部カバー(110)は、前記シートバック(10)が最も起き上がっているアップライト状態では目視可能に出現し、前記シートバック(10)がアップライト状態から傾倒したリクライニング状態では前記間隙(50)に収納されて隠れる上面(110a)に、前記アップライト状態にあるか否かを判別するための判別手段(200)を設けたことを特徴とする航空機用座席装置(1)。
前記本発明は次のように作用する。
[1]のように、変位可能な座席構成部材(10,30,40)を変位させることによって座席姿勢の変化が可能な航空機用座席装置(1)は、前記座席構成部材(10,30,40)が特定位置に在って座席姿勢の傾倒が最も小さいアップライト状態および前記座席構成部材(10,30,40)が前記特定位置から変位して前記アップライト状態よりも座席姿勢の傾倒が大きいリクライニング状態のいずれか一方の状態のときに目視可能に出現する所定部位に、判別手段(200)が設けられている。
座席姿勢がアップライト状態のときに目視可能に出現する所定部位に判別手段(200)を設けた場合には、判別手段(200)が目視できるときは座席姿勢がアップライト状態にあり、目視できないときは、座席姿勢はアップライト状態にはなく、リクライニング状態にあると判別できる。
一方、座席姿勢がリクライニング状態のときに目視可能に出現する所定部位に判別手段(200)を設けた場合には、判別手段(200)が目視できるときは座席姿勢がアップライト状態になく、目視できないときは、座席姿勢はアップライト状態にあると判別できる。
所定部位は、例えば、[2]のように、シートバック(10)の側面部分(10a)であり、シートバック(10)がアップライト状態のときはアームレスト(20)の上方に目視可能に出現しているが、リクライニング状態ではアームレスト(20)に隠される部位である。
この部位に設けられる判別手段(200)としては、例えば、前記隠される部位に彩色した、他の部位の色とは異なる色である。前記隠される部位の素材が繊維であれば、当該部位だけを周囲の部位と異なる色に彩色すればよいし、プラスチック等であれば異なる色のシールを貼ったり、異なる色に着色したりすればよい。
これにより、前記座席姿勢が前記リクライニング状態にあるときは、例示した前記判別手段(200)が目視できず、前記アップライト状態にあるときは、前記判別手段(200)を目視できるので、シートバック(10)の状態がアップライト状態であるか否かを容易に判別することができる。
また、リクライニング状態のときに目視可能であり、アップライト状態のときには目視できない部位に前記判別手段(200)を設けた場合には、判別手段(200)が目視できれば座席姿勢はアップライト状態ではなく、判別手段(200)が目視できなければ座席姿勢はアップライト状態であることを判別することができる。
なお、判別手段としては、上記の例の他にも、突起物、細長く可撓性のある物等を前記の所定部位に取り付けてもよい。
[3]のシートバック(10)が傾動可能な航空機用座席装置(1)は、背面カバー(100)が前記シートバック(10)の背面下方で航空機用座席装置(1)本体の背面側を覆っており、前記背面カバー(100)の上部に設けられた上部カバー(110)が前記シートバック(10)の傾動に連動して前記背面カバー(100)の上部と前記シートバック背面(10b)との間隙(50)に出没する。
前記シートバック(10)が最も起き上がっているアップライト状態では、前記上部カバー(110)は、前記背面カバー(100)の上部と前記シートバック背面(10b)との間隙(50)から出現して当該間隙(50)を塞ぐように位置する。このとき、前記上部カバー(110)の上面(110a)はシートバック(10)の横方向あるいは後方から容易に目視することができる。
一方、前記シートバック(10)がアップライト状態から傾倒したリクライニング状態では、シートバック(10)の傾動に連動して前記上部カバー(110)は前記間隙(50)に収納されてしまうので、上面(110a)は目視できなくなる。
上面(110a)には上部カバー(110)の色と異なる識別容易な色でライン(200)が描かれているので、前記ライン(200)を目視によって確認できるか否かによって前記シートバック(10)がアップライト状態にあるかリクライニング状態にあるかを判別できる。したがって、アップライト状態にあるか否かを容易に判別することができる。
本発明にかかる航空機用座席装置によれば、座席姿勢の傾倒が最も小さいアップライト状態およびアップライト状態よりも座席姿勢の傾倒が大きいリクライニング状態のいずれか一方の状態のときに目視可能に出現する所定部位に判別手段が設けられているので、アップライト状態のときに目視可能に出現する所定部位に判別手段が設けられている場合には判別手段が目視できれば座席姿勢がアップライト状態にあり、また、リクライニング状態のときに目視可能に出現する所定部位に判別手段が設けられている場合には判別手段が目視できなければ座席姿勢がアップライト状態にあり、もって、座席姿勢がアップライト状態であるか否かの判別を一目瞭然に行うことができる。
また、シートバックの状態を検知するような電気的あるいは電子的装置によることなく人間の目で直接に目視して確認することができるので、装置の誤動作や誤認などに起因する誤った判別をしてしまうことがない。
また、人間の目で直接に目視できる判別手段を設けるだけでよいので、座席姿勢がアップライト状態にあるか否かの判別するための装置などを新たに開発したり、設計変更をしたりする必要がなく、コストも殆どかかることがない。
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
図1は、本発明の一実施の形態にかかる航空機用座席装置を後方から見た斜視図である。図2は、本発明の一実施の形態にかかる航空機用座席装置の一部を分解して前方から見た分解斜視図である。図1では、1座席分のみを示してある。図3は、本発明の一実施の形態にかかる航空機用座席装置の背面カバーおよび上部カバーの近傍を分解して示す分解斜視図である。図4は、座席姿勢がアップライト状態にあるときの背面カバーおよび上部カバーの近傍を示す側面図である。図5は、座席姿勢がアップライト状態にあるときの背面カバーの正面図である。図6は、座席姿勢がリクライニング状態にあるときの背面カバーおよび上部カバーの近傍を示す側面図である。図7は、座席姿勢がリクライニング状態のときの背面カバーの正面図である。
航空機用座席装置1は、傾動可能なシートバック10、着座者が腰掛ける移動可能なシートボトム30、シートボトム30の前端部で回動可能なレッグレスト40など変位可能な座席構成部材、固定されたアームレスト20などを備えている。これら座席構成部材を変位させることによって、これらの作る座席姿勢を変化させることができる。これら変位可能な座席構成部材は不図示のモータによって電動で変位させるが、手動で変位できるようにしてもよい。
シートバック10は内部に金属製のシートバックフレーム310を備えており、シートボトム30は金属製のボトムフレーム330の上に設けられている。このシートバック10は、シートバックフレーム310を包むようにクッション部材が取り付けられており、その上を布材などで作られたカバーが覆っている。シートボトム30は、ボトムフレーム330を覆うようにクッション部材が取り付けられており、着座面および外側面を布材などで作られたカバーが覆っている。
シートバック10は、これ以上には前方に向かって起き上がれない最も起き上がった特定位置から背面側に向かって傾倒させることができる。また、シートボトム30は、最も後方に位置する特定位置から前方に往復動させることができる。レッグレスト40は、その上部がシートボトム30の前端部の下方に配設された不図示の回動軸に連結されており、この回動軸を中心にして図2に示した特定位置から上方に向かって回動させることができる。これらの変位可能な座席構成部材がそれぞれ特定位置にあるときに、これらの作る座席姿勢は傾倒の最も小さいアップライト状態にある。これら変位可能な座席構成部材をそれぞれ上記の特定位置から変位させると、座席姿勢はアップライト状態よりも傾倒するように変化して、いわゆるリクライニング状態になる。
シートバック10の背面下方には、航空機用座席装置1の背面側下部を覆う背面カバー100が設けられている。該背面カバー100の上部100aの高さと略同じ高さで、該上部100aとシートバック背面10bとの間には、シートバック10の傾動に連動して上部100aとシートバック背面10bとの間隙50から出没する上部カバー110が配設されている。
航空機用座席装置1は、航空機内の床面に固設された脚部の上に不図示の金属製のベースフレーム部が取り付けられており、このベースフレーム部にシートバックフレーム310やボトムフレーム330が連結されて保持されている。
ベースフレーム部には、ボトムフレーム330の両側に位置するようにボトムプレート340が配設されている。このボトムプレート340は、下部がフレーム部に連結されており、この連結部分を中心にして僅かに揺動することができる。一対のボトムプレート340には、不図示のボトムチューブの両端部がそれぞれ固定されており、このボトムチューブにボトムフレーム330が取り付けられている。これにより、ボトムフレーム330がベースフレーム部に取り付けられている。また、ボトムプレート340の後端部340aには、シートバックフレーム310の下端部310aが軸連結されている。
図2に示すように、それぞれのボトムプレート340の外側にはリクラインアーム350が配設されている。図4および図6に示すように、リクラインアーム350は、航空機用座席装置1に取り付けられた状態のときにシートバック10側から前方の下方に向かって延びる上部350aと、該上部350aの上端部から下端部までの中間部分から下方に延びる脚部350bとを有している。上部350aには、該上部350aの延びる方向に沿って上端部から下端部まで緩やかな曲線状にガイド孔351が形成されている。
このガイド孔351には、シートバックフレーム310の下部の一部(図示せず)が連結されている。シートバック10が傾動するときには、前記下部の一部がガイド孔351内に沿って移動する。
図3に示すように、リクラインアーム350の外側にはメインプレート360が配設されている。メインプレート360はベースフレームの一部を構成するリアチューブ400に取り付けられている。図4および図6に示すように、このメインプレート360には、リクラインアーム350の上部350aと脚部350bの下端部との中間部分にある連結部352が軸連結されている。一対のリクラインアーム350の脚部350bの下端部同士がアーム353によって連結されている。これによって、一対のリクラインアーム350は、この連結部352を中心にして一体に回動することができる。このリクラインアーム350の回動は、後述するようにシートバック10の傾動に連動する。
リクラインアーム350の上部350aの上端部には、前記上部カバー110が取り付けられている。具体的には、一対のリクラインアーム350それぞれの上部350aの上端部間に一本の取付け軸111が架設されている。この取付け軸111には、該取付け軸111の軸長に略等しい長さのパン112がボルトで固定されている。さらにこのパン112の上面に上部カバー110がボルトで固定されている。上部カバー110は取付け軸111の軸長に略等しい長さの板状に形成されたものである。上部カバー110の材質は金属、合成樹脂、樹木等のある程度硬質なものであればよい。
この上部カバー110の上面110aの中央には、上部カバー110の長手方向に直線状の凹部200(判別手段)が形成されている。この凹部200には周囲の部分の色とは異なる色が彩色されている。上記のリクラインアーム350、メインプレート360、リアチューブ400を隠すようにシートバック10の背面下方で航空機用座席装置1本体の背面側を覆って背面カバー100が配設されている。この背面カバー100は、取付け具を介してボルトによってメインプレート360とリアチューブ400とに固定されている。
背面カバー100は、上部100aおよび下部100bが前方に向かって湾曲している。背面カバー100の正面両縁部は、航空機用座席装置1の背面側から遠ざかるように上部100aの先端部から下部100bの先端部の中間部が膨らんでいる。上部100aの先端部は、座席姿勢がアップライト状態にあり、シートバック10が最も起き上がっているときに、シートバック背面10bとの間に間隙50ができる位置にある。背面カバー100の正面側の中央部は、上部100aの下方から下部100bの上方にかけて、両縁部とは逆に航空機用座席装置1の背面側に入り込む膨出部101を形成している。この背面カバー100の材質も上部カバー110と同様のものでよい。
上記したように、シートバック10が傾動するとリクラインアーム350が連動して回動する。図4および図5は、シートバック10が最も起き上がっているアップライト状態のときのリクラインアーム350、上部カバー110および背面カバー100の位置関係を示している。
リクラインアーム350は、その脚部350bの下部がメインプレート360の一部分に当接しており、この状態からは、さらにリアチューブ400に向かう回動はできない。この状態では、上部カバー110の下縁部110cが背面カバー100の上部100aの先端部の下に僅かに入り込んだ位置にある。一方、上部カバー110の上縁部110bは、シートバック背面10bに略接する位置にある。これにより、上部カバー110は背面カバー100とシートバック背面10bとの間の間隙50を塞いでいる。
図6および図7は、座席姿勢がアップライト状態から傾倒したリクライニング状態にあるときのリクラインアーム350、上部カバー110および背面カバー100の位置関係を示している。リクラインアーム350は、シートバック10の傾動とともに回動しており、脚部350bの下部がメインプレート360の一部分から離れた位置にある。このリクラインアーム350の回動によって上部カバー110の大部分が背面カバー100の上部100aの先端部の下方と上記の膨出部101との間に入り込むように収納されている。この状態では、凹部200は完全に背面カバー100によって隠されている。
次に作用を説明する。
アップライト状態からシートバック10を傾動させてリクライニング状態にするときは、シートバックフレーム310の下部の一部がガイド孔351内を上端部から下端部に向かって移動する。シートバックフレーム310の下部の一部は、リクラインアーム350を下方に押すので、図6に示すように、リクラインアーム350は、脚部350bの下部がメインプレート360の一部分から離れる方向に回動する。この回動により、上部カバー110は背面カバー100の上部100aの先端部の下方と上記の膨出部101の上方とシートバック背面10bとに囲まれた間隙50に入り込むように収納される。この状態では上部カバー110の上面110aに形成された凹部200は目視することができない。
一方、このリクライニング状態からアップライト状態に戻すときは、上記動作を逆に辿り、アップライト状態では上部カバー110は間隙50から出現して間隙50を塞ぐ位置にある。このとき、図1に示したように、凹部200は航空機用座席装置1の側方または後方から極めて容易に目視することができる。従って、航空機が離着陸したり、滑走路内を走行したりする際など、シートバック10の全く傾倒してないアップライト状態にしておく必要があるときに、通路に立っている客室乗務員は、航空機用座席装置1のシートバック10がアップライト状態にあるか否かの確認を航空機用座席装置1の横からのみでなく、後方からでも極めて容易に確認することができる。
上記の説明では、シートバック10の背面側に配設された背面カバー100とシートバック背面10bとの間の間隙50に出没する上部カバー110の上面110aに、シートバック10がアップライト状態のときにのみ目視可能となる凹部200を設けたが、凹部200の代わりにシートバック10がアップライト状態およびリクライニング状態のいずれか一方の状態のときに目視可能に出現する所定部位に、目印となる物を設けてもよい。
所定部位としては、例えば、シートバック10の側面部分10aの一部がある。シートバック10が最も起き上がっているときはアームレスト20の上方に現れているが、シートバック10が傾倒するとアームレスト20の上部よりも位置が下がってアームレスト20に隠される部分がシートバック10の側面部分10aの下部にはある。この部位に目印になるものを設けておくことによりアップライト状態であるか否かを判別することができる。
この部位が繊維であれば、例えば、他の部位とは異なる色に彩色すればよい。また、プラスチック等であれば地色と異なる色に着色したり、明瞭に識別可能なシールなどを貼付したりすればよい。これによって、この部位が目視できるときはアップライト状態にあり、目視できないときはリクライニング状態にあると容易に判別することができる。3人分の座席が並設されている場合には、アップライト状態を確認した通路側の座席のシートバック10等の位置との比較により、中央の座席がアップライト状態にあるか否かの判別を容易に行うことができる。
また、リクライニング状態のときに目視可能であり、アップライト状態のときには目視できなくなる部位に目印を設けた場合には、目印が目視できればシートバック10はアップライト状態ではなく、目印が目視できなければアップライト状態であると判別できる。
なお、アップライト状態であるか否かを判別するための目印等としては、上記の例の他にも、突起物などを上記のような所定部位に設けてもよい。
以上、説明したように、本発明の航空機用座席装置によれば、座席姿勢がアップライト状態であるときに目印となるものが目視可能に出現し、リクライニング状態では目視不可能に隠れるので、アップライト状態であるか否かを確実に判別することができる。あるいはまた、シートバックがアップライト状態であるときに目印となるものが目視不可能に隠され、リクライニング状態では目視可能に出現するので、アップライト状態であるか否かを確実に判別することができる。
また、シートバックの状態を検知するような装置を設けることなく、人間の目で直接に目視して確認することができるので、装置の誤動作や誤認などに起因する誤った判別をしてしまうことがない。
また、人間の目で直接に目視できる簡単な判別手段を設けるだけでよいので、シートバックがアップライト状態にあるか否かの判別するための装置などを新たに開発したり、設計変更をしたりする必要が皆無で、コストも殆どかかることがない。
本発明の一実施の形態にかかる航空機用座席装置を後方から見た斜視図である。 本発明の一実施の形態にかかる航空機用座席装置の一部を分解して前方から見た分解斜視図である。 本発明の一実施の形態にかかる航空機用座席装置の背面カバーおよび上部カバーの近傍を分解して示す分解斜視図である。 座席姿勢がアップライト状態にあるときの背面カバーおよび上部カバーの近傍を示す側面図である。 座席姿勢がアップライト状態にあるときの背面カバーの正面図である。 座席姿勢がリクライニング状態にあるときの背面カバーおよび上部カバーの近傍を示す側面図である。 座席姿勢がリクライニング状態にあるときの背面カバーの正面図である。
符号の説明
1…航空機用座席装置
10…シートバック
10a…側面部分
10b…シートバック背面
20…アームレスト
30…シートボトム
40…レッグレスト
50…間隙
100…背面カバー
100a…背面カバーの上部
100b…背面カバーの下部
101…膨出部
110…上部カバー
110a…上部カバーの上面
110b…上部カバーの上縁部
110c…上部カバーの下縁部
111…取付け軸
112…パン
200…判別手段
310…シートバックフレーム
310a…シートバックフレームの下端部
330…ボトムフレーム
340…ボトムプレート
340a…ボトムプレート後端部
350…リクラインアーム
350a…上部
350b…脚部
351…ガイド孔
352…連結部
353…アーム
360…メインプレート
400…リアチューブ

Claims (3)

  1. 変位可能な座席構成部材を変位させることによって座席姿勢の変化が可能な航空機用座席装置において、
    前記座席構成部材が特定位置に在って座席姿勢の傾倒が最も小さいアップライト状態および前記座席構成部材が前記特定位置から変位して前記アップライト状態よりも座席姿勢の傾倒が大きいリクライニング状態のいずれか一方の状態のときに目視可能に出現する所定部位に、前記座席姿勢が前記アップライト状態にあるか否かを判別するための判別手段を設けたことを特徴とする航空機用座席装置。
  2. アームレストをさらに有し、
    前記座席構成部材は少なくともシートバックを含み、
    前記所定部位は、前記シートバックの側面部分であり、前記アップライト状態では目視可能に出現し、前記リクライニング状態では前記アームレストに隠される部位であることを特徴とする請求項1に記載の航空機用座席装置。
  3. シートバックが傾動可能な航空機用座席装置において、
    前記シートバックの背面下方で航空機用座席装置本体の背面側を覆う背面カバーと、前記シートバックの傾動に連動して前記背面カバーの上部と前記シートバック背面との間隙から出没する上部カバーとを備え、
    前記上部カバーは、前記シートバックが最も起き上がっているアップライト状態では目視可能に出現し、前記シートバックがアップライト状態から傾倒したリクライニング状態では前記間隙に収納されて隠れる上面に、前記アップライト状態にあるか否かを判別するための判別手段を設けたことを特徴とする航空機用座席装置。
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CN102026474B (zh) * 2009-09-14 2013-04-17 三星电机株式会社 Pcb和具有该pcb的照相机模块
US10688890B2 (en) 2017-06-19 2020-06-23 Gulfstream Aerospace Corporation Seat assembly that reclines and includes a back panel

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