JP2006082633A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能を確保しつつ、H&T摩耗を抑制し、特に、横力によって生じるショルダーブロックのタイヤ赤道側からショルダーブロックのショルダー端部側に進行する幅方向の摩耗を抑制する空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】 本発明に係る空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延びる周方向主溝11b,11cと、タイヤ幅方向に延びる幅方向主溝21と、周方向主溝11bから第1距離(L)離れた位置に、周方向主溝11b,11cと略平行に延びる周方向サイプ22と、幅方向主溝21と略平行に延びる幅方向副溝23と、幅方向主溝21と略平行に延びる第1幅方向サイプ24と、周方向主溝11bから第2距離(α)離れた位置から周方向サイプまで、幅方向副溝23と略平行に延びる第2幅方向サイプ25とを有することを要旨とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、幅方向溝やサイプを有し、特に、積雪路等の路面を走行可能な空気入りタイヤに関する。
一般的に、積雪路等の路面を走行可能な空気入りタイヤ(例えば、オールシーズンタイヤ、スノータイヤなど)は、トレッド面において、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝と、タイヤ幅方向に延びる複数の幅方向溝とによって構成される複数のブロックを有し、積雪路等の路面において、トラクション性能等の走行性能を向上させるために、各ブロックに複数のサイプが設けられている。
このような空気入りタイヤでは、幅方向溝やサイプが多く設けられる(ブロックの数が増える)ことによって、積雪路等の路面においてのトラクション性能が増すが、センター摩耗、片落ち摩耗やH&T(ヒールアンドトゥ)摩耗が増加してしまうという問題がある。
例えば、このような空気入りタイヤに関して、タイヤ赤道側にある赤道ブロックの幅及びショルダー端部側にあるショルダーブロックの幅を、赤道ブロックからショルダーブロックにかけて狭くすることによって、トラクション性能等の走行性能を確保しつつ、センター摩耗や片落ち摩耗等を抑制する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2000−255216号公報(第3頁−第4頁、第1図)
しかしながら、上述の空気入りタイヤは、ブロックの踏み込み側と蹴り出し側との接地圧の差によって生じるH&T摩耗を十分に抑制することができず、特に、空気入りタイヤに掛かる横力によって、ショルダーブロックのタイヤ赤道側からショルダーブロックのショルダー端部側に進行する幅方向の摩耗を抑制することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上述の問題点を鑑みてなされたものであり、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能を確保しつつ、H&T摩耗を抑制し、特に、横力によって生じるショルダーブロックのタイヤ赤道側からショルダーブロックのショルダー端部側に進行する幅方向の摩耗を抑制する空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した問題点に基づいて、発明者らは、トラクション性能等の走行性能やH&T摩耗について分析した。この結果、空気入りタイヤのトレッドパターンを工夫したことによって、空気入りタイヤは、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能を確保しつつ、H&T摩耗の発生を抑制し、特に、横力によって生じるショルダーブロックのタイヤ赤道側からショルダーブロックのショルダー端部側に進行する幅方向の摩耗の発生を抑制することが判明した。
そこで、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、空気入りタイヤが、トレッド面(トレッド面10)において、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝(周方向主溝11a〜周方向主溝11c)と、周方向主溝によって区画されたブロック列のうちショルダー端部(ショルダー端部50)側に位置するショルダーブロック列(ショルダー側ブロック列60)において、周方向主溝から該ショルダー端部までタイヤ幅方向に延びる複数の幅方向主溝(幅方向主溝21)と、ショルダーブロック列を構成するショルダーブロック(ショルダーブロック20)の踏面において、周方向主溝に直交する直交線(直交線R)上における周方向主溝からショルダー端部に向かって第1距離(L)離れた位置に、周方向主溝と略平行に延び、周方向主溝よりも細い周方向サイプ(周方向サイプ22)と、ショルダーブロックのうち周方向サイプによって区画されたショルダー端部側の部分であるショルダー側ブロック部分(ショルダー側ブロック部分20A)の中央領域(中央領域S1)において、該ショルダー側ブロック部分のタイヤ幅方向の幅よりも狭い幅で、周方向サイプからショルダー端部に向かって幅方向主溝と略平行に延びる幅方向副溝(幅方向副溝23)と、幅方向主溝及び幅方向副溝の間において、ショルダー側ブロック部分のタイヤ幅方向の幅よりも狭い幅で、周方向サイプからショルダー端部に向かって幅方向主溝と略平行に延び、幅方向主溝よりも細い第1幅方向サイプ(第1幅方向サイプ24)と、ショルダーブロックのうち周方向サイプによって区画されたトレッド面におけるタイヤ赤道側の部分である赤道側ブロック部分(赤道側ブロック部分20B)の中央領域(中央領域S2)において、周方向主溝に直交する直交線上における周方向主溝からショルダー端部に向かって第2距離(α)離れた位置から周方向サイプまで、幅方向副溝と略平行に延び、周方向主溝よりも細い第2幅方向サイプ(第2幅方向サイプ25)とを有することを要旨とする。
かかる特徴によれば、周方向サイプが、周方向主溝から第1距離(L)離れた位置に設けられていることによって、空気入りタイヤは、横力によって第2幅方向サイプのショルダーブロックのタイヤ赤道側からショルダーブロックのショルダー端部側に進行する幅方向の摩耗を止めることができる。
また、幅方向副溝及び第1幅方向サイプが、ショルダー側ブロック部分に設けられていることによって、空気入りタイヤは、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能を確保することができる。
また、第2幅方向サイプが、赤道側ブロック部分に設けられていることによって、空気入りタイヤは、さらに積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能を確保することができる。
すなわち、空気入りタイヤでは、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能が確保されつつ、H&T摩耗の発生が抑制され、特に、横力によって生じるショルダーブロックのタイヤ赤道側からショルダーブロックのショルダー端部側に進行する幅方向の摩耗の発生が抑制される。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、第1距離(L)を、所定の状態において、トレッド面と路面との接地する最もショルダー端部側の接地端部までの間隔である第1間隔(W)で除算して得られる比率が、0.1以上、かつ、0.6以下であること要旨とする。
かかる特徴によれば、第1距離(L)を第1間隔(W)で除算して得られる比率が、0.1以上、かつ、0.6以下であることによって、赤道側ブロック部分及びショルダー側ブロック部分のそれぞれの部分が確保されるため、空気入りタイヤは、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能を向上させることができる。
なお、第1距離(L)を第1間隔(W)で除算して得られる比率が、0.1未満では、赤道側ブロック部分のタイヤ幅方向に対しての幅が狭くなるため、ショルダー側ブロック部分に設けられた幅方向副溝及び第1幅方向サイプの部分が増え、センター摩耗、片落ち摩耗やH&T摩耗等に問題が生じてしまう。また、第1距離(L)を第1間隔(W)で除算して得られる比率が、0.7以上では、赤道側ブロック部分のタイヤ幅方向に対しての幅が広くなるため、ショルダー側ブロック部分に設けられた幅方向副溝及び第1幅方向サイプの部分が減り、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能に問題が生じてしまう。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴又は第2の特徴に係り、第2距離(α)を、第1距離(L)で除算して得られる比率が、0.05以上、かつ、0.6以下であることを要旨とする。
かかる特徴によれば、第2距離(α)を第1距離(L)で除算して得られる比率が、0.05以上、かつ、0.6以下であることによって、空気入りタイヤでは、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能及びショルダーブロックの強度が確保されつつ、H&T摩耗の発生が抑制される。
なお、第2距離(α)を第1距離(L)で除算して得られる比率が、0.05未満では、赤道側ブロック部分の強度に問題が生じ、センター摩耗、片落ち摩耗やH&T摩耗等の摩耗性能に問題が生じてしまう。また、第2距離(α)を第1距離(L)で除算して得られる比率が、0.6以上では、赤道側ブロック部分において、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能に問題が生じてしまう。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴乃至第3の特徴に係り、第2幅方向サイプの深さであるサイプ深さ(d)を、周方向主溝の深さである周方向主溝深さ(D)で除算して得られる比率が、0.1以上、かつ、0.7以下であることを要旨とする。
かかる特徴によれば、サイプ深さ(d)を周方向主溝深さ(D)で除算して得られる比率が、0.1以上、かつ、0.7以下であることによって、空気入りタイヤでは、ショルダーブロックの強度が確保されつつ、H&T摩耗の発生が抑制される。
なお、サイプ深さ(d)を周方向主溝深さ(D)で除算して得られる比率が、0.1未満では、赤道側ブロック部分において、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能に問題が生じてしまう。また、0.7を越える場合では、赤道側ブロック部分の強度に問題が生じ、センター摩耗、片落ち摩耗やH&T摩耗等の摩耗性能に問題が生じてしまう。
本発明によれば、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能を確保しつつ、H&T摩耗を抑制し、特に、横力によって生じるショルダーブロックのタイヤ赤道側からショルダーブロックのショルダー端部側に進行する幅方向の摩耗を抑制する空気入りタイヤを提供することができる。
次に、本発明に係る空気入りタイヤ1の一例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(空気入りタイヤの構成)
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1におけるトレッドの展開図である。なお、本実施形態に係る空気入りタイヤ1は、左右対称パターンであるため、タイヤ赤道CLを中心として片側についてのみ説明する。
図1に示すように、空気入りタイヤ1は、トレッド面10において、タイヤ周方向に延びる周方向主溝11a〜周方向主溝11cを有する。周方向主溝11a〜周方向主溝11cによって分割されたブロック列のうちタイヤ赤道CL側の赤道側ブロック列55には、複数のラグ溝12及びラグ溝13が設けられている。
また、周方向主溝11a〜周方向主溝11cによって分割されたブロック列のうちショルダー端部50に位置するショルダー側ブロック列60には、周方向主溝11bからショルダー端部50までタイヤ幅方向に延びる複数の幅方向主溝21によって、ショルダーブロック20が設けられている。
なお、本実施形態に係る空気入りタイヤの周方向主溝11aに対してのラグ溝12の角度G、及び、周方向主溝11bに対しての幅方向主溝21の角度Hは、これに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、空気入りタイヤ1の周方向主溝11aに対してのラグ溝12の角度Gは、5度以上〜50度以下が好ましい。また、空気入りタイヤ1の周方向主溝11bに対しての幅方向主溝21の角度Hは、0度以上〜45度以下が好ましい。
また、図1に示す空気入りタイヤ1の内部構造については、一般的なラジアルタイヤの構造であるため、内部構造についての詳細な説明は省略する。
次に、図2を参照して、上述したショルダーブロック20の詳細について説明する。図2は、ショルダーブロック20の拡大展開図である。
図2に示すように、ショルダーブロック20の踏面には、周方向主溝11bに直交する直交線R上における周方向主溝11bからショルダー端部60に向かって第1距離(L)離れた位置に、周方向主溝21と略平行に延び、周方向主溝21よりも細い周方向サイプ22が設けられている。
また、図3は、図2に示したA−Aの断面図である。すなわち、図3に示すように、周方向主溝11bは、深さ(周方向主溝深さD)を有している。
また、ショルダーブロック20のうち周方向サイプ22によって区画されたショルダー端部50側の部分であるショルダー側ブロック部分20Aの中央領域S1には、該ショルダー側ブロック部分20Aのタイヤ幅方向の幅よりも狭い幅で、周方向サイプ22からショルダーブロック端部50に向かって幅方向主溝21と略平行に延びる幅方向副溝23が設けられている。
また、幅方向主溝21と幅方向副溝23との間には、ショルダー側ブロック部分20Aのタイヤ幅方向の幅よりも狭い幅で、周方向サイプ22からショルダーブロック端部50に向かって幅方向主溝21と略平行に延び、幅方向主溝21よりも細い幅方向サイプ24(第1幅方向サイプ)が設けられている。
また、ショルダーブロック20のうち周方向サイプ22によって区画されたトレッド面10におけるタイヤ赤道CL側の部分である赤道側ブロック部分20Bの中央領域S2には、周方向主溝11bに直交する直交線R上における周方向主溝11bからショルダー端部60に向かって第2距離(α)離れた位置から周方向サイプ22まで、幅方向副溝23と略平行に延び、周方向主溝21よりも細い幅方向サイプ25(第2幅方向サイプ)が設けられている。また、幅方向サイプ25は、赤道側ブロック部分20Bの中央領域S2の周方向主溝21b側に設けられている。
また、図4は、図2に示したB−Bの断面図である。すなわち、図4に示すように、幅方向サイプ25は、深さ(サイプ深さd)を有している。
ここで、本実施形態において、空気入りタイヤ1が所定の状態(荷重や内圧をETRTOに準拠する)である場合に、第1距離(L)を、トレッド面10と路面(不図示)との接地する最もショルダー端部50側のトレッド面10である接地端部Tまでの間隔である第1間隔(W)で除算して得られる比率は、0.1以上、かつ、0.6以下であることが好ましい。第1距離(L)を第1間隔(W)で除算して得られる比率が、0.1以上、かつ、0.6以下であることによって、赤道側ブロック部分20B及びショルダー側ブロック部分20Aのそれぞれの部分が確保されるため、空気入りタイヤ1は、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能を向上させることができる。
なお、第1距離(L)を第1間隔(W)で除算して得られる比率が、0.1未満では、赤道側ブロック部分20Bのタイヤ幅方向に対しての幅が狭くなるため、ショルダー側ブロック部分20Aに設けられた幅方向副溝23及び幅方向サイプ24の部分が増え、センター摩耗、片落ち摩耗やH&T摩耗等に問題が生じてしまう。また、第1距離(L)を第1間隔(W)で除算して得られる比率が、0.7以上では、赤道側ブロック部分20Bのタイヤ幅方向に対しての幅が広くなるため、ショルダー側ブロック部分20Aに設けられた幅方向副溝23及び幅方向サイプ24の部分が減り、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能に問題が生じてしまう。
また、第2距離(α)を、第1距離(L)で除算して得られる比率が、0.05以上、かつ、0.6以下であることが好ましい。第2距離(α)を第1距離(L)で除算して得られる比率が、0.05以上、かつ、0.6以下であることによって、空気入りタイヤ1では、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能及びショルダーブロック20の強度が確保されつつ、H&T摩耗の発生が抑制される。
なお、第2距離(α)を第1距離(L)で除算して得られる比率が、0.05未満では、赤道側ブロック部分20Bの強度に問題が生じ、センター摩耗、片落ち摩耗やH&T摩耗等の摩耗性能に問題が生じてしまう。また、第2距離(α)を第1距離(L)で除算して得られる比率が、0.6以上では、赤道側ブロック部分20Bにおいて、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能に問題が生じてしまう。
また、幅方向サイプ25の深さであるサイプ深さ(d)を、周方向主溝11a〜周方向主溝11cの深さである周方向主溝深さ(D)で除算して得られる比率が、0.1以上、かつ、0.7以下であることが好ましい。サイプ深さ(d)を周方向主溝深さ(D)で除算して得られる比率が、0.1以上、かつ、0.7以下であることによって、空気入りタイヤ1では、ショルダーブロック20の強度が確保されつつ、H&T摩耗の発生が抑制される。
なお、サイプ深さ(d)を周方向主溝深さ(D)で除算して得られる比率が、0.1未満では、赤道側ブロック部分20Bにおいて、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能に問題が生じてしまう。また、0.7を越える場合では、赤道側ブロック部分20Bの強度に問題が生じ、センター摩耗、片落ち摩耗やH&T摩耗等の摩耗性能に問題が生じてしまう。
図1及び図2では、幅方向サイプ25が設けられた位置は、赤道側ブロック部分20Bの中央領域S2の周方向主溝21b側に設けられていると説明したが、その他の位置であってもよい。
例えば、図5に示すように、幅方向サイプ25が設けられた位置は、赤道側ブロック部分20Bの中央領域S2の周方向主溝21a側に設けられていてもよい。
また、図6に示すように、幅方向サイプ25が設けられた位置は、赤道側ブロック部分20Bの中央領域S2の周方向主溝21aと周方向主溝21bの間に設けられていてもよい。
次に、本発明の効果をさらに明確にするために、比較例及び本発明が適用された実施例に係る空気入りタイヤ1を用いて行った試験結果について説明する。
なお、比較例及び実施例に用いられた空気入りタイヤのサイズは、いずれも“225/45R17”である。すなわち、断面幅(タイヤ幅)が約225であり、扁平率(タイヤ幅に対するタイヤ断面高さの比)が約45%であり、リム径が17インチ(使用リム、8J−17)である。
各タイヤ(比較例及び実施例のタイヤ)をリムに装着して、室内に設置されたドラムにて1万km転動(回転)させた後、ショルダーブロックの踏み込み側と蹴り出し側との接地圧の差によって生じるH&T摩耗の段差量を測定した。
また、各タイヤを車両に装着し、初速度10km/hから終速度45km/hになるまでの時間を計測し、各タイヤの雪路加速度指数を測定した。なお、指数が大きいほど、雪路加速度に優れているものとする。
試験結果について、表1に示す。
Figure 2006082633
<H&T摩耗の段差量試験>
比較例に係る空気入りタイヤのショルダーブロックに発生するH&T摩耗の段差量は、1.3mmであり、実施例に係る空気入りタイヤのショルダーブロックに発生するH&T摩耗の段差量は、0.8mmである。すなわち、比較例に係る空気入りタイヤに比べ、実施例に係る空気入りタイヤの方が、ショルダーブロックに発生するH&T摩耗の段差量が少ないことを評価した。
<雪路加速試験>
比較例に係る空気入りタイヤの雪路加速度指数を100とし、実施例の指数を計測し、比較例に係る空気入りタイヤに比べ、実施例に係る空気入りタイヤの雪路加速度指数が優れていることを評価した。
(空気入りタイヤの作用、及び、効果)
以上説明した本実施形態に係る空気入りタイヤ1によれば、周方向サイプ22が、周方向主溝11bから第1距離(L)離れた位置に設けられていることによって、空気入りタイヤ1は、横力によって幅方向サイプ25のショルダーブロック20のタイヤ赤道CL側からショルダーブロック20のショルダー端部50側に進行する幅方向の摩耗を止めることができる。
また、幅方向副溝23及び幅方向サイプ21が、ショルダー側ブロック部分20Aに設けられていることによって、空気入りタイヤ1は、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能を確保することができる。
また、幅方向サイプ25が、赤道側ブロック部分20Bに設けられていることによって、空気入りタイヤ1は、さらに積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能を確保することができる。
すなわち、空気入りタイヤ1では、積雪路等の路面においてのトラクション性能等の走行性能が確保されつつ、H&T摩耗の発生が抑制され、特に、横力によって生じるショルダーブロック20のタイヤ赤道CL側からショルダーブロック20のショルダー端部50側に進行する幅方向の摩耗の発生が抑制される。
本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1におけるトレッドの展開図である。 本発明の実施形態に係るショルダーブロック20の拡大展開図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1における周方向主溝11bの深さを示す図である。 本発明の実施形態に係る空気入りタイヤ1における幅方向サイプ25の深さを示す図である。 本発明の実施形態に係るショルダーブロック20の拡大展開図である。 本発明の実施形態に係るショルダーブロック20の拡大展開図である。
符号の説明
1…空気入りタイヤ、10…トレッド面、11a〜11c…周方向主溝、12,13…ラグ溝、20…ショルダーブロック、20A…ショルダー側ブロック部分、20B…赤道側ブロック部分、21…幅方向主溝、22…周方向サイプ、23…幅方向副溝、24,25…幅方向サイプ、50…ショルダー端部、55…赤道側ブロック列、60…ショルダー側ブロック列

Claims (4)

  1. トレッド面において、タイヤ周方向に延びる複数の周方向主溝と、
    前記周方向主溝によって区画されたブロック列のうちショルダー端部側に位置するショルダーブロック列において、前記周方向主溝から該ショルダー端部までタイヤ幅方向に延びる複数の幅方向主溝と、
    前記ショルダーブロック列を構成するショルダーブロックの踏面において、前記周方向主溝に直交する直交線上における前記周方向主溝から前記ショルダー端部に向かって第1距離(L)離れた位置に、前記周方向主溝と略平行に延び、前記周方向主溝よりも細い周方向サイプと、
    前記ショルダーブロックのうち前記周方向サイプによって区画された前記ショルダー端部側の部分であるショルダー側ブロック部分の中央領域において、該ショルダー側ブロック部分のタイヤ幅方向の幅よりも狭い幅で、前記周方向サイプから前記ショルダー端部に向かって前記幅方向主溝と略平行に延びる幅方向副溝と、
    前記幅方向主溝及び前記幅方向副溝の間において、前記ショルダー側ブロック部分のタイヤ幅方向の幅よりも狭い幅で、前記周方向サイプから前記ショルダー端部に向かって前記幅方向主溝と略平行に延び、前記幅方向主溝よりも細い第1幅方向サイプと、
    前記ショルダーブロックのうち前記周方向サイプによって区画された前記トレッド面におけるタイヤ赤道側の部分である赤道側ブロック部分の中央領域において、前記周方向主溝に直交する前記直交線上における前記周方向主溝から前記ショルダー端部に向かって第2距離(α)離れた位置から前記周方向サイプまで、前記幅方向副溝と略平行に延び、前記周方向主溝よりも細い第2幅方向サイプとを有する空気入りタイヤ。
  2. 所定の状態において、前記第1距離(L)を、前記トレッド面と路面との接地する最も前記ショルダー端部側のトレッド面である接地端部までの間隔である第1間隔(W)で除算して得られる比率は、0.1以上、かつ、0.6以下であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記第2距離(α)を、前記第1距離(L)で除算して得られる比率は、0.05以上、かつ、0.6以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第2幅方向サイプの深さであるサイプ深さ(d)を、前記周方向主溝の深さである周方向主溝深さ(D)で除算して得られる比率は、0.1以上、かつ、0.7以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。




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* Cited by examiner, † Cited by third party
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