JP2006082171A - 多関節ロボットのツール位置補正方法 - Google Patents

多関節ロボットのツール位置補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 多関節ロボットのツールの位置ズレを補正して移動位置精度を向上させる。
【解決手段】 ロボットハンド21のハンド位置設定点Hを任意の補正基準位置m1に移動し、指標5bのツール位置座標と基準オフセット量とを算出する。ロボットハンド21を補正基準位置m1を中心に所定角度回転させて指標5bのツール位置座標を求め、このツール位置座標と基準オフセット量とから、その回転位置に対応した基準補正位置m2を求める。この基準補正位置m2と基準補正位置m1との間の距離(Xr2,Yr2)がロボットハンド21の回転時に発生する位置ズレ量であり、補正データとして記憶される。視覚センサによって検出されたワーク5の位置にロボットハンド21を移動させる際には、ロボットハンド21の回転角度に対応した補正データを読み出し、この補正データによって指標5bのツール位置座標を補正する。
【選択図】 図17

Description

本発明は、視覚センサによって姿勢と位置座標とを検出したワークの近傍にツールを移動させる多関節ロボットに関し、更に詳しくは、ツールの移動位置精度を向上させるツール位置補正方法に関する。
ツールを交換して様々な作業に使用することのできる汎用性を備えた産業用ロボットとして、多関節ロボットが知られている。この多関節ロボットには、アームを主に水平方向で移動させる水平多関節ロボット(スカラーロボット)や、アームを主に垂直方向で移動させる垂直多関節ロボット(多軸ロボット)等がある。多軸ロボットは、ツールを任意の姿勢にすることができ、スカラーロボットに比べ、より高い汎用性を備えている。
多関節ロボットに所定の動作を行なわせるために、撮像カメラと画像認識装置とからなる視覚センサでワークの位置や姿勢を検出し、この検出位置にロボットハンド等のツールを移動させて、ワークをハンドリングする手法が一般に用いられている。視覚センサで検出した位置にツールを精度よく移動させるには、視覚センサの検出位置座標系と、多関節ロボットのツール位置座標系とを高精度に対応させなければならない。この二つの座標系を対応させる作業は、一般にキャリブレーションと呼ばれており、従来から種々のキャリブレーション方法が用いられている。
例えば、特許文献1に記載されているロボットと視覚センサとのキャリブレーション方法は、ツールとしてロボットハンドを使用し、四隅に円形の指標が描かれたキャリブレーションプレートをツール位置座標系と平行になるようにロボットハンドに持たせ、このキャリブレーションプレートの円形の指標を視覚センサで検出させ、各指標間の実際のピッチと画像認識処理によって得た指標間のピッチとから、視覚センサの検出位置座標系とロボットのツール位置座標系とのX座標及びY座標、及び回転方向の相関を求めている。
特開平08−071972号公報
ツールの可動範囲が広い多軸ロボットでは、ワークの姿勢を制御せずに供給し、このワークの姿勢に合せて多軸ロボットのツールの向きを変化させて、ワークのハンドリングを行なう手法が多用されている。しかし、多軸ロボットは、ツールの回転に伴いロボット自身に位置ズレが発生する。この位置ズレ量は、最大で 数mm程度にもなるため、従来のキャリブレーション係数による座標変換だけではツールを正確な位置に移動させることができず、ワークのハンドリングに失敗することがあった。
本発明は、上記問題点を解決するためのもので、多関節ロボットのツールの位置ズレ量を補正して移動位置精度を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の多関節ロボットのツール位置補正方法は、ツールを視覚センサの検出範囲内の任意の補正基準位置に移動させ、基準作業姿勢をとらせるステップと、視覚センサによってツールまたはツールに保持されたワークの検出位置座標を検出し、ツール位置座標に変換するステップと、ツールを補正基準位置を中心に視覚センサの撮像面に直交する方向で360°/N,(N>=2)ずつ回転させ、各回転位置でツールまたはワークの検出位置座標を視覚センサで検出し、ツール位置座標に変換するステップと、補正基準位置のツール位置座標と各回転位置のツール位置座標との誤差量を算出し、この誤差量を補正データとして記憶するステップとを設けた。
また、視覚センサによって検出したワークの検出位置座標にツールを移動させる際には、ワークの姿勢に対応するツールの回転角度を算出するステップと、この回転角度に対応した補正データを読み出し、または補正データを算出するステップと、検出位置座標から変換されたワークのツール位置座標に補正データを加え、補正位置座標を算出するステップと、この補正位置座標にツールを移動させるステップとを設けた。
更に、ツールの移動位置を補正する補正データの算出は、検出位置座標系とツール位置座標系とのキャリブレーション後に行なうようにした。
本発明の多関節ロボットのツール位置補正方法によれば、ツールの回転時の軸ブレや、検出位置座標系とツール位置座標系との位置ズレ等に起因して発生するツールの移動位置の位置ズレ量を補正することができ、ワークの姿勢に応じて極めて高い精度でツールをワークの位置に移動させることができる。
図1(A),(B)及び図2は、本発明のキャリブレーション方法が用いられる6軸ロボット2と、視覚センサ3が組み込まれた直進フィーダ4との構成を示す外観斜視図及び側面図である。視覚センサ3は、直進フィーダ4によって供給されたワーク5を撮像して、自身が備える検出位置座標系上でワーク5の検出位置座標及び姿勢を検出する。6軸ロボット2は、視覚センサ3によって検出されたワーク5の検出位置座標及び姿勢に基づいて、自身が備えるツール位置座標系上で先端に取り付けられたツール、例えばロボットハンド21を移動させてワーク5をハンドリングする。
6軸ロボット2は、サーボモータによって回動される関節を6個備えたアームを有する多軸ロボットであり、先端のツールを取り替えることによって様々な作業に対応することができる汎用性を備えている。また、その関節数の多さと各関節の可動範囲の広さからツールの移動範囲が広く、かつ任意の姿勢をとらせることができる。
6軸ロボット2は、設置に使用される略円柱形状のベース10と、このベース10の上部に第1関節11を介して回動自在に組み付けられた旋回ボディ12と、この旋回ボディ12に第2関節13を介して回動自在に取り付けられた第1アーム14と、この第1アーム14に第3関節15を介して回動自在に取り付けられ、第4関節16によって先端が回動自在とされた第2アーム17と、この第2アーム17に第5関節18を介して回動自在に取り付けられ、先端に取り付けられたツールを回動させる第6関節19を備えた手首20とから構成されている。
図3に示すように、6軸ロボット2の手首20には、様々な種類のツールを取り付けることができるアーム側フランジ20aが設けられている。このアーム側フランジ20aには、フランジ面20bの中央Ofを基準位置とし、フランジ面20bに対して垂直なZf軸と、このZf軸に対して直交するXf軸及びYf軸とからなるロボットフランジ座標系が設けられている。
6軸ロボット2にツールとして取り付けられるロボットハンド21は、ロボットハンド21を保持する本体部22と、この本体部22に設けられ、手首20のアーム側フランジ20aに取り付けられるツール側フランジ23とを備えている。ロボットハンド21は、先端が互いに近接する挟持位置と離反する開放位置との間で揺動自在とされた2本の指部21aと、これらの指部21aを揺動自在に支持する支持部21bとからなり、直進フィーダ4上を搬送されてきたワーク5を2本の指部21aで挟み込んでハンドリングする。本体部22内には、ロボットハンド21の指部21aを揺動させる駆動機構が組み込まれている。このロボットハンド21の指部21aの先端近傍には、ロボットフランジ座標系上で任意に設定されたハンド位置設定点Hが設けられている。
6軸ロボット2は、ツール位置座標系上に設定した任意の点にハンド位置設定点Hを一致させるように各関節を制御する。また、ハンド位置設定点Hを中心にヨー軸、ピッチ軸、ロー軸の三軸の回りでロボットハンド21の姿勢を変化させることができる。そのため、ツール位置座標系上の任意の点に対して、異なる方向からロボットハンド21をアクセスさせることができ、様々な姿勢のワーク5を、そのワーク5に対して特定の方向から、そのワーク5の組み立てに適した姿勢でハンドリングすることができる。
従来よりロボットハンドによるワークのハンドリングでは、ワークを特定の姿勢、例えば次工程での組み立てに適した姿勢を保ったままハンドリングしている。ワークを特定の姿勢に保つには、ロボットハンドによってグリップされるワークのグリップ位置や、ワークとロボットハンドとがなす角度であるグリップ角度を一定にするとよい。そのため、従来のワークハンドリングでは、パーツフィーダ等を用いてワークを予め整列させてグリップ位置を一定の方向に向け、このグリップ位置を特定のグリップ角度のロボットハンドでグリップしていた。
しかし、上記従来のワークハンドリングでは、パーツフィーダの使用によってコストの上昇や作業効率の低下という悪影響を生じていた。また、異なる種類のワークをハンドリングする際には、そのワークに対応した別のパーツフィーダを用意しなくてはならなかった。そこで本実施形態では、ロボットハンド21の移動及び姿勢の自由度が高い6軸ロボット2を使用することにより、直進フィーダ4によって様々な姿勢で搬送されてきたワーク5のグリップ位置を特定のグリップ角度でグリップしてハンドリングするようにした。これにより、ワーク5の姿勢を揃えるパーツフィーダを省略することができる。
なお、ワーク5は、例えば図4(A)に示すように矩形状をしており、先端5a側に貫通穴からなる円形の指標5bが設けられている。このワーク5のグリップ位置Gは、ワーク5の長手方向において指標5bから寸法Wの位置で、ワーク5の下面に配置されている。ワーク5をロボットハンド21でハンドリングする際には、グリップ位置Gにハンド位置設定点Hが一致するようにロボットハンド21を移動させ、ワーク5の姿勢、すなわち検出位置座標系のY軸に対するワーク5の回転角度θ1に合せてロボットハンド21を回転させ、ワーク5の後端5c側からワーク5の両側面をロボットハンド21で挟み込む。また、同図(B)に示すように、実際のワークの取り出し及び組み立てに適したグリップ角度θ2となるようにワーク5がハンドリングされる。
6軸ロボット2は、例えば、ロボットコントローラ24によって制御される。ロボットコントローラ24は、6軸ロボット2を制御する制御プログラム等が記録されたメモリと、各プログラムにしたがって各種演算処理を行なうCPUと、6軸ロボット2や制御コンピュータ25との接続に用いられるI/Oポート等を備えている。このロボットコントローラ24は、制御コンピュータ25によって制御される。
直進フィーダ4は、略箱形状のベース28と、このベース28の上に組み付けられて振動してワーク5を搬送する略板形状のトラフ29と、トラフ29のワーク搬送面29aに形成された開口29bに嵌め込まれ、6軸ロボット2によってワーク5をハンドリングする際の取出しステージ30を形成する透明なガラス板31と、ベース28内に組み込まれトラフ29の一端側から振動を与える振動ユニット32と、トラフ29の他端側を振動可能に支持する支持部材33とから構成されている。ベース28の上面でトラフ29の開口29bに対面する位置には、開口36が形成されている。
図5に示すように、直進フィーダ4のベース28内で開口36に対面する位置には、取出しステージ30上のワーク5の検出位置座標及び姿勢を下方から検出する視覚センサ3と、ワーク5を下方から照明する照明ランプ35とが組み込まれている。視覚センサ3は、CCDやCMOS等のイメージエリアセンサと撮像光学系とが組み込まれた撮像カメラ39と、この撮像カメラ39による撮像によって生成された画像データを画像処理によってベクトルデータ化して、ワーク5の検出座標位置と回転角度θ1とを特定する画像認識装置40とから構成されている。撮像カメラ39の撮像光軸vは、ツール位置座標系のZ軸にほぼ平行に設定されている。この視覚センサ3も制御コンピュータ25によって制御される。
照明ランプ35は、制御コンピュータ25によって制御されたランプドライバ41によって点灯され、ガラス板31越しにワーク5を照明する。ベース28の開口36とトラフ29との間には、外光や塵芥等の進入を防止するために、例えば蛇腹状のカバー42が取り付けられている。なお、ワーク5の照明は、取出しステージ30の上方から行なってもよい。また、カバー42を使用せずに、赤色光とシャープカットフィルタとを使用しても、外光の影響を効果的に防止することができる。
制御コンピュータ25は、例えば、CPU,HDD,メモリ等を備えたパーソナルコンピュータ(PC)からなり、視覚センサ3,ロボットコントローラ24,振動ユニット32,ランプドライバ41等を制御する。また、視覚センサ3の検出位置座標系(ピクセル)と、6軸ロボット2のツール位置座標系(mm)との間の座標変換を行なうプログラムや、検出位置座標系とツール位置座標系とを対応させるキャリブレーションプログラム等を格納している。
上記6軸ロボット2及び視覚センサ3と、直進フィーダ4は、例えば次のように動作する。直進フィーダ4上には、図示しないボウルフィーダ等によってワーク5が1個ずつ投入される。直進フィーダ4のトラフ29上に投入されたワーク5は、その姿勢が整列されていないため様々な姿勢となる。直進フィーダ4は、振動ユニット32によってトラフ29を振動させて、ワーク5を取出しステージ30上に向けて搬送する。
取出しステージ30上に搬送されたワーク5は、ガラス板31越しに下方から照明ランプ35によって照明され、撮像カメラ39によって撮像される。撮像カメラ39によって生成された画像データは、画像認識装置40の画像処理によりベクトルデータ化され、ワーク5の回転角度θ1と、指標5bの検出位置座標とが検出される。この検出結果は、制御コンピュータ25に入力される。
図6は、ツール位置座標系(X,Y)と検出位置座標系(x,y)との関係を示している。2点鎖線で示す四角形Fは、撮像カメラ39による撮像範囲を示しており、直進フィーダ4の取出しステージ30よりも僅かに大きな面積を有している。例えば、検出位置座標系(x,y)の基準位置Osのツール位置座標が(X0,Y0)であるときに、取出しステージ30上の検出位置座標(xa,ya)にあるワーク5の指標5bは、ツール位置座標(Xa,Ya)に位置することになる。
制御コンピュータ25は、下記の座標変換式(1),(2)を使用して、視覚センサ3によって検出された指標5bの検出位置座標(xa,ya)から、ツール位置座標(Xa,Ya)を算出し、これをロボットコントローラ24に入力する。ロボットコントローラ24は、指標5bのツール位置座標(Xa,Ya)とワーク5の回転角度θ1とから、ワーク5をハンドリングするのに適したグリップ位置Gのツール位置座標(Xa’,Ya’)を算出する。このグリップ位置Gのツール位置座標(Xa’,Ya’)は、図4(A)に示すように、指標5bのツール位置座標(Xa,Ya)に対し、寸法Wとワーク5の回転角度θ1とから得られるオフセット量(ΔX,ΔY)を加算することで算出される。なお、座標変換式(1),(2)のキャリブレーション係数α1,β1,α2,β2及び検出位置座標系の基準位置Osのツール位置座標(X0,Y0)は、座標変換精度に直接影響するパラメータである。
X=α1x+β1y+X0・・・式(1)
Y=α2x+β2y+Y0・・・式(2)
ロボットコントローラ24は、6軸ロボット2の各関節のサーボモータを動作させて、ロボットハンド21のハンド位置設定点Hをワーク5のグリップ位置Gのツール位置座標(Xa’,Ya’)に移動させ、かつ回転角度θ1に合せてロボットハンド21を回転させて、後端5c側からワーク5の両側面を挟み込む。このときのワーク5とロボットハンド21との間のグリップ角度θ2は、実際のワーク5の取り出し及び組み立てに適した角度となる。
上述したように、視覚センサ3によって検出したワーク5の指標5bの検出位置座標(Xa,Ya)に基づいて、グリップ位置Gのツール位置座標(Xa’,Ya’)にロボットハンド21のハンド位置設定点Hを正確に移動させるには、6軸ロボット2のツール位置座標系(X,Y)と視覚センサ3の検出位置座標系(x,y)とを精度よく対応させなくてはならない。以下では、図12のフローチャートを参照して、ツール位置座標系と検出位置座標系とのキャリブレーションについて説明する。
まず、ロボットハンド21によって、グリップ位置Gとハンド位置設定点Hとが合致するように、後端5c側からグリップ角度θ2でワーク5を把持する。ワーク5をハンドリングしたロボットハンド21を取出しステージ30上で移動させ、図7に示すように、予め設定されているツール位置座標系(X,Y)上の第1キャリブレーション位置C1のツール位置座標(P1,Q1)に、ハンド位置設定点Hを合致させる。なお、ロボットハンド21を取出しステージ30上で移動させる際には、把持したワーク5が取出しステージ30と干渉しないように、ワーク5と取出しステージ30とが僅かな隙間をもつような高さにロボットハンド21が移動される。
次に、視覚センサ3によって、第1〜第4キャリブレーション位置C1〜C4における指標5bの検出位置座標(ki,j,li,j)(i:キャリブレーション位置番号(1〜4)、j:回転位置番号(1〜N))が検出される。キャリブレーション位置番号iは、最初にi=1にセットされ、各キャリブレーション位置での指標5bの検出位置座標の検出終了とともにカウントアップされる。回転位置番号jは、最初にj=1にセットされ、ロボットハンド21が回転されるごとにカウントアップされる。また、ロボットハンド21が次のキャリブレーション位置に移動したときに、回転位置番号jはリセットされる。
図8に示すように、視覚センサ3によって第1キャリブレーション位置C1における指標5bの検出位置座標(k1,1,l1,1)を検出する。次に、ロボットハンド21を、ハンド位置設定点Hを通り、撮像カメラ39の撮像光軸とほぼ平行なツール位置座標系のZ軸uを中心に反時計方向に360°/N(N>=2)、例えばN=18として20°回転させ、視覚センサ3によって指標5bの検出位置座標(k1,2,l1,2)を検出する。同様に、ロボットハンド21を360°/N(N>=2)ずつ回転させ、各回転時の指標5bの検出位置座標(k1,3,l1,3)〜(k1,18,l1,18)を検出する。
第1キャリブレーション位置C1で所定の回転回数Nの検出位置座標の検出を終えると、ロボットハンド21はハンド位置設定点Hを第2キャリブレーション位置C2〜第4キャリブレーション位置C4へと順に移動し、同様の手順で各キャリブレーション位置における指標5bの検出位置座標(ki,j,li,j)を検出する。
全キャリブレーション位置において指標5bの検出位置座標を検出し終えたところで、各キャリブレーション位置ごとに下記の式(7)を用いて検出位置座標の平均値(xi,yi)を求める。求めた検出位置座標の平均値(xi,yi)は、第1キャリブレーション位置C1のツール位置座標に対応したものとなる。
Figure 2006082171
従来のキャリブレーションでは、ロボットハンドを180°(360°/N,N=2)回転させ、(ki,1,li,1),(ki,2,li,2)の2個のデータの平均値を検出位置座標(xi,yi)としていたため、絶対精度のない6軸ロボットでは、予め設定したキャリブレーション位置のツール位置座標と検出位置座標を精度よく対応させることができなかった。しかし、本実施形態の手法では、キャリブレーション作業に多大な時間がかからない程度にロボットハンド21の回転数Nを大きくして検出位置座標の平均値を算出することで、6軸ロボット2の絶対精度の影響を最小限に抑え、より正確なキャリブレーションを行なうことができる。
以上により求められた第1〜第4キャリブレーション位置C1〜C4における指標5bの検出位置座標(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3),(x4,y4)と、仮想した適当なキャリブレーション係数α1,β1,α2,β2とを用いて前述の式(1)、(2)の計算を行なうと、その変換された第1〜第4座標変換位置D1〜D4のツール位置座標(X1,Y1),(X2,Y2),(X3,Y3),(X4,Y4)のなす四角形は、図9に示すように、予め設定した第1〜第4キャリブレーション位置C1〜C4のなす四角形とほぼ間違いなくかけ離れたものとなる。
また、キャリブレーション係数α1,α2,β1,β2及び検出位置座標系の基準位置(X0,Y0)を変化させ、第1〜第4キャリブレーション位置C1〜C4のなす四角形に、第1〜第4座標変換位置D1〜D4のなす四角形を一致させようとしても、第1〜第4座標変換位置D1〜D4が測定値より求めた値であるので、完全に一致させることは不可能である。
上記第1〜第4キャリブレーション位置C1〜C4の四角形と、第1〜第4座標変換位置D1〜D4の四角形との不一致を解決するために、本出願人は、各キャリブレーション位置C1〜C4と各座標変換位置D1〜D4との間の各誤差量を小さくして誤差方向を合せること、特に、対角線上の点同士の誤差ベクトル(誤差量及び誤差方向)を等しくすることによって、第1〜第4キャリブレーション位置C1〜C4のなす四角形に近似した第1〜第4座標変換位置D1〜D4の四角形を形成できることに着目した。
本実施形態では、図10に示すように、第1座標変換位置D1と第4座標変換位置D4との誤差ベクトルL1とL4、及び第2座標変換位置D2と第3座標変換位置D3との誤差ベクトルL2とL3がそれぞれ同一になるようなキャリブレーション係数α1,β1,α2,β2を算出することにより、第1〜第4キャリブレーション位置C1〜C4のなす四角形に最も近似した第1〜第4座標変換位置D1〜D4のなす四角形を作り出した。対角線上の点同士の誤差ベクトルが同一である場合には、以下の式(3)〜(6)が成り立つ。
1−X3=X4−X2・・・(式)(3)
(X1−P1)−(X2−P2)=(X4−P2)−(X3−P1)・・・式(4)
1−Y2=Y4−Y3・・・(式)(5)
(Y1−Q1)−(Y3−Q2)=(Y4−Q2)−(Y2−Q1)・・・式(6)
上記式(3)と(4)は、α1,β1の最適値条件であり、また、式(5),(6)は、α2,β2の最適値条件となるため、式(3)と式(4)、及び式(5)と式(6)とをそれぞれ連立させ、式(1),(2)を代入して展開することにより、下記式(8)〜(15)を得ることができる。これにより、検出位置座標(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3),(x4,y4)と、第1〜第4キャリブレーション位置C1〜C4のツール位置座標(P1,Q1),(P2,Q1),(P1,Q2),(P2,Q2)とからキャリブレーション係数α1,β1,α2,β2を直接算出することができる。
1=x1−x2+x3−x4・・・式(8)
2=x1+x2−x3−x4・・・式(9)
1=y1−y2+y3−y4・・・式(10)
2=y1+y2−y3−y4・・・式(11)
α1=2T2(P1−P2)/(S12−S21)・・・式(12)
β1=−2S2(P1−P2)/(S12−S21)・・・式(13)
α2=−2T1(Q1−Q2)/(S12−S21)・・・式(14)
β2=2S1(Q1−Q2)/(S12−S21)・・・式(15)
以上の式で算出されたキャリブレーション係数α1,β1,α2,β2を用いて、次に検出位置座標系の基準位置Osのツール位置座標(X0,Y0)を求める。まず、第1〜第4キャリブレーション位置C1〜C4のツール位置座標(P1,Q1),(P2,Q1),(P1,Q2),(P2,Q2)がなす四角形の重心位置Cg(Xg,Yg)と、指標5bの検出位置座標(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3),(x4,y4)がなす四角形の重心位置Eg(xg,yg)を式(16),(17)より求める。
g=((P1+P2)/2,(Q1+Q2)/2)・・・式(16)
g=((x1+x2+x3+x4)/4,(y1+y2+y3+y4)/4)・・・式(17)
検出位置座標系において、重心位置Eg(xg,yg)から見た検出位置座標系の基準位置Osのベクトルは、(−xg,−yg)であり、このベクトルをキャリブレーション係数α1,β1,α2,β2を用いてツール位置座標系に変換すると、(―α1・xg−β1・yg,−α2・xg−β2・yg)となる。ここで、各キャリブレーション位置からなる四角形の重心位置Cg(Xg,Yg)は、検出位置座標系における重心位置Eg(xg,yg)と対応していることから、(Xg,Yg)に(―α1・xg−β1・yg,−α2・xg−β2・yg)を加えることで式(18)により、Os(X0,Y0)が求められる。
s=(Xg−α1g−β1g,Yg−α2g−β2g)・・・式(18)
以上より算出されたキャリブレーション係数α1,β1,α2,β2及び検出位置座標系の基準位置Osのツール位置座標(X0,Y0)を使用して、検出位置座標系とツール位置座標系との間で座標変換を行なうと、図11に示すように、対角の誤差ベクトルL1とL4及びL2とL3はそれぞれ一致し、更にはL1とL4の二つのベクトルはL2とL3の二つのベクトルと180°反転した向きのベクトルであり、距離も全て同一で極めて小さいベクトルとなる。つまりは、第1〜第4キャリブレーション位置C1〜C4のなす四角形と第1〜第4座標変換位置D1〜D4のなす四角形とが最も近い状態となり、6軸ロボット2のロボットハンド21のハンド位置設定点Hを、視覚センサ3によって検出されたワーク5のグリップ位置Gに正確に移動させることができる。
以上のキャリブレーションによって求められたキャリブレーション係数α1,β1,α2,β2及び検出位置座標系の基準位置Osのツール位置座標(X0,Y0)は、制御コンピュータ25のHDD内に記憶され、視覚センサ3の検出位置座標系から6軸ロボット2のツール位置座標系への座標変換を行なう際に読み出されて、座標変換式の演算に使用される。
図13に示すように、上記キャリブレーション後には、視覚センサ3によって取出しステージ30上のワーク5の回転角度θ1と指標5bの検出位置座標とを検出し、座標変換式(1),(2)によって指標5bのツール位置座標を算出する。この指標5bのツール位置座標に、指標5bとグリップ位置Gとの間の距離Wと回転角度θ1とによって得られるオフセット量(ΔX,ΔY)を加算して、ワーク5をハンドリングする際に用いられるグリップ位置Gのツール位置座標を算出する。ロボットハンド21は、このグリップ位置Gにハンド位置設定点Hが合致するように移動し、ワーク5をハンドリングする。
しかし、図示するように、キャリブレーション後であっても、ワーク5のグリップ位置Gと、このグリップ位置Gに向けて移動したロボットハンド21のハンド位置設定点Hとが一致しないことがある。それは、ロボットハンド21の移動には、図8に示すロボットハンド21の回転時の軸ブレと、キャリブレーションで求められた検出位置座標系の基準位置Os(X0,Y0)の真の位置からのズレ量とが影響するためである。グリップ位置Gとハンド位置設定点Hとに位置ズレが生じると、ワーク5のハンドリングミスが発生してしまう。
そこで、本発明では、キャリブレーションの終了後に、各姿勢のワーク5を取り出す際のグリップ位置Gとハンド位置設定点Hとの位置ズレ量を算出し、この算出した位置ズレ量をロボットハンド21を移動させる際の補正データとして用いることにした。これにより、キャリブレーションだけを実施した場合よりも、より正確な位置にロボットハンド21を移動することができる。以下、図14のフローチャートを参照しながら、本発明のツール位置補正方法について説明する。
本発明のツール位置補正は、前述のキャリブレーションと同様に制御コンピュータ25の制御によって行なわれる。制御コンピュータ25は、ロボットコントローラ24を制御してロボットハンド21にワーク5をハンドリングさせ、図15に示すように、取出しステージ30上の任意の位置、例えば中央近傍にハンド位置設定点Hが合致するようにロボットハンド21を移動させる。このハンド位置設定点Hが移動されたツール位置座標系上の任意の位置を以下では補正基準位置m1とし、この補正基準位置m1のツール位置座標を(Xh1,Yh1)とする。
補正基準位置m1に移動されたロボットハンド21は、基準作業姿勢をとる。基準作業姿勢とは、図4(A),(B)に示すように、取出しステージ30上のワーク5の後端5c側をグリップ位置Gとハンド位置設定点Hとが合致するようにハンドリングし、かつ実際のワーク5の取り出し及び組み立てに適したグリップ角度θ2で傾斜させた姿勢である。
図16に示すように、ロボットハンド21は、補正基準位置m1を中心として360°/Nずつ間欠に回転され、視覚センサ3によって、各回転位置における指標5bの検出位置座標(kj,lj)(j:回転位置番号(1〜N))が検出される。回転位置番号jは、ロボットハンド21が回転されるごとにカウントアップされる。
図17に示すように、制御コンピュータ25は、補正基準位置m1に移動させたロボットハンド21の姿勢を基準回転位置とし、回転位置番号jとしてj=1をセットする。次いで、基準回転位置(j=1)における指標5bの検出位置座標(k1,l1)を視覚センサ3で検出し、座標変換式(1),(2)を用いてツール位置座標(K1,L1)を算出する。また、下記の式(19)を用いて、指標5bのツール位置座標(K1,L1)から、補正基準位置m1のツール位置座標(Xh1,Yh1)までの距離を求め、これを基準オフセット量(ΔX1,ΔY1)とする。この基準回転位置(j=1)における、グリップ位置Gとハンド位置設定点Hとの補正量(Xrj,Yrj)は、Xr1=0,Yr1=0となる。
(ΔX1,ΔY1)=(Xh1−K1,Yh1−L1)・・・式(19)
次にロボットハンド21は、取出しステージ30に対して基準作業姿勢を保ちながら、補正基準位置m1のツール位置座標を通り、視覚センサ3の光軸vにほぼ平行なZ軸uを中心に、360°/N、例えばN=18として20°回転する。図16に示すように、このロボットハンド21の回転により、ハンド位置設定点Hは補正基準位置m1からずれてしまう。視覚センサ3は、回転位置番号(j=2)における指標5bの検出位置座標(k2,l2)を検出し、制御コンピュータ25は、座標変換式(1),(2)を用いてツール位置座標(K2,L2)に変換する。
制御コンピュータ25は、下記式(20)〜(22)を用いて、基準オフセット量(ΔX1,ΔY1)を20°回転させて回転位置番号(b=2)に対応させた新たなオフセット量(ΔX2,ΔY2)を算出する。そして、式(23)に示すように、オフセット量(ΔX2,ΔY2)をツール位置座標(K2,L2)に加算することにより、補正基準位置m1を回転位置番号(j=2)に対応させた補正基準位置m2のツール位置座標(Xh2,Yh2)を算出する。
ΔXj=ΔX1・cosθj−ΔY1sinθj・・・式(20)
ΔYj=ΔX1・sinθj+ΔY1cosθj・・・式(21)
θj=j・(360°/N)・・・(式22)
(Xhj,Yhj)=(Kj+ΔXj,Lj+ΔYj)・・・式(23)
式(24)に示すように、この補正基準位置m2から補正基準位置m1のツール位置座標(Xh1,Yh1)を減算することにより、補正基準位置m1とm2との間の距離、すなわち回転位置番号(b=2)の補正量(Xr2,Yr2)を算出することができる。
(Xrj,Yrj)=((Kj+ΔXj)−Xh1,(Lj+ΔYj)−Yh1)・・・式(24)
上記補正量(ベクトル)は、実際のワーク5を取り出す際のロボットハンド21の位置ズレ量と同値である。また、この位置ズレ量は、ロボットハンド21の回転軸のブレだけでなく、検出位置座標系の基準位置Os(X0,Y0)の真の位置からのズレ量が影響したものとなる。以降、ロボットハンド21が360°回転するまで各回転位置における指標5bの検出位置座標(kj,lj)を検出し、各回転位置に対応した補正基準位置mjと補正量(Xrj,Yrj)とを算出する。
以上のように求められたワーク5の各回転位置での補正量は、ロボットハンド21の各回転位置番号に対応づけられ、図18に示す補正テーブル50を構成する補正データとして制御コンピュータ25に記憶される。この補正テーブル50が生成された6軸ロボット2により、直進フィーダ4上のワーク5をハンドリングする際には、図19のフローチャートに示す手順でロボットハンド21の移動位置が補正される。視覚センサ3は、取出しステージ30上に搬送されてきたワーク5の指標5bの検出位置座標と回転角度θ1とを検出し、制御コンピュータ25に入力する。
制御コンピュータ25は、入力された指標5bの検出位置座標を座標変換式(1),(2)を用いてツール位置座標に変換し、この指標5bのツール位置座標からグリップ位置Gのツール位置座標(Xk,Yk)を算出する。次に、ワーク5の姿勢から、ワーク5をハンドリングする際のロボットハンド21の回転角度を算出し、この回転角度に対応した補正データを補正テーブル50から読み出す。なお、ロボットハンド21の回転角度が補正テーブル50の回転位置番号の角度と異なっている場合には、近似する2点の回転位置番号の補正データから比例補完によって補正データを算出する。
例えば、ロボットハンド21の回転角度が60°である場合は、補正テーブル50の回転位置番号4が対応する。制御コンピュータ25は、補正テーブル50からXrj=1.6,Yrj=0.2の補正データを読み出し、グリップ位置Gのツール位置座標(Xk,Yk)から減算して補正位置座標を算出する。この補正位置座標はロボットコントローラ24に入力され、ハンド位置設定点Hが補正位置座標に合致するようにロボットハンド21が移動される。
このように、ロボットハンド21と検出位置座標系との位置ズレ量に基づいて得た補正データにより、ハンド位置設定点Hの移動位置を補正するようにしたので、取出しステージ30上でロボットハンド21を任意の角度に回転させても、ワーク5のグリップ位置Gとハンド位置設定点Hとの位置ズレ量を非常に小さくすることができる。
なお、このツール位置補正では、取出しステージ30上の任意の1点だけでロボットハンド21の位置ズレ量を測定し、補正データを作成するようにした。図20(B)〜(F)は、同図(A)に示す取出しステージ30上の任意の5か所の位置55〜59でロボットハンド21を回転させた際に生じる、ハンド位置設定点Hとグリップ位置Gとの位置ズレ量を示したグラフである。これらのグラフから分かるように、ロボットハンド21の可動範囲に比べて比較的狭い取出しステージ30上では、どの場所でロボットハンド21を回転させてもその位置ズレの軌跡はほぼ同じとなる。そのため、取出しステージ30上の任意の1点でロボットハンド21を回転させ、その位置ズレ量から補正データを求めれば、図21(A)〜(F)に示すように、取出しステージ30上の全域でロボットハンド21の位置ズレを補正することができる。なお、複数の位置で位置ズレ量を計測して平均値を求めれば、より高精度な補正データを得ることができる。
なお、キャリブレーションにおいて画像の歪みの影響を更に抑えたい場合には、キャリブレーションで求めた検出位置座標系の基準位置Os(X0,Y0)を次のキャリブレーション位置の重心とし、再びキャリブレーションをすることで精度の高いキャリブレーション係数α1,β1,α2,β2及び検出位置座標計の基準位置Os(X0,Y0)を算出することができる。
また、上記実施形態では、キャリブレーション後に再び6軸ロボット2を動作させて補正データを算出したが、キャリブレーションで取得した指標5bの検出位置座標を用いて補正データを得ることもできる。更に、ツールとしてロボットハンドを用いたが、その他の種類のツールであっても同様にキャリブレーション及びツール位置補正を行なうことができる。また、ワークの指標を検出することによってキャリブレーションやツール位置補正を行なったが、ロボットハンド等のツール自体の一部を検出してキャリブレーションを行なってもよい。
更に、ワークを4点のキャリブレーション位置で検出してキャリブレーションを行なったが、4点以上のキャリブレーション位置を使用してキャリブレーションを行なってもよい。更に、ロボットハンドを20°ずつ回転させて検出位置座標の平均値を求めたり、ツールの補正データを計測したが、2以上の回転位置の検出位置座標があれば平均値や補正データを算出することができるので、回転角度は20°に限定されるものではない。もちろん、より高精度なキャリブレーション、位置補正を行ないたい場合には、ロボットハンドの回転回数を増やすとよい。
また、6軸ロボットを例に説明したが、異なる関節数を有する多軸ロボットや、スカラーロボット等のツール位置補正にも利用することができる。更に、2次元平面上でワークの位置を検出する視覚センサと6軸ロボットとについて説明したが、複数の撮像カメラを用いてワークの三次元位置を検出する三次元視覚センサと多関節ロボットとのツール位置補正にも応用することができる。
6軸ロボットと直進フィーダとの外観斜視図である。 6軸ロボットと直進フィーダとの側面図及び要部断面図である。 6軸ロボットのアーム先端のロボットフランジ座標系を示す斜視図である。 ロボットハンドに保持されたワークの形状を示す平面図及び側面図である。 ロボットハンドに保持されたワークと取出しステージと撮像カメラとを示す斜視図である。 ツール位置座標系と検出位置座標系との関係を示すグラフである。 ツール位置座標系と検出位置座標系と各キャリブレーション位置との関係を示すグラフである。 各キャリブレーション位置で行なわれるワークの検出位置座標の検出方法の説明図である。 各キャリブレーション位置と適当なキャリブレーション係数で算出された座標変換位置との関係を示すグラフである。 各キャリブレーション位置と本発明によって得たキャリブレーション係数で算出された座標変換位置との関係を示すグラフである。 各キャリブレーション位置と、本発明によって得たキャリブレーション係数及び検出位置座標系の基準位置とを用いて算出された座標変換位置との関係を示すグラフである。 本発明のキャリブレーション方法の手順を示すフローチャートである。 ワークのグリップ位置とロボットハンドのハンド位置設定点との位置ズレ状態を示す説明図である。 ロボットハンドの移動位置の補正データの算出手順を示すフローチャートである。 補正基準位置に移動されたロボットハンドの状態を示す斜視図である。 補正データの算出時のロボットハンドの回転軌跡を示す説明図である。 ロボットハンドの回転によるハンド位置設定点のズレと、補正量とを示す説明図である。 ロボットハンドの移動位置の補正データを含む補正テーブルを示す表である。 補正データによるロボットハンドの移動位置の補正手順を示すフローチャートである。 取出しステージ上の任意の位置でのロボットハンドの位置ズレ量を示すグラフである。 取出しステージ上の任意の位置での補正されたロボットハンドの位置ズレ量を示すグラフである。
符号の説明
2 ロボットハンド
3 視覚センサ
4 直進フィーダ
5 ワーク
21 ロボットハンド
24 ロボットコントローラ
25 制御コンピュータ
30 取出しステージ
50 補正テーブル
1〜C4 第1〜第4キャリブレーション位置
1〜D4 第1〜第4座標変換位置
G グリップ位置
H ハンド位置設定点
1〜L4 誤差ベクトル

Claims (4)

  1. ワークの姿勢と位置座標とを視覚センサによって検出し、この検出した位置座標を視覚センサの検出位置座標系から多関節ロボットのツール位置座標系に変換し、変換して得たワークのツール位置座標にワークの姿勢に対応した方向からツールを移動させ、基準作業姿勢をとった該ツールによりワークに作業を行なう多関節ロボットにおいて、
    前記ツールを視覚センサの検出範囲内の任意の補正基準位置に移動させ、基準作業姿勢をとらせるステップと、
    視覚センサによって、ツールまたはツールに保持されたワークの検出位置座標を検出し、ツール位置座標に変換するステップと、
    ツールを補正基準位置を中心に視覚センサの撮像面に直交する方向で360°/N,(N>=2)ずつ回転させ、各回転位置でツールまたはワークの検出位置座標を視覚センサで検出し、ツール位置座標に変換するステップと、
    補正基準位置のツール位置座標と各回転位置のツール位置座標との誤差量をそれぞれ算出し、これらの誤差量を補正データとして記憶するステップとを備えたことを特徴とする多関節ロボットのツール位置補正方法。
  2. 前記視覚センサによって検出したワークの検出位置座標にツールを移動させる際に、
    ワークの姿勢に対応するツールの回転角度を算出するステップと、
    この回転角度に対応した補正データを読み出し、または補正データを算出するステップと、
    検出位置座標から変換されたワークのツール位置座標に補正データを加え、補正位置座標を算出するステップと、
    この補正位置座標にツールを移動させるステップとを備えたことを特徴とする請求項1記載の多関節ロボットのツール位置補正方法。
  3. 前記多関節ロボットは、多軸ロボットであることを特徴とする請求項1または2記載の多関節ロボットのツール位置補正方法。
  4. 前記補正データの算出は、検出位置座標系とツール位置座標系とのキャリブレーションの終了後に行なうことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の多関節ロボットのツール位置補正方法。
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