JP2006081898A - 医療用多層容器および医療用多層複室容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】最内層が環状ポリオレフィンまたは環状ポリオレフィンを含むポリマーブレンドからなる層であり、該層に隣接した線状ポリオレフィンまたはポリアミドからなる層を含む多層フィルムから成形された医療用多層容器、および液剤を収容する液剤区画室3と薬剤を収容する薬剤区画室が剥離可能なシール部6で流体密に区画された袋物である医療用多層複室容器1。
【選択図】図1
Description
しかしながら、容器の性能向上および種々の薬剤を収容可能となったことにより、線状ポリオレフィンから溶出してくる低分子量成分および接着層から溶出してくる成分などの不純物と有効成分である薬剤との相互作用による薬剤含量の低下、薬剤類縁物質の増加、薬液の濁度の増加、または不溶性微粒子の増加等の問題が発生している。
これらの製品の中で、環状ポリオレフィンの1種である熱可塑性ノルボルネン系樹脂が医療用素材として使用されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5)。
さらに、本発明では、環状ポリオレフィンを含む層を最内層とすることにより、薬剤区画室と液剤区画室をそれぞれ溶着して弱シール部を形成し、使用時に該弱シール部を剥離して、薬剤と液剤とを混合し、目的の薬剤を調合し、排出することが可能となる。
また、本発明において、医療用多層複室容器とは液剤を収容する1種以上の区画室と薬剤を収容する1種以上の区画室を有し、使用時には液剤と薬剤を混合して調合薬剤とする容器である。該多層複室容器は、上記医療用多層容器と同様に、1種または複数のフィルムを成形した容器であって、袋状物、ボトル、プレフィルドシリンジなどの種々の形状を有し、上記複数のフィルムまたはシートのうち、少なくとも1層が環状ポリオレフィンまたは該環状ポリオレフィンをポリマーブレンドしたものを基材とする。
上記多層容器には、使用目的に応じて薬剤導出部などの排出口を設けてもよい。
本発明において、イージーピール機能とは、容器を形成するフィルムが互いに接着された後、薬剤調合時に容易に剥離可能である機能を意味する。
本発明において、接着層とは、環状ポリオレフィンを含む層と他の層との接着、あるいは他の2種の層間の接着を可能とする接着性樹脂または接着剤の層を意味する。
本発明に使用する環状ポリオレフィンは、熱可塑性飽和ノルボルネン系ポリマーが極性モノマーの開環重合体の水素添加物、該ノルボルネン系モノマーとエチレンの共重合体、及び該共重合体の水素添加物であってもよい。
上記環状ポリオレフィンまたはそのポリマーブレンドから成形される層は、その厚さが通常、3〜5000μm、好ましくは5〜2000μmであり、医療用複室容器として使用する場合、その厚さは通常、10〜500μm、好ましくは20〜300μmである。
線状ポリオレフィンまたはポリアミド層は、その厚さが通常、10〜500μm、好ましくは、20〜300μmである。
本発明において、ガスバリア層は具体的には金属箔、金属蒸着層または無機物蒸着層であり、金属箔としては、例えば、アルミニウム箔などが含まれる。金属蒸着層としては、アルミナ蒸着ポリエステルフィルムまたはナイロンフィルムなどが挙げられる。無機物蒸着層としては、シリカ蒸着ポリエステルフィルムなどが挙げられる。ガスバリア層の厚さは、通常、5〜50μmである。
また、印刷可能な層としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル層、またはシリカなどの無機物を蒸着したポリエステル層がある。印刷可能な層は、その厚さが通常、5〜50μmである。
接着層の厚さは接着されるフィルムの種類、厚さなどにより適宜、選択される。
本発明の医療用多層容器は、上記多層フィルムを互いに接着して、最内層を環状ポリオレフィンまたは環状ポリオレフィンを含むポリマーブレンドからなる層とすることを特徴とする。
最内層を環状ポリオレフィンまたはこれを含むポリマーブレンドの層とすることにより、多層容器から溶出してくる低分子量成分および接着層成分を減少させることが可能となる。環状ポリオレフィンは密度がポリエチレンより高密度であり、かつ、三次元構造であるため、ポリマーの分子運動が線状ポリオレフィンに比べて抑制される。また、本発明では環状ポリオレフィンと線状ポリオレフィンが接着して層を構成しているが、それにより、環状ポリオレフィンそのものの特性であるフィルムの硬さが和らぎ、滑らかなフィルムに仕上げることができる効果がある。
さらに、本発明の多層容器は、ポリエステル層により袋の剛性を有することができ、かつ印刷が可能となり、また、金属箔、金属蒸着層または無機物蒸着層により、水蒸気やガスバリア性を付与することから水分および酸素等ガスに対して不安定な薬剤も収容可能となる。
剥離可能なシール部とは、イージーピール機能を有する部材であり、薬剤区画室および/または液剤区画室を形成する最内層を互いに溶着した部分であるか、または線状ポリオレフィンフィルムおよび/または環状ポリオレフィンフィルムと溶着強度が小さい樹脂から形成される別部材と薬剤区画室および/または液剤区画室を形成する最内層を溶着した部分である。このような別部材としては、ポリエチレンおよびポリプロピレンを含むブレンドポリマー、エチレン・プロピレン共重合体、またはプロピレン・α−オレフィン共重合体(A)と該共重合体(A)とα−オレフィン含有率の異なるプロピレン・α−オレフィン共重合体(B)および/またはプロピレン単独重合体(C)のブレンド(特開2001-226499号公報)などが挙げられる。
実施例および比較例中、各測定項目は下記方法により測定した。
濁度:濁度計(HACH社製、2100N)を使用し、濁度物質により減衰した透過光(LED光源からの平行光線)と濁度物質により発生した散乱光量(光源に対して90°方向に配置された受光部にて測定)を同時に測定して、それぞれの比率を求める。濁度測定単位として、フォルマジン濁度(NTU)を採用する。
環状ポリオレフィン(日本ゼオン製、商品名ゼオノア)を中密度ポリエチレン(密度0.938)とともに、共押出し機を用いて、250℃にて押し出して2層フィルム(前者30μm、後者20μm)を製膜した。この2層フィルムの中密度ポリエチレン層上にポリオレフィン系接着性樹脂(LLDPE)を介して、ポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱化学製、厚さ12μm)および中密度ポリエチレンフィルム(密度0.938、厚さ40μm)を順次、積層して多層フィルム(フロントシートA)とした。接着剤層の厚さは、20μmであった。
次いで、環状ポリオレフィン(日本ゼオン製、商品名ゼオノア)を中密度ポリエチレン(密度0.938)とともに、共押出し機を用いて、250℃にて押し出して2層フィルム(前者30μm、後者20μm)を製膜した。別途、アルミニウム箔(サンアルミ製、厚さ20μm)とポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製、厚さ16μm)をポリウレタン系接着剤(武田薬品工業製)を使用して、積層して、2層積層体を得た。前記2層フィルムの中密度ポリエチレン層上にポリオレフィン系接着性樹脂(LLDPE)を介して、2層積層体のアルミニウム箔を積層し、多層フィルム(リアシートB)を製造した。接着剤層の厚さは20μmであった。
上記多層フィルム(A)および上記多層フィルム(B)の3方周縁部を、環状ポリオレフィン層を最内層として、ヒートシーラーで170℃、圧力0.3MPaにて強シールして袋状容器(140mm×115mm)を作製した。
上記袋状物中へ粉末状抗生物質(a)(1.0g)を収容し、熱にて、密封して試料とした。該試料を50℃で1ヶ月間、保存した後、粉末状固形抗生物質10gを取り出し、水50mlに溶解して、濁度計(HACH社製、2100N)にて濁度(NTU)を測定した。その結果を表1に示す。
実施例1における多層フィルム(A)および(B)の最内層の環状ポリオレフィン層を直鎖状低密度ポリエチレン層として、容器を製造した。すなわち、環状ポリオレフィン(日本ゼオン製、商品名ゼオノア)を直鎖状低密度ポリエチレン(密度0.930)とともに、共押出し機を用いて、250℃にて押し出して2層フィルム(前者30μm、後者20μm)を製膜した。この2層フィルムの環状ポリオレフィン層上にポリオレフィン系接着性樹脂(LLDPE)を介して、ポリエチレンテレフタレートフィルム(三菱化学製、厚さ12μm)および直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(密度0.930、厚さ40μm)を順次、積層して多層フィルム(フロントシートC)とした。接着剤層の厚さは、20μmであった。
次いで、環状ポリオレフィン(日本ゼオン製、商品名ゼオノア)を直鎖状低密度ポリエチレン(密度0.930)とともに、共押出し機を用いて、250℃にて押し出して2層フィルム(前者30μm、後者20μm)を製膜した。アルミニウム箔(サンアルミ製、厚さ20μm)とポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製、厚さ16μm)をポリウレタン系接着剤(武田薬品工業製)を使用して、積層して、2層積層体を得た。前記2層フィルムの環状ポリオレフィン層上にポリオレフィン系接着性樹脂(LLDPE)を介して、2層積層体のアルミニウム箔を積層して、多層フィルム(リアシートD)を製造した。接着剤層の厚さは、20μmであった。
上記多層フィルム(C)および上記多層フィルム(D)の3方周縁部を、直鎖状低密度ポリエチレン層を最内層として、ヒートシーラーで165℃、圧力0.3MPaにて強シールして袋状容器(140mm×115mm)を作製した。
実施例1と同様にして、試料を50℃で1ヶ月間、袋状容器に保存した後、濁度(NTU)を測定した。その結果を表1に示す。
高密度ポリエチレンフィルム(密度0.957、厚さ60μm)、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム層(三菱化学製、厚さ12μm)、ポリエチレンテレフタレートフィルム層(三菱化学製、厚さ12μm)と高密度ポリエチレンフィルム(密度0.957、厚さ40μm)とをポリウレタン系接着剤を介して、順次、積層して多層フィルム(フロントシートE)を製造した。一方、高密度ポリエチレンフィルム(密度0.957、厚さ40μm)、アルミニウム箔(サンアルミ製、厚さ20μm)とポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡製、厚さ16μm)をポリウレタン系接着剤(武田薬品工業製)を使用して、多層フィルム(リアシートF)を得た。上記多層フィルム(フロントシートE)および上記多層フィルム(リアシートF)の3方周縁部を、高密度ポリエチレン層を最内層として、ヒートシーラーで170℃、圧力0.3MPaにて強シールして袋状容器(140mm×115mm)を作製した。
実施例1と同様にして、試料を50℃で1ヶ月間、袋状容器に保存した後、濁度(NTU)を測定した。その結果を表1に示す。
比較例1における、環状ポリオレフィン(日本ゼオン製、商品名ゼオノア)層を除いた多層フィルム(フロントシートG、リアシートH)を製造し、比較例1と同様にして袋状容器を作製した。
実施例1と同様にして、試料を50℃で1ヶ月間、袋状容器に保存した後、濁度(NTU)を測定した。その結果を表1に示す。
比較例2における高密度ポリエチレンフィルムに代えて、直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(密度0.930、厚さ60μm)を用いて、多層フィルム(フロントシートI、リアシートJ)を製造し、比較例2と同様にして袋状容器を作製した。
実施例1と同様にして、試料を50℃で1ヶ月間、袋状容器に保存した後、濁度(NTU)を測定した。その結果を表1に示す。表中、略号は以下の化合物を示す。
COP:環状ポリオレフィン
MDPE:中密度ポリエチレン
LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン
PET:ポリエステル
HDPE:高密度ポリエチレン
Al:アルミニウム
SiPET:シリカ蒸着ポリエステル
直鎖状低密度ポリエチレン(0.923、厚さ250μm)の管状物(100mm×150mm)を作製し、一方端に薬剤排出口を取付け、145℃、3.0秒にて強溶着し、他端にポリエチレンとポリプロピレンを含むブレンドポリマーからなる小片を挟み込み、150℃、3.5秒にて弱溶着した液剤区画室を形成した。この液剤区画室は形成後、溶解液を収容して蒸気滅菌を施した。また、実施例1で作製した薬剤区画室は袋状物(140mm×115mm)の状態でγ線滅菌を施し、無菌的に薬剤区画室へ固形製剤を収容した。次いで三方端が強溶着された袋状物の残り一方端の最内層と上記液剤区画室の最外層を、上記小片を介して150℃、4.0秒にて強溶着して、薬剤区画室と液剤区画室からなる医療用多層複室容器を製造した(図1)。
実施例1と同様の袋状物中へ各種粉末状抗生物質(b)〜(f)(1.0g)を収容して試料とした。該試料を50℃で1ヶ月間、保存した後、粉末状固形抗生物質10gを取り出し、水50mlに溶解して、濁度計(HACH社製、2100N)にて濁度(NTU)を測定した。比較のために、比較例1〜4に記載される袋状物中へ各種粉末状抗生物質(b)〜(f)を同様に収容して試料とした。これらの結果を表2に示す。表中、0Tは保存直後に粉末状固形抗生物質を取り出し、水に溶解して、測定した濁度(NTU)を示す。1Mは1ヶ月後を示す。
Claims (22)
- 薬剤を収容するための本体と該本体に備えられたポートを有する容器であって、該本体が環状ポリオレフィンまたは環状ポリオレフィンを含むポリマーブレンドからなる第1層と該層に隣接した線状ポリオレフィンまたはポリアミドからなる第2層を含む多層フィルムから成形された医療用多層容器。
- 前記第2層上に、さらに、ガスバリア層および/または印刷可能な層を有する、請求項1記載の医療用多層容器。
- 前記ガスバリア層は、金属箔、金属蒸着層または無機物蒸着層である、請求項2記載の医療用多層容器。
- 前記印刷可能な層は、ポリエステル層である、請求項2記載の医療用多層容器。
- 前記多層フィルムは、(i)環状ポリオレフィンまたは環状ポリオレフィンを含むポリマーブレンドからなる層と該層に隣接した(ii)線状ポリオレフィンまたはポリアミドからなる層、(iii)ポリエステル層または無機物蒸着薄膜を有するポリエステル層および(iv)線状ポリオレフィン層を順次、積層してなる、請求項1記載の医療用多層容器。
- 前記(ii)線状ポリオレフィンまたはポリアミドからなる層、(iii)ポリエステル層または無機物蒸着薄膜を有するポリエステル層および(iv)線状ポリオレフィン層は、それぞれ接着層を介して積層された、請求項5記載の医療用多層容器。
- 前記多層フィルムは、(i)環状ポリオレフィンまたは環状ポリオレフィンを含むポリマーブレンドからなる層と該層に隣接した(ii)線状ポリオレフィンまたはポリアミドからなる層、(v)金属箔、金属蒸着層または無機物蒸着層および(vi)ポリエステル層を順次、積層してなる、請求項1記載の医療用多層容器。
- 前記(ii)線状ポリオレフィンまたはポリアミドからなる層、(v)金属箔、金属蒸着層または無機物蒸着層および(vi)ポリエステル層は、それぞれ接着層を介して積層された、請求項7記載の医療用多層容器。
- 請求項5に記載の多層フィルム2枚を互いに、最内層が環状ポリオレフィンまたは環状ポリオレフィンを含むポリマーブレンドからなる層となるように接着してなる、薬剤を収容するための本体とポートを有する医療用多層容器。
- 請求項7に記載の多層フィルム2枚を互いに、最内層が環状ポリオレフィンまたは環状ポリオレフィンを含むポリマーブレンドからなる層となるように接着してなる、薬剤を収容するための本体とポートを有する医療用多層容器。
- 前記本体は、請求項5に記載の多層フィルムと請求項7に記載の多層フィルムを互いに、最内層が環状ポリオレフィンまたは環状ポリオレフィンを含むポリマーブレンドからなる層となるように接着してなる、薬剤を収容するための本体とポートを有する医療用多層容器。
- 前記薬剤は、固形薬剤である、請求項1記載の医療用多層容器。
- 前記薬剤は、抗生物質、抗菌剤、抗ガン剤、またはホルモン剤からなる群から選択された固形薬剤である、請求項1記載の医療用多層容器。
- 液剤を収容する液剤区画室と薬剤を収容する薬剤区画室が剥離可能なシール部で流体密に区画されており、薬剤区画室はフロントシートおよびリアシートから構成された袋状物と導出口を有する複室容器であって、薬剤区画室のフロントシートおよび/またはリアシートが、環状ポリオレフィンまたは環状ポリオレフィンを含むポリマーブレンドからなる層と該層に隣接した線状ポリオレフィンまたはポリアミドからなる層を含む多層フィルムから成形された医療用多層複室容器。
- 前記薬剤区画室のフロントシートが、(i)環状ポリオレフィンまたは環状ポリオレフィンを含むポリマーブレンドからなる層(最内層)と該層に隣接した(ii)線状ポリオレフィンまたはポリアミドからなる層(中間層)、(iii)ポリエステル層または無機物蒸着薄膜を有するポリエステル層(中間層)および(iv)線状ポリオレフィン層(最外層)を順次、積層してなる多層フィルムから構成される、請求項14記載の医療用多層複室容器。
- 前記薬剤区画室のリアシートが、(i)環状ポリオレフィンまたは環状ポリオレフィンを含むポリマーブレンドからなる層(最内層)と該層に隣接した(ii)線状ポリオレフィンまたはポリアミドからなる層(中間層)、(v)金属箔、金属蒸着層または無機物蒸着層(中間層)および(vi)ポリエステル層(最外層)を順次、積層してなる多層フィルムから構成される、請求項14記載の医療用多層複室容器。
- 前記薬剤区画室のフロントシートが、(i)環状ポリオレフィンまたは環状ポリオレフィンを含むポリマーブレンドからなる層(最内層)と該層に隣接した(ii)線状ポリオレフィンまたはポリアミドからなる層(中間層)、(iii)ポリエステル層または無機物蒸着薄膜を有するポリエステル層(中間層)および(iv)線状ポリオレフィン層(最外層)を順次、積層してなる多層フィルムから構成され、かつ、薬剤区画室のリアシートが、(i)環状ポリオレフィンまたは環状ポリオレフィンを含むポリマーブレンドからなる層(最内層)と該層に隣接した(ii)線状ポリオレフィンまたはポリアミドからなる層(中間層)、(v)金属箔、金属蒸着層または無機物蒸着層(中間層)および(vi)ポリエステル層(最外層)を順次、積層してなる多層フィルムから構成される、請求項14記載の医療用多層複室容器。
- 前記液剤区画室は、線状ポリオレフィンの単層または多層フィルムから構成される管状物である、請求項14記載の医療用多層複室容器。
- 前記剥離可能なシール部は、薬剤区画室および/または液剤区画室を形成する最内層を互いに溶着した部分であるか、または線状ポリオレフィンフィルムおよび/または環状ポリオレフィンフィルムと溶着強度が小さい樹脂から形成された別部材と薬剤区画室および/または液剤区画室を形成する最内層を溶着した部分である、請求項14記載の医療用多層複室容器。
- 前記薬剤が、固形薬剤である、請求項14記載の医療用多層複室容器。
- 前記薬剤が、抗生物質、抗菌剤、抗ガン剤、またはホルモン剤からなる群から選択された固形薬剤である、請求項14記載の医療用多層複室容器。
- 前記液剤が、注射用水、生理食塩水、ブドウ糖液、アミノ酸液、高カロリー輸液、脂肪乳剤、ビタミン製剤、または金属元素製剤である、請求項14記載の医療用多層複室容器。
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