JP2006079531A - タクシー車両配車システム - Google Patents

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Abstract

【課題】スポットエリア型無線通信を利用して、待機時間が最も長いタクシー車両である先頭車両を特定することにより、複数のタクシー車両を効率的に配車することができるタクシー車両配車システムを提供する。
【解決手段】複数のタクシー車両CRを効率的に配車するためのシステムであって、車載システム1、構内システム2及び事務所システム3を含んで構成される。車載システム1は、複数のタクシー車両CRにそれぞれ搭載されている。車載システム1は、タクシー無線通信を介して、複数のタクシー車両CRの配車を管理する事務所MGに装備された事務所システム3と通信接続され、スポットエリア型無線通信を介して、構内システム2と通信接続される。構内システム2は、所定のタクシー乗場WT構内、例えば、各鉄道駅に割り当てられているタクシー乗場WT構内で待機するタクシー車両CRのうちの先頭車両CRXとだけ無線通信可能に設置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、タクシー車両を効率的に配車するシステムに関し、特に、スポットエリア型無線通信を利用して、所定のタクシー乗場構内で待機するタクシー車両のうちの先頭車両を特定することにより、タクシー車両を効率的に配車するシステムに関する。
鉄道駅等のタクシー乗場構内で列を作って停車し待機するタクシー車両の配車方法が、下記特許文献1で提案されている。図22は、従来のタクシー車両の配車方法を説明するための図である。
図22に示すように、鉄道駅等のタクシー乗場WTでは、空車状態になった複数のタクシー車両CRが到着順に列を作って停車し待機している。これら複数のタクシー車両CRの先頭車両CRXが停車する場所には、受信専用の電話機TLが設置されている。この電話機TLは、依頼客からの配車依頼があると鳴動して、これを聴いた先頭車両CRXの乗務員等がこの電話をとり、直接、依頼客と通話して配車することができるようになっている。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
特開2002−163774号公報
しかしながら、上述の従来の配車方法には以下の問題がある。まず、タクシー車両CRの乗務員が直接、依頼客と通話して配車するので、タクシー車両CRを管理する事務所は、この電話機TLによる配車依頼を把握できない。また、電話機TLの電話番号を広く告知するのには、時間とコストがかかる。
また、タクシー車両CRの乗務員は、電話機TLが鳴動するといちいち降車しなくてはならない。また、乗務員の依頼客に対する接客の負担も加わる。更に、乗務員は電話にでたからといって、必ずしも、乗車依頼に答えられるとは限らない。要するに、従来の配車方法によると、複数のタクシー車両CRに対して最適な配車管理が十分に行われていなかった。
よって本発明は、上述した現状に鑑み、スポットエリア型無線通信を利用して、待機時間が最も長いタクシー車両である先頭車両を特定することにより、複数のタクシー車両を効率的に配車することができる、すなわち、実車率を向上させることができる、システムを提供することを課題としている。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載のタクシー車両配車システムは、複数のタクシー車両を効率的に配車するためのシステムであって、前記複数のタクシー車両にそれぞれ搭載された車載システムと、所定のタクシー乗場構内で待機する前記タクシー車両のうちの先頭車両とだけ無線通信可能に設置された構内システムと、前記複数のタクシー車両の配車を管理する事務所に装備された事務所システムと、から構成され、前記構内システムは、自構内システムが配置されている位置を識別するための位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、スポットエリア型無線通信を用いて、自構内システムの通信エリア内に新たに進入してきた一台の前記車載システムだけに対して、前記位置情報を送信する位置情報送信手段と、を備え、前記車載システムは、自車載システムが前記構内システムの通信エリア内に進入したときに、前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記構内システムからの前記位置情報を受信する位置情報受信手段と、この車載システムを搭載する前記タクシー車両を識別するための車両識別情報を記憶する車両識別情報記憶手段と、無線通信を用いて、受信した前記位置情報及び記憶している前記車両識別情報を、前記事務所システムに送信する位置情報車両識別情報送信手段と、無線通信を用いて、前記事務所システムからの配車指示を受信する配車指示受信手段と、を備え、前記事務所システムは、前記無線通信を用いて、前記車載システムからの前記位置情報及び前記車両識別情報を受信する位置情報車両識別情報受信手段と、受信した前記位置情報及び前記車両識別情報に基づいて、前記先頭車両を特定する先頭車両特定手段と、前記無線通信を用いて、前記配車指示を、前記先頭車両に搭載される前記車載システムに送信する配車指示送信手段と、を備える、ことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、構内システムは、スポットエリア型無線通信を用いて、自構内システムの通信エリア内に新たに進入してきた一台の車載システムだけに対して、位置情報を送信する。次に、車載システムは、スポットエリア型無線通信を用いて、構内システムからの位置情報を受信し、無線通信を用いて、受信した位置情報及び記憶している車両識別情報を、事務所システムに送信する。次に、事務所システムは、無線通信を用いて、車載システムからの位置情報及び車両識別情報を受信し、受信した位置情報及び車両識別情報に基づいて、所定のタクシー乗場構内で待機するタクシー車両の先頭車両を特定し、無線通信を用いて、配車指示を、先頭車両に搭載される車載システムに送信する。そして、車載システムは、無線通信を用いて、事務所システムからの配車指示を受信する。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載のタクシー車両配車システムは、複数のタクシー車両を効率的に配車するためのシステムであって、前記複数のタクシー車両にそれぞれ搭載された車載システムと、所定のタクシー乗場構内で待機する前記タクシー車両のうちの先頭車両とだけ無線通信可能に設置された構内システムと、前記複数のタクシー車両の配車を管理する事務所に装備された事務所システムと、から構成され、前記車載システムは、この車載システムを搭載する前記タクシー車両を識別するための車両識別情報を記憶する車両識別情報記憶手段と、自車載システムが前記構内システムの通信エリア内に進入したときに、スポットエリア型無線通信を用いて、記憶している前記車両識別情報を、前記構内システムに送信する車両識別情報送信手段と、前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記構内システムを介して送信されてくる前記事務所システムからの配車指示を受信する配車指示受信手段と、を備え、前記構内システムは、前記スポットエリア型無線通信を用いて、自構内システムの通信エリア内に新たに進入してきた一台の前記車載システムからの前記車両識別情報を受信する車両識別情報受信手段と、電話網を用いて、前記電話回線上のアドレス及び受信した前記車両識別情報を前記事務所システムに電送するアドレス車両識別情報電送手段と、前記電話網を用いて、前記事務所システムからの配車指示を受信すると共に、前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記事務所システムから電送されてきた配車指示を、前記車載システムに送信する配車指示送受信手段と、を備え、前記事務所システムは、前記電話網を用いて、前記構内システムからの前記アドレス及び前記車両識別情報を受信するアドレス車両識別情報受信手段と、受信した前記アドレス及び前記車両識別情報に基づいて、前記先頭車両を特定する先頭車両特定手段と、前記電話網を用いて、前記車載システムに送信するための配車指示を、前記構内システムに電送する配車指示電送手段と、を備える、ことを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、車載システムは、自車載システムが構内システムの通信エリア内に進入したときに、スポットエリア型無線通信を用いて、記憶している車両識別情報を、構内システムに送信する。次に、構内システムは、スポットエリア型無線通信を用いて、自構内システムの通信エリア内に新たに進入してきた一台の車載システムからの車両識別情報を受信し、電話網を用いて、電話回線上のアドレス及び受信した車両識別情報を事務所システムに電送する。次に、事務所システムは、電話網を用いて、構内システムからのアドレス及び車両識別情報を受信し、受信したアドレス及び車両識別情報に基づいて、所定のタクシー乗場構内で待機するタクシー車両の先頭車両を特定し、電話網を用いて、車載システムに送信するための配車指示を、構内システムに電送する。次に、構内システムは、電話網を用いて、事務所システムからの配車指示を受信すると共に、スポットエリア型無線通信を用いて、事務所システムから電送されてきた配車指示を、車載システムに送信する。そして、車載システムは、スポットエリア型無線通信を用いて、構内システムを介して送信されてくる事務所システムからの配車指示を受信する。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載のタクシー車両配車システムは、複数のタクシー車両を効率的に配車するためのシステムであって、前記複数のタクシー車両にそれぞれ搭載された車載システムと、所定のタクシー乗場構内で待機する前記タクシー車両のうちの先頭車両とだけ無線通信可能に設置された構内システムと、前記複数のタクシー車両の配車を管理する事務所に装備された事務所システムと、から構成され、前記車載システムは、この車載システムを搭載する前記タクシー車両を識別するための車両識別情報を記憶する車両識別情報記憶手段と、自車載システムが前記構内システムの通信エリア内に進入したときに、スポットエリア型無線通信を用いて、記憶している前記車両識別情報を、前記構内システムに送信する車両識別情報送信手段と、前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記構内システムを介して送信されてくる前記事務所システムからの配車指示を受信する配車指示受信手段と、を備え、前記構内システムは、自構内システムが配置されている位置を識別するための位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、前記スポットエリア型無線通信を用いて、自構内システムの通信エリア内に新たに進入してきた一台の前記車載システムからの前記車両識別情報を受信する車両識別情報受信手段と、通信網を用いて、前記位置情報及び受信した前記車両識別情報を前記事務所システムに電送する位置情報車両識別情報電送手段と、前記通信網を用いて、前記事務所システムからの配車指示を受信すると共に、前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記事務所システムから電送されてきた配車指示を、前記車載システムに送信する配車指示送受信手段と、を備え、前記事務所システムは、前記通信網を用いて、前記構内システムからの前記位置情報及び前記車両識別情報を受信する位置情報車両識別情報受信手段と、受信した前記位置情報及び前記車両識別情報に基づいて、前記先頭車両を特定する先頭車両特定手段と、前記通信網を用いて、前記車載システムに送信するための配車指示を、前記構内システムに電送する配車指示電送手段と、を備える、ことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、車載システムは、自車載システムが構内システムの通信エリア内に進入したときに、スポットエリア型無線通信を用いて、記憶している車両識別情報を、構内システムに送信する。次に、構内システムは、スポットエリア型無線通信を用いて、自構内システムの通信エリア内に新たに進入してきた一台の車載システムからの車両識別情報を受信し、所定の通信網を用いて、自構内システムの位置情報及び受信した車両識別情報を事務所システムに電送する。次に、事務所システムは、通信網を用いて、構内システムからの位置情報及び車両識別情報を受信し、受信した位置情報及び車両識別情報に基づいて、所定のタクシー乗場構内で待機するタクシー車両の先頭車両を特定し、通信網を用いて、車載システムに送信するための配車指示を、構内システムに電送する。次に、構内システムは、通信網を用いて、事務所システムからの配車指示を受信すると共に、スポットエリア型無線通信を用いて、事務所システムから電送されてきた配車指示を、車載システムに送信する。そして、車載システムは、スポットエリア型無線通信を用いて、構内システムを介して送信されてくる事務所システムからの配車指示を受信する。
上記課題を解決するためになされた請求項4記載のタクシー車両配車システムは、請求項2又は請求項3記載のタクシー車両配車システムにおいて、前記車載システムは、受信した前記配車指示を了解した旨を入力するための了解入力手段と、前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記了解した旨が入力されたことを示す了解信号を、前記構内システムに送信する了解信号送信手段と、を備え、前記構内システムは、前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記車載システムからの前記了解信号を受信する了解信号を受信すると共に、前記電話網を用いて、この受信した了解信号を前記事務所システムに電送する了解信号送受信手段、を備え、前記事務所システムは、前記電話網を用いて、前記構内システムからの前記了解信号を受信する了解信号受信手段と、前記了解信号の受信の有無を出力する了解信号有無出力手段と、を備える、ことを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、請求項2の処理に加えて、車載システムは、スポットエリア型無線通信を用いて、受信した配車指示を了解した旨を示す了解信号を、構内システムに送信する。次に、構内システムは、スポットエリア型無線通信を用いて、車載システムからの了解信号を受信すると共に、電話網を用いて、この受信した了解信号を事務所システムに電送する。そして、事務所システムは、構内システムからの了解信号の受信の有無を出力する。
上記課題を解決するためになされた請求項5記載のタクシー車両配車システムは、請求項2又は請求項3記載のタクシー車両配車システムにおいて、前記了解信号は、配車指示を受信した前記車載システムの車両識別情報である、ことを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、了解信号として配車指示を受信した車載システムの車両識別情報を利用することにより、送信情報や処理手順がシンプルになる。
上記課題を解決するためになされた請求項6記載のタクシー車両配車システムは、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のタクシー車両配車システムにおいて、前記構内システムは、複数の鉄道駅に割り当てられている前記所定のタクシー乗場にそれぞれ配置される、ことを特徴とする。
請求項6記載の発明によれば、構内システムは、複数の鉄道駅に割り当てられているタクシー乗場にそれぞれ配置される。このようなタクシー乗場には、待機車両が存在することが多いので、効率的な配車が可能になる。
上記課題を解決するためになされた請求項7記載のタクシー車両配車システムは、複数のタクシー車両を効率的に配車するためのシステムであって、前記複数のタクシー車両にそれぞれ搭載された車載システムと、所定のタクシー乗場構内で待機する前記タクシー車両のうちの先頭車両とだけ無線通信可能に設置された構内システムと、前記複数のタクシー車両の配車を管理する事務所に装備された事務所システムと、から構成され、スポットエリア型無線通信を用いて前記先頭車両を特定することにより、この先頭車両に前記構内システムから配車指示を優先的に送信する、ことを特徴とする。
請求項7記載の発明によれば、複数のタクシー車両にそれぞれ搭載された車載システムと、所定のタクシー乗場構内で待機するタクシー車両のうちの先頭車両とだけ無線通信可能に設置された構内システムと、複数のタクシー車両の配車を管理する事務所に装備された事務所システムと、から構成され、スポットエリア型無線通信を用いて先頭車両を特定する。
請求項1記載の発明によれば、スポットエリア型無線通信を利用して、待機時間が最も長いタクシー車両である先頭車両を特定することにより、複数のタクシー車両を効率的に配車することができる。特に、既成のタクシー無線通信も利用するので、安価にシステムを構築できる。
請求項2記載の発明によれば、スポットエリア型無線通信を利用して、待機時間が最も長いタクシー車両である先頭車両を特定することにより、複数のタクシー車両を効率的に配車することができる。特に、タクシー無線通信の困難な場所においてもタクシー乗場を設置可能であるので、本システムの適用場所が拡張される。更に、電話網を用いることにより、構内システムに位置情報を記憶するメモリが不要になるので、構内システムの構成が簡素になる。
請求項3記載の発明によれば、スポットエリア型無線通信を利用して、待機時間が最も長いタクシー車両である先頭車両を特定することにより、複数のタクシー車両を効率的に配車することができる。特に、構内システムと事務所システムとを通信網で接続しているので、本システムの汎用性が高くなる。
請求項4記載の発明によれば、事務所では所定のタクシー乗場における待機車両の有無が判別可能になるので、複数のタクシー車両をより効率的に配車することができる。また、先頭車両では、顧客の乗り込みと同時に配車指示を受信したときには了解した旨を入力しないことも可能であり、こうすることにより、後続車両が配車指示を受信可能になるため、より効率的な配車が可能になる。
請求項5記載の発明によれば、了解信号として配車指示を受信した車載システムの車両識別情報を利用することにより、送信情報や処理手順がシンプルになる。
請求項6記載の発明によれば、構内システムは、複数の鉄道駅に割り当てられているタクシー乗場にそれぞれ配置される。このようなタクシー乗場には、待機車両が存在することが多いので、更に効率的な配車が可能になる。
請求項7記載の発明によれば、スポットエリア型無線通信を利用して先頭車両を特定することにより、待機時間が最も長いタクシー車両を確実に特定できる。したがって、タクシー車両を効率的に配車することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、図1〜図7は本発明の第1実施形態に係り、図8〜図14は本発明の第2実施形態に係り、図15〜図20は本発明の第3実施形態に係る。
[第1実施形態]
図1は、本発明のタクシー車両配車システムの第1実施形態に係る構成を示す図である。図2は、図1の車載システム、構内システム及び事務所システムを例示するブロック図である。図3は、図2の事務所メモリに記憶される先頭車両リストの内容を例示する図である。図4は、図2の事務所システムの表示部上の先頭車両一覧の表示例を示す図である。図5は、鉄道駅に第1実施形態のタクシー車両配車システムを適用した例を示す図である。
図1に示すように、第1実施形態のタクシー車両配車システムは、複数のタクシー車両CRを効率的に配車するためのシステムであって、車載システム1、構内システム2及び事務所システム3を含んで構成される。車載システム1は、複数のタクシー車両CRにそれぞれ搭載されている。車載システム1は、周知のタクシー無線通信を介して、複数のタクシー車両CRの配車を管理する事務所MGに装備された事務所システム3と通信接続される。
また、車載システム1は、周知のDSRC(Dedicated Short Range Communication;狭域通信)等のスポットエリア型無線通信を介して、構内システム2と通信接続される。構内システム2は、所定のタクシー乗場WT構内、例えば、各鉄道駅に割り当てられているタクシー乗場WT構内で待機するタクシー車両CRのうちの先頭車両CRXとだけ無線通信可能に設置されている。構内システム2は、先頭車両CRXが停車する場所の近傍のゲートGTに取り付けられ、DSRC等のスポットエリア型無線通信により、スポット型の通信エリアARに存在する車載システム1とだけ無線通信可能である。
車載システム1は、詳しくは、図2に示すように、車載制御部11、車載メモリ12、タクシー無線機13及び車載無線機14を含んで構成される。車載制御部11は、基本的に、CPU(中央処理装置)、ROM(読み出し専用メモリー)、及びRAM(随時書き込み読み出しメモリー)を含むマイクロコンピュータから構成され、主にスポットエリア型無線通信及びタクシー無線通信に係る制御を司る。
車載メモリ12は、少なくとも、自タクシー車両を識別するための車両識別情報を記憶している。なお、車両識別情報は、自タクシー車両を識別できる情報であればよく、例えば、車両コード、ナンバープレート番号(登録番号)、乗務員名、搭載する車載システム1のID、シリアル番号等であってよい。車載メモリ12は、請求項中の車両識別情報記憶手段に対応する。
タクシー無線機13は、既存の広域無線通信機で構成される。既存の通信機が本システムの一部に利用可能であるので、コストアップを抑制できる。タクシー無線機13は、請求項中の位置情報車両識別情報送信手段、配車指示受信手段に対応する。車載無線機14は、スポットエリア型無線通信を行うための送受信機能を備える。スポットエリア型無線通信は、上述のように、周知のDSRCが採用され、例えば、5.8GHz帯の電波を使用する。車載無線機14は、請求項中の位置情報受信手段に対応する。
構内システム2は、詳しくは、図2に示すように、構内制御部21、構内メモリ22及び構内無線機23を含んで構成される。構内制御部21は、基本的に、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータから構成され、主にスポットエリア型無線通信に係る制御を司る。
構内メモリ22は、少なくとも、自構内システム2が配置されている位置を識別するための位置情報を記憶している。なお、位置情報は、自システム2を識別できる情報であればよく、例えば、設置場所名、緯度経度、住所等である。構内メモリ22は、請求項中の位置情報記憶手段に対応する。
構内無線機23は、スポットエリア型無線通信を行うための送受信機能を備える。スポットエリア型無線通信は、上述のように、周知のDSRCが採用され、例えば、5.8GHz帯の電波を使用して、所定のスポット型の通信エリアARを形成し、このエリアAR内に存在するひとつの車載システム1(例えば、先頭車両CRXに搭載された車載システム1)とだけ無線通信可能とする。構内無線機23は、請求項中の位置情報送信手段に対応する。
事務所システム3は、詳しくは、図2に示すように、汎用のPC(パーソナルコンピュータ)31及び、上記タクシー無線機13と無線通信するタクシー無線機32を含んで構成される。タクシー無線機32は、請求項中の位置情報車両識別情報受信手段、配車指示送信手段に対応する。
PC31は、事務所制御部311、事務所メモリ312、表示部313を含む。事務所制御部311は、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータであり、主にタクシー車両CRの配車管理に係る制御を司る。事務所メモリ312は、例えば、ハードディスクドライブであり、表示部313は、例えば、LCDモニタである。事務所制御部311は、請求項中の先頭車両特定手段に対応する。
事務所メモリ312は、図3に示すように、タクシー無線通信を利用して受け取った、車両識別情報及び位置情報を先頭車両リスト312aとして記憶する。構内システム2は、例えば、図5に示すように、鉄道のA駅、B駅及びC駅のそれぞれのタクシー乗場WT構内に設置されており、事務所メモリ312は、それぞれの構内システム2からタクシー無線通信を利用して受け取った、各先頭車両を示す車両識別情報及び各構内システム2の設置場所を示す位置情報を先頭車両リスト312aとして記憶している。
表示部313は、図4に示すように、上記先頭車両リスト312aに基づいて生成された、先頭車両一覧313aを表示する。先頭車両一覧313aは、先頭車両リスト312aに対応して車両識別情報及び位置情報から構成される。
続いて、図5〜図7を用いて、第1実施形態における、構内システム、事務所システム間のデータのやりとり、並びに、処理手順について説明する。図5は、上述した通りであり、図6は、図5のタクシー車両配車システムにおける車載システム、構内システム、事務所システム間のデータのやりとりを示す通信シーケンス図である。図7は、図6の事務所システムの処理手順を示すフローチャートである。
図5に示すように、構内システム2はそれぞれ、鉄道のA駅、B駅及びC駅のタクシー乗場WT構内における先頭車両CRXの停車場所近傍に設置されている。各構内システム2は、先頭車両CRXに搭載された車載システム1とだけ無線通信可能な通信エリアARを形成し、一定周期Tで位置情報を送信する。各構内システム2の構成は、図2で示した通りである。また、タクシー車両CRである1a号車、2a号車、3a号車、1b号車及び1c号車にはそれぞれ、図2で示した車載システム1が搭載されている。また、各タクシー車両CRを管理する事務所MGには、図2で示した事務所システム3が装備されている。1a号車、2a号車、3a号車、1b号車及び1c号車と構内システム2とはスポットエリア型無線通信を用いて通信し、1a号車、2a号車、3a号車、1b号車及び1c号車と事務所システム3とは、タクシー無線通信を用いて通信する。
また、1a号車、2a号車、3a号車、1b号車及び1c号車はそれぞれ、車両識別情報として車両コード「1a」、「2a」、「3a」、「1b」及び「1c」を有し、A駅、B駅及びC駅の構内システム2はそれぞれ、位置情報として「A駅」、「B駅」及び「C駅」を有するものとする。また、A駅には、先頭車両である1a号車と、後続車両である2a号車、3a号車が停車中であり、B駅には、先頭車両である1b号車が停車中であり、C駅には、先頭車両である1c号車が停車中であるとする。
このような構成において、A駅における通信エリアARから1a号車が退出し、替わって、この通信エリアARに2a号車が新たに進入した場合を想定する。この場合、図6において、2a号車に搭載される車載システム1がA駅の構内システム2の通信エリアARに進入すると(ステップT101)、この車載システム1はA駅の構内システム2とスポットエリア型無線通信を行い、A駅の構内システム2から送信されてくる(ステップT201)、位置情報「A駅」を受信する(ステップT102)。
次に、2a号車に搭載される車載システム1は、車載メモリ12から車両識別情報「2a」を読みだし(ステップT103)、読みだした車両識別情報「2a」及び受信した位置情報「A駅」を、タクシー無線通信を用いて、事務所システム3に送信する(ステップT104)。
これらを受信すると、事務所システム3は、事務所メモリ312内の先頭車両リスト312aの「A駅」に対応する先頭車両を「2a号車」に書き換え(ステップT301)、これを表示部313の画面に先頭車両一覧313aとして表示する(ステップT302)。
なお、ここでは、A駅で待機するタクシー車両を例示したが、他の駅で待機するタクシー車両の場合も同様である。
事務所システム3の処理手順は、詳細には、図7のフローチャートに示すように、電源ONされると(ステップS301のN)、タイマ値tをゼロにセットした後(ステップS302)、一定時間T経過するのを待機している(ステップS303のN)。
次に、一定時間T経過して(ステップS303のY)、位置情報X、車両識別情報Yを受信すると(ステップS304のY)、事務所システム3は、待機車両ありを示す情報を設定して(ステップS305)、事務所メモリ312内の位置情報Xに対応する先頭車両リスト312aの内容を車両識別情報Yに書き換え(ステップS306)、表示部313上の位置情報Xに対応する先頭車両一覧313aの表示内容を車両識別情報Yにする(ステップS307)。
一方、事務所システム3は、位置情報X、車両識別情報Yを受信しなかった場合(ステップS304のN)、待機車両なしを示す情報を設定して(ステップS308)、事務所メモリ312内の位置情報Xに対応する先頭車両リスト312aの内容を消去し(ステップS309)、表示部313上の位置情報Xに対応する先頭車両一覧313aの表示内容を「待機車両なし」にする(ステップS310)。
このように、第1実施形態によれば、スポットエリア型無線通信を利用して、待機時間が最も長いタクシー車両である先頭車両CRXを特定することにより、複数のタクシー車両を効率的に配車することができる。特に、第1実施形態では、既成のタクシー無線通信も利用するので、安価にシステムを構築できる。
なお、第1実施形態において、車載システム1と事務所システム3との通信は、タクシー無線以外にも、携帯電話、衛星通信等を使用してもよい。これらにより、本タクシー車両配車システムの適用範囲が拡張される。
[第2実施形態]
図8は、本発明のタクシー車両配車システムの第2実施形態に係る構成を示す図である。図9は、図8の車載システム、構内システム及び事務所システムを例示するブロック図である。図10(A)は、図9の車載システムの装着例、図10(B)は、図10(A)の車載システムによる配車指示の表示例を示す図である。図11は、図9の事務所システムの表示部上の先頭車両一覧の表示例を示す図である。図12は、鉄道駅に第2実施形態のタクシー車両配車システムを適用した例を示す図である。
図8に示すように、第2実施形態のタクシー車両配車システムは、複数のタクシー車両CRを効率的に配車するためのシステムであって、車載システム4、構内システム5及び事務所システム6を含んで構成される。車載システム4は、複数のタクシー車両CRにそれぞれ搭載されている。構内システム5と事務所システム6とは、電話網TNを介して通信接続されている。
車載システム4は、周知のDSRC等のスポットエリア型無線通信を介して、構内システム5と通信接続される。構内システム5は、所定のタクシー乗場WT構内、例えば、各鉄道駅に割り当てられているタクシー乗場WT構内で待機するタクシー車両CRのうちの先頭車両CRXとだけ無線通信可能に設置されている。構内システム5は、先頭車両CRXが停車する場所の近傍のゲートGTに取り付けられ、DSRC等のスポットエリア型無線通信により、スポット型の通信エリアARに存在する車載システム4とだけ無線通信可能である。
車載システム4は、詳しくは、図9に示すように、車載制御部41、車載メモリ42、車載無線機44、ボタン45及び表示部46を含んで構成される。車載制御部41は、基本的に、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータから構成され、主にスポットエリア型無線通信に係る制御を司る。
車載メモリ42は、少なくとも、自タクシー車両を識別するための車両識別情報を記憶している。なお、車両識別情報は、自タクシー車両を識別できる情報であればよく、例えば、車両コード、ナンバープレート番号(登録番号)、乗務員名、搭載する車載システム4のID、シリアル番号等であってよい。車載メモリ42は、請求項中の車両識別情報記憶手段に対応する。
車載無線機44は、スポットエリア型無線通信を行うための送受信機能を備える。スポットエリア型無線通信は、上述のように、周知のDSRCが採用され、例えば、5.8GHz帯の電波を使用する。ボタン45は、受信した配車指示を了解した旨を入力するためのもので、請求項中の了解入力手段に対応する。表示部46は、事務所システム6からの配車指示46aを表示する。車載無線機44は、請求項中の車両識別情報送信手段、配車指示受信手段、了解信号送信手段に対応する。
車載システム4は、例えば、図10(A)に示すように、タクシー車両において、メータMTやステアリングホイールSWが配置されるフロント部のインストルメンツパネルIMに装着される。図10(B)に示すように、車載システム4の表示部46には、配車先等の情報を含んだ配車指示46aが表示される。表示部46の右横には、配車指示46aを了解した旨を入力するためのボタン45が配置されている。
構内システム5は、詳しくは、図9に示すように、構内制御部51、構内無線機53及びモデム54を含んで構成される。構内制御部51は、基本的に、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータから構成され、主にスポットエリア型無線通信及び電話網を用いた通信に係る制御を司る。
構内無線機53は、スポットエリア型無線通信を行うための送受信機能を備える。スポットエリア型無線通信は、上述のように、周知のDSRCが採用され、例えば、5.8GHz帯の電波を使用して、所定のスポット型の通信エリアARを形成し、このエリアAR内に存在するひとつの車載システム4(例えば、先頭車両CRXに搭載された車載システム4)とだけ無線通信可能とする。構内無線機53は、請求項中の車両識別情報受信手段、配車指示送受信手段、了解信号送受信手段に対応する。
モデム54は、電話網TNを介して、事務所システム3のモデム62に通信接続するための装置である。モデム54は、請求項中のアドレス車両識別情報電送手段、配車指示送受信手段、了解信号送受信手段に対応する。電話網TNには、有線電話網のみならず、携帯電話やPHS等の無線電話網が含まれていてもよい。無線電話網を利用することより、構内システム5の新設が容易となり、本タクシー車両配車システムの適用場所がより拡張される。
事務所システム6は、詳しくは、図9に示すように、汎用のPC61及びモデム62を含んで構成される。PC61は、事務所制御部611、事務所メモリ612、表示部613を含む。事務所制御部611は、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータであり、主にタクシー車両CRの配車管理及び電話網を用いた通信に係る制御を司る。事務所制御部611は、請求項中の先頭車両特定手段に対応する。事務所メモリ612は、例えば、ハードディスクドライブであり、表示部613は、例えば、LCDモニタである。モデム62は、電話網TNを介して、構内システム2のモデム54に通信接続するための装置である。モデム62は、請求項中のアドレス車両識別情報受信手段、配車指示電送手段、了解信号受信手段に対応する。
事務所メモリ612は、図3で先頭車両リスト312aとして示したような、車両識別情報及び位置情報を記憶する。詳しくは、構内システム5は、例えば、図12に示すように、鉄道のA駅、B駅及びC駅のそれぞれのタクシー乗場WT構内に設置されており、事務所メモリ612は、それぞれの構内システム5から電話網TNを利用して受け取った、各先頭車両を示す車両識別情報及び各構内システム5の設置場所を示す位置情報を先頭車両リストとして記憶している。表示部613は、図4で示したような先頭車両リストに基づいて生成された先頭車両一覧を表示する。
また、表示部613は、先頭車両リスト及び配車指示に対する車載システム4からの了解信号に基づいて生成された、図11で示すような、配車状況一覧613aを表示する。補足すると、配車状況一覧613aは、各駅における、配車指示状況及びその結果が表示される。すなわち、配車指示状況欄は、各駅のタクシー乗場の先頭車両に対して配車指示が出されたか否かを示し、結果欄は、その先頭車両が配車指示を了解したか否かを示す。表示部613は、請求項中の了解信号有無出力手段に対応する。
続いて、図12〜図14を用いて、第2実施形態における、構内システム、事務所システム間のデータのやりとり、並びに、処理手順について説明する。図12は、上述した通りであり、図13は、図12のタクシー車両配車システムにおける車載システム、構内システム、事務所システム間のデータのやりとりを示す通信シーケンス図である。図14は、図9の事務所システムの処理手順を示すフローチャートである。
図12に示すように、構内システム5はそれぞれ、鉄道のA駅、B駅及びC駅のタクシー乗場WT構内における先頭車両CRXの停車場所近傍に設置されている。各構内システム5は、先頭車両CRXに搭載された車載システム4とだけ無線通信可能な通信エリアARを形成する。各構内システム5の構成は、図9で示した通りである。また、タクシー車両CRである1a号車、2a号車、3a号車、1b号車、2b号車、3b号車、1c号車、2c号車及び3c号車にはそれぞれ、図9で示した車載システム4が搭載されている。また、各タクシー車両CRを管理する事務所MGには、図9で示した事務所システム6が装備されている。1a号車、2a号車、3a号車、1b号車、2b号車、3b号車、1c号車、2c号車及び3c号車と構内システム5とはスポットエリア型無線通信を用いて通信し、構内システム5と事務所システム6とは電話網TNを用いて通信する。
また、1a号車、2a号車、3a号車、1b号車、2b号車、3b号車、1c号車、2c号車及び3c号車はそれぞれ、車両識別情報として車両コード「1a」、「2a」、「3a」、「1b」、「2b」、「3b」、「1c」、「2c」及び「3c」を有し、A駅、B駅及びC駅の構内システム5はそれぞれ、位置情報として「A駅」、「B駅」及び「C駅」を有するものとする。また、A駅には、先頭車両である1a号車と、後続車両である2a号車、3a号車が停車中であり、B駅には、先頭車両である1b号車と、後続車両である2b号車、3b号車が停車中であり、C駅には、先頭車両である1c号車と、後続車両である2c号車、3c号車が停車中であるとする。
このような構成において、事務所MGに対して、A駅近くの依頼客から配車依頼があった場合を想定する。この場合、図13において、事務所システム6は、A駅近くの依頼客から配車依頼を受けると(ステップT601)、この配車依頼を示す配車情報が入力され(ステップT602)、この配車情報に基づく配車指示が、A駅の構内システム5を介して、A駅で待機する1a号車に搭載される車載システム4に送信される(ステップT603)。
次に、1a号車に搭載される車載システム4は、配車指示を受信すると(ステップT401)、この配車指示を図10(B)に示すようなイメージで表示部46上に表示する(ステップT402)。次に、車載システム4は、「了解」の旨を入力する上記ボタン45がONされると(ステップT403)、車載メモリ42から車両識別情報「1a」を読みだし(ステップT404)、この読みだした車両識別情報「1a」を、A駅の構内システム5を介して、事務所システム6に送信する(ステップT405)。なお、A駅の構内システム5から事務所システム6に車両識別情報「1a」を送信するときには、A駅を特定するためのA駅の構内システム5のアドレス(電話番号も含む)が同時に送信される。
そして、事務所システム6は、車両識別情報「1a」を受信すると(ステップT604)、A駅の先頭車両である1a号車に配車指示できたことを図11に示すようなイメージで表示部613上に表示する(ステップT605)。
なお、ここでは、A駅で待機するタクシー車両に対して配車指示が出される例を示したが、B駅やC駅の近くの依頼客から配車依頼があった場合には、それらの駅で待機するタクシー車両に対して配車指示が出される。この振り分けは、事務所システム6の事務所制御部611にて行われる。
事務所システム6の処理手順は、詳細には、図14のフローチャートに示すように、電源ONされると(ステップS601のN)、配車指示情報Zを入力待機し(ステップS602のN)、配車指示情報Zの入力があると(ステップS602のY)、タイマ値tをゼロにセットする(ステップS603)。配車指示情報Zは、例えば、図10(B)の46aに示すような、配車場所及び依頼者名等の情報である。なお、タイマ値tをゼロにすると同時に、事務所システム6は、配車指示情報Zに基づいて決定した車載システム4に対して、これに対応する構内システム5を介して、配車指示を送信する。
次に、事務所システム6は、配車指示が了解されたことを示すための車載システム4からの車両識別情報Yを受信待機しており(ステップS604のN及びステップS607のN)、この車両識別情報Yを受信すると(ステップS604のY)、事務所メモリ612内の先頭車両リストを参照しつつ、例えば、A駅の先頭車両に対する配車指示成功を示す情報を設定して(ステップS605)、この旨を図11に示すようなイメージで表示部613上に表示する(ステップS606)。なお、ステップS604及びステップS607で受信待機されている車両識別情報Yは請求項中の了解信号に対応するが、了解信号は車両識別情報Y以外の信号であってもよい。要は、配車指示されたタクシー車両がこれを了解したことを特定できる情報であればよい。但し、了解信号として車両識別情報を利用することにより、送信情報や処理手順がシンプルになる。
一方、上記タイマ値tをゼロにした後一定時間τ経過しても、車両識別情報Yを受信することができないときには(ステップS604のN及びステップS607のY)、事務所システム6は、事務所メモリ612内の先頭車両リストを参照しつつ、例えば、A駅に待機車両がないことを示す情報を設定して(ステップS608)、この旨を表示部613上に表示する(ステップS606)。
このように、第2実施形態によれば、スポットエリア型無線通信を利用して、待機時間が最も長いタクシー車両である先頭車両CRXを特定することにより、複数のタクシー車両を効率的に配車することができる。特に、第2実施形態では、タクシー無線通信の困難な場所においてもタクシー乗場を設置可能であるので、本システムの適用場所が拡張される。更に、電話網TNを用いることにより、構内システムに位置情報を記憶するメモリが不要になるので、構内システムの構成が簡素になる。
また、事務所MGでは所定のタクシー乗場WTにおける待機車両の有無が判別可能であるので、複数のタクシー車両CRをより効率的に配車することができる。また、先頭車両CRXでは、顧客の乗り込みと同時に配車指示を受信したときには、配車指示を了解した旨を入力しないことも可能であり、こうすることにより、後続車両が配車指示を受信可能になるため、更に効率的な配車が可能になる。
[第3実施形態]
図15は、本発明のタクシー車両配車システムの第3実施形態に係る構成を示す図である。図16は、図15の車載システム、構内システム及び事務所システムを例示するブロック図である。図17は、事務所メモリに記憶される位置情報と構内システムの設置場所との関係を示すテーブルを例示する図である。図18は、鉄道駅に第3実施形態のタクシー車両配車システムを適用した例を示す図である。
図15に示すように、第3実施形態のタクシー車両配車システムは、複数のタクシー車両CRを効率的に配車するためのシステムであって、車載システム7、構内システム8及び事務所システム9を含んで構成される。車載システム7は、複数のタクシー車両CRにそれぞれ搭載されている。構内システム8と事務所システム9とは、所定の通信網CNを介して通信接続されている。通信網CNは、例えば、インターネット、ケーブルTV網、電力系網、衛星通信網、又は、これらを組み合わせたネットワークである。但し、通信網CNには、通信網TNのように回線自体に位置情報が割り当てられてないものも含まれる。
車載システム7は、周知のDSRC等のスポットエリア型無線通信を介して、構内システム8と通信接続される。構内システム8は、所定のタクシー乗場WT構内、例えば、各鉄道駅に割り当てられているタクシー乗場WT構内で待機するタクシー車両CRのうちの先頭車両CRXとだけ無線通信可能に設置されている。構内システム8は、先頭車両CRXが停車する場所の近傍のゲートGTに取り付けられ、DSRC等のスポットエリア型無線通信により、スポット型の通信エリアARに存在する車載システム7とだけ無線通信可能である。
車載システム7は、詳しくは、図16に示すように、車載制御部71、車載メモリ72、車載無線機74、ボタン75及び表示部76を含んで構成される。車載制御部71は、基本的に、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータから構成され、主にスポットエリア型無線通信に係る制御を司る。
車載メモリ72は、少なくとも、自タクシー車両を識別するための車両識別情報を記憶している。なお、車両識別情報は、自タクシー車両を識別できる情報であればよく、例えば、車両コード、ナンバープレート番号(登録番号)、乗務員名、搭載する車載システム7のID、シリアル番号等であってよい。車載メモリ72は、請求項中の車両識別情報記憶手段に対応する。
車載無線機74は、スポットエリア型無線通信を行うための送受信機能を備える。スポットエリア型無線通信は、上述のように、周知のDSRCが採用され、例えば、5.8GHz帯の電波を使用する。ボタン75は、受信した配車指示を了解した旨を入力するためのもので、請求項中の了解入力手段に対応する。表示部76は、事務所システム9からの配車指示46aを表示する。車載無線機74は、請求項中の車両識別情報送信手段、配車指示受信手段、了解信号送信手段に対応する。
車載システム7は、例えば、図10(A)に示したように、タクシー車両において、メータやステアリングホイールが配置されるフロント部のインストルメンツパネルに装着される。また、図10(B)に示したように、車載システム7の表示部には、配車先等の情報を含んだ配車指示が表示される。表示部の右横には、配車指示を了解した旨を入力するためのボタンが配置されている。
構内システム8は、詳しくは、図16に示すように、構内制御部81、構内メモリ82、構内無線機83及びモデム84を含んで構成される。構内制御部81は、基本的に、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータから構成され、主にスポットエリア型無線通信及び通信網を用いた通信に係る制御を司る。
構内メモリ82は、少なくとも、自構内システム8が配置されている位置を識別するための位置情報を記憶している。なお、位置情報は、自システム8を識別できる情報であればよく、例えば、設置場所名、緯度経度、住所等である。構内メモリ82は、請求項中の位置情報記憶手段に対応する。
構内無線機83は、スポットエリア型無線通信を行うための送受信機能を備える。スポットエリア型無線通信は、上述のように、周知のDSRCが採用され、例えば、5.8GHz帯の電波を使用して、所定のスポット型の通信エリアARを形成し、このエリアAR内に存在するひとつの車載システム7(例えば、先頭車両CRXに搭載された車載システム7)とだけ無線通信可能とする。構内無線機83は、請求項中の車両識別情報受信手段、配車指示送受信手段、了解信号送受信手段に対応する。
モデム84は、通信網CNを介して、事務所システム3のモデム92に通信接続するための装置である。モデム84は、請求項中の位置情報車両識別情報電送手段、配車指示送受信手段、了解信号送受信手段に対応する。通信網CNには、有線のみならず、無線通信網が含まれていてもよい。無線通信網を利用することより、構内システム8の新設が容易となり、本タクシー車両配車システムの適用場所がより拡張される。
事務所システム9は、詳しくは、図16に示すように、汎用のPC91及びモデム92を含んで構成される。PC91は、事務所制御部911、事務所メモリ912、表示部913を含む。事務所制御部911は、CPU、ROM、及びRAMを含むマイクロコンピュータであり、主にタクシー車両CRの配車管理及び通信網を用いた通信に係る制御を司る。事務所制御部911は、請求項中の先頭車両特定手段に対応する。事務所メモリ912は、例えば、ハードディスクドライブであり、表示部913は、例えば、LCDモニタである。モデム92は、通信網CNを介して、構内システム2のモデム84に通信接続するための装置である。モデム92は、請求項中の位置情報車両識別情報受信手段、配車指示電送手段、了解信号受信手段に対応する。
事務所メモリ912は、図3で先頭車両リスト312aとして示したような、車両識別情報及び位置情報を記憶する。詳しくは、構内システム8は、例えば、図18に示すように、鉄道のA駅、B駅及びC駅のそれぞれのタクシー乗場WT構内に設置されており、事務所メモリ912は、それぞれの構内システム8から通信網CNを利用して受け取った、各先頭車両を示す車両識別情報及び各構内システム8の設置場所を示す位置情報を先頭車両リストとして記憶している。また、事務所メモリ912は、図17に示すような各構内システムの上記位置情報と各構内システムの設置場所との関係を示すテーブルを記憶している。
表示部913は、図4で示したような先頭車両リストに基づいて生成された先頭車両一覧を表示する。また、表示部913は、先頭車両リスト及び配車指示に対する車載システム7からの了解信号に基づいて生成された、図11で示したような、配車状況一覧を表示する。表示部913は、請求項中の了解信号有無出力手段に対応する。
続いて、図18〜図20を用いて、第3実施形態における、構内システム、事務所システム間のデータのやりとり、並びに、処理手順について説明する。図18は、上述した通りであり、図19は、図18のタクシー車両配車システムにおける車載システム、構内システム、事務所システム間のデータのやりとりを示す通信シーケンス図である。図20は、図16の事務所システムの処理手順を示すフローチャートである。
図18に示すように、構内システム8はそれぞれ、鉄道のA駅、B駅及びC駅のタクシー乗場WT構内における先頭車両CRXの停車場所近傍に設置されている。各構内システム8は、先頭車両CRXに搭載された車載システム7とだけ無線通信可能な通信エリアARを形成する。各構内システム8の構成は、図16で示した通りである。また、タクシー車両CRである1a号車、2a号車、3a号車、1b号車、2b号車、3b号車、1c号車、2c号車及び3c号車にはそれぞれ、図16で示した車載システム7が搭載されている。また、各タクシー車両CRを管理する事務所MGには、図16で示した事務所システム9が装備されている。1a号車、2a号車、3a号車、1b号車、2b号車、3b号車、1c号車、2c号車及び3c号車と構内システム8とはスポットエリア型無線通信を用いて通信し、構内システム8と事務所システム9とは通信網CNを用いて通信する。
また、1a号車、2a号車、3a号車、1b号車、2b号車、3b号車、1c号車、2c号車及び3c号車はそれぞれ、車両識別情報として車両コード「1a」、「2a」、「3a」、「1b」、「2b」、「3b」、「1c」、「2c」及び「3c」を有し、A駅、B駅及びC駅の構内システム8はそれぞれ、位置情報として「A駅」、「B駅」及び「C駅」を有するものとする。また、A駅には、先頭車両である1a号車と、後続車両である2a号車、3a号車が停車中であり、B駅には、先頭車両である1b号車と、後続車両である2b号車、3b号車が停車中であり、C駅には、先頭車両である1c号車と、後続車両である2c号車、3c号車が停車中であるとする。
このような構成において、事務所MGに対して、A駅近くの依頼客から配車依頼があった場合を想定する。この場合、図19において、事務所システム9は、A駅近くの依頼客から配車依頼を受けると(ステップT901)、この配車依頼を示す配車情報が入力され(ステップT902)、この配車情報に基づく配車指示が、A駅の構内システム8を介して、A駅で待機する1a号車に搭載される車載システム7に送信される(ステップT903)。
次に、1a号車に搭載される車載システム7は、配車指示を受信すると(ステップT701)、この配車指示を図10(B)に示したようなイメージで表示部76上に表示する(ステップT702)。次に、車載システム7は、「了解」の旨を入力する上記ボタン75がONされると(ステップT703)、車載メモリ72から車両識別情報「1a」を読みだし(ステップT704)、この読みだした車両識別情報「1a」を、A駅の構内システム8を介して、事務所システム9に送信する(ステップT705)。なお、A駅の構内システム8から事務所システム9に車両識別情報「1a」を送信するときには、A駅を特定するためのA駅の構内システム8の位置情報(電話番号も含む)が同時に送信される。
次に、A駅の構内システム8は、車両識別情報「1a」を受信すると(ステップT801)、構内メモリ82から、自システム8が配置されている位置を識別するための位置情報「10」を読出して(ステップT802)、受信した車両識別情報「1a」及び読出した位置情報「10」を、上記通信網CNを介して事務所システム9に送信する(ステップT802)。
そして、事務所システム9は、車両識別情報「1a」及び位置情報「10」を受信すると(ステップT904)、位置情報「10」からA駅を特定して(ステップT905)、A駅の先頭車両である1a号車に配車指示できたことを図11に示したようなイメージで表示部913上に表示する(ステップT906)。
なお、ここでは、A駅で待機するタクシー車両に対して配車指示が出される例を示したが、B駅やC駅の近くの依頼客から配車依頼があった場合には、それらの駅で待機するタクシー車両に対して配車指示が出される。この振り分けは、事務所システム9の事務所制御部911にて行われる。
事務所システム9の処理手順は、詳細には、図20のフローチャートに示すように、電源ONされると(ステップS901のN)、配車指示情報Zを入力待機し(ステップS902のN)、配車指示情報Zの入力があると(ステップS902のY)、タイマ値tをゼロにセットする(ステップS903)。配車指示情報Zは、例えば、図10(B)の46aに示したような、配車場所及び依頼者名等の情報である。なお、タイマ値tをゼロにすると同時に、事務所システム9は、配車指示情報Zに基づいて決定した車載システム7に対して、これに対応する構内システム8を介して、配車指示を送信する。
次に、事務所システム9は、配車指示が了解されたことを示すための車載システム7からの車両識別情報Y及び構内システムを識別するための位置情報Pを受信待機しており(ステップS904のN及びステップS907のN)、車両識別情報Y及び位置情報Pを受信すると(ステップS904のY)、配車指示成功を示す情報を設定して(ステップS905)、事務所メモリ912内の先頭車両リストを参照しつつ、位置情報Pから構内システムを特定して(ステップS906)、この旨を図11に示したようなイメージで表示部913上に表示する(ステップS909)。
なお、ステップS904及びステップS907で受信待機されている車両識別情報Yは請求項中の了解信号に対応するが、了解信号は車両識別情報Y以外の信号であってもよい。要は、配車指示されたタクシー車両がこれを了解したことを特定できる情報であればよい。但し、了解信号として車両識別情報を利用することにより、送信情報や処理手順がシンプルになる。
一方、上記タイマ値tをゼロにした後一定時間τ経過しても、車両識別情報Yを受信することができないときには(ステップS904のN及びステップS907のY)、事務所システム9は、事務所メモリ912内の先頭車両リストを参照しつつ、例えば、A駅に待機車両がないことを示す情報を設定して(ステップS908)、この旨を表示部913上に表示する(ステップS906)。
このように、第3実施形態によれば、スポットエリア型無線通信を利用して、待機時間が最も長いタクシー車両である先頭車両CRXを特定することにより、複数のタクシー車両を効率的に配車することができる。特に、第3実施形態では、特に、構内システムと事務所システムとを通信網CNで接続しているので、システムの汎用性が高くなる。
また、事務所MGでは所定のタクシー乗場WTにおける待機車両の有無が判別可能であるので、複数のタクシー車両CRをより効率的に配車することができる。また、先頭車両CRXでは、顧客の乗り込みと同時に配車指示を受信したときには、配車指示を了解した旨を入力しないことも可能であり、こうすることにより、後続車両が配車指示を受信可能になるため、更に効率的な配車が可能になる。
[変形例]
図21は、上記第1〜第3実施形態の変形例を示す図である。第1〜第3実施形態では、構内システム2、5、8の通信エリアARをタクシー乗場WT構内の先頭車両が停車する場所の近傍のゲートGTに取り付けるようにしたが、構内システム2、5、8はこれ以外の場所に設置してもよい。例えば、図21に示すように、タクシー乗場WT以外のタクシープールに複数のタクシー車両CRが停車し、必要に応じて、それらの先頭車両がタクシー乗場WTに移動する場所もある。このような場合には、複数のタクシー車両CRの先頭車両が停車する場所の近傍のゲートGTに、構内システム2、5、8を取り付けるようにする。これにより、本タクシー車両配車システムの適用範囲が更に拡張できる。
以上説明したように、本発明の実施形態によると、スポットエリア型無線通信を利用して、待機時間が最も長いタクシー車両である先頭車両を特定することにより、複数のタクシー車両を効率的に配車することができる、すなわち、実車率を向上させることができる。また、タクシー車両の乗務員は、降車せずに事務所からの配車指示を待つだけでよくなるうえに、接客の負担も軽減される。
なお、上記実施形態では、車載システムと構内システムとの通信は、5.8GHz帯の電波のDSRCを利用したが、スポットエリア型無線通信を実現できるできる通信方式であれば、これ以外の周波数帯の電波、光、赤外線、超音波等を利用してもよい。また、上記実施形態では、構内システムを鉄道駅に設置する例を示したが、駅以外でも、デパート、商店街、ホテル、公的機関、イベント会場等、複数のタクシー車両が待機する場所に、構内システムを設置してもよい。
本発明のタクシー車両配車システムの第1実施形態に係る構成を示す図である。 図1の車載システム、構内システム及び事務所システムを例示するブロック図である。 図2の事務所メモリに記憶される先頭車両リストの内容を例示する図である。 図2の事務所システムの表示部上の先頭車両一覧の表示例を示す図である。 鉄道駅に第1実施形態のタクシー車両配車システムを適用した例を示す図である。 図5のタクシー車両配車システムにおける車載システム、構内システム、事務所システム間のデータのやりとりを示す通信シーケンス図である。 図6の事務所システムの処理手順を示すフローチャートである。 本発明のタクシー車両配車システムの第2実施形態に係る構成を示す図である。 図8の車載システム、構内システム及び事務所システムを例示するブロック図である。 図10(A)は、図9の車載システムの装着例、図10(B)は、図10(A)の車載システムによる配車指示の表示例を示す図である。 図9の事務所システムの表示部上の先頭車両一覧の表示例を示す図である。 鉄道駅に第2実施形態のタクシー車両配車システムを適用した例を示す図である。 図12のタクシー車両配車システムにおける車載システム、構内システム、事務所システム間のデータのやりとりを示す通信シーケンス図である。 図9の事務所システムの処理手順を示すフローチャートである。 本発明のタクシー車両配車システムの第3実施形態に係る構成を示す図である。 図15の車載システム、構内システム及び事務所システムを例示するブロック図である。 事務所メモリに記憶される位置情報と構内システムの設置場所との関係を示すテーブルを例示する図である。 鉄道駅に第3実施形態のタクシー車両配車システムを適用した例を示す図である。 図18のタクシー車両配車システムにおける車載システム、構内システム、事務所システム間のデータのやりとりを示す通信シーケンス図である。 図16の事務所システムの処理手順を示すフローチャートである。 第1〜第3実施形態の変形例を示す図である。 従来のタクシー車両の配車方法を説明するための図である。
符号の説明
1、4、7 車載システム
2、5、8 構内システム
3、6、9 事務所システム
11、41、71 車載制御部
12、42、72 車載メモリ
13 タクシー無線機
14、44、74 車載無線機
21、51、81 構内制御部
22、82 構内メモリ
23、53、83 構内無線機
31、61、91 PC
54、62、92 モデム
32 タクシー無線機
311、611、911 事務所制御部
312、612、912 事務所メモリ
313、613、913 表示部

Claims (7)

  1. 複数のタクシー車両を効率的に配車するためのシステムであって、
    前記複数のタクシー車両にそれぞれ搭載された車載システムと、
    所定のタクシー乗場構内で待機する前記タクシー車両のうちの先頭車両とだけ無線通信可能に設置された構内システムと、
    前記複数のタクシー車両の配車を管理する事務所に装備された事務所システムと、
    から構成され、
    前記構内システムは、
    自構内システムが配置されている位置を識別するための位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
    スポットエリア型無線通信を用いて、自構内システムの通信エリア内に新たに進入してきた一台の前記車載システムだけに対して、前記位置情報を送信する位置情報送信手段と、
    を備え、
    前記車載システムは、
    自車載システムが前記構内システムの通信エリア内に進入したときに、前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記構内システムからの前記位置情報を受信する位置情報受信手段と、
    この車載システムを搭載する前記タクシー車両を識別するための車両識別情報を記憶する車両識別情報記憶手段と、
    無線通信を用いて、受信した前記位置情報及び記憶している前記車両識別情報を、前記事務所システムに送信する位置情報車両識別情報送信手段と、
    無線通信を用いて、前記事務所システムからの配車指示を受信する配車指示受信手段と、
    を備え、
    前記事務所システムは、
    前記無線通信を用いて、前記車載システムからの前記位置情報及び前記車両識別情報を受信する位置情報車両識別情報受信手段と、
    受信した前記位置情報及び前記車両識別情報に基づいて、前記先頭車両を特定する先頭車両特定手段と、
    前記無線通信を用いて、前記配車指示を、前記先頭車両に搭載される前記車載システムに送信する配車指示送信手段と、
    を備える、
    ことを特徴とするタクシー車両配車システム。
  2. 複数のタクシー車両を効率的に配車するためのシステムであって、
    前記複数のタクシー車両にそれぞれ搭載された車載システムと、
    所定のタクシー乗場構内で待機する前記タクシー車両のうちの先頭車両とだけ無線通信可能に設置された構内システムと、
    前記複数のタクシー車両の配車を管理する事務所に装備された事務所システムと、
    から構成され、
    前記車載システムは、
    この車載システムを搭載する前記タクシー車両を識別するための車両識別情報を記憶する車両識別情報記憶手段と、
    自車載システムが前記構内システムの通信エリア内に進入したときに、スポットエリア型無線通信を用いて、記憶している前記車両識別情報を、前記構内システムに送信する車両識別情報送信手段と、
    前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記構内システムを介して送信されてくる前記事務所システムからの配車指示を受信する配車指示受信手段と、
    を備え、
    前記構内システムは、
    前記スポットエリア型無線通信を用いて、自構内システムの通信エリア内に新たに進入してきた一台の前記車載システムからの前記車両識別情報を受信する車両識別情報受信手段と、
    電話網を用いて、前記電話回線上のアドレス及び受信した前記車両識別情報を前記事務所システムに電送するアドレス車両識別情報電送手段と、
    前記電話網を用いて、前記事務所システムからの配車指示を受信すると共に、前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記事務所システムから電送されてきた配車指示を、前記車載システムに送信する配車指示送受信手段と、
    を備え、
    前記事務所システムは、
    前記電話網を用いて、前記構内システムからの前記アドレス及び前記車両識別情報を受信するアドレス車両識別情報受信手段と、
    受信した前記アドレス及び前記車両識別情報に基づいて、前記先頭車両を特定する先頭車両特定手段と、
    前記電話網を用いて、前記車載システムに送信するための配車指示を、前記構内システムに電送する配車指示電送手段と、
    を備える、
    ことを特徴とするタクシー車両配車システム。
  3. 複数のタクシー車両を効率的に配車するためのシステムであって、
    前記複数のタクシー車両にそれぞれ搭載された車載システムと、
    所定のタクシー乗場構内で待機する前記タクシー車両のうちの先頭車両とだけ無線通信可能に設置された構内システムと、
    前記複数のタクシー車両の配車を管理する事務所に装備された事務所システムと、
    から構成され、
    前記車載システムは、
    この車載システムを搭載する前記タクシー車両を識別するための車両識別情報を記憶する車両識別情報記憶手段と、
    自車載システムが前記構内システムの通信エリア内に進入したときに、スポットエリア型無線通信を用いて、記憶している前記車両識別情報を、前記構内システムに送信する車両識別情報送信手段と、
    前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記構内システムを介して送信されてくる前記事務所システムからの配車指示を受信する配車指示受信手段と、
    を備え、
    前記構内システムは、
    自構内システムが配置されている位置を識別するための位置情報を記憶する位置情報記憶手段と、
    前記スポットエリア型無線通信を用いて、自構内システムの通信エリア内に新たに進入してきた一台の前記車載システムからの前記車両識別情報を受信する車両識別情報受信手段と、
    通信網を用いて、前記位置情報及び受信した前記車両識別情報を前記事務所システムに電送する位置情報車両識別情報電送手段と、
    前記通信網を用いて、前記事務所システムからの配車指示を受信すると共に、前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記事務所システムから電送されてきた配車指示を、前記車載システムに送信する配車指示送受信手段と、
    を備え、
    前記事務所システムは、
    前記通信網を用いて、前記構内システムからの前記位置情報及び前記車両識別情報を受信する位置情報車両識別情報受信手段と、
    受信した前記位置情報及び前記車両識別情報に基づいて、前記先頭車両を特定する先頭車両特定手段と、
    前記通信網を用いて、前記車載システムに送信するための配車指示を、前記構内システムに電送する配車指示電送手段と、
    を備える、
    ことを特徴とするタクシー車両配車システム。
  4. 請求項2又は請求項3記載のタクシー車両配車システムにおいて、
    前記車載システムは、
    受信した前記配車指示を了解した旨を入力するための了解入力手段と、
    前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記了解した旨が入力されたことを示す了解信号を、前記構内システムに送信する了解信号送信手段と、
    を備え、
    前記構内システムは、
    前記スポットエリア型無線通信を用いて、前記車載システムからの前記了解信号を受信する了解信号を受信すると共に、前記電話網を用いて、この受信した了解信号を前記事務所システムに電送する了解信号送受信手段、
    を備え、
    前記事務所システムは、
    前記電話網を用いて、前記構内システムからの前記了解信号を受信する了解信号受信手段と、
    前記了解信号の受信の有無を出力する了解信号有無出力手段と、
    を備える、
    ことを特徴とするタクシー車両配車システム。
  5. 請求項2又は請求項3記載のタクシー車両配車システムにおいて、
    前記了解信号は、配車指示を受信した前記車載システムの車両識別情報である、
    ことを特徴とするタクシー車両配車システム。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のタクシー車両配車システムにおいて、
    前記構内システムは、
    複数の鉄道駅に割り当てられている前記所定のタクシー乗場にそれぞれ配置される、
    ことを特徴とするタクシー車両配車システム。
  7. 複数のタクシー車両を効率的に配車するためのシステムであって、
    前記複数のタクシー車両にそれぞれ搭載された車載システムと、
    所定のタクシー乗場構内で待機する前記タクシー車両のうちの先頭車両とだけ無線通信可能に設置された構内システムと、
    前記複数のタクシー車両の配車を管理する事務所に装備された事務所システムと、
    から構成され、
    スポットエリア型無線通信を用いて前記先頭車両を特定することにより、この先頭車両に前記構内システムから優先的に配車指示を送信する、
    ことを特徴とするタクシー車両配車システム。
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