JP2006078975A - 表示パネル制御回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】平均的な色度に対する黒挿入率の影響を低減する。
【解決手段】表示パネル制御回路は、複数の液晶画素PXに対する複数の階調表示用画素データからなり所定周期で更新される画像データを処理する画像処理回路4と、画像処理回路の処理結果に対応して複数の液晶画素PXを駆動する駆動回路5〜7,XD,YDとを備える。特に、画像処理回路4は複数の階調表示用画素データに対してガンマ補正を行う補正部14、および補正部14によってガンマ補正された複数の階調表示用画素データに対して黒挿入変換を行うデータ変換部15を含み、補正部14のガンマ補正量が所定周期に等しい期間に占める黒表示時間の比率である黒挿入率に基づいて調整される。
【選択図】 図1
【解決手段】表示パネル制御回路は、複数の液晶画素PXに対する複数の階調表示用画素データからなり所定周期で更新される画像データを処理する画像処理回路4と、画像処理回路の処理結果に対応して複数の液晶画素PXを駆動する駆動回路5〜7,XD,YDとを備える。特に、画像処理回路4は複数の階調表示用画素データに対してガンマ補正を行う補正部14、および補正部14によってガンマ補正された複数の階調表示用画素データに対して黒挿入変換を行うデータ変換部15を含み、補正部14のガンマ補正量が所定周期に等しい期間に占める黒表示時間の比率である黒挿入率に基づいて調整される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えばOCB(Optically Compensated Birefringence)モードの液晶表示パネルに適用される表示パネル制御回路に関する。
液晶表示装置に代表される平面表示装置は、コンピュータ、カーナビゲーションシステム、あるいはテレビ受信機等の表示装置として広く利用されている。
液晶表示装置は、一般に複数の液晶画素のマトリクスアレイを含む液晶表示パネル、およびこの表示パネルを制御する表示パネル制御回路を有する。液晶表示パネルはアレイ基板および対向基板間に液晶層を挟持した構造である。
アレイ基板は略マトリクス状に配置される複数の画素電極、複数の画素電極の行に沿って配置される複数のゲート線、複数の画素電極の列に沿って配置される複数のソース線、複数のゲート線および複数のソース線の交差位置近傍に配置される複数のスイッチング素子を有する。各スイッチング素子は例えば薄膜トランジスタ(TFT)からなり、1ゲート線が駆動されたときに導通して1ソース線の電位を1画素電極に印加する。対向基板には、共通電極がアレイ基板に配置された複数の画素電極に対向するように設けられる。一対の画素電極および共通電極はこれら電極間に位置する液晶層の一部である画素領域と共に画素を構成し、画素電極および共通電極間の電界によって画素領域内の液晶分子配列を制御する。表示パネル制御回路は複数のゲート線を駆動するゲートドライバ、複数のソース線を駆動するソースドライバ、およびこれらゲートドライバおよびソースドライバの動作タイミングを制御するコントローラ等を含む。
主に動画を表示するテレビ受信機用の液晶表示装置については、液晶分子が良好な応答性を示すOCBモードの液晶表示パネルの導入が検討されている。(特許文献1を参照)。この液晶表示パネルでは、OCB液晶が画素電極および共通電極上で互いに平行にラビングされた配向膜によって電源投入前においてほとんど寝ているスプレー配向になる。液晶表示パネルは、電源投入に伴う初期化処理で印加する比較的強い電界によりこれらOCB液晶をスプレー配向からベンド配向に転移させてから表示動作を行う。
主に動画を表示するテレビ受信機用の液晶表示装置については、液晶分子が良好な応答性を示すOCBモードの液晶表示パネルの導入が検討されている。(特許文献1を参照)。この液晶表示パネルでは、OCB液晶が画素電極および共通電極上で互いに平行にラビングされた配向膜によって電源投入前においてほとんど寝ているスプレー配向になる。液晶表示パネルは、電源投入に伴う初期化処理で印加する比較的強い電界によりこれらOCB液晶をスプレー配向からベンド配向に転移させてから表示動作を行う。
OCB液晶が電源投入前にスプレー配向となる理由は、スプレー配向が液晶駆動電圧の無印加状態でエネルギー的にベンド配向よりも安定であるためである。このようなOCB液晶は一旦ベンド配向に転移しても、スプレー配向のエネルギーとベンド配向のエネルギーとが拮抗するレベル以下の電圧印加状態や電圧無印加状態が長期間続く場合に再びスプレー配向に逆転移してしまうという性質を有する。スプレー配向では、視野角特性がベンド配向に対して大きく異なることから表示異常となる。
従来、ベンド配向からスプレー配向への逆転移を防止するため、例えば1フレームの画像を表示するフレーム期間の一部で大きな電圧をOCB液晶に印加する駆動方式がとられている。ノーマリホワイトの液晶表示パネルでは、この電圧が黒表示となる画素電圧に相当するため、黒挿入駆動と呼ばれる。ちなみに、この黒挿入駆動は、動画表示において観察者の視覚に生じる網膜残像の影響で低下する視認性を輝度の離散的な疑似インパルス応答によって改善することにもなる。
特開2002−202491号公報
ところで、上述の黒挿入駆動を行う場合において、黒挿入率は1フレーム期間、すなわち1垂直走査期間(1V)に占める黒表示時間の比率として任意に調整可能である。しかし、黒挿入率の調整により表示画面に現れる黒の割合を増大すると、画像の色合いが黒の色合いの影響を大きく受けるようになる。この結果として、平均的な色度が黒挿入率毎に異なってしまうことになる。
本発明の目的は、平均的な色度に対する黒挿入率の影響を低減することができる表示パネル制御回路を提供することにある。
本発明によれば、複数の液晶画素が略マトリクス状に配置される表示パネルを制御する表示パネル制御回路であって、複数の液晶画素に対する複数の階調表示用画素データからなり所定周期で更新される画像データを処理する画像処理回路と、画像処理回路の処理結果に対応して複数の液晶画素を駆動する駆動回路とを備え、画像処理回路は複数の階調表示用画素データに対してガンマ補正を行う補正部、および補正部によってガンマ補正された複数の階調表示用画素データに対して黒挿入変換を行うデータ変換部を含み、補正部のガンマ補正量が所定周期に等しい期間に占める黒表示時間の比率である黒挿入率に基づいて調整される表示パネル制御回路が提供される。
また、本発明によれば、複数の液晶画素が略マトリクス状に配置される表示パネルを制御する表示パネル制御回路であって、複数の液晶画素に対する複数の階調表示用画素データからなり所定周期で更新される画像データを処理する画像処理回路と、画像処理回路の処理結果に対応して複数の液晶画素を駆動する駆動回路とを備え、画像処理回路は複数の階調表示用画素データについて色度変換を行う補正部、および補正部によって色度変換された複数の階調表示用画素データに対して黒挿入変換を行うデータ変換部を含み、補正部のガンマ補正量が所定周期に等しい期間に占める黒表示時間の比率である黒挿入率に基づいて調整される表示パネル制御回路が提供される。
これら表示パネル制御回路では、ガンマ補正または色度変換が複数の階調表示用画素データに対して行われる。ここで、ガンマ補正量または色度変換量は黒挿入率に基づいて調整されるため、単位時間当たりの平均的色度を黒挿入率の違いによって変化させないようにして安定化できる。すなわち、平均的な色度に対する黒挿入率の影響を低減することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置について添付図面を参照して説明する。図1はこの液晶表示装置の回路構成を概略的に示す。液晶表示装置は液晶表示パネルDP、および表示パネルDPに接続される表示パネル制御回路CNTを備える。液晶表示パネルDPは一対の電極基板であるアレイ基板1および対向基板2間に液晶層3を挟持した構造である。液晶層3は、例えばノーマリホワイトの表示動作のために予めスプレー配向からベンド配向に転移され周期的に印加される黒表示用電圧によりベンド配向からスプレー配向への逆転移が阻止されるOCB液晶を液晶材料として含む。表示パネル制御回路CNTはアレイ基板1および対向基板2から液晶層3に印加される液晶駆動電圧により液晶表示パネルDPの透過率を制御する。スプレー配向からベンド配向への転移は電源投入時に表示パネル制御回路CNTにより行われる所定の初期化処理で比較的大きな電界をOCB液晶に印加することにより得られる。
アレイ基板1は、例えばガラス等の透明絶縁基板上に略マトリクス状に配置される複数の画素電極PE、複数の画素電極PEの行に沿って配置される複数のゲート線Y(Y0〜Ym)、複数の画素電極PEの列に沿って配置される複数のソース線X(X1〜Xn)、並びにこれらゲート線Yおよびソース線Xの交差位置近傍に配置され各々対応ゲート線Yを介して駆動されたときに対応ソース線Xおよび対応画素電極PE間で導通して複数の画素スイッチング素子Wを有する。各画素スイッチング素子Wは例えば薄膜トランジスタからなり、薄膜トランジスタのゲートがゲート線Yに接続され、ソース−ドレインパスがソース線Xおよび画素電極PE間に接続される。
対向基板2は例えばガラス等の透明絶縁基板上に配置されるカラーフィルタ、および複数の画素電極PEに対向してカラーフィルタ上に配置される共通電極CE等を含む。各画素電極PEおよび共通電極CEは例えばITO等の透明電極材料からなり、互いに平行にラビング処理される配向膜でそれぞれ覆われ、画素電極PEおよび共通電極CEからの電界に対応した液晶分子配列に制御される液晶層3の画素領域と共に画素PXを構成する。
また、複数の画素PXは各々画素電極PEおよび共通電極CE間に液晶容量CLCを有し、さらに複数の補助容量Csの一端に接続される。各補助容量Csは、対応画素PXの画素電極PEとこの画素PXに一方側で隣接する画素PXの画素スイッチング素子Wを制御する前段のゲート線Yとの容量結合により形成され、画素スイッチング素子Wの寄生容量に対して十分大きな容量値を有する。尚、図1は、表示画面を構成する複数の画素PXのマトリクスアレイに対して周囲に配置される複数のダミー画素を省略して描かれている。これらダミー画素は表示画面内の画素PXと同様に配線され、寄生容量等に関して表示画面内の全画素PXを同一条件にするために設けられるものである。ゲート線Y0はこのようなダミー画素に対するゲート線である。
表示パネル制御回路CNTは、複数のスイッチング素子Wを行単位に導通させるように複数のゲート線Yを順次駆動するゲートドライバYD、各行のスイッチング素子Wが対応ゲート線Yの駆動によって導通する期間において画素電圧Vsを複数のソース線Xにそれぞれ出力するソースドライバXD、複数の画素PXに対する複数の階調表示用画素データからなり1フレーム期間(垂直走査期間)という所定周期で更新される画像データを処理する画像処理回路4、およびこの画像処理回路4の処理結果に対してゲートドライバYDおよびソースドライバXDの動作タイミング等を制御するコントローラ5を含む。画像データは同期信号と一緒に外部信号源SSから画像処理回路4に供給される。
画素電圧Vsは共通電極CEのコモン電圧Vcomを基準として画素電極PEに印加される電圧であり、例えばフレーム反転駆動およびライン反転駆動を行うようコモン電圧Vcomに対して極性反転される。
ゲートドライバYDおよびソースドライバXDは例えばアレイ基板1の外縁に沿って配置されるフレキシブル配線シートにマウントされた集積回路(IC)チップである。また、画像処理回路4およびコントローラ5は外部のプリント配線板PCB上に配置される。ゲートドライバYDおよびソースドライバXDは複数のゲート線Yを順次選択する垂直走査および複数のソース線Xを順次選択する水平走査をそれぞれ行うためにシフトレジスタを備える。
コントローラ5は、外部信号源SSからの同期信号を基準にしてゲートドライバYDの制御信号CTYを発生する垂直タイミング制御回路11および外部信号源SSの同期信号を基準にしてソースドライバXDの制御信号CTXを発生する水平タイミング制御回路12を含む。垂直タイミング制御回路11は黒挿入タイミングを制御信号CTYに反映させる黒挿入タイミング制御部13を含む。画像処理回路4は外部信号源SSからの画像データに含まれる複数の階調表示用画素データについてガンマ補正を行うガンマ補正部14、およびガンマ補正部14によってガンマ補正された複数の階調表示用画素データに対して黒挿入変換を行う黒挿入データ変換部15を含む。
制御信号CTYはゲート線Y1〜Ymを順次選択するためにシフトレジスタに入力される垂直スタート信号STV、垂直スタート信号STVのシフト動作をシフトレジスタに行わせるクロック信号CLK、シフトレジスタに保持された垂直スタート信号STVの位置に対応したゲート線の駆動を3隣接ゲート線単位に制御する出力イネーブル信号OE1,OE2,OE3等を含む。他方、制御信号CTXは1ソース線Xを選択するためにシフトレジスタに入力される水平スタート信号,水平スタート信号のシフト動作をシフトレジスタに行わせるクロック信号、1行分の画素データの並列出力を制御するラッチ信号、および1行分の画素データにそれぞれ対応した画素電圧Vsの極性を制御する極性信号等を含む。
制御信号CTYはコントローラ5からゲートドライバYDに供給され、制御信号CTXは画像処理回路4の処理結果として得られる画素データDATAと共にコントローラ5からソースドライバXDに供給される。すなわち、制御信号CTYは、上述のように順次複数のゲート線Yを駆動させるようにゲートドライバYDを制御し、制御信号CTXは画像処理回路4の処理結果として1行分の画素PX単位に得られ直列に出力される画素データDOを複数のソース線Xにそれぞれ割り当てると共に出力極性を指定するようにソースドライバXDを制御する。
表示パネル制御回路CNTはさらに1行分のスイッチング素子Wが非導通となるときにこれらスイッチング素子Wに接続されるゲート線Yに一方側で隣接する前段の隣接ゲート線YにゲートドライバYDを介して印加されこれらスイッチング素子Wの寄生容量によって1行分の画素PXに生じる画素電圧Vsの変動を補償する補償電圧Veを発生する補償電圧発生回路6、および画像データDATAを画素電圧Vsに変換するために用いられる所定数の階調基準電圧VREFを発生する階調基準電圧発生回路7を含む。
黒挿入駆動が2倍速の垂直走査速度で行われる場合、ゲートドライバYDは制御信号CTYの制御により各垂直走査期間毎に黒挿入用に複数のゲート線Y1〜Ymを順次選択して各行の画素スイッチング素子WをH/2期間ずつ導通させるように駆動信号を選択ゲート線Yに供給し、さらに階調表示用に複数のゲート線Y1〜Ymを順次選択して各行の画素スイッチング素子WをH/2期間ずつ導通させるように駆動信号を選択ゲート線Yに供給する。画像処理回路4は処理結果の出力画素データDOとして得られる1行分の黒挿入用画素データBおよび1行分の階調表示用画素データSを交互に出力し、ソースドライバXDは上述の階調基準電圧発生回路7から供給される所定数の階調基準電圧VREFを参照してこれら黒挿入用画素データBおよび階調表示用画素データSをそれぞれ画素電圧Vsに変換し、複数のソース線X1〜Xnに並列的に出力する。
ゲートドライバYDが例えばゲート線Y1を駆動電圧により駆動してこのゲート線Y1に接続された全ての画素スイッチング素子Wを導通させると、ソース線X1〜Xn上の画素電圧Vsがこれら画素スイッチング素子Wをそれぞれ介して対応画素電極PEおよび補助容量Csの一端に供給される。また、ゲートドライバYDはこのゲート線Y1に隣接した前段のゲート線Y0に補償電圧発生回路6からの補償電圧Veを出力し、ゲート線Y1に接続された全ての画素スイッチング素子WをH/2期間だけ導通させた直後にこれら画素スイッチング素子Wを非導通にする非駆動電圧をゲート線Y1に出力する。補償電圧Veはこれら画素スイッチング素子Wが非導通になったときにこれらの寄生容量によって画素電極PEから引き抜かれる電荷を低減して画素電圧Vsの変動、すなわち突き抜け電圧ΔVpを実質的にキャンセルする。
図2は2倍速の垂直走査速度で黒挿入駆動を行う場合について液晶表示装置の動作を示す。図2では、Bが各行の画素PXに共通な黒挿入用画素データを表し、S1,S2,S3,…がそれぞれ1行目,2行目,3行目,…の画素PXに対する階調表示用画素データを表す。+,−はこれら画素データB,S1,S2,S3…が画素電圧Vsに変換されてソースドライバXDから出力されるときの信号極性を表す。
垂直スタート信号STVはH/2期間分のパルス幅で階調表示用または黒挿入用にゲートドライバYDに入力されるパルスであり、クロック信号CLKは1水平走査期間(1H)期間当たり1個の割合でゲートドライバYDに入力される1H周期のパルスである。階調表示用垂直スタート信号STVがゲートドライバYDに入力されると、シフトレジスタがクロック信号CLKに応答してこの垂直スタート信号STVをシフトし、1H期間ずつゲート線Y1〜Ymを順次選択する選択信号を出力する。各選択信号は出力イネーブル信号OE1〜OE3の制御により1H期間の後半で駆動信号に変換されて対応ゲート線YにゲートドライバYDから出力される。これに対応し、ソースドライバXDは階調表示用画素データS1,S2,S3,…の各々を対応水平走査期間Hの後半において画素電圧Vsに変換し、これらを1H毎に反転される極性でソース線X1〜Xnに並列出力する。これら画素電圧Vsはゲート線Y1〜Ymの各々が対応水平走査期間Hの後半で駆動される間に1行目,2行目,3行目,…の液晶画素PXに供給される。
また、黒挿入用垂直スタート信号STVが階調表示用垂直スタート信号STVよりも所定時間遅れてゲートドライバYDに入力されると、シフトレジスタがクロック信号CLKに応答してこの垂直スタート信号STVをシフトし、1H期間ずつゲート線Y1〜Ymを順次選択する選択信号を出力する。各選択信号は出力イネーブル信号OE1〜OE3の制御により1H期間の前半で駆動信号に変換されて対応ゲート線YにゲートドライバYDから出力される。これに対応し、ソースドライバXDは黒挿入用画素データB,B,B,…の各々を対応水平走査期間Hの前半において画素電圧Vsに変換し、これらを1H毎に反転される極性でソース線X1〜Xnに並列出力する。これら画素電圧Vsはゲート線Y1〜Ymの各々が対応水平走査期間Hの前半で駆動される間に1行目,2行目,3行目,…の液晶画素PXに供給される。図2では、階調表示用垂直スタート信号STVと黒挿入用垂直スタート信号STVとが比較的短い間隔で入力されているが、実際には階調表示用の電圧保持期間に対する黒挿入用の電圧保持期間の割合が黒挿入率に適合するように離して入力される。また、黒挿入用垂直スタート信号STVは最初の入力時点よりも2Hだけ遅れてもう一度入力されることが好ましい。これにより、各ゲート線Yが黒挿入用に2回駆動されることになる。従って、対応画素電極PEの電位をH/2期間という短い期間で黒挿入用の大きな画素電圧Vsまで遷移させることが難しい場合でも、確実に画素電圧Vsを画素電極PEに設定できる。上述の2Hの遅れは黒挿入用の画素電圧Vsの極性を揃えるために必要とされる。尚、最終行付近の画素PXに対する黒挿入は例えば図2の左下部分に示すように先行フレームから連続することになる。
図3は画素PXに保持される画素電圧Vsの遷移波形を2種類の黒挿入率について示し、図4は図3に示す画素電圧Vsの遷移波形に対応した2種類の画像変化を示す。ここで、T0は画像データが更新される所定周期に等しい期間であり、T1,T2はいずれも画素PXの黒表示時間である。黒挿入率が図3の上段に示すようにT1/T0である場合には、図4の上段に示すように画像が変化する。また、黒挿入率が図3の下段に示すようにT1/T0である場合には、図4の下段に示すように画像が変化する。図4において、h1,h2はいずれも黒表示領域の高さであり、h0は画面全体の高さである。ここでは、全行の画素PXが図2に示すように均等に駆動されるため、黒挿入率T1/T0はh1/h0に等しく、黒挿入率T1/T0はh2/h0に等しい。
上述の黒挿入タイミング制御部13は、例えばk種類の黒挿入率の1つを選択し、これに対応して黒挿入のタイミングを制御する。具体的には、選択結果の黒挿入率を得るような黒挿入タイミングを垂直タイミング制御回路11からゲートドライバYDに供給される制御信号CTYに反映させる。また、この選択結果は垂直タイミング制御回路11からガンマ補正部14にも供給される。ガンマ補正部14では、ガンマ補正量が選択結果の黒挿入率に基づいて調整される。このため、ガンマ補正部14はk種類の黒挿入率について用意される複数のガンマ補正テーブルTB1〜TBkを有し、選択結果の黒挿入率に基づいてこれらガンマ補正テーブルTB1〜TBkから選択される1つを用いてガンマ補正を行う。ガンマ補正テーブルTB1〜TBkは、カラー表示において1Vという所定周期を基準とした単位時間当たりの平均色度を黒挿入率の違いに対して一定の範囲内に収めるように構成されている。
本実施形態では、ガンマ補正部14のガンマ補正量が黒挿入率に基づいて調整されるため、単位時間当たりの平均的色度を黒挿入率の違いによって変化させないようにして安定化できる。すなわち、平均的な色度に対する黒挿入率の影響を低減することができる。
尚、本発明は上述の実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で様々に変形可能である。
例えば図1に示すガンマ補正部14は図5に示すように外部信号源SSからの画像データに含まれる複数の階調表示用画素データについて例えば赤,緑,青の色相毎に色度変換を行う色度変換部16に置き換えられてもよい。この場合、いずれかの黒挿入率が黒挿入タイミング制御部13で選択されると、この選択結果が色度変換部16に供給される。色度変換部16では、色度変換量が選択結果の黒挿入率に基づいて調整される。このため、色度変換部16はk種類の黒挿入率について用意される複数の色度変換テーブルTB1’〜TBk’を有し、選択結果の黒挿入率に基づいてこれら色度変換テーブルTB1’〜TBk’から選択される1つを用いて色度変換を行う。色度変換テーブルTB1’〜TBk’は、カラー表示において1Vという所定周期を基準とした単位時間当たりの平均色度を黒挿入率の違いに対して一定に保つように構成される。具体的には、u’, v’ 色度に関して、黒の色度が(u’, v’)=(0.28, 0.32)である場合、黒挿入率=x%であるとき、(0.28, 0.32)×x + 補正後の黒(u’1, v’1) = (a,b)となり、黒挿入率=y%であるとき、(0.28, 0.32)×y + 補正後の黒(u’2, v’2) = (a,b)となるように(u’1, v’1) 、(u’2, v’2)を調整する。
これにより、色度変換部16の色度補正量が黒挿入率に基づいて調整されるため、さらに確実に単位時間当たりの平均的色度を黒挿入率の違いによって変化させないようにして安定化できる。すなわち、平均的な色度に対する黒挿入率の影響をより確実に低減することができる。
1…アレイ基板、2…対向基板、3…液晶層、4…画像処理回路、5…コントローラ、6…補償電圧発生回路、7…階調基準電圧発生回路、11…垂直タイミング制御回路、12…水平タイミング制御回路、13…黒挿入タイミング制御部、14…ガンマ補正部、15…黒挿入データ変換部、16…色度変換部、DP…液晶表示パネル、PE…画素電極、CE…共通電極、CLC…液晶容量、Cs…補助容量、PX…液晶画素、W…スイッチング素子、Y…ゲート線、X…ソース線、CNT…表示パネル制御回路、YD…ゲートドライバ、XD…ソースドライバ。
Claims (8)
- 複数の液晶画素が略マトリクス状に配置される表示パネルを制御する表示パネル制御回路であって、前記複数の液晶画素に対する複数の階調表示用画素データからなり所定周期で更新される画像データを処理する画像処理回路と、前記画像処理回路の処理結果に対応して複数の液晶画素を駆動する駆動回路とを備え、前記画像処理回路は前記複数の階調表示用画素データに対してガンマ補正を行う補正部、および前記補正部によってガンマ補正された複数の階調表示用画素データに対して黒挿入変換を行うデータ変換部を含み、前記補正部のガンマ補正量が前記所定周期に等しい期間に占める黒表示時間の比率である黒挿入率に基づいて調整されることを特徴とする表示パネル制御回路。
- 前記補正部は様々な黒挿入率について用意される複数のガンマ補正テーブルを有し、前記複数のガンマ補正テーブルから選択される1つを用いてガンマ補正を行うように構成されることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル制御回路。
- 前記補正部のガンマ補正量はカラー表示において前記所定周期を基準とした単位時間当たりの平均色度を黒挿入率の違いに対して一定の範囲に収めるように調整されることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル制御回路。
- 前記複数の液晶画素の各々は予めスプレー配向からベンド配向に転移されるOCB液晶画素であることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル制御回路。
- 複数の液晶画素が略マトリクス状に配置される表示パネルを制御する表示パネル制御回路であって、前記複数の液晶画素に対する複数の階調表示用画素データからなり所定周期で更新される画像データを処理する画像処理回路と、前記画像処理回路の処理結果に対応して複数の液晶画素を駆動する駆動回路とを備え、前記画像処理回路は前記複数の階調表示用画素データについて色度変換を行う補正部、および前記補正部によって色度変換された複数の階調表示用画素データに対して黒挿入変換を行うデータ変換部を含み、前記補正部の色度変換量が前記所定周期に等しい期間に占める黒表示時間の比率である黒挿入率に基づいて調整されることを特徴とする表示パネル制御回路。
- 前記補正部は様々な黒挿入率について用意される複数の色度変換テーブルを有し、前記複数の色度変換テーブルから選択される1つを用いて色度変換を行うように構成されることを特徴とする請求項5に記載の表示パネル制御回路。
- 前記補正部の色度変換量はカラー表示において前記所定周期を基準とした単位時間当たりの平均色度を黒挿入率の違いに対して一定に保つように調整されることを特徴とする請求項5に記載の表示パネル制御回路。
- 前記複数の液晶画素の各々は予めスプレー配向からベンド配向に転移されるOCB液晶画素であることを特徴とする請求項5に記載の表示パネル制御回路。
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