JP2006077889A - 動力伝達構造 - Google Patents

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    • F16D2003/22313Details of the inner part of the core or means for attachment of the core on the shaft

Abstract

【課題】スプラインの根元部への応力集中を緩和する。
【解決手段】固定型等速自在継手の内方部材3の内周に形成されたスプライン3dのトルク伝達用溝6,7をシャフト1の端面部Aから根元部Bに向かって漸次広くし、シャフト1のトルク伝達用突起5を内方部材3の端面部A側に圧入するものである。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の動力伝達系に用いられる動力伝達構造に関し、特に等速自在継手を使用した動力伝達構造に関する。
例えば、自動車の動力伝達系において、減速装置(ディファレンシャル)から駆動輪に動力を伝達する動力伝達シャフトは、ドライブシャフト(駆動軸)と呼ばれることがある。特にFF車に使用されるドライブシャフトでは、前輪操舵時に大きな作動角と等速性が要求され、また、懸架装置との関係で軸方向の変位を吸収する機能が要求されるので、その一端部をダブルオフセット型等速自在継手やトリポード型等速自在継手等の摺動型等速自在継手を介して減速装置側に連結し、その他端部をバーフィールド型等速自在継手(ゼッパジョイントと呼ばれることもある。)等の固定側等速自在継手を介して駆動輪側に連結する機構が多く採用されている。
図8は、中空状の動力伝達シャフト1と、動力伝達シャフト1の一端部に連結された摺動型等速自在継手2と、動力伝達シャフト1の他端部に連結された固定型等速自在継手3とを備えた自動車の動力伝達機構を示している。
この動力伝達機構において、摺動型等速自在継手2は減速装置(ディファレンシャル)に連結され、固定型等速自在継手3は駆動輪側に連結される。動力伝達シャフト1の一端部は摺動型等速自在継手2の内方部材(トリポード部材)2aに連結され、摺動型等速自在継手2の外方部材2bの端部外周と動力伝達シャフト1の外周にブーツ2cが固定される。
また、動力伝達シャフト1の他端部は固定型等速自在継手3の内方部材3aに連結され、固定型等速自在継手3の外方部材3bの端部外周と動力伝達シャフト1の外周にブーツ3cが固定される。
シャフト1の他端部と固定型等速自在継手3の内方部材3aとの連結は、例えば、図9に拡大して示すように、シャフト1の他端部外周に形成されたスプライン1bと、内方部材3aの内周に形成されたスプライン3dとを相互に嵌合すると共に、シャフト1の一端部の軸端側に形成された止め輪溝1aに止め輪4を装着し、シャフト1と内方部材3aとの相対移動を軸方向に規制することにより行われる。同様に、シャフト1の一端部と摺動型等速自在継手2の内方部材2aとの連結は、シャフト1の一端部外周に形成されたスプラインと、内方部材2aの内周に形成されたスプラインとを相互に嵌合すると共に、シャフト1の一端部の軸端側に形成した止め輪溝1aに止め輪を装着し、シャフト1と内方部材2aとの相対移動を軸方向に規制することにより行われる。
また、下記の特許文献1では、スプライン嵌合に際し、シャフト側のスプラインに捩れ角を付与し、これを継手内方部材のスプラインに圧入することにより、スプライン嵌合部のガタを抑えると共に、シャフトのスプラインの反軸端側において、トルク負荷時の内方部材とシャフトのスプラインの歯面にかかる応力を圧入による応力により打ち消して最大応力を軽減している。
また、下記特許文献2では、シャフトのスプラインの根元部に応力がかかるのを防止するために、内輪に形成した溝を、端面部から根元部に直線状溝部と拡開状溝部を連続して形成し、シャフトのトルク伝達用突起が根元部側で溝と当らないように嵌合させる構造が示されている。
実公平6−33220号公報 特開2003−307232号公報
従来のスプライン嵌合構造では、シャフトに捩りトルクが加わると、捩りの支点がシャフトのスプラインの根元部になるため、スプラインの根元部に応力が集中する傾向がある。特に、特許文献1のように、スプライン嵌合部のガタを抑えるために、シャフト側のスプラインに捩れ角を付与した構造では、スプラインの根元部への応力集中がさらに顕著になる。
さらに特許文献2のように根元部でのトルク伝達用突起と溝との当接位置を、根元部から端面部側へずらしたものにおいては、突起と溝の当接位置に応力が集中することになり応力を分散したものにはならなかった。
本発明の課題は、スプラインの根元部への応力集中を緩和し、シャフトと継手内方部材の強度を高めた動力伝達構造を提供することである。
本発明の他の課題は、従来構造と同等以上の強度を確保しつつ、シャフトと継手内方部材のサイズダウンを図り、動力伝達構造の軽量コンパクト化を図ることである。
上記課題を解決するため、本発明は、端部に軸方向に平行に延びた複数のトルク伝達用突起を有するシャフトと、内面に軸方向に延びた複数のトルク伝達用溝を有する等速ジョイントの内方部材とからなり、前記内方部材のトルク伝達用溝の幅を前記トルク伝達用突起の端面側に位置する端面部から、前記トルク伝達用突起の根元部側に位置する根元部に向かって漸次広くし、前記トルク伝達用突起とトルク伝達用溝の端面部とを圧入したものである。
また、本発明は、端部に軸方向に平行に延びた複数のトルク伝達用突起を有するシャフトと、内面に前記シャフトの軸方向に延びた複数のトルク伝達用溝を有する等速ジョイントの内方部材とからなり、前記内方部材のトルク伝達用溝の幅を前記トルク伝達用突起の端面側に位置する端面部から、前記トルク伝達用突起の根元部側に位置する根元部に向かって所定の軸方向領域で漸次広くし、その後一定同幅とするとともに前記トルク伝達用突起とトルク伝達用溝の端面部とを圧入したものである。
したがって、シャフトの根元部側はトルク伝達用溝の幅が広くなっているのでシャフトと内方部材の当接点が端面部側になるとともに、端面部側でトルク伝達用突起とトルク伝達用溝の圧入部が拘束部になって、シャフトに捩りトルクが負荷されたときの捩りの支点が、シャフトの根元部側と拘束部にして負荷の分散がはかれる。また、端面部側でトルク伝達用突起とトルク伝達用溝の圧入部が拘束部になっているので、スプライン結合部でのガタがない
本発明によれば、シャフトに捩りトルクが負荷されたときの捩りの支点が、シャフトの根元部側と拘束部とになるので、応力集中が従来構造に比べて緩和される。これにより、シャフトと継手内方部材の強度が向上する。また、端面部側に拘束部がありスプライン結合部でのガタがないので、シャフトの回転運動が確実に伝達される。
また、従来構造と同等以上の強度を確保しつつ、シャフトと継手内部方部材のサイズダウンを図り、動力伝達構造の軽量コンパクト化を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、以下で説明する実施の形態は、図8に示す自動車の動力伝達機構において、シャフト1の他端部と固定型等速自在継手3の内方部材3aとの間に設けられる動力伝達構造に関するものであるが、シャフト1の一端部と摺動型等速自在継手2の内方部材2aとの間に設けられる動力伝達構造にも同様に適用することができる。また、図8、9に示す従来構造の部材又は部分については同一符号を付与してその詳細な説明を省略する。
図1〜図5は本発明の実施の形態1を示す。図1はシャフト1の端面に形成されたスプライン1bと、内方部材3aの内面に形成されたスプライン3dの圧入状態を示す縦断面図で、図中左側がシャフト1の根元部Bの側(シャフトの中央側)、右側がシャフト1の端面部Aの側を示している。図2は図1の圧入状態を示すシャフト1の端面と内方部材3aの内面の展開図で、シャフト1のスプライン1bのトルク伝達用突起5は内方部材3aのスプライン3dのトルク伝達用溝6に端面部側で寸法L4の長さ圧入している。
図3はシャフト1の端面部に形成されたスプライン1bの展開図で、前記トルク伝達用突起5は軸線方向に平行でストレートに一定幅L1で複数形成されている。
また、図4は内方部材3aの内面に形成されたスプラインの展開図で、トルク伝達用溝6は、端面部Aから根元部Bに向かって幅が漸次広がって形成されている。この広がりは直線上に広がって形成されている。
そして、トルク伝達用溝6の端面部A側の幅をL2、根元部B側の幅L3としたときに、以下の条件を成り立たせている。
L2<L1<L3
なお、L1とL2の関係は圧入できる寸法であればよい。また、L2<L3により漸次広がる角度が決まってくるが、この角度が大きいと根元部でトルク伝達用突起5とトルク伝達用溝6の当接がしにくくなるので、L1<L3の関係で従来のスプライン嵌合される寸法と同じにして、その範囲内でL2、L3の寸法を決めればよい。また、L2<L3により圧入される長さL4が決まってくる。
前記トルク伝達用突起5およびトルク伝達用溝6の断面はともに台形状(図示せず)である。また、スプライン1b,3dはプレス加工または転造加工にて形成されている。
このようなものにおいて、シャフト1が回転すると、シャフト1のトルク伝達用突起5と内方部材3aのトルク伝達用溝6は、始めにシャフト1の端面部A側で圧入されているため一体となって内方部材を回転させようとする。しかし、シャフト1の捩りトルクにより漸次広がっている面にシャフト1のトルク伝達用突起5が当接して根元部B側にもトルクが伝わり内方部材3aを回転させる。
すなわち、端面部側でトルク伝達用突起5とトルク伝達用溝6の圧入部が拘束部になっているので、スプライン結合部でのガタがないとともに、シャフト1に捩りトルクが負荷されたとき圧入部長さL4がシャフト1と内方部材3aの拘束部となって、捩りの支点が拘束部と根元部に分散され負荷が軽減される。したがって、従来のように根元部Bにトルクが集中しない。
このシャフト1のスプライン1bにかかる応力状態を見てみると、図5の実線で示すように、図9に示す従来構造では、スプライン1bの根元部Bと端面部Aとで応力差が大きく、根元部Bへの応力集中が認められたが、実施の形態1(本発明:破線)では、根元部Bでの応力が減少する一方、端面部Aでの応力が増大し、従来構造に比べて、根元部Bと端面部Aとで応力が均一化され、根元部Bへの応力集中が緩和されていた。これは、上記のように、捩りの支点が、シャフト1のスプライン1bの根元部Bと圧入部の2箇所に増えたことにより、シャフト1にかかる応力が分散されたためである。
上記のように、シャフト1のスプライン1bの根元部Bへの応力集中が緩和される結果、シャフト1の強度は向上する。また、内方部材3のスプライン3dについても根元部Bへの応力集中が緩和される結果、内方部材3の強度は向上する。また、シャフト1と内方部材3の強度を従来品と同等以上に確保した場合、シャフト1と内方部材3をサイズダウンして、軽量コンパクト化を図ることができる。
また、スプライン嵌合のガタを防止するためにあらかじめシャフトのトルク伝達用突起に捩れ角を付与する従来構造においては、根元部でトルク伝達用突起とトルク伝達用溝が当接しているので根元部により応力集中が発生するが、本実施の形態では端面側のみでトルク伝達用突起とトルク伝達用溝を圧入するため根元部での応力集中の発生がなくガタ詰めを提供できるものである。
さらに従来の捩れを与えた仕様は、根元部でトルク伝達用突起とトルク伝達用溝が当接するだけであるのに対して、トルク伝達用溝またはトルク伝達用突起に捩れ角を与えると、トルク伝達用突起の両サイドで締め代がとれるため、片側の締め代は従来に比較して1/2でよい。このことにより、従来の捩れ角が付いたトルク伝達用突起との締め代と同じにした場合、圧入力を小さくすることができ、従来品よりも安定した加工で制作することができる。また、同様な圧力とした場合では締め代を2倍確保できるため、従来品より更なるガタ詰め仕様が提供できる。
次に実施の形態2を図6〜図7を参考に説明する。
シャフト1の端面に形成したスプライン1bのトルク伝達用突起5は実施の形態1と同じものを用いているので、その詳細は省略する。
図6はシャフト1の端面に形成したスプライン1bのトルク伝達用突起5と内方部材3aの内面に形成されたスプライン3dのトルク伝達用溝7の圧入状況を説明する展開図である。図中左側が根元部B(シャフト1の中央側)側で、右側がシャフトの端面部A側である。
図7は内方部材3aのスプライン3dの展開図である。実施の形態1と異なる点はトルク伝達用溝7の形状である。すなわち、実施の形態2においては、内方部材3aのトルク伝達用溝7の幅を前記トルク伝達用突起の根元部B側に位置する根元部に向かって所定の軸方向領域で漸次広くし、その後一定幅L5に形成している。
そして、トルク伝達用突起の幅L1に対して、トルク伝達用溝7の端面部の幅L2及び広い幅L5の関係を以下の用にしている。
L2<L1<L5
なお、L1とL2の関係は圧入できる寸法であればよい。また、L2<L5により漸次広がる角度が決まってくるが、この角度が大きいと根元部でトルク伝達用突起5とトルク伝達用溝7の当接がしにくくなるので、L1<L5の関係で従来のスプライン嵌合される寸法と同じにして、その範囲内でL2、L5の寸法を決めればよい。また、L2<L5により圧入される長さL6が決まってくる。
前記トルク伝達用突起5およびトルク伝達用溝7の断面は、ともに台形状(図示せず)である。また、スプライン1b,3dはプレス加工または転造加工にて形成されている。
このようなものにおいて、シャフト1が回転すると、シャフト1のトルク伝達用突起5と内方部材3aのトルク伝達用溝7は、始めにシャフト1の端面部A側で圧入されているため一体となって内方部材3aを回転させようとする。しかし、シャフト1の捩りトルクにより漸次広がっている面にシャフト1のトルク伝達用突起5が当接して根元部B側にもトルクが伝わり内方部材3aを回転させる。このときL1<L5の寸法を従来のスプライン嵌合と同じ寸法にすることにより根元部Bに近い点での当接が行われる。
すなわち、シャフト1に捩りトルクが負荷されたとき圧入部長さL6がシャフト1と内方部材3aの拘束部となって、捩りの支点が拘束部と根元部に分散され負荷が軽減される。したがって、従来のように根元部Bにトルクが集中しない。
上記のように、シャフト1のスプライン1bの根元部Bへの応力集中が緩和される結果、シャフト1の強度は向上する。また、内方部材3のスプライン3dについても根元部Bへの応力集中が緩和される結果、内方部材3の強度は向上する。また、シャフト1と内方部材3の強度を従来品と同等以上に確保した場合、シャフト1と内方部材3をサイズダウンして、軽量コンパクト化を図ることができる。
また、実施の形態1に比べて根元部B側での当接が確実に行われるので、スプライン幅全体で二点支持を行うようになり応力の分散が確実に行われる。
また、スプライン嵌合のガタを防止するためにあらかじめシャフトのトルク伝達用突起に捩れ角を付与する従来構造においては、根元部でトルク伝達用突起とトルク伝達用溝が当接しているので根元部に応力集中が発生するが、本実施の形態では端面側のみでトルク伝達用突起とトルク伝達用溝を圧入するため根元部での応力集中の発生がなくガタ詰めを提供できるものである。
さらに従来の捩れを与えた仕様は、根元部でトルク伝達用突起とトルク伝達用溝が当接するだけであるのに対して、トルク伝達用溝またはトルク伝達用突起に捩れ角を与えると、トルク伝達用突起の両サイドで締め代がとれるため、片側の締め代は従来に比較して1/2でよい。このことにより、従来の捩れ角が付いたトルク伝達用突起との締め代と同じにした場合、圧入力を小さくすることができ、従来品よりも安定した加工で制作することができる。また、同様な圧力とした場合では締め代を2倍確保できるため、従来品より更なるガタ詰め仕様が提供できる。
実施の形態1を示すスプライン結合を示す断面図である。 図1のスプライン結合の展開図である。 図1のシャフトのスプラインの展開図である。 図1の内方部材のスプラインの展開図である。 図1のスプラインにかかる応力状態を示す特性図である。 実施の形態2を示すスプライン結合の展開図である。 図6の内方部材のスプラインの展開図である。 自動車の動力伝達系を示す図である。 従来の動力伝達構造を示す一部断面図である。
符号の説明
1 動力伝達シャフト
3a 内方部材
1b,3d スプライン
5 トルク伝達用突起
6,7 トルク伝達用溝
A 端面部
B 根元部

Claims (6)

  1. 端部に軸方向に平行に延びた複数のトルク伝達用突起を有するシャフトと、内面に軸方向に延びた複数のトルク伝達用溝を有する等速ジョイントの内方部材とからなり、前記内方部材のトルク伝達用溝の幅を前記トルク伝達用突起の端面側に位置する端面部から、前記トルク伝達用突起の根元部側に位置する根元部に向かって漸次広くし、前記トルク伝達用突起とトルク伝達用溝との端面部側を圧入したことを特徴とする動力伝達構造。
  2. 前記トルク伝達用溝の幅はシャフトの端面部から根元部に向かって直線的に広くしたことを特徴とする請求項1記載の動力伝達構造。
  3. 前記トルク伝達用突起の幅L1に対して、トルク伝達用溝の端面部の幅L2と根元部の幅L3との関係を
    L2<L1<L3
    にしたことを特徴とする請求項1または2記載の動力伝達構造。
  4. 端部に軸方向に平行に延びた複数のトルク伝達用突起を有するシャフトと、内面に軸方向に延びた複数のトルク伝達用溝を有する等速ジョイントの内方部材とからなり、前記内方部材のトルク伝達用溝の幅を前記トルク伝達用突起の端面側に位置する端面部から、前記トルク伝達用突起の根元部側に位置する根元部に向かって所定の軸方向領域で漸次広くし、その後一定幅とするとともに、前記トルク伝達用突起とトルク伝達用溝との端面部を圧入したことを特徴とする動力伝達構造。
  5. 前記トルク伝達用突起の幅L1に対して、トルク伝達用溝の端面部の幅L2と一定幅L5との関係を
    L2<L1<L5
    にしたことを特徴とする請求項4記載の動力伝達構造
  6. 前記トルク伝達用溝をプレス加工で形成したことを特徴とする請求項1または請求項4記載の動力伝達構造。
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