JP2006077674A - 液状態検出用センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 センサ自体の下端部を構成する樹脂製ベース部材がその下面を道路に対面する形で取り付けられるタイプのもので、その下面に金属製カバーが取り付けられているもので、コストの低減と安全面での心配のないカバーの取り付け構造とする。
【解決手段】樹脂製ベース部材61の下面の適所に突出するボス93を形成しておき、カバー101にはこのボス93に対応する部位をベース部材61側に凹ましてなる凹部107を形成しておき、その底部に貫通孔102を形成しておく。この貫通孔102にボス93を貫通状に入り込ませてボス先端部を突出させ、そのボス先端部をかしめることによってカバー101をベース部材61に取り付け、その状態で、かしめられたボス先端部の頭部93を、凹部107の周縁のカバー自体の表面101aより突出させない。カバー101の取付けにネジ部材が不要となる。頭部93は表面101aより中にあるため、飛石が当たりにくい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車のエンジンのオイルパンにおけるオイルの量(液位)、オイルの劣化状態など、車両が備えるオイルを含む各種の液の状態を検出(又は測定)するための液状態検出用センサに関する。
この種の液状態検出用センサには、検出対象とされる液が収容されている容器(本明細書においてはオイルパンもこの容器に含まれるものとする)に取り付けられた際に、センサ自体の下端部を構成する樹脂製ベース部材がその下面を道路に対面する形で取り付けられるタイプのものがある。例えば、容器の底部から、その内部に検知部を下から上向きに内挿してその底部に起立状に設け、底部の外面にセンサ自体の下端部を構成する構成部材であり、出力取り出し用や電圧印加用の電極端子などが設けられた樹脂製ベース部材をあてがうようにして取り付けられるものがある。例えば、オイルパンの液面レベルセンサがその1例として挙げられる。
このような取り付け構造となるセンサでは、樹脂製ベース部材が、車両の底部に位置し、その下面を道路に対面する形となることから、その保護のために、露出している樹脂製ベース部材を覆うように、アルミニウムなどの金属製カバー(保護蓋)が取り付けられている(特許文献1)。これは、例えば、車両の走行時におけるいわゆる飛石が樹脂製ベース部材にあたって損傷を受けると、そこを起点として亀裂が拡大したりして、容器(オイルパン)内部のオイルが漏れ出てしまうことに対する保護のためである。そして、従来、その金属製カバー(以下、単にカバーともいう)の取付け(固定)には、ネジ部材をそのカバーに設けた貫通孔から通して樹脂製ベース部材にねじ込むねじ止めとされていた。
特開2004−37343号公報、図2
ところが、この種のセンサに対する部品点数の減少やコスト削減のため、このようなネジ部材を用いることなく、金属製カバーを取り付けることが要請されている。そこで本願発明者は、センサの樹脂製ベース部材の下面の適所に突出するボス(軸部ないし凸部)を設けておき、カバーのうち、このボスに対応する部位に貫通孔を設けておき、この貫通孔にボスを貫通状に入り込ませてボス先端部を突出させ、そのボス先端部を超音波溶着などによってかしめる(押し潰す)ことによってカバーを樹脂製ベース部材に取り付けるという取付け構造を考えた。このようにすれば、ネジ部材を不要とできる分、確実にコストダウンを図ることができるためである。
しかし、このようなカバーの取り付け構造では、かしめられたボス先端部の頭部が路面側にむき出しになる。このような頭部は、樹脂製ベース部材の下面の一部を占めるに過ぎないが、それでも、車両走行時の飛石が当たってその箇所に亀裂が入ったり割れたりする危険性があり、安全面での心配がある。この対策としては、その頭部に金属製のキャップを被せるといったことも考えられるが、それでは、十分なコスト低減は図れない。
本発明は、こうしたセンサのように、センサ自体の下端部を構成する樹脂製ベース部材がその下面を道路に対面する形で取り付けられるタイプのもので、その下面に金属製カバーが取り付けられているものにおいて、コストの低減が図られるとともに安全面での心配のない、カバーの取り付け構造を提供することをその目的とする。
前記の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、車両が備える各種の液の状態を検出するための液状態検出用センサであって、その液が収容されている容器に取り付けられた際に、センサ自体の下端部を構成する樹脂製ベース部材がその下面を道路に対面する形で取り付けられるタイプのものであり、しかも、その樹脂製ベース部材の下面に金属製カバーが取り付けられているものにおいて、
前記樹脂製ベース部材の下面の適所に突出するボスを形成しておき、前記カバーにはこのボスに対応する部位を前記樹脂製ベース部材側に凹ましてなる凹部を形成しておくとともにその凹部の底部に貫通孔を形成しておき、この貫通孔に前記ボスを貫通状に入り込ませてボス先端部を突出させ、そのボス先端部をかしめることによって前記カバーを前記樹脂製ベース部材に取り付け、
その取り付け状態において、かしめられたボス先端部の頭部を、前記凹部の周縁のカバー自体の表面より突出させないようにしたことにある。
請求項2記載の発明は、車両が備える各種の液の状態を検出するための液状態検出用センサであって、その液が収容されている容器に取り付けられた際に、センサ自体の下端部を構成する樹脂製ベース部材がその下面を道路に対面する形で取り付けられるタイプのものであり、しかも、その樹脂製ベース部材の下面に金属製カバーが取り付けられているものにおいて、
前記樹脂製ベース部材の下面の適所に突出するボスを形成しておき、前記カバーには、このボスに対応する部位に貫通孔を形成しておくとともに、その貫通孔を包囲するように前記樹脂製ベース部材の反対側に突出する環状凸部を形成しておき、前記貫通孔に前記ボスを貫通状に入り込ませてボス先端を突出させ、そのボス先端部をかしめることによって前記カバーを前記樹脂製ベース部材に取り付け、
その取り付け状態において、かしめられたボス先端部の頭部を、前記環状凸部の先端より突出させないようにしたことにある。
請求項1に記載の発明の液状態検出用センサによれば、金属製カバーを樹脂製ベース部材の下面に取り付けた状態において、かしめられたボス先端部の頭部を、凹部の周縁のカバー自体の表面より突出させないようにしたものである。このため、これが車両の底部に、その樹脂製ベース部材がその下面を道路に対面する形で取り付けられ、飛石が金属製カバーに衝突したとしても、かしめられたボス先端部の頭部に衝突する危険性は著しく低くなり、また、例え衝突したとしても、その衝撃を小さくできるので、安全性が高められる。というのは、大きな石の衝突であれば、それは、ボス先端部の頭部を、凹部の周縁のカバー自体の表面より突出させないようにしたため、凹部の周縁のカバー自体の表面に衝突する。一方、その頭部に衝突する石は径の小さいものに限られるため、衝撃も小さいためである。したがって、本発明に係るセンサによればカバーの取り付けにネジ部材を要することもなく、しかも樹脂製ベース部材の破損や液漏れの危険性の少ない安全性の高いセンサとなすことができる。
請求項2に記載の発明の液状態検出用センサにおいても、前記したのと同様の効果が得られる。すなわち、請求項2に記載の発明の液状態検出用センサによれば、金属製カバーを樹脂製ベース部材の下面に取り付けた状態において、かしめられたボス先端部の頭部を、前記環状凸部の先端より突出させないようにしたため、これが車両の底部に、その樹脂製ベース部材がその下面を道路に対面する形で取り付けられ、飛石が金属製カバーに衝突したとしても、かしめられたボス先端部の頭部に衝突する危険性は著しく低くなり、また、例え衝突したとしても、その衝撃を小さくできるので、安全性が高められる。
本発明に係る請求項1に記載のセンサの実施の形態例について、図1〜図6に基づいて詳細に説明する。ただし、本形態では、静電容量式の液面レベルセンサ1として具体化したものであって、容器をなすエンジンのオイルタンク(オイルパン)T内に、その底部(底板)T1から起立状に取付けられる構造のものである(図1,図3参照)。なお、静電容量式の液面レベルセンサ1は、例えば、金属箔からなる一対の検出用電極(図示せず)を所定の間隔を隔てて同一平面に並置するようにフイルム内に形成し、その一対の検出用電極を測定対象をなす液体(本形態ではオイル)中に浸漬させ、その一対の電極間の静電容量に基づいて、その液面レベルを検出するように構成されるものである。
本形態の液面レベルセンサ(オイルレベルセンサ)1は、図1、図3に示したように、静電容量検出用の電極等をなす導体層を形成してなる導体付きフイルム(以下、単にフイルムとも言う)11と、この導体付きフイルム11の左右の各側縁寄り部位の表面及び裏面(両面)を交互に支持(保持)するフイルム支持体31と、これらを起立状にして取り付けるとともに、センサ完成品として、オイルタンクTの底部T1に取付けるための樹脂製ベース部材61、そして、導体付きフイルム11を保護するように被せられる樹脂製の保護ケース171等から構成されている。詳細は次のようである。
検出素子をなす導体付きフイルム11は、一対の検出用電極などをなすように、エッチングでパターン形成された導体層(図示せず)を一表面に有する樹脂製(ポリイミド製)のフイルムに、同じ樹脂製のフイルムを導体層を覆うようにして貼り合わせたものとして形成されている。なお、この導体付きフイルム11は、図3に示したように、縦に長い細長矩形部14と、その下に、テーパー部15を介して幅の広い幅広矩形部16を一体的に連ねたものとして形成されており、長手方向(図3の中央縦線)に関して左右略対称とされている。
このようなフイルム11は、本例ではフイルム支持体31の内側に沿って形成されたフイルム表面支持部39とフイルム裏面支持部38とで、その各側縁における表面及び裏面(両面)を交互に支持(保持)し、しかも適所をピン41b,45bによって止められることで位置決めされ、保持されている。このフイルム支持体31は、絶縁性のある合成樹脂(例えば、6−6ナイロン)から、例えば一体成形され、フイルム11の外周縁を支持可能に、フイルム11の平面形状と近似する枠形状を呈している。このため、フイルム11の各部形状に対応して、細長矩形枠部34、テーパー枠部35及び幅広矩形枠部36とを備えている。
なお、支持体31における幅広矩形枠部36の下端部に沿っては、このフイルム支持体31を起立状にして、次記する樹脂製ベース部材61の上面に固定するための矩形板状の支持体固定部48を備えている。このフイルム11は、この支持体固定部48の上面に沿って幅広矩形部16の下辺寄り部位を直角状に折り曲げて支持され、支持体固定部48から図1右方向横向きに突出するように設けられた折り曲げ支持部50にて支持されている。ただし、折り曲げ支持部50にはその先端部内側にフック51を備えており、ここにフイルム11の幅広矩形部16の下端を挟み込んで支持している。なお、この幅広矩形部16の下端(辺)に沿っては、端子用貫通孔(図示せず)が設けられ、検出用電極等に連なる電極が複数設けられている。そして、支持体31における幅広矩形枠部36は、図1において下端部に向かうに従って幅(厚み)が大きくなるようにテーパー状に形成されており、その下端部の外側には、樹脂製ベース部材61の上面に形成され、支持体31及びこれに被せられてフイルム11を保護する保護ケース171を取り付ける取付け用ソケット部(図3参照)63に対し、抜け止め状に取り付けるフック53を備えている。
さて、次に、このようなフイルム付のフイルム支持体31を起立状に固定し、タンクTの底板T1の下面にセンサ1を取り付けるための樹脂製ベース部材61(以下、単にベース部材61ともいう)について説明する。本形態のセンサ1におけるベース部材61は、絶縁性のある合成樹脂(例えば、6−6ナイロン)から一体的に成形されており、平面視(図2参照)、その上部の中央寄り部位の円形部位が、フイルム支持体31を起立状にして取り付けるための、取り付け板部62をなしている。この取り付け板部62の上面には、図3に示したように、フイルム支持体31及びそれをカバーする保護ケース171を内側に取り付けるための一対の取付け用ソケット部63を対向配置(図2参照)で立設状に備えている。また、フイルム11の幅広矩形部16の下辺に沿って形成された検出用電極等をなす端子用貫通孔に対応する位置には、後述する配線基板との接続用のリード端子66が上向きに突出して設けられている。
なお、上記したフイルム11付の支持体31は、ベース部材61における取り付け板部62の上面に、上から下にその幅広矩形枠部36の下端部を、取付け用ソケット部63の内側に押込み、そのフック53を両取付け用ソケット部63,63の内側の下方に設けられた抜け止め溝に嵌め込むことで固定されている。なお、この取り付け時には、フイルム11の幅広矩形部16の下辺に沿って形成された端子用貫通孔に、リード端子66が嵌り込み、その後ハンダ付けされている。そして、このフイルム付の支持体31を覆うように形成された樹脂製の保護ケース171が、同様にして両取付け用ソケット部63、63に押込まれて、そのフイルム11を保護している。なお、本形態では、保護ケース171の上下の適所には、その内部に液(本例ではオイル)が自在に還流ないし出入りできるように適数の開口173が設けられている。ただし、下の開口は図示していない。
さらに、樹脂製ベース部材61における取り付け板部62の外周であって、取付け用ソケット部63の外側には、平面視において(図2参照)、三角形の辺部を外方に膨出させて多角形状を呈するフランジ67を備えている。このフランジ67は図1に示すように、その外周面に、上下にそれぞれ一定の高さで突出する補強用のリブ68,69が形成されており、図4に示すように、そのフランジ67の各角寄り部位(3箇所)には、タンクTに対して、ボルトB1をねじ込むことでセンサ1を取り付けるためのボルト孔70が設けられている。ただし、本形態では、このボルト孔70には、自身のバネ性によって拡径してその内周面に保持されるように形成された金属筒(カラー)71が嵌め込まれている。そして、フランジ67の上面であってボルト孔70より内側には、内外周に2重をなす円環状のリブ73、74が取り付け板部62と同心状に形成されている。この2つのリブ73、74は、その高さが、補強用リブ68のフランジ面67aからの高さと略同一とされ、両リブ73、74の間のリング状溝部にはリング状のゴム製パッキング(Oリングパッキン)76が嵌め込まれている。これは、センサ1をタンクTの底部T1の下面に、樹脂製ベース部材61をあてがうようにして取り付けるときの液密確保のためのものである。
一方、取り付け板部62の下面には、平面視(図4参照)、矩形をなし、図1、図3に示すように、配線基板60を収容している矩形枠部78が形成されている。なお、この矩形枠部78の内側には、配線基板60を収容した状態で、図示はしないが樹脂が充填されている。そして、その矩形枠部78の短辺側の一側には、図3に示すように、斜め上向きに突出するように外部端子用のコネクタ部79が形成されており、配線基板60から引き出された外部リード端子81が、コネクタ部79内の空孔部80において突出状に設けられている。なお、配線基板60は、フイルム11の各電極端子等からの検出出力等の取り出し用の中継部をなすものである。なお、図1、2中の85は、オイルの温度を検知するためのサーミスタ素子を収納するための収納部であり、サーミスタ素子は配線基板60と取り付け板部62に埋設されたリード端子を介して電気的に接続されている。
そして、樹脂製ベース部材61の矩形枠部78の外側であって、フランジ67の下面67bのうち、その外周面の補強用リブ69の内側の適所(本形態では矩形枠部78の長辺を挟む配置の2箇所)には、下向きに突出するボス91として横断面円形の軸部が一体的に形成されている。ただし、樹脂製ベース部材61の下面には、その下面を覆うように金属製カバー101(以下、単にカバー101ともいう)が取り付けられており、その取り付けが、金属製カバー101に設けられた貫通孔102に、そのボス91を入り込ませた後で、そのボス先端部を、例えば超音波溶着やインパルス式の溶着によってかしめる(軸方向に押し潰す)ことによっているため、センサ(完成品)1においては、ボス(軸部)91の先端には軸部より大径をなす頭部93が形成されている。この金属製カバー101は、本形態ではコネクタ部79を除いて、樹脂製ベース部材61の下面の略全面を覆うように、アルミニウム合金板をプレス成形してなるもので、樹脂製ベース部材61における下面に沿うように形成されている。また、樹脂製ベース部材61のボルト孔70に対応する位置には、同様の大きさのボルト孔104を備えている。このため、このカバー101を全体として、平面視したときは、その輪郭は、樹脂製ベース部材61のコネクタ部79を除く形状(フランジ)と略一致する。なお、このカバー101は、樹脂製ベース部材61の下部の矩形枠部78を収容可能に中央に矩形状の凹部105を備えている。
一方、本形態において上記したカバー101は、フランジ67の下面67bに下向きに突出するように形成されたボス91の配置に対応する部位が、図1、図4に示したように、樹脂製ベース部材61側に凹まされて、その各所に平面視円形の凹部107が形成されており、貫通孔102は、その凹部107の底部の中央に設けられている。この貫通孔102は、ボス91の径より若干大きめで円形とされている。なお、その凹部107の深さと内径は、この貫通孔102に、上記したボス91を貫通状に入り込ませてから、突出したボス先端部をかしめた際にできるボス先端部の頭部93が収まるように設定されている。すなわち、そのボス先端部をかしめることによってカバー101を樹脂製ベース部材61に取り付けた状態において、かしめられたボス先端部の頭部93が、凹部107の周縁のカバー101自体の表面101aより突出していない限り、その表面101aと同じとなつても良いが、本形態では、その表面101aより若干凹部107の中に入り込むように設定されている。
なお、このようなセンサ1は、図5−A〜Cに示したように、樹脂製ベース部材61の下面に、その下面を覆うように金属製カバー101を配置して重ね、カバー101の貫通孔102にボス91を貫通状に入り込ませてボス先端部を突出させ、そのボス先端部に、例えば超音波溶着装置のダイ(超音波ホーン)D1を押付けて同先端部をかしめる。なお、図5では、配線基板60及びリード端子を省略している。そして、カバー101が取付けられた樹脂製ベース部材61の上面に対し、上記したようにフイルム付きの支持体31及び保護ケース171を取付けることで、センサ1完成品となり、図6はそれを斜め下から見た図である。
しかして、このような本形態のセンサ1は、図3に示したように、タンクTの底部T1の取り付け孔部から、その内部に、保護ケース171つきの支持体31を下から上向きに内挿して、樹脂製ベース部材61の上面(フランジ面67a)側をタンクの底部T1の下面に当てがうようにし、取付け用ボルトB1を樹脂製ベース部材61のフランジ67のボルト孔70に通して、タンクT側のネジ孔にねじ込む。こうすることで、センサ1はリングパッキン76を介して液密とされてタンクTの底部T1に起立状に取付けられ、液面レベルの検出に供される。すなわち、本形態の静電容量式のセンサ1では、フイルム11に設けられ、液位に応じて変化する、図示しない一対の検出用電極間の静電容量を検出することで、オイルの量(液面レベル)が検出される。
このような本形態のセンサ1においては、それが車両のオイルパンに取り付けられた際には、その樹脂製ベース部材61がその下面を道路に対面する形で取り付けられることになる。このとき、本形態では、センサ1の下面側にある、かしめられたボス先端部の頭部93が、凹部107の周縁のカバー101自体の表面101aより突出していない。このため、車両走行中に飛石があったとしても、それが、かしめられたボス先端部の頭部93に衝突する危険性は著しく低くなり、その殆どが強度を有し変形し難い金属製カバー101に衝突することになる。
すなわち、かしめられたボス先端部の頭部93は、カバー101に形成された凹部107内にあり、その頭部93は凹部107より飛び出していない沈頭状態にあるためである。つまり、この頭部93がカバー101の表面101aより突出していれば、飛石が衝突する確率が極めて高くなるが、本形態では、その頭部93の先端面がカバー101の表面101aより奥にあるため、カバー101には衝突するが、その頭部93への衝突は殆ど避けられる。なお、頭部93の外径は、6.0mm程度に設定されるため、直径数mm程度の小石や砂粒は、かしめられたボス先端部の頭部93に衝突する危険性は依然としてあるが、このような小さな石による衝突時の衝撃は小さいため、それがその頭部93に衝突したとしても、樹脂製ベース部材61の液漏れにつながるような損傷は起こらない。かくして、本形態のセンサ1によれば、カバー101の取り付けにネジ部材を要することもなく、しかも樹脂製ベース部材61の破損や液漏れの危険性の少ない安全性の高いセンサとなすことができる。
さて次に、本発明の請求項2に記載のセンサの実施の形態について図7に基づいて説明する。ただし、このものは、上記したセンサ1と、金属製カバーのみが異なるだけで、他の点については同一のため、同一の部位には同一の符号を付すに止め、その相違点のみ説明する。
すなわち、本形態のセンサ201は、樹脂製ベース部材61の下面67bの適所に突出するボス91を形成しておき、金属製カバー211には、このボス91に対応する部位に貫通孔102を形成しておく点については、前記形態と同じである。しかし、本形態では、前記形態における凹部107に代えて、金属製カバー211に、その貫通孔102を包囲するように樹脂製ベース部材61の反対側に突出する円環状をなす環状凸部207を形成してある。そして、その貫通孔102にボス91を貫通状に入り込ませてボス先端を突出させ、そのボス先端部をかしめることによってカバー211を樹脂製ベース部材61に取り付けているのであるが、その取り付け状態において、かしめられたボス先端部の頭部93を、環状凸部207の先端より突出させないようにしたものである。本形態では頭部93が環状凸部207の先端より少し引き下がっている状態を例示したが、頭部93が環状凸部207の先端より突出していない限り、同一面であってもよい。なお、このような金属製カバー211は、金属板をプレスや絞り成形で形成してもよいが、本形態における断面構造のものはダイキャスト製とするのがよい。
本発明は、上記した各例のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限りにおいては、種々、設計変更して具体化できる。例えば、樹脂製ベース部材の下面の適所に突出するボスについては、上記においては、それがかしめられる前において、横断面円形のものとしたが、横断面円形以外であってもよい。また、凹部又は環状凸部の平面形状についても円形としたが、これについても同様である。さらに、凹部又は環状凸部の内径や深さ(高さ)は、かしめ作業やカシメ後のカバーの取り付け強度に支障のない限り、なるべく小さくするのが好ましい。因みに、上記した各形態のセンサのように、車両のタンクの底部に、カバーに設けられたボルト孔を用いてボルトで取り付ける場合には、その取り付け後においては、そのボルトによって同時に固定されるため、車両への取り付け前工程において分離しない程度のものとすることができる。また、前記においては、ボス及び貫通孔の数を2として具体化したが、その数は適宜のものとすればよい。上記した各形態のものにおいては、Oリングパッキンより、なるべく外側にボスが位置するように配置するのが好ましい。
また、樹脂製ベース部材の材質や金属製カバーの各材質についても、適宜に設定すればよい。なお、金属製カバーについては、その下部中央に、樹脂製ベース部材の下部の矩形枠部を収容可能に矩形状の凹部を備えたものとしたが、その形状は、樹脂製ベース部材の下面の形状に応じて適宜の形状とすればよい。
さらに、上記においては、静電容量式の液面レベルセンサにおいて具体化したが、本発明のセンサは、このような静電容量式の液面レベルセンサに限られることなく、各種のセンサに広く適用できる。すなわち、液面レベルセンサでなく、液の劣化状態の検出用のセンサであっても、さらには、液の品質など、液の状態の検出のために用いられるセンサに広く適用できる。すなわち、車両が備える各種の液の状態を検出するための液状態検出用センサであって、その液が収容されている容器に取り付けられた際に、センサ自体の下端部を構成する樹脂製ベース部材がその下面を道路に対面する形で取り付けられるタイプのものに広く適用できる。もちろん、検査対象とされる液はオイルに限られないし、オイルであるとしても、それが収容される容器はオイルパンに限られるものではない。
本発明に係る請求項1に記載のセンサの実施の形態の縦断面図(図2のB−C−D−E−F−G線断面図)及び要部拡大図。 図1のセンサを上から見た図。 図1のA−A線断面図。 図1のセンサを下から見た図。 樹脂製ベース部材に、金属製カバーを取付ける状態の説明用工程図。 図1のセンサを斜め下から見た図。 本発明に係る請求項2に記載のセンサの実施の形態の縦断面図及び要部拡大図。
符号の説明
1,201 液状態検出用センサ
61 樹脂製ベース部材
91 ボス
93 頭部
101,211 金属製カバー
101a カバーの表面
102 貫通孔
107 凹部
207 環状凸部
T オイルパン(容器)

Claims (2)

  1. 車両が備える各種の液の状態を検出するための液状態検出用センサであって、その液が収容されている容器に取り付けられた際に、センサ自体の下端部を構成する樹脂製ベース部材がその下面を道路に対面する形で取り付けられるタイプのものであり、しかも、その樹脂製ベース部材の下面に金属製カバーが取り付けられているものにおいて、
    前記樹脂製ベース部材の下面の適所に突出するボスを形成しておき、前記カバーにはこのボスに対応する部位を前記樹脂製ベース部材側に凹ましてなる凹部を形成しておくとともにその凹部の底部に貫通孔を形成しておき、この貫通孔に前記ボスを貫通状に入り込ませてボス先端部を突出させ、そのボス先端部をかしめることによって前記カバーを前記樹脂製ベース部材に取り付け、
    その取り付け状態において、かしめられたボス先端部の頭部を、前記凹部の周縁のカバー自体の表面より突出させないようにしたことを特徴とする液状態検出用センサ。
  2. 車両が備える各種の液の状態を検出するための液状態検出用センサであって、その液が収容されている容器に取り付けられた際に、センサ自体の下端部を構成する樹脂製ベース部材がその下面を道路に対面する形で取り付けられるタイプのものであり、しかも、その樹脂製ベース部材の下面に金属製カバーが取り付けられているものにおいて、
    前記樹脂製ベース部材の下面の適所に突出するボスを形成しておき、前記カバーには、このボスに対応する部位に貫通孔を形成しておくとともに、その貫通孔を包囲するように前記樹脂製ベース部材の反対側に突出する環状凸部を形成しておき、前記貫通孔に前記ボスを貫通状に入り込ませてボス先端を突出させ、そのボス先端部をかしめることによって前記カバーを前記樹脂製ベース部材に取り付け、
    その取り付け状態において、かしめられたボス先端部の頭部を、前記環状凸部の先端より突出させないようにしたことを特徴とする液状態検出用センサ。
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