JP2006077656A - バイフューエルエンジンの停止制御方法 - Google Patents

バイフューエルエンジンの停止制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 気体燃料での低温時の始動を確実に行うことのできるバイフューエルエンジンの停止時制御方法を提供する。
【解決手段】 気体燃料と液体燃料とをそれぞれ独立して噴射供給可能なバイフューエルエンジンにおいて、液体燃料による運転後の低温停止時であって、液体燃料が所定値以上であるときは、この液体燃料の噴射を止めて停止させる一方、液体燃料が所定値未満のときには、液体燃料から気体燃料に噴射を切替えて圧抜き制御を行った後に停止させる。
【選択図】 図1

Description

本発明はバイフューエルエンジンの停止制御方法、特に低温時に好適な停止制御方法に関する。
近年、自動車等においては、大気汚染抑制および省資源の観点からガソリンや軽油等の液体燃料に替えて圧縮天然ガス(CNG:Compressed Natural Gas)等の気体燃料が注目されている。しかし、CNGの場合は、ガソリン等に比べてそのエネルギー密度が小さい(ガソリンの20〜30%程度)ので、CNGを使用するエンジンを搭載した車両は、ガソリンを使用するエンジンを搭載した車両に比べて航続距離が短い。また、インフラ整備の遅れから、その充填ステーションの数も十分ではなく、長距離の移動に不安が残っている。そこで、かかる気体燃料と液体燃料との少なくとも一方を切替えてエンジンに供給可能な二元燃料、すなわち、バイフューエルエンジンが提案されている。
かかるバイフューエルエンジンとしては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。このバイフューエルエンジンでは、冷間始動時における燃料付着による未燃ガスの排出を抑制するために、エンジンが冷間状態から所定の暖機状態となるまでは気体燃料噴射弁から気体燃料を噴射し、所定の暖機状態となった後には液体燃料噴射弁から液体燃料を噴射するべく燃料を切替え制御している。
一方、バイフューエルエンジンではないが、気体燃料のみを用いたエンジンにおいて、この気体燃料の特性に起因する、気体燃料噴射弁の低温時の貼り付きを解消し、エンジンの始動性を向上させるために、特許文献2には、エンジンの温度が所定値以下のときに、気体燃料噴射弁の駆動信号を通常時に比べ大電流にすると共に通電時間を長くして、貼り付きを解消するようにした技術が開示されている。
さらに、特許文献3には、同様に気体燃料のみを用いたエンジンにおいて、極低温始動時の気体燃料噴射弁の貼り付き(固着)を解除できるようにするために、エンジンの停止時に気体燃料噴射弁にかかる燃料圧力を減圧するように気体燃料噴射弁および連通路を開閉させる圧抜き制御を行うと共に、さらに、始動時には連通路を閉じた状態で気体燃料噴射弁を開弁する試し開弁(空打ち)制御を行うようにした技術が開示されている。
特開2000−213394号公報 特開平10−227248号公報 特開2000−274312号公報
ところで、バイフューエルエンジンにおける低温始動制御においても、CNG等の気体を燃料として用いる際には、気体燃料のみを用いたエンジンの場合と同様に上述のような気体燃料噴射弁の貼り付きの問題が存する。そこで、低温始動時においては液体燃料により始動させることも考えられる。しかし、液体燃料の場合は噴射により供給されてから蒸発、すなわち、気化されるまでに時間がかかるので、これを見越して、噴射供給量を増大する必要があり、このような液体燃料を噴射しての始動では、液体燃料がポートや燃焼室の壁面に付着することによる未燃焼成分の増大が見られ、燃費の悪化や未燃HCの排出を招く。従って、かかる燃料の付着という問題のない気体燃料での始動を行うのが好ましいが、この場合には、停止時に上述の圧抜き制御を行うと共に、始動時に空打ち制御を実施することで気体燃料噴射弁の貼り付き問題を未然に防止することができるが、停止時は気体燃料の圧抜き制御が必須となり、液体燃料での停止時は実施できない。
一方、バイフューエルエンジンを用いた車両システムにおいては、その始動時における燃料の選択がユーザの意思に委ねられている場合があり、仮に、上述の圧抜き制御が行われないままに気体燃料での始動が選択された場合や燃料残量の関係で液体燃料を用いることができない場合に、気体燃料時の始動不良の問題を生じさせる可能性がある。
そこで、本発明の目的は、気体燃料での低温時の始動を確実に行うことのできるバイフューエルエンジンの停止制御方法を提供することにある。
上記課題を解決する本発明に係るバイフューエルエンジンの停止制御方法は、気体燃料と液体燃料とをそれぞれ独立して噴射供給可能なバイフューエルエンジンにおいて、液体燃料による運転後の低温停止時であって、液体燃料が所定値以上であるときは、この液体燃料の噴射を止めて停止させる一方、液体燃料が所定値未満のときには、液体燃料から気体燃料に噴射を切替えて圧抜き制御を行った後に停止させることを特徴とする。
本発明に係るバイフューエルエンジンの停止制御方法によれば、液体燃料による運転後の低温停止時において、液体燃料が所定値以上であるときは、この液体燃料の噴射を止めてエンジンが停止される一方、液体燃料が所定値未満のときには、液体燃料から気体燃料に噴射を切替えて圧抜き制御を行った後に停止されるので、気体燃料での始動が選択された場合であっても、次回の始動不良を回避することができる。一方、液体燃料が所定値以上であるときは、圧抜き制御を行うことなく気体燃料の噴射を止めて停止されるので、気体燃料を無駄に消費することなく燃費の悪化を招くことがない。
以下に、本発明の実施の形態を添付図面を参照しつつ説明する。
まず、図1を参照して、本発明が適用されるバイフューエルエンジン100の概要を説明する。101はエンジン本体、102はシリンダブロック、103はシリンダヘッド、104はピストン、105は燃焼室、106は吸気ポート、107は排気ポート、109は燃焼室105内の頂部に配置された点火栓をそれぞれ示している。吸気ポート106は吸気マニフォルド110を介してサージタンク111に接続され、サージタンク111は吸気ダクト112を介してエアクリーナ113に接続されている。吸気ダクト112内にはステップモータ114により駆動される電制のスロットル弁115が配置されている。
図1のエンジン100は、気体燃料供給系と液体燃料供給系とを具備しており、本実施の形態では、気体燃料としてCNGを用い、液体燃料としてガソリンを用いている。気体燃料供給系は、各気筒内の燃焼室105にそれぞれ噴射可能に配置された複数のCNG噴射弁120を具備し、この複数のCNG噴射弁120は、共通する燃料室を有するデリバリパイプ121に接続されている。デリバリパイプ121はさらに、デリバリ遮断弁122が設けられたCNG供給ライン123を介し、車載された気体燃料容器としてのCNGボンベ124に接続されている。なお、CNG供給ライン123のCNGボンベ124の出口近傍には、図示しない燃料遮断弁およびレギュレータ126が配置されている。
CNGボンベ124内に、充填圧力PF(例えば、20MPa)で充填されているCNGは、レギュレータ126により一定の調節圧PH(例えば、5MPa)まで減圧され、通常のエンジン制御状態では、この調節圧PHでもって気体燃料噴射弁としてのCNG噴射弁120から筒内に圧縮行程で噴射される。この調節圧PHは、運転状態にかかわらず常に圧縮行程で筒内噴射が可能な圧力であり、かかる点から、通常噴射圧と称されることもある。
同様に、液体燃料供給系は、吸気マニフォルド110内の吸気通路に噴射可能に配置された液体燃料噴射弁としてのガソリン噴射弁130を具備し、このガソリン噴射弁130は、ガソリン供給ライン132を介し車載された液体燃料容器としてのガソリンタンク134に接続されている。さらに、ガソリン供給ライン132内には、燃料ポンプ133が配置されている。これらのCNG噴射弁120およびガソリン噴射弁130は、それぞれ、電子制御ユニット300からの出力信号に基づいて制御される。
電子制御ユニット(以下、ECUと称す)300はデジタルコンピュータからなり、周知の如く、双方向性バスを介して相互に接続されたROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、CPU(マイクロプロセッサ)、常時電源に接続されているB−RAM(バックアップRAM)、入力ポート、および出力ポート等を具備している。
また、吸気マニフォルド110に接続されたサージタンク111には、サージタンク111内の絶対圧に比例した出力電圧を発生する圧力センサ140が取り付けられている。CNGボンベ124の出口のCNG供給ライン123内には、CNGボンベ124内の残存CNG量、すなわち、残圧に比例した出力電圧を発生するCNG残圧センサ141が配置され、ガソリンタンク134には、ガソリンタンク134内の残存ガソリン量に比例した出力電圧を発生するガソリン残量センサ142が配置されている。これらのセンサ140、141および142の出力電圧は、それぞれ、対応するAD変換器を介してECU300の入力ポートに入力される。さらに、入力ポートには、エンジン回転数Nを表す出力パルスを発生する回転数センサ143、スロットル弁115の回動角度を検出するスロットル開度センサ144、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサ145、エンジン冷却水温度を検出する冷却水温センサ146、CNGボンベ124の燃料温度を検出する燃温センサ147等が接続されている。一方、ECU300の出力ポートは、それぞれ、対応する駆動回路を介して、点火栓109、ステップモータ114、CNG噴射弁120、デリバリ遮断弁122、燃料ポンプ133およびガソリン噴射弁130等に接続されている。
ここで、上記構成になるバイフューエルエンジンについての本発明の停止制御について説明する。まず、バイフューエルエンジン100が搭載された車両のシステム側において、そのエンジンの始動時における燃料が自動的に選択される第一の実施形態では、例えば、図2に示す停止制御ルーチンに従って、エンジン100の停止制御が実行される。なお、この制御ルーチンは、イグニッションスイッチがOFF操作された後、予め定められた設定クランク角毎の割込みによって実行される。
すなわち、ステップS201において、待機状態からイグニッションスイッチのOFF操作があったと判断されると、ステップS202に進み低温時停止か否かが判断される。この低温時停止か否かの判断はCNGボンベ124の燃料温度を検出する燃温センサ147からの検出値により、これが所定値(例えば、0℃)以下か否かで行われる。ステップS202での判断において、低温時停止でない、すなわち「NO」のときは、ステップS206に進み、供給中の燃料を停止することによる通常の停止制御が行われる。
一方、ステップS202での判断において、低温時停止である、すなわち「YES」のときは、ステップS203に進み、ガソリン運転モードまたはCNG燃料運転モードが選択されているか否かが判断される。ここで、CNG燃料運転モードでない、すなわちガソリン運転モードが選択されている「NO」のときは、ステップS207に進み、ガソリン量が所定値以上か否かが判断される。そして、ガソリン量が所定値以上あるとき、すなわち「YES」のときにはステップS210に進み、ガソリン噴射弁130から吸気ポート106へのガソリンの噴射供給が停止される通常のエンジン停止制御が行われる。一方、ガソリン量が所定値以上でないとき、すなわち所定値未満で「NO」のときは、次回の始動をCNG燃料で行わざるを得ず、この始動は確実に行なわれなければならないので、ステップS208に進み、CNG燃料へ切替えられる。そして、ステップS209に進み、後述するCNG圧抜き制御が実行された後、CNG噴射弁120からの燃料供給を停止することによる停止制御が行われる。
ところで、上述のステップS203における、ガソリン運転モードまたはCNG燃料運転モードが選択されているか否かの判断において、CNG燃料運転モードが選択されているときは、ステップS204において、ガソリン量が所定値以上か否かが判断される。そして、ガソリン量が所定値以上、すなわち「YES」のときには、ガソリン燃料による始動も可能であるので、ステップS205に進み、CNG圧抜き制御を行なうことなく単に、CNG噴射弁120からの燃料供給を停止することによる通常の停止制御が行われる。
一方、ステップS204での判断において、「NO」、すなわちガソリン量が所定値未満であるときは、これも次回の始動がCNG燃料で行わざるを得ず、この始動は確実に行なわれなければならないので、ステップS209に進み、後述するCNG圧抜き制御が実行された後、CNG噴射弁120からの燃料供給を停止することによる停止制御が行われる。
また、バイフューエルエンジン100が搭載された車両のシステムにおいて、エンジン100の始動時における燃料がユーザの選択によってのみ選択され得る第二の実施形態では、例えば、図3に示す停止制御ルーチンに従って、エンジン100の停止制御が実行される。なお、この制御ルーチンも、イグニッションスイッチがOFF操作された後、予め定められた設定クランク角毎の割込みによって実行されること前実施の形態と同じである。
そこで、ステップS301において、待機状態からイグニッションスイッチのOFF操作があったと判断されると、ステップS302に進み低温時停止か否かが判断される。この低温時停止か否かの判断は、前実施の形態と同様に、CNGボンベ124の燃料温度を検出する燃温センサ147からの検出値により、所定値以下か否かで行われる。このステップS302での判断において、低温時停止でない、すなわち「NO」のときは、ステップS304に進み、供給中の燃料を停止することによる通常の停止制御が行われる。
一方、ステップS302での判断において、低温時停止である、すなわち「YES」のときは、ステップS303に進み、ガソリン運転モードまたはCNG燃料運転モードが選択されているか否かが判断される。ここで、CNG燃料運転モードでない、すなわちガソリン運転モードが選択されている「NO」のときは、次の始動時にCNG燃料による始動が選択される可能性があるので、ステップS305に進み、CNG燃料へ切替えられる。そして、ステップS306に進み、後述するCNG圧抜き制御が実行された後、CNG噴射弁120からの燃料供給を停止することによる停止制御が行われる。また、ステップS303での判断において、CNG燃料運転モードが選択されているときには、直接にステップS306に進み、CNG圧抜き制御が実行された後、CNG噴射弁120からの燃料供給を停止することによる停止制御が行われる。
そこで、このCNG圧抜き制御について、図4のタイムチャートをも参照して説明する。なお、このCNG圧抜き制御は、次の始動時の空打ち制御と対の関係で行われるのが通常である。
このCNG圧抜き制御では、イグニッションスイッチのOFF(図4c参照)操作とほぼ同時に、デリバリ遮断弁122が閉じられる(図4b参照)。そして、所定時間(例えば、1秒程度)、CNG噴射弁120への駆動信号および点火栓109への点火信号を送りつつ(図4のfおよびg参照)、ISC補正値および点火遅角量を増大(図4のdおよびe 参照)し、燃料消費を速める。この結果、デリバリパイプ121内の燃料圧力は0もしくは所定値以下の状態(図4a参照)とされる。これにより、CNG燃料圧力による停車およびエンジン停止中のCNG噴射弁120の固着ないしは貼り付きが防止される。そして、次回のCNG燃料による始動時におけるCNG燃料圧力を0もしくは所定値以下とするのである。
ここで、上述の停止制御が行なわれた後の次の始動時燃料噴射制御ルーチンの一例を図5のフローチャートに示す。この制御ルーチンは、イグニッションスイッチがONされ、そしてスタータが作動されると、予め定められた設定クランク角毎の割込みによって実行される。
まず、ステップS501において、待機状態からスタータがON作動されるとステップS502に進み、低温始動か否かが判断される。この低温始動か否かの判断はエンジンの温度を代表するエンジン冷却水温度、エンジンオイル温度または吸気温度に基づいて行うことが可能であるが、本例では、冷却水温センサ146からの検出値により、これが所定値(例えば、0℃)以下か否かで行っている。
ステップS502での判断において、低温始動でない、すなわち「NO」のときは、ステップS510に進み、ガソリン噴射弁130から吸気ポート106へガソリンを噴射供給するか、または筒内にCNG噴射弁120からCNGを圧縮行程で噴射供給することによる通常のエンジン始動及び運転制御が行われる。なお、この低温始動以外の通常のエンジン始動及び運転制御は本発明の要旨から外れるので詳細な説明は省略する。
一方、ステップS502での判断において、低温始動、すなわち「YES」のときは、ステップS503に進み、CNG燃料運転モードが選択されているか否かが判断される。ここで、このCNG燃料運転モードとは、バイフューエルエンジンの特性を有効に発揮すべく、使用される燃料が運転状態に応じて自動的に、あるいは運転者の意思に対応させて切替えられる切替・選択システムを備えているバイフューエルエンジンにおいて、CNG燃料が使用されるべく選択された運転モードである。通常は、CNG燃料による運転が燃費の悪化や未燃HCの排出を抑制する観点から有利であるので、CNG燃料運転モードとなっており、ステップS503の次にステップS504に進む。但し、運転者の意思によって、CNG燃料運転モードでない、すなわちガソリン運転モードが選択されているときは、ステップS511に進み、後述するガソリンでの通常のエンジン始動及び運転制御が行われる。
そこで、ステップS504において、ガソリン量が所定値以上か否かが判断される。このガソリン量の所定値は、最寄のガソリンスタンドまたは充填ステーション迄の走行が充分に可能か否かの観点から定められている。ガソリン量が所定値未満であるとは、これは前回のエンジン停止時にもガソリン量が所定値未満であったことを意味する。従って、ガソリン燃料によらずにCNG燃料での始動を確実に行なわせるために、前回の停止時に前述の停止時の圧抜き制御が行われているので、ガソリン量が所定値未満であるときはステップS512に進み、後述するCNG空打ち始動制御が実行される。逆に、ガソリン量が所定値以上のときはステップS505に進み、CNG燃料噴射での通常の始動制御が行われる。このCNG燃料噴射での通常の始動制御においては、本例では、ECU300からCNG噴射弁120に所定の駆動信号を送り、CNG噴射弁120から圧縮行程で筒内にCNGを噴射供給することによる始動制御が行われる。なお、このCNG噴射弁120から噴射される始動用燃料の噴射時期および噴射期間に関するデータは、それぞれ、エンジン100の温度状態やエンジン負荷を表すサージタンク111内の絶対圧PMとエンジン回転数Nとの関数として、マップの形で予めROM内に記憶されている。ここで、このCNGの噴射期間とは、レギュレータ126で減圧設定される通常噴射圧の下で、要求量だけCNGを圧縮行程で筒内に噴射させるのに必要な期間である。
ステップS505におけるCNG燃料噴射での通常の始動制御が行われた後は、ステップS506に進み、CNG燃料噴射がフェイルか否かが判断される。すなわち、CNG燃料噴射での通常の始動制御において、ECU300から上述の駆動信号が送られたにもかかわらずCNG噴射弁120が何らかの原因(貼り付き等)で駆動されないときに発されるフェイル信号IJfがECU300により検出されて判断されるのである。このCNG燃料噴射がフェイルか否かの判断は、例えば、CNG噴射弁120に駆動信号が1回ないしは2回送られてフェイル信号IJfが発せられたときに行われる。このフェイル信号IJfが発せられたときは、ステップS507に進み、ガソリンに切替えて始動制御が実行される。
このガソリンによる始動制御では、吸入行程でガソリンを噴射させることにより始動させ、その後、理論空燃比または希薄域による均一燃焼を行わせる。なお、この始動の際にガソリン噴射弁130から噴射される燃料の噴射時期および噴射期間に関するデータは、同じく、マップの形で予めROM内に記憶されている。また、ガソリンの噴射期間とは、燃料ポンプ133で昇圧された一定圧の下で、要求量だけガソリンを吸入行程で吸入通路に噴射させるのに必要な期間である。
ステップS507におけるガソリンを噴射させることにより始動させた後は、ステップS508に進み、エンジン100の暖機が完了したか否かが判断される。この暖機が完了したか否かの判断は、冷却水温センサ146からの検出値により、これが所定値(例えば、50℃)以上か否かで行なわれる。かかる所定値は、CNG噴射弁120の貼り付き等の原因が解消される温度として実験により求められる。そして、暖機が完了すると、ステップS509に進み、CNG噴射による運転に切替えられる。
次に、上述のステップS503における判断において、CNG燃料運転モードでない、すなわちガソリン運転モードが選択されているときに、ステップS511において行われるガソリンでの通常のエンジン始動及び運転制御について説明する。このガソリンでの通常のエンジン始動及び運転制御は、ガソリン噴射弁130によりガソリン燃料のみが吸入行程において吸気通路ないしは吸気ポート106内に噴射供給されて始動が行われる。このガソリン噴射弁130から噴射される燃料の噴射時期および噴射期間に関するデータは、前述のように、エンジン100のガソリン始動状態に対応させてマップの形で予めROM内に記憶されており、このデータに基づき所定量のガソリンが噴射供給される。
なお、ステップS512におけるCNG空打ち始動制御の後、およびステップS506での判断において、CNG噴射弁120からの噴射にフェイルがないとされたときは、ステップS513に進み、CNGでの運転制御が行われる。
ここで、上述のステップS504における判断において、ガソリン量が所定値未満と判断されたときにステップS512で実行されるCNG空打ち始動制御について、図6のタイムチャートを参照して説明する。なお、このCNG空打ち始動制御は、前述のエンジン停止時の圧抜き制御と対の関係で行われる制御である。
そこで、このCNG空打ち始動制御では、前述の圧抜き制御によりデリバリ遮断弁122が閉じられ(図6(B)i参照)デリバリパイプ121内の燃料圧力(デリバリ燃料圧力)が0もしくは所定値以下にされた状態(図6(B)j参照)で、CNG噴射弁120がクランキング開始(図6(B)b参照)から気筒判別(図6(B)c参照)までの間、通常よりも駆動電流が大きく駆動期間の長い駆動信号でもって駆動される(図6(B)e〜h参照、なお、図にはインジェクタと表示されている)。これにより、低温が原因で固着ないしは貼り付いているCNG噴射弁120のこの固着を剥がすのである。そして、気筒判別後にデリバリ遮断弁122が開けられ(図6(B)i参照)、始動時燃料量が噴射されて始動される。また、CNG噴射弁120の駆動信号は、その一例が図6(A)に示されるように、固着ないしは貼り付いているCNG噴射弁120の固着を確実に剥がすべく、より駆動力の大きいDCDC駆動期間Td、駆動力の大きいバッテリ電圧駆動期間Tbおよび開弁状態を保持する保持電流駆動期間Thを有するように制御されている。
なお、上述の実施形態では、CNG燃料を圧縮行程において直接筒内に噴射供給して成層燃焼させ、ガソリン燃料を吸入行程においてポート内に噴射供給して均質燃焼させる形態につき説明したが、CNG燃料およびガソリン燃料共に、筒内またはポート内のいずれに噴射される形態であってもかまわない。
さらに、これまで述べてきた実施形態では気体燃料としてCNGを用い、液体燃料としてガソリンを用いた例につき説明した。しかしながら、気体燃料として、例えば、一次燃料である天然ガスおよび石油ガス、或いは二次燃料である石炭転換ガスおよび石油転換ガスを用いることができる。また、液体燃料としてイソオクタン、ヘキサン、ヘプタン、軽油、灯油のような炭化水素、或いは液体の状態で保存しうるブタン、プロパンのような炭化水素、或いはメタノールを用いることができることはいうまでもない。
本発明が適用されるバイフューエルエンジンの概要を示す全体線図である。 本発明における停止制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 本発明における停止制御ルーチンの他の例を示すフローチャートである。 停止時圧抜き制御を説明するためのタイムチャートであり、各部の作動タイミングを示す。 本発明における停止制御が行なわれた後の次に行なわれる始動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 始動時空打ち制御を説明するためのタイムチャートであり、(A)はCNG噴射弁の駆動信号の駆動パターン、(B)は各部の作動タイミングを示す。
符号の説明
100 バイフューエルエンジン
120 CNG噴射弁
122 デリバリ遮断弁
123 CNG供給ライン
124 CNGボンベ
126 レギュレータ
130 ガソリン噴射弁
134 ガソリンタンク
141 CNG残圧センサ
142 ガソリン残量センサ
146 冷却水温センサ
147 燃温センサ
300 電子制御ユニット

Claims (1)

  1. 気体燃料と液体燃料とをそれぞれ独立して噴射供給可能なバイフューエルエンジンにおいて、
    液体燃料による運転後の低温停止時であって、液体燃料が所定値以上であるときは、この液体燃料の噴射を止めて停止させる一方、液体燃料が所定値未満のときには、液体燃料から気体燃料に噴射を切替えて圧抜き制御を行った後に停止させることを特徴とするバイフューエルエンジンの停止制御方法。
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