JP2006076255A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成媒体を一旦送り出した後に引き戻しながら画像を形成する場合に、その画像形成媒体の詰まりを防止することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】搬送されるペーパーに圧接して画像を形成可能な画像形成位置とペーパーに圧接しない待避位置との間で変位可能に構成されたサーマルヘッド73aと、所定量のペーパーを第1の方向に搬送した後、そのペーパーを第1の方向とは反対の第2の方向に搬送させる搬送制御部27aと、ペーパーが第1の方向に搬送されるときにサーマルヘッド73aを待避位置に配置するとともに、ペーパーが第2の方向に搬送されるときにサーマルヘッド73aを画像形成位置に配置させて、第2の方向に搬送されるペーパーに画像を形成する画像形成制御部27bと、待避位置にあるサーマルヘッド73aの第1の方向上流側付近で、第1の方向に搬送されるペーパーを搬送経路に沿って誘導可能なガイド部79aとを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成媒体に画像を形成するための画像形成装置に関し、特に、画像形成媒体を搬送しながらサーマルヘッドを用いて画像を形成するサーマルプリンタに関するものである。
かかるプリンタとして、例えば下記特許文献1に記載されたカラーサーマルプリンタは、イエロー、マゼンタ、シアンの各色をそれぞれ個別に発色可能な3つのサーマルヘッドを備えており、ペーパーロールから送り出された長尺のペーパー(画像形成媒体に相当する。)を搬送しながらカラー画像を形成することができる。但し、3つのサーマルヘッドをそれらの画像形成位置にペーパーが到達したものから順にペーパーに圧接させた場合には、ペーパーの搬送中の負荷変動に起因して画像が悪化することがあるため、当該プリンタでは、3つのサーマルヘッド全てをペーパーに圧接させた状態で画像形成を開始する。
しかしながら、当該プリンタでは、ペーパーの先端近傍を最も下流側のサーマルヘッドで圧接した状態で画像形成を開始することになるため、最も上流側のサーマルヘッドと最も下流側のサーマルヘッドとの間に掛け渡された部分には画像が形成されず、多大な余白部を生じてペーパーを浪費するという問題があった。
これに対して、下記特許文献2に記載されたカラーサーマルプリンタは、ペーパーロールから1コマ分の長さの感熱ペーパーを送り出した後に、そのペーパーを引き戻しながらイエロー画像を形成し、続いて、ペーパーの送り出しと引き戻しを交互に行って、2回目の引き戻し時にマゼンタ画像、3回目の引き戻し時にシアン画像の形成を行う。また、下記特許文献3に記載されたカラーサーマルプリンタは、イエロー、マゼンタ、シアンの3つのサーマルヘッドを備えており、ペーパーロールから所定量のペーパーを送り出した後に、そのペーパーを引き戻しながら画像を形成する。
図9は、従来のカラーサーマルプリンタの画像形成部であって、上述のように一旦送り出したペーパーを引き戻しながら画像を形成する画像形成部の構成を示す図である。かかる画像形成部には、それぞれシアン、マゼンタ、イエローに対応した画像を形成する3つのヘッド部101〜103が、ペーパーの搬送経路に沿って順次配置されている。各ヘッド部101〜103は、それぞれサーマルヘッド101a〜103aおよびプラテンローラ101b〜103bを備えており、ペーパーの搬送経路を構成するガイド板105の切れ間に配されている。
画像形成は、不図示の搬送ローラ対により所定量のペーパーを、送り出し方向Aに沿ってヘッド部103よりも下流側に搬送した後、そのペーパーを引き戻し方向Bに沿って搬送させながら、ヘッド部103によりイエロー画像から順に行われる。かかる構成によれば、一旦送り出したペーパーを引き戻しながらサーマルヘッドを圧接して画像を形成することにより、ペーパーの搬送中の負荷変動に起因する画像の悪化を回避するとともに、多大な余白部を生じることなくペーパーの無駄を防ぐことができる。
しかしながら、上記プリンタでは、画像形成を準備するためのペーパーの送り出しと、画像形成を行うためのペーパーの引き戻しとを行うために、ペーパーの送り出し時には各サーマルヘッド101a〜103aをペーパーに圧接しない待避位置に位置させると共に、ペーパーの引き戻し時には各サーマルヘッド101a〜103aをペーパーに圧接して画像を形成する画像形成位置に位置させる必要があった。これにより、待避位置に位置する各サーマルヘッド101a〜103aとガイド板105との間に隙間が形成され、ペーパーの送り出し時に、進行方向が不安定なペーパーの先端部が当該隙間に詰まり易くなるという問題があった。
特開平8−174876号公報 特開平9−99572号公報 特開2001−246769号公報
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、画像形成媒体を一旦送り出した後に引き戻しながら画像を形成する場合に、その画像形成媒体の詰まりを防止することができる画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明に係る画像形成装置は、長尺の画像形成媒体を収容する媒体収容部と、前記媒体収容部に収容された画像形成媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送機構と、前記搬送経路の途上に設けられ、画像形成媒体に画像を形成可能な少なくとも1つのヘッドユニットと、前記ヘッドユニットに設けられ、前記搬送機構により搬送される画像形成媒体に圧接して画像を形成可能な画像形成位置と、前記搬送機構により搬送される画像形成媒体に圧接しない待避位置との間で変位可能に構成された画像形成ヘッドと、前記媒体収容部から引き出した所定量の画像形成媒体を、前記媒体収容部から前記ヘッドユニットに向かう第1の方向に搬送した後、その画像形成媒体を前記第1の方向とは反対の第2の方向に搬送させるように、前記搬送機構を制御する搬送制御手段と、画像形成媒体が前記第1の方向に搬送されるときに、前記画像形成ヘッドを前記待避位置に配置するとともに、画像形成媒体が前記第2の方向に搬送されるときに、前記画像形成ヘッドを前記画像形成位置に配置することにより、前記第2の方向に搬送される画像形成媒体に画像が形成されるように前記ヘッドユニットを制御する画像形成制御手段と、前記画像形成ヘッドが前記待避位置にあるときに、その画像形成ヘッドの前記第1の方向上流側付近で、前記第1の方向に搬送される画像形成媒体を前記搬送経路に沿って誘導可能なガイド部と、を備える。
かかる構成によれば、媒体収容部からヘッドユニットに向かう第1の方向に画像形成媒体を搬送した後で、その画像形成媒体を第2の方向に搬送しながら画像を形成することができる。そのため、画像形成媒体の搬送中の負荷変動に起因する画像の悪化を回避するとともに、多大な余白部を生じることなく画像形成媒体の無駄を防ぐことができる。そして、画像形成媒体を第1の方向に搬送する際、画像形成ヘッドが待避位置に配置されることにより、その画像形成ヘッドの第1の方向上流側付近に隙間が形成されるが、本発明に係る画像形成装置では、画像形成ヘッドが待避位置にあるときに、その画像形成ヘッドの第1の方向上流側付近で画像形成媒体を搬送経路に沿って誘導可能なガイド部を有することにより、第1の方向に搬送される画像形成媒体の先端部が当該隙間に詰まることを防止することができる。
上記において、前記ガイド部が、前記ヘッドユニットに設けられるとともに、前記搬送機構により搬送される画像形成媒体の全幅にわたり接触可能に構成されたものが好ましい。
かかる構成によれば、第1の方向に搬送される画像形成媒体の先端部を搬送経路に沿って確実に誘導し、画像形成ヘッドが待避位置に配置されることにより形成される隙間での、画像形成媒体の詰まりを効果的に防止することができる。
上記において、前記ヘッドユニットの、前記画像形成ヘッドの変位により変位しない部分に、前記ガイド部が固定されたものが好ましい。
かかる構成によれば、画像形成ヘッドが画像形成位置と待避位置との間で変位することによって、ガイド部が変位することがない。そのため、画像形成ヘッドが画像形成位置に配置されたときに、ガイド部が第2の方向に搬送される画像形成媒体を過剰に押さえつけたり、搬送を阻害したりすることなく、画像形成媒体を搬送経路に沿って円滑に搬送することができる。
上記において、前記ガイド部は、前記搬送機構により搬送される画像形成媒体の被形成面に対向するように配されたガイド板に、そのガイド板より前記画像形成媒体側に突出して設けられ、前記画像形成ヘッドの前記第1の方向上流側付近で前記画像形成媒体の被形成面に接触可能なガイドローラであるものが好ましい。
ガイド部が、画像形成媒体の被形成面に対向するガイド板より画像形成媒体側に突出するガイドローラであることにより、巻き癖(カール癖)のついた画像形成媒体を搬送する場合でも、ガイドローラが回動しながら画像形成媒体の被形成面を押さえることができ、被形成面とガイド板との接触を抑制して、被形成面に傷が付くことを防止することができる。しかも、当該ガイドローラが、画像形成ヘッドの第1の方向上流側付近で画像形成媒体の被形成面に接触可能であることにより、第1の方向に搬送される画像形成媒体の先端部を搬送経路に沿って誘導し、画像形成ヘッドが待避位置に配置されることにより形成される隙間での、画像形成媒体の詰まりを防止することができる。
上記において、前記搬送経路が円弧に沿って構成されたものが好ましい。
搬送経路を円弧に沿って構成することにより、画像形成装置をコンパクトに構成することができるが、かかる場合には、搬送機構により搬送される画像形成媒体の先端部がその円弧の外周側に向かい易くなり、画像形成ヘッドが待避位置に配置されることにより形成される隙間に詰まり易いため、上述した本発明の構成が特に有用になり得る。
上記において、前記搬送経路に沿って複数の前記ヘッドユニットが直列に配置され、その複数のヘッドユニットが有する前記画像形成ヘッドの全てが、画像形成媒体が前記第1の方向に搬送されるときに前記待避位置に配置されるものが好ましい。
搬送経路に沿って複数のヘッドユニットを直列に配置することにより、例えば複数のカラー画像を形成する場合でも、画像形成媒体を1往復させるだけでよくなり、搬送ロスを低減することができる。かかる場合、搬送距離が長くなることにより画像形成媒体の先端部の進行方向が不安定になり易く、画像形成ヘッドが待避位置に配置されることにより形成される隙間で詰まりを生じ易くなるため、上述した本発明の構成が特に有用になり得る。
本発明に係る画像形成装置の好適な実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図である。この画像形成装置は、熱昇華方式のサーマルプリンタ(以下、単にプリンタと称する場合がある。)である。図2は、図1のプリンタの内部構成を示す模式図である。図3〜図5は、ヘッド部の概略構成を示す模式図である。
<プリント部の概略構成>
本実施形態のサーマルプリンタ1は、図1に示すように、操作部10と、制御装置20と、プリント部30とを有している。操作部10は、オペレータがプリンタ1に対する操作を行うものであって、プリンタ1に関する様々な情報を表示してオペレータに告知するディスプレイ11を有している。本実施形態の操作部10には、タッチパネル方式が採用されており、オペレータは、ディスプレイ11に表示される操作画面に触れることによって、プリンタ1に対する操作を実行することができる。
制御装置20は、操作部10からの入力を受信すると共に、プリンタ1における各種の動作を制御するためのものである。制御装置20は、カードスロットやディスクドライブなどの記憶媒体からプリントデータを取得するためのデータ入力部20aを有している。記憶媒体としては、例えば、CD−ROMやメモリーカードなどが挙げられる。
プリント部30は、図2に示すように、筐体30a内に、ロール状に巻回された長尺のペーパー(前記画像形成媒体に相当する。)を収容するペーパー収容部40(前記媒体収容部に相当する。)と、ペーパー収容部40から送り出されたペーパーを巻き取るペーパー巻取部80と、ペーパー収容部40とペーパー巻取部80との間の搬送経路に沿って、ペーパーを搬送する搬送機構とを有している。搬送経路の途上には、上流側から下流側に向かって、切断部50、オーバーコート部60及び画像形成部70が配置されている。また、ペーパー収容部40と切断部50との間の搬送経路近傍には、排出部95が設けられている。
なお、本実施形態では、「上流側」および「下流側」という表現は、ペーパー収容部40から搬送経路に沿ってペーパー巻取部80に向かう方向(後述する第1の方向に相当する。)に関するものとする。また、「ペーパーの先端部」及び「画像の先端部」とは、ペーパーまたは画像の下流側端部を意味するものとし、「ペーパーの後端部」及び「画像の後端部」とは、ペーパーまたは画像の上流側端部を意味するものとする。
ペーパー収容部40には、マガジンケース41および回転軸43が設けられ、回転軸43には、長尺のペーパーが被形成面を外側にして巻回された巻回体45が装填されている。巻回体45からペーパーを巻き解いて下流側に向かって搬送する場合、回転軸43はモータ43a(図2では不図示)により図2において反時計回りに回転駆動される。一方、巻き解かれたペーパーを巻回体45に巻き取る場合、回転軸43は図2において時計回りに回転駆動される。
搬送機構は、上流側から順に、巻回体45から巻き解かれたペーパーを搬送経路に沿って給紙する給紙ローラ対31と、切断部50よりも上流側に配置されてペーパーの搬送方向を変更するターンローラ対32と、切断部50とオーバーコート部60との間においてペーパーを挟持して搬送する圧着ローラ対33及び搬送ローラ対34と、画像形成部70よりも下流側に配置され、ペーパー巻取部80の内部にペーパーを送り込むための送り込みローラ対35と、を有している。本実施形態では、ペーパーの搬送経路は円弧に沿って構成されており、各ローラ対31〜35は当該円弧に沿うように配置されている。
給紙ローラ対31、搬送ローラ対34及び送り込みローラ対35は、後述する搬送制御部27aによって、それぞれが個別に制御される。これにより、ペーパー収容部40から送り出されたペーパーを下流側に向かって搬送して、ペーパー巻取部80に巻き取り可能であると共に、ペーパー巻取部80内に一旦巻き取られたペーパーを再度巻き解いて、そのペーパーを上流側に向かって逆送させることができる。
また、搬送ローラ対34は、回転数(パルス数)をエンコーダ36により検出可能に構成されている。なお、後述するように、搬送ローラ対34は、ペーパーを搬送するためにモータ34aにより駆動回転する状態と、送り込みローラ対35により搬送されるペーパーに伴って従動回転する状態とを取り得るが、エンコーダ36は、搬送ローラ対34が上記のいずれの状態である場合でも、搬送ローラ対34の回転数を検出することができる。
切断部50は、ターンローラ対32と圧着ローラ対33との間に配置されている。切断部50は、搬送経路の上方に配置されたローリングカッタ51と、搬送経路の下方に配置された固定刃52と、切りくずボックス53とを有している。ローリングカッタ51は、円周部の全周にわたって刃が形成され、中心部をシャフト51aで保持された円板状部材であり、駆動機構55(図2では不図示)により回転しながらペーパーの搬送経路に直交する方向に沿って往復動可能に構成されている。固定刃52は、ペーパーの搬送経路の全幅よりも長い矩形刃であり、ペーパーの搬送経路に直交するように配置される。切りくずボックス53は、ローリングカッタ51及び固定刃52の下方に配置される。
切断部50の切断位置にペーパーが配置された状態において、ローリングカッタ51を回転させつつペーパーの幅方向に沿って移動させると、ローリングカッタ51と固定刃52との相互作用によってペーパーを切断することができる。このとき、切断により発生した切りくずは、落下して切りくずボックス内に収納される。なお、本実施形態では、後述するように、切断部50は各画像の先端部及び後端部においてペーパーを切断する。
切断部50の上流側近傍には、ペーパーに形成された画像の端部(主に画像の後端部)を検出可能な画像検出センサ90が設けられている。また、オーバーコート部60の上流側近傍には、ペーパーの端部を検出可能なペーパー検出センサ91が設けられている。なお、本実施形態では、オーバーコート部60の上流側端部と、ペーパー検出センサ91による検出位置とは略一致している。
オーバーコート部60は、搬送ローラ対34の下流側に配置され、1つのヘッド部61を有している。ヘッド部61は、画像が形成されたペーパーの表面に対して無色透明なオーバーコート(OC)を行う機能を有する。これにより、形成された画像の耐光性を向上すると共に、ペーパー表面を保護することができる。また、オーバーコートの材質を選ぶことで、プリントの光沢性が向上し、高品質のプリントを提供することができる。
画像形成部70は、3つのヘッド部71〜73(前記ヘッドユニットに相当する。)を有しており、上流側から順に、シアン(C)に対応した画像を形成するヘッド部71、マゼンタ(M)に対応した画像を形成するヘッド部72、イエロー(Y)に対応した画像を形成するヘッド部73が配置されている。
本実施形態のプリンタ1では、ペーパーがペーパー収容部40から下流側に向かって搬送されるときにはオーバーコート及び画像形成は行われず、画像形成部70より下流側から上流側に向かって搬送されるペーパーに対して、画像形成部70での画像形成及びオーバーコート部60でのオーバーコートが行われる。従って、ペーパー表面に対して、イエロー、マゼンタ、シアンの順にカラー画像を形成可能であると共に、そのカラー画像が形成されたペーパー表面に対してオーバーコートを行うことができる。
本実施形態では、オーバーコート部60及び画像形成部70は、搬送経路に沿って、搬送ローラ対34と送り込みローラ対35との間に配置されている。そして、各ヘッド部61、71〜73の間には、一対のガイド板75がそれぞれ配置されている。一対のガイド板75は、いずれも数ミリ程度の間隔を設けて対向する2枚の板状部材を含んでおり、ペーパーの搬送経路を挟んで、各ヘッド部61、71〜73間を搬送されるペーパー(主にペーパーの先端部)を誘導する機能を有する。
次に、ヘッド部61、71〜73の概略構成について説明する。但し、いずれのヘッド部も同様の構成であるので、ヘッド部73を代表にとって説明する。図3に示すように、ヘッド部73は、搬送されるペーパーの幅方向にライン状に配列された多数の発熱素子を有するサーマルヘッド73a(前記画像形成ヘッドに相当する。)と、サーマルヘッド73aの先端部(ペーパーの搬送経路近傍であって発熱素子が配置された部分)に対向するプラテンローラ73bと、イエローに対応するインクが付着したインク領域を有するテープ状のリボン73cと、未使用のリボン73cが巻回されたリボン供給ローラ73dと、使用済みのリボン73cを巻き取るリボン巻取ローラ73eとを有する。
また、サーマルヘッド73aの上方には、サーマルヘッド73aを昇降運動させるための昇降機構73fが設けられている。昇降機構73fは、サーマルヘッド73aに固定されて幅方向に延びる断面円形のシャフト74aと、所定の高さに固定されつつスプリング76を介してシャフト74aに連結されている固定シャフト74bと、シャフト74aと固定シャフト74bとの間に配され、軸77を中心に回動可能なカム部材78と、を備えている。
ヘッド部73に昇降機構73fが設けられていることにより、サーマルヘッド73aは、図3(a)に示すように、スプリング76の付勢力により上方に引き上げられて、プラテンローラ73bから離間した状態となり得る。一方、カム部材78が軸77を中心に図3において時計回りに回動すると、図3(b)に示すように、カム部材78がスプリング76の付勢力に抗してシャフト74aを押し下げ、それに伴って押し下げられたサーマルヘッド73aがプラテンローラ73bに圧接した状態となり得る。即ち、サーマルヘッド73aは、ペーパーの搬送経路に対して進退可能であり、搬送経路に沿って搬送されるペーパーにリボン73cを介して圧接して画像を形成可能な画像形成位置と、ペーパーに圧接しない待避位置との間で変位可能に構成されている。
図3に示すサーマルヘッド73aには、そのサーマルヘッド73aの上流側付近で、搬送されるペーパーを搬送経路に沿って誘導可能なガイド部79aが設けられている。本実施形態のガイド部79aは、図4に示すように、ペーパーの全幅にわたって接触可能に構成された棒状または板状の部材により構成される。ガイド部79aは、サーマルヘッド73aが待避位置にあるときに、ペーパーの搬送経路に対して適度に近接する高さに配置され、上流側より搬送されるペーパーの先端部が搬送経路から逸れた場合に、ペーパーに接触して、そのペーパーを搬送経路に沿って誘導可能に構成されている。これにより、そのサーマルヘッド73aとガイド板75との間の隙間にペーパーの先端部が詰まることを防止することができる。
一対のガイド板75のうち、ペーパーの被形成面に対向するように配されたガイド板75aには、そのガイド板75aよりペーパー側に突出したガイドローラ79bが設けられている。本実施形態のガイドローラ79bは、ペーパーに対して幅方向に接触可能な従動ローラにより構成される。これにより、巻き癖(カール癖)のついたペーパーが一対のガイド板75の間を搬送される場合でも、ガイドローラ79bが回動しながらペーパーの被形成面を押さえることができ、被形成面に傷が付くことを防止することができる。ガイドローラ79bは、サーマルヘッド73aの上流側付近(ガイド板75aの下流側端近傍)に設けられており、サーマルヘッド73aの上流側付近にてペーパーを効果的に搬送経路に沿って誘導することができる。
図3、4では、ガイド部がサーマルヘッド73aに設けられた例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えば図5に示すガイド部79cのように、固定シャフト74bに固定されるものでもよい。このように、ヘッド部73の、サーマルヘッド73aの変位により変位しない部分に、ガイド部79cが設けられることにより、サーマルヘッド73aが画像形成位置と待避位置との間で変位する場合においても、ガイド部79cは変位することがない。そのため、ガイド部79cによりペーパーを過剰に押さえつけたり、搬送を阻害したりすることなく、ペーパーを搬送経路に沿って円滑に搬送することができる。
ヘッド部73は、サーマルヘッド73aが画像形成位置に配置されている状態で、サーマルヘッド73aとプラテンローラ73bとの間をペーパーが搬送されると、サーマルヘッド73aにより加熱されたリボン73cのインクによって、ペーパーの被形成面上にイエローに対応するカラー画像を形成することができる。なお、サーマルヘッド73aとプラテンローラ73bとの間をペーパーが搬送される際、ペーパーが搬送されるのに伴ってリボン73cもリボン供給ローラ73dからリボン巻取ローラ73eに向かって送られる。
ヘッド部61及びヘッド部71、72は、ヘッド部73と同様の構成をそれぞれ備えている。但し、ヘッド部73が有するイエローに対応するインクが付着したインク領域を有するテープ状のリボン73cに代えて、それぞれ無色透明、シアン、マゼンタに対応するインクが付着したインク領域を有するテープ状のリボン61c、71c、72cが用いられる。
ペーパー巻取部80が有する格納ケース81は、略円筒形状をしており、その一部がペーパーの挿入口82として開口している。ここで、送り込みローラ対35は、格納ケース81の上方近傍に配置されており、送り込みローラ対35によって搬送されたペーパーは、挿入口82から格納ケース81内に挿入される。挿入されたペーパーは、格納ケース81の内周面に当接して、回転自在に設けられた4つの巻き取りローラ83により案内され、巻き癖に従って被形成面が外周側になるように巻き取られる。
排出部95は、画像形成及びオーバーコートが行われた後、切断部50によって切断されたペーパーを排出する機能を有する。画像形成が済んで切断されたペーパーは、上端部が開口された箱状部材であるボックス96内に収納される。ボックス96は、下端部を支持軸97によって回動可能に支持されており、筐体30aの正面(図2では右面)からボックス96の上端部を引き出すことで、収納されているペーパーを取り出すことができる。
<制御ブロック構成>
図6は、本実施形態に係るプリンタの制御ブロック構成を示すブロック構成図である。制御装置20には、ペーパー収容部40の回転軸43を駆動するモータ43aと、給紙ローラ対31、搬送ローラ対34及び送り込みローラ対35をそれぞれ駆動するモータ31a、34a、35aと、搬送ローラ対34の回転数を検出するエンコーダ36と、切断部50のローリングカッタ51の駆動機構55と、各ヘッド部61、71〜73が有するサーマルヘッド61a、71a〜73aの昇降機構61f、71f〜73f及びドライバ61g、71g〜73gと、画像検出センサ90と、ペーパー検出センサ91と、操作部10とがそれぞれ接続されている。
ここで、制御装置20は、ソフトウェアにより制御されるCPUやROM、RAMなどにより構成される。最大巻取量記憶部21は、ペーパー収容部40からペーパー巻取部80に向かってペーパーが搬送される場合に、画像形成部70よりも下流側に搬送可能なペーパーの最大長さを最大巻取量として記憶する。この最大巻取量は、ヘッド部73とペーパー巻取部80の挿入口82との間の搬送経路の長さと、ペーパー巻取部80に巻き取り可能なペーパーの長さとを足し合わせることによって算出される。この最大巻取量はオペレータにより入力される。
プリント情報記憶部22は、カラー画像を形成する場合の種々の設定値を記憶する。ここで、設定値としては、プリント種類毎の1コマのプリント長さ(搬送方向長さ)、プリント枚数(コマ数)、隣り合う画像間に形成される余白部の長さ、ヘッド放熱用の追加長さなどが含まれる。プリント種類毎の1コマのプリント長さは、例えば、標準サイズ、パノラマサイズなどの複数のプリントの種類毎に複数の値が記憶されている。プリント枚数は、プリント開始前にオペレータによりオーダーごとに入力される値が記憶されている。また、画像間の余白部の長さ及びヘッド放熱用の追加長さは、装置構成時の段階で予め設定された値が記憶されている。
必要巻取量算出部23は、1オーダーに含まれる複数のカラー画像の全てを形成するために必要なペーパーの長さを必要巻取量として算出する。つまり、1オーダーに含まれる複数のカラー画像の全てを形成するためには、画像形成部70でカラー画像を形成する前に、これらのカラー画像を印字可能な長さのペーパーを画像形成部70よりも下流側に搬送しておく必要がある。従って、ペーパー収容部40からペーパー巻取部80に向かってペーパーが搬送される場合に、1オーダーに含まれる複数のカラー画像の全てを印字するために、画像形成部70のヘッド部73を超えて搬送されるべきペーパーの長さが必要巻取量として算出される。
比較部24は、必要巻取量算出部23で算出された必要巻取量と最大巻取量記憶部21に記憶された最大巻取量とを比較する。そして、比較部24は、必要巻取量と最大巻取量 との間の大小関係についての比較結果を得る。
巻取量決定部25は、比較部24による比較結果に基づいて巻取量を決定する。つまり、巻取量決定部25は、比較部24において必要巻取量が最大巻取量以下であるという比較結果が得られた場合には、実際の巻取量を必要巻取量に決定し、一方、比較部24において必要巻取量が最大巻取量よりも長いという比較結果が得られた場合には、実際の巻取量を最大巻取量に決定する。
搬送量検知部26は、ペーパー検出センサ91によってペーパーの先端部が検出された後に、エンコーダ36により検出される搬送ローラ対34の回転数に基づいて、ペーパーの搬送量を検知する。つまり、搬送量検知部26は、ペーパー検出センサ91による検出位置よりも下流側に搬送されたペーパーの長さを検知する。これにより、画像形成部70よりも下流側に搬送されたペーパーの長さを検知することができる。ここで、ペーパーの先端部が送り込みローラ対35に到達した後は、搬送ローラ対34による搬送力ではなく、送り込みローラ対35による搬送力によりペーパーが搬送されるようになるが、この場合も、搬送量検知部26では、常に搬送ローラ対34の回転数に基づいてペーパーの搬送量が検知される。
なお、搬送量検知部26は、ペーパーが下流側に向かって搬送される場合だけでなく、ペーパーが上流側に向かって搬送される場合にも、ペーパーの搬送量を検知することができる。従って、ペーパーの搬送方向が下流側に向かう第1の方向から上流側に向かう第2の方向に変更された場合には、搬送方向が変更される前の第1の方向についての搬送量から、搬送方向が変更された後の第2の方向についての搬送量を差し引くことにより、ペーパーの先端部位置を検知することができる。
搬送制御部27a(前記搬送制御手段に相当する。)は、各モータ43a、31a、34a、35aを制御することによって、ペーパーをペーパー収容部40からペーパー巻取部80に向かう第1の方向に搬送した後、そのペーパーをペーパー巻取部80からペーパー収容部40に向かう第2の方向に搬送させるように搬送機構を制御する。画像形成制御部27b(前記画像形成制御手段に相当する。)は、オーバーコート部60のサーマルヘッド61a及び画像形成部70のサーマルヘッド71a〜73aの昇降タイミング及び画像形成タイミングを制御する。即ち、ペーパーが第1の方向に搬送されるときには、サーマルヘッド61a、71a〜73aを待避位置に配置する一方、ペーパーが第2の方向に搬送されるときには、サーマルヘッド61a、71a〜73aを画像形成位置に配置して、搬送されるペーパーに画像を形成する。切断制御部27cは、切断部50での切断タイミングを制御する。
<画像形成の手順>
次に、プリンタ1において画像を形成する際の動作手順について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、ペーパー収容部40における回転軸43が回転駆動されることにより、ペーパーの先端部が給紙ローラ対31の搬送力により引き出される(#01)。引き出されたペーパーの先端が搬送ローラ対34を通過すると、ペーパー検出センサ91によりペーパーの先端が検出され(#02)、その旨の信号が制御装置20に送信される。そして、ペーパーの先端部がペーパー検出センサ91に到達した時点で、ペーパーの搬送が停止されて待機状態となる(#03)。このとき、各サーマルヘッド61a、71a〜73aが画像形成位置に配置されている場合は、その全てが待避位置に移動させられる(#04)。
オペレータから注文(オーダー)の受付があって(#05)、1オーダーに含まれるカラー画像のプリント種類及びプリント枚数が入力されると、ペーパーの搬送を開始する準備として、プリント情報記憶部22に記憶された情報に基づいて、その1オーダーに対応する必要巻取量が必要巻取量算出部23によって算出される(#06)。すると、比較部24によって、この必要巻取量と最大巻取量記憶部21に記憶された最大巻取量とが比較される(#07)。この比較結果に基づいて、巻取量決定部25により実際の巻取量が決定される(#08)。かかる準備が終了した後、ペーパーは搬送ローラ対34による搬送力により、下流側に向かう第1の方向に搬送される(#09)。
このとき、上述のように各サーマルヘッド61a、71a〜73aは搬送経路から離間した待避位置に配置されているため、搬送ローラ対34により搬送されるペーパーは、オーバーコート部60及び画像形成部70を円滑に通過することができる。しかも、各サーマルヘッド61a、71a〜73aの上流側付近に、上記ガイド部79aおよびガイドローラ79bが設けられていることにより、ペーパーを搬送経路に沿って誘導して、先端部で詰まることを防止することができる。
ペーパーの先端部が送り込みローラ対35に到達すると、その先端部は送り込みローラ対35により挟持され、それ以後は送り込みローラ対35による搬送力を主動としてペーパーが搬送される(#10)。送り込みローラ対35により搬送されるペーパーは、その先端部からペーパー巻取部80の格納ケース81内に順次送り込まれる(#11)。ペーパーは、その先端部が格納ケース81の内周面及び巻き取りローラ83に案内されつつ、その巻き癖に従ってペーパー巻取部80に巻き取られる。なお、ペーパーの先端部が送り込みローラ対35に到達して主動が切り換えられた時点で、搬送ローラ対34は、ペーパーに搬送力を付与する状態から送り込みローラ対35により搬送されるペーパーに伴って従動回転する状態に切り換えられる。
巻取量決定部25で決定された巻取量の長さのペーパーが、ヘッド部73により画像形成が行われる位置よりも下流側に搬送された時点で、ペーパーの巻き取りは終了する(#12)。つまり、搬送量検知部26において、ペーパー検出センサ91によってペーパーの先端部が検出された後に、エンコーダ36により検出される搬送ローラ対34の回転数に基づいて検知されるペーパーの搬送量が、巻取量決定部25で決定された巻取量と、オーバーコート部60及び画像形成部70における搬送経路の長さとを足し合わせた長さに一致した時点で、搬送制御部27aはペーパーの巻き取りを終了し、ペーパーの第1の方向への搬送を停止する。なお、このとき、ヘッド部73により画像形成が行われる位置には、最初に形成されるべき画像の端部が配置されることになる。
次に、各サーマルヘッド61a、71a〜73aが、待避位置から画像形成位置にそれぞれ移動させられる(#13)。その後、搬送ローラ対34による搬送力を主動としてペーパーが上流側に向かう第2の方向に搬送される(#14)。従って、従動回転する状態であった搬送ローラ対34が、ペーパーを第2の方向に搬送するように回転駆動されると共に、送り込みローラ対35が従動回転するように切り換えられる。また、ペーパー収容部40の回転軸43は、マガジンケース41内にペーパーを巻き戻す方向に回転駆動される。
そして、第2の方向に向かって搬送されるペーパーの被形成面に対して、1オーダーに含まれるカラー画像を形成するように、ヘッド部73によってイエローに対応する画像形成が、ヘッド部72によってマゼンタに対応する画像形成が、ヘッド部71によってシアンに対応する画像形成が順次行われる。この順番で各色の画像を重ねていくことでカラー画像が完成する(#15)。その後、引き続いて、ヘッド部61によって、カラー画像が形成されたペーパーの被形成面に対してオーバーコートが行われる(#16)。
ここで、1オーダーに含まれる複数のカラー画像は、図8に示すように、各画像間に所定幅の余白部Wが形成されるように断続的に形成される。つまり、ペーパーには、ペーパーの先端部近傍にヘッド放熱用の追加長さに対応する領域Xが配されると共に、画像Gと余白部Wとが交互に配置される。そして、画像形成部70では、3つのヘッド部71〜73のうちの少なくとも2つに対向する位置に同じタイミングで画像領域がある場合には、それらのヘッド部により同時に画像が形成される。また、ヘッド部61によるオーバーコートは、ヘッド部71〜73による画像形成と並行して行われる。
図8において、画像は図8の右側から順に形成されていくが、一番右側のカラー画像の後端部(図8における右端部)が切断部50による切断位置に到達すると、その画像の後端部近傍CU1が切断される(#17)。なお、画像の後端部が切断部50による切断位置に到達するタイミングは、搬送量検知部26によって検知される搬送量に基づいて検知される。このようにペーパーが切断された後、最初に形成されたカラー画像(図8において一番右側の画像)よりも上流側のペーパーは、ペーパー収容部40に巻き戻される。
ペーパーは、引き続いて第2の方向に搬送され、画像の先端部(図8における左端部)が画像検出センサ90による検出位置に到達すると、画像検出センサ90から制御装置20に対して、画像の先端部を検出した旨の信号が送信される(#18)。搬送量検知部26は、画像検出センサ90によって画像の先端部が検出された後に、エンコーダ36により検出される搬送ローラ対34の回転数に基づいて、カラー画像の先端部近傍CU2が切断部50による切断位置に到達したことを検知する。このとき、ペーパーの搬送が停止され、カラー画像の先端部でペーパーが切断される(#19)。なお、ペーパーが実際に切断される位置CU1、CU2は、画像の後端部あるいは先端部よりも若干内側に設定される。これにより、余白部Wがプリントに含まれることを防止することができる。
カラー画像の先端部でペーパーが切断される度に、そのカラー画像がペーパーの先端に最も近接して形成された最終画像であるか否かが判断される(#20)。最終画像でないと判断されると、再びペーパーが第2の方向に搬送される。そして、搬送量検知部26は、カラー画像の先端部でのペーパーの切断が行われた後、エンコーダ36により検出される搬送ローラ対34の回転数に基づいて、ステップ#19で切断されたカラー画像に隣接する次のカラー画像の後端部が、切断部50による切断位置に到達したことを検知する。このとき、ペーパーの搬送が停止され、そのカラー画像の後端部でペーパーが切断される(#21)。その後、ステップ#18に戻って、上述と同様の処理が繰り返される。
一方、最終画像であると判断されると、1オーダーに含まれる全てのカラー画像の形成が終了したか否かが判断される(#22)。ここで、1オーダーに含まれる全てのカラー画像の形成が終了していないと判断されると、ステップ#06に戻って、上述と同様の処理が繰り返される。一方、1オーダーに含まれるカラー画像の全ての形成が終了したと判断されると、処理が終了する。
なお、ステップ#22で、1オーダーに含まれる全てのカラー画像の形成が終了していないと判断される場合とは、例えば、比較部24において必要巻取量が最大巻取量より長いと判断されて、巻取量決定部25が最大巻取量を最終的な巻取量として決定した場合である。つまり、この場合には、1オーダーに含まれるカラー画像の中で最大巻取量の長さに形成することができなかった残りのカラー画像の形成が引き続いて行われる。このようにして、1オーダーに含まれる全てのカラー画像の形成が終了するまで、上述と同様の処理が繰り返される。
<別実施形態>
(1)前述の実施形態では、リボンに付着したインクを蒸発させてペーパーに転写する熱昇華方式のプリンタの例を示したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、リボンに付着したインクを溶かしてペーパーに転写する熱転写方式のプリンタでもよく、発色層が設けられた感熱紙を用いる感熱記録方式のプリンタであってもよい。
(2)前述の実施形態では、ペーパーの搬送経路が円弧に沿って構成されたプリンタの例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ペーパーの搬送経路が水平であるものや、直線状に傾斜したものでも構わない。
(3)前述の実施形態では、画像形成位置に配置した3つのサーマルヘッドに、ペーパーを1回通す(第2の方向に搬送する)ことによりカラー画像を形成する1パス3ヘッド方式のプリンタの例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、感熱方式のプリンタにおいて、画像形成位置に配置した1つのサーマルヘッドに、ペーパーを3回通すことによりカラー画像を形成する3パス1ヘッド方式のプリンタでもよい。よって、画像形成部には、必ずしも複数のサーマルヘッドを配置する必要はなく、1つのサーマルヘッドだけを配置するものでも構わない。
(4)ペーパーを搬送するための搬送機構または搬送方法、ペーパーに対する画像形成領域の設定方法などの具体的な構成は、本実施形態で示したものに限られない。例えば、ペーパーの実際の巻取量を決定する際に、必要巻取量と最大巻取量との比較を行うことなく、常に最大巻取量を実際の巻取量としてもよい。または、画像が形成されるペーパーに、ヘッド放熱用の追加長さに対応する領域や各画像間の余白部を形成しないものでもよい。
(5)前述の実施形態では、無色透明なインクが付着したインク領域を有するリボンが設けられたヘッド部によって、カラー画像が形成されたペーパーの被形成面にオーバーコートを行う例を示したが、オーバーコートを行うための構成はこれに限られるものではない。例えば、オーバーコート部において、画像が形成されたペーパーの被形成面にラミネート層を形成するものであってもよい。
本実施形態に係るプリンタの外観斜視図 本実施形態に係るプリンタの内部構成を示す模式図 ヘッド部の概略構成を示す模式図 サーマルヘッドの概略上面図 本発明の別形態に係るヘッド部の概略構成を示す模式図 本実施形態に係るプリンタの制御ブロック構成を示すブロック構成図 画像を形成する際の動作手順を示すフローチャート ペーパーの切断位置を示す図 従来のプリンタの画像形成部の概略構成を示す模式図
符号の説明
1 プリンタ
27a 搬送制御部
27b 画像形成制御部
30 プリント部
31 給紙ローラ対
34 搬送ローラ対
35 送り込みローラ対
36 エンコーダ
40 ペーパー収容部
50 切断部
60 オーバーコート部
61 ヘッド部
61a サーマルヘッド
70 画像形成部
71〜73 ヘッド部
71a〜73a サーマルヘッド
73b プラテンローラ
73c リボン
73d リボン供給ローラ
73e リボン巻取ローラ
73f 昇降機構
74a シャフト
74b 固定シャフト
75 ガイド板
75a ペーパーの被形成面に対向するガイド板
76 スプリング
77 軸
78 カム部材
79a ガイド部
79b ガイドローラ
79c ガイド部
80 ペーパー巻取部
90 画像検出センサ
91 ペーパー検出センサ
95 排出部

Claims (6)

  1. 長尺の画像形成媒体を収容する媒体収容部と、
    前記媒体収容部に収容された画像形成媒体を搬送経路に沿って搬送する搬送機構と、
    前記搬送経路の途上に設けられ、画像形成媒体に画像を形成可能な少なくとも1つのヘッドユニットと、
    前記ヘッドユニットに設けられ、前記搬送機構により搬送される画像形成媒体に圧接して画像を形成可能な画像形成位置と、前記搬送機構により搬送される画像形成媒体に圧接しない待避位置との間で変位可能に構成された画像形成ヘッドと、
    前記媒体収容部から引き出した所定量の画像形成媒体を、前記媒体収容部から前記ヘッドユニットに向かう第1の方向に搬送した後、その画像形成媒体を前記第1の方向とは反対の第2の方向に搬送させるように、前記搬送機構を制御する搬送制御手段と、
    画像形成媒体が前記第1の方向に搬送されるときに、前記画像形成ヘッドを前記待避位置に配置するとともに、画像形成媒体が前記第2の方向に搬送されるときに、前記画像形成ヘッドを前記画像形成位置に配置することにより、前記第2の方向に搬送される画像形成媒体に画像が形成されるように前記ヘッドユニットを制御する画像形成制御手段と、
    前記画像形成ヘッドが前記待避位置にあるときに、その画像形成ヘッドの前記第1の方向上流側付近で、前記第1の方向に搬送される画像形成媒体を前記搬送経路に沿って誘導可能なガイド部と、を備える画像形成装置。
  2. 前記ガイド部が、前記ヘッドユニットに設けられるとともに、前記搬送機構により搬送される画像形成媒体の全幅にわたり接触可能に構成された請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記ヘッドユニットの、前記画像形成ヘッドの変位により変位しない部分に、前記ガイド部が固定された請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記ガイド部は、前記搬送機構により搬送される画像形成媒体の被形成面に対向するように配されたガイド板に、そのガイド板より前記画像形成媒体側に突出して設けられ、前記画像形成ヘッドの前記第1の方向上流側付近で前記画像形成媒体の被形成面に接触可能なガイドローラである請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記搬送経路が、円弧に沿って構成された請求項1〜4いずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記搬送経路に沿って複数の前記ヘッドユニットが直列に配置され、その複数のヘッドユニットが有する前記画像形成ヘッドの全てが、画像形成媒体が前記第1の方向に搬送されるときに前記待避位置に配置される請求項1〜5いずれか1項に記載の画像形成装置。
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