JP2006076024A - インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録解像度を高レベルに維持できるとともに、吐出不良が2ノズル連続して起きた場合には、それによる画像欠陥を好適に低減できるインクジェット記録装置とインクジェット記録方法の提供を課題とする。
【解決手段】 印字領域と略同等の幅を有する第1ノズルアレイ26と、印字領域以上の幅を有する第2ノズルアレイ28とを互いのノズル66、68が千鳥配置されるように並設してなるインクジェット記録ヘッド24を備えたインクジェット記録装置10において、各ノズル66、68の吐出状態を検知手段42によって検知し、その検知結果により、連続して2ノズル以上吐出不良が認められた場合には、移動機構70により、第2ノズルアレイ28を、吐出不良が連続して2ノズル以上とならない分散位置まで移動させるようにする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、インクジェット記録ヘッドにより記録媒体へインク滴を吐出して画像の記録を行うインクジェット記録装置とインクジェット記録方法に関する。
記録用紙などの記録媒体に、インクジェット記録ヘッドのノズルからインク滴を吐出して画像を記録するインクジェット記録装置は従来から知られている。このようなインクジェット記録装置において、近年では高速化の要求に伴って、記録媒体の幅と略同等に長尺化されたライン型の記録ヘッドを使用することが提案されている。このようなライン型の記録ヘッドにおいては、特にノズル数が多いことから、確率的にノズルの目詰まり、不良吐出の発生が多くなる傾向にある。
そのため、このような問題に対処するべく、吐出不良を検知して補正を行うことにより、画像欠陥を低減する方法が従来から提案されている。例えば、複数のノズルを1列に並べてなる画像記録列を用紙搬送方向に複数列持ち、通常は、その画像記録列が互いに補完するように記録し、吐出不良ノズルがあった場合には、その吐出不良ノズルと用紙搬送方向において同一ライン上にある正常なノズルにて記録を行う方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、吐出不良ノズルが記録するはずのラインを、他の正常なノズルにて記録を行うため、空白のライン(白すじ)が発生することはなく、画像不良の回避が可能となる。しかしながら、同一のラインに複数のノズルを備える必要があるため、記録解像度を高くできないという問題がある。
また、補助ヘッドを搭載し、ノズルの吐出不良があった場合には、その補助ヘッドを使用することにより、画像の欠陥を回避する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、補助ヘッドを搭載したものは、補助ヘッド自体は普段使うものではないため、補助ヘッドそのものがコストアップになるという問題がある。
更に、吐出不良ノズルの両サイドにおけるノズルの駆動条件を変更してインク吐出量を増やし、吐出不良ノズルが記録するはずであったラインの空白(白すじ)を目立たなくする方法が開示されている(例えば、特許文献3参照)。しかしながら、吐出不良ノズルが2ノズル連続して発生してしまった場合には、充分に補正が行えず、画像の欠陥を低減できないという問題がある。
特開平10−6488号公報 特開平11−334047号公報 特開平11−348246号公報
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、記録解像度を高レベルに維持できるとともに、吐出不良が2ノズル以上連続して起きた場合でも、それによる画像欠陥を好適に低減できる(白すじを目立たなくできる)インクジェット記録装置とインクジェット記録方法を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載のインクジェット記録装置は、印字領域と略同等の幅を有する第1ノズルアレイと、印字領域以上の幅を有する第2ノズルアレイとを互いのノズルが千鳥配置されるように並設してなるインクジェット記録ヘッドと、前記第1ノズルアレイのノズル及び前記第2ノズルアレイのノズルの吐出状態を検知する検知手段と、前記検知手段の検知結果により、連続して2ノズル以上吐出不良が認められた場合に、前記第2ノズルアレイを、吐出不良が連続して2ノズル以上とならない分散位置まで移動させる移動機構と、を備えたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、第1ノズルアレイのノズルと第2ノズルアレイのノズルが千鳥配置されているので、記録解像度を高レベルに維持できる。また、連続して2ノズル以上吐出不良が認められても、印字領域以上の幅(ノズル数)を有する第2ノズルアレイを、吐出不良が連続して2ノズル以上とならない分散位置まで移動させることができるので、印刷された画像において白すじが目立たないようにできる。つまり、これにより、画像の欠陥を低減することができる。
また、請求項2に記載のインクジェット記録装置は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、前記分散位置が、前記第2ノズルアレイのノズルピッチで2個以上移動した位置であることを特徴としている。
請求項2の発明によれば、印刷された画像において確実に白すじが目立たないようにできる。つまり、これにより、画像の欠陥を好適に低減することができる。
また、請求項3に記載のインクジェット記録装置は、請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記第2ノズルアレイの最大移動距離が、該第2ノズルアレイのノズル数と前記第1ノズルアレイのノズル数の差分であることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、第2ノズルアレイが、第1ノズルアレイのノズル数と第2ノズルアレイのノズル数の差分移動可能なので、白すじ(画像欠陥)が発生しても柔軟に対処することができる。
また、請求項4に記載のインクジェット記録装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置において、吐出不良と判断されたノズルに千鳥状に隣接するノズルのインク吐出量を所定量増大させることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、印刷された画像において更に白すじが目立たないようにできる。つまり、これにより、画像の欠陥をより一層低減することができる。
また、請求項5に記載のインクジェット記録装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置において、吐出不良と判断されたノズルの駆動を停止することを特徴としている。
請求項5の発明によれば、吐出不良と判断されたノズルの駆動を停止するので、ノズル内に残留している気泡等による印刷への影響を回避できる。
また、本発明に係る請求項6に記載のインクジェット記録方法は、印字領域と略同等の幅を有する第1ノズルアレイと、印字領域以上の幅を有する第2ノズルアレイとを互いのノズルが千鳥配置されるように並設してなるインクジェット記録ヘッドにおいて各ノズルの吐出状態を検知し、連続して2ノズル以上吐出不良が認められた場合には、前記第2ノズルアレイを、吐出不良が連続して2ノズル以上とならない分散位置まで移動させることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、第1ノズルアレイのノズルと第2ノズルアレイのノズルが千鳥配置されているので、記録解像度を高レベルに維持できる。また、連続して2ノズル以上吐出不良が認められても、印字領域以上の幅(ノズル数)を有する第2ノズルアレイを、吐出不良が連続して2ノズル以上とならない分散位置まで移動させることができるので、印刷された画像において白すじが目立たないようにできる。つまり、これにより、画像の欠陥を低減することができる。
以上、何れにしても本発明によれば、記録解像度を高レベルに維持できるとともに、吐出不良が2ノズル以上連続して起きた場合でも、それによる画像欠陥を好適に低減できる(白すじを目立たなくできる)インクジェット記録装置とインクジェット記録方法を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。図1、図2は本発明に係るインクジェット記録装置の概略構成を示している。図1、図2で示すように、インクジェット記録装置10は、記録用紙Pが収容される給紙トレイ12と、この給紙トレイ12から供給された記録用紙Pに画像を記録する記録部14と、記録部14へ記録用紙Pを搬送する第1搬送部16と、記録部14によって画像が記録された記録用紙Pを収容する排紙トレイ18と、排紙トレイ18へ画像が記録された記録用紙Pを搬送する第2搬送部20と、第2搬送部20と第1搬送部16との間に設けられ、両面印刷時に記録用紙Pを反転して記録部14に再供給する反転部22とを有している。
記録部14は、インクジェット記録ヘッド24を有している。このインクジェット記録ヘッド24は、図4で示すように、シングルパス印字が可能な所謂Full Width Array(FWA)となっており、記録用紙Pの搬送方向に対して、その上流側からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に並設されている。
各インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kは、インクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録用紙Pの最大幅(印字領域)と略同程度の幅、即ちその最大幅(印字領域)をカバーできるノズル数を有する第1ノズルアレイ26と、それ以上の記録可能領域(ノズル数にして、例えば100個分のスペアノズル)を有する第2ノズルアレイ28とで構成されており、それぞれのノズル66、68(図5参照)から、サーマル方式や圧電方式等の公知の手段によって、インク滴が吐出されるように構成されている。
更に、各インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kには、メンテナンスユニット30Y〜30Kが備えられている。このメンテナンスユニット30Y〜30Kは、ブラック(K)、シアン(C)と、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の2組に分かれて、印刷時における退避位置と、各インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kをメンテナンスする位置とに移動可能に構成されている。
各メンテナンスユニット30Y〜30Kは、ダミージェット受け、ワイピング部材、キャップ等を有し、各インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kをメンテナンスする際には、各インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kが所定高さ上昇するようになっている。そして、各インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kのノズル面(図示省略)に、メンテナンスユニット30Y〜30Kがそれぞれ対向配置されるようになっている。
また、図3で示すように、インクジェット記録装置(プリンター)10は、外部インターフェイス32を用いてコンピューター(PC)等の制御装置34に接続されている。したがって、制御装置34上のアプリケーション36により印刷の指令が出されると、プリントドライバー38がそれを受け取り、画像変換処理を経て、外部インターフェイス32を通じてインクジェット記録装置10に印刷の指令及び印字データを伝達する。
インクジェット記録装置10は、印刷の指令及び印字データ等の画像信号が伝達されると、プリントヘッドコントローラー40によって、液滴の噴射タイミングと使用するノズルを決定し、そのノズルに駆動信号を印加する。これにより、インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kが記録用紙Pに画像を記録する構成である。その他、図示するように、インクジェット記録装置10には、インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kの吐出状態を検知する不良吐出検知機構42や全体の動作を制御するCPU44等が備えられている。
給紙トレイ12中の記録用紙Pは、ピックアップローラー46によって1枚ずつ取り出され、第1搬送部16によって、記録部14へ送られるようになっている。第1搬送部16は、適宜位置に配設された用紙搬送用の搬送ローラー対48を複数有しており、所定の搬送ローラー対48Aには、後述する反転部22から記録用紙Pが再供給されるようになっている。
記録部14には、用紙搬送方向上流側に配置された駆動ローラー52と、下流側に配置された従動ローラー54に巻回され、記録用紙Pの印刷面をインクジェット記録ヘッド24に対面させるための搬送ベルト50が備えられており、この搬送ベルト50は図1の矢印A方向(反時計方向)に循環駆動(回転)するように構成されている。そして、駆動ローラー52の上部には、搬送ベルト50に表面側から摺接するニップローラー56が配設されている。
第2搬送部20は、適宜位置に配設された用紙搬送用の搬送ローラー対58を複数有しており、所定の搬送ローラー対58Aは、後述する反転部22へ記録用紙Pを送出可能となっている。反転部22は、適宜位置に配設された用紙搬送用の搬送ローラー対60を複数有しており、記録用紙Pを搬送ローラー対58Aから搬送ローラー対48Aまで、その印刷された面を上に向けた状態で搬送するようになっている。
つまり、記録部14に供給され、インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kの下方を通過することによって一方の面(表面)に画像が形成された記録用紙Pは、搬送ローラー対58Aにその最後端が狭持されると、その搬送ローラー対58Aが逆回転することにより反転部22へ送出され、搬送ローラー対60によって搬送ローラー対48Aへ送出される。
そして、その搬送ローラー対48Aにおいて狭持され、搬送ベルト50とニップローラー56の間へ再度供給されるが、このとき、印字されていない面がインクジェット記録ヘッド24Y〜24Kに対面するように供給される。こうして、表裏反転されて他方の面(裏面)に画像が形成された記録用紙Pは、そのまま第2搬送部20によって排紙トレイ18へ排紙される構成である。
また、図1、図2で示すように、このインクジェット記録装置10には、各インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kにインクを供給するインクタンク62Y、62M、62C、62Kが配設されている。各インクタンク62Y〜62Kには、例えば水性顔料インクが充填されている。
以上のような構成のインクジェット記録装置10において、次に、吐出不良が2ノズル以上連続して発生した場合に、それによる画像欠陥(白すじ)を低減できる手段について、図4乃至図10を基に説明する。上記したように、各インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kは、それぞれ第1ノズルアレイ26Y〜26Kと第2ノズルアレイ28Y〜28Kとで構成されており、図5で示すように、第1ノズルアレイ26と第2ノズルアレイ28は、それぞれのノズル66、68が用紙搬送方向と直交する方向において互い違いになるように(千鳥状となるように)並設されている。
また、第1ノズルアレイ26と第2ノズルアレイ28の各ノズル66、68は、共に300npiの間隔で並んでおり、第1ノズルアレイ26と第2ノズルアレイ28は、それぞれ千鳥状に配置されていることから、ノズル並び方向に600dpiの記録が行えるようになっている。したがって、記録用紙Pの搬送と合わせて600×600dpiの記録が可能とされ、高解像度の記録が可能とされている。
また、図4で示すように、各第2ノズルアレイ28Y〜28Kは、用紙搬送方向と直交する方向(以下「幅方向」という)に移動可能に構成されている。この第2ノズルアレイ28Y〜28Kを幅方向(図示の矢印B方向)に移動可能とする移動機構70は、任意の構成が採用可能である。
例えば、第2ノズルアレイ28Y〜28Kの一方の端面に、一端が装置フレーム等に固定されたコイルばね72の他端を接続し、他方の端面に、回動軸64に固定されてそれぞれ独立して回転駆動する偏心カム74を当接させ、各偏心カム74を回動させることにより、各第2ノズルアレイ28Y〜28Kをコイルばね72の付勢力又はその付勢力に抗して幅方向に移動させるような構成が採用できる。
また、第2ノズルアレイ28Y〜28Kの最大移動距離は、第1ノズルアレイ26Y〜26Kのノズル数と第2ノズルアレイ28Y〜28Kのノズル数の差分である。例えば、第1ノズルアレイ26Y〜26Kのノズル数が8000個で、第2ノズルアレイ28Y〜28Kのノズル数が8100個であるとすると、第2ノズルアレイ28Y〜28Kの最大移動距離は、そのノズルピッチで100個分であり、スペアノズルの数量分となる。
以上のような構成のインクジェット記録ヘッド24Y〜24Kにおいて、次に、図6で示すフローチャートを基にその制御方法を説明する。まず、通常の印刷処理を実行する前に、各色ごとに試し印刷をして、各インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kの吐出状態を検知する。すなわち、不良吐出検知機構42により、第1ノズルアレイ26及び第2ノズルアレイ28に吐出不良ノズルが存在するか否かの検知を行う(S1)。そして、各色のインクジェット記録ヘッド24Y〜24Kにおいて、吐出不良ノズルが存在しないか、又は吐出不良ノズルが2ノズル以上連続していない場合は、通常の印刷処理を行う(S2)。
なお、本発明における「連続」とは、記録用紙Pに印字した場合において連続するという意味であり、千鳥状に配置された第1ノズルアレイ26のノズル66と、第2ノズルアレイ28のノズル68に跨って判断される。つまり、吐出不良ノズルが2ノズル以上連続する場合とは、図7で示すように、ノズル66とノズル68が千鳥配置における隣同士で吐出不良となる場合を言う。
さて、その図7で示すように、例えば、今ブラック(K)のインクジェット記録ヘッド24Kで試し印刷をしたときに、印刷された画像に白すじ(画像欠陥)が発生するような連続して2ノズル以上の吐出不良が不良吐出検知機構42によって検知された(認識された)とすると、制御装置34により、インクジェット記録ヘッド24Kの第2ノズルアレイ28Kを幅方向に移動させる指令をインクジェット記録装置10へ送信する。
インクジェット記録装置10は、インクジェット記録ヘッド24Kの第2ノズルアレイ28Kを幅方向に移動させる指令を受信すると、第2ノズルアレイ28Kに当接している偏心カム74を所定角度回転させる。これにより、第2ノズルアレイ28Kを、白すじが分散されて目立たなくなる位置(分散位置)まで移動させる(S3)。
すなわち、例えば図8で示すように、第2ノズルアレイ28Kのノズルピッチで1個分(記録解像度で2ドット分)幅方向に移動させる。なお、このときの移動距離は、図示のように、第2ノズルアレイ28Kのノズルピッチで1個分でも構わないが、印刷されたときの白すじ(画像欠陥)を確実に目立たなくするためには、そのノズルピッチで2個分(記録解像度で4ドット分)以上とするのが望ましい。
特に図9で示すように、第2ノズルアレイ28を、その移動可能な最大範囲まで移動させれば、印刷されたときの白すじ(画像欠陥)を確実に分散させることができるので好ましい。なお、このときの最大移動距離は、スペアノズルの数量分(例えば100個分)である。このスペアノズルの数量が多ければ多いほど、白すじ(画像欠陥)の発生に柔軟に対処することができる。例えば、吐出不良となったノズルが第2ノズルアレイ28の両端側(両端からそれぞれ100個以内)のノズルであれば、そのノズルを印字領域(第1ノズルアレイ26の幅と略同等)から外すことも可能となる。
何れにしても、第2ノズルアレイ28Kを幅方向に移動させることにより、2ノズル以上連続して吐出不良とならないようにしたので、印刷された画像において、白すじが目立つような不具合はない。つまり、画像欠陥を低減した印刷が可能となる。なお、このとき、吐出不良となったノズルの駆動を適宜停止するように構成することが好ましい。これによれば、ノズル内に残留している気泡等による印刷への影響を回避することができる。
また、図10で示すように、第2ノズルアレイ28Kを移動させた後に、その吐出不良とされたノズル66A、68Aの隣及びその隣のノズル66B、66C、68B、68Cの駆動条件を変更するように構成してもよい。すなわち、第1ノズルアレイ26Kにおいて吐出不良とされたノズル66Aに対して千鳥状に隣接する第2ノズルアレイ28Kのノズル68B、68Cと、第2ノズルアレイ28Kにおいて吐出不良とされたノズル68Aに対して千鳥状に隣接する第1ノズルアレイ26Kのノズル66B、66Cのインク吐出量を所定量増大させるようにしてもよい。これによれば、印刷されたときの白すじ(画像欠陥)をより一層目立たなくする(低減する)ことができる。
その他、第1ノズルアレイ26を幅方向に移動させる構成としてもよいが、この場合は、記録用紙Pも幅方向に移動させる必要があるため、インクジェット記録装置10の構造上好ましくない。したがって、インクジェット記録装置10自体の幅方向の寸法が増大するが、第1ノズルアレイ26は固定とし、第2ノズルアレイ28を移動可能に構成する方が、記録用紙Pを幅方向に移動させなくて済むので好ましい。
更に、インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kは、各第1ノズルアレイ26Y〜26K及び各第2ノズルアレイ28Y〜28Kにおいて、ノズル66、68が1次元状に並ぶ(1直線上に並ぶ)ものに限定されるものではなく、2次元状に並ぶ(用紙搬送方向に複数列並ぶ)ものでも、同様の効果が得られることは言うまでもない。
以上、説明したように、試し印刷された画像に白すじ(画像欠陥)が発生するような連続して2ノズル以上の吐出不良が検知されたとしても、印字領域をカバーする第1ノズルアレイ26よりもノズル数の多い(スペアノズルを有する)第2ノズルアレイ28を幅方向に移動させることが可能であるので、その白すじ(画像欠陥)を分散させて目立たなくすることができる。
つまり、FWAのインクジェット記録ヘッド24Y〜24Kにおいて、連続して2ノズル以上の吐出不良が発生しても、インクジェット記録ヘッド24Y〜24Kを交換することなく、それによる画像欠陥(白すじ)を低減させた状態で画像を印刷することが可能となる。
なお、本発明に係るインクジェット記録装置10は、ファクシミリ、複写機、プリンター複合機等、記録用紙P上への一般的な画像(文字、絵、写真など)の記録に用いられるものに限定されるものではない。例えば、高分子フィルムやガラス上に着色インクを吐出して行うディスプレイ用のカラーフィルターの作製や、基板に対する配線パターンの形成等にも適用可能である。
また、吐出する液体もインクに限定されるものではない。例えば、溶融状態の半田を基板上に吐出して行う部品実装用のバンプの形成、有機EL溶液を基板上に吐出させて行うELディスプレイパネルの形成など、様々な工業的用途を対象とした液滴噴射装置一般に対して、本発明に係るインクジェット記録装置10を適用することが可能である。
インクジェット記録装置の印刷時の構成を示す概略側面図 インクジェット記録装置のメンテナンス時の構成を示す概略側面図 インクジェット記録装置のシステムを示す概略ブロック図 インクジェット記録ヘッドの構成を模式的に示す概略斜視図 インクジェット記録ヘッドによる印字状態を示す概略平面図 ノズルの吐出不良による画質欠陥を低減する手段を説明するフローチャート 連続して2ノズル吐出不良となった場合の印字状態を示す概略平面図 第2ノズルアレイを移動させて画質欠陥を低減させた場合の印字状態を示す概略平面図 第2ノズルアレイを最大限に移動させて画質欠陥を低減させた場合の印字状態を示す概略平面図 第2ノズルアレイを移動させ、かつ隣接するノズルのインク吐出量を増大させて画質欠陥を低減させた場合の印字状態を示す概略平面図
符号の説明
10 インクジェット記録装置
14 記録部
24 インクジェット記録ヘッド
26 第1ノズルアレイ
28 第2ノズルアレイ
30 メンテナンスユニット
34 制御装置
42 不良吐出検知機構(検知手段)
50 搬送ベルト
66 ノズル
68 ノズル
70 移動機構
72 コイルばね
74 偏心カム

Claims (6)

  1. 印字領域と略同等の幅を有する第1ノズルアレイと、印字領域以上の幅を有する第2ノズルアレイとを互いのノズルが千鳥配置されるように並設してなるインクジェット記録ヘッドと、
    前記第1ノズルアレイのノズル及び前記第2ノズルアレイのノズルの吐出状態を検知する検知手段と、
    前記検知手段の検知結果により、連続して2ノズル以上吐出不良が認められた場合に、前記第2ノズルアレイを、吐出不良が連続して2ノズル以上とならない分散位置まで移動させる移動機構と、
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記分散位置は、前記第2ノズルアレイのノズルピッチで2個以上移動した位置であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記第2ノズルアレイの最大移動距離は、該第2ノズルアレイのノズル数と前記第1ノズルアレイのノズル数の差分であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 吐出不良と判断されたノズルに千鳥状に隣接するノズルのインク吐出量を所定量増大させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 吐出不良と判断されたノズルの駆動を停止することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 印字領域と略同等の幅を有する第1ノズルアレイと、印字領域以上の幅を有する第2ノズルアレイとを互いのノズルが千鳥配置されるように並設してなるインクジェット記録ヘッドにおいて各ノズルの吐出状態を検知し、連続して2ノズル以上吐出不良が認められた場合には、前記第2ノズルアレイを、吐出不良が連続して2ノズル以上とならない分散位置まで移動させることを特徴とするインクジェット記録方法。
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