JP2006074891A - 電力変換器の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能で、高速な電流制御応答を可能としながら、コモンモード電圧を発生させることのない電力変換器の制御装置を提供する。
【解決手段】 スイッチングシーケンス論理回路13は、シーケンス起動回路14からのシーケンス起動信号Seqが“1”となった場合に、電流偏差ベクトル角θΔiと現在出力中の電圧ベクトルに基づいて、スイッチング指令ベクトルSW=(swu、swv、sww)を更新し、このスイッチング指令ベクトルSWにより論理回路11はゲート回路7を介して、3レベル変換器を構成する3相ブリッジ回路3のスイッチング素子を制御する。更新後のスイッチング指令ベクトルSWとしては、コモンモード電圧を含まない電圧ベクトルの中から、電流偏差を減少させることができる電圧ベクトルが選択される。これにより、高速な電流制御応答を可能としながら、コモンモード電圧の発生を抑制できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能な電力変換器の制御装置に関する。
交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能な電力変換器(以降、3レベル変換器)は、交流側各相が2レベルの電圧値を出力可能な電力変換器(以降、2レベル変換器)に対して、交流側に出力される電圧の含有高調波が少ないという点で有利である。また、自己消弧形スイッチング素子が2個直列となるため、出力電圧の高圧化が図れる利点もある。
3レベル変換器の例としては、特許文献1がある。図4は、3レベル変換器の主回路構成及び従来より用いられている制御装置の代表例を示すものである。図4において、PとNは直流電力の授受を行うための直流端子、1と2は直流電圧を正側直流電圧と負側直流電圧に分割するための直流平滑コンデンサ、3はIEGT(Injection Enhanced Gate Transistor)等の自己消弧形スイッチング素子とダイオードで構成される中性点クランプ式3相ブリッジ回路、U、V、Wは交流電力の授受を行うための3相交流端子である。
3レベル変換器には、直流端子を直流電源に接続し、交流端子に接続されたモータ等の負荷に交流電力を供給する3レベルインバータとして用いる場合と、交流端子を交流電源に接続し、直流端子に接続されたインバータ等の負荷に直流電力を供給する3レベルコンバータとして用いる場合がある。両者は呼び方が異なるだけで、その構成や基本動作は共通であり、解決しようとする課題も共通しているため、本発明では両者を区別せずに3レベル変換器として扱う。
図4に示す、従来より用いられている3レベル変換器の制御装置の代表例では、3相の電流指令値iu、iv、iw及び電流検出器4により検出される電流検出値iu、iv、iwから3相の電圧指令値Vu、Vv、Vwを演算する電流制御回路5と、3相の電圧指令値Vu、Vv、Vwから三角波比較方式のパルス幅変調(PWM)を行うことにより自己消弧形スイッチング素子のオン/オフ信号を演算する三角波PWM回路6により、ゲート回路7を介して、3レベル変換器の交流側各相の出力電流iu、iv、iwを電流指令値iu、iv、iwに追従するように制御を行う。なお、このような三角波比較方式PWMを用いた3レベル変換器の制御方式の例としては、例えば特許文献2がある。
また、3レベル変換器の制御方式としては、前述の三角波比較方式PWM以外に、電圧空間ベクトルを導入し、スイッチング動作の自由度を高めた特許文献3のような方式も提案されている。
上記のような3レベル変換器の制御装置は、いずれも電流制御回路が出力する3相の電圧指令値にしたがって、PWM制御回路が制御周期当たりの平均値として変換器の出力電圧を制御するものである。従って、電流制御の応答を高めるためには制御周期を短くする必要が生じ、結果として、スイッチング素子のスイッチング周波数を高める必要があった。しかし、スイッチング素子にはスイッチングできる上限周波数が規定されており、またスイッチング周波数を高めることは、変換器のスイッチング損失を増加させることにもつながるため、電流制御応答を高めることには限界があった。
一方、2レベル変換器においては、高速な電流応答の得られる制御方式として、電流ヒステリシスバンドによるPWM制御法がある。図5にその制御構成例を示す。図5において、PとNは直流電力の授受を行うための直流端子、1は直流平滑コンデンサ、8はIEGT等の自己消弧形スイッチング素子とダイオードで構成される3相ブリッジ回路、U、V、Wは交流電力の授受を行うための3相交流端子である。9U、9V、9Wはそれぞれ3相の電流指令値iu、iv、iw及び電流検出器4により検出される電流検出値iu、iv、iwとを入力し、電流偏差Δiu、Δiv、Δiwを出力する減算器、10U、10V、10Wは電流偏差Δiu、Δiv、Δiwを入力して、その値が設定されたヒステリシス幅(hys/2)を超えていたら出力を論理値“1”に変更し、(−hys/2)を下回っていたら出力を論理値“0”に変更するヒステリシスコンパレータである。
ヒステリシスコンパレータ10U、10V、10Wの出力は3相ブリッジ回路8の各相のPWM信号Uo、Vo、Woであり、論理回路11に出力される。論理回路11はPWM信号Uo、Vo、Woを入力して、Uo、Vo、Wo及びその論理反転信号に、所定のオンディレイタイム処理を行って、3相ブリッジ回路8の自己消弧形スイッチング素子のオン/オフ信号を出力する。論理回路11の出力はゲート回路7を介して3相ブリッジ回路8の相当する自己消弧形スイッチング素子のゲートへ与えられる。
このような回路の動作は単純には図6で説明できる。図6において、一点鎖線で示した正弦波の電流指令値iuの上下に点線で示した各(hys/2)のヒステリシス幅を有している。電流iuが正方向へ変化して電流指令値(iu+hys/2)に達すると、ヒステリシスコンパレータの出力が論理値“0”となってインバータの負側のスイッチをオンして交流負荷に負電圧を印加して、電流iuを負方向へ変化せしめ、電流iuが負方向へ変化して電流指令値(iu−hys/2)に達すると、インバータの正側のスイッチをオンして交流負荷に正電圧を印加して電流iuを正方向へ変化させることにより、電流iuを電流基準iuの±hys/2のヒステリシス幅内に収めるように制御する。コンパレータのゲインはほぼ無限大といってよいから、超高速の電流制御応答が得られる。但し、同じくコンパレータのゲインがほぼ無限大ということから、スイッチング周波数を制限するためのヒステリシス幅が必要である。最大のスイッチング周波数は交流負荷の漏れインピーダンス、直流電源電圧、自己消弧形素子のスイッチング速度等とヒステリシス幅によって定まる。
電流制御応答が非常に高速であるという長所を有するにもかかわらず、ヒステリシスバンドPWM制御が最近あまり用いられなくなってきた。この理由としては、次に示すようなことが挙げられる。
(1)運転状態によって、スイッチング周波数が大きく変化する。
(2)三角波比較PWM制御等に比べ、同一スイッチング周波数での電流リプルが著しく大きい。
変調周波数が変化すると、騒音・ラジオノイズ対策が困難となる。また、変換器の設計は最高スイッチング周波数に合わせなければならないので、スイッチング周波数が変動することは装置の大型化を意味する。最高スイッチング周波数を下げるためにヒステリシスバンド幅を大きくすると、電流リプルが大きくなる。電流リプルの増大は高調波含有率の増大につながるだけでなく、スイッチング素子の電流定格に電流リプル分だけマージンを持たせねばならず、非常に不利である。
上記ヒステリシスバンドPWM制御の欠点を補い、高速な電流制御応答が得られる方式として、特許文献4のものが提案されている。図7にその制御構成を示す。
図7において、PとNは直流電力の授受を行うための直流端子、1は直流平滑コンデンサ、8はゲートターンオフサイリスタ等の自己消弧形スイッチング素子とダイオードで構成される3相ブリッジ回路、U、V、Wは交流電力の授受を行うための3相交流端子である。9U、9V、9Wはそれぞれ3相の電流指令値iu、iv、iw及び電流検出器4により検出される電流検出値iu、iv、iwとを入力し、電流偏差Δiu、Δiv、Δiwを出力する減算器、12は電流偏差Δiu、Δiv、Δiwを入力して、電流偏差ベクトルΔiの角度θΔiを求めるベクトル角演算回路である。13はスイッチングシーケンス論理回路、14はシーケンス起動回路である。
スイッチングシーケンス論理回路13は、ベクトル角演算回路12の出力する電流偏差ベクトル角θΔiと、シーケンス起動回路14の出力するシーケンス起動信号Seqとに基づいて動作し、スイッチング指令ベクトルSW=(swu、swv、sww)を出力する。シーケンス起動回路14は、電流偏差Δiu、Δiv、Δiwおよび現在出力中のスイッチング指令ベクトルSWに基づいてシーケンス起動信号Seqを出力する。論理回路11はスイッチングシーケンス論理回路13が出力するスイッチング指令ベクトルSWを入力して、3相ブリッジ回路8の自己消弧形スイッチング素子のオン/オフ信号を出力する。論理回路11の出力はゲート回路7を介して3相ブリッジ回路8の相当する自己消弧形スイッチング素子のゲートへ与えられる。図7の詳細動作については、特許文献4に述べられているが、結果として、高速な電流制御応答が可能でありながら、高調波抑制が可能かつスイッチング周波数が大幅に変動することのないPWM制御が得られる。
特開昭56−74088号公報 特開平10−23760号公報 特許第3229897号公報 特許第3267524号公報
特許文献4に述べられている方式は、変換器として2レベル変換器を対象としたものであり、本発明が対象とする3レベル変換器には対応していない。
また、特許文献4の2レベル変換器では、直流電圧を2Vdcとすると、交流電圧としては+Vdcおよび−Vdcの2レベルの電圧が発生される。一般に2レベル変換器は3相交流出力である場合が多く、その場合には3相の出力電圧の和はゼロとはならないため、いわゆるコモンモード電圧が発生する。コモンモード電圧により、変換器の負荷として接続される電動機の浮遊容量を介して漏れ電流が流れ、電動機の軸受けに電食を発生させることなどが問題となる。
一方、3レベル変換器は、交流電圧として+Vdc、0、−Vdcの3レベルが発生可能である。このため3レベル変換器では、3相交流出力とした場合でも、例えば、Vu=+Vdc、Vv=0、Vw=−Vdcというように、3相の出力電圧の和をゼロとするような電圧出力が可能である。しかし、従来より用いられている3レベル変換器の制御方式では、3相の出力電圧の和が常にゼロとなることは保証されていないため、2レベル変換器と同様にコモンモード電圧の発生が避けられない。なお、特許文献2の3レベル変換器では、コモンモード電圧の発生は防止できるが、三角波比較方式であるため、高速な電流制御応答ができない。
本発明は、従来のこのような点に鑑みて為されたもので、交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能で、高速な電流制御応答を可能としながら、コモンモード電圧を発生させることのない電力変換器の制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、自己消弧形スイッチング素子を有し、交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能な電力変換器の制御装置において、電力変換器の交流側各相の出力電流と各相の電流指令値との偏差を演算する電流偏差演算手段と、この電流偏差演算手段からの偏差に基づいて電流偏差ベクトルの角度を演算するベクトル角演算手段と、このベクトル角演算手段で演算された電流偏差ベクトルの角度と電力変換器の現在のスイッチング状態とに基づいて電力変換器が次に出力すべきスイッチング信号を選択するようにスイッチングシーケンスを生成するスイッチングシーケンス論理手段と、このスイッチングシーケンス論理手段から出力されるスイッチング信号に基づいて自己消弧形スイッチング素子を制御する手段とを具備し、スイッチングシーケンス論理手段は、電力変換器が交流側に出力する電圧にコモンモード電圧が含まれないようにスイッチング信号を選択して出力するものであることを特徴とする。
本発明によれば、交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能な電力変換器の制御装置において、高速な電流制御応答を可能としながら、コモンモード電圧の発生を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明するが、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。
図1は本発明の一実施形態に係る電力変換器の制御装置の構成を示す図である。図1において、PとNは直流電力の授受を行うための直流端子、1と2は直流電圧を正側直流電圧と負側直流電圧に分割するための直流平滑コンデンサ、3はIEGT等の自己消弧形スイッチング素子とダイオードで構成される中性点クランプ式3相ブリッジ回路、U、V、Wは交流電力の授受を行うための3相交流端子である。3レベル変換器には、直流端子を直流電源に接続し、交流端子に接続されたモータ等の負荷に交流電力を供給する3レベルインバータとして用いる場合と、交流端子を交流電源に接続し、直流端子に接続されたインバータ等の負荷に直流電力を供給する3レベルコンバータとして用いる場合がある。両者は呼び方が異なるだけで、その構成や基本動作は共通であり、解決しようとする課題も共通しているため、本発明では両者を区別せずに3レベル変換器として扱う。
9U、9V、9Wはそれぞれ3レベル変換器の交流側3相の電流指令値iu、iv、iw及び電流検出器4により検出される電流検出値iu、iv、iwを入力し、電流偏差Δiu、Δiv、Δiwを出力する減算器、12は電流偏差Δiu、Δiv、Δiwを入力して、電流偏差ベクトルΔiの角度θΔiを求めるベクトル角演算回路である。13はスイッチングシーケンス論理回路、14はシーケンス起動回路である。
スイッチングシーケンス論理回路13は、ベクトル角演算回路12の出力する電流偏差ベクトル角θΔiと、シーケンス起動回路14の出力するシーケンス起動信号Seqとに基づいて動作し、スイッチング指令ベクトルSW=(swu、swv、sww)を出力する。
シーケンス起動回路14は、電流偏差Δiu、Δiv、Δiwおよび現在出力中のスイッチング指令ベクトルSWに基づいてシーケンス起動信号Seqを出力する。
論理回路11はスイッチングシーケンス論理回路13が出力するスイッチング指令ベクトルSWを入力して、中性点クランプ式3相ブリッジ回路3の自己消弧形スイッチング素子のオン/オフ信号を出力する。論理回路11の出力はゲート回路7を介して中性点クランプ式3相ブリッジ回路3の相当する自己消弧形スイッチング素子のゲートへ与えられる。
図2は、本実施形態の動作を説明するためのものである。図2において、内部が計24個の小三角形領域に分割された大六角形は、3相−3レベル変換器が交流側に出力可能な電圧ベクトルを空間ベクトルとして表現したものである。各小三角形領域の頂点が、3レベル変換器が出力可能な電圧ベクトルを表し、3相各相がそれぞれ正電圧、ゼロ電圧、負電圧の3レベルの電圧値を出力できるので、計27個(=3)の電圧ベクトルが存在する。図2中の例えば(1、0、−1)は、U相が正電圧、V相がゼロ電圧、W相が負電圧となる電圧ベクトルを表している。各小三角形の頂点のうち、大六角形の外側の辺上にあるものは1通りの電圧ベクトルしか持たないが、原点Oでは3通り、残りの頂点では2通りの電圧ベクトルをそれぞれ持っている。
このうち本実施形態では、図2中で○印を付した電圧ベクトルV0〜V6、つまり大六角形の外側の辺の中点となる電圧ベクトルV1〜V6および3相全てが“0”となるゼロベクトルV0の計7個の電圧ベクトルのみを用いる。7個の電圧ベクトルは3相出力電圧の和がゼロとなるため、コモンモード電圧を発生させない電圧ベクトルである。
今、電流偏差ベクトルΔiが図2のような位置にある場合を考える。スイッチングシーケンス論理回路13は、シーケンス起動回路14からのシーケンス起動信号Seqが“1”となった場合に、電流偏差ベクトル角θΔiと現在出力中の電圧ベクトルに基づいて、スイッチング指令ベクトルSW=(swu、swv、sww)を更新する。更新後のスイッチング指令ベクトルSWとしては、コモンモード電圧を含まない前記7個の電圧ベクトルV0〜V6の中から、電流偏差ベクトル角θΔiと現在出力中の電圧ベクトルの情報を元に、電流偏差を減少させることができる電圧ベクトルが選択される。電圧ベクトルの選択については、一連のスイッチングシーケンス論理に従うが、高調波低減やスイッチング周波数低減等、目的に応じたスイッチングシーケンス論理を自由に設計することが可能である。
図3にスイッチングシーケンス論理回路13の中で用いられる電圧ベクトル選択テーブルの一例を示す。電圧ベクトル選択テーブルは、電流偏差ベクトル角θΔiと現在出力中の電圧ベクトルから、次回出力すべき電圧ベクトルを選択する。図3の電圧ベクトル選択テーブルから分かるように、次回出力すべき電圧ベクトルとしては、電圧ベクトルV0〜V6のうち、現在出力中の電圧ベクトルに隣り合う電圧ベクトルから選択され、現在出力中の電圧ベクトルから離れた電圧ベクトルは選択されないため、高調波が発生しにくい。
シーケンス起動信号Seqは、「電流偏差ベクトルΔiの絶対値がある値を超えて、かつ現在のスイッチング指令ベクトルSWが所定の条件を満たす場合」、又は「前回起動した時点よりある時間が経過した場合」のいずれかの条件が成立した場合に“1”となる。
なお、「電流偏差ベクトルΔiの絶対値がある値を超えて、かつ現在のスイッチング指令ベクトルSWが所定の条件を満たす場合」とは、u相、v相、w相のうちの少なくとも1つの相について次のような条件を満たす場合である。すなわち、u相については、「u相がプラス電圧を出力している状態でu相電流が基準を上回る場合、あるいはu相がマイナス電圧を出力している状態でu相電流が基準を下回る場合」である。また、v相については、「v相がプラス電圧を出力している状態でv相電流が基準を上回る場合、あるいはv相がマイナス電圧を出力している状態でv相電流が基準を下回る場合」である。さらに、w相については、「w相がプラス電圧を出力している状態でw相電流が基準を上回る場合、あるいはw相がマイナス電圧を出力している状態でw相電流が基準を下回る場合」である。
シーケンス起動信号Seqは一連のスイッチングシーケンスが完了した後、“0”にクリアされる。
以上述べてきた本実施形態によれば、3レベル変換器において、高速な電流制御応答を可能としながら、コモンモード電圧を発生させることのない制御装置を実現できる。
すなわち、本実施形態は、特許文献2の三角波比較方式のもののように、ある周期を待ってスイッチングを行うのではなく、任意のタイミングでスイッチングを行うことができるので、電流制御応答を高速に行うことができる。更に、本実施形態は、3レベル変換器を用いているので、2レベル変換器を用いた特許文献4のもののように、コモンモード電圧を発生させることもない。
本発明の一実施形態に係る電力変換器の制御装置の構成を示すブロック図。 本発明の一実施形態の動作を説明するための、3レベル変換器が出力可能な電圧ベクトルを示す図。 本発明の一実施形態の動作を説明するための、電圧ベクトル選択テーブルを示す表図。 従来の3レベル変換器の制御装置の構成例を示すブロック図。 従来のヒステリシスバンドPWM制御装置の構成例を示すブロック図。 図5に示すヒステリシスバンドPWM制御装置の動作を説明するための図。 特許文献4に述べられている従来例の構成を示すブロック図。
符号の説明
1、2…直流平滑コンデンサ
3…中性点クランプ式3相ブリッジ回路
4…電流検出器
5…電流制御回路
6…三角波PWM回路
7…ゲート回路
8…3相ブリッジ回路
9U、9V、9W…減算器
10U、10V、10W…ヒステリシスコンパレータ
11…論理回路
12…ベクトル角演算回路
13…スイッチングシーケンス論理回路
14…シーケンス起動回路

Claims (1)

  1. 自己消弧形スイッチング素子を有し、交流側各相が3レベルの電圧値を出力可能な電力変換器の制御装置において、電力変換器の交流側各相の出力電流と各相の電流指令値との偏差を演算する電流偏差演算手段と、この電流偏差演算手段からの偏差に基づいて電流偏差ベクトルの角度を演算するベクトル角演算手段と、このベクトル角演算手段で演算された電流偏差ベクトルの角度と電力変換器の現在のスイッチング状態とに基づいて電力変換器が次に出力すべきスイッチング信号を選択するようにスイッチングシーケンスを生成するスイッチングシーケンス論理手段と、このスイッチングシーケンス論理手段から出力されるスイッチング信号に基づいて前記自己消弧形スイッチング素子を制御する手段とを具備し、前記スイッチングシーケンス論理手段は、前記電力変換器が交流側に出力する電圧にコモンモード電圧が含まれないようにスイッチング信号を選択して出力するものであることを特徴とする電力変換器の制御装置。

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