JP2006074827A - 受信装置とその受信方法 - Google Patents

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孝敏 城杉
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Abstract

【課題】 地上波放送を受信する移動体が異なる放送局間して放送信号や放送周
波数が変化しても、継続的に放送番組を受信できるようにする。
【解決手段】 いま、所望の視聴デジタルチャンネルをデジタル受信用選局回路
5で選局し、デジタル復調回路6で復調,復号して所望の番組を視聴していると
きには、アナログ受信用選局回路3が制御回路8によって制御され、隣接する送
信局からの送信チャンネルを順に選局するチャンネルスキャンが行なわれ、夫々
のチャンネルの受信強度が検出されている。視聴デジタルチャンネルの受信強度
が低下して視聴チャンネルを変更する必要がある場合に、スキャンしたチャンネ
ルのうちで受信強度が大きく増加しているチャンネルを次の視聴チャンネルと決
定し、デジタル受信用選局回路5またはアナログ受信用選局回路3で選局し、視
聴できるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、自動車などの移動体に用いてデジタル放送やアナログ放送
を受信する受信装置とその受信方法に係り、特に、デジタル放送用の受信部とア
ナログ放送用の受信部の2系統を備えた受信装置とその受信方法に関する。
デジタル方式やアナログ方式のテレビジョン(映像)やラジオ(音声)を放送
する地上波放送が、各地に配置された多数の放送局によって行なっており、これ
らの地域的放送局が放送する番組や送信する信号の周波数配置は夫々異なってい
る。このため、自動車などの移動体が移動しながら放送を受信している場合、受
信可能な放送は次々に変化し、従って、ある特定の番組を視聴していても、受信
地域が変われば、その番組は受信不可能となる。
ところで、例えば、特開平10−224244号公報には、アナログラジオ放
送の受信手段とデジタルラジオ放送の受信手段との両方を備えたラジオ放送受信
方法が開示されている。これは、装置使用者がアナログラジオ放送を選択して受
信すると、その一方でデジタルラジオ部が番組情報を受信し、これらの受信する
アナログラジオ放送とデジタル放送との番組が同じであれば、自動的にデジタル
ラジオ放送に切り替わり、受信中のデジタルラジオ放送の信号強度が弱くなった
場合には、元の同じ番組内容のアナログラジオ放送の受信に自動的に切り替わる
ようにするものである。
しかしながら、かかる従来技術では、自動車などの移動体が異なる送信局間を
移動しながら放送を受信する場合、受信可能な放送の送信局やチャンネルが次々
に変化すると、放送を継続して受信することができない。
例えば、自動車などの移動により、受信中のアナログラジオ放送の送信局から
遠ざかり、そのアナログラジオ放送が受信できなくなった場合には、次に選択す
べき最適なチャンネルを見つけて切り替えるということがことができない。
また、デジタルラジオ放送の信号強度が減少した場合には、同じ番組の低品質
なアナログラジオ放送に戻ることになるが、受信装置がデジタルラジオ放送の第
1の送信局から遠ざかり、既に別の第2の送信局のエリアで受信している状態に
ある場合には、この第2の送信局が高品質なデジタルラジオ放送を送信している
にもかかわらず、この第2の送信局のデジタルラジオ放送に自動的に切り替える
ことができない。
このように、上記従来技術では、自動車などの移動体が移動しながら放送番組
を受信している場合、受信可能な放送は次々に変化し、従って、ある特定の番組
を視聴していても、受信地域が変われば、その番組は受信不可能となり、継続的
に放送を受信することができなかった。
本発明の目的は、かかる問題を解消し、自動車などの移動体が移動しながら放
送を受信しているときに、受信可能な放送信号や放送周波数が次々に変化する場
合でも、継続的に番組を視聴可能とした安価な受信装置とその受信方法を提供す
ることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、2つの受信手段を備え、その一方の受
信手段で複数のチャンネル信号の中から指定したチャンネル信号を分離,復調出
力し、表示手段などに供給するとともに、他方の受信手段で、この複数のチャン
ネル信号のうちの該指定したチャンネル信号以外のチャンネル信号をスキャンし
て夫々の受信強度を評価し、分離復調するしていチャンネル信号を、受信強度の
低下により、変更する必要がある場合には、次に指定して分離,復調出力すべき
チャンネル信号を決定することができるようにするものである。これにより、現
在復調出力中のチャンネル信号が視聴できないようになると、その前に、新たな
チャンネル信号が分離,復調出力されるようになり、番組を継続して受信できる
ことになる。
上記受信手段としては、複数のチャンネル信号が多重かされた伝送信号から1
つのチャンネル信号を分離するための多重信号分離手段と、該多重分離手段で分
離されたチャンネル信号を復調するための復調手段とからなり、一方の多重信号
分離手段と復調手段とからなる受信手段が指定したチャンネル信号を分離復調し
ているとき、他方の受信手段での多重信号分離手段が残りのチャンネル信号を順
番に分離し、復調手段がこの分離したチャンネル信号の受信強度の時間的変化を
検出し、この受信強度が大きくなる方向に最も変化が大きいチャンネルを次の指
定したチャンネル信号に決定するものである。これにより、分離,復調出力する
チャンネル信号が変更しても、良好な状態で番組を継続して受信できることにな
る。
また、本発明は、上記伝送信号に異なる変調方式(例えば、アナログ変調方式
とデジタル変調方式)のチャンネル信号が混在する場合、一方の受信手段の復調
手段を一方の変調方式のチャンネル信号を復調する復調手段とし、他方の受信手
段の復調手段を他方の変調方式のチャンネル信号を復調する復調手段とする。こ
れにより、指定した上記のチャンネル信号はその変調方式を復調する復調手段を
備えた受信手段で分離,復調出力されるのであるが、他方の受信手段では、多重
信号分離手段が残りのチャンネル信号が、その変調方式にかかわらず、順番に分
離されてチャンネルスキャンが行なわれることになり、これによって分離された
チャンネル信号は、この同じ受信手段の復調手段に供給されるが、この復調手段
では、その変調手段に応じて復調可能であったり、復調不能であったりする。従
って、これにより、チャンネルスキャン中の各チャンネル信号は第1の変調方式
によるものか、第2の変調方式によるものかを判別することができ、次に分離,
復調出力されるように指定された新たなチャンネル信号を、その判定結果に基づ
いて、その変調方式に適合した受信手段で分離,復調出力されるようにすること
ができる。
さらに、本発明によると、上記伝送信号のチャンネル信号が1以上のチャンネ
ル信号を送信する複数の送信局から送信されたものであるとき、これらチャンネ
ル信号に夫々のチャンネル信号の番組情報を付加することにより、上記指定され
たチャンネルが変更される場合でも、かかる番組情報により、これまでの指定さ
れたチャンネル信号の番組と同一,類似もしくは同一放送事業者系列の番組を継
続して視聴可能とすることができる。
即ち、上記の指定されたチャンネル信号を分離,復調出力する場合には、この
指定されたチャンネル信号から番組情報を抽出して上記伝送信号の各チャンネル
信号の番組について認識しておき、上記のように、チャンネルスキャによって判
定した受信強度が増加する方向に最も大きく変化するチャンネル信号を送信する
送信局を検出し、この送信局が複数のチャンネル信号を送信しているときには、
上記の番組情報により、これらチャンネル信号のうち、上記指定されたチャンネ
ル信号の番組と同一,類似または同一放送事業者系列の番組のチャンネル信号を
次の分離,復調出力されるように指定するチャンネル信号とするものである。
さらにまた、本発明は、上記の伝送信号の各チャンネル信号には夫々、その全
てのチャンネル信号の周波数配置を示す周波数配置情報が多重されており、上記
の指定されたチャンネル信号を分離,復調出力する場合には、この指定されたチ
ャンネル信号からこの周波数配置情報を取り出し、この周波数配置情報に基づく
チャンネル信号について上記のチャンネルスキャンを行なうものである。
本発明によれば、受信可能な放送信号や放送周波数が次々に変化する場合においても、継続的に番組を視聴可能な受信装置を安価に提供することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に従って説明する。 図1は本発明による受信装置の第1の実施形態を示すブロック図であって、1は受信装置、2はアンテナ装置、3はアナログ受信用選局回路、4はアナログ復調回路、5はデジタル受信用選局回路、6はデジタル復調回路、7は選択回路、8は制御回路、9は表示手段である。
以下で言うデジタル変調方式とは、例えば、OFDM方式やVSB方式などデ
ジタルデータを伝送するための変調方式である。また、アナログ変調方式とは、
例えば、NTSC方式やPAL方式などアナログ映像信号やアナログ音声信号を
伝送するための変調方式である。但し、アナログ変調方式においても、文字放送
やデータ放送,字幕データなどのデジタルデータを含む場合もある。
また、以下では、デジタル放送のチャンネルをデジタルチャンネルといい、ア
ナログ放送のチャンネルをアナログチャンネルという。
図1において、制御回路8は、デジタル選局信号CD1によってデジタル受信
用選局回路5が選局するチャンネルを設定する。デジタル受信用選局回路5は、
アンテナ装置2から入力された受信放送信号Sinから、デジタル選局信号CD1
によって設定された選局チャンネルのデジタル変調方式の受信信号(以下、デジ
タル変調信号という)を分離し、周波数変換してデジタル変調IF(Intermediat
e Frequency)信号SD1を出力する。このデジタル変調IF信号SD1は、デジ
タル復調回路6によって映像や音声などの信号データに変換される。この実施形
態では、デジタル復調回路6は供給されるデジタル変調IF信号の復調,分離,
復号を行なうものとする。デジタル復調回路6では、復調によって得られたデジ
タルデータ列の中から復号すべき番組のデータ列が制御回路8から供給されるデ
ジタル番組選択信号CD2によって選択し、これが復号されてデジタル映像/音
声復号信号SD2として出力される。
デジタル復調回路6は、また、デジタル受信用選局回路5から供給されるデジ
タル変調信号のレベル(受信強度)を検出してそれに応じたデジタル受信強度情
報信号DD1を出力するとともに、この供給されるデジタル変調信号が正しくデ
ジタル変調された復調可能な信号であるか否かを判別し、その判別結果に応じて
デジタル復調可否情報信号DD2を出力する。
なお、デジタル受信用選局回路5は、視聴する番組チャンネル(以下、視聴チ
ャンネルという。これがアナログチャンネルの場合には、視聴アナログチャンネ
ルといい、ディジタルチャンネルの場合には、視聴デジタルチャンネルという)
の選局の場合には、制御回路8からのデジタル選局信号CD1により、選局チャ
ンネルとしてデジタルチャンネルのみが設定されるのであるが、後述するチャン
ネルスキャンの場合には、アナログチャンネルも選局可能であり、このため、デ
ジタル受信用選局回路5がアナログチャンネルを選局した場合には、これをデジ
タル復調回路6が復調することができないから、このチャンネルに対してデジタ
ル復調可否情報信号DD2は復調不能という情報内容を表わす。
ここで、デジタル受信強度情報信号DD1は、デジタル受信用選局回路5で選
局された受信信号の受信強度を表わす信号である。選局されたチャンネルの受信
強度が変化しても、回路が適応できる範囲内では、AGC(Automatic Gain Cont
rol)回路の動作により、デジタル変調IF信号SD1のレベルがほぼ一定となる
。受信強度は、例えば、このAGC回路によって検出することができ、この実施
形態では、デジタル復調回路6に内蔵されたAGC回路によって検出された受信
強度がデジタル受信強度情報信号DD1として出力される。この場合、通常、か
かるAGC回路では、チューナ(この場合、デジタル受信用選局回路5)にゲイ
ン調整電圧を帰還するが、図1では、これを省略している。なお、デジタル復調
回路6において、変調IF信号の復調誤差積分値から受信信号のC/Nを求め、
それにより、受信状態の良否を検出するようにしてもよい。
また、デジタル復調可否情報信号DD2は、受信した(即ち、デジタル受信用
選局回路5で選局された)デジタル変調信号が正常に復調できるかどうかを表わ
すものである。デジタル復調回路6は、デジタルデータの誤り率もしくは誤り訂
正されたデータ量などにより、受信したデジタル変調信号が正常に復調できるか
どうかを検出することができる。この場合、上記のように、デジタル受信用選局
回路5は、アナログ変調方式の受信信号(以下、アナログ変調信号という)も、
後述するチャンネルスキャンのために、選局可能としてもよいが、勿論、このア
ナログ変調信号はデジタル復調回路6で復調され得ないから、このチャンネルに
対してはデジタル復調可否情報信号DD2が復調不能と表示する。
同様に、制御回路8は、アナログ選局信号CA1により、アナログ受信用選局
回路3が選局するチャンネルを設定する。アナログ受信用選局回路3は、アンテ
ナ装置2から供給される受信放送信号Sinからこのアナログ選局信号CA1によ
って設定されたチャンネルのアナログ変調信号を分離(選局)し、周波数変換し
てアナログ変調IF信号SA1を出力する。このアナログ変調IF信号SA1は
アナログ復調回路4で映像信号や音声信号などに復調され、アナログ映像/音声
復調信号SA2として出力される。
また、このアナログ復調回路4はアナログ復調用選局信号3から供給される変
調IF信号のレベルを検出し、それに応じたアナログ受信強度情報信号DA1を
出力するとともに、この供給される変調IF信号が正しくアナログ変調可能であ
るか否かを判別し、その判別結果に応じたアナログ復調可否情報信号DA2を出
力する。
ここで、アナログ受信強度情報信号DA1は、アナログ受信用選局回路3で選
局された受信信号のレベル(受信強度)を表わす信号である。選局されたチャン
ネルの受信強度が変化しても、回路が適応できる範囲内では、AGC回路の動作
により、アナログ変調IF信号SA1のレベルがほぼ一定となる。その受信強度
は、例えば、このAGC回路によって検出することができ、この実施形態では、
アナログ復調回路4に内蔵されたAGC回路によって検出された受信強度を、ア
ナログ受信強度情報信号DA1として出力している。この場合も、通常、AGC
回路からチューナ(この場合、アナログ受信用選局回路3)にゲイン調整電圧を
帰還するが、図1では、これを省略している。
一方、アナログ復調可否情報信号DA2は、受信したアナログ変調信号が正常
に復調できるかどうかを表わすものである。アナログ復調回路4は、映像信号キ
ャリアの有無や色差信号キャリアの有無,同期信号成分の有無などにより、受信
したアナログ変調信号が正常に復調できるかどうかを検出することができる。こ
の場合、アナログ受信用選局回路3は、デジタルチャンネルも、後述するチャン
ネルスキャンに際しては、選局可能とするものであり、このため、デジタルチャ
ンネルが選局されると、アナログ復調回路4はそのデジタル変調信号を復調する
ことができないから、このチャンネルに対してはアナログ復調可否情報信号DA
2が復調不能という情報内容を表わすことになる。但し、このアナログ受信用選
局回路3は、視聴する番組の選局の場合には、制御回路8からのアナログ選局信
号CA1により、選局チャンネルとしてアナログチャンネルのみが設定される。
選択回路7は、制御回路8からの選択制御信号CSにより、デジタル受信用選
局回路5とデジタル復調回路6とで視聴デジタルチャンネルのデジタル変調信号
の選局,復調,復号を行なっているときには、このデジタル復調回路6からのデ
ジタル映像/音声復号信号SD2を選択し、また、アナログ受信用選局回路3と
アナログ復調回路4とで視聴アナログチャンネルのアナログ変調信号の選局,復
調を行なっているときには、このアナログ復調回路4からのアナログ映像/音声
復調信号SA2を選択し、夫々映像/音声信号Soutとして出力して表示手段9
に供給する。この表示装置9では、この映像/音声信号Soutによって映像や音
声が再生表示される。アナログ放送の場合でも、また、デジタル放送の場合でも
、その受信強度の変化は、例えば、前回そのチャンネルを選局したときの受信強
度と今回そのチャンネルを選局しているときの受信強度との差を求めることで検
出できる。受信強度の変化率の変化(加速度)を利用してもよい。
なお、ここでは、この受信装置1は自動車などの移動体に搭載される表示装置
に用いられるものとしているため、この受信装置1から出力される映像/音声信
号Soutは表示手段9に供給されるものとしているが、これに限らず、VTRな
どの記録再生手段に供給されるようにしてもよいし、また、再度変調して他の受
信装置に送信するようにしてもよい。
図2は図1に示した受信装置1を搭載した自動車などの移動体とその周辺の地
上波送信局による有効受信範囲とを示す模式図であって、10a,10b,10
cは送信局、11a,11b,11cは夫々送信局10a,10b,10cの有
効受信範囲、12は移動体である。
ここで、移動体12は、例えば、自動車や列車,航空機,船舶,潜水艦,ロケ
ット,人間を含む動物,自転車,馬車などであって、受信装置1を搭載して移動
する物体である。この移動体12は矢印で示す方向に移動しているものとする。
また、図3は図2に示した移動体12での受信装置1における受信信号の周波
数スペクトルを示す模式図であって、チャンネルch1,チャンネルch4は送
信局10aからの受信デジタル変調信号、チャンネルch2は送信局10bから
の受信アナログ変調信号、チャンネルch5は送信局10bからの受信デジタル
変調信号、チャンネルch3は送信局10cからの受信デジタル変調信号、チャ
ンネルch6は送信局10cからの受信アナログ変調信号とする。各チャンネル
の受信信号のスペクトルに示す矢印は、移動体12が図2に示すように移動した
ときのそのチャンネルの受信信号強度の時間経過に伴なう変化を示している。例
えば、チャンネルch1のデジタル変調信号の受信強度は時間経過とともに減少
し、チャンネルch2のアナログ変調信号は時間経過とともに受信強度が増大し
ている。
次に、図2及び図3を用いて、この実施形態の動作について説明する。
いま、移動体12に搭載されている受信装置1が、送信局10aから送信され
ているチャンネルch4のデジタル変調信号を受信し、上記のようにして、これ
をデジタル復調回路6で復調,復号して選択回路7から映像/音声信号Sout
して出力している状態にあるものとする。
この場合、デジタル受信用選局回路5が視聴チャンネルとしてのチャンネルc
h4のデジタル変調信号を選局しているが、これとともに、アナログ受信用選局
回路3が、チャンネルch4以外の制御回路8からのアナログ選局信号CA1に
よって指定されるチャンネルを選局して受信している。以下、この場合のこのア
ナログ受信用選局回路3の選局動作について説明する。
制御回路8からのこの場合のアナログ選局信号CA1は、アナログチャンネル
,デジタルチャンネルの別なく、選局チャンネルを切り換えるものであって、こ
れにより、アナログ受信用選局回路3は、チャンネルch4以外のチャンネルを
順番に繰り返し選局し続ける(この動作を、以下、スキャンという)。例えば、
図3において、チャンネルch1,ch2,ch3,ch5,ch6,ch1,
……の順に選局していく。従って、これら各チャンネルは夫々時間的間隔を置い
て繰り返し選局されることになり、制御回路8は、アナログ復調回路4で検出さ
れるアナログ受信強度情報信号DA1から夫々のチャンネルの受信強度の時間的
変化を求めることが可能となる。なお、ここでは、デジタル復調回路6で復調,
復号中の視聴チャンネルch4をこのチャンネルスキャンから除いているが、こ
のチャンネルch4も含めてスキャンするようにしてもよい。
制御回路8は、例えば、マイクロプロセッサを中心に構成されており、夫々の
チャンネルの受信強度の時間的変化から移動体12が近づいていく送信局の送信
信号を判別することができる。即ち、例えば、図2に示すように移動体12が移
動するときの図3に示す状態の場合では、チャンネルch2,ch5の受信強度
が時間経過とともに増大しており、これらチャンネルch2,ch5の受信信号
は移動体12が近づいている送信局から送信されていると判断することができる
。実際には、受信強度は、建造物による反射波などの影響により、必ずしも単調
増加でない場合もあるが、その場合には、そのチャンネルの受信信号の複数回の
受信(例えば、現在の受信とそれより過去の複数回の受信)の平均受信強度を用
いればよい。
以上のようにして、移動体12に搭載された受信装置1は、それが近づいてい
る送信局を認識することができるため、現在の視聴チャンネルの受信強度が受信
可能基準値以下となる前に次に視聴チャンネルとなるチャンネルの受信強度の大
きいチャンネルを決定することができる。なお、この受信可能基準値とは、視聴
者が受信した放送番組を正常に視聴可能な受信強度と正常に視聴できない受信強
度との境界を示す受信強度値である。受信可能基準値としては、アナログ変調信
号とデジタル変調信号とで異なる値とすることもできる。
なお、この実施形態では、受信強度によって受信状態の検出を行なっているが
、復調中のデジタル変調信号のデータ誤り率の増加や誤り訂正を行なったデータ
量で検出するようにしてもよい。
制御回路8は、現在の視聴チャンネルのデジタル変調信号の受信強度をデジタ
ル受信強度情報信号DD1によって検出することができる。但し、デジタル変調
信号の受信強度を、アナログ受信用選局回路3でスキャンしながらアナログ復調
回路4で検出してもよい。
移動体12が図2で示す矢印の方向に進行し、その結果、現在の視聴チャンネ
ルのデジタル変調信号の受信強度が受信可能基準値以下になって正常に復調動作
ができなくなることが推定される場合には、上記のようにして検出される次に視
聴チャンネルとなるチャンネルの受信強度の大きいチャンネルを選局することに
より、放送の受信を継続させることができる。
制御回路8は、また、アナログ復調回路4から供給されるアナログ復調可否情
報信号DA2により、アナログ受信用選局回路3で選局されるチャンネルの変調
IF信号が正しくアナログ復調可能な信号かどうかを判定することができる。こ
れにより、アナログチャンネルとデジタルチャンネルとが混在して送信されてい
る地域では、アナログ復調可能でないチャンネルはデジタルチャンネルであると
判断することができる。従って、例えば、現在の視聴チャンネルがデジタルチャ
ンネルであるが、その受信強度が減少して受信チャンネルの変更の必要が生じた
場合、受信装置1が現在近づいている送信局(図2の場合、送信局10b)が送
信する放送チャンネルの中から、必要に応じて、デジタルチャンネルとアナログ
チャンネルとを区別して選局することができる。即ち、例えば、現在デジタルチ
ャンネル(図3の場合、チャンネルch4)の番組を視聴中であって、視聴チャ
ンネル変更後もデジタルチャンネル(図3の場合、チャンネルch5)を視聴チ
ャンネルとすることが可能である。
以上はデジタル受信用選局回路5で選局されたデジタル変調信号がデジタル復
調回路6で復調,復号され、選択回路7から映像/音声信号Soutとして出力さ
れる場合であったが、同様にして、アナログ受信用選局回路3で選局されたアナ
ログ変調信号がアナログ復調回路4で復調され、選択回路7から映像/音声信号
outとして出力される場合には、デジタル受信用選局回路5とデジタル復調回
路6を用いて上記のようなチャンネルスキャンを行なうことにより、各チャンネ
ルの受信強度の変化を検出し、現在の視聴アナログチャンネルの受信強度が受信
可能基準値以下になったときに番組視聴できる次のチャンネルを予め決めておく
ことができる。
この場合、デジタル復調回路6は、スキャンするチャンネル毎にデジタル受信
強度情報信号DD1及びデジタル復調可否情報信号DD2を制御回路8に供給す
る。制御回路8は、このデジタル復調可否情報信号DD2により、スキャン中の
各チャンネルがデジタル変調信号であるかどうかを検出することができ、これに
より、アナログチャンネルとデジタルチャンネルとが混在して送信されている地
域では、デジタル復調可能でないチャンネルは、アナログチャンネルであると判
断することができる。従って、例えば、現在の視聴チャンネルがアナログチャン
ネルであって、その受信強度が減少して視聴チャンネルの変更の必要が生じた場
合、受信装置1が近づいている送信局が送信する放送チャンネルの中から、必要
に応じて、デジタルチャンネルとアナログチャンネルを区別して選局することが
できる。
以上のことからして、例えば、現在アナログチャンネルが視聴チャンネルであ
って、視聴チャンネルの変更後もアナログチャンネルを視聴チャンネルとして選
択することが可能であるし、逆に、現在高品質なデジタルチャンネルが視聴チャ
ンネルであって、視聴チャンネルの変更後も高品質なデジタルチャンネルを視聴
チャンネルとして選択することも可能である。
なお、以上では、受信信号強度の検出にアナログ受信強度情報信号DA1とデ
ジタル受信強度情報信号DD1を用いているが、アナログとデジタルとで共用す
るようにしてもよい。この場合には、1つの信号強度検出回路を切り替えて、ア
ナログ受信信号強度とデジタル受信信号強度の検出を行なうようにする。
以上のように、この実施形態では、自動車などの移動体12に搭載された受信
装置1が移動しながら放送を受信している場合、受信すべき放送信号の送信局の
切り替わによって受信可能な放送信号や放送周波数が次々に変化する場合でも、
継続的に番組を視聴可能な受信装置を安価に提供することが可能となる。
さらに、この実施形態では、受信装置1を搭載した移動体12が進行すること
により、視聴チャンネルを放送する送信局が切り替わる場合、送信局が切り替わ
る前に受信している番組と送信局が切り替わった後に受信する番組を同一番組も
しくは類似番組もしくは同一系列の放送事業者の番組とすることができるように
するものであるが、以下、この点について説明する。
図2において、いま、移動体12の受信装置1は、送信局10aがデジタル変
調方式で送信しているチャンネルのデータの中の番組を復調しているものとする
。この送信局10aからのチャンネルデータの中には、送信局10a及びこれに
隣接する送信局10b,送信局10cが夫々送信しているチャンネルの周波数配
置情報とこれらチャンネルの番組に関する情報(以下、番組情報という)が多重
されている。制御回路8は、この場合、デジタル復調回路6で復調されるチャン
ネルデータから、これらチャンネルの周波数配置情報や各チャンネルで伝送され
るデータに含まれる番組情報をチャンネル情報信号DD3として受け取ることが
できるように構成されており、従って、図2に示す状態の場合、この制御回路8
には、移動体12を有効受信範囲11a,11b,11c内に含む送信局10a
,10b,10cからのチャンネルch1〜ch6の周波数配置情報や番組情報
が格納されている。上記のチャンネルスキャンはこの周波数配置情報に基づいて
行なう。そして、図2において、移動体12が送信局10bの有効受信範囲11
bに移り、この送信局10bからの送信信号を受信して復調するようになると、
そのチャンネルのデータからこの放送局10bとこれに隣接する放送局のチャン
ネルの周波数配置情報と番組情報とを制御回路8が取り込み、この取り込んだ周
波数配置情報に基づいて新たなチャンネルスキャンを行なう。
移動体12に搭載された受信装置1は、デジタル受信用選局回路5とデジタル
復調回路6とで視聴デジタルチャンネルを選局,復調,復号しているときには、
上記のように、アナログ受信用選局回路3を用いて他のチャンネルを順々にスキ
ャンし、これらチャンネルの受信信号をアナログ復調回路4に供給している。こ
れにより、上記のように、制御回路8は、アナログ受信強度情報信号DA1を用
いて、各チャンネルの受信信号の時間経過に伴う受信強度の変化を検出すること
ができる。図2に示す状態の場合、移動体12は送信局10bに近づく方向に進
行しているので、制御回路8は、図3に示すチャンネルch2,ch5の受信強
度が時間経過に伴なって増大していることを認識できる。
一方、上記のように、制御回路8は、送信局10b,10cで送信されるチャ
ンネルの周波数配置とそれらの番組情報も有しており、これら送信局の送信チャ
ンネルの周波数配置と受信装置1の制御回路8で認識した各チャンネルの受信強
度の変化とを比較することにより、制御回路8は、それが搭載されている移動体
12が近づいている送信局、図2に示す状態では、送信局10bに近づいている
ことを認識することができる。
さらに、上記のように、制御回路8が現在の視聴チャンネルを送信する送信局
に隣接した送信局から送信される各チャンネルのデータに含まれている番組情報
を取り込んで保有しているため、現在視聴している番組の番組情報と次に聴取す
る他の送信局の番組情報とを比較することにより、これら異なる送信局間で同一
番組への切替えや類似番組への切替え,同一系列放送事業者の番組への切替えな
ど、継続的な番組受信が可能である。
同様にして、指定されるアナログチャンネルが視聴チャンネルとしてアナログ
受信用選局回路3で選局され、そのアナログIF変調信号SA1がアナログ復調
回路4で復調されているときも、このアナログ復調回路4で復調されるチャンネ
ルデータから、このチャンネルデータを送信する送信局とそれに隣接する送信局
とでの各チャンネルの周波数配置情報と番組情報とをチャンネル情報信号DA3
として制御回路8が取り込むことができ、これにより、デジタル受信用選局回路
5が隣接した送信局のチャンネルスキャンをすることができるし、また、同一番
組への切替えなどの上記の機能を持たせることができる。
以上のように、この実施形態では、自動車などの移動体12が移動しながら放
送を受信する状態にあるとき、番組視聴可能な放送信号や放送周波数が次々に変
化する場合においても、良好な受信状態で継続的に番組を視聴することが可能で
あるし、また、視聴チャンネルを送信する送信局が切り替わる場合には、切り替
わり前後の送信局で同一の番組が放送されていれば、その番組を継続的に視聴す
ることが可能である。
この実施形態は、主に音声を放送するラジオ放送、主に映像と音声を放送する
テレビジョン放送、さらには、映像や音声,その他のデータを受信するマルチメ
ディア放送などにも適用できる。
なお、この実施形態では、図1において、各部を別々の回路としたが、これら
の内の複数を単一の半導体チップに搭載されてもよいし、また、これらの回路と
同等の機能をソフトウェア処理や化学的反応,生物的反応によって実現してもよ
い。
図4は以上説明した本発明の実施形態としての受信装置に用いられる本発明に
よる受信方法の第1の実施形態を示すフローチャートである。
ここでは、図2に示したように、受信装置1を搭載した移動体12がデジタル
受信用選局回路5及びデジタル復調回路6を用いてデジタル放送を視聴しながら
移動しているものとする。この受信方法の実施形態は、例えば、マイクロプロセ
ッサなどを中心とした制御回路8がソフトウェアを実行して行なわれるものであ
るが、電子回路などのハードウェアやDNAコンピュータなどの化学的情報処理
手段によって実行してもよい。
次に、この受信方法の第1の実施形態を既に説明した図1〜図3を用いて説明
する。
チャンネルスキャン動作の開始に際し、制御回路8は、まず、デジタル復調回
路6で視聴チャンネルを復調,復号する際に得られるチャンネル情報信号DD3
から隣接送信局の周波数配置情報を抽出して取り込み、この周波数配置情報に基
づいてアナログ受信用選局回路3の選局チャンネルをスキャンの開始チャンネル
を表わす初期値に設定する(ステップ101。この場合、アナログ受信用選局回
路3は、アナログチャンネルばかりでなく、デジタルチャンネルも選局できる。
デジタル受信用選局回路5も、同様に、制御回路8からのチャンネル選局信号C
D1により、アナログチャンネルも選局できる)。この初期値として設定される
チャンネルは、例えば、デジタル受信用選局回路5が選局している視聴デジタル
チャンネルとは異なるチャンネルであり、例えば、周波数配置情報が指定するチ
ャンネルのうち送信周波数が最も低いチャンネルとする。
次に、制御回路8は、アナログ復調回路4からアナログ受信強度情報信号DA
1を取り込み(この場合、アナログ受信用選局回路3がデジタルチャンネルを選
局しているときには、アナログ受信強度情報信号DA1はその受信強度を表わし
ている)、この設定されているチャンネルの受信強度を検出する(ステップ10
2)。
ところで、実際には、移動体12の移動に伴う電波の伝播経路の変化や建物な
どによる反射の影響によって受信強度が変化するため、アナログ受信強度情報信
号DA1により、複数回の受信強度の平均値を求め、この平均受信強度の時間的
な変化を求めるなどする必要がある。このために、制御回路8は、過去に検出し
た各チャンネルの受信強度を記憶する記憶装置を内蔵しており、現在アナログ受
信用選局回路3が選局しているチャンネルの現在の受信強度と記憶装置に記憶さ
れているこのチャンネルの過去の受信強度とを演算することにより、このチャン
ネルの受信強度の平均値を求める。勿論、このような受信強度の平均値を求めず
に、アナログ受信強度情報信号DA1で得られる受信強度の時間的変化を監視す
るようにしてもよいが、ここでは、アナログ受信強度情報信号DA1で得られる
受信強度の平均値を求め、これを用いるものとする。
後述するチャンネルスキャンによって各チャンネル毎にこのような受信強度の
時間的変化を求めることにより、受信強度が大きくなる向きに最も変化している
チャンネルを検出する。移動体12はこのチャンネルの送信局に接近しつつある
ものであり、以下、かかるチャンネルを接近チャンネルという。
制御回路8は、さらに、アナログ復調回路4からのアナログ受信信号復調可否
情報信号DA2により、アナログ受信用選局回路3で選局しているチャンネルの
信号がアナログ変調信号であるかどうかを判定することができ、検出した受信強
度情報と復調可否情報とを内蔵の記憶回路に記憶する。
次に、制御回路8は、デジタル復調回路6からデジタル受信強度情報信号DD
1を取り込み、このときデジタル受信用選局回路5で選局されている視聴デジタ
ルチャンネルの受信強度を検出する(ステップ103)。制御回路8に内蔵の記
憶装置には、過去に検出したデジタルチャンネルの受信強度も記憶されており、
デジタルチャンネルの場合も、この記憶装置に記憶されている過去に検出した受
信強度とのデータと現在検出された受信強度とを演算することによって受信強度
の平均値を求める。
そして、制御回路8は、ステップ103で得られた受信中の視聴デジタルチャ
ンネルの受信強度の平均値に基づいて、この視聴チャンネルのデジタル変調信号
が正しく復調可能な受信強度であるかどうかを判断する(ステップ104)。現
在受信している視聴デジタルチャンネルのデジタル変調信号の受信強度が大きく
、視聴チャンネルを他のチャンネルの受信に変更する必要がないと判断される場
合には、制御回路8は、アナログ受信用選局回路3にアナログ選局信号CA1を
送ることにより、その選局チャンネルを次のチャンネルに変更する(ステップ1
05)。
このようにして、現在受信している視聴デジタルチャンネルの受信強度が充分
大きく、視聴チャンネルを変更する必要がない場合には、ステップ102〜10
5の一連の動作が繰り返され、アナログ受信用選局回路3が制御されてアナログ
チャンネルのスキャンが行なわれることになる。勿論、このチャンネルスキャン
は、上記の取り込んだ周波数配置情報によるチャンネルについて行なわれる。こ
の際、受信強度が大きくなる方向に最も大きく変化するアナログチャンネルが検
出されている。
その後、制御回路8は、受信中のデジタルチャンネルの受信強度が低下し、チ
ャンネル変更の必要があると判定される場合(ステップ104)、ステップ10
2で検出した受信強度が大きくなる向きに最も変化が大きいチャンネルが、記憶
装置に記憶されているこのチャンネルに対応したアナログ受信可否情報により、
アナログ変調信号であるか、デジタル変調信号であるか、即ち、アナログチャン
ネルであるか、デジタルチャンネルであるかを判別する(ステップ106)。
このチャンネルがデジタルチャンネルである場合には、制御回路8はデジタル
選局信号CD1によってデジタル受信用選局回路5を制御し、デジタル受信用選
局回路5の選局チャンネルをこのデジタルチャンネルに変更させ、これを新たな
視聴チャンネルとする(ステップ108)。この新たな視聴デジタルチャンネル
のデジタル変調IF信号SD1はデジタル復調回路6で復調,分離,復号され、
その復号信号SD2は選択回路7で選択されて映像/音声信号Soutとして出力
される。また、これとともに、ステップ101からの動作が再開され(周波数配
置情報の取り込みも行なわれる)、新たなチャンネルスキャンが上記のように開
始することになる。
また、ステップ106で受信強度が大きくなる向きに最も大きく変化している
チャンネルがアナログチャンネルである場合には、制御回路8はアナログ選局信
号CA1によってアナログ受信用選局回路3を制御してアナログ受信用選局回路
3での選局チャンネルをこのアナログチャンネルに変更させ、これを新たな視聴
チャンネルとする(ステップ107)。この選局された新たな視聴アナログチャ
ンネルのアナログ変調IF信号SA1はアナログ復調回路4で復調され、その復
調信号SA2は選択回路7で選択されて映像/音声信号Soutとして出力される。
これとともに、図5に示す動作が行なわれる。
即ち、図5において、制御回路8は、まず、アナログ復調回路4で視聴チャン
ネルを復調する際に得られるチャンネル情報信号DA3から隣接送信局の周波数
配置情報を抽出して取り込み、この周波数配置情報に基づいてデジタル受信用選
局回路3の選局チャンネルをチャンネルスキャンの開始チャンネルを表わす初期
値に設定する(ステップ201)。この初期値として設定されるチャンネルは、
例えば、アナログ受信用選局回路3が選局している受信中の視聴アナログチャン
ネルとは異なるチャンネルであり、例えば、上記の周波数配置情報によるチャン
ネルのうち送信周波数が最も低いチャンネルとする。
次に、制御回路8は、デジタル復調回路6からデジタル受信強度情報信号DD
1を取り込み(この場合、デジタル受信用選局回路5がアナログチャンネルを選
局しているときには、デジタル受信強度情報信号DD1はその受信強度を表わし
ている)、この受信中のチャンネルの受信強度を検出する(ステップ202)。
この場合も、上記のように、チャンネルの受信強度の平均値を求めるようにして
もよい。後述するチャンネルスキャンによって各チャンネル毎にこのような受信
強度の時間的変化を求めることにより、受信強度が大きくなる向きに最も大きく
変化しているチャンネルを検出する。これも接近チャンネルである。制御回路8
は、さらに、デジタル復調回路6からのデジタル復調可否情報信号DD2により
、チャンネルスキャンで現在デジタル受信用選局回路5で選局している受信チャ
ンネルの変調信号がデジタル変調信号であるかどうか、即ち、デジタルチャンネ
ルであるかアナログチャンネルであるかを判定することができ、検出した受信強
度情報と復調可否情報とを内蔵の記憶回路に記憶する。
次に、制御回路8は、アナログ復調回路4からアナログ受信強度情報信号DA
1を取り込み、このときアナログ受信用選局回路3で選局されている視聴アナロ
グチャンネルの受信強度を検出する(ステップ203)。制御回路8に内蔵の記
憶装置には、過去に検出したこの視聴アナログチャンネルの受信強度も記憶され
ており、このアナログチャンネルの場合も、この記憶装置に記憶されている過去
に検出した受信強度と現在検出された受信強度とを演算することによって受信強
度の平均値を求める。
そして、制御回路8は、ステップ203で得られた視聴アナログチャンネルの
受信強度の平均値に基づいて、この視聴アナログチャンネルのアナログ変調信号
が正しく復調可能な受信強度であるかどうかを判断する(ステップ204)。現
在受信している視聴アナログチャンネルのアナログ変調信号の受信強度が大きく
、視聴チャンネルを他のチャンネルに変更する必要がないと判断される場合には
、ステップ205に進み、制御回路8はデジタル受信用選局回路5にデジタル選
局信号CD1を送ることにより、選局チャンネルを次のデジタルチャンネルに変
更する。
このようにして、現在受信している視聴アナログチャンネルの受信強度が充分
大きく、視聴チャンネルを変更する必要がない場合には、ステップ202〜20
5の一連の動作が繰り返され、デジタル受信用選局回路5が制御されてチャンネ
スキャンが行なわれることになる。この際、受信強度が大きくなる方向に最も大
きく変化するチャンネルが検出されている。
その後、制御回路8は、受信中の視聴アナログチャンネルの受信強度が低下し
、視聴チャンネル変更の必要があると判定される場合には(ステップ204)、
ステップ202で検出した受信強度が大きくなる向きに最も変化が大きいチャン
ネルが、記憶装置に記憶されているこのチャンネルに対応したデジタル復調可否
情報により、アナログチャンネルであるか、デジタルチャンネルであるかを判別
する(ステップ206)。
このチャンネルがデジタルチャンネルである場合には、制御回路8はデジタル
選局信号CD1によってデジタル受信用選局回路5を制御し、デジタル受信用選
局回路5の選局チャンネルをこのデジタルチャンネルに変更させ、これを新たな
視聴チャンネルとする(ステップ207)。この新たな視聴デジタルチャンネル
のデジタル変調IF信号SD1はデジタル復調回路6で復調,分離,復号され、
その復号信号SD2は選択回路7で選択されて映像/音声信号Soutとして出力
される。また、これとともに、図4で説明した動作が再開され、新たなチャンネ
ルスキャンが、上記のように、開始することになる。
また、ステップ206で受信強度が大きくなる向きに最も大きく変化している
チャンネルがアナログチャンネルである場合には、制御回路8はアナログ選局信
号CA1によってアナログ受信用選局回路3を制御し、アナログ受信用選局回路
3での選局チャンネルをこのアナログチャンネルに変更させ、これを新たな視聴
チャンネルとする(ステップ208)。この新たな視聴アナログチャンネルのア
ナログ変調IF信号SA1はアナログ復調回路4で復調され、その復調信号SA
2は選択回路7で選択されて映像/音声信号Soutとして出力される。これとと
もに、図5に示す動作が再び行なわれる。
以上のように、この実施形態では、自動車などの移動体12が移動しながら放
送を受信している場合、受信可能な放送信号や放送周波数が次々に変化しても、
継続的に番組を視聴可能であって、しかも、構成が簡単で安価なものとなる。
図6は図1〜図3で説明した受信装置1に用いられる本発明による受信方法の
第2の実施形態を示すフローチャートである。
ここでも、図2に示したように、受信装置1を搭載した移動体12がデジタル
受信用選局回路5及びデジタル復調回路6を用いてデジタル放送を視聴しながら
(即ち、デジタルチャンネルを現視聴チャンネルとして)移動しているものとし
、視聴チャンネルの送信局が切り替わる場合、この切り替わり前の視聴チャンネ
ルと切り替わり後の視聴チャンネルとが同一もしくは類似番組、あるいは同一系
列の放送事業者の番組とすることを可能とするものである。
以下、この図6で示す受信方法の第2の実施形態を既に説明した図1〜図3を
用いて説明する。
チャンネルスキャンに先立って、制御回路8は、まず、視聴デジタルチャンネ
ルを復調,復号するデジタル復調回路6からチャンネル情報信号DD3を取り込
み、隣接する送信局から送信されるデジタルチャンネルの周波数配置情報と番組
情報とを保有する(ステップ301)。そして、制御回路8は、かかる状態で、
上記第1の実施形態と同様、現在の視聴チャンネルが視聴可能である限り、ステ
ップ102〜105の動作を行なう。かかる動作は図4で説明したステップ10
2〜105の動作と同様であり、従って、制御回路8は、デジタル復調回路6か
らのデジタル復調可否情報信号DD2に基づいて視聴デジタルチャンネルの復調
の可否を常時判定しながら、アナログ受信用選局回路3とアナログ復調回路4と
でチャンネルスキャンを行ない、これにより、アナログ受信強度情報信号DA1
とアナログ復調可否情報信号DA2とでもって、隣接する送信局からの各チャン
ネルの受信強度の検出やアナログチャンネルかデジタルチャンネルかの判別を行
なう。
その後、視聴デジタルチャンネルの受信強度が低下し、この結果、制御回路8
は、視聴チャンネルの変更の必要ありと判定すると(ステップ104)、チャン
ネルスキャンによって得られた隣接送信局の各送信チャンネルの受信強度から、
上記受信方法の第1の実施形態と同様にして、移動体12が接近している送信局
(即ち、接近送信局)を推定し(ステップ302)、この推定した接近送信局の
送信チャンネルのうちの次に視聴チャンネルとすべきチャンネルを、取得した番
組情報に基づいて決定する(ステップ303)。
これを図2,図3を用いて説明すると、移動体12が図示するように矢印方向
に移動し、このとき、この移動体12の受信装置1の視聴チャンネルがデジタル
チャンネルch4とする。この移動体12は送信局10bに接近しているので、
上記のチャンネルスキャンにより、この送信局10bから送信されるアナログチ
ャンネルch2とデジタルチャンネルch5との受信強度が上昇している。
その後、移動体12の移動によって現在の視聴チャンネルch4の受信強度が
低下し、制御回路8が視聴チャンネルの変更が必要と判定すると、送信局10b
を接近送信局と推定する(ステップ302)。そして、制御回路8は、この送信
局10bから送信されるチャンネルch2,ch5について、取得した番組情報
から、これまでの視聴チャンネルであるチャンネルch4の視聴番組と関連する
番組があるか否かを判定する。即ち、まず、チャンネルch2,ch5中に視聴
チャンネルch4の番組と同一の番組があるかどうかを判定し、同一番組があれ
ば、これを次の視聴番組と決定し、同一番組がなければ、次に、チャンネルch
2,ch5中に視聴チャンネルch4の番組とジャンル的に類似の番組があるか
どうかを判定し、類似番組があれば、これを次の視聴番組と決定し、類似番組が
なければ、次に、チャンネルch2,ch5中に視聴チャンネルch4の番組と
放送業者が同一系列の番組(以下、系列番組という)があるかどうかを判定し、
系列番組があれば、これを次の視聴番組と決定する。これが、図6におけるステ
ップ303の判定動作である。なお、系列番組も視聴番組の決定条件に含めるの
は、放送事業者が同一系列である場合、ローカル番組を除けば、同様の番組を放
送している可能性が高いからである。
このように、次の視聴番組が決定すると、チャンネルch2,ch5のうちの
この番組を含むチャンネルが次の視聴チャンネルとする。また、同一,類似,系
列のいずれの番組もない場合には、接近送信局10bからのチャンネルch2,
ch5のうち、受信強度が大きい方のチャンネルを次の視聴チャンネルとする。
図6に戻って、このようにして次の視聴チャンネルが決定すると、チャンネル
スキャン時に得られたアナログ復調可否情報信号DA2の結果に基づいて、決定
したこの視聴チャンネルがデジタルチャンネルであるか、アナログチャンネルで
あるかを判定し(ステップ106)、デジタルチャンネル(図3では、チャンネ
ルch5)である場合には、制御回路8は、この決定した視聴チャンネルを選局
するように、デジタル選局信号CD1によってデジタル受信用選局回路5を制御
し、この選局された視聴チャンネル中の視聴番組としての所望の番組(上記の同
一,類似,系列のいずれかの番組、若しくは、かかる番組がない場合には、例え
ば、視聴チャンネル中の配列が上位の番組)を復調,復号するように、デジタル
番組選択信号CD2によってデジタル復調回路6を制御する(ステップ108)
。これにより、この所望の番組の映像/音声信号Sout が選択回路7から出力さ
れる。これとともに、制御回路8は、ステップ301,101〜105の動作を
開始し、次の視聴チャンネルの決定のためのチャンネルスキャンを行なう。
また、決定した視聴チャンネルがアナログチャンネル(図3では、チャンネル
ch2)である場合には、制御回路8は、この決定した視聴チャンネルを選局す
るように、アナログ選局信号CA1によってアナログ受信用選局回路3を制御す
る。この選局された視聴チャンネルのアナログ変調IF信号SA1はアナログ復
調回路4で復調され、これにより、この所望の番組の映像/音声信号Sout が選
択回路7から出力される。
このように、新たな視聴チャンネルがアナログチャンネルである場合には、図
7で示すように、アナログ復調回路4からのチャンネル情報信号DA3により、
この新たな視聴アナログチャンネルに多重されている周波数配置情報と番組情報
とが制御回路8に取り込まれる(ステップ401)。この番組情報は、新たな視
聴アナログチャンネルを送信している送信局の番組情報とこれに隣接した送信局
から送信しているチャンネルの番組情報である。
このように、制御回路8は、上記の番組情報を保持した状態で、この新たな視
聴アナログチャンネルが視聴可能である限り、ステップ201〜205の動作を
行なう。かかる動作は図5で説明したステップ201〜205の動作と同様であ
り、従って、制御回路8は、アナログ復調回路4からのアナログ復調可否情報信
号DA2に基づいて視聴チャンネルチャンネルの復調の可否を常時判定しながら
、デジタル受信用選局回路5とデジタル復調回路6とでチャンネルスキャンを行
ない、これにより、デジタル受信強度情報信号DD1とデジタル復調可否情報信
号DD2とでもって、隣接する送信局からの各チャンネルの受信強度の検出やア
ナログチャンネルかデジタルチャンネルかの判別を行なう。
その後、視聴アナログチャンネルの受信強度が低下し、この結果、制御回路8
は、視聴チャンネルの変更の必要ありと判定すると(ステップ204)、チャン
ネルスキャンによって得られた隣接送信局の各送信チャンネルの受信強度から、
上記受信方法の第1の実施形態と同様にして、移動体12が接近している送信局
(即ち、接近送信局)を推定し(ステップ402)、この推定した接近送信局の
送信チャンネルのうちの次に視聴チャンネルとすべきチャンネルを、取得した番
組情報に基づいて決定する(ステップ403)。この場合の次の視聴チャンネル
の決定は、上記と同様、取り込んだ番組情報に基づき、この接近送信局の送信チ
ャンネルのうち、現在の視聴アナログチャンネルの番組と同一番組あるいは類似
番組あるいは系列番組を持つチャンネルとするものであり、そのいずれの番組を
持たない場合には、例えば、受信強度が最も大きいチャンネルとし、これがデジ
タルチャンネルである場合には、例えば、配列順番から次の視聴番組を決める。
このように、次の視聴チャンネルが決定すると、チャンネルスキャン時に得ら
れたデジタル復調可否情報信号DD2の結果に基づいて、決定したこの視聴チャ
ンネルがデジタルチャンネルであるか、アナログチャンネルであるかを判定し(
ステップ206)、これがデジタルチャンネルである場合には、制御回路8は、
この決定した視聴チャンネルを選局するように、デジタル選局信号CD1によっ
てデジタル受信用選局回路5を制御し、この選局された視聴チャンネル中の所望
の番組(上記の同一,類似,系列のいずれかの番組、若しくは、かかる番組がな
い場合には、視聴チャンネル中の配列が上位の番組)を復調,復号するように、
デジタル番組選択信号CD2によってデジタル復調回路6を制御する(ステップ
207)。これにより、この所望の番組の映像/音声信号Sout が選択回路7か
ら出力される。これとともに、制御回路8は図6に示した動作に移り、アナログ
受信用選局回路3とアナログ変調回路4でチャンネルスキャンを行なわせる。
また、決定した視聴チャンネルがアナログチャンネル(ステップ206)である
場合には、制御回路8は、この決定した視聴チャンネルを選局するように、アナ
ログ選局信号CA1によってアナログ受信用選局回路3を制御し、この選局され
た視聴チャンネルのアナログ変調IF信号SA1をアナログ復調回路4で復調さ
せる(ステップ208)。これにより、この所望の番組の映像/音声信号Sout
が選択回路7から出力される。これとともに、制御回路8は、ステップ401,
201〜205の動作を再び開始し、次の視聴チャンネルの決定のためのチャン
ネルスキャンを行なう。
以上のように、この実施形態の受信方法によれば、受信装置を搭載した移動体
が進行することにより、視聴チャンネルを送信する送信局が切り替わる場合、送
信局が切り替わる前に受信している視聴番組と送信局が切り替わった後に受信す
る視聴番組を同一番組,類似番組、もしくは同一系列の放送事業者の系列番組と
することが可能となる。
なお、上記の受信方法では、例えば、マイクロプロセッサなどを中心とした制
御回路8において、ソフトウェアとして実行されるものであるが、電子回路など
のハードウェアやDNAコンピュータなどの化学的情報処理手段によって実行し
てもよい。
また、以上の各実施形態では、電源を投入したときの動作については説明しな
かったが、この場合には、例えば、次のような動作が行なわれる。その一例とし
ては、ユーザは、電源を投入するとともに、通常の受信装置と同様、手動で選局
操作を行ない、所望とするチャンネルを視聴チャンネルとして選択してその受信
状態とする。このように、視聴チャンネルを受信した状態とすることにより、図
4〜図7のいずれかに示す受信方法が開始される。他の例としては、電源を投入
すると、アナログ受信用選局回路3とアナログ復調回路4とにより、または、デ
ジタル受信用選局回路5とデジタル復調回路6とにより、受信装置1の可能な周
波数範囲で自動的にチャンネルスキャンが行なわれ、最大受信強度のチャンネル
が視聴チャンネルと決定されて図4〜図7のいずれかに示す受信方法が開始され
る。
本発明による受信装置の一実施形態を示すブロック図である。 図1に示す受信装置を搭載した移動体と送信局との関係を示す模式図である。 図2に示す移動体の受信装置が受信するチャンネルのスペクトルとその強度変化を示す模式図である。 図1に示した受信装置の視聴チャンネルがデジタルチャンネルであるときの本発明による受信方法の第1の実施形態を示すフローチャートである。 図1に示した受信装置の視聴チャンネルがアナログチャンネルであるときの本発明による受信方法の第1の実施形態を示すフローチャートである。 図1に示した受信装置の視聴チャンネルがデジタルチャンネルであるときの本発明による受信方法の第2の実施形態を示すフローチャートである。 図1に示した受信装置の視聴チャンネルがアナログチャンネルであるときの本発明による受信方法の第2の実施形態を示すフローチャートである。
符号の説明
1 受信装置
2 アンテナ装置
3 アナログ受信用選局回路
4 アナログ復調回路
5 デジタル受信用選局回路
6 デジタル復調回路
7 選択回路
8 制御回路
9 表示手段
10a〜10c 送信局
11a〜11c 送信局の有効受信範囲
12 移動体

Claims (13)

  1. 複数のチャンネル信号が多重化された伝送信号を受信する受
    信装置において、
    該伝送信号のいずれかのチャンネル信号を受信して復調出力する選局復調手段
    と、該伝送信号の受信したチャンネル信号の受信強度の時間的変化を検出して受
    信強度情報として出力する検出手段とを有する第1,第2の受信手段と、
    該第1,第2の受信手段を制御することにより、該第1,第2の受信手段のい
    ずれか一方の受信手段を該伝送信号のいずれか1つのチャンネル信号を指定して
    受信,復調出力する指定チャンネル分離状態に設定するとともに、他方の受信手
    段を該伝送信号の各チャンネル信号を順番に受信するチャンネルスキャン状態と
    して、該他方の受信手段が受信するチャンネル信号に関する該受信強度情報を取
    り込み、取り込んだ該受信強度情報に基づいて次の受信,復調出力するチャンネ
    ル信号を指定する制御手段と
    を備え、
    該制御手段は、現在受信,復調出力中のチャンネル信号の受信強度が低下する
    と、次に受信,復調すべきものとして指定したチャンネル信号を該第1,第2の
    受信手段のいずれかで受信,復調出力させることを特徴とする受信装置。
  2. 複数のチャンネル信号が多重された伝送信号を受信する受信
    装置において、
    該伝送信号からいずれかのチャンネル信号を分離する第1,第2の多重信号分
    離手段と、
    該第1の多重信号分離手段で分離されたチャンネル信号を復調出力するととも
    に、該第1の多重信号分離手段で分離されたチャンネル信号の受信強度の時間的
    変化を検出して受信強度情報として出力する第1の復調手段と、
    該第2の多重信号分離手段で分離されたチャンネル信号を復調出力するととも
    に、該第2の多重信号分離手段で分離されたチャンネル信号の受信強度の時間的
    変化を検出して受信強度情報として出力する第2の復調手段と、
    該第1,第2の多重信号分離手段のいずれか一方の多重信号分離手段を所定の
    指定チャンネル信号を分離する指定チャンネル分離状態にし、該一方の多重信号
    分離手段で分離されたチャンネル信号が供給される該第1,第2の復調手段のい
    ずれかで該所定の指定チャンネルを復調出力させるとともに、他方の多重信号分
    離手段を該伝送信号のチャンネル信号を順番に分離するチャンネルスキャン状態
    とし、該チャンネルスキャン状態にある該他方の多重信号分離手段で分離された
    チャンネル信号が供給される該第1,第2の復調手段のいずれかからの該受信強
    度情報に基づいて、分離,復調出力する次の指定チャンネル信号を決定する制御
    手段と
    を備え、
    該制御手段は、現在分離,復調出力中の該指定チャンネル信号の受信強度が低
    下すると、決定した該次の指定チャンネル信号を、該第1,第2の多重信号分離
    手段のいずれか一方を指定チャンネル分離状態にして分離させ、他方をさらに次
    の指定チャンネル信号を決定するためのチャンネルスキャン状態にすることを特
    徴とする受信装置。
  3. 第1の変調方式のチャンネル信号と第2の変調方式のチャン
    ネル信号とが複数多重化された伝送信号を受信する受信装置において、
    該伝送信号からいずれかのチャンネル信号を分離する第1,第2の多重信号分
    離手段と、
    該第1の多重信号分離手段で分離されたチャンネル信号のうちの第1の変調方
    式のチャンネル信号を復調出力するとともに、該第1の多重信号分離手段で分離
    されたチャンネル信号の受信強度の時間的変化と復調の可否とを検出し、夫々受
    信強度情報,復調可否情報として出力する第1の復調手段と、
    該第2の多重信号分離手段で分離されたチャンネル信号のうちの第2の変調方
    式のチャンネル信号を復調出力するとともに、該第2の多重信号分離手段で分離
    されたチャンネル信号の受信強度の時間的変化と復調の可否とを検出し、夫々受
    信強度情報,復調可否情報として出力する第2の復調手段と、
    該第1,第2の多重信号分離手段のいずれか一方の多重信号分離手段を所定の
    指定チャンネル信号を分離する指定チャンネル分離状態にし、該一方の多重信号
    分離手段で分離されたチャンネル信号が供給される該第1,第2の復調手段のい
    ずれかで該所定の指定チャンネルを復調出力させるとともに、他方の多重信号分
    離手段を該伝送信号のチャンネル信号を順番に分離するチャンネルスキャン状態
    とし、該チャンネルスキャン状態にある該他方の多重信号分離手段で分離された
    チャンネル信号が供給される該第1,第2の復調手段のいずれかからの該受信強
    度情報と該復調可否情報とに基づいて、分離,復調出力する次の指定チャンネル
    信号を決定し、かつ、該第1,第2の多重信号分離手段と該第1,第2の復調手
    段とのうちの、該次の指定チャンネルを分離して復調出力する該次の指定チャン
    ネル信号の変調方式に応じた多重信号分離手段と復調手段とを決定する制御手段

    を備え、
    該制御手段は、現在の該指定チャンネル信号の受信強度が低下すると、決定し
    た該次の指定チャンネル信号を、該第1,第2の多重信号分離手段のうちの決定
    した該多重信号分離手段で分離させ、該第1,第2の復調手段のうちの決定した
    該復調手段で復調出力させるとともに、他方の該多重信号分離手段及び復調手段
    をさらに次の指定チャンネル信号及び分離,復調出力する多重信号分離手段,復
    調手段を決定するためのチャンネルスキャン状態にすることを特徴とする受信装
    置。
  4. 請求項3において、
    前記第1,第2の変調方式のいずれか一方がアナログ変調方式であって、他方
    がデジタル変調方式であることを特徴とする受信装置。
  5. 1以上の送信局から送信される複数のチャンネル信号が多重
    化された伝送信号であって、該チャンネル信号夫々に、その番組情報と隣接する
    該送信局から送信されるチャンネル信号の番組情報とが多重されている該伝送信
    号を受信する受信装置において、
    該伝送信号からいずれかのチャンネル信号を分離する第1,第2の多重信号分
    離手段と、
    該第1の多重信号分離手段で分離されたチャンネル信号を復調出力するととも
    に、該第1の多重信号分離手段で分離されたチャンネル信号の受信強度の時間的
    変化を検出して受信強度情報として出力する第1の復調手段と、
    該第2の多重信号分離手段で分離されたチャンネル信号を復調出力するととも
    に、該分離されたチャンネル信号の受信強度の時間的変化を検出して受信強度情
    報として出力する第2の復調手段と、
    該第1,第2の多重信号分離手段のいずれか一方の多重信号分離手段を所定の
    指定チャンネル信号を分離する指定チャンネル分離状態にし、該一方の多重信号
    分離手段で分離されたチャンネル信号が供給される該第1,第2の復調手段のい
    ずれかで該所定の指定チャンネルを復調出力させるとともに、復調出力する該所
    定の指定チャンネルから該番組情報を取り込み、かつ、他方の多重信号分離手段
    を該伝送信号のチャンネル信号を順番に分離するチャンネルスキャン状態とし、
    該チャンネルスキャン状態にある該他方の多重信号分離手段で分離されたチャン
    ネル信号が供給される該第1,第2の復調手段のいずれかからの該受信強度情報
    に基づいて該複数の送信局のうちの近接した送信局を決定し、さらに、復調出力
    する該所定の指定チャンネルから取り込んだ該番組情報に基づいて、近接してい
    ると決定した該送信局から送信される該チャンネル信号の中から分離,復調出力
    する次の指定チャンネル信号を決定する制御手段と
    を備え、
    該制御手段は、現在分離,復調出力中の該指定チャンネル信号の受信強度が低
    下すると、決定した該次の指定チャンネル信号を、該第1,第2の多重信号分離
    手段のいずれか一方を指定チャンネル分離状態にして分離させ、他方をさらに次
    の指定チャンネル信号を決定するためのチャンネルスキャン状態にすることを特
    徴とする受信装置。
  6. 請求項1,2,3,4または5記載の受信装置において、
    前記伝送信号の各チャンネル信号には夫々、前記伝送信号の全てのチャンネル
    信号の周波数配置を示す周波数配置情報が多重されており、
    前記制御手段は、前記指定チャンネル分離状態に設定した前記多重信号分離手
    段で分離される前記所定の指定チャンネル信号に多重されている該周波数配置情
    報を取り込み、前記チャンネルスキャン状態にある前記多重信号分離手段で該周
    波数配置情報に基づくチャンネル信号を順番に分離するように制御することを特
    徴とする受信装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の受信装置において、
    前記分離,復調されたチャンネル信号が供給され、該チャンネル信号の情報表
    示を行なう表示手段を備えたことを特徴とする受信装置。
  8. 複数のチャンネル信号が多重された伝送信号を受信する方法
    において、
    該複数のチャンネル信号のうちの指定チャンネル信号を選局,復調して出力し
    ながら、該指定チャンネルの受信強度の時間変化を検出し、
    かつ、該指定チャンネル信号以外の該伝送信号のチャンネル信号夫々の受信強
    度の時間的変化を検出して、次の指定チャンネル信号を決定し、
    選局,復調出力中の該指定チャンネルの受信強度が所定値よりも低下したとき
    、次の指定チャンネル信号として決定されたチャンネル信号を選局,復調して出
    力するようにすることを特徴とする受信方法。
  9. 複数のチャンネル信号が多重された伝送信号を受信する方法
    において、
    該複数のチャンネル信号のうちの指定されたチャンネル信号を分離,復調出力
    しながら、
    該伝送信号から該指定されたチャンネル信号以外の該チャンネル信号を分
    離してその受信強度を評価する第1のステップと、
    該分離,復調出力中の該指定されたチャンネル信号の受信強度を評価する
    第2のステップと、
    該第2のステップによる該受信強度の評価により、分離,復調出力するチ
    ャンネル信号を変更すべきか否かを判定する第3のステップと
    からなる一連の動作を、該第3のステップで分離,復調出力するチャンネル信号
    を変更すべきでないとする判定がある限り、繰り返すことによってチャンネルス
    キャンを行ない、
    該第3のステップで分離,復調出力するチャンネル信号を変更すべきと判定し
    たときには、第1のステップによる受信強度の評価に基づいて次に分離,復調出
    力するチャンネル信号を新たに指定し、
    分離,復調出力するチャンネル信号を新たに指定した該チャンネル信号に変更
    するとともに、該第1〜第3のステップからなるチャンネルスキャンを行なうこ
    とを特徴とする受信方法。
  10. 第1の変調方式のチャンネル信号と第2の変調方式のチャ
    ンネル信号とが複数多重化された伝送信号を受信する方法において、
    該複数のチャンネル信号のうちの指定されたチャンネル信号をその変調方式に
    対応する分離手段と復調手段とによって分離,復調出力しながら、
    該伝送信号から該指定されたチャンネル信号以外の該チャンネル信号を該
    分離手段とは異なる分離手段によって分離し、その受信強度を評価する第
    1のステップと、
    該分離,復調出力中の該指定されたチャンネル信号の受信強度を評価する
    第2のステップと、
    該第2のステップによる該受信強度の評価により、分離,復調出力するチ
    ャンネル信号を変更すべきか否かを判定する第3のステップと
    からなる一連の動作を、該第3のステップで分離,復調出力するチャンネル信号
    を変更すべきでないとする判定がある限り、繰り返すことによってチャンネルス
    キャンを行ない、
    該第3のステップで分離,復調出力するチャンネル信号を変更すべきと判定し
    たときには、第1のステップによる受信強度の評価に基づいて次に分離,復調出
    力するチャンネル信号を新たに指定し、
    分離,復調出力するチャンネル信号を新たに指定した該チャンネル信号に変更
    することにより、新たに指定した該チャンネル信号をその変調方式に応じた分離
    手段と復調手段とによって分離,復調出力するとともに、該第1〜第3のステッ
    プからなるチャンネルスキャンを行なうことを特徴とする受信方法。
  11. 請求項10において、
    前記第1,第2の変調方式のいずれか一方がアナログ変調方式であって、他方
    がデジタル変調方式であることを特徴とする受信方法。
  12. 1以上の送信局から送信される複数のチャンネル信号が多
    重化された伝送信号であって、該チャンネル信号夫々に、その番組情報と隣接す
    る該送信局から送信されるチャンネル信号の番組情報とが多重されている該伝送
    信号を受信する方法において、
    該複数のチャンネル信号のうちの指定されたチャンネル信号を分離,復調出力
    しながら、
    該伝送信号から該指定されたチャンネル信号以外の該チャンネル信号を分
    離し、その受信強度を評価する第1のステップと、
    該分離,復調出力中の該指定されたチャンネル信号の受信強度を評価する
    第2のステップと、
    該第2のステップによる該受信強度の評価により、分離,復調出力するチ
    ャンネル信号を変更すべきか否かを判定する第3のステップと
    からなる一連の動作を、該第3のステップで分離,復調出力するチャンネル信号
    を変更すべきでないとする判定がある限り、繰り返すことによってチャンネルス
    キャンを行ない、
    該第3のステップで分離,復調出力するチャンネル信号を変更すべきと判定し
    たときには、第1のステップによる受信強度の評価に基づいて次に分離,復調出
    力するチャンネル信号を送信する送信局を指定し、
    該指定した送信局が送信する1以上の該チャンネル信号の番組情報と分離,復
    調出力中の該指定されたチャンネル信号の番組情報とに基づいて、該指定された
    送信局が送信する該チャンネル信号のうちの所定のチャンネル信号を次に分離,
    復調出力する新たなチャンネル信号として指定し、
    分離,復調出力するチャンネル信号を新たに指定した該チャンネル信号に変更
    するとともに、該第1〜第3のステップからなるチャンネルスキャンを行なうこ
    とを特徴とする受信方法。
  13. 請求項9〜12のいずれか1つに記載の受信方法において
    、 前記伝送信号の各チャンネル信号には夫々、前記伝送信号の全てのチャンネ
    ル信号の周波数配置を示す周波数配置情報が多重されており、
    分離,復調出力中の前記指定されたチャンネル信号の該周波数配置情報を分離
    し、該周波数配置情報に基づいて前記チャンネルスキャンを行なうことを特徴と
    する受信方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010141798A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Furuno Electric Co Ltd 送受信機
JP2011101364A (ja) * 2009-11-05 2011-05-19 Samsung Electronics Co Ltd デジタル放送チャンネル管理方法及び装置
JP2013153277A (ja) * 2012-01-24 2013-08-08 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線受信方法、及び無線受信装置
JP2013207688A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Pioneer Electronic Corp 放送受信装置、放送受信方法、放送受信装置用プログラム及び放送受信装置用プログラムを格納した記録媒体

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