JP2006074313A - 信号処理装置、信号処理システム、携帯電話及び信号処理方法 - Google Patents

信号処理装置、信号処理システム、携帯電話及び信号処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 異なる2つ以上の無線信号を併用する信号処理装置にあって1つの信号が他の信号の影響を受けることを抑え、しかも信号処理装置の受信感度を低下させることがない信号処理装置を提供する。
【解決手段】 外部から送信されてきた無線信号を受信するアンテナ103、受信された無線信号の信号品質を判定するチェックサム判定器217、チェックサム判定器217によって無線信号の品質が所定のレベル以下であると判定された場合、機器の内部で授受される無線信号と一致する周波数成分を送信されてきた無線信号から除去するノッチフィルタ201と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、信号処理システム、信号処理装置及び信号処理方法に関する。また、携帯電話に係り、特に筐体の内部で無線により信号を授受する携帯電話に関する。
現在、無線通信の分野において、異なる周波数の無線信号が比較的近い場所で併用される場合がある。このような例としては、通話やメールの送受信に使用される無線信号と、GPSを使って現在位置の情報を取得するための無線信号を1つの携帯電話において使用する例が挙げられる。あるいは、GSM(Global System for Mobile Communication)規格の信号とPHSの規格の信号とを併用できる携帯電話の例も挙げられる。
異なる2つの無線信号を併用する場合、より強度の強い無線信号が他方の無線信号に影響する。影響を受けた無線信号は、受信信号を適正に受信することができず、受信のエラーを発生することもある(このような現象を本明細書では妨害とも記す)。この点を解消するための従来技術として、例えば、特許文献1に記載された発明がある。
特許文献1に記載された発明は、バンドエミリネーションフィルタが挿入された音声信号系回路に関するものである。そして、音声のパワーに応じてバンドエミリネーションフィルタの減衰特性を制御し、音声のパワーが変化したときにもアパーチャグリル等が共鳴して振動することを防いでいる。
特開平11−41543号公報
ところで、上記した従来技術は、音響装置が出力する音声が表示画面に影響し、表示されている画像品質が低下することを防ぐ目的でなされたものである。このため、従来技術にあっては、信号の所定の周波数成分を除去するフィルタを挿入することによる受信感度の低下について、考慮する必要がない。
しかしながら、異なる2つの無線信号を併用する通信装置では、上記した従来技術を適用すると、通信装置の受信感度が低下するという不具合が生じる。すなわち、信号の特定の周波数成分を除去するフィルタは、特定の周波数のみならず、信号の周波数全域の受信感度を低下させる。
図6は、このようなフィルタの一例であるノッチフィルタの基本的構成示す図である。図示したノッチフィルタは、インダクタンスLのコイル601、容量Cのコンデンサ602、抵抗値Rの抵抗603を組み合わせて構成されている。ノッチフィルタの特性は、インダクタンスL、容量C、抵抗値Rの値によって決定する。受信感度の低下の度合いは、インダクタンスL、容量C、抵抗値Rの各値が適正に設定された場合に小さく、不適正である場合に大きくなる。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、異なる2つ以上の無線信号を併用する通信装置にあって1つの信号が他の信号の影響を受けることを抑える信号処理装置、信号処理システム、携帯電話及び信号処理方法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、1つの信号が他の信号の影響を受けることを抑える処理にあって、信号処理装置の受信感度を低下させることがない信号処理装置、信号処理システム、携帯電話及び信号処理方法を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明の信号処理装置は、互いに周波数の異なる第1無線信号と第2無線信号とを取り扱う信号処理装置であって、受信された前記第1無線信号から、前記第2無線信号と一致する周波数成分を除去する妨害波除去手段を備えることを特徴とする。
このような発明によれば、互いに周波数の異なる第1無線信号と第2無線信号とを取り扱う信号処理装置にあって、一方の信号が他方の信号に対して及ぼす影響を除去することができる。
また、本発明の信号処理装置は、受信された第1無線信号の信号品質を判定する信号品質判定手段をさらに備え、前記妨害波除去手段は、前記信号品質判定手段によって前記第1無線信号の品質が所定のレベル以下であると判定された場合に前記第2無線信号と一致する周波数成分を除去することを特徴とする。
このような発明によれば、第1無線信号の信号品質が所定のレベル以下であると判定された場合にだけ、第1無線信号から第2無線信号と一致する周波数成分を除去することができる。このため、第1無線信号の信号品質が低下して除去が必要なときにだけ特定の周波数成分を除去することができる。このため、第1無線信号を妨害する周波数成分を除去することを可能にしながら、通常時には周波数成分のために起こる信号損失をなくすことができる。
したがって、本発明は、異なる2つ以上の無線信号を併用する信号処理装置にあって、1つの信号が他の信号の影響を受けることを抑え、しかも信号処理装置の受信感度を低下させることがない信号処理装置を提供することができる。
また、本発明の信号処理装置は、前記信号品質判定手段が、前記第1無線信号の誤りの程度によって信号品質を判定することを特徴とする。
このような発明によれば、第1無線信号の誤りの程度によって信号品質を判定することができる。このため、妨害波の除去が必要か否かを適正に判断でき、効率的に妨害波を遮断することができる。
また、本発明の信号処理装置は、前記信号品質判定手段が、受信された前記第1無線信号の強度によって信号品質を判定することを特徴とする。
このような発明によれば、受信された第1無線信号の強度によって信号品質を判定することができる。このため、妨害波の除去が必要か否かを適正に判断でき、効率的に妨害波を遮断することができる。
また、本発明の信号処理装置は、前記妨害波除去手段が、周波数成分の除去の程度を変更する除去程度変更手段を備えることを特徴とする。
このような発明によれば、第1無線信号の受信状況によって記第2無線信号と一致する周波数成分を含む周波数成分の除去の程度を変化させることができる。
また、本発明の信号処理装置は、前記妨害波除去手段が、前記第2無線信号と一致する周波数成分を選択的に除去するノッチフィルタであることを特徴とする。
このような発明によれば、比較的簡易な構成であって、かつ特定の周波数成分の除去が可能な構成を実現することができる。
また、本発明の信号処理装置は、前記第1無線信号が外部から送信されてきた無線信号であって、かつ、前記第2無線信号が自装置内部のユニット間で授受される無線信号であることを特徴とする。
このような発明によれば、第2無線信号の周波数が既知であって、第2無線信号と一致する周波数成分の除去の処理が簡易になる。また、外部と信号の授受が可能な信号処理装置において筐体内部の制御信号を無線によって授受した場合、内部で授受される信号によって外部から受信された信号の品質が低下することを防ぐことができる。
また、本発明の信号処理システムは、少なくとも送信手段を有する第1の通信装置と、少なくとも受信手段を有する第2の通信装置とを含む信号処理システムであって、
前記第1の通信装置は、前記送信手段が信号を外部に送信するタイミングを通知する通知信号を出力する送信タイミング通知手段を備え、前記第2の通信装置は、前記通知信号が入力されたとき、前記第1の通信装置によって送信される信号と一致する周波数の成分を前記受信手段によって受信された信号から除去する妨害波除去手段を備えることを特徴とする。
このような発明によれば、第1通信装置が外部に信号を送信するタイミングでだけ、第1無線信号から第2無線信号と一致する周波数成分を除去することができる。このため、第1通信装置が送信する信号が、第2通信装置が受信する信号の妨害波として作用する可能性が生じるときにだけ送信信号と一致する周波数の成分を受信信号から除去することができる。このため、第1無線信号の信号品質の低下を防ぎながら、通常時には周波数成分除去のために起こる信号損失をなくすことができる。
したがって、本発明は、異なる2つ以上の無線信号を併用する場合、1つの信号が他の信号の影響を受けることを抑え、しかも受信感度を低下させることがない通信システムを提供することができる。
また、本発明の携帯電話は、基地局から送信される第1無線信号と、自装置の内部で授受されると共に、前記第1無線信号と周波数が異なる第2無線信号とを取り扱う携帯電話であって、前記第1無線信号を受信する第1無線信号受信手段と、前記第1無線信号受信手段によって受信された前記第1無線信号の信号品質を判定する信号品質判定手段と、前記信号品質判定手段によって前記第1無線信号の品質が所定のレベル以下であると判定された場合、前記第2無線信号と一致する周波数成分を前記第1無線信号から除去する妨害波除去手段と、を備えることを特徴とする
このような発明によれば、第1無線信号の信号品質が所定のレベル以下であると判定された場合にだけ、第1無線信号から第2無線信号と一致する周波数成分を除去することができる。このため、第1無線信号の信号品質が低下して除去が必要なときにだけ特定の周波数成分を除去することができる。このため、第1無線信号を妨害する周波数成分を除去することを可能にしながら、通常時には周波数成分のために起こる信号損失をなくすことができる。
したがって、本発明は、異なる2つ以上の無線信号を併用する信号処理装置にあって、1つの信号が他の信号の影響を受けることを抑え、しかも信号処理装置の受信感度を低下させることがない携帯電話を提供することができる。
また、本発明の信号処理方法は、周波数の異なる第1無線信号と第2無線信号とを取り扱う信号処理方法であって、受信された第1無線信号の信号品質を判定する信号品質判定工程と、前記品質信号判定工程において前記第1無線信号の品質が所定のレベル以下であると判定された場合、前記第1無線信号から、前記第2無線信号と一致する周波数成分を除去する妨害波除去工程と、を含むことを特徴とする。
このような発明によれば、第1無線信号の信号品質が所定のレベル以下であると判定された場合にだけ、第1無線信号から第2無線信号と一致する周波数成分を除去することができる。このため、第1無線信号の信号品質が低下して除去が必要なときにだけ特定の周波数成分を除去することができる。このため、第1無線信号を妨害する周波数成分を除去することを可能にしながら、通常時には周波数成分のために起こる信号損失をなくすことができる。
したがって、本発明は、異なる2つ以上の無線信号を併用する信号処理装置にあって、1つの信号が他の信号の影響を受けることを抑え、しかも信号処理装置の受信感度を低下させることがない信号処理方法を提供することができる。
以下、図を参照して本発明に係る信号処理装置、携帯電話及び信号処理方法の実施の形態1、実施形態2を説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1の信号処理装置、信号処理方法を説明するための図であって、信号処理装置を携帯電話として構成した例を示している。図1の携帯電話は、本体1と表示体2とを有し、本体1と表示体2とは、ヒンジ部107によって互いに回動可能に構成される。本体1は、操作用のキー等を含む操作部109、マイク115、回路部111を有している。回路部111は、操作部109から入力された信号、マイク115から入力された音声信号を処理する回路である。
また、表示体1は、ディスプレイ101やスピーカ113、制御部105を備えている。制御部105は、ディスプレイ101の画像表示や音声出力等に係る制御を行うCPU、電話番号簿等の記録を保存するためのメモリをも含むものとする。また、制御部105は、図示した表示体1の側にはアンテナ103が設けてあり、アンテナ103が受信した無線信号Aを処理するベースバンドLSI等をも含んでいる。
さらに、図1に示した携帯電話は、本体1と表示体2との間で信号を授受している。授受される信号としては、例えば、回路部111から制御部105に送信される制御信号や音声信号が挙げられる。また、制御部105は、制御部105から出力された制御信号を回路部111に出力する。
本体1と表示体2との間で行われる信号の授受は、有線と無線とによって行われる。本体1と表示体2とは頻繁に回動される。このため、近年では授受される信号のうち、無線で授受される信号の割合を多くし、本体1と表示体2との間の信号線本数が低減される傾向がある。本体1と表示体2との間で無線によって授受される信号を図中に無線信号Bと記す。無線信号Bの周波数は、無線信号Aの周波数と相違する。
このような実施形態1の携帯電話は、互いに周波数の異なる無線信号Aと無線信号Bとを取り扱うものである。実施形態1は、無線信号Bを、無線信号Aを妨害する妨害波とし、無線信号Bによって無線信号Aの信号品質が低下することを目的とする。また、実施形態1では、無線信号Aが外部から送信されてきた無線信号であって、無線信号Bが自装置(携帯電話)の内部のユニット間で授受される無線信号である。このため、無線信号Bの周波数は、信号処理装置で行われる処理上では既知であるものとする。なお、実施形態1で使用される周波数は、無線信号Aが4GHzであり、無線信号Bが2GHzである。
図2は、図1に示した携帯電話のうち、特に実施形態1に係る構成を説明するためのブロック図である。実施形態1の携帯電話は、外部から送信されてきた無線信号Aを受信するアンテナ103と、アンテナ103によって受信された無線信号Aの信号品質を判定する信号品質判定手段となるチェックサム判定器217を備えている。
また、図1に示した携帯電話は、ノッチフィルタ(notch filter)201を備えている。ノッチフィルタ201は、チェックサム判定器217によって無線信号Aの品質が所定のレベル以下であると判定された場合、第2無線信号と一致する周波数成分を前記第1無線信号から除去する妨害波除去手段として機能する。
さらに、図1に示した携帯電話は、ノッチフィルタ201でフィルタリングされた無線信号Aを増幅する低雑音増幅器203、不要な信号を除去する帯域通過フィルタ205、帯域通過フィルタ205を通った信号を局部発信器209が出力した信号と乗算し、無線信号Aの周波数を中間周波数に落とす混合器207、中間周波数に落とされた無線信号Aからデジタル信号処理が可能なベースバンド信号を生成する復調器211、生成されたベースバンド信号をデジタル信号として処理するデジタル信号処理部215を備えている。実施形態1では、チェックサム判定器217が、デジタル信号処理部215に備えられるものとする。
チェックサム判定器217は、アンテナ103によって受信された無線信号Aの誤りの有無によって信号品質を判定する。信号品質の判定は、チェックサムと呼ばれる判定の方法によって行われる。チェックサム(check-sum)では、送信側がデータと共に伝送されたデータの合計値とを受信側に伝送する。チェックサム判定器217は、受信されたデータを計算し、合計値と一致するか否かによって伝送されたデータに誤りがあるか否か検出する機器である。
また、ノッチフィルタ201は、特定の周波数に急峻な減衰を与えるフィルタであって、コイル220、抵抗222、トランジスタ223、コンデンサ224とで構成されている。ノッチフィルタ201が減衰させる特定の周波数は、コイル220のインダクタンスや抵抗222の抵抗値、コンデンサ224の容量といった各部材の規格によって決定する。実施1のノッチフィルタ201は、妨害波となる無線信号Bの周波数である2GHzの周波数のみを選択的に減衰させるよう構成されている。
図3(a)、(b)、(c)は、ノッチフィルタ201の規格と周波数の減衰特性との関係を示す図であって、抵抗222の抵抗値を変えたときの減衰される周波数を示している。図3(a)、(b)、(c)にあっては、縦軸に信号のノッチフィルタ201入力時のSN比と出力時のSN比との比(ノイズフィギュア)を示し、横軸にノイズフィギュアに対応する周波数を示している。
図3(a)は、抵抗222の抵抗値が2GHzの周波数を選択的に減衰させるのに最適な値であるときの減衰特性を示す図である。図3(b)は、(a)に示した減衰特性を持つノッチフィルタ201のトランジスタ223をオフした状態の減衰特性を示す。また、図3(c)は、抵抗222の抵抗値が最適な値から外れている場合の減衰特性を示している。以下、トランジスタ223をオンした状態のノッチフィルタ201をオン状態、トランジスタ223をオフした状態のノッチフィルタ201をオフ状態と記す。
図3(a)に示したように、抵抗222の抵抗値が適正であっても、ノッチフィルタ201がオン状態であれば、周波数によらず信号全般にわずかながらノッチフィルタ201による無線信号の挿入損失が生じる。周波数によらない信号の挿入損失は、ノッチフィルタ201をオフした場合にはほとんど見られなくなる。また、図3(c)に示したように、抵抗値が不適正な値であれば、フィルタ挿入による信号の損失が大きくなって実用に適さなくなることもある。
上記したノッチフィルタ201は、トランジスタ223のオン、オフによって無線信号Bと一致する周波数成分の除去状態が切り換えられる構成である。実施形態1のノッチフィルタ201は、無線信号Bの除去状態を、無線信号Bと一致する周波数成分を最大限除去する最大除去モード(トランジスタオン)、除去される無線信号Bと一致する周波数成分を含む周波数成分を最小限にする最小除去モード(トランジスタオフ)のいずれかに切り換えるものとする。
次に、以上述べた構成の動作について説明する。実施形態1の携帯電話では、通常ノッチフィルタ201はオフ状態になっている。アンテナ103は、中継局から送信された無線信号Aを受信する。受信された無線信号Aは、増幅や不要信号の除去といった処理の後、復調器211を経てデジタル信号処理部215に入力され、チェックサム判定器217においてデータの誤りをチェックされる。
実施形態1では、チェックサム判定器217によってデータに誤りがないと判定されている間、無線信号Aに対する無線信号Bの影響が少ない(妨害が弱い)としてLow信号を出力する。
Low信号は、ノッチフィルタ201のトランジスタ223に入力される。トランジスタ223は、Low信号の入力によってオンされることがなく、オフ状態を保つ。このため、ノッチフィルタ201は、無線信号Aに誤りがない間はオフ状態であって、図3(b)に示した減衰特性を持つ。このような場合、ノッチフィルタ201は、無線信号Aに対して妨害波となる信号除去の効果が低いものの、実質的な挿入損失も少ない状態にあるといえる。
また、チェックサム判定器217は、データの誤りのチェックの結果、誤りがあると判定した場合には無線信号Aに対する無線信号Bの影響が大きい(妨害が強い)と判断する。このような場合、チェックサム判定器217は、トランジスタ223にHigh信号を出力する。トランジスタ223は、High信号の入力によってオン状態になる。このため、ノッチフィルタ201は、無線信号Aに誤りが検出された場合にオン状態になり、図3(a)に示した減衰特性を持つ。このような場合、挿入損失がオフ状態より増えるものの、妨害波となる信号を効果的に除去することができる。
なお、ノッチフィルタ201は、ICチップ化することもできる。ノッチフィルタ201をICチップ化した場合、信号処理装置の内部に組み込みことができ、外付けのフィルタよりも信号処理装置を小型化することに有利である。
以上述べた実施形態1は、無線信号Aに誤りが生じた場合にだけノッチフィルタ201をオンし、無線信号Bの無線信号Aに対する妨害を防いでいる。このため、実施形態1の構成は、通常ノッチフィルタ201による挿入損失を抑え、無線信号Aに無線信号Bの影響が出たときにだけこの影響を防ぐことができる。
また、携帯電話として構成された実施形態1の信号処理装置、信号処理方法は、本体と表示体との間で信号を無線で授受することによって本体と表示体との間をつなぐ信号線の本数を低減することができる。このため、表示体と本体との接続の自由度が高まり、本体に対して表示体を回転可能に接続する等の構成が容易に実現できるようになる。
そして、自装置の内部で授受される信号が外部と通信するための信号に影響を及ぼしたとき、内部で授受される信号と同一の周波数成分を通信のための信号から除去している。このため、通常時は通話やメール等に使用される信号の受信感度を低下させることがなく、必要な場合にだけこの信号を妨害する特定の周波数成分を除去することができる。
なお、実施形態1の構成は、以上述べた例に限定されるものではない。すなわち、ノッチフィルタは、信号の除去状態をトランジスタのオン、オフのいずれかによって選択するものに限定されるものでなく、周波数成分の除去の程度を変更する除去程度変更手段を備えるものであってもよい。除去程度変更手段としては、例えば、電子ボリューム等をトランジスタに代えて用いることが考えられる。電子ボリュームによれば、最大除去モード、最小除去モードの間で除去の程度を連続的に切り換えることができる。
また、実施形態1は、チェックサムによって信号の誤りの有無を判定しているが、実施形態1はこのような構成に限定されるものではない。すなわち、チェックサムによって検出される信号の誤りの程度を予め設定しておき、誤りが設定値に達したときに特定の周波数成分を除去するようにしてもよい。
さらに、実施形態1は、信号品質の判定にチェックサム判定を用いるものに限定されるものではない。例えば、BER(Bit Error Rate)判定やパリティチェック等、信号の誤りを判定するどのような方法を用いることができる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2について説明する。実施形態2の信号処理装置は、実施形態1と同様に携帯電話として構成されている。なお、実施形態2の説明にあたり、図2に示した構成と同様の構成については同様の符号を付し、説明を一部略すものとする。
図4は、実施形態2の信号処理装置、信号処理方法を説明するための図である。実施形態2の信号処理装置は、アンテナ103によって受信された無線信号Aの強度によって信号品質を判定する点で実施形態1と相違する。
すなわち、実施形態2の信号処理装置は、チェックサム判定器217に代えて信号強度検出器219を備えている。信号強度検出器219としては、例えば、RSSI(Receiving Signal Strength Indicator)といった受信信号の電界強度を検出する回路を用いることができる。
実施形態2の信号処理装置は、次のように動作する。すなわち、中間周波数に落とされた無線信号Aは、復調器211に入力する一方、分岐して信号強度検出器219に入力される。信号強度検出器219は、通常Low信号を出力する。この結果、ノッチフィルタ201は、通常時にオフ状態になっている。オフ状態のノッチフィルタ201は、図3(b)に示した減衰特性を示している。
そして、信号強度検出器219は、無線信号の受信強度が所定の強度よりも高い場合に無線信号の受信を妨害する周波数成分の影響が強いとしてHigh信号を出力する。High信号によってノッチフィルタ201がオン状態となり、図3(a)に示した減衰特性を示す。
この結果、実施形態2の信号処理装置は、受信信号が所定の強度よりも強い場合に無線信号Aから無線信号Bと同一の周波数成分を除去することができる。
なお、所定の信号強度とは、信号処理装置が適用された機器にとって望ましい信号の強度である。携帯電話に適用された実施形態2の信号処理装置では、望ましい信号の強度の範囲を、形態電話が基地局から無線信号Aを受信する際の信号強度の範囲に設定する。このような実施形態2は、無線信号Aを送信する送信器との距離の範囲が既知であり、信号の受信強度が設定できる機器に適したものといえる。
また、以上述べた実施形態1、実施形態2の信号処理装置及び信号処理方法は、携帯電話ばかりでなく、他の信号処理装置に適用することが可能である。実施形態1、実施形態2の信号処理装置及び信号処理方法は、特に、外部と無線で信号を授受すると共に、自装置内部のユニット間で無線信号を授受する装置に適用した場合に効果を奏する。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3の信号処理システムについて説明する。図5は、実施形態3の信号処理システムを説明するための図である。実施形態3の信号処理システムは、第1の通信装置である通信装置5A、第2の通信装置である通信装置5Bを有している。通信装置5Aは、送信手段として機能するアンテナ501a及び送信器507を有する。また、通信装置5Bは、受信手段として機能するアンテナ501bを有している。
なお、以上述べた構成において、通信装置5Aは少なくとも送信機能を有するものであり、受信機能をも有するものであってもよい。また、通信装置5Bは少なくとも受信機能を有するものであり、送信機能を持つものであってもよい。
また、通信装置5Aは、アンテナ501aが信号(無線信号Cと記す。)を送信するにあたり、送信すべき情報を電気信号に変換してベースバンド信号を生成するベースバンド信号生成部509を備えている。一方、通信装置5Bは、アンテナ501bによって受信された信号(無線信号Dと記す。)から特定の周波数成分を選択的に除去するノッチフィルタ503、ノッチフィルタ503を透過した無線信号Dを復調する復調器505を備えている。
通信装置5Aのベースバンド信号生成部509は、無線信号Cを外部に送信するタイミングを通知する送信タイミング通知手段として機能する。すなわち、ベースバンド信号生成部509は、送信器507にベースバンド信号を送出するタイミングで通信装置5Bのノッチフィルタ503に通知信号sを出力する。通知信号sは、実施形態1、実施形態2で述べたHigh信号と同様の信号であってもよい。
ノッチフィルタ503は、実施形態1、実施形態2で説明したノッチフィルタ201と同様の構成を有していて、無線信号Cと一致する周波数を選択的に除去するよう構成されている。つまり、ノッチフィルタ503を構成する抵抗の抵抗値やキャパシタ容量等は、無線信号Cと一致する周波数のみを除去するために設定されている。
ベースバンド信号生成部509は、ノッチフィルタ503に通知信号sを出力し、タイミングを調整してベースバンド信号を送信器507に出力する。タイミングの調整は、ノッチフィルタ503のオンと、送信器507が無線信号Cを出力するタイミングとが一致するように行われる。このような構成により、ノッチフィルタ503は、通信装置5Aが無線信号Cを出力するタイミング時にだけオンし、無線信号Dから無線信号Cと同一の周波数成分を選択的に除去することができる。
なお、本発明の実施形態1ないし実施形態3は、以上述べた構成に限定されるものではない。すなわち、本発明の妨害波を遮断する構成は、ノッチフィルタに限定されるものでなく、オン、オフ状態を電気的に制御でき、しかもオン状態にあって信号の特定の周波数成分を選択的に除去できる構成であればよい。
また、実施形態3の信号処理システムは、2つの通信装置の一方に送信される信号が他方に受信される信号の妨害波として作用する可能性のあるシステムに適用することができる。2つの通信装置の組合せとしては、PHSと無線LANを用いる機器、GPSと携帯電話、カーナビゲーション機器と携帯電話、UWB(Ultra Wide Band)の無線信号を用いる機器と携帯電話等が考えられる。
本発明の実施形態1を説明するための図であって、信号処理装置が適用された携帯電話す図である。 図1に示した携帯電話のうち、特に実施形態1に係る構成を説明するためのブロック図である。 図2に示したノッチフィルタの規格と周波数の減衰特性との関係を示す図である。 本発明の実施形態2に係る構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態3の信号処理システムを説明するための図である。 ノッチフィルタの基本的構成示す図である。
符号の説明
1 本体、2 表示体、5A,5B 通信装置、101 ディスプレイ、
103 アンテナ、105 制御部、107 ヒンジ部、109 操作部、
111 回路部、113 スピーカ、115 マイク、
201,503 ノッチフィルタ、203 低雑音増幅器、205 帯域通過フィルタ、207 混合器、209 局部発信器、211 復調器、215 デジタル信号処理部、
217 チェックサム判定器、219 信号強度検出器、220 コイル、
222 抵抗、223 トランジスタ、224 コンデンサ、
501a,501b アンテナ、503 ノッチフィルタ、505 復調器、
507 送信器、509 ベースバンド信号生成部。

Claims (10)

  1. 互いに周波数の異なる第1無線信号と第2無線信号とを取り扱う信号処理装置であって、
    受信された前記第1無線信号から、前記第2無線信号と一致する周波数成分を除去する妨害波除去手段を備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 受信された第1無線信号の信号品質を判定する信号品質判定手段をさらに備え、前記妨害波除去手段は、前記信号品質判定手段によって前記第1無線信号の品質が所定のレベル以下であると判定された場合に前記第2無線信号と一致する周波数成分を除去することを特徴とする請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記信号品質判定手段は、前記第1無線信号の誤りの程度によって信号品質を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の信号処理装置。
  4. 前記信号品質判定手段は、受信された前記第1無線信号の強度によって信号品質を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の信号処理装置。
  5. 前記妨害波除去手段は、周波数成分の除去の程度を変更する除去程度変更手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  6. 前記妨害波除去手段は、前記第2無線信号と一致する周波数成分を選択的に除去するノッチフィルタであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  7. 前記第1無線信号が外部から送信されてきた無線信号であって、かつ、前記第2無線信号が自装置内部のユニット間で授受される無線信号であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の信号処理装置。
  8. 少なくとも送信手段を有する第1の通信装置と、少なくとも受信手段を有する第2の通信装置とを含む信号処理システムであって、
    前記第1の通信装置は、前記送信手段が信号を外部に送信するタイミングを通知する通知信号を出力する送信タイミング通知手段を備え、
    前記第2の通信装置は、前記通知信号が入力されたとき、前記第1の通信装置によって送信される信号と一致する周波数の成分を前記受信手段によって受信された信号から除去する妨害波除去手段を備えることを特徴とする信号処理システム。
  9. 基地局から送信される第1無線信号と、自装置の内部で授受されると共に、前記第1無線信号と周波数が異なる第2無線信号とを取り扱う携帯電話であって、
    前記第1無線信号を受信する第1無線信号受信手段と、
    前記第1無線信号受信手段によって受信された前記第1無線信号の信号品質を判定する信号品質判定手段と、
    前記信号品質判定手段によって前記第1無線信号の品質が所定のレベル以下であると判定された場合、前記第2無線信号と一致する周波数成分を前記第1無線信号から除去する妨害波除去手段と、
    を備えることを特徴とする携帯電話。
  10. 周波数の異なる第1無線信号と第2無線信号とを取り扱う信号処理方法であって、
    受信された第1無線信号の信号品質を判定する信号品質判定工程と、
    前記品質信号判定工程において前記第1無線信号の品質が所定のレベル以下であると判定された場合、前記第1無線信号から、前記第2無線信号と一致する周波数成分を除去する妨害波除去工程と、
    を含むことを特徴とする信号処理方法。
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