JP2006074200A - 画像データ送信方法、画像データ送信システム及び画像データ送信装置 - Google Patents

画像データ送信方法、画像データ送信システム及び画像データ送信装置 Download PDF

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達郎 淺野
Hiroyasu Ito
伊藤  裕康
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Hiroaki Sugimoto
洋彰 杉本
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Abstract

【課題】 高解像度データへのアクセスにおいてセキュリティを高め、高解像度データに関する情報の漏洩を防止できる画像データ送信方法を提供する。
【解決手段】 送信側装置は、高解像度データを低解像度データに変換し、高解像度データに当該画像データを識別する識別情報を付与するとともに、当該識別情報にパスワードを付与し、識別情報に対応させてパスワードを記憶した後、低解像度データを識別情報及びパスワードとともに受信側装置へ送信する。つぎに、受信側装置は、高解像度データが必要であるときには、所望の高解像度データに対応する掲示板番号と、高解像度データにアクセスするためのパスワードとを送信側装置へ送信する。そして、送信側装置は、受信したパスワードと、掲示板番号に対応して記憶しているパスワードとが一致するとき、当該掲示板番号によって特定される高解像度データを受信側装置へ送信する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像データ送信方法、画像データ送信システム及び画像データ送信装置に関し、特に、高解像度の画像データを送信する技術に関する。
近年、ファクシミリ装置は高解像度化が進んでおり、鮮明な画像を送信することが可能となっている。しかし、高解像度で原稿を読み取った場合、画像データの量が膨大となり、圧縮してもそのデータ量は依然として大きいので、当該データをファクシミリ送信すると通信コストの上昇を招くことになる。
ところで、原稿の中には、上述のような高解像度での送信効果が高い、写真、図面等の原稿もあるが、その一方で低解像度でも十分に情報を伝達できるテキスト原稿等もある。
そこで、高解像度の画像データの送信において通信コストを抑えるために、特許文献1では次のようなファクシミリ通信方法が提案されている。はじめに、(1)送信側装置は、高解像度で読み取った画像データをメモリに蓄積し、当該画像データに識別番号を付与して低解像度に変換した後、識別番号とともに低解像度の画像データを受信側装置へ送信する。つぎに、(2)低解像度の画像データと識別番号とを受信した受信側装置は、高解像度での画像データが必要であるときには、所望の高解像度の画像データに対応する識別番号を送信側装置へ送信する。そして、(3)送信側装置は、受信側装置から識別番号を受信すると、当該識別番号に対応する高解像度の画像データを受信側装置へ送信するという方法である。
当該ファクシミリ通信方法によると、高解像度の画像データについては、受信側ユーザが所望するデータのみが送信されるので、必要性の低い高解像度の画像データの送信による無駄な通信コストの発生を回避することができる。
特開2002−152480号公報
しかしながら、上記のファクシミリ通信方法においては、セキュリティ上の問題がある。すなわち、高解像度の画像データに付与される識別番号は、通常画一的に付与されることが多く、受信者以外の第三者でもある程度予想できるものである。そのため、悪意のある第三者による送信側ファクシミリ装置への不正なアクセスによって、高解像度の画像データに関する情報が漏洩するおそれがある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、高解像度の画像データへのアクセスにおいてセキュリティを高め、高解像度の画像データに関する情報の漏洩を防止できる画像データ送信方法、画像データ送信システム及び画像データ送信装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、画像データを第1端末から第2端末へと送信する画像データ送信方法であって、前記第1端末が、画像データに対して識別番号及びパスワードを付与し、画像データを所定の解像度とした第2画像データと識別番号とを、第2端末へ送信するとともに、第2画像データよりも高解像度の画像データである第1画像データを、前記識別番号及び前記パスワードと対応付けて記憶し、前記第2端末が、受信した第2画像データの高解像度の画像データである第1画像データの送信の要求を、前記識別番号とパスワードとともに、前記第1端末に送信し、前記第1端末が、前記第2端末から受信した識別番号及びパスワードが記憶した識別番号及びパスワードと一致した場合に、前記第2端末からの要求に基づいて、第1画像データを、前記第2端末へ送信することを特徴としている。
本発明に係るファクシミリ通信方法によれば、高解像度の画像データ(第1画像データ)の要求時に、正当なアクセス権を有することを証明するパスワードが必要になるので、高解像度の画像データの取得に対するセキュリティを高めることができ、高解像度の画像データに関する情報の漏洩を防止することができる。
ここで、前記画像データは複数頁から構成され、前記パスワードは、複数頁からなる画像データに対して一括して付与することが望ましい。これにより、一のパスワードで複数の高解像度の画像データを要求することができるので、第2端末のユーザが高解像度の画像データを要求するときの手間を少なくすることができる。
あるいは、前記画像データは複数頁から構成され、前記パスワードは、画像データの各頁毎に対して付与してもよい。これにより、高解像度の画像データを要求する際に、各頁に対してパスワードが必要になるので、高解像度の画像データのセキュリティをより高めることができる。
また、前記画像データは複数頁から構成され、前記識別番号は、複数頁からなる画像データに対して一括して付与されることが望ましい。これにより、第1端末が、一の識別番号で同時に送信する高解像度の画像データをグループ化することができる。
あるいは、前記画像データは複数頁から構成され、前記識別番号は、画像データの各頁毎に対して付与されることとしてもよい。これにより、第2端末のユーザは、必要な頁の高解像度の画像データのみを要求することが可能となるので、無駄な通信コストを抑えることができる。
また、前記画像データは複数頁から構成され、前記識別番号及び/又は前記パスワードは、各頁毎に付与するか、一括して付与するかを選択可能であることが望ましい。これにより、高解像度の画像データのセキュリティの度合いと、第2端末のユーザが高解像度の画像データを要求するときの手間の度合いとを、第1端末において任意に設定することができるような構成とすることができる。
ここで、前記第1端末は、前記第2端末からの第1画像データの送信の要求が、所定回数又は/及びアクセス時間制限を越えた場合は、第1画像データの送信を禁止することが望ましい。これにより、高解像度の画像データへのアクセスを送信要求回数又は/及び時間によって制限できるので、高解像度の画像データに関する情報が漏洩するのを未然に防ぐことができる。
また、前記第1端末は、第1画像データのデータ容量が所定値よりも小さい場合は、前記第2端末から要求を受けても、第1画像データを送信しないことが望ましい。この場合、頁単位の画像データのデータ容量が小さいデータ、例えばテキストのみの画像データ等はについては、高解像度の画像データが第2端末へ送信されない。これにより、高解像度であることの効果が小さい画像データが高解像度で第2の端末へ送信されることはないので、無駄な通信コストを抑えることができる。
本発明の画像データ送信システムは、画像データを第1端末から第2端末へと送信する画像データ送信システムであって、前記第1端末は、所定の解像度の画像データである第2画像データに対して識別番号及びパスワードを付与する付与手段と、第2画像データと識別番号とを、第2端末へ送信する低解像度送信手段と、第2画像データよりも高解像度の画像データである第1画像データを、前記識別番号及び前記パスワードと対応付けて記憶する記憶手段と、前記第2端末から識別番号及びパスワードを受信することにより第1画像データの要求を受け付ける要求受付手段と、前記要求受付手段が受信した識別番号及びパスワードが前記記憶手段に記憶した識別番号及びパスワードと一致した場合に、前記第2端末からの要求に基づいて、第1画像データを、前記第2端末へ送信する高解像度送信手段と、を有し、前記第2端末は、前記第1端末から送信された第2画像データと識別番号とを受信する低解像度受信手段と、受信した第2画像データの高解像度の画像データである第1画像データの送信の要求を、前記識別番号とパスワードとともに、前記第1端末に送信する高解像度要求手段と、を有することを特徴としている。これにより、高解像度の画像データの要求時に正当なアクセス権を有することを証明するパスワードが必要になるので、高解像度の画像データ取得に対するセキュリティを高めることができ、高解像度の画像データに関する情報の漏洩を防止することができる。
また、本発明の画像データ送信装置は、画像データを所定の解像度とした第2画像データを受信側装置へ送信し、受信側からの要求に応じて第2画像データよりも高解像度の画像データである第1画像データを前記受信側装置へ送信する画像データ送信装置であって、 画像データに対して識別番号及びパスワードを付与する付与手段と、第2画像データと識別番号とを、前記受信側装置へ送信する低解像度送信手段と、第1画像データを、前記識別番号及び前記パスワードと対応付けて記憶する記憶手段と、前記受信側装置から識別番号及びパスワードを受信することにより第1画像データの要求を受け付ける要求受付手段と、前記要求受付手段が受信した識別番号及びパスワードが前記記憶手段に記憶した識別番号及びパスワードと一致した場合に、前記受信側装置からの要求に基づいて、第1画像データを、前記受信側装置へ送信する高解像度送信手段と、を有し、画像データが複数頁から構成されている場合、前記付与手段による前記識別番号及び/又は前記パスワードの付与は、各頁毎に付与するか、一括して付与するかを選択可能に構成したことを特徴としている。これにより、正当なアクセス権を有することを証明するパスワードを受信したときのみに、高解像度の画像データが受信側装置へ送信されるので、高解像度の画像データに対するセキュリティを高めることができ、高解像度の画像データに関する情報の漏洩を防止することができる。
以下、本発明に係る画像データ送信方法及び画像データ送信システムを、端末としてファクシミリ装置を用いた場合のファクシミリ通信方法及びファクシミリ通信システムとして、実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態に係るファクシミリ通信の概要を示す図である。本実施の形態に係るファクシミリ通信システムは、送信側ファクシミリ装置(第1端末)(以下、「送信側装置」という。)と受信側ファクシミリ装置(第2端末)(以下、「受信側装置」という。)とを有し、以下に説明するファクシミリ通信方法を実行する。
1.<ファクシミリ通信方法の概要>
図1を参照しながら、本実施の形態に係るファクシミリ通信方法の概要を述べる。はじめに、(1)送信側装置は、高解像度で取得した画像データ(第1画像データ)を、低解像度の画像データ(第2画像データ)(以下、「低解像度データ」という。)に変換する。そして、高解像度の画像データ(以下、「高解像度データ」という。)に当該画像データを識別する識別情報を付与するとともに当該識別情報にパスワードを付与し、識別情報に対応させてパスワードを記憶した後、低解像度データと識別情報及びパスワードとを受信側装置へ送信する。つぎに、(2)受信側装置は、高解像度データが必要であるときには、所望の高解像度データに対応する識別情報と、高解像度データにアクセスするためのパスワードとを送信側装置へ送信する。そして、(3)送信側装置は、識別情報に対応するパスワードをメモリから読み出し、読み出したパスワードと受信したパスワードとが一致するとき、識別情報に対応する高解像度データを受信側装置へ送信するという方法である。
2.<ファクシミリ装置の構成>
上記のファクシミリ通信方法を実現するために、当該方法に使用されるファクシミリ装置は、図2に示す構成となっている。図2は、ファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。
ファクシミリ装置1は、ファクシミリ装置1の動作を制御する制御部10と、液晶表示パネルからなる表示部11と、キー入力等をする操作部12と、CCDセンサ等で原稿を高解像度で読み取り可能なスキャナ部13と、送信用のデータを保存するデータ保存部14と、高解像度データを掲示・保存する掲示板保存部15と、パスワードを生成するパスワード生成部16と、ファクシミリ装置の動作に必要なプログラムを格納するROM17と、一時的に発生するデータを保存するRAM18と、受信した画像を保存する画像メモリ19と、画像データを印刷出力する印刷出力部20と、外部回線との接続を制御するNCU21とを備える。
制御部10は、ファクシミリ装置の各部を制御するとともに、ROM16に記録されたプログラムを用いて、画像データの符号化又は複合化を行うとともに、データ通信制御等を実行する。本例では、少なくとも送信側装置のファクシミリ装置において、制御部10は、高解像度データを低解像度データに変換するとともに、高解像度データに掲示板番号(識別情報)を、掲示板番号にパスワード生成部16で生成されたパスワードを付与する。また、受信した掲示板番号に対応して記憶されているパスワードと、受信したパスワードとが一致するか否かの判定も実行する。
表示部11は、液晶表示パネルを備え、例えばファクシミリ装置の動作状態や、仮想キーボード等を表示する。本例では、少なくとも受信側装置のファクシミリ装置において、掲示板番号を選択するための掲示板番号の一覧画面や、パスワードを入力するための画面等を表示する。
操作部12は、ファクシミリ装置を操作するために必要なスタートキー、テンキー、短縮ダイヤルキー、その他各種ファンクションキー等を有している。本例では、少なくとも受信側装置に、高解像度データの送信を要求するファンクションキー及びパスワードを参照するためのファンクションキーが設けられている。
掲示板保存部15は、画像データを格納する記憶領域(BOX)を複数有しており、通信プロトコル上で外部から掲示板番号(BOX番号)が指定されると、当該掲示板番号で指定される記憶領域に格納されているデータを取り出すことができる。
パスワード生成部16は、アルファベット又は数字を用いて所定桁数のランダムな文字列からなるパスワードを生成する。
RAM18は、SRAM等で構成されており、プログラム実行時に発生する一時的なデータを保存する。本例では、少なくとも送信側装置において、掲示板番号に対応させてパスワードを記憶・保存する。なお、ファクシミリ装置の電源が切れた際にも、そのデータが失われないようにするために、掲示板番号及びパスワードはフラッシュメモリ等の不揮発性メモリに記憶・保存する構成としてもよい。
画像メモリ19は、DRAM等で構成されており、受信した画像データを保存する。本例では、少なくとも受信側装置のファクシミリ装置において、受信した掲示板番号をパスワード等の各種信号を記憶する。
NCU21は、電話回線への接続を制御する。これにより、G3ファクシミリ通信又はG4ファクシミリ通信をすることができる。
3.<ファクシミリ通信方法の手順>
次に、本実施の形態に係るファクシミリ通信方法の手順を、図3から図11に示すフローチャートに基づいて説明する。
3−1.[送信側装置の低解像度データ送信手順]
図3及び図4は、送信側装置が低解像度データを送信するときの手順を示すフローチャートである。
送信側装置のユーザは、原稿を原稿台にセットして(ステップS101)、操作部12のテンキーで相手先電話番号を入力する(ステップS102)。送信開始キーが押下されると(ステップS103:YES)、制御部10は、ROM17のプログラムに従って、原稿を第1の解像度、すなわち、自機の最高解像度で頁毎に読み取り、MH、MR、MMR等の符号化方式によって圧縮して保存する(ステップS104)。
全頁の読み取りが終了するまでステップS104を実行し(ステップS105:NO)、全頁の読み取りが終了すると(ステップS105:YES)、画像データを頁毎に読み出し、高解像度から低解像度(例えば、600dpiから200dpi)に変換して低解像度の画像データを生成する(ステップS106)。
ここで、高解像度データの頁単位のデータファイルの容量が所定値、例えば、20KB以上の場合(ステップS107:YES)には、制御部10は高解像度データを掲示板保存部15のどの記憶領域に保存するかを決定して、当該記憶領域を指定する番号を掲示板番号として高解像度データに付与する。また、パスワード生成部16は、アルファベット及び数字を用いてランダムな文字列からなるパスワードを生成し、当該パスワードを掲示板番号に付与する。このとき、制御部10は、図5に示すようなテーブルを作成して、掲示板番号に対応させてパスワードを記憶する。また、制御部10は、高解像度データに対応した低解像度データに、当該高解像度データに付与した掲示板番号及びパスワードを割り当てる(ステップS108)。
つぎに、制御部10は、掲示板番号が付与された高解像度データを、掲示板保存部15において当該掲示板番号が指定する記憶領域に格納する(ステップS109)。すなわち、高解像度データを、掲示板番号とパスワードと対応付けて記憶領域に格納する。
つづいて、データ保存部14に掲示板番号及びパスワードとともに低解像度データを送信用に一時保存する(ステップS110)。
先に述べた高解像度データの頁単位のデータファイルの容量が所定値未満の場合(ステップS107:NO)は、低解像度データを送信用にデータ保存部14に一時保存する(ステップS110)。この場合、頁単位のデータファイルの容量が小さいデータ、例えばテキストのみの画像データ等については、高解像度データが掲示板保存部15に保存されない。ここで、頁単位のデータファイルの容量が大きい画像データ、例えば、写真等の画像データ等については、低解像度で送信すると画像が不鮮明となるので、改めて高解像度で送信する効果は高い。それに対して、頁単位のデータファイルの容量が小さい画像データ、例えばテキストのみの画像データは、低解像度であっても十分に情報を伝達できるので、改めて高解像度で送信する効果は低い。そこでステップS107において、頁単位のデータファイルの容量に基づいて、高解像度で送信することの効果の高い画像データを判別し、当該画像データについてのみ掲示板保存部15に保存して改めて高解像度で送信可能な構成としている。これにより、高解像度であることの効果が小さい画像データを高解像度で送信することにより発生する無駄な通信コストを抑えることができる。
全頁を高解像度から低解像度に変換するまで、ステップS106からステップS110を繰り返す(ステップS111:NO)。全頁の低解像度への変換が終了すると(ステップS111:YES)、相手先に発呼する(ステップS112)。相手先が応答しないときは(ステップS113:NO)、一定時間後のリダイヤル実行まで待機する。
相手先が応答した場合(ステップS113:YES)、通信前手順において掲示板番号、パスワード及び送信元電話番号をそれぞれSID信号、PWD信号及びTSI信号にのせて送信し(ステップS114)、つづいて、低解像度データを全頁送信する(ステップS115)。
送信側ユーザは、高解像度データの要求回数制限及び高解像度データへのアクセス時間制限を設定することができ、送信側ユーザによる設定を受け付けた後(ステップS116)、送信完了すると回線を切断する(ステップS117)。ここで、ステップS116は、ステップS117の後に行うこともできる。ステップS116において、表示部11には送信側ユーザの設定入力を受け付ける画面が表示され、送信側ユーザは、操作部12のテンキーを用いて要求制限回数及びアクセス制限時間についてそれぞれ数値を入力する。詳細については後述するが、送信側装置は、送信側ユーザからの入力にしたがって、高解像度データについて、設定された要求制限回数及びアクセス制限時間を超過した場合には、当該高解像度データを掲示板保存部15から削除する構成としている。これにより、高解像度データへのアクセスが制限されることになるので、高解像度データに関する情報が漏洩するおそれを低減することができる。また、高解像度データの取得制限回数及びアクセス制限時間を送信側ユーザが任意に設定することができるので、送信側ユーザが、高解像度データのセキュリティ度合いを任意に設定できるという利点もある。
3−2.[受信側装置の低解像度データ受信手順]
図6は、受信側装置が低解像度データを受信するときの手順を示すフローチャートである。
送信側装置からの着信を検出すると、受信側装置は、回線を接続し(ステップS201)、後述するファクシミリの伝送制御手順に従い、掲示板番号(SID信号)、パスワード信号(PWD信号)及び送信元電話番号(TSI信号)を受信する(ステップS202)。つづいて、低解像度データを受信して(ステップS203)、掲示板番号、パスワード及び送信元電話番号と共に画像メモリ19に保存する。このとき、制御部10は、図7に示すようなテーブルを作成し、低解像度データID、掲示板番号、パスワード、及び送信元電話番号を対応づけて記憶する。全頁の受信を終了するまで、ステップS203及びステップS204を繰り返し(ステップS205:NO)、全頁の受信を終了すると(ステップS205:YES)、回線を切断して終了する(ステップS206)。
ここで、受信側ユーザが、操作部12のパスワード参照キーを押下すると、図7に示すような低解像度データID、掲示板番号、パスワード及び送信元電話番号が対応して表記されたテーブルがプリントアウトされる。このテーブルを参照することにより、受信側ユーザは掲示板番号に対応したパスワードを認識することができる。
なお、セキュリティを高めるために、図7に示すテーブルがプリントされた後、受信側ユーザがパスワード情報を消去する構成としてもよい。また、パスワード参照キー押下して、図7に示すテーブルがプリントされるのは、1回もしくは数回以下のみである構成としてもよい。さらに、パスワード参照キーを押下して、図7に示すテーブルがプリントアウトされた後に、自動的にパスワード情報が消去される構成としてもよい。
3−3.[低解像度データの送受信時の伝送制御手順]
つぎに、図8を参照しながらステップS112からステップS115及びステップS201からステップ204において、ファクシミリ装置間で行われる伝送制御手順について説明する。図10は、送信側装置が低解像度の画像データを受信側装置へ送信するときの信号シーケンスを示す図である。
(a)送信側装置がダイヤル信号で発呼すると、(b)受信側装置は回線を捕捉して応答する。(c)送信側装置はCNG信号(コーリングトーン)を出し、ファクシミリ通信であることを受信側装置へ通知する。これに対し、(d)受信側装置はCED信号(被呼局識別信号)を送信側装置へ送信する。つぎに(e)受信側装置は、自機の受信能力を示すDIS信号(デジタル識別信号)とともに、NSF信号(非標準機能識別信号)、CSI信号(被呼端末識別信号)を受信側装置へ送信する。
(f)送信側装置は、送信元の電話番号を示すTSI信号(発信元情報)及びファクシミリ原稿を送信するためのDCS信号(頁情報)とともに、SID信号(掲示板番号)とPWD信号(パスワード)とを受信側装置へ送付する。
つづいて、(g)画像を通信するための回線状態にモデム特性を合わせ込むために、送信側装置が、TCF信号(トレーニング信号)を出し、(h)受信側装置からトレーニングが成功したことを示すCFR(受信準備確認信号)を受けると、それに続いて(i)送信側装置からPIX信号(ピクセルデータ)で低解像度データを受信側装置へ送信する。低解像度データの送信が終了すると、(j)送信側装置から受信側装置に対して接続を遮断するためのEOP信号(手順終了信号)を送信する。(k)受信側装置は、MCF信号(メッセージ確認信号)を送信側装置に送信し、(l)送信側装置はDCN(切断命令信号)を出して回線を切断して通信を終了する。以上、図8(a)から(l)の伝送制御手順により、掲示板番号及びパスワードとともに低解像度データが送信側装置から受信側装置へ送信される。
3−4.[受信側装置の高解像度データ要求手順]
図9は、受信側装置が高解像度データを要求する手順を示すフローチャートである。
受信側ユーザのファンクションキーの押下により、高解像度データ要求ファンクションが起動されると(ステップS301:YES)、表示部11に掲示板番号選択画面が表示される(ステップS302)。掲示板番号選択画面では、掲示板番号の一覧が表示されており、掲示板番号を受信側ユーザが押下することにより、掲示板番号が選択される。掲示板番号が選択されるとパスワード入力画面が表示され、受信側ユーザは、プリントアウトされた図7に示すテーブルを参照して選択した掲示板番号に対応するパスワードを入力する。
受信側ユーザによって掲示板番号が選択され、パスワードが入力されると(ステップS303:YES)、制御部10は回線を接続し(ステップS304)、送信側装置に発信する(ステップS305)。送信側装置が応答しない場合には、一定時間後のリダイヤル実行まで待機する(ステップS306:NO)。
相手先が応答した場合には(ステップS306:YES)、通信前手順において、ステップS303で選択・入力された掲示板番号及びパスワードを、それぞれSEP信号及びPWD信号にのせて送信側装置へ送信する(ステップS307)。その後、ポーリング受信により高解像度データを受信する(ステップS308)。なお、ステップS304からステップS308の伝送制御手順については、後で信号シーケンスを参照しながら詳細に説明する。受信した高解像度データは、画像メモリ19に保存し(ステップS309)、要求データの受信完了までステップS308とステップS309とを繰り返し(ステップS310:NO)、要求データの受信が完了すると(ステップS310:YES)、回線を切断し(ステップS311)終了する。
3−5.[送信側装置の高解像度データ送信手順]
図10は、受信側装置から高解像度データの要求があったときの送信側装置の手順を示したフローチャートである。送信側装置は、ポーリング前手順で掲示板番号(SEP信号)及びパスワード(PWD信号)を受信する(ステップS401)。制御部10は、図5に示すテーブルを参照して、掲示板番号に対応して記憶されているパスワードと、受信側装置から送信されたパスワードとを照会して一致しているか否かを判定する(ステップS402)。パスワードが一致していないときには(ステップS402:NO)、パスワード誤りを受信側装置へ送信する(ステップS403)。パスワードが一致するときには(ステップS402:YES)、掲示板番号に対応した高解像度データが掲示板保存部15に保存されているかを確認する(ステップS404)。
保存されていない場合(ステップS404:NO)には、保存されていない旨の情報を受信側装置に送信する(ステップS405)。ここで、保存されていない場合とは、後述するようにアクセス制限がかかった場合の他に、高解像度データの容量が所定値未満の場合(ステップS107:NO)がある。したがって、このような場合は高解像度データが送信されないことになる。
保存されている場合には(ステップS404:YES)、掲示板番号に対応した高解像度データを掲示板保存部15から取り出して送信する(ステップS406)。要求された高解像度画像を全頁送信するまでステップS402からステップS406を繰り返す(ステップS408:NO)。全頁の送信が完了すると(ステップS407:YES)回線を切断して(ステップS408)終了する。
3−6.[高解像度データを送受信するときの伝送制御手順]
つぎに、図11を参照しながら、ステップS305からステップS308及びステップ401からステップS406において、受信側装置が送信側装置から高解像度の画像データをポーリング受信するときの伝送制御手順について説明する。図11は、受信側装置が送信側装置から高解像度データをポーリング受信するときの信号シーケンスを示す図である。
はじめに、(a)受信側装置がダイヤル信号で発呼すると、(b)送信側装置は回線を捕捉して応答する。回線の直流回路を閉じた後、(c)受信側装置は、送信側装置にファクシミリ通信であることを受信側装置へ通知するためのCNG信号(コーリングトーン)を送信する。これに対し、(d)送信側装置はCED信号(被呼局識別信号)を受信側装置へ送信する。
つぎに(e)送信側装置は、自機の受信能力を示すDIS信号(デジタル識別信号)とともに、NSF信号(非標準機能識別信号)、CSI信号(被呼端末識別信号)を受信側装置へ送信する。
つづいて、(f)受信側装置から発信側に対して、SEP信号(セプアドレス:掲示板番号)とともに、PWD信号(パスワード)、CIG信号(発呼端末識別情報)、ポーリング受信するための自機の能力を示すDTC信号を送信する。つぎに、(g)送信側装置から受信側装置にTSI信号(発信元情報)、ファクシミリ原稿を送信するためのDCS信号(頁情報)を送信する。また(h)送信側装置から受信側装置に対してTCF(トレーニングチェック)を開始する。
つぎに、(i)受信側装置から送信側装置に受信準備完了を示すCFR信号(受信準備確認信号)を送信する。送信側装置は、受信したPWD信号のパスワードと、図5に示すテーブルにおいて掲示板番号に対応して記憶されているパスワードとが一致するとき、掲示板保存部15から掲示板番号(SEP信号)で指定される記憶領域に格納されている高解像度データを読み出し、PIX信号(ピクセルデータ)で当該高解像度データを受信側装置へポーリング送信する。(k)高解像度データの送信が終了すると、送信側装置から受信側装置に対して接続を遮断するためのEOP信号(手順終了信号)を送信する。(l)受信側装置は、MCF信号(メッセージ確認信号)を送信側装置に送信し、(m)送信側装置はDCN信号(切断命令信号)を受信側装置へ送信して回線を切断して通信を終了する。以上、図11(a)から(m)の伝送制御手順により、受信側装置が要求した高解像度データが、送信側装置から受信側装置へ送信される。なお、このときの通信費用は受信側装置が負担することになる。
3−7.[印刷出力手順]
図12は、受信した画像データの印刷出力手順を示すフローチャートである。
制御部10は、画像メモリ19に未印刷受信データがあるか否かを確認し(ステップS501)、無い場合には何もせずに終了する(ステップS501:NO)。未印刷の受信データがある場合には(ステップS501:YES)、印刷出力部20を起動し(ステップS502)、画像メモリ19から画像データを読み出して印刷出力する(ステップS503)。画像メモリ19に未印刷の受信データがなくなるまでステップS303を繰り返し(ステップS504:YES)、画像メモリ19に未印刷の受信データが無くなると(ステップS504:NO)印刷出力部20を停止して(ステップS505)終了する。なお、この印刷出力手順は、低解像度データを受信したときも、高解像度データを受信したときも同様である。
3−8.[送信側装置における高解像度データの削除手順]
図13を参照しながら、設定条件にしたがって高解像度データの削除を実行する手順について説明する。図13は、送信側装置が保存している高解像度データを削除する手順を示すフローチャートである。
制御部10は、所定時間が経過するごとに、高解像度データが掲示板保存部15に保存されているか否かを確認する(ステップS601)。保存されていない場合(ステップS601:NO)には、そのまま終了する。保存されている場合(ステップS601:YES)には、高解像度データを保存している時間が、送信側ユーザがステップS116で設定した制限時間を超過している否かを判別する(ステップS602)。高解像度データを保存する掲示板保存部15にはタイマーが設けられており、高解像度データの保存時間を記憶領域ごとに計測している。当該保存時間がステップ116で設定された制限時間を超過している場合(ステップS602:YES)には、当該高解像度データを削除する(ステップS603)。制限時間を超過していない場合(ステップS602:NO)には、当該高解像度データはそのまま掲示板保存部15に保存される。
つぎに、高解像度データを要求された回数が送信側ユーザがステップS116で設定した制限回数に達しているか否かを判別する(ステップS604)。高解像度データを保存する掲示板保存部15には、カウンターが設けられており、高解像度データが要求された回数を記憶領域ごとに測っている。要求回数が制限回数に達している場合(ステップS604:YES)には、当該高解像度データを削除する(ステップS603)。制限回数に達していない場合(ステップS604:NO)には、当該高解像度データはそのまま掲示板保存部15に保存される。
つづいて、掲示板保存部15に未チェックの他の高解像度データがあるか否かを判別する(ステップS605)。未チェックの高解像度データがある場合(ステップS605:YES)には、ステップ602からステップS604を実行する。すべての高解像度データのチェックが完了したら(ステップS605:NO)終了する。なお、ステップS602とステップS604について、その順序を入れ替えて実行してもよい。
以上より、送信側ユーザによる設定に基づいて高解像度データが掲示板保存部15から削除され、高解像度データへのアクセスが時間及び要求回数において制限されるので、高解像度データに関する情報が漏洩するのを抑えることができる。
4.<掲示板番号及びパスワードの付与の仕方>
つぎに、図14を参照しながら、送信側装置において高解像度の画像データへの掲示板番号の付与の仕方及び掲示板番号へのパスワードの付与の仕方について説明する。図14は、高解像度データが3頁あるときの掲示板番号とパスワードとの付与の仕方をパターン分けしたときの模式図である。
送信側ユーザは、図3のステップS108における掲示板番号とパスワードとの付与の仕方を事前に選択することにより、セキュリティ度合いと、受信側ユーザが高解像度データを要求する際の手間の度合いとを任意に設定することができる。
図14(a)は、高解像度データA、B、Cに対し、掲示板番号を全頁一括して付与し、当該掲示板番号に一のパスワードを付与した例である。すなわち、高解像度の画像データA、B、Cを掲示板保存部15において一の掲示板番号で指定される同一の記憶領域に格納してパスワードを付与した場合である。
この場合、受信側ユーザは、一の掲示板番号とそれに対応した一のパスワードを入力するだけで高解像度データを要求できるので、以下の(b)から(d)の場合と比較してデータ要求時の手間を省くことができる。
図14(b)は、高解像度データA、B、Cに対し、掲示板番号を頁毎に付与し、一つのパスワードを複数の掲示板番号に対して付与した例である。すなわち、高解像度データA、B、Cを掲示板保存部15において、それぞれ異なる記憶領域に保存して、一つのパスワードを付与した場合である。
このようにすると、受信側ユーザは、掲示板番号を選択してパスワードを入力すると、当該掲示板番号で指定される高解像度データを受信でき、さらに、他の掲示板番号を選択すると、パスワードの入力なしに当該掲示板番号の高解像度データを受信することができる。
(b)の場合、掲示板番号が頁毎に付与されているので、受信側ユーザは所望の高解像度データのみを要求することができ、不要な高解像度データを受信する無駄を省くことができる。なお、複数の頁に対して一つのパスワードが付与されているので、セキュリティの高さは(a)の場合と同等である。
図14(c)は、高解像度データA、B、Cに対し、掲示板番号を頁毎に付与し、同一のパスワードを掲示板番号ごとに付与した例である。すなわち、高解像度データA、B、Cを掲示板保存部15において、それぞれ異なる記憶領域に保存して、同一のパスワードを掲示板番号ごとに付与した場合である。
この場合、受信側ユーザは、掲示板番号を選択してパスワードを入力すると、当該掲示板番号で指定される高解像度データを受信し、さらに、他の掲示板番号を選択して、先ほどと同一のパスワードを入力すると、当該掲示板番号で指定される高解像度データを受信できる。
(c)の場合、掲示板番号が頁毎に付与されているので、受信側ユーザは所望の高解像度データのみを要求することができ、不要な高解像度データを受信する無駄を省くことができる。またその一方で、例えば、複数人でファクシミリ装置を共用している場合には、パスワードを取得した正規ユーザが通信中にファクシミリ装置から離れた場合等に、パスワードを知らない他のユーザが掲示板番号を選択したのみでは高解像度データを受信することができないので、(b)と比較してセキュリティが高まっている。
図14(d)は、高解像度データA、B、Cに対し、掲示板番号を頁毎に付与し、異なるパスワードを掲示板番号ごとに付与した例である。すなわち、高解像度データA、B、Cを掲示板保存部において異なる記憶領域に保存して、それぞれ異なるパスワードを掲示板番号ごとに付与した場合である。
この場合、受信側ユーザは、掲示板番号を選択してパスワードを入力すると、当該掲示板番号で指定される高解像度データを受信し、さらに、他の掲示板番号を選択して、異なるパスワードを入力すると、当該掲示板番号で指定される高解像度データを受信できる。
(d)の場合、掲示板番号が頁毎に付与されているので、受信側ユーザは所望の高解像度データのみを要求することができ、不要な高解像度データを受信する無駄を省くことができる。また、それぞれの掲示板番号に対してそれぞれ異なるパスワードが要求されるので、(c)の場合と比較して、高解像度データのセキュリティは高められている。
送信側ユーザは事前の設定により、図3のステップS108において、制御部10が、図14(a)から(d)のうちのいずれかのように、掲示板番号とパスワードを付与するかを設定することができる。ここで、掲示板番号とパスワードとをどのように付与するかの設定について、一例を挙げて説明する。「セキュリティ設定」ボタン(不図示)をユーザが選択することにより、「セキュリティ設定画面」である図15(a)が表示部11に表示される。この画面のAからDは、図14における(a)から(d)に相当するセキュリティレベルの選択を表している。
ここで、例えば、「A:原稿一括」とユーザが選択すると、図15(b)のセキュリティレベル設定(確認)画面が表示される。この画面においては、複数頁(ここでは3頁)ある画像全てに、一括して同じ掲示板番号とパスワードを設定できるようになっており、ユーザが掲示板番号とパスワードを入力し、「OK」ボタンを押すことにより、掲示板番号とパスワードとが付与される。
同様に、図15において「B:ページ分割(Password入力は一度で完了)」を選択すると、同様な画面が表示される。この場合は、頁毎に掲示板番号が異なるように付与するため、読み込んだ画像データそれぞれについて掲示板番号を入力する入力部が表示される。他のCやDを選択した場合も同様に、頁毎に掲示板番号やパスワードの付与を行うことができる。
なお、この例においては、送信側装置の表示部に表示された画面において設定するように説明したが、この送信側装置とネットワークを介して接続されたコンピュータ(PC)から設定できるように構成してもよい。
これにより、送信側ユーザは、高解像度データのセキュリティの度合いと、受信側ユーザが高解像度データを要求する際の利便性の度合いとを任意に調整することができる。
5.<まとめ>
上記において説明したように、本実施の形態に係るファクシミリ通信方法は、(1)送信側装置は、高解像度で取得した画像データを、低解像度データに変換し、高解像度データに画像データを識別する掲示板番号を付与するとともに、当該掲示板番号にパスワードを付与し、掲示板番号に対応させてパスワードを記憶した後、低解像度データを、掲示板番号及びパスワードとともに受信側装置へ送信する。つぎに、(2)受信側装置は、高解像度データが必要であるときには、所望の高解像度データに対応する掲示板番号と、高解像度データにアクセスするためのパスワードとを送信側装置へ送信する。そして、(3)送信側装置は、受信したパスワードと、掲示板番号に対応して登録されたパスワードとが一致するものであるとき、当該掲示板番号が指定する高解像度データを受信側装置へ送信する。
これにより、本実施の形態に係るファクシミリ通信方法によれば、受信側装置が、送信側装置に高解像度データを要求する際に、正当なアクセス権を有することを証明するパスワードが必要になるので、高解像度データへのアクセスにおいてセキュリティを高め、高解像度データに関する情報の漏洩を防止することができる。
6.<変形例>
以上、本発明を種々の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明の内容が、上記実施の形態に示された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を考えることができる。
(1)上記実施の形態では、電話回線を利用するファクシミリ通信の場合について説明したが、本実施の形態に係るファクシミリ通信方法は、インターネット回線を利用するファクシミリ通信、いわゆるインターネットファクシミリ通信にも適用できる。
以下、ITU勧告T.37で規定される、電子メールにてファクシミリデータを送信するインターネットファクシミリ通信に適用する場合について簡潔に説明する。
このインターネットファクシミリ通信では、送信する画像データをTIFFファイルに変換して、当該ファイルを電子メールに添付して送信することによりファクシミリ通信がなされる。このとき、電子メールのヘッダには、図16に示すような情報が記載される。図16は、電子メールのヘッダを示す図である。
ヘッダには上から順に、Fromフィールドに送信元の電子メールアドレス、Toフィールドに相手先のメールアドレス、Subjectフィールドに掲示板番号及びパスワード、及びDateフィールドに送信日時がそれぞれ表記されている。Subjectフィールドには、掲示板番号及びパスワードが表記されているが、スラッシュの左側が掲示板番号に、スラッシュの右側がパスワードに該当する。そして、セミコロンの後に改行をして、別の掲示板番号及びパスワードが表記されている。
図16に示すヘッダを有するメールを受信したインターネットファクシミリ装置は、ヘッダ情報から送信元電子メールアドレス、掲示板番号及びパスワードを認識して、本実施の形態に係るファクシミリ通信方法を実行する。これにより、高解像度データのセキュリティが高められたファクシミリ通信をインターネットファクシミリ通信においても実現することができる。
また、ITU勧告T.38で規定されるリアルタイムでデータを送信するインターネットファクシミリ通信や、その他のインターネットファクシミリ通信についても、本実施の形態に係るファクシミリ通信方法を適用できる。
(2)上記実施の形態では、受信側ユーザは、低解像度データを受信したファクシミリ装置を用いて高解像度データを送信側装置に要求する構成について説明したが、受信側ユーザは、低解像度データを受信したファクシミリ装置以外のファクシミリ装置(他の装置)を用いて高解像度データを送信側装置に要求する構成としてもよい。この場合、受信側ユーザは、送信元の電話番号、掲示板番号及び掲示板番号に対応するパスワードを他の装置から送信側装置の装置へ送信することにより、当該他の装置で高解像度データを受信することができる。
(3)上記実施の形態では、送信側装置自らが原稿を高解像度で画像データを読み取る構成としたが、送信側装置以外の装置によって高解像度で取得した画像データを送信側装置に取り込んで上述した処理を実行する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、送信側装置自らが高解像度データを圧縮変換することにより低解像度データを生成する構成としたが、送信側装置以外の装置によって低解像度に変換した画像データを送信側装置に取り込んで上述した処理を実行する構成としてもよい。
(4)また、上記実施の形態では、本実施の形態に係るファクシミリ通信方法をファクシミリ装置に適用する場合について説明したが、ファクシミリ機能を有する通信装置及び情報処理装置等にも適用することができる。
(5)上述した実施の形態では、高解像度データへのアクセス制限として、要求制限回数及びアクセス制限時間を用いているが、何れか一方のみでもよい。
(6)上述した実施の形態では、高解像度データの容量が所定値未満の場合(ステップS107:NO)は、高解像度データに掲示板番号とパスワードの付与(ステップS108)及び保存(ステップS109)を行わないようにしたが、これを行うようにしてもよい。この場合、受信側装置から高解像度データを要求されたとき、送信側装置では、この高解像度データの容量が所定値未満であれば、この高解像度データを受信側装置へ送信しないように構成すればよく、さらに、高解像度データを送信することの効果が少ない旨の通知を行うようにしてもよい。
(7)また、本実施の形態では、ステップS107で高解像度データの容量が所定値よりも大きいか否か判断しているが、この所定値は、画像のサイズによって異なることが好ましい。
(8)また、本実施の形態では、パスワードを低解像度データ及び掲示板番号とともに同時に送信するようにしているが、セキュリティを確保するために、パスワードの送信と、低解像度データ及び掲示板番号の送信とを別に送信するようにしてもよい。さらに、セキュリティを高めるために、受信側と送信側とで、予めパスワードを決めておくことにより、送信側装置では、受信側装置に応じて、この受信側装置との間で予め決められたパスワードを付与(ステップS108)及び保存(ステップS109)し、また、受信側装置では、送信側装置との間で予め決められたパスワードを、掲示板番号とともに送信(ステップS306)するようにしても良い。
本発明は、高解像度の画像データを送信するファクシミリ通信において広く利用することができる。
本発明の実施の形態に係るファクシミリ通信の概要を示す模式図である。 本実施の形態に係るファクシミリ通信方法を実施するファクシミリ装置の構成を示すブロック図である。 送信側装置が低解像度データを送信するときの手順を示すフローチャートである。 送信側装置が低解像度データを送信するときの手順を示すフローチャートである。 送信側装置において、掲示板番号とパスワードとを記憶するためのテーブルを示す図である。 受信側装置が低解像度データを受信するときの手順を示すフローチャートである。 受信側装置において、データID、掲示板番号、パスワード、送信元電話番号ーを記憶するためのテーブルを示す図である。 送信側装置が低解像度の画像データを送信するときの信号シーケンスを示す図である。 受信側装置が高解像度データを要求したときの手順を示すフローチャートである。 送信側装置が高解像度の画像データを要求されたときの手順を示すフローチャートである。 受信側装置が高解像度データを要求したときの信号シーケンスを示す図である。 受信した画像の印刷出力手順を示すフローチャートである。 送信側装置が低解像度の画像データを送信してから、所定時間が経過したときに実行する手順を示すフローチャートである。 画像データへの掲示板番号の付与の仕方及び掲示板番号へのパスワードの付与の仕方を説明するための模式図である。 送信側装置におけるセキュリティレベル設定画面の一例を示す図である。 電子メールのヘッダの一例を示す図である。
符号の説明
1 ファクシミリ装置
10 制御部
11 表示部
12 操作部
15 掲示板保存部
16 パスワード生成部
17 ROM
18 RAM
19 画像メモリ
20 印刷出力部

Claims (10)

  1. 画像データを第1端末から第2端末へと送信する画像データ送信方法であって、
    前記第1端末が、画像データに対して識別番号及びパスワードを付与し、画像データを所定の解像度とした第2画像データと識別番号とを、第2端末へ送信するとともに、第2画像データよりも高解像度の画像データである第1画像データを、前記識別番号及び前記パスワードと対応付けて記憶し、
    前記第2端末が、受信した第2画像データの高解像度の画像データである第1画像データの送信の要求を、前記識別番号とパスワードとともに、前記第1端末に送信し、
    前記第1端末が、前記第2端末から受信した識別番号及びパスワードが記憶した識別番号及びパスワードと一致した場合に、前記第2端末からの要求に基づいて、第1画像データを、前記第2端末へ送信することを特徴とする画像データ送信方法。
  2. 前記画像データは複数頁から構成され、
    前記パスワードは、複数頁からなる画像データに対して一括して付与することを特徴とする請求項1に記載の画像データ送信方法。
  3. 前記画像データは複数頁から構成され、
    前記パスワードは、画像データの各頁毎に対して付与することを特徴とする請求項1に記載の画像データ送信方法。
  4. 前記画像データは複数頁から構成され、
    前記識別番号は、複数頁からなる画像データに対して一括して付与されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像データ送信方法。
  5. 前記画像データは複数頁から構成され、
    前記識別番号は、画像データの各頁毎に対して付与されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像データ送信方法。
  6. 前記画像データは複数頁から構成され、
    前記識別番号及び/又は前記パスワードは、各頁毎に付与するか、一括して付与するかを選択可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像データ送信方法。
  7. 前記第1端末は、前記第2端末からの第1画像データの送信の要求が、所定回数又は/及びアクセス時間制限を越えた場合は、第1画像データの送信を禁止することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像データ送信方法。
  8. 前記第1端末は、第1画像データのデータ容量が所定値よりも小さい場合は、前記第2端末から要求を受けても、第1画像データを送信しないことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の画像データ送信方法。
  9. 画像データを第1端末から第2端末へと送信する画像データ送信システムであって、
    前記第1端末は、
    所定の解像度の画像データである第2画像データに対して識別番号及びパスワードを付与する付与手段と、
    第2画像データと識別番号とを、第2端末へ送信する低解像度送信手段と、
    第2画像データよりも高解像度の画像データである第1画像データを、前記識別番号及び前記パスワードと対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記第2端末から識別番号及びパスワードを受信することにより第1画像データの要求を受け付ける要求受付手段と、
    前記要求受付手段が受信した識別番号及びパスワードが前記記憶手段に記憶した識別番号及びパスワードと一致した場合に、前記第2端末からの要求に基づいて、第1画像データを、前記第2端末へ送信する高解像度送信手段と、
    を有し、
    前記第2端末は、
    前記第1端末から送信された第2画像データと識別番号とを受信する低解像度受信手段と、
    受信した第2画像データの高解像度の画像データである第1画像データの送信の要求を、前記識別番号とパスワードとともに、前記第1端末に送信する高解像度要求手段と、
    を有することを特徴とする画像データ送信システム。
  10. 画像データを所定の解像度とした第2画像データを受信側装置へ送信し、受信側からの要求に応じて第2画像データよりも高解像度の画像データである第1画像データを前記受信側装置へ送信する画像データ送信装置であって、
    画像データに対して識別番号及びパスワードを付与する付与手段と、
    第2画像データと識別番号とを、前記受信側装置へ送信する低解像度送信手段と、
    第1画像データを、前記識別番号及び前記パスワードと対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記受信側装置から識別番号及びパスワードを受信することにより第1画像データの要求を受け付ける要求受付手段と、
    前記要求受付手段が受信した識別番号及びパスワードが前記記憶手段に記憶した識別番号及びパスワードと一致した場合に、前記受信側装置からの要求に基づいて、第1画像データを、前記受信側装置へ送信する高解像度送信手段と、を有し、
    画像データが複数頁から構成されている場合、前記付与手段による前記識別番号及び/又は前記パスワードの付与は、各頁毎に付与するか、一括して付与するかを選択可能に構成したことを特徴とする画像データ送信装置。
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