JP2006074172A - 画像信号処理回路、カメラ、及び画像信号処理方法 - Google Patents

画像信号処理回路、カメラ、及び画像信号処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 回路規模を極端に大きくすることなく、遮光画素からの信号にレベルずれが生じたとしてもクランプレベルの誤差を抑制できるようにする。
【解決手段】 固体撮像素子の複数の遮光画素からの信号の平均値を算出して出力するとともに、平均値を保持するOBレベル平均化回路42、OB平均レジスタ43と、OB平均レジスタに保持している平均値と遮光画素からの信号のレベルとを比較する比較回路46と、OBレベル平均化回路で算出した平均値に基づいて、遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するためのクランプ回路6とを備え、比較回路での比較結果に応じて遮光画素からの信号にかえてOB平均レジスタに保持している平均値をOBレベル平均化回路に供給するようにして、わずかな回路の付加だけでレベルずれが生じた信号を除いた状態の遮光画素からの信号を基にオフセット量を適切に調整できるようにする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、固体撮像素子から出力される画像信号の画像信号処理技術に関し、詳しくは画像信号処理におけるクランプ手段の制御技術に関する。
図7は、CCDやCMOSセンサ等の固体撮像素子から出力される画像信号に係る一般的な画像信号処理回路の回路構成を示すブロック図である。画像信号処理回路は、図7に示すように相関2重サンプリング(CDS)回路1、可変ゲインアンプ(PGA)2、ADコンバータ(ADC)3、比較回路4、クランプレベルレジスタ5、及びクランプ回路6から構成される。
CCDやCMOSセンサ等の図示しない固体撮像素子の画像信号は、画像信号処理回路に入力端INを介して入力される。入力された画像信号は、CDS回路1及び可変ゲインアンプ2にてサンプルホールドや増幅等の所定の処理が施された後、ADコンバータ3にてアナログ信号からデジタル信号に変換されて出力端OUTより出力される。
また、図7に示す画像信号処理回路において、クランプ回路6は、固体撮像素子における遮光画素(OB)からの信号を用いて、黒レベルが所定のレベルになるように入力画像信号に加算するオフセット量を制御する。具体的には、まず、ADコンバータ3より出力される遮光画素からの信号と、クランプレベルレジスタ5にデータとして保持されているクランプレベルとが比較回路4で比較される。そして、クランプ回路6は、比較回路4での比較結果(差分レベル)に基づいた制御を行い、入力部であるCDS回路1に加算するオフセットレベルを調整して供給する。なお、遮光画素(OB)は、固体撮像素子において、フォトダイオード等の光電変換素子は形成されているが、被写体からの入射光が入射しない画素である。
上述した従来の画像信号処理回路には以下に述べる問題点があった。
例えば、図8(A)に示すように、固体撮像素子の遮光画素部HOB、VOBに欠陥81があって異常なレベルの信号が遮光画素からの信号として出力された場合には、クランプ回路6は、その異常なレベルの信号を用いてクランプ処理をするよう動作し、クランプレベルの誤差が生じてしまう。すなわち、固体撮像素子では遮光画素においてさえも無欠陥であることが要求され、固体撮像素子のイールドを低下させる要因ともなる。
また、例えば図8(B)に示すように、高輝度の被写体を撮影した場合等、固体撮像素子に過大な光量が入射し、その遮光画素部HOB、VOBにも多重反射などにより光が入射してしまうことで遮光画素からの信号が変動した場合にも、クランプ回路6は、その信号レベルを用いてクランプ処理をするよう動作するため、クランプレベルの誤差が発生してしまう。図8(B)に示したように高輝度領域82において遮光画素83からの信号レベルが高くなり、クランプ回路6は信号レベルを下げるように動作する。その結果、当該行(高輝度領域82)のレベルが全体的に下がるために、図示したように帯状にレベルが下がってしまう。
それに対して、誤ったクランプ処理を回避する方法として、固体撮像素子における遮光画素からの信号を用いた第1のクランプレベルと、光電変換素子(画素)から信号を読み出していない水平ブランキング期間における信号レベルを用いた第2のクランプレベルとを設け、第1のクランプレベルが異常なレベルになった場合には、第2のクランプレベルに切り替えるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−247552号公報
また、上述したこれらの課題に対し、クランプ回路6のゲイン値を十分小さくすることで、クランプレベルの誤差を小さくすることは有効な手法の1つである。しかしながら、クランプ回路6のゲインを小さく設定すると、電源を投入してから所望のレベルに到達するまでの時間が長くなってしまうとともに、固体撮像素子の垂直方向にオフセット量が変化するシェーディングが大きい場合にも補正が不十分となってしまうという問題が発生する。すなわち、実際上これらのトレードオフの関係でゲインが設定されるため、クランプ回路6のゲイン値を十分小さくすることは、上述した先の課題を解決するには十分なものではない。
これらの問題点を解決するための既知たる方式として、遮光画素のうち欠陥のある画素のアドレスを記憶手段(一般的には不揮発性メモリーが用いられる)に記憶しておき、クランプレベルの決定に際し欠陥遮光画素からの信号を除外する方式がある。しかしながら、この方式では記憶手段を必要とするため回路規模が増大し、かつ固体撮像素子毎にそれぞれテストし調整する必要があり、さらには不揮発性メモリーのように特殊なプロセスの集積回路が必要であるという問題点があった。
また、他の既知たる方式として、複数の遮光画素部からの信号を平均化し、その平均として得られた信号レベルを用いてクランプ処理を行うという方式もある。この方式では、遮光画素の欠陥や光入射による信号レベルずれの影響をある程度低減し、かつランダムノイズの少ない条件でクランプ動作を行うことができる。しかしながら、遮光画素からの信号のレベルのずれが大きい場合には、平均化により影響をある程度低減はできるものの、クランプレベルの誤差を十分には低減することができないという問題点があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、回路規模を極端に大きくすることなく、遮光画素からの信号にレベルずれが生じたとしてもクランプレベルの誤差を抑制できるようにすることを目的とする。
本発明の画像信号処理回路は、複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子からの画像信号に所定の処理を施す画像信号処理回路であって、上記複数の遮光画素からの信号の平均値を算出して出力するとともに、算出した平均値を保持する平均化処理手段と、上記平均化処理手段に保持されている平均値と、上記複数の遮光画素からの信号のレベルとを比較する比較手段と、上記平均化処理手段により算出された平均値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ手段とを備え、上記比較手段による比較結果に応じて、上記複数の遮光画素からの信号又は上記平均化処理手段に保持されている平均値を選択的に上記平均化処理手段に供給することを特徴とする。
本発明の画像信号処理回路は、複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子からの画像信号に所定の処理を施す画像信号処理回路であって、上記複数の遮光画素からの信号のメジアン値を抽出して出力する中間値出力手段と、上記中間値出力手段より出力される出力値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ手段とを備えることを特徴とする。
本発明の画像信号処理回路は、複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子からの画像信号に所定の処理を施す画像信号処理回路であって、上記複数の遮光画素からの信号のうち、最大値と最小値とを除く信号の平均値を算出して出力する演算手段と、上記演算手段により算出された平均値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ手段とを備えることを特徴とする。
本発明の画像信号処理回路は、複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子の上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ処理を行うクランプ手段を有する画像信号処理回路であって、上記複数の遮光画素からの信号の平均値を算出して出力するとともに、前回の上記クランプ処理にて用いた上記複数の遮光画素からの信号の平均値を保持する平均化処理手段と、上記平均化処理手段に保持されている平均値と、上記複数の遮光画素からの信号のレベルとを比較する比較手段とを備え、上記比較手段による比較の結果、上記平均化処理手段に保持されている平均値と、上記複数の遮光画素からの信号のレベルとの差が予め設定したしきい値より大きい場合には、上記複数の遮光画素からの信号にかえて、上記平均化処理手段に保持されている前回のクランプ処理にて用いた上記複数の遮光画素からの信号の平均値を上記平均化処理手段に供給することを特徴とする。
また、本発明のカメラは、上述した画像信号処理回路と、光学像を固体撮像素子に結像させるためのレンズと、上記レンズを通る光量を可変するための絞りとを備えることを特徴とする。
また、本発明の画像信号処理方法は、複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子からの画像信号に所定の処理を施す画像信号処理方法であって、上記複数の遮光画素からの信号の平均値を算出して出力するとともに、算出した平均値を保持する平均化処理工程と、上記平均化処理工程にて保持された平均値と、上記複数の遮光画素からの信号のレベルとを比較する比較工程と、上記平均化処理工程にて算出された平均値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ工程とを有し、上記比較工程での比較結果に応じて、上記平均化処理工程にて用いる上記複数の遮光画素からの信号にかえて上記平均化処理工程にて保持された平均値を供給することを特徴とする。
本発明の画像信号処理方法は、複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子からの画像信号に所定の処理を施す画像信号処理方法であって、上記複数の遮光画素からの信号のメジアン値を抽出して出力する中間値出力工程と、上記中間値出力工程にて出力される出力値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ工程とを有することを特徴とする。
本発明の画像信号処理方法は、複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子からの画像信号に所定の処理を施す画像信号処理方法であって、上記複数の遮光画素からの信号のうち、最大値と最小値とを除く信号の平均値を算出して出力する演算工程と、上記演算工程で算出された平均値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ工程とを有することを特徴とする。
本発明によれば、わずかな回路を付加することで、固体撮像素子の遮光画素における欠陥や光入射により複数の遮光画素からの信号の一部にレベルずれが生じたとしても、レベルずれが生じた信号を除く、もしくはレベルずれが生じた信号を他の信号に置き換えることが可能であるため、固体撮像素子からの信号に加算するオフセット量を適切に調整することができる。したがって、遮光画素からの信号にレベルずれが生じても、回路規模を極端に大きくすることなく、クランプレベル誤差が発生することを抑制することができ、良好な画像信号処理を施すことが可能となる。また、固体撮像素子の遮光画素部におけるある程度の欠陥は許容することができるようになり、選別基準を緩和し、イールドを高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下に説明する本発明の第1〜第5の実施形態による画像信号処理回路は、その回路構成例を示す図1〜図5において相関2重サンプリング(CDS)回路及び可変ゲインアンプ(PGA)を図示していないが、図7に示した画像信号処理回路と同様に相関2重サンプリング(CDS)回路及び可変ゲインアンプ(PGA)をADコンバータの前段に具備している。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による画像信号処理回路の回路構成例を示すブロック図である。この図1において、図7に示したブロック等と同一の機能を有するブロック等には同一の符号を付している。
図1において、3はアナログ信号をデジタル信号(デジタルデータ)に変換するADコンバータである。ADコンバータ3は、複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子(例えばCCDやCMOSセンサ等)からの画像信号が図示しないCDS回路及び可変ゲインアンプを介して入力され、当該画像信号をデジタル信号(デジタルデータ)に変換して出力する。
11はデジタルフィルタであり、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号のうち、レベルがずれている(異常レベルの)信号を検出して除去する。すなわち、デジタルフィルタ11は、信号のレベルが所定範囲外である場合には当該信号を除去し、所定範囲内である場合には当該信号をそのまま通過させる。
4Aは比較回路、より詳しくはデジタル減算器である。比較回路4Aは、デジタルフィルタ11によりフィルタ処理された遮光画素からの信号と、クランプレベルレジスタ5に保持されているクランプ設定レベルとが入力され、その差分レベルに応じた信号を出力する。
6はクランプ回路であり、比較回路4Aから供給される差分レベルに応じた信号に基づいて制御され、入力部(図示しないCDS回路)にて加算する入力画像信号に加算するオフセット量(オフセットレベル)を調整する。
上述した第1の実施形態による画像信号処理回路において、固体撮像素子からの信号は図示しないCDS回路及び可変ゲインアンプを介してADコンバータ3に入力され、デジタル信号(デジタルデータ)に変換されて画像信号処理回路外部に出力される。また、ADコンバータ3から出力されるデジタル信号は、デジタルフィルタ11を介して比較回路4にも供給され、そのなかの遮光画素からの信号とクランプレベルレジスタ5からのクランプ設定レベルとが比較回路4Aにて比較され、その差分レベルに応じた信号が出力される。比較回路4Aから出力される差分レベルに応じた信号によりクランプ回路6を制御し、回路のオフセット量を調整する。
ここで、固体撮像素子の遮光画素からの信号のうち、画素欠陥や光もれこみによってレベルがずれた異常レベルの信号は、ADコンバータ3より出力されるが、デジタルフィルタ11が通過させず(除去し)、結果としてクランプ回路6へは入力されない。
これにより、第1の実施形態によれば、固体撮像素子の遮光画素からの信号のうちレベルがずれた異常レベルの信号はデジタルフィルタ11により検出され除去されるので、異常レベルの信号を除く遮光画素からの信号だけに基づいて回路のオフセット量を適切に調整することができる。したがって、デジタルフィルタ11を付加するだけで良いので回路規模を極端に大きくすることなく、固体撮像素子の画素欠陥や光もれこみにより発生するクランプ誤差を抑制することができ、固体撮像素子からの信号に対して良好な画像信号処理を施すことができる。また、固体撮像素子の遮光画素部の欠陥をある程度は容認することができ、選別基準(選択規格)を緩和してイールドを高めることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する
図2は、本発明の第2の実施形態による画像信号処理回路の回路構成例を示すブロック図である。この図2において、図1に示したブロック等と同一の機能を有するブロック等には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図2において、21は比較回路(デジタル減算器)であり、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号と、最大値レジスタ22に保持されている信号レベルとが入力され、その比較結果に応じてスイッチ23を制御する。具体的には、比較回路21は、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号が、最大値レジスタ22に保持されている信号レベルより大きい場合にはスイッチ23を閉じ、そうでない場合にはスイッチ23を開くように制御する。また、スイッチ23は、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号を最大値レジスタ22に選択的に供給するためのものである。
すなわち、比較回路21での比較の結果、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号が、最大値レジスタ22に保持されている信号レベルより大きい場合には、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号が更新値として最大値レジスタ22に供給され保持される。このようにして、比較回路21、最大値レジスタ22、及びスイッチ23からなる回路は、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号における最大値を検出する。
24は比較回路であり、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号と、最小値レジスタ25に保持されている信号レベルとが入力され、それらの比較を行う。この比較の結果、比較回路24は、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号が、最小値レジスタ25に保持されている信号レベルより小さい場合にはスイッチ26を閉じ、そうでない場合にはスイッチ26を開くように制御する。また、スイッチ26は、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号を最小値レジスタ25に選択的に供給するためのものである。
すなわち、比較回路24での比較の結果、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号が、最小値レジスタ25に保持されている信号レベルより小さい場合には、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号が更新値として最小値レジスタ25に供給され保持される。このようにして、比較回路24、最小値レジスタ25、及びスイッチ26からなる回路は、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号における最小値を検出する。
27は総和(Σ)レジスタであり、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号が入力され、入力された遮光画素からの信号を順次加算して、その総和を算出し保持する。
28は減算器であり、最大値レジスタ22、最小値レジスタ25、及び総和レジスタ27のレジスタ値が供給され、それらを用いて所定の演算処理を行って演算結果を出力する。具体的には、減算器28は、各レジスタのレジスタ値を基に、[(総和)−(最大値)−(最小値)]の値を算出し出力する。
29は除算器であり、減算器28の出力値を(遮光画像数−2)で除算する。
4Bは比較回路であり、図1に示した比較回路4Aに相当する。比較回路4Bは、除算器29からの出力信号と、クランプレベルレジスタ5に保持されているクランプ設定レベルとが入力され、その差分レベルに応じた信号を出力する。
上述した第2の実施形態による画像信号処理回路において、固体撮像素子からの信号は図示しないCDS回路及び可変ゲインアンプを介してADコンバータ3に入力され、デジタル信号に変換されて画像信号処理回路外部に出力される。また、ADコンバータ3から出力されるデジタル信号のうち遮光画素からの信号を、随時総和レジスタ27のレジスタ値に加算して更新すると同時に、最大値レジスタ22及び最小値レジスタ25の各レジスタ値との比較を行うことで遮光画素からの信号における最大値及び最小値の検出を行う。
そして、所定の遮光画素数分のデータを処理した結果、その総和、最大値及び最小値が各レジスタ22、25、27に格納された状態で、{(総和)−(最大値)−(最小値)}/(画素数−2)の演算を減算器28及び除算器29により行い、遮光画素からの信号のうち、最大値と最小値とを除く信号の平均値を算出する。この演算結果とクランプレベルレジスタ5からのクランプ設定レベルとが比較回路4Bにて比較され、その差分レベルに応じた信号が出力される。比較回路4Bから出力される差分レベルに応じた信号によりクランプ回路6を動作させ、回路のオフセット量を調整する。
以上のように、第2の実施形態によれば、複数の遮光画素からの信号のうち、最も信号レベルが高い信号及び最も信号レベルが低い信号を除去することで、これら最大値及び最小値の信号を除いた遮光画素からの信号の平均値に基づいて回路のオフセット量を適切に調整でき、わずかな回路を付加するだけで、よりクランプ誤差が小さいクランプ動作が可能となる。したがって、固体撮像素子からの信号に対して、より良好な画像信号処理を施すことができるとともに、固体撮像素子の選別基準(選択規格)を緩和してイールドを高めることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
図3は、本発明の第3の実施形態による画像信号処理回路の回路構成例を示すブロック図である。この図3において、図1に示したブロック等と同一の機能を有するブロック等には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図3において、31、33は入力される信号(データ値)を3つ保持するレジスタである。32、34は、レジスタ31、33に保持されている3つの信号(データ値)からその中のメジアン値(中間値)を抽出するメジアンフィルタである。
レジスタ31及びメジアンフィルタ32により、ADコンバータ3から出力される3つ分の遮光画素からの信号の中から、そのメジアン値を抽出する第1のメジアンフィルタブロックが構成される。また、レジスタ33及びメジアンフィルタ34により、第1のメジアンフィルタブロックで抽出された3つのメジアン値から、それらにおけるメジアン値を抽出する第2のメジアンフィルタブロックが構成される。
すなわち、レジスタ31、33及びメジアンフィルタ32、34(第1及び第2のメジアンフィルタブロック)により、9画素分の遮光画素からの信号におけるメジアン値もしくは正確には中間値ではないがほほメジアン値に相当する略中間値が抽出される。
4Cは比較回路であり、図1に示した比較回路4Aに相当する。比較回路4Cは、メジアンフィルタ34からの出力信号と、クランプレベルレジスタ5に保持されているクランプ設定レベルとが入力され、その差分レベルに応じた信号を出力する。
上述した第3の実施形態による画像信号処理回路において、固体撮像素子からの信号は図示しないCDS回路及び可変ゲインアンプを介してADコンバータ3に入力され、デジタル信号に変換されて画像信号処理回路外部に出力される。
また、ADコンバータ3から出力されるデジタル信号のうち遮光画素からの信号は、9画素分の信号に関して、まずレジスタ31とメジアンフィルタ32で構成される第1のメジアンフィルタブロックにて、連続する3画素分の信号を一群として随時中間値抽出が行われ、抽出された3つの中間値がレジスタ33に格納される。さらに、レジスタ33とメジアンフィルタ34で構成される第2のメジアンフィルタブロックにて、レジスタ33に格納された3つの値を用いて中間値抽出が行われ、抽出された中間値が比較回路4Cに出力される。
メジアンフィルタ34の出力値(9画素分の遮光画素からの信号の中間値あるいは略中間値)とクランプレベルレジスタ5からのクランプ設定レベルとが比較回路4Cにて比較され、その結果として出力される差分レベルに応じた信号に応じた信号によりクランプ回路6を動作させ、回路のオフセット量を調整する。
以上のように、第3の実施形態によれば、9画素分の遮光画素からの信号を3画素分ずつの3組に分けてメジアンフィルタ32によりメジアン値を抽出し、さらに各組にて抽出された総計3つのメジアン値を用いて、その中のメジアン値をメジアンフィルタ34により抽出することで、9画素分の遮光画素からの信号のうち擬似的な中間値を抽出する。そして、この擬似的な中間値に基づいて回路のオフセット量を適切に調整する。
ここで、9つの要素そのものから1つのメジアン値を抽出する9→1メジアンフィルタは回路規模が大きくなる。このため、本実施形態においては3つの要素から1つのメジアン値を抽出する3→1メジアンフィルタを縦属接続して2段構成とすることにより、回路規模を極端に大きくすることなく複数(9画素分)の遮光画素からの信号のうち擬似的な中間値を抽出可能としている。この抽出した擬似的な中間値を用いてクランプ動作を行うため、クランプ誤差の発生を抑制し、より誤差の小さいクランプ動作が可能となり、固体撮像素子からの信号に対して良好な画像信号処理を施すことができる。また、固体撮像素子の遮光画素部の欠陥を、より容認することができ、選別基準(選択規格)を著しく緩和してイールドを高めることができる。
なお、上述した説明では、9画素分の遮光画素からの信号を用いて処理する場合を一例として示しているが、これに限定されるものではなく、用いる遮光画素からの信号の数(画素数)は任意であり、レジスタ31、32及びメジアンフィルタ32、34を信号の数に応じて適宜変更することで、任意の複数画素分の遮光画素からの信号を用いて処理することが可能である。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。
図4は、本発明の第4の実施形態による画像信号処理回路の回路構成例を示すブロック図である。この図4において、図1に示したブロック等と同一の機能を有するブロック等には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図4において、41は、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号又は1H前OB平均レジスタ43からの出力値を、選択的にOBレベル平均化回路42に供給するためのスイッチである。
OBレベル平均化回路42は、ADコンバータ3から出力され、スイッチ41を介して供給される遮光画素からの信号(1H前レジスタ43からの出力値を一部あるいは全部に含むこともある。)の平均値を算出し出力する。1H前OB平均レジスタ43は、前回のクランプ処理時に用いたOBレベル平均化回路42で算出された平均値を保持するレジスタである。
44は加算器であり、1H前OB平均レジスタ43に保持されている前回のクランプ処理時に用いた平均値と、キズしきい値レジスタ45に保持されているキズしきい値との加算処理を行って演算結果を出力する。
46は比較回路であり、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号と、加算器44の出力値とが入力され、それらの比較を行う。この比較の結果、比較回路46は、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号が、加算器44の出力値(1フレーム前の平均値+キズしきい値)以下の場合には、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号がOBレベル平均化回路42に供給されるようスイッチ41を制御する。一方、ADコンバータ3から出力された遮光画素からの信号が、加算器44の出力値より大きい場合には、1H前OB平均レジスタ43からの出力値がOBレベル平均化回路42に供給されるようスイッチ41を制御する。
4Dは比較回路であり、図1に示した比較回路4Aに相当する。比較回路4Dは、OBレベル平均化回路42より出力される平均値と、クランプレベルレジスタ5に保持されているクランプ設定レベルとが入力され、その差分レベルに応じた信号を出力する。
上述した第4の実施形態による画像信号処理回路において、固体撮像素子からの信号は図示しないCDS回路及び可変ゲインアンプを介してADコンバータ3に入力され、デジタル信号に変換されて画像信号処理回路外部に出力される。また、ADコンバータ3から出力されるデジタル信号のうち遮光画素からの信号は、OBレベル平均化回路42で平均化される。このとき、前回(1フレーム前)の処理に用いた平均値が1H前OB平均レジスタ43に格納されており、各画素毎に(前回の平均値+キズしきい値)と現在のADコンバータ3から出力される遮光画素からの信号のレベルとの比較を比較回路46で行う。
この比較回路46での比較の結果、現在の遮光画素からの信号レベルが(前回の平均値+キズしきい値)より大きい場合、言い換えれば前回の平均値と現在の遮光画素からの信号レベルとの差がキズしきい値より大きい場合には、現在の遮光画素からの信号が欠陥や光漏れこみの影響により異常レベルであると判断して、OBレベル平均化回路42には入力せず、かわりに前回の平均値をOBレベル平均化回路42に入力する。なお、この現在の遮光画素からの信号と前回の平均値との入れ替えも画素毎に行われる。
また、OBレベル平均化回路42にて算出した平均値は比較回路4Dにも供給され、当該平均値とクランプレベルレジスタ5からのクランプ設定レベルとが比較回路4Dにて比較され、その結果として出力される差分レベルに応じた信号に応じた信号によりクランプ回路6を動作させ、回路のオフセット量を調整する。
以上のように、第4の実施形態によれば、固体撮像素子の複数の遮光画素からの信号を平均化し、平均化された信号レベルに基づいて回路のオフセット量を適切に調整することにより、クランプ誤差の発生を抑制でき、かつランダムノイズの影響を低減することができる。また、前回の平均値と現在の遮光画素からの信号レベルとの差がキズしきい値より大きい場合には、当該遮光画素からの信号を異常レベルと判断して前回の平均値をかわりに用いることで、異常レベルと判定された遮光画素からの信号をクランプ動作に使用せず、より誤差の小さいクランプ動作が可能となり、固体撮像素子からの信号に対して良好な画像信号処理を施すことができる。また、固体撮像素子の遮光画素部の欠陥をある程度は容認することができ、選別基準(選択規格)を緩和してイールドを高めることができる。
なお、上記図4に示した画像信号処理回路は、固体撮像素子の遮光画素における白キズに相当する欠陥を除去するようにしたものであるが、黒キズに相当する欠陥を除去するようにする場合には、加算器46に換えて減算器を用いるようにすれば良い。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。
図5は、本発明の第5の実施形態による画像信号処理回路の回路構成例を示すブロック図である。以下に説明する第5の実施形態による画像信号処理回路は、上述した第4の実施形態による画像信号処理回路にキズしきい値の設定に係る回路ブロックを追加したものである。この図5において、図1及び図4に示したブロック等と同一の機能を有するブロック等には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図5において、47は乗算器であり、クランプ誤差(比較回路4Dの出力である差分レベルに応じた信号)を4倍にする。
48は比較回路であり、乗算器47の出力信号と、基準レベルレジスタ49に保持されているキズしきい値の基準レベルとが入力され、それらの比較を行う。この比較の結果、比較回路48は、乗算器47の出力信号が基準レベル以上の場合には、乗算器47の出力信号が加算器44A(図4に示した加算器44に相当)に供給されるようスイッチ50を制御する。一方、乗算器47の出力信号が基準レベルより小さい場合には、基準レベルレジスタ49に保持されている基準レベルが加算器44Aに供給されるようスイッチ50を制御する。
上述した第5の実施形態による画像信号処理回路は、第4の実施形態による画像信号処理回路と同様に動作し、第4の実施形態と同様の効果が得られる。ただし、第5の実施形態による画像信号処理回路では、クランプ動作は電源投入後から複数回繰り返すことによって目標のクランプレベルに到達するので、クランプ動作の最初の数回においては目標のクランプレベルと実際の遮光画素からの出力信号との差が大きく、クランプ処理1回あたりの補正量も大きい。このため前回の処理に用いた平均値と現在のレベルとの差は、この補正量分だけ必ず差として存在する。したがって、キズしきい値として補正量分よりも大きな値を設定していない場合には、現在のレベルがすべて異常レベルとして判定されることになり、クランプ動作が正常に行えない。
そこで、上記図5に示した例では、現在のクランプ誤差に比例させて、現在のクランプ誤差の4倍をキズしきい値として使用する。なお、上述した例ではゲイン値を4倍としているが、これに限定されるものではなく、ゲイン値は固体撮像素子の特性などを含めたシステムによって最適な値が異なるので、各特性を考慮した上でゲイン値を設定すれば良い。
上記図5に示した画像信号処理回路では、この(クランプ誤差)×4(ゲイン)のレベルと基準レベルレジスタ49に保持されている基準レベルとを比較して、そのうち大きい方をキズしきい値として加算器44Aに供給するよう構成している。ここで、基準レベルは、キズしきい値として必要最小のレベルを意味している。
仮に、基準レベルとの比較処理を行わずに、必ず(クランプ誤差)×4のレベルをキズしきい値としてしまうと、クランプ誤差が小さくなり0となった場合に、キズしきい値が0となってしまい、現在のレベルがすべて異常レベルであると判定される。このため、第5の実施形態による画像信号処理回路は、基準レベルを保持するレジスタ49を設け、(クランプ誤差)×4のレベルと基準レベルとを比較することで、キズしきい値が基準値以下になることを確実に回避することができるように構成している。
(本発明の他の実施形態)
次に、上述した各実施形態における画像信号処理回路をカメラに適用した場合について説明する。
図6は、各実施形態における画像信号処理回路を「スチルビデオカメラ」に適用した場合の構成例を示すブロック図である。
図6において、61はレンズのプロテクトとメインスイッチを兼ねるバリア、62は被写体の光学像を固体撮像素子64に結像させるレンズ、63はレンズ62を通った光量を可変するための絞り、64はレンズ62で結像された被写体を画像信号として取り込むための固体撮像素子、65は任意の上述した実施形態による画像信号処理回路、66は画像信号処理回路65より出力された画像データに各種の補正を行ったりデータを圧縮したりする信号処理部、67は固体撮像素子64、画像信号処理回路65、信号処理部66に、各種タイミング信号を出力するタイミング発生部、68は各種演算とスチルビデオカメラ全体を制御する全体制御・演算部、69は画像データを一時的に記憶する為のメモリ部、70は記録媒体に記録または読み出しを行うためのインターフェース部、71は画像データの記録または読み出しを行う為の半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体、72は外部コンピュータ等と通信する為のインターフェース部である。
次に、上述の構成における撮影時のスチルビデオカメラの動作について説明する。
バリア61がオープンされるとメイン電源がオンされ、次にコントロール系の電源がオンし、更に画像信号処理回路65などの撮像系回路の電源がオンされる。
それから、露光量を制御する為に、全体制御・演算部68は絞り63を開放にし、固体撮像素子64から出力された信号は画像信号処理回路65で所定の処理が施された後、信号処理部66に入力される。
そのデータを基に露出の演算を全体制御・演算部68で行う。
この測光を行った結果により明るさを判断し、その結果に応じて全体制御・演算部68は絞りを制御する。
次に、固体撮像素子64から出力された信号をもとに、高周波成分を取り出し被写体までの距離の演算を全体制御・演算部68で行う。その後、レンズ62を駆動して合焦か否かを判断し、合焦していないと判断した時は、再びレンズ62を駆動し測距を行う。
そして、合焦が確認された後に本露光が始まる。
露光が終了すると、固体撮像素子64から出力された画像信号は、画像信号処理回路65でA/D変換等を含む所定の処理がなされ、信号処理部66を通り全体制御・演算部68によりメモリ部69に書き込まれる。
その後、メモリ部69に蓄積されたデータは、全体制御・演算部68の制御により記録媒体制御I/F部70を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体71に記録される。
また、外部I/F部72を通り直接コンピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
なお、上記実施形態では、回路のオフセット量を調整する処理において、ADコンバータ3より出力される固体撮像素子の遮光画素からの信号を用いるようにしているが、ADコンバータ3に入力される前の固体撮像素子からの信号を用いるようにしても良く、この場合には、各回路を適宜アナログ回路で構成すれは良い。
また、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態による画像信号処理回路の構成例を示す図である。 第2の実施形態による画像信号処理回路の構成例を示す図である。 第3の実施形態による画像信号処理回路の構成例を示す図である。 第4の実施形態による画像信号処理回路の構成例を示す図である。 第5の実施形態による画像信号処理回路の構成例を示す図である。 本発明の実施形態における画像信号処理回路を適用したカメラの構成例を示す図である。 一般的な画像信号処理回路の構成を示す図である。 従来の画像信号処理回路における問題点を説明するための図である。
符号の説明
3 ADコンバータ
4A〜4D 比較回路
5 クランプレベルレジスタ
6 クランプ回路
42 OBレベル平均化回路
43 1H前OB平均レジスタ
44 加算器
45 キズしきい値レジスタ
46 比較回路

Claims (19)

  1. 複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子からの画像信号に所定の処理を施す画像信号処理回路であって、
    上記複数の遮光画素からの信号の平均値を算出して出力するとともに、算出した平均値を保持する平均化処理手段と、
    上記平均化処理手段に保持されている平均値と、上記複数の遮光画素からの信号のレベルとを比較する比較手段と、
    上記平均化処理手段により算出された平均値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ手段とを備え、
    上記比較手段による比較結果に応じて、上記複数の遮光画素からの信号又は上記平均化処理手段に保持されている平均値を選択的に上記平均化処理手段に供給することを特徴とする画像信号処理回路。
  2. 上記比較手段による比較の結果、上記平均化処理手段に保持されている平均値と、上記複数の遮光画素からの信号のレベルとの差が予め設定したしきい値より大きい場合には、上記複数の遮光画素からの信号にかえて、上記平均化処理手段に保持されている平均値を上記平均化処理手段に供給することを特徴とする請求項1記載の画像信号処理回路。
  3. 上記しきい値は、上記クランプ手段によるクランプ誤差に比例した値に自動的に設定されることを特徴とする請求項2記載の画像信号処理回路。
  4. 上記クランプ手段によるクランプ誤差をk倍(kは1以上の数)したレベルと、上記しきい値に係る基準レベルとを比較するしきい値レベル比較手段をさらに備え、
    上記しきい値レベル比較手段による比較結果に応じて、上記k倍したクランプ誤差のレベル又は上記基準レベルを選択的に上記しきい値として設定することを特徴とする請求項3記載の画像信号処理回路。
  5. 上記平均化処理手段は、上記複数の遮光画素からの信号の平均値を算出して出力する平均算出手段と、
    上記平均算出手段により算出した平均値を記憶する平均記憶手段とを備えることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像信号処理回路。
  6. 上記平均記憶手段は、1水平走査期間前に上記平均算出手段により算出された平均値を記憶することを特徴とする請求項5に記載の画像信号処理回路。
  7. 上記クランプ手段は、上記平均化処理手段により算出された平均値と予め設定されているクランプ設定レベルとの差を基に、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画像信号処理回路。
  8. 複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子からの画像信号に所定の処理を施す画像信号処理回路であって、
    上記複数の遮光画素からの信号のメジアン値を抽出して出力する中間値出力手段と、
    上記中間値出力手段より出力される出力値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ手段とを備えることを特徴とする画像信号処理回路。
  9. 上記中間値出力手段は、n×m個(n、mは任意の自然数)の上記遮光画素からの信号をn個ずつの組に分けて、各組におけるメジアン値を抽出して出力する第1の中間値出力手段と、
    上記第1の中間値出力手段により出力されるm個の出力値を1組として、当該出力値におけるメジアン値を抽出して出力する第2の中間値出力手段とを備え、
    上記クランプ手段は、上記第2の中間値出力手段より出力される出力値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整することを特徴とする請求項8記載の画像信号処理回路。
  10. 上記第1の中間値出力手段は、上記遮光画素からの信号をn個格納する第1の記憶手段と、上記第1の記憶手段に格納されたn個の上記遮光画素からの信号のメジアン値を抽出し出力する第1の中間値抽出手段とを備え、
    上記第2の中間値出力手段は、上記第1の中間値抽出手段の出力値をm個格納する第2の記憶手段と、上記第2の記憶手段に格納されたm個の上記出力値のメジアン値を抽出して出力する第2の中間値抽出手段とを備えることを特徴とする請求項9記載の画像信号処理回路。
  11. 複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子からの画像信号に所定の処理を施す画像信号処理回路であって、
    上記複数の遮光画素からの信号の統計学における略中間値を抽出して出力する中間値出力手段と、
    上記中間値出力手段より出力される出力値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ手段とを備えることを特徴とする画像信号処理回路。
  12. 複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子からの画像信号に所定の処理を施す画像信号処理回路であって、
    上記複数の遮光画素からの信号のうち、最大値と最小値とを除く信号の平均値を算出して出力する演算手段と、
    上記演算手段により算出された平均値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ手段とを備えることを特徴とする画像信号処理回路。
  13. 上記演算手段は、上記複数の遮光画素からの信号における最大値を検出する最大値検出手段と、
    上記複数の遮光画素からの信号における最小値を検出する最小値検出手段と、
    上記複数の遮光画素からの信号の総和を算出する総和算出手段と、
    上記最大値検出手段及び上記最小値検出手段による検出結果と、上記総和算出手段により算出された総和を基に、上記平均値を算出する四則演算手段とを備えることを特徴とする請求項12記載の画像信号処理回路。
  14. 複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子の上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ処理を行うクランプ手段を有する画像信号処理回路であって、
    上記複数の遮光画素からの信号の平均値を算出して出力するとともに、前回の上記クランプ処理にて用いた上記複数の遮光画素からの信号の平均値を保持する平均化処理手段と、
    上記平均化処理手段に保持されている平均値と、上記複数の遮光画素からの信号のレベルとを比較する比較手段とを備え、
    上記比較手段による比較の結果、上記平均化処理手段に保持されている平均値と、上記複数の遮光画素からの信号のレベルとの差が予め設定したしきい値より大きい場合には、上記複数の遮光画素からの信号にかえて、上記平均化処理手段に保持されている前回のクランプ処理にて用いた上記複数の遮光画素からの信号の平均値を上記平均化処理手段に供給することを特徴とする画像信号処理回路。
  15. 上記しきい値は、上記クランプ手段によるクランプ誤差に比例した値に自動的に設定されることを特徴とする請求項14記載の画像信号処理回路。
  16. 請求項1、8、11、12、及び14の何れか1項に記載の画像信号処理回路と、
    光学像を固体撮像素子に結像させるためのレンズと、
    上記レンズを通る光量を可変するための絞りとを備えることを特徴とするカメラ。
  17. 複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子からの画像信号に所定の処理を施す画像信号処理方法であって、
    上記複数の遮光画素からの信号の平均値を算出して出力するとともに、算出した平均値を保持する平均化処理工程と、
    上記平均化処理工程にて保持された平均値と、上記複数の遮光画素からの信号のレベルとを比較する比較工程と、
    上記平均化処理工程にて算出された平均値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ工程とを有し、
    上記比較工程での比較結果に応じて、上記平均化処理工程にて用いる上記複数の遮光画素からの信号にかえて上記平均化処理工程にて保持された平均値を供給することを特徴とする画像信号処理方法。
  18. 複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子からの画像信号に所定の処理を施す画像信号処理方法であって、
    上記複数の遮光画素からの信号のメジアン値を抽出して出力する中間値出力工程と、
    上記中間値出力工程にて出力される出力値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ工程とを有することを特徴とする画像信号処理方法。
  19. 複数の有効画素と複数の遮光画素とを有する固体撮像素子からの画像信号に所定の処理を施す画像信号処理方法であって、
    上記複数の遮光画素からの信号のうち、最大値と最小値とを除く信号の平均値を算出して出力する演算工程と、
    上記演算工程で算出された平均値に基づいて、上記遮光画素からの信号を所定のレベルに調整するクランプ工程とを有することを特徴とする画像信号処理方法。
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