JP2006073819A - プリント配線板及びプリント配線板の作製方法 - Google Patents

プリント配線板及びプリント配線板の作製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006073819A
JP2006073819A JP2004255858A JP2004255858A JP2006073819A JP 2006073819 A JP2006073819 A JP 2006073819A JP 2004255858 A JP2004255858 A JP 2004255858A JP 2004255858 A JP2004255858 A JP 2004255858A JP 2006073819 A JP2006073819 A JP 2006073819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
flexible
wiring
rigid
wiring board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004255858A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiaki Miura
道晃 三浦
Keisuke Hanashima
圭輔 花島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2004255858A priority Critical patent/JP2006073819A/ja
Publication of JP2006073819A publication Critical patent/JP2006073819A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】配線板の薄型化を実現でき、実装性に優れ、しかも配線層における配線の設計自由度が高いプリント配線板及びこの配線基板の作製方法を提供する。
【解決手段】プリント配線板10のフレキシブル層12は、リジッド層16の配線層16bから樹脂層16a及び可撓性フィルム14bを貫いてフレキシブル層12の配線層12bにいたる非貫通のレーザビア18により、リジッド層16の配線層16bとフレキシブル層12の配線層12bとが接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、リジッド配線層がフレキシブル配線層に積層されたフレックスリジッド構造のプリント配線板及びこの配線板の作製方法に関する。
電子機器の軽量、小型、薄型化、高機能化に伴って、プリント配線板の設置スペースの狭小化が進み、電子機器に組み込まれるプリント配線板には、一層の配線の高密度化及び配線板の薄型化が望まれている。また、配線板の狭い設置スペースに合わせ変形させて配置させることも望まれている。今日、このような要求を満たす配線板として、ビルドアップ構造を有するフレックスリジッドプリント多層配線板(以下、ビルドアップ−フレックスリジッド多層板という)が用いられている。
ビルドアップ−フレックスリジッド多層板は以下のように作製される。
まず、フレキシブル配線板であるFPC(flexible printed circuit board)ケーブル層とリジッド配線板で構成された硬質の多層配線層とを多層化することによって、フレックスリジッド多層配線板を作製する。この後、この多層配線板の表面に樹脂からなるBステージのプリプレグ(prepreg)シートを積層してビルドアップ層を形成する。これにより、ビルドアップ構造のフレックスリジッド多層配線板を作製する。さらに、この形成されたビルドアップ層に孔あけ加工を行いビアを形成する。この後、導通のために銅めっき処理等を行い、表面に所定のパターン形状の配線を形成する。
以上のような作製方法により、ビルドアップ−フレックスリジッド多層板が作製される。
図6は、作製されたビルドアップ−フレックスリジッド多層板100の断面図である。
ビルドアップ−フレックスリジッド多層板100は、曲げ弾性率の極めて低いフレキシブル層102を挟むように、リジッド配線層104が積層されている。さらに、リジッド層104の両側の面にリジッド層106がビルドアップ層として積層されている。
フレキシブル層102は、可撓性フィルム102aの両側の面に配線層102bが形成され、この配線層102bを覆うように可撓性フィルム102dが接着層102cを介して積層されている。このフレキシブル配線層102は、FPC(flexible printed circuit board)ケーブルとして機能する。
リジッド層104は、樹脂層104aを介して配線層104bが積層されて構成されている。さらに、リジッド層104の両側の面に樹脂層106aを介して配線層106bが形成されてリジッド層106が構成されている。このリジッド層106がビルドアップ層である。
また、フレキシブル層102とリジッド層104とを貫通するIVH(Interstitial via hole)114が設けられ、各層の配線層はIVH114によって接続される。また、ビルドアップ層であるリジッド層106の配線層106bとリジッド層104の配線層104bとの間を電気的に接続するレーザビア116が設けられている。配線層106bには、レーザビア116の周りにレーザビア116を覆うように銅めっき層106cが設けられ、さらに表層に表面処理層106dが形成されている。
一方、ビルドアップ構造を有するフレキシブル多層配線板(以降、ビルドアップ−フレキシブル多層板という)は、以下のように作製する。
まず、ポリイミドフィルムをベースフィルムとしたフレキシブル配線板と絶縁性接着シートとを多層化することにより、フレキシブル多層配線板を作製する。この後、この配線板に、ポリイミドフィルムをベース基板とした多層配線板を、絶縁性の接着シートを介して積層し、ビルドアップ層とし、ビルドアップ構造のフレキシブル配線板を作製する。この後、形成されたビルドアップ層及び直下の接着シートにレーザによる孔あけ加工を行い、レーザビアを形成する。最後に、レーザビアに銅めっき処理等を行い、表面に配線を形成する。
以上のような作製方法により、ビルドアップ−フレキシブル多層板が作製される。
図7は、従来より公知のビルドアップ−フレキシブル多層板120の断面図である。
ビルドアップ−フレキシブル多層板120は、フレキシブル層122を挟むように両側の面にフレキシブル層124がビルドアップ層として積層されて構成されている。
フレキシブル層122は、可撓性フィルム122aの両側に配線層122bが形成されて構成されている。
フレキシブル層124は、配線層122bを挟むように接着シート124aを介して可撓性フィルム124bが積層され、この可撓性フィルム124bに配線層124cが積層されて構成されている。
また、フレキシブル層122を貫通するIVH(Interstitial via hole)128が設けられ、フレキシブル層122の両側の面に形成された配線層122bがIVH128によって接続される。また、ビルドアップ層であるフレキシブル層124の配線層124cとフレキシブル層122の配線層122bとの間を電気的に接続するレーザビア126が設けられている。また、配線層124cには、一部分にレーザビア126を覆う銅めっき層124d及び表面処理層124eが形成されている。
可撓性フィルム122aに形成された配線層122bを有するフレキシブル層122は、接着シート124aに挟まれたFPCケーブルとして機能する。
ところで、図6に示すビルドアップ−フレックスリジッド多層板100では、ビルドアップ層を構成する樹脂層106aはプリプレグの樹脂シートを用いて構成されるので、従来のリッジッド配線板と同程度に電子器への実装が可能である。しかし、ビルドアップ層を構成する樹脂層106aの配線層106bとFPCケーブルとして機能するフレキシブル配線板102の配線層102bとは、レーザビア116の他にIVH114を介して接続される。このためビルドアップ−フレックスリジッド多層板100の各配線層では、IVH114やレーザビア116を避けるような配線パターンで配線しなければならず、配線の設計自由度が低いといった問題がある。
また、リジッド層104が、ビルドアップ層であるリジッド層106とFPCケーブルとして機能するフレキシブル層102との間に設けられるので、プリント配線板として厚さが厚くなるといった問題もある。
一方、図7に示すビルドアップ−フレキシブル多層板120は、ビルドアップ層であるフレキシブル層124の配線層124cとフレキシブル層122の配線層122bとがレーザビア126のみで接続されるため、ビルドアップ−フレックスリジッド多層板100に比べて配線の設計自由度が高い。しかも、フレキシブル層122は薄いポリイミドフィルムを可撓性フィルム122aとして用い、ガラス布等の補強材を含まない接着シート124aを用いるため、薄型化に適している。しかし、ビルドアップ層であるフレキシブル層124は、薄いポリイミドフィルムを可撓性フィルム124bとして用い、しかも薄い接着シート124aを用いるため、実装表面における配線板としての剛性は低い。このため、配線板を実装する際のワイヤボンディングの作業が困難になり実装上の問題が生じる。
さらに、実装表面の剛性が低く配線板全体が可撓性を有するため、表面処理として硬質のめっき層を形成する際、例えばニッケルめっき等のような金めっきのための下地めっき層に亀裂が生じ易い。このためめっき処理の種類が制限されるといった問題もある。
そこで、本発明は、従来の問題を解決するために、配線板の薄型化を実現でき、実装性に優れ、しかも配線層における配線の設計自由度が高いプリント配線板及びこの配線基板の作製方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、第1の配線層を有するフレキシブル層と、第2の配線層を有するリジッド層とが積層されたプリント配線板であって、該フレキシブル層は、第1の配線層がフレキシブルベース層に積層されて構成され、さらに、該フレキシブル層の少なくとも片面には可撓性フィルムが積層され、該リジッド層は、第2の配線層がリジッドベース層の該フレキシブル層と反対側の面に積層されて構成され、さらに、該可撓性フィルムに積層され、第2の配線層から該リジッドベース層及び該可撓性フィルムを貫いてフレキシブル層の第1の配線層に至る非貫通ビアホールにより、第2の配線層と第1の配線層とが接続されていることを特徴とするプリント配線板を提供する。
ここで、該非貫通ビアホールは、該リジッドベース層及び該可撓性フィルムを貫くが、プリント配線板全体を貫かない非貫通孔により形成されたビアホールである。
前記プリント配線基板では、前記可撓性フィルムが積層された前記フレキシブル層を前記リジッド層が挟むように積層されていることが好ましい。また、前記フレキシブル層を挟むように前記可撓性フィルムが積層されていることが好ましい。
また、前記非貫通ビアホールがレーザ光の照射により設けられることが好ましい。
前記可撓性フィルムは、接着層を介して前記フレキシブル層に積層されていることが好ましく、その際、該接着層を前記非貫通ビアホールが貫く構成となる。
また、前記プリント配線基板において、前記リジッドベース層が布状の補強材を含む樹脂シートであることが好ましい。
さらに、前記リジッド層に用いる前記リジッドベース層の弾性率が10GPa以上であることが好ましい。このリジッドベース層として、ガラス繊維からなるガラス布に熱硬化性樹脂を含浸させて硬化させた樹脂基板が好適に用いられる。熱硬化性樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、BT(ビスマレイミド・トリアジン)樹脂又はPPE(ポリフェニレンエーテル)樹脂のいずれかの樹脂材である。
前記フレキシブル層は、FPCケーブルとして前記プリント配線板から外部に延び、他の配線板と接続される。その際、該フレキシブル層に積層される可撓性フィルムは、第1の配線層を保護するカバーレイ層(保護層)として機能する。このカバーレイ層は、フレキシブル層に接着層を介して積層される。
また、前記可撓性フィルムには、例えば、ポリイミドフィルム、ポリエステルフィルムあるいは液晶ポリマーフィルムが用いられる。
前記フレキシブル層には、フレキシブルベース層の両側の面に配線層が形成され、この配線層の間を接続するように、該フレキシブルベース層を貫くビアが形成されている。このビアの空隙部分は、前記カバーレイ層の積層に用いられる接着層の接着剤で充填されていることが好ましい。また、このビアは、ドリル加工、レーザ加工によって、又アルカリエッチャントを用いたエッチング処理、溶剤処理により穿孔されて形成されることが好ましい。
さらに、前記リジッド層における配線層の各配線は、該リジッド層に設けられたカードエッジコネクタにまとめられて、外部の回路と接続されることが好ましい。
さらに、本発明は、第1の配線層を有するフレキシブル層を挟むように、第2の配線層を有するリジッド層が積層されたプリント配線板の作製方法であって、フレキシブル層の第1の配線層に接着層を介して可撓性フィルムを積層するステップと、該可撓性フィルムの積層されたフレキシブル層に、さらに、布状の補強材を含む樹脂シートを積層して加熱圧着することにより、フレックスリジッド配線板を作製するステップと、作製されたフレックスリジッド配線板の表面から該樹脂シート及び該可撓性フィルムを少なくとも貫いてフレキルブル層の配線層にいたる孔を穿つとともに、該孔にめっき処理を施し非貫通ビアホールを形成するステップと、フレックスリジッド配線板の表面に所定のパターン形状の第2の配線層を形成するステップと、を有することを特徴とするプリント配線板の作製方法を提供する。
本発明では、フレキシブル配線板の配線層に達する非貫通ビアホールの加工を行うことにより、従来フレキシブル層とビルドアップ層であるリジッド層との間に積層されるリジッド層(図6に示すリジッド配線板104)が不要となる。このため、従来のビルドアップ−フレックスリジッド多層板に比べて、配線板の薄型化が実現できる。
また、本発明のプリント配線板は、ビルドアップ−フレキシブル配線板に比べて剛性を有するのでワイヤボンディング等の実装作業性が優れたものとなる。しかも、前記ビアが外層の配線層から内部のフレキシブル層の配線層に直接接続される。このため、IVHを介して内部のフレキシブル層の配線層に接続する必要がなくなり、配線の設計自由度が高いプリント配線板を作製することができる。
以下、本発明のプリント配線板及びこの配線板の作製方法について、添付の図面に示される好適実施形態を基に詳細に説明する。
図1は、本発明のプリント配線板の一実施形態であるプリント配線板10の断面図である。
プリント配線板10は、FPCケーブル24をリジッド層16により両側から挟んでビルドアップ層を形成した、ビルドアップ−フレックスリジッド多層板である。
プリント配線板10は、フレキシブル層12と、カバーレイ層14と、ビルドアップ層であるリジッド層16とを有する。
フレキシブル層12は、フレキシブルベース層である可撓性フィルム12aの両側の面に導体回路を構成する配線層12bが積層されて構成され、ドリル加工等により可撓性フィルム12aを貫通したIVH22が形成されている。このIVH22により、一方の側の配線層12bと他方の側の配線層12bが接続されている。
カバーレイ層14は、接着層14aとこの接着層14aに積層された可撓性フィルム14bとからなり、フレキシブル層12の両側の面に、フレキシブル層12を保護するように形成されている。可撓性フィルム14bは、ポリイミドフィルム、ポリエステルフィルム及び液晶ポリマーフィルムのいずれかのフィルム材を用いることが好ましく、好適には耐熱性及び電気絶縁性に優れたポリイミドフィルムが用いられる。接着層14aは、IVH22の空隙部を充填している。これにより、製造工程を簡略にし、製造コストの低減が可能となる。
フレキシブル層12及びカバーレイ層14は、FPCケーブルとしてプリント配線板10から外部に延び、他の配線板と接続される。
リジッド層16は、樹脂層16aと樹脂層16aに積層された配線層16bとを有して構成される。樹脂層16aは、曲げ弾性率の高いリジッドベース層をなし、曲げ弾性率は10GPa以上であることが好ましい。樹脂層16aは、有機繊維や無機繊維の布状の補強材に熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグシートを加熱圧着して形成された層である。熱硬化性樹脂には、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、BT(ビスマレイミド・トリアジン)樹脂又はPPE(ポリフェニレンエーテル)樹脂のいずれかの樹脂材を用いることが好ましい。好適には、耐熱性、機械的強度特性、電気絶縁性及び耐薬品性に総合的に優れたエポキシ樹脂が用いられる。樹脂層16aに用いられるプリプレグシートの補強材には、機械的強度特性の点から好適にはガラス繊維からなる布が好ましい。なお、樹脂層16aの布状の補強材の構造は織布でも不織布でもよく、補強材の構造は特に制限されない。
リジッド層16には、レーザビア18が形成されており、樹脂層16a, 可撓性フィルム14b及び接着層14aを貫いて、リジッド層16に形成された配線層16bとフレキシブル層12に形成された配線層12bとを電気的に接続する。このレーザビア18は、すり鉢状を成し、レーザビア18の深さ方向に沿って切断したときの切断形状は、概略、表面側を上辺とする逆台形形状となっている。このレーザビア18は、レーザ加工により穿孔されて形成された非貫通ビアホール又はブラインドビアホール(BVH)である。
レーザビア18は、本発明の特徴とする部分である。従来のプリント配線板(図6参照)ではレーザビア116が樹脂層106aのみを貫いて、配線層106bがリジッド層104に形成された配線層104bと電気的に接続されるのに対し、本発明のレーザビア18は、FPCケーブルとして機能するフレキシブル層12の配線層12bと直接接続される。しかも、従来のようにビルドアップ層であるリジッド層106とFPCケーブルとして機能するフレキシブル層102との間にリジッド配線板104を必要としない。このため、配線板全体の厚さを薄くすることができる。
リジッド層16の配線層16bには、レーザビア18の形成に用いられる銅めっき層18aがレーザビア18から延長して形成されている。銅めっき層18aがレーザビア18から延長して形成されている部分では、銅めっき層18aは配線層16bと一体化されて配線パターンを形成し、配線パターンが厚くなっている。さらに銅めっき層18aの上層に金めっき等による表面処理層20が形成される。
図2は、プリント配線板10と異なる他の実施形態であるプリント配線板の断面図である。
プリント配線板30は、フレキシブル層32と、カバーレイ層34と、ビルドアップ層であるリジッド層36とを有する。
プリント配線板30の、図2中の一方の側(図2中、上側)には、プリント配線板10と同様に、可撓性フィルム32a、配線層32b、接着層34a、可撓性フィルム34b、樹脂層36a、配線層36b、めっき層38a及び表面処理層40が積層されている。一方、他方の側(図2中、下側)は、可撓性フィルム32a、配線層32b、樹脂層36a、配線層36b及びめっき層38aが積層されて構成されている。
すなわち、プリント配線板30の図2中の可撓性フィルム32aを中心として、図2中の上側の積層構造のみが、フレキシブル層32にカバーレイ層34が積層され、カバーレイ層34にリジッド配線板36が積層されて構成されている。また、可撓性フィルム32a、配線層32b、接着層34a及び可撓性フィルム34bによりFPCケーブル44が構成され、FPCケーブル44としてプリント配線板30から延びて、他の配線基板に接続される。
これらの各層は、プリント配線板10の対応する各層と同様の構成であるので説明は省略する。
図1及び図2のプリント配線板10,30は、4層の配線層からなるビルドアップ−フレックスリジッド多層配線板であるが、本発明においては5層、6層等の配線層で構成してもよい。また、銅めっき層18a,38aと一体化した配線層16b,36bから成る配線パターンの各配線を他の配線基板の配線と接続するためのカードエッジコネクタをプリント配線板10,30に設けることもできる。カードエッジコネクタを設ける際、ビルドアップ−フレキシブル多層板120(図7参照)に設ける場合に比べて硬質のめっき層を形成することができ、使用上の点から有効である。さらに、IVH114(図6参照)を介することなくレーザビア18,38を用いてフレキシブル層の配線層12b,32bから配線を引き出すことができるので、カードエッジコネクタを用いる際のコネクタ端子間のピッチを狭くすることもできる。
図3は、プリント配線板10,30の作製方法を説明するフローチャートである。
以下、このプリント配線板の作製方法について、プリント配線板10に基づいて説明する。
まず、可撓性フィルム12aの両側に所定の配線層12bが形成され、両側の配線層12bを接続するためのIVH22の形成されたフレキシブル配線板(フレキシブル層12)が用意される。IVH22の導通孔はドリル加工、レーザ加工、アルカリ処理又は溶剤処理等により形成されている。
次に、ポリイミドフィルムからなる可撓性フィルム14bの一方の面に塗布により接着層14aを形成し、用意されたフレキシブル配線板に対して、接着層14aが面するように可撓性フィルム14bを積層し、熱圧着する。これにより、カバーレイ層14が形成される(ステップS10)。
接着層14aは、製造の簡略化及び製造コストの低減の点からIVH22の導通孔の空隙部分を充填することが好ましい。
次に、布状の補強材に熱硬化性樹脂を含浸させたプリプレグシートがカバーレイ層14の設けられたフレキシブル配線板12の両側の面に貼り付けられ、その上層に銅箔が積層され、加熱圧着される(ステップS20)。
加熱圧着によりプリプレグシートが硬化することにより、銅箔、樹脂シート、カバーレイ層14及びフレキシブル配線板12が一体化される。こうして、樹脂層16aと樹脂層16aに積層された銅箔からなる配線層16bが形成される。配線層16bは、この時点で配線パターンが形成されていない。図4は、この時点におけるフレックスリジッド配線板の断面構造を示している。
次に、フレックスリジッド配線板の、レーザビア18を形成する部分に赤外線レーザが照射される(ステップS30)。
レーザ照射は、レーザ照射によるすり鉢状の孔がフレキシブル配線板を成すフレキシブル層12の配線層12bに達するように、照射時間及びレーザ強度が制御されて行われる。
レーザ照射後、形成された孔に導体が形成されるように、銅めっき処理が施される(ステップS40)。銅めっき処理は、無電解めっき及び電解めっきを用いて行われる。銅めっき処理により銅めっき層18aが形成されるが、この銅めっき層18aは下層の配線層16bと一体化される。
こうして、リジッド層16の配線層16bとフレキシブル層12の配線層12bを接続するすり鉢状のレーザビア18が形成される。
さらに、フレックスリジッド配線板の表面の、銅めっき層18aと一体化した配線層16bに所定のパターンのマスクを形成しエッチング処理を用いて所望の配線パターン、すなわち配線回路が形成される(ステップS50)。
最後に、作製された配線板の所定の部分にソルダーレジスト(ソルダーマスク)を形成し、金めっきによる表面処理が施される(ステップS60)。
ソルダーレジストは、光硬化性アクリル樹脂等が含まれた主に熱硬化エポキシ樹脂によってなるレジストを用いることが好ましい。
こうして、図1に示すビルドアップ−フレックスリジッド多層板10が作製される。
なお、上述の作製方法では、予め作製されたFPCケーブルとして主に機能するフレキシブル層12にカバーレイ層14及びリジッド配線層16を積層してビルドアップ−フレックスリジッド多層板10が作製されるが、本発明では、フレキシブル層12の各層の積層と、カバーレイ層14及びリジッド層16の各層の積層とを同時に行い加熱圧着することにより、一体化した配線板を作製することもできる。
図3に示す作製方法は、図2に示すプリント配線板30にも適用することができる。
すなわち、用意されたフレキシブル配線板を成すフレキシブル層32の一方の面に、塗布により接着層34aが形成されたポリイミドフィルムからなる可撓性フィルム34bが積層されてカバーレイ層34が形成される(ステップS10)。
次に、布状の補強材に熱硬化性樹脂を含浸させた樹脂シートがカバーレイ層34の設けられたフレキシブル層32の面及びその反対側の面に貼り付けられ、その上層に銅箔を重ねて積層され、この後加熱圧着される(ステップS20)。図5は、この時点におけるフレックスリジッド配線板の断面構造を示している。
次に、フレックスリジッド配線板の、レーザビア38を形成する部分に赤外線レーザが照射される(ステップS30)。
この後、レーザ照射により形成されたすり鉢状の孔に導体が形成されるように、銅めっき処理が施される(ステップS40)。
さらに、フレックスリジッド配線板の表面の、銅めっき層38aと一体化した配線層36bにマスク処理及びエッチング処理を用いて所定の配線パターン、すなわち配線回路が形成される(ステップS50)。
最後に、作製された配線板の所定の部分にソルダーレジスト(ソルダーマスク)を形成し、金めっきによる表面処理が施される(ステップS60)。
このように、本発明の特徴とする、フレキシブル配線板を成すフレキシブル層の配線層に達するレーザビアの加工を行うことにより、従来フレキシブル配線板とビルドアップ層のリジッド配線板との間に積層されるリジッド配線板(図6に示すリジッド層104)を不要とする。このため、従来のビルドアップ−フレックスリジッド多層板に比べて、配線板を薄くすることができる。しかも、図7に示すビルドアップ−フレキシブル配線板に比べて剛性を有するのでワイヤボンディング等の実装作業性に優れる。しかも、レーザビアが外層の配線層から内部のフレキシブル層の配線層に直接接続される。このため、IVHを介して内部のフレキシブル層の配線層に接続する必要がなくなり、配線の設計自由度が高いプリント配線板を作製することができる。
以上、本発明のプリント配線板及びプリント配線板の作製方法について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
本発明のプリント配線板の一実施形態であるプリント配線板の断面図である。 本発明のプリント配線板の他の実施形態であるプリント配線板の断面図である。 本発明のプリント配線板を作製する際のフローの例を示すフローチャートである。 図1に示すプリント配線板の作製途中におけるフレックスリジッド配線板の断面図である。 図2に示すプリント配線板の作製途中におけるフレックスリジッド配線板の断面図である。 従来のビルドアップ−フレックスリジッド多層板の断面図である。 従来のビルドアップ−フレキシブル多層板の断面図である。
符号の説明
10,30 プリント配線板
12,32,102,122,124 フレキシブル層
12a,14b,32a,34b,102a,102d,122a,124b 可撓性フィルム
12b,16b, 32b,36b,102b,104b,106b,122b,124c 配線層
14,34 カバーレイ層
14a,34a,102c 接着層
16,36,104,106 リジッド層
16a、36a,104a, 106a 樹脂層
18,38,116,126 レーザビア
18a,38a, 106c,124d 銅めっき層
20,40, 106d,124e 表面処理層
22,42,114,128 IVH(Interstitial via hole)
24,44 FPC(flexible printed circuit board)ケーブル
100 ビルドアップ−フレックスリジッド多層板
120 ビルドアップ−フレキシブル多層板
124a 接着シート

Claims (8)

  1. 第1の配線層を有するフレキシブル層と、第2の配線層を有するリジッド層とが積層されたプリント配線板であって、
    該フレキシブル層は、第1の配線層がフレキシブルベース層に積層されて構成され、さらに、該フレキシブル層の少なくとも片面には可撓性フィルムが積層され、
    該リジッド層は、第2の配線層がリジッドベース層の該フレキシブル層と反対側の面に積層されて構成され、さらに、該可撓性フィルムに積層され、
    第2の配線層から該リジッドベース層及び該可撓性フィルムを貫いてフレキシブル層の第1の配線層に至る非貫通ビアホールにより、第2の配線層と第1の配線層とが接続されていることを特徴とするプリント配線板。
  2. 前記リジッド層が前記可撓性フィルムが積層された前記フレキシブル層を挟むように積層されている請求項1に記載のプリント配線板。
  3. 前記フレキシブル層を挟むように前記可撓性フィルムが積層されている請求項1又は2に記載のプリント配線板。
  4. 前記非貫通ビアホールがレーザ光の照射により設けられる請求項1〜3のいずれかに記載のプリント配線板。
  5. 前記可撓性フィルムは、接着層を介して前記フレキシブル層に積層されており、この接着層を前記非貫通ビアホールが貫く請求項1〜4のいずれかに記載のプリント配線板。
  6. 前記リジッドベース層が布状の補強材を含む樹脂シートである請求項1〜5のいずれかに記載のプリント配線板。
  7. 前記リジッドベース層の弾性率が10GPa以上である請求項1〜6のいずれかに記載のプリント配線板。
  8. 第1の配線層を有するフレキシブル層を挟むように、第2の配線層を有するリジッド層が積層されたプリント配線板の作製方法であって、
    フレキシブル層の第1の配線層に接着層を介して可撓性フィルムを積層するステップと、
    該可撓性フィルムの積層されたフレキシブル層に、さらに、布状の補強材を含む樹脂シートを積層して加熱圧着することにより、フレックスリジッド配線板を作製するステップと、
    作製されたフレックスリジッド配線板の表面から該樹脂シート及び該可撓性フィルムを少なくとも貫いてフレキルブル層の配線層にいたる孔を穿つとともに、該孔にめっき処理を施し非貫通ビアホールを形成するステップと、
    フレックスリジッド配線板の表面に所定のパターン形状の第2の配線層を形成するステップと、を有することを特徴とするプリント配線板の作製方法。
JP2004255858A 2004-09-02 2004-09-02 プリント配線板及びプリント配線板の作製方法 Withdrawn JP2006073819A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004255858A JP2006073819A (ja) 2004-09-02 2004-09-02 プリント配線板及びプリント配線板の作製方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004255858A JP2006073819A (ja) 2004-09-02 2004-09-02 プリント配線板及びプリント配線板の作製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006073819A true JP2006073819A (ja) 2006-03-16

Family

ID=36154101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004255858A Withdrawn JP2006073819A (ja) 2004-09-02 2004-09-02 プリント配線板及びプリント配線板の作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006073819A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2259667A1 (en) * 2008-03-26 2010-12-08 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method for manufacturing the same
US7982135B2 (en) 2006-10-30 2011-07-19 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method of manufacturing the same
US8071883B2 (en) 2006-10-23 2011-12-06 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board including flexible substrate and non-flexible substrate and method of manufacturing the same
KR101208379B1 (ko) * 2008-05-19 2012-12-05 이비덴 가부시키가이샤 배선판과 그 제조 방법
US8405999B2 (en) 2008-03-10 2013-03-26 Ibiden Co., Ltd. Flexible wiring board and method of manufacturing same
US8404978B2 (en) 2010-02-12 2013-03-26 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method for manufacturing the same
US8461459B2 (en) 2010-02-23 2013-06-11 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method for manufacturing the same
CN103841751A (zh) * 2012-11-27 2014-06-04 大德Gds株式公司 一种印刷电路基板及其制造方法

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8071883B2 (en) 2006-10-23 2011-12-06 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board including flexible substrate and non-flexible substrate and method of manufacturing the same
US8925194B2 (en) 2006-10-23 2015-01-06 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method of manufacturing the same
US8476531B2 (en) 2006-10-23 2013-07-02 Ibiden Co., Ltd Flex-rigid wiring board and method of manufacturing the same
US8479389B2 (en) 2006-10-30 2013-07-09 Ibiden Co., Ltd. Method of manufacturing a flex-rigid wiring board
US7982135B2 (en) 2006-10-30 2011-07-19 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method of manufacturing the same
US9271405B2 (en) 2006-10-30 2016-02-23 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method of manufacturing the same
US8525038B2 (en) 2006-10-30 2013-09-03 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method of manufacturing the same
US8405999B2 (en) 2008-03-10 2013-03-26 Ibiden Co., Ltd. Flexible wiring board and method of manufacturing same
EP2259667A4 (en) * 2008-03-26 2012-06-13 Ibiden Co Ltd FLEXIBLE-ROLLED PCB AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
EP2259667A1 (en) * 2008-03-26 2010-12-08 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method for manufacturing the same
US8399775B2 (en) 2008-03-26 2013-03-19 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method of manufacturing the same
KR101208379B1 (ko) * 2008-05-19 2012-12-05 이비덴 가부시키가이샤 배선판과 그 제조 방법
US8536457B2 (en) * 2008-05-19 2013-09-17 Ibiden Co., Ltd. Multilayer wiring board and method for manufacturing the same
US8354596B2 (en) 2008-05-19 2013-01-15 Ibiden Co., Ltd. Multilayer wiring board and method for manufacturing the same
US8404978B2 (en) 2010-02-12 2013-03-26 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method for manufacturing the same
US8461459B2 (en) 2010-02-23 2013-06-11 Ibiden Co., Ltd. Flex-rigid wiring board and method for manufacturing the same
CN103841751A (zh) * 2012-11-27 2014-06-04 大德Gds株式公司 一种印刷电路基板及其制造方法
JP2014107544A (ja) * 2012-11-27 2014-06-09 Daeduckgds Co Ltd プリント回路基板及びその製造方法
TWI483654B (zh) * 2012-11-27 2015-05-01 Daeduck Gds Co Ltd 印刷電路基板及其製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8493747B2 (en) Flex-rigid wiring board and method for manufacturing the same
US8461459B2 (en) Flex-rigid wiring board and method for manufacturing the same
US8275223B2 (en) Opto-electrical hybrid wiring board and method for manufacturing the same
US20150245474A1 (en) Wiring board and method for manufacturing the same
WO2010007704A1 (ja) フレックスリジッド配線板及び電子デバイス
WO2010013366A1 (ja) フレックスリジッド配線板及びその製造方法
US20120325524A1 (en) Flex-rigid wiring board and method for manufacturing the same
US20150271923A1 (en) Printed wiring board and method for manufacturing printed wiring board
US20110100698A1 (en) Wiring board and method for manufacturing the same
KR100843368B1 (ko) 다층 인쇄회로기판의 제조방법
JP4246615B2 (ja) フレックスリジッドプリント配線板及びその製造方法
KR20130079197A (ko) 다층 배선기판 및 그 제조방법
US8040685B2 (en) Stacked wiring board and method of manufacturing stacked wiring board
JP4195619B2 (ja) 多層配線板およびその製造方法
JP2005142178A (ja) 電子部品内蔵多層プリント配線板
JP2010157664A (ja) 電気・電子部品内蔵回路基板とその製造方法
TW201347639A (zh) 多層配線基板之製造方法
JP5057653B2 (ja) フレックスリジッド配線基板及びその製造方法
JP2006073819A (ja) プリント配線板及びプリント配線板の作製方法
JP2006332280A (ja) 両面プリント配線板及びその製造方法およびリジッドフレックスプリント配線板
JP4538513B2 (ja) 多層配線板の製造方法
JP2019121766A (ja) プリント配線板およびその製造方法
JP4899409B2 (ja) 多層プリント配線基板及びその製造方法
KR100722605B1 (ko) 필 도금을 이용한 전층 이너비아홀 인쇄회로기판 제조방법
JP3230727B2 (ja) 多層プリント配線板及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071106