JP2006072655A - Icカード、データ出力方法、及びデータ格納方法 - Google Patents

Icカード、データ出力方法、及びデータ格納方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ファイルの一部が破壊されている場合、そのファイル全体を読み出そうとすると、データが一切読み出されないか、あるいは全データが読み出されるものの、どこでデータ化けを起こしているかの情報が全く与えられない。
【解決手段】 本発明は、レコード型構造あるいは透過型構造のファイルにおいて、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたレコード或いはフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、前記誤り検証部により正常と判断されたレコードあるいはフィールドと異常と判断されたレコード或いはフィールドとを識別することができるように所定の識別子を付して出力する出力制御部とを有するものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ICカードに関し、特にICカードに格納されたデータを端末に対して送信する際のデータの出力方法に関するものである。
近年、磁気カードに代わるハイセキュリティな次世代カードとしてICカードが実用化されつつあるが、ICカードの低価格化が求められる一方で、その用途の広がりに伴い、ICカードに内蔵される不揮発性メモリの大容量化が要求されている。例えば、不揮発性メモリに指紋や顔画像等の生体認証用データを格納する場合には、10Kバイト以上のデータを一つのファイルに格納することが必要となっている。
この不揮発性メモリの大容量化は、一つのアプリケーションが扱うデータの容量が大容量化しているとともに、1枚のICカードの多目的利用が志向されていることも要因の1つである。そして、このように不揮発性メモリに格納されるデータ容量が大きくなると、その中の一つのセルがデータ化けを起こす確率も当然高くなる。そのため、不揮発性メモリに格納されたデータにデータ化けが起こった際の対策が大変重要となる。
現在、ICカードからのデータ読出し時にICカードの不揮発性メモリに格納されたデータから異常が検出された場合には、カードからのレスポンスの返し方として、国際規格で以下のような規定がなされている。(下記の非特許文献参照。)この国際規格に沿った従来のICカードでは、格納されるデータの一部が破壊されている場合、そのファイル全体を読み出そうとすると、下記のいずれかの応答を行うことになる。
(1)データは一切読み出さず、データ化けを示すエラーステータスだけを返す。
(2)全データを読み出した後、データ化けを起こしているデータが存在していることを示す警告ステータスを返す。
「アイエスオー/アイイーシー7816−4(ISO/IEC 7816-4)」,1995年版,5.3節〜5.4節 特開平5−128318号公報
しかしながら、前記国際規格に沿った従来のICカードでは以下のような問題点がある。
先ず、前記(1)の場合には、データの一部が壊れていても残りのデータは有用であるケースが多いにもかかわらず、データが一切読み出されないために、有用であるデータまでが読み出されないという問題点がある。
また、前記(2)の場合には、読み出した大容量のデータの中でどの部分にデータ化けがあるかを全く特定できないという問題点がある。例えば、ICカードから読み出したデータを端末のディスプレイに表示するような場合には、データは全て表示されるものの、データのどこかに誤りがあって、かつその場所を特定できないという、ユーザに対して不親切な情報の提供の仕方しかできない。また、扱う情報量が多ければ多いほど、そのデメリットは顕著となる。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、ICカードの不揮発性メモリに格納されたデータに、データ化けの起ったデータが含まれている場合であっても、データ化けの起ったデータ部分を特定することができるとともに、端末側で有用なデータをICカード側から端末に送信することのできるICカードを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に記載のICカードは、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、前記誤り検証部により正常と判断されたレコードを構成するデータのみを出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載のICカードは、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、前記誤り検証部により正常と判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、異常と判断されたレコードについては、異常が検出されたことを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載のICカードは、請求項2に記載のICカードにおいて、前記出力制御部が、前記異常と判断されたレコードに対して、異常が検出されたことを示す専用のタグと,データ本体の長さを示す長さ部と,異常の検出されたレコードのタグ情報を含むデータ本体部とからなるデータを出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載のICカードは、請求項2に記載のICカードにおいて、前記出力制御部が、前記異常と判断されたレコードに対して、異常が検出されたことを示す専用のタグと,データ本体の長さを示す長さ部と,異常の検出されたレコードの全情報を含むデータ本体部とからなるデータを出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載のICカードは、請求項4に記載のICカードにおいて、前記出力制御部が、異常の検出されたレコードのタグ部と長さ部とデータ本体部からなるTLV構造のデータを、前記異常が検出されたことを示す専用のタグが付されたデータのデータ本体部として出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項6に記載のICカードは、請求項2から請求項5の何れかに記載のICカードにおいて、前記出力制御部が、前記異常が検出されたことを示す専用のタグとして、レコードに使用されるタグとは異なる、別のクラスのタグを割り当てることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項7に記載のICカードは、請求項2から請求項5の何れかに記載のICカードにおいて、前記出力制御部が、前記異常が検出されたことを示す専用のタグとして、所定の固有値からなるタグを使用することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項8に記載のICカードは、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、前記誤り検証部により正常と判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、異常と判断されたレコードについては、異常と判断されたレコードのデータ本体部を伴わない、タグ部と長さ部とからなるデータを出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項9に記載のICカードは、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、前記誤り検証部による検証により、読み出し要求がなされた全てのレコードのうち、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、前記誤り検証部により異常と判断されたレコードのタグ情報を示すデータを出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項10に記載のICカードは、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、前記誤り検証部による検証により、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、読み出し要求がなされたレコード中に異常なレコードが含まれる旨の情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項11に記載のICカードは、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、前記誤り検証部による検証により、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、前記誤り検証部により異常と判断されたレコードのタグ情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項12に記載のICカードは、複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたレコードの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、前記誤り訂正検証部により誤り訂正無しと判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、誤り訂正有りと判断されたレコードについては、誤り訂正がなされたことを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項13に記載のICカードは、複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたレコードの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、前記誤り訂正検証部による検証により、読み出し要求がなされた全てのレコードのうち、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証部により誤り訂正有りと判断されたレコードのタグ情報を示すデータを出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項14に記載のICカードは、複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのレコードの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、前記誤り訂正検証部による検証により、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、読み出し要求がなされたレコード中に誤り訂正がなされたレコードが含まれる旨の情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項15に記載のICカードは、複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのレコードの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、前記誤り訂正検証部による検証により、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証部により誤り訂正有りと判断されたレコードのタグ情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項16に記載のICカードは、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、前記誤り検証部により正常と判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが正常であることを示す専用のタグを付したデータを出力し、異常と判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項17に記載のICカードは、請求項16に記載のICカードにおいて、前記出力制御部が、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,データ本体の長さを示した長さ部と,該フィールドの全データを含むデータ本体部とからなるデータを出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項18に記載のICカードは、請求項16に記載のICカードにおいて、前記出力制御部が、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,データ本体の長さを示した長さ部と,該フィールドのデータの長さ情報で構成されたデータ本体部とからなるデータを出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項19に記載のICカードは、請求項16に記載のICカードにおいて、前記出力制御部が、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,該フィールドのデータ長を示す情報とからなるデータを出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項20に記載のICカードは、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、前記誤り検証部による検証により、読み出し要求がなされた全てのフィールドのうち、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、前記誤り検証部により異常と判断されたフィールドの位置情報を示すデータを出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項21に記載のICカードは、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、前記誤り検証部による検証により、読み出し要求がなされた全フィールドが正常であると判断された場合には、全フィールドが正常であることを示すデータを出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項22に記載のICカードは、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、前記誤り検証部による検証により、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、読み出し要求がなされたフィールド中に異常なフィールドが含まれる旨の情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項23に記載のICカードは、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、前記誤り検証部による検証により、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、前記誤り検証部により異常と判断されたフィールドの位置情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項24に記載のICカードは、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの書き込みコマンドであると判断した際に、該コマンドとともに送信される所定のデータ長を有するデータの誤り検出符号を計算し、該計算した誤り検出符号を前記所定のデータ長を有するデータの直後に付して書き込みを行う書き込み部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項25に記載のICカードは、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたフィールドの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、前記誤り訂正検証部により誤り訂正無しと判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが誤り訂正のなされていないデータであることを示す専用のタグを付したデータを出力し、誤り訂正有りと判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが誤り訂正のなされたデータであることを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項26に記載のICカードは、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたフィールドの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、前記誤り訂正検証部による検証により、読み出し要求がなされた全てのフィールドのうち、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証部により誤り訂正有りと判断されたフィールドの位置情報を示すデータを出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項27に記載のICカードは、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたフィールドの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、前記誤り訂正検証部による検証により、読み出し要求がなされた全フィールドが誤り訂正無しと判断された場合には、全フィールドが誤り訂正無しであることを示すデータを出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項28に記載のICカードは、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのフィールドの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、前記誤り訂正検証部による検証により、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、読み出し要求がなされたフィールド中に誤り訂正がなされたフィールドが含まれる旨の情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項29に記載のICカードは、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのフィールドの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、前記誤り訂正検証部による検証により、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証部により誤り訂正有りと判断されたフィールドの位置情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項30に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、外部装置に出力するレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、前記誤り検証工程により正常と判断されたレコードを構成するデータのみを出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項31に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、外部装置に出力するレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、前記誤り検証ステップにより正常と判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、異常と判断されたレコードについては、異常が検出されたことを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項32に記載のデータ出力方法は、請求項31に記載のデータ出力方法において、前記出力制御ステップが、前記異常と判断されたレコードに対して、異常が検出されたことを示す専用のタグと,データ本体の長さを示す長さ部と,異常の検出されたレコードのタグ情報を含むデータ本体部とからなるデータを出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項33に記載のデータ出力方法は、請求項31に記載のデータ出力方法において、前記出力制御ステップが、前記異常と判断されたレコードに対して、異常が検出されたことを示す専用のタグと,データ本体の長さを示す長さ部と,異常の検出されたレコードの全情報を含むデータ本体部とからなるデータを出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項34に記載のデータ出力方法は、請求項31に記載のデータ出力方法において、前記出力制御ステップが、異常の検出されたレコードのタグ部と長さ部とデータ本体部からなるTLV構造のデータを、前記異常が検出されたことを示す専用のタグが付されたデータのデータ本体部として出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項35に記載のデータ出力方法は、請求項31から請求項34の何れかに記載のデータ出力方法において、前記出力制御ステップが、前記異常が検出されたことを示す専用のタグとして、レコードに使用されるタグとは異なる、別のクラスのタグを割り当てることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項36に記載のデータ出力方法は、請求項31から請求項34の何れかに記載のデータ出力方法において、前記出力制御ステップが、前記異常が検出されたことを示す専用のタグとして、所定の固有値からなるタグを使用することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項37に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、外部装置に出力するレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、前記誤り検証ステップにより正常と判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、異常と判断されたレコードについては、異常と判断されたレコードのデータ本体部を伴わない、タグ部と長さ部とからなるデータを出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項38に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、外部装置に出力するレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、前記誤り検証ステップによる検証により、読み出し要求がなされた全てのレコードのうち、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、前記誤り検証ステップにより異常と判断されたレコードのタグ情報を示すデータを出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項39に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、前記誤り検証ステップにより、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、読み出し要求がなされたレコード中に異常なレコードが含まれる旨の情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項40に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、前記誤り検証ステップにより、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、前記誤り検証ステップにより異常と判断されたレコードのタグ情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項41に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、外部装置に出力するレコードの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、前記誤り訂正検証ステップにより誤り訂正無しと判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、誤り訂正有りと判断されたレコードについては、誤り訂正がなされたことを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項42に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、外部装置に出力するレコードの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、前記誤り訂正検証ステップによる検証により、読み出し要求がなされた全てのレコードのうち、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証ステップにより誤り訂正有りと判断されたレコードのタグ情報を示すデータを出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項43に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのレコードの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、前記誤り訂正検証ステップにより、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、読み出し要求がなされたレコード中に誤り訂正がなされたレコードが含まれる旨の情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項44に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのレコードの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、前記誤り訂正検証ステップにより、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証ステップにより誤り訂正有りと判断されたレコードのタグ情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項45に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、外部装置に出力するフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、前記誤り検証ステップにより正常と判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが正常であることを示す専用のタグを付したデータを出力し、異常と判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項46に記載のデータ出力方法は、請求項45に記載のデータ出力方法において、前記出力制御ステップが、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,データ本体の長さを示した長さ部と,該フィールドの全データを含むデータ本体部とからなるデータを出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項47に記載のデータ出力方法は、請求項45に記載のデータ出力方法において、前記出力制御ステップが、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,データ本体の長さを示した長さ部と,該フィールドのデータの長さ情報で構成されたデータ本体部とからなるデータを出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項48に記載のデータ出力方法は、請求項45に記載のデータ出力方法において、前記出力制御ステップが、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,該フィールドのデータ長を示す情報とからなるデータを出力することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項49に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、外部装置に出力するフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、前記誤り検証ステップによる検証により、読み出し要求がなされた全てのフィールドのうち、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、前記誤り検証ステップにより異常と判断されたフィールドの位置情報を示すデータを出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項50に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、外部装置に出力するフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、前記誤り検証ステップによる検証により、読み出し要求がなされた全フィールドが正常であると判断された場合には、全フィールドが正常であることを示すデータを出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項51に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、前記誤り検証ステップにより、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、読み出し要求がなされたフィールド中に異常なフィールドが含まれる旨の情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項52に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、前記誤り検証ステップにより、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、前記誤り検証ステップにより異常と判断されたフィールドの位置情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項53に記載のデータ格納方法は、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイル形式でデータを格納するデータ格納方法において、外部装置から送信される、所定のデータ長を有するデータを受信する受信ステップと、前記受信ステップで受信した所定のデータ長を有するデータの誤り検出符号を計算し、該計算した誤り検出符号を前記所定のデータ長を有するデータの直後に付して書き込みを行う書き込みステップを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項54に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、外部装置に出力するフィールドの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、前記誤り訂正検証ステップにより誤り訂正無しと判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが誤り訂正のなされていないデータであることを示す専用のタグを付したデータを出力し、誤り訂正有りと判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが誤り訂正のなされたデータであることを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項55に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、外部装置に出力するフィールドの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、前記誤り訂正検証ステップによる検証により、読み出し要求がなされた全てのフィールドのうち、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証ステップにより誤り訂正有りと判断されたフィールドの位置情報を示すデータを出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項56に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、外部装置に出力するフィールドの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、前記誤り訂正検証ステップによる検証により、読み出し要求がなされた全フィールドが誤り訂正無しと判断された場合には、全フィールドが誤り訂正無しであることを示すデータを出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項57に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのフィールドの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、前記誤り訂正検証ステップにより、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、読み出し要求がなされたフィールド中に誤り訂正がなされたフィールドが含まれる旨の情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項58に記載のデータ出力方法は、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのフィールドの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、前記誤り訂正検証ステップにより、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証ステップにより誤り訂正有りと判断されたフィールドの位置情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含むことを特徴とするものである。
本発明の請求項1又は請求項30に記載の発明によれば、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、外部装置に出力するレコードの誤り検出符号を検証し、誤り検証により正常と判断されたレコードを構成するデータのみを出力するようにしたので、ICカードに格納されているレコードの一部に異常があったとしても、端末は異常のないレコードを読み出すことができるため、これらを有効に活用することができる。また、ICカードに格納される全てのレコードの種類を端末側のアプリケーションが知っていれば、返されなかったレコードには異常が検出されたということがわかるという効果が得られる。
また、本発明の請求項2又は請求項31に記載の発明によれば、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、外部装置に出力するレコードの誤り検出符号を検証して、誤り検証により正常と判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、異常と判断されたレコードについては、異常が検出されたことを示す専用のタグを付したデータを出力するようにしたので、ICカードに格納される全てのレコードの種類を端末側のアプリケーションが知っている必要性がなくなるため、個々のICカードが有するレコードの種類はカード毎に異なっていてもよく、柔軟性に富んだ運用が可能となるという効果が得られる。
また、本発明の請求項3又は請求項32に記載の発明によれば、データを出力する際に、前記異常と判断されたレコードに対して、異常が検出されたことを示す専用のタグと,データ本体の長さを示す長さ部と,異常の検出されたレコードのタグ情報を含むデータ本体部とからなるデータを出力するようにしたので、個々のICカードが有するレコードの種類がカード毎に異なっている場合であっても、端末側でどのレコードに異常が発生したかを知ることができるため、より柔軟性に富んだ運用が可能となるという効果が得られる。
また、本発明の請求項4又は請求項33に記載の発明によれば、データを出力する際に、前記異常と判断されたレコードに対して、異常が検出されたことを示す専用のタグと,データ本体の長さを示す長さ部と,異常の検出されたレコードの全情報を含むデータ本体部とからなるデータを出力するようにしたので、端末は異常が検出されたレコードについても読み出すことができ、よりユーザのニーズに応じたサービスの提供が可能になる。
また、本発明の請求項5又は請求項34に記載の発明によれば、データを出力する際に、異常の検出されたレコードのタグ部と長さ部とデータ本体部からなるTLV構造のデータを、前記異常が検出されたことを示す専用のタグが付されたデータのデータ本体部として出力するようにしたので、端末は、異常が検出されたレコードについても読み出すことができ、よりユーザのニーズに応じたサービスの提供が可能になる。
また、本発明の請求項6又は請求項35に記載の発明によれば、データを出力する際に、前記異常が検出されたことを示す専用のタグとして、レコードに使用されるタグとは異なる、別のクラスのタグを割り当てるようにしたので、レコードのタグとして使用できる範囲を広く取ることができるという効果が得られる。
また、本発明の請求項7又は請求項36に記載の発明によれば、データを出力する際に、前記異常が検出されたことを示す専用のタグとして、所定の固有値からなるタグを使用するようにしたので、レコードのタグとして使用できる範囲を広く取ることができるという効果が得られる。
また、本発明の請求項8又は請求項37に記載の発明によれば、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、外部装置に出力するレコードの誤り検出符号を検証して、誤り検証により正常と判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、異常と判断されたレコードについては、異常と判断されたレコードのデータ本体部を伴わない、タグ部と長さ部とからなるデータを出力するようにしたので、予め端末との間で、データ本体部を伴わない、タグ部と長さ部のみからなるデータが送信された場合には、当該データに対応するレコードに異常が発生したことを意味するとするルールさえ決めておけば、端末側で、異常が発生したレコードを特定することが可能になるとともに、異常を検出したことを示す専用のタグも用いる必要もなくなるため、レコードに使用できるタグの値に制限を設ける必要性がなくなるという効果が得られる。
また、本発明の請求項9又は請求項38に記載の発明によれば、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、外部装置に出力するレコードの誤り検出符号を検証し、読み出し要求がなされた全てのレコードのうち、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、異常と判断されたレコードのタグ情報を示すデータを出力するようにしたので、異常なレコードの位置を一括して端末に知らせることができ、伝送効率を上げることが可能になるという効果が得られる。
また、本発明の請求項10又は請求項39に記載の発明によれば、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのレコードの誤り検出符号を検証し、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、読み出し要求がなされたレコード中に異常なレコードが含まれる旨の情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力するようにしたので、端末側は異常が検出されたレコードの有無をレスポンスの先頭で知ることでき、かかる情報に応じて予め端末側の処理を分岐する等、柔軟なサービスの提供が可能となるという効果が得られる。
また、本発明の請求項11又は請求項40に記載の発明によれば、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのレコードの誤り検出符号を検証し、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、前記誤り検証部により異常と判断されたレコードのタグ情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力するようにしたので、端末側は異常が検出されたレコードの有無をレスポンスの先頭で知ることできるとともに、異常が発生しているレコードを特定することができ、より柔軟なサービスの提供が可能となるという効果が得られる。
また、本発明の請求項12又は請求項41に記載の発明によれば、複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、外部装置に出力するレコードの誤り訂正の有無を検証し、誤り訂正無しと判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、誤り訂正有りと判断されたレコードについては、誤り訂正がなされたことを示す専用のタグを付したデータを出力するようにしたので、読み出したレコードが誤り訂正のなされたデータか否かを端末側で知ることができ、より柔軟性に富んだ運用が可能となるという効果が得られる。
また、本発明の請求項13又は請求項42に記載の発明によれば、複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、外部装置に出力するレコードの誤り訂正の有無を検証し、読み出し要求がなされた全てのレコードのうち、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、誤り訂正有りと判断されたレコードのタグ情報を示すデータを出力するようにしたので、誤り訂正がなされたレコードの位置を一括して端末に知らせることができ、伝送効率を上げることが可能になるという効果が得られる。
また、本発明の請求項14又は請求項43に記載の発明によれば、複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのレコードの、誤り訂正の有無を検証し、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、読み出し要求がなされたレコード中に誤り訂正がなされたレコードが含まれる旨の情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力するようにしたので、端末側は誤り訂正がなされたレコードの有無をレスポンスの先頭で知ることでき、かかる情報に応じて予め端末側の処理を分岐する等、柔軟なサービスの提供が可能となるという効果が得られる。
また、本発明の請求項15又は請求項44に記載の発明によれば、複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのレコードの、誤り訂正の有無を検証し、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証ステップにより誤り訂正有りと判断されたレコードのタグ情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力するようにしたので、端末側は誤り訂正がなされたレコードの有無をレスポンスの先頭で知ることできるとともに、誤り訂正がなされたレコードを特定することができ、より柔軟なサービスの提供が可能となるという効果が得られる。
また、本発明の請求項16又は請求項45に記載の発明によれば、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、外部装置に出力するフィールドの誤り検出符号を検証して、誤り検証により正常と判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが正常であることを示す専用のタグを付したデータを出力し、異常と判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグを付したデータを出力するようにしたので、端末はTLV構造を持たない透過型ファイルに対しても、正常なフィールドと異常が検出されたフィールドとを識別することができるという効果が得られる。
また、本発明の請求項17又は請求項46に記載の発明によれば、データを出力する際に、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,データ本体の長さを示した長さ部と,該フィールドの全データを含むデータ本体部とからなるデータを出力するようにしたので、端末はTLV構造を持たない透過型ファイルに対しても、正常なフィールドと異常が検出されたフィールドとを識別しながらファイルの全データを読み出すことができるという効果が得られる。
また、本発明の請求項18又は請求項47に記載の発明によれば、データを出力する際に、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,データ本体の長さを示した長さ部と,該フィールドのデータの長さ情報で構成されたデータ本体部とからなるデータを出力するようにしたので、異常が検出されたデータを読み出さずに、データの伝送効率を良くすることができるという効果が得られる。
また、本発明の請求項19又は請求項48に記載の発明によれば、データを出力する際に、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,該フィールドのデータ長を示す情報とからなるデータを出力するようにしたので、フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグで始まる場合、長さ部はデータ本体部の長さを示すものでなく、異常が検出されたフィールドのデータ長を示すものであるというルールさえ決めておけば、異常が検出されたデータを読み出さずに、データの伝送効率を良くすることができるという効果が得られる。
また、本発明の請求項20又は請求項49に記載の発明によれば、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、外部装置に出力するフィールドの誤り検出符号を検証し、読み出し要求がなされた全てのフィールドのうち、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、異常と判断されたフィールドの位置情報を示すデータを出力するようにしたので、異常なフィールドの位置を一括して端末に知らせることができ、伝送効率を上げることが可能になるという効果が得られる。
また、本発明の請求項21又は請求項50に記載の発明によれば、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、外部装置に出力するフィールドの誤り検出符号を検証し、読み出し要求がなされた全フィールドが正常であると判断された場合には、全フィールドが正常であることを示すデータを出力するようにしたので、全てのフィールドデータが正常であることを一括して端末に知らせることができ、伝送効率を上げることが可能になるという効果が得られる。
また、本発明の請求項22又は請求項51に記載の発明によれば、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのフィールドの誤り検出符号を検証し、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、読み出し要求がなされたフィールド中に異常なフィールドが含まれる旨の情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力するようにしたので、端末側は異常が検出されたフィールドの有無をレスポンスの先頭で知ることでき、かかる情報に応じて予め端末側の処理を分岐する等、柔軟なサービスの提供が可能となるという効果が得られる。
また、本発明の請求項23又は請求項52に記載の発明によれば、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのフィールドの誤り検出符号を検証し、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、異常と判断されたフィールドの位置情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力するようにしたので、端末側は異常が検出されたフィールドの有無をレスポンスの先頭で知ることできるとともに、異常が検出されたフィールドを特定することができ、より柔軟なサービスの提供が可能となるという効果が得られる。
また、本発明の請求項24又は請求項53に記載の発明によれば、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、外部装置から送信される、所定のデータ長を有するデータを受信し、該受信した所定のデータ長を有するデータの誤り検出符号を計算し、該計算した誤り検出符号を前記所定のデータ長を有するデータの直後に付して、メモリに書き込むようにしたので、データを書き込む単位で誤り検出符号が付加されるため、誤り検出対象のフィールド長を可変にすることができる。このため、データの重要度に応じて発生した異常を検出することができる範囲を絞り込むことが可能となる効果が得られる。
また、本発明の請求項25又は請求項54に記載の発明によれば、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、外部装置に出力するフィールドの誤り訂正の有無を検証し、誤り訂正無しと判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが誤り訂正のなされていないデータであることを示す専用のタグを付したデータを出力し、誤り訂正有りと判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが誤り訂正のなされたデータであることを示す専用のタグを付したデータを出力するようにしたので、端末はTLV構造を持たない透過型ファイルに対しても、誤り訂正がなされたフィールドか否かを識別しながらファイルの全データを読み出すことができるという効果が得られる。
また、本発明の請求項26又は請求項55に記載の発明によれば、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、外部装置に出力するフィールドの誤り訂正の有無を検証し、読み出し要求がなされた全てのフィールドのうち、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、誤り訂正有りと判断されたフィールドの位置情報を示すデータを出力するようにしたので、誤り訂正がなされたフィールドの位置を一括して端末に知らせることができ、伝送効率を上げることが可能になるという効果が得られる。
また、本発明の請求項27又は請求項56に記載の発明によれば、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、外部装置に出力するフィールドの誤り訂正の有無を検証し、読み出し要求がなされた全フィールドが誤り訂正無しと判断された場合には、全フィールドが誤り訂正無しであることを示すデータを出力するようにしたので、全てのフィールドデータが誤り訂正無しであることを一括して端末に知らせることができ、伝送効率を上げることが可能になるという効果が得られる。
また、本発明の請求項28又は請求項57に記載の発明によれば、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのフィールドの、誤り訂正の有無を検証し、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、読み出し要求がなされたフィールド中に誤り訂正がなされたフィールドが含まれる旨の情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力するようにしたので、端末側は誤り訂正がなされたフィールドの有無をレスポンスの先頭で知ることでき、かかる情報に応じて予め端末側の処理を分岐する等、柔軟なサービスの提供が可能となるという効果が得られる。
また、本発明の請求項29又は請求項58に記載の発明によれば、複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードにおいて、レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのフィールドの、誤り訂正の有無を検証し、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、誤り訂正有りと判断されたフィールドの位置情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力するようにしたので、端末側は誤り訂正がなされたフィールドの有無をレスポンスの先頭で知ることできるとともに、誤り訂正がなされたフィールドを特定することができ、より柔軟なサービスの提供が可能となるという効果が得られる。
以上のように、本発明によれば、レコード型構造あるいは透過型構造のファイルにおいて、ファイルの一部に異常を検出した場合にも、端末は異常のないレコード(またはフィールド)を読み出すことができるため、これらを有効に活用することができる。また、伝送効率を優先する場合は、異常が検出されたレコード(またはフィールド)を読み出さない方法を採用し、逆に異常が検出されたレコード(またはフィールド)を有効利用したい場合は、異常が検出されたことを明示しながらそのレコード(またはフィールド)を読み出す方法を採用すればよい。また、異常が検出されたレコード(またはフィールド)と、正常なレコード(またはフィールド)とを識別することができるため、例えば読み出したデータを表示する場合などでも、異常が検出されたフィールドを色付きにして使用者に知らせるなど、有用な使い道が可能となる。
また、本発明は、誤り訂正符号による誤り訂正を行う場合であっても同様に適用可能であり、端末側はICカードからのレスポンスにより誤り訂正の有無を知ることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、本発明の形態1から4では、ICカードに搭載された不揮発性メモリに、レコード構造のデータが格納されているものとし、本実施の形態5から8では、ICカードに搭載された不揮発性メモリに、透過型ファイルのデータが格納されているものとする。
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1によるICカードについて説明する。
本発明の実施の形態1では、ICカードに格納されているレコードの一部に異常がある場合でも、端末に対して異常のないレコードを送信することができるICカードについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1によるICカードの構造を説明するためのブロック図である。
図1において、本発明にかかるICカード1は、コマンド判断部11と、誤り検証部12と、メモリ13と、出力制御部14とからなる。
コマンド判断部11は、端末2からのコマンドの種類を判別するものであり、コマンドの内容が、レコードの読み出しコマンドである場合には、読み出し要求がなされたレコードの情報を誤り検証部12及び出力制御部14に通知する。
誤り検証部12は、メモリ13にアクセスすることにより、読み出し要求がなされたレコードにそれぞれ付された誤り検出符号(BCC)を検証し、検証結果を出力制御部14に出力する。なお、ここで誤り検証部12が行う誤り検出は、誤り訂正符号による誤り検出を含むものである。
メモリ13は、不揮発性のメモリであり、ここでは、複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されているものとする。
出力制御部14は、コマンド判断部11から出力される読み出し要求がなされたレコード情報と、誤り検証部12から出力される読み出し要求がなされたレコードの誤り検証結果に基づいて、正常と判断されたレコードを構成するデータのみをメモリ13から端末2に出力するものである。
次に、メモリ13に格納されているデータの構造について図2を用いて説明する。
図2は、本実施の形態1によるICカード1が有するメモリ13に格納されたデータの構造を示す構造図である。ここでは、レコード構造型ファイル20をTa,La,Vaと、Tb,Lb,Vbと、Tc,Lc,Vcと、Td,Ld,Vdの、4つのレコードで構成している。なお、実際には一つのファイルのレコード数は4つより多くなることが多いが、ここでは説明を簡単にするためレコード数を4レコードとしている。
図2に示すように、一つのレコードは1バイトのタグ部(Tag)21と、1又は3バイトの長さ部(Length)22と、データ本体部(Value)23とから構成される。(以降、この構造をそれぞれの頭文字をとって「TLV構造」と呼ぶ。)
タグ部(T)21は、レコードの種類を示すレコード識別子である。長さ部(L)22は、データ本体部(V)23の長さを示している。データ本体部(V)23は、実データが格納されている領域である。また、各レコードはそれぞれデータ誤り検出符号(BCC)14を有する。BCC14は、例えば、タグ部11からデータ本体部13の最終バイトまでの排他的論理和である。
次に、本発明の実施の形態1によるICカードの動作について図3から図5を用いて説明する。
図3は、本発明の実施の形態1によるICカードにレコードの読出しコマンドがなされた際の処理を説明するためのフローチャートである。
図3において、ICカード1のコマンド判断部11は、端末2からコマンドを受信すると(ステップS101)、該コマンドが、ICカード1が有するメモリ13に格納されたレコードの読出しコマンドであるか否かを判断する(ステップ102)。この時、受信したコマンドがレコードの読出しコマンドであると判断した場合には、コマンド判断部11は、読み出し要求がなされたレコードの情報を誤り検証部12及び出力制御部14に通知して、ステップS103に行く。一方で、受信したコマンドがレコードの読出しコマンドでないと判断した場合には、本フローチャートの処理を終了する。
次に、受信したコマンドがフィールドの読出しコマンドである場合、誤り検証部12は、読出し要求がなされたレコードのBCCを検証することにより、読出し要求がなされたレコードにデータ化け等の異常が発生していないかを判断する(ステップS103、104)。判断の結果、検証を行ったレコードに異常が発生していない場合には、ステップS106に行く。一方で、検証を行ったレコードに異常が発生している場合には、出力制御部14が、異常と判断されたレコードを廃棄等することにより、異常と判断されたレコードを端末に対して送信しないようにする処理を行い(ステップS105)、ステップS114に行く。
次に、ICカードから端末に一度に送信できるデータの長さは規格で決められていることから、ステップS106では、出力制御部14が、ステップS103、S104で検証を行ったレコードを構成するデータを一度に送信することができるか否かの判断を行う(ステップS106)。判断の結果、検証を行ったレコードの全データを一度に送信できる場合には、出力制御部14は、当該レコードを構成する全データを送信バッファにセットし(ステップS107)、ステップS112に行く。なお、BCCはICカード内部でのみ使用されるデータであり、端末に送る必要がないため、送信バッファにはセットされない。
一方で、全データを一度に送信できない場合には、出力制御部14は、検証を行ったレコードの送信可能な一部のデータを送信バッファにセットした後(ステップS108)、送信バッファにセットされたデータを端末に対して送信する(ステップS109)。そして、端末から継続要求が送信されるのを待って(ステップS110)、検証を行ったレコードの残りのデータを送信バッファにセットし(ステップS111)、ステップS112に行く。
次に、ステップS112では、出力制御部14が、送信バッファにセットされたデータのデータ量とICカードから端末に一度に送信できるデータ量とが等しいか否かの判断を行う(ステップS112)。判断の結果、送信バッファにセットされたデータのデータ量が、一度に送信できるデータ量と等しくなっている場合には、出力制御部14は、送信バッファにセットされているデータを端末に対して送信する(ステップS113)。
最後に、出力判断部14は、読出し要求がなされた全レコードの処理が終了したか否かを判断する(ステップS114)。そして、読出し要求がなされた全レコードの処理が終了していない場合には、読出し要求がなされた全レコードの処理が終了するまでステップS103からステップS113までの処理を繰り返す。一方で、読出し要求がなされた全レコードの処理が終了している場合には、本フローチャートの処理を終了する。
次に、図4、図5を用いて本発明の実施の形態1によるICカードの動作をさらに具体的に説明する。なお、以下の説明では、ICカード1が有するメモリ13に図2に示すような4つのレコード(以降、上から第1、第2、第3、第4のレコードと称する)が格納されており、読み出しコマンドとして当該全レコードの読み出し要求がなされたものとする。また、図中の、“||”は前後の二つのデータの連結を意味する。
図4は、全レコードが正常である場合に本発明の実施の形態1によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図である。
図4に示すように、全レコードが正常である場合には、ICカードは、全レコードの読出しコマンドに対し、第1のレコードから第4のレコードまでの全データを、ICカードから端末に対して一度に送信できるデータ量毎に順次送信する。
一方で、図5は、第3のレコードに異常が発生している場合の本発明の実施の形態1によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図である。
図5では、第3のレコードに異常が発生しているため、第3のレコードを構成するデータであるTc,Lc,Vcが端末には送信されず、正常なレコードである第1、第2、第4のレコードを構成するデータのみが端末に送信されることとなる。
以上のように、本発明の実施の形態1によるICカードによれば、出力制御部14が、誤り検証部12によって正常と判断されたレコードを構成するデータのみを出力するようにしたことにより、ICカードに格納されているレコードの一部に異常があったとしても、端末は異常のないレコードを受信することができるため、読み出されたデータを有効に活用することができる。
また、この本発明の実施の形態1によるICカードは、特にICカードに記録されているレコードの種類(タグの値)を端末側のアプリケーションが全て知っている場合に有効である。すなわち、予め端末とICカード間で、「全レコード読出しコマンドに対してICカードから返されないレコードがあれば、そのレコードは異常が発生していることを意味する」というルールさえ決めておけば、端末側のアプリケーションは、ICカードから返される全レコードのタグを見て、第3のレコードが存在しないことを知ることができ、このレコードに異常が発生していることが判るからである。このように、本発明の実施の形態1によるICカードは、ICカードに記録されているレコードのタグの値を端末側のアプリケーションが全て知っているようなクローズドなシステムの場合に有効な方法であるといえる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2によるICカードについて説明する。
本発明の実施の形態2では、正常なレコードのデータとともに、異常が発生しているレコードを特定して送信するICカードについて説明する。
前述した実施の形態1によるICカードは、ICカードに記録されているレコードの種類(タグの値)を端末側のアプリケーションが全て知っている場合に特に有効である。しかし、ICカードに記録されているレコードの種類(タグの値)を端末側のアプリケーションが知らない場合には、送信されていないレコードの存在を端末側が知ることができない。
そこで、本発明の実施の形態2によるICカードでは、図1で示す出力制御部14が、図3のステップS105の処理において、誤り検証部12によって異常と判断されたレコードを送信しないとするのではなく、誤り検証部12よって異常と判断されたレコードに替えて異常が検出されたことを示す専用のタグを付したデータを送信するようした。
以下に、この本発明の実施の形態2によるICカードについて図6を用いて詳細を説明する。なお、以下の説明では、ICカード1が有するメモリ13に図2に示すような4つのレコード(以降、上から第1、第2、第3、第4のレコードと称する)が格納されており、読み出しコマンドとして当該全レコードの読み出し要求がなされたものとする。
図6は、第3のレコードに異常が発生している場合の本発明の実施の形態2によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図である。なお、図中の、“||”は前後の二つのデータの連結を意味する。
図6に示すように、本発明の実施の形態2によるICカードでは、出力制御部14が、正常なレコードを構成するデータである「Vbの残り」の後に、異常が発生している第3のレコードに対してTerr||Lerr||Tcを送信する。
Terrは異常が検出されたことを明示する専用のタグである。Tcはデータ本体部であり、異常が検出されたレコードのタグの値であるTcがセットされる。また、このTcは1バイトの情報なので、長さ部Lerrには1という値がセットされる。
これにより、専用のタグTerrが付されたデータ本体部の情報Tcにより、端末側で、異常が発生しているレコードを特定することができる。
なお、ここで、Terrは専用のタグであり、Ta、Tb、Tc、Td等のレコードの通常のタグの値と重ならないように設定する必要がある。そこで、先ず、レコードのタグ及びTerrとして、それぞれ別の用途を示すクラスを割り当てる方法がある。具体的には、例えばレコードのタグ値にはISO/IEC8825で規定されるアプリケーションクラス(タグの値のb8=0、b7=1)を割り当て、Terrにはコンテキストクラス(タグの値のb8=1、b7=0)を割り当てる。このようにクラス分けする方法は、特に、Terrのような特別な意味を持つタグが他にも存在するような場合に適している。
また、他の方法として、Terrとして予め定められた固有の値である固定値(例えばFFh)を割り当て、レコードのタグとして固定値以外の値を使用可能とする方法がある。この方法によれば、レコードのタグとして使用できる範囲を広く取ることができるという効果が得られる。
以上のように、本発明の実施の形態2によるICカードによれば、出力制御部14が、誤り検証部12によって正常と判断されたレコードについては該レコードを構成するデータを送信し、異常と判断されたレコードについては異常が検出されたことを示す専用のタグを付したデータを送信するようにしたことにより、異常が検出されたことを示す専用のタグTerrによって異常が検出されたことを明示することができるため、端末側で、レコード自体が存在しない場合とレコードに異常が発生している場合とを判別することができるという効果が得られる。また、これにより、個々のICカードが有するレコードがカード毎に異なっている場合であっても端末側でどのレコードに異常が発生したかを知ることができるため、より柔軟性に富んだ運用が可能となる効果が得られる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3によるICカードについて説明する。
本発明の実施の形態3では、正常なレコードのデータとともに、異常が発生しているレコードのデータ本体を、異常であることを示す専用のタグを付して送信するICカードについて説明する。
前述した実施の形態2によるICカードでは、異常が検出されたレコードのデータ本体は返されない。これは伝送量上は効率的ではあるが、たとえデータ化け等の異常が発生していたとしてもレコードのデータが有用である場合もある。例えば、ユーザがそれらの情報に厳密な正確さを要求していない場合、「異常が検出された」との警告表示があれば、ユーザはそれを承知でその情報を扱うことができ、ユーザの目的は達せられる可能性は高い。
そこで、本発明の実施の形態3によるICカードでは、図1で示す出力制御部14が、図3のステップS105の処理において、誤り検証部12によって異常と判断されたレコードを送信しないとするのではなく、誤り検証部12よって異常と判断されたレコードのタグ部、長さ部、データ本体部からなるTLV構造のデータを、異常が検出されたことを示す専用のタグが付されたデータのデータ本体部として送信するようした。
以下に、この本発明の実施の形態3によるICカードについて図7を用いて詳細を説明する。なお、以下の説明では、ICカード1が有するメモリ13に図2に示すような4つのレコード(以降、上から第1、第2、第3、第4のレコードと称する)が格納されており、読み出しコマンドとして当該全レコードの読み出し要求がなされたものとする。
図7は、第3のレコードに異常が発生している場合の本発明の実施の形態3によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図である。なお、図中の、“||”は前後の二つのデータの連結を意味する。
図7に示すように、本発明の実施の形態3によるICカードでは、出力制御部14が、正常なレコードを構成するデータである「Vbの残り」の後に、Terr||Lerr||Tc||Lc||Vcというデータを送信するようにする。
Vcはデータ化け等の異常なデータを含んだ第3のレコードのデータ本体であり、Lcはその長さを示す。また、LerrはTc||Lc||Vcというデータオブジェクトの長さを示す。
これにより、異常が検出された第3のレコードに対して送信される、Terr||Lerr||Tc||Lc||Vcは、第3のレコードを構成するTc||Lc||VcからなるTLVが入れ子構造となった構造型TLVを成す。
以上のように、本発明の実施の形態3によるICカードによれば、出力制御部14が、誤り検証部12によって正常と判断されたレコードについては該レコードを構成するデータを出力し、異常と判断されたレコードについては異常が検出されたことを示す専用のタグと,データ本体の長さを示す長さ部と,異常の検出されたレコードの全情報を含むデータ本体部とからなるデータを送信するようにしたことにより、前記実施の形態2によるICカードで得られる効果に加え、異常が検出されたレコードのデータ本体を端末に返すことができ、よりユーザニーズに応じたサービスの提供が可能となる。
なお、本発明の実施の形態3によるICカードでは、端末に対する異常が検出されたレコードの送信方法として前述したような構造型TLVを用いるものについて説明したが、出力制御部14から送信されるデータとしては、少なくとも、異常であることを示す専用のタグと異常が検出されたレコードのデータ本体とが含まれるデータであれば良く、例えば、Terr||Lerr||Tc||Vcというように冗長なLcを省略した形のデータを送信するようにしても良い。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4によるICカードについて説明する。
本発明の実施の形態4では、異常が検出されたことを示す専用のタグを使用することなく、端末に対して異常が検出されたことを明示することのできるICカードについて説明する。
本発明の実施の形態4によるICカードは、図1で示す出力制御部14が、図3のステップS105の処理において、誤り検証部12によって異常と判断されたレコードを送信しないとするのではなく、誤り検証部12よって異常と判断されたレコードのデータ本体部を伴わない、タグ部と長さ部とからなるデータを送信するようしたものである。
以下に、この本発明の実施の形態4によるICカードについて図8を用いて詳細を説明する。なお、以下の説明では、ICカード1が有するメモリ13に図2に示すような4つのレコード(以降、上から第1、第2、第3、第4のレコードと称する)が格納されており、読み出しコマンドとして当該全レコードの読み出し要求がなされたものとする。
図8は、第3のレコードに異常が発生している場合の本発明の実施の形態4によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図である。なお、図中の、“||”は前後の二つのデータの連結を意味する。
図8に示すように、本発明の実施の形態4によるICカードでは、出力制御部14が、正常なレコードを構成するデータである「Vbの残り」の後に、Tc||Lcを送信するようにする。
Tcは異常が検出されたレコードのタグの値である。また、Lcは長さ部であり、ここでは、データの本体部を伴わないため、Lcには0という値がセットされる。
この際、予め端末とICカード間で、データの本体を伴わないタグ部と長さ部のみからなるデータが送信されてきた場合には当該データに対するレコードに異常が発生していることを示すというルールさえ決めておけば、端末側で、レコード自体が存在しない場合とレコードに異常が発生している場合とを判別することが可能となる。
以上のように、本発明の実施の形態4によるICカードによれば、出力制御部14が、誤り検証部12によって正常と判断されたレコードについては該レコードを構成するデータを出力し、異常と判断されたレコードについては異常と判断されたレコードのデータ本体部を伴わない、タグ部と長さ部とからなるデータを送信するようにしたことにより、異常が検出されたことを示す専用のタグを使用することなく、端末で、レコード自体が存在しない場合とレコードに異常が発生している場合とを判別することができるという効果が得られる。また、これにより、個々のICカードが有するレコードがカード毎に異なっている場合であっても端末側でどのレコードに異常が発生したかを知ることができるため、より柔軟性に富んだ運用が可能となる効果が得られる。
(実施の形態5)
以下に、本発明の実施の形態5によるICカードについて説明する。
本発明の実施の形態5では、TLV構造を持たない透過型ファイルに対しても、正常なフィールドと異常が発生しているフィールドとを識別しながら端末から要求されたデータの読み出しを行うことができるICカードについて説明する。
図9は、本発明の実施の形態5によるICカードの構造を説明するためのブロック図である。
図9において、本発明にかかるICカード3は、コマンド判断部31と、誤り検証部32と、メモリ33と、出力制御部34とからなる。
コマンド判断部31は、端末2からのコマンドの種類を判別するものであり、コマンドの内容が、フィールドの読み出しコマンドである場合には、読み出し要求がなされたフィールドの情報を誤り検証部32及び出力制御部34に通知する。
誤り検証部32は、メモリ33にアクセスすることにより、読み出し要求がなされたフィールドにそれぞれ付された誤り検出符号(BCC)を検証し、検証結果を出力制御部34に出力する。
メモリ33は、不揮発性のメモリであり、ここでは、複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されているものとする。
出力制御部34は、コマンド判断部31から出力される読み出し要求がなされたフィールド情報と、誤り検証部32から出力される読み出し要求がなされたフィールドの誤り検証結果に基づいて、正常と判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが正常であることを示す専用のタグを付したデータを出力し、異常と判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグを付したデータを出力するものである。なお、ここで使用するフィールドのデータの正常或いは異常を示す専用のタグの値は、フィールド番号に依存させる必要はない。
次に、メモリ33に格納されているデータの構造について図10を用いて説明する。
図10は本実施の形態5によるICカード3が有するメモリ33に格納されたデータの構造を示す構造図である。図10に示すように透過型ファイル40とは、TLV構造をとらずに、データ本体部41とBCC部42のみからなる構造であり、ここでは、透過型ファイル40が4つのフィールドで構成されている例を示している。実際には一つのファイルのフィールド数が4つより多くなることが多いが、ここでは説明を簡単にするためフィールド数を4フィールドとしている。
なお、フィールドとは、BCC42が付加される単位であり、図10の各データ本体部41を意味し、各フィールドのデータ量は、ファイルごとに固定値である(例えば256バイト)。また、各フィールドはそれぞれデータ誤り検出符号(BCC)42を有する。なお、BCC42は、例えば、データ本体部41であるフィールドの最終バイトまでの排他的論理和である。
次に、本発明の実施の形態5によるICカードの動作について図11、図12を用いて説明する。
図11は、本発明の実施の形態5によるICカードにフィールドの読出しコマンドがなされた際の処理を説明するためのフローチャートである。
図11において、ICカード3のコマンド判断部31は、端末2からコマンドを受信すると(ステップS201)、該コマンドが、ICカード3が有するメモリ33に格納されたフィールドの読出しコマンドであるか否かを判断する(ステップ202)。この時、受信したコマンドがフィールドの読出しコマンドであると判断した場合には、コマンド判断部31は、読み出し要求がなされたフィールドの情報を誤り検証部32及び出力制御部34に通知して、ステップS203に行く。一方で、受信したコマンドがフィールドの読出しコマンドでないと判断した場合には、本フローチャートの処理を終了する。
次に、受信したコマンドがフィールドの読出しコマンドである場合、誤り検証部32は、読出し要求がなされたフィールドのBCCを検証することにより、読出し要求がなされたフィールドにデータ化け等の異常が発生していないかを判断する(ステップS203、204)。判断の結果、検証を行ったフィールドに異常が発生していない場合には、出力制御部34が、当該フィールドのデータの前に、該フィールドのデータが正常であることを示す専用のタグTokと、データ本体部の長さを示す長さ部Lを付し(ステップS205)、ステップS207に行く。一方で、検証を行ったフィールドに異常が発生している場合には、出力制御部34が、当該フィールドのデータの前に、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグTngと、データ本体部の長さを示す長さ部Lを付し(ステップS206)、ステップS207に行く。なお、BCCはICカード内部でのみ使用されるデータであり、端末に送る必要がないため、送信バッファにはセットされない。また、各フィールドのデータ量は前述のように固定値であるため、端末側が各フィールドのデータ量を知っているという前提であれば前記長さ部Lを必要としない場合もあるが、本実施例では伝送上のフォーマットとしてTLVを採用することとし、各フィールドのデータ量が固定値でも長さ部Lを付加することとする。
次に、ICカードから端末に一度に送信できるデータの長さは規格で決められていることから、ステップS207では、出力制御部34が、ステップS205、S206でタグ部と長さ部とが付加されたフィールドの全データを一度に送信することができるか否かの判断を行う(ステップS207)。判断の結果、タグ部と長さ部とが付加されたフィールドの全データを一度に送信できる場合には、該全データを送信バッファにセットし(ステップS208)、ステップS213に行く。
一方で、タグ部と長さ部とが付加されたフィールドの全データを一度に送信できない場合には、出力制御部34は、送信可能な一部のデータを送信バッファにセットした後(ステップS209)、送信バッファにセットされたデータを端末に対して送信する(ステップS210)。そして、端末から継続要求が送信されるのを待って(ステップS211)、残りのデータを送信バッファにセットし(ステップS212)、ステップS213に行く。
次に、ステップS213では、出力制御部34が、送信バッファにセットされたデータのデータ量とICカードから端末に一度に送信できるデータ量とが等しいか否かの判断を行う(ステップS213)。判断の結果、送信バッファにセットされたデータのデータ量が、一度に送信できるデータ量と等しくなっている場合には、出力制御部34は、送信バッファにセットされているデータを端末に対して送信する(ステップS214)。
最後に、出力判断部34は、読出し要求がなされた全フィールドの処理が終了したか否かを判断する(ステップS215)。そして、読出し要求がなされた全フィールドの処理が終了していない場合には、読出し要求がなされた全フィールドの処理が終了するまでステップS203からステップS214までの処理を繰り返す。一方で、読出し要求がなされた全フィールドの処理が終了している場合には、本フローチャートの処理を終了する。
次に、図12を用いて本発明の実施の形態5によるICカードの動作をさらに具体的に説明する。なお、以下の説明では、ICカード3が有するメモリ33に図10に示すような4つのフィールド(以降、上から第1、第2、第3、第4のフィールドと称する)が格納されており、読み出しコマンドとして当該全フィールドの読み出し要求がなされたものとする。
図12は、第3のフィールドに異常が発生している場合の本発明の実施の形態5によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図である。なお、図中の、“||”は前後の二つのデータの連結を意味する。
図12に示すように、ICカードの出力制御部34は、正常なフィールドである第1、第2、第4のフィールドに対しては、各フィールドのデータより前に、当該フィールドが正常であることを示すタグTokと、データ本体の長さを示す長さ部Lw、Lx、Lzとを付し、該フィールドのデータが正常であることを示す専用のタグTokと,データ本体の長さを示す長さ部Lと,該フィールドの全データを含むデータ本体部Vとからなるデータ(Tok||Lw||Vw)、(Tok||Lx||Vx)、(Tok||Lz||Vz)を端末に対して送信する。
一方で、出力制御部34は、異常が発生している第3のフィールドに対しては、該フィールドのデータより前に、当該フィールドが異常であることを示すタグTngと、データ本体の長さを示す長さ部Lyとを付し、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグTngと,データ本体の長さを示した長さ部Lと,該フィールドの全データを含むデータ本体部Vとからなるデータ(Tng||Ly||Vy)を端末に対して送信する。
なお、図示するように、端末に送信される各フィールドのデータは、ICカードから端末に対して一度に送信できるデータ量毎に順次送信される。
以上のように、本発明の実施の形態5によるICカードによれば、出力制御部34が、誤り検証部12によって正常と判断されたフィールドについては該フィールドのデータが正常であることを示す専用のタグを付したデータを出力し、異常と判断されたフィールドについては該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグを付したデータを出力するようにしたことにより、端末は、受信したタグの値がTokであるかTngであるかによって、そのフィールドの異常の有無を判断することができ、TLV構造を持たない透過型ファイルに対しても、正常なフィールドと異常が発生しているフィールドとを識別しながら端末から要求されたデータの読み出しを行うことができる。また、データ化け等の異常を有するフィールドのデータも返されるため、前記本発明の実施の形態3と同様に、ユーザのニーズに応じたサービスの提供が可能となる。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6によるICカードについて説明する。
本発明の実施の形態6では、効率的なデータの伝送を行うことができる、前記本発明の実施の形態5によるICカードの変形例について説明する。
本発明の実施の形態6によるICカードは、図9で示す出力制御部34が、図11のステップS206の処理において、誤り検証部32によって異常と判断されたフィールドのデータの前に、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと、データ本体部の長さを示す長さ部を付加するのではなく、異常と判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと、データ本体の長さを示した長さ部と,異常と判断されたフィールドのデータの長さ情報で構成されたデータ本体部とからなるデータを送信するようしたものである。
以下に、この本発明の実施の形態6によるICカードについて図13を用いて詳細を説明する。なお、以下の説明では、ICカード3が有するメモリ33に図10に示すような4つのフィールド(以降、上から第1、第2、第3、第4のフィールドと称する)が格納されており、読み出しコマンドとして当該全フィールドの読み出し要求がなされたものとする。
図13は、第3のフィールドに異常が発生している場合の本発明の実施の形態6によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図である。なお、出力制御部34の正常なフィールドである第1、第2、第4のフィールドに対する処理は、図12で説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。また、図中の、“||”は前後の二つのデータの連結を意味する。
図13に示すように、本発明の実施の形態6によるICカードでは、出力制御部34が、異常が発生している第3のフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグTngと,データ本体の長さを示した長さ部Lngと,該フィールドのデータの長さ情報Lyで構成されたデータ本体部とからなるデータTng||Lng||Lyを端末に対して送信する。
以上のように、本発明の実施の形態6によるICカードによれば、出力制御部34が、誤り検証部12によって正常と判断されたフィールドについては該フィールドのデータが正常であることを示す専用のタグを付したデータを出力し、異常と判断されたフィールドについては該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと、データ本体の長さを示した長さ部と,異常と判断されたフィールドのデータの長さ情報で構成されたデータ本体部とからなるデータを出力するようにしたことにより、端末は、受信したタグの値がTokであるかTngであるかによって、そのフィールドの異常の有無を判断することができる。また、異常を検出したフィールドのデータは端末に返されないため、伝送上の効率が上がるというメリットがある。
なお、端末に送信されるデータの冗長性を省くため、本発明の実施の形態6によるICカードの変形例として、異常と判断されたフィールドに対して、Tng||Lng||Lyの代わりにTng||Lyを送信する方法も考えられる。この場合、Lyはこのフィールドのデータ長を示しているのであって、V部の長さを示すものではないため、TLV構造を成すものではないが、Tngで始まる場合は、L部はV部の長さを示すものでなく、異常が検出されたフィールドのデータ長を示すものであるというルールさえ決めておけば実現可能な方法である。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態7によるICカードについて説明する。
本発明の実施の形態7では、読出し要求がなされたデータ中にデータ化け等の異常を有する部分が含まれているかを、読出し要求がなされたデータのレスポンスに先立ち、端末側に送信できるICカードについて説明する。
前述した本発明の実施の形態1から6では、レコード、或いはフィールドのデータを読み出しながら逐次BCCの検証を行うものであった。しかし、この方法では、第1のレコード、或いはフィールドのデータが返された時点では、端末側は、以降のデータにデータ化け等の異常が発生しているレコード、或いはフィールドが存在しているかどうかを判別することができない。
一方で、読出し要求をした全データ中に異常が発生している部分があるか否かを端末側が最初のレスポンスが返された時点でわかれば、より柔軟なサービスの提供が可能となる。例えば、異常の有無によって画面表示のレイアウトを変えたいような場合、最初のレスポンスで異常の有無がわかれば便利である。
そこで、本発明の実施の形態7によるICカードでは、読出し要求がなされた全データ中に異常が発生している部分があるか否かの情報を、読出し要求がなされたデータのレスポンスに先立ち、端末側に送信するようにした。
以下に、この本発明の実施の形態7によるICカードについて図14、図15を用いて詳細を説明する。なお、本発明の実施の形態7で説明するICカードが行う処理は、ICカードのメモリの構造がレコード型構造と透過型構造とで同じであるため、ここでは、前記実施の形態5、6で説明したICカードのメモリの構造が透過型構造である場合を例にとって説明する。
図14は、本発明の実施の形態7によるICカードが行う処理を説明するためのフローチャートである。
図14において、ICカードのコマンド判断部31は、端末からコマンドを受信すると(ステップS301)、該コマンドが、ICカード3が有するメモリ33に格納されたフィールドの読出しコマンドであるか否かを判断する(ステップ302)。この時、受信したコマンドがフィールドの読出しコマンドであると判断した場合には、コマンド判断部31は、読み出し要求がなされたフィールドの情報を誤り検証部32及び出力制御部34に通知して、ステップS303に行く。一方で、受信したコマンドがフィールドの読出しコマンドでないと判断した場合には、本フローチャートの処理を終了する。
次に、受信したコマンドがフィールドの読出しコマンドである場合、誤り検証部32は、先ず、読出し要求がなされた全てのフィールドのBCCを検証し(ステップS303)、読出し要求がなされた全てのフィールドのBCCが正しいか否かを判断する(S304)。判断の結果、読出し要求がなされた全てのフィールドのBCCが正しい場合には、ステップS306に行く。
一方で、読出し要求がなされた全てのフィールド中に、少なくとも1つの異常なフィールドが含まれている場合には、異常なフィールドが含まれている旨を示す情報を送信バッファにセットし(ステップS305)、ステップS306に行く。
ステップS306では、読出し要求がなされたフィールドのデータを端末に送信する送信処理を行う(ステップS306)。なお、かかる送信処理は、どのような送信方法によって行っても良く、例えば、図11のステップS203からステップS215の処理を行う。
次に、前記ステップS306として、図11のステップS203からステップS215の処理を行った際の具体的なシーケンス処理について図15を用いて説明する。なお、以下の説明では、ICカード3が有するメモリ33に図10に示すような4つのフィールド(以降、上から第1、第2、第3、第4のフィールドと称する)が格納されており、読み出しコマンドとして当該全フィールドの読み出し要求がなされたものとする。
図15は、第3のフィールドに異常が発生している場合の本発明の実施の形態7によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図である。なお、図中の、“||”は前後の二つのデータの連結を意味する。
読出し要求がなされたフィールド中に異常が発生している第3のフィールドが含まれる場合には、誤り検証部32によって読出し要求がなされた全てのフィールド中に、少なくとも1つの異常なフィールドが含まれている旨が検出される。
そして、図15に示すように、出力制御部34によって、異常なフィールドが含まれている旨を示す情報として、異常なフィールドが含まれている旨を示すタグTwrmが付されたのち、データ本体の長さを示す長さ部Lwrm、及び(Tok||Lw||Vw)、(Tok||Lx||Vx)、(Tng||Ly||Vy)、(Tok||Lz||Vz)からなるデータ本体部が送信される。なお、図示するように、端末に対するデータの送信の際には、端末に送信される各フィールドのデータが、ICカードから端末に対して一度に送信できるデータ量毎に順次送信される。
タグTwrmの後に付された長さ部Lwrmは、これ以降に送信される全情報の長さ(これ以降の全TLVの総和)を示し、全体として構造型TLV(入れ子型)を形成するようにしている。また、長さ部Lwrm以降に送信されるデータは、図11のステップS203からステップS215の処理を行うことにより送信される図12を用いて説明した本発明の実施の形態5によるICカードによる送信データと同様である。
そして、このような処理を行うことにより、端末は、読出し要求がなされたデータのレスポンスに先立ち、読出し要求がなされた全データ中に異常が発生している部分があることを知ることが可能になる。
なお、前記具体例では、本発明の実施の形態7によるICカードでは、出力制御部34からの出力データとして構造型TLVの形体をとるものについて説明したが、Twrm||LwrmをV部なしの一つのTLVとみなし、Lwrmの値として0をセットするというルールを採用してもよい。なお、Lwrm以降のシーケンスについては図12を用いて説明した本発明の実施の形態5によるICカードによる送信データと同様である。
以上のように、本発明の実施の形態7によるICカードによれば、誤り検証部が32が、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのフィールドの誤り検出符号を検証し、出力制御部34が、誤り検証部32による検証により、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、読み出し要求がなされたフィールド中に異常なフィールドが含まれる旨の情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に送信するようにしたので、読出し要求のなされた全てのデータ中に異常を有するデータがあるか否かを最初のレスポンスで知ることができ、柔軟なサービスの提供が可能となる。
なお、本発明の実施の形態7では、前記実施の形態5、6で示した、ICカードのメモリの構造が透過型構造である場合を例にとって説明したが、前記実施の形態1から4で示した、ICカードのメモリの構造がレコード型構造である場合であっても同様に、本発明の実施の形態7で説明したICカードの処理を適用することが可能である。
また、本発明の実施の形態7によるICカードでは、全フィールドが正常であった場合には、直ちに、読出し要求がなされたフィールドのデータを端末に送信する送信処理を行うものについて説明したが、ICカードのメモリの構造が透過型構造である場合において、読出し要求がなされた全てのフィールドのデータが正常であることを示す情報を一括して端末に対して送信するようにしてもよい。なお、かかる情報送信は、全フィールドデータの送信に先立って行う他、全フィールドデータの送信後に行っても良い。これにより、各フィールドデータの前に専用のタグTokをそれぞれ設けることなく読み出し要求がなされたデータを送信することができ、伝送効率を上げることができるという効果が得られる。
(実施の形態8)
次に、本発明の実施の形態8によるICカードについて説明する。
本発明の実施の形態8では、読出し要求がなされたデータ中にデータ化け等の異常を有する部分がある場合に、当該異常が発生している部分の位置を、読出し要求がなされたデータのレスポンスに先立ち、端末側に送信できるICカードについて説明する。
前述した本発明の実施の形態7では、読出し要求のなされた全てのデータ中に異常があるか否かを最初のレスポンスで知ることが可能となるが、どのレコード、或いはフィールドに異常が生じているかは、その後に送信されてくるデータのタグ情報等によって判断する必要がある。
そこで、本発明の実施の形態8によるICカードでは、読出し要求がなされた全データ中に異常が発生している部分がある場合には、異常と判断されたレコードのタグ情報、或いは異常と判断されたフィールドの位置情報を、読出し要求がなされたデータのレスポンスに先立ち、端末側に送信するようにした。
以下に、この本発明の実施の形態8によるICカードについて図16、図17を用いて詳細を説明する。なお、本発明の実施の形態8で説明するICカードが行う処理は、ICカードのメモリの構造がレコード型構造と透過型構造とで同じであるため、ここでは、前記実施の形態5、6で説明したICカードのメモリの構造が透過型構造である場合を例にとって説明する。
図16は、本発明の実施の形態8によるICカードが行う処理を説明するためのフローチャートである。
図16において、ICカードのコマンド判断部31は、端末からコマンドを受信すると(ステップS401)、該コマンドが、ICカード3が有するメモリ33に格納されたフィールドの読出しコマンドであるか否かを判断する(ステップ402)。この時、受信したコマンドがフィールドの読出しコマンドであると判断した場合には、コマンド判断部31は、読み出し要求がなされたフィールドの情報を誤り検証部32及び出力制御部34に通知して、ステップS403に行く。一方で、受信したコマンドがフィールドの読出しコマンドでないと判断した場合には、本フローチャートの処理を終了する。
次に、受信したコマンドがフィールドの読出しコマンドである場合、誤り検証部32は、先ず、読出し要求がなされた全てのフィールドのBCCを検証し(ステップS403)、読出し要求がなされた全てのフィールドのBCCが正しいか否かを判断する(S404)。判断の結果、読出し要求がなされた全てのフィールドのBCCが正しい場合には、ステップS406に行く。
一方で、読出し要求がなされた全てのフィールド中に、少なくとも1つの異常なフィールドが含まれている場合には、異常が検出されたフィールドの位置情報、例えばフィールド番号の前にタグTpontと長さ部Lpntを付加し、当該フィールド番号をデータ本体部とするTLV構造のデータを送信バッファにセットし(ステップS405)、ステップS406に行く。なお、Tpntは異常を検出したフィールド番号を示すタグである。LpntはV部の長さなので、フィールド番号が1バイトで符号化される場合は、Lpntの値は1となる。
次に、端末から読出し要求がなされたデータであることを示すタグTallと、読出し要求がなされた全データ長を示す長さ部Lallを送信バッファにセットする(ステップS406)。
そして、タグTall、長さ部Lallの後に、データ本体部となる読出し要求がなされた全フィールドのデータを連結して、順次送信バッファにセットし(ステップS407)、処理を終了する。なお、ICカードから端末に対するデータの送信は、ICカードから端末に対して一度に送信できるデータ量毎に順次行われる。
次に、本発明の実施の形態8によるICカードと端末間で行われる処理について図17を用いて説明する。なお、以下の説明では、ICカード3が有するメモリ33に図10に示すような4つのフィールド(以降、上から第1、第2、第3、第4のフィールドと称する)が格納されており、読み出しコマンドとして当該全フィールドの読み出し要求がなされたものとする。
図17は、第3のフィールドに異常が発生している場合の本発明の実施の形態8によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図である。なお、図中の、“||”は前後の二つのデータの連結を意味する。
読出し要求がなされたフィールド中に異常が発生している第3のフィールドが含まれる場合には、誤り検証部32によって読出し要求がなされた全てのフィールド中の、第3のフィールドに異常なデータが含まれている旨が検出される。
そして、図17に示すように、出力制御部34によって、先ず、異常が発生している第3のフィールドのフィールド番号の前に、タグTpontと長さ部Lpntを付加したTLV構造のデータが送信される。これにより、異常と判断されたフィールドの位置情報を、読出し要求がなされたデータのレスポンスに先立ち、端末側に送信することができ、端末側はTpntで始まるTLVによって、異常を起こしているフィールドを特定できる。
その後、出力制御部34によって、端末から読出し要求がなされたデータであることを示すタグTallと、読出し要求がなされた全データ長を示す長さ部Lall、及び読出し要求がなされた全フィールドのデータを連結した(Vw||Vx||Vy||Vz)からなるデータ本体部が端末に対して送信される。なお、図示するように、端末に対するデータの送信の際には、端末に送信される各フィールドのデータがICカードから端末に対して一度に送信できるデータ量毎に順次送信される。
以上のように、本発明の実施の形態8によるICカードによれば、誤り検証部32が、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのフィールドの誤り検出符号を検証し、出力制御部34が、誤り検証部32による検証により、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、異常と判断されたフィールドの位置情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力するようにしたので、データのレスポンスに先立ち、異常が発生しているフィールド位置を知ることが可能となる。また、その後に送信するフィールドのデータに対して、異常が発生しているか否かを示す専用のタグを付する必要もなくなるため、データの伝送効率を上げることも可能となる。
なお、先に読み出し要求がなされたフィールドのデータを送信後、誤りのあるフィールド番号のデータを送信するようにしても良い。この場合には、データのレスポンスに先立って、異常が発生しているフィールド位置を知ることはできないが、異常が発生しているか否かを示す専用のタグを付する必要がなく、異常なフィールドの位置を一括して端末に知らせることができるため、伝送効率を上げることが可能になる。
また、本実施例では、異常を起こした部分の位置情報としてフィールド番号を例としたが、例えばフィールドの論理アドレス等、位置情報を特定するものであればよい。
また、本発明の実施の形態8では、前記実施の形態5、6で示した、ICカードのメモリの構造が透過型構造である場合を例にとって説明したが、前記実施の形態1から4で示した、ICカードのメモリの構造がレコード型構造である場合であっても、本実施の形態8で示したフィールド番号に替えて、レコードを特定するための情報、例えばタグ情報を用いれば、本発明の実施の形態8で説明したICカードが行う処理を同様に適用することができる。また、ICカードのメモリの構造がレコード型構造である場合において、異常が検出されたレコードを示す情報の後に送信するデータは、レコードのタグ情報を含むTLV構造のデータを送信しても良いし、また、各レコードのデータ本体部のデータのみを送信してもよい。
(実施の形態9)
以下に、本発明の実施の形態9によるICカードについて説明する。
本発明の実施の形態9では、ICカードのメモリの構造が透過型構造である場合において、ICカードに格納するデータのフィールド長を可変にすることができるICカードについて説明する。
ICカードのメモリの構造が透過型構造である場合に、異常を起こしている可能性の範囲は、予め決められたフィールドのデータ量の範囲に限定されている。この際、フィールドのサイズが小さいほど、異常が発生している可能性のある範囲を絞り込むことが可能となるが、一方でフィールドのサイズが小さい場合には、BCCによる冗長性が増してしまう。そのため、データの性質によって、BCCを付加するフィールドの単位を変えることができれば効果的である。
しかしながら、透過型ファイルを創生する際にフィールド長を指定するという一般的な方法では、フィールド長はそのファイルに対して固定長にならざるを得ない。
そこで、本発明の実施の形態9によるICカードでは、メモリへのデータ書込みの際に、データを書き込む単位でBCCを付加することにより、ICカードのメモリに格納されるフィールド長を可変にすることとした。
以下に、この本発明の実施の形態9によるICカードについて、図18、図19を用いて詳細に説明する。
図18は、本発明の実施の形態9によるICカードの構造を説明するためのブロック図である。
図18において、本発明にかかるICカード4は、コマンド判断部31と、誤り検証部32と、メモリ33と、出力制御部34と、データ書込み部51とからなる。なお、前記実施の形態5で図9を用いて説明したICカードと同じ構成要素については、同一符号を付し、ここでは説明を省略する。
書き込み部51は、コマンド判断部31により受信したコマンドがフィールドの書き込みコマンドであると判断された際に動作するものであり、該コマンドとともに送信される所定のデータ長を有するデータの誤り検出符号を計算するとともに、計算した誤り検出符号を当該所定のデータ長を有するデータの直後に付してデータの書き込みを行う。
次に、本発明の実施の形態9によるICカードのデータ書き込み動作について図19を用いて説明する。
図19は、本発明の実施の形態9によるICカードにデータ書き込みコマンドがなされた際の処理を説明するためのフローチャートである。
図19において、ICカード4のコマンド判断部31は、端末2からコマンドを受信すると(ステップS501)、該コマンドが、ICカード4が有するメモリ33に対してデータを書き込む書き込みコマンドであるか否かを判断する(ステップ502)。この時、受信したコマンドが書き込みコマンドであると判断した場合には、コマンド判断部31は、データの書き込み命令とともに、端末側から送信される所定のデータ長を有するデータを書き込み部51に出力して、ステップS503に行く。一方で、受信したコマンドがフィールドの読出しコマンドでないと判断した場合には、本フローチャートの処理を終了する。
次に、受信したコマンドが書き込みコマンドである場合には、書き込み部51は、該コマンドとともに送信される所定のデータ長を有するデータの誤り検出符号を計算する(ステップS503)。その後、当該コマンドとともに送信されたデータのデータ長とデータ本体とをファイルに書き込み(ステップ504)、書き込んだデータの直後にステップS503で計算したBCCを書き込む(ステップ505)。なお、誤り検出符号を計算処理の時間的な位置は、コマンドで送られてきたデータの書き込み後であってもよい。
以上のように、本発明の実施の形態9によるICカードによれば、書き込み部51が、コマンドとともに送信される所定のデータ長を有するデータの誤り検出符号を計算するとともに、計算した誤り検出符号を当該所定のデータ長を有するデータの直後に付してデータの書き込みを行うようにしたことにより、データ書込みコマンドで送られてきたデータ長の単位でBCCが付加されるため、メモリに格納されるフィールドの長さを可変にすることができる。したがって、例えば重要なデータは小さなフィールド長で書き込み、それ以外のデータは大きなフィールド長で書き込むことにより、データの性質に応じて異常が発生していることを検出する範囲を絞り込むことができ、柔軟性に富んだ運用が可能となる。
なお、本発明の実施の形態1から9では、レコード型構造あるいは透過型構造のファイルにおいて、データに対して排他的論理和等の誤り検出機能が付されている際の処理について説明を行ったが、データに対して誤り訂正機能が付されている場合であっても本発明を同様に適用することが可能である。すなわち、データの誤り検出符号を検証する誤り検証部12、32に替えて、データの誤り訂正符号により誤り訂正がなされたか否かを検証する誤り訂正検証部を設け、出力制御部13、34からのレスポンスとして、「異常の有無」に替えて「データ訂正の有無」を示す情報を出力するようにすれば良い。なお、具体的な実現手段は上述した全ての実施例と同様である。
また、本発明は、本発明の実施の形態1から9で説明したICカードが行う処理内容をプログラムにして、当該プログラムをCPU等により実行させることにより実現することも可能である。また、このようなプログラム自体は、フレキシブルディスク、光ディスク、半導体記憶装置等の様々な記憶媒体に記録させ、または、インターネット等の通信回線を介して伝送させることが可能である。
本発明にかかるICカードは、大容量のデータを扱うシステムに有用である。また、ICカード内のファイル構造として、レコード型および透過型の双方に適用可能である。
本発明の実施の形態1によるICカードの構造を説明するためのブロック図 本発明の実施の形態1によるICカードが有するメモリに格納されたデータの構造を示す構造図 本発明の実施の形態1によるICカードに読み出しコマンドがなされた際の処理を説明するためのフローチャート 全レコードが正常である場合における、本発明の実施の形態1によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図 第3のレコードに異常が発生している場合における、本発明の実施の形態1によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図 第3のレコードに異常が発生している場合における、本発明の実施の形態2によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図 第3のレコードに異常が発生している場合における、本発明の実施の形態3によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図 第3のレコードに異常が発生している場合における、本発明の実施の形態4によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図 本発明の実施の形態5によるICカードの構造を説明するためのブロック図 本発明の実施の形態5によるICカードが有するメモリに格納されたデータの構造を示す構造図 本発明の実施の形態5によるICカードに読み出しコマンドがなされた際の処理を説明するためのフローチャート 第3のレコードに異常が発生している場合における、本発明の実施の形態5よるICカードが行う処理を説明するシーケンス図 第3のレコードに異常が発生している場合における、本発明の実施の形態6によるICカードが行う処理を説明するシーケンス図 本発明の実施の形態7によるICカードが行う処理を説明するためのフローチャート 第3のレコードに異常が発生している場合における、本発明の実施の形態7よるICカードが行う処理を説明するシーケンス図 本発明の実施の形態8によるICカードが行う処理を説明するためのフローチャート 第3のレコードに異常が発生している場合における、本発明の実施の形態8よるICカードが行う処理を説明するシーケンス図 本発明の実施の形態9によるICカードの構造を説明するためのブロック図 本発明の実施の形態9によるICカードに書き込みコマンドがなされた際の処理を説明するためのフローチャート
符号の説明
1、3、4 ICカード
2 端末
11、31 コマンド判断部
12、32 誤り検証部
13、33 メモリ
14、34 出力制御部34
20 レコード型ファイル
21 タグ部
22 長さ部
23 データ本体部
24 誤り検出符号
40 透過型ファイル
41 データ本体部
42 誤り検出符号
51 書き込み部

Claims (58)

  1. 複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、
    前記誤り検証部により正常と判断されたレコードを構成するデータのみを出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  2. 複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、
    前記誤り検証部により正常と判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、異常と判断されたレコードについては、異常が検出されたことを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  3. 請求項2に記載のICカードにおいて、
    前記出力制御部は、前記異常と判断されたレコードに対して、異常が検出されたことを示す専用のタグと,データ本体の長さを示す長さ部と,異常の検出されたレコードのタグ情報を含むデータ本体部とからなるデータを出力する、
    ことを特徴とするICカード。
  4. 請求項2に記載のICカードにおいて、
    前記出力制御部は、前記異常と判断されたレコードに対して、異常が検出されたことを示す専用のタグと,データ本体の長さを示す長さ部と,異常の検出されたレコードの全情報を含むデータ本体部とからなるデータを出力する、
    ことを特徴とするICカード。
  5. 請求項4に記載のICカードにおいて、
    前記出力制御部は、異常の検出されたレコードのタグ部と長さ部とデータ本体部からなるTLV構造のデータを、前記異常が検出されたことを示す専用のタグが付されたデータのデータ本体部として出力する、
    ことを特徴とするICカード。
  6. 請求項2から請求項5の何れかに記載のICカードにおいて、
    前記出力制御部は、前記異常が検出されたことを示す専用のタグとして、レコードに使用されるタグとは異なる、別のクラスのタグを割り当てる、
    ことを特徴とするICカード。
  7. 請求項2から請求項5の何れかに記載のICカードにおいて、
    前記出力制御部は、前記異常が検出されたことを示す専用のタグとして、所定の固有値からなるタグを使用する、
    ことを特徴とするICカード。
  8. 複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、
    前記誤り検証部により正常と判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、異常と判断されたレコードについては、異常と判断されたレコードのデータ本体部を伴わない、タグ部と長さ部とからなるデータを出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  9. 複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、
    前記誤り検証部による検証により、読み出し要求がなされた全てのレコードのうち、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、前記誤り検証部により異常と判断されたレコードのタグ情報を示すデータを出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  10. 複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、
    前記誤り検証部による検証により、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、読み出し要求がなされたレコード中に異常なレコードが含まれる旨の情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  11. 複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、
    前記誤り検証部による検証により、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、前記誤り検証部により異常と判断されたレコードのタグ情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  12. 複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたレコードの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、
    前記誤り訂正検証部により誤り訂正無しと判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、誤り訂正有りと判断されたレコードについては、誤り訂正がなされたことを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  13. 複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたレコードの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、
    前記誤り訂正検証部による検証により、読み出し要求がなされた全てのレコードのうち、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証部により誤り訂正有りと判断されたレコードのタグ情報を示すデータを出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  14. 複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのレコードの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、
    前記誤り訂正検証部による検証により、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、読み出し要求がなされたレコード中に誤り訂正がなされたレコードが含まれる旨の情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  15. 複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがレコードの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのレコードの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、
    前記誤り訂正検証部による検証により、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証部により誤り訂正有りと判断されたレコードのタグ情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  16. 複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、
    前記誤り検証部により正常と判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが正常であることを示す専用のタグを付したデータを出力し、異常と判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  17. 請求項16に記載のICカードにおいて、
    前記出力制御部は、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,データ本体の長さを示した長さ部と,該フィールドの全データを含むデータ本体部とからなるデータを出力する、
    ことを特徴とするICカード。
  18. 請求項16に記載のICカードにおいて、
    前記出力制御部は、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,データ本体の長さを示した長さ部と,該フィールドのデータの長さ情報で構成されたデータ本体部とからなるデータを出力する、
    ことを特徴とするICカード。
  19. 請求項16に記載のICカードにおいて、
    前記出力制御部は、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,該フィールドのデータ長を示す情報とからなるデータを出力する、
    ことを特徴とするICカード。
  20. 複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、
    前記誤り検証部による検証により、読み出し要求がなされた全てのフィールドのうち、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、前記誤り検証部により異常と判断されたフィールドの位置情報を示すデータを出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  21. 複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、
    前記誤り検証部による検証により、読み出し要求がなされた全フィールドが正常であると判断された場合には、全フィールドが正常であることを示すデータを出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  22. 複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、
    前記誤り検証部による検証により、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、読み出し要求がなされたフィールド中に異常なフィールドが含まれる旨の情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  23. 複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証部と、
    前記誤り検証部による検証により、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、前記誤り検証部により異常と判断されたフィールドの位置情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  24. 複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの書き込みコマンドであると判断した際に、該コマンドとともに送信される所定のデータ長を有するデータの誤り検出符号を計算し、該計算した誤り検出符号を前記所定のデータ長を有するデータの直後に付して書き込みを行う書き込み部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  25. 複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたフィールドの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、
    前記誤り訂正検証部により誤り訂正無しと判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが誤り訂正のなされていないデータであることを示す専用のタグを付したデータを出力し、誤り訂正有りと判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが誤り訂正のなされたデータであることを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  26. 複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたフィールドの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、
    前記誤り訂正検証部による検証により、読み出し要求がなされた全てのフィールドのうち、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証部により誤り訂正有りと判断されたフィールドの位置情報を示すデータを出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  27. 複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、読み出し要求がなされたフィールドの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、
    前記誤り訂正検証部による検証により、読み出し要求がなされた全フィールドが誤り訂正無しと判断された場合には、全フィールドが誤り訂正無しであることを示すデータを出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  28. 複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのフィールドの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、
    前記誤り訂正検証部による検証により、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、読み出し要求がなされたフィールド中に誤り訂正がなされたフィールドが含まれる旨の情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  29. 複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルが格納されたICカードであって、
    外部から受信したコマンドの種類を判断するコマンド判断部と、
    前記コマンド判断部が前記コマンドがフィールドの読み出しコマンドであると判断した際に、レスポンスの返送に先立ち、読み出し要求がなされた全てのフィールドの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証部と、
    前記誤り訂正検証部による検証により、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証部により誤り訂正有りと判断されたフィールドの位置情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御部とを有する、
    ことを特徴とするICカード。
  30. 複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    外部装置に出力するレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、
    前記誤り検証工程により正常と判断されたレコードを構成するデータのみを出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  31. 複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    外部装置に出力するレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、
    前記誤り検証ステップにより正常と判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、異常と判断されたレコードについては、異常が検出されたことを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  32. 請求項31に記載のデータ出力方法において、
    前記出力制御ステップは、前記異常と判断されたレコードに対して、異常が検出されたことを示す専用のタグと,データ本体の長さを示す長さ部と,異常の検出されたレコードのタグ情報を含むデータ本体部とからなるデータを出力する、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  33. 請求項31に記載のデータ出力方法において、
    前記出力制御ステップは、前記異常と判断されたレコードに対して、異常が検出されたことを示す専用のタグと,データ本体の長さを示す長さ部と,異常の検出されたレコードの全情報を含むデータ本体部とからなるデータを出力する、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  34. 請求項31に記載のデータ出力方法において、
    前記出力制御ステップは、異常の検出されたレコードのタグ部と長さ部とデータ本体部からなるTLV構造のデータを、前記異常が検出されたことを示す専用のタグが付されたデータのデータ本体部として出力する、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  35. 請求項31から請求項34の何れかに記載のデータ出力方法において、
    前記出力制御ステップは、前記異常が検出されたことを示す専用のタグとして、レコードに使用されるタグとは異なる、別のクラスのタグを割り当てる、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  36. 請求項31から請求項34の何れかに記載のデータ出力方法において、
    前記出力制御ステップは、前記異常が検出されたことを示す専用のタグとして、所定の固有値からなるタグを使用する、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  37. 複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    外部装置に出力するレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、
    前記誤り検証ステップにより正常と判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、異常と判断されたレコードについては、異常と判断されたレコードのデータ本体部を伴わない、タグ部と長さ部とからなるデータを出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  38. 複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    外部装置に出力するレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、
    前記誤り検証ステップによる検証により、読み出し要求がなされた全てのレコードのうち、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、前記誤り検証ステップにより異常と判断されたレコードのタグ情報を示すデータを出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  39. 複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、
    前記誤り検証ステップにより、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、読み出し要求がなされたレコード中に異常なレコードが含まれる旨の情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  40. 複数個の誤り検出符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのレコードの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、
    前記誤り検証ステップにより、少なくとも一つのレコードが異常であると判断された場合には、前記誤り検証ステップにより異常と判断されたレコードのタグ情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  41. 複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    外部装置に出力するレコードの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、
    前記誤り訂正検証ステップにより誤り訂正無しと判断されたレコードについては、該レコードを構成するデータを出力し、誤り訂正有りと判断されたレコードについては、誤り訂正がなされたことを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  42. 複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    外部装置に出力するレコードの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、
    前記誤り訂正検証ステップによる検証により、読み出し要求がなされた全てのレコードのうち、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証ステップにより誤り訂正有りと判断されたレコードのタグ情報を示すデータを出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  43. 複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのレコードの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、
    前記誤り訂正検証ステップにより、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、読み出し要求がなされたレコード中に誤り訂正がなされたレコードが含まれる旨の情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  44. 複数個の誤り訂正符号が付されたレコードからなる、レコード型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのレコードの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、
    前記誤り訂正検証ステップにより、少なくとも一つのレコードが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証ステップにより誤り訂正有りと判断されたレコードのタグ情報を、レコードのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  45. 複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    外部装置に出力するフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、
    前記誤り検証ステップにより正常と判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが正常であることを示す専用のタグを付したデータを出力し、異常と判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  46. 請求項45に記載のデータ出力方法において、
    前記出力制御ステップは、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,データ本体の長さを示した長さ部と,該フィールドの全データを含むデータ本体部とからなるデータを出力する、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  47. 請求項45に記載のデータ出力方法において、
    前記出力制御ステップは、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,データ本体の長さを示した長さ部と,該フィールドのデータの長さ情報で構成されたデータ本体部とからなるデータを出力する、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  48. 請求項45に記載のデータ出力方法において、
    前記出力制御ステップは、前記異常と判断されたフィールドに対して、該フィールドのデータが異常であることを示す専用のタグと,該フィールドのデータ長を示す情報とからなるデータを出力する、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  49. 複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    外部装置に出力するフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、
    前記誤り検証ステップによる検証により、読み出し要求がなされた全てのフィールドのうち、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、前記誤り検証ステップにより異常と判断されたフィールドの位置情報を示すデータを出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  50. 複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    外部装置に出力するフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、
    前記誤り検証ステップによる検証により、読み出し要求がなされた全フィールドが正常であると判断された場合には、全フィールドが正常であることを示すデータを出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  51. 複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、
    前記誤り検証ステップにより、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、読み出し要求がなされたフィールド中に異常なフィールドが含まれる旨の情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  52. 複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのフィールドの誤り検出符号を検証する誤り検証ステップと、
    前記誤り検証ステップにより、少なくとも一つのフィールドが異常であると判断された場合には、前記誤り検証ステップにより異常と判断されたフィールドの位置情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  53. 複数個の誤り検出符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイル形式でデータを格納するデータ格納方法において、
    外部装置から送信される、所定のデータ長を有するデータを受信する受信ステップと、
    前記受信ステップで受信した所定のデータ長を有するデータの誤り検出符号を計算し、該計算した誤り検出符号を前記所定のデータ長を有するデータの直後に付して書き込みを行う書き込みステップを含む、
    ことを特徴とするデータ格納方法。
  54. 複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    外部装置に出力するフィールドの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、
    前記誤り訂正検証ステップにより誤り訂正無しと判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが誤り訂正のなされていないデータであることを示す専用のタグを付したデータを出力し、誤り訂正有りと判断されたフィールドについては、該フィールドのデータが誤り訂正のなされたデータであることを示す専用のタグを付したデータを出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  55. 複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    外部装置に出力するフィールドの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、
    前記誤り訂正検証ステップによる検証により、読み出し要求がなされた全てのフィールドのうち、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証ステップにより誤り訂正有りと判断されたフィールドの位置情報を示すデータを出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  56. 複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    外部装置に出力するフィールドの誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、
    前記誤り訂正検証ステップによる検証により、読み出し要求がなされた全フィールドが誤り訂正無しと判断された場合には、全フィールドが誤り訂正無しであることを示すデータを出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  57. 複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのフィールドの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、
    前記誤り訂正検証ステップにより、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、読み出し要求がなされたフィールド中に誤り訂正がなされたフィールドが含まれる旨の情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
  58. 複数個の誤り訂正符号が付されたフィールドからなる、透過型構造のファイルで格納されたデータを外部装置に出力するデータ出力方法において、
    レスポンスの返送に先立ち、外部装置に出力する全てのフィールドの、誤り訂正の有無を検証する誤り訂正検証ステップと、
    前記誤り訂正検証ステップにより、少なくとも一つのフィールドが誤り訂正有りと判断された場合には、前記誤り訂正検証ステップにより誤り訂正有りと判断されたフィールドの位置情報を、フィールドのデータを出力するよりも前に出力する出力制御ステップとを含む、
    ことを特徴とするデータ出力方法。
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