JP2006071945A - 位相差板、ならびにこれを用いたカラーフィルタおよび液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、基材と、上記基材上に形成され、液晶材料をコレステリック構造として固定化してなる位相差層とを有する位相差板であって、上記位相差層の380nmにおける選択反射率が2%以下であることを特徴とする位相差板を提供することにより、上記目的を達成するものである。
【選択図】 図1
Description
A.位相差板
まず、本発明の位相差板について説明する。
本発明の位相差板は、基材と、上記基材上に形成され、液晶材料をコレステリック構造として固定化してなる位相差層とを有する位相差板であって、上記位相差層の380nmにおける選択反射率が2%以下であることを特徴とするものである。
図1は、本発明の位相差板の一例を示す概略断面図である。図1に示すように、本発明の位相差板は、基材1と、この基材1上に形成された位相差層2とを有するものである。また位相差層2は、液晶材料をコレステリック構造として固定化してなるものである。
λ0=nav×p (1)
ここで、pは液晶分子の螺旋構造における螺旋ピッチ、navは螺旋軸に直交する平面内の平均屈折率である。
Δλ=Δn×p (2)
ここで、Δnは常光に対する屈折率と異常光に対する屈折率との差として表される屈折率異方性である。
以下、このような位相差板の各構成について説明する。
本発明に用いられる位相差層は、液晶材料をコレステリック構造として固定化してなるものであり、また、380nmにおける選択反射率が2%以下であるものである。
本発明に用いられる基材としては、上記位相差層を支持することができるものであれば特に限定されないが、光学的等方性を有することが好ましい。このような基材としては、ガラス、シリコン、もしくは石英等の無機基材、あるいは、下記に列挙するような有機基材を用いることができる。有機基材としては、例えばポリメチルメタクリレート等のアクリル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロース、もしくはシンジオタクティック・ポリスチレン等、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、フッ素樹脂、もしくはポリエーテルニトリル等、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリシクロヘキセン、もしくはポリノルボルネン系樹脂等、または、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリプロプレン、ポリアリレート、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、もしくはポリイミド等を挙げることができる。また、有機基材としては一般的なプラスチックも使用可能である。
本発明においては、基材と位相差層との間に配向膜が形成されていてもよい。この配向膜は、上記位相差層に用いられる液晶材料を所定の方向に配列させるためのものである。
本発明の位相差層は、液晶表示装置や、自発光型ディスプレイである有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ、もしくはプラズマディスプレイ等に適用することができる。特に、1000以上のコントラストを必要とするハイエンドモデルのデスクトップ型パソコン等に用いられる液晶表示装置に好適に用いることができる。
次に、本発明のカラーフィルタについて説明する。
本発明のカラーフィルタは、上述した位相差板を有することを特徴とするものである。本発明によれば、上述した位相差板を有することから、光漏れを抑制し、コントラストを向上させることができるので、例えばコントラスト1000以上が要求されるハイエンドモデルのデスクトップ型パソコン等に好適に用いることが可能なカラーフィルタを提供することができる。
以下、このようなカラーフィルタの各構成について説明する。なお、基材および位相差層については、上述した「A.位相差板」の項に記載したものと同様であるので、ここでの説明は省略する。
本発明に用いられる着色層としては、一般にカラーフィルタの着色層として用いられるものを使用することができる。通常、着色層は、例えば図4に示すように赤色着色層3R、緑色着色層3Gおよび青色着色層3Bの三色の着色層からなるものである。
本発明においては、例えば図4に示すように、基材1上の非画素部に相当する位置にブラックマトリックス4が形成されていてもよい。
本発明においては、基材上に電極が形成されていてもよい。この電極は、本発明のカラーフィルタを用いて液晶表示装置とした際に、液晶表示装置における液晶層を構成する液晶に信号電圧を加えることにより、液晶を駆動させるものである。
本発明のカラーフィルタは、液晶表示装置、中でも、カラー表示が可能な液晶表示装置に好ましく用いられる。また、自発光型ディスプレイである有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ、もしくはプラズマディスプレイ等にも適用可能である。本発明においては特に、1000以上のコントラストを必要とするハイエンドモデルのデスクトップ型パソコン等に用いられる液晶表示装置に好適に用いることができる。
次に、本発明の液晶表示装置について説明する。
本発明の液晶表示装置は、上述したカラーフィルタを有するものである。本発明によれば、液晶表示装置が上述したカラーフィルタを有する、すなわち上述した位相差板を有することから、光漏れを抑制し、コントラストを向上させることができるので、例えばコントラスト1000以上を実現することが可能である。
[実施例1]
(基材の準備)
まず、適当な洗浄処理をほどこした基材としてガラス基板(1737材、コーニング社製)を準備した。
次に、上記ガラス基板上に、配向膜材料としてAL1254(JSR製)を用い、フレキソ印刷により厚み600Åの配向膜を形成した。さらに、この配向膜に一般的なラビング法を用いて配向処理を施し、水平配向膜とした。
位相差層を形成するために、両端に重合可能なアクリレート基を有するとともに中央部のメソゲンと上記アクリレートの間にスペーサを有する、下記式(A)で表される重合性の液晶モノマー75重量部と、両末端に重合可能なアクリレート基を有する、下記式(B)で表されるカイラル剤と、光重合開始剤としてイルガキュアIrg184(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)1重量部と、溶剤としてトルエン25重量部とを混合して、液晶組成物を調製した。この際、380nmにおける選択反射率の差分によるコントラスト特性を評価するため、カイラル剤の添加量を、重合性の液晶モノマーに対して7〜11重量%の範囲で変化させた。
カイラル剤の添加量を変化させて調製した液晶組成物を、スピンコーティング法を用いて上記ガラス基板上に成膜した。さらに、100℃のホットプレートで溶剤を除去し、液晶相を発現させた後、365nmの紫外線を1J/cm2照射して、液晶組成物を硬化させた。
カイラル剤の添加量を変化させて形成した位相差層について、分光光度計U3000(日立製作所社製)を用いて選択反射率を測定した。結果を表1に示す。また、波長と選択反射率との関係を図6に示す。
カイラル剤の添加量を変化させて形成した位相差層についてコントラストを測定した。コントラストの測定の際には、得られた位相差板を液晶表示装置に組み込んで評価した。この液晶表示装置は、着色層が形成されたカラーフィルタ基板と、TFTアレイが形成されたTFT基板とを組み合わせ、垂直配向モードの液晶セルを作製し、この液晶セルと位相差板とを2枚の偏光板間に挟みこむことにより作製した。また、コントラストの測定には、EZコントラスト160(ELDIM社製)を用いて、白表示状態とした際の輝度をTon、黒表示状態とした際の輝度をToffとし、Ton/Toffの比を算出してコントラストとした。
コントラストの測定結果を表1および図7(a)〜(c)に示す。なお、図7(a)はカイラル剤の添加量が7重量%の位相差層であり、図7(b)はカイラル剤の添加量が11重量%の位相差層、図7(c)はカイラル剤の添加量が13重量%の位相差層である。
2 … 位相差層
3 … 着色層
3R … 赤色着色層
3G … 緑色着色層
3B … 青色着色層
4 … ブラックマトリックス
5 … 液晶層
6 … 偏光板
11 … カラーフィルタ基板
12 … 対向基板
Claims (5)
- 基材と、前記基材上に形成され、液晶材料をコレステリック構造として固定化してなる位相差層とを有する位相差板であって、前記位相差層の380nmにおける選択反射率が2%以下であることを特徴とする位相差板。
- 前記位相差板を用いて構成した液晶表示装置において、白表示状態とした際の輝度をTon、黒表示状態とした際の輝度をToffとしたとき、Ton/Toffの比で表されるコントラストが1000以上であることを特徴とする請求項1に記載の位相差板。
- 前記液晶材料が、紫外線により硬化されうるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の位相差板。
- 請求項1から請求項3までのいずれかの請求項に記載の位相差板を有することを特徴とするカラーフィルタ。
- 請求項4に記載のカラーフィルタを有することを特徴とする液晶表示装置。
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