JP2006070132A - フッ素ゴム塗料用組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 フッ素ゴム溶液及び加硫剤からなるフッ素ゴム塗料用組成物であって、前記フッ素ゴム溶液は、フッ素ゴムを良溶剤及び増粘剤からなる溶剤組成物に溶解させたものであり、前記フッ素ゴム塗料用組成物は、更に、消泡有機液体からなるものであることを特徴とするフッ素ゴム塗料用組成物。
【選択図】 なし
Description
本発明は、表面に金属部分を有する基材と、塗膜とを有する塗装物品であって、
上記塗膜は、上記金属部分上に上記フッ素ゴム塗料用組成物を塗装することにより形成したものであることを特徴とする塗装物品である。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明のフッ素ゴム塗料用組成物に含まれる各成分を以下に説明する。
フッ素ゴムは、主鎖に−CH2−で示される繰り返し単位を含む含フッ素共重合体からなるものであることが望ましい。
その代表例は、ビニリデンフルオライドからなる弾性状含フッ素共重合体であり、具体的には、主鎖が以下の構造の繰り返し単位からなる共重合体である。
−CF2−CH2−、−CH2−CH2−、及び、−CH2−CH(CH3)−から選択される少なくとも1種の繰り返し単位、並びに、
−CF2−CF(CF3)−、−CF2−CF2−、−CF2−CFCl−、−CF2−CF(CF2H)−、及び、−CF2−CF(ORf 1)−(式中、Rf 1は炭素数1〜9のフルオロアルキル基である。)から選択される少なくとも1種の繰り返し単位。
このような弾性状含フッ素共重合体は、例えば、「ダイエル」(商品名、ダイキン工業社製)、「バイトン」(商品名、E.I.デュポン社製)、「アフラス」(商品名、旭硝子社製)等の商品名で市販されている。
上記フッ素ゴムは、1種又は2種以上を用いることができる。
上記弾性状含フッ素共重合体は、分子量が5000〜200000であるものが好ましい。
上記弾性状含フッ素共重合体としては、また、架橋性の点でビニリデンジフルオライド系共重合体が好ましい。
本明細書において、上記「良溶剤」とは、1種類を単独で溶剤として用いて上記フッ素ゴムの20質量%溶液としたときに1Pa・s未満の粘度をもつ溶剤を意味する。
本明細書において、粘度は、東京計器社製B型粘度計(BM型)、No.2ローターを用いてローターの回転数60rpmにて2分間回転させ20℃にて測定して得られる値である。
上記良溶剤として用いるケトン類としては、炭素数3〜7の鎖状又は環状のモノケトンが好ましく、このようなモノケトンとしては、例えば、アセトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、ジイソブチルケトン、ジアセトンアルコール、シクロヘキサノン等が挙げられる。
上記良溶剤として用いる酢酸エステルとしては、炭素数1〜7程度のアルコールとの酢酸エステルが好ましく、このような酢酸エステルとしては、例えば、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソアミル、酢酸ヘキシル、酢酸2−エチルヘキシル等が挙げられる。上記酢酸エステルとしては、アルコール由来のアルキル基が分岐しているものがより好ましい。
上記良溶剤は、1種又は2種以上を用いることができる。
本発明において、上記「増粘剤」としては、本発明のフッ素ゴム塗料用組成物として高粘度組成物を調製する場合、1種類を単独で溶剤として用いて上記フッ素ゴムの20質量%溶液としたときに1Pa・s以上、好ましくは3Pa・s以上で、より好ましくは5Pa・s以上の粘度をもつ溶剤が有用である。
上記高級酢酸エステルとしては、例えば酢酸ジプロピレングリコールメチルエーテル等の炭素数7以上の高級酢酸エステル類、プロピレングリコールジアセテート等の炭素数7以上の高級酢酸ジエステル類等が挙げられる。
上記ジアルキレングリコール誘導体等としては、ジエチレングリコール誘導体、ジプロピレングリコール誘導体が好ましく、これらの誘導体としては、アルキルエーテルがより好ましく、上記アルキルエーテルとしては、例えば、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジブチルエーテル等が挙げられる。本明細書において、上記「ジアルキレングリコール誘導体」は、上述の高級酢酸エステルを含まない概念である。
上記増粘剤は、粘度調整の必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。上記増粘剤は、2種以上を混合して使用すると、例えば、塗布後の乾燥速度の調整が容易となりやすい。
本発明における上記良溶剤及び上記増粘剤は、また、得られる本発明のフッ素ゴム塗料用組成物を低揮発性とする点で、20℃における蒸気圧が670Pa以下、好ましくは150Pa以下、更に好ましくは70Pa以下であるものが好ましい)。
本明細書において、上記「消泡有機液体」とは、有機液体に上述のフッ素ゴムを添加して25℃にて24時間攪拌したときに溶解するフッ素ゴムが前記添加されるフッ素ゴムと前記有機液体の総重量の1質量%以下である該有機液体を意味する。
本明細書において、表面張力は、ASTM D971の方法により測定して得られる値である。
ポリオール系加硫剤としては、ポリオール加硫系フッ素ゴムに通常使用される加硫剤を用いることができる。
本発明においてポリオール系加硫剤としては、水酸基、特にフェノール性水酸基を分子内に少なくとも2個有する化合物であって、加硫性能を有するものが挙げられ、この化合物は、高分子化合物であってもよい。
上記ポリオール系加硫剤としては、上記以外にも、フッ素ゴム用ポリオール系加硫剤として市販されているものはいずれも使用することができる。
上記ポリオール系加硫剤は、1種又は2種以上を用いることができる。
本発明のフッ素ゴム塗料用組成物においては、ポリオール系加硫を用いる場合、加硫を促進させるために、加硫助剤を用いることもできる。
加硫助剤としては、以下のような化合物を用いることができる。
トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、ジメチルデシルベンジルアンモニウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、ミリスチルベンジルジメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルテトラデシルベンジルアンモニウムクロライド、トリメチルテトラデシルアンモニウムクロライド、ココナットトリメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムハイドロオキサイド、1,4−フェニレンジメチレンビストリメチルアンモニウムジクロライド、1,4−フェニレンジメチレンビストリエチルアンモニウムジクロライド、エチレンビストリエチルアンモニウムジブロマイド等のアルキル及びアラルキル第4級アンモニウム塩;
及びトリフェニルホスフィンベンジルクロライド塩等の4級ホスフォニウム塩。
ポリアミン加硫剤としては、一般にフッ素ゴムのアミン加硫に使用されるものはいずれも使用することができる。
上記ポリアミン加硫剤としては、例えば、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、エチレンジアミン、トリエチレンジアミン、エタノールアミン、3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサ−2−スピロ[5,5]−ウンデカン等の脂肪族ポリアミン及びその塩;ジアミノジフェニルメタン、キシリレンジアミン、フェニレンジアミン、ジアミノジフェニルスルホン、ジアミノジフェニルエーテル等の芳香族アミン及びその塩;変性ポリアミン;ポリアミドアミン等が挙げられる。
上記ポリアミン加硫剤は、1種類を用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記ポリアミン加硫剤は、フッ素ゴムの固形分100質量部に対して、0.5〜30質量部用いることが好ましい。より好ましい下限は1質量部であり、より好ましい上限は10質量部である。
本発明のフッ素ゴム塗料用組成物は、ポリアミン加硫系を用いる場合、通常、アミノ基含有金属化合物を用いる。上記アミノ基含有金属化合物としては、基材として無機材料を用いる場合であっても、該無機材料と、有機材料であるフッ素ゴムとの界面に作用し、化学的結合又は物理的結合により両材料間に強固なブリッジを形成させる化合物であり、特にフッ素ゴムの加硫剤としての機能を果たすと共に、上述の良溶剤、増粘剤及び消泡有機液体に対しても安全に用いられるものをいう。
好ましいアミノ基含有金属化合物としては、アミノ基含有シランカップリング剤、アミノ基含有アルミニウムカップリング剤、アミノ基含有チタンカップリング剤、アミノ基含有ジルコニウムカップリング剤が挙げられる。
好ましいアミノ基含有シランカップリング剤としては、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(トリメトキシシリルプロピル)エチレンジアミン、N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、β−アミノエチル−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
上記アミノ基含有金属化合物は、1種類を用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記アミノ基含有金属化合物は、フッ素ゴムの固形分100質量部に対して、0.5〜30質量部用いることが好ましい。より好ましい下限は6質量部であり、より好ましい上限は15質量部である。
本発明のフッ素ゴム塗料用組成物は、保存安定性の向上を目的として、安定剤を添加したものであってもよい。上記安定剤としては、炭素数1〜12の有機酸、好ましくは炭素数1〜4の有機酸が用いられる。好ましい有機酸として、例えば、蟻酸、酢酸、プロピオン酸等のモノカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸等のジカルボン酸等が挙げられる。
本発明のフッ素ゴム塗料用組成物には、溶融加工可能なフッ素樹脂を加えることもできる。上記溶融加工可能なフッ素樹脂は、融点が320℃以下であるフッ素樹脂であり、例えば、以下のような重合体からなるフッ素樹脂が挙げられる。
テトラフルオロエチレン〔TFE〕/ヘキサフルオロプロピレン〔HFP〕共重合体〔FEP〕、テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)〔PFVE〕共重合体〔PFA〕、テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)共重合体〔EPA〕、テトラフルオロエチレン/クロロトリフルオロエチレン〔CTFE〕共重合体〔PCTFE〕、テトラフルオロエチレン/エチレン共重合体〔ETFE〕、ポリフッ化ビニリデン〔PVdF〕、分子量30万以下のポリテトラフルオロエチレン〔LMW−PTFE〕等。
式(1): CF2=CFO(CF2)n3CF3 (n3=1〜9)
式(2): CF2=CFO(CF2CF2CF2O)n4−CF2CF2CF3 (1≦n4≦5)
式(3): CF2=CFO[CF2CF(CF3)]n5−CF2CF2CF3 (1≦n5≦5)
式(4): CF2=CFO[CF2CF(CF3)]n6−CF2CF2CH2I (1≦n6≦5)
式(5): CF2=CFOCFOCH2(CF2)n7X (n7=1〜12、X=H、F又はCl)
上記フッ素樹脂は、1種又は2種以上を用いることができる。
本明細書において、上記「フッ素ゴムとフッ素樹脂との合計固形分」とは、本発明のフッ素ゴム塗料用組成物を80〜100℃の温度で乾燥し、180〜250℃で30〜60分間焼成した後に得られる固体を意味する。
充填材としては、カーボンブラック、2硫化モリブデン、ホワイトカーボン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、珪酸カルシウム等が挙げられる。
着色剤としては、無機顔料、複合酸化物顔料等が挙げられる。
受酸剤としては酸化マグネシウム、酸化鉛、酸化亜鉛、炭酸鉛、炭酸亜鉛、ハイドロタルサイト等の複塩が挙げられる。受酸剤は、通常、その活性度に応じて、フッ素ゴムの固形分100質量部に対し、1〜40質量部配合することができる。
本明細書において、「フッ素ゴムの固形分」とは、後述の所望により加える溶融加工可能なフッ素樹脂を含まない本発明のフッ素ゴム塗料用組成物を80〜100℃の温度で乾燥し、180〜250℃で30〜60分間焼成した後に得られる固体を意味する。
上記フッ素ゴム塗料用組成物がこのように優れた効果を奏する機構としては明確ではないが次のように考えられる。即ち、上記消泡有機液体は、フッ素ゴムを実質的に溶解しないのでフッ素ゴムを消泡有機液体中に有さないが、乾燥前の塗布膜において、フッ素ゴム溶液中に分散しており、フッ素ゴムを有さないことにより、塗布膜に生じた泡を通過させて塗布膜外に排出させるものと考えられる。
フッ素ゴム塗料用組成物にフッ素ゴムを実質的に溶解しない有機液体(消泡有機液体)を存在させることにより塗布膜からの消泡作用を発揮すること、なかでも、上記消泡有機液体として上述の脂肪族炭化水素系液体が特に顕著な消泡作用を有することは、本発明において初めて見出された事実である。
本発明のフッ素ゴム塗料用組成物は、上記消泡作用を発揮するのみならず、得られる塗膜について、強度、密着性等の塗膜物性を低下させず持続させることもできるものである。
本発明のフッ素ゴム塗料用組成物は、例えば、スクリーン印刷方式に代表される通常の高粘度塗料塗布方法を用いて被塗物に塗布することができ、通常、上記塗布により得られる塗布膜を充分に乾燥させたのち加熱焼成することにより、塗膜を形成することができる。
上記被塗物は、本発明のフッ素ゴム塗料用組成物を塗布する前に、表面を充分に脱脂、洗浄しておくことが好ましい。
上記フッ素ゴム塗料用組成物は、ディスペンサーコーティング、スクリーンコーティング、ハケ塗り、浸漬等により被塗物に塗布し、上述の良溶剤、増粘剤及び消泡有機液体等の媒体を蒸発させるため、100℃前後の雰囲気で充分に乾燥させる。
その後、例えば150〜250℃で0.5〜24時間焼成する。これにより、上記フッ素ゴム塗料用組成物中のフッ素ゴムは充分に加硫し、反応ガス及び溶剤成分が系外に追い出される。
本発明のフッ素ゴム塗料用組成物は、消泡性に優れるので、焼成後の塗膜の膜厚が例えば5〜50μmである比較的厚膜であっても、発泡跡が残らない塗膜を形成することができる。
上記基材は、少なくとも、表面の一部に金属部分を有するものであれば、基材全体が金属であるものであってもよく、例えば金属板等であってよい。
本発明の塗装物品は、例えば上述のスクリーン印刷方式等の塗布方法を用いて、上記金属部分上に上述のフッ素ゴム塗料用組成物を塗布し、必要に応じて乾燥したのち、焼成することよりなる塗装を行うことにより、塗膜を形成して、製造することができる。上記塗膜は、例えば上記基材が上記金属板である場合、金属板の片面に形成してもよいし、両面に形成してもよい。
本発明の塗装物品としては、自動車エンジンガスケットが好ましい。
以下の実施例及び比較例において、粘度、表面張力、固形分は、いずれも、上述の測定方法により測定した。
(1)フッ素ゴム塗料用組成物の調製
フッ素ゴムとしてフッ化ビニリデン/ヘキサフルオロプロピレン共重合体(モル比でフッ化ビニリデン:ヘキサフルオロプロピレン=78:22)からなるエラストマー(ダイキン工業社製)の固形分100質量部に対し、MTカーボンブラック20質量部及び受酸剤としてハイドロタルサイトDHT−4A(商品名、協和化学工業社製)5質量部をオープンロールにて混練し、コンパウンドとした。このコンパウンドを増粘剤としてプロピレングリコールジアセテート120質量部、良溶剤としてメチルイソブチルケトン60質量部、及び、消泡有機液体としてシェルゾールTK(商品名、シェルケミカルズジャパン社製、表面張力が0.026N・m−1以下のイソパラフィン系溶剤)50質量部から構成される混合溶媒と混合した。上記シェルゾールTK 90gに上記フッ素ゴムを10g添加して25℃にて24時間攪拌したところ、上記フッ素ゴムはシェルゾールTKに全く溶けなかった。
一方、ポリオール系加硫剤としてビスフェノールAF2質量部と加硫助剤としてDBU−b(8−ベンジル−1,8−ジアザービシクロ[5.4.0]−7−ウンデセニウムクロライド)0.5質量部をエタノール17.5質量部に溶解し、その中に安定剤として酢酸2質量部を加えた。この溶液を先に溶解したコンパウンド溶液とディスパーで混合調製し、粘度7Pa・sのフッ素ゴム塗料用組成物を得た。
予めアセトンで洗浄しておいたSUS301板上に、上記フッ素ゴム塗料用組成物を充分に攪拌した後スクリーン印刷方式により焼成後の塗膜の膜厚が25μmとなるように塗布した。1回目の塗布はスクリーンの網目中の空気が塗布膜中に移動してなる泡が多く存在するので、塗布を5回実施し、2回目以降の4回それぞれにおいて、塗布終了直後にストップウォッチをスタートし、塗布膜から泡が完全に消失するまでの時間を計測し、4回の平均値を消泡時間とした。塗布に用いたスクリーン印刷機は一般に市販されている手動印刷方式であり、一般に市販されている70メッシュリング状パターンのスクリーンを使用した。
シェルゾールTKを使用せず、プロピレングリコールジアセテートを130質量部、メチルイソブチルケトンを100質量部とした以外は実施例1と同様にして、粘度7Pa・sの塗料用組成物を得て、消泡性の評価を行った。
プロピレングリコールジアセテートを110質量部、メチルイソブチルケトンを70質量部とし、シェルゾールTKに代えてキシレン(表面張力0.029N・m−1)50質量部を用いた以外は実施例1と同様にして、粘度7Pa・sの塗料用組成物を得て、消泡性の評価を行った。上記キシレン90gに実施例1で用いたフッ素ゴムを10g添加して25℃にて24時間攪拌したところ、上記フッ素ゴムはキシレンに全く溶けなかった。
Claims (7)
- フッ素ゴム溶液及び加硫剤からなるフッ素ゴム塗料用組成物であって、
前記フッ素ゴム溶液は、フッ素ゴムを良溶剤及び増粘剤からなる溶剤組成物に溶解させたものであり、
前記フッ素ゴム塗料用組成物は、更に、消泡有機液体からなるものである
ことを特徴とするフッ素ゴム塗料用組成物。 - 粘度が1〜10Pa・sである請求項1記載のフッ素ゴム塗料用組成物。
- フッ素ゴムの固形分が10〜60質量%である請求項1又は2記載のフッ素ゴム塗料用組成物。
- 消泡有機液体は、脂肪族炭化水素系液体である請求項1、2又は3記載のフッ素ゴム塗料用組成物。
- 更に、フッ素樹脂からなるものである請求項1、2、3又は4記載のフッ素ゴム塗料用組成物。
- 表面に金属部分を有する基材と、塗膜とを有する塗装物品であって、
前記塗膜は、前記金属部分上に請求項1、2、3、4、5記載のフッ素ゴム塗料用組成物を塗装することにより形成したものである
ことを特徴とする塗装物品。 - 自動車エンジンガスケットである請求項6記載の塗装物品。
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