JP2006069650A - 梱包箱 - Google Patents

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稔 和田
Shigeki Mori
森  茂樹
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Abstract

【課題】キャスター付中重量物の底面等を損傷することがなく、また輸送時や保管時のスペースの増大や、森林伐採による地球の温暖化や環境破壊を招かないスロープ部材を提供する。
【解決手段】スロープ部材40は、梱包箱に被梱包物10を収納する外箱20と、該外箱20と該被梱包物10との間に形成される空間に収納する。または、該外箱20の外面または緩衝材60の外面に凹部を設け、該凹部にスロープ部材40を収納する。さらに、スロープ部材40の断面形状は略直角三角形で、略パレットの高さで、リサイクルが可能な紙器、段ボール、または樹脂発泡体の少なくとも何れかを用いる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複写機等のOA機器を始めとするキャスター付中重量物をパレットへの荷積みやパレットからの荷降ろし作業に用いるスロープ部材を組み込んだ梱包箱に関するものである。
従来、図1に示したように、重量物6の底面には、移動のためのキャスターが取り付けられ、積載・荷降ろし時に、根止め材として台木4にボルト7で固定されていた三角ブロック5A、5Bを取り外しスロープ材として用いることが提案されている(特許文献1)。別の従来例として、図2に示したように、木製の梱包箱4の側壁21が、ヒンジ22を介してスロープ材になることが提案されている(特許文献2)。また別の従来例として、図3に示したように、パレット1にスロープ部材6が収納され、パレットから荷物をおろす際は引き出して使うことが提案されている(特許文献3)。
特開平8−207935公報 実開平5−003129公報 特開2002−225871公報
しかしながら、三角柱ブロックを根止め材として用いた場合や、パレットにスロープ部材を収納した場合、パレットの大きさには制約があるため、スロープ部材の長さが制約されるため、スロープの角度を小さくできないのでキャスター付中重量物の底面等を損傷させたりすることがあった。底面等を損傷させないためにはスロープの角度を小さくすることが必要で、その結果、スロープ部材の大型化を招き、コストアップや、輸送時や保管時のスペースの増大を招くという問題があった。また、木製の側壁をスロープ部材に用いる場合、段ボールや紙器に比べ重量が重くなり、輸送時は燃費の悪化を招き、また森林伐採による地球の温暖化や環境破壊を招くという問題があった。
請求項1では、梱包箱に被梱包物を収納する外箱と、該外箱と該被梱包物との間に形成される空間に収納され、側断面が略直角三角形のスロープ部材からなることを特徴とする。
また請求項2では、梱包箱に被梱包物を収納する外箱の外面に、側断面が略直角三角形のスロープ部材を収納する凹部を設け、該凹部に該スロープ部材を収納したことを特徴とする。
さらに請求項3では、梱包箱に被梱包物を収納する外箱と、該外箱と該被梱包物との間に挿入され該被梱包物を緩衝するための緩衝材の外面に、側断面が略直角三角形のスロープ部材を収納する凹部を設け、該凹部に該スロープ部材を収納したことを特徴とする。
またさらに請求項4では、前記スロープ部材の頂角が10度から45度が望ましく、請求項5では、前記スロープ部材の高さは、パレットの高さに略等しいことが望ましい。請求項6では、前記スロープ部材は、前半部と後半部とに2分し、相互に蝶着し、長辺側に折りたためることが望ましく、請求項7では、前記スロープ部材はリサイクルが可能な材料を用いることが望ましく、請求項8では、前記スロープ部材は、紙器、段ボール、または樹脂発泡体の少なくとも何れかを用いることが望ましい。
請求項1では、側断面が略直角三角形のスロープ部材40は外箱20と被梱包物10との間に形成される空間に収納されるため、従来と同等の大きさの梱包体にすることができる。
また、請求項2では、該スロープ部材40は、外箱外面に設けた凹部22に収納されるため、従来と略同等の大きさの梱包箱にすることができる。
また、請求項3では、該スロープ部材40は、緩衝材の外面に設けた凹部23に収納されるため、従来と略同等の大きさの梱包箱にすることができる。さらに、請求項4では、スロープの角度を小さくできるため、キャスター付中重量物の底面を損傷することが無くパレットへの荷積みやパレットからの荷降ろしができる。
また、請求項5では、パレットの高さにスロープ部材の高さを合わせたため、キャスター付中重量物の底面を損傷することが無くパレットへの荷積みやパレットからの荷降ろしができる。
また、請求項6では、該スロープ部材を折りたためるため、該スロープ部材の頂角の角度を小さくしても収納ができるため、従来と略同等の梱包箱にすることができる。
また、請求項7では、該スロープ部材を左右に分割したため、重量の低減を図ることができ、輸送時の燃費向上が図れる。
また、請求項8、請求項9では、該スロープ部材に段ボールや発泡スチロール等のリサイクル可能な材料を用いるため、新たな木材を用いることがなく、森林破壊を招かず環境に優しい。
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。図4〜図16は本発明に係る梱包箱を示している。図4のように被梱包物10は、複写機や複写機に付属するフィニシャーと呼ばれる後処理装置で重量のあるOA機器である。該被梱包物10の底面には、移動を容易にするためのキャスターと、据付・設置をするためのアジャスター(図示せず)が設けられている。該被梱包物10を梱包するための梱包箱の構成は、パレット70と該パレット70の上に、四方に壁面を有する段ボール製のボトムシート30があり、該ボトムシート30の上に発泡スチロールや発泡ポリエチレン等の樹脂発泡体からなる緩衝材を置き、該緩衝材の上部に被梱包物10を設置し、この被梱包物10の上部に、前記樹脂発泡体からなる緩衝材60を置き、段ボール製の外箱20を上方から被せている。更に付属部品を同梱する場合、該付属部品を収納した段ボールからなる同梱箱50を被梱包物10と外箱20の間に収納しても良い。
図4のように、前記被梱包物10を荷積み、荷降ろしの際に用いる略直角三角形のスロープ部材40は、該被梱包物10と該外箱20との間に形成された空間に、折たたんで収納する。図5のように該スロープ部材40は、段ボールの折り曲げ加工によって前半部と後半部を形成し、切り込み線41をヒンジにして長辺側に折りたたむことができる。折たたんだ状態で固定するために、折りたたんだ該スロープ部材40を紐やバンドで止めて収納しても良いし、または段ボール製の鞘箱(図示せず)に入れて収納しても良い。
図14のように、被梱包物10を荷積みまたは荷降ろす際には、ボトムシート30の壁面32を倒し、該壁面32の舌部31を、スロープ部材40の四角穴42に差し込み固定される。
図7のように、スロープ部材40aは、発泡スチロールや発泡ポリエチレンなどの発泡部材を用いても良く、この場合、図6のように、スロープ部材40aは、緩衝材に外面に設けられた凹部22に収納される。該スロープ部材40aも、ボトムシート30に固定する四角穴42を1個以上有している。さらに、図8のように、該スロープ部材40aは、前記外箱20の外面に該スロープ部材40aを収納する凹部23に収納しても良い。
図10、図11のように、スロープ部材40bは、右半部と左半部から成り、該右半部と該左半部は所定幅の連結部材44を、スロープ部材の外面にある凹部44aに差込んで連結される。該連結部材44は、該スロープ部材40bの該凹部44aに差し込んで収納され、段ボールや、紙管を用いることができ、その断面形状は、三角形、四角形などの多角形、或いは円筒のいずれも用いることができる。
図13のように、スロープ部材40cは、段ボールや厚紙の内面に発泡体46を充填した複合体であっても良く、図12のように、該スロープ部材40cを前記緩衝材60aの外面の凹部に収納することができる。
図15のように、前記ボトムシート30の壁面に面ファスナー47bを取り付け、前記スロープ部材40の外面に、該該面ファスナー47bと着脱自在な面ファスナー47aを所定の位置に取り付け、該面ファスナーによって該スロープ部材40をボトムシート30に固定しても良い。該スロープ部材40をボトムシート30に固定は、粘着テープ48を用いることもできる。
また図16のように、該スロープ部材40を使って、該被梱包物10の積み込みや積み降ろしをすることができる。
従来の梱包箱の断面図である。 従来の梱包箱の断面図である 従来の梱包箱の断面図である 本発明の実施例に関する梱包箱の断面図である。 本発明の実施例に関するスロープ部材の斜視図である。 本発明の実施例に関する他の梱包箱の断面図である。 本発明の実施例に関する他のスロープ部材の斜視図である。 本発明の実施例に関する他の梱包箱の断面図である。 本発明の実施例に関する他の梱包箱の断面図である。 本発明の実施例に関する他のスロープ部材の斜視図である。 本発明の実施例に関する他のスロープ部材の部分説明用斜視図である。 本発明の実施例に関する他の梱包箱の断面図である。 本発明の実施例に関する他のスロープ部材の斜視図である。 本発明の実施例に関するスロープ部材の取り付け図である。 本発明の実施例に関する他のスロープ部材の取り付け図である。 本発明の実施例に関するスロープ部材を用いた荷下し時の斜視図である。
符号の説明
10 被梱包品
20、20a 外箱
30 ボトムシート
40、40a、40b、40c スロープ部材
50 同梱品
60、60a、61、61a 緩衝材
70 パレット

Claims (9)

  1. 梱包箱に被梱包物を収納する外箱と、該外箱と該被梱包物との間に形成される空間に収納され、側断面が略直角三角形のスロープ部材からなることを特徴とする梱包箱。
  2. 梱包箱に被梱包物を収納する外箱の外面に、側断面が略直角三角形のスロープ部材を収納する凹部を設け、該凹部に該スロープ部材を収納したことを特徴とする梱包箱。
  3. 梱包箱に被梱包物を収納する外箱と、該外箱と該被梱包物との間に挿入され該被梱包物を緩衝するための緩衝材の外面に、側断面が略直角三角形のスロープ部材を収納する凹部を設け、該凹部に該スロープ部材を収納したことを特徴とする梱包箱。
  4. 前記スロープ部材の頂角は、10度から45度であることを特徴とする請求項1〜請求項3に記載の梱包箱。
  5. 前記スロープ部材の高さは、パレットの高さに略等しいことを特徴とする請求項1〜4に記載の梱包箱。
  6. 前記スロープ部材は、前半部と後半部とに2分し、該前半部と該後半部を相互に蝶着し、長辺側に折りたためることを特徴とする請求項4〜請求項5に記載の梱包箱。
  7. 前記スロープ部材は、右半部と左半部とに2分し、該右半部と該左半部を、所定幅の連結部材で連結したことを特徴とする請求項4〜請求項5に記載の梱包箱。
  8. 前記スロープ部材は、リサイクルが可能な材料を用いたことを特徴とする請求項1〜請求項7に記載の梱包箱。
  9. 前記スロープ部材は、紙器、段ボール、または樹脂発泡体の少なくとも何れかを用いたことを特徴とする請求項1〜請求項8に記載の梱包箱。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010208672A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Orion Mach Co Ltd ダンボール梱包箱
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