JP2006068400A - 食器洗い乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 周囲の空気の温度が低い場合であっても、低い運用コストで食器を効率良く乾燥することができる食器洗い乾燥機を提供する。
【解決手段】 洗浄槽内に空気を吸気する吸気ファンを有し、加熱すすぎ後に吸気ファンを動作させ、吸気口から該吸気ファンにより吸い込まれた空気を加熱して食器の乾燥を行い、洗浄槽内の水蒸気を排気口から排気する食器洗い乾燥機において、温度センサで検出した温度が所定値より低い場合、吸気ファンの回転数を減少させることで、吸気ファンによる送風量を制御する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、周囲の温度が変動した場合であっても効率良く食器の乾燥を行うことができる食器洗い乾燥機に関する。
図7は、従来の食器洗い乾燥機の右側面から見た要部構成を示す模式図である。食器洗い乾燥機は、洗浄する食器20を収納する洗浄槽2を筐体1の内部に設けており、洗浄槽2の内部には、食器20が載せられる食器受具3と、食器受具3の下側に配置され、食器受具3に載せられた食器20に向けて水を噴射する複数の回転可能な噴射ノズル4、4、・・・と、洗浄水を加熱する又は食器を乾燥するヒータ6とを備えている。
食器の洗浄が高温すすぎを含めて完了し、排出口(図示せず)から洗浄槽2内の水を外部へ排出した後、ヒータ6により洗浄槽2内の空気を加熱し、加熱した空気を循環させるべく背面に備えた吸気ファン10を起動する。吸気ファン10により、外部の空気が吸気口11から洗浄槽2内へ吸い込まれ、ダクト12を経由して洗浄槽2内へ送り込まれる。
洗浄槽2内へ送り込まれた空気は、ヒータ6により加熱され、洗浄槽2内を循環することにより、洗浄槽2内の食器20を乾燥する。食器20を乾燥することにより生じた水蒸気は、洗浄槽2の上部に設けてある排気口13から排気される。
また、温度センサとしてサーミスタ14をヒータ6の近傍に取り付けてある。サーミスタ14は、洗浄槽2内へ吸い込まれた空気がヒータ6により加熱された後の温度を検出する(特許文献1参照)。
特開平11−42197号公報
従来の食器洗い乾燥機では、吸気ファン10の風量を、温度センサであるサーミスタ14の検出値、すなわち洗浄槽2内へ循環させる温風の温度に応じて調整することにより乾燥効率を高め、食器の乾燥時間全体を短縮させている。しかし、吸気ファン10により吸い込まれる外部の空気の温度は一定ではなく、例えば冬場に使用する場合のように外部の空気の温度が低い場合、ヒータ6により十分に加熱されない空気が洗浄槽2内を循環することにより、食器が十分に乾燥しないという問題点があった。
ヒータ6の加熱量を増大することで十分に過熱された空気を洗浄槽2内へ送出することも可能であるが、この場合、ヒータ6による電力消費量が増大し、運転コストを低減することが困難になるという新たな問題点が発生する。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、周囲の空気の温度が低い場合であっても、低い運用コストで食器を効率良く乾燥することができる食器洗い乾燥機を提供することを目的とする。
また本発明は、周囲の空気の温度が低い場合であっても、吸気ファンの回転数を減少させて低い温度の空気が洗浄槽内を循環しないようにすることで、食器を効率良く乾燥することができる食器洗い乾燥機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る食器洗い乾燥機は、洗浄槽内に周囲の空気を吸気する吸気ファンを有し、加熱すすぎ後に前記吸気ファンを動作させ、吸気口から該吸気ファンにより吸い込まれた空気を加熱して食器の乾燥を行い、前記洗浄槽内の水蒸気を排気口から排気する食器洗い乾燥機において、周囲の温度を検出する温度センサと、該温度センサで検出した温度に基づいて、前記吸気ファンによる送風量を制御する送風量制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、洗浄槽内へ吸い込まれた空気の温度を温度センサで検出し、温度センサで検出した温度に基づいて、吸気ファンによる送風量を制御する。これにより、例えば洗浄槽内の空気の温度が所定の温度より低い場合は、吸気ファンにより吸い込まれた空気の洗浄槽内への供給量を減少することで、食器に温度の低い風が当たる量を減少することができ、十分に洗浄槽内の温度が上昇した状態で食器に乾燥用の温風を当てることにより、食器の乾燥を効率良く行うことが可能となる。
また、本発明に係る食器洗い乾燥機は、前記送風量制御手段は、前記温度センサで検出した温度が所定値より低いか否かを判断する判断手段と、該判断手段で検出した温度が所定値より低いと判断した場合、前記吸気ファンの回転数を減少させる回転数減少手段とを備えることを特徴とする。
本発明においては、洗浄槽内へ吸い込まれた空気の温度を温度センサで検出し、温度センサで検出した温度が所定の温度より低い場合には、吸気ファンの回転数を少なくする。これにより、洗浄槽内の空気の温度が所定の温度より低い場合は、吸気ファンの回転数を抑制し、空気の吸い込み量及び空気の洗浄槽内への供給量を減少することで、食器に温度の低い風が当たる量を減少することができ、食器の乾燥効率が低い状態での運転を抑制することにより、運転コストを低減することが可能となる。
本発明によれば、例えば洗浄槽内の空気の温度が所定の温度より低い場合は、吸気ファンにより吸い込まれた空気の洗浄槽内への供給量を減少することで、食器に温度の低い風が当たる量を減少することができ、十分に洗浄槽内の温度が上昇した状態で食器に乾燥用の温風を当てることにより、食器の乾燥を効率良く行うことが可能となる。
また本発明によれば、洗浄槽内の空気の温度が所定の温度より低い場合は、吸気ファンの回転数を抑制し、空気の吸い込み量及び空気の洗浄槽内への供給量を減少することで、食器に温度の低い風が当たる量を減少することができ、食器の乾燥効率が低い状態での運転を抑制することにより、運転コストを低減することが可能となる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の右側面から見た要部構成を示す模式図である。なお、従来の食器洗い乾燥機と同様の構成要素については、同一の符号を付する。
食器洗い乾燥機は、洗浄する食器20を収納する洗浄槽2を筐体1の内部に設けており、洗浄槽2の内部には、食器20が載せられる食器受具3と、食器受具3の下側に配置され、食器受具3に載せられた食器20に向けて水を噴射する複数の回転可能な噴射ノズル4、4、・・・と、洗浄水を加熱する又は食器を乾燥するヒータ6とを備えている。
食器の洗浄が高温すすぎを含めて完了し、排出口(図示せず)から洗浄槽2内の水を外部へ排出した後、ヒータ6により洗浄槽2内の空気を加熱し、加熱した空気を循環させるべく背面に備えた吸気ファン10を起動する。吸気ファン10により、外部の空気が吸気口11から洗浄槽2内へ吸い込まれ、ダクト12を経由して洗浄槽2内へ送り込まれる。
洗浄槽2内へ送り込まれた空気は、ヒータ6により加熱され、洗浄槽2内を循環することにより、洗浄槽2内の食器20を乾燥する。食器20を乾燥することにより生じた水蒸気は、洗浄槽2の上部に設けてある排気口13から排気される。
また、温度センサとしてサーミスタ14をヒータ6の近傍に取り付けてある。サーミスタ14は、洗浄槽2内へ吸い込まれた空気がヒータ6により加熱された後の温度を検出する。本実施の形態に係る食器洗い乾燥機は、サーミスタ14が検出した温度に基づいて、ヒータ6の温度、加熱した空気の供給時間等を制御する制御装置30を備えている。
図2は、本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置30の構成を示すブロック図である。図2に示すように、制御装置30は、CPU(中央処理装置)31、ROM32、RAM33、時刻を計時するためのクロック34及び入出力ポート35等を備え、これらは互いに内部バス36によって接続されている。入出力ポート35には、温度センサであるサーミスタ14、洗浄水を加熱する又は洗浄槽2内の空気を加熱するヒータ6、吸気ファン10の駆動源であるファンモータ15等が接続されている。
制御装置30のCPU31は、RAM33をワーキングエリアとして、ROM32に格納されたプログラムを実行することにより、食器乾燥等のシーケンスを制御する。例えば制御装置30のCPU31は、サーミスタ14で検出した吸い込まれた空気の温度が所定の温度、例えば18℃よりも低いと判断した場合、吸気ファン10の駆動源であるファンモータ15へ回転数を抑制する旨の指示信号を送出する。
上述した食器洗い乾燥機の食器乾燥処理の動作について説明する。図3乃至図5は、本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置30のCPU31の食器乾燥の制御処理手順を示すフローチャートであり、図6は、本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の洗浄槽2内の温度変化及び吸気ファン10を駆動するファンモータ15へ出力する出力電圧の変化を時系列に示す図である。
制御装置30のCPU31は、食器20の洗浄工程、すすぎ工程を完了した後、使用した洗浄水の排出口からの排出が完了した旨を、図示しない水位センサからの水位がゼロである旨を示す出力信号により検知する(ステップS301)。そして、CPU31は、洗浄槽2内の温度T1をサーミスタ14から取得し、RAM33に記憶する(ステップS302)。
CPU31は、記憶してある温度T1が所定の温度、例えば18℃より大きいか否かを判断する(ステップS303)。CPU31が、温度T1が所定の温度18℃より大きいと判断した場合(ステップS303:YES)、周囲の空気の温度は通常の温度であると判断し、以下の処理を実行する。なお、吸気ファン10を駆動するファンモータ15へ出力する出力電圧は、図6(a)に示すように変化する。
CPU31は、洗浄槽2内の温度を記憶した時点から、クロック34による計時を開始し(ステップS304)、吸気ファン10のファンモータ15へ低速回転を指示する信号、すなわち出力電圧値‘L’を送出し(ステップS305)、ヒータ6へ目標到達温度に対応するデューティー比であるパルス信号を送出する(ステップS306)。例えば目標到達温度が75℃である場合、デューティー比が20/60であるパルス信号を送出する。
ファンモータ15を低速回転した場合、洗浄槽2内の空気の入れ替え頻度は少なくなる。また、低い温度の空気が食器に当たる風圧も低くなる。したがって、洗浄槽2内の空気の温度の上昇を促進することができる。CPU31は、洗浄槽2内の温度が目標到達温度75℃に到達したか否かを判断し(ステップS307)、CPU31が、目標到達温度75℃に到達したと判断した場合(ステップS307:YES)、CPU31は、吸気ファン10のファンモータ15へ高速回転を指示する信号、すなわち出力電圧値‘H’を送出する(ステップS308)。
CPU31が、目標到達温度に到達していないと判断した場合(ステップS307:NO)、CPU31は、クロック34による計時時間が第一の時間、例えば7分に到達したか否かを判断する(ステップS309)。CPU31が、計時時間が第一の時間に到達したと判断した場合(ステップS309:YES)、CPU31は、吸気ファン10のファンモータ15へ高速回転を指示するパルス信号を送出する(ステップS310)。
CPU31は、クロック34による計時時間が第二の時間、例えば22分に到達したか否かを判断する(ステップS311)。CPU31が、計時時間が第二の時間に到達したと判断した場合(ステップS311:YES)、CPU31は、ヒータ6へのパルス信号の送出を停止し(ステップS312)、乾燥処理により温まった食器のクーリング処理へ移行する。
CPU31は、クロック34による計時時間が第三の時間、例えば25分に到達したか否かを判断する(ステップS313)。CPU31が、計時時間が第三の時間に到達したと判断した場合(ステップS313:YES)、CPU31は、吸気ファン10のファンモータ15への指示信号の送出を停止する(ステップS314)。
またCPU31が、温度T1が所定の温度18℃より小さいと判断した場合(ステップS303:NO)、周囲の空気の温度が通常よりも低い温度であると判断し、以下の処理を実行する。なお、吸気ファン10を駆動するファンモータ15へ出力する出力電圧は、図6(b)に示すように変化する。
CPU31は、洗浄槽2内の温度を記憶した時点から、クロック34による計時を開始し(ステップS401)、吸気ファン10のファンモータ15へ低速回転を指示する信号、すなわち出力電圧値‘L’を送出し(ステップS402)、ヒータ6へ目標到達温度に対応するデューティー比であるパルス信号を送出する(ステップS403)。例えば目標到達温度が75℃である場合、デューティー比が20/60であるパルス信号を送出する。
ファンモータ15を低速回転した場合、洗浄槽2内の空気の入れ替え頻度は少なくなる。また、低い温度の空気が食器に当たる風圧も低くなる。したがって、洗浄槽2内の空気の温度の上昇を促進することができる。
しかし、周囲の空気の温度が低い場合、洗浄槽2内の温度は、設定時間内に目標到達温度に到達しない。したがって、CPU31は、吸気ファン10のファンモータ15へ低速回転を指示する信号、すなわち出力電圧値‘L’を継続して送出する。
すなわち、CPU31は、クロック34による計時時間が第一の時間、例えば7分に到達したか否かを判断する(ステップS404)。CPU31が、計時時間が第一の時間に到達したと判断した場合(ステップS404:YES)、CPU31は、吸気ファン10のファンモータ15へ低速回転を指示する信号、すなわち出力電圧値‘L’を継続して送出する。(ステップS405)。
CPU31は、クロック34による計時時間が第二の時間、例えば22分に到達したか否かを判断する(ステップS406)。CPU31が、計時時間が第二の時間に到達したと判断した場合(ステップS406:YES)、CPU31は、ヒータ6へのパルス信号の送出を停止し(ステップS407)、乾燥処理により温まった食器のクーリング処理へ移行する。
CPU31は、クロック34による計時時間が第三の時間、例えば25分に到達したか否かを判断する(ステップS408)。CPU31が、計時時間が第三の時間に到達したと判断した場合(ステップS408:YES)、CPU31は、吸気ファン10のファンモータ15への指示信号の送出を停止する(ステップS409)。
以上のように本実施の形態によれば、吸気口から吸い込まれる空気の温度が所定の温度18℃よりも低い場合、低い温度の空気が食器に当たることにより食器の乾燥を阻害するのを防止すべく、空気の温度が低い場合には吸気ファンの回転数を下げ、洗浄槽2内の空気の循環を抑制する。これにより、低い温度の空気が食器に当たる風圧を軽減することができ、洗浄槽2内の空気の温度上昇を促進することができることから、食器の乾燥を効率良く行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の右側面から見た要部構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置のCPUの食器乾燥の制御処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置のCPUの食器乾燥の制御処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の制御装置のCPUの食器乾燥の制御処理手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る食器洗い乾燥機の洗浄槽内の温度変化及び吸気ファンを駆動するファンモータへ出力する出力電圧の変化を時系列に示す図である。 従来の食器洗い乾燥機の右側面から見た要部構成を示す模式図である。
符号の説明
1 筐体
2 洗浄槽
4 噴射ノズル
6 ヒータ
10 吸気ファン
11 吸気口
12 ダクト
13 排気口
14 サーミスタ(温度センサ)
15 ファンモータ
30 制御装置

Claims (2)

  1. 洗浄槽内に周囲の空気を吸気する吸気ファンを有し、加熱すすぎ後に前記吸気ファンを動作させ、吸気口から該吸気ファンにより吸い込まれた空気を加熱して食器の乾燥を行い、前記洗浄槽内の水蒸気を排気口から排気する食器洗い乾燥機において、
    周囲の温度を検出する温度センサと、
    該温度センサで検出した温度に基づいて、前記吸気ファンによる送風量を制御する送風量制御手段と
    を備えることを特徴とする食器洗い乾燥機。
  2. 前記送風量制御手段は、
    前記温度センサで検出した温度が所定値より低いか否かを判断する判断手段と、
    該判断手段で検出した温度が所定値より低いと判断した場合、前記吸気ファンの回転数を減少させる回転数減少手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の食器洗い乾燥機。
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