JP2006068000A - 架橋又は抑制された澱粉製品の使用 - Google Patents

架橋又は抑制された澱粉製品の使用 Download PDF

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Abstract

【課題】食後の血糖値を制御及び/又は調整することの出来る澱粉及びそれを使用する食品を提供する。
【解決手段】0.10〜0.35%の添加されたホスフェート含有量を有する、架橋された澱粉であり、20分で25%未満の、120分で30〜70%の、そして240分で60%より多いグルコースを放出する。化学的に変性された該澱粉は食品中に適正に配合される場合に、摂取するものに長期間に渡ってグルコースを提供し、そしてより一定なグルコースレベルを提供するために使用され得る。
【選択図】図2

Description

本出願は、2004年7月29日に出願された米国の仮出願第60/591,997号の利益を主張するものである。
本発明は、血糖値の制御又は調整のために、架橋された(crosskinked)又は抑制された(inhibited)澱粉を使用することに関する。そのような澱粉は、食物又は飼料のソースとして使用される場合に、食後の吸収の時間及び速度を変更することによって、哺乳動物の血糖値を制御及び/又は調整するものである。
澱粉は、典型的な西洋の食物における主要なエネルギー源である。精製澱粉(精製澱粉の説明については、Imbertyらの「Die Staeke、43(10)、375〜84(1991)」参照)は、たいてい加熱調理(cook)された形で食べられ、それは一般に迅速に且つ完全に消化されて、血中グルコースの高くて急速な上昇をもたらす。但し、いくつかの精製澱粉は、それが大腸に到達するまで実質上分解されないように、小腸において酵素加水分解に抵抗し得るものであって、それは寄留する微生物によって利用される(これは耐性澱粉(resistant starch)又はRSと定義される)。Englystは、耐性の起源と手段に関連して耐性澱粉の三つの異なるカテゴリーを定義した(H.N.Englystらの「Eur.J.Clin.Nutr.46(Suppl.2):S33〜S50(1992)」)。酵素消化に対して耐性のあるエーテル、エステル及びクロス結合された澱粉を含む化学的に変性された澱粉に関する、第4のタイプのRSが、後にBrownによって説明された(Brownらの「Food Australia、43(6)、272〜75(1995)」)。
利用可能な炭水化物の語は、食物中における全炭水化物量から非消化性(non-digestible)の炭水化物の量を引いたものとして定義される。非消化性の炭水化物には、食物繊維、糖アルコール、及び非消化性糖が含まれる。広い種類の食物繊維には、上記のEnglyst及びBrownによって定義された群の澱粉(RS1〜4)が含まれる。刊行物に掲載されたいくつかの例において、耐性澱粉が、標準的な試験方法(AOAC985.29及び991.43参照)を用いて食物繊維として測定又は定量化され(例えばChuiら、米国特許第5,902,410号明細書)、そしてそれは食後に吸収されないグルコースにほとんど何も提供せず、大腸において発酵される。更に、耐性澱粉の存在が、食物繊維(例えばセルロース、イヌリン、サイリウム(psylium)及びぬか(bran))が利用可能な炭水化物の量に影響するのと同様の態様で、食物提供における利用可能な炭水化物の量に影響する。
グリセミックレスポンス(glycemic response)(GR)は、0〜120分の期間に渡る血糖値における示差効果(differential effect)を言う(NIH発行番号99−3892、1999)。それは、特定の日における特定の血液サンプルに関する個々の対象の血中グルコース反応曲線(blood glucose response curve)下の増分面積として測定される。種々の食物に対するグリセミックレスポンスの大きさと継続期間は、澱粉のような成分を含むグルコースの消化及び吸収の速度と程度における変動を反映する。これは、個々の食物に対する食後のグルコース反応の大きさを判定するために、そして同様のサンプル又は供給サイズ(serving size)を使用して食物を比較(相対的なグリセミックレスポンス)するためにも使用されてきた。これは、人間又は動物によって摂取されるような食物の血中グルコースに対する効果を判定するのに有用である。
本願において使用されるように、グリセミックインデックス(glycemic index)(GI)は、「試験食物の利用可能な炭水化物部50gについての血中グルコース反応曲線下の増分面積であって、同一対象によって摂取された標準食物における同一量の利用可能な炭水化物についての血中グルコース反応に関する百分率として表現されたもの」として定義されている(D.J.A.Jenkinsらの「Am.J.Clin.Nutr.34(3):362〜66(1981)」)。100なる任意の割り当てが、50gのグルコース又は50gの白色パンのいずれかであり得る標準食物について付与されている。
そのGIは、食物中の種々の成分の相互作用、並びに炭水化物源が消化されそのグルコースが吸収される際にそれらが果たしている役割を定量化することを目指している。試験食物中における特定量(50g)の利用可能な炭水化物を必要とすることによって、その試験食物のより大きな部分(ときどき大部分)が摂取されねばならない。言い換えると、所定量50gの利用可能な炭水化物を摂取するために、脂肪、蛋白質又は食物繊維の豊富な食物は、より大きな供給サイズを必要とする。
食物が摂取されるに従って、血液中のグルコース量が二つの基本的なメカニズムの支配を受ける。その最初のものは、その食物が消化されるに従ってグルコースが血流中へ吸収される速度である。第2のメカニズムは、グルコースが血流から身体組織中へ吸収される速度である。これはこれら二つのメカニズムの単純化された概観であるが、当業者は、それらのメカニズム、含まれる反応及びプロセスの複雑で多面的な特性を理解するであろう。通常の健康な個体において、その身体がある特定の範囲内で血糖値を調整するためのメカニズムを有する(American Diabetes Asociattionの「Diabetes Care、24(suppl)、1〜9(2001)」によって特定されるように、3.9〜6.1mmol/Lの絶食血漿グルコースレベル)。例えば、血糖値の増加が、他の機能の中でも組織中へのグルコースの吸収を促進するインスリンの生成を刺激するが、脂肪及び蛋白質の代謝における主とした機能にも影響を及ぼす。それ故、血中のグルコース濃度における激烈な上昇を引き起こす食物が、筋肉細胞、脂肪組織及び肝臓によってグルコースの摂取、蓄積及び使用に至り、結果的に血中のグルコース濃度をその「正常な」(normal)範囲にバランスさせる、血清のインスリンレベルへの急激な(但しオフセット)上昇を生じると見られてきている。
組織中に吸収されるグルコースは、筋肉のための蓄積手段としてグリコーゲンに変換され得る。グリコーゲンは、身体の活動期間中に使用され、休息期間中に補充される。炭水化物の摂取は、アスリートが競技活動の前に筋肉中のグリコーゲンの形でのエネルギーの蓄積を増加させるために用いるプロセスである。それは、「トレーニングと栄養摂取への変化が持久力競争の前に筋肉のグリコーゲン蓄積を最大にし得る戦略」である(Michell Minehanの「AIS Sports Nutrition Program、2003」)。血糖値があるレベルよりも低くなれば、グリコーゲンが筋肉から血液流れに移送されて、血糖値を高めることも可能である。
インスリンの過剰/過少生成、或いは通常インスリンによって開始される活動に対する身体における細胞の反応に、多くの条件反射(conditions)が伴われる。インスリン耐性(insulin resistance)(IR)は、身体組織がインスリンを受け容れにくくなり、同様の生理的な効果を達成するのにより高いレベルを必要とする条件反射である。IRの主たる効果は、脂肪蓄積領域に適する脂肪の増加した流動性、及び身体の組織における蛋白質の消耗をもたらす、身体細胞による減少したグルコースの利用として特定されてきた(A.C.Guytonの「Textbook of Medical Physiology(第7版)W.B.Saunders Company:ペンシルバニア州のフィラデルフィア、923〜36」)。インスリンの過剰/過少生成から生じる他の条件反射には、低血糖、高血糖、損なわれたグルコース調整、インスリン耐性症候群、インスリン過剰血、脂肪異常血、異常フィブリン溶解、代謝症候群、症候群X及び真性糖尿病(非‐インスリン依存性の真性糖尿病(NIDDM)としても知られるタイプII)、並びに例えば心血管障害、網膜症、腎障害、抹消神経障害及び性的機能障害を生じ得る生理的な条件反射が含まれる。
血糖値における急な上昇及び急速なスイングをしばしば伴うもう一つの影響は、体重を制御及び維持できないことである。身体中で多くの役割を演ずるインスリンは、グルコースの脂肪への変換にも活性を有する(Anfinsenらの米国特許出願公開第2004/0043106号公報参照)。高レベルの血清インスリンを必要とするインスリン耐性は、その高められたインスリンレベルが不必要な脂肪の蓄積を助長するような体重上昇の原因であると考えられている。専門家は、一日のコースに渡って少量で多種の食物を食べて、血中のグルコース(及び対応するエネルギー供給)を一定で一様なレベルに調整するようにすることを長らく推奨してきている。加えて、血糖値の急激な低下(通常、急な上昇の後に生じる)が、健康な成人における食欲の刺激(空腹感)を誘発すると見られて来た。一方では、長期間に渡るグルコースの放出が、より長期間の増加された飽満(体重減少及び長期間の体重安定化のような体重管理)、及び持続したエネルギー放出(トレーニングを含む強化された競技遂行)、並びに精神の集中と記憶における改善を含み得る特別な利益に至ることを、研究が示している。
長期間に渡ってグルコースを血液に供給し得る、澱粉、或いは澱粉に富んだ材料は、正常/健康な血糖値(即ち正常血糖)を維持し、血糖値の急激な変化を減少/排除することに供する。それは、上記で議論された条件反射の予防及び処置における優れた炭化水素源である。血中グルコース及びインスリン濃度における不規則性を伴う多くの病気の予防又は処置と同様に、食物からのグルコース放出の制御又はエネルギー放出の調節を願う健康な個体は、これらの澱粉を含有する食物を利用し得る。
驚くべきことに、架橋又は抑制された澱粉が、哺乳動物の血糖値及び食後の吸収を制御及び/又は調整し得る。そのような架橋又は抑制された澱粉が、食物中に適正に配合され又は栄養補給剤として使用されるときに、長期間に渡って制御及び/又は調整されたグルコースの血液への供給を提供するために使用され得ることが、更に見出された。
本発明は、摂取後における(即ち食後の)食物又は栄養補給剤からのグルコース放出の速度を制御及び/又は調整するために、架橋又は抑制された澱粉を使用することに関する。そのような澱粉は、天然の澱粉、或いはフラワー(flours)又は荒びき穀物(grits)のような澱粉に富んだ材料を、架橋又は抑制するための当分野で既知の方法を用いて処理することによって製造されたもの、特にトリメタ燐酸ナトリウム、及び/又はトリポリ燐酸ナトリウムで処理されたものを含む。そのような架橋又は抑制された澱粉は、血中グルコースの初期の急な上昇を少なくすることが可能であり、そして食物中に適正に配合された場合に、インスリン耐性を発症し得る対象を含めて、摂取するものに長期間に渡って制御/調整されたグルコースを提供し、そして正常/健康な血糖値の提供を支援するために使用され得る。
「顆粒状の」(granular)は、ここで使用されるように、化学的又は物理的プロセスによって糊化(gelatinized)されず又は分散されたことを意味するように意図されている。顆粒状の澱粉は、顕微鏡を使用して偏光下での複屈折率(マルタ十字(Maltese cross))の存在によって判定され得る。顆粒状の澱粉は、それらの糊化温度より低い温度の水中に多くはないが溶解もする。非‐顆粒状の澱粉は、それらの糊化温度(通常約65℃)より低温の水中に容易に可溶性である(CWS)ように処理又は加工されているものである。いくつかの澱粉は、可溶性になるように加工され、次いで100℃より低温でもはや可溶性でないが顆粒状でもない粒子(結晶)を形成するように劣化(retrograde)させられることが出来る。本発明の態様において、顆粒形状の澱粉が使用された。
ほとんどの研究者及び刊行物は、炭水化物の消化性を測定するために、時間に関して二つの点を選択していた。これらの点は、摂取の後、又は生体外での技術の場合の酵素消化の開始後の20分と120分であるが、胃及び小腸における吸収を正確に反映してはいない。この適用の目的で、種々のサンプルの消化が、それらのサンプルが哺乳動物の消化系において有するであろう真の生理的効果により良好に関連するように、20分、120分及び240分で測定された。
ここで用いられるように、「迅速に消化可能な澱粉」の語句は、血中グルコース濃度における急激な上昇によって測定される(Englystらの「Eur. J. Clin. Nut. 46(Suppl.2)、S33〜S50」)ように、摂取後の最初の20分以内に十分に吸収される澱粉又はその部分を意味するように意図されている。
ここで用いられるように、「耐性澱粉」(resistant starch)の語句は、小腸において消化されない澱粉、及びその部分を意味するように意図されている。
「ゆっくり消化可能な澱粉」の語句は、迅速に消化可能な澱粉、又は耐性澱粉のいずれでもない、澱粉又はその部分を意味するように意図されている。言い換えると、ゆっくり消化可能な澱粉は、胃及び小腸の全長に渡って哺乳動物体にそのグルコースの実質的な部分を放出(人間において通常20分〜240分)する澱粉である。これらの澱粉のより完全な記述については、Englystらの「European Journal of Clinical Nutrition、1992、46S33〜S50」を参照されたい。(注:Englystは、20分〜240分とは対照的に、20分〜120分にグルコースを放出するものとして、ゆっくり消化可能な澱粉を記載している。)
ここで用いられるように、「結合燐」の語句は、実施例のセクションにおいて述べられる試験によって決定されるような、結合された燐を意味するように意図されており、「添加された結合燐」の語句は、澱粉中に自然には存在せず、化学的に又は他の方法でそれに添加される結合燐を意味するように意図されている。それ故、添加された結合燐は、変性された澱粉ベースの結合燐から未変性の澱粉ベースの結合燐を差し引くことによって求められる。
発明の詳細な説明
本発明は、哺乳動物の血糖値及び食後の吸収を制御及び/又は調整するために、架橋又は抑制された澱粉を使用することに関する。そのような澱粉は、澱粉を架橋又は抑制するための当分野において既知の方法を使用することによって、特にトリメタ燐酸ナトリウム(STMP)及び/又はトリポリ燐酸ナトリウム(STPP)を用いて、天然の澱粉、或いはフラワー又は荒びき穀物のような澱粉に富んだ材料を処理することによって製造される。そのような架橋又は抑制された澱粉は、食物中に適正に配合されて、或いは栄養補給剤として摂取されたときに、長期間(その材料が胃/小腸にある時間に対応)に渡って、他のタイプの澱粉で可能であろうよりも一定な(急な上昇を防止/最小化)血中グルコースを摂取するものに提供するために使用され得る、化学的に変性された澱粉に関する。そのような澱粉並びにこれらの澱粉を含有する食物は、摂取するものが正常で且つ健康な血糖値を調整しそして維持するのを支援する。
澱粉は、ここで用いられるように、全ての澱粉、フラワー、並びに塊茎(tubers)、穀物(grain)、豆果(legumes)及び種子(seeds)又は他の全ての天然のソース、ここでの使用に適し得るいかなるものをも含むように意図されている。天然のままの澱粉は、ここで使用されるように、自然に見出されるようなものである。交雑種(crossbreeding)、転流(translocation)、逆位(inversion)、形質転換(transformation)、或いは遺伝子的に変性された生物体(GMO)と通常言われるそれらの変形を含めた、遺伝子工学又は染色体工学の他の方法を含む、標準的な育種(breeding)技術によって得られる植物に由来する澱粉も適している。加えて、突然変異育種の既知の標準的方法によって形成されても良い、人工的な突然変異(化学的変異原からのものも含む)から生長した植物に由来する澱粉、及び上記の一般的な澱粉の変種も、ここでは適している。
その澱粉の典型的なソースは、穀物(cereals)、塊茎、根(roots)、豆果及び果実(fruits)である。天然のままの原料は、コーン(マイズ(maize))、えんどう(pea)、ポテト、さつまいも(sweet potato)、バナナ、大麦(barley)、小麦(wheat)、米、オート(oat)、サゴ(sago)、アマランス(amaranth)、タピオカ(tapioca)(カサバ(cassava))、葛うこん(arrowroot)、カンナ(canna)、トリチカル(triticale)及びモロコシ(sorghum)、加えてそれらのワキシー(低アミロース)変種であり得る。特に有用なソースには、マイズ、ポテト、カサバ及び米が含まれる。ここで使用されるように、「ワキシー」(waxy)又は「低アミロース」(low amylose)の語句は、約10重量%以下、詳細には5重量%以下、より詳細には2重量%以下のアミロースを含有する澱粉を含むように意図されている。包含される発明は、全ての澱粉に関連しており、天然に生じる、遺伝子的に改質された、又は混成育種(hybrid breeding)から得られたものを含めた、全ての澱粉ソースを含むように意図されている。但し、40%より多いアミロースを有する澱粉である高アミロース澱粉は、本発明における使用には適さない。
本発明の澱粉は、天然の澱粉又は澱粉に富んだ材料を多官能性(即ち、二官能性)の架橋剤で処理することによって、或いは抑制(inhibition)を生じさせるための既知のプロセスにその澱粉を付すことによって、製造され得る。一つの態様において、その試薬は、トリメタ燐酸ナトリウム、トリポリ燐酸ナトリウム、及びそれらの組合せからなる群から選択される。そのような架橋性の変性は、当分野において知られており、例えば「変性された澱粉:特性と用途、Ed.Wurzburg、CRC Press.Inc.フロリダ州(1986年)」に記載されている。当業者は、反応条件及び試薬を変えることによって、ジ‐置換対モノ‐置換のレベルと比率を変えることが可能であるかもしれないことを理解するであろう。この比が消化及び身体内への吸収の速度にどの様に影響するかは、澱粉のタイプ、アミロース含有量、及び顆粒の組成物/配合物、加えて試薬のタイプ、及び反応条件を含む多くの因子に依存している。消化の速度は、その食物が製造された方法又は形式、並びに各対象の生化学及び心理における変動を含めた、対象のそのような食物への反応にも依存している。
架橋の量は、とりわけ、澱粉、架橋剤、並びにその澱粉が摂取の前に加熱調理されているか否かに依存している。STMPのような架橋剤が使用される場合、架橋の量は、結合燐の含有量によって測定されるが、本発明においては、ゆっくり消化されるのに有効な量で存在する。一つの態様において、結合燐の量は、0.10〜0.35%の結合燐の範囲内にある。澱粉の抑制に別の方法が用いられる場合には、反応の効率及び抑制のレベルを決定するために、別の方法が使用されねばならないだろう。
澱粉は、構造的(textural)な及び/又は物理的な所望の特性を提供するために、更に変性されても良い。その付加的な変性は、付加的変性のタイプに応じて、架橋/抑制の前又は後に実施され得る。どの様な組み合わせが可能か、そしてどの様な順序でそのような変性が成され得るかに関しては、習熟者の知識の範囲内であろう。付加的な変性には、酸転化及び/又は酵素処理のような分子量低下、並びにプロピレンオキシド(PO)、エチレンオキシド(EO),オクテニル琥珀酸無水物(OSA)での置換、アセチル化、酸化、及びデキストリン化が含まれ得る。
上記のような変性は、通常pH制御又はpH調整に関してある形態を伴った水性媒体中で実施される。熟練者は、これらの反応を実施するための種々の材料及び装置を容易に認識するであろう。これらの反応条件のレビューのために、「変性された澱粉:特性と用途」Ed.Wurzburg、CRC Press.Inc.フロリダ州(1986年)の第4章を参照されたい。他の反応媒体と条件が利用され得て、本発明の範囲内の材料を提供する。それらには、乾燥加熱反応、溶剤反応、超臨界流体反応及び気体状態が、非限定的に含まれる。
その澱粉は、顆粒状態で、又は当分野で既知の技術を使用して糊化した後に変性され得る。そのような技術には、例えば米国特許第4,465,702号明細書、第5,037,929号明細書、第5,131,953号明細書、及び第5,149,799号明細書に開示されているものが含まれる。また、「澱粉:化学と技術、第3巻、Industrial Aspects、R.L.Whistler及びE.F.Paschall監修、Academic Press、ニュウヨーク、1967年」の第22章‐「予備糊化澱粉の製造及び使用」を参照されたい。
本発明の澱粉は、酸化、酸加水分解、酵素加水分解、熱及び/又は酸デキストリン化によって調製された、流動性のある又はシン‐ボイリング(thin-boiling)のような転化された澱粉であり得る。これらのプロセスは当分野において良く知られている。
澱粉は、臭い、色を除去し、或いは食物の安全を確保するために微生物汚染を又は澱粉に元からある又は加工中に生じた他の望ましくない成分を消毒により衛生的にするために、当分野において既知の方法によって精製されても良い。澱粉を処理するための好適な精製プロセスは、欧州特許第554,818号明細書(Kasicaら)によって代表される特許群に開示されている。アルカリ洗浄技術もまた有用であって、それは米国特許第4,477,480号明細書(Seidel)及び第5,187,272号明細書(Bertalanら)によって代表される特許群に開示されている。その澱粉は、蛋白質の酵素除去によって精製されても良い。反応の不純物及び副生成物が、透析、濾過、遠心分離又は当分野において既知の単離及び澱粉組成物の濃縮のための他の方法によって除去され得る。モノ‐及びジ‐糖類及び/又はオリゴ糖類のような可溶性の低分子量部分を除去するために、当分野において既知の技術を使用して、澱粉が洗浄されても良い。
結果として得られる澱粉は、通常、意図されている最終用途に応じた所望のpHに調整される。一般に、そのpHは3.0〜約6.0に調整される。一つの態様において、そのpHは、当分野において既知の技術を使用して、3.5〜約4.5に調整される。
澱粉は、濾過による方法、又は、噴霧乾燥、凍結乾燥、フラッシュ乾燥又は自然乾燥を含む乾燥による方法を非限定的に含めた、当分野において既知の方法を使用して、回収され得る。
その結果得られる澱粉は、摂取の最初の20分以内で25%未満が消化されるような、変更された消化プロフィルを有している。もう一つの態様では、その澱粉が20%未満が消化され、そしてもう一つの態様では、10%未満が最初の20分以内で消化される。
更に、結果的に得られる澱粉は、摂取の120分以内で30〜70%が消化される。一つの態様では、その澱粉は、摂取の120分以内で少なくとも40〜60%が消化され、もう一つの態様では、120分以内で少なくとも45〜55%が消化される。
加えて、結果的に得られる澱粉は、摂取の240分以内で少なくとも60%が消化される。一つの態様では、その澱粉は、摂取の240分以内で少なくとも70%が消化され、もう一つの態様では、240分以内で少なくとも80%が消化され、更にもう一つの態様では、240分以内で少なくとも90%が消化される。
澱粉を加熱調理(cooking)することがグルコースの消化性及び血液流中への吸収速度に影響を及ぼすことは、当業者に明らかであろう。加熱調理の効果のレビューについて、M.A.Brownらの「British Journal of Nutrition、90、823〜27(2003)」を参照されたい。
言及することによってここに組み込まれる、2003年3月6日に公開されたBrownらの最近の米国特許出願第2003/0045504号明細書では、耐性澱粉と食物中の種々の脂質のような他の成分の間の関係が、消化性、グリセミックインデックス(GI)、グリセミックレスポンス(GR)及び血糖値に対して影響を示している。
澱粉は、それ自体ではほとんど摂取されることがなく、典型的には食品中における成分として摂取される。この食品は、所望のグルコース放出曲線をもたらすように操作され得る。一つの態様において、食物は、本質的に一定で持続されたグルコース放出速度を提供するために、実質上ゼロオーダーのグルコース放出曲線を提供するように操作される。
澱粉又はフラワーのような澱粉に富んだ材料がその原料の状態で摂取されても良いが、通常は加熱調理又は他の加工後に摂取される。それ故、本発明は、食物に添加されて加工された場合に、グルコース放出曲線を変化させる利点を有するそれらの澱粉を含むように意図されている。一つの態様において、加工澱粉を含有する食物が、本質的に一定で持続されたグルコース放出速度を提供するために、実質上ゼロオーダーのグルコース放出曲線を提供する。そのような食物は、後の実施例のセクションにおいて記述される方法によってモデル化される。
本発明の架橋された澱粉は、多くの天然の澱粉のような通常高いグリセミックインデックスの血糖値における非常に急な上昇を生み出しはしないが、その代わりに、これらの変性澱粉は、より長い期間の間持続される、ベースラインより上でのより穏やかな上昇を提供する。その澱粉を含有する食物の摂取後に大きな且つ急速な血糖値の上昇が無いということがプロセス耐性もあり得て、調製され及び/又は加工された食物からのグルコース放出が実質上一定である。
本発明の架橋又は抑制された澱粉は、クラッカー、パン、マフィン(muffins)、バーゲル(bagels)、ビスケット、クッキー、パイの皮(crusts)、及びケーキを含む焼き物;セリアル(cereal)、バー(bars)、ピザ、パスタ、注ぎ可能なドレッシング及びスプーンですくい取ることの出来るドレッシングを含むドレッシング;果物及びクリーム状詰め物を含むパイの詰め物(pie fillings);ホワイトソース、及びチーズソースのような牛乳ベースソース(dairy-based sauces)を含むソース;グレービー(gravies);ライトシロップ(lite syrups);プディング;カスタード;ヨーグルト;サワークリーム(sour cream);牛乳ベース飲料(dairy-based beverages)を含む飲料;グレーズ(glazes);調味料(condiments);糖菓(confectioneries)及びガム;及びスープを非限定的に含む種々の食用製品中に使用され得る。
食用製品はまた、食物栄養補給剤、糖尿病製品、スポーツドリンク、栄養のための棒製品(nutritional bars)及びエネルギーのための棒製品(energy bars)のような持続的エネルギー放出のために製品を含む、栄養上の食物及び飲料を含むように意図されている。
架橋又は抑制された澱粉は、種々の動物飼料製品、離乳後の動物の所望の成長及び発達をもたらす離乳用配合物、医薬配合物、ニュートリシューティカルス(nutriceuticals)、店先での調製物(over the counter (OTC) preparations)、錠剤、カプセル、及び人間及び/又は動物の摂取用の他の知られた薬剤送達体、及び/又は配合物からのグルコースの一定放出から利益を得る他の適用においても使用され得る。
架橋又は抑制された澱粉は、その組成物の機能性を得るための所望の又は必要ないかなる量でも添加され得る。一つの態様において、その澱粉は、組成物の0.01〜99重量%の量で添加され得る。もう一つの態様において、その澱粉は、組成物の1〜50重量%の量で添加され得る。その澱粉は、通常はその製品中に直接混入することにより、又は溶液の形でそこに添加されることによって、他の澱粉と同様な方式で食物又は飲料に添加され得る。その食用製品は、追加の成分、例えば水を含有しても良い。
食用製品は、実質上ゼロオーダーのグルコース放出速度を提供する、架橋又は抑制された澱粉を用いて配合され得る。そのような製品は、摂取するものに長期間に渡るグルコース、及びより一定な血糖値を提供し得る。
グルコース吸収の速度及び量を制御及び/又は調整する製品は、より長期間飽満を増加させることが出来て、そのために体重管理に有用である。それらは、持続したエネルギー放出をも提供し、かくしてトレーニングを含む競技遂行、並びに集中の維持と記憶についての改善を強化する。
その製品は、糖尿病の発病の危険を減少させること、体重減少又は体重管理のような肥満を処置すること、並びに高血糖、インスリン耐性、インスリン過剰血、脂肪異常血、及び異常フィブリン溶解を予防又は処置することを含めた、薬学的な利点をも提供し得る。
以下の実施例は、本発明を更に例証して説明するために提示されるものであって、いかなる点においても限定するものと取られるべきではない。全ての百分率は重量/重量基準に基づくものである。
以下の試験手順がその実施例全体で使用されている。
模擬消化‐(Englystらの「European Journal of Clinical Nutrition、1992、46S33〜S50」)
食物サンプルを、咀嚼されるようにすり砕き/切り刻む。粉末澱粉のサンプルを250ミクロン以下の粒子サイズに篩い分けする。500〜600mg±0.1mgのサンプルを計量し、そしてサンプル管に装入する。ペプシン(0.5%)、グアーガム(0.5%)及びHCl(0.05M)の溶液10mlを各管に添加する。
ブランクの管とグルコース標準物の管を準備する。そのブランクは、0.25Mの酢酸ナトリウムと0.02%の塩化カルシウムを含有する緩衝液である。酢酸ナトリウム緩衝液(上に記載した)10mlと、50mg/mlのグルコース溶液10mlを混合して、グルコース標準物を調製する。標準物を2組準備する。
ブタのパンクレアチン(Sigma P‐7545)18gを120mlの脱イオン水に添加して、充分混合し、次いで3000Gで10分間遠心分離することによって、酵素混合物を調整する。その上層液を収集し、48gの乾燥した転化酵素(Sigma I‐4504)と0.5mlのAMG E(Novo Nordisk)を添加する。
サンプル管を37℃で30分間予備培養し、次いでその浴から取り出して、10mlの酢酸ナトリウム緩衝液をガラス球/マーブル(振とう時にそのサンプルの物理的粉砕を支援するため)と共に添加する。
5mlの酵素混合物をそれらのサンプル、ブランク、及び標準物に添加する。それらの管を37℃の水浴中で水平におよそ180St/分で振とうする。時刻「ゼロ」は、第1の管への酵素混合物の最初の添加を表している。
20分後、120分後、及び240分後に、0.5mlのアリクウォット(aliquots)をそれらの培養中のサンプルから取り出し、66%のエタノール20mlの別々の管中に入れる(その反応を停止するため)。1時間後に、アリクウォットを3000Gで10分間遠心分離する。
各管中のグルコース濃度を、グルコースオキシダーゼ/ペルオキシダーゼ法(Magazyme グルコースアッセイ法 GLC9/96)を使用して測定する。これは測色法である。
澱粉の消化の程度を、0.9の転化係数を用いて、グルコース標準物に対するそのグルコース濃度を算出することによって判定する。それらの結果は、20分後、120分後、及び240分後での「%消化澱粉」(乾燥重量基準)として与えられる。その試験の実験誤差は±4であるように定めた。
各サンプルの分析バッチに、加熱調理無しのコーンスターチの対照サンプルを含める。コーンスターチに関する%消化値の得られた範囲は、以下のとおりである。
Figure 2006068000
結合燐の解析
5%EDTA溶液中に澱粉の1.7%スラリーを調製し、そして5分間攪拌し、濾過する。フィルター上のサンプルを200mlの脱イオン水で4回洗浄する。室温でサンプルを乾燥する。4NのHCl中に量的に3%の澱粉スラリーを調製し、沸騰石を添加し、そしてそのサンプルを7分間沸騰させて、室温まで冷却し、脱イオン水で定量的に希釈し、遠心分離して可能な限りの粒子を除去する。そのサンプルを次いで標準の分析法を用いて燐に関して誘導結合プラズマ分光測定法(ICP)によって分析し、全ての結合燐を得る。変性澱粉の全結合燐から未変性澱粉の全結合燐を差し引くことによって、添加された結合燐を決定する。
モデルのクッキー/ビスケット食物系
以下に記載される手順に従って、クッキーのモデル調製を行った。
実験的な澱粉の水分を重量とし測定する。
クッキー及びビスケットの生地(dough)についての典型的な水分レベルである、水分量25重量%にその澱粉を調整するために要する追加の水の量を計算する。
Sunbeam Mixmasterの混合ボール(bowl)中に50gの澱粉を計量し、混合ブレードをボール中に下ろし、そしてその混合機を「かき回す(fold)」の位置に設定する。
均一な水分の分布を確保するために、混合中に、澱粉上に水を噴霧することによって、予め計算された量の水を追加し始める。5分間内で水の追加を完了し、混合ボールの壁に澱粉が付着しなくなるまで、「かき回す」の位置で混合を続ける。全混合時間は8〜10分である。
その水和澱粉50gをアルミニウム錫容器(145mm×120mm×50mm)中に移し、その容器の底全体を覆うように均一に広げる。
オーブン中で190℃に予備加熱する。
その水和澱粉を190℃で20分間焼く。
その澱粉をオーブンから取り出し、すぐに4オンス(118.3ml)のプラスチックジャーに入れて、その蓋を閉める。
その澱粉を室温に冷やして、焼かれた澱粉の水分を重量法で測定する。その焼かれた澱粉の水分量は、クッキー及びビスケットについて一般的である5〜8重量%でなければならない。
すぐに澱粉からのグルコース放出を試験するか、或いは翌日の試験に備えてそれを気密性の容器中に保管する。
実施例1架橋された澱粉の調製
サンプル1‐対照のコーンスターチ;
米国ニュージャージー州BridgewaterのNational Starch and Chemical Companyより商業的に入手可能なMelogel(登録商標)澱粉
サンプル2‐
3,000mlの水道水を反応容器中に計量した。攪拌しながら100gのNa2SO4を添加し、溶解するまで攪拌した。良好に攪拌しながら、2,000gのコーンスターチを添加し、次いで40mlのアルカリ度に達するのに要するだけ、3%のNaOHをそのスラリーに滴下して添加した(44.00mlのアルカリ度に対して実際に667gのNaOH)。そのスラリーを1時間攪拌し、そしてそのpHを記録した(pH11.68)。その温度を42℃に調整した。99/1のSTMP/STPPブレンド160gを添加し、4時間反応させた。最終的なpHと温度(pH11.02及び42℃)を記録した。3:1のHClを使用して、そのpHを5.5に調整した(164.99gのHClを使用してpH5.47)。その結果得られた澱粉ケークを濾過し、3,000mlの水道水で2回洗浄した。そのケークを砕いて、自然乾燥した。
サンプル3‐
3,000mlの水道水を反応容器中に計量した。攪拌しながら100gのNa2SO4を添加し、溶解するまで攪拌した。良好に攪拌しながら、2,000gのコーンスターチを添加し、次いで40mlのアルカリ度に達するのに要するだけ、3%のNaOHをそのスラリーに滴下して添加した(44.00mlのアルカリ度に対して667gのNaOH)。そのスラリーを1時間攪拌し、そしてそのpHを記録した(pH11.69)。その温度を42℃に調整した。99/1のSTMP/STPPブレンド160gを添加し、17時間反応させた。最終的なpHと温度(pH11.32及び42℃)を記録した。3:1のHClを使用して、そのpHを5.5に調整した(146.88gのHClを使用してpH5.57)。その結果得られた澱粉ケークを濾過し、3,000mlの水道水で2回洗浄した。そのケークを砕いて、自然乾燥した。
サンプル4‐
3,300mlの水道水を反応容器中に計量した。攪拌しながら110gのNa2SO4を添加し、溶解するまで攪拌した。良好に攪拌しながら、2,200gのコーンスターチを添加し、次いで40mlのアルカリ度に達するのに要するだけ、3%のNaOHをそのスラリーに滴下して添加した(44.14mlのアルカリ度に対して733gのNaOH)。そのスラリーを1時間攪拌し、そしてそのpHを記録した(pH11.71)。その温度を42℃に調整した。99/1のSTMP/STPPブレンド220gを添加し、17時間反応させた。pH調節器及び3%NaOHを用いてそのpHを維持した(556.6gを消費)。最終的なpHと温度(pH11.19及び42℃)を記録した。3:1のHClを使用して、そのpHを5.5に調整した(285.38gのHClを使用してpH5.49)。その結果得られた澱粉ケークを濾過し、3,300mlの水道水で2回洗浄した。そのケークを砕いて、自然乾燥した。
サンプル5‐
2,500ポンド(1134kg)の水道水を反応容器中に計量した。攪拌しながら100ポンド(45.4kg)のNa2SO4を添加し、溶解するまで攪拌した。良好に攪拌しながら、2,000ポンド(907.2kg)のコーンスターチを添加した。次いで40mlのアルカリ度に達するのに要するだけ、3%のNaOHをそのスラリーに4ポンド/分(1.8kg/分)で添加した(46mlのアルカリ度に対して約600ポンド(272.2kg)のNaOH)。そのスラリーを1時間攪拌し、そしてそのpHを記録した(pH11.6)。その温度を108°F(42℃)に調整した。99/1のSTMP/STPPブレンド200ポンド(90.7kg)を添加し、17時間反応させた。最終的なpHと温度(pH11.1及び108°F(42℃))を記録した。3:1のHClを必要に応じて使用して、そのpHを5.5に調整した(75ポンド(34kg)のHClを使用してpH5.4)。その澱粉ケークを洗浄し、Merco遠心分離機で遠心分離し、そしてフラッシュ乾燥した。
サンプル8、9、11、13、14、15及び16を、サンプル3を同様の手順で調製した。99/1のSTMP/STPPブレンドの量を、所望の結合燐レベルをもたらすように調整した。
サンプル18‐
750mlの水を反応容器中に計量した。攪拌しながら2.5gのNaClを添加し、溶解するまで攪拌した。500gの澱粉をその塩溶液に添加した。11〜11.5のpHになるように必要に応じて、3%のNaOHをそのスラリーに強く攪拌しながら滴下して添加した。そのスラリーを1時間攪拌し、そしてそのpHを記録した(pH11.43)。20gのPOCl3を添加し、室温で攪拌しながら30分間反応させた。3:1のHClを使用して、そのpHを5.5に調整した。その結果得られた澱粉ケークを濾過し、750mlの水道水で2回洗浄した。そのケークを砕いて、自然乾燥した。
結合された燐の量及び放出されたグルコースの量を、それら未加熱調理の澱粉サンプルの各々について測定した。それらの結果を以下の表Iに一覧表示する。
Figure 2006068000
表Iに示されるように、STMPとSTPPの組合せを使用して澱粉が架橋されて、本発明の変更された消化曲線をもたらし得ることを、サンプル3が示している。これらの澱粉の消化曲線が図2に描写されている。
実施例2モデル食物系におけるグルコース放出
種々のベース澱粉を、STMP/STPPを用いて、実施例1の一般的な手順に従って変性して、種々の全結合燐レベルのものを得た。そのままで、又はモデルの食物系でのいずれかで、これらの澱粉の消化性を試験した。得られた結果を以下の表IIに一覧表示する。
Figure 2006068000
表IIに示されるように、STMPとSTPPの組合せを使用して種々のベース澱粉が架橋されて、モデルの食物系において本発明の変更された消化曲線をもたらし得る。
実施例3架橋剤の比較
実施例1からのSTMP/STPPで変性されたコーンの消化を、オキシ塩化燐で変性されたコーンの消化と比較した。それらの結果が以下の表IIIに示される。
Figure 2006068000
表IIIに示されるように、請求項に記載される結合燐の範囲においてオキシ塩化燐で変性された場合に、そのままで、又はモデルのクッキーでのいずれのデントコーン製品も、本発明の消化曲線を獲得しなかった。
実施例4澱粉を含有する食品
実施例1の澱粉サンプルを5〜40%のレベルで添加して、6種類の異なる食品中におけるフラワー(flour)又は他の炭化水素成分を置き換える。全ての成分がその配合物の重量%で一覧表示されている。
1)白色パン(white pan bread)
2)セモリーナパスタ(semolina pasta)
3)栄養物棒(nutrition bar)
4)風味付きヨーグルト飲料(flavored yogurt drink)
5)茶に添えるクッキー(tea biscuit)
6)セリアル(cereal)
1)白色パン
パテントフラワー 55.6
白色グラニュー糖 4.3
ショートニング 2.8
沃素化塩 1.1
活性乾燥イースト 0.6
生地コンディショナー 35.0
水 0.6
合計 100.0
調製:
全ての成分と水をHobart混合機中で一緒にする。低速で2分間混合する。中程度の速度で14分間混合する。生地を5分間静止させる。生地をパンの塊(loaves)に調整する(0.5kgの塊について510g)。生地を5分間静止させる。Glimek Dough成形機中にパンの塊を成形する。相対湿度90%、温度80℃に耐えるようする。210℃で22分間焼く。
2)セモリーナパスタ
セモリーナフラワー 74.1
水 23.3
乾燥卵白 1.5
生地コンディショナー 1.1
合計 100.0
調製:
全ての成分と水をHobart/Kitchen Aid混合機中で一緒にする。低速で10分間混合する。シータ(sheeter)中に供給して、ヌードルに成形する。ヌードルを沸騰水中で攪拌しながら5〜10分間据えることによって加熱調理する。水切りを行う。
3)栄養物棒
蛋白質粉末 33.6
褐色米シロップ 21.3
乾燥オート 10.5
蜂蜜 9.0
脱脂乾燥ミルク 9.7
大豆油 2.8
ピーナッツフラワー 5.3
りんごソース又はレーズンペースト 7.8
合計 100.0
調製:
全ての乾燥成分(オートを除く)をHobart混合機中で一緒にする。低速で5分間、又はブレンドされるまで混合する。液状成分を添加しながら混合を続ける。低速で混合を続けながら、オートに包む。型中へ圧入することによって所望の形にして棒を形成する。
4)風味付きヨーグルト飲料
全ミルク 100.0まで
スターターカルチャー(DaniscoのJo‐Mix NM1‐20)
脱脂乾燥ミルク 任意
合計 100.0
ヨーグルトの調製:
ミルクを65℃に予備加熱する。10.34MPaで均質化し、次いで93℃で2分間保持する。44℃まで混合物を冷却する。スターターカルチャーを接種する。pHが4.5に達するまで培養し、次いで4.5℃に冷却する。ヨーグルトがポンプで空気を入れられてスムースな凝乳状にされても良い。
ジュースとの混合:
水 47.5
イチゴ濃縮物(40〜60ブリックス)40.0
フラクトース 10.0
ペクチン 2.5
合計 100.0
ジュースの調製:
フラクトースとペクチンのブレンドを乾燥する。ブレンド機に乾燥混合物、水及びイチゴ濃縮物を添加する。フラクトースとペクチンが分散されるまで、ブレンドする。ジュース混合物を熱水浴において80℃で15分間加熱調理する。4.5℃に冷却する。
最終生成物の調製:
ヨーグルトとジュース混合物を9:1の比率でブレンドする。17.3MPa/3.5MPa(2段階)で共‐均質化する。最終生成物を4.5℃で保管する。
5)茶に添えるクッキー
小麦フラワー 48.0
白色グラニュー糖 20.5
ホエー粉末 1.3
ベーキング粉末 1.2
塩 0.6
ショートニング 9.6
卵黄 2.0
水 16.8
合計 100.0
調製:
全ての乾燥成分とショートニングをHobart混合機中で一緒にする。低速で5分間混合する。卵黄と水を添加する。低速で5分間混合する。生地を圧延又はシート状にして、ビスケットにカットする。176℃で12〜15分間焼く。
6)セリアル
a)押出された朝食用セリアル(マイズベース)
変性マイズ澱粉又はフラワー 40.0
マイズポレンタ(polenta) 45.0
糖 10.0
塩 2.0
モルト(malt) 3.0
合計 100.0
b)押出された朝食用セリアル(多粒状)
変性マイズ澱粉又はフラワー 43.0
米フラワー 11.5
オートフラワー 11.5
小麦フラワー 20.4
糖 9.0
モルト 2.6
塩 2.0
合計 100.0
調製:
当分野において既知の方法を用いてセリアルを調製する。それらを押出し、フレークにし、トーストにし、又は押出して引き伸ばす。それらのセリアルを必要に応じて3%未満の最終水分含量に更に乾燥する。
それらの食物は、Englyst消化方法を用いて消化され、そして20分、120分及び240分に渡ってグルコース放出がモニターされる。そのグルコースの放出がその消化時間に対して実質上線形である。
理想的なゆっくりとしたグルコース放出を、普通の澱粉のグルコース放出に比較して描写し、そしてそのような澱粉を含有する食物からの理想的なグルコース放出を描写している。 STPP/STMPで種々のレベルに架橋された未加熱調理のコーンスターチの実際のグルコース放出を描写している。

Claims (16)

  1. 0.10〜0.35%の添加された結合ホスフェート含有量を有する、架橋された澱粉を含む食用になる製品であって、そこでは、前記澱粉が20分で25%未満の、120分で30〜70%の、そして240分で60%より多いグルコース放出を提供するものであり、且つ前記澱粉が高アミロース澱粉ではない、食用になる製品。
  2. 前記澱粉が、20分で20%未満のグルコース放出を提供するものである、請求項1に記載の製品。
  3. 前記澱粉が、20分で10%未満のグルコース放出を提供するものである、請求項1に記載の製品。
  4. 前記澱粉が、120分で40〜60%のグルコース放出を提供するものである、請求項1に記載の製品。
  5. 前記澱粉が、120分で45〜55%のグルコース放出を提供するものである、請求項1に記載の製品。
  6. 前記澱粉が、240分で70%より多いグルコース放出を提供するものである、請求項1に記載の製品。
  7. 前記澱粉が、240分で80%より多いグルコース放出を提供するものである、請求項1に記載の製品。
  8. 前記澱粉が、240分で90%より多いグルコース放出を提供するものである、請求項1に記載の製品。
  9. 前記澱粉が、トリメタ燐酸ナトリウム、トリポリ燐酸ナトリウム、及びそれらの組合せから選択される試薬を用いて架橋されるものである、請求項1に記載の製品。
  10. 前記澱粉が、デキストリン化されているものである、請求項1に記載の製品。
  11. 前記澱粉が、酸化されているものである、請求項1に記載の製品。
  12. 前記澱粉が、乾燥重量基準で5〜40%の量で存在している、請求項1に記載の製品。
  13. 前記食物からのグルコース放出が実質上ゼロオーダーである、請求項1に記載の製品。
  14. グルコース放出の速度が最初の240分に渡って実質上一定である、請求項1に記載の製品。
  15. 請求項1に記載の製品を摂取することを含む、哺乳動物の血糖値を制御する方法。
  16. 請求項1に記載の製品を摂取することを含む、グルコースの調整された供給を哺乳動物に提供する方法。
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