JP2006067896A - ポリフェノール高濃度含有飲食品 - Google Patents

ポリフェノール高濃度含有飲食品 Download PDF

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Abstract

【課題】ポリフェノールを口に含んで最初に感じる渋味だけでなく、後から口中に残る苦味までも十分に低減された、優れた飲食品を提供すること。
【解決手段】本発明におけるポリフェノールを高濃度含有する飲食品は、ポリフェノールに対してシクロデキストリンおよびシクロフラクタンをある特定比率で含有させることにより、ポリフェノールの渋味や後から口中に残る不快な苦味がほとんど感じられ、多量に摂取可能である。したがって、このような飲食品の摂取量を増やすことにより、ポリフェノールのもつ優れた生理効果、例えば抗酸化作用、抗菌・静菌作用、コレステロール上昇抑制作用、血圧上昇抑制作用、血糖上昇抑制作用等をより効果的に発揮することができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、(A)ポリフェノール、(B)シクロデキストリン及び(C)シクロフラクタンを含有し、それらの含有重量が
(A)=0.1〜10.0重量%
(B)/(A)=0.01〜20
(C)/(A)=0.01〜20
である飲食品に関する。
近年、茶の主要成分であるポリフェノールのさまざまな保健機能が解明され、ポリフェノール含有飲料の人気が高まっている。しかしこのポリフェノールは特有の苦渋味を有するため、保健機能を期待できる量を一度に摂取することは極めて困難である。そこで、保健機能が期待できる量のポリフェノールを1度に無理なく摂取するために、ポリフェノールの苦渋味を抑制する方法の開発が望まれていた。
従来から知られている苦渋味を改善する方法として、シクロデキストリンを添加する方法が知られている。例えば、特許文献1には、飲料へシクロデキストリンを添加することにより、飲料本来の風味を損なうことなく、飲料のコクを増強すると同時に、酸味、苦味、渋味、甘味などのカドをとり咽喉ごしのマイルドな飲料を製造することができる旨記載されている。また、特許文献2には、カテキン類を含有する飲食物に関して、カテキン類1重量部に対してカフェインを0.1重量部以下、シクロデキストリン、好ましくはβ-シクロデキストリンを0.1〜20.0重量部含有させると、カテキン類を多量に含有しているにもかかわらず苦渋味がほとんどなく、しかもカフェイン含量が少なく、多量に摂取しやすい旨が記載されている。
しかしながら上記方法では、ポリフェノールを口に含んで最初に感じる渋味は除去できるものの、後まで口中に残る不快な苦味までは十分に改善することができなかった。こうした不快な苦味は、日常的に飲まれる濃度の茶においても若干は感じられるが、近年市場に多く出回っているようなポリフェノール高濃度タイプにするとその苦味は耐え難いものとなり問題とされていた。
特開昭54−145268号公報 特開平10−4919号公報
本発明の目的は、ポリフェノールを高濃度含有した飲食品を対象に、ポリフェノールを口に含んで最初に感じる渋味だけでなく、後から口中に残る苦味までも十分に低減された、優れた飲食品を提供することである。
本発明者らは上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、ポリフェノールを高濃度含有する飲食品において、ポリフェノールに対してシクロデキストリンおよびシクロフラクタンをある特定比率で含有させることにより、シクロデキストリン単独では改善できなかったポリフェノールの苦渋味を低減させる作用を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の飲食品は、請求項1記載のとおり、(A)ポリフェノール、(B)シクロデキストリン及び(C)シクロフラクタンを含有し、それらの含有重量が
(A)=0.1〜10.0重量%
(B)/(A)=0.01〜20
(C)/(A)=0.01〜20
である。
請求項2記載の飲食品は、請求項1記載の飲食品において、ポリフェノールが茶もしくはその加工物に含有されるものである。
請求項3記載の飲食品は、請求項2記載の飲食品において、茶もしくはその加工物に含有されるポリフェノールが、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、テアフラビンモノガレートA、テアフラビンモノガレートB、テアフラビンジガレート、及び遊離型テアフラビンから成る化合物群から選ばれる一種又は二種以上の化合物である。
請求項4記載の飲食品は、請求項1ないし3記載の飲食品において、シクロフラクタンが環状イヌロヘキサオース、環状イヌロヘプタオースおよび環状イヌロオクタオースから選ばれる少なくとも1つである。
請求項5記載の飲食品は、請求項1ないし4記載の飲食品において、飲食品が飲料である。
本発明におけるポリフェノールを高濃度含有する飲食品は、ポリフェノールの渋味や後から口中に残る不快な苦味がほとんど感じられず、多量に摂取可能である。したがって、このような飲食品の摂取量を増やすことにより、ポリフェノールのもつ優れた生理効果、例えば抗酸化作用、抗菌・静菌作用、コレステロール上昇抑制作用、血圧上昇抑制作用、血糖上昇抑制作用等をより効果的に発揮することができる。
以下に本発明について詳しく説明する。
本発明における飲食品は、ポリフェノール、シクロデキストリン(CD)、シクロフラクタン(CF)を含有し、ポリフェノールの含有量が0.1〜10.0重量%であり、ポリフェノールに対するCDの含有重量比が0.01〜20であり、ポリフェノールに対するCFの含有重量比が0.01〜20となることを特徴としており、ポリフェノールに対してCDおよびCFを前記特定比率で含有させることにより、CD単独では改善できなかったポリフェノール独特の苦渋味を低減させることができるものである。
ここで、本発明でいう苦渋味とは、ポリフェノール、特に茶もしくはその加工物に含有されるポリフェノール、更には茶カテキン類のもつ苦渋味のことをいう。本発明では、苦味と渋味のどちらか一方が改善されても苦渋味を改善したと言うことはできず、苦味・渋味双方ともに改善されて始めて本発明の効果を奏したといえる。
本発明におけるポリフェノールとは、植物もしくはその加工物由来のポリフェノールを意味する。ここで、ポリフェノールは、一般に多価フェノールとも呼ばれ、広義には同一ベンゼン環上に2個以上の水酸基を持つ化合物の総称(化学大辞典、(株)東京化学同人発行)と定義されている。上記ポリフェノールを構成する代表的な化合物群としては、フラボン、イソフラボン、フラボノール、フラバノン、フラバノノール、フラバン−3,4−ジオール、フラバン−3−オール、アントシアニジン、オーロン、カルコン、ジヒドロカルコンなどのフラボノイドおよびそれらの関連化合物を挙げることができる。
ポリフェノールを含有する植物もしくはその加工物の例としては、茶(ツバキ科)、その加工物として緑茶、紅茶、ウーロン茶、ほうじ茶、プアール茶等;ブドウ(ブドウ科)、その加工物としてワイン;カカオ(アオギリ科)、その加工物としてチョコレート、ココア;黄杞(クルミ科)、その加工物として黄杞茶;その他にコーヒー(アカネ科)、リンゴ(バラ科)、ホップ(クワ科)、カンキツ(ミカン科)、ローズマリー(シソ科)、ダイズ(マメ科)、ブルーベリー(ツツジ科)等の植物あるいはそれらの加工物を挙げることができ、なかでも茶およびその加工物であることが好ましい。本発明の飲食品に含有されるポリフェノールは、前記ポリフェノールを含有する植物もしくはその加工物を使用することもできるが、好ましくはこれらの抽出物や乾留物、さらに好ましくは該抽出物や乾留物からポリフェノールを所望の程度に精製したものを使用する。
本発明における茶もしくはその加工物に含有されるポリフェノールは、主にツバキ科に属する茶樹(Camellia sinensis)から得られる葉、茎、木部、樹皮、根、実、種子のいずれか、あるいはこれらの2種類以上の混合物もしくはそれらの粉砕物から水、熱水、有機溶媒、含水有機溶媒あるいはこれらの混合物などにより抽出することにより得られる。特に、本発明における茶もしくはその加工物に含有されるポリフェノールは、茶生葉あるいはその乾燥物から水、熱水、有機溶媒、含水有機溶媒、これらの混合物などを用いて抽出することにより得られ、抽出物自体の他に、その精製物などがあり、形態的には液体、固体(粉末を含む)の別を問わない。ポリフェノールの精製物に関しては、特公平1−44232号公報、同2−12474号公報、同2−22755号公報、特開平4−20589号公報、同5−260907号公報、同8−09178号公報などに記載された方法により製造することができ、例えば茶葉を上記の溶媒で抽出して得られた抽出物を、有機溶媒分画や吸着樹脂などを用いて所望の程度に精製することができる。また、本発明のポリフェノールは市販品を用いてもよく、このような市販品としては、例えば三井農林(株)製「ポリフェノン」、太陽化学(株)製「サンフェノン」、(株)伊藤園製「テアフラン」などを例示することができる。
本発明の茶もしくはその加工物に含有されるポリフェノールの具体例としては、フラバン−3−オール類およびその関連化合物として、(+)または(−)−カテキン、(+)または(−)−ガロカテキン、(+)または(−)−カテキンガレート、(+)または(−)−ガロカテキンガレート、(+)または(−)−エピカテキン、(+)または(−)−エピガロカテキン、(+)または(−)−エピカテキンガレート、(+)または(−)−エピガロカテキンガレート、テアフラビンモノガレートA、テアフラビンモノガレートB、テアフラビンジガレート、遊離型テアフラビンなどを挙げることができる。本発明においては、これら成分を単独で用いてもよいし、2種以上を所望とする混合比で組み合わせて用いてもよい。
本発明の飲食品におけるポリフェノールの含有量は特に制限されるものではないが、ポリフェノールのもつ優れた生理活性作用をより効果的に発揮するためには、ポリフェノールの摂取量を増やすことが望ましい。具体的には、本発明の飲食品に含有されるポリフェノールの含有量は0.1〜10.0重量%が好ましく、0.1〜5.0重量%がより好ましく、0.1〜1.0重量%がさらに好ましく、0.2〜0.5重量%が最も好ましい。0.1重量%より少ないと、それほど苦渋味を感じないためそもそもポリフェノールのもつ苦渋味を低減する必要性がなく、10.0重量%を超える量であると、それに付随してCDおよびCFを多量に含有させなければならず経済的に不利となり、さらにはCFやCD自体の甘味が生じてしまうため好ましくない。
本発明の飲食品において含有されるポリフェノールは、カテキン類が主成分であることが好ましい。本発明においてポリフェノール中に含まれるカテキン類の含有量は、10〜100重量%が好ましく、30〜100重量%がより好ましく、50〜100重量%がさらに好ましく、60〜100重量%が殊更に好ましく、70〜100重量%が最も好ましい。
本発明の飲食品に含有されるシクロフラクタン(CF)とは、フラクトース分子がβ−2,1結合で環状に結合して構成される環状イヌロオリゴ糖を意味し、6個のフルクトース分子からなる環状イヌロヘキサオース(以下「CF6」と略称する)、7個のフルクトース分子からなる環状イヌロヘプタオース(以下「CF7」と略称する)、8個のフルクトース分子からなる環状イヌロオクタオース(以下「CF8」と略称する)などが知られている。これらは全て白色粉末であり、水に対する溶解性が極めて高く、含水有機溶媒などにも若干は溶解する。CFは、例えば、キクイモ、チコリ、ゴボウ、ダリアなどのキク科、ユリ科、アヤメ科、ラン科などの植物の根、根茎から得られる炭水化物の主成分であるイヌリンに、環状イヌロオリゴ糖生成酵素であるシクロイヌロオリゴサッカライド フラクタノトランスフェラーゼ(以下「CFTase」と略称する)を作用させることにより取得することができる。
以下にCFの取得方法および精製方法について詳しく記載する。
CFの取得に必要なCFTaseは、バチルス マセランス(Bacillus macerans)に属するCFC1(KIM HWA−Young and YONG−JIN CHOI, J.Microbiol.Biotechnol., vl.8, no.3, p.251−257, 1998)、バチルス サーキュランス(Bacillus circulans)に属するOKUMZ 31B(Mishio Kawamura and Takao Uchiyama, Carbohydr.Res., vl.260, p.297−304, 1994)、バチルス サーキュランスに属するMCI−2554(Sachiko Kushibe and Kaori Mitsui, Biosci.Biotech.Biochem., vl.59, no.1, p.31−34, 1995、特開平7−41500号公報)、パエニバチルス ポリミキサ(Paenibacillus polymyxa)に属するMG−CF6(FERM P−19158)などのCFTase生産微生物を用いて生産させることができる。CFは、このようなCFTase生産微生物を、イヌリンを含む培地で培養した後、遠心分離などを用いて除菌し、その培養上清液から取得することができる。また、CFは、CFTase生産微生物の培養上清液から単離した粗製のCFTaseや精製したCFTaseを別途イヌリンに作用させることで取得することもできる。このような方法で得られるCFは、CF6やCF7やCF8などからなる混合物であるが、これらは活性炭カラムクロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過(川村三志夫、内山喬夫、澱粉科学、第39巻、p.109−116,1992、 KIM HWA−Young et al., J.Microbiol.Biotechnol., vl.6, no.6, p.397−401, 1996)などにより、分離・精製することができる。
本発明の飲食品に含有されるCFは、上記のような方法にて取得したCF混合物をそのまま有効成分として用いてもよいし、分離・精製した単一のCF化合物を用いてもよいし、2種類以上の単一CF化合物を所望する混合比で混合して用いてもよく、いずれの用い方であっても、本発明のポリフェノールの苦渋味低減作用を十分発揮することができる。
本発明の飲食品に含有されるポリフェノール(A)に対するCF(C)の含有重量比(C)/(A)は0.01〜20であり、好ましくは0.1〜10であり、より好ましくは0.5〜5、さらに好ましくは1〜5、最も好ましいのは1〜4である。この範囲であると、CD単独では改善されなかった、後から口中に残る苦味が緩和されるため好ましい。
本発明の飲食品に含有されるシクロデキストリン(CD)は、α‐、β‐、γ‐CDおよび分岐α‐、分岐β‐、分岐γ‐CDなどが挙げられ、本発明においては、これら各CDを単独で用いてもよいし2種以上を所望とする混合比で組み合わせて用いてもよく、いずれの用い方であってもポリフェノールの渋味を十分に低減することができる。CDの中でも、β‐CDの渋味低減効果がとりわけ優れているので、本発明の飲食品に含有されるCDとしては、β-CDを用いるのが好ましい。
本発明の飲食品に含有されるポリフェノール(A)に対するCD(B)の含有重量比(B)/(A)は0.01〜20であり、好ましくは0.1〜10であり、より好ましくは0.5〜5であり、さらに好ましくは1〜5、最も好ましいのは1〜4である。この範囲であると、ポリフェノールの渋味が緩和され、嗜好性が優れていて好ましい。
本発明の飲食品とは、ポリフェノールが含有されており、なおかつ、ヒトをはじめとする哺乳動物が口に含むことができるものであれば何でもよく、例えば、飲食品のほか、医薬品、医薬部外品なども含むことができる。なかでも本発明の飲食品として好ましいのは飲料、さらには容器詰された飲料であり、例えば、炭酸飲料、ブドウ、リンゴ、ミカンなどの果汁や果汁飲料や果汁入り清涼飲料、果肉飲料や果粒入り果実飲料、トマト、ピーマン、セロリ、ニンジン、ジャガイモ、アスパラガスなどの野菜を含む野菜系飲料、豆乳・豆乳飲料、コーヒー飲料、緑茶飲料・烏龍茶飲料・紅茶飲料などの茶系飲料、粉末飲料、濃縮飲料、スポーツ飲料、ドリンク剤などの栄養飲料、アルコール飲料などが挙げられる。
なお、飲料については、上記したように液体飲料の他に、飲料販売時には粉末や濃縮物の形態であって、飲用時に水などで適宜の濃度に溶解または稀釈して利用されるようなタイプの飲料も、本発明に包含される。
本発明の飲料のpHは、25℃で3〜7、好ましくは4〜7、特に5〜7とするのが、CFが化学的に安定な状態であり、ポリフェノールの苦渋味も緩和されるため好ましい。
また、飲料の他にも、本発明の飲食品は、CDやCFを配合することができるものであれば、どのような形態であってもよく、例えば水溶液や混濁物や乳化物などの液状形態であっても、ゲル状やペースト状の半固形状形態であっても、粉末や顆粒やカプセルやタブレットなどの固形状形態であってもよい。飲食品の形態が固形化状であると、液状または半固形状のものよりポリフェノールの苦渋味を感じにくくなる傾向がある。したがってCDやCFの配合量は、飲食品の形態にあわせて本発明の範囲内で適宜変えればよい。
本発明の飲食品へのCF、CDの配合方法は特に制限されるものではなく、飲食品の調製段階において、この分野で通常知られた慣用的な方法を用いて配合することができる
また、本発明における飲食品は、従来から知られている他の苦渋味低減作用を有する物質と併用して用いても何ら問題は生じない。他の苦渋味低減作用を有する物質と併用した場合には、より優れた苦渋味低減効果を期待することができる。
CFおよびCDを飲食品へ配合させる際は、必要に応じて、増量剤、酸化防止剤、着色剤、香料、矯味剤、界面活性剤、溶解補助剤、保存剤、糖類、甘味料、酸味料、ビタミン類などの公知の各種添加剤と適宜組み合わせて用いてもよい。酸化防止剤としては、例えば、ビタミンC、ビタミンEなどが挙げられる。界面活性剤としては、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、レシチン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン系非界面活性剤などが挙げられる。糖類としては、グルコース、フラクトースなどの単糖類のほか、マルトース、シュクロースなどの二糖類、ポリデキストロース、ペクチン、キサンタンガム、アラビアガム、アルギン酸などの多糖類、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、シクロデキストリンなどのオリゴ糖、キシリトール、エリスリトール、ソルビトールなどの糖アルコールなどを例示することができる。甘味料としては、天然甘味料(ソーマチン、ステビア抽出物、グリチルリチンなど)、合成甘味料(サッカリン、アスパルテームなど)などを利用できる。酸味料としては、天然成分から抽出した果汁類のほか、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸、リン酸が挙げられる。ビタミン類としては、ビタミンB類、ビタミンC、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、メソイノシトール、葉酸、コリン、ビタミンU、ビタミンPなどの水溶性およびビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどの脂溶性ビタミン類が挙げられる。その他の添加剤としては、グレープフルーツ、リンゴ、オレンジ、レモン、パイナップル、バナナ、ナシなどの各種果汁(濃縮果汁);グルタミン酸、グリシン、アラニン、アスパラギン酸などのアミノ酸;イノシン酸、グアニル酸などの呈味成分;カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、イオウ、塩素、鉄、亜鉛、マンガン、銅、ヨウ素などのミネラルないし微量元素などが挙げられる。
以下に、実施例および試験例を挙げ、本発明をさらに詳しく説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。
製造例1:茶抽出物の製造方法
緑茶1kgを90℃の熱水10Lに入れ、ときどき攪拌しながら30分間抽出した。濾過により茶葉残渣を除去し、抽出液を固形分が約30〜35%となるまで減圧下で濃縮した。得られた抽出液を噴霧乾燥し、粉末状の緑茶抽出物(約300g)を得た。
製造例2:茶ポリフェノールの製造方法
製造例1で得られた緑茶抽出物150gを水500mlに溶かした。これに酢酸エチル300mlを加え激しく攪拌した後、静置して酢酸エチルを分離した。この操作を続けて2回行い、3回の抽出操作で得られた酢酸エチル層を合一し、次いで減圧下で酢酸エチルを留去した後、残渣を水に溶解させ、凍結乾燥により粉末化して茶ポリフェノール画分(48g)を得た。このようにして得られたポリフェノール画分を高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析した結果、カテキン含有率74%であった。HPLCの分析条件を下に示す。
(HPLC分析条件)
カラム:資生堂カプセルパック AG−120 S−5 ODS(4.6×250mm)
溶離液:アセトニトリル/酢酸エチル/0.05%燐酸水=12/2/86
検出:280nm
温度:40℃
流速:1.0mL/min.
製造例3:CF混合物の製造方法
イヌリン4%、イーストエキストラクト0.2%、硝酸ナトリウム0.5%、硫酸マグネシウム0.05%、塩化カリウム0.05%、リン酸1カリウム0.05%、塩化第二鉄0.001%を含んだ培地200mlをpH7.5に調整して、120℃で15分間蒸気滅菌した。この滅菌した培地にパエニバチルス ポリミキサMG−CF6(FERM P−19158)を1白金耳接種し、200rpm、35℃で48時間振とう培養した。培養終了後遠心分離により菌体を除去し、培養上清液を得た。上記の操作を繰り返して得られた培養上清4000mlを減圧濃縮して粗CF含有液糖(約500ml、固形分として72g)とした。
この粗CF含有糖液のpHを1Mクエン酸で4.5に調整後、エキソ型およびエンド型イヌリナーゼ混合酵素(商品名Fructozyme L、Novo Nordisk社製)を0.5ml(約1000単位)加え、60℃で1時間作用させた。これを100℃で10分間加熱して酵素を失活させ、遠心分離により変成蛋白を除いた。得られた反応溶液(CF含有酵素処理液)を高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、糖分としてはCF、フルクトース、グルコースのみであった。
このCF含有酵素処理溶液をそのまま水で平衡化した活性炭カラム(40×900mm)に供した。カラムを6000mlの水で洗浄後、同量の30%(v/v)エタノール水溶液で溶出した。エタノール水溶液画分を減圧濃縮し、凍結乾燥してCF混合物約30g(CF6およびCF7の組成比はCF6:CF7=2:1)を得た。
製造例4:CF精製物
製造例3で得られたCF混合物30gを、少量の70%エタノール水溶液に溶解した。この溶液を同濃度のエタノール水溶液で平衡化したQAE−トーヨーパールカラム(40×900mm)に供し、CF6とCF7を分離した。これらを凍結乾燥して、15gのCF6と7gのCF7それぞれの純品の粉末を得た。
試験例1
緑茶ポリフェノール製剤(商品名:ポリフェノン70A、三井農林(株)製、組成を表1に示す)、β−CD(日本食品化工(株)製)、製造例2で得られたCF混合物を表2に示す配合量となるように添加して本発明品1〜5及び比較品1〜3を調製し、苦渋味について以下の評価判定基準に基づき官能評価をおこなった。官能評価の結果を表2に示す。
(評価判定基準)
苦味評価または渋味評価
苦味または渋味がかなり感じられる ・・・・・「+++++」
苦味または渋味が感じられる ・・・・・「++++」
苦味または渋味が少し感じられる ・・・・・「+++」
苦味または渋味をあまり感じない ・・・・・「++」
苦味または渋味をまったく感じない ・・・・・「+」
総合評価
飲用に耐え難いほど強烈な苦渋味が感じられる・・・・・「×」
苦渋味をまったく感じず飲用しやすい ・・・・・「○」
Figure 2006067896
Figure 2006067896
表2から、ポリフェノールに対するCD量(CD/ポリフェノール)が0.01〜20であり、なおかつポリフェノールに対するCF量(CF/ポリフェノール)が0.01〜20の範囲であると、CD単独では抑えきれなかった苦味はほぼ完全に抑えられ、苦渋味全体を抑制することができた。
また表へは特に示さなかったが、ポリフェノール含有量を0.1重量%未満にすると、苦渋味が弱く、そもそも苦渋味を抑制する必要がなかった。一方、ポリフェノール含有量が10重量%を超えると、ポリフェノール量に付随してCDおよびCFの添加量を増やさなければならず経済的に不利となり、さらにはCDやCF自体の甘味が生じてしまうため好ましくない。
なお、製造例4で得られたCF6およびCF7の各々についても、上記と同様の効果を確認した。
処方例1:ポリフェノールを含有する緑茶飲料
水900mlを60℃まで加熱し、これに緑茶葉30gを加え6分間抽出した。これを30メッシュのストレーナーで茶殻を除去し、30℃以下まで冷却した後、濾紙濾過(工業用濾紙No.26:ADVANTEC社製、捕集粒子径=3μm)により清澄化を行い、抽出液760mlを得た。この緑茶抽出液を飲用濃度(カテキン濃度0.06重量%)となるようにイオン交換水で稀釈し、酸化防止剤としてL−アスコルビン酸を0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.1〜6.3の範囲に調整し、調合液とした。この調合液にポリフェノール製剤(商品名:ポリフェノン70A、三井農林(株)製、組成を表2に示す)を0.37重量%(カテキン濃度として0.3重量%)となるように添加し、さらに製造例3で得られたCF混合物を0.5重量%、β−CD(日本食品化工(株)製)を1.2重量%添加してよく攪拌した(CD/ポリフェノール=3、CF/ポリフェノール=1.25)。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、10分間(F=10)の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、本発明のポリフェノール含有緑茶飲料を得た。
処方例2:ポリフェノールを含有する烏龍茶飲料
水900mlを80℃まで加熱し、これに烏龍茶(ウーロンG)30gを加え6分間抽出した。処方例1と同様にして茶殻の除去、冷却、清澄化を行い、烏龍茶抽出液810mlを得た。この烏龍茶抽出液を飲用濃度(カテキン濃度0.05重量%)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を酸化防止剤として0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.1〜6.3の範囲に調整し、調合液とした。この調合液に緑茶カテキン製剤(商品名:ポリフェノン70A、三井農林(株)製、組成を表2に示す)を0.3重量%(カテキン濃度として0.2重量%)となるように添加し、さらに製造例3で得られたCF混合物を0.5重量%、β−CD(日本食品化工(株)製)を0.7重量%添加してよく攪拌した(CD/ポリフェノール=2.3、CF/ポリフェノール=1.7)。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、10分間(F=10)の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、本発明のポリフェノールを含有する烏龍茶飲料を得た。
処方例3:ポリフェノールを含有する紅茶飲料
処方例2における烏龍茶(ウーロンG)を紅茶(ヌワヤエリア)に変更した以外は処方例2と同様の方法で調製し、本発明のポリフェノールを含有する紅茶飲料を得た。
処方例4:ポリフェノールを含有する麦茶飲料
水800mlを90℃まで加熱し、これに麦茶原料大麦40gを加え30分間抽出した。これを30メッシュのストレーナーで茶殻を除去し、30℃以下まで冷却した後、濾紙濾過(工業用濾紙No.2:ADVANTEC社製)により清澄化を行い、抽出液720mlを得た。この麦茶抽出液を飲用濃度(Brix0.4゜)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を酸化防止剤として0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.0の範囲に調整し、調合液とした。この調合液にポリフェノール製剤(商品名:ポリフェノン70A、三井農林(株)製、組成を表2に示す)を0.4重量%(カテキン濃度として0.3重量%)となるよう添加し、さらに製造例4で得られたCF7を0.5重量%、β−CD(日本食品化工(株)製)を1.2重量%添加してよく攪拌した(CD/ポリフェノール=3、CF/ポリフェノール=1.25)。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、20分間の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、本発明のポリフェノールを含有する麦茶飲料を得た。
処方例5:ポリフェノールを含有する混合茶飲料
水900mlを90℃まで加熱し、これに混合茶(配合比率:烏龍茶65%、紅茶20%、ジャスミン5%、陳皮4%、ハイビスカス4%およびバナバ2%)30gを加え10分間抽出した。これを30メッシュのストレーナーで茶殻を除去し、30℃以下まで冷却した後、濾紙濾過(工業用濾紙No.2:ADVANTEC社製)により清澄化を行い、抽出液820mlを得た。この混合茶抽出液を飲用濃度(Brix0.2゜)となるようにイオン交換水で稀釈し、L−アスコルビン酸を酸化防止剤として0.03重量%となるように添加した後、重曹でpH6.0の範囲に調整し、調合液とした。この調合液にポリフェノール製剤(商品名:ポリフェノン70A、三井農林(株)製、組成を表2に示す)を0.3重量%(カテキン濃度として0.2重量%)となるよう添加し、製造例4で得られたCF6を0.4重量%、β−CD(日本食品化工(株)製)を0.6重量%添加してよく攪拌した(CD/ポリフェノール=2、CF/ポリフェノール=1.3)。これらを80℃以上の温度条件下でホットパック充填を行い、その後、レトルト殺菌にて、121℃、20分間の殺菌を行った。これらを室温に冷却後、本発明のポリフェノールを含有する混合茶飲料を得た。
処方例6:ポリフェノールを含有するオレンジ100%果汁飲料
1/6濃縮オレンジ果汁 168g
ポリフェノール製剤(ポリフェノン70A)4.3g(カテキン量3.0g)
製造例2で得られたCF混合物 9g
β-CD(日本食品化工(株)製) 5g
香料 適量
(CD/ポリフェノール=1.2、CF/ポリフェノール=2.1)
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mlとした。これを容器に充填し、65℃で10分間加熱殺菌して、本発明の茶抽出物を含有するオレンジ100%果汁飲料を得た。
処方例7:ポリフェノールを含有するピーチ50%果汁飲料
1/4濃縮ピーチ果汁 131g
果糖ブドウ糖液糖 9.7g
クエン酸 0.06g
L−アスコルビン酸 0.022g
ポリフェノール製剤(ポリフェノン70A)4.3g(カテキン量3.0g)
製造例2で得られたCF混合物 6g
β-CD(日本食品化工(株)製) 5g
香料 適量
(CD/ポリフェノール=1.2、CF/ポリフェノール=1.4)
上記記載の成分をイオン交換水に溶解し、全量を1000mlとした。これを容器に充填し、65℃で10分間加熱殺菌して、本発明のポリフェノールを含有するピーチ50%果汁飲料を得た。
処方例8:ポリフェノールを含有する野菜ジュース
市販の野菜ジュース(カゴメ野菜ジュース:カゴメ社の商品名)にポリフェノール製剤(商品名:ポリフェノン70A、三井農林(株)製、組成を表2に示す)を0.6重量%(カテキン濃度として0.4重量%)となるよう添加し、製造例3で得られたCF混合物を0.6重量%、β−CD(日本食品化工(株)製)を1.2重量%添加し(CD/ポリフェノール=2、CF/ポリフェノール=1)、本発明のポリフェノールを含有する野菜ジュースを調製した。
処方例9:ポリフェノールを含有するコーヒー飲料
市販のコーヒー飲料(ブラックボトル無糖:ダイドードリンコ社の商品名)にポリフェノール製剤(商品名:ポリフェノン70A、三井農林(株)製、組成を表2に示す)を0.3重量%(カテキン濃度として0.2重量%)となるよう添加し、さらに製造例4で得られたCF7を0.4重量%、β−CD(日本食品化工(株)製)を0.6重量%添加し(CD/ポリフェノール=2、CF/ポリフェノール=1.3)、本発明のポリフェノールを含有するコーヒー飲料を調製した。
処方例10:ポリフェノールを含有するスポーツ飲料
ポリフェノール製剤(ポリフェノン70A)1.4g(カテキン量1g)
製造例3で得られたCF混合物 2g
β-CD(日本食品化工(株)製) 4g
ビタミンB1塩酸塩 0.45mg
ビタミンB2 0.2mg
ビタミンC 10mg
ナイアシン 0.8mg
パントテン酸Ca 0.22mg
クエン酸 100mg
果糖 2.5g
(CD/ポリフェノール=2.9、CF/ポリフェノール=1.4)
上記記載の成分にイオン交換水を加え全量を200mlとし、本発明のポリフェノールを含有するスポーツ飲料を調製した。
処方例11:ポリフェノールを含有するドリンクヨーグルト
醸酵脱脂乳(脱脂乳を発酵させて粉砕したもの)40g
砂糖 13g
安定剤 0.35g
香料 0.05g
ポリフェノール製剤(ポリフェノン70A) 0.14g(カテキン量0.1g)
製造例3で得られたCF混合物 0.2g
β-CD(日本食品化工(株)製) 0.3g
(CD/ポリフェノール=2.1、CF/ポリフェノール=1.4)
上記記載の成分にイオン交換水を加え、全量を100gとし、混合溶解した。これをホモジナイザーで均質化して、本発明のポリフェノールを含有するドリンクヨーグルトを調製した。
処方例12:ポリフェノールを含有する赤ワイン
市販の赤ワイン(デリカメゾン赤・ライトタイプ:サントリー社の商品名)にポリフェノール製剤(商品名:ポリフェノン70A、三井農林(株)製、組成を表2に示す)を0.3重量%(カテキン濃度として0.2重量%)となるよう添加し、製造例4で得られたCF6を0.5重量%、β−CD(日本食品化工(株)製)を0.7重量%添加し(CD/ポリフェノール=2.3、CF/ポリフェノール=1.7)、本発明のポリフェノールを含有する赤ワインを調製した。
処方例13:ポリフェノールを含有する豆乳飲料
大豆粉水溶液 500g
砂糖 90g
5倍濃縮ピーチ果汁 20g
クエン酸 3g
ペクチン 3g
ミルクフレーバー 0.5g
ピーチフレーバー 1g
ポリフェノール製剤(ポリフェノン70A)1.4g(カテキン量1g)
製造例2で得られたCF混合物 2g
β-CD(日本食品化工(株)製) 4g
(CD/ポリフェノール=2.9、CF/ポリフェノール=1.4)
上記記載の成分を混合し、イオン交換水を加え、全量を1000mlとした。この混合液を92℃で1〜3秒間殺菌後、87℃で容器に充填することによって、本発明のポリフェノールを含有する豆乳飲料を調製した。
処方例14:ポリフェノールを含有するジャム
オレンジ果皮 250g
砂糖 100g
クエン酸 0.5g
ポリフェノール製剤(ポリフェノン70A)28.6g(カテキン量20g)
製造例4で得られたCF7 50g
β-CD(日本食品化工(株)製) 60g
(CD/ポリフェノール=2.1、CF/ポリフェノール=1.7)
上記記載の成分を常法により煮詰め、本発明のポリフェノールを含有するジャムを調製した。
処方例15:ポリフェノールを含有するクッキー
薄力粉 100g
澱粉 74g
水 14g
ポリフェノール製剤(ポリフェノン70A)7.1g(カテキン量5g)
製造例4で得られたCF6 15g
β−CD(日本食品化工(株)製) 15g
ベーキングパウダー 小さじ2
塩 小さじ2
卵 1個
バター 80g
牛乳 大さじ2
(CD/ポリフェノール=2.1、CF/ポリフェノール=2.1)
上記記載のクッキー処方により常法で、ポリフェノールを含有するクッキー30個を調製した。
本発明の苦渋味抑制剤は、前記の通り、各種飲食品などに添加することができる。

Claims (5)

  1. (A)ポリフェノール、(B)シクロデキストリン及び(C)シクロフラクタンを含有し、それらの含有重量が
    (A)=0.1〜10.0重量%
    (B)/(A)=0.01〜20
    (C)/(A)=0.01〜20
    である飲食品。
  2. ポリフェノールが茶もしくはその加工物に含有されるものである請求項1記載の飲食品。
  3. 茶もしくはその加工物に含有されるポリフェノールがカテキン、ガロカテキン、カテキンガレート、ガロカテキンガレート、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレート、テアフラビンモノガレートA、テアフラビンモノガレートB、テアフラビンジガレート、及び遊離型テアフラビンから成る化合物群から選ばれる一種又は二種以上の化合物である請求項2記載の飲食品。
  4. シクロフラクタンが環状イヌロヘキサオース、環状イヌロヘプタオースおよび環状イヌロオクタオースから選ばれる少なくとも1つである請求項1ないし3記載の飲食品。
  5. 飲食品が飲料である請求項1ないし4記載の飲食品。
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