JP2006067470A - Adslモデム装置及び通信制御方法 - Google Patents

Adslモデム装置及び通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 OFDM時間軸波形信号の信号品質特性の劣化を回避し、伝送特性を良好に維持しながら通信を行うこと。
【解決手段】 サブキャリア位相回転部41でコンステレーション座標信号から変換した複数本のサブキャリア信号の一部の位相を回転し、第1IFFT処理部42で位相を回転したサブキャリア信号を含む複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第1のOFDM時間軸波形信号を算出すると共に、第2IFFT処理部43で位相を回転しない複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第2のOFDM時間軸波形信号を算出し、プロセッサ20で双方のOFDM時間軸波形信号から検出されるPAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号を選択する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ADSLモデム装置及び通信制御方法に関し、特に、OFDM信号の信号品質特性の劣化を回避して通信を行うADSLモデム装置及び通信制御方法に関する。
近年、既存の電話回線を用いて高速のインターネット接続サービスと従来からの電話サービスとを同時に利用できるようにしたADSLサービスが急速に普及している。現在、このようなADSLサービスで使用されるADSLモデム装置においては、変調方式やシンボルレート(変調速度)を変えずにデータ通信の速度を上げることのできる伝送技術であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が採用されている。OFDMにおいては、中心周波数が異なる複数のサブキャリアを利用することで、高い周波数効率の実現を可能とする。
なお、複数のサブキャリアを用いるデータ通信を行う場合において、回線状況等の要因により劣化し得る信号エネルギのゲインコントロールを適切に行うADSLモデム装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−8536号公報
しかしながら、従来のADSLモデム装置においては、OFDMシンボル時間軸波形信号(OFDM時間軸波形信号)を生成する際に用いられるサブキャリア信号の時間軸波形信号(以下、「信号波形」という)の重なりによって平均電圧に対して極めて大きなピーク電圧が発生する事態が生じる。すなわち、平均電圧に対するピーク電圧の比を示すPAR(Peak Average Ratio)の値(以下、「PAR値」という)が極めて大きくなる事態が生じる。このようにPAR値が極めて大きくなった場合には、ピーク電圧がDA変換部やアナログフィルタのダイナミックレンジを超える原因となる。これにより、信号波形が歪み、OFDM時間軸波形信号の信号品質特性が劣化する結果、伝送特性が悪化する事態が生じ得る。
本発明は、以上のような実情に鑑みてなされたもので、OFDM時間軸波形信号の信号品質特性の劣化を回避し、伝送特性を良好に維持しながら通信を行うことができるADSLモデム装置及び通信制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、コンステレーション座標信号から変換した複数本のサブキャリア信号の一部の位相を回転し、位相を回転したサブキャリア信号を含む複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第1のOFDM時間軸波形信号を算出すると共に、位相を回転しない複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第2のOFDM時間軸波形信号を算出し、双方のOFDM時間軸波形信号から検出されるPAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号を選択するようにしたものである。
本発明によれば、OFDM時間軸波形信号の信号品質特性の劣化を回避し、伝送特性を良好に維持しながら通信を行うことができる。
本発明の第1の態様に係るADSLモデム装置は、コンステレーション座標信号を複数本のサブキャリア信号に変換する変換部と、この複数本のサブキャリア信号の一部の位相を回転する位相回転部と、位相を回転したサブキャリア信号を含む複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行いOFDM時間軸波形信号を算出する第1の演算部と、位相を回転しない複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行いOFDM時間軸波形信号を算出する第2の演算部と、双方の演算部が算出したOFDM時間軸波形信号のPAR値を検出しPAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号を選択する制御部と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、位相を回転したサブキャリア信号を含む複数本のサブキャリア信号から求めたOFDM時間軸波形信号と、位相を回転しない複数本のサブキャリア信号から求めたOFDM時間軸波形信号との間でPAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号が選択される。これにより、PAR値が極めて大きくなる事態を確実に回避することができるので、OFDM時間軸波形信号の信号品質特性の劣化を回避し、伝送特性を良好に維持しながら通信を行うことができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に係るADSLモデム装置において、前記位相回転部は、複数本のサブキャリア信号のうち偶数番号に配置されるサブキャリア信号の位相を回転する構成を採る。
この構成によれば、複数本のサブキャリア信号のうち半分のサブキャリア信号の位相を変化させることができる。このため、位相を回転したサブキャリア信号を含む複数本のサブキャリア信号から求めたOFDM時間軸波形信号のPAR値と、位相を回転しない複数本のサブキャリア信号から求めたOFDM時間軸波形信号のPAR値との差を大きくすることができる。この結果、PAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号を選択することで、PAR値が極めて大きくなる事態を確実に回避することができる。
本発明の第3の態様は、第1の態様に係るADSLモデム装置において、前記位相回転部は、複数本のサブキャリア信号の一部の位相を180度回転する構成を採る。
この構成によれば、複数本のサブキャリア信号の一部の位相が180度回転する。このため、位相を回転したサブキャリア信号を含む複数本のサブキャリア信号から求めたOFDM時間軸波形信号のPAR値と、位相を回転しない複数本のサブキャリア信号から求めたOFDM時間軸波形信号のPAR値との差を大きくすることができる。この結果、PAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号を選択することで、PAR値が極めて大きくなる事態を確実に回避することができる。
本発明の第4の態様は、第1の態様に係るADSLモデム装置において、前記位相回転部は、サブキャリア信号の位相を回転する際、相手側ADSLモデム装置との間で予め定めておいた位相回転判定用のサブキャリア信号の位相を回転する構成を採る。
この構成によれば、相手側ADSLモデム装置との間で予め定めておいた位相回転判定用のサブキャリア信号の位相を回転するので、相手側ADSLモデム装置において容易にサブキャリア信号の位相の回転の有無を判定することができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様に係るADSLモデム装置において、前記位相回転部は、前記位相回転判定用のサブキャリア信号としてパイロット信号を用いる構成を採る。
この構成によれば、位相回転判定用のサブキャリア信号としてパイロット信号が用いられるので、相手側ADSLモデム装置においてパイロット信号の位相を判断することで、容易にサブキャリア信号の位相の回転の有無を判定することができる。
本発明の第6の態様に係るADSLモデム装置は、回線を介して受信したOFDM時間軸波形信号に高速フーリエ変換を行い複数本のサブキャリア信号を算出する演算部と、この複数本のサブキャリア信号の一部の位相が回転している場合に当該サブキャリア信号の位相を元の位相に戻す位相逆回転部と、前記位相逆回転部から受け取った複数本のサブキャリア信号をコンステレーション座標信号に変換する変換部と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、回線を介して受信したOFDM時間軸波形信号から求めた複数本のサブキャリア信号の一部の位相が回転している場合に当該サブキャリア信号の位相を元の位相に戻す。これにより、送信側のADSLモデム装置において一部のサブキャリア信号の位相を回転させて通信を行った場合においても確実にそのサブキャリアの位相を元に戻して通信を行うことができる。
本発明の第7の態様は、第6の態様に係るADSLモデム装置において、前記位相逆回転部は、相手側ADSLモデム装置との間で予め定めておいた位相回転判定用のサブキャリア信号における位相の回転の有無により複数本のサブキャリア信号の一部の位相の回転を判定する構成を採る。
この構成によれば、相手側ADSLモデム装置との間で予め定めておいた位相回転判定用のサブキャリア信号における位相の回転の有無により容易にサブキャリア信号の一部の位相の回転の有無を判定することができる。
本発明の第8の態様は、第7の態様に係るADSLモデム装置において、前記位相逆回転部は、前記位相回転判定用のサブキャリア信号としてパイロット信号を用いる構成を採る。
この構成によれば、位相回転判定用のサブキャリア信号としてパイロット信号が用いられるので、受信したパイロット信号の位相を判断することで、容易にサブキャリア信号の位相の回転の有無を判定することができる。
本発明の第9の態様に係る通信制御方法は、コンステレーション座標信号を複数本のサブキャリア信号に変換し、この複数本のサブキャリア信号の一部の位相を回転し、位相を回転したサブキャリア信号を含む複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第1のOFDM時間軸波形信号を算出し、位相を回転しない複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第2のOFDM時間軸波形信号を算出し、双方のOFDM時間軸波形信号のPAR値を検出しPAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号を選択するものである。
本発明の第10の態様に係る通信制御方法は、回線を介して受信したOFDM時間軸波形信号に高速フーリエ変換を行い複数本のサブキャリア信号を算出し、この複数本のサブキャリア信号の一部の位相が回転しているか判定し、サブキャリア信号の一部の位相が回転している場合に当該サブキャリア信号の位相を元の位相に戻し、複数本のサブキャリア信号をコンステレーション座標信号に変換するものである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について具体的に説明する。
図1は、本発明が適用される家庭内などに設置された端末装置(ATU−R)側又は交換局装置(ATU−C)側の通信システムの概略構成を示す図である。
同図に示す通信システムは、公衆回線網又はこれと同等の回線網(以下、「回線」という)がスプリッタ1を介してADSLモデム装置2に接続され、さらにADSLモデム装置2にユーザ端末3が接続されている。なお、ユーザ端末3と電話機4とを1回線で利用する場合にはスプリッタ1が必要となるが、電話機4を使用しない形態であればスプリッタ1は必要ない。また、ユーザ端末3がADSLモデム装置2を内蔵するように構成することも可能である。
ADSLモデム装置2は、ADSL通信を実行するトランシーバ11と、このトランシーバ11を含む全体の動作を制御するホスト12とを備えている。トランシーバ11の回線側端部はアナログフロントエンド(以下、「AFE」という)を介してアナログ回路で構成されている。AFE13のDA変換部に対してアナログフィルタ14を介してドライバ15が接続され、ドライバ15で増幅されたアナログ信号がハイブリッド16を介して回線へ送出されるように構成されている。また、回線から到来したアナログ信号はハイブリッド16を介してレシーバ17で受信され、アナログフィルタ18を介してAFE13のAD変換部に入力されるように構成されている。AFE13は、AD変換部から出力されるサンプリングデータをトランシーバ11へ出力する。
図2は、ADSLモデム装置2が有するトランシーバ11の機能ブロック図である。プロセッサ20は、ハンドシェイク手順、イニシャライズ手順を実行し、データ通信(ショータイム)中の通信制御を実行する機能を備える部分である。
トランシーバ11の送信側は、エラーチェックのための冗長ビットを付加するリードソロモン符号化部21、リードソロモン復号時のバーストエラーに対する訂正を可能とするためデータの並べ替えを行うインターリーブ部22、トレリス符号化によるデータの畳み込みを行うトレリス符号化部23、各キャリアに対するビット数の割付けを行うトーンオーダリング部24、送信データの位相をコンステレーション座標上に割り付けるコンステレーション符号化部25、コンステレーション符号化されたデータを逆高速フーリエ変換(以下、「IFFT」という)するIFFT部26から構成されている。
トランシーバ11の受信側は、受信信号のサンプリングデータを高速フーリエ変換(以下、「FFT」という)するFFT部27、FFT出力信号のコンステレーションからデータを復号し、かつコンステレーション座標上での位相を補正するコンステレーション復号化/FEQ部28、送信側でトーンオーダリングされた各キャリアに割り付けられているデータを元に戻すトーンデオーダリング部29、受信データをビタビ復号するビタビ復号化部30、送信側で並べかえられたデータを元に戻すデインターリーブ部31、送信側で付加された冗長ビットを削除するリードソロモン復号化部32から構成されている。
RAM33は、プロセッサ20のワークエリアであり、ハンドシェイク手順、イニシャライズ手順の実行時に使用される。トランシーバ11は、ホストインターフェース(I/F)34を介してホスト12と接続される。
従来のADSLモデム装置を用いて通信を行う場合において、PAR値が極めて大きくなるのは、OFDMシンボル時間軸波形信号(OFDM時間軸波形信号)を生成する際に用いられるサブキャリア信号の位相が同相になることに起因すると考えられる。このため、本実施の形態に係るADSLモデム装置2においては、これらのサブキャリア信号のうち、一部(例えば、半分)のサブキャリア信号の位相を回転させることでサブキャリア信号の時間軸波形信号の重なりを変化させる。そして、サブキャリア信号の位相を回転させた場合のPAR値と、回転させない場合のPAR値との大きさを比較し、PAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号を回線に送出する。
サブキャリア信号の位相を回転させる際の処理は、送信側のADSLモデム装置2におけるIFFT部26で行われる。一方、受信側のADSLモデム装置2におけるFFT部27は、受信したサブキャリア信号の位相が回転しているかを判定し、必要に応じてそのサブキャリア信号の位相を元に戻す処理を行う。以下、本実施の形態に係るADSLモデム装置2のIFFT部26及びFFT部27の詳細な構成について説明する。
図3は、本実施の形態に係るIFFT部26の詳細な構成を示すブロック図である。
同図に示すように、IFFT部26は、シリアル/パラレル変換部(以下、「S/P変換部」という)40、サブキャリア位相回転部41、第1IFFT処理部42、第2IFFT処理部43及び信号選択スイッチ(SW)44で構成されている。
S/P変換部40は、コンステレーション符号化部25から複素数平面上にマッピングされたコンステレーション座標信号を受信する。そして、このコンステレーション座標信号にシリアル/パラレル変換処理(以下、「S/P変換処理」という)を行い、512本のサブキャリア信号を得る。そして、この512本のサブキャリア信号をサブキャリア位相回転部41及び第2IFFT処理部43に出力する。
サブキャリア位相回転部41は、S/P変換部40から入力された512本のサブキャリア信号のうち、偶数番目に配置される256本のサブキャリア信号の位相を180度回転(反転)し、第1IFFT処理部42に出力する。なお、奇数番目に配置されるサブキャリア信号の位相は回転させず、そのまま第1IFFT処理部42に出力する。
第1IFFT処理部42は、サブキャリア位相回転部41から入力された512本のサブキャリア信号にIFFT処理を行い、各サブキャリア信号の時間軸波形信号を得る。さらに、これらの時間軸波形信号を合成してOFDM時間軸波形信号を得る。そして、このOFDM時間軸波形信号をプロセッサ20及び信号選択SW44に出力する。
第2IFFT処理部43は、S/P変換部40から入力された512本のサブキャリア信号にIFFT処理を行い、各サブキャリア信号の時間軸波形信号を得る。さらに、これらの時間軸波形信号を合成してOFDM時間軸波形信号を得る。そして、このOFDM時間軸波形信号をプロセッサ20及び信号選択SW44に出力する。
プロセッサ20は、第1IFFT処理部42及び第2IFFT処理部43の双方から入力されたOFDM時間軸波形信号におけるPAR値を検出する。そして、PAR値が小さい方のOFDM時間軸波形信号を選択するように指示する信号(以下、「選択信号」という)を信号選択SW44に出力する。
信号選択SW44は、プロセッサ20からの選択信号に応じて第1IFFT処理部42又は第2IFFT処理部43から出力されるいずれかのOFDM時間軸波形信号を選択する。そして、第1IFFT処理部42又は第2IFFT処理部43から入力されたPAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号をAFE13に出力する。そして、OFDM時間軸波形信号は、AFE13を介して回線に送出される。
図4は、本実施の形態に係るFFT部27の詳細な構成を示すブロック図である。
同図に示すように、FFT部27は、FFT処理部50、サブキャリア位相回転判定/回転部51及びパラレル/シリアル変換部(以下、「P/S変換部」という)52で構成されている。
FFT処理部50は、AFE13から入力されたOFDM時間軸波形信号にFFT処理を行い、512本のサブキャリア信号を得る。そして、この512本のサブキャリア信号を、サブキャリア位相回転判定/回転部51に出力する。
サブキャリア位相回転判定/回転部51は、FFT処理部50から入力されたサブキャリア信号のうち、偶数番号に配置されるサブキャリア信号の位相を、送信側のADSLモデム装置2のIFFT部26で回転させているかを判定する。位相の回転を確認すると、サブキャリア位相回転判定/回転部51は、偶数番号に配置されるサブキャリア信号の位相を180度回転(反転)し、P/S変換部52に出力する。なお、位相の回転が確認されない場合には、これらのサブキャリア信号の位相を回転させることなくP/S変換部52に出力する。
P/S変換部52は、サブキャリア位相回転判定/回転部51から入力された512本のサブキャリア信号にパラレル/シリアル変換処理(以下、「P/S変換処理」という)を行い、コンステレーション座標信号を得る。そして、このコンステレーション座標信号をコンステレーション復号化/FEQ部28に出力する。
ここで、サブキャリア位相回転判定/回転部51において、受信したサブキャリア信号の位相の回転の有無を判定する方法について説明する。
本実施の形態において、サブキャリア位相回転判定/回転部51は、予め設定しておいた位相回転判定用のサブキャリア信号(以下、適宜「位相回転判定用信号」という)を用いてサブキャリア信号の位相の回転の有無を判定する。具体的には、サブキャリア位相回転判定/回転部51は、この位相回転判定用信号のIQ座標点(以下、「基準IQ座標点」という)を判定することでサブキャリア信号の位相の回転の有無を判定する。
すなわち、本実施の形態においては、受信側の双方のADSLモデム装置2が基準IQ座標点を予め認識している。受信側のADSLモデム装置2のサブキャリア位相回転判定/回転部51は、受信した位相回転判定用信号から検出したIQ座標点が基準IQ座標点と一致すればサブキャリア信号の位相が回転していないと判断し、一致しなければサブキャリア信号の位相が回転していると判断する。
なお、この位相回転判定用信号は、送信側のADSLモデム装置2において、偶数番号のサブキャリア信号の位相を回転する場合に必ず位相が回転されるサブキャリア信号に設定される。また、位相回転判定用信号は、1本のサブキャリア信号に設定する場合に限らず、2本以上のサブキャリア信号に設定することも可能である。
特に、本実施の形態においては、位相回転判定用信号として、相手側ADSLモデム装置2に対して基準となる信号レベル等を伝えるために用いられるパイロット信号を利用する。ADSL通信を行う場合において、このパイロット信号のIQ座標点は、(x,y)=(1,1)に固定されている。したがって、サブキャリア位相回転判定/回転部51は、受信した位相回転判定用信号から検出されるIQ座標点が(1,1)と一致していればサブキャリア信号の位相が回転していないと判断し、IQ座標点が(1,1)と一致していなければサブキャリア信号の位相が回転していると判断する。
このように本実施の形態に係るADSLモデム装置2においては、相手側ADSLモデム装置2との間で予め定めておいた位相回転判定用信号の位相を回転するので、相手側ADSLモデム装置2において容易にサブキャリア信号の位相の回転の有無を判定することができる。特に、位相回転判定用の信号としてパイロット信号が用いられるので、相手側ADSLモデム装置2においてはパイロット信号の位相を判断することで、容易にサブキャリア信号の位相の回転の有無を判定することができる。
ここで、各サブキャリア信号の位相と、これらのサブキャリア信号から得られる時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号のPAR値との関係について説明する。
図5及び図6は、各サブキャリア信号から求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号のPAR値との関係を示す図である。なお、便宜上、図5及び図6においては、f1〜f7の7本のみの時間軸波形信号を示している。
図5は、位相を回転していない状態の各サブキャリア信号から求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号1のPAR値1との関係について示している。図6は、図5に示す偶数番号に配置されるサブキャリア信号の位相を反転した状態で求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号2のPAR値2との関係について示している。
図5は、サブキャリア信号の位相が同相となる部分が多い場合について示している。このため、これらのサブキャリア信号から求められる時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号1は、そのPAR値1が極めて大きい値を示している。これに対し、図6に示すOFDM時間軸波形信号2のPAR値2は、図5に示すOFDM時間軸波形信号1のPAR値1よりも小さい値を示している。すなわち、図6は、偶数番号に配置されるサブキャリア信号の位相を回転した結果、そのOFDM時間軸波形信号のPAR値が小さくなった場合について示している。
図5に示すサブキャリア信号が入力された場合、図3に示す第2IFFT処理部43から図5に示すOFDM時間軸波形信号1がプロセッサ20等に出力される一方、第1IFFT処理部42から図6に示すOFDM時間軸波形信号2がプロセッサ20等に出力される。
同様に、図7は、位相を回転していない状態の各サブキャリア信号から求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形を合成したOFDM時間軸波形信号1のPAR値1との関係について示している。図8は、図7に示す偶数番号に配置されるサブキャリア信号の位相を回転した状態で求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号2のPAR値2との関係について示している。
図5と異なり、図7は、サブキャリア信号の位相が同相となる部分が少ない場合について示している。このため、これらのサブキャリア信号から求められる時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号1は、そのPAR値1が極めて大きい値は示していない。これに対し、図8に示すOFDM時間軸波形信号2のPAR値2は、図7に示すOFDM時間軸波形信号1のPAR値1よりも大きい値を示している。すなわち、図8は、偶数番号に配置されるサブキャリア信号の位相を回転した結果、そのOFDM時間軸波形信号のPAR値が極めて大きくなった場合について示している。
図7に示すサブキャリア信号が入力された場合、図3に示す第2IFFT処理部43から図7に示すOFDM時間軸波形信号1がプロセッサ20等に出力される一方、第1IFFT処理部42から図8に示すOFDM時間軸波形信号2がプロセッサ20等に出力される。
図5〜図8に示すように、偶数番号に配置されるサブキャリア信号の位相の回転は、いかなる場合もそのOFDM時間軸波形信号のPAR値を小さくする方向に作用しない。このため、プロセッサ20は、サブキャリア信号の位相を回転させない状態で求められるOFDM時間軸波形信号1のPAR値1と、回転させる状態で求められるOFDM時間軸波形信号2のPAR値2とを比較し、PAR値が小さい方のOFDM時間軸波形信号を選択するように選択信号を信号選択SW44に出力する。
以下、本実施の形態に係るADSLモデム装置2において、OFDM時間軸波形信号から検出されるPAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の位相を回転させながら通信を行う際の動作について図9を参照しながら説明する。
なお、以下においては、交換局装置(ATU-C)側のADSLモデム装置2Aから家庭内の端末装置(ATU−R)側のADSLモデム装置2Bに対してデータを送信する場合について説明するが、家庭内の端末装置(ATU−R)側のADSLモデム装置2Bから交換局装置(ATU-C)側のADSLモデム装置2Aに対してデータを送信する場合についても適用することが可能である。
図9は、交換局装置(ATU-C)側のADSLモデム装置2Aと家庭内の端末装置(ATU−R)側のADSLモデム装置2Bとが回線を介して接続された状態について示す図を示している。なお、同図においては、図1に示すアナログフィルタ14やドライバ15等の構成について省略している。また、交換局装置(ATU-C)側のADSLモデム装置2Aにおいて受信側の構成及び送信側の構成の一部(22〜24)について簡略化している。さらに、家庭内の端末装置(ATU−R)側のADSLモデム装置2Bにおいて送信側の構成及び受信側の構成の一部(29〜31)について簡略化している。
図10は、交換局装置(ATU-C)側のADSLモデム装置2Aにおいて、OFDM時間軸波形信号から検出されるPAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の位相を回転させながら通信を行う際の動作について説明するためのフロー図である。
ATU−R側のADSLモデム装置2Bと通信を行う場合、まず、ATU−C側のADSLモデム装置2AのIFFT部26は、S/P変換部40でコンステレーション符号化部25から受信したコンステレーション座標信号にS/P変換処理を行い、512本のサブキャリア信号を得る(ST1001)。そして、この512本のサブキャリア信号をサブキャリア位相回転部41及び第2IFFT処理部43に出力する。
S/P変換部40から出力されたサブキャリア信号がサブキャリア位相回転部41に到達すると、IFFT部26は、サブキャリア位相回転部41で512本のサブキャリア信号のうち、偶数番号に配置される256本のサブキャリア信号の位相を180度回転(反転)させる(ST1002)。そして、位相を回転させた偶数番号に配置されるサブキャリア信号(256本)及び位相を回転させていない奇数番号に配置されるサブキャリア信号(256本)を第1IFFT処理部42に出力する。
本実施の形態においては、上述のように、位相回転判定用信号としてパイロット信号を利用する。このため、サブキャリア位相回転部41で偶数番号に配置される256本のサブキャリア信号の位相を180度回転させる際、このパイロット信号の位相も180度回転した状態となる。
S/P変換部40から出力されたサブキャリア信号が第2IFFT処理部43に到達すると、IFFT部26は、第2IFFT処理部43でIFFT処理を行い、各サブキャリア信号の時間軸波形信号を得る(ST1003)。そして、これらの時間軸波形信号を合成して得たOFDM時間軸波形信号2をプロセッサ20及び信号選択SW44に出力する。
同様に、サブキャリア位相回転部41から出力されたサブキャリア信号が第1IFFT処理部42に到達すると、IFFT部26は、第1IFFT処理部42でIFFT処理を行い、各サブキャリア信号の時間軸波形信号を得る(ST1003)。そして、これらの時間軸波形信号を合成して得たOFDM時間軸波形信号1をプロセッサ20及び信号選択SW44に出力する。
第1IFFT処理部42及び第2IFFT処理部43からそれぞれOFDM時間軸波形信号1及びOFDM時間軸波形信号2を受け取ると、プロセッサ20は、双方のOFDM時間軸波形信号のPAR値(PAR値1及びPAR値2)を検出する(ST1004)。そして、いずれのPAR値が小さいかを判定する(ST1005)。
OFDM時間軸波形信号1から検出されるPAR値1が小さい場合には、プロセッサ20は、選択信号を信号選択SW44に出力し、OFDM時間軸波形信号1を選択するように指示する(ST1006)。この選択信号を受けると、IFFT部26は、信号選択SW44でOFDM時間軸波形信号1を選択し、AFE13に出力する(ST1007)。
一方、OFDM時間軸波形信号2から検出されるPAR値2が小さい場合には、プロセッサ20は、選択信号を信号選択SW44に出力し、OFDM時間軸波形信号2を選択するように指示する(ST1008)。この選択信号を受けると、IFFT部26は、信号選択SW44でOFDM時間軸波形信号2を選択し、AFE13に出力する(ST1009)。
AFE13に出力されたOFDM時間軸波形信号は、アナログフィルタ14、ドライバ15及びハイブリッド16を介して回線へ送出され、受信側のADSLモデム装置2Bに到達する。このようにして交換局装置(ATU-C)側のADSLモデム装置2Aにおいて、OFDM時間軸波形信号から検出されるPAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の位相を回転させながら通信を行う際の動作が終了する。
図11は、家庭内の端末装置(ATU−R)側のADSLモデム装置2Bにおいて、交換局装置(ATU-C)側のADSLモデム装置2Aで回転させたサブキャリア信号の位相を元に戻しながら通信を行う際の動作について説明するためのフロー図である。
ATU−C側のADSLモデム装置2Aと通信を行う場合、まず、ATU−R側のADSLモデム装置2BのFFT部27は、FFT処理部50でAFE13を介して受信したOFDM時間軸波形信号にFFT処理を行い、512本のサブキャリア信号を得る(ST1101)。そして、この512本のサブキャリア信号をサブキャリア位相回転判定/回転部51に出力する。
FFT処理部50から出力されたサブキャリア信号がサブキャリア位相回転判定/回転部51に到達すると、FFT部27は、サブキャリア位相回転判定/回転部51で位相回転判定用信号を検出する(ST1102)。本実施の形態においては、位相回転判定用信号としてパイロット信号を利用するため、このパイロット信号が検出される。
位相回転判定用信号を検出すると、FFT部27は、サブキャリア位相回転判定/回転部51でこの位相回転判定用信号から検出されたIQ座標点が基準IQ座標点と一致するか判断する(ST1103)。より具体的には、検出されたIQ座標点が(1,1)と一致するか判断する。
位相回転判定用信号から検出されたIQ座標点が基準IQ座標点と一致しない場合には、FFT部27は、サブキャリア位相回転判定/回転部51で512本のサブキャリア信号のうち、偶数番号に配置される256本のサブキャリア信号の位相を180度回転させて元に戻す(ST1104)。そして、位相を回転させた偶数番号に配置されるサブキャリア信号及び位相を回転させていない奇数番号に配置されるサブキャリア信号をP/S変換部52に出力する。
サブキャリア位相回転判定/回転部51から出力された512本のサブキャリア信号がP/S変換部52に到達すると、FFT部27は、P/S変換部52でこれらのサブキャリア信号にP/S変換処理を行い、コンステレーション座標信号を得る(ST1105)。そして、このコンステレーション座標信号をコンステレーション復号化/FEQ部28に出力する。
一方、位相回転判定用信号から検出されたIQ座標点が基準IQ座標点と一致する場合には、FFT部27は、ST1104の処理をスキップし、直接、P/S変換部52でP/S変換処理を行い、コンステレーション座標信号を得る(ST1105)。そして、同様に、このコンステレーション座標信号をコンステレーション復号化/FEQ部28に出力する。
コンステレーション復号化/FEQ部28に出力されたコンステレーション座標信号は、トーンデオーダリング部29等にて必要な処理が施された後、ホストI/F34を介してホスト12に到達する。このようにして家庭内の端末装置(ATU−R)側のADSLモデム装置2Bにおいて、交換局装置(ATU-C)側のADSLモデム装置2Aで回転させたサブキャリア信号の位相を元に戻しながら通信を行う際の動作が終了する。
このように本実施の形態に係る送信側のADSLモデム装置2によれば、相手側ADSLモデム装置に対してデータを送信する際、位相を回転したサブキャリア信号を含む複数本のサブキャリア信号から求めたOFDM時間軸波形信号1と、位相を回転しない複数本のサブキャリア信号から求めたOFDM時間軸波形信号2との間でPAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号を選択して送信する。これにより、PAR値が極めて大きくなる事態を確実に回避することができるので、OFDM時間軸波形信号の信号品質特性の劣化を回避し、伝送特性を良好に維持しながら通信を行うことができる。
特に、本実施の形態に係るADSLモデム装置2においては、複数本のサブキャリア信号のうち偶数番号に配置されるサブキャリア信号の位相を回転する。これにより、複数本のサブキャリア信号のうち半分のサブキャリア信号の位相を変化させることができる。このため、位相を回転したサブキャリア信号を含む複数本のサブキャリア信号から求めたOFDM時間軸波形信号のPAR値と、位相を回転しない複数本のサブキャリア信号から求めたOFDM時間軸波形信号のPAR値との差を大きくすることができる。この結果、PAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号を選択することで、PAR値が極めて大きくなる事態を確実に回避することができる。
また、本実施の形態に係るADSLモデム装置2においては、複数本のサブキャリア信号の一部の位相を180度回転する。これにより、位相を回転したサブキャリア信号を含む複数本のサブキャリア信号から求めたOFDM時間軸波形信号のPAR値と、位相を回転しない複数本のサブキャリア信号から求めたOFDM時間軸波形信号のPAR値との差を大きくすることができる。この結果、PAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号を選択することで、PAR値が極めて大きくなる事態を確実に回避することができる。
なお、本実施の形態においては、512本のサブキャリア信号のうち、偶数番目に配置されるサブキャリア信号の位相を180度回転(反転)する場合について説明している。しかし、これに限定されるものではなく、PAR値の大きさを小さくすることができるのであれば、様々なバリエーションで実施することが可能である。例えば偶数番号の変わりに奇数番号に配置されるサブキャリア信号の位相を回転するようにしてもよいし、乱数処理で選んだサブキャリア信号の位相を回転するようにしてもよい。また、サブキャリア信号の位相を回転する角度や位相を回転するサブキャリア信号の本数などについても、様々なバリエーションで実施することが可能である。
一方、本実施の形態に係る受信側のADSLモデム装置2によれば、回線を介して受信したOFDM時間軸波形信号から求めた複数本のサブキャリア信号の一部の位相が回転している場合に当該サブキャリア信号の位相を元の位相に戻す。これにより、送信側のADSLモデム装置において一部のサブキャリア信号の位相を回転させて通信を行った場合においても確実にそのサブキャリアの位相を元に戻して通信を行うことができる。
本発明に係るADSLモデム装置及び通信制御方法によれば、OFDM時間軸波形信号の信号品質特性の劣化を回避し、伝送特性を良好に維持しながら通信を行うことができ、より利用性に優れたADSLサービスを提供できる点で有用である。
本発明が適用される家庭内などに設置された端末装置(ATU−R)側又は交換局装置(ATU−C)側の通信システムの概略構成を示す図 上記通信システムのトランシーバの機能ブロック図 上記トランシーバが有するIFFT部の詳細な構成を示すブロック図 上記トランシーバが有するFFT部の詳細な構成を示すブロック図 上記IFFT部で各サブキャリア信号から求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号のPAR値との関係を示す図 上記IFFT部で各サブキャリア信号から求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号のPAR値との関係を示す図 上記IFFT部で各サブキャリア信号から求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号のPAR値との関係を示す図 上記IFFT部で各サブキャリア信号から求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号のPAR値との関係を示す図 上記実施の形態に係る交換局装置側のADSLモデム装置と家庭内の端末装置側のADSLモデム装置とが回線を介して接続された状態について示す図 上記実施の形態に係る交換局装置側のADSLモデム装置において、PAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の位相を回転させながら通信を行う際の動作について説明するためのフロー図 上記実施の形態に係る家庭内の端末装置側のADSLモデム装置において、交換局装置側のADSLモデム装置で回転させたサブキャリア信号の位相を元に戻しながら通信を行う際の動作について説明するためのフロー図
符号の説明
1 スプリッタ
2 ADSLモデム装置
3 ユーザ端末
4 電話機
11 トランシーバ
12 ホスト
13 AFE
14 アナログフィルタ
15 ドライバ
16 ハイブリッド
17 レシーバ
18 アナログフィルタ
20 プロセッサ
21 リードソロモン符号化部
22 インターリーブ部
23 トレリス符号化部
24 トーンオーダリング部
25 コンステレーション符号化部
26 IFFT部
27 FFT部
28 コンステレーション復号化/FEQ部
29 トーンデオーダリング部
30 ビタビ復号化部
31 デインターリーブ部
32 リードソロモン復号化部
33 RAM
40 S/P変換部
41 サブキャリア位相回転部
42 第1IFFT処理部
43 第2IFFT処理部
44 信号選択スイッチ(SW)
50 FFT処理部
51 サブキャリア位相回転判定/回転部
52 P/S変換部

Claims (10)

  1. コンステレーション座標信号を複数本のサブキャリア信号に変換する変換部と、この複数本のサブキャリア信号の一部の位相を回転する位相回転部と、位相を回転したサブキャリア信号を含む複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行いOFDM時間軸波形信号を算出する第1の演算部と、位相を回転しない複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行いOFDM時間軸波形信号を算出する第2の演算部と、双方の演算部が算出したOFDM時間軸波形信号のPAR値を検出しPAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号を選択する制御部と、を具備することを特徴とするADSLモデム装置。
  2. 前記位相回転部は、複数本のサブキャリア信号のうち偶数番号に配置されるサブキャリア信号の位相を回転することを特徴とする請求項1記載のADSLモデム装置。
  3. 前記位相回転部は、複数本のサブキャリア信号の一部の位相を180度回転することを特徴とする請求項1記載のADSLモデム装置。
  4. 前記位相回転部は、サブキャリア信号の位相を回転する際、相手側ADSLモデム装置との間で予め定めておいた位相回転判定用のサブキャリア信号の位相を回転することを特徴とする請求項1記載のADSLモデム装置。
  5. 前記位相回転部は、前記位相回転判定用のサブキャリア信号としてパイロット信号を用いることを特徴とする請求項4記載のADSLモデム装置。
  6. 回線を介して受信したOFDM時間軸波形信号に高速フーリエ変換を行い複数本のサブキャリア信号を算出する演算部と、この複数本のサブキャリア信号の一部の位相が回転している場合に当該サブキャリア信号の位相を元の位相に戻す位相逆回転部と、前記位相逆回転部から受け取った複数本のサブキャリア信号をコンステレーション座標信号に変換する変換部と、を具備することを特徴とするADSLモデム装置。
  7. 前記位相逆回転部は、相手側ADSLモデム装置との間で予め定めておいた位相回転判定用のサブキャリア信号における位相の回転の有無により複数本のサブキャリア信号の一部の位相の回転を判定することを特徴とする請求項6記載のADSLモデム装置。
  8. 前記位相逆回転部は、前記位相回転判定用のサブキャリア信号としてパイロット信号を用いることを特徴とする請求項7記載のADSLモデム装置。
  9. コンステレーション座標信号を複数本のサブキャリア信号に変換し、この複数本のサブキャリア信号の一部の位相を回転し、位相を回転したサブキャリア信号を含む複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第1のOFDM時間軸波形信号を算出し、位相を回転しない複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第2のOFDM時間軸波形信号を算出し、双方のOFDM時間軸波形信号のPAR値を検出しPAR値の小さい方のOFDM時間軸波形信号を選択することを特徴とする通信制御方法。
  10. 回線を介して受信したOFDM時間軸波形信号に高速フーリエ変換を行い複数本のサブキャリア信号を算出し、この複数本のサブキャリア信号の一部の位相が回転しているか判定し、サブキャリア信号の一部の位相が回転している場合に当該サブキャリア信号の位相を元の位相に戻し、複数本のサブキャリア信号をコンステレーション座標信号に変換することを特徴とする通信制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012124694A (ja) * 2010-12-08 2012-06-28 Fujitsu Semiconductor Ltd 通信装置,送信装置及び受信装置

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