JP2006074489A - Adslモデム装置及び通信制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 OFDM時間軸波形信号の信号品質特性の劣化を回避し、伝送特性を良好に維持しながら通信を行うこと。
【解決手段】 S/P変換部40でコンステレーション座標信号を複数本のサブキャリア信号に変換し、第1IFFT処理部41でこの複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第1のOFDM時間軸波形信号を算出し、第2IFFT処理部46でこの第1のOFDM時間軸波形信号から検出されたPAR値の大きさに応じて上記複数本のサブキャリア信号から削減された本数のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第2のOFDM時間軸波形信号を算出する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ADSLモデム装置及び通信制御方法に関し、特に、OFDM信号の信号品質特性の劣化を回避して通信を行うADSLモデム装置及び通信制御方法に関する。
近年、既存の電話回線を用いて高速のインターネット接続サービスと従来からの電話サービスとを同時に利用できるようにしたADSLサービスが急速に普及している。現在、このようなADSLサービスで使用されるADSLモデム装置においては、変調方式やシンボルレート(変調速度)を変えずにデータ通信の速度を上げることのできる伝送技術であるOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が採用されている。OFDMにおいては、中心周波数が異なる複数のサブキャリアを利用することで、高い周波数効率の実現を可能とする。
なお、複数のサブキャリアを用いるデータ通信を行う場合において、回線状況等の要因により劣化し得る信号エネルギのゲインコントロールを適切に行うADSLモデム装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−8536号公報
しかしながら、従来のADSLモデム装置においては、OFDMシンボル時間軸波形信号(OFDM時間軸波形信号)を生成する際に用いられるサブキャリア信号の時間軸波形信号(以下、「信号波形」という)の重なりによって平均電圧に対して極めて大きなピーク電圧が発生する事態が生じる。すなわち、平均電圧に対するピーク電圧の比を示すPAR(Peak Average Ratio)の値(以下、「PAR値」という)が極めて大きくなる事態が生じる。このようにPAR値が極めて大きくなった場合には、ピーク電圧がDA変換部やアナログフィルタのダイナミックレンジを超える原因となる。これにより、信号波形が歪み、OFDM時間軸波形信号の信号品質特性が劣化する結果、伝送特性が悪化する事態が生じ得る。
本発明は、以上のような実情に鑑みてなされたもので、OFDM時間軸波形信号の信号品質特性の劣化を回避し、伝送特性を良好に維持しながら通信を行うことができるADSLモデム装置及び通信制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、コンステレーション座標信号を複数本のサブキャリア信号に変換し、この複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第1のOFDM時間軸波形信号を算出し、この第1のOFDM時間軸波形信号から検出されたPAR値の大きさに応じて上記複数本のサブキャリア信号から削減された本数のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第2のOFDM時間軸波形信号を算出するようにしたものである。
本発明によれば、OFDM時間軸波形信号の信号品質特性の劣化を回避し、伝送特性を良好に維持しながら通信を行うことができる。
本発明の第1の態様に係るADSLモデム装置は、コンステレーション座標信号を複数本のサブキャリア信号に変換する変換部と、前記複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第1のOFDM時間軸波形信号を算出する第1の演算部と、前記第1のOFDM時間軸波形信号から検出されたPAR値の大きさに応じて前記複数本のサブキャリア信号から削減された本数のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第2のOFDM時間軸波形信号を算出する第2の演算部と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、相手側ADSLモデム装置に対してデータを送信する際、第1のOFDM時間軸波形信号から検出されたPAR値の大きさに応じて複数本のサブキャリア信号から削減された本数のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第2のOFDM時間軸波形信号が算出される。このため、サブキャリア信号の本数が削減されることによってPAR値が極めて大きくなる事態を確実に回避することができるので、OFDM時間軸波形信号の信号品質特性の劣化を回避し、伝送特性を良好に維持しながら通信を行うことができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に係るADSLモデム装置において、前記第1のOFDM時間軸波形信号のPAR値を検出する検出部と、前記PAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の本数を削減するサブキャリア調整部と、さらに具備する構成を採る。
この構成によれば、検出部で第1のOFDM時間軸波形信号のPAR値が検出され、サブキャリア調整部でPAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の本数が削減される。このため、第2の演算部は、サブキャリア調整部による削減後の本数のサブキャリア信号に応じて第2のOFDM時間軸波形信号を適切に算出することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様に係るADSLモデム装置において、前記サブキャリア調整部は、前記PAR値とサブキャリア信号の本数とが対応付けられたテーブルに従って削減するサブキャリア信号の本数を決定する構成を採る。
この構成によれば、PAR値とサブキャリア信号の本数とが対応付けられたテーブルに従って削減するサブキャリア信号の本数が決定される。このため、テーブルの内容に従って削減するサブキャリア信号の本数を適切に決定することができる。
本発明の第4の態様に係る通信制御方法は、コンステレーション座標信号を複数本のサブキャリア信号に変換し、前記複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第1のOFDM時間軸波形信号を算出し、前記第1のOFDM時間軸波形信号から検出されたPAR値の大きさに応じて前記複数本のサブキャリア信号から削減された本数のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第2のOFDM時間軸波形信号を算出するものである。
本発明の第5の態様は、第4の態様に係る通信制御方法において、前記第1のOFDM時間軸波形信号のPAR値を検出し、前記PAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の本数を削減するものである。
本発明の第6の態様は、第5の態様に係る通信制御方法において、前記PAR値とサブキャリア信号の本数とが対応付けられたテーブルに従って削減するサブキャリア信号の本数を決定するものである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について具体的に説明する。
図1は、本発明が適用される家庭内などに設置された端末装置(ATU−R)側又は交換局装置(ATU−C)側の通信システムの概略構成を示す図である。
同図に示す通信システムは、公衆回線網又はこれと同等の回線網(以下、「回線」という)がスプリッタ1を介してADSLモデム装置2に接続され、さらにADSLモデム装置2にユーザ端末3が接続されている。なお、ユーザ端末3と電話機4とを1回線で利用する場合にはスプリッタ1が必要となるが、電話機4を使用しない形態であればスプリッタ1は必要ない。また、ユーザ端末3がADSLモデム装置2を内蔵するように構成することも可能である。
ADSLモデム装置2は、ADSL通信を実行するトランシーバ11と、このトランシーバ11を含む全体の動作を制御するホスト12とを備えている。トランシーバ11の回線側端部はアナログフロントエンド(以下、「AFE」という)13を介してアナログ回路で構成されている。AFE13のDA変換部に対してアナログフィルタ14を介してドライバ15が接続され、ドライバ15で増幅されたアナログ信号がハイブリッド16を介して回線へ送出されるように構成されている。また、回線から到来したアナログ信号はハイブリッド16を介してレシーバ17で受信され、アナログフィルタ18を介してAFE13のAD変換部に入力されるように構成されている。AFE13は、AD変換部から出力されるサンプリングデータをトランシーバ11へ出力する。
図2は、ADSLモデム装置2が有するトランシーバ11の機能ブロック図である。プロセッサ20は、ハンドシェイク手順、イニシャライズ手順を実行し、データ通信(ショータイム)中の通信制御を実行する機能を備える部分である。
トランシーバ11の送信側は、エラーチェックのための冗長ビットを付加するリードソロモン符号化部21、リードソロモン復号時のバーストエラーに対する訂正を可能とするためデータの並べ替えを行うインターリーブ部22、トレリス符号化によるデータの畳み込みを行うトレリス符号化部23、各キャリアに対するビット数の割付けを行うトーンオーダリング部24、送信データの位相をコンステレーション座標上に割り付けるコンステレーション符号化部25、コンステレーション符号化されたデータを逆高速フーリエ変換(以下、「IFFT」という)するIFFT部26から構成されている。
トランシーバ11の受信側は、受信信号のサンプリングデータを高速フーリエ変換(以下、「FFT」という)するFFT部27、FFT出力信号のコンステレーションからデータを復号し、かつコンステレーション座標上での位相を補正するコンステレーション復号化/FEQ部28、送信側でトーンオーダリングされた各キャリアに割り付けられているデータを元に戻すトーンデオーダリング部29、受信データをビタビ復号するビタビ復号化部30、送信側で並べかえられたデータを元に戻すデインターリーブ部31、送信側で付加された冗長ビットを削除するリードソロモン復号化部32から構成されている。
RAM33は、プロセッサ20のワークエリアであり、ハンドシェイク手順、イニシャライズ手順の実行時に使用される。トランシーバ11は、ホストインターフェース(I/F)34を介してホスト12と接続される。
従来のADSLモデム装置を用いて通信を行う場合において、PAR値の大きさは、OFDMシンボル時間軸波形信号(OFDM時間軸波形信号)を生成する際に用いられるサブキャリア信号の本数に依存する。一般にOFDM時間軸波形信号を生成する際に用いられるサブキャリア信号の本数は512本であり、これらのサブキャリア信号の位相が同相になると、PAR値は極めて大きい値になる。このため、本実施の形態に係るADSLモデム装置2においては、OFDM時間軸波形信号を生成する際に用いられるサブキャリア信号の本数を調整(削減)することでサブキャリア信号の時間軸波形信号の重なりを変化させる。そして、このサブキャリア信号の時間軸波形信号から求められるOFDM時間軸波形信号を回線に送出する。
サブキャリア信号の本数を調整する際の処理は、送信側のADSLモデム装置2におけるIFFT部26で行われる。以下、本実施の形態に係るADSLモデム装置2のIFFT部26の詳細な構成について説明する。
図3は、本実施の形態に係るIFFT部26の詳細な構成を示すブロック図である。
同図に示すように、IFFT部26は、シリアル/パラレル変換部(以下、「S/P変換部」という)40、第1IFFT処理部41、PAR検出部42、サブキャリア調整部43、サブキャリア選択部44、サブキャリア選択スイッチ(SW)45−1〜45−512及び第2IFFT処理部46で構成されている。
S/P変換部40は、コンステレーション符号化部25から複素数平面上にマッピングされたコンステレーション座標信号を受信する。そして、このコンステレーション座標信号にシリアル/パラレル変換処理(以下、「S/P変換処理」という)を行い、512本のサブキャリア信号を得る。そして、この512本のサブキャリア信号を第1IFFT処理部41及びサブキャリア選択SW45−1〜45−512に出力する。
第1IFFT処理部41は、S/P変換部40から入力された512本のサブキャリア信号にIFFT処理を行い、各サブキャリア信号の時間軸波形信号を得る。さらに、これらの時間軸波形信号を合成してOFDM時間軸波形信号を得る。そして、このOFDM時間軸波形信号をPAR検出部42に出力する。
PAR検出部42は、第1IFFT処理部41から入力されたOFDM時間軸波形信号におけるPAR値を検出する。そして、検出したPAR値をサブキャリア調整部43に出力する。
サブキャリア調整部43は、PAR検出部42が検出したPAR値に応じてOFDM時間軸波形信号を生成する際に用いられるサブキャリア信号の本数を決定する。サブキャリア調整部43は、サブキャリア信号の本数を決定する際に参照するテーブル(以下、「サブキャリア本数テーブル」という)を有する。サブキャリア調整部43は、このサブキャリア本数テーブルの内容に応じて決定したサブキャリア信号の本数をサブキャリア選択部44に出力する。
図4は、サブキャリア本数テーブルの内容の一例を示す図である。
同図に示すように、サブキャリア本数テーブルには、PAR値(Y)に対応付けてOFDM時間軸波形信号を生成する際に用いられるサブキャリア信号の本数が登録されている。具体的には、PAR値Yが12dB未満の場合に対応して512本が登録され、12dB以上15dB未満の場合に対応して256本が登録され、15dB以上18dB未満の場合に対応して128本が登録され、18dB以上21dB未満の場合に対応して64本が登録され、21dB以上24dB未満の場合に対応して32本が登録され、24dB以上の場合に対応して32本が登録されている。
サブキャリア選択部44は、サブキャリア調整部43が決定したサブキャリア信号の本数に応じてサブキャリア選択SW45−1〜45−512の開閉状態を決定する。その際、サブキャリア選択部44は、予め定められた規則に従ってサブキャリア選択SW45−1〜45−512の開閉状態を決定する。
例えば、サブキャリア信号の本数が256本の場合には、偶数番号に配置されるサブキャリア信号に対応するサブキャリア選択SW45−2、45−4等を開状態とし、128本の場合には256本のサブキャリア信号のさらに偶数番号に配置されるサブキャリア信号に対応するサブキャリア選択SW45−4、45−8等を開状態にする。なお、サブキャリア選択SWの開閉状態はどのように設定してもよい。
サブキャリア選択SW45−1〜45−512は、サブキャリア選択部44の選択結果に応じて開閉状態を切り替える。閉状態の場合にのみS/P変換部40から入力されたサブキャリア信号を第2IFFT処理部46に出力する。
第2IFFT処理部46は、閉状態となっているサブキャリア選択SW45からサブキャリア信号を受け取る。そして、そのサブキャリア信号にIFFT処理を行い、各サブキャリア信号の時間軸波形信号を得る。さらに、これらの時間軸波形信号を合成してOFDM時間軸波形信号を得る。そして、このOFDM時間軸波形信号をAFE13に出力する。OFDM時間軸波形信号は、AFE13を介して回線に送出される。
ここで、各サブキャリア信号の位相と、これらのサブキャリア信号から得られる時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号のPAR値との関係について説明する。
図5及び図6は、各サブキャリア信号から求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号のPAR値との関係を示す図である。なお、便宜上、図5及び図6においては、f1〜f6の6本のみのサブキャリア信号から求められる時間軸波形信号を示している。
図5は、サブキャリア信号の本数を調整(削減)していない状態の各サブキャリア信号から求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号1のPAR値1との関係について示している。
図6は、図5に示すサブキャリア信号の本数を半分に調整(削減)した状態の各サブキャリア信号から求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号2のPAR値2との関係について示している。特に、図6においては、図5に示す偶数番号に配置されるサブキャリア信号(f2、f4及びf6)を削減した状態について示している。
図5及び図6に示すように、本数を削減した場合(図6)のサブキャリア信号から求められるOFDM時間軸波形信号2から検出されるPAR値2は、本数を削減していない場合(図5)のサブキャリア信号から求められるOFDM時間軸波形信号1から検出されるPAR値1と比べて小さくなることが分かる。
以下、本実施の形態に係るADSLモデム装置2において、OFDM時間軸波形信号から検出されるPAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の本数を削減しながら通信を行う際の動作について説明する。
なお、以下においては、交換局装置(ATU-C)側のADSLモデム装置2から家庭内の端末装置(ATU−R)側のADSLモデム装置2に対してデータを送信する場合(いわゆる下り方向)について説明するが、家庭内の端末装置(ATU−R)側のADSLモデム装置2から交換局装置(ATU-C)側のADSLモデム装置2に対してデータを送信する場合(いわゆる上り方向)についても適用することが可能である。
図7は、交換局装置(ATU-C)側のADSLモデム装置2において、OFDM時間軸波形信号から検出されるPAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の本数を削減しながら通信を行う際の動作について説明するためのフロー図である。
ATU−R側のADSLモデム装置2と通信を行う場合、まず、ATU−C側のADSLモデム装置2のIFFT部26において、S/P変換部40は、コンステレーション符号化部25から受信したコンステレーション座標信号にS/P変換処理を行い、512本のサブキャリア信号を得る(ST701)。そして、512本のサブキャリア信号を第1IFFT処理部41及びサブキャリア選択SW45−1〜45−512に出力する。
S/P変換部40から出力されたサブキャリア信号が到達すると、第1IFFT処理部41は、IFFT処理を行い、各サブキャリア信号の時間軸波形信号を得る(ST702)。そして、これらの時間軸波形信号を合成して得たOFDM時間軸波形信号をPAR検出部42に出力する。
OFDM時間軸波形信号を受け取ると、PAR検出部42は、このOFDM時間軸波形信号のPAR値を検出する(ST703)。そして、検出したPAR値をサブキャリア調整部43に出力する。
PAR値を受け取ると、サブキャリア調整部43は、このPAR値に応じてサブキャリア信号の本数を調整する処理(以下、「サブキャリア調整処理」という)を行う(ST704)。そして、このサブキャリア調整処理により決定したサブキャリア信号の本数をサブキャリア選択部44に出力する。
図8は、サブキャリア調整部43によるサブキャリア調整処理を説明するためのフロー図である。
サブキャリア調整処理を行う場合、サブキャリア調整部43は、まず、PAR値Yが24dB以上であるか判断する(ST801)。PAR値Yが24dB以上である場合には、サブキャリア信号の本数を32本に設定して(ST802)、処理を終了する。
PAR値Yが24dB以上でない場合には、21dB以上24dB未満であるか判断する(ST803)。PAR値Yが21dB以上24dB未満である場合にはサブキャリア信号の本数を32本に設定して(ST804)、処理を終了する。
PAR値Yが21dB以上24dB未満でない場合には、18dB以上21dB未満であるか判断する(ST805)。PAR値Yが18dB以上21dB未満である場合にはサブキャリア信号の本数を64本に設定して(ST806)、処理を終了する。
PAR値Yが18dB以上21dB未満でない場合には、15dB以上18dB未満であるか判断する(ST807)。PAR値Yが15dB以上18dB未満である場合にはサブキャリア信号の本数を128本に設定して(ST808)、処理を終了する。
PAR値Yが15dB以上18dB未満でない場合には、12dB以上15dB未満であるか判断する(ST809)。PAR値Yが12dB以上15dB未満である場合にはサブキャリア信号の本数を256本に設定して(ST810)、処理を終了する。
PAR値Yが12dB以上15dB未満でない場合には、12dB未満であるか判断する(ST811)。PAR値Yが12dB未満である場合にはサブキャリア信号の本数を512本に設定して(ST812)、処理を終了する。なお、PAR値Yが12dB未満でない場合には、サブキャリア調整部43は、処理をST801に戻し、同様の処理を繰り返す。このようにしてサブキャリア調整処理が行われ、決定されたサブキャリア信号の本数がサブキャリア選択部44に出力される。
サブキャリア調整処理により決定されたサブキャリア信号の本数が到達すると、サブキャリア選択部44は、このサブキャリア信号の本数に応じてサブキャリア選択SW45−1〜45−512の開閉状態を決定する処理(以下、「サブキャリア選択処理」という)を行う(ST705)。
サブキャリア選択処理によりサブキャリア選択SW45−1〜45−512の開閉状態が決定されると、その開閉状態に応じてサブキャリア信号が第2IFFT処理部46に出力される。サブキャリア信号が到達すると、第2IFFT処理部46は、IFFT処理を行い、各サブキャリア信号の時間軸波形信号を得る(ST706)。そして、これらの時間軸波形信号を合成して得たOFDM時間軸波形信号をAFE13に出力する(ST707)。
AFE13に出力されたOFDM時間軸波形信号は、アナログフィルタ14、ドライバ15及びハイブリッド16を介して回線へ送出され、受信側のADSLモデム装置2に到達する。このようにして交換局装置(ATU-C)側のADSLモデム装置2において、OFDM時間軸波形信号から検出されるPAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の本数を削減しながら通信を行う際の動作が終了する。
このように本実施の形態に係る送信側のADSLモデム装置2によれば、相手側ADSLモデム装置に対してデータを送信する際、第1のOFDM時間軸波形信号から検出されたPAR値の大きさに応じて複数本のサブキャリア信号から削減された本数のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第2のOFDM時間軸波形信号を算出する。したがって、サブキャリア信号の本数が削減されることによってPAR値が極めて大きくなる事態を確実に回避することができるので、OFDM時間軸波形信号の信号品質特性の劣化を回避し、伝送特性を良好に維持しながら通信を行うことができる。
特に、本実施の形態に係るADSLモデム装置2においては、PAR検出部42でOFDM時間軸波形信号1のPAR値1が検出され、サブキャリア調整部43でPAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の本数が削減される。このため、第2IFFT処理部46は、サブキャリア調整部43による削減後の本数のサブキャリア信号に応じてOFDM時間軸波形信号2を適切に算出することができる。
また、本実施の形態に係るADSLモデム装置2においては、PAR値Yとサブキャリア信号の本数とが対応付けられたサブキャリア本数テーブルに従って削減するサブキャリア信号の本数が決定される。このため、サブキャリア本数テーブルの内容に従って適切に削減するサブキャリア信号の本数を決定することができる。
なお、本実施の形態においては、512本のサブキャリア信号のうち、偶数番目に配置されるサブキャリア信号を削減してサブキャリア信号の本数を調整する場合について説明している。しかし、これに限定されるものではなく、PAR値の大きさを小さくすることができるのであれば、様々なバリエーションでサブキャリア信号の本数を調整することが可能である。例えば偶数番号の変わりに奇数番号に配置されるサブキャリア信号の位相を回転するようにしてもよいし、乱数処理で選んだサブキャリア信号を所定数だけ削減するようにしてもよい。
本発明に係るADSLモデム装置及び通信制御方法によれば、OFDM時間軸波形信号の信号品質特性の劣化を回避し、伝送特性を良好に維持しながら通信を行うことができ、より利用性に優れたADSLサービスを提供できる点で有用である。
本発明が適用される家庭内などに設置された端末装置(ATU−R)側又は交換局装置(ATU−C)側の通信システムの概略構成を示す図 上記通信システムのトランシーバの機能ブロック図 上記トランシーバが有するIFFT部の詳細な構成を示すブロック図 上記IFFT部のサブキャリア調整部が有するサブキャリア本数テーブルの内容の一例を示す図 上記IFFT部で各サブキャリア信号から求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号のPAR値との関係を示す図 上記IFFT部で各サブキャリア信号から求められる時間軸波形信号の位相と、これらの時間軸波形信号を合成したOFDM時間軸波形信号のPAR値との関係を示す図 上記に係る交換局装置(ATU-C)側のADSLモデム装置において、OFDM時間軸波形信号から検出されるPAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の本数を削減しながら通信を行う際の動作について説明するためのフロー図 上記IFFT部のサブキャリア調整部によるサブキャリア調整処理を説明するためのフロー図
符号の説明
1 スプリッタ
2 ADSLモデム装置
3 ユーザ端末
4 電話機
11 トランシーバ
12 ホスト
13 AFE
14 アナログフィルタ
15 ドライバ
16 ハイブリッド
17 レシーバ
18 アナログフィルタ
20 プロセッサ
21 リードソロモン符号化部
22 インターリーブ部
23 トレリス符号化部
24 トーンオーダリング部
25 コンステレーション符号化部
26 IFFT部
27 FFT部
28 コンステレーション復号化/FEQ部
29 トーンデオーダリング部
30 ビタビ復号化部
31 デインターリーブ部
32 リードソロモン復号化部
33 RAM
40 S/P変換部
41 第1IFFT処理部
42 PAR検出部
43 サブキャリア調整部
44 サブキャリア選択部
45−1〜45−512 サブキャリア選択スイッチ(SW)
46 第2IFFT処理部

Claims (6)

  1. コンステレーション座標信号を複数本のサブキャリア信号に変換する変換部と、前記複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第1のOFDM時間軸波形信号を算出する第1の演算部と、前記第1のOFDM時間軸波形信号から検出されたPAR値の大きさに応じて前記複数本のサブキャリア信号から削減された本数のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第2のOFDM時間軸波形信号を算出する第2の演算部と、を具備することを特徴とするADSLモデム装置。
  2. 前記第1のOFDM時間軸波形信号のPAR値を検出する検出部と、前記PAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の本数を削減するサブキャリア調整部と、さらに具備することを特徴とする請求項1記載のADSLモデム装置。
  3. 前記サブキャリア調整部は、前記PAR値とサブキャリア信号の本数とが対応付けられたテーブルに従って削減するサブキャリア信号の本数を決定することを特徴とする請求項2記載のADSLモデム装置。
  4. コンステレーション座標信号を複数本のサブキャリア信号に変換し、前記複数本のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第1のOFDM時間軸波形信号を算出し、前記第1のOFDM時間軸波形信号から検出されたPAR値の大きさに応じて前記複数本のサブキャリア信号から削減された本数のサブキャリア信号に逆高速フーリエ変換を行い第2のOFDM時間軸波形信号を算出することを特徴とする通信制御方法。
  5. 前記第1のOFDM時間軸波形信号のPAR値を検出し、前記PAR値の大きさに応じてサブキャリア信号の本数を削減することを特徴とする請求項4記載の通信制御方法。
  6. 前記PAR値とサブキャリア信号の本数とが対応付けられたテーブルに従って削減するサブキャリア信号の本数を決定することを特徴とする請求項5記載の通信制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009088951A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Ntt Docomo Inc Ofdm信号送信装置、信号処理チップ及びofdm信号送信方法

Cited By (1)

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JP2009088951A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Ntt Docomo Inc Ofdm信号送信装置、信号処理チップ及びofdm信号送信方法

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