JP2006064621A - 粒子径分布測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異なる波長帯域に属する検査光の透過率を同時且つ的確にモニターして、素早く正確に試料調整できるようにした粒子径分布測定装置を提供する。
【解決手段】少なくとも濃度検知時に、レーザ光2aの散乱光がLED光2zの受光器23zに入光することを防止すべく、フローセル12と受光器23zとの間に、レーザ光2aの波長帯域に対する透過率よりもLED光2zの波長帯域に対する透過率の高い光学フィルタFを設けることとした。
【選択図】図4

Description

本発明は、粉粒体試料などの粒子の粒子径分布を測定する粒子径分布測定装置に関するものである。
粒子による光の回折現象または散乱現象を利用した粒度分布測定装置では、粒子を分散媒中に分散させた試料液をセルに導入して検査光を照射し、その回折光または散乱光の強度分布、つまり回折角または散乱角と光強度との関係を測定し、これにフラウンホーファ回折理論またはミー散乱理論に基づく演算処理を施すことによって、試料粒子の粒度分布が算出される。
近年、より微小な粒子の径を測定する要求が高まり、単一の装置で比較的大きな粒子から微小粒子まで測定できる装置の開発が望まれている。
そこで、例えば特許文献1に示すものは、粒子径が小さくなるほど散乱が側方や後方にまで大きく広がることを利用して、検査光を照射した際に比較的径の大きい粒子によって光軸近傍に散乱する散乱光をリングディテクタ等の狭角散乱光検出器によって捕獲するとともに、比較的径の小さい粒子によって光軸から離れた位置に散乱する散乱光を周辺に配置した複数のフォトセンサからなる広角散乱光検出器によって捕獲することで、単一の装置で大粒子から微小粒子まで幅広いレンジの測定を可能にしている。
なお、粒子径の分布測定を高い精度で再現性良く行うためには、試料の濃度を常に一定にしておく必要がある。このため、試料濃度を反映している透過光を狭角散乱光検出器において捕獲し、その透過光量と光源光量との比率である透過率に基づいて試料液の濃度をモニターし、必要に応じて試料を追加し、或いは分散媒で希釈しながら、測定ごとに濃度その他の試料調整を行なうことが一般に行なわれている。
特開2000−121540号公報
ところで、測定レンジの一層の拡幅を図るために、近年、比較的長波長帯域に属する光源と比較的短波長帯域に属する光源の2つの光源を併用し、これらを選択的に使用することで測定レンジを広げる試みもなされている。この場合、何れの光源が選択されてもすぐに的確な測定を開始できるように、2種類の光源から光軸を異ならせて共通のセルに対し同時に検査光を照射し、何れか若しくは双方の透過率に基づいて上記の試料調整を行なうようにしている。
しかしながら、このような構成を採用すると、一方の検査光の散乱光が他方の検査光の透過光を受光する受光部に入光して、他方の検査光の透過光のみを正確に測定することが困難となる場合がある。すなわち、試料調整時に同時に各々の検査光の透過率を測定しても、一方の検査光をOFFにして他方の検査光のみによって実際の粒子径の分布測定を開始する段階になると一方の検査光の散乱光が入光しない分だけ透過率がずれた値をとるので、真に的確な濃度調整が行われているとは言い難い。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、異なる波長帯域に属する検査光の透過率を同時且つ的確にモニターして、素早く正確に試料調整できるようにした粒子径分布測定装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記の目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち本発明は、この種の粒子径分布測定装置としての一般的構成を備えてなるものにおいて、少なくとも波長帯域の異なる2種類の検査光を照射すべく、共通のセルの周囲に光軸を異ならせて各々光学式測定系を構成するとともに、濃度検知時に一方の検査光の散乱光が他方の検査光の透過光を受光する受光部に入光することを防止すべく、当該一方の検査光の波長帯域に対する透過率よりも他方の検査光の波長帯域に対する透過率の高い光学フィルタを設けたことを特徴とする。
このような構成により、相対的に相手方の散乱光による影響を受け易い方の受光部を「他方の検査光の透過光を受光する受光部」に設定すると、この受光部に一方の検査光の散乱光が入光する手前で光学フィルタがこれをカット、減衰等させ、当該受光部に極力入光させないようにすることができる。このため、本来受光すべき透過光のみをより正確に測定することが可能になる。
好ましい実施の一態様としては、一方の検査光がレーザ光であり、他方の検査光がLED光であるものが挙げられる。
装置全般に亘って散乱による不具合の発生を防止するためには、他方の検査光の散乱光が一方の検査光の透過光を受光する受光部に入光することをも防止すべく、当該他方の検査光の波長帯域に対する透過率よりも一方の検査光の波長帯域に対する透過率の高い光学フィルタを併設していることがより好ましい。
本発明は、以上のような構成であるから、循環バスとフローセルとを循環流路を介して接続してなる試料液循環系に試料液を循環させるようにした装置に適用して極めて有用なものとなる。
本発明は、以上のような構成であるから、異なる波長帯域の検査光を複数種類採用してワイドレンジの測定を可能にするとともに、各検査光に対する透過率を同時にモニターして、素早く正確に試料調整を行なうことを可能にする新規有用な粒子径分布測定装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る光散乱式粒子径分布測定装置の構成を概略的に示す図である。この種の装置は、湿式又は乾式、フローセル式又はバッチ式等に類別されるが、図示のものは、所謂湿式フローセルタイプと称されるものである。この粒子径分布測定装置は、循環バス11とフローセル12の間を循環流路13を介し接続して粉粒体試料xの粒子を分散媒3a中に分散させた試料液1aを循環させるようにした試料液循環系1と、前記フローセル12内を流れる試料液1aに検査光であるレーザ光2aを照射しその回折及び/又は散乱光に基づいて前記試料液1aにおける粉粒体試料xの粒子径分布を測定する光学式測定系2と、前記試料液循環系1に分散媒3aを供給する分散媒供給系3と、前記循環流路1の一部に設けた排水口14から試料液1aを排水する試料液排水系4とにより構成される。
前記試料液循環系1において、循環バス11は、投入される粉粒体試料x(あるいはスラリー)とこれを分散させる分散媒3a(例えば純水やアルコールなど)とを混合して試料液1aとするもので、上液槽部11aと下液槽部11bの間の中間液槽部11cに攪拌用モータ15aによって駆動可能な攪拌羽根15を浸漬するとともに、排水ポンプとしての役割を兼ねる遠心型の循環ポンプ16を循環バス11の底部に液密に取り付けて循環用モータ16aによって駆動可能としている。循環バス11内には、試料液1aの水位を検出するためのフロート式の水位センサ10(図2参照)が設けてある。そして、この循環バス11に付帯する前記循環ポンプ16の出口を循環流路13の一部をなす往路配管13aを介してフローセル12に接続し、フローセル12の出口を循環流路13の一部をなす復路配管13bを介して前記循環バス11に接続している。なお、水位センサとしては超音波式のものを用いてもよい。
フローセル12は、試料室A内に配置され、外部から導入される試料液1aを一対の透光性のある透明板の間に液密に流通させて外部に導出し得るようにしたもので、透明板にレーザ光2aが照射される。
往路配管13aは、途中に超音波を発生させる超音波振動子18を有しており、フローセル12に向かう試料液1aに粉粒体の凝集が起こることを防止している。
復路配管13bは、循環バス11内の中間液槽部11cに接続され、循環後の試料液1aを循環バス11に還流させるようにしている。
一方、前記光学式測定系2は、図1に示すように、フローセル12を収容した試料室Aを包囲するようにレーザ光源21、集光レンズ22、狭角散乱光検出器23並びに広角散乱光検出器24を配置するとともに、狭角散乱光検出器23及び広角散乱光検出器24から出力される信号を処理する信号処理部25及び演算処理装置26から構成される。
レーザ光源21は、フローセル12の対面位置に設けられ、平行なレーザ光2aを発光する。集光レンズ22はレーザ光源21とフローセル12との間に設けられ、レーザ光源21から出たレーザ光2aを狭角散乱光検出器23の透過光検出器23b上に適宜集光してフローセル12内の試料液1aに照射させる。
狭角散乱光検出器23は、フローセル12と直接対面しない位置、すなわちフローセル12を通過し可動ミラー23aで反射させたレーザ光2aが集光して焦点を結ぶ位置に配置される。この狭角散乱光検出器23は、集光レンズ22の光軸を中心として互いに半径の異なるリング状または半リング状の受光面をもつフォトセンサを複数個同心状に配列したもので、フローセル12内の粒子によって回折または散乱した集光レーザ光のうち比較的小さい角度で散乱/回折した光を各散乱角ごとにそれぞれ受光して、それらの光強度を測定するものである。すなわち、相対的に外周側に配置されるフォトセンサが散乱角のより大きい光を受光し、内周側に配置されるフォトセンサが散乱角のより小さい光を受光する。一般に粒子径が小さいほど散乱は大きくなるので、これにより外周側のフォトセンサの検出する光強度は粒子径のより小さい粒子の量を反映し、内周側のフォトセンサの検出する光強度は粒子径のより大きい試料粒子の量を反映していることになる。狭角散乱光検出器の前記同心円の中心であって集光レンズ22の光軸の中心上の焦点には、フローセル12中の試料液1aを透過した光を検出する透過光検出器(一方の透過光検出器)23bが配されている。
広角散乱光検出器24は、フローセル12の周囲に構成され、フローセル12内のより粒子径の小さい粒子によって回折または散乱した集光レーザ光のうち比較的大きい角度で散乱/回折した光を、各散乱角ごとに個別に検出する。具体的にこの広角散乱光検出器24は、狭角散乱光検出器23へ入光する集光レーザ光と異なる角度(大きな角度)で散乱するレーザ光2aを受光し得る位置に設けられる複数のフォトセンサ24a〜24hからなり、それぞれの配設角度に応じて、フローセル12内の粒子による散乱光を散乱角度ごとに検出する。フォトセンサ24a〜24eが前方散乱光及び側方散乱光を検出する。
信号処理部25は、上記狭角散乱光検出器23やフォトセンサ24a〜24hから出力される信号を順次取り込み、AD変換して、演算処理装置26に入力する。
演算処理装置26は、この実施形態においては汎用のコンピュータの機能を利用したもので、図3に示すように、CPU26a、メモリ26b、入出力インターフェース26c及びユーザーインターフェース26dを具備し、メモリ26bには、ディジタル信号に変換された狭角散乱光検出器23及びフォトセンサ24a〜24hの出力(光強度に関するディジタルデータ)を、フラウンホーファ回折理論やMIE散乱理論に基づいて処理し、粒子群における粒径分布を求めるためのプログラムや、透過光量及び照射光量に基づいて行う後述の濃度チェックのためのプログラム等が格納してある。そして、CPU26aは適宜これらのプログラムを読み出して所定の演算、加工を施し、その演算結果をメモリ26bに記憶し、或いはユーザーインターフェース26dの一部を構成するディスプレイ等に表示する。本実施形態はこのようにワイドレンジで回折光や散乱光を検出することにより、粒子群における粒径分布を、粒径の比較的大きなものから粒径の微小なものまで広い範囲にわたって一挙に求めることを可能にする。
なお、大粒子から微小粒子までのより幅広い測定レンジを確保するために、本実施形態は上記レーザ光2aのみならず、図1に示すような異なる波長帯域のLED光2zを併用することもできる。この装置には、そのために前記レーザ光源21、集光レンズ22、狭角散乱光検出器23に対応するLED光源21z、集光レンズ22z、受光器23zが設けてあり、これらも上記信号処理部25,26と協働して光学式測定系2を構成している。上記フォトセンサ24d、24e等はこのLED光2zの散乱光を受光するためにも用いられる。
他方、前記分散媒供給系3は、分散媒貯留槽31と、一端をこの分散媒貯留槽31に浸漬させ他端を前記試料液循環系1に接続した分散媒供給配管32と、この分散媒供給配管32中に介在された注入ポンプ33とを具備するもので、注入ポンプ33を駆動することにより、分散媒貯留槽31から分散媒3aを吸い上げて試料液循環系1に供給するようにしている。
試料液排水系4は、前記試料液循環系1を構成する循環流路13に電磁式の切換弁17を介して接続されたもので、閉止位置で試料液排水系4を循環流路13から切り離し、開成位置で試料液排水系4の一端を循環流路13に接続して循環流路13内の試料液1aを他端側に位置するドレンに排出する。この切換弁17はソレノイドによって切換え駆動される。
次に、この粒子径分布測定装置の動作について説明する。先ず、分散媒供給系3の注入ポンプ33を作動させて循環バス11内への分散媒3aの供給(注入)を開始する。このとき、切換弁17は循環モードにしておく。次に、循環バス11内へ粉粒体試料xを多めに投入する。
循環バス11内及び循環流路13にわたって所定量の分散媒3aが供給されると、水位センサ10の出力信号に基づいて分散媒供給系3の供給ポンプ33が停止し、分散媒3aの供給が停止する。
この後に、分散処理の動作を開始する操作により、循環用モータ16aが起動して循環ポンプ16が作動すると共に、超音波振動子18が作動する。これにより、粉粒体試料xの混入した試料液1aが、循環バス11内から循環流路13を流れ、その間にフローセル12を通過して再び循環バス11に戻るといった循環を繰り返す。
得られた試料液1aの濃度のチェックは、循環流路13内を循環する状態のもとで、光学式測定系2のレーザ光源21からレーザ光2aをフローセル12に向けて照射することにより、そのときの光源光量と狭角散乱光検出器23の透過光検出器23b検出する透過光量との割合に基づいて行われる。濃度チェックのためのプログラムは前述したようにメモリ26b内に格納してあり、CPU26aは分散処理の動作の開始に伴いそのプログラムを読み出して実行し、オペレータがモニターできるようにディスプレイ等に表示する。試料液1aの濃度が適正濃度でない場合は、分散媒3aの供給による希釈化や粉粒体試料xの投入による濃密化を経て再度濃度チェックに供され、フローセル12を流れる試料液1aが測定に適した濃度となったところで、粒子径分布測定が行われる。試料液1aが既に満水であるか或いは供給によって満水になる可能性がある場合には、先行して試料液排水系4を通じた試料液1aの排水が行われる。
以上の構成において、本実施形態は特に、上記レーザ光源21に波長帯域650nmの赤色レーザ光2aを発光する発光特性を有するものを使用し、上記LED光源21zに波長帯域405nmの青色LED光2zを発光する発光特性を有するものを使用している。この実施形態においてLED光2zはレーザ光2aに対し光軸を所定角度(45°)異ならせてある。そして、レーザ光2aを用いて粒子径分布を測定する際には、フローセル12による散乱光を狭角散乱光検出器23やフォトセンサ24a〜24d等で捕獲し、LED光2zを用いて粒子径分布を測定する際はフローセル12による散乱光をフォトセンサ24a、24b、24d、24e、24f〜24h等で捕獲するようにしている。また、試料調整のための濃度検知時には、フローセル12に対してレーザ光2a及びLED光2zを同時に照射して、それらの透過光を狭角散乱光検出器23の透過光検出器23bや受光器23zにて捕獲するようにしている。そして、レーザ光2aを用いた場合の後方散乱光に相当する情報については、LED光2zを用いた場合の24a、24bの検出値により取得するようにし、外径粒子についてまで測定感度を向上させるようにしている。
そして、少なくとも濃度検知時に、レーザ光2aの散乱光がLED光2zの受光器23zに入光することを防止すべく、図4に示すようにフローセル12と受光器23zとの間に、レーザ光2aの波長帯域(650nm)に対する透過率よりもLED光2zの波長帯域(405nm)に対する透過率の高い光学フィルタFを設けている。この光学フィルタFは、具体的には一定波長帯域より短い波長帯域の光を優先的に通すローパスフィルタでも良いし、LED光2zの波長帯域付近のみを優先的に透過させる干渉フィルタでも良いし、逆にレーザ光2aの波長帯域のみをカットするフィルタでも良い。これによりLED光2zの透過光とレーザ光2aの散乱光とが同時にこの光学フィルタFに入光しても、透過率の高いLED光2zの透過光のみを主として光学フィルタFを通過させて受光器23zに受光させ、透過率の低いレーザ光2aの散乱光がこの光学フィルタFから導出することを抑止することができる。
以上により、試料濃度調整時には、レーザ光2aは集光レンズ22を通った後、フローセル12に対してほぼ垂直に入射し、フローセル12を通過後、可動ミラー23a(図4では省略)で反射され、狭角散乱光検出器23の中心部を構成するレーザ透過光用の透過光検出器23b(詳細は図示せず)で透過光量が測定される。
また、LED光2zは、集光レンズ22zを通った後、フローセル12に対して約斜め45°で入射し、集光レンズ22zの焦点にあり、フローセル12に対してLED光源21zの反対側にあるLED透過光用の受光器23zで透過光量が測定される。
その際、フローセル12とLED透過光用の受光器23zの間に光学フィルタFを設けておくことで、レーザ光源21およびLED光源21zを同時に点弧しても、レーザ光2aの散乱光がLED透過光用の受光器23zに殆ど入光しない状態が得られ、これによりレーザ光2a及びLED光2zの透過率が同時に正確にモニターでき、かかる試料濃度調整時にレーザ透過率を基準に濃度調整をすることも、LED透過率を基準に濃度調整をすることも可能となる。
しかも、このような構成によれば、光源21、21zを切換えて順次測定を行うといった必要もないので、効率良い濃度調整を通じて準備時間の大幅な短縮が図れ、特に立ち上がりから安定するまでに時間を要するレーザ光源21の影響を極力受けないようにしておくことができる。
特にこの実施形態は、LED光2zの透過光を受光する受光器23z側にのみ光学フィルタFを設けているが、その理由として、レーザ光2aはLED光2zよりも光強度が強く、その散乱光がLED光2zの透過光を受光すべき受光部23zに入光すると、これが支配的となってLED透過光2zのみの光強度を検知することが困難になるからであり、逆の意味でレーザ光2aの透過光を受光すべき透過光検出器23bについては光学フィルタを省略しているものであり、最小限の構成で両透過光の的確な検出状態を有効に両立させることが可能となる。
勿論、図5に示すように、フローセル12と受光器23との間にも、LED光2zの波長帯域(405nm)に対する透過率よりもレーザ光2aの波長帯域(650nm)に対する透過率の高い光学フィルタF´を併設するようにしても構わない。この光学フィルタF´は、具体的には一定波長帯域より長い波長帯域の光を優先的に通すハイパスフィルタでも良いし、レーザ光2aの波長帯域付近のみを優先的に透過させる干渉フィルタでも良いし、逆にLED光2zの波長帯域のみをカットするフィルタでも良い。これによりレーザ光2aの透過光とLED光2zの散乱光とが同時にこの光学フィルタF´に入光しても、透過率の高いレーザ光2aの透過光のみを主として光学フィルタF´を通過させて透過光検出器23bに受光させ、透過率の低いLED光2zの散乱光がこの光学フィルタF´から導出することを抑止することができる。
よって、双方の検査光に対して散乱光入光による透過光の測定誤差が生じることを解消して高い測定精度を実現することが可能となる。
とりわけ、本実施形態のようなフローセル式のものは試料液1aが循環しており、測定状況が刻々変化するので、濃度調整時に同じ状況の下に検査光であるレーザ光2a及びLED光2zを同時照射することは、時間短縮のみならず、濃度測定条件を揃えるという意味においても有用なものとなり得る。
また、光軸切換や、シャッタによって光を遮ったりする機構が不要となり、装置がシンプルになって、コストが安く、故障も少ないものにすることができる。
なお、各部の具体的構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。例えば、本発明は波長帯域の異なる2種以上の検査光であれば、レーザ光同士、LED光同士、或いは1又は2以上のレーザ光と1又は2以上のLED光との組み合わせによる測定にも適用可能である。また、レーザ光やLED光以外の光による測定にも本発明を有効に利用することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る粒子径分布測定装置の概要を示すシステム図。 同実施形態の構成説明を捕捉する図。 同実施形態で用いる演算処理装置の機能説明図。 同実施形態で用いる光学フィルタ及びその周辺の光学系を示す模式図。 本発明の他の実施形態を示す図4に対応した模式図。
符号の説明
x…粉粒体
1a…試料液
2…光学式側定系
2a…一方の検査光(レーザ光)
2z…他方の検査光(LED光)
3a…分散媒
4…試料液排水系
11…循環バス
12…フローセル
F、F´…光学フィルタ

Claims (4)

  1. 粒子を分散媒中に分散させた試料液をセルに導入して検査光を照射し、その回折及び/又は散乱光に基づいて前記試料液における試料の粒子径分布を測定するように構成するとともに、その透過光に基づいて試料液の濃度検知を行ない得るようにしたものにおいて、
    少なくとも波長帯域の異なる2種類の検査光を照射すべく、共通のセルの周囲に光軸を異ならせて各々光学式測定系を構成するとともに、濃度検知時に一方の検査光の散乱光が他方の検査光の透過光を受光する受光部に入光することを防止すべく、当該一方の検査光の波長帯域に対する透過率よりも他方の検査光の波長帯域に対する透過率の高い光学フィルタを設けたことを特徴とする粒子径分布測定装置。
  2. 一方の検査光がレーザ光であり、他方の検査光がLED光である請求項1記載の粒子径分布測定装置。
  3. 他方の検査光の散乱光が一方の検査光の透過光を受光する受光部に入光することをも防止すべく、当該他方の検査光の波長帯域に対する透過率よりも一方の検査光の波長帯域に対する透過率の高い光学フィルタを併設している請求項1又は2記載の粒子径分布測定装置。
  4. 循環バスとフローセルとを循環流路を介して接続してなる試料液循環系に試料液を循環させるようにしている請求項1〜3記載の粒子径分布測定装置。



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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5141777B2 (ja) * 2010-01-08 2013-02-13 トヨタ自動車株式会社 微粒子検知装置

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