JP2006064295A - 床暖房建築物 - Google Patents

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Abstract

【課題】 土壌に蓄熱した熱を熱源とした床暖房の更なる改良を図る。
【解決手段】 床暖房建築物YKにおける基礎部分の土壌Dを蓄熱状態とし、その蓄熱した熱を熱源として床暖房を図るに当たり、土壌Dを蓄熱状態とするために該土壌表面に設置される電気抵抗加熱パネル102を複数備える土壌蓄熱システム100を備え、この土壌蓄熱システム100が有する複数の電気抵抗加熱パネル102の発熱総容量を、建築物床150と土壌蓄熱システム10の表層との間の隔たりTに応じて設定し、この隔たりTが広いほど発熱容量が増大するよう発熱総容量を設定した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、床暖房建築物、詳しくは、土壌に蓄熱した熱を熱源として床暖房を図る建築物に関する。
この種の建築物として、下記の刊行物のものが知られている。
特許第3049536号公報
この特許文献で示された床暖房は、それ以前のものと比して熱源が大きく相違し、熱源を土壌に蓄熱した熱とする点で画期的なものであった。それ故に、その改良の余地が多々残されている。
本発明は、上記問題点を解決するためになされ、土壌に蓄熱した熱を熱源とした床暖房の更なる改良を図ることを目的とする。
かかる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の建築物では、土壌に蓄熱した熱を熱源とした床暖房を図るに当たり、土壌を蓄熱状態とするために該土壌表面に設置される発熱体を複数備える土壌蓄熱システムを備え、該土壌蓄熱システムが有する前記複数の発熱体の発熱総容量を、建築物床と前記土壌蓄熱システムの表層との間の隔たりに応じて設定し、この隔たりが広いほど発熱容量が増大するよう発熱総容量を設定した。
建築物床と土壌蓄熱システムの表層との間の隔たりは、土壌に蓄熱した熱の建築物床に対する放射に影響を及ぼすので、この隔たりを考慮して土壌蓄熱システムの複数の発熱体の発熱総容量を設定する本発明によれば、土壌に蓄熱した熱を熱源とした建築物床暖房の暖房効率を高めることができる。よって、本発明によれば、暖房効率の向上により、そのコスト低減を図ることができる。
この場合、上記した隔たりが0〜300mmの範囲にあるとき、発熱体の発熱総容量をm当たり160〜200Wの範囲とすれば、床暖房としての熱源として大きな不足や過剰を押さえることができ好ましい。もっとも、床暖房の過不足をある程度許容するならば、上記範囲を若干程度広くすることもできる。
かかる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第2の建築物では、土壌に蓄熱した熱を熱源とした床暖房を図るに当たり、土壌を蓄熱状態とするために該土壌表面に設置される発熱体を複数備える土壌蓄熱システムと、該土壌蓄熱システムが有する前記発熱体を深夜電力を用いて加熱制御する制御手段とを備え、該土壌蓄熱システムが有する前記複数の発熱体の発熱総容量を、前記深夜電力の通電を受ける契約に基づく電力契約時間に応じて設定し、該電力契約時間が短いほど発熱容量が増大するよう設定した。
複数の発熱体への通電の様子は、発熱体の発熱総容量を規定し、この発熱総容量は土壌の蓄熱状況に影響を与える。深夜電力をこうした発熱体の発熱に用いる場合、その通電時間は、深夜電力の通電を受ける契約に基づく電力契約時間となる。本発明は、この電力契約時間を考慮して土壌蓄熱システムの複数の発熱体の発熱総容量を設定するので、電力契約時間での発熱体通電による土壌の蓄熱状況を、土壌に蓄熱した熱を熱源とした建築物床暖房に適したものとできる。よって、本発明によれば、電力契約時間での発熱体通電による暖房効率の向上が可能となる。
この場合電力契約時間に応じて設定した発熱総容量を、建築物床と前記土壌蓄熱システムの表層との間の隔たりが広いほど発熱容量が増大するよう補正することもできる。こうすれば、より一層の暖房効率の向上が可能となるばかりか、コスト低減でも有益となる。
かかる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第3の建築物では、土壌に蓄熱した熱を熱源とした床暖房を図るに当たり、土壌を蓄熱状態とするために該土壌表面に設置される発熱体を複数備える土壌蓄熱システムと、建築物床の温度を検出する床温センサの出力状況に基づいて、前記土壌蓄熱システムが有する前記発熱体の加熱制御の要否を判断し、該加熱制御を深夜電力を用いて行う制御手段とを備え、この制御手段の行う発熱体加熱制御の一つとして、床温センサからの出力状況に拘わらず、二日に一日の頻度で、前記深夜電力による前記発熱体の加熱制御を実行する制御モードを有する。
複数の発熱体の発熱は、深夜電力を利用した発熱体通電に限られる。こうした場合、床温センサの感度が低いと、そのセンサ出力に基づく発熱体の加熱制御では、深夜電力を利用した発熱体通電を全く実行しないまま、その夜間を過ぎ翌日の日中となることがある。例えば、床温度の推移が約1℃程度であれば、センサ感度がこの1℃の温度推移を検知できないと、深夜電力を利用した発熱体通電を全く実行しないまま、翌日の日中となることがある。発熱体通電が深夜電力に限られることから、この日中の間においては発熱体通電は行われず、翌日の夜を迎えることがある。つまり、発熱体通電による発熱(土壌への蓄熱)を全く行わず一日(非蓄熱日)が経過してしまうことがある。そうすると、この非蓄熱日が経過する間に、土壌の蓄熱状態が熱が不足した事態となりえ、この非蓄熱日以降の土壌の蓄熱では、床暖房としての熱源として不足となり勝ちである。
こうした事態は、床温センサの感度向上を図れば解決するが、センサ感度向上に伴い、コスト増大をもたらすと共に、発熱体の通電のON・OFFが繰り返されるいわゆるハンチングが起きるので、現実的な解決とはならない。
しかしながら、本発明では、床温センサからの出力状況に拘わらず、二日に一日の頻度で深夜電力による発熱体の加熱制御を実行するので、非蓄熱日の翌日夜には深夜電力による発熱体加熱・土壌の蓄熱を図ることができる。よって、センサ感度の向上を図ることなく、土壌の蓄熱の熱を熱源として好適に床暖房を実現でき、コスト的に有益である。
かかる課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第4の建築物では、土壌に蓄熱した熱を熱源とした床暖房を図るに当たり、土壌を蓄熱状態とするために該土壌表面に設置される発熱体を複数備える土壌蓄熱システムと、該土壌蓄熱システムが有する前記発熱体を加熱制御する制御手段とを備え、この制御手段による発熱体の加熱制御を、前記複数の発熱体で得られる発熱総容量が床暖房の要請に基づいて可変するよう、前記発熱体への通電状況を制御するものとする。この場合、床暖房の要請とは、建築物床の温度や外気温等により床暖房の程度を定めたりすることを意味する。
こうした複数の発熱体で得られる発熱総容量が可変制御を行う上で、前記土壌蓄熱システムは、前記複数の発熱体を個別に、或いは複数個の発熱体を単位とする発熱体ユニットごとに通電可能に前記発熱体を備え、前記制御手段は、通電対象となる発熱体個数、或いは発熱体ユニット数を変えるよう構成したり、前記土壌蓄熱システムは、発熱体への給電ラインに対する前記複数の発熱体の接続状況を直列・並列に切り換え可能に前記発熱体を備え、前記制御手段は、前記複数の発熱体の接続状況を直列・並列のいずれかに切り換えた後、前記発熱体への通電を実行するよう構成することができる。
既述したように、複数の発熱体で得られる発熱総容量は土壌の蓄熱状況に影響を与えることから、この発熱総容量が可変するよう発熱体への通電状況を制御する本発明によれば、発熱体通電による土壌の蓄熱状況を、土壌に蓄熱した熱を熱源とした建築物床暖房に適したものとできるので、発熱体通電による暖房効率の向上が可能となる。
このように複数の発熱体で得られる発熱総容量を可変制御するに当たり、建築物床の温度を検出する床温センサと、建築物周囲の外気温度を検出する外気温センサのセンサ出力を対比し、外気温度が建築物床温度より低くて両温度の温度差が大きいほど、発熱総容量が大きくなるようにすることができる。こうすれば次の利点がある。
外気温度が建築物床温度より低いと、一般的には、床暖房を高めの温度とすることが望ましい。よって、外気温度が建築物床温度より低くて両温度の温度差が大きいほど、発熱総容量が大きくなるようにすれば、大きな発熱総容量で高めの床暖房が可能となるので、快適な暖房環境を得ることができ、好ましい。
本発明は、土壌に蓄熱した熱を熱源として床暖房を図る建築物そのものの他、建築物の設計方法としても適用することができる。
次に、本発明に係る床暖房建築物の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は床暖房建築物の概要を説明するための説明図、図2は土壌蓄熱システムの構成と建築物床との関係を説明するための説明図である。
図示するように、本実施例の床暖房建築物YKは、建築物Kの基礎部分に、土壌蓄熱システム100を備え、その制御装置200を例えば建築物壁面に有する。この土壌蓄熱システム100は、土壌を蓄熱状態とするためのものであり、図2に詳しく示すように、建築物Kの基礎部分の土壌Dの上面側から、第1砂層101と、電気抵抗加熱パネル102と、第2砂層103と、砕石層104と、コンクリ層105とを有する。
この構成は、既存の構成と変わるものではなく、本実施例では、第1砂層101を、小石の無い山砂等を用いて約30mmの層とし、プレート等にて転圧形成した。電気抵抗加熱パネル102は、平板状を成し、水密性を持って折り返し備えた電気抵抗加熱線により、面状に発熱する構成を備え、第1砂層101の上面に複数設置されている。第2砂層103は、第1砂層101上の電気抵抗加熱パネル102を覆い尽くすよう形成され、小石の無い山砂等を用いて約100mmの層とされている。砕石層104は、砕石を約120mmの厚さで敷き詰め、これをプレート等にて転圧して形成されている。コンクリ層105は、約150mmの厚みとされ、その下層への水の浸入回避、下層保護等の機能を果たす。コンクリ層105は、建築物Kの基礎コンクリートと一体とされ、地表面GLより上方に位置する。なお、コンクリ層105と砕石層104との境界には、防湿フィルム106を介在させてある。
上記構成を備える土壌蓄熱システム100は、電気抵抗加熱パネル102への通電により当該パネルを発熱させ、土壌Dを蓄熱状態とし、この土壌Dに逆ドーム状の蓄熱層Dhを形成する。こうした蓄熱層Dhの形成の様子についても、既存のものと変わるものではない。
上記した土壌蓄熱システム100の上方に位置する建築物床150は、本実施例では、土壌蓄熱システム100の側から、大引151、根太152、床下地材153、フローリング材154を備え、大引151と根太152にて、建築物床150と土壌蓄熱システム100の表層との間の隔たりtを形成する。つまり、大引151や根太152の寸法やその組構造を変えることで、上記の隔たりtを種々のものとできる。例えば、大引151や根太152を撤廃してコンクリ層105の上面に床下地材153を設けてフローリング材154を敷き詰めれば、上記の隔たりtはゼロとなる。
制御装置200は、図1に示すように、送電線からの給電を受け、土壌蓄熱システム100の電気抵抗加熱パネル102に通電を図る。制御装置200は、CPU、ROM、RAM等の論理演算回路を備え、電気抵抗加熱パネル102への通電制御を行う制御部202と、電気抵抗加熱パネル102への通電プログラム等を記憶したメモリ部204と、建築物床150の温度(床温)を検出する床温センサ210や外気温度を検出する外気温センサ212等との接続を図るI/O部206等を有する。
次に、上記した構成の床暖房建築物YKに土壌蓄熱システム100を設置する際の土壌蓄熱システム100の様子について説明する。図3は土壌蓄熱システム100が有する複数の電気抵抗加熱パネル102の発熱総容量の設定の様子を示す説明図である。
床暖房建築物YKの床暖房の快適化を図る観点から、土壌蓄熱システム100が有する複数の電気抵抗加熱パネル102の発熱総容量を有効に定める必要がある。床暖房に必要とされる暖房負荷[W/m]は、電気抵抗加熱パネル102への通電により土壌Dに蓄熱した熱を熱源として、賄われる。
土壌Dに蓄熱した熱の建築物床150への放射は、既述した建築物床150と土壌蓄熱システム100との隔たりtの影響を受ける。しかも、本実施例では、電力会社との契約により、電気抵抗加熱パネル102の通電を深夜電力によって行うようにしているので、その契約により、通電時間(電力契約時間)が定まっている。よって、本実施例では、上記した隔たりtと電力契約時間とを考慮して、次のようにして土壌蓄熱システム100が有する複数の電気抵抗加熱パネル102の発熱総容量を設定した。
つまり、図3に示すように、土壌蓄熱システム100が有する複数の電気抵抗加熱パネル102の発熱総容量[W/m]を、既述した建築物床150と土壌蓄熱システム100との隔たりtが広いほど発熱容量が増大するよう設定した。つまり、この隔たりtによってだけでも、発熱総容量[W/m]を設定することが可能である。
また、電力契約時間については、次の数式で発熱総容量[W/m]を求める上で、考慮した。
Figure 2006064295
この式1において、基準熱容量S0は、1mの面積の床を1時間当たり暖房するのに必要とされる熱容量である。ksは、暖房負荷の不足を回避するための係数であり、1以上の値とされている。
f(Kd・H)は、24時間に亘って継続して床暖房のための通電を行う場合にその値が1となる係数であり、深夜電力利用の電力契約時間を分母とする。例えば、電力契約時間が夜間の8時間であれば、このf(Kd・H)は24/8(=3)となる。つまり、f(Kd・H)は、電力契約時間が短いほど式1の発熱総容量[W/m]が増大するように作用する。
f(t)は、図3のグラフで示した上記の隔たりtを式1において反映させるための係数である。図4は係数f(t)を隔たりtとの関係で定めた一例を示す説明図である。この図4に示すように、係数f(t)は、既述した建築物床150と土壌蓄熱システム100との隔たりtが広いほど式1の発熱総容量[W/m]が増大するように作用する。
こうして発熱総容量[W/m]を、建築物床150と土壌蓄熱システム100との隔たりtや、深夜電力利用の電力契約時間を考慮して定めると、この求めた発熱総容量[W/m]と床暖房建築物YKの床面積、詳しくは床暖房に供する床の面積を乗じて、床暖房建築物YK全体の発熱総容量[W/m]を求める。そして、この床暖房建築物YK全体の発熱総容量[W/m]を得ることができる分だけ、電気抵抗加熱パネル102を複数枚用意し、既述した土壌蓄熱システム100の構築の際に第1砂層101、第2砂層103に設置する。
なお、用意した複数枚の電気抵抗加熱パネル102を設置するに当たり、床暖房建築物YKの基礎において、電気抵抗加熱パネル102を等間隔で設置する必要はなく、種々の態様が可能である。例えば、トイレ周辺や居間、台所といった住人が常時いる部屋空間を、廊下等の箇所に比して電気抵抗加熱パネル102の設置を密にしたりすることもできる。
以上説明したように、本実施例では、土壌Dに電気抵抗加熱パネル102にて蓄熱した熱の建築物床150に対する放射に影響を及ぼす建築物床150と土壌蓄熱システム100表層との間の隔たりtを考慮し、この隔たりtが広いほど、土壌Dを蓄熱するための電気抵抗加熱パネル102の発熱容量が増大するようにした。このため、本実施例の床暖房建築物YKでは、土壌Dに蓄熱した熱を熱源とした建築物床暖房の暖房効率を高めることができ、この暖房効率の向上を通してコスト低減を図ることができる。
しかも、上記した発熱総容量[W/m]の設定に際しては、電気抵抗加熱パネル102への通電時間、延いては土壌Dでの蓄熱の状態を定める深夜電力利用時の電力契約時間をも考慮し、この電力契約時間が短いほど発熱総容量[W/m]が大きくなるようにした。よって、本実施例によれば、電力契約時間での電気抵抗加熱パネル102通電による土壌Dの蓄熱状況を、土壌に蓄熱した熱を熱源とした建築物床暖房に適したものとできるので、電力契約時間での電気抵抗加熱パネル102通電による暖房効率の向上を図ることができる。
次に、土壌蓄熱システム100の通電制御について説明する。図5は深夜電力を用いて土壌蓄熱システム100を通電制御する制御の内容を示すフローチャートである。
図示する通電制御は、床暖房が必要とされるシーズンに限って繰り返し実行される。つまり、秋に入って図示しないメインスイッチにより制御装置200がONとされてから、春になってこのメインスイッチがOFFとなるまでの間、或いは、制御装置200が内蔵するクロックにより秋の時期に入ったことが検出されてから春の時期に変わったことが検出されるまでの間において、繰り返し実行される。これは、土壌蓄熱システム100を、床暖房が必要とされる時期に限って運用すれば足りるためである。
図示する通電制御では、まず、土壌蓄熱システム100の通電に利用する深夜電力の契約時間内であるか否かを判定する(ステップS300)。ここで、契約時間外、例えば日中の時間帯であれば、このステップS300では否定判定され、後述の通電停止処理(ステップS350)に移行する。なお、以下の制御の内容を説明するに当たり、現時点で深夜電力の契約時間に入ったことを想定し、時間の経過を追いながら説明する。説明の便宜上、深夜電力の契約は、午後11(pm11時)から翌朝7時(am7時)までの通電契約とする。
pm11時の時点では、ステップS300では、深夜電力の契約時間であると肯定判断する。よって、続くステップS310にて、建築物床150における床温センサ210の出力をスキャンし、その結果に応じて、土壌蓄熱システム100の電気抵抗加熱パネル102への通電要否を判定する(ステップS320)。
この通電要否判定では、床温センサ210の検出温度が、例えば10〜30分の間において継続して所定温度より低いと、電気抵抗加熱パネル102への通電を要すると判定するようにすればよい。これは、本実施例における床暖房が、土壌蓄熱システム100により土壌Dに蓄熱された熱を熱源としてその放熱を利用している都合上、あまりに短いスパンで通電要否を判定することは合理的でない、ことによる。
ステップS320で通電必要と肯定判定すれば、電気抵抗加熱パネル102への通電を実行し(ステップS330)、後述のヒータ非通電経過時間をリセットして(ステップS340)、一旦本ルーチンを終了する。
こうして電気抵抗加熱パネル102への通電を実行しつつ時間が経過し、深夜電力契約時間内の時間(例えば、am2時)での本ルーチン実行時では、ステップS300で肯定判定されステップS310のセンサ出力スキャンを行う。この時、床温センサ210の検出温度が電気抵抗加熱パネル102への通電を必要としない温度にあるとする。そうすると、ステップS320では否定判定され、今まで行っていた通電を停止し(ステップS350)、電気抵抗加熱パネル102への通電を停止してからの経過時間を更新・記憶する(ステップS360)。
次いで、この更新・記憶した通電停止の経過時間が、深夜電力の契約時間内における通電停止経過時間として二日目のものか否かを判定する(ステップS370)。このステップS370での判定の一例を説明する。
前日の深夜電力契約時間内での通電停止時間が、契約時間始期のpm11時から契約時間(8時間)の例えば半分の時間(4時間)を経過した以後(深夜3時)であれば、前日は、その契約時間始期の午後11から比較的長時間に亘り、電気抵抗加熱パネル102が通電され土壌Dの蓄熱がある程度起きたことになる。よって、こうした場合は、前日の深夜電力契約時間内における通電停止時間(例えば、am4時)から契約時間終期の今日のam7時まで、および、今日の日中、更には、今日の契約時間内における前日の通電停止時間(am4時)まで継続して通電停止であれば、深夜電力の契約時間における通電停止の経過時間が二日目となるとして、ステップS370では肯定判定するようにする。
その一方、前日の深夜電力契約時間内での通電停止時間が、契約時間始期のpm11時から短い時間が経過した例えばam1時であれば、前日は、その契約時間始期の午後11から短時間しか電気抵抗加熱パネル102が通電されず、土壌Dの蓄熱も不足勝ちといえる。よって、こうした場合は、前日の深夜電力契約時間内における通電停止時間(上記のam1時)から契約時間終期の今日の朝7時まで、および、今日の日中、更には、今日の契約時間始期(pm11時)まで継続して通電停止であれば、深夜電力の契約時間における通電停止の経過時間が二日目となるとして、ステップS370では肯定判定するようにする。なお、ステップS370の判定は、上記の例以外に種々設定可能である。例えば、前日の契約時間の総てに亘って電気抵抗加熱パネル102への通電がなされず、今日の日中、および、今日の契約時間始期にあっても通電がなされないと、ステップS370で肯定判定するようにすることもできる。
上記したようにステップS370で肯定判定すると、ステップS330に移行して、電気抵抗加熱パネル102の通電を実行し、経過時間リセット(ステップS340)を経て本ルーチンを終了する。ステップS370で否定判定すれば、何の処理を行うことなく、本ルーチンを終了する。
ステップS370の肯定判定を経てステップS330に移行した場合と、ステップS320の肯定判定を経てステップS330に移行した場合を区別するようにしても良い。例えば、ステップS370の肯定判定を経た場合には、その旨を示すフラグをセットし、ステップS320の判定の手前でこのフラグのセット状態を判定する。そうすると、ステップS370の肯定判定を経てステップS330に移行して本ルーチンを一旦終了し、次回の本ルーチンでは、フラグのセット状態が前回の処理がステップS370の肯定判定を経てステップS330に移行したものであれば、ステップS320の判定を行うことなく、ステップS330に移行できる。
以上説明した電気抵抗加熱パネル102の通電制御によれば、次の利点がある。
本実施例の床暖房建築物YKでは、床暖房の熱源を土壌Dに蓄熱した熱とする。土壌Dに蓄熱した熱の建築物床150への放熱は、例えば建築物床150そのものに温水パイプを引き回して建築物床150自体を直接加熱する方式に比して、ゆっくり行われる特徴がある。しかも、電気抵抗加熱パネル102への通電を深夜電力を用いたものに限るので、この深夜電力の契約時間内しか電気抵抗加熱パネル102への通電、延いては土壌Dの蓄熱を行わない。
こうした特性の土壌蓄熱システム100において、床温センサ210のセンサ出力に応じて電気抵抗加熱パネル102への通電制御を行う場合、床温センサ210を高感度のものとすれば、ステップS320での通電不要の判定頻度が高まり、電気抵抗加熱パネル102への通電のON・OFFが頻繁となる。ところが、土壌Dの蓄熱を図る上では、電気抵抗加熱パネル102への通電の頻繁なON・OFFは必ずしも効率的な蓄熱を得ることができないと共に、高感度センサの使用に伴いコスト増大をもたらす。
よって、床温センサ210の感度を低くすることで、土壌Dの効率的な蓄熱化、コスト低減を図ることができる。その一方、センサ感度が低いと、センサ出力に基づく電気抵抗加熱パネル102への通電制御では、深夜電力を利用した通電を全く実行しないまま、或いは短時間しか通電を実行しないまま、その夜間を過ぎ翌日の日中となることがある。電気抵抗加熱パネル102への通電が深夜電力に限られることから、この日中の間においてはステップS300での否定判定により通電は行われず、翌日の夜を迎えることがある。つまり、電気抵抗加熱パネル102の通電による土壌Dへの蓄熱を全く行わず一日(非蓄熱日)が経過してしまうことがある。そうすると、この非蓄熱日が経過する間に、土壌Dの蓄熱状態が熱が不足した事態となりえ、この非蓄熱日以降の土壌Dの蓄熱では、床暖房としての熱源として不足となり勝ちである。
しかしながら、床温センサ210が低感度であるために上記したように土壌Dの蓄熱状態が熱が不足した事態となりそうであれば、ステップS370での肯定判定により、床温センサ210からの出力状況に拘わらず、二日に一日の頻度で深夜電力による電気抵抗加熱パネル102の通電制御を実行する。よって、深夜電力の通電を停止した非蓄熱日の翌日夜には深夜電力による電気抵抗加熱パネル102の通電、これによる土壌Dの蓄熱を図ることができるので、センサ感度の向上を図ることなく、土壌Dの蓄熱の熱を熱源として好適に床暖房を実現できると共に、コスト的に有益である。
次に、土壌Dを蓄熱するための電気抵抗加熱パネル102の発熱総容量を可変制御する実施例について説明する。図6は床暖房建築物YKの一階部分の間取りと共に基礎における電気抵抗加熱パネル102の配設の様子を説明する説明図、図7は複数の電気抵抗加熱パネル102と制御装置200との電気的な繋がりを示すブロック図である。
図示するように、この実施例では、玄関・ポーチ部GPと、トイレ部Tと、浴室・サニタリー部BSと、住居部D1〜D4と、ダイニングキッチン部DKとに分け、図示するように電気抵抗加熱パネル102を配設させている。つまり、電気抵抗加熱パネル102を8つのブロックに分け、それぞれのブロックに複数枚の電気抵抗加熱パネル102を含ませている。
この場合、図6に示すように、それぞれのブロックでは、電気抵抗加熱パネル102の配設枚数が相違し、室内に住人が滞在する時間や、室内での火気・熱源の有無等を考慮して、その枚数が決められている。本実施例では、玄関・ポーチ部GPは、住居内外の連絡箇所であり火の気も全くないことから、電気抵抗加熱パネル102の枚数を面積に比して比較的多くしてある。その反面、ダイニングキッチン部DKやその隣の住居部D2にあっては、火気使用箇所・その隣接箇所等を考慮して、電気抵抗加熱パネル102の枚数を少なくしている。また、階段や廊下を含む住居部D3は、当該住居部に住人が留まることが少ないことから、電気抵抗加熱パネル102の枚数を少なくしている。
制御装置200は、これら各ブロックの電気抵抗加熱パネル102への通電を行うに当たり、深夜電力の給電ラインおよび制御ラインで接続した通電制御部190を用いる。通電制御部190は、それぞれのブロックに含まれる複数の電気抵抗加熱パネル102の通電状態を切り換え可能に構成されている。例えば、あるブロックに含まれる電気抵抗加熱パネル102のうち、総ての電気抵抗加熱パネル102に一斉に通電する一斉通電モードや、通電対象となる電気抵抗加熱パネル102の個数を変更して個別に通電する個別通電モードでの通電を可能とする。玄関・ポーチ部GPを例に説明すると、このブロックには5枚の電気抵抗加熱パネル102が含まれるが、その総てを一斉に通電したり、玄関側の三つの電気抵抗加熱パネル102に通電したり、ポーチ側の二つの電気抵抗加熱パネル102に通電したりできるようにされている。しかも、こうした通電切り換えを、電気抵抗加熱パネル102を直列の状態で通電したり、並列の状態で通電したりできる。
つまり、5枚の電気抵抗加熱パネル102の総てを一斉に通電するに際しても、この5枚の電気抵抗加熱パネル102を直列状態で通電したり、並列状態で通電できる。玄関側の三つの電気抵抗加熱パネル102通電、ポーチ側の二つの電気抵抗加熱パネル102通電でも同様である。制御装置200は、電気抵抗加熱パネル102への通電を行うに当たり、それぞれのブロックの通電制御部190を駆動制御して、各ブロック内の電気抵抗加熱パネル102の通電状態を切り換え、その上で、通電制御部190を介して電気抵抗加熱パネル102の通電を実行する。
図8は電気抵抗加熱パネル102への通電の様子を説明するための説明図である。この図8に示すように、深夜電力の契約時間始期(pm11時)となると、制御装置200は、通電制御部190を介して各ブロックの電気抵抗加熱パネル102への通電を開始し、契約時間終期(am7時)となると、その通電を停止する。こうした電気抵抗加熱パネル102の通電を図るに際し、制御装置200は、床温センサ210からの床温度Tfと外気温センサ212からの外気温Tg(<Tf)を読み込み、その温度差ΔTが大きいほど、電気抵抗加熱パネル102への通電による発熱総容量が大きくなるようにする。図でもって説明すると、図における一日目〜四日目の契約時間始期における温度差ΔT1〜ΔT4が、ΔT4<ΔT2<ΔT1<ΔT3であれば、四日目の深夜電力の通電時間に亘る電気抵抗加熱パネル102の通電による発熱総容量が一番小さく、二日目、一日目、三日目となるほど発熱総容量が大きくなるようにする。
制御装置200は、こうした発熱総容量の可変制御に当たり、それぞれのブロックの通電制御部190に、一斉通電モード・個別通電モードの切り換え制御信号、或いは直列・並列の切り換え制御信号、もしくはその両者の制御信号を送信し、通電制御部190を制御した上で、電気抵抗加熱パネル102の通電制御、延いてはこの通電による発熱を通した土壌Dの蓄熱状態の可変設定を行う。こうすることで、次のような利点がある。
外気温度が建築物床温度より低いと、一般的には、床暖房を高めの温度とすることが望ましい。また、本実施例のように土壌Dに蓄熱した熱を床暖房の熱源とする場合、熱の放射による建築物床150の昇温、延いては床暖房建築物YKの床暖房は、徐々に進行する。しかも、外気温が低ければ、その分だけ床暖房建築物YK自体が冷やされるので、床暖房のための建築物床150の昇温程度を高める方が、床暖房としての快適性が高まる。
こうしたことを考慮して、本実施例では、上記したように外気温度が建築物床温度より低くて両温度の温度差が大きければ、電気抵抗加熱パネル102への通電によるその発熱総容量の増大化、延いてはこれによる土壌Dの蓄熱の活性化を図るようにした。この結果、土壌Dに蓄熱した熱を熱源とするがために建築物床150の昇温が徐々に起きるものであっても、大きな発熱総容量とすることで土壌Dの蓄熱の促進、これに伴う高めの床暖房が可能となるので、快適な暖房環境を得ることができる。
本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の態様で実施可能である。例えば、次のような変形も可能である。
床暖房建築物の概要を説明するための説明図である。 土壌蓄熱システムの構成と建築物床との関係を説明するための説明図である。 土壌蓄熱システム100が有する複数の電気抵抗加熱パネル102の発熱総容量の設定の様子を示す説明図である。 係数f(t)を隔たりtとの関係で定めた一例を示す説明図である。 深夜電力を用いて土壌蓄熱システム100を通電制御する制御の内容を示すフローチャートである。 床暖房建築物YKの一階部分の間取りと共に基礎における電気抵抗加熱パネル102の配設の様子を説明する説明図である。 複数の電気抵抗加熱パネル102と制御装置200との電気的な繋がりを示すブロック図である。 電気抵抗加熱パネル102への通電の様子を説明するための説明図である。
符号の説明
100...土壌蓄熱システム
101...第1砂層
102...電気抵抗加熱パネル
103...第2砂層
104...砕石層
105...コンクリ層
106...防湿フィルム
150...建築物床
151...大引
152...根太
153...床下地材
154...フローリング材
190...通電制御部
200...制御装置
202...制御部
204...メモリ部
206...I/O部
210...床温センサ
212...外気温センサ
D...土壌
Dh...蓄熱層
GP...玄関・ポーチ部
BS...浴室・サニタリー部
D1〜D4...住居部
DK...ダイニングキッチン部
T...トイレ部
GL...地表面
K...建築物
YK...床暖房建築物

Claims (14)

  1. 土壌に蓄熱した熱を熱源として床暖房を図る建築物であって、
    土壌を蓄熱状態とするために該土壌表面もしくは表面近傍に設置される発熱体を複数備える土壌蓄熱システムを備え、
    該土壌蓄熱システムが有する前記複数の発熱体の発熱総容量は、
    建築物床と前記土壌蓄熱システムの表層との間の隔たりに応じて設定され、該隔たりが広いほど発熱容量が増大するよう設定されている
    ことを特徴とする建築物。
  2. 請求項1に記載の建築物であって、
    前記土壌蓄熱システムの表層は、コンクリ層とされている
    建築物。
  3. 土壌に蓄熱した熱を熱源として床暖房を図る建築物であって、
    土壌を蓄熱状態とするために該土壌表面に設置される発熱体を複数備える土壌蓄熱システムと、
    該土壌蓄熱システムが有する前記発熱体を深夜電力を用いて加熱制御する制御手段とを備え、
    前記土壌蓄熱システムが有する前記複数の発熱体の発熱総容量は、
    前記深夜電力の通電を受ける契約に基づく電力契約時間に応じて設定され、該電力契約時間が短いほど発熱容量が増大するよう設定されている
    ことを特徴とする建築物。
  4. 請求項3に記載の建築物であって、
    前記電力契約時間に応じて設定した前記発熱総容量を、建築物床と前記土壌蓄熱システムの表層との間の隔たりが広いほど発熱容量が増大するよう補正する
    建築物。
  5. 土壌に蓄熱した熱を熱源として床暖房を図る建築物であって、
    土壌を蓄熱状態とするために該土壌表面に設置される発熱体を複数備える土壌蓄熱システムと、
    建築物床の温度を検出する床温センサと、
    該床温センサの出力状況に基づいて、前記土壌蓄熱システムが有する前記発熱体の加熱制御の要否を判断し、該加熱制御を深夜電力を用いて行う制御手段とを備え、
    該制御手段は、
    前記床温センサからの出力状況に拘わらず、二日に一日の頻度で、前記深夜電力による前記発熱体の加熱制御を実行する制御モードを有する
    ことを特徴とする建築物。
  6. 請求項5に記載の建築物であって、
    前記制御モードで前記発熱体の加熱制御を実行する際には、前記深夜電力の通電を受ける契約に基づく電力契約時間より短い時間に亘って前記発熱体の加熱制御を実行する
    建築物。
  7. 土壌に蓄熱した熱を熱源として床暖房を図る建築物であって、
    土壌を蓄熱状態とするために該土壌表面に設置される発熱体を複数備える土壌蓄熱システムと、
    該土壌蓄熱システムが有する前記発熱体を加熱制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、
    前記複数の発熱体で得られる発熱総容量が床暖房の要請に基づいて可変するよう、前記発熱体への通電状況を制御する
    ことを特徴とする建築物。
  8. 請求項7に記載の建築物であって、
    前記土壌蓄熱システムは、前記複数の発熱体を個別に、或いは複数個の発熱体を単位とする発熱体ユニットごとに通電可能に前記発熱体を備え、
    前記制御手段は、通電対象となる発熱体個数、或いは発熱体ユニット数を変えることで、前記発熱総容量を可変制御する
    建築物。
  9. 請求項7に記載の建築物であって、
    前記土壌蓄熱システムは、発熱体への給電ラインに対する前記複数の発熱体の接続状況を直列・並列に切り換え可能に前記発熱体を備え、
    前記制御手段は、前記複数の発熱体の接続状況を直列・並列のいずれかに切り換えた後、前記発熱体への通電を実行して前記発熱総容量を可変制御する
    建築物。
  10. 請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の建築物であって、
    建築物床の温度を検出する床温センサと、
    建築物周囲の外気温度を検出する外気温センサとを備え、
    前記制御手段は、
    前記外気温センサと前記床温センサのセンサ出力を対比し、前記外気温度が前記建築物床温度より低くて両温度の温度差が大きいほど、前記発熱総容量が大きくなるよう、前記発熱総容量を可変制御する
    建築物。
  11. 土壌に蓄熱した熱を熱源として床暖房を図る建築物の設計方法であって、
    土壌を蓄熱状態とするために該土壌表面に設置される発熱体を複数備える土壌蓄熱システムを、建築物基礎土壌に備えるようにする工程と、
    該土壌蓄熱システムが有する前記複数の発熱体の発熱総容量を、建築物床と前記土壌蓄熱システムの表層との間の隔たりに応じて設定しつつ、該隔たりが広いほど発熱容量が増大するよう設定する工程とを有する
    ことを特徴とする建築物の設計方法。
  12. 土壌に蓄熱した熱を熱源として床暖房を図る建築物の設計方法であって、
    土壌を蓄熱状態とするために該土壌表面に設置される発熱体を複数備える土壌蓄熱システムを、建築物基礎土壌に備えるようにする工程と、
    該土壌蓄熱システムが有する前記発熱体を深夜電力を用いて加熱制御するに際して、前記土壌蓄熱システムが有する前記複数の発熱体の発熱総容量を、前記深夜電力の通電を受ける契約した電力契約時間に応じて設定しつつ、該電力契約時間が短いほど発熱容量が増大するよう設定する工程とを有する
    ことを特徴とする建築物の設計方法。
  13. 土壌に蓄熱した熱を熱源として床暖房を図る建築物の設計方法であって、
    土壌を蓄熱状態とするために該土壌表面に設置される発熱体を複数備える土壌蓄熱システムを、建築物基礎土壌に備えるようにする工程と、
    建築物床の温度を検出する床温センサの出力状況に基づいて、前記土壌蓄熱システムが有する前記発熱体の加熱制御の要否を判断し、前記発熱体を深夜電力を用いて加熱制御するに際して、前記床温センサからの出力状況に拘わらず、二日に一日の頻度で、前記深夜電力による前記発熱体の加熱制御を実行する制御モードを組み込む工程とを有する
    ことを特徴とする建築物の設計方法。
  14. 土壌に蓄熱した熱を熱源として床暖房を図る建築物の設計方法であって、
    土壌を蓄熱状態とするために該土壌表面に設置される発熱体を複数備える土壌蓄熱システムを、建築物基礎土壌に備えるようにする工程と、
    該土壌蓄熱システムが有する前記発熱体を加熱制御するに際して、前記複数の発熱体で得られる発熱総容量が床暖房の要請に基づいて可変するよう、前記発熱体への通電状況を制御するよう設定する工程とを有する
    ことを特徴とする建築物の設計方法。
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