JP2006064109A - エンジンにおける防振構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】クランクシャフトが備える少なくとも一対のクランクジャーナルを回転自在に支承する少なくとも2つの軸受部がクランクケースに設けられ、各軸受部のうちクランクシャフトの軸線に沿う最外方の軸受部からクランクシャフトの両端が突出され、クランクシャフトの一端にはプロペラが取付けられるエンジンにおいて、プロペラとは反対側の端部でのクランクシャフトの振動を効果的に抑制し、プロペラの特性に合わせた振動抑制構造の変更を容易に実行可能とする。
【解決手段】クランクシャフト11の他端部には、クランクケース14の外方に配置される一対の振動振り子式のウエイト46を備える振動抑制器45が取付けられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クランクシャフトが備える少なくとも一対のクランクジャーナルを回転自在に支承する少なくとも2つの軸受部がクランクケースに設けられ、前記各軸受部のうち前記クランクシャフトの軸線に沿う最外方の軸受部から前記クランクシャフトの両端が突出され、クランクシャフトの一端にはプロペラが取付けられるエンジンに関し、特に、クランクシャフトの振動を抑えるための防振構造の改良に関する。
クランクシャフトの一端にプロペラが取付けられる飛行機用のエンジンが、特許文献1で知られており、クランクシャフトの振動を抑える防振構造は、特許文献2で開示されている。
特開2002−213302号公報 特開2003−293701号公報
ところで、上記特許文献1で開示されるように、一端にプロペラが取付けられたクランクシャフトでは捩じり振動が生じる可能性が大きく、特にプロペラから離れた箇所で振動が大きくなるので、その捩じり振動を抑制する必要がある。一方、上記特許文献2で開示されるエンジンでは、クランクシャフトのクランクウエブにダンパウエイトを取付けることで防振効果を得るようにしており、一端にプロペラが取付けられたクランクシャフトにそのような防振構造を適用すると、プロペラとは反対側のクランクシャフトの端部での振動低減効果が少なく、しかもプロペラの特性に合わせて振動抑制構造を変更する際の作業が、クランクケースを分解する等の大がかりの作業が必要となり、容易ではない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、プロペラとは反対側の端部でのクランクシャフトの振動を効果的に抑制し、しかもプロペラの特性に合わせた振動抑制構造の変更を容易に実行し得るようにしたエンジンにおける防振構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、クランクシャフトが備える少なくとも一対のクランクジャーナルを回転自在に支承する少なくとも2つの軸受部がクランクケースに設けられ、前記各軸受部のうち前記クランクシャフトの軸線に沿う最外方の軸受部から前記クランクシャフトの両端が突出され、クランクシャフトの一端にはプロペラが取付けられるエンジンにおいて、前記クランクシャフトの他端部には、前記クランクケースの外方に配置される一対の振動振り子式ウエイトを備える振動抑制器が取付けられることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記クランクケースには、前記振動抑制器を前記クランクケースと協働して覆うカバーが着脱可能に取付けられ、該カバーには、前記クランクシャフトの他端部に取付けられる振動抑制器を回転可能に支承する支持部が設けられることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加えて、前記クランクケースには、前記クランクシャフトで駆動されるウォータポンプが備えるポンプハウジングを取付けるためのポンプ取付け部を一体に有するカバーが着脱可能に取付けられ、前記振動抑制器が、前記クランクケースおよびカバーで覆われることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記振動抑制器は、前記クランクシャフトの一直径線に沿うように配置されて該クランクシャフトと一体に回転する一対の支持腕部に、一対の前記ウエイトが、前記クランクシャフトと平行な軸線を有して前記支持腕部および前記ウエイトに挿通されるピンを介して支持されて成り、前記ピンの前記支持腕部からの抜け止めを阻止する抜け止め阻止部材が前記支持腕部に着脱可能に装着されることを特徴とする。
さらに請求項5記載の発明は、請求項1または4記載の発明の構成に加えて、前記両ウエイトの振動次数が相互に異なって設定されることを特徴とする。
上記請求項1記載の発明によれば、プロペラとは反対側でクランクシャフトの端部に振動抑制器が取付けられるので、プロペラとは反対側のクランクシャフトの端部での振動を効果的に低減することができ、しかも振動抑制器が備える一対の振動振り子式ウエイトはクランクケースの外方に配置されるので、プロペラの特性に合わせて振動抑制器を変更する際に、クランクケースを分解する等の大がかりな作業が不要であり、振動抑制器を容易に変更することができ、点検整備も容易となる。
また請求項2記載の発明によれば、振動抑制器を保護しつつ、プロペラとは反対側のクランクシャフトの軸端を支承することでより優れた振動低減効果を得ることができる。
請求項3記載の発明によれば、部品点数を低減しつつ、振動抑制器を保護することができる。
請求項4記載の発明によれば、ピンの支持腕部からの抜け止めを阻止する抜け止め阻止部材が支持腕部に着脱可能に装着されるので、振動次数を変化させる等のために外径の異なるピンを交換することが容易となり、両ウエイトが同一回転面上に配置されることで振動抑制器の小型化が可能となる。
さらに請求項5記載の発明によれば、一対のウエイトの振動次数を異ならせることでクランクシャフトの防振性をより高めることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
図1〜図4は本発明の第1実施例を示すものであり、図1はエンジンの横断平面図、図2は図1の2−2線断面図、図3はクランクシャフトの後部側で図1の一部を拡大した断面図、図4は図3の4−4線断面図である。
先ず図1および図2において、4サイクルの水平対向型である4気筒のエンジンは、たとえば飛行機に搭載されるものであり、クランクシャフト11の軸線を前後方向に沿わせるようにして飛行機の機体の前部カウル内に収容され、複数枚のプロペラを有するスピナーがクランクシャフト11に同軸に結合される。
このエンジンのエンジン本体12は、エンジンを後方側から見て左側に配置される左ケース半体13Lならびにエンジンを後方側から見て右側に配置される右ケース半体13Rが結合されて成るクランクケース14と、該クランクケース14の左右にそれぞれ配置される左および右シリンダブロック15L,15Rとを備える。
左シリンダブロック15Lは、左シリンダバレル16Lおよび左シリンダヘッド17Lが一体に成形されて成り、右シリンダブロック15Rは、右シリンダバレル16Rおよび右シリンダヘッド17Rが一体に成形されて成り、左および右シリンダバレル16L,15Rがクランクケース14に結合される。
両シリンダブロック15L,15Rのシリンダバレル16L,16Rには、クランクシャフト11を両側から挟んで相互に対向するシリンダボア18L,18L;18R,18Rがクランクシャフト11の軸線方向に並ぶとともに該軸線方向で相互にオフセットするようにしてそれぞれ一対ずつ設けられており、各シリンダボア18L…,18R…には、各シリンダヘッド17L,17Rとの間に燃焼室19L…,19R…を形成するようにしてピストン20L…,20R…が摺動可能に嵌合される。
両シリンダブロック15L,15Rは、前記シリンダボア18L…,18R…の軸線を略水平として対向配置されるものであり、前記ピストン20L…,20R…にコネクティングロッド22L…,22R…を介して連結されるクランクシャフト11が、前記クランクケース14で回転自在に支承される。
クランクケース14の左ケース半体13Lには、前記コネクティングロッド22L…の前後両側でクランクシャフト11の左半部を支承する前部ジャーナル支持壁23L、第1中間部ジャーナル支持壁24L、第2中間部ジャーナル支持壁25L、第3中間部ジャーナル支持壁26Lおよび後部ジャーナル支持壁27Lが前後方向に間隔をあけて設けられ、右ケース半体13Rには、前記コネクティングロッド22R…の前後両側でクランクシャフト11の右半部を支承する前部ジャーナル支持壁23R、第1中間部ジャーナル支持壁24R、第2中間部ジャーナル支持壁25R、第3中間部ジャーナル支持壁26Rおよび後部ジャーナル支持壁27Rが前後方向に間隔をあけて設けられる。
前記各ジャーナル支持壁23L〜27L,23R〜27Rは、クランクシャフト11を上下から挟む一対ずつのスタッドボルト28…およびナット29…により締結されて、クランクシャフト11を回転自在に支承する前部軸受部30、第1中間軸受部31、第2中間軸受部32、第3中間軸受部33および後部軸受部34をそれぞれ構成する。
またクランクケース14と、左および右シリンダブロック15L,15Rとは、前記シリンダボア18L…,18R…の軸線と平行な軸線を有する複数の締結ボルト38…により、それらの締結ボルト38…の軸線に沿う方向で圧縮されつつ締結される。
クランクシャフト11は、少なくとも一対のクランクジャーナル11a,11b,11c,11d,11eを備えるものであり、この実施例でクランクシャフト11は、その軸線に沿って前方から後方にかけて順に、5つのクランクジャーナル11a,11b,11c,11d,11eを備える。
前記クランクシャフト11の各クランクジャーナル11a〜11eは、クランクケース14の前部軸受部30、第1中間軸受部31、第2中間軸受部32、第3中間軸受部33および後部軸受部34でそれぞれ回転自在に支承される。
クランクシャフト11の両端は、そのクランクシャフト11の軸線に沿う最外方にある前部および後部軸受部30,34から外方に突出されるものであり、クランクケース14には、前記前部軸受部11aよりも前方でクランクシャフト11のクランクシャフト本体35を囲繞する支持筒部39が一体に形成され、その支持筒部39でもクランクシャフト本体35は回転自在に支承される。しかもクランクシャフト11の前端は前記支持筒部39から前方に突出されるものであり、クランクシャフト11の前端にはリングギヤ40が固定され、図示しないスピナーがリングギヤ40に同軸に取付けられる。
前記リングギヤ40には、図示しない始動装置のピニオンが噛合可能であり、始動装置からリングギヤ40すなわちクランクシャフト11に回転動力が付与される。また支持筒部39内で、クランクシャフト11には、複数の突起41…が周方向に等間隔をあけて突設されており、それらの突起41…によってクランク角を検出するための一対のクランク角センサ42,42が、180度の位相を相互間にあけるようにして支持筒部39に取付けられる。
図3および図4を併せて参照して、クランクシャフト11の後端は、後部軸受部34よりも後方に突出するものであり、クランクシャフト11の後端部には振動抑制器45が取付けられる。この振動抑制器45は、一直径線に沿う両側に突出した一対の支持腕部47a,47aを軸方向中間部に一体に有して前記クランクシャフト11の後端部に一端部が同軸に取付けられる軸部材47と、前記両支持腕部47a,47aにそれぞれ一対ずつのピン48,48…を介して支持される振動振り子式の一対のウエイト46,46とを備え、両ウエイト46,46はクランクケース14の後部外方に配置される。
前記クランクシャフト11の後端部には嵌合孔49が同軸に設けられており、前記軸部材47の一端部は該嵌合孔49に嵌合される。しかも軸部材47には、前記クランクシャフト11の他端面に当接する補機駆動ギヤ50が半径方向外方に張り出すようにして一体に設けられており、その補機駆動ギヤ50を、複数のボルト51…でクランクシャフト11の他端面に締結することにより、軸部材47の一端部がクランクシャフト11の他端部に同軸に結合される。すなわち前記両支持腕部47a,47aは、前記クランクシャフト11の一直径線に沿うように配置され、該クランクシャフト11と一体に回転することになる。
前記ウエイト46は、円弧面46aと、該円弧面46aの両端間を結ぶ平坦面46bとを外周に有して弓形に形成されるものであり、前記支持腕部47aの先端部を挿入せしめる凹部52が、前記平坦面46bに開口するようにしてウエイト46に設けられる。
前記凹部52内に挿入される部分で支持腕部47aには、クランクシャフト11の軸線と平行な軸線を有して並列配置される一対の円筒状のカラー53,53が、両端が支持腕部47aの両側面と面一となるようにして圧入される。また支持腕部47aの両側で前記ウエイト46には、前記カラー53,53…に個別に対応した取付け孔54,54…が設けられ、各取付け孔54,54…には、前記カラー53,53…と同一内径の円筒状のカラー55,55…が、一端を前記凹部52の内側面と面一となるようにして圧入され、各カラー55,55…は、その他端が前記取付け孔54,54…の外端よりも内方に位置するように軸長が設定される。
クランクシャフト11の軸線と平行な軸線を有するピン48の外径は、前記カラー53…,54…の内径よりも小さく設定されており、支持腕部47aのカラー53と、そのカラー53の両側のカラー55,55とに挿入される。しかもピン48の軸方向長さは、その両端がカラー55,55の外端と同一位置となるように設定されるものであり、各取付け孔54,54…には、前記ピン48の両端を受ける円板状のスラストプレート56,56…が挿入され、それらのスラストプレート56,56…を前記カラー55,55…の外端との間に挟むことで、前記ピン48の支持腕部47a,47bからの抜け止めを阻止する抜け止め阻止部材としての止め輪57,57…が、取付け孔54,54…の外端寄り内面に着脱可能に装着される。
クランクケース14の後部外面には、振動抑制器45をクランクケース14と協働して覆うカバー58が、図示しないボルトによる締結によって着脱可能に取付けられ、該カバー58には、たとえばカバー58と別部材を溶接することによって支持部59が設けられ、振動抑制器45の一部を構成する軸部材47の他端部が前記支持部59にボールベアリング60を介して回転自在に支承され、ボールベアリング60の外方で軸部材47および支持部59間には環状のシール部材61が介装される。
ところで、ウエイト46の重心位置Gならびにクランクシャフト11および軸部材47の軸線間の距離をRとし、ピン48の外径をd、同一内径のカラー53,55…の内径をDとし、カラー53,55…およびピン48間の間隙をL(=D−d)とし、エンジン回転速度(サイクル/秒)をNとし、振動周波数(サイクル/秒)をfとしたときに、ウエイト46…の振動次数に相当する(f/N)は、演算式{f/n=(R/L)1/2 }で求められるものであり、ピン48の外径dを変化させることにより、ウエイト46…の振動次数を変化させることが可能である。
そこで一対のウエイト46,46の振動次数が相互に異なって設定されるように、両ウエイト46,46を支持腕部47a,47aに支持するピン48,48の外径dが相互に異なって設定される。
図2に注目して、クランクケース14の下部にはオイルパン63が結合されており、このオイルパン63内に一部が収容されるオイルポンプ64に前記補機駆動ギヤ50から駆動力が伝達される。オイルパン63内のオイルはオイルストレーナ65を介してオイルポンプ64に吸入され、オイルポンプ64の吐出口およびオイルパン63間にはリリーフ弁66が介設され、オイルポンプ64から吐出されるオイルはオイルフィルタ67で浄化され、クランクケース14のメインギャラリー68に導かれる。
次にこの実施例の作用について説明すると、たとえば飛行機用として4サイクルの水平対向型に構成される4気筒のエンジンにおいて、クランクシャフト11が備える5つのクランクジャーナル11a〜11eを回転自在に支承する5つの軸受部30〜34がクランクケース14に設けられており、各軸受部30〜34のうちクランクシャフト11の軸線に沿う最外方の軸受部30,34からクランクシャフト11の両端が突出され、クランクシャフト11の一端にはプロペラが取付けられるのであるが、クランクシャフト11の他端部には、クランクケース14の後部外方に配置される一対の振動振り子式のウエイト46,46を備える振動抑制器45が取付けられる。
したがってプロペラとは反対側のクランクシャフト11の端部での振動を効果的に低減することができ、しかも振動抑制器45が備える一対の振動振り子式のウエイト46,46はクランクケース14の外方に配置されるので、プロペラの特性に合わせて振動抑制器45を変更する際に、クランクケース14を分解する等の大がかりな作業が不要であり、振動抑制器45を容易に変更することができ、点検整備も容易となる。
またクランクケース14には、振動抑制器45をクランクケース14と協働して覆うカバー58が着脱可能に取付けられており、このカバー58には、クランクシャフト11の他端部に取付けられる振動抑制器45を回転可能に支承する支持部59が設けられるので、振動抑制器45を保護しつつ、クランクシャフト11とは反対側で振動抑制器45を支持することにより、より優れた振動低減効果を得ることができる。
また振動抑制器45は、クランクシャフト11の一直径線に沿うように配置されて該クランクシャフト11と一体に回転する一対の支持腕部47a,47aに、一対のウエイト46,46が、クランクシャフト11と平行な軸線を有して支持腕部47a…およびウエイト46…に挿通されるピン48,48を介して支持されて成るものであり、ピン48…の支持腕部47a…からの抜け止めを阻止する止め輪57…が支持腕部47a…に着脱可能に装着されているので、振動次数を変化させる等のために外径の異なるピン48を交換することが容易となり、両ウエイト46…が同一回転面上に配置されることで振動抑制器45の小型化が可能となる。
さらに両ウエイト46,46の振動次数が相互に異なって設定されることにより、クランクシャフト11の防振性をより高めることが可能となる。
図5および図6は本発明の第2実施例を示すものであり、図5は第1実施例の図3に対応した断面図、図6は図5の6−6線断面図である。
クランクシャフト11の後端部には、一対の支持腕部47a,47aを軸方向中間部に一体に有してクランクシャフト11の後端部に一端部が同軸に取付けられる軸部材47′と、クランクケース14の後部外方で両支持腕部47a,47aにそれぞれ一対ずつのピン48,48…を介して支持される振動振り子式の一対のウエイト46,46とを備えるものであり、軸部材47′の一端部のクランクシャフト11への結合構造、ならびに軸部材47′の支持腕部47a,47aへのウエイト46,46の支持構造は第1実施例と同様であるので説明を省略する。
前記軸部材47′が一体に備える補機駆動ギヤ50は、クランクシャフト11と平行な軸線を有してクランクケース14の外面に植設される支持軸71に回転自在に支承されるアイドルギヤ72に噛合し、該アイドルギヤ72は、ウォータポンプ74の回転軸75に一体に設けられる被動ギヤ73に噛合する。
クランクケース14の後部外面には、振動抑制器45′、前記アイドルギヤ72および前記被動ギヤ73を、クランクケース14と協働して覆うカバー76が、複数のボルト77…による締結によって着脱可能に取付けられ、該カバー76には、前記軸部材47′の他端に固定されるアウターロータ78と協働して発電機80を構成するインナーステータ79が、前記アウターロータ78で囲繞されるようにして固定される。
ところでウォータポンプ74のポンプハウジング81は、ハウジング主部82と、該 ハウジング主部82に複数のボルト84…で結合されるポンプカバー83とで構成されるものであり、ハウジング主部82には、前記回転軸75を同軸に囲繞する円筒状の支持筒部82aが一体に突設される。
一方、前記カバー76には、前記支持筒部82aを液密に嵌合せしめる嵌合筒部85と、支持筒部82aの周囲で前記ハウジング主部82を当接させつつポンプハウジング81を取付けるためのポンプ取付け部86とを一体に有するものであり、ポンプは81は、図示しないボルトによってポンプ取付け部86に取付けられる。
前記回転軸75は、液密にかつ回転自在にして前記支持筒部82aを同軸に貫通するものであり、回転軸75の一端はクランクケース14にボールベアリング87を介して回転自在に支承され、ポンプハウジング81内に形成されるポンプ室88に臨む回転軸75の他端にインペラ89が固定される。
ところで、前記振動抑制器45′の両ウエイト46,46と、発電機80の一部を構成して軸部材47′の他端に固定されるアウターロータ78との間で前記軸部材47′には、パルサー91が固定されており、このパルサ91および前記アウターロータ78には、周方向に間隔をあけた複数のメンテナンス孔92…,93…が前記振動抑制器45′のピン48…に対応するようにしてそれぞれ穿設される。
この第2実施例によれば、上記第1実施例と同様の効果を奏することができるだけでなく、クランクシャフト11で駆動されるウォータポンプ74が備えるポンプハウジング81を取付けるためのポンプ取付け部86を一体に有してクランクケース14に着脱可能に取付けられるカバー76と、前記クランクケース14とで振動抑制器45′が覆われるので、部品点数を低減しつつ、振動抑制器45′を保護することができる。
しかもカバー76をクランクケース14から取り外した状態では、前記パルサ91および前記アウターロータ78が備える複数のメンテナンス孔92…,93…を介して、振動抑制器45′のピン48…の着脱操作を外方から行うことができ、振動次数を変化させる等のために外径の異なるピン48を交換することが容易となる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
第1実施例のエンジンの横断平面図である。 図1の2−2線断面図である。 クランクシャフトの後部側で図1の一部を拡大した断面図である。 図3の4−4線断面図である。 第2実施例の図4に対応した断面図である。 図5の6−6線断面図である。
符号の説明
11・・・クランクシャフト
11a〜11e・・・クランクジャーナル
14・・・クランクケース
30〜34・・・軸受部
45,45′・・・振動抑制器
46・・・ウエイト
47a・・・支持腕部
48・・・ピン
57・・・抜け止め阻止部材としての止め輪
58,76・・・カバー
59・・・支持部
74・・・ウォータポンプ
81・・・ポンプハウジング
86・・・ポンプ取付け部

Claims (5)

  1. クランクシャフト(11)が備える少なくとも一対のクランクジャーナル(11a〜11e)を回転自在に支承する少なくとも2つの軸受部(30〜34)がクランクケース(14)に設けられ、前記各軸受部(30〜34)のうち前記クランクシャフト(11)の軸線に沿う最外方の軸受部(30,34)から前記クランクシャフト(11)の両端が突出され、クランクシャフト(11)の一端にはプロペラが取付けられるエンジンにおいて、前記クランクシャフト(11)の他端部には、前記クランクケース(14)の外方に配置される一対の振動振り子式のウエイト(46)を備える振動抑制器(45,45′)が取付けられることを特徴とするエンジンにおける防振構造。
  2. 前記クランクケース(14)には、前記振動抑制器(45)を前記クランクケース(14)と協働して覆うカバー(58)が着脱可能に取付けられ、該カバー(58)には、前記クランクシャフト(11)の他端側に取付けられた振動抑制器(45)を回転可能に支承する支持部(59)が設けられることを特徴とする請求項1記載のエンジンにおける防振構造。
  3. 前記クランクケース(14)には、前記クランクシャフト(11)で駆動されるウォータポンプ(74)が備えるポンプハウジング(81)を取付けるためのポンプ取付け部(86)を一体に有するカバー(76)が着脱可能に取付けられ、前記振動抑制器(45′)が、前記クランクケース(14)およびカバー(76)で覆われることを特徴とする請求項1記載のエンジンにおける防振構造。
  4. 前記振動抑制器(45,45′)は、前記クランクシャフト(11)の一直径線に沿うように配置されて該クランクシャフト(11)と一体に回転する一対の支持腕部(47a)に、一対の前記ウエイト(46)が、前記クランクシャフト(11)と平行な軸線を有して前記支持腕部(47a)および前記ウエイト(46)に挿通されるピン(48)を介して支持されて成り、前記ピン(48)の前記支持腕部(47a)からの抜け止めを阻止する抜け止め阻止部材(57)が前記支持腕部(47a)に着脱可能に装着されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のエンジンにおける防振構造。
  5. 前記両ウエイト(46)の振動次数が相互に異なって設定されることを特徴とする請求項1または4記載のエンジンにおける防振構造。
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