JP2006064102A - 両ロッド型ダンパにおける油温補償構造 - Google Patents

両ロッド型ダンパにおける油温補償構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 両ロッド型のダンパにおいて、作動方向に関係なく同じ減衰力を得られるようにする。
【解決手段】 シリンダ体1内に摺動可能に収装のピストン体2の両端にそれぞれの基端が連設されながらそれぞれの先端がシリンダ体1の閉塞された両側の開口端部を介してシリンダ体1の軸線方向の外部に突出する一対のロッド体3,4を有する両ロッド型のダンパにあって、シリンダ体1内に上記のピストン体2で画成される一方油室R1と他方油室R2がそれぞれの専用通路6,7を介して油温補償機構における油室Rに連通されてなる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、両ロッド型ダンパにおける油温補償構造の改良に関する。
周知のように、凡そ両ロッド型のダンパにあっては、原理的に看れば、片ロッド型のダンパに比較して、気液を分離していないリザーバを不要にするから、エアレーションの危惧なくして安定した減衰力の発生を期待できる。
その一方で、両ロッド型のダンパにあっては、リザーバを有しないために、油温の上昇で増大した体積分の作動油の収容先を確保する必要があることから、たとえば、特許文献1には、上記の増大した体積分の作動油を収容させる油室を有する油温補償機構、すなわち、この油温補償機構を有する両ロッド型ダンパにおける油温補償構造が開示されている。
ちなみに、この特許文献1に開示されている油温補償機構は、一対となるロッド体のいずれか一方のロッド体が中空に形成されていて、このロッド体の内部に摺動可能に収装のフリーピストンでこの内部に油室と背後室を画成すると共に、背後室に収装した附勢バネでフリーピストンをいわゆる前進方向となる油室を狭める方向に附勢するとしている。
そして、両ロッド型のダンパは、シリンダ体内に摺動可能に収装されたピストン体でシリンダ体内に一方油室と他方油室を画成すると共に、ピストン体の両端にそれぞれの基端が連設されながらそれぞれの先端がシリンダ体の閉塞された両側の開口端部を介してシリンダ体の軸線方向の外部に突出する一対のロッド体を有してなるとしている。
そしてまた、この両ロッド型のダンパにあっては、上記の一方油室および他方油室のいずれか一方が油温補償機構における油室に直接的に連通し、一方油室および他方油室のいずれか他方が間接的に、すなわち、ピストン体に配在の減衰力発生部および一方油室を介して上記の油室に連通するとしている。
なお、附勢バネの附勢力は、油温の上昇で作動油の体積が増大したときに、この増大した作動油量に起因して発生する油圧、すなわち、両ロッド型のダンパにおけるシールを破損させることになる油圧より低い油圧にバランスするのはもちろんである。
それゆえ、上記した両ロッド型ダンパにおける油温補償構造にあっては、油温が上昇して作動油の体積が増大するとき、この増大した体積分の作動油を油温補償機構における油室に流入させることで、両ロッド型のダンパにおけるシールが破損するなどの不具合の招来を回避できることになる。
実開平1‐80842号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示の両ロッド型ダンパにおける油温補償構造にあっては、両ロッド型のダンパにおける作動方向によっては、減衰力が一定しないと指摘される可能性がある。
すなわち、上記した特許文献1に開示されている両ロッド型ダンパにおける油温補償構造にあって、シリンダ体内にピストン体で画成される一方油室は、直接的に油温補償機構における油室に連通するが、他方油室は、ピストン体に配在の減衰力発生部および一方油室を介することで間接的に油温補償機構における油室に連通するとしている。
それゆえ、直接的に油温補償機構に連通する一方油室が高圧になる作動状態では、この一方油室における作動油が油温補償機構に流入することになるから、油温補償機構に直接連通しない他方油室が高圧になる場合に比較すると、発生減衰力が小さくなる危惧がある。
その結果、この両ロッド型のダンパが作動を開始するとき、その向きによっては、設定通りの減衰力が発生されないことになり、発生減衰力が安定しないことになる危惧がある。
この発明は、このような現状を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、一方油室および他方油室がそれぞれ油温補償機構に連通させて、両方の油室における作動状態を同じにし得るようにして、両ロッド型のダンパにおける汎用性の向上を期待するのに最適となる両ロッド型ダンパにおける油温補償構造を提供することである。
上記した目的を達成するために、この発明による両ロッド型ダンパにおける油温補償構造の構成を、基本的には、請求項1にあって、シリンダ体内に摺動可能に収装のピストン体の両端にそれぞれの基端が連設されながらそれぞれの先端がシリンダ体の閉塞された両側の開口端部を介してシリンダ体の軸線方向の外部に突出する一対のロッド体を有する両ロッド型のダンパにあって、シリンダ体内に上記のピストン体で画成される一方油室と他方油室がそれぞれの専用通路を介して油温補償機構における油室に連通されてなるとする。
そして、より具体的には、請求項2にあって、専用通路がロッド体内あるいはピストン体内もしくはロッド体とピストン体の合体部に形成の容室に連通すると共に、この容室が上記の専用通路より通路面積を大きくする連通路を介して油温補償機構における油室に連通されてなる一方で、油温補償機構がロッド体内に摺動可能に収装されながら背後から附勢バネで附勢されるフリーピストンでロッド体内に上記の油室を画成してなるとする。
それゆえ、請求項1の発明にあっては、シリンダ体内の一方油室が高圧になる作動状態になるときの減衰力と、他方油室が高圧になる作動状態になるときの減衰力とが同じになり、作動方向に関係なく、一定の安定した減衰力を発生する作動状態を具現化できることになる。
このとき、一方油室および他方油室は、それぞれの専用通路を介して油温補償機構における油室に連通されてなるとするから、各油室において増大した体積分の作動油が油温補償機構に速やかに吸収されることになる。
そして、請求項2の発明にあっては、各専用通路がロッド体内あるいはピストン体内もしくはロッド体とピストン体の合体部に形成の容室に連通すると共に、この容室が上記の専用通路より通路面積を大きくする連通路を介して油温補償機構における油室に連通されてなるとするから、各専用通路が容室に連通することで、この専用通路を介して容室に流入する流れが噴流となる場合にも、油温補償機構における油室に直接噴流が流入されなくなり、油温補償機構を脈動などさせなくて済むことになる。
また、各専用通路を形成するとき、たとえば、チョーク状に形成されるとき、これをいたずらに長く形成できないから、いわゆる途中に形成された容室に各専用通路を連通させることで、各専用通路をチョーク状に長く形成しなくても済むことなる。
その結果、この発明によれば、油温の上昇で作動油の体積が増大した場合に、この増大した体積分の作動油を速やかに、また、円滑に、油温補償機構における油室に流入し得るようにして、油温の上昇による両ロッド型のダンパに対する悪影響の招来を回避し得ることになる。
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明による両ロッド型ダンパにおける油温補償構造は、図1に示すところでは、両ロッド型のダンパに具現化されてなるとする。
そこで、まず、両ロッド型のダンパについて少し説明すると、シリンダ体1内に摺動可能に収装のピストン体2の両端にそれぞれの基端が連設されながらそれぞれの先端がシリンダ体1の閉塞された両側の開口端部を介してシリンダ体1の軸線方向の外部に突出する一対のロッド体3,4を有してなる。
そして、この両ロッド型のダンパにあっては、シリンダ体1内に上記のピストン体2で画成される一方油室R1と他方油室R2を有してなると共に、図示するところでは、この一方油室R1と他方油室R2がシリンダ体1の外部に延在されるバイパス路Lおよびこのバイパス路L中に配在の減衰バルブVを介して相互に連通されてなるとしている。
それゆえ、この両ロッド型のダンパにあっては、シリンダ体1内でピストン体2が摺動して、一方油室R1あるいは他方油室R2が広狭するときに、作動油がバイパス路L中の減衰バルブVを通過することになり、作動油が減衰バルブVを通過することで、所定の大きさの減衰力が発生されることになる。
このとき、この両ロッド型のダンパにあっては、一方油室R1および他方油室R2における受圧面積を同じにしながら同じ減衰バルブVを作動油が通過するから、シリンダ体1内にあって図1中で上下方向となるいずれの方向にピストン体2が摺動する場合にも同じ大きさの減衰力が発生されることにある。
ちなみに、減衰バルブVについては、図示するところでは、一定の大きさの減衰力を発生する固定型とされているが、これに代えて、図示しないが、手動操作で、あるいは、自動的に発生減衰力を高低調整し得るようにした調整型とされても良いことはもちろんである。
そしてまた、この減衰バルブVについては、図示するところでは、シリンダ体1の外部に延在のバイパス路L中に介在されるとしているが、これに代えて、図示しないが、ピストン体2に配在されるとしても良いことはもちろんである。
ところで、上記したところは、この両ロッド型のダンパにあって、油温が上昇せずして作動油の体積が増大していないものとして説明したが、油温が上昇して作動油の体積が増大する場合には、この発明にあっても、この増大した体積分の作動油を油温補償機構で吸収して、この作動油の増大に起因する油圧の上昇を阻止するとしている。
すなわち、つぎには、この油温補償機構について説明するが、この油温補償機構は、図示するところでは、一方のロッド体3内に摺動可能に収装されながら背後から附勢バネSで附勢されるフリーピストンPによってこの一方のロッド体1内に油室Rを画成してなるとしている。
そして、この油温補償機構における油室Rには、前記した一方油室R1および他方油室R2がそれぞれの専用通路6,7を介して連通されるとするが、この油温補償機構を有するこの発明による油温補償構造にあっては、この各専用通路6,7が上記の油室Rに連通する言わば前室たる容室5に連通されてなるとしている。
ちなみに、上記の専用通路6,7は、図示するところでは、ピストン体2に形成されてなるとするが、要は、結果的に油温補償機構における油室Rに連通すれば足りるから、たとえば、図示しないが、各油室R1,R2に臨在するロッド体3,4に開穿されてなるとしても良い。
また、容室5についても、この容室5が油温補償機構における油室Rに連通する限りには、および、上記の専用通路6,7を連通させる限りには、任意の部位に形成されて良いが、具体的な実施の形態を勘案すると、多くの場合に、ロッド体3,4内あるいはピストン体2内もしくはロッド体3,4とピストン体2の合体部(符示せず)に形成されるであろう。
それゆえ、この油温補償機構を有する油温補償構造にあっては、シリンダ体1内の一方油室R1および他方油室R2において、作動油の油温が上昇して作動油の体積が増大する場合には、この増大した体積分の作動油が各専用通路6,7を介して油温補償機構における油室Rに流入し、各油室R1,R2における油圧を異常高圧化させないことが可能になる。
一方、上記の各専用通路6,7が連通する容室5についてが、この容室5に各専用通路6,7を連通させることによって、まず、この専用通路を介して容室5に流入する流れが噴流となる場合にも、この噴流が油温補償機構における油室Rに直接流入されなくなり、それゆえ、油温補償機構を脈動などさせなくて済むことになる。
つぎに、各専用通路6,7を、たとえば、チョーク状に形成するときを勘案すると、この各専用通路6,7をいわゆる途中に形成された容室5に一旦連通させることで、各専用通路6,7をいたずらに長く形成しなくて済むことになる。
以上からすると、各専用通路6,7を、たとえば、チョーク状に形成するときには、この各専用通路6,7を各ロッド体3,4に直接形成する方策は、この発明の具現化の上からは好ましい態様と言い得ることになる。
その結果、この発明による油温補償構造にあっては、作動方向に関係なく同じ減衰力を得ることができ、また、円滑に、油温補償機構における油室Rに流入し得るようにして、油温の上昇による両ロッド型のダンパに対する悪影響の招来を回避し得ることになる。
この発明よる両ロッド型ダンパにおける油温補償構造を具現化した両ロッド型のダンパを原理的に示す図である。
符号の説明
1 シリンダ体
2 ピストン体
3,4ロッド体
5 容室
6,7 専用通路
8 連通路
R 油室
R1 一方油室
R2 他方油室

Claims (2)

  1. シリンダ体内に摺動可能に収装のピストン体の両端にそれぞれの基端が連設されながらそれぞれの先端がシリンダ体の閉塞された両側の開口端部を介してシリンダ体の軸線方向の外部に突出する一対のロッド体を有する両ロッド型のダンパにあって、シリンダ体内に上記のピストン体で画成される一方油室と他方油室がそれぞれの専用通路を介して油温補償機構における油室に連通されてなることを特徴とする両ロッド型ダンパにおける油温補償構造
  2. 専用通路がロッド体内あるいはピストン体内もしくはロッド体とピストン体の合体部に形成の容室に連通すると共に、この容室が上記の専用通路より通路面積を大きくする連通路を介して油温補償機構における油室に連通されてなる一方で、油温補償機構がロッド体内に摺動可能に収装されながら背後から附勢バネで附勢されるフリーピストンでロッド体内に上記の油室を画成してなる請求項1に記載の両ロッド型ダンパにおける油温補償構造
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009060990A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Panasonic Corp 洗濯機
EP3325750B1 (de) * 2015-07-21 2021-04-07 Inventus Engineering GmbH Türkomponente mit einer steuerbaren dämpfereinrichtung

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