JP2006064003A - 自動変速機のセレクトアシスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】セレクトレバーとセレクト位置切換装置の機械的連結によりフェール時のレンジ切り換え操作を可能にしつつ、セレクトレバーの小型化によるレイアウト自由度の拡大を図ることができ、しかも要求に応じたセレクトレバー操作力特性を得ることができる自動変速機のセレクトアシスト装置を提供する。
【解決手段】第1回転部13の遊び溝131と第2回転部17の突起171を係合させ、遊び量を有する遊び連結機構で接続し、第1回転部13と第2回転部17の相対位置を位置センサ6で検出して、相対位置が中点近傍となるようにアシストアクチュエータ2の駆動を制御した。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動変速機を備えた車両において、ドライバのセレクトレバーの操作に応じて、自動変速機のセレクト位置を制御で切り換える自動変速機のセレクトアシスト装置の技術分野に属する。
従来、自動変速機のセレクトレバーは、ロッドやケーブル等の操作力伝達手段を介して自動変速機のマニュアルバルブと機械的に連結されている。セレクトレバーに入力されるドライバの操作力は、操作力伝達手段を介してマニュアルバルブに伝達され、操作量に応じてセレクト位置が切り換えられる(例えば、特許文献1参照)。
一方、セレクトレバーとマニュアルバルブとが電気的に接続された、いわゆるシフトバイワイヤ技術を用いたものが知られている。この従来技術は、マニュアルバルブを作動するアクチュエータを設け、セレクトレバーの回動操作を電気信号に変化してアクチュエータを駆動することにより、セレクト位置を切り換えるものである(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−323559号公報 特開2003−97694号公報
セレクトレバーの操作時には、操作力伝達手段のフリクション、ディテントの抵抗等、機械的な操作反力が発生するため、大きな操作力が要求される。よって、ドライバの必要操作力を小さくするために、セレクトレバーの長さを十分な梃子力が得られる長さに設定する必要がある。
したがって、上記従来技術のうち前者にあっては、セレクトレバーの長さに起因して形状が大きくなるため、設置場所に制約が多く、車室内におけるレイアウト自由度が低いという問題があった。
一方、後者では、アクチュエータの採用によってセレクトレバーを短く設計でき、前者と比較してレイアウト自由度は高くなる。ところが、セレクトレバーとマニュアルバルブとが機械的に連結していないため、フェール時にレンジ切り換えが不能となる。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、セレクトレバーとセレクト位置切換装置の機械的連結によりフェール時のレンジ切り換え操作を可能にしつつ、セレクトレバーの小型化によるレイアウト自由度の拡大を図ることができ、しかも要求に応じたセレクトレバー操作特性を得ることができる自動変速機のセレクトアシスト装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置では、セレクトレバーと自動変速機のセレクト位置切換装置とがセレクト操作力伝達系により連結され、前記セレクト操作力伝達系にはドライバによるセレクト操作力をアシストするアシストアクチュエータが設けられた自動変速機のセレクトアシスト装置において、前記セレクトレバーに連結した第1連結部材と、前記セレクト位置切換装置に連結すると共に、前記アシストアクチュエータを設定した第2連結部材と、前記両連結部材を連結する位置に設けられ、設定遊び量までは相対変位を許容し、設定遊び量を超えると両連結部材を連結状態とする遊び連結機構と、前記両連結部材の相対変位量を検出する相対変位量検出手段と、前記相対変位量検出値に基づき、設定遊び量内で中立状態を保持するように制御指令を演算し、前記アシストアクチュエータを駆動制御するアシスト制御手段と、を備えたことを特徴とする。
なお、請求項中の「中立状態」とは、設定遊び量内で相対変位が許容される状態を指すものとする。
本発明では、セレクトレバーとセレクト位置切換装置の機械的連結を保持しつつ、ドライバのセレクトレバーの操作に応じて自動変速機のセレクト位置切換装置の切り換えを制御駆動で行うことにより、フェール時のレンジ切り換え操作の確保と、セレクトレバーの小型化によるレイアウト自由度の拡大を共に達成できる。
また、設定遊び量内で中立状態を保持することによって、通常の操作状態では、自動変速機側の作動のための力をセレクトレバーが全く必要としないようにして良好な軽い操作フィーリングを実現でき、且つ通常の操作の際に遊び量がなくなることによる操作の違和感を生じないようにできる。
以下に、本発明の自動変速機のセレクトアシスト装置を実現する実施の形態を、実施例に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の自動変速装置の構成を示す側面図、図2はセレクト部の細部構造を示す要部斜視図である。
実施例1の自動変速装置は、図1に示すように、セレクト部1、アシストアクチュエータ2、コントローラ3、コントロールケーブル4、自動変速機5を主要な構成としている。
セレクト部1は、セレクトレバー11、セレクトノブ12、第1回転部13(第1連結部材に相当する)、チェック機構部14、ウォームホイール16、第2回転部17(第2連結部材に相当する)、ケーブル取付レバー18、支点軸19からなる。
セレクトレバー11は、運転席から操作可能な位置に設けられ、セレクトレバー11の先端には、セレクト操作時にドライバが把持するためのセレクトノブ12が付設されている。セレクトレバー11は、第1回転部13に取り付けられ、第1回転部13は支点軸19を中心に回動操作される。結果的にセレクトレバー11は、回動操作可能となる。セレクトレバー11は、従来の一般的なセレクトレバーよりも250mm短い100mmに設定されている。
さらに、支点軸19には、回転自在に第2回転部17を設ける。第2回転部17は、第1回転部13と同軸となるが、相対回転可能な構造にする。
第2回転部17の一端側には、ウォームホイール16を設け、このウォームホイールと反対側には、ケーブル取付レバー18を設ける。このケーブル取付レバー18にコントロールケーブル4の端部を取り付け、反対側の端部を自動変速機5の制御アーム51に取り付ける。
同じ回転軸(支点軸19)に対して相対回転が可能な第1回転部13と第2回転部17において、第1回転部13には、円周方向に対して所定の長さである遊び溝131を設ける。第2回転部17には、遊び溝131内に位置するよう突起171を設ける。これにより、第1回転部13と第2回転部17の相対回転は遊び溝131の間を突起171が移動できる範囲となる。(第1回転部13の遊び溝131と第2回転部17の突起171で遊び連結機構を構成する)
アシストアクチュエータ2は電動モータであり、その出力軸には、ウォーム21を設けて、ウォームホイール16と係合させてウォームギアを構成し、アシストアクチュエータ2により第2回転部17を回転駆動させる構造にする。さらに、支点軸19には、第1回転部13と第2回転部17の相対変位量を検出する位置センサ6(相対変位量検出手段に該当する)を設ける。
さらに、第1回転部13のセレクトレバー11の反対側には、チェック機構部14を設けている。チェック機構部14は、第1回転部13から外周側に突出させたピン141と、ピン141に係合する溝部142からなる。ピン141は詳細には図示しないが内部から先端を突出方向にバネで付勢する構造である。このピン141の先端を溝部142に係合させる。溝部142は、5つのレンジ(P・R・N・D・L)に対応した谷部142aを形成するよう波形状にしたものである(図には、省略して4つの溝を示している)。このチェック機構部14により、選択されたセレクト位置が保持されるようにし、操作を伴わない例えば車両の振動等に起因する意図しないレンジセレクトの入力を防止する。
コントローラ3(アシスト制御手段に該当する)は、検出された相対位置に基づいて、アシストアクチュエータ2の指令値を設定し、電動モータの出力デューティ比をPWM制御する。
図3にコントローラ3の制御ブロック図を示す。
セレクト部1において、レンジ切り換え操作されたセレクトレバー11のストローク変化は、第1回転部13と第2回転部17の相対回転変化となり、遊び溝131と突起171との相対変位量の変化となる。この相対位置の変化は位置センサ6で検出され、中点位置からの相対位置変位量としてコントローラ3へ出力される。
目標位置偏差設定部31は、位置センサ6からの相対位置変位量に応じて、相対位置を連動状態となる位置範囲の中央近傍、つまり中点になるように制御指令値を設定し、指令値をモータ駆動制御部32に出力する。制御例としてPID制御を挙げておく。
モータ駆動制御部32は、制御指令値に基づいて、アシストアクチュエータ2の電動モータを駆動する。
次に、自動変速機5のディテント構造について説明する。
図4は、自動変速機5のディテント構造を示す斜視図である。
制御アーム51には回転シャフト52が設けられ、この回転シャフト52にディテントプレート53が支持されている。ディテントプレート53の上端には、カム山53aの間に5つのレンジ(P・R・N・D・L)に対応した谷部53bが形成されている。そして、この谷部53bにバネ板54の先端に形成されたディテントピン55を係合させ、選択されたセレクト位置を保持することにより、車両の振動等に起因する意図しないレンジセレクトを防止している。
すなわち、アシストアクチュエータ2の作動力又はセレクトレバー11の操作力により回転シャフト52が回動し、この回動に応じてディテントプレート53がディテントピン55に対して相対移動する。このとき、ディテントピン55がカム山53aを乗り越えて隣のレンジに対応した谷部53aと係合し、係合状態がバネ板54の弾性力により保持される。この弾性力がセレクト操作する際の主要な負荷力となる。
なお、ディテントプレート53には、パーキングロッド56の一端が回動自在に連結されている。このパーキングロッド56は、セレクトレバー11をPレンジに移動させたとき、カム状プレート57を介してパーキングギア58の回転を阻止し、図外の駆動輪をロックするものである。これにより、勾配路上にPレンジで車両を駐車したとき、勾配に応じて駆動輪をロックするように車重負荷が加わり、パーキングロッド56を咬む力として作用する。
実施例1では、自動変速機5とセレクト部において、それぞれディテント力(チェック力)が働くようにしている。
次に作用を説明する。
[自動変速機のセレクト位置制御処理]
図5は、コントローラ3で実行されるセレクト位置制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1では、位置センサ6からの相対位置変位量信号を入力して、相対位置の変位量を読み込む。
ステップS2では、読み込んだ相対位置から、相対位置の中点からの偏差を演算する。
ステップS3では、相対位置の中点からの偏差から、モータトルク指令値を設定する。
ステップS4では、モータトルク指令値に従ってアシストアクチュエータ2の電動モータを駆動する。
[自動変速機の操作反力特性]
図6は、P→Rレンジ方向におけるアシストアクチュエータ2の出力軸に発生する操作反力、及び連結状態においてセレクトノブ12に発生する操作反力を示す特性図である。この操作反力特性は、出力軸における操作反力[N]及びセレクトレバー11における操作反力[N]をセレクトレバー11の操作位置(ストローク角度)と対比させたものである。
なお、セレクトレバー11の操作力が自動変速機5へ伝達される場合には、セレクトレバー11における操作反力は、上述したセレクト部1におけるディテントで発生する負荷力に機構の摩擦力等を合成したものである。よって、レンジ切り換え制御中、レンジ切り換え操作を行う場合には、この操作反力以上の手動操作を必要とする。
また、アシストアクチュエータ2の電動モータの出力軸における操作反力は、上述した自動変速機5のディテントで発生する負荷力に、コントロールケーブル4の摩擦力、電動モータのイナーシャ等を合成したものである。よって、アシストアクチュエータ2によるレンジ切り換えは、この操作反力以上の駆動力が必要となる。
図6に示すように、セレクトレバー11をP→Rレンジ方向に操作したときに発生する操作反力は、各レンジ間において、初めにセレクトレバー11の操作方向、又はアシストアクチュエータ2の駆動方向と逆方向(D→Nレンジ方向)に発生し、ピーク後に向きを変えて操作方向と同一方向(P→Rレンジ方向)に発生し、レンジ切り換え位置(停止位置)付近でゼロに収束した状態となる。この特性は、ディテントピン55又はピン141が、カム山53a又は溝部142のカム山を乗り越える際に発生する負荷力に起因している。すなわち、ディテントピン55又はピン141がカム山53a又は溝部142のカム山を乗り越えるまでは、バネ板54又はピン141を付勢する図示しないバネの付勢力により抵抗力が発生し、ディテントピン55又はピン141がカム山53a又は溝部142のカム山を乗り越えた後は、ディテントピン55又はピン141が次のカム山53aの溝又は溝53bに落ち込んで引き込み力(慣性力)が発生するためである。
[自動変速機のレンジ切り換え制御]
実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置では、操作前の状態の例として、第1回転部13と第2回転部17は非連結状態であり、遊び溝131内において、突起171は相対位置が中点の位置、つまり、どちらの操作方向に対しても余裕分を有する状態となっている(図8(a)参照)。
この状態から、例えばセレクトレバー11を操作し始めると、この遊び溝131と突起171の相対位置変位量が変化する。しかし、非連結状態における位置範囲内であるので、コントロールケーブル4に動きはない。この相対位置変位量の変化は、位置センサ6で検出され、目標位置偏差設定部31でその相対位置の偏差に応じたモータ駆動制御指令値が設定されて、アシストアクチュエータ2の電動モータが駆動される。アシストアクチュエータ2の駆動出力は、ウォーム
21によりウォームホイール16に伝達され、第2回転部17が回転し、コントロールケーブル4を介して自動変速機5の制御アーム51が駆動されて自動変速機のセレクト位置が切り換えられる。
なお、第2回転部17の回転によりコントロールケーブル4が進退することにより、遊び溝131と突起171の相対位置は、中点近傍に復帰する。
つまり、目標位置偏差設定部31の制御により相対位置変位量を、相対位置の中点近傍に保持することにより、図8(a)〜(c)に示すようにセレクトレバー11の操作による動きに追従させて自動変速機の制御アーム51を駆動して、セレクト位置を切り換えることになる。
この動きは、あたかもセレクトレバー11と自動変速機5の制御アーム51がコントロールケーブル4で接続されているかのような動きとなる。
なお、例として、PレンジからRレンジに移動させる際の相対位置の変化状態を図7に示す。セレクトレバー11に入力される角度を操作角、制御アーム51の角度を作動角とした場合、操作角と作動角の関係は、非連結状態を保ちつつ図7に示すような状態となる。つまり、制御開始当初は、操作角に対して作動角が遅れて追従し、ディテントによる次レンジへの吸い込み力によって、制御後半は、操作角に対して作動角が先行するのである。
[操作フィーリングの向上作用]
実施例1では、上記に説明したように通常の制御が行われている場合、第1回転部13の遊び溝131と、第2回転部17の突起171の相対位置が中点に保たれるため、操作の途中で、第1回転部13と第2回転部17が機械的伝達系として接続して、そのショックがセレクトレバー11に伝達されて操作フィーリングを低下させてしまうことがない。
これにより、実施例1における操作フィーリングは、セレクト部1のチェック機構部14のみによって生成されることになる。よって、溝部142とピン141におけるカム山の形状、大きさ、ばねの強さ等を、従来に対して小さいセレクトレバー11の軽い操作フィーリングを非常に良好にする構成にできるのである。
[急な坂道における発進時の操作フィーリングの向上作用と小型軽量化]
急な坂道を発進しようとしてPレンジからDレンジへセレクト操作する場合には、パーキングロッドを引き抜く力が大きくなるため操作力が重くなる。本実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置では、このように負荷が大きい場合には、遊び溝131の端部に突起171が当接する、つまり遊び機構における遊び量がない状態となってドライバのセレクトレバー11へ入力される操作力が第2回転部17、コントロールケーブル4に伝達され、これにアシストアクチュエータ2の電動モータのアシスト力を加算してパーキングロッド56を引き抜くため、操作フィーリングとしては軽い操作となり、システムとしては、電動モータの定格を小さくできシステムの小型軽量化となる。
[急激なシフト操作における操作フィーリングの向上作用とコスト低減作用]
本実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置において、急激なセレクト操作をした場合には、遊び溝131の端部に突起171が当接する、つまり遊び機構における遊び量がない状態となってドライバのセレクトレバー11へ入力される操作力が第2回転部17、コントロールケーブル4に伝達され、これにアシストアクチュエータ2の電動モータのアシスト力が加算される。よって、操作フィーリングとしては軽快な操作となり、システムとしては、電動モータへの応答性の要求が緩和され、モータの定格小型化となる。
[セレクトレバーと自動変速機の制御アームの機械的連結]
さらに、実施例1において、フェール時には、セレクトレバー11を、非連結状態の位置範囲を超えて操作すれば、その操作方向において、可動量つまり遊び量がなくなり、連結状態となって、コントロールケーブル4を介して、その操作力によって、自動変速機5の制御アーム51を操作することができる。
[コストの抑制]
実施例1においては、詳細には、図示しないが、第1回転部13に対する第2回転部17の角度位置、もしくは第2回転部17に対する第1回転部13の角度位置を検出する。よって、例えば、セレクトレバー11の操作位置と自動変速機5の制御アーム51の操作位置をそれぞれセンサで検出し、2つの検出結果の偏差から相対位置変位量を演算する場合に比べてコストの抑制となる。
次に効果を説明する。
本実施の形態の自動変速機のセレクトアシスト装置にあっては、次に列挙する効果を得ることができる。
(1)セレクトレバー11は従来のセレクトレバーよりも車室内空間への突出量が150mm程度少なく、さらに、セレクトレバー11と制御アーム51は遊び量を持ってコントロールケーブル4を介して連結されているため、従来品よりも車室内レイアウトの自由度が大きく、インストルメントパネル等、車室内の任意箇所にセレクトレバー11を設定できる。
また、セレクトレバー11と制御アーム51がコントロールケーブル4によって、遊び量を有して機械的に連結されているため、アシストアクチュエータ2やコントローラ3がフェールした場合でも、ドライバは手動でセレクト位置を切り換えることができる。
また、第1回転部13の遊び溝131、第2回転部17の突起171の係合により非連結状態と連結状態とを設け、設定遊び量内で中立状態を保持するため、通常の操作の際に非連結状態から連結状態となることによる違和感を生じないようにできる。
また、実施例1においては、通常の状態を非連結状態とするため、連結状態の際に受ける後段の摩擦抵抗を受けることなく、セレクトレバー11の小型化に合わせた軽い力で操作する良好な操作フィーリングをセレクト部1のチェック機構部14で生じさせることができる。
また、実施例1においては、非連結状態の遊び量を有するため、セレクトレバー11側と自動変速機5側の組付の際に互いに同期させる調整等を簡略化でき、車両への組付性を向上させることができる。
また、セレクト操作系の負荷が過大となる急な坂道での発進や急激なセレクト操作の際には、ドライバの操作力にモータのアシスト力が加わり、操作を軽快にできる。また、操作力を伝達できるために、システムとしてモータ定格の小型化やモータへの応答性要求の緩和化ができる。
(2)位置センサ6は、遊び溝131と突起171の係合による第1回転部13と第2回転部17の相対変位量を検出するものであり、目標位置偏差設定部31は、相対変位量に基づき、設定された遊び量内で中立状態となる範囲の中点近傍になるよう制御指令を演算するため、操作に対するアシストアクチュエータ2の追従遅れが生じても、通常の操作の際に連動状態がなくなることによる違和感を生じないようにでき、セレクトレバー11の部分でより良好な操作感を生じさせるようにできる。
さらに、本実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置におけるシフトバイワイヤシステムに対する有利な作用効果について、比較して説明する。
上記に挙げた作用効果において、(A)通常時は、手動操作力を自動変速機に伝達することなくアクチュエータの作動力によりレンジ切り換えを行う。(B)フェール時は、アクチュエータの作動力を用いることなく、手動操作力によりレンジ切り換えを行う。(C)過大な負荷が生じる場合には、手動操作力とアクチュエータの作動力を加算したものによりレンジ切り換えを行う(アシスト状態)。特に(B),(C)は、シフトバイワイヤシステムに対し有利な作用効果である。
さらに、(A)と(C)の状態も可変であることが有利である。つまり、本実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置では、走行状況に応じて、ドライバの操作力とアシストアクチュエータによるアシスト力の比率を変えることができる。例えば、走行速度が高い時にRレンジからPレンジにシフトしようとする場合に、モータのアシスト力を弱めることにより、ドライバの操作力を高くして(操作を重くして)フィンガータッチの誤セレクトによって車が急停止することが防止できる。このように、操作フィーリングの向上に加えて、誤セレクトの防止や、それにつながるものを抑制することが操作を重くすることで実現できるのである。
さらにシフトバイワイヤシステムと比較すると、ポテンショメータ(位置センサ)のゼロ点の経時移動や電源電圧の変動、回路入力電圧のドリフトなどの外乱に対して、シフトバイワイヤシステムでは制御系の応答性や位置決め精度が劣化しやすい。本実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置では、制御系に多少の変動があってもドライバはメカリンクを通じてその変動分を吸収して操作できるためシステムのロバスト安定性に優れている。
さらに、シフトバイワイヤシステムがシステムダウンした際には、非常用レバーを探して通常と異なる操作をする必要がありパニックに陥ったドライバには負担が大きい。本実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置では操作力が重くなるものも通常と同様のセレクト操作のまま平常心で運転を続けられる。
実施例2は、非連結状態における相対変位量から、駆動の許可、不許可を判定する手段を設けた例である。
図9は実施例2の自動変速機のセレクトアシスト装置におけるコントローラ3の制御ブロック図である。
駆動指令基本値演算部34(駆動指令基本値演算手段に相当する)は、相対位置を入力とするPID制御演算を行い、モータ駆動の指令値を演算する。
駆動許可判定部35(駆動許可判定手段に相当する)は、変化速度演算部351、起動判定部352、停止判定部353、判定部354からなる。
変化速度演算部351(速度変化演算手段に相当する)は、相対位置信号の擬似的な微分演算を行う。
起動判定部352(起動判定手段に相当する)は、変化速度が予め設定された所定値1を超えた場合に起動タイミング信号を出力する。
停止判定部353(停止判定手段に相当する)は、相対位置の符号が負で、且つ変化速度が予め設定された所定値2以下となった場合に停止タイミング信号を出力する。
判定部354(駆動許可演算手段に相当する)は、起動タイミング信号が発生している際には、フラグをセットし、停止タイミング信号が発生している際には、フラグをクリアする。
駆動指令値演算部36は、駆動指令基本値演算部34からの駆動指令値を駆動許可判定部35の判定結果に基づいて、駆動許可の場合にはモータ駆動制御部32に出力し、駆動不許可の場合にはモータ駆動制御部32に出力しない。
次に作用を説明する。
[自動変速機のセレクト位置制御処理]
図10に示すのは、実施例2の自動変速機のセレクトアシスト装置におけるコントローラ3で実行されるセレクト位置切り換え制御の処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
ステップS11では、第1回転部13と第2回転部17の相対位置変位量を、位置センサ6から入力する。
ステップS12では、相対位置から駆動指令値基本値を演算する。
ステップS13では、相対位置から相対位置の変化速度を演算する。
ステップS14では、フラグのセット/クリアから、駆動許可状態であるかどうかを判断し、駆動許可状態であるならばステップS15へ移行し、駆動不許可状態であるならばステップS18へ移行する。
ステップS15では、相対位置が負方向となっているかどうかを判断し、負方向であるならばステップS16へ移行し、正方向であるならばステップS20へ移行する。
ステップS16では、前回の相対位置変化速度が所定値2以上、且つ今回が所定値2未満であるかどうかを判断し、該当する場合にはステップS17へ移行し、該当しない場合にはステップS20へ移行する。
ステップS17では、駆動不許可状態にする。
ステップS18では、前回の相対位置変化速度が所定値1未満で、且つ今回が所定値1以上であるかどうかを判断し、該当する場合にはステップS19へ移行し、該当しない場合にはステップS19へ移行する。
ステップS19では、駆動許可状態にする。
ステップS20では、駆動許可、駆動不許可状態に応じて駆動指令基本値から駆動指令値を演算する。
ステップS21では、今回の相対位置変化速度を記憶する。なお、記憶した相対位置変化速度はその後、前回値に用いる。
[非操作状態では制御停止にする作用]
(a)操作開始の場合
実施例2では、操作及び切り換え制御が停止した状態から、操作が開始されると、第1回転部13と第2回転部17の相対位置が変化して行くことにより、相対位置及び相対位置の速度が変化していく(図11(a)〜(c)参照)。この相対位置の変化速度は、変化速度演算部で演算される。
この速度の変化方向を正方向とし、速度の変化が所定値1を超えると起動判定部352が起動タイミング信号を出力する。判定部354は起動タイミング信号の入力があるとフラグをセットし、その間、駆動指令値演算部36は、駆動指令基本値演算部34の演算結果を出力し、切り換え制御が行われる。
(b)操作中に相対位置が中点に達する場合
操作及び切り替え制御が継続されると、セレクトレバー11の動作と制御アーム51の動作の特性は、セレクト部1、自動変速機5に設けたディテント構造、及び遊び量を有する連結により、図11(a)のような特性となる。そのため、次のセレクト位置までの間にカム山を越えた部分で、必要な操作力が減少することになり、0になり、その後に必要な操作力の方向が反転する。相対位置もこの特性に従って、相対位置のずれはピーク後に減少し、0となり、相対位置の変化方向が反転することになる。
相対位置の変化速度で見れば、相対位置のずれのピークで、速度変化が0となるため、それぞれの相対位置の変化方向において0となり、図11(c)に示す状態となる。起動後にこのピークを越え、操作位置の変化速度が所定値2より小さくなる図11(d)に示すt1の位置では、図11(b)に示す相対位置が正方向の値を取るため、ステップS15からステップS20へ移行する流れとなって、駆動不許可(駆動停止)の判定は行われない。よって、切り換え制御は継続される。次に、相対位置は中点になり、その後、負方向の相対位置のピークを越える際に所定値1を通過し超えるが、その際には駆動許可中であるためにステップS14→S15→S20と移行していく流れとなり、切り換え制御が継続される。
(c)操作終了の場合
このようにして、図11(b)に示す相対位置の正方向のピークと負方向のピークを越え、例としてPレンジからRレンジへ切り換えられる際には、相対位置の変化速度が最終的に減少することになる。これにより所定値2を通過して減少した際に、相対位置としては、図11(b)に示すように正方向であるので、ステップS15→S16→S17の流れで移行して、駆動不許可と判定され、切り換え制御を停止させる。
さらなるセレクト位置に移行する場合には、この切り換え制御の起動と停止が繰り返されることになる。
これにより、P,R,N,D,Lのセレクト位置にセレクトレバー11が位置する状態では、切り換え制御が停止した状態となるため、微小な相対位置の変化に応じて正方向、逆方向の切り換えがアシストアクチュエータ2の電動モータで繰り返されて、アシストアクチュエータ2が振動し、セレクトレバー11からドライバにその振動が伝達されて操作フィーリングを低下させるようなことがない。
このことは、操作フィーリングのみならず、耐久性を向上させる。
次に効果を説明する。
実施例2の自動変速機の切り換え装置では、上記(1)の効果に加えて次の効果を有する。
(3)コントローラ3には、相対位置から、相対位置が連動状態の中点近傍になるような駆動指令値を演算する駆動指令基本値演算部34と、相対位置から、駆動の許可、不許可を判定する駆動許可判定部35と、駆動指令値基本値と、駆動許可判定結果から、最終的な駆動指令値を設定する駆動指令値演算部36とを備えるため、中点近傍で振動することによる操作フィーリングの低下を生じないようにでき、振動による各部の磨耗が抑えられ耐久性が向上できる。
(4)駆動許可判定部35は、相対位置から、相対位置の速度変化を演算する変化速度演算部351と、相対位置の速度変化が所定値1を超えた時点で、起動タイミング信号を出力する起動判定部352と、相対位置から、停止を判定する停止判定部353と、起動判定結果と停止判定結果から駆動の許可、不許可を演算する判定部354とからなるため、新たなセンサを追加する構成にすることなく起動判定を適確に行うことができる。
(5)駆動許可判定部35は、相対位置から、起動を判定する起動判定部352と、相対位置から、相対位置の速度変化を演算する変化速度演算部351と、アシストアクチュエータ2が、セレクトレバー11への操作入力に対し先行した相対位置関係にある場合に、相対位置の速度変化が所定値2以下となった時点で、停止を判定する停止判定部353と、起動判定結果と停止判定結果から駆動の許可、不許可を演算する判定部354とからなるため、新たなセンサを追加する構成にすることなく起動判定を適確に行うことができる。
なお、駆動許可判定部の起動判定部は、相対位置の変化速度から起動判定を行ったが、図13に示すように相対位置から判定を行うようにしてもよい。
図13は、第3実施例の自動変速機の構成を示す側面図である。
実施例3は、アシストアクチュエータ、第2回転部を自動変速機5側に設けると共に、2つの位置センサにより相対位置変位量を検出する例である。
実施例3では、自動変速機5の制御アーム51を第2回転部17に接続して設け、第2回転部17の回転によって制御アーム51がレンジ位置を切り換える構造にする。この第2回転部17にはウォームホイール16を設け、アシストアクチュエータ2のウォーム21を係合させる。よって、アシストアクチュエータ2は自動変速機5側に設ける。
セレクトレバー11が設けられた第1回転部13の遊び溝131内を移動する突起17には、コントロールケーブル4の一端を取付け、他端を第2回転部17に取りつける。
第1回転部13の位置センサ6は、固定部に対する第1回転部13の回転変位を検出するようにし、第2回転部17には位置センサ7を設け、位置センサ7は、固定部に対する第2回転部17の回転変位を検出するようにする。よって、実施例3では、位置センサ6,7の2つの検出位置の偏差から相対位置変位量が求められる。このような構成で相対位置変位量を2つの検出位置から求めるようにしてもよい。
図14は、第4実施例の自動変速機の構成を示す側面図である。図15は、アシストアクチュエータの細部構造を示す要部斜視図である。
実施例4は、シフトレバー11と自動変速機5を接続するコントロールケーブル8の途中に遊び機構、及びアシストアクチュエータ9を設けた例である。
よって、遊び機構は、コントロールケーブル8aとコントロールケーブル8bの接続部分で形成されるとともに、位置センサ71によりその相対位置変位量が検出される。
また、実施例4のアシストアクチュエータ9について説明する。セレクトレバー11側のコントロールケーブル8bは、ジョイント91により入力レバー92に接続し、自動変速機5側のコントロールケーブル8eは、ジョイント96により出力レバー13に接続する。この入力レバー92と出力レバー13は、同一の回転軸となる出力軸12に接続した構造にする。出力軸12には、ウォームホイール93を設け、電動モータ97の出力軸にウォーム98を設けてウォームホイール93と係合させる。
このようにコントロールケーブルの途中に遊び機構、アシストアクチュエータを設ける構成にしてもよく、また、遊び機構における相対位置変位量が発生する部分で直接、変位量を検出するようにしてもよい。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態を実施例1〜実施例4に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
セレクトレバー11の形状や大きさは任意であり、指先で操作可能なスイッチ形状としてもよい。
異常を判定した場合には、駆動を停止させるのではなく、駆動出力を抑制した状態にしてもよい。
第1実施例の自動変速機の構成を示す側面図である。 アクチュエータの細部構造を示す要部斜視図である。 コントロールユニットの制御ブロック図である。 自動変速機のディテントの構造を示す斜視図である。 コントロールユニットで実行されるレンジ切り換え制御処理の流れを示すフローチャートである。 P→Rレンジ方向においてセレクトレバーに発生する操作反力を示す特性図である。 P→Rレンジへの操作におけるセレクトレバーの操作角とアクチュエータの作動角、及び相対位置の特性を示す説明図である。 セレクトレバーの操作とアクチュエータの動作を示す説明図である。 実施例2の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニットの制御ブロック図である。 実施例2の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニットで実行されるレンジ切り換え制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の自動変速機のセレクトアシスト装置における操作角、作動角、相対位置、相対位置変化速度、起動・停止タイミング、駆動許可信号の関係を示す説明図である。 実施例の自動変速機のセレクトアシスト装置のコントロールユニットの制御ブロック図の他の例である。 第3実施例の自動変速機の構成を示す側面図である。 第4実施例の自動変速機の構成を示す側面図である。 第4実施例のアシストアクチュエータの細部構造を示す要部斜視図である。
符号の説明
1 セレクト部
11 セレクトレバー
12 セレクトノブ
13 第1回転部
131 溝
14 チェック機構部
141 ピン
142 溝部
142a 谷部
16 ウォームホイール
17 第2回転部
171 突起
18 ケーブル取付レバー
19 支点軸
2 アシストアクチュエータ
21 ウォーム
3 コントローラ
31 目標位置偏差設定部
32 モータ駆動制御部
34 駆動指令基本値演算部
35 駆動許可判定部
351 変化速度演算部
352 起動判定部
353 停止判定部
354 判定部
355 停止判定部
36 駆動指令値演算部
37 異常状態判定部
38 電流センサ
39 モータ駆動制御部
4 コントロールケーブル
5 自動変速機
51 制御アーム
52 回転シャフト
53 ディテントプレート
53a カム山
53b 谷部(溝部)
54 バネ板
55 ディテントピン
56 パーキングロッド
57 カム状プレート
58 パーキングギア
6 位置センサ
7 位置センサ

Claims (5)

  1. セレクトレバーと自動変速機のセレクト位置切換装置とがセレクト操作力伝達系により連結され、前記セレクト操作力伝達系にはドライバによるセレクト操作力をアシストするアシストアクチュエータが設けられた自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    前記セレクトレバーに連結した第1連結部材と、
    前記セレクト位置切換装置に連結すると共に、前記アシストアクチュエータを設定した第2連結部材と、
    前記両連結部材を連結する位置に設けられ、設定遊び量までは相対変位を許容し、設定遊び量を超えると両連結部材を連結状態とする遊び連結機構と、
    前記両連結部材の相対変位量を検出する相対変位量検出手段と、
    前記相対変位量検出値に基づき、設定遊び量内で中立状態を保持するように制御指令を演算し、前記アシストアクチュエータを駆動制御するアシスト制御手段と、
    を備えたことを特徴とする自動変速のセレクトアシスト装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    前記相対変位量検出手段は、
    前記遊び連結機構における設定遊び量部分における両連結部材の相対変位量を検出するものであり、
    前記アシスト制御手段は、
    前記相対変位量検出値に基づき、設定遊び量内で中立状態となる範囲の中点近傍になるよう制御指令を演算する、
    ことを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  3. 請求項2に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    前記アシスト制御手段は、
    前記相対変位量検出値から、相対変位量が中立状態となる範囲の中点近傍になるよう駆動指令の基本値を演算する駆動指令基本値演算手段と、
    前記相対変位量から、駆動の許可、不許可を判定する駆動許可判定手段と、
    前記駆動指令値基本値と、駆動許可判定結果から、最終的な駆動指令値を設定する駆動指令値設定手段と、
    を備えることを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  4. 請求項3に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    前記駆動許可判定手段は、
    相対変位量から、相対変位量の速度変化を演算する速度変化演算手段と、
    相対変位量の速度変化が起動閾値を超えた時点で、起動を判定する起動判定手段と、
    起動判定結果から駆動の許可、不許可を演算する駆動許可演算手段と、
    を備えることを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    前記駆動許可判定手段は、
    相対変位量から、相対変位量の速度変化を演算する速度変化演算手段と、
    前記アシストアクチュエータによる駆動が、前記セレクトレバーへの操作入力に対し先行した位置関係にある場合に、相対変位量の速度変化が停止閾値以下となった時点で、停止を判定する停止判定手段と、
    停止判定結果から駆動の許可、不許可を演算する駆動許可演算手段と、
    を備えることを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018172097A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 ダイハツ工業株式会社 自動変速機の操作レバー装置
JP2019178698A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 川崎重工業株式会社 変速機付き車両

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