JP2006063935A - 消音器用バルブ装置 - Google Patents

消音器用バルブ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006063935A
JP2006063935A JP2004249656A JP2004249656A JP2006063935A JP 2006063935 A JP2006063935 A JP 2006063935A JP 2004249656 A JP2004249656 A JP 2004249656A JP 2004249656 A JP2004249656 A JP 2004249656A JP 2006063935 A JP2006063935 A JP 2006063935A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
plate
valve seat
base end
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004249656A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4436214B2 (ja
Inventor
Shusuke Hamashima
秀典 濱嶋
Hidekazu Akiyama
英和 秋山
Masayuki Kamikane
上兼  正之
Tetsushi Watanabe
哲史 渡辺
Katsunori Ogoshi
克紀 大越
Naoki Okuhara
直樹 奥原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Yutaka Giken Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Yutaka Giken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Yutaka Giken Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2004249656A priority Critical patent/JP4436214B2/ja
Publication of JP2006063935A publication Critical patent/JP2006063935A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4436214B2 publication Critical patent/JP4436214B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N1/00Silencing apparatus characterised by method of silencing
    • F01N1/16Silencing apparatus characterised by method of silencing by using movable parts
    • F01N1/166Silencing apparatus characterised by method of silencing by using movable parts for changing gas flow path through the silencer or for adjusting the dimensions of a chamber or a pipe

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Abstract

【課題】 容易に仕様変更できる消音器用バルブ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 消音器内のセパレータに取り付けられ、排気ガスのバイパス経路である開口部を、排気圧が所定圧に上昇したときに開く消音器用バルブ装置において、排気ガスが流通する弁孔41を有する弁座部42cと、弁孔41を開閉し、弁座部42cの一端側42aに基端部43aが固定された板状弁43と、板状弁43の弁体部43fと当接しその開度を規制するストッパ部材46とを備えている。板状弁43は、弁座部42cに取り付けられていない自由状態では、基端部43aに対して弁体部43fが弁座部42c側へ屈曲されている。この屈曲の度合を変えることで、弁体部43fに発生する付勢力を変更することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、主として車両用エンジンの排気系に介設する消音器用バルブ装置に関し、詳しくは、消音器内の排気ガスの排気圧が所定圧に上昇したときに開くバルブ装置に関する。
一般に車両においては、加速走行時や高速走行時の性能を向上させるため、エンジンの高速回転域の出力を十分に確保することが要求される。また、アイドリング時や低速走行時の静粛性を確保するため、排気騒音を低減することが要求される。すなわち、エンジンの高速回転域の出力を十分に確保しつつ、少なくともエンジンの低速回転域では排気騒音を低減することが要求されている。
エンジン出力および排気騒音は、車両用エンジンの排気系を構成する通路の断面積によって大きく影響されることが知られている。すなわち、通路の断面積を増大すれば、排気抵抗の減少によりエンジン出力を十分に確保することができる反面、排気抵抗の減少によって排気騒音が増大し、反対に通路の断面積を減少すれば、排気抵抗の増大により排気騒音を低減できる反面、排気抵抗の増大によってエンジン出力が低下する。
そのため、エンジンの排気系に設けられる消音器においては、排気通路に通路の断面積を変更可能なバイパス経路が設けられているものがある。バイパス経路にはバルブ装置が設けられ、バルブ装置の開閉により排気通路の断面積を変更するように構成されている(例えば特許文献1参照)。
このバルブ装置は、例えば弁孔を有するハウジングと、ハウジングに固定され弁孔周囲の弁座部に着座した状態で取り付けられた板状弁とを備えて構成され、排気圧に応じて板状弁の弾性変形によって弁孔を開くようになっている。
このバルブ装置では、閉弁時の密閉性の向上および開閉動作の安定のため、弁座部を、板状弁を固定するハウジングのバルブ固定部を含む平面とは異なる面をもつように形成している。このようにすることによって、板状弁がハウジングのバルブ固定部に固定されたとき、板状弁の弁体部が弾性的に変形した状態で弁座部に着座されるため、板状弁の弾性変形により板体部に閉弁方向への付勢力が働き、この結果、板状弁が安定して弁孔の開閉を行うことができる。
特許3430011号公報(特許請求の範囲、請求項1)
ところで、前記従来の構成では、板状弁の弾性変形は、弁座部の面を板状弁を固定するバルブ固定部を含む平面とは異ならせて行うようにしたため、仕様の変更や複数の車種に対応するなど付勢力を変更する場合、対応しにくく、製造コストが高くなるという問題があった。
そこで本発明は、前記従来の問題点に鑑み、良好な弁性能を得ながら、仕様変更が容易な消音器用バルブ装置を提供することを目的とする。
本発明は、消音器内の排気ガスの排気圧が所定圧に上昇したときに開く消音器用バルブ装置であって、弁孔が開口された弁座部を有する基台と、基端部が前記基台の一端に固定され、弁体部が前記弁座部に着座した状態で取り付けられる板状弁とを備え、板状弁は、前記基端部が前記基台に固定されていない自由状態では、前記弁体部が前記基端部に対して前記弁座部方向へ屈曲した形状を有するものとした。
このように、弁体部は、基端部に対して弁座部方向へ屈曲した形状に形成されるので、例えば、弁座部全体を平面状のものに形成しても、基端部を基台に固定することによって、屈曲を減じる方向に弁体部を変形させ、閉弁方向に付勢力が作用した状態で弁座部に着座させることができる。
弁体部の基端部に対する屈曲角度は、1〜10°に設定されることが望ましい。また、弁体部の形状は平面形状とすることができる。
本発明によれば、板状弁は、基端部に対して弁体部を屈曲させた形状で形成され、その屈曲を減じる方向に弁座部を取り付けることによって、弁体部に付勢力を発生させているため、屈曲の度合を変更するだけで、付勢力を変更させることができる。したがって、仕様の変更で付勢力を変更する場合、極めて容易に対応でき、製造コストを低下させることができる。
また、基端部を固定する部分を含む弁座部全体を同じ面とすることができるので、面精度を出しやすく、閉弁時の密閉性を向上させることによって弁性能の向上も図られる。
次に、本発明の実施形態について適宜図面を参照しながら説明する。参照する図面において、図1は、本発明のバルブ装置が適用される消音器の一例を示す断面図である。
図1に示すように、内燃機関の排気系の途中に介設される消音器1は、筒状のシェル11と、シェル11の一端と他端とを閉塞する端壁12、13とで消音器本体10が構成されている。消音器本体10は、その内部空間を第1及び第2セパレータ14、15により3つに区画され、さらに、排気流入管21、インナーパイプ22、排気流出管23の3つのパイプにより、排気ガスの通路が形成されている。
第1セパレータ14及び第2セパレータ15は、消音器本体10内で端壁12,13と平行に配置されている。第1セパレータ14は、端壁12との間で第1消音室31を形成し、第2セパレータ15は、第1セパレータ14との間で第2消音室32を、また、端壁13との間で第3消音室33を形成している。
排気流入管21は、端壁12、第1セパレータ14及び第2セパレータ15を貫通して、エンジンからの排気経路と第3消音室33を連通している。また、排気流入管21の第2消音室32を通過している部分の管壁には、多数の透孔21aが形成されている。
インナーパイプ22は、第1セパレータ14及び第2セパレータ15を貫通して、第1消音室31と第3消音室33を連通している。また、インナーパイプ22の第2消音室32を通過している部分の管壁には、多数の透孔22aが形成されていることで、インナーパイプ22は、排気流入管21と第2消音室32を介して連通している。
排気流出管23は、第1セパレータ14、第2セパレータ15及び端壁13を貫通して、第1消音室31と外部を連通している。
このような構造により、排気流入管21に流入した排気ガスの流通経路は、第3消音室33、インナーパイプ22、第1消音室31を通って排気流出管23に至る経路と、透孔21a、第2消音室32、透孔22a、インナーパイプ22、第1消音室31を通って排気流出管23に至る経路との2系統になる。
ところで、エンジンの高速回転に伴って多量の排気ガスが排気流入管21に流入すると、前記2系統だけの排気ガスの流通経路では第2及び第3消音室32,33内の排気圧が高くなり、ひいては、エンジンの出力が低下する。
このため、第1セパレータ14に、第2消音室32と第1消音室31とを連通するバイパス経路用の開口部14aを設け、この開口部14aに排気圧が所定圧に上昇したときに開くバルブ装置4を設けている。そして、エンジンの高回転域では、前記した2系統にバイパス経路を追加した3系統の流通経路で多量の排気ガスが大気にスムーズに排出されるようになっている。
次に、本発明に係るバルブ装置4について詳細に説明する。図2はバルブ装置の斜視図であり、図3はバルブ装置の分解斜視図である。
バルブ装置4は、図2、図3に示すように、弁孔41(図3参照)を有する弁座42と、弁孔41を開閉するバルブである板状弁43と、板状弁43の開度を規制するストッパ部材46と、板状弁43の表面と当接し板状弁43の撓み特性を調整する板バネ47とを備えている。弁座42は特許請求の範囲における基台に相当する。
弁座42は、図3に示すように、中心部に矩形の弁孔41が形成された弁座部42cを有している。弁座部42cの一端側42aにおいて2つの貫通した位置決め孔42bが形成され、弁孔41を隔てた反対側の他端側42hの端面から延出部材として二つの支持部42eとリテーナ部42gが形成されている。二つの支持部42eは、それぞれ端面の両側から延出され、折り曲げ加工によって弁座部42cに対してほぼ直角に起立した状態となっている。支持部42eの折り曲げ位置は、他端側42hの端面より少し外方に設定され、弁座42を第1セパレータ14へ取り付ける際に、他端側42hの端面において第1セパレータ14への溶接をしやすいようにしている。
なお、弁孔41は矩形に限らず他の形状でも構わない。
支持部42eの上側、すなわちリテーナ部42gに近いところでは、外方に一定の角度を形成するように折り曲げられ、弁座部42cに対してリテーナ部42gが傾斜するようにさせている。リテーナ部42gの傾斜角は後記するストッパ部材46における先端部46cの傾斜角度に合わせて設定されるようになっている。リテーナ部42gの弁座部42c側端面の中央に弁座部42c側に向かって延出された突出部42dが形成されている。この突出部42dはリテーナ部42gと同様に弁座部42cに対して一定の角度で傾斜している。
リテーナ部42gには弁座部42cの一端側42aと同様に2つの貫通した位置決め孔42fが形成されている。
板状弁43は、弾性変形可能な薄い矩形の板材、例えば厚さ0.15mm程度のバネ鋼からなる板で形成され、前記した弁孔41を被うように配置されている。
板状弁43は、弁座部42cの一端側42aに固定される基端部43aと、弁穴41を開閉可能な弁体部43fで構成され、基端部43aには、弁座部42c上の位置決め孔42bに対応する位置及び大きさで二つの位置決め孔43bが形成されている。基端部43aは、板状弁43の末端に相当する端面43eから所定範囲、すなわち、図3におけるエリアA1で、ストッパ部材46の基端部46aと弁座部42cの一端側42aに挟まれる大きさを有している。
一方、板状弁43の先端43cから所定範囲、すなわち図3におけるエリアA3とエリアA2が弁体部43fを構成している。この弁体部43fは弁孔41より大きく形成されている。したがって、基端部43aが弁座部42cの一端側42aに固定されたとき、弁体部43fが弁孔41を閉じ、排気圧が低い低速時に、排気が第2消音室32から第1消音室31へ進入することを防ぐことができる(図1参照)。
弁体部43fは、図4の展開平面図で示すように自由状態では、基端部43aに対して下方へ、すなわち弁座部42c側へ屈曲された状態で形成されている。また、弁体部43fにおいてはエリアA3がエリアA2より両側が幅広く形成されている。このエリアA3に対して、エリアA2より外方へ突出した両側の折曲げ部43dを弁座部42cとは逆側へ折り曲げられている。折曲げ部43dの折り曲げにより、弁体部43fにおける先端側のエリアA3での曲げ剛性が高くなっており、板状弁43の共振を抑制することができる。また、エリアA3の曲げ剛性を高めた結果、板状弁43は、エリアA1とエリアA3の間、すなわち、図3におけるエリアA2で撓み変形し、弁孔41を開閉するため、弁孔41への密閉性が向上する。
なお、折曲げ部43dは、弁座42とは逆側へ曲げてあるので、板状弁43は弁孔41と隙間を形成することなく、弁孔41を密閉できる。
ストッパ部材46は、図3に示すように板状弁43の押さえ部分となる基端部(一側)46aと、基端部46aから延出し、基端部46aに対し傾斜したストッパ部46eと、ストッパ部46eからさらに延出し、ストッパ部46eに対してさらに傾斜した先端部(他側)46cとが一体になって形成されている。
ストッパ部材46は、板状弁43に比較して厚い、例えば板厚2mm程度の板材をプレス成形したものである。そして、ストッパ部材46は板状弁43を弁座部42cの一端側42a、板バネ47をリテーナ部42gに固定する機能を有している。また、弁孔41からくる排気圧を受け板状弁43が撓んだときに、ストッパ部46eで板状弁43を受け止めて、板状弁43が過度に撓むことを防止している。ストッパ部材46は基端部46aが弁座部42c上の一端側42a、先端部46cがリテーナ部42gに固定される。
なお、ストッパ部材46の両側縁部は、全長にわたって弁座部42cと逆側に折り曲げられたリブ46f,46fが形成され、また、ストッパ部材46の中心を通るように十字状に横方向にリブ46g、縦方向にリブ46hが形成され、撓み変形に対する曲げ剛性を高めるようにしている(図3参照)。
ストッパ部材46の基端部46aには弁座部42c上の位置決め孔42b,42bに対応する位置及び大きさで位置決め孔46b,46b、先端部46cにはリテーナ部42gに形成された位置決め孔42f,42fに対応する位置及び大きさで位置決め孔46d,46dが形成されている。
板バネ47は、板状弁43よりも薄いばね鋼の板、たとえば0.1mm程度の板からなる矩形の板バネである。板バネ47の一端47a側にはリテーナ部42g上の位置決め孔42f,42fに対応する位置及び大きさの一対の位置決め孔47b,47bが形成されている。一方、板バネ47の他端部47c(図3参照)は、板状弁43の先端43cから所定範囲、すなわちエリアA3に斜めに当接している。板バネ47の他端部47cは、曲面に形成され、その末端付近で板状弁43とほぼ同じ向きになって当接している。
このように、他端部47cを曲面状にすることで、板状弁43と板バネ47の摺動が滑らかになる。
なお、板バネ47としては、1枚の板で構成されるのでなく、例えば板バネ47を第1ばねとし、板状弁43よりも薄いばね鋼の板、例えば0.1mm程度の板からなる矩形のばねを第2ばねとして設けてもよい。この場合、第2ばねは一端側に板バネ47と同様に、位置決め孔を形成し、撓み方向の長さを板バネ47よりも短くして、板バネ47の開弁側で板バネ47と重ねて取り付ける。この場合、板状弁43が開閉し板バネ47が変位するとき、板バネ47と第2ばねの間に摩擦が発生し減振効果が得られる。
このように、ストッパ部材46の先端部46cと弁座42のリテーナ部42gの間に固定された板バネ47は、その他端部47cにおいて板状弁43と当接するが、板状弁43に対し傾斜して当接することで、板状弁43の開度が大きくなるに従い、その当接位置が板状弁43の基端部43a側へ変位するようになっている。また、その当接位置は、折曲げ部43d,43dにより補強されたエリアA3であるため、ある程度強く当接しても板状弁43が折れ曲がるように撓むことがない。また、エリアA3は、ほとんど撓まない、つまり振動しないので、板状弁43の動作が安定する。
そして、板状弁43が閉弁状態では、板バネ47がリテーナ部42gの突出部42dと当接しているため、板状弁43への当接位置が安定し、板バネ47が板状弁43に安定した付勢力を発生することができ、板状弁43が安定して動作することができる。なお、突出部42dの角度を調整し、板状弁43における板バネ47の当接位置を変えることによって、付勢力を調整することができる。
なお、板バネ47がストッパ部材46の先端部46c及び弁座42のリテーナ部42gに挟持される部分での幅(図2におけるX方向の大きさ)は、先端部46c及びリテーナ部42gの幅よりも小さく設定されている。
板バネ47はストッパ部材46の先端部46cと弁座42のリテーナ部42gの間に挟まれた状態で固定されることによって、板バネ47の固定点に応力が集中することを防止して、板バネ47の耐久性を向上させている。
次に、板状弁43、ストッパ部材46、及び板バネ47の固定方法について詳細に説明する。なお、図2及び図3において、太い破線で示した部分は、溶接をする範囲である。
まず、板バネ47を固定するときには、弁座42のリテーナ部42gに板バネ47、ストッパ部材46の先端部46cを順に重ね合わせ、それぞれの位置決め孔46d、47b、42fが重なるように位置を調整する。この際、各位置決め孔46d、47b、42fに合う太さのピンを差し込むと、位置決めが確実である。
位置合わせができたならば、まず、ストッパ部材46の先端部46c、板バネ47、弁座42のリテーナ部42gを縁部(つまり、板バネ47の一端側の縁)で一体に溶接する。この溶接により、ストッパ部材46、板バネ47及び弁座42は仮止め状態で一体となり、その後の位置決めは不要となる。
次に、先端部46cとリテーナ部42gを、先端側の縁部から所定範囲の両側縁部で溶接する。このとき、板バネ47は先端部46c及びリテーナ部42gよりも幅が小さいので、溶接はなされない。従って、板バネ47は、先端部46cとリテーナ部42gの間に挟まれた形で固定される。
このように、薄い板材からなる板バネ47を先端部46cおよびリテーナ部42gの縁のみで位置合わせ及び仮止めをし、先端部46cとリテーナ部42gに挟んで固定するので、溶接するときに板バネ47に穴を開けてしまったり、板バネ47が歪んだりする不具合を起こすことがない。なお、これらの溶接は例えばアーク溶接やレーザ溶接を利用することができる。
次に、板状弁43及びストッパ部材46の基端部46aを弁座42の弁座部42cに固定するときには、弁座部42cの一端側42aに板状弁43、ストッパ部材46の基端部46aを順に重ね合わせる。この場合、板状弁43は、板バネ47の他端部47cの下方となるように差し入れる。このとき、位置決め孔42bと46bがずれるようなら、二つの支持部42eの角度を調整することによってずれを修正する。このように調整した後、各位置決め孔42b、43b、46bに合う太さのピンを差し込むと、位置決めが確実になる。このとき、板状弁43は前記したように弁座部42cの一端側42aに固定される基端部43aに対して、板バネ47の他端部47cにより当接されつつ弁体部43fが弁座部42c方向へ屈曲された状態で構成されるため、基端部43aが弁座部42cに浮いた状態になるが、ストッパ部材46の基端部46aに圧力を与えて押圧し、基端部46a、基端部43a、一端側42aを密着させて溶接を行って固定する。このとき、板状弁43では弁体部43fが弾性変形による付勢力をもって弁座部42cに着座される。
溶接においては、まず、弁座部42cの一端側42a、板状弁43、ストッパ部材46の基端部46aの縁部を一体に溶接する。この溶接により、弁座部42cの一端側42a、板状弁43、及びストッパ部材46の基端部46aは仮止めされて一体となり、その後の位置決めは不要となる。
次に、弁座部42cの一端側42aとストッパ部材46の基端部46aを縁部から所定範囲の両側縁部で溶接する。このとき、板状弁43は、一端側42aなどよりも幅が小さいので、溶接はなされない。従って、板状弁43は、弁座部42cの一端側42aとストッパ部材46の基端部46aに挟まれた形で固定される。
このように、薄い板材からなる板状弁43をその端面43eの縁のみで位置合わせ及び仮止めをし、弁座部42cの一端側42aとストッパ部材46の基端部46aに挟んで固定するので、溶接するときに板状弁34に穴を開けてしまったり、板状弁43が歪んだりする不具合を起こすことがない。なお、これらの溶接は例えばアーク溶接やレーザ溶接を利用することができる。
以上のように、板状弁43を弁座部42cに固定するとき、その基端部43cを弁座部42cへ押圧し、弁体部43fが基端部43aに対する屈曲を減じる方向に変形して、弁座部42cに着座されるため、弁体部43fに弁座部42c方向に働く付勢力によって弁体部43fが安定して弁座部42cに着座することができる。
この場合、例えば基端部43aに対する弁体部43fの屈曲の度合を変えることで、容易に付勢力を変更することができる。
図5は、屈曲の度合を変更した場合の弁体部の開く角度とそのときのトルクの関係を示す図である。ラインbは屈曲の度合が小さい場合の特性を示し、ラインaは屈曲の度合が大きい場合の特性を示している。これによれば、屈曲の度合を変えるだけで、ほぼ特性を変えずに、付勢力を増強また減少させることができる。
このように、板状弁43の屈曲の度合を変えることで、付勢力を変更することができるため、弁座部42c全体を平面状とすることができる。これによって、弁座部42cの面精度を出しやすく、板状弁43と弁座部42の間の密閉性の向上で、弁性能の向上も低コストで図られる。
次に、以上のようなバルブ装置4の動作について図6を加えて説明する。なお、図6は図2の4−4線断面図である。
エンジンの回転数が低いうちは、第2消音室32内の排気圧は低いので、板状弁43は板バネ47によって撓むことなく弁座42と接することにより、バルブ装置4は閉じている。このとき、リテーナ部42gの突出部42dによって板バネ47は正確な位置で板状弁43に当接しているため、安定した付勢力を発生することができる。
エンジンの回転数が上昇して、第2消音室32内の排気圧が所定圧に上昇すると、板状弁43に掛かる圧力(力)が高くなって、板バネ47からの付勢力および板状弁43自身の付勢力を超えると板状弁43が撓み始める。そして、板状弁43がある量だけ撓むと、板バネ47も撓んで、板バネ47と板状弁43の当接位置が板状弁43の基端側へ変位する。このとき、板バネ47の付勢力の増加はさほどではないが、当接位置の変位によって、板バネ47が板状弁43を回転させるモーメントの減少は比較的大きいので、図4の2点鎖線で示したように、板状弁43は一気に大きく開く。このとき、板状弁43の開度はストッパ部材46のストッパ部46eによって規制され、板状弁43が過度に撓むことがない。
そして、再びエンジンの回転数が低くなると、板状弁43の撓み量が小さくなって、ある撓み量以下になると、板バネ47の板状弁43との当接位置が板バネ47の先端側へ変位してくるので、板バネ47が板状弁43を回転させるモーメントが大きくなり、板状弁43を一気に閉じる。このとき、板バネ47がリテーナ部42gの突出部42dと当接する位置までしか変位できないため、閉弁後にも、板バネ47が正確な位置で板状弁43と当接することができ、板状弁43に引き続き安定した付勢力を発生することができる。これによって板状弁43が安定して開弁、閉弁することができる。
そして、板状弁43における弁体部43fの基端部43aに対する屈曲の度合を変えることで、弁体部43に働く付勢力を変更することができるので、仕様の変更や異なる車種への適用は極めて容易に対応でき、製造コストを低減させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されることなく適宜変更して実施することが可能である。
例えば、板状弁43の弁体部43fを必要に応じて平面形状ではなく曲面形状とすることもできる。
本発明のバルブ装置が適用される消音器の一例である。 実施形態に係るバルブ装置の斜視図である。 実施形態に係るバルブ装置の分解斜視図である。 実施形態に係る板状弁の展開平面図である。 屈曲の度合を変更した場合の弁体部の開く角度とそのときのトルクの関係を示す図である。 図2の4−4線断面図である。
符号の説明
1 消音器
4 バルブ装置
10 消音器本体
11 シェル
12 端壁
13 端壁
14 第1セパレータ
14a 開口部
15 第2セパレータ
21 排気流入管
22 インナーパイプ
23 排気流出管
31 第1消音室
32 第2消音室
33 第3消音室
41 弁孔
42 弁座
42a 一端側
42c 弁座部
42d 突出部
42e 支持部
42g リテーナ部
42h 他端側
43 板状弁
43a 基端部
43c 先端
43d 折曲げ部
46 ストッパ部材
46a 基端部
46c 先端部
46e ストッパ部
46f リブ
46g リブ
46h リブ
47 板バネ
47c 他端部

Claims (3)

  1. 消音器内の排気ガスの排気圧が所定圧に上昇したときに開く消音器用バルブ装置であって、
    弁孔(41)が開口された弁座部(42c)を有する基台(42)と、
    基端部(43a)が前記基台の一端に固定され、弁体部(43f)が前記弁座部に着座した状態で取り付けられる板状弁(43)と、を備え、
    前記板状弁は、前記基端部が前記基台に固定されていない自由状態では、前記弁体部が前記基端部に対して前記弁座部方向へ屈曲した形状を有することを特徴とする消音器バルブ。
  2. 前記弁体部の前記基端部に対する屈曲角度は、1〜10°に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の消音器用バルブ。
  3. 前記弁体部は平面形状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の消音器バルブ。
JP2004249656A 2004-08-30 2004-08-30 消音器用バルブ装置 Expired - Fee Related JP4436214B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004249656A JP4436214B2 (ja) 2004-08-30 2004-08-30 消音器用バルブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004249656A JP4436214B2 (ja) 2004-08-30 2004-08-30 消音器用バルブ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006063935A true JP2006063935A (ja) 2006-03-09
JP4436214B2 JP4436214B2 (ja) 2010-03-24

Family

ID=36110635

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004249656A Expired - Fee Related JP4436214B2 (ja) 2004-08-30 2004-08-30 消音器用バルブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4436214B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011149346A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Honda Motor Co Ltd 消音器用バルブ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011149346A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Honda Motor Co Ltd 消音器用バルブ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4436214B2 (ja) 2010-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3738000B2 (ja) 消音器用バルブ装置
US6065564A (en) Valve apparatus for muffler
EP1231362B1 (en) Valve structure for engine exhaust system
JP2989791B2 (ja) 小型汎用エンジンのマフラ
JP2007107439A (ja) 内燃機関の排気装置
JP4025745B2 (ja) 消音器用バルブ装置
JP4436214B2 (ja) 消音器用バルブ装置
JP2006009667A (ja) 消音器用排圧感応型制御バルブ
JP4214094B2 (ja) 消音器用バルブ装置
JP4506555B2 (ja) 内燃機関の吸気管構造
JP3730946B2 (ja) 消音器用バルブ装置
JP4157490B2 (ja) 消音器用バルブ装置
JP5011402B2 (ja) 消音器用バルブ装置
JP3430011B2 (ja) 消音器用バルブ装置
JP2011117412A (ja) 排気通路制御弁
JP3987848B2 (ja) 消音器
JP2021107692A (ja) マフラー用バルブ及びマフラー
JP3676128B2 (ja) 消音器用バルブ装置
JP7311542B2 (ja) 排気部品
JP2002276352A (ja) 2通路排気管
JP2010261411A (ja) 排気流路制御弁
JP2024062184A (ja) 触媒コンバータ
JP2010261412A (ja) 排気流路制御弁
JP2006316765A (ja) 内燃機関用マフラ
JP2000008831A (ja) 消音器用バルブ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090716

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090721

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091215

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091225

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees