JP2006063719A - 引戸用クローザー - Google Patents

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Abstract

【課題】 引戸を自動的に閉めることができるとともに、スムーズに開くことができるクローザーを提供する。
【解決手段】 上枠2の固定フレーム10に対して可動フレーム12を回動自在に取り付け、可動フレーム12の先端側に転動体25を回動自在に装着する。引戸1が開いているとき、可動フレーム12は、水平姿勢に保持される。引戸1が閉められると、引戸1に設けた解除体40が可動フレーム12に当接し、可動フレーム12は、ねじりばね13の付勢力によって下向きに回動可能となる。転動体25が引戸1のガイド部材17の案内面16に沿って転動しながら移動し、可動フレーム12が引戸1を閉方向側に引き寄せ、引戸1が自動的に閉まる。引戸1を開けるとき、転動体25は転動しながらガイド部材17の案内面16に沿って移動し、可動フレーム12が上向きに回動する。このとき、可動フレーム12は引戸1の開方向への移動を妨げず、引戸1はスムーズに開く。
【選択図】 図10

Description

本発明は、引戸を自動的に閉めるためのクローザーに関する。
一般に、列車の車両間、建物の開口や部屋等の間仕切りのために、枠体に対して引戸が開方向および閉方向にスライド自在に設けられる。そして、閉方向に沿ってスライドしてきた引戸が自動的に閉まるようにクローザーが設けられる。
かかる引戸用クローザーは、例えば、特許文献1のように、ばねの付勢力を利用して、引戸を自動的に移動させて全閉とする。
ところで、引戸が勢いよく閉められたとき、当該引戸が枠体に衝突することがある。この衝撃を緩和するために、衝撃緩和装置を設けることも特許文献1に記載されている。
上記の特許文献1にて開示されているクローザーでは、衝撃緩和装置として、ピストンシリンダが使用されており、その先端が引戸に磁着される。引戸の閉鎖に伴ってピストンシリンダが短縮小し、それによって引戸に制動力が作用する。引戸を開くと、ピストンシリンダが伸長する。
また、特許文献2には、引戸が閉鎖していくとき、戸車が起毛部の摩擦力によって減速される旨が記載されている。
特開2002−349128
実用新案登録第3040802
しかしながら、上記特許文献1に係る引戸用クローザーでは、引戸を開くときにピストンシリンダが伸長されるので、この伸張したピストンシリンダが抵抗となり、結果的に引戸をスムーズに開くことができない。
他方、特許文献2に係る引戸用クローザーでは、起毛部は抵抗となって、引戸が閉まるときには緩衝するが、引戸を開くときにも抵抗となり、やはり引戸をスムーズに開くことができない。
本発明は、上記技術的課題に鑑みなされたもので、引戸を確実に閉めることができ、なおかつ、引戸をスムーズに開くことができる引戸用クローザーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、枠体に対して開方向および閉方向にスライド自在に支持された引戸が閉められる際に、引戸が閉まろうとする力を緩和させながら全閉位置に導くためのクローザーにおいて、上記枠体の上枠の閉方向端部に形成された第1の収容凹部に固定される固定フレームと、この固定フレームの閉方向端部に対して基端部が支軸線周りに回動自在に取り付けられた可動フレームであって、上記引戸が閉まろうとする際に引戸の開閉方向に沿う第1の姿勢から下向きに回動して第1の姿勢と交差する方向に沿う第2の姿勢をとることによって当該引戸を閉方向に引き寄せる一方、上記引戸が開こうとする際に第2の姿勢から上向きに回動して第1の姿勢に戻る可動フレームと、この可動フレームを上記第1の姿勢から下向きに回動するように付勢するための付勢体と、上記可動フレームを上記第1の姿勢に保持するための係止手段と、上記引戸の閉方向側縦枠の上端部に形成された第2の収容凹部において上記第1の姿勢に保持されている上記可動フレームの先端に対向するように配置される衝撃吸収手段であって、上記引戸が閉まるときに、上記可動フレームに当接することによってその衝撃を緩和すると共に上記係止手段による上記可動フレームの保持を解除するための衝撃吸収手段と、上記第2の収容凹部において上記衝撃吸収手段よりも上記引戸の閉方向下流側に配置される案内面を含み、この案内面と上記衝撃吸収手段との間で上記可動フレームの係合空間を区画するガイド部材と、を備え、上記可動フレームの先端部には、上記案内面と摺接して転動する転動体が取り付けらており、上記案内面は、上記引戸の閉動作に伴って上記可動フレームが下向きに回動して上記第1の姿勢から上記第2の姿勢に切り替えられるとき、および上記引戸の開動作に伴って上記可動フレームが上向きに回動して上記第2の姿勢から上記第1の姿勢に切り替えられるときの、上記転動体の転動軌跡に沿った凸状面をなしている。
上記構成において、引戸が開いている場合、可動フレームは、係止手段により引戸の開閉方向に沿った第1の姿勢(水平姿勢)に保持されている。引戸が閉まるとき、引戸側の衝撃吸収手段が可動フレームの先端に当接する。このとき、引戸の閉動作に伴う衝撃は吸収されると共に、係止手段による可動フレームの保持が解除される。そうすると、可動フレームの転動体が引戸に係合することによって、引戸の移動が規制される。ここで、可動フレームは、付勢体の付勢力によって下向きに回動するのに伴い、引戸に係合する。そうすると、引戸は、閉方向に引き寄せられ、自動的に閉まる。このとき、可動フレームは、第1の姿勢と交差する方向に沿った第2の姿勢(下向姿勢)をとる。引戸が開くとき、可動フレームは、引戸の開こうとする力により上向きに回動し、可動フレームの係合が解除され、第1の姿勢に戻る。このような引戸の開閉に伴う連動動作がなされるときに、可動フレームの転動体は、ガイド部材の案内面に摺接しながら転動する。このとき、案内面は、引戸の閉動作に伴って可動フレームが下向きに回動して第1の姿勢から第2の姿勢に切り替えられるときおよび引戸の開動作に伴って可動フレームが上向きに回動して第2の姿勢から上記第1の姿勢に切り替えられるときの、転動体の転動軌跡に沿った凸状面をなしているので、転動体および案内面間で生じる摩擦抵抗は極めて小さく、引戸を開くときには、付勢力に抗する力で引戸を引っ張るだけで、引戸は開方向に向かってスムーズに移動する。
また、可動フレームは、付勢体の付勢力だけでなく自重によっても下向きに回動する。これに伴って、転動体がガイド部材の案内面に沿って下降することにより、引戸が縦枠側に引き寄せられていく。自重が加わることにより、付勢力が小さくても、引戸を自動的に閉めることができる。このとき、可動フレームは、引戸側の第2の収納凹部に侵入していき、引戸が完全に閉まったときには、可動フレームは第2の収納凹部に収容され、引戸からはみ出さない。引戸が全閉すると、付勢体によって可動フレームは、第2の姿勢のまま保持される。
さらに、引戸を開くとき、転動体がガイド部材の案内面に沿って上側に移動する。この際、転動体は、引戸の開方向への移動の妨げにならず、引戸はスムーズに移動する。よって、引戸を引く力は、付勢体の付勢力に打ち勝つだけ力でよく、軽く引戸を開くことができる。
上記付勢体は、上記支軸に取り付けられた第1のねじりばねであり、この第1のねじりばねの一端が上記固定フレームに当接し、他端が上記可動フレームに当接して、当該第1のねじりばねは、上記可動フレームを下向きに回動させ、上記係止手段は、上記固定フレームの開方向端部に形成された引掛片と、上記転動体の回転中心軸周りに回動自在に取り付けられたフックと、フックが上記引掛片に係止する方向に回動するように当該フックを付勢する板ばねとを含み、上記フックが引掛片に係止することによって上記可動フレームの第1の姿勢が保持され、上記衝撃吸収手段は、上記フックによる上記可動フレームの保持を解除する解除体と、一端が上記第2の収容凹部の壁面に当接しており、他端が上記解除体に当接して、当該解除体を上記フックに当接する方向に付勢する第2のねじりばねと、を含み、解除体が上記フックに当接すると、上記板ばねの付勢力に抗して当該フックが回動されて上記引掛片から離間する。
上記構成において、引戸を閉めると、まず、引戸側の解除体が可動フレームに当接する。すると、解除体は、フックに作用して、フックの引掛片に対する係止を解除する。その結果、可動フレームは、回動可能となって、第1のねじりばねの付勢力によって回動し、可動フレームの転動体が引戸に係合することになる。また、引戸が勢いよく閉められたとき、引戸は可動フレームに衝突するが、このときに解除体が可動フレームに当接するので、第2のねじりばねの弾性力により衝撃が緩和される。
他方、引戸が開いて、転動体がガイド部材の案内面から離間するとき、解除体がフックに当接し、フックを板ばねの付勢力に抗して回動させる。さらに引戸が開いて、解除体がフックから離間すると、板ばねの付勢力によってフックが元に戻るように回動する。このとき、フックが引掛片に係止され、可動フレームは第1の姿勢に保持される。
上記引戸用クローザーは、上記衝撃吸収手段およびガイド部材を上記第2の収容凹部内に装着するためのガイドフレームと、このガイドフレームの閉方向側の面に取り付けられる当該ガイドフレームの取付位置を調整するための目盛り板と、をさらに含む。
上記構成において、目盛り板は、ガイドフレームを枠体に設けられた可動フレームに合わせるときの目安となる。使用しているうちに振動等によってガイドフレームの位置がずれてくる場合がある。このようなとき、目盛り板を利用して、ガイドフレームを元の位置に調整することができ、現場での作業性が向上する。
本発明では、引戸に対して可動フレームの転動体が係合し、引戸の開閉に際して抵抗とならないようにしている。そのため、小さな付勢力であっても可動フレームの自重による力も加わって、引戸を引き寄せながら可動フレームを回動でき、引戸を自動的に閉めることができる。また、引戸を開くときには、小さな付勢力に打ち勝つだけの力で引戸を引けば、引戸を軽く開くことができる。したがって、引戸の開閉はスムーズなものとなる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1に本発明のクローザーを有する下荷重式引戸1を示す。引戸1は、建物等の開口に取り付けられた上下の枠体2にスライド自在に支持され、引戸1の下部に戸車3が装着され、スムーズに開方向あるいは閉方向にスライドする。
枠体2の上枠4の閉方向端部に、第1の収容凹部5が設けられ、引戸1の閉方向側縦枠の上端に第2の収容凹部6が設けられる。
クローザーは、図2〜図5に示すように、主として以下の要素を備えている。
(1)第1の収容凹部5に固定される固定フレーム10
(2)固定フレーム10の閉方向端部に対して基端部が支軸11周りに回動自在に取り付けられた可動フレーム12
(3)可動フレーム12を第1の姿勢(水平姿勢)から下向きに回動するように付勢するための付勢体としての第1のねじりばね13と、
(4)可動フレーム12を水平姿勢に保持するための係止手段14
(5)引戸1が閉まるときに、可動フレーム12に当接することによってその衝撃を緩和すると共に係止手段14による可動フレーム12の保持を解除するための衝撃吸収手段15
(6)第2の収容凹部6において衝撃吸収手段15よりも引戸1の閉方向下流側に配置される案内面16を含み、この案内面16と衝撃吸収手段15との間で可動フレーム12の係合空間を区画するガイド部材17
(7)衝撃吸収手段15およびガイド部材17を第2の収容凹部6内に装着するためのガイドフレーム18
(8)ガイドフレーム18の閉方向側の面に取り付けられる当該ガイドフレーム18の取付位置を調整するための目盛り板19
第1の収容凹部5は、引戸1の上端面と上枠4の溝20との間に形成された空間であり、平板状の固定フレーム10が上枠4の溝20内にねじ止めされる。固定フレーム10の閉方向端部に、一対の突片21が形成され、両突片21の間に支軸11が差し渡されている。固定フレーム10の開方向端部は、L字状に折り曲げられ、引掛片22とされる。
可動 フレーム12は、断面コ字状に形成され、その基端部が両突片21の間に位置して、基端部を支軸11が貫通している。可動フレーム12の内側に、第1のねじりばね13が配置され、第1のねじりばね13は支軸11に取り付けられる。この第1のねじりばね13の一端が固定フレーム10に当接し、他端が可動フレーム12の内面に当接している。これによって、第1のねじりばね13は、可動フレーム12を下向きに回動させる方向に付勢する。
可動フレーム12の先端部には、上記案内面16と摺接して転動する転動体25が設けられている。係止手段14は、固定フレーム10の開方向端部に形成された引掛片22と、転動体25の回転中心軸26周りに回動自在に取り付けられたフック27と、フック27が引掛片22に係止する方向に回動するように当該フック27を付勢する板ばね28とからなる。
可動フレーム12の先端部に、回転中心軸26が取り付けられ、この回転中心軸26にフック27および転動体25が回動自在に支持される。可動フレーム12の内側に、フック27が配され、可動フレーム12の外側に転動体25が配される。
フック27は、引掛片22に係止される爪部30と、引戸1の移動に応じて回動する回動部31と、可動フレーム12に当接して爪部30の回動を規制する当接部32とを有する。爪部30は、対向するように2つ形成され、当接部31は、回転中心軸26を挟んで爪部30とは反対側に形成される。回動部31は、後述する解除体40に係合する傾斜面33を有し、爪部30および当接部32と一体的に形成される。
爪部30が引掛片22に引っ掛かったとき、当接部32が可動フレーム12に当接して、フック27の回動を規制する。そして、可動フレーム12の先端部に設けられた板ばね28は、逆へ字状に形成され、一端が可動フレーム12にねじ止めされ、他端が当接部32に当接している。板ばね28は、当接部32を可動フレーム12に向かって押さえ込むように当接部32を付勢する。
引戸1における第2の収容凹部6は、引戸1の上端部をくりぬいて形成され、その凹部6の内面を覆うように断面コ字状のガイドフレーム18がねじ止めされる。
衝撃吸収手段15は、フック27による可動フレーム12の保持を解除する解除体40と、一端がガイドフレーム18に当接しており、他端が解除体40に当接して、当該解除体40をフック27に当接する方向に付勢する第2のねじりばね41とからなる。
解除体40は、ガイドフレーム18の内側に差し渡された支持軸42に回動自在に支持される。この支持軸42に、第2のねじりばね41が取り付けられ、解除体40を閉方向に向かって付勢している。解除体40の回動を規制するために、ガイドフレーム18に規制片43が設けられている。第2のねじりばね41の付勢力によって、解除体40の下部が規制片43に当接して、解除体40の回動が規制される。解除体40の上部がフック27の回動部31に当接したとき、解除体40の下部が規制片43に当接するように、規制片43は位置決めされている。これにより、引戸1が閉方向に移動するとき、一定位置にある解除体40がフック27を押して、フック27を回動させることができる。このとき、上記規制片43のフック27の回動部31との当接面と反対側の面と、上記第2の収容凹部6との間には、隙間が形成されているので、フック27の先端部は、規制片43の隙間側肩部で受け止められる。そのため、この肩部との当接触部分を支点として、上記フック27の先端部が上記隙間に入り込む。その結果、フック23の回動は、より円滑となる。
ガイド部材17は、解除体40の位置とは反対側のガイドフレーム18の一側面に沿って配置され、ガイドフレーム18の一側面に装着されている。ガイドフレーム18に対して、可動フレーム12は偏心した位置にあり、ガイド部材17とこれとは反対側の他側面との間の空間に、可動フレーム12は侵入可能とされる。
ガイド部材17の案内面16は、引戸1の閉動作に伴って可動フレーム12が下向きに回動して水平姿勢から第2の姿勢(下向姿勢)に切り替えられるとき、および引戸1の開動作に伴って可動フレーム12が上向きに回動して下向姿勢から水平姿勢に切り替えられるときの、転動体25の転動軌跡に沿った凸状面をなしている。そして、案内面16には、上下方向にくぼみ16aが形成されており、このくぼみ16aに転動体25が嵌まることにより、転動体25は横にずれることなく回転しながら移動できる。
目盛り板19は、引戸1の第2の収容凹部6に取り付けられ、目盛り板19に、ガイドフレーム18の閉方向側の端面がねじ止めされる。ねじ孔45が長孔状に形成されているので、ガイドフレーム18は、目盛り板19に対して上下方向に移動可能となる。目盛り板19には、上下方向に一定間隔の目盛り46が描かれている。この目盛り46を基準にして、ガイドフレーム18を上下に移動させることにより、ガイドフレーム18を水平姿勢にある可動フレーム12に合わせることができる。例えば、使用しているうちに振動等によってガイドフレーム18の位置がずれてくる場合がある。このようなとき、目盛り板19を利用して、ガイドフレーム18を元の位置に調整する。なお、調整した後に、ガイドフレーム18は、第2の収容凹部6に固定される。
上記構成の引戸1を開閉したときの動作を説明する。まず、図1に示すように、引戸1が開いているとき、フック27の爪部30は、図2に示すように、引掛片22に引っ掛かり、フック27は板ばね28によりこの状態に保持され、可動フレーム12は水平姿勢に保持されている。引戸1が閉められると、可動フレーム12の先端部が引戸1の第2の収容凹部6に進入し、図6に示すように、まず解除体40がフック27の回動部31の下部に接触する。
さらに、引戸1が閉方向に移動すると、図7に示すように、解除体40の押圧によって回動部31が反時計回りに回動し、解除体40が傾斜面33の上部に達する。回動部31の回動に伴って、フック27は、板ばね28の付勢力に抗して回動し、爪部30が引掛片22から離れる。これによって、フック27の係止が解除され、可動フレーム12は回動可能となる。
このとき、引戸1が勢いよく閉められると、可動フレーム12に衝突する。すなわち、解除体40がフック27に衝突するが、図8に示すように、解除体40を支持している第2のねじりばね41が圧縮されて、衝突時の衝撃を吸収する。
その後、引戸1が閉方向にさらに移動すると、図9に示すように、解除体40がフック27の回動部31に当接したまま、転動体25がガイド部材17の案内面16に接触する。図10に示すように、可動フレーム12は、第1のねじりばね13の付勢力によって下向きに回動するので、転動体25が案内面16に沿って転動しながら下向きに移動する。解除体40がフック27から離れると、当接部32が板ばね28の付勢力によって押さえ込まれ、当接部32が可動フレーム12に当接した状態に保持される。そして、引戸1が可動フレーム12によって閉方向に引き寄せられていく。このとき、第1のねじりばね13による付勢力だけでなく、可動フレーム12の自重も加わって、可動フレーム12は下向きに回動するので、引戸1はスムーズに閉まる。
引戸1は、自動的に閉方向に移動していき、図5に示すように、全閉状態となる。このとき、可動フレーム12は、下向き姿勢となって、引戸1の第2の収容凹部6内に収容され、引戸1からはみ出さない。そして、第1のねじりばね13の付勢力によって、転動体25は案内面16に押し付けられ、可動フレーム12はこの姿勢に保持される。
次に、引戸1を開ける場合、引戸1を開方向に移動させると、転動体25が案内面16に沿って上方向に移動し、可動フレーム12も上方向に回動する。このとき、転動体25は転動しながら移動するので、可動フレーム12の回動の抵抗にならず、引戸1の移動を妨げない。
引戸1が開方向に移動すると、解除体40がフック27の回動部31に当接し、転動体25が案内面16から離れる。解除体40が回動部31の傾斜面33の下部に達すると、回動部31が解除体40に押されて回動する。さらに、引戸1が開いて、解除体40が回動部31から離れると、板ばね28の付勢力によってフック27が引掛片22に係止する方向に回動し、爪部30が引掛片22に引っ掛かる。可動フレーム12は水平姿勢になって、この姿勢に保持される。
このように、引戸1を開く際、転動体25は、引戸1の開方向への移動の妨げにならず、引戸1はスムーズに移動する。よって、引戸1を引く力は、第1のねじりばね13の付勢力に打ち勝つだけ力でよく、軽く引戸1を開くことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、図11に示すように、衝撃吸収手段15を、ねじりばねの代わりに、エアーダンパ50と圧縮コイルばね51を組み合わせた構成としてもよい。詳細には、解除体40にエアーダンパ50のロッド52が取り付けられ、ロッド52に圧縮コイルばね51が取り付けられ、ロッド52を伸長する方向に付勢している。引戸1を閉めたとき、解除体40が可動フレーム12に当接すると、ロッド52が短縮することにより、衝突時の衝撃が緩和される。その後、圧縮コイルばね51によってロッド52が伸長して、解除体40は、規制片43に当接した状態に復帰される。
また、上記実施の形態に係るクローザーでは、第1及び第2のねじりばねを使用しているが、コイルばねを使用してもよい。なお、設置スペースを考慮すると、ねじりばねを使用するのが好ましい。
さらに、上記実施の形態では、下荷重式引戸において、一側にクローザーを配置した例について記載したが、上記引戸の両側に配置してもよい。この場合、どちらの方向に開閉してもクローザーが機能する。また、上吊式引戸にクローザーを適用してもよい。
その他、本明細書に添付の特許請求の範囲内での種々の設計変更および修正を加え得ることは勿論である。
本発明は、引戸を確実に閉めることができ、なおかつ、引戸をスムーズに開くことができるゆえ、引戸を自動的に閉めるためのクローザーに関する。
本発明の実施の形態に係るクローザーが適用される下荷重式引戸を示す図 引戸が閉まる前のクローザーを示す図 可動フレームが水平姿勢にあるとき、クロ−ザーを下側から見た図 可動フレームが水平姿勢にあるとき、クロ−ザーを側面から見た図 引戸が閉まったときのクローザーを示す図 クローザーの作動直前の要部拡大図 クローザーの作動開始時の要部拡大図 クローザーの衝撃吸収時の要部拡大図 クローザーの作動途中の要部拡大図 可動フレームの転動体の軌跡を示す図 他の実施の形態に係るクローザーの衝撃吸収手段の構成を示す図
符号の説明
1 引戸
2 枠体
10 固定フレーム
12 可動フレーム
13 第1のねじりばね
14 係止手段
15 衝撃吸収手段
16 案内面
17 ガイド部材
18 ガイドフレーム
19 目盛り板
22 引掛片
25 転動体
27 フック
28 板ばね
40 解除体
41 第2のねじりばね

Claims (3)

  1. 枠体に対して開方向および閉方向にスライド自在に支持された引戸が閉められる際に、引戸が閉まろうとする力を緩和させながら全閉位置に導くためのクローザーにおいて、
    上記枠体の上枠の閉方向端部に形成された第1の収容凹部に固定される固定フレームと、
    この固定フレームの閉方向端部に対して基端部が支軸線周りに回動自在に取り付けられた可動フレームであって、上記引戸が閉まろうとする際に引戸の開閉方向に沿う第1の姿勢から下向きに回動して第1の姿勢と交差する方向に沿う第2の姿勢をとることによって当該引戸を閉方向に引き寄せる一方、上記引戸が開こうとする際に第2の姿勢から上向きに回動して第1の姿勢に戻る可動フレームと、
    この可動フレームを上記第1の姿勢から下向きに回動するように付勢するための付勢体と、
    上記可動フレームを上記第1の姿勢に保持するための係止手段と、
    上記引戸の閉方向側縦枠の上端部に形成された第2の収容凹部において上記第1の姿勢に保持されている上記可動フレームの先端に対向するように配置される衝撃吸収手段であって、上記引戸が閉まるときに、上記可動フレームに当接することによってその衝撃を緩和すると共に上記係止手段による上記可動フレームの保持を解除するための衝撃吸収手段と、
    上記第2の収容凹部において上記衝撃吸収手段よりも上記引戸の閉方向下流側に配置される案内面を含み、この案内面と上記衝撃吸収手段との間で上記可動フレームの係合空間を区画するガイド部材と、を備え、
    上記可動フレームの先端部には、上記案内面と摺接して転動する転動体が取り付けらており、
    上記案内面は、上記引戸の閉動作に伴って上記可動フレームが下向きに回動して上記第1の姿勢から上記第2の姿勢に切り替えられるとき、および上記引戸の開動作に伴って上記可動フレームが上向きに回動して上記第2の姿勢から上記第1の姿勢に切り替えられるときの、上記転動体の転動軌跡に沿った凸状面をなしていることを特徴とする引戸用クローザー。
  2. 上記付勢体は、上記支軸に取り付けられた第1のねじりばねであり、この第1のねじりばねの一端が上記固定フレームに当接し、他端が上記可動フレームに当接して、当該第1のねじりばねは、上記可動フレームを下向きに回動させ、
    上記係止手段は、上記固定フレームの開方向端部に形成された引掛片と、上記転動体の回転中心軸周りに回動自在に取り付けられたフックと、フックが上記引掛片に係止する方向に回動するように当該フックを付勢する板ばねとを含み、上記フックが引掛片に係止することによって上記可動フレームの第1の姿勢が保持され、
    上記衝撃吸収手段は、上記フックによる上記可動フレームの保持を解除する解除体と、一端が上記第2の収容凹部の壁面に当接しており、他端が上記解除体に当接して、当該解除体を上記フックに当接する方向に付勢する第2のねじりばねと、を含み、解除体が上記フックに当接すると、上記板ばねの付勢力に抗して当該フックが回動されて上記引掛片から離間することを特徴とする請求項1に記載の引戸用クローザー。
  3. 上記衝撃吸収手段およびガイド部材を上記第2の収容凹部内に装着するためのガイドフレームと、
    このガイドフレームの閉方向側の面に取り付けられる当該ガイドフレームの取付位置を調整するための目盛り板と、をさらに含むことを請求項1または2に記載の引戸用クローザー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2597242A1 (en) 2011-11-22 2013-05-29 Alte Transportation S.L. Self-closing device for a sliding door

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