JP2006063074A - 糖尿病治療薬を含有する医薬組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)
下記一般式(I)
(2)
下記一般式(I)
(3)
R1がC1-3アルキル基、ヒドロキシメチル基、C1-3アルコキシメチル基又はC1-3ハロアルキル基である上記(1)又は(2)に記載の医薬組成物、
(4)
R1がメチル基又はヒドロキシメチル基である(1)乃至(3)に記載の医薬組成物、
(5)
R2がヒドロキシメチル基又はC1-3ハロアルキル基である上記(1)乃至(4)に記載の医薬組成物、
(6)
R2がヒドロキシメチル基である上記(1)乃至(5)に記載の医薬組成物、
(7)
Aが下記一般式(A1)
(8)
R3、R4及びR5がそれぞれ同一若しくは異なって、ヒドロキシメチル基、水酸基又は水素原子である上記(7)に記載の医薬組成物、
(9)
R7が水素原子である上記(7)又は(8)に記載の医薬組成物、
(10)
α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン感受性増強剤とを組み合わせてなる上記(1)に記載の医薬組成物、
(11)
α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン感受性増強剤とを組み合わせてなる、体重増加が抑制された、上記(1)に記載の医薬組成物、
(12)
α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン感受性増強剤とを組み合わせてなる、心肥大が抑制された、上記(1)に記載の医薬組成物、
(13)
インスリン感受性増強剤がPPARγ活性化剤である、上記(10)乃至(12)に記載の医薬組成物、
(14)
インスリン感受性増強剤がピオグリタゾン又はロジグリタゾンである、上記(10)乃至(12)に記載の医薬組成物、
(15)
インスリン感受性増強剤がピオグリタゾンである、上記(10)乃至(12)に記載の医薬組成物、
(16)
α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン分泌促進剤とを組み合わせてなる上記(1)に記載の医薬組成物、
(17)
インスリン分泌促進剤がスルフォニル尿素剤又は速効型インスリン分泌促進剤である上記(16)に記載の医薬組成物、
(18)
インスリン分泌促進剤がグリベンクラミド、グリメピリド又はナテグリニドである上記(16)に記載の医薬組成物、
(19)
インスリン分泌促進剤がナテグリニドである上記(16)に記載の医薬組成物、
(20)
α‐アミラーゼ阻害剤とビグアナイド剤とを組み合わせてなる上記(1)に記載の医薬組成物、
(21)
α‐アミラーゼ阻害剤とビグアナイド剤とを組み合わせてなる、乳酸値の上昇が抑制された、上記(1)に記載の医薬組成物、
(22)
ビグアナイド剤がメトホルミン、フェンホルミン又はブホルミンである上記(20)又は(21)に記載の医薬組成物、
(23)
ビグアナイド剤がメトホルミンである上記(20)又は(21)に記載の医薬組成物、
(24)
α‐アミラーゼ阻害剤とDPP-IV阻害剤とを組み合わせてなる上記(1)に記載の医薬組成物、
(25)
DPP-IV阻害剤がMK-0431、LAF-237又はBMS-477118である上記(24)に記載の医薬組成物、
(26)
DPP-IV阻害剤がMK-0431である上記(24)に記載の医薬組成物、
(27)
経口投与用である上記(1)乃至(26)に記載の医薬組成物、
(28)
α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン製剤とを組み合わせてなる上記(1)に記載の医薬組成物
(29)
インスリン製剤が速効性インスリンである上記(28)に記載の医薬組成物、
(30)
α‐アミラーゼ阻害剤が(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-α-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド、(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド、(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-β-D-グルコピラノシル-α-D-グルコピラノシド、(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-(6-フルオロ-6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル)-D-グルコピラノシド又はその薬理上許容される塩若しくはエステルである上記(1)乃至(29)に記載の医薬組成物、
(31)
α‐アミラーゼ阻害剤が(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-α-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド、(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド又はその薬理上許容される塩若しくはエステルである上記(1)乃至(29)に記載の医薬組成物、
(32)
α‐アミラーゼ阻害剤が (2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド又はその薬理上許容される塩若しくはエステルである上記(1)乃至(29)に記載の医薬組成物、
(33)
糖尿病の予防及び治療薬である上記(1)乃至(32)に記載の医薬組成物、
(34)
食後過血糖症の予防及び治療薬である上記(1)乃至(32)に記載の医薬組成物、
(35)
単独投与に比べて血糖低下作用の増強された糖尿病の予防及び治療用である、上記(1)乃至(31)に記載の医薬組成物、
(36)
下記一般式(I)
(37)
糖尿病を治療する方法であって、治療対象に下記一般式(I)
本発明において、「α-アミラーゼ阻害剤」とは、消化酵素の一つであるアミラーゼを阻害する薬剤であれば特に限定はないが、例えば、下記一般式(I)
本発明の前記一般式(I)を有するオリゴ糖誘導体は、常法に従って塩基性基を有する場合は酸付加塩にすることができる。そのような塩としては、例えばフッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸のようなハロゲン化水素酸の塩;硝酸塩、過塩素酸塩、硫酸塩、燐酸塩のような無機酸塩;メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、エタンスルホン酸のような低級アルカンスルホン酸の塩;ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸のようなアリールスルホン酸の塩;グルタミン酸、アスパラギン酸のようなアミノ酸の塩;酢酸、フマール酸、酒石酸、蓚酸、マレイン酸、リンゴ酸、コハク酸、安息香酸、マンデル酸、アスコルビン酸、乳酸、グルコン酸、クエン酸のようなカルボン酸の塩を挙げることができる。好適にはハロゲン化水素酸の塩であり、最も好適には塩酸塩である。
なお、前記一般式(I)を有するオリゴ糖誘導体は、種々の異性体を有する。例えば一般式(I)を有するオリゴ糖誘導体において、A部分及び糖の結合部分に光学異性体が存在し得る。前記一般式(I)においては、これら不斉炭素原子に基づく立体異性体及びこれら異性体の等量及び非等量混合物がすべて単一の式で示されている。従って、本発明は、これらの異性体及びこれら異性体の種々の割合での混合物をすべて含むものである。
本発明において、(A1)は好適には、下記一般式(A1a)又は(A1b)
本発明の、前記一般式(I)を有する化合物は、例えば、以下の方法により公知化合物を出発原料として用いて、製造することができる。
Ba法
本発明の化合物(I)を製造する工程は、以下の3工程からなる。
すなわち、
(1)A工程は、化合物(I)の左側部分である中間体(iii)を製造する工程である。
(2)B工程は、化合物(I)の右側部分である中間体(vii)を製造する工程であり、所望する化合物(I)に応じてa法、b法、c法を選択できる。
(3)C工程は、A工程で得られた中間体、(iii)と、B工程で得られた中間体(vii)とを縮合し、本発明の化合物(I)を製造する工程である。
原料化合物(i)は公知化合物の水酸基を公知の方法により、保護、脱保護することにより製造できる。また、本工程中必要に応じて、水酸基の保護、脱保護を行うこともできる。
本工程は、化合物(ii)を製造する工程であり、所望する部位の水酸基に必要に応じて脱離基を導入した後、導入するR1及びR2基に相当する試薬と求核置換反応を行うことにより達成される。
使用されるハロゲン化剤としては、通常ハロゲン化反応に用いるものであれば特に限定はないが、好適にはジエチルアミノサルファトリフルオライド(DAST)のようなジアルキルアミノサルファトリハライド類、チオニルクロリド、チオニルブロミド、チオニルアイオダイドのようなチオニルハライド類、スルフリルクロリド、スルフリルブロミド、スルフリルアイオダイドのようなスルフリルハライド類、三塩化燐、三臭化燐、三沃化燐のような三ハロゲン化燐類、五塩化燐、五臭化燐、五沃化燐のような五ハロゲン化燐類又はオキシ塩化燐、オキシ臭化燐、オキシ沃化燐のようなオキシハロゲン化燐類を挙げることができ、さらに好適にはジエチルアミノサルファトリフルオライドである。
本工程は、中間体(iii)を製造する工程であり、化合物(ii)の1位に脱離基をA1工程の方法に準じて導入することにより達成される。
(Ba法)
原料化合物(iv)はテトラヘドロン(Tetrahedron)26巻、1985年、p1469の方法に準じて製造することもできる。さらに原料化合物(v)は公知化合物の水酸基を公知の方法により、保護、脱保護することにより製造できる。また、A法と同様に、本工程中必要に応じて、水酸基の保護、脱保護を行うこともできる。さらに、置換基にハロゲン原子を有する場合はA1工程のハロゲン化反応に準じて、ハロゲン原子を導入することもできる。
本工程は、2環性化合物(v)を製造する工程であり、化合物(iv)のアジド基を還元後、加熱することにより達成される。
本工程は、アミノ基が保護された化合物(vi)を製造する工程であり、化合物(v)のアミノ基を適当な保護基で保護することにより達成される。
本工程は、ピロリジン化合物(viia)を製造する工程であり、2環性化合物(vi)の1つの環を還元剤存在下、開環し、必要に応じて水酸基を保護し、かつ、中間体(iii)とグリコシル化をする部位の水酸基の脱保護を行うことにより達成される。
反応温度は、0℃乃至使用溶媒の沸点であり、好適には50℃乃至使用溶媒の沸点である。
原料化合物(viii)はカーボハイドレート リサーチ(Carbohydrate research)169巻、1987年、p23の方法に準じて製造することもできる。さらに原料化合物(viii)は公知化合物の水酸基を公知の方法により、保護、脱保護することにより製造できる。また、A法と同様に、本工程中必要に応じて、水酸基の保護、脱保護を行うこともできる。さらに、置換基にハロゲン原子を有する場合はA1工程のハロゲン化反応に準じて、ハロゲン原子を導入することもできる。
本工程は、化合物(ix)を製造する工程であり、原料化合物(viii)の6位に脱離基を第A1工程と同様な条件で導入することにより達成される。また、必要に応じて、脱離基をさらに別の脱離基に変換することもできる。
本工程は、オレフィン末端を有する化合物(x)を製造する工程であり、化合物(ix)を触媒存在下、溶媒中加熱することにより達成される。
本工程は、ヒドロキシルアミノ基を有する化合物(xi)を製造する工程であり、化合物(x)をヒドロキシルアミン塩酸塩と処理することにより達成される。
本工程は、2環性化合物(xii)を製造する工程であり、化合物(xi)を溶媒中加熱し、環化することにより達成される。
本工程は、中間体化合物(viib)を製造する工程であり、中間体(iii)とグリコシル化をする部位の水酸基の脱保護を行い、かつ、化合物(xii)の2級アミンを第A1工程と同様な条件で保護することにより達成される。
原料化合物(xiii)はケミカル ファーマシューティカル ブレタン(Chemical Pharmaceutical Bulletin)39巻、1991年、p2807の方法に準じて製造することもできる。さらに原料化合物(xiii)は公知化合物の水酸基を公知の方法により、保護、脱保護することにより製造できる。また、A法と同様に、本工程中必要に応じて、水酸基の保護、脱保護を行うこともできる。さらに、置換基にハロゲン原子を有する場合はA1工程のハロゲン化反応に準じて、ハロゲン原子を導入することもできる。
本工程は、中間体化合物(viic)を製造する工程であり、原料化合物(xiii)の水酸基の保護基を脱保護することにより達成される。
(第C1工程)
本工程は、目的化合物(I)を製造する工程であり、中間体化合物(iii)と(vii)でグリコシル化反応を行い、必要に応じて水酸基及びアミノ基の脱保護を定法に従って行うことにより達成される。
また、化合物(I)は、常法に従って塩基性基を有する場合は酸付加塩にすることができ、好適には塩酸塩である。
本発明において、α-アミラーゼ阻害剤は、1種又は2種以上用いることができる。また、インスリン感受性増強剤、ビグアナイド剤、インスリン分泌促進剤、インスリン製剤及びDPP-IV阻害剤も、1種又は2種以上を用いることができる。
本発明の医薬組成物は、種々の形態で投与される。その投与形態としては特に限定はなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度等に応じて決定される。例えば錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤およびカプセル剤の場合には経口投与される。
α-アミラーゼ阻害作用
(1)ヒトα-アミラーゼ液の調製
ヒト膵臓由来α-アミラーゼ(HPA)は、「キャリブザイム・AMY」(国際試薬(株)製)を使用した。市販のHPAに精製水を加え、200IU/lの濃度に溶解してα-アミラーゼ液とした。α-アミラーゼの活性は、市販α-アミラーゼ測定試薬「ネオ・アミラーゼテスト第一」(第一化学薬品(株)製)を使用して測定した。
(2)阻害液の調製
各被験化合物を、それぞれ最終濃度が0.1〜30 μg/mlとなるように蒸留水で調製した。
(3)阻害液のヒトα-アミラーゼ阻害活性の測定
HPA液100 μlに、蒸留水3.78〜3.9 ml、阻害液0〜120 μlを加え全量が4 mlになるように調整した。37℃で10分インキュベートした後、「ネオ・アミラーゼテスト第一」(第一化学薬品(株)製)、ブルースターチ1錠を加えてミキサーで約10秒攪拌後、37℃で30分間加温した。その後、0.5N水酸化ナトリウム水溶液1.0mlを加えて攪拌を行い、反応を止め、遠心分離(1,500G、5分)を行い、その上清について620nmにおける吸光度を測定した。阻害液を加えなかったものを対照とした。また、ブランクにはα-アミラーゼ液の代わりに蒸留水を加えた。以下の式により阻害率を算出し、HPA液の活性を50%阻害するのに必要な被験化合物の最終濃度(μg/ml)をIC50値として表1に示した。
<試験例2>
α-アミラーゼ阻害剤(化合物A:参考例番号2の化合物)とインスリン分泌促進剤(ナテグリニド)の併用効果
(1)使用動物
市販の肥満ラット(Zucker fattyラット、雄、使用時16週齡、日本チャールズ・リバー(株)販売)
(2)実験方法・結果
ラット(一群5匹ないし6匹)は一晩絶食して使用し、溶媒(0.5%メチルセルロース液)に懸濁したデンプンを2g/10mL/kgの用量で強制経口投与し、その後の血糖値の上昇を評価した。
<試験例3>
α-アミラーゼ阻害剤(化合物A:参考例番号2の化合物)とインスリン製剤(レギュラーインスリン)の併用効果
(1)使用動物
市販の糖尿病ラット(Goto-Kakizakiラット、雄、使用時31週齡、日本チャールズ・リバー(株)販売)
(2)実験方法・結果
ラット(一群4匹ないし5匹)は一晩絶食して使用し、溶媒(0.5%カルボキシメチルセルロース液)に懸濁したデンプンを2g/10mL/kgの用量で強制経口投与し、その後の血糖値の上昇を評価した。
<試験例4>
α-アミラーゼ阻害剤(化合物A:参考例番号2の化合物)とインスリン感受性増強剤(ピオグリタゾン)の併用効果
(1)使用動物
市販の糖尿病マウス(db/dbマウス、雄、使用時7週齡、日本クレア(株)販売)
(2)実験方法・結果
一群5匹のマウスを使用した。対照群には粉末飼料(FR-2粉末飼料、船橋農場(株)製)を2週間自由摂取させた。ピオグリタゾン群および併用群にはピオグリタゾンを50ppm、化合物A群および併用群には化合物Aを100ppmの濃度になるように粉末飼料に混合して自由摂取させた。
α-アミラーゼ阻害剤(化合物A:参考例番号2の化合物)とビグアナイド剤(メトホルミン)の併用効果
(1)使用動物
市販の糖尿病ラット(Goto-Kakizakiラット、雄、使用時29週齡、日本チャールズ・リバー(株)販売)
(2)実験方法・結果
一群5匹のラットを使用した。対照群には粉末飼料(FR-2粉末飼料、船橋農場(株)製)を2週間自由摂取させた。メトホルミン群および併用群にはメトホルミン(シグマアルドリッチジャパン(株)販売)を300ppm、化合物A群および併用群には化合物Aを40ppmの濃度になるように粉末飼料に混合して自由摂取させた。
<試験例6>
(1)使用動物
市販の糖尿病マウス(KKAyマウス、雄、使用時6週齡、日本クレア(株)販売)
(2)実験方法・結果
一群4匹のマウスを使用し、対照群には、糖質(1g グルコース + 2g コーンスターチ/10mL/kg 体重)投与1時間前に蒸留水(10mL/kg)を経口投与した。MK-0431群には、糖質投与1時間前にMK-0431水溶液を1mg/10mL/kgの用量で経口投与した。化合物A群には、糖質投与1時間前に蒸留水(10mL/kg)を経口投与し、糖質投与時に、化合物Aを0.05mg/10mL/kgの用量になるように糖質液に混合し経口投与した。併用群には、糖質投与1時間前にMK-0431水溶液を1mg/10mL/kgの用量で経口投与し、糖質投与時に、化合物Aを0.05mg/10mL/kgの用量になるように糖質液に混合し経口投与した。
以上の結果より、本発明の医薬は、各薬剤のそれぞれ単独での投与の際の効果と比べて、著しい増強効果を有することがわかる。
<参考例1>
(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−3−イル 4−O−(6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
(1a)アリル 4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル)−2,3,6−トリ−O−アセチル−D−グルコピラノシド
D−マルトース一水和物(36.0g、100mmol)を、ピリジン(200mL)に溶解し、無水酢酸(100mL)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.6g、4.90mol)を加え、室温で12時間攪拌した。反応液を氷冷し、氷(30g)を加え、30分攪拌した後、酢酸エチル(500mL)で抽出し、有機層を希塩酸(1N、200mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水(100mL)、飽和食塩水(100mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をメチレンクロリド(700mL)に溶解し、アリルアルコール(34mL、500mol)、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(18.1mL、100mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水(1L)に加え、メチレンクロリド(500mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン、2:3、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(30.0g、収率31%)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.99 (3H, s), 2.00 (3H, s), 2,01 (6H, s), 2.03 (3H, s), 2.09 (3H, s), 2.14 (3H, s), 3.65-3.69 (1H, m), 3.93-4.14 (4H, m), 4.20-4.26 (2H, m), 4.30 (1H, dd, J=13.2, 5.1 Hz), 4.47 (1H, dd, J=12.4, 2.9 Hz), 4.57 (1H, d, J=8.1 Hz), 4.83-4.87 (2H, m), 5.04 (1H, t, J=9.5 Hz), 5.18-5.28 (3H, m), 5.35 (1H, t, J=9.5 Hz), 5.41 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.79-5.88 (1H, m);
MS (FAB) m/z: 677 (M+H)+, 699 (M+Na)+.
(1b)アリル 4−O−(4,6−O−ベンジリデン−α−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
参考例1(1a)で合成した化合物(17.0g、25.1mmol)を、メタノール(250mL)に溶解し、氷冷下、ナトリウムメトキシド(2mL、9.8mol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液が中性になるまでDowex 50w×8を加え、濾過した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(200mL)に溶解し、ベンズアルデヒドジメチルアセタール(4.65mL、31.0mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(226mg、1.19mmol)を加え、20mmHg、50℃で5時間撹拌した。反応液にトリエチルアミン(1mL)を加えた後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン:メタノール、5:5:1、V/V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(10.0g、収率85%)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 3.16 (1H, t, J=9.5 Hz), 3.28-3.32 (1H, m), 3.35 (1H, t, J=9.5 Hz), 3.42 (1H, t, J=9.5 Hz), 3.47 (1H, dd, J=9.5, 3.6 Hz), 3.54 (1H, t, J=9.5 Hz), 3.61-3.66 (2H, m), 3.71 (1H, t, J=9.5 Hz), 3.74-3.81 (2H, m), 4.02-4.07 (1H, m), 4.12 (1H, dd, J=10.3, 5.1 Hz), 4.22-4.29 (2H, m), 5.06 (1H, d, J=10.2 Hz), 5.10 (1H, d, J=4.4 Hz), 5.23 (1H, d, J=17.5 Hz), 5.81-5.91 (1H, m), 7.22-7.24 (3H, m), 7.38-7.40 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 471 (M+H)+, 493 (M+Na)+.
参考例1(1b)で合成した化合物(10.0g、21.3mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(300mL)に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(9.28g、213mmol)を加えた。氷冷下で30分間撹拌後、臭化ベンジル(25mL、213mmol)を加え、室温で3時間撹拌した後、反応液に水(100mL)を加え、酢酸エチル(500mL)で抽出した。抽出液を水(100mL)及び飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、9:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(18.5g、収率94%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.49-3.68 (4H, m), 3.76-3.90 (3H, m), 3.93-4.03 (2H, m), 4.09-4.19 (3H, m), 4.42-4.78 (10H, m), 4.84-5.07 (3H, m), 5.23 (1H, t, J=9.8 Hz), 5.35 (1H, dd, J=17.5, 8.8 Hz), 5.54 (1H, d, J=3.9 Hz), 5.74 (1H, dd, J=24.5, 3.9 Hz), 5.92-6.02 (1H, m), 7.17-7.51 (5H, m);
MS (FAB) m/z: 922 (M+H)+, 944 (M+Na)+.
(1d)アリル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
参考例1(1c)で合成した化合物(30.0g、32.5mmol)を、ジエチルエーテル(300mL)及びメチレンクロリド(150mL)に溶解し、水素化リチウムアルミニウム(1.85g、48.8mmol)及び塩化アルミニウム(III)(6.93g、52.0mmol)を加え、2時間加熱還流した。反応液をジエチルエーテル(500mL)で薄めた後、反応液に1規定水酸化ナトリウム水溶液(5.6mL)を加えて、1時間撹拌した。酢酸エチルで抽出後、有機層を10%塩酸水溶液(100mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(150mL)及び飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、4:1〜3:1〜2:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(21.1g、収率71%)を淡黄色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 946 (M+Na)+, 924 (M+H)+.
(1e)アリル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
参考例1(1d)で合成した化合物(15.2g、16.5mmol)を、ピリジン(300mL)に溶解し、塩化p−トルエンスルホニル(12.5g、66.0mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(2.01g、16.4mmol)を加え、室温で13時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣を10%塩酸水溶液(50mL)及び酢酸エチル(200mL)に注ぎ、有機層を10%塩酸水溶液(50mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1〜3:1、V/V)を用いて精製し、トシラート(13.5g、収率76%)を黄色油状物として得た。このトシラート(13.5g、12.5mol)をジエチルエーテル(300mL)に溶解し、水素化リチウムアルミニウム(950mg、25mol)を加え、1時間加熱還流した。1NNaOH水溶液(1.0mL)、水(1.0mL)を反応液に加えて、30分撹拌した。セライト濾過した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、6:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(10.2g、収率90%)を無色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 907 (M+H)+.
(1f)4−O−(6−デオキシ−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシル)−2,3,6−トリ−O−ベンジル−D−グルコピラノシド
参考例1(1e)で合成した化合物(10.2g、11.2mmol)をメタノール(40mL)及びテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、塩化パラジウム(II)(400mg、2.24mmol)を加え、室温で14時間撹拌した。反応液をセライト濾過した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1〜4:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(8.17g、収率84%)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.14 (3H, d, J=6.6 Hz), 3.09 (1H, t, J=9.5 Hz), 3.41-3.47 (2H, m), 3.62-3.81 (4H, m), 3.96-4.05 (2H, m), 4.01-4.14 (1H, m), 4.49-4.68 (6H, m), 4.74-4.78 (2H, m), 4.84-4.96 (4H, m), 5.22 (1H, d, J=3.6 Hz), 5.51 (1H, d, J=3.7 Hz), 7.19-7.34 (30H, m);
MS (FAB) m/z: 889 (M+Na)+.
メチル N−ベンジロキシカルボニル−2,5−ジデオキシ−2,5−イミノ−α−D−リクソフラノシド(Tetrahedron,1986,vol42,p.5685−5692)(13.9g、49.8mmol)を、メチレンクロリド(200mL)に溶解し、ピリジン(20mL、249.0mmol)、塩化ベンゾイル(11.6mL、99.6mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。0℃にて反応液に1規定塩酸(200mL)を加え、メチレンクロリド(100mL)で抽出後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水(200mL)、飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1〜3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(15.82g、収率83%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.42-3.46 (4H, 3s), 3.60 (1H, dd, J=32.2, 10.8 Hz), 4.54 (1H, d, J=34.2 Hz), 4.64 (1H, br, d, J=7.9 Hz), 4.85 (1H, d, J=36.2 Hz), 5.13-5.22 (2H, m), 5.47 (1H, s), 7.29-7.35 (5H, m), 7.41-7.45 (2H, m), 7.59 (1H, t, J=7.8 Hz), 7.95 (2H, t, J=7.8 Hz);
MS (FAB) m/z: 406 (M+Na)+, 384 (M+H)+.
(1h)ベンジル (2R,3R,4R)−3−ベンゾイルオキシ−4−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボキシレート
参考例1(1g)で合成した化合物(15.8g、41.3mmol)を、トリフルオロ酢酸:水(4:1、160mL)に溶解し、室温で15分撹拌した。0℃にて反応液に水(200mL)を加え、メチレンクロリド(300mL)で抽出後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水(200mL)、飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をエタノール(150mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(0.78g、20.7mmol)を水(15mL)に溶解させたものを加え、0℃で20分撹拌した。0℃にて反応液に飽和塩化アンモニウム水(20mL)を加えた後、減圧下エタノールを留去した。水(100mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(14.2g、収率89%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.68 (1H, d, J=11.7 Hz), 3.86 (1H, dd, J=11.7, 4.4 Hz), 3.93-4.04 (2H, m), 4.25-4.32 (2H, m), 5.09-5.32 (3H, m), 7.32-7.46 (7H, m), 7.59 (1H, t, J=7.4 Hz), 7.99 (2H, d, J=8.8 Hz);
MS (FAB) m/z: 372 (M+H)+.
(1i)ベンジル (2R,3R,4R)−4−ベンジルオキシ−2−ベンジルオキシメチル−3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート
MS (FAB) m/z: 448 (M+H)+.
(1j)ベンジル(2R,3R,4R)−4−ベンジルオキシ−2−ベンジルオキシメチル−3−{[2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシル]オキシ}ピロリジン−1−カルボキシレート
ベンジル(2R,3R,4R)−4−ベンジルオキシ−2−ベンジルオキシメチル−3−{[2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル]オキシ}ピロリジン−1−カルボキシレート
参考例1(1f)で合成した化合物(13.5g、15.57mmol)を、メチレンクロリド(250mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(10mL、134.3mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(2滴)を加え、室温で40分間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、イミダート(13.0g、82%)を黄色油状物として得た。参考例1(1i)で合成した化合物(5.48g、12.2mmol)をジエチルエーテル(400mL)に溶解し、イミダート(13.0g、13.0mmol)を加え、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(222μL、1.22mmol)のジエチルエーテル溶液(2mL)を滴下し、室温で45分間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(1mL)を加えた後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル、4:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物α異性体(11.6g、56%)を淡黄色油状物として、またそのβ異性体(3.7g、18%)を淡黄色油状物として得た。
α体: 1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.20 (3H, d, J=5.9 Hz), 3.10-3.22 (2H, m), 3.30-3.38 (2H, m), 3.42 (1H, t, J=8.8 Hz), 3.50-3.70 (5H, m), 3.76-3.87 (5H, m), 4.01-4.10 (1H, m), 4.26-4.51 (9H, m), 4.61 (1H, d, J=11.0 Hz), 4.69-4.88 (8H, m), 4.96-5.16 (3H, m), 7.19-7.34 (43H, m), 7.43 (2H, d, J=7.3 Hz);
MS (FAB) m/z: 1318 (M+Na)+.
MS (FAB) m/z: 1296 (M+H)+.
(1k)(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−3−イル 4−O−(6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
[α]D 20 +145.7 (c 0.36, H2O);
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 1.28 (3H, d, J=6.6 Hz), 2.93 (1H, dd, J=12.4, 3.0 Hz), 3.12-3.20 (3H, m), 3.57-3.65 (4H, m), 3.71-3.87 (6H, m), 3.92-3.98 (2H, m), 4.32-4.34 (1H, m), 5.13 (1H, d, J=3.6 Hz), 5.34 (1H, d, J=3.0 Hz);
13CNMR (125.70 MHz, D2O): δ16.72, 51.62, 60.64,61.62, 64.84, 68.79, 70.94, 71.07, 72.13, 72.83, 73.48, 74.96, 75.64, 77.13, 84.01, 97.44, 99,88;
MS (FAB) m/z: 442 (M+H)+, 464 (M+Na)+.
(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−3−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
(2a)アリル 4−O−β−D−グルコピラノシル−D−グルコピラノシド
α−D−セロビオース オクタアセテート(48.59g、71.6mmol)を、メチレンクロリド(600mL)に溶解し、氷冷下、アリルアルコール(29ml、0.43mol)とトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(16mL、86.0mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌した。反応液に水(200mL)を加え、メチレンクロリド(200mL)で抽出した。抽出液を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をメタノール(300mL)に溶解し、氷冷下、ナトリウムメトキシド(28mL、0.14mol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液が中性になるまでDowex 50w×8を加え、濾過した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、8:2::1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(24.8g、収率91%)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.20-3.40 (9H, m), 3.40-3.65 (4H, m), 4.00-4.40 (3H, m), 5.18 (1H, d, J= 11.7 Hz), 5.35 (1H, d, J=17.6 Hz), 5.95 (1H, ddd, J=17.6, 11.7, 5.9 Hz);
MS (FAB) m/z: 383 (M+H)+.
参考例2(2a)で合成した化合物(24.8g、64.9mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(300mL)に溶解し、ベンズアルデヒドジメチルアセタール(13mL、84.4mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(617mg、3.24mmol)を加え、20mmHg、50℃で5時間撹拌した。反応液にトリエチルアミン(900μL)を加えた後、減圧下溶媒を留去した。残渣に水(100mL)を加え、酢酸エチル(200mL×5)で抽出した。抽出液を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣を、N,N−ジメチルホルムアミド(400mL)に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(20g、0.45mmol)を加え、同温で10分間撹拌後、臭化ベンジル(54mL、0.45mmol)を加え、室温で2.5時間撹拌した。反応液に水(100mL)を加え、酢酸エチル(500mL)で抽出した。抽出液を水(100mL)及び飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、10:1〜7:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(46.6g、収率78%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.10-5.00 (26H, m), 5.18 (1H, d, J=11.7 Hz), 5.35 (1H, d, J=17.6 Hz), 5.60 (1H, s), 5.95 (1H, ddd, J=17.6, 11.7, 5.9 Hz), 7.20-7.60 (30H, m);
MS (FAB) m/z: 922 (M+H)+.
(2c)アリル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
参考例2(2b)で合成した化合物(63.0g、68.4mmol)を、ジエチルエーテル(800mL)及びメチレンクロリド(400mL)に溶解し、水素化リチウムアルミニウム(10.4g、0.27mol)及び塩化アルミニウム(III)(36.4g、0.27mol)を加え、1時間加熱還流した。反応液をジエチルエーテル(500mL)で薄めた後、反応液に1規定水酸化ナトリウム水溶液(21.0mL)を加えて、1時間撹拌した。酢酸エチルで抽出後、有機層を10%塩酸水溶液(500mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500mL)及び飽和食塩水(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、4:1〜3:1〜2:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(37.8g、収率60%)を淡黄色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 924 (M+H)+.
(2d)アリル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−トルエンスルホニル−β−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
参考例2(2c)で合成した化合物(37.8g、41.0mmol)を、ピリジン(300mL)に溶解し、塩化p−トルエンスルホニル(15.6g、82.0mmol)及び4−ジメチルアミノピリジン(1.0g、0.82mmol)を加え、室温で13時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣を10%塩酸水溶液(50mL)及び酢酸エチル(200mL)に注ぎ、有機層を10%塩酸水溶液(50mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1〜3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(32.6g、収率74%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.35 (3H, s), 3.10-5.00 (28H, m), 5.18 (1H, d, J=10.8 Hz), 5.35 (1H, d, J=22.5 Hz), 5.95 (1H, ddd, J=22.5, 10.8, 5.9 Hz), 7.10-7.65 (34H, m);
MS (FAB) m/z: 1078 (M+H)+.
参考例2(2d)で合成した化合物(32.6g、30.3mol)をジエチルエーテル(600mL)に溶解し、水素化リチウムアルミニウム(1.72g、45.4mol)を加え、1時間加熱還流した。反応液をジエチルエーテル(200mL)で薄めた後、1NNaOH水溶液(2.0mL)、水(2.0mL)を加えて、30分撹拌した。セライト濾過した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、7:1〜6:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(15.0g、収率55%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.20 (3H, d, J=6.0 Hz), 3.10-5.00 (26H, m), 5.20 (1H, d, J=10.8 Hz), 5.35 (1H, d, J=22.5 Hz), 5.95 (1H, ddd, J=22.5, 10.8, 5.9 Hz), 7.10-7.65 (30H, m);
MS (FAB) m/z: 908 (M+H)+.
参考例2(2e)で合成した化合物(15.0g、16.5mmol)をメタノール(150mL)及びテトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、塩化パラジウム(II)(586mg、3.31mmol)を加え、室温で14時間撹拌した。反応液をセライト濾過した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1〜4:1〜3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(12.0g、収率84%)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.19-1.22 (3H, m), 2.96-3.66 (8H, m), 3.77-4.02 (3H, m), 4.34-4.37 (2H, m), 4.54-4.89 (10H, m), 5.00-5.19 (2H, m), 7.23-7.45 (30H, m);
MS (FAB) m/z: 868 (M+H)+.
参考例2(2f)で合成した化合物(18.8g、21.8mmol)を、メチレンクロリド(400mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(10.9mL、109mmol)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(0.33mL、2.18mmol)を加え、室温で15分撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、無色油状のイミダート(19.8g、90%)を得た。参考例1(1i)で合成した化合物(9.5g、21.2mmol)をジエチルエーテル(480mL)に溶解し、窒素雰囲気下トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(0.38mL、2.12mmol)をジエチルエーテル(20mL)に溶かして加えた。イミダートのジエチルエーテル(100mL)溶液を反応液に加え、室温で3時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(0.35mL、2.54mmol)を加え、減圧下溶媒を留去したのち酢酸エチル(200mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(200mL)、飽和食塩水(200mL)にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル、3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(13.3g、47%)とそのβ異性体(4.5g、16%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.20 (3H, d, J=5.9 Hz), 3.10-3.22 (2H, m), 3.30-3.38 (2H, m), 3.42 (1H, t, J=8.8 Hz), 3.50-3.70 (5H, m), 3.76-3.87 (5H, m), 4.01-4.10 (1H, m), 4.26-4.51 (9H, m), 4.61 (1H, d, J=11.0 Hz), 4.69-4.88 (8H, m), 4.96-5.16 (3H, m), 7.19-7.34 (43H, m), 7.43 (2H, d, J=7.3 Hz);
MS (FAB) m/z: 1318 (M+Na)+.
(2h)(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−3−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
[α]D 20+88.8 (c 0.52, H2O);
1H NMR (500 MHz, D2O): δ 1.22 (3H, d, J=6.8 Hz), 2.88 (1H, m), 3.07-3.16 (3H, m), 3.21 (1H, dd, J=7.8, 7.8 Hz), 3.36 (1H, dd, J=9.8, 9.8 Hz), 3.42 (1H, m), 3.49-3.55 (2H, m), 3.61-3.72 (5H, m), 3.75-3.83 (2H, m), 3.89 (1H, m), 4.24(1H, m), 4.38 (1H, d, J=7.9 Hz), 5.02 (1H, d, J=3.9 Hz);
13C NMR (D2O): δ 16.9, 51.7, 60.0, 61.8, 64.7, 71.0, 71.1, 71.6, 72.2, 73.6, 75.0, 75.5, 75.9, 79.2, 84.3, 97.4, 102.7;
MS (FAB) m/z: 442 (M+H)+.
(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−3−イル 4−O−β−D−グルコピラノシル−α−D−グルコピラノシド
(3a)アリル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
α−D−セロビオース オクタアセテート(4.15g、6.12mmol)を、メチレンクロリド(50mL)に溶解し、氷冷下、アリルアルコール(2.09mL、30.6mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(1.11mL、6.12mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。反応液に水(20mL)を加え、メチレンクロリド(50mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をメタノール(40mL)に溶解し、氷冷下、ナトリウムメトキシド(2.36mL、12.2mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液が中性になるまでDowex 50w×8を加え、濾過した後、減圧下溶媒を留去した。残渣を、N,N−ジメチルホルムアミド(60mL)に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(2.67g、61.2mmol)を加え、同温で10分間撹拌後、臭化ベンジル(8.01mL、67.3mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応液に水(40mL)を加え、酢酸エチル(200mL)で抽出後、有機層を水(40mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、20:1〜10:1〜8:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(4.85g、収率78%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.29-3.71 (10H, m), 3.80-4.15 (3H, m), 4.36-4.61 (8H, m), 4.67-4.89 (8H, m), 5.04-5.11 (1H, m), 5.17-5.22 (1H, m), 5.29-5.34 (1H, m), 5.91-5.98 (1H, m), 7.07-7.41 (35H, m);
MS (FAB) m/z: 1014 (M+H)+.
参考例3(3a)で合成した化合物(4.85g、4.79mmol)を、ジメチルスルホキシド(40mL)に溶解し、カリウムt−ブトキシド(2.15g、19.2mmol)を加え、110℃で1時間撹拌した。反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣を、1,4−ジオキサン(36mL)に溶解し、16%硫酸水溶液(3mL)を加え、100℃で1時間撹拌した。反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、4:1〜3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(3.15g、収率68%)を茶色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.96-3.95 (9H, m), 4.30-4.38 (3H, m), 4.45-4.81 (7H, m), 4.98-5.10 (1H, m), 7.09-7.32 (35H, m);
MS (FAB) m/z: 974 (M+H)+.
(3c)(2R,3R,4R)−4−ベンジルオキシ−N−ベンジルオキシカルボニル−2−ベンジルオキシメチル−ピロリジン−3−イル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
MS (FAB) m/z: 1402 (M+H)+.
(3d)(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−β−D−グルコピラノシル−α−D−グルコピラノシド
参考例3(3c)で合成した化合物(611mg、0.55mmol)をメタノール(8mL)及び酢酸エチル(2mL)に溶解し、塩酸−メタノール溶液(2mL)及び20%水酸化パラジウム−炭素(400mg)を加え、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。セライト濾過した後、減圧下溶媒を留去し、メタノール(2mL)及び28%アンモニア水(300μL)を加え、室温で10分間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、イオン交換樹脂(Dowex 50w×8)カラム(水〜1.4%アンモニア水)で精製した。さらに、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、1:1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(54mg、42%)を無色アモルファスとして得た。
[α]D 20+91.9 (c 0.38, D2O);
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 2.90 (1H, dd, J=12.5, 2.2 Hz), 3.11 (1H, dd, J=12.5, 5.1 Hz), 3.16-3.22 (2H, m), 3.28-3.43 (3H, m), 3.49-3.82 (10H, m), 3.88-3.91 (1H, m), 4.23-4.27 (1H, m), 4.40 (1H, d, J=8.1 Hz), 5.01 (1H, d, J=4.4 Hz);
MS (FAB) m/z: 458 (M+H)+.
(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−(6−フルオロ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
(4a)アリル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−フルオロ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例2(2c)で合成した化合物(6.43g、6.97mmol)を、1,2−ジメトキシエタン(130mL)に溶解し、ジエチルアミノサルファートリフルオリド(2mL、20.50mmol)を加え、60℃で1時間撹拌した。氷冷下反応液にメタノール(10mL)を加え30分間撹拌した。酢酸エチル(50mL)を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、6:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(5.06g、収率78%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.00-5.20 (28H, m), 5.25 (1H, d, J=8.0 Hz), 5.40 (1H, d, J=16.0 Hz), 6.00 (1H, m), 7.20-7.60 (30H, m);
MS (FAB) m/z: 926 (M+H)+.
(4b)アリル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−フルオロ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.10-5.20 (27H, m), 7.20-7.60 (30H, m);
MS (FAB) m/z: 886 (M+H)+.
参考例4(4b)で合成した化合物(646.0mg、0.73mmol)を、メチレンクロリド(12mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(0.38mL、3.66mmol)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデ−7−セン(1滴)を加え、室温で30分撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、4:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、黄色油状のイミダート(740.2mg、98.5%)を得た。参考例1(1i)で合成した化合物(326.7mg、0.73mmol)をジエチルエーテル(13mL)に溶解し、窒素雰囲気下トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(6.6μL、0.037mmol)をジエチルエーテル(2mL)に溶かして加えた。イミダート(740.2mg)のジエチルエーテル(5mL)溶液を反応液に加え、室温で2時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(5.0μL、0.036mmol)を加え、減圧下溶媒を留去したのち酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(20mL)、飽和食塩水(20mL)にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、α、β混合物を含む残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、6:1、V/V)を用いて精製し、そのうち標記目的化合物α体(126.0mg、13%)を無色油状物として単離した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ3.00-5.20 (39H, m), 7.00-7.60 (45H, m);
MS (FAB) m/z: 1315 (M+H)+.
(4d)(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−(6−フルオロ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
[α]D 20+49.6 (c 0.30, H2O);
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 3.00-3.07 (1H, m), 3.20-3.27 (2H, m), 3.30-3.80 (21H, m), 3.95 (1H, s), 4.29 (1H, brs), 4.43 (1H, d, J=8.0 Hz), 4.50-4.80 (2H, m), 5.00 (1H, d, J=4.0 Hz);
MS (FAB) m/z: 460 (M+H)+.
(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−(6−フルオロ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−6−フルオロ−6−デオキシ−α−D−グルコピラノシド
(5a)アリル 6−O−t−ブチルジメチルシリル−2,3−ジ−O−ベンジル−4−O−(6−O−t−ブチルジメチルシリル−2,3,4−トリ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
参考例2(2a)で合成した化合物(7.76g、20.30mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(160mL)に溶解し、t−ブチルジメチルシリルクロリド(7.65mL、50.75mmol)及びイミダゾール(4.15g、60.90mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出後、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣を、N,N−ジメチルホルムアミド(120mL)に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(4.0g、91.67mmol)を加え、同温で10分間撹拌後、臭化ベンジル(11mL、92.48mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチル(150mL)で抽出後、有機層を水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、12:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(8.67g、収率89%)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 0.00-0.20 (12H, m), 0.90-1.00 (18H, m), 3.00-5.20 (26H, m), 5.20 (1H, d, J=8.0 Hz), 5.35 (1H, d, J=16.0 Hz), 6.00 (1H, m), 7.20-7.60 (25H, m);
MS (FAB) m/z: 1062 (M+H)+.
参考例5(5a)で合成した化合物(8.67g、8.17mmol)をテトラヒドロフラン(150mL)に溶解し、1.0Mテトラブチルアンモニウムフロリド THF溶液(20mL、20mmol)を加え、室温で5時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(メチレンクロリド:メタノール、50:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(4.19g、収率62%)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ3.00-5.20 (28H, m), 5.20 (1H, d, J=12.0 Hz), 5.30 (1H, d, J=18.0 Hz), 5.98 (1H, m), 7.20-7.40 (25H, m);
MS (FAB) m/z: 833 (M+H)+.
(5c)アリル 2,3−ジ−O−ベンジル−6−フルオロ−6−デオキシ−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−フルオロ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
参考例5(5b)で合成した化合物(4.19g、5.03mmol)を、1,2−ジメトキシエタン(85mL)に溶解し、ジエチルアミノサルファートリフルオリド(2.5mL、25.61mmol)を加え、60℃で1時間撹拌した。氷冷下反応液にメタノール(10mL)を加え30分間撹拌した。酢酸エチル(50mL)を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1〜4:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(2.23g、収率53%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ3.00-5.10 (26H, m), 5.23 (1H, m), 5.33 (1H, m), 5.95 (1H, m), 7.20-7.40 (25H, m);
MS (FAB) m/z: 837 (M+H)+.
参考例5(5c)で合成した化合物(2.23g、2.66mmol)を酢酸(20mL)及び水(1mL)に溶解し、塩化パラジウム(II)(0.47g、2.65mmol)及び酢酸ナトリウム(0.87g、10.61mmol)を加え、室温で14時間撹拌した。反応液をセライト濾過した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(0.73g、収率34%)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ3.00-5.10 (25H, m), 7.20-7.60 (25H, m);
MS (FAB) m/z: 797 (M+H)+.
参考例5(5d)で合成した化合物(730.0mg、0.92mmol)を、メチレンクロリド(13.5mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(0.46mL、4.60mmol)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(1滴)を加え、室温で30分撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、4:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、黄色油状のイミダート(675.3mg、78%)を得た。参考例1(1i)で合成した化合物(412.3mg、0.92mmol)をジエチルエーテル(13mL)に溶解し、窒素雰囲気下トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(8.3μL、0.046mmol)をジエチルエーテル(2mL)に溶かして加えた。引き続きイミダート(675.3mg)のジエチルエーテル溶液(5mL)を反応液に加え、室温で2時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(7.0μL、0.050mmol)を加え、減圧下溶媒を留去したのち酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(20mL)、飽和食塩水(20mL)にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、α、β混合物を含む残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、6:1、V/V)を用いて精製し、そのうち標記目的化合物α体(122.6mg、11%)を無色油状物として単離した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ3.00-5.20 (37H, m), 7.00-7.60 (40H, m);
MS (FAB) m/z: 1227 (M+H)+.
参考例5(5e)で合成した化合物(122.6mg、0.10mmol)を1%塩酸水溶液を含むメタノール(10mL)に溶解し、20%水酸化パラジウム−炭素(100mg)を加え、水素雰囲気下2時間攪拌した。セライトろ過にて触媒を除いた後、28%アンモニア水(0.5mL)を加えて10分攪拌した。減圧下溶媒を留去し、その水溶液(100mL)をイオン交換樹脂(Dowex 50w×8)カラムに供した後、1%アンモニア水(100mL)で流した。目的化合物を含むアンモニア水を減圧下濃縮し、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、5:2:1〜1:1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物を(25.9mg、56%)無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 3.20-3.90 (22H, m), 4.10 (1H, s), 4.41 (1H, d, J=8.1 Hz), 4.50-4.80 (4H, m), 5.05 (1H, d, J=6.3 Hz);
MS (FAB) m/z: 462 (M+H)+.
(1S,3R,4R,5S)−1−アミノ−3−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−シクロペンタ−4−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
(6a)メチル 4,6−O−ベンジリデン−3−O−ベンジル−2−デオキシ−D−グルコピラノシド
2−デオキシ−D−グルコ−ス(10.1g、61.5mmol)をメタノール(100mL)に溶解し、塩酸−メタノール溶液(50mL)を加え、3時間加熱還流した。室温に冷却後、反応液が塩基性になるまでトリエチルアミンを加え、減圧下溶媒を留去した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)に溶解し、ベンズアルデヒドジメチルアセタール(12.9mL、86.1mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(585mg、3.08mmol)を加え、20mmHg,50℃で3時間撹拌した。室温に冷却後、反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチル(200mL)で抽出後、有機層を水(50mL)及び飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(100mL)に溶解し、氷冷下、55%水素化ナトリウム(3.99g、92.3mmol)を加え、同温で10分間攪拌後、臭化ベンジル(11.0mL、92.3mmol)を加え、室温で19時間撹拌した。反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチル(200mL)で抽出後、有機層を水(50mL)及び飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、20:1〜10:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(16.0g、収率73%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.66-1.83 (1H, m), 2.24-2.34 (1H, m), 3.33 (3H, s), 3.65-3.85 (3H, m), 3.98-4.04 (1H, m), 4.22-4.35 (1H, m), 4.66-4.84 (3H, m), 5.60-5.62 (1H, m), 7.23-7.40 (8H, m), 7.49-7.52 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 357 (M+H)+.
参考例6(6a)で合成した化合物(2.00g、5.62mmol)を酢酸(15mL)及び水(5mL)に溶解し、60℃で2時間30分攪拌した。室温に冷却後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、2:1〜1:2、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(1.33g、収率88%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.49-1.64 (1H, m), 2.11 (1H, brs), 2.25-2.36 (1H, m), 2.62 (1H, brs), 3.33 (3H, s), 3.44-3.65 (2H, m), 3.76-3.87 (3H, m), 4.41-4.52 (1H, m), 4.65-4.71 (1H, m), 4.81-4.82 (1H, m), 7.26-7.37 (5H, m);
MS (FAB) m/z: 267 (M-H)+.
(6c)メチル 3−O−ベンジル−2−デオキシ−6−O−p−トルエンスルホニル−D−グルコピラノシド
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.54-1.61 (1H, m), 2.20-2.28 (1H, m), 2.44 (3H, s), 3.27 (3H, s), 3.41-3.48 (2H, m), 3.70-3.76 (2H, m), 4.22-4.41 (2H, m), 4.47-4.57 (1H, m), 4.63-4.68 (1H, m), 4.75-4.76 (1H, m), 7.26-7.36 (7H, m), 7.79-7.84 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 421 (M-H)+.
(6d)メチル 4−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−2−デオキシ−6−O−p−トルエンスルホニル−D−グルコピラノシド
参考例6(6c)で合成した化合物(16.9g、40.0mmol)をメチレンクロリド(150mL)に溶解し、トリエチルアミン(22mL、0.16mol)、塩化ベンゾイル(14mL、0.12mol)及び4−ジメチルアミノピリジン(489mg、4.00mmol)を加え、室温で18時間撹拌した。反応液に水(80mL)を加え、塩化メチレン(100mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、4:1〜3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(20.8g、収率99%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.71-1.78 (1H, m), 2.26-2.31 (1H, m), 2.33 (3H, s), 3.32 (3H, s), 3.94-4.14 (4H, m), 4.40-4.44 (1H, m), 4.52-4.59 (1H, m), 4.80-4.81 (1H, m), 5.03-5.08 (1H, m), 7.09-7.20 (6H, m), 7.40-7.49 (3H, m), 7.57-7.62 (1H, m), 7.66-7.71 (2H, m), 7.87-7.96 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 527 (M+H)+.
参考例6(6d)で合成した化合物(2.53g、4.81mmol)をトルエン(30mL)に溶解し、ヨウ化ナトリウム(3.6g、24.0mmol)及び18−クラウン−6−エーテル(254mg、0.96mmol)を加え、窒素雰囲気下、100℃で3時間攪拌した。室温に冷却後、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、15:1〜10:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(2.11g、収率91%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.72-1.86 (1H, m), 2.31-2.41 (1H, m), 3.17-3.26 (1H, m), 3.33-3.40 (1H, m), 3.45 (3H, s), 3.69-3.86 (1H, m), 3.99-4.31 (1H, m), 4.44-4.48 (1H, m), 4.57-4.62 (1H, m), 4.90-4.91 (1H, m), 5.03-5.18 (1H, m), 7.13-7.26 (5H, m), 7.43-7.49 (2H, m), 7.58-7.62 (1H, m), 8.02-8.04 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 483 (M+H)+.
参考例6(6e)で合成した化合物(2.11g、4.38mmol)をイソプロパノール(50mL)及び水(2mL)に溶解し、5%塩酸水溶液で洗浄した亜鉛末(2g)を加え、25分加熱還流した。室温に冷却後、セライト濾過し、減圧下溶媒を留去した。残渣をエタノール(50mL)に溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩(913mg、13.1mmol)及びピリジン(1.06mL、13.1mmol)を加え、60℃で50分攪拌した。室温に冷却後、減圧下溶媒を留去し、水(20mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、6:1〜5:1〜4:1〜3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(1.14g、収率77%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.47-2.55 (1H, m), 2.61-2.79 (1H, m), 3.88 (0.5H, dt, J=8.1, 5.1 Hz), 3.94 (0.5H, dt, J=8.1, 4.4 Hz), 4.65 (0.5H, d, J=11.7 Hz), 4.67 (0.5H, d, J=11.7 Hz), 4.74 (0.5H, d, J=11.7Hz), 4.75 (0.5H, d, J=11.7 Hz), 5.33-5.36 (1H, m), 5.41-5.47 (1H, m), 5.74-5.77 (1H, m), 6.01 (1H, ddd, J=16.8, 5.9, 5.1 Hz), 6.84 (0.5H, t, J=5.1 Hz), 7.26-7.33 (5H, m), 7.43-7.48 (2.5H, m), 7.56-7.60 (1H, m), 8.06-8.08 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 340 (M+H)+.
(6g)(3aR,4R,5R,6aS)−4−ベンゾイルオキシ−5−ベンジルオキシ−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[c]イソキサゾール (3aS,4R,5R,6aR)−4−ベンゾイルオキシ−5−ベンジルオキシ−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[c]イソキサゾール
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.92 (0.3H, ddd, J=10.2, 5.1, 5.1 Hz), 2.00-2.13 (1.4H, m), 2.28-2.35 (0.3H, m), 2.99-3.01 (0.3H, m), 3.37 (0.7H, dd, J=8.8, 7.3 Hz), 3.43-3.49 (0.7H, m), 3.99-4.22 (4.3H, m), 4.63 (0.3H, d, J=11.7 Hz), 4.63 (1.4H, s), 4.67 (0.3H, d, J=9.5 Hz), 5.21 (0.3H, t, J=3.7 Hz), 5.28 (0.7H, d, J=3.7Hz), 7.25-7.35 (5H, m), 7.43-7.47 (2H, m), 7.54-7.60 (1H, m), 7.99-8.08 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 340 (M+H)+.
参考例6(6g)で合成した化合物(4.08g、12.0mmol)をメタノール(40mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(696μL、3.61mmolを加え、室温で2時間攪拌した。反応液が中性になるまでDowex 50W×8を加え、濾過した後、減圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル(40mL)に溶解し、氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)、ベンジルオキシクロロホルメート(2.4mL、16.8mmol)を加え、同温で1時間30分攪拌した。有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、2:1〜1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(789mg、収率18%)を淡黄色固体及びそのジアステレオマー(1.62g、収率36%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.57-1.63 (1H, m), 2.47 (1H, brs), 2.50-2.56 (1H, m), 2.73-2.77 (1H, m), 3.61-3.69 (2H, m), 3.88-3.92 (1H, m), 4.01 (1H, d, J=8.8 Hz), 4.49 (1H, d, J=11.7 Hz), 4.48-4.55 (1H, m), 4.60 (1H, d, J=11.7 Hz), 5.18 (2H, s);
MS (FAB) m/z: 370 (M+H)+.
参考例2(2f)で合成した化合物(751mg、0.87mmol)をメチレンクロリド(15mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(435μL、4.33mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(2滴)を加え、室温で1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、6:1〜5:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、イミダート(734mg、84%)を黄色油状物として得た。参考例6(6h)で合成した化合物(244mg、0.66mmol)をジエチルエーテル(12mL)に溶解し、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(12μL、0.07mmol)を加え、イミダート(734mg、0.73mmol)のジエチルエーテル(3mL)溶液を滴下し、室温で1時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(4滴)を加えた後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル、2:1〜1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(α,β混合物)(516mg、収率64%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.19 (1.5H, d, J=2.9Hz), 1.20 (1.5H, d, J=2.9 Hz), 1.62-1.68 (0.5H, m), 1.79-1.84 (0.5H, m), 2.39-2.45 (0.5H, m), 2.48-2.53 (0.5H, m), 2.73-2.77 (0.5H, m), 2.85-2.86 (0.5H, m), 3.10-3.60 (8H, m), 3.69-4.02 (6H, m), 4.10-4.14 (1H, m), 4.32-4.64 (8H, m), 4.69-4.87 (7H, m), 5.00 (0.5H, d, J=10.7 Hz), 5.12 (0.5H, d, J=3.9 Hz), 5.18 (1H, d, J=10.7 Hz), 7.18-7.43 (50H, m);
MS (FAB) m/z: 1217 (M)+.
参考例6(6i)で合成した化合物(516mg、0.42mmol)をメタノール(6mL)及びトルエン(6mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(221μL、1.15mmol)を加え、50℃で40分攪拌した。室温に冷却後、反応液が中性になるまでDowex 50W×8を加え、濾過した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル、1.5:1〜1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(173mg、収率47%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.61-1.69 (1H, m), 2.48-2.55 (1H, m), 2.72-2.78 (1H, m), 3.13 (1H, dd, J=9.5, 8.8 Hz), 3.21 (1H, dd, J=9.5, 5.9 Hz), 3.31 (1H, dd, J=8.1, 7.3 Hz), 3.36-3.54 (5H, m), 3.59-3.62 (1H, m), 3.79 (3H, s), 3.74-3.94 (5H, m), 3.99 (1H, d, J=8.8 Hz), 4.32-4.38 (2H, m), 4.50-4.67 (7H, m), 4.76-5.00 (5H, m), 5.01 (1H, d, J=11.0 Hz), 5.12 (1H, d, J=3.7 Hz), 7.14-7.44 (35H, m);
MS (FAB) m/z: 1141 (M)+.
参考例6(6j)で合成した化合物(363mg、0.32mmol)をメタノール(8mL)に溶解し、1規定水酸化カリウム水溶液(4mL)を加え、80℃で8時間攪拌した。室温に冷却後、反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液(15mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、1.5:1〜1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(313mg、収率91%)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.20 (3H, d, J=5.9 Hz), 1.56-1.64 (1H, m), 2.26-2.36 (1H, m), 2.76-2.86 (1H, m), 3.13 (1H, dd, J=9.5, 8.8 Hz), 3.19-3.25 (2H, m), 3.32 (1H, dd, J=8.8, 8.1 Hz), 3.43-3.53 (3H, m), 3.67-3.69 (2H, m), 3.81-3.95 (6H, m), 4.35-4.40 (2H, m), 4.51-4.67 (7H, m), 4.74-4.87 (6H, m), 5.01 (1H, d, J=10.3 Hz), 7.15-7.44 (35H, m);
MS (FAB) m/z: 1084 (M+H)+.
参考例6(6k)で合成した化合物(313mg、0.29mmol)をメタノール(8mL)及び酢酸エチル(4mL)に溶解し、塩酸(5滴)及び20%水酸化パラジウム−炭素(300mg)を加え、水素雰囲気下、室温で6時間攪拌した。セライト濾過した後、減圧下溶媒を留去し、メタノール(3mL)及び28%アンモニア水(300μL)を加え、室温で10分間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、イオン交換樹脂カラム(Dowex 50W×8)(水〜2.8%アンモニア水)で精製した。さらに、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、1:1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(107mg、収率81%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, D2O): δ 1.19 (1H, d, J=5.9 Hz), 1.53 (1H, dt, J=13.7, 6.8 Hz), 2.18-2.23 (1H, m), 2.27-2.33 (1H, m), 3.07 (1H, dd, J=9.8, 8.8 Hz), 3.19 (1H, dd, J=9.8, 7.8 Hz), 3.34 (1H, dd, J=9.8, 8.8 Hz), 3.37-3.41 (1H, m), 3.47-3.51 (2H, m), 3.58 (1H, dd, J=14.7, 6.8 Hz), 3.66-3.80 (6H, m), 3.86 (1H, dd, J=6.8, 4.9 Hz), 4.11-4.14 (1H, m), 4.36 (1H, d, J=7.8 Hz), 5.06 (1H, d, J=3.9 Hz);
13C NMR (125 MHz, D2O): δ 16.89, 38.27, 47.74, 49.85, 59.41, 60.05, 70.97, 71.19, 71.56, 72.22, 73.64, 74.96, 75.45, 75.51, 79.24, 84.26, 97.34, 102.68;
MS (FAB) m/z: 456 (M+H)+.
(2R,3R,4R,5R)−2,5−ジヒドロキシメチル−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
(7a)(1R,3S,4S,6R,7R)−7−ベンジルオキシ−6−ヒドロキシメチル−3−メトキシ−2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン
アジドエポキシド(Tetrahedron,26,1985,1469)(2.03g、6.97mmol)をエタノール(40mL)に溶解し、リンドラー触媒(0.4g)を加え、水素雰囲気下2時間攪拌した。セライトろ過にて触媒を除いた後、エタノール(40mL)に溶解し、1時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(メチレンクロリド:エタノール、20:1〜10:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(1.21g、収率65%)を褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.15-2.35 (2H, br), 3.19 (1H, dd, J=5.8, 5.9 Hz), 3.35 (3H, s), 3.41 (1H, s), 3.65 (1H, dd, J=5.8, 11.7 Hz), 3.73 (1H, dd, J=5.8, 11.7 Hz), 4.11 (1H, s), 4.18 (1H s), 4.54 (1H, d, J=11.7 Hz), 4.61 (1H, d, J=11.7 Hz), 4.64 (1H, s), 7.29-7.38 (5H, m);
MS (FAB) m/z: 266 (M+H)+.
(7b)(1R,3R,4S,6R,7R)−7−ヒドロキシ−6−ヒドロキシメチル−3−メトキシ−2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン−5−カルボン酸ベンジルエステル
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.33 (3H, s), 3.50-4.00 (3H, m), 4.10-4.25 (3H, m), 4.61 (1H, brs), 4.60-4.74 (2H, m), 5.10-5.25 (2H, m), 7.25-7.45 (5H, m);
MS (FAB) m/z: 310 (M+H)+.
(7c)(1R,3S,4S,6R,7R)−7−ベンジルオキシ−6−t−ブチルジメチルシリルオキシメチル−3−メトキシ−2−オキサ−5−アザ−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン−5−カルボン酸ベンジルエステル
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ -0.24--0.04 (6H, m), 0.72 (4.5H, s), 0.77 (4.5H, s), 3.34 (1.5H, s), 3.38 (1.5H, s), 3.67-3.80 (2H, m), 3.91 (0.5H m), 4.10 (0.5H, m), 4.40 (0.5H, s), 4.46 (0.5H, m), 4.66 (0.5H, s), 4.69 (1H, m), 4.78 (0.5H, m), 5.15 (2H, m), 5.44 (1H, m), 7.39-7.36 (5H, m), 7.41 (2H, m), 7.55 (1H, m), 7.95 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 528 (M+H)+.
参考例7(7c)で合成した化合物(997mg、1.89mmol)を、トリフルオロ酢酸:水(4:1、12mL)に溶解し、室温で15分撹拌した。0℃にて反応液に水(20mL)を加え、ジクロロメタン(30mL)で抽出後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水(20mL)、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をエタノール(15mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(35.7mg、0.10mmol)を水(5mL)に溶解させたものを加え、0℃で20分撹拌した。0℃にて反応液に飽和塩化アンモニウム水(2mL)を加えた後、減圧下エタノールを留去した。水(15mL)を加え、酢酸エチル(15mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、2:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(643mg、収率85%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.60-3.38 (9H, m), 4.98-5.19 (4H, m), 7.20-7.30 (5H, m), 7.36. (2H, m), 7.50 (1H, m), 7.89 (2H, d, J=7.3 Hz);
MS (FAB) m/z: 402 (M+H)+.
参考例7(7d)で合成した化合物(643mg、1.60mmol)を、ジクロロメタン:シクロヘキサン(1:2、18mL)に溶解し、ベンジルトリクロロアセトイミダート(2.7mL、14.4mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸(29μL、0.32mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。0℃にて反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水(5mL)を加え、酢酸エチル(200mL)で希釈後、水(30mL)、飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、20:1〜10:1、V/V)を用いて精製し、無色油状物1080mg得た。得られた無色油状物1080mgをメタノール:テトラヒドロフラン(4:1、25mL)に溶解し、炭酸カリウム(44mg、0.32mmol)を加え、室温で2.5時間攪拌した。減圧下メタノールを留去した後、水(15mL)を加え、酢酸エチル(15mL)で抽出、有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、4:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(715mg、収率78%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.40-3.49 (2H, m), 3.62 (1H, dd, J=4.4, 8.8 Hz), 3.79-4.12 (4H, m), 4.19 (1H, dd, J=3.7, 10.3 Hz), 4.26-4.61 (6H, m), 5.01 (1H, d, J=16.8 Hz), 5.03 (1H, d, J=16.8 Hz), 5.51 (1H, m), 7.15-7.38(20H, m);
MS (FAB) m/z : 568 (M+H)+.
(7f)(2R,3R,4R,5R)−N−ベンジルオキシカルボニル−2,5−ジベンジルオキシメチル−4−ベンジルオキシピロリジン−3−イル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 1.23 (3H, d, J=5.9 Hz), 2.92-3.19 (4H, m), 3.26-3.73 (13H, m), 3.85 (1H, dd, J=5.1, 5.1 Hz), 3.93 (1H, dd, J=5.1, 5.1 Hz), 4.31 (1H, d, J=8.0 Hz), 5.03 (1H, d, J=3.6 Hz);
MS (FAB) m/z: 472 (M+H)+.
(7g)(2R,3R,4R,5R)−2,5−ジヒドロキシメチル−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 1.15 (3H, d, J=5.9 Hz), 2.92-3.19 (4H, m), 3.26-3.73 (13H, m), 3.85 (1H, dd, J=5.1, 5.1 Hz), 3.93 (1H, dd, J=5.1, 5.1 Hz), 4.31 (1H, d, J=8.0 Hz), 5.03 (1H, d, J=3.6 Hz);
MS (FAB) m/z: 472 (M+H)+.
(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−(6−メトキシ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
(8a)アリル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−フルオロ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例2(2c)で合成した化合物(2.19g、2.37mmol)を、N,N−ジメチルホルムアミド(45mL)に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(0.12g、2.75mmol)を加え、10分間撹拌後、ヨウ化メチル(0.3mL、4.82mmol)を加え、室温で5時間撹拌した。氷冷下反応液にメタノール(5mL)を加え30分間撹拌した。酢酸エチル(20mL)を加え、有機層を水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、6:1〜5:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(1.80g、収率81%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.21 (3H, s), 3.30-5.00 (28H, m), 5.10 (1H, m), 5.20 (1H, m), 5.95 (1H, m), 7.20-7.40 (30H, m);
MS (FAB) m/z: 938 (M+H)+.
(8b)アリル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−メトキシ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
参考例8(8a)で合成した化合物(1.80g、1.92mmol)をメタノール(30mL)及びテトラヒドロフラン(6mL)に溶解し、塩化パラジウム(II)(67.4mg、0.38mmol)を加え、室温で14時間撹拌した。反応液をセライト濾過した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1〜4:1〜3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(1.43g、収率83%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.20 (3H, s), 3.25-5.00 (27H, m), 5.10 (1H, m), 7.20-7.40 (30H, m);
MS (FAB) m/z: 898 (M+H)+.
(8c)(2R,3R,4R)−4−ベンジルオキシ−N−ベンジルオキシカルボニル−2−(ベンジルオキシメチル)ピロリジン−3−イル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−メトキシ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.20 (3H, s), 3.25-5.20 (39H, m), 7.20-7.40 (45H, m);
MS (FAB) m/z: 1327 (M+H)+.
(8d)(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−(6−メトキシ−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例8(8c)で合成した化合物(150.1mg、0.11mmol)を1%塩酸水溶液を含むメタノール(10mL)に溶解し、20%水酸化パラジウム−炭素(100mg)を加え、水素雰囲気下2時間攪拌した。セライトろ過にて触媒を除いた後、28%アンモニア水(0.5mL)を加えて10分間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、その水溶液(100mL)をイオン交換樹脂(Dowex 50w×8)カラムに供した後、1%アンモニア水(100mL)で流した。目的化合物を含むアンモニア水を減圧下濃縮し、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、5:2:1〜1:1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物を(49.1mg、95%)無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.00-4.20 (19H, m), 3.27 (3H, s), 4.37 (1H, d, J=8.0 Hz), 4.98 (1H, d, J=3.7 Hz);
MS (FAB) m/z: 472 (M+H)+.
(2R,3R,4R)−4−フルオロ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−(6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
(9a)(2R,3R,4R)−3−ベンゾイルオキシ−N−ベンジロオキシカルボニル−2−ベンジルオキシメチル−4−ヒドロキシ−ピロリジン
参考例1(1h)で合成した化合物(3.37g、9.07mmol)を、メチレンクロリド:シクロヘキサン(1:2、180mL)に溶解し、ベンジルトリクロロアセトイミダート(2.0mL、10.88mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸(2.57ml、15.3mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。0℃にて反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)を加え、酢酸エチル(200mL)で希釈後、水(300mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1〜2:1、V/V)を用いて精製し、淡黄色油状物4.71g得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.50-4.20 (4H, m), 4.45-4.80 (3H, m), 5.00-5.60 (5H, m), 7.32-7.46 (12H, m), 7.59 (1H, m), 7.99 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 462 (M+H)+.
(9b)(2R,3R,4S)−3−ベンゾイルオキシ−N−ベンジロオキシカルボニル−2−ベンジルオキシメチル−4−ヒドロキシ−ピロリジン
参考例9(9a)で合成した化合物(183mg、0.40mmol)をメチレンクロリド(4mL)に溶解し、ピリジン(96μL,1.20mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.10mL、0.60mmol)を加え、0℃にて20分攪拌した。0℃にて水(10mL)を加え、メチレンクロリドで抽出後、有機層を飽和食塩水(10mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、2:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(92mg、収率50%)を淡黄色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 462 (M+H)+.
(9c)(2R,3R,4R)−N−ベンジロオキシカルボニル−2−ベンジルオキシメチル−4−フルオロ−ピロリジン
参考例9(9b)で合成した化合物(980mg、2.12mmol)を1,2−ジメトキシエタン(20mL)に溶解し、−20℃にてジエチルアミノサルファートリフルオリド(0.84mL、6.36mmol)を加えた。徐々に昇温し、60℃にて1時間攪拌した。0℃にて、発泡しなくなるまで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、4:1、V/V)を用いて精製し、淡黄色油状物(545mg)を得た。得られた淡黄色油状物(545mg)をメタノール(10mL)に溶解し、炭酸カリウム(50mg)を加え、室温にて20分攪拌した。減圧下溶媒を留去した後、水(20mL)を加え、酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食塩水(20mL)にて洗浄した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、2:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(263mg、収率34%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.10-4.20 (4H, m), 4.25-4.75 (3H, m), 4.80-5.20 (5H, m), 7.30-7.45 (10H, m);
MS (FAB) m/z: 360 (M+H)+.
(9d)(2R,3R,4R)−N−ベンジロオキシカルボニル−2−ベンジルオキシメチル−4−フルオロ−ピロリジン−3−イル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例1(1f)で合成した化合物(657mg、0.76mmol)を、メチレンクロリド(12mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(0.38mL、3.8mmol)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(11μL、76μmol)を加え、室温で15分撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、無色油状のイミダート(767mg、100%)を得た。参考例9(9c)で合成した化合物(263mg、0.73mmol)をジエチルエーテル(12mL)に溶解し、窒素雰囲気下トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(13μL、73μmol)を加えた。イミダートのジエチルエーテル(8mL)溶液を反応液に加え、室温で1.5時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(20μL、146μmol)を加え、減圧下溶媒を留去したのち酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(20mL)、飽和食塩水(20mL)にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル、4:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物α体(109mg、12%)、β体(52mg、6%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.09 (3H, d, J=4.2 Hz), 3.00-5.60 (35H, m), 7.10-7.40 (40H, m);
MS (FAB) m/z: 1209 (M+H)+.
参考例9(9d)で合成した化合物(109mg、90.2μmol)を1%塩酸メタノール溶液(5mL)に溶解し、20%水酸化パラジウム−炭素(55mg)を加え、水素雰囲気下1時間攪拌した。セライトろ過にて触媒を除いた後、28%アンモニア水(0.2mL)を加えて10分攪拌した。減圧下溶媒を留去し、水(30mL)にてイオン交換樹脂(Dowex 50w×8)カラムに通した後、1%アンモニア水(30mL)を流した。目的化合物を含むアンモニア水を減圧下濃縮し、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、5:2:1〜1:1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物を(26mg、65%)無色固体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 1.18 (3H, d, J=5.9 Hz), 2.98-3.16 (4H, m), 3.47-3.77 (12H, m), 4.11 (1H, dd, J=4.9, 20.5 Hz), 5.02 (1H, m), 5.23 (1H, m);
MS (FAB) m/z: 444 (M+H)+.
<参考例10>
(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−フルオロメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
(10a)(2R,3R,4R)−3−ベンゾイルオキシ−N−ベンジロオキシカルボニル−2−フルオロメチル−4−ヒドロキシ−ピロリジン
参考例1(1h)で合成した化合物(257mg、0.69mmol)を1,2−ジメトキシエタン(5mL)に溶解し、−20℃にてジエチルアミノサルファートリフルオリド(0.11mL、0.83mmol)を加えた。徐々に昇温し、60℃にて1時間攪拌した。0℃にて、発泡しなくなるまで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた後、酢酸エチル(15mL)で抽出し、有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、3:1、V/V)を用いて精製し、無色油状物(113mg、44%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.50-4.25 (4H, m), 4.50-5.55 (3H, m), 5.40-5.60 (2H, m), 7.20-7.50 (7H, m), 7.60 (1H, m), 8.00-8.10 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 374 (M+H)+.
(10b)(2R,3R,4S)−3−ベンゾイルオキシ−N−ベンジロオキシカルボニル−4−ベンジルオキシ−2−フルオロメチル−ピロリジン
参考例10(10a)で合成した化合物(344mg、0.92mmol)を、メチレンクロリド:シクロヘキサン(1:2、10mL)に溶解し、ベンジルトリクロロアセトイミダート(0.68mL、3.68mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸(16μL、0.18mmol)を加え、室温で4時間撹拌した。0℃にて反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水(1mL)を加え、酢酸エチル(20mL)で希釈後、水(20mL)、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、8:1〜5:1、V/V)を用いて精製し、無色油状物(307mg、68%)を得た。
MS (FAB) m/z: 464 (M+H)+.
(10c)(2R,3R,4S)−N−ベンジロオキシカルボニル−4−ベンジルオキシ−2−フルオロメチル−ピロリジン
参考例10(10b)で合成した化合物(307mg、0.66mmol)をメタノール(6mL)に溶解し、炭酸カリウム(27mg、0.20mmol)を加え、室温で2.5時間攪拌した。減圧下メタノールを留去した後、水(15mL)を加え、酢酸エチル(15mL)で抽出、有機層を飽和食塩水(15mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(176mg、収率74%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.35-4.80 (7H, m), 5.50-5.75 (4H, m), 7.20-7.50 (10H, m);
MS (FAB) m/z: 360 (M+H)+.
(10d)(2R,3R,4R)−N−ベンジロオキシカルボニル−4−ベンジルオキシ−2−フルオロメチル−ピロリジン−3−イル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例2(2f)で合成した化合物(398mg、0.46mmol)を、メチレンクロリド(8mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(0.23mL、2.30mmol)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(7μL、0.05mmol)を加え、室温で15分撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、無色油状のイミダートを得た。参考例10(10c)で合成した化合物(165mg、0.46mmol)をジエチルエーテル(8mL)に溶解し、窒素雰囲気下トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(8μL、46μmol)を加えた。イミダートのジエチルエーテル(4mL)溶液を反応液に加え、室温で2.5時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(13μL、92μmol)を加え、減圧下溶媒を留去したのち酢酸エチル(15mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(15mL)、飽和食塩水(15mL)にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル、4:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(53mg、10%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.10 (3H, d, J=4.2 Hz), 3.00-5.60 (35H, m), 7.10-7.40 (40H, m);
MS (FAB) m/z: 1209 (M+H)+.
(10e)(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−フルオロメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
1H NMR (500 MHz, CDCl3): δ 1.18 (3H, d, J=4.0 Hz), 2.98-4.25 (16H, m), 4.50 (2H, m), 5.83 (1H, m);
MS (FAB) m/z: 444 (M+H)+.
<参考例11>
(2R,3R,4S)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−(6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
(11a)(2R,3R,4S)−N−ベンジロオキシカルボニル−4−ベンジルオキシ−2−ベンジルオキシメチル−3−ヒドロキシ−ピロリジン
参考例9(9b)で合成した化合物(815mg、1.77mmol)を、ジクロロメタン:シクロヘキサン(1:2、45mL)に溶解し、ベンジルトリクロロアセトイミダート(0.66mL、3.54mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸(24μL、0.27mmol)を加え、室温にて1.5時間撹拌した。0℃にて反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)を加え、酢酸エチル(200mL)で希釈後、水(50mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、4:1、V/V)を用いて精製し、淡黄色油状物(866mg)を得た。得られた淡黄色油状物(866mg)をメタノール(15mL)に溶解し、炭酸カリウム(65mg)を加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去した後、水(20mL)を加え、酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食塩水(20mL)にて洗浄した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1〜2:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(233mg、収率30%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.35-4.25 (6H, m), 4.25-4.70 (4H, m), 5.00-5.30 (4H, m), 7.09-7.26 (15H, m);
MS (FAB) m/z: 448 (M+H)+.
参考例1(1f)で合成した化合物(513mg、0.59mmol)を、メチレンクロリド(10mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(0.3mL、2.95mmol)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(9μL、0.06mmol)を加え、室温で15分撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、無色油状のイミダート(447mg、75%)を得た。参考例11(11a)で合成した化合物(233mg、0.52mmol)をジエチルエーテル(10mL)に溶解し、窒素雰囲気下トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(9μl、59μmol)を加えた。イミダートのジエチルエーテル(5mL)溶液を反応液に加え、室温で1.5時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(16μL、118μmol)を加え、減圧下溶媒を留去したのち酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(20mL)、飽和食塩水(20mL)にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル、5:1〜4:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物α体(58mg、8%)、β体(51mg、7%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.15 (3H, d, J=5.6 Hz), 3.10-5.20 (36H, m), 1.15 (1H, d, J=6.3 Hz), 7.20-7.39 (45H, m);
MS (FAB) m/z: 1297 (M+H)+.
(11c)(2R,3R,4S)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−(6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例11(11b)で合成した化合物(58mg、44.7μmol)を1%塩酸メタノール溶液(5mL)に溶解し、20%水酸化パラジウム−炭素(30mg)を加え、水素雰囲気下1.5時間攪拌した。セライトろ過にて触媒を除いた後、28%アンモニア水(0.2mL)を加えて10分攪拌した。減圧下溶媒を留去し、水(30mL)にてイオン交換樹脂(Dowex 50w×8)カラムに通した後、1%アンモニア水(30mL)を流した。目的化合物を含むアンモニア水を減圧下濃縮し、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、5:2:1〜1:1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物を(13mg、68%)無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 1.19 (3H, d, J=4.1 Hz), 2.80-4.60 (17H, m), 5.00 (1H, d, J=3.6 Hz), 5.24 (1H, d, J=3.0 Hz);
MS (FAB) m/z: 442 (M+H)+.
(2R,3R,4R)−2−ヒドロキシメチル−3−ヒドロキシ−ピロリジン−4−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド)
(12a)(2R,3R,4R)−N−ベンジルオキシカルボニル−2−ベンジルオキシメチル−3−ヒドロキシ−ピロリジン−4−イル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例2(2f)で合成した化合物(607mg、0.70mmol)を、メチレンクロリド(10mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(500μL、4.98mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(2滴)を加え、室温で40分撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、イミダート(630mg、89%)を黄色油状物として得た。参考例9(9a)で合成した化合物(323mg、0.700mmol)をジエチルエーテル(10mL)に溶解し、イミデート(630mg、0.623mmol)を加え、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(6.3μL、34.8μmol)を滴下し、室温で45分間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(4滴)を加えた後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル、6:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(610mg、75%)を淡黄色油状物として得た。引き続きこの淡黄色油状物(610mg、0.465mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、炭酸カリウム水(1M、1mL、1mmol)を加え、室温にて3時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル、2:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(280mg、収率50%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 1.19 (3H, d, J=5.8 Hz), 2.83 (1H, brs), 3.12 (1H, t, J=9.3 Hz), 3.17-3.23 (1H, m), 3.29-3.37 (2H, m), 3.39-3.45 (2H, m), 3.51 (1H, dd, J=9.76, 2.93 Hz), 3.60 (1H, brt, J=7.8 Hz), 3.72-4.01 (7H, m), 4.27-4.56 (6H, m), 4.60-4.63 (2H, m), 4.73-4.75 (4H, brm), 4.78 (1H, d, J=10.75 Hz), 4.85 (1H, d, J=10.74 Hz), 4.87 (1H, d, J=9.77 Hz), 4.92 (1H, d, J=2.93 Hz), 5.01-5.12 (3H, m), 7.21-7.34 (38H, m), 7.43 (2H, d, J=6.83 Hz);
MS (FAB) m/z: 1207 (M+H)+.
(12b)(2R,3R,4R)−2−ヒドロキシメチル−3−ヒドロキシ−ピロリジン−4−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 1.32 (3H, d, J=5.8 Hz), 3.17-3.22 (2H, m), 3.30-3.38 (2H, m), 3.44-3.55 (2H, m), 3.60-3.64 (2H, m), 3.74-3.86 (6H, m), 3.92 (1H, brd, J=11,72 Hz), 4.13 (1H, brs), 4.24 (1H, brs), 4.48 (1H, d, J=7.81 Hz), 5.11 (1H, d, J=2.93 Hz);
MS (FAB) m/z: 442 (M+H)+.
<参考例13>
(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−(6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシド
参考例1(1j)で合成した化合物β体(60mg、46.3μmol)をメタノール(4mL)に溶解し、塩酸(56μL)及び20%水酸化パラジウム−炭素(60mg)を加え、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。セライト濾過した後、18%アンモニア水(3滴)を加え、減圧下溶媒を留去し、イオン交換樹脂(Dowex 50w×8)カラム(水〜5%アンモニア水)で精製した。さらに、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、3:2:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(10mg、49%)を無色個体として得た。
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 1.29 (3H, d, J=5.8 Hz), 2.93 (1H, dd, J=11.7, 3.6 Hz), 3.15-3.35 (4H, m), 3.51-3.65 (5H, m), 3.74-3.80 (5H, m), 3.93-4.00 (2H, m), 4.40 (1H, br, s), 4.56 (1H, d, J=7.3 Hz), 5.34 (1H, br, s);
MS (FAB) m/z: 464 (M+Na)+, 442 (M+H)+.
<参考例14>
(1R,2S,3R,4R,5R)−1−アミノ−2,3−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−シクロペンタ−4−イル 4−O−(6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
(14a)メチル 4−O−ベンゾイル−2,3−ジ−O−ベンジル−6−O−p−トルエンスルホニル−α−D−グルコピラノシド
メチル 2,3−ジ−O−ベンジル−6−O−p−トルエンスルホニル−α−D−グルコピラノシド(J.Org.Chem.,2001,66,5965−5975)(163.9g、310mmol)をメチレンクロリド(1.5L)に溶解し、4−ジメチルアミノピリジン(43.5g、352mmol)、トリエチルアミン(49.0mL、352mmol)を加え、氷冷にて塩化ベンゾイル(43.2mL、372mmol)を滴下し、0℃で1時間撹拌した。反応液に希塩酸(2N、500mL)を加え、メチレンクロリド(1L)で抽出後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水(1L)、飽和食塩水(1L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(196g、収率99%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.34 (3H, s), 3.40 (3H, s), 3.58 (1H, dd, J=9.3, 3.4 Hz), 3.98-4.10 (4H, m), 4.57-4.65 (3H, m), 4.79 (1H, d, J=10.8 Hz), 5.06 (1H, dd, J=9.8, 9.8 Hz), 7.08-7.10 (5H, m), 7.18 (2H, d, J=7.8 Hz), 7.29-7.35 (5H, m), 7.41-7.45 (2H, m), 7.57-7.61 (1H, m), 7.67 (2H, d, J=7.8 Hz), 7.89 (2H, d, J=8.8 Hz);
MS (FAB) m/z: 633 (M+H)+.
参考例14(14a)で合成した化合物(196g、310mmol)をトルエン(2L)に溶解し、窒素雰囲気下、ヨウ化ナトリウム(235g、1.57mol)、18−クラウン−6−エーテル(16.6g、62.8mmol)を加え、100℃にて2時間攪拌した。反応液を室温まで冷し、ろ過し、トルエンで濾物を洗浄した。濾液と洗液を飽和炭酸水素ナトリウム水(1L)、飽和食塩水(1L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、標記目的化合物(181g、収率99%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.12 (1H, dd, J=11.0, 8.8 Hz), 3.29 (1H, dd, J=11.0, 2.2 Hz), 3.51 (3H, s), 3.64 (1H, dd, J=9.6, 3.7 Hz), 3.82-3.89 (1H, m), 4.06 (1H, dd, J=9.6, 8.8 Hz), 4.60-4.68 (3H, m), 4.82 (1H, d, J=11.0 Hz), 4.82 (1H, d, J=12.8 Hz), 5.06 (1H, dd, J=9.5, 9.5 Hz), 7.08-7.10 (5H, m), 7.29-7.38 (5H, m), 7.42-7.47 (2H, m), 7.57-7.61 (1H, m), 7.98 (2H, d, J=8.0 Hz);
MS (FAB) m/z: 589 (M+H)+.
(14c)4−O−ベンゾイル−2,3−ジ−O−ベンジル−5,6−ジデオキシ−D−キシロ−ヘキサ−5−エノース オキシム
参考例14(14b)で合成した化合物(181g、307mmol)をイソプロパノール(1.5L)、蒸留水(50mL)に溶解し、希塩酸で洗った亜鉛末(180g)を加え、100℃にて1時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、エタノールで濾物を洗浄し、濾液と洗液を減圧留去した。残渣をエタノール(500mL)に溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩(42.7g、615mmol)、ピリジン(49.7mL、615mmol)を加え、80℃で40分攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(126g、収率92%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.83 (0.7H, dd, J=5.8, 4.9 Hz), 3.99 (0.3H, dd, J=6.2, 3.9 Hz), 4.23 (0.7H, dd, J=7.8, 4.9 Hz), 4.42 (1H, dd, J=11.8, 3.9 Hz), 4.65 (1H, d, J=11.7 Hz), 4.68-4.76 (3H, m), 4.97 (0.3H, dd, J=5.8, 3.9 Hz), 5.23 (1H, dd, J=10.7, 5.9 Hz), 5.31-5.37 (1H, m), 5.78-5.94 (2H, m), 7.20-7.38 (9H, m), 7.40-7.48 (3H, m), 7.53-7.59 (1H, m), 8.00-8.07 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 446 (M+H)+.
(14d)(3aR,4R,5R,6S,6aR)−4−ベンゾイルオキシ−5,6−ジベンジルオキシ−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[c]イソキサゾール
参考例14(14c)で合成した化合物(126g、282mmol)をトルエン(800mL)に溶解し、120℃にて8時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(59.7g、収率48%)を無色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 446 (M+H)+.
(14e)(3aR,4R,5S,6S,6aR)−1−ベンジルオキシカルボニル−5,6−ジベンジルオキシ−4−ヒドロキシ−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[c]イソキサゾール
参考例14(14d)で合成した化合物(59.7g、134mmol)をメタノール(1L)に溶解し、ナトリウムメトキシド(10mL、49mmol)を加え、室温にて15分攪拌した。0℃にて反応液に飽和塩化アンモニア水(500mL)を加え、酢酸エチル(1.5L)で抽出後、有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄した。この有機層に0℃にて飽和炭酸水素ナトリウム水(500mL)、ベンジルオキシクロロホルメート(22.9mL、160mmol)を加え、0℃にて1時間攪拌した。有機層を飽和食塩水(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(61.3g、収率96%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.30 (1H, brd, J=3.7 Hz, OH), 2.91 (1H, ddd, J=8.9, 8.9, 5.7 Hz, H-3a), 3.58 (1H, dd, J=9.0, 5.7 Hz, H-3), 3.73 (1H, dd, J=8.6, 8.4 Hz, H-5), 3.82 (1H, ddd, J=8.9, 8.6, 3.7 Hz, H-4), 3.84 (1H, dd, J=8.4, 5.6 Hz, H-6), 3.98 (1H, d, J=9.0 Hz, H-3), 4.54 (1H, d, J=11.3 Hz), 4.54 (1H, dd, J=8.9, 5.6 Hz, H-6a), 4.63 (1H, d, J=11.7 Hz), 4.84 (1H, d, J=11.3 Hz), 4.87 (1H, d, J=11.7 Hz), 5.20 (1H, d, J=12.1 Hz), 5.27 (1H, d, J=12.1 Hz), 7.23-7.40 (15H, m).
MS (FAB) m/z: 476 (M+H)+.
(14f)(3aR,4R,5R,6S,6aR)−1−ベンジルオキシカルボニル−5,6−ジベンジルオキシ−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[c]イソキサゾール−4−イル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(6−デオキシ−2,3,4−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例1(1f)で合成した化合物(215mg、0.248mmol)を、メチレンクロリド(5mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(460μL、4.61mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(2滴)を加え、室温で40分撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、イミダート(250mg、99%)を黄色油状物として得た。参考例14(14e)で合成した化合物(100mg、0.21mmol)をジエチルエーテル(10mL)に溶解し、イミダート(250mg、0.248mmol)を加え、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(3.8μL、0.021mmol)を滴下し、室温で45分間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(4滴)を加えた後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル、2:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(55mg、17%)を淡黄色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 1324 (M+H)+.
(14g)(1R,2S,3R,4R,5R)−1−アミノ−2,3−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−シクロペンタ−4−イル 4−O−(6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例14(14f)で合成した化合物(53mg、40.4μmol)をメタノール(10mL)に溶解し、塩酸(10μL)及び20%水酸化パラジウム−炭素(53mg)を加え、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。セライト濾過した後、減圧下溶媒を留去し、イオン交換樹脂(Dowex 50w×8)カラム(水〜5%アンモニア水)で精製した。さらに、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、1:1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(5mg、26%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 1.18 (3H, d, J=6.8 Hz), 2.00-2.08 (1H, m), 2.15-2.22 (1H, m), 3.03-3.09 (1H, m), 3.16-3.22 (1H, m), 3.45-3.57 (5H, m), 3.58-3.78 (8H, m), 3.81-3.89 (3H, m), 5.10 (1H, d, J=2.9 Hz), 5.23 (1H, d, J=2.9 Hz);
MS (FAB) m/z: 472 (M+H)+.
<参考例15>
(1R,2S,3R,4R,5R)−1−アミノ−2,3−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−シクロペンタ−4−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
(15a)(3aR,4R,5R,6S,6aR)−1−ベンジルオキシカルボニル−5,6−ジベンジルオキシ−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[c]イソキサゾール−4−イル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(6−デオキシ−2,3,4−トリ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例2(2f)で合成した化合物(1.0g、1.15mmol)を、メチレンクロリド(30mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(460μL、4.61mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(2滴)を加え、室温で40分撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、イミダート(970mg、84%)を黄色油状物として得た。参考例14(14e)で合成した化合物(508mg、1.06mmol)をジエチルエーテル(20mL)に溶解し、イミダート(970mg、0.97mmol)を加え、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(17μL、0.097mmol)を滴下し、室温で45分間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(4滴)を加えた後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル、1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(125mg、9%)を淡黄色油状物として得た。
MS (FAB) m/z: 1324 (M+H)+.
(15b)(1R,2S,3R,4R,5R)−1−アミノ−2,3−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−シクロペンタ−4−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例15(15a)で合成した化合物(115mg、86.8μmol)をメタノール(20mL)及び酢酸エチル(1mL)に溶解し、塩酸(10μL)及び20%水酸化パラジウム−炭素(115mg)を加え、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。セライト濾過した後、減圧下溶媒を留去し、イオン交換樹脂(Dowex 50w×8)カラム(水〜5%アンモニア水)で精製した。さらに、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、1:1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(30mg、73%)を無色アモルファスとして得た。
[α]D 20+60.9 (c 0.11, H2O);
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 1.21 (3H, d, J=6.8 Hz), 2.17-2.25 (1H, m), 3.05-3.10 (1H, m), 3.18-3.27 (2H, m), 3.30-3.92 (14H, m), 4.38 (1H, d, J=7.8 Hz), 5.08-5.10 (1H, m);
MS (FAB) m/z: 472 (M+H)+.
(1R,2S,3R,4R,5R)−1−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−エチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−シクロペンタ−4−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
(16a)(3aR,4R,5R,6S,6aR)−4−ベンゾイルオキシ−5,6−ジベンジルオキシ−1−(1,3−ジヒドロキシプロパ−2−イル)−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[c]イソキサゾール
参考例14(14d)で合成した化合物(3.07g、6.89mmol)をメタノール(10mL)、テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、1,3−ジヒドロキシアセトン(1.86g、20.7mmol)および酢酸(1mL)を加え、70℃にて30分攪拌した後、水素化シアノホウ素ナトリウム(1.30g、20.67mmol)を加え、70℃にて10時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(メチレンクロリド:メタノール、20:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(1.20g、収率33%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.35 (1H, dd, J=6.8, 4.9 Hz), 2.39 (1H, t, J=5.9 Hz), 2.77-2.82 (1H, m), 2.93-3.00 (1H, m), 3.74-3.84 (3H, m), 3.88-3.94 (1H, m), 3.96-4.08 (3H, m), 4.21-4.26 (2H, m), 4.74-4.86 (4H, m), 5.05 (1H, d, J=7.8, 5.9 Hz), 7.26-7.38 (10H, m), 7.45-7.50 (2H, m), 7.59-7.64 (1H, m), 7.98-8.02 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 520 (M+H)+.
(16b)(3aR,4R,5S,6S,6aR)−5,6−ジベンジルオキシ−1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−5−イル)−4−ヒドロキシ−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[c]イソキサゾール
参考例16(16a)で合成した化合物(1.20g、2.31mmol)をアセトン(30mL)に溶解し、2,2−ジメトキシプロパン(2.27mL、18.5mmol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(660mg、3.47mmol)を加え、室温にて15分攪拌した。0℃にて反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄した。減圧下溶媒を留去し、残渣をメタノールに溶解し、ナトリウムメトキシド(0.4mL、1.96mmol)を加え、室温にて20分攪拌した。0℃にて反応液に飽和塩化アンモニウム水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(840mg、収率80%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.39 (3H, s), 1.47 (3H, s), 2.06 (1H, d, J=3.9 Hz), 2.85-2.96 (2H, m), 3.49 (1H, dd, J=9.8, 6.8 Hz), 3.67-3.72 (1H, m), 3.75-3.85 (6H, m), 3.89-3.97 (2H, m), 4.67 (1H, d, J=11.7 Hz), 4.68 (1H, d, J=11.7 Hz), 4.76 (1H, d, J=11.7 Hz), 4.85 (1H, d, J=11.7 Hz), 7.26-7.38 (10H, m);
MS (FAB) m/z 456: (M+H)+.
(16c)(3aR,4R,5S,6S,6aR)−5,6−ジベンジルオキシ−1−(2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−5−イル)−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[c]イソキサゾール−4−イル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(6−デオキシ−2,3,4−トリ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.22 (3H, d, J=5.8 Hz), 1.43 (3H, s), 1.49 (3H, s), 2.70-2.80 (2H, m), 3.11-3.17 (1H, m), 3.19-3.27 (1H, m), 3.30-3.54 (6H, m), 3.61-3.95 (12H, m), 4.34 (1H, d, J=11.7 Hz), 4.38 (1H, d, J=7.3 Hz), 4.52 (1H, d, J=12.5 Hz), 4.58-4.73 (5H, m), 4.73-4.90 (8H, m), 5.00 (1H, d, J=3.7 Hz), 5.03 (1H, d, J=11.0 Hz), 7.17-7.38 (38H, m), 7.43-7.47 (2H, m).
MS (FAB) m/z: 1304 (M+H)+.
(16d)(1R,2S,3R,4R,5R)−1−(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−エチルアミノ)−2,3−ジヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−シクロペンタ−4−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例16(16c)で合成した化合物(146mg、113μmol)を酢酸(10mL)及び蒸留水(2.5mL)に溶解し、50℃にて1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、1:1、V/V)を用いて精製し、ジオール(128mg、101μmol)を無色結晶として得た。ジオール(118mg、93.3μmol)をメタノール(20mL)及び酢酸エチル(1mL)に溶解し、塩酸(30μL)及び20%水酸化パラジウム−炭素(118mg)を加え、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。セライト濾過した後、減圧下溶媒を留去し、イオン交換樹脂(Dowex 50w×8)カラム(水〜5%アンモニア水)で精製した。さらに、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、1:1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(43mg、84%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 1.32 (3H, d, J=6.8 Hz), 2.34-2.41 (1H, m), 2.88-2.94 (1H, m), 3.16-3.22 (1H, m), 3.29-3.38 (2H, m), 3.42-3.50 (1H, m), 3.49-3.97 (16H, m), 4.48 (1H, d, J=7.8 Hz), 5.18 (1H, d, J=7.8 Hz);
13C NMR (100 MHz, D2O): δ16.9, 44.0, 58.5, 58.7, 60.0, 60.1, 60.6, 61.3, 70.9, 71.3, 71.6, 72.2, 73.6, 75.0, 75.5, 79.1, 79.2, 80.5, 81.9, 97.8, 102.7;
MS (FAB) m/z: 546 (M+H)+.
(1R,2S,3S,4R,5R)−1−アミノ−2−フルオロ−3−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−シクロペンタ−4−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
(17a)メチル 2−デオキシ−2−フルオロ−D−グルコピラノシド
1,3,4,6−テトラ−O−アセチル−2−デオキシ−2−フルオロ−β−D−グルコピラノース(Carbohydr.Res.,153,1986,168−170)(13.4g、38.3mmol)を、メタノール(150mL)に溶解し、Dowex 50w×8(19g)を加え、80℃で12時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、メタノールで濾物を洗浄し、濾液と洗液をあわせて減圧留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(メチレンクロリド:メタノール、10:1〜5:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(3.37g、収率45%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 3.32-3.36 (1H, m), 3.43 (1.5H, s), 3.52-3.64 (2H, m), 3.54 (1.5H, s), 3.65-3.70 (1H, m), 3.80-3.92 (2.5H, m), 4.16-4.29 (0.5H, m), 4.43 (0.5H, dd, J=7.8, 2.9 Hz), 4.88 (0.5H, d, J=3.9 Hz).
MS (FAB) m/z: 197 (M+H)+.
(17b)メチル 4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−2−フルオロ−D−グルコピラノシド
参考例17(17a)で合成した化合物(3.5g、17.9mmol)をジメチルホルムアミド(70mL)に溶解し、ベンズアルデヒドジメチルアセタール(3.75mL、25.0mmol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(170mg、0.892mmol)を加え、減圧下50℃で2時間撹拌した。反応液にトリエチルアミン(2mL)を加え、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、3:1、V/V)を用いて精製し、(3.36g、収率66%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.42-3.58 (1H, m), 3.48 (2H, s), 3.60 (1H, s), 3.70-3.90 (1.33H, m), 3.98-4.08 (0.66H, m), 4.16-4.40 (2H, m), 4.48-4.54 (1H, m), 4.94 (0.66H, d, J=4.4 Hz), 5.02-5.06 (0.33H, m), 5.52-5.54 (1H, m), 7.36-7.41 (3H, m), 7.46-7.51 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 285 (M+H)+.
参考例17(17b)で合成した化合物(3.36g、11.8mmol)をジメチルホルムアミド(50mL)に溶解し、窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(741mg、17.7mmol)を加え、室温で30分攪拌した。反応液を氷冷し、臭化ベンジル(1.68mL、14.1mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。0℃にて反応液に飽和塩化アンモニア水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣に酢酸(16mL)、蒸留水(4mL)を加え、60℃にて3時間攪拌した。反応液を減圧下溶媒を留去し、トルエンで共沸した。残渣をピリジン(10mL)に溶解し、氷冷下塩化p−トルエンスルホン酸(1.75g、9.20mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(101mg、0.83mmol)を加え、6時間室温にて攪拌した。反応液を氷冷し、希塩酸(2N、80mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で抽出後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水(200mL)、飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をメチレンクロリド(40mL)に溶解し、氷冷下4−ジメチルアミノピリジン(1.28g、10.5mmol)、塩化ベンゾイル(1.30mL、11.2mmol)、トリエチルアミン(1.46mL、10.5mmol)を加え、0℃で3時間撹拌した。反応液を氷冷し、希塩酸(2N、80mL)を加え、メチレンクロリド(100mL)で抽出後、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水(200mL)、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(4.16g、収率65%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.35 (3/2H, s), 2.36 (3/2H, s), 3.47 (3/2H, s), 3.55 (3/2H, s), 3.79-3.88 (1H, m), 4.01-4.15 (3H, m), 4.28-4.62 (3.5H, m), 4.77 (1H, dd, J=11.7, 5.1 Hz), 4.91 (0.5H, d, J=4.4 Hz), 5.05-5.12 (1H, m), 7.06-7.10 (5H, m), 7.18-7.22 (2H, m), 7.42-7.48 (2H, m), 7.58-7.65 (1H, m), 7.66-7.71 (2H, m), 7.89-7.93 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 545 (M+H)+.
(17d)メチル 4−O−ベンゾイル−3−O−ベンジル−2,6−ジデオキシ−2−フルオロ−6−ヨード−D−グルコピラノシド
参考例17(17c)で合成した化合物(3.83g、7.03mmol)をトルエン(120mL)に溶解し、窒素雰囲気下、ヨウ化ナトリウム(5.27g、39.2mmol)、18−クラウン−6−エーテル(370mg、1.40mmol)を加え、100℃にて2時間攪拌した。反応液を室温まで冷し、ろ過し、トルエンで濾物を洗浄した。濾液と洗液を飽和炭酸水素ナトリウム水(100mL)、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(3.38g、収率96%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.12-3.21 (1H, m), 3.27-3.32 (1H, m), 3.57-3.62 (1H, m), 3.58 (3/2H, s), 3.65 (3/2H, s), 3.82-3.91 (1H, m), 4.38-4.68 (5/2H, m), 4.79 (1H, dd, J=11.7, 6.8 Hz), 4.99 (1/2H, dd, J=3.9 Hz), 5.06-5.13 (1H, m), 7.07-7.18 (5H, m), 7.43-7.48 (2H, m), 7.59-7.64 (1H, m), 7.95-8.00 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 501 (M+H)+.
参考例17(17d)で合成した化合物(3.37g、6.74mmol)をイソプロパノール(40mL)、蒸留水(1.3mL)に溶解し、希塩酸で洗った亜鉛末(4g)を加え、100℃にて1時間攪拌した。反応液をセライト濾過し、エタノールで濾物を洗浄し、濾液と洗液を減圧留去した。残渣をエタノール(80mL)に溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩(1.18g、17.1mmol)、ピリジン(1.38mL、17.1mmol)を加え、60℃で40分攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(1.31g、収率54%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.87-3.94 (0.7H, m), 4.13-4.22 (0.3H, m), 4.64-4.82 (2H, m), 5.22 (0.7H, ddd, J=46.9, 6.8, 4.9 Hz), 5.34-5.55 (2H, m), 5.75-5.88 (1.3H, m), 5.98-6.07 (1H, m), 7.24-7.62 (8H, m), 8.03-8.08 (2H, m);
MS (FAB) m/z: 358 (M+H)+.
(17f)(3aR,4R,5S,6S,6aR)−4−ベンゾイルオキシ−5−ベンジルオキシ−6−フルオロ−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[c]イソキサゾール
参考例17(17e)で合成した化合物(1.31g、3.66mmol)をトルエン(30mL)に溶解し、120℃にて8時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(965mg、収率74%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.91-2.98 (1H, m), 3.50-3.58 (1H, m), 4.00-4.10 (1H, m), 4.21-4.28 (1H, m), 4.54 (1H, brd, J=7.8 Hz), 4.72 (1H, d, J=12.7 Hz), 4.83 (1H, d, J=12.7 Hz), 4.84 (1H, ddd, J=52.7, 7.8, 5.8 Hz), 4.98-5.02 (1H, m), 5.11-5.15 (1H, m), 7.28-7.36 (5H, m), 7.45-7.49 (2H, m), 7.59-7.63 (1H, m), 7.97-8.00 (2H, m);
MS (FAB) m/z 358: (M+H)+.
(17g)(3aR,4R,5S,6S,6aR)−5−ベンジルオキシ−1−ベンジルオキシカルボニル−6−フルオロ−4−ヒドロキシ−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[c]イソキサゾール
参考例17(17f)で合成した化合物(950mg、2.66mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、ナトリウムメトキシド(270μL、1.30mmol)を加え、室温にて15分攪拌した。0℃にて反応液に飽和塩化アンモニア水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL)で抽出後、有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、0℃にて飽和炭酸水素ナトリウム水(50mL)、ベンジルオキシクロロホルメート(570μL、4.00mmol)を加え、0℃にて1時間攪拌した。有機層を飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(1.00g、収率97%)を無色固体として得た。
MS (FAB) m/z: 388(M+H)+.
(17h)(3aR,4R,5S,6S,6aR)−5−ベンジルオキシ−1−ベンジルオキシカルボニル−6−フルオロ−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[c]イソキサゾール−4−イル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(6−デオキシ−2,3,4−トリ−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例2(2f)で合成した化合物(840mg、0.969mmol)を、メチレンクロリド(10mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(460μL、4.61mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(2滴)を加え、室温で40分撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、イミダート(830mg、85%)を黄色油状物として得た。参考例17(17g)で合成した化合物(300mg、0.756mmol)をジエチルエーテル(15mL)に溶解し、イミダート(830mg、0.832mmol)を加え、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(13μL、0.0756mmol)を滴下し、室温で45分間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(4滴)を加えた後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル、2:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(86mg、9%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 1.20 (3H, d, J=5.9 Hz), 2.87-2.94 (1H, m), 3.10-3.16 (1H, m), 3.19-3.24 (1H, m), 3.28-3.38 (3H, m), 3.42-3.46 (1H, m), 3.51 (1H, dd, J=9.8, 3.9 Hz), 3.55-3.59 (1H, m), 3.74 (1H, dd, J=10.7, 3.9 Hz), 3.79-3.84 (2H, m), 3.84-3.89 (1H, m), 3.94 (1H, d, J=9.8 Hz), 4.00-4.06 (1H, m), 4.31 (1H, d, J=12.7 Hz), 4.35 (1H, d, J=7.8 Hz), 4.49 (1H, d, J=12.7 Hz), 4.58-4.88 (13H, m), 5.01 (1H, d, J=10.8 Hz), 5.05 (1H, d, J=3.9 Hz), 5.18-5.26 (2H, m), 7.15-7.43 (40H, m);
MS (FAB) m/z: 1236 (M+H)+.
(17i)(1R,2S,3S,4R,5R)−1−アミノ−2−フルオロ−3−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−シクロペンタ−4−イル 4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
参考例17(17h)で合成した化合物(85mg、68.8μmol)をメタノール(20mL)及び酢酸エチル(1mL)に溶解し、塩酸(30μL)及び20%水酸化パラジウム−炭素(85mg)を加え、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。セライト濾過した後、減圧下溶媒を留去し、イオン交換樹脂(Dowex 50w×8)カラム(水〜5%アンモニア水)で精製した。さらに、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、1:1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(28mg、86%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 1.21 (3H, d, J=5.9 Hz), 2.23-2.30 (1H, m), 3.04-3.10 (1H, m), 3.18-3.25 (2H, m), 3.28-3.61 (6H, m), 3.64-3.80 (5H, m), 3.86-3.91 (1H, m), 4.11-4.18 (1H, m), 4.37 (1H, d, J=8.8 Hz), 4.41-4.46 (1/2H, m), 4.52-4.57 (1/2H, m), 5.06-5.08 (1H, m);
13C NMR (100 MHz, D2O): δ16.9, 44.0, 58.5, 58.7, 60.0, 60.1, 60.6, 61.3, 70.9, 71.3, 71.6, 72.2, 73.6, 75.0, 75.5, 79.1, 79.2, 80.5, 81.9, 97.8, 102.7;
MS (FAB) m/z: 474 (M+H)+.
(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−3−イル 4−O−(6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
(18a)1,2−O−ベンジル−4−デオキシ−3−O−ホルミル−4−トリフルオロアセトアミド−α−D−アラビノシド
2−O−ベンジル−4−デオキシ−3−O−ホルミル−4−トリフルオロアセトアミド−D−アラビノシド(Chem.Pharm.Bull.,1991,39,2807−2812)(0.80g、2.20mmol)を、メチレンクロリド(50mL)に溶解し、ベンジルトリクロロアセトイミデダート(0.82mL、4.40mmol)、トリフルオロメタンスルホン酸(40μL、0.22mmol)を加え、室温で3時間撹拌した。0℃にて反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水(30mL)を加え、酢酸エチル(100mL)で希釈後、水(50mL)、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、6:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(0.73g、収率74%)を淡黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ: 3.55 (1H, dd, J=12.5, 2.2 Hz), 3.63 (1H, dd, J=10.3, 3.7 Hz), 4.13 (1H, d, J=13.9 Hz), 4.50 (1H, d, J=11.0 Hz), 4.53 (1H, d, J=12.5 Hz), 4.61 (1H, d, J=11.7 Hz), 4.62 (1H, br, s), 4.75 (1H, d, J=12.5 Hz), 4.90 (1H, d, J=2.9 Hz), 5.44 (1H, dd, J=10.3, 4.4 Hz), 6.69 (1H, d, J=7.33 Hz), 7.13-7.38 (10H, m), 8.00 (1H, s);
MS (FAB) m/z: 476 (M+Na)+.
(18b)1,2−ジ−O−ベンジル−4−デオキシ−4−トリフルオロアセトアミド−α−D−アラビノシド
参考例18(18a)で合成した化合物(0.73g、1.61mmol)をメタノール(30mL),水(5mL)に溶解し、炭酸水素カリウム(1.00g、10.0mmol)を加え、室温で15時間攪拌した。酢酸エチル(50mL)加え、有機層を飽和食塩水(20mL)で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、6:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(205mg、収率41%)を無色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3) δ: 2.84 (1H, d, J=2.2Hz), 3.44 (1H, dd, J=9.5, 2.9 Hz), 3.76 (1H, dd, J=12.5, 1.5 Hz), 3.92 (1H, dd, J=12.5, 1.5 Hz), 4.20-4.28 (2H, m), 4.47 (1H, d, J=11.7 Hz), 5.53 (2H, s), 4.72 (1H, d, J=12.5 Hz), 4.91 (1H, d, J=3.7 Hz), 6.67 (1H, br, d, J=5.86 Hz), 7.12-7.38 (10H, m);
MS (FAB) m/z: 426(M+H)+, 448 (M+Na)+.
(18c)1,2−ジ−O−ベンジル−4−デオキシ−4−トリフルオロアセトアミド−3−O−{2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−(2,3,4−トリ−O−ベンジル−6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシル}−α−D−アラビノシド
1HNMR (CDCl3) δ: 1.17 (3H, d, J=5.9 Hz), 3.12 (1H, t, J=9.5 Hz), 3.19-3.25 (1H, m), 3.36 (1H, t, J=9.5 Hz), 3.44-3.50 (2H, m), 3.54-3.64 (3H, m), 3.75 (1H, t, J=9.5 Hz), 3.81-3.98 (4H, m), 4.19 (1H, dd, J=8.8, 4.4 Hz), 4.35-4.39 (3H, m), 4.45 (1H, d, J=11.7 Hz), 4.49-4.54 (3H, m), 4.59-4.61 (2H, m), 4.67-4.80 (6H, m), 4.84 (1H, d, J=11.0 Hz), 4.90 (1H, d, J=1.0 Hz), 4.94 (1H, d, J=11.7 Hz), 5.02 (1H, d, J=11.0 Hz), 5.18 (1H, d, J=3.7 Hz), 6.88 (1H, br, d, J=7.3 Hz), 7.10-7.40 (40H, m);
MS (FAB) m/z: 1296 (M+Na)+.
(18d)4−デオキシ−4−トリフルオロアセトアミド−3−O−{4−O−(6−デオキシ−β−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシル}−D−アラビノシド
参考例18(18c)で合成した化合物(180mg、0.14mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、20%水酸化パラジウム−炭素(120mg)を加え、水素雰囲気下3時間攪拌した。セライトろ過にて触媒を除いた後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール、4:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(69mg、88.5%)を無色固体として得た。
1HNMR (D2O) δ: 1.32 (3H, d, J=5.9 Hz), 3.19 (1H, t, J=9.5 Hz), 3.30-3.34 (2H, m), 3.46 (1H, t, J=9.5 Hz), 3.52 (1H, br, t, J=7.4 HZ), 3.59-3.67 (3H, m), 3.72-3.88 (3H, m), 3.97-4.07 (2H, m), 4.19-4.29 (1H, m), 4.48 (1H, d, J=8.0 Hz), 4.58-4.66 (2H, m), 5.24 (1H, br, s);
MS (FAB) m/z: 576 (M+Na)+.
(18e)(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール−3−イル 4−O−(6−デオキシ−α−D−グルコピラノシル)−α−D−グルコピラノシド
1H NMR (D2O) δ: 1.32 (3H, d, J=5.9 Hz), 3.16-3.21 (1H, m), 3.31-3.33 (1H, m), 3.45-3.52 (2H, m), 3.63-3.69 (2H, m), 3.80-3.96 (5H, m), 4.08 (1H, br, s), 4.25 (1H, d, J=4.9 Hz), 4.49 (1H, d, J=6.8 Hz), 4.94 (1H, d, J=4.9 Hz), 5.17 (1H, d, J=4.0 Hz), 7.68 (1H, br, s);
MS (FAB) m/z: 462 (M+Na)+.
<参考例19>
(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−{4−O−(β−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル}−α−D−グルコピラノシド
(19a)(2R,3R,4R)−4−ベンジルオキシ−N−ベンジルオキシカルボニル−2−ベンジルオキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−アセチル−2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−D−グルコピラノシド
4−O−アセチル−2,3,6−トリ−O−ベンジル−グルコピラノシド(Agric.Biol.Chem,1986,50,2261−2272)(2.21g、4.49mmol)を、メチレンクロリド(45mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(2.3mL、22.44mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(65μL、0.44mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、2:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、イミダート(2.06g、72.0%)を黄色油状物として得た。参考例1(1i)で合成した化合物(2.00g、4.47mmol)をジエチルエーテル(100mL)に溶解し、イミダート(2.06g、3.23mmol)を加え、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(40μL、0.22mmol)のジエチルエーテル溶液(2mL)を滴下し、室温で2時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(50μL)を加え、減圧下溶媒を留去したのち酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(20mL)、飽和食塩水(10mL)にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、α、β混合物を含む残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1、V/V)を用いて精製し、そのうち標記目的化合物α体(1.93g46.6%)を無色油状物として単離した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 1.82 (3H, s), 3.20-5.20 (26H, m), 7.10-7.40 (30H, m);
MS (FAB) m/z: 922 (M+H)+.
参考例19(19a)で合成した化合物(1.57g、1.70mmol)をメタノール(30mL)に溶解し、炭酸カリウム(235mg、1.70mmol)を加え、室温で14時間攪拌した。酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(10mL)、飽和食塩水(10mL)にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(1.41g、94.0%)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 3.40-5.20 (26H, m), 7.10-7.40 (30H, m);
MS (FAB) m/z: 880 (M+H)+.
(19c)アリル 2,3,6−O−トリ−ベンゾイル−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
参考例2(2a)で合成した化合物(4.0g、10.46mmol)を、ピリジン(30mL)に溶解し、氷冷下、塩化ベンゾイル(12.1mL,104.24mmol)を加え、室温で14時間撹拌した。反応液を10%塩酸水溶液(20mL)及びメチルクロリド(20mL)に注ぎ、有機層を10%塩酸水溶液(20mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、5:1〜5:2、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(8.10g、収率70%)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 3.71-4.27 (6H, m), 4.44-4.51 (1H, m), 4.58-4.63 (1H, m), 4.72 (1H, d, J=6.4Hz), 4.93-5.81 (10H, m), 7.17-8.11 (35H, m);
MS (FAB) m/z: 1111 (M+H)+.
(19d)2,3,6−O−トリ−ベンゾイル−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル)−D−グルコピラノシド
参考例19(19c)で合成した化合物(8.10g、7.29mmol)を、メタノール(75mL)及びテトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、塩化パラジウム(II)(258mg、1.45mmol)を加え、室温で14時間撹拌した。反応液をセライト濾過した後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、3:1〜2:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(5.10g、収率66%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.96-3.13 (1H, m), 3.79-3.92 (2H, m), 4.05-4.25 (2H, m), 4.33-4.40 (1H, m), 4.47-4.50 (1H, m), 4.60-4.63 (1H, m), 4.89-6.15 (7H, m), 7.21-8.01 (35H, m);
MS (FAB) m/z: 1071 (M+H)+.
参考例19(19d)で合成した化合物(414.4mg、0.39mmol)をメチレンクロリド(8mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(200μL、1.99mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(6μL、0.04mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、2:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、イミダート(255.1mg、53.8%)を無色アモルファスとして得た。参考例19(19b)で合成した化合物(185.3mg、0.21mmol)をジエチルエーテル(8mL)に溶解し、イミダート(225.1mg、0.21mmol)を加え、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(38μL、0.21mmol)のジエチルエーテル溶液(2mL)を滴下し、室温で2時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(35μL)を加え、減圧下溶媒を留去したのち酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(10mL)、飽和食塩水(10mL)にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、4:1〜3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(295.8mg、72.9%)を無色アモルファスとして単離した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 3.20-5.60 (40H, m), 7.10-7.40 (65H, m);
MS (FAB) m/z: 1932 (M+H)+.
(19f)(2R,3R,4R)−4−ベンジルオキシ−N−ベンジルオキシカルボニル−2−ベンジルオキシメチル−ピロリジン−3−イル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−{4−O−(β−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル}−α−D−グルコピラノシド
参考例19(19e)で合成した化合物(295.8mg、0.15mmol)をメタノール(6mL)に溶解し、炭酸カリウム(20mg、0.14mmol)を加え、室温で6時間攪拌した。酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(10mL)、飽和食塩水(10mL)にて洗浄した。メタノール−塩酸で中和し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(メチレンクロリド:メタノール、30:1〜20:1〜10:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(100.7mg、55.8%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ 3.20-5.60 (40H, m), 7.10-7.40 (30H, m);
MS (FAB) m/z: 1204 (M+H)+.
参考例19(19f)で合成した化合物(100.7mg、0.084mmol)をメタノール(10mL)に溶解し、36%塩酸(280μL)及び水酸化パラジウム(100mg)を加え、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。セライト濾過した後、18%アンモニア水(1mL)を加え、減圧下溶媒を留去し、イオン交換樹脂(Dowex 50w×8)カラム(水〜1%アンモニア水)で精製した。さらに、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、5:2:1〜1:1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(10.0mg、19.2%)を無色個体として得た。
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 3.00-3.95 (25H, m), 4.38 (1H, d, J=8.1 Hz), 4.42 (1H, d, J=8.0 Hz), 5.00 (1H, d, J=2.6 Hz);
MS (FAB) m/z: 620 (M+H)+.
<参考例20>
(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−{4−O−(β−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル}−α−D−ガラクトピラノシド
(20a)(2R,3R,4R)−4−ベンジルオキシ−N−ベンジルオキシカルボニル−2−ベンジルオキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−アセチル−2,3,6−トリ−O−ベンジル−α−D−ガラクトピラノシド
4−O−アセチル−2,3,6−O−トリ−ベンジル−D−ガラクトピラノシド(BCSJ,1989,62,3549−3566)(1.60g、3.25mmol)を、メチレンクロリド(30mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(1.6mL、15.96mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(50μL、0.33mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、6:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、イミダート(1.37g、66%)を黄色油状物として得た。参考例1(1i)で合成した化合物(0.96g、2.01mmol)をジエチルエーテル(50mL)に溶解し、イミダート(1.37g、2.15mmol)を加え、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(20μL、0.11mmol)のジエチルエーテル溶液(2mL)を滴下し、室温で2時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(10μL)を加え、減圧下溶媒を留去したのち酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(20mL)、飽和食塩水(10mL)にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、α、β混合物を含む残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、6:1〜4:1、V/V)を用いて精製し、そのうち標記目的化合物α体(0.98g、50%)を無色油状物として単離した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3) : δ2.02 (3H, s),5.15-3.38 (25H, m), 5.61 (1H, m), 7.16-7.35 (30H, m);
MS (FAB) m/z:922(M+H)+.
参考例20(20a)で合成した化合物(0.98g、1.06mmol)をメタノール(20mL)に溶解し、炭酸カリウム(147mg、1.06mmol)を加え、室温で14時間攪拌した。酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(10mL)、飽和食塩水(10mL)にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、4:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(772.4mg、83%)を無色油状物質として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl3): δ 2.70-2.81 (1H, m), 3.46-5.15 (26H, m), 7.15-7.37 (30H, m);
MS (FAB) m/z: 880 (M+H)+.
(20c)(2R,3R,4R)−4−ベンジルオキシ−N−ベンジルオキシカルボニル−2−ベンジルオキシメチル−ピロリジン−3−イル 2,3,6−トリ−O−ベンジル−4−O−{2,3,6−トリ−O−ベンゾイル−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンゾイル−β−D−グルコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル}−α−D−ガラクトピラノシド
参考例19(19d)で合成した化合物(516.8mg、0.48mmol)をメチレンクロリド(10mL)に溶解し、トリクロロアセトニトリル(240μL、2.39mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(7.5μL、0.05mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。減圧下溶媒を留去した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、4:1、1%トリエチルアミン、V/V)を用いて精製し、イミダート(376.9mg、65%)を無色アモルファスとして得た。参考例20(20b)で合成した化合物(270.0mg、0.31mmol)をジエチルエーテル(15mL)に溶解し、イミダート(376.9mg、0.31mmol)を加え、トリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル(56μL、0.31mmol)のジエチルエーテル溶液(2mL)を滴下し、室温で2時間攪拌した。反応液にトリエチルアミン(50μL)を加え、減圧下溶媒を留去したのち酢酸エチル(20mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(20mL)、飽和食塩水(10mL)にて洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル、4:1〜3:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(390.8mg、65%)を無色アモルファスとして単離した。
1H NMR (400 MHz, CDCl3):δ 3.20-5.70 (40H, m), 7.10-7.40 (65H, m);
MS (FAB) m/z: 1932 (M+H)+.
参考例20(20c)で合成した化合物(390.8mg、0.20mmol)をメタノール(8mL)に溶解し、炭酸カリウム(27.6mg、0.20mmol)を加え、室温で6時間攪拌した。酢酸エチル(10mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水(10mL)、飽和食塩水(10mL)にて洗浄した。メタノール−塩酸で中和し、減圧下溶媒を留去した。残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(メチレンクロリド:メタノール、30:1〜20:1〜10:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物(146.5mg、61%)を無色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD3OD): δ1.13 3.20-4.70 (37H, m),4.97 (1H, d, J=3.6 Hz), 5.07 (2H, s), 7.23-7.39 (30H, m);
MS (FAB) m/z: 1226 (M+Na)+.
(20e)(2R,3R,4R)−4−ヒドロキシ−2−ヒドロキシメチル−ピロリジン−3−イル 4−O−{4−O−(β−D−グリコピラノシル)−β−D−グルコピラノシル}−α−D−ガラクトピラノシド
参考例20(20d)で合成した化合物(146.5mg、0.12mmol)をメタノール(15mL)に溶解し、36%塩酸(420μL)及び水酸化パラジウム(150mg)を加え、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。セライト濾過した後、18%アンモニア水(1mL)を加え、減圧下溶媒を留去し、イオン交換樹脂(Dowex 50w×8)カラム(水〜1%アンモニア水)で精製した。さらに、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水、5:2:1〜1:1:1、V/V)を用いて精製し、標記目的化合物の酢酸塩(23.6mg、32%)を無色個体として得た。
1H NMR (400 MHz, D2O): δ 3.17-3.87 (22H, m), 4.01 (1H, s), 4.11 (1H, s), 4.36 (1H,m), 4.38 (1H, d, J=8.0 Hz), 4.56 (1H, d, J=8.0 Hz), 5.04 (1H, s);
MS (FAB) m/z: 620 (M+H)+.
(1)カプセル剤
参考例2の化合物 15 mg
ピオグリタゾン 5 mg
ラクトース 75 mg
コーン・スターチ 58 mg
ステアリン酸マグネシウム 2 mg
合計 155 mg
上記で示される各成分の粉末を良く混合し、60メッシュの篩(メッシュの基準はTyler基準による)を通す。得られる粉末155mgをはかり分け、ゼラチンカプセル(No.3)に充填し、カプセル剤を調製する。
(2)錠剤
参考例2の化合物 15 mg
ナテグリニド 30 mg
ラクトース 35 mg
コーン・スターチ 34 mg
微結晶セルロース 20 mg
ステアリン酸マグネシウム 1 mg
合計 135 mg
参考例2の化合物 15 mg
ピオグリタゾン 5 mg
ラクトース 35 mg
コーン・スターチ 34 mg
微結晶セルロース 20 mg
ステアリン酸マグネシウム 1 mg
合計 110 mg
上記で示される各成分の粉末を良く混合し、各110mg重量の錠剤に圧縮成型する。必要ならば、これらの錠剤は糖またはフィルムで被覆してもよい。
参考例2の化合物 15 mg
メトホルミン 200 mg
ラクトース 35 mg
コーン・スターチ 34 mg
微結晶セルロース 20 mg
ステアリン酸マグネシウム 1 mg
合計 305 mg
参考例2の化合物 15 mg
MK-0431 5 mg
ラクトース 35 mg
コーン・スターチ 34 mg
微結晶セルロース 20 mg
ステアリン酸マグネシウム 1 mg
合計 110 mg
Claims (37)
- 下記一般式(I)
[式中、Aは下記一般式(A1)、(A2)又は(A3)
を示し、R1及びR2はそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、ヒドロキシメチル基、C1-6アルコキシメチル基又はC1-6ハロアルキル基を示し、R3、R4、R5及びR6はそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、アミノ基(該アミノ基はC1-6アルキル基又はC1-6ヒドロキシアルキル基で1又は2個置換されていてもよい) 、水酸基、水素原子又はハロゲン原子を示し、R7はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、水酸基又は水素原子を示し、nは1又は2の整数を示す。] で表わされる化合物又はその薬理上許容される塩若しくはエステルから選ばれるα‐アミラーゼ阻害剤と、インスリン感受性増強剤、インスリン分泌促進剤、ビグアナイド剤、インスリン製剤及びDPP-IV阻害剤から選ばれる少なくとも一種の薬剤とを組み合わせてなる医薬組成物。 - 下記一般式(I)
[式中、Aは下記一般式(A1)、(A2)又は(A3)
を示し、R1及びR2はそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、ヒドロキシメチル基、C1-6アルコキシメチル基又はC1-6ハロアルキル基を示し、R3、R4、R5及びR6はそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、アミノ基(該アミノ基はC1-6アルキル基又はC1-6ヒドロキシアルキル基で1又は2個置換されていてもよい) 、水酸基、水素原子又はハロゲン原子を示し、R7はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、水酸基又は水素原子を示し、nは1又は2の整数を示す。] で表わされる化合物又はその薬理上許容される塩若しくはエステルから選ばれるα‐アミラーゼ阻害剤と、インスリン感受性増強剤、インスリン分泌促進剤、ビグアナイド剤及びインスリン製剤から選ばれる薬剤の少なくとも一種とを組み合わせてなる医薬組成物。 - R1がC1-3アルキル基、ヒドロキシメチル基、C1-3アルコキシメチル基又はC1-3ハロアルキル基である請求項1又は2に記載の医薬組成物。
- R1がメチル基又はヒドロキシメチル基である請求項1乃至3に記載の医薬組成物。
- R2がヒドロキシメチル基又はC1-3ハロアルキル基である請求項1乃至4に記載の医薬組成物。
- R2がヒドロキシメチル基である請求項1乃至5に記載の医薬組成物。
- R3、R4及びR5がそれぞれ同一若しくは異なって、ヒドロキシメチル基、水酸基又は水素原子である請求項7に記載の医薬組成物。
- R7が水素原子である請求項7又は8に記載の医薬組成物。
- α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン感受性増強剤とを組み合わせてなる請求項1に記載の医薬組成物。
- α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン感受性増強剤とを組み合わせてなる、体重増加が抑制された、請求項1に記載の医薬組成物。
- α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン感受性増強剤とを組み合わせてなる、心肥大が抑制された、請求項1に記載の医薬組成物。
- インスリン感受性増強剤がPPARγ活性化剤である、請求項10乃至12に記載の医薬組成物。
- インスリン感受性増強剤がピオグリタゾン又はロジグリタゾンである、請求項10乃至12に記載の医薬組成物。
- インスリン感受性増強剤がピオグリタゾンである、請求項10乃至12に記載の医薬組成物。
- α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン分泌促進剤とを組み合わせてなる請求項1に記載の医薬組成物。
- インスリン分泌促進剤がスルフォニル尿素剤又は速効型インスリン分泌促進剤である請求項16に記載の医薬組成物。
- インスリン分泌促進剤がグリベンクラミド、グリメピリド又はナテグリニドである請求項16に記載の医薬組成物。
- インスリン分泌促進剤がナテグリニドである請求項16に記載の医薬組成物。
- α‐アミラーゼ阻害剤とビグアナイド剤とを組み合わせてなる請求項1に記載の医薬組成物。
- α‐アミラーゼ阻害剤とビグアナイド剤とを組み合わせてなる、乳酸値の上昇が抑制された、請求項1に記載の医薬組成物。
- ビグアナイド剤がメトホルミン、フェンホルミン又はブホルミンである請求項20又は21に記載の医薬組成物。
- ビグアナイド剤がメトホルミンである請求項20又は21に記載の医薬組成物。
- α‐アミラーゼ阻害剤とDPP-IV阻害剤とを組み合わせてなる請求項1に記載の医薬組成物。
- DPP-IV阻害剤がMK-0431、LAF-237又はBMS-477118である請求項24に記載の医薬組成物。
- DPP-IV阻害剤がMK-0431である請求項24に記載の医薬組成物。
- 経口投与用である請求項1乃至26に記載の医薬組成物。
- α‐アミラーゼ阻害剤とインスリン製剤とを組み合わせてなる請求項1に記載の医薬組成物。
- インスリン製剤が速効性インスリンである請求項28に記載の医薬組成物。
- α‐アミラーゼ阻害剤が(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-α-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド、(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド、(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-β-D-グルコピラノシル-α-D-グルコピラノシド、(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-ヒドロキシメチル-ピロリジン-3-イル 4-O-(6-フルオロ-6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル)-D-グルコピラノシド又はその薬理上許容される塩若しくはエステルである請求項1乃至29に記載の医薬組成物。
- α‐アミラーゼ阻害剤が(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-α-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド、(2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド又はその薬理上許容される塩若しくはエステルである請求項1乃至29に記載の医薬組成物。
- α‐アミラーゼ阻害剤が (2R,3R,4R)-4-ヒドロキシ-2-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-3-イル 4-O-(6-デオキシ-β-D-グルコピラノシル)-α-D-グルコピラノシド又はその薬理上許容される塩若しくはエステルである請求項1乃至29に記載の医薬組成物。
- 糖尿病の予防及び治療薬である請求項1乃至32に記載の医薬組成物。
- 食後過血糖症の予防及び治療薬である請求項1乃至32に記載の医薬組成物。
- 単独投与に比べて血糖低下作用の増強された糖尿病の予防及び治療用である、請求項1乃至32に記載の医薬組成物。
- 下記一般式(I)
[式中、Aは下記一般式(A1)、(A2)又は(A3)
を示し、R1及びR2はそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、ヒドロキシメチル基、C1-6アルコキシメチル基又はC1-6ハロアルキル基を示し、R3、R4、R5及びR6はそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、アミノ基(該アミノ基はC1-6アルキル基又はC1-6ヒドロキシアルキル基で1又は2個置換されていてもよい) 、水酸基、水素原子又はハロゲン原子を示し、R7はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、水酸基又は水素原子を示し、nは1又は2の整数を示す。] で表わされる化合物又はその薬理上許容される塩若しくはエステルから選ばれるα‐アミラーゼ阻害剤と、インスリン感受性増強剤、インスリン分泌促進剤、ビグアナイド剤、インスリン製剤及びDPP-IV阻害剤から選ばれる少なくとも一種の薬剤とを組み合わせてなる医薬組成物を製造するための、α‐アミラーゼ阻害剤と、インスリン感受性増強剤、インスリン分泌促進剤、ビグアナイド剤、インスリン製剤及びDPP-IV阻害剤から選ばれる薬剤の使用。 - 糖尿病を治療する方法であって、治療対象に下記一般式(I)
[式中、Aは下記一般式(A1)、(A2)又は(A3)
を示し、R1及びR2はそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、ヒドロキシメチル基、C1-6アルコキシメチル基又はC1-6ハロアルキル基を示し、R3、R4、R5及びR6はそれぞれ同一若しくは異なって、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、アミノ基(該アミノ基はC1-6アルキル基又はC1-6ヒドロキシアルキル基で1又は2個置換されていてもよい) 、水酸基、水素原子又はハロゲン原子を示し、R7はC1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、C1-6ヒドロキシアルキル基、C1-6ハロアルキル基、水酸基又は水素原子を示し、nは1又は2の整数を示す。] で表わされる化合物又はその薬理上許容される塩若しくはエステルから選ばれるα‐アミラーゼ阻害剤と、インスリン感受性増強剤、インスリン分泌促進剤、ビグアナイド剤、インスリン製剤及びDPP-IV阻害剤から選ばれる少なくとも一種の薬剤とを組み合わせて投与することにより、治療効果を増強し、副作用が軽減されることを特徴とする治療方法。
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