JP2006062773A - 物品供給装置 - Google Patents

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JP2006062773A JP2004244184A JP2004244184A JP2006062773A JP 2006062773 A JP2006062773 A JP 2006062773A JP 2004244184 A JP2004244184 A JP 2004244184A JP 2004244184 A JP2004244184 A JP 2004244184A JP 2006062773 A JP2006062773 A JP 2006062773A
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Toshiji Inoue
利治 井上
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Abstract

【課題】部品点数を減少させ、がたつきや故障の発生要因をなくすことにより安定した動作を実現できる構造が簡易かつ小型の物品供給装置を提供する。
【解決手段】物品供給装置1は、モータ40を駆動源とする駆動機構4と、その駆動機構4に連結アーム6を介して連繋されたリンク機構5とを備える。リンク機構5は板面が互いに平行な前後一対のリンク板50,51より成る。各リンク板50,51の下端部は両端部が固定機台10に枢軸53により軸支されている。可動台3は各リンク板50,51の上端部に設けられた支持軸52の両端部に支持される。駆動機構4はモータ軸40aに設けられた偏心カム8を備えている。偏心カム8は連結アーム6の一端部に軸受60により偏心回動自由に支持される。連結アーム6の他端部は一方のリンク板51の支持軸52を軸受61により回動自由に支持している。
【選択図】図2

Description

この発明は、機械部品や電気部品などの物品を移送して送り出す物品供給装置に関し、特にこの発明は、固定機台上で可動台を動かすことにより可動台上の物品を前方へ順送りして送り出す物品供給装置に関する。
従来、この種の物品供給装置は、工場などの組立ラインにおいて、適量の部品を作業者の手元へ供給するなどの用途に用いられている。この種の物品供給装置として、図13に示すように、物品載置台100の下部に前後一対のリンクアーム101,102を左右両側にそれぞれ配置するとともに、前側のリンクアーム101,101の長さ中央部間および後側のリンクアーム102,102の長さ中央部間をそれぞれ接続軸103,104により接続してリンク機構105を構成したものがあり、このリンク機構105の揺動によって物品載置台100上の物品を図中、矢印で示す方向へ移送する(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−3217号公報
前記リンク機構105はモータ107を駆動源とする駆動機構106によって駆動される。この駆動機構106は前記モータ107の回転を伝導ベルト108によりプーリ109に伝達して回転軸110を回転させるもので、その回転軸110の回転中心に対して偏心させた偏心軸111と前側の接続軸103との間を連結アーム112で連結している。なお、図中、113,114は各リンクアーム101,102の下端部を基台120に、115,116は各リンクアーム101,102の上端部を可動台100の取付台119に、それぞれ枢支する軸である。
上記した構成の物品供給装置は、リンク機構105が4個のリンクアーム101,102と8本の軸113〜116と2本の接続軸103,104とで構成されているので、部品点数が多く、それががたつきや故障の発生要因となる。そのうえ、各リンクアーム101,102が取付台119の片側をそれぞれ支持する片持ち構造であるので、構造上の歪みが生じ易く、動作の安定性を欠く。
また、駆動機構106は、モータ107の回転を伝導ベルト108を介してプーリ109に伝えて回転軸110と一体に偏心軸111を回転させるものであるから、駆動機構106の構造が複雑であり、基台120への組込みに大きなスペースを必要とし、装置の大型化や重量化を招く。
さらに、駆動機構106の駆動力は連結アーム112を介してリンクアーム101の長さ中央部に作用させるので、物品載置台100の振幅が増幅される反面、連結アーム112に大きな荷重がかかり、がたつきや故障の発生要因となる。しかも、物品載置台100の振幅が増幅されることが却って正確な機械設計を困難にするという問題もある。
この発明は、上記問題に着目してなされたもので、部品点数を減少させ、がたつきや故障の発生要因をなくすことにより安定した動作を実現できる構造が簡易かつ小型の物品供給装置を提供することを目的とする。
この発明による物品供給装置は、固定機台上で可動台を動かすことにより可動台上の物品を前方へ順送りして送り出すものであって、モータを駆動源とする駆動機構と、その駆動機構に連結アームを介して連繋されたリンク機構とを備えている。前記リンク機構は、板面が互いに平行な前後一対のリンク板より成り、各リンク板の下端部は両端部が前記固定機台に軸支され、前記可動台は各リンク板の上端部に設けられた支持軸の両端部に支持されている。前記駆動機構は、モータ軸に設けられた偏心カムを備え、前記偏心カムは前記連結アームの一端部に偏心回動自由に支持され、連結アームの他端部は一方のリンク板の支持軸を回動自由に支持している。
上記した構成の物品供給装置において、駆動機構のモータを駆動すると、モータ軸と一体に偏心カムが偏心回動し、この偏心回動に応じて連結アームが往復動し、この往復動が支持軸を介してリンク機構の一方のリンク板に伝わる。前後のリンク板は下端部の両端部が固定機台に軸支されているので、偏心カムの軌跡に応じた角度範囲内で揺動し、支持軸の両端部に支持された可動台が揺動する。この揺動により可動台上の物品が順送りされて送り出される。
この発明の好ましい実施態様においては、前記駆動機構は、後側のリンク板の後方位置に、偏心カムの中心位置が支持軸の中心位置に対して常に下方に位置するように配置され、前記偏心カムの偏心回動によりリンク板を後方に傾いた状態とほぼ起立した状態との間を往復させている。
この実施態様では、偏心カムが偏心回動するのに応じて可動台が揺動するが、各リンク板が後方へ傾いた状態からほぼ起立した状態へ移行するとき、可動台上の物品は斜め上方へ投げ上げられ、次の瞬間に各リンク板が後方へ傾いた状態に戻るので、物品だけが取り残される結果、可動台上で相対的に前方へ送られることになる。
上記した実施態様によると、駆動機構は後側のリンク板の後方位置に配置されているので、前後のリンク板間に空間が生じ、この空間を有効利用することが可能となる。
好ましい実施態様においては、前記固定機台上の前後のリンク板間には、駆動機構の動作を制御するタイマを設置するための空間が設けられ、この空間にタイマを設置することにより装置全体の小型化がはかられている。
前記のタイマは、リセット解除によって設定時間の計時を開始し、タイムアップしたとき前記駆動機構の駆動を開始させるものである。駆動機構は好ましくはタイマがリセットされたとき駆動を停止させるが、これに限らず、タイムアップ後に所定の時間が経過したときに駆動を停止させることもできる。
タイマの設定時間はゼロに設定してもゼロでない値(例えば数秒)に設定してもよい。ゼロでない値に設定すれば、その設定時間だけ遅れたタイミングで駆動機構が駆動を開始する。例えば作業者が受け皿より最後の物品を取り出したとき、これを検出してタイマをリセット解除すると、駆動機構は設定時間後に駆動するので、作業者を驚かせることがない。
前記受け皿は、種々の態様のものを採択し得るが、例えば物品が金属部品のような導体である場合、反対向きにそれぞれ傾斜する物品支持面を有する第1、第2の導体部により受け皿を構成し、第1、第2の各導体部をそれぞれの物品支持面の傾斜下端が互いに接近するように位置決めするとよい。これにより各導体部の物品支持面間には物品と両導体部との接触により閉じる接点部を形成することができる。前記接点部は受け皿上に物品があれば閉じ、受け皿が空になれば開く。接点部が閉じたときにタイマをリセットし、接点部が開いたときにタイマをリセット解除すれば、受け皿が空になれば物品を供給でき、受け皿上に物品が供給されれば物品の供給を停止できる。
この発明の好ましい実施態様においては、前記偏心カムは、軸中心から外れた位置にモータ軸が挿入される孔を備えた第1の筒軸体と、軸中心から外れた位置に第1の筒軸体が挿入される孔を備えた第2の筒軸体とで構成されている。この実施態様によると、偏心カムの偏心量は第1の筒軸体の偏心量と第2の筒軸体の偏心量とを合成したものとなるので、各筒軸体を個別に回動して取付角度を変えることにより偏心量の調整が可能である。
また、この発明の好ましい実施態様においては、前記連結アームの他端部は、リンク板の支持軸を軸受を介して回動自由に支持している。
この発明によると、リンク機構が2個のリンク板で構成されているので、部品点数が少なく、がたつきや故障の発生要因をなくすことができる。また、可動台はリンク板の上端部に設けられた支持軸の両端部により支持されているので、構造上の歪みが生じることはなく、動作が安定する。
また、モータ軸に偏心軸を設けているので、駆動機構の構造が簡易であり、組込みのための大きなスペースを必要とせず、装置の小型化や軽量化を実現できる。
さらに、駆動機構の駆動力は連結アームを介してリンク板の上端部の支持軸に直接作用させるので、連結アームに大きな荷重がかかることがなく、大きな荷重によるがたつきや故障を招くおそれがなく、また、正確な機械設計も可能である。
図1は、この発明の一実施例である物品供給装置1の外観を示している。
図示例の物品供給装置1は、工場の組立ラインに設置され、適量の部品7を作業者の手元に置かれた受け皿2に供給するものである。作業者は受け皿2より部品7を取り出し、ラインを流れてきた組立品にその部品を組み込む。
図示例の部品7はネジやナットのような金属製の部品(導体)であり、受け皿2上に部品7がなくなると、物品供給装置1が作動して部品7を受け皿2に供給する。また、この実施例では、部品7が受け皿2に供給されると、供給動作が自動停止する。
物品供給装置1は、多数個の部品7を収容することが可能な樋状の収容部30を有する可動台3を備えている。この可動台3が所定の運動を行い部品7を前方へ順送りして送り出す。前記収容部30は前端が開放され、放出口30aとなっている。放出口30aの開放部分には邪魔板31が取り付けられ、一度に多量の部品7が受け皿2に放出されるのを防止している。
物品供給装置1の固定機台10上には、図2および図3に示すように、駆動機構4と、駆動機構4に連結アーム6を介して連繋されたリンク機構5とが搭載されるとともに、前端部に前記受け皿2がねじ固定されている。
前記リンク機構5は、所定の距離だけ離れて配置された前後一対のリンク板50,51により構成されている。各リンク板50,51は板面が前後方向を向き、互いに平行である。各リンク板50,51の上端部には支持軸52が、下端部には枢軸53が、それぞれ幅方向へ貫通させて設けられている。各支持軸52および枢軸53の両端部はリンク板50,51の両側面より突出している。後側のリンク板51は上端部中央にU字状の切欠部54が設けてあり、この切欠部54を前記支持軸52が通っている。
前記固定機台10は両側に側板部11,11を備えており、各リンク板50,51の下端部の枢軸53はその両端部が各側板部11,11に形成された軸受孔12に回動自由に支持されている。すなわち、各リンク板50,51の下端部は、固定機台10の両側板部11,11に両持ち構造となっている。
前記可動台3の収容部30はビス32により金属製の取付ベース31の上面に止め固定されている。取付ベース31は両側に側板部33,33を備え、各リンク板50,51の上端部の支持軸52はその両端部が各側板部33,33に形成された軸受孔34に挿入され、各支持軸52の両端部により取付ベース31が支持されている。すなわち、各リンク板50,51の上端部は、取付ベース31の両側板部33,33に両持ち構造となっている。
前記固定機台10および取付ベース31は、それぞれ板金加工によって形成されたもので、適度な厚みがあり、歪みが生じない程度に強度を有している。また、前後のリンク板50,51も厚みのある金属板であり、強度を有している。そのうえ、各リンク板50,51は頑丈な両持ち構造となっているので、収容部30に収容された部品7の重さによる荷重に耐えることができ、構造上の歪みが生じにくく、動作の安定性に優れている。
前記固定機台10上の前後のリンク板50,51間には空間があり、この空間に後述するタイマ9が設置されている。固定機台10の一方の側板部11には、タイマ9の設置位置に合わせて窓部13が開設されている。この窓部13にはタイマ9の後述する操作部9aを臨ませてあり、窓部13へドライバなどの工具や指を挿入して前記操作部9aを操作して時間を設定したり、設定値を確認したりするようになっている。
なお、図3において、55,56は支持軸52および枢軸53にそれぞれねじ止めされる軸止めブロックであり、支持軸52や枢軸53の抜けを阻止するためのものである。
前記駆動機構4は、直流モータ40を駆動源とするものであり、モータ軸40aに偏心カム8が設けられている。この実施例の偏心カム8は、図4に示すように、軸中心から外れた位置にモータ軸40aが挿入される貫通孔80aを備えた筒軸体80を用いて構成されている。前記貫通孔80aにモータ軸40aを挿入してねじ止め孔81にねじ82をねじ込むことにより筒軸体80がモータ軸40a上に固定される。
なお、図中、83は第2の筒軸体であり、軸中心から外れた位置に前記筒軸体80が挿入される貫通孔83aを備えている。前記貫通孔83aにモータ軸40aに装着された筒軸体80を挿入してねじ止め孔84にねじ85をねじ込むことにより筒軸体80上に第2の筒軸体83が固定される。
1個の筒軸体80により偏心カム8を構成する場合、その偏心量は前記筒軸体80の偏心量によって決まるが、2個の筒軸体80,83を組み合わせて偏心カム8を構成する場合、その偏心量は各筒軸体80,83の偏心量を合成したものとなる。この偏心量は各筒軸体80,83を個別に回動して取付角度を変えることで調整が可能である。
前記モータ40はモータ軸40aが水平となるように固定機台10上の後側のリンク板51の後方位置に固定されている。そのモータ軸40aに筒軸体80を装着して形成された偏心カム8は前記連結アーム6の一端部に軸受60を介して偏心回動自由に支持されている。このようにモータ軸40aの部分とリンク板51の部分とは直結され、図13に示した従来例のように、伝導ベルトのような中間部品を介在させない構造となっている。
連結アーム6の他端部は後側のリンク板51の支持軸52を軸受61を介して回動自由に支持している。なお、前記リンク板51の上端部中央には連結アーム6の他端部を受け入れるU字状の切欠部54が設けてあるので、連結アーム6とリンク板51とが動作中に接触することはない。
このように、駆動機構4の駆動力は、リンク板51が可動台3を往復運動させる力を伝達する支持軸52に対し、直接的に作用するようになっている。この構造は、図13に示した従来例のような、駆動機構106の駆動力を連結アーム112を介してリンクアーム101の長さ中央部に作用させるような構造でなく、また、物品載置台100の振幅を増幅させるような構造でもない。連結アーム6の一端部は駆動機構4に直結してあり、他端部はリンク板51が可動台3を往復運動させる力を直接的に伝達する支持軸52に直結してあるので、図13に示した従来例のように、可動台3の振幅が増幅されたり、連結アーム6に大きな荷重がかかったりすることがなく、がたつきや故障の発生要因にならない。
前記偏心カム8は、図5に示すように、その中心位置が前記支持軸52の中心位置に対して常に下方に位置し、図中、一点鎖線で示すように、前記偏心カム8の偏心回動に応じて連結アーム6が斜め上方に往復動する。この往復動は前記支持軸52に伝達されてリンク板51が応動し、これにより前後のリンク板50,51は後方へ傾いた状態とほぼ起立した状態との間を往復する。
図6は、偏心カム8の中心の軌跡cと支持軸52の中心の軌跡dとの関係を示す。
同図において、A〜Dの各点は偏心カム8の90度毎の中心位置であり、A,B,C,Dの順で移動する。A′〜D′は、偏心カム8の中心がA〜Dの各位置にあるときの支持軸52の位置を示している。また、同図中、θはリンク板51が揺動する角度範囲であり、α1はリンク板51が最も後方へ傾いた状態のときの位置、α2はリンク板51が最も起立した状態のときの位置である。なお、α3は角度範囲θの中心位置であり、Pは枢軸53の中心位置である。
支持軸52が往復動する軌跡dにおいて、偏心カム8の中心位置がBからCに移動するとき、支持軸52はB′からC′に最も大きく前方へ振られ、このとき可動台3上の部品7は斜め上方へ投げ上げられる。次の瞬間に偏心カム8の中心位置がCからDへ移動して支持軸52がC′からD′に後退するので、部品7は投げ上げられた位置に取り残され、可動台3上を相対的に前方へ移動することになる。
図7(1)〜(5)は、可動台3上の部品7が前方へ送られる動作を段階的に示している。図7(1)は偏心カム8の中心がその軌跡c上のAに位置するときの状態を示している。図7(2)は偏心カム8の中心がその軌跡c上のAからBへ移行したときの状態を示し、同様に、図7(3)は偏心カム8の中心がその軌跡c上のBからCへ移行したときの状態を、図7(4)は偏心カム8の中心がその軌跡c上のCからDへ移行したときの状態を、図7(5)は偏心カム8の中心がその軌跡c上のDからAへ移行したときの状態を、それぞれ示している。なお、図中、実線は現段階の状態を、一点鎖線は前段階の状態を、それぞれ示す。
図7(3)において、偏心カム8の中心位置がBからCへ移行するとき、可動台3は斜め上方へ最も大きく振られ、このとき可動台3上の部品7は斜め上方へ投げ上げられる。次の瞬間に偏心カム8の中心位置がCからDへ(図7(4))、さらにはDからAへ(図7(5))、それぞれ移行して可動台3が後退するので、部品7は投げ上げられた位置に取り残され、可動台3上を相対的に前方へ移動することになる。
部品7が投げ上げられる現象についてさらに詳述すると、図7(3)では、可動台3は斜め上方へ勢いよく振られ、可動台3上の部品7もそれに伴って斜め上方へ勢いよく飛び出す。このとき部品7に働く慣性力によって部品7はそのまま斜め上方へ進もうとする。この慣性力は、図7(3)において、上方向の成分と前方向の成分とから成っており、次の瞬間、可動台3だけが連結アーム6の移行によって後退するので、部品7は慣性力によって投げ上げられる。そして、部品7は投げ上げられた位置に取り残され、その後、空中を落下し、後退する可動台3上に着地する。このような現象によって、部品7は可動台3上を相対的に前方へ移動することになる。
図8は、物品供給装置1に一体に設けられる受け皿2の構造を示している。
図示の受け皿2は、断面形状がV字状の第1の導体部20と平板状の第2の導体部21とで構成され、第1の導体部20の一方の傾斜面20a上に第2の導体部21を中間に絶縁体22を介在させて傾斜面20aに沿って斜めに配置されている。第1の導体部20と第2の導体部21とは電気的に絶縁されているが、この受け皿2上に金属製の部品7が支持されたとき、部品7は第1の導体部20と第2の導体部21との間に跨るので、第1、第2の導体部20,21間は部品7を介して導通する。このように第1の導体部20と第2の導体部21との間には、部品7と第1、第2の両導体20,21との接触により閉じる接点部が形成され、この接点部により受け皿2上に部品7が存在するかどうかを検出する検出手段が構成されている。なお、前記絶縁体22として両面に粘着剤が塗布された粘着テープを用いるとよい。この粘着テープを用いると、第1、第2の導体部20,21間を絶縁しかつ固定することができる。
第1の導体部20は、図9に示すように、タイマ9の負の端子に、第2の導体部21はタイマ9のリセット端子に、それぞれリード線90,91によって電気接続されている。なお、図中、93はモータ40へ通電する通電回路、94は電源スイッチである。
この実施例では、受け皿2上に部品7が存在するとき、第1の導体部20と第2の導体部21とが導通状態となり、タイマ9はリセットされる。一方、受け皿2上に部品がなくなったとき、導体部20,21間は非導通状態となり、タイマ9はリセット解除される。リセット解除によりタイマ9は計時を開始し、タイムアップによりタイマ接点98が閉じてモータ40の通電回路93が通電してモータ40が始動し、物品供給装置1の駆動により受け皿2上に部品7が供給される。
前記タイマ9として、ソリッドステートタイマ、デジタルタイマ、アナログタイマ、マイクロタイマなどを用いることができる。これらのタイマの形状は、図10〜図12の具体例で示すように、1辺が2〜5cm程度の直方体のものが多く、前面は設定時間を調節するための操作部9aとなっている。これらの操作部9aを固定機台10の側板部11に形成された窓部13に臨ませるようにしてタイマ9は固定機台10上に設置される。
図10はソリッドステートタイマの具体例であり、前面の操作部9aには、設定時間を調節するために、指先で摘んで回動操作することが可能なダイヤル摘み9bと、ドライバーの先端を溝に係入させて回動操作することが可能な切換摘み9cとが設けられている。切換摘み9cはダイヤルの1目盛り当たりの値(時間長さ)を複数段階に切り換えるためのものである。なお、図示例のタイマは高さhが5cm程度のものである。
図11はデジタルタイマの具体例であり、前面の操作部9aには、設定時間を調節するために、指先で押操作することが可能なキー操作部9dと、設定された値をデジタル表示する表示部9eとが設けられている。前記キー操作部9dには、設定値を大きくするアップキー、設定値を小さくするダウンキー、設定値を確定する確定キーなどを含んでいる。
図12はアナログタイマの具体例であり、前面の操作部9aには、ドライバーの先端を溝に係入させて回動操作することが可能なダイヤル摘み9fが設けられている。なお、図示例のタイマは高さhが3cm、幅wが2cm、奥行きdが3cm程度のものである。
この実施例では、受け皿2が空になっても、モータ40を即座に始動させずに所定時間(例えば2,3秒)経過後に始動させ、部品7の供給タイミングをずらせている。この構成によると、作業者が受け皿2より最後の部品7を取り出したとき、適当な時間をおいて部品7の供給動作が始まるので、作業者を驚かせるようなことがない。
部品7の供給により第1、第2の導体部20,21間が導通状態になると、タイマ9はリセットされてタイムアップしない状態となり、モータ40の通電回路93は通電しなくなってモータ40への通電が止まり、部品7の供給が停止される。
上記した構成の物品供給装置1において、駆動機構4のモータ40が駆動すると、モータ軸40aと一体に偏心カム8が偏心回動し、この偏心回動に応じて連結アーム6が往復動し、この往復動が支持軸52を介してリンク機構5の後側のリンク板51に伝わる。前後のリンク板50,51は下端部の両端が枢軸53により固定機台10に支えられているので、偏心カム8の軌跡に応じた角度範囲内で揺動し、支持軸52の両端部に支持された可動台3が揺動する。各リンク板50,51が後方へ傾いた状態からほぼ起立した状態へ移行するとき、可動台3の収容部30内の部品7は斜め上方へ投げ上げられ、次の瞬間に各リンク板50,51が後方へ傾いた状態に戻るので、部品7は取り残される結果、収容部30内で相対的に前方へ送られる。この揺動が繰り返されることにより可動台3上で部品7が順送りされて放出口30aより受け皿2上に送り出される。
この発明の一実施例である物品供給装置の斜視図である。 図1の物品供給装置の縦断面図である。 図1の物品供給装置の分解斜視図である。 偏心カムの構成例を示す斜視図である。 偏心カムの偏心回動に対する連結アームの動作を示す正面図である。 偏心カムの中心の軌跡と支持軸の軌跡との関係を示す説明図である。 部品が送られる動作を段階的に示す説明図である。 部品が送られる動作を段階的に示す説明図である。 受け皿の構成を示す断面図である。 受け皿とタイマとモータとの電気配線を示す説明図である。 タイマの具体例を示す斜視図である。 タイマの他の具体例を示す斜視図である。 タイマの他の具体例を示す斜視図である。 従来の物品供給装置の正面図である。
符号の説明
1 物品供給装置
3 可動台
4 駆動機構
5 リンク機構
6 連結アーム
8 偏心カム
10 固定機台
40 モータ
40a モータ軸
50,51 リンク板
52 支持軸
60,61 軸受
80,83 筒軸体
80a,83a 貫通孔

Claims (5)

  1. 固定機台上で可動台を動かすことにより可動台上の物品を前方へ順送りして送り出す物品供給装置であって、モータを駆動源とする駆動機構と、その駆動機構に連結アームを介して連繋されたリンク機構とを備え、前記リンク機構は、板面が互いに平行な前後一対のリンク板より成り、各リンク板の下端部は両端部が前記固定機台に軸支され、前記可動台は各リンク板の上端部に設けられた支持軸の両端部に支持されており、前記駆動機構は、モータ軸に設けられた偏心カムを備え、前記偏心カムは前記連結アームの一端部に偏心回動自由に支持され、連結アームの他端部は一方のリンク板の支持軸を回動自由に支持して成る物品供給装置。
  2. 前記駆動機構は、後側のリンク板の後方位置に、偏心カムの中心位置が支持軸の中心位置に対して常に下方に位置するように配置され、前記偏心カムの偏心回動によりリンク板を後方へ傾いた状態とほぼ起立した状態との間を往復させている請求項1に記載された物品供給装置。
  3. 前記固定機台上の前後のリンク板間には、駆動機構の動作を制御するタイマを設置するための空間が設けられている請求項1に記載された物品供給装置。
  4. 前記偏心カムは、軸中心から外れた位置にモータ軸が挿入される孔を備えた第1の筒軸体と、軸中心から外れた位置に第1の筒軸体が挿入される孔を備えた第2の筒軸体とで構成されている請求項1または2に記載された物品供給装置。
  5. 前記連結アームの他端部は、リンク板の支持軸を軸受を介して回動自由に支持している請求項1に記載された物品供給装置。
JP2004244184A 2004-08-24 2004-08-24 物品供給装置 Pending JP2006062773A (ja)

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