JP2006062004A - 旋盤およびその刃先位置補正方法 - Google Patents

旋盤およびその刃先位置補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 2タレット旋盤の特徴を活かし、工具交換後の初品の良品化が、簡単な構成で図れる旋盤を提供する。
【解決手段】 2つのタレット2A,2Bを主軸1の両側に備える旋盤において、ツールセンサー11をタレット2Aに取付ける。次の測定制御手段16、工具補正量演算手段17、および工具補正手段18を設ける。測定制御手段16は、タレット2A,2Bを移動させて、ツールセンサー11の取付けられたタレット2Aとは反対側のタレット2Bに保持された工具交換前の工具9の刃先位置および工具交換後の刃先位置をツールセンサー11に測定させる。工具補正量演算手段17は、ツールセンサー11の測定で得られた工具交換前の工具9の刃先位置と工具交換後の工具9の刃先位置の差を求めて所定の工具補正量Δxを演算する。工具補正手段18は、工具交換後の工具9を用いるタレット2Bの移動量を、前記工具補正量Δxにより補正する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、工具寿命等で工具交換を行ったときに、交換後工具の刃先位置の補正を行う1主軸2タレット形式の旋盤およびその刃先位置補正方法に関する。
従来、工具交換後に初品からワーク寸法を公差内に抑えるためには、主軸付近にツールセンサーを降り降ろし、そのセンサーに刃先を当てることにより刃先位置を測定し、自動的に補正が入るようにしている。
また、従来、サイクルタイムの短縮のために1主軸に対して2つのタレットを設けたものがある。このような2タレット型の旋盤の刃先位置の計測装置として、上下に並ぶ2つのタレットにツールセンサーを交換自在に取付け、一つのツールセンサをワーク計測と工具刃先計測とに共用するものが提案されている(例えば特許文献1)。
この他に、交換後の工具位置の補正に際して、熱変位補正を考慮したものも提案されている(例えば特許文献2)。
特開平10−235539号公報 特許第2806420号公報
上記従来の主軸付近にツールセンサーを降り降ろすものでは、ツールセンサーの位置を基準として刃先位置を測定しているが、実際はツールセンサーのアームの熱剛性が弱いため、熱変位によってツールセンサーの位置がずれる。そのため、高精度な工具位置補正が難しい。
特許文献1に開示のものは、タレットにツールセンサーを取付けるが、ツールセンサーを2つのタレットに交換して取付けようとするものであるため、ツールセンサーの取付誤差が生じ、精度の良い測定が難しい。また、工具交換を行った場合の新旧の工具を考慮した補正については開示されていない。
特許文献2に開示のものは、熱変位を考慮したものではあるが、複雑な制御が必要である。また、ツールセンサーの設置箇所上の問題がある。
この発明の目的は、2タレット旋盤の特徴を活かし、工具交換後の初品の良品化が、簡単な構成で図れる旋盤を提供することである。
この発明の他の目的は、熱変位を考慮した精度の良い刃先測定が行えて、工具の寸法ばらつきや取付精度に対応した補正が精度良く行え、工具交換後の初品の良品化が図れる旋盤を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、熱変位を考慮した精度の良い刃先測定が行えて、工具の寸法ばらつきや取付精度に対応した補正が精度良く行え、工具交換後の始品の良品化が図れる旋盤の刃先位置補正方法を提供することである。
この発明の旋盤は、2つのタレット(2A,2B)を主軸(1)の両側に備える旋盤において、ツールセンサー(11)をタレット(2A)に取付け、上記2つのタレット(2A,2B)の両方またはいずれか片方を移動させて、前記ツールセンサー(11)の取付けられたタレット(2A)とは反対側のタレット(2B)に保持された工具交換前の工具(9)の刃先位置および工具交換後の刃先位置を前記ツールセンサー(11)に測定させる測定制御手段(16)と、このツールセンサー(11)の測定で得られた工具交換前の工具(9)の刃先位置と工具交換後の工具(9)の刃先位置の差を求めて所定の工具補正量(Δx)を演算する工具補正量演算手段(17)と、前記工具交換後の工具(9)を用いるタレット(2B)の移動量を、前記工具補正量演算手段(17)で演算された補正量により補正する工具補正手段(18)とを備えたことを特徴とする。
この構成によると、測定制御手段(16)の制御により工具交換前の工具(9)の刃先位置および工具交換後の刃先位置を前記ツールセンサー(11)に測定させる。このときツールセンサー(11)は剛性のあるタレット(2A)に取付けられたものであるため、精度の良い測定が行える。工具補正量演算手段(17)は、この測定で得られた工具交換前の工具(9)の刃先位置と工具交換後の工具(9)の刃先位置の差を求めて工具補正量(Δx)を演算する。工具補正手段(18)は、このように求められた補正量(Δx)で、工具交換後のタレット(2B)の移動量を補正する。このように、精度良く刃先位置を測定し、工具交換後のタレット(2B)の移動量が補正される。そのため、工具交換後の初品から、交換前の工具(9)に合わせた精度不良のない良品が得られる。また、2タレット形式の特徴を活かし、ツールセンサー(11)をタレット(2A)に取付けるようにしたため、簡単な構成でツールセンサー(11)を設置できる。
この発明における他の旋盤は、2つのタレット(2A,2B)を主軸(1)の両側に備える旋盤において、ツールセンサー(11)をタレット(2A)に取付け、旋盤の加工前に上記2つのタレット(2A,2B)の両方またはいずれか片方を移動させて、前記ツールセンサー(11)の取付けられたタレット(2A)とは反対側のタレット(2B)に保持された基準工具(20)の位置を測定させ測定結果を記憶する加工前基準工具測定制御手段(21)と、初回品の加工後にその加工に用いた工具(9)の刃先位置を前記と同様に測定しその測定結果を記憶する初回加工工具測定制御手段(22)と、タレット(2B)の工具の交換後に前記と同様に基準工具(20)の位置を測定させその測定結果を記憶する交換後基準工具測定制御手段(23)と、前記加工前基準工具測定制御手段(21)による測定結果と交換後基準工具測定制御手段(23)の測定結果との差の1/2を熱変位補正量(Δs)として、前記ツールセンサー(11)の取付けられたタレットを移動させ、交換後の工具(9)の刃先位置を測定する交換後工具測定制御手段(24)と、この交換後工具測定制御手段(24)で測定した値と前記初回品測定制御手段(22)で測定した値の差から補正量(Δx)を演算する工具補正量演算手段(25)と、前記工具交換後の工具(9)を用いて加工するときのタレット(2B)の移動量を、前記工具補正量演算手段(25)で演算された補正量により補正する工具補正手段(27)とを備えたことを特徴とする。
この構成の場合、交換後の工具(9)の刃先位置を測定する交換後工具測定制御手段(24)は、加工前に基準工具(20)を測定した測定結果と、工具交換後に基準工具(20)を測定した測定結果との差の1/2を熱変位補正量(Δs)として、ツールセンサー(11)の取付けられたタレット(2A)を移動させる。そのため、旋盤の運転により温度が上昇したときに工具交換を行っても、熱変位がキャンセルされた状態で測定でき、交換後の工具(9)の旧工具に対する寸法ばらつきや、取付位置のばらつき等が精度良く補正できる。したがって、工具交換後の初品の良品化が図れる。
なお、基準工具(20)は、加工には使用しない工具であり、したがって加工が不能な測定専用部品であっても良い。
この発明の旋盤の刃先位置補正方法は、 2つのタレット(2A,2B)を主軸(1)の両側に備える旋盤における工具(9)の刃先位置の移動量を補正する方法であって、一方のタレット(2A)にツールセンサー(11)を取付け、他方のタレット(2B)に基準工具(20)を取付けておき、次の各過程を経て補正する方法である。
すなわち、旋盤の加工前に、タレット(2A,2B)を移動させて前記基準工具(20)の位置を測定する加工前基準工具測定過程(S1)と、
初回ワークを前記基準工具(20)側のタレット(2B)に保持された工具(9)で旋削する初回ワーク旋削過程(S2)と、
その旋削された初回ワークを測定具で測定する初回ワーク測定過程(S3)と、
この初回ワークの測定値が許容寸法内にあることを確認する確認過程(S4)と、
旋削に使用した工具(9)の刃先位置を前記ツールセンサー(11)で測定する初回工具測定過程(S5)と、
前記旋削に使用した工具(9)を、繰り返し加工後にタレット(2B)に対して新たな工具(9)に交換する工具交換過程(S7)と、
前記基準工具(20)を前記ツールセンサー(11)で測定する交換後基準工具測定過程(S8)と、
前記加工前基準工具測定過程(S1)の測定値と前記交換後基準工具測定過程(S8)の測定値との差の1/2をツールセンサー(11)側のタレット(2A)の移動軸の補正量(Δs)として設定する熱変位補正量設定過程(S9)と、
この補正量(Δs)でツールセンサー側タレット(2A)の移動量を補正して交換後の工具(9)の刃先位置を前記ツールセンサー(11)で測定する交換後工具測定過程(S11)と、
前記初回工具測定過程(S5)の測定値と前記交換後工具測定過程(S10)の測定値との差を計算してその計算値を元に工具補正量(Δx)を演算する工具補正量演算過程(S11)と、
この演算された工具補正量(Δx)でこの交換後工具側のタレット(2B)の移動量を補正する工具補正過程(S12)とを含む。
この補正方法によると、加工前基準工具測定過程(S1)の測定値と交換後基準工具測定過程(S8)の測定値との差の1/2をツールセンサー(11)側のタレット(2A)の移動軸の補正量(Δs)として設定し、この補正量(Δs)でツールセンサー(11)側タレット(2A)の移動量を補正して交換後の工具(9)の刃先位置を前記ツールセンサー(11)で測定する。そのため、旋盤の運転により温度が上昇したときに工具交換を行っても、熱変位がキャンセルされた状態で測定でき、交換後の工具(9)の旧工具(9)に対する寸法ばらつきや、取付位置のばらつき等が精度良く補正できる。したがって工具交換後の初品の良品化が図れる。
この発明の旋盤は、2つのタレットを主軸の両側に備える旋盤において、ツールセンサーをタレットに取付け、タレットを移動させて、前記ツールセンサーの取付けられたタレットとは反対側のタレットに保持された工具交換前の工具の刃先位置および工具交換後の刃先位置を前記ツールセンサーに測定させる測定制御手段と、このツールセンサーの測定で得られた工具交換前の工具の刃先位置と工具交換後の工具の刃先位置の差を求めて所定の工具補正量を演算する工具補正量演算手段と、前記工具交換後の工具を用いるタレットの移動量を、前記工具補正量演算手段で演算された補正量により補正する工具補正手段とを備えたものであるため、2タレット旋盤の特徴を活かし、工具交換後の初品の良品化を簡単な構成で図ることができる。
この発明における他の旋盤は、交換後の工具の刃先位置を測定する交換後工具測定制御手段が、加工前に基準工具を測定した測定結果と、工具交換後に基準工具を測定した測定結果との差の1/2を熱変位補正量として、ツールセンサーの取付けられたタレットを移動させものとしたため、旋盤の運転により温度が上昇したときに工具交換を行っても、熱変位がキャンセルされた状態で測定でき、交換後の工具の旧工具に対する寸法ばらつきや、取付位置のばらつき等が精度良く補正できる。したがって、工具交換後の初品の良品化を図ることができる。
この発明の旋盤の刃先位置補正方法は、加工前基準工具測定過程の測定値と交換後基準工具測定過程の測定値との差の1/2をツールセンサー側のタレットの移動軸の補正量として設定し、この補正量でツールセンサー側タレットの移動量を補正して交換後の工具の刃先位置を前記ツールセンサーで測定するようにしため、旋盤の運転により温度が上昇したときに工具交換を行っても、熱変位がキャンセルされた状態で測定でき、交換後の工具の旧工具に対する寸法ばらつきや、取付位置のばらつき等が精度良く補正できる。したがって、工具交換後の初品の良品化を図ることができる。
この発明の第1の実施形態を図1と共に説明する。この旋盤は、主軸1の左右両側にそれぞれ位置して2つのタレット2A,2Bを備えるものである。主軸1は、ベッド3上の主軸台4に回転自在に設置され、主軸モータ(図示せず)により回転駆動される。各タレット2A,2Bは、左右のタレットキャリッジ5にそれぞれ搭載されており、タレットキャッリッジ5と共に左右方向(X軸方向)の移動が可能である。各タレットキャッリッジ5は、ベッド3に案内7を介して左右移動自在に設置され、モータ8により送りねじ9を介して左右移動させられる。モータ8はサーボモータからなり、パルスコーダ等の位置検出器8aを有している。位置検出器8aは、モータ8とは別に設けられてタレット2A,2Bの左右方向位置を検出するものであってもよい。
タレット2A,2Bは、正面形状が多角形のドラム状の刃物台であり、各角部間の周面部分からなる工具ステーションMに、バイト等の各種の工具9が取付けられる。タレット2A,2Bは、タレットキャリッジ5に進退自在でかつ回転自在に設置されたタレット軸6の先端に設けられており、タレット軸6の進退により、主軸軸心方向(Z軸方向)と平行な方向に移動可能である。また、タレットキャリッジ5に搭載された旋回割出用モータ10により、任意の工具ステーションMが主軸1に対向するように回転割出が可能とされている。
上記タレット2Aにおける一つの工具ステーションMに、工具9に代えて、ツールセンサー11の接触検出器部11aが取付けられている。ツールセンサー11は、接触検出器部11aと、この接触検出器部11aがオンしたときの位置検出器8aの現在位置を取り込む測定値取込部11bとでなる。接触検出器部11aは、例えば工具9の刃先が接触子11aaに接触することで通電する通電検出型のものが用いられる。
なお、もう片方のタレット2Bにおいても、上記と同様にツールセンサー11′の接触検出器部11a′が設けられるが、説明の簡明のために、片方のタレット2A側のツールセンサー11、これを用いる補正についてのみ説明する。
旋盤制御装置12は、コンピュータ式の数値制御装置およびプログラマブルコントローラからなり、それぞれ加工プログラム13A,13Bに従って左右のタレット2A,2B等を制御を行う演算制御部14A,14Bを有している。なお、左右の演算制御部14A,14Bおよび加工プログラム13A,13Bは、それぞれ一つの演算制御部および一つの加工プログラムであっても良いが、ここでは左右のタレット2A,2Bの動作を分かり易くするために、別々に示している。
各演算制御部14A,14Bは、サーボコントーラ15A,15Bを介して、左右のタレット21,2BをX軸方向に移動させるモータ8の制御を行う。演算制御部14A,14Bは、この他に、タレット2A,2Bの前後方向の駆動用のモータ(図示せず)のサーボ系の制御、およびタレット2A,2Bの旋回割出用モータ10の制御を行う。また、いずれか片方の演算制御部14A,14Bにより、主軸モータ(図示せず)の制御を行う。
以上の構成が、この旋盤の基本構成であり、この実施形態では上記基本構成に対して次の測定制御手段16、工具補正量演算手段17、および工具補正手段18を設けている。 測定制御手段16は、2つのタレット2A,2Bの両方またはいずれか片方を移動させて、ツールセンサー11の取付けられたタレット2Aとは反対側のタレット2Bに保持された工具交換前の工具9の刃先位置および工具交換後の刃先位置を前記ツールセンサー11に測定させる手段である。この実施形態では、2つのタレット2A,2Bの両方を互いに同距離移動させるように制御するものとしている。測定制御手段16は、工具交換前の刃先位置を測定する交換前制御部16aと、工具交換後の刃先位置を測定する交換後制御部16bとを有する。
工具補正量演算手段17は、上記測定制御手段16によるツールセンサー11の測定で得られた工具交換前の工具9の刃先位置と、工具交換後の工具9の刃先位置の差を求めて所定の工具補正量Δxを演算する手段である。
工具補正手段18は、前記工具交換後の工具9を用いるタレット2Bの移動量を、工具補正量演算手段17で演算された補正量Δxにより補正する手段である。すなわち、加工プログラム13BのX軸方向の移動命令における移動量を、演算制御部14Bでの実行時に上記補正量Δxで補正する。
この構成の旋盤によると、ツールセンサー11に対する対向側のタレット2Bに対して工具9の交換を行う場合に、まず、測定制御手段16の制御により、タレット2A,2Bを移動させ、タレット2Bに保持された工具交換前の工具9の刃先位置をツールセンサー11に測定させる。ツールセンサー11は、工具9の刃先が接触子11aaに触れたときに通電してオンとなり、そのオン信号で測定値取込部11bが位置検出器8aの位置検出値を読み込むことで測定を行う。この測定値を適宜の記憶手段に記憶しておく。この後、工具交換後の新品工具9の刃先位置を、上記と同様にツールセンサー11に測定させる。
工具補正量演算手段17は、このツールセンサー11の測定で得られた工具交換前の刃先位置と工具交換後の刃先位置の差を求め、その差を工具補正量Δxとする。工具補正量演算手段17は、上記の差をそのまま工具補正量Δxとする代わりに、上記の差を基に、所定の係数を掛ける等の適宜の処理を行って工具補正量Δxとするものであっても良い。このように演算された工具補正量Δxは、演算制御部14BにおけるX軸の移動量指令部に設けられた工具補正手段18に補正量として設定する。
工具補正手段18は、その設定された補正量Δxで、以後のX軸の移動量の指令値を補正する。そのため、工具交換されたタレット2Bは、補正後の移動量で移動することになる。
このように工具補正をすることで、工具交換があっても、交換前の工具9の寸法に合わせた加工が行え、工具交換の前後の加工寸法の差をできるだけ少なくすることができる。また、ツールセンサー11は、剛性のあるタレット2Aに設けたため、精度の良い刃先測定が行え、精度の良い工具補正が行える。したがって、工具交換後に初品から公差内の良品の加工を行うことができる。
なお、工具補正手段18は、タレット2Bの工具ステーションM毎に工具補正量Δxを持ち、主軸1に対して割り出す工具ステーションMに対応する工具補正量Δxを補正に用いる。
また、上記実施形態は、図の左側のタレット2Aにツールセンサー11を設けた場合につき説明したが、右側のタレット2Bにもツールセンサー11′を設け、上記と同様にして左側のタレット2Aの工具交換時の工具補正を行うようにしても良い。すなわち、両側のタレット2A,2Bの工具交換時の工具補正を行うようにしてもよい。
図2ないし図4は、この発明の他の実施形態を示す。この実施形態において、上記基本構成、つまり旋盤の機械部分の構成、旋盤制御装置12が加工プログラム13A,13Bに従って演算制御14A,14Bで制御する構成、およびツールセンサー11についての構成は、第1の実施形態と同様であるから、その説明を省略する。
この実施形態の旋盤は、上記基本構成において、タレット2Bの一つの工具ステーションMに基準工具20を取付けると共に、旋盤制御装置12に、次の加工前基準工具測定制御手段21、初回加工工具測定制御手段22、交換後基準工具測定制御手段23、交換後工具測定制御手段24、工具補正量演算手段25、熱変位補正手段26、および工具補正手段27を設けたものである。
加工前基準工具測定制御手段21は、1日の始めなどの旋盤の加工前に、上記2つのタレット2A,2Bの両方またはいずれか片方を移動させて、ツールセンサー11の取付けられたタレット21Aとは反対側のタレット2Bに保持された基準工具20の位置を測定させ測定結果を記憶する手段である。この実施形態では、両側のタレット2A,2Bを同じ移動量だけ同期して移動させるようにしている。
初回加工工具測定制御手段22は、運転開始後の初回品の加工後に、その加工に用いた工具9の刃先位置を前記と同様に測定し、その測定結果を記憶する手段である。
交換後基準工具測定制御手段23は、タレットの工具の交換後に前記と同様に基準工具20の位置を測定させ、その測定結果を記憶する手段である。
交換後工具測定制御手段24は、加工前基準工具測定制御手段21による測定結果と交換後基準工具測定制御手段23の測定結果との差の1/2を熱変位補正量Δsとして、ツールセンサー11の取付けられたタレット2Aを移動させ、交換後の工具9の刃先位置を測定する手段である。熱変位補正量Δsは、演算制御部14Aに設けられてX軸方向の指令値を補正する熱変位補正手段26に設定され、この熱変位補正手段26による移動量補正に用いられる。
工具補正量演算手段25は、交換後工具測定制御手段24で測定した値と前記初回品測定制御手段22で測定した値の差から工具補正量Δxを演算する手段である。
工具補正手段27は、工具交換後の工具9を用いて加工するときのタレット2Bの移動量を、前記工具補正量演算手段25で演算された工具補正量Δxにより補正する手段である。
つぎに、図3と共に、旋盤の刃先位置補正方法の実施形態を示す。この刃先位置補正方法は、図2の例のように、2つのタレット2A,2Bを主軸1の両側に備える旋盤における工具9の刃先位置の移動量を補正する方法であって、一方のタレット2Aにツールセンサー11を取付け、他方のタレット2Bに基準工具20を取付けておき、次の各過程S1〜S12を経て補正する方法である。
この刃先位置補正方法は、図2の旋盤制御装置12の構成に限ることなく適用できる方法であるが、ここでは、図2の構成の明確のために、図2の各機能達成手段(21〜27等)の動作を併記する。
図3において、次の各過程S1〜S12を順に行う。
一日の始め等の旋盤の冷却状態からの運転開始時に、タレット2A,2Bを移動させ、基準工具20の位置をツールセンサー11で測定する(加工前基準工具測定過程(S1)。この測定は、図2の加工前基準工具測定手段21の制御によって行われる。
初回ワーク(図示せず)を、基準工具20側のタレット2Bに保持された工具9で旋削する(初回ワーク旋削過程(S2))。
その旋削された初回ワークを、マイクロメータやノギス等の測定具(図示せず)で測定し(初回ワーク測定過程(S3))、この初回ワークの測定値が許容寸法内にあることを確認する(確認過程(S4))。初回ワークの測定値が許容寸法内になければ、以下の処理は行わず、何らかの調整等を行って再度確認過程(S4)までの各処理を行う。
旋削に使用した工具9の刃先位置を、ツールセンサー11で測定する(初回工具測定過程(S5))。この過程で、最初の正しい刃先位置、つまり許容寸法内に加工される刃先位置がわかる。この過程は、図2の初回加工工具測定制御手段22の制御により行う。
このような各測定を行った後、その交換後の工具9による加工を行う(繰り返し加工過程(S6)。
この旋削に使用した工具9は、繰り返し加工により寿命になると、タレット2Bに対して新たな工具9に交換する(工具交換過程(S7))。
工具交換されると、基準工具20をツールセンサー11で測定する(交換後基準工具測定過程(S8))。この過程は、図2の交換後基準工具測定制御手段23の制御により行われる。
前記加工前基準工具測定過程の測定値と前記交換後基準工具測定過程の測定値との差の1/2をツールセンサー側のタレットの移動軸の補正量として設定する(熱変位補正量設定過程(S9))。すなわち、この工具交換を行う頃は、連続加工によって旋盤の温度が上昇し、熱変位が生じている。この熱変位量は、最初の冷却時における基準工具20の測定値との差となって現れる。測定値の差を1/2とするのは、ツールセンサー11側と基準工具20側との両方のタレット2A,2Bで熱変位が生じており、その和が上記測定値の差として現れるからである。
例えば、図4に具体的数値例を示すように、加工前基準工具測定過程(S1)で、左右のタレット2A,2Bの位置が、主軸中心から100mmだけ離れていたとする。これが、工具交換後に、左のタレット2Aでは100.8mm、右側のタレット2Bでは101.2mmになったとする。この工具交換後の基準工具20の測定では、左右のそれぞれの熱膨張量の0.8mmおよび1.2mmが加わった0.8+1.2=2.0mmとなる値が測定されることになる。したがって、この和を平均化した(0.8+1.2)÷2=1.0の値だけ熱変位補正することで、ほぼ正しい熱変位補正が行えることになる。
この熱変位補正量Δsで、ツールセンサー側タレット2Aの移動量を補正して交換後の工具9の刃先位置をツールセンサー11で測定する(交換後工具測定過程(S10))。この熱変位補正を行うことで、最初の冷却時のツールセンサー11の位置が再現されることになる。この過程S10は、図2の交換後工具測定制御手段24の処理により行われ
る。
この測定の後、前記初回工具測定過程(S5)の測定値と交換後工具測定過程(S10)の測定値との差を計算し、その計算値を元に工具補正量Δxを演算する(工具補正量演算過程(S11)。上記測定値の差をそのまま工具補正量Δxとしても良い。上記測定値の差は、新しい工具9の初回使用工具9の初期状態との差であり、工具11のぱらつきや取付位置の誤差が上記の差となって現れる。この補正量演算は、図2の工具補正量演算手段25で行う。
この演算された工具補正量Δxで、この交換後工具9側のタレット2Bの移動量を補正する(工具補正過程(S12))。以後の加工は、この工具補正量Δxで補正した移動量で行うことになる。この工具補正は、図2の演算制御部14Bに設けられた工具補正手段27で行う。
この刃先位置補正方法によると、このように、旋盤の運転により温度が上昇したときに工具交換を行っても、熱変位がキャンセルされた状態で測定でき、交換後の工具9の旧工具9に対する寸法ばらつきや、取付位置のばらつき等が精度良く補正できる。したがって工具交換後の初品の良品化を図ることができる。
なお、この実施形態において、工具補正手段27は、タレット2Bの工具ステーションM毎に工具補正量Δxを持ち、主軸1に対して割り出す工具ステーションMに対応する工具補正量Δxを補正に用いる。
また、上記の実施形態は、図の左側のタレット2Aにツールセンサー11を設けた場合につき説明したが、右側のタレット2Bにもツールセンサー11′を設け、また左側のタレット2Aにも基準工具20を取付け、上記と同様にして左側のタレット2Aの工具交換時の工具補正を行うようにしても良い。すなわち、両側のタレット2A,2Bの工具交換時の工具補正を行うようにしてもよい。
この発明の第1の実施形態にかかる旋盤の機構部分の平面図および制御系のブロックを組み合わせて示す説明図である。 この発明の他の実施形態にかかる旋盤の機構部分の平面図および制御系のブロックを組み合わせて示す説明図である。 その刃先位置補正方法の流れ図である。 その熱変位補正の説明図である。
符号の説明
1…主軸
2A,2B…タレット
5…タレットキャリッジ
8a…位置検出器
9…工具
11…ツールセンサー
11a…接触検出器部
11b…測定値取込部
16…測定制御手段
17…工具補正量演算手段
18…工具補正手段
18…工具補正手段
21…冷却時基準工具測定制御手段
22…初回加工工具測定制御手段
23…交換後基準工具測定制御手段
24…交換後工具測定制御手段
25…工具補正量演算手段
26…熱変位補正手段
27…工具補正手段
Δs…熱変位補正量
Δx…工具補正量

Claims (3)

  1. 2つのタレットを主軸の両側に備える旋盤において、ツールセンサーをタレットに取付け、上記2つのタレットの両方またはいずれか片方を移動させて、前記ツールセンサーの取付けられたタレットとは反対側のタレットに保持された工具交換前の工具の刃先位置および工具交換後の刃先位置を前記ツールセンサーに測定させる測定制御手段と、このツールセンサーの測定で得られた工具交換前の工具の刃先位置と工具交換後の工具の刃先位置の差を求めて所定の工具補正量を演算する工具補正量演算手段と、前記工具交換後の工具を用いるタレットの移動量を、前記工具補正量演算手段で演算された補正量により補正する工具補正手段とを備えた旋盤。
  2. 2つのタレットを主軸の両側に備える旋盤において、ツールセンサーをタレットに取付け、旋盤の加工前に上記2つのタレットの両方またはいずれか片方を移動させて、前記ツールセンサーの取付けられたタレットとは反対側のタレットに保持された基準工具の位置を測定させ測定結果を記憶する加工前基準工具測定制御手段と、初回品の加工後にその加工に用いた工具の刃先位置を前記と同様に測定しその測定結果を記憶する初回加工工具測定制御手段と、タレットの工具の交換後に前記と同様に基準工具の位置を測定させその測定結果を記憶する交換後基準工具測定制御手段と、前記加工前基準工具測定制御手段による測定結果と交換後基準工具測定制御手段の測定結果との差の1/2を熱変位補正量として、前記ツールセンサーの取付けられたタレットを移動させ、交換後の工具の刃先位置を測定する交換後工具測定制御手段と、この交換後工具測定制御手段で測定した値と前記初回品測定制御手段で測定した値の差から補正量を演算する工具補正量演算手段と、前記工具交換後の工具を用いて加工するときのタレットの移動量を、前記工具補正量演算手段で演算された補正量により補正する工具補正手段とを備えた旋盤。
  3. 2つのタレットを主軸の両側に備える旋盤における工具の刃先位置の移動量を補正する方法であって、一方のタレットにツールセンサーを取付け、他方のタレットに基準工具を取付けておき、
    旋盤の加工前に、タレットを移動させて前記基準工具の位置を測定する加工前基準工具測定過程と、
    初回ワークを前記基準工具側のタレットに保持された工具で旋削する初回ワーク旋削過程と、
    その旋削された初回ワークを測定具で測定する初回ワーク測定過程と、
    この初回ワークの測定値が許容寸法内にあることを確認する確認過程と、
    旋削に使用した工具の刃先位置を前記ツールセンサーで測定する初回工具測定過程と、 前記旋削に使用した工具を、繰り返し加工後にタレットに対して新たな工具に交換する工具交換過程と、
    前記基準工具を前記ツールセンサーで測定する交換後基準工具測定過程と、
    前記加工前基準工具測定過程の測定値と前記交換後基準工具測定過程の測定値との差の1/2をツールセンサー側のタレットの移動軸の補正量として設定する熱変位補正量設定過程と、
    この補正量でツールセンサー側タレットの移動量を補正して交換後の工具の刃先位置を前記ツールセンサーで測定する交換後工具測定過程と、
    前記初回工具測定過程の測定値と前記交換後工具測定過程の測定値との差を計算してその計算値を元に工具補正量を演算する工具補正量演算過程と、
    この演算された工具補正量でこの交換後工具側のタレットの移動量を補正する工具補正過程とを含む、
    旋盤の刃先位置補正方法。
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