JP2006061478A - 弾球遊技機の遊技盤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 遊技性を向上させた弾球遊技機の遊技盤を提供する。
【解決手段】 本発明では、中ステージ部140における球通路141,142の終端部に達した遊技球は、テーパ部に沿って転がり移動したのち回転しつつ落下穴144を落下するように構成されており、第1前ステージ部120における落下穴144の下方に、落下穴144を落下した遊技球を受け止めて支持する溝部122が前後に延びて形成され、溝部122に支持された遊技球は、溝部122を前方へ転がり移動してセンター飾り100の下方に設けられた入賞装置へ向けて落下するように構成される。
【選択図】 図4
【解決手段】 本発明では、中ステージ部140における球通路141,142の終端部に達した遊技球は、テーパ部に沿って転がり移動したのち回転しつつ落下穴144を落下するように構成されており、第1前ステージ部120における落下穴144の下方に、落下穴144を落下した遊技球を受け止めて支持する溝部122が前後に延びて形成され、溝部122に支持された遊技球は、溝部122を前方へ転がり移動してセンター飾り100の下方に設けられた入賞装置へ向けて落下するように構成される。
【選択図】 図4
Description
本発明は、パチンコ機に代表される弾球遊技機の遊技盤に関し、さらに詳しくは、遊技盤に構成される飾り部材の構造に関する。
弾球遊技機の代表例であるパチンコ機は、前面に遊技領域を形成する遊技盤を立設姿勢で収容保持した前枠に、前背面に遊技球の処理経路を一体に設けるとともに背面に各種制御基板が取り付けられる裏セット盤を背面から取り付けて構成され、発射装置により遊技領域上部に導いた遊技球を落下させる過程で遊技領域内に設けた入賞具に入賞させる遊技を行うように構成されている。
遊技盤は、ルータ加工等を施した矩形状のベニヤ板に所定の図柄を印刷したセルを貼り付けて形成された化粧板を基板として構成され、化粧板の前面に遊技球を導くレールを取り付けて略円形状の遊技領域が区画形成されている。遊技領域内には、多数の遊技釘、入賞装置等が取り付けられるとともに、略中央部に設けられた開口部の周縁に飾り部材が取り付けられており、この開口部内に遊技展開に応じた図柄を表示させて遊技性を高めるための図柄表示装置が例えば液晶パネル等の表示部を前面に臨ませて配設されている。
飾り部材の中央に前後に開口を有して形成された内部空間には、例えば、内部空間に達した遊技球が転動可能なステージが設けられる(例えば、特許文献1を参照)。ステージは、飾り部材の球取込口からワープ通路を経由して内部空間に達した遊技球を中央球出口と左右球落下部とのいずれかに振り分ける。ステージにおける中央球出口に振り分けられた遊技球は、当該中央球出口から真下の始動入賞装置に向けて落下する。一方、ステージにおける左右球落下部に振り分けられた遊技球は、当該左右球落下部から始動入賞装置よりも左右に外れた位置に向けて落下する。このようにして、遊技球が始動入賞装置に入賞するという期待感を遊技者に抱かせ、遊技性を向上させている。
特開2004−147941号公報
しかしながら、従来においては、飾り部材のステージに達した遊技球が転がり移動するパターンはあまり多くなく、単調なものになっていた。
本発明は、このような問題に鑑みて成されたものであり、遊技性を向上させた弾球遊技機の遊技盤を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明では、所定の遊技領域が設けられた弾球遊技機(例えば、実施形態におけるパチンコ機PM)の遊技盤において、遊技領域に設けられ、遊技球が入球可能な内部空間を有する飾り部材(例えば、実施形態におけるセンター飾り100)と、遊技領域における飾り部材の下方に設けられ、遊技球が入球可能な入賞装置(例えば、実施形態における始動入賞装置17)と、飾り部材の内部空間に設けられ、内部空間に入球した遊技球が転がり移動可能な第1ステージ部(例えば、実施形態における後ステージ部110)と、内部空間における第1ステージ部の前方に設けられ、第1ステージ部における所定位置に設けられた第1落下位置(例えば、実施形態における中央傾斜部112)から落下した遊技球が転がり移動可能な第2ステージ部(例えば、実施形態における中ステージ部140)と、内部空間における第1ステージ部の前下方に設けられ、第1ステージ部における前方側に開放された第2落下位置(例えば、実施形態における左傾斜部113および右傾斜部114)、もしくは第2ステージ部から落下した遊技球を受け止めて飾り部材の下方へ排出する第3ステージ部(例えば、実施形態における第1前ステージ部120)とを備えている。
そして、第1ステージ部を転がり移動する遊技球は、第1落下位置もしくは第2落下位置のいずれかを通過して第1ステージ部から落下するように構成され、第2ステージ部は、第1落下位置から落下した遊技球が転がり移動可能な球通路と、球通路の終端部に設けられ、球通路の終端部に達した遊技球が第3ステージ部へ向けて落下する落下穴と、落下穴における球通路側の開口部に形成されたテーパ部とを有し、球通路の終端部に達した遊技球は、テーパ部に沿って転がり移動したのち回転しつつ落下穴を落下するように構成されており、第3ステージ部における落下穴の下方に、落下穴を落下した遊技球を受け止めて支持する溝部が前後に延びて形成され、溝部に支持された遊技球は、溝部を前方へ転がり移動して飾り部材の下方に設けられた入賞装置へ向けて落下するように構成されている。
また、上述の発明において、溝部が遊技球の径より小さい幅を有して第3ステージ部に凹設され、溝部の両側端部で遊技球を支持可能に構成されることが好ましい。
さらに、上述の発明において、球通路が平面視曲線状に形成されており、球通路の底部外周側に、外方へ向かうにつれて下方へ傾斜する通路傾斜部が形成されることが好ましい。
また、上述の発明において、球通路が複数設けられ、複数の球通路(例えば、実施形態における第1球通路141および第2球通路142)の終端部が一つの落下穴に繋がるように構成されることが好ましい。
さらに、上述の発明において、球通路が平面視曲線状に形成され、球通路における外周側壁面が落下穴の開口部に繋がるように構成されており、外周側壁面における開口部と繋がる部分の延長面がテーパ部に対し平面視交差するように構成されることが好ましい。
本発明によれば、第2ステージ部の球通路の終端部に達した遊技球は、テーパ部に沿って転がり移動したのち回転しつつ落下穴を落下するように構成されるため、第2ステージ部に達した遊技球は、第1ステージ部の第2落下位置から第3ステージ部に落下する場合と異なるパターン(リズム)で転がり移動することが可能になる。従って、飾り部材の内部空間に入球した遊技球の動きに変化を持たせることが可能となり、遊技性を向上させることができる。さらに、溝部に支持された遊技球は、溝部を前方へ転がり移動して飾り部材の下方に設けられた入賞装置へ向けて落下するように構成されるため、第2ステージ部に達した遊技球をより確実に入賞装置へ向けて落下させることができる。
また、溝部が遊技球の径より小さい幅を有して第3ステージ部に凹設され、溝部の両側端部で遊技球を支持可能に構成されることで、溝部において遊技球をより安定して支持することができる。
さらに、球通路の底部外周側に、外方へ向かうにつれて下方へ傾斜する通路傾斜部が形成されることで、球通路に達した遊技球は球通路の外周側壁面に沿って転がり移動するため、球通路を通過する遊技球の軌跡を一定にすることができる。
また、球通路が複数設けられ、複数の球通路の終端部が一つの落下穴に繋がるように構成されることで、遊技球が転がり移動するパターンをさらに増やすことができるため、遊技性をさらに向上させることができる。
さらに、球通路の外周側壁面における開口部と繋がる部分の延長面がテーパ部に対し平面視交差するように構成されることで、球通路の終端部に達した遊技球をより確実にテーパ部から落下穴へ導くことができる。また、遊技球がテーパ部に沿って転がり移動したのち回転しつつ振動しながら落下穴を落下するため、遊技球の転がり移動による演出効果を高めることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明に係る遊技盤を備えた弾球遊技機の代表例としてパチンコ機PMを図1および図2に示しており、まず、これらの図面を参照しながらパチンコ機PMの全体構成について要約説明する。ここで、図1はパチンコ機PMのガラス扉を開放して示す正面図、図2はパチンコ機PMの背面図である。
パチンコ機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成された開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ機構により前方に横開き開閉及び着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられたダブル錠と称される施錠装置7を利用して常には外枠1と係合連結された閉止状態に保持される。
前枠2の前面側には、上部に前枠2の前面域に合わせた方形状のガラス扉3が、下部に球皿4が、それぞれ正面左側に設けられたヒンジ機構で横開き開閉及び着脱可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置7および球皿施錠装置(図示せず)を利用して常には前枠2の前面を覆う閉止状態に保持される。また、球皿4の右側下部には、遊技球の発射操作を行う発射ハンドル5が取り付けられている。
ガラス扉3の背後に位置する前枠上部には、方形枠状の収容部2aが前枠2に一体に設けられており、この収容部2aに設けられた遊技盤係止具8を利用して遊技盤10が前面側から着脱可能に立設保持されてガラス扉3を通して視認可能となっている。なお、本実施形態においては遊技盤係止具8を収容部2aに具備して前面側から遊技盤10を取付可能に構成しているが、収容部を背面側に設けて遊技盤を背面側において取付可能な構成としてもよい。
遊技盤10は、ルータ加工等を施した矩形状の積層合板に、所定の図柄が印刷されたセルを貼り付けて成型される化粧板11を基体として構成される。化粧板11の前面には、上下2分割のレール飾り12,13がビス止めされ、内側に略円形の遊技領域PAが区画形成されるとともに、遊技球発射装置(図示せず)から発射される遊技球を遊技領域PAの上部に導く案内レール面14,15が形成される。遊技領域PAの内側には多数本の遊技釘とともに風車16、始動入賞装置17や大入賞装置18等の各種入賞装置、図柄表示装置20が取り付けられたセンター飾り100等の遊技構成部品が取り付けられ、下端部には各入賞装置に入賞することなく遊技領域PAを転動落下した遊技球を回収するためのアウト口19が設けられる。また、遊技盤10の背面側には、各入賞装置に入賞した遊技球を案内する経路を備えた球寄せカバー(図示せず)が設けられる。
前枠2の背面側には、図2に示すように、外枠1の内寸サイズよりも幾分小さめの矩形枠状に形成された裏セット盤30が、互いの背面右側に配設され、前後方向にスライドさせて開閉作動可能に構成されたヒンジ機構6a,6bにより横開き開閉および着脱可能に取り付けられ、背面各部に設けられた裏セット盤係止具9を用いて常には前枠2の背面を覆う閉鎖状態に保持される。裏セット盤30には、遊技球を貯留する球貯留タンク31、球貯留タンク31から供給された遊技球を整列させて流下させるタンクレール32、球圧を軽減して遊技球を下方に流下させるS字レール33、入賞状態等に基づいて遊技球を払い出す球払出装置34、球払出装置34から払い出された遊技球を球皿4に導く球払出通路35等の遊技球の処理機構が設けられている。
また、裏セット盤30の背面には、制御装置、電子部品に電力を供給する電源ユニット41、パチンコ機PMの作動を統括的に制御する主制御装置42、効果照明、効果音等の遊技演出の制御を主に行うサブ制御装置43、遊技球の払出作動を制御する球払出制御装置44、遊技施設側と信号の入出力を行う外部中継端子基板45等の各種制御装置、回路基板等の電子部品が取り付けられており、これらが図示しないコネクタケーブルで接続されてパチンコ機PMが作動可能に構成される。
パチンコ機PMは、ガラス扉3、球皿4、裏セット盤30等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、球皿4に遊技球を貯留させて発射ハンドル5を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル5が回動操作されると、球皿4に貯留された遊技球が、球皿4の背面側に配設される遊技球発射装置により1球ずつ遊技領域PAに打ち出され、パチンコゲームが展開される。
次に、センター飾り100について図3〜図8を追加参照しながら説明する。ここで、図3はセンター飾り100の正面図、図4はセンター飾り100の斜視図、図5は図3中の矢印V−Vに沿った側断面図、図6はセンター飾り100に構成される中ステージ部140の平面図、図7は中ステージ部140の正面図、そして図8は中ステージ部140に形成される落下穴144の平面拡大図である。
センター飾り100は、樹脂材料を用いて射出成形等により一体的に形成された種々の構成部品からなり、遊技領域PAの略中央部に形成された開口部(図示せず)に取り付けられる。センター飾り100の中央部には、前後に開口した略直方体形の内部空間101が形成されており、図1に示すように、この内部空間101およびガラス扉3を通じて、センター飾り100の裏面側に取り付けられた図柄表示装置20の表示面20aを視認できるようになっている。
センター飾り100の左側部には、図3および図4に示すように、遊技領域PAを流下する遊技球が通過可能な球取込口102が形成されており、センター飾り100内のワープ通路103に繋がっている。このワープ通路103は、センター飾り100内で球取込口102から下方および後方に延びて内部空間101へ繋がるように形成されており、球取込口102を通過してワープ通路103に達した遊技球は、ワープ通路103を転がり移動して内部空間101に入球するようになっている。
内部空間101の底部後端には、内部空間101に入球した遊技球が転がり移動可能な後ステージ部110が形成される。後ステージ部110は、内部空間101の底部後端において左右へ延びるように形成され、後ステージ部110の上部に波面状の振り分け部111が形成されている。振り分け部111の左端部はワープ通路103に繋がっており、ワープ通路103を通過した遊技球が振り分け部111(後ステージ部110)の上を転がり移動するようになっている。
振り分け部111の中央山部には、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜する中央傾斜部112が形成されており、振り分け部111の中央山部で略停止した遊技球は、中央傾斜部112を前方へ転がり移動して後ステージ部110の前方に設けられた中ステージ部140に落下するようになっている。振り分け部111の左右谷部には、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜する(前方が開放された)左傾斜部113および右傾斜部114がそれぞれ形成されており、振り分け部111の左側谷部もしくは右側谷部で略停止した遊技球は、左傾斜部113もしくは右傾斜部114を前方へ転がり移動して後ステージ部110の前下方に設けられた第1前ステージ部120に落下するようになっている。
そして、ワープ通路103を通過して振り分け部111(後ステージ部110)に達した遊技球は、振り分け部111(後ステージ部110)の上を一時的に停留するように左右へ転がり移動し、各傾斜部112,113,114のいずれかを通過して後ステージ部110から落下するようになっている。
前述したように、後ステージ部110の前下方には、第1前ステージ部120が左右に延びて形成される。第1前ステージ部120は、左右両端から中央に向けて下方へ傾斜するように形成され、その中央上部には、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜する第1傾斜部121が形成されている。さらに、第1前ステージ部120の前下方(内部空間101の底部前端)には、第2前ステージ部130が左右に延びて形成される。第2前ステージ部130は、第1前ステージ部120と同様に、左右両端から中央に向けて下方へ傾斜するように形成され、その中央上部には、前方へ向かうにつれて下方へ傾斜する第2傾斜部131が形成されている。
そして、後ステージ部110の左傾斜部113もしくは右傾斜部114から落下した遊技球は、第1前ステージ部120の上を一時的に停留するように左右へ転がり移動し、第1傾斜部121から第2前ステージ部130を通過してセンター飾り100(内部空間101)の下方へ排出されるようになっている。なお、第2傾斜部131の幅は、第1傾斜部121の幅より狭くなっており、第2傾斜部131を前方へ転がり移動する遊技球は、遊技領域PAの下部においてセンター飾り100の下方に設けられた始動入賞装置17へ向けて落下するようになっている。
ところで、第1傾斜部121の中央上部には、遊技球より若干幅の狭い溝部122が前後方向に延びて形成されている。溝部122は、中ステージ部140に形成された落下穴144の下方に位置し、落下穴144から落下した遊技球を受け止めて支持するように構成される。そして、溝部122に支持された遊技球は、溝部122を前方へ転がり移動して第2前ステージ部130の第2傾斜部131を通過し、始動入賞装置17へ向けて落下するようになっている。これにより、溝部122に支持された遊技球は始動入賞装置17へ向けてほぼ真っ直ぐに落下するため、中ステージ部140に達した遊技球をより確実に始動入賞装置17へ向けて落下させることができる。
なお、溝部122は、遊技球の径より小さい幅を有して第1前ステージ部120の第1傾斜部121に凹設されており、図3に示すように、溝部122の両側端部で遊技球を支持可能に構成されている。これにより、溝部122において遊技球をより安定して支持することができる。
中ステージ部140は、図6および図7に示すように、樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により樋状に一体的に成形され、後ステージ部110の前方に取り付けられる。中ステージ部140の右側には第1球通路141が形成されるとともに、中ステージ部140の左側には第2球通路142が形成され、後ステージ部110の中央傾斜部112から落下した遊技球が第1球通路141および第2球通路142のいずれか一方を転がり移動するようになっている。これにより、遊技球が転がり移動するパターンをさらに増やすことができるため、遊技性をより向上させることができる。なお、中ステージ部140の後端部には、中央傾斜部112から落下した遊技球が中ステージ部140に入球しやすいように逃げ部143が形成されている。
第1球通路141は、図6に示すように、平面視略U字形(すなわち、曲線状)に形成され、第1球通路141の終端部、すなわち中ステージ部140の前部に落下穴144が形成されている。一方、第2球通路142は、第1球通路141とほぼ対称に平面視略U字形(すなわち、曲線状)に形成され、第2球通路142の終端部は同じ落下穴144に繋がっている。なお、図6に示すように、第2球通路142の形状は、第1球通路141の形状と若干異なっており、第2球通路142を転がり移動する遊技球の動きが第1球通路141に対して変化するようになっている。また、第1および第2球通路141,142は、図7に示すように、終端部(落下穴144)に向かうにつれて下方へ若干傾斜しており、重力の作用により遊技球が確実に各球通路141,142の終端部(落下穴144)へ向かうようになっている。
落下穴144は、図5および図6に示すように、中ステージ部140の前部において上下に貫通するように形成されており、第1球通路141もしくは第2球通路142の終端部に達した遊技球が第1前ステージ部120へ向けて落下するようになっている。落下穴144における球通路側の開口部144a(すなわち、落下穴144の上端)には、テーパ部145が形成されており、第1球通路141もしくは第2球通路142の終端部に達した遊技球がテーパ部145に沿って転がり移動したのち回転しつつ落下穴144を落下するようになっている。これにより、中ステージ部140に達した遊技球は、後ステージ部110の左傾斜部113もしくは右傾斜部114から第1前ステージ部120に落下する場合と異なるパターン(リズム)で転がり移動することが可能になる。従って、飾り部材100の内部空間101に入球した遊技球の動きに変化を持たせることが可能となり、遊技性を向上させることができる。
図6および図8からわかるように、第1球通路141の(第1)外周側壁面146および第2球通路142の(第2)外周側壁面147は、落下穴144の(球通路側の)開口部144aに繋がっている。そして、図8に示すように、第1外周側壁面146における開口部144aと繋がる部分の延長面146aは、テーパ部145に対し平面視交差するようになっている。これにより、遠心力により第1外周側壁面146に沿って転がり移動する遊技球をテーパ部145の上に導くことができ、第1球通路141の終端部に達した遊技球をより確実にテーパ部145から落下穴144へ導くことができる。また、遊技球がテーパ部145に沿って転がり移動したのち回転しつつ振動しながら落下穴144を落下するため、遊技球の転がり移動による演出効果を高めることができる。
一方、第2外周側壁面147における開口部144aと繋がる部分の延長面147aも、テーパ部145に対し平面視交差するようになっている。これにより、遠心力により第2外周側壁面147に沿って転がり移動する遊技球をテーパ部145の上に導くことができ、第2球通路142の終端部に達した遊技球をより確実にテーパ部145から落下穴144へ導くことができる。また、第1球通路141を通過する場合と同様に、遊技球がテーパ部145に沿って転がり移動したのち回転しつつ振動しながら落下穴144を落下するため、遊技球の転がり移動による演出効果を高めることができる。
また、図6に示すように、第1球通路141の底部外周側には、外方へ向かうにつれて下方へ傾斜する第1通路傾斜部148が形成されている。これにより、第1球通路141に達した遊技球は重力の作用により第1球通路141の第1外周側壁面146に沿って転がり移動するため、第1球通路141を通過する遊技球の軌跡を一定にすることができる。同様に、第2球通路142の底部外周側には、外方へ向かうにつれて下方へ傾斜する第2通路傾斜部149が形成されている。これにより、第2球通路142に達した遊技球は重力の作用により第2球通路142の第2外周側壁面147に沿って転がり移動するため、第2球通路142を通過する遊技球の軌跡を一定にすることができる。
このように構成されるパチンコ機PMにおいて、遊技球がセンター飾り100の球取込口102を通過すると、ワープ通路103を転がり移動してセンター飾り100の内部空間101に入球する。ワープ通路103を通過して内部空間101に達した遊技球は、後ステージ部110の振り分け部111の上を一時的に停留するように左右へ転がり移動し、後ステージ部110における各傾斜部112,113,114のいずれかを通過して後ステージ部110から落下する。
このとき、振り分け部111の左側谷部もしくは右側谷部で略停止した遊技球は、振り分け部111の左傾斜部113もしくは右傾斜部114を前方へ転がり移動して後ステージ部110の前下方に設けられた第1前ステージ部120に落下する。左傾斜部113もしくは右傾斜部114から第1前ステージ部120に落下した遊技球は、第1前ステージ部120の上を一時的に停留するように左右へ転がり移動し、第1前ステージ部120の第1傾斜部121から第2前ステージ部130を通過してセンター飾り100(内部空間101)の下方へ排出される。すなわち、第1前ステージ部120に落下した遊技球は、第2前ステージ部130から始動入賞装置17へ向けて落下する。
一方、振り分け部111の中央山部で略停止した遊技球は、振り分け部111の中央傾斜部112を前方へ転がり移動して後ステージ部110の前方に設けられた中ステージ部140に落下する。中央傾斜部112から中ステージ部140に落下した遊技球は、中ステージ部140の第1球通路141および第2球通路142のいずれか一方を転がり移動し、終端部に設けられた落下穴144から第1前ステージ部120へ向けて落下する。なおこのとき、第1球通路141もしくは第2球通路142の終端部に達した遊技球は、落下穴144の上端に形成されたテーパ部145に沿って転がり移動したのち回転しつつ落下穴144を落下する。
中ステージ部140の落下穴144から第1前ステージ部120へ落下した遊技球は、第1前ステージ部120の溝部122で受け止められ(支持され)、そのまま溝部122を前方へ転がり移動して第2前ステージ部130の第2傾斜部131を通過し、始動入賞装置17へ向けて落下する。このとき、溝部122に支持された遊技球は始動入賞装置17へ向けてほぼ真っ直ぐに落下し、遊技球が後ステージ部110の左傾斜部113もしくは右傾斜部114から落下する場合よりも、遊技球が始動入賞装置17に入賞する可能性は高くなる。
このようにして、センター飾り100の内部空間101に遊技球が入球すると始動入賞装置17に入賞するという期待感が増し、パチンコ機PMにおける遊技性が向上する。すなわち、本実施形態におけるセンター飾り100の下方に、第1および第2前ステージ部120,130から落下した遊技球が入球可能な始動入賞装置17が設けられることで、センター飾り100の内部空間101に遊技球が入球すると始動入賞装置17に入賞するという期待感を遊技者に抱かせることが可能となり、遊技性をより向上させることができる。
以上に説明した本発明の実施形態において、達成される主要な効果を整理すれば、下記のようになる。
第1に、中ステージ部140の各球通路141,142の終端部に達した遊技球は、テーパ部145に沿って転がり移動したのち回転しつつ落下穴144を落下するように構成されるため、中ステージ部140に達した遊技球は、後ステージ部110の左傾斜部113もしくは右傾斜部114から第1前ステージ部120に落下する場合と異なるパターン(リズム)で転がり移動することが可能になる。従って、飾り部材100の内部空間101に入球した遊技球の動きに変化を持たせることが可能となり、遊技性を向上させることができる。
第2に、遊技領域PAにおけるセンター飾り100の下方に、第1および第2前ステージ部120,130から落下した遊技球が入球可能な始動入賞装置17が設けられることで、センター飾り100の内部空間101に遊技球が入球すると始動入賞装置17に入賞するという期待感を遊技者に抱かせることが可能となり、遊技性をより向上させることができる。
第3に、溝部122に支持された遊技球は、溝部122を前方へ転がり移動してセンター飾り100の下方に設けられた始動入賞装置17へ向けて落下するように構成されるため、中ステージ部140に達した遊技球をより確実に始動入賞装置17へ向けて落下させることができる。
第4に、溝部122が遊技球の径より小さい幅を有して第1前ステージ部120の第1傾斜部121に凹設され、溝部122の両側端部で遊技球を支持可能に構成されることで、溝部122において遊技球をより安定して支持することができる。
第5に、第1および第2球通路141,142の底部外周側に、外方へ向かうにつれて下方へ傾斜する第1および第2通路傾斜部148,149が形成されることで、第1もしくは第2球通路141,142に達した遊技球は各球通路の外周側壁面146,147に沿って転がり移動するため、球通路を通過する遊技球の軌跡を一定にすることができる。
第6に、球通路が複数設けられ、複数の球通路(第1および第2球通路141,142)の終端部が一つの落下穴144に繋がるように構成されることで、遊技球が転がり移動するパターンをさらに増やすことができるため、遊技性をさらに向上させることができる。
第7に、球通路の外周側壁面146,147における開口部144aと繋がる部分の延長面146a,147aがテーパ部145に対し平面視交差するように構成されることで、球通路の終端部に達した遊技球をより確実にテーパ部145から落下穴144へ導くことができる。また、遊技球がテーパ部145に沿って転がり移動したのち回転しつつ振動しながら落下穴144を落下するため、遊技球の転がり移動による演出効果を高めることができる。
なお、上述の実施形態において、遊技領域PAにおけるセンター飾り100の下方に、第1および第2前ステージ部120,130から落下した遊技球が入球可能な始動入賞装置17が設けられているが、これに限られるものではなく、例えば、いわゆる一般入賞装置が設けられるようにしてもよい。
また、上述の実施形態において、溝部122が遊技球の径より小さい幅を有して第1前ステージ部120の第1傾斜部121に凹設されているが、これに限られるものではなく、例えば、第1傾斜部121の中央上部に遊技球を支持可能な一対のレールを形成するようにしてもよい。また、第1前ステージ部120において溝部122が形成される部分(例えば、第1傾斜部121およびその近傍)を、弾性を有する材料(例えば、硬質ゴム材料等)を用いて(別体に)形成するようにしてもよい。このようにすれば、中ステージ部140の落下穴144から落下した遊技球を安定して受け止めることができる。
さらに、上述の実施形態において、中ステージ部140に第1および第2球通路141,142が設けられているが、これに限られるものではなく、例えば、球通路が1つだけ設けられるようにしてもよく、球通路が3つ以上設けられるようにしてもよい。
また、上述の実施形態において、第1前ステージ部120の前下方に第2前ステージ部130が設けられているが、これに限られるものではなく、第2前ステージ部130を設けなくてもよい。
さらに、上述の実施形態において、中ステージ部140における第1および第2球通路141,142の終端部に一つの落下穴144が設けられているが、これに限られるものではなく、中ステージ部140に複数の落下穴を(各球通路に対応して)設けるようにしてもよい。
また、上述の実施形態において、本発明に係る遊技盤10が第1種パチンコ遊技機であるパチンコ機PMに設けられているが、これに限られるものではなく、例えば、第2種パチンコ遊技機や第3種パチンコ遊技機、雀球遊技機等の弾球遊技機に設けられてもよい。
PM パチンコ機(弾球遊技機)
PA 遊技領域
10 遊技盤
17 始動入賞装置(入賞装置)
100 センター飾り(飾り部材)
101 内部空間
110 後ステージ部(第1ステージ部)
112 中央傾斜部(第1落下位置)
113 左傾斜部(第2落下位置)
114 右傾斜部(第2落下位置)
120 第1前ステージ部(第3ステージ部)
122 溝部
130 第2前ステージ部
140 中ステージ部(第2ステージ部)
141 第1球通路
142 第2球通路
144 落下穴(144a 開口部)
145 テーパ部
146 第1外周側壁面(146a 延長面)
147 第2外周側壁面(147a 延長面)
148 第1通路傾斜部
149 第2通路傾斜部
PA 遊技領域
10 遊技盤
17 始動入賞装置(入賞装置)
100 センター飾り(飾り部材)
101 内部空間
110 後ステージ部(第1ステージ部)
112 中央傾斜部(第1落下位置)
113 左傾斜部(第2落下位置)
114 右傾斜部(第2落下位置)
120 第1前ステージ部(第3ステージ部)
122 溝部
130 第2前ステージ部
140 中ステージ部(第2ステージ部)
141 第1球通路
142 第2球通路
144 落下穴(144a 開口部)
145 テーパ部
146 第1外周側壁面(146a 延長面)
147 第2外周側壁面(147a 延長面)
148 第1通路傾斜部
149 第2通路傾斜部
Claims (5)
- 所定の遊技領域が設けられた弾球遊技機の遊技盤において、
前記遊技領域に設けられ、遊技球が入球可能な内部空間を有する飾り部材と、
前記遊技領域における前記飾り部材の下方に設けられ、遊技球が入球可能な入賞装置と、
前記飾り部材の前記内部空間に設けられ、前記内部空間に入球した遊技球が転がり移動可能な第1ステージ部と、
前記内部空間における前記第1ステージ部の前方に設けられ、前記第1ステージ部における所定位置に設けられた第1落下位置から落下した遊技球が転がり移動可能な第2ステージ部と、
前記内部空間における前記第1ステージ部の前下方に設けられ、前記第1ステージ部における前方側に開放された第2落下位置、もしくは前記第2ステージ部から落下した遊技球を受け止めて前記飾り部材の下方へ排出する第3ステージ部とを備え、
前記第1ステージ部を転がり移動する遊技球は、前記第1落下位置もしくは前記第2落下位置のいずれかを通過して前記第1ステージ部から落下するように構成され、
前記第2ステージ部は、前記第1落下位置から落下した遊技球が転がり移動可能な球通路と、
前記球通路の終端部に設けられ、前記球通路の終端部に達した遊技球が前記第3ステージ部へ向けて落下する落下穴と、
前記落下穴における前記球通路側の開口部に形成されたテーパ部とを有し、
前記球通路の終端部に達した遊技球は、前記テーパ部に沿って転がり移動したのち回転しつつ前記落下穴を落下するように構成されており、
前記第3ステージ部における前記落下穴の下方に、前記落下穴を落下した遊技球を受け止めて支持する溝部が前後に延びて形成され、
前記溝部に支持された遊技球は、前記溝部を前方へ転がり移動して前記飾り部材の下方に設けられた前記入賞装置へ向けて落下するように構成されることを特徴とする弾球遊技機の遊技盤。 - 前記溝部が遊技球の径より小さい幅を有して前記第3ステージ部に凹設され、
前記溝部の両側端部で遊技球を支持可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機の遊技盤。 - 前記球通路が平面視曲線状に形成されており、
前記球通路の底部外周側に、外方へ向かうにつれて下方へ傾斜する通路傾斜部が形成されることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の弾球遊技機の遊技盤。 - 前記球通路が複数設けられ、
前記複数の前記球通路の終端部が一つの前記落下穴に繋がるように構成されることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の弾球遊技機の遊技盤。 - 前記球通路が平面視曲線状に形成され、前記球通路における外周側壁面が前記落下穴の前記開口部に繋がるように構成されており、
前記外周側壁面における前記開口部と繋がる部分の延長面が前記テーパ部に対し平面視交差するように構成されることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の弾球遊技機の遊技盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004248474A JP2006061478A (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | 弾球遊技機の遊技盤 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004248474A JP2006061478A (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | 弾球遊技機の遊技盤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006061478A true JP2006061478A (ja) | 2006-03-09 |
Family
ID=36108442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004248474A Pending JP2006061478A (ja) | 2004-08-27 | 2004-08-27 | 弾球遊技機の遊技盤 |
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JP (1) | JP2006061478A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2004-08-27 JP JP2004248474A patent/JP2006061478A/ja active Pending
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