JP2006061182A - 遊技機用施錠装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の施錠装置をほとんど改良することなく不正行為防止用の機構を付加または追加ができる遊技機用施錠装置を提供する。
【解決手段】 前枠12に取付けられる基枠体5と、基枠体5に作動可能に取付けられる上下の鉤部材7,8と、上下の鉤部材7,8に連結される連結杆6とを有し、基枠体5に取付けられたシリンダ錠4に差込んだ鍵を回すことによって連結杆6が摺動し上下の鉤部材7,8が作動する遊技機用施錠装置1において、不正行為防止用の機構として外枠11に取付けられるオス部材3と、基枠体5に取付けられるメス部材2を有する。オス部材3には、前枠12を外枠11に対して閉じたときにメス部材2に設けられた挿通孔22と嵌合する軸部31bが設けられている。オス部材3とメス部材2の間には、挿通孔22と軸部31bとの嵌合状態を解除可能な状態と解除不能な状態とに切替える切替え保持機構が設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、遊技機の外枠に対して前枠を施錠する遊技機用施錠装置に関する。
従来、種々の遊技機用施錠装置が知られており、例えば特許文献1,2に記載の施錠装置が知られている。
特許文献1,2に係る施錠装置は、前枠の裏面に取付けられる基枠体と、その基枠体に取付けられる上下の鉤部材と連結杆とを有している。上下の鉤部材は、基枠体の上部と下部のそれぞれに作動可能に取付けられており、作動することで外枠に設けられた上下の鉤受部に掛止する構成になっている。連結杆は、上下の鉤部材間に連結されており、基枠体に対して摺動する。
さらに基枠体には、シリンダ錠が取付けられており、そのシリンダ錠の錠軸には、カムが固定されている。カムは、シリンダ錠に差込んだ鍵を回すことで回動して連結杆を上下いずれか一方に摺動させる。そして連結杆が摺動されることで、鉤部材が作動し、鉤部材が外枠の鉤受部から外れる構成になっている。
さらに特許文献1,2に係る施錠装置には、不正行為防止用の機構も設けられていた。不正行為防止用の機構は、不正行為によって上下の鉤部材のいずれかが針金等にて作動された際においても、他方の鉤部材が連動して作動することを防止する機構になっていた。その構成は、上側あるいは下側の鉤部材が作動された際に連結杆が連動して摺動してしまうことを回避する構造を有していた。さらに不正行為防止用の機構は、不正行為によって連結杆そのものが摺動することを回避する構造をも有していた。
そして従来、不正行為防止用の機構を有していない一般的な施錠装置に対して不正行為防止用の機構を簡易に設けたいという要望があった。
特開2003−230736号公報 特開2003−230733号公報
しかしその要望に応える好適な施錠装置は、従来知られていなかった。例えば従来一般的な施錠装置に対して、特許文献1,2に係る不正行為防止用の機構を付加しようとする際には、連結杆を大きく改良する必要があった。
そこで本発明は、従来の施錠装置をほとんど改良することなく不正行為防止用の機構を付加または追加ができる遊技機用施錠装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える遊技機用施錠装置であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によると、不正行為防止用の機構として、外枠または基枠体のいずれか一方の部材に取付けられるオス部材と、いずれか他方の部材に取付けられるメス部材とを有している。そしてオス部材には、前枠を外枠に対して閉じたときにメス部材に設けられた挿通孔と嵌合する軸部が設けられており、オス部材とメス部材の間には、挿通孔と軸部との嵌合状態を解除可能な状態と解除不能な状態とに切替える切替え保持機構が設けられている。
したがって前枠を外枠に対して閉じることで、オス部材の軸部がメス部材の挿通孔に嵌合される。そしてその嵌合状態が切替え保持機構によって解除不能な状態にされることで、前枠が外枠に対してロックされる。かくしてロック状態は、軸部と挿通孔との嵌合状態にて保持される。そのためロック状態は、外部から差込まれた針金等にて解除される心配がない。
またオス部材とメス部材は、外枠または基枠体に取付けられる構成である。そのためオス部材とメス部材は、鉤部材や連結杆等を改良することなく外枠または基枠体に取付けられ得る。そのため本発明に係る施錠装置は、従来一般的な施錠装置に対してオス部材とメス部材とを具備する不正行為防止用の機構を容易に付加または追加することができる構成になっている。
請求項2に記載の発明によると、シリンダ錠の錠軸には、カムが取付けられており、シリンダ錠に差込んだ鍵を回すことによってカムが回転しカムが連結杆を摺動させる構成になっている。また切替え保持機構は、シリンダ錠に差込んだ鍵を回した時にのみ、カムによってメス部材の挿通孔とオス部材の軸部との嵌合状態を解除可能な状態にする構成になっている。
したがってシリンダ錠に差込んだ鍵を回すことによって、オス部材とメス部材との嵌合状態が解除される。そしてこれと同時に、カムによって連結杆が摺動され、上下の鉤部材が作動される。そしてこれら二つの動作がどちらもカムを介してなされ、カムにて部品の共通化が図られている。また鍵を回す一つの動作によって、これら二つの機能が同時になされるために、操作性に優れた構成にもなっている。
請求項3に記載の発明によると、切替え保持機構は、メス部材の挿通孔内を軸方向にスライドするスライド部材と、そのスライド部材を挿通孔の開口部側に付勢する付勢部材とを有している。スライド部材には、オス部材の軸部が差し込まれる差込部が形成されており、その差込部に対して突出する係合部材がスライド部材に取付けられている。そして付勢部材の付勢力に抗してスライド部材を挿通孔奥側にスライドさせることで、係合部材の差込部への突出量が減少可能な状態になる構成になっている。
そして差込部に差込まれた軸部によってスライド部材が挿通孔奥側にスライドし、係合部材の突出量が減少し、軸部の先端部が係合部材よりも挿通孔奥側に差込まれることによって、軸部と挿通孔との嵌合状態が解除不能な状態となる。
そして基枠体に取付けられたシリンダ錠に差し込んだ鍵を回転させた際には、付勢部材の付勢力に抗してスライド部材が挿通孔奥側にスライドされて、係合部材の突出量が減少可能な状態になり、軸部と挿通孔との嵌合状態が解除可能な状態になる構成になっている。
したがって軸部と挿通孔とを嵌合させていない場合には、スライド部材が付勢部材によって挿通孔の開口部側に位置する。そして係合部材は、スライド部材の差込部に対して突出した状態になる。この状態において差込部にオス部材の軸部を差込むと、軸部と係合部材が当接し、係合部材を介してスライド部材が挿通孔内を挿通孔奥側にスライドする。そして係合部材の差込部への突出量が減少し、軸部の先端部が係合部材を越えて挿通孔奥側に差込まれる。
その状態にて軸部と挿通孔とを離間させようとした際には、係合部材が軸部に引きずられて挿通孔開口部側に移動する。そして係合部材とともにスライド部材が挿通孔開口部側に移動し、係合部材の差込部への突出量が増加する。あるいは係合部材の差込部への突出量が減少できない状態になる。これにより軸部と挿通孔とが離間できなくなり、軸部と挿通孔との嵌合状態が解除不能な状態とされる。
シリンダ錠に差し込んだ鍵を回転させた際には、スライド部材が付勢部材の付勢力に抗して挿通孔奥側にスライドされる。これにより係合部材の突出量が減少可能な状態になる。かくして軸部と挿通孔は、係合部材に邪魔されることなく離間可能になり、嵌合状態が解除可能な状態になる。
本発明に係る施錠装置によれば、従来の施錠装置をほとんど改良することなく不正行為防止用の機構を付加または追加ができる遊技機用施錠装置を提供することができる。
本発明の実施の形態を図1〜11にしたがって説明する。
パチンコ機(遊技機)10は、図1に示すように遊技島に固定される外枠11と、外枠11に対して回動可能に取付けられる前枠12と、前枠12を外枠11に対して施錠する施錠装置1とを有している。
外枠11は、長方枠状であって上下左右の枠部材を有している。左右の枠部材の一方の枠部材の上部と下部には、ヒンジ13,14が取付けられている。
前枠12は、板状であって中央部に開口窓12aを有している。前枠12の左右一端寄りの上端部と下端部は、ヒンジ13,14を介して外枠11に取付けられている。したがって前枠12は、ヒンジ13,14を回動中心に外枠11に対して回動する。
施錠装置1は、図2に示すように前枠12を外枠11に対して施錠する装置であって、基枠体5、上下の鉤部材7,8、連結杆6、シリンダ錠4を有している。また施錠装置1は、不正行為防止用の機構としてオス部材3とメス部材2をも有している。
基枠体5は、断面L字状であって取付板部5aと支持板部5bとを有している。取付板部5aは、前枠12の裏面に取付けられ、支持板部5bは、取付板部5aに対して立設する。
上下の鉤部材7,8は、図2に示すように支持板部5bの上部と下部のそれぞれに傾動可能に取付けられている。上下の鉤部材7,8は、それぞれ鉤状であって、外枠11の上部と下部に設けられた鉤受部34,35に対して掛止する構成になっている。
連結杆6は、図3に示すように支持板部5bに摺動可能に取付けられており、支持板部5bの内側面(左側面)に沿って上下方向に摺動する。連結杆6の上下部には、それぞれ上下の鉤部材7,8が傾動可能に連結されている。したがって連結杆6を上下動させることで、上下の鉤部材7,8を傾動させることができる。
連結杆6と取付板部5aの間には、図3に示すように付勢部材9が取付けられている。付勢部材9は、コイルスプリングなどであって、連結杆6を基枠体5に対して常に下方に向けて付勢している。そして連結杆6を下方に付勢することで、上下の鉤部材7,8を常に鉤受部34,35に掛止する方向(例えば上方向)に付勢している。したがって上下の鉤部材7,8を付勢部材9の付勢力に抗して傾動させることで、鉤部材7,8を鉤受部34,35から外すことができる。
シリンダ錠4は、図2に示すように取付板部5aの表面側に取付けられている。そしてシリンダ錠4は、前枠12に設けられた貫通穴に挿通された状態にて基枠体5に保持されている。
シリンダ錠4は、図6に示すように筒体40と、筒体40の軸中心に挿通された錠軸42を有している。筒体40と錠軸42の間には、筒体40と錠軸42に渡って鍵穴43が形成されている。
錠軸42は、鍵穴43に鍵45を差込み、鍵45を回転させた時にのみ筒体40に対して軸中心に回転する。錠軸42は、図7に示すように筒体40を貫通しており、貫通した錠軸42の先端にカム41がネジ44を介して固定されている。
カム41は、図7に示すように係合爪41bを有している。
係合爪41bは、図8に示すように連結杆6に形成された貫通溝6aに差込まれ、貫通溝6aを構成する上端壁部6bに当接し得る構成になっている。連結杆6は、図3に示す付勢部材9によって常に下方に付勢されている。そのためカム41は、連結杆6を介して付勢部材9によって図8の状態に向けて付勢されている。付勢部材9に抗して係合爪41bを上方に移動させる方向にカム41を回動させた際には、係合爪41bが連結杆6を上方に摺動させる。なお、図8の状態において係合爪41bを下方に移動させる方向にカム41を回動させた際には、係合爪41bが貫通溝6a内を空回りする構成になっている。
オス部材3は、図2に示すように外枠11に取付けられており、図4,5に示すように取付部材30と軸部材31を有している。
取付部材30は、金属板を曲げ加工した構成になっており、ネジ33によって外枠11の左右一方の枠部材に取付けられる(図2参照)。詳しくは、ヒンジ13,14が取付けられていない左右一方の枠部材における縦方向略中央位置に取付けられる。
軸部材31は、ネジ32によって取付部材30に固定される固定部31aと、固定部31aから前方に突出する軸部31bとを一体に備えている。
メス部材2は、図4に示すように取付部材20とガイド部材21とを有している。そして取付部材20とガイド部材21の間に挿通孔22を有している。挿通孔22は、オス部材3の軸部31bが嵌合される構成になっている。
取付部材20は、図4,7に示すように金属板を曲げ加工した構成になっており、ネジ26によってシリンダ錠4の筒体40と一体とされる。したがって取付部材20は、図2に示すようにシリンダ錠4を介して基枠体5に取付けられている。そして基枠体5を介して前枠12の左右一端寄りに取付けられる。詳しくは、ヒンジ13,14が取付けられていない前枠12の左右一端寄りに取付けられる。
ガイド部材21は、図7に示すように取付部材20に固定されることで取付部材20との間に挿通孔22を形成する。そしてガイド部材21と取付部材20との間には、切替え保持機構(21,23,24,25)が設けられている。
切替え保持機構は、挿通孔22と軸部31bとの嵌合状態を解除可能な状態と解除不能な状態とに切替える構成になっており、ガイド部材21、スライド部材23、係合部材24および付勢部材25とを有している。
スライド部材23は、挿通孔22内にて軸方向にスライドする本体部23aと、本体部23aからシリンダ錠4側に延出する脚部23bを有している。
本体部23aは、断面コ字状であって底壁23a1と一対の向かい合う立設壁23a2,23a3とを有しており、立設壁23a2,23a3の間に差込部23cを有している。差込部23cには、図9に示すようにオス部材3の軸部31bが差込まれる。
立設壁23a2,23a3には、図7に示すように貫通孔である取付孔23a4,23a5が形成されている。取付孔23a4,23a5は、図8に示すようにテーパを有しており、外側面から差込部23cに向けて徐々に開口幅が小さくなっている。そして取付孔23a4,23a5に係合部材24が配設されている。
係合部材24は、円柱状であって、取付孔23a4,23a5のテーパによって差込部23c側に抜け落ちることが防止されている。そして係合部材24の一部が差込部23cに突出し得る構成になっている。
挿通孔22は、図8に示すように開口部22aとテーパ孔部22cと奥側開口部22bを有している。そして挿通孔22には、スライド部材23の本体部23aと付勢部材25が内設されている。
開口部22aは、スライド部材23の本体部23aが開口部22aから先方へ(図8左方向に)抜けることを防止するために、スライド部材23の本体部23aの径よりも径が小さい構成になっている。
奥側開口部22bは、付勢部材25が奥側開口部22bから挿通孔奥側へ(図8右方向に)抜けることを防止する構成になっている。
テーパ孔部22cは、開口部22aよりも径が大きく、開口部22a側から奥側開口部22bに向けて徐々に径が大きくなっている。そして奥側開口部22b寄りにて奥側開口部22bよりも径が大きくなっている。
したがって挿通孔22内に設けられたスライド部材23は、テーパ孔部22c内を軸方向にスライドする。そしてスライド部材23とともに係合部材24もテーパ孔部22c内を軸方向にスライドする。
また係合部材24は、径方向にも移動可能になっており、径方向への移動量(図8上下方向の移動量)は、テーパ孔部22cの孔壁面とスライド部材23の取付孔23a4,23a5の孔壁面とによって決定されている。そのためスライド部材23を付勢部材25の付勢力に抗して挿通孔奥側にスライドさせた際には、係合部材24の径方向への移動量が徐々に大きくなり、係合部材24は、径方向外方に移動できるようになる。これにより係合部材24の差込部23cへの突出量が減少可能な状態になる。
付勢部材25は、図7,8に示すように例えばコイルスプリングであって、スライド部材23の本体部23aと挿通孔22の奥側開口部22bとの間に配設され、スライド部材23を開口部22aに向けて付勢する。したがって挿通孔22に軸部31bを嵌合させていない場合は、スライド部材23が付勢部材25の付勢力によって挿通孔22内の開口部22a側に位置する。そして係合部材24は、スライド部材23の差込部23cに対して突出する。
スライド部材23の脚部23bは、図7に示すように本体部23aからカム41側に向けて張出しており、カム41の側面(図面奥側の側面)に配設される。そして脚部23bとカム41の間には、解除機構(23d,41a)が設けられている。
解除機構は、脚部23bに設けられた凸部23dと、カム41に設けられた膨らみ部41aとを有している。
凸部23dは、脚部23bからカム41と筒体40の間に張出している。
膨らみ部41aは、カム41の一部から筒体40側に膨らむ構成になっている。そして膨らみ部41aは、図10,11に示すようにカム41を回転させることで凸部23dに当接し、凸部23dをシリンダ錠4に向けて押す。これによってスライド部材23の本体部23aが挿通孔22に対して挿通孔奥側にスライドされる。
以下に、施錠装置1を施錠状態にする方法について説明する。
先ず、前枠12を開いた状態から閉じた状態に向けて外枠11に対して回動させる(図1参照)。これにより上下の鉤部材7,8が鉤受部34,35に当接し(図2参照)、鉤部材7,8の先端部に形成されたテーパ部にて鉤部材7,8が徐々に下方に傾く。そしてテーパ部が鉤受部34,35を越えた位置にて、鉤部材7,8が上方に傾動し、鉤受部34,35に掛止する。なお鉤受部34,35の上方への傾動は、付勢部材9の付勢力を利用する構成になっている。
またこれと同時に前枠12に取付けられたメス部材2は、図9に示すように外枠11に取付けられたオス部材3に近接する。そしてメス部材2の挿通孔22にオス部材3の軸部31bが徐々に差込まれ、続いてスライド部材23の差込部23cに軸部31bが差込まれる。そして差込部23cに突出している係合部材24が軸部31bに当接する。
さらにメス部材2を矢印B方向に移動させることで、係合部材24を介してスライド部材23が、付勢部材25の付勢力に抗して挿通孔22に対して相対的に挿通孔奥側にスライドする。これにより係合部材24が径方向外方に移動可能になり、係合部材24の差込部23cへの突出量が減少し、軸部31bの先端部が係合部材24を径方向外方に押しながら係合部材24を越えて挿通孔22に対して相対的に挿通孔奥側に差込まれる。
この状態にて前枠12を外枠11に対して開放させようとすると、図9(D)に示すようにメス部材2が矢印C方向に移動しようとする。これにより係合部材24が軸部31bによって引きずられて挿通孔22開口部22a側に移動する。そして係合部材24とともにスライド部材23も挿通孔22開口部22a側に移動し、係合部材24の差込部23cへの突出量が増加する。あるいは係合部材24の差込部23cへの突出量が減少できない状態になる。したがって軸部31bと係合部材24とが離間できなくなり、軸部31bと挿通孔22との嵌合状態が解除不能な状態になる。
かくして前枠12が外枠11に対してロックされる。
次に施錠装置1を解錠状態にする方法について説明する。
施錠状態にある施錠装置1の鍵穴43に鍵45を差込み(図6参照)、図10に示すように鍵を矢印D方向に回転させる。鍵の回転により錠軸42とカム41とが回転する。これにより図6参照に示すようにカム41の係合爪41bが上方に移動し、連結杆6が上方に摺動される。そして連結杆6が上方に摺動されることで、上下の鉤部材7,8が傾動し、鉤部材7,8が鉤受部34,35から外れる。
これと同時に、オス部材3とメス部材2との嵌合状態が解除される。すなわち鍵を回転させることによって、カム41が回転し、図11に示すようにカム41の膨らみ部41aがスライド部材23の凸部23dをシリンダ錠4側に押す。これによってスライド部材23の本体部23aが付勢部材25に抗して挿通孔22奥側にスライドする。そして係合部材24が径方向外方に移動可能な状態になり、係合部材24の差込部23cへの突出量が減少可能な状態になる。
かくして軸部31bと挿通孔22は、係合部材24に邪魔されることなく離間可能になり、嵌合状態が解除可能な状態になる。したがって前枠12を外枠11に対して開放することができるようになる。
以上のようにして施錠装置1が形成されている。
すなわち施錠装置1は、図2に示すように不正行為防止用の機構として、外枠11に取付けられるオス部材3と、基枠体5に取付けられるメス部材2とを有している。そしてオス部材3とメス部材2の間には、図9〜11に示すようにメス部材2の挿通孔22とオス部材3の軸部31bとの嵌合状態を解除可能な状態と解除不能な状態とに切替える切替え保持機構(21,23,24,25)が設けられている。
したがって前枠12を外枠11に対して閉じることで、図9に示すようにオス部材3の軸部31bがメス部材2の挿通孔22に嵌合される。そしてその嵌合状態が切替え保持機構によって解除不能な状態にされることで、前枠12が外枠11に対してロックされる。かくしてロック状態は、軸部31bと挿通孔22との嵌合状態にて保持される。そのためロック状態は、外部から差込まれた針金等にて解除される心配がない。
またメス部材2は、図3に示すように基枠体5に取付けられる。そしてオス部材3は、図2に示すように外枠11に対して取付けられる。そのためオス部材3とメス部材2は、鉤部材7,8や連結杆6等を改良することなく基枠体5または外枠11に取付けられ得る。そのため本形態に係る施錠装置は、従来の一般的な施錠装置にオス部材3とメス部材2と切替え保持機構(21,23,24,25)とを具備する不正行為防止用の機構を容易に付加または追加することができる構成になっている。
すなわち図12に示す従来一般的な施錠装置は、基枠体5と鉤部材7,8と連結杆6とを有している。そして基枠体5には、シリンダ錠4が取付けられており、シリンダ錠4の錠軸にカム141が固定されている。しかし従来一般的な施錠装置は、不正行為防止用の機構を有していない構成になっていた。
そしてその施錠装置に対して不正行為防止用の機構を設ける際には、先ず、カム141を錠軸から取外し、カム141の代わりに図7に示すカム41を錠軸に固定する。次に、基枠体5にメス部材2を取付け(図3参照)、外枠11にオス部材3を取付ける(図2参照)。
したがって本形態は、従来一般的な施錠装置に対して不正行為防止用の機構を容易に追加することができる構成になっている。
シリンダ錠4の錠軸42には、図7,8に示すようにカム41が取付けられており、シリンダ錠4に差込んだ鍵を回すことによってカム41が回転しカム41が連結杆6を摺動させる構成になっている。また切替え保持機構(21,23,24,25)は、図10,11に示すようにシリンダ錠4に差込んだ鍵を回した時にのみ、カム41によってメス部材2の挿通孔22とオス部材3の軸部31bとの嵌合状態を解除可能な状態にする構成になっている。
したがってシリンダ錠4に差込んだ鍵を回すことによって、オス部材3とメス部材2との嵌合状態が解除される。そしてこれと同時に、カム41によって連結杆6が摺動され、上下の鉤部材7,8が傾動される。そしてこれら二つの動作がどちらもカム41を介してなされ、カム41にて部品の共通化が図られている。また鍵を回す一つの動作にてこれら二つの機能が同時になされるために、操作性に優れた構成にもなっている。
(他の実施の形態)
本発明は、上記の実施の形態に限定されず、以下の形態であってもよい。
(1)すなわち上記の実施の形態に係る施錠装置は、オス部材が外枠に取付けられており、メス部材が基枠体に取付けられていた。しかしオス部材が基枠体に取付けられ、メス部材が外枠に取付けられる形態であっても良い。
(2)上記の実施の形態に係る鉤部材は、基枠体に対して傾動可能に取付けられていた。しかし鉤部材が基枠体に対して上下にスライド可能に取り付けられる形態などであっても良い。
前枠を外枠に対して開放した際の遊技機の後方からの斜視図である。 外枠の一部と前枠の後方からの斜視図である。 前枠の一部の背面図である。 オス部材、メス部材およびシリンダ錠の後方からの斜視図である。 オス部材の後方からの分解斜視図である。 オス部材、メス部材およびシリンダ錠の前方からの斜視図である。 メス部材の後方からの分解斜視図と、シリンダ錠の後方からの斜視図である。 図6(A)のA−A線断面矢視図である。 施錠時のオス部材とメス部材の動作説明図である。 解錠時のオス部材とメス部材の動作説明図である。 解錠時のオス部材とメス部材と連結杆の動作説明図である。 従来の施錠装置を示す前枠の一部背面図である。
符号の説明
1…施錠装置
2…メス部材
3…オス部材
4…シリンダ錠
5…基枠体
5a…取付板部
5b…支持板部
6…連結杆
7,8…鉤部材
9…付勢部材
10…パチンコ機(遊技機)
11…外枠
12…前枠
21…ガイド部材(切替え保持機構)
22…挿通孔
23…スライド部材(切替え保持機構)
24…係合部材(切替え保持機構)
25…付勢部材(切替え保持機構)
30…取付部材
31…軸部材
31b…軸部
34,35…鉤受部
41,141…カム
41b…係合爪
42…錠軸
45…鍵

Claims (3)

  1. 遊技機の外枠に前枠を施錠するために、前記前枠に取付けられる基枠体と、その基枠体の上下部に作動可能に取付けられる上下の鉤部材と、これら上下の鉤部材に連結されかつ前記基枠体に対して摺動可能に取付けられる連結杆とを有し、前記基枠体に取付けられたシリンダ錠に差込んだ鍵を回すことによって前記連結杆が摺動し、前記上下の鉤部材が作動する遊技機用施錠装置において、
    不正行為防止用の機構として、前記外枠または前記基枠体のいずれか一方の部材に取付けられるオス部材と、いずれか他方の部材に取付けられるメス部材とを有し、前記オス部材には、前記前枠を前記外枠に対して閉じたときに前記メス部材に設けられた挿通孔と嵌合する軸部が設けられており、前記オス部材と前記メス部材の間には、前記挿通孔と前記軸部との嵌合状態を解除可能な状態と解除不能な状態とに切替える切替え保持機構が設けられていることを特徴とする遊技機用施錠装置。
  2. 請求項1に記載の遊技機用施錠装置であって、
    シリンダ錠の錠軸には、カムが取付けられており、前記シリンダ錠に差込んだ鍵を回すことによって前記カムが回転し前記カムが連結杆を摺動させる構成になっており、
    切替え保持機構は、前記シリンダ錠に差込んだ鍵を回した時にのみ、前記カムによってメス部材の挿通孔とオス部材の軸部との嵌合状態を解除可能な状態にする構成になっていることを特徴とする遊技機用施錠装置。
  3. 請求項1または2に記載の遊技機用施錠装置であって、
    切替え保持機構は、メス部材の挿通孔内を軸方向にスライドするスライド部材と、そのスライド部材を挿通孔の開口部側に付勢する付勢部材とを有しており、前記スライド部材には、オス部材の軸部が差し込まれる差込部が形成されており、その差込部に対して突出する係合部材が前記スライド部材に取付けられており、前記付勢部材の付勢力に抗して前記スライド部材を挿通孔奥側にスライドさせることで、前記係合部材の前記差込部への突出量が減少可能な状態になる構成になっており、
    前記差込部に差込まれた前記軸部によって前記スライド部材が挿通孔奥側にスライドし、前記係合部材の突出量が減少し、前記軸部の先端部が前記係合部材よりも挿通孔奥側に差込まれることによって、前記軸部と前記挿通孔との嵌合状態が解除不能な状態となり、
    基枠体に取付けられたシリンダ錠に差し込んだ鍵を回した際には、前記付勢部材の付勢力に抗して前記スライド部材が挿通孔奥側にスライドされて、前記係合部材の突出量が減少可能な状態になり、前記軸部と前記挿通孔との嵌合状態が解除可能な状態になる構成になっていることを特徴とする遊技機用施錠装置。

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