JP2006061088A - 集中力向上用飲食品 - Google Patents

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伸二 東口
Yoshihiro Yoshida
善廣 吉田
Busaku Kin
武祚 金
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Abstract

【課題】本発明は、運動時や学力試験・資格試験において、緊張や萎縮を緩和し、集中力の低下や欠如を防ぎ、精神的疲労の蓄積等の心因性機能失調における心理的影響を抑制して、本来の運動能力や学力を効果的かつ安全に発揮させることができる、集中力向上用飲食品を提供することを目的とする。
【解決手段】γ−アミノ酪酸(GABA)および有機酸を含有することを特徴とする、運動時や各種試験における精神集中の向上のための集中力向上用飲食品を提供する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、運動時または各種試験において緊張を緩和したり精神集中力を向上させることによって普段の練習や学習によって培った運動能力や学力を最大限に発揮するための集中力向上用飲食品に関する。
集中力は、スポーツ、学習及び各種作業時等の多方面にわたり重要なものとして位置付けられており、「集中力をつけるには」といった内容で様々な方法が提案されている。
スポーツにおいては、練習により習得した技術を、必要な場所で存分に発揮できることが優秀なスポーツ選手としての条件となる。技術の習得自体は練習により可能になるが、習得した技術を適切な場面で発揮するには技術面の訓練のみでは補えない部分もあり、緊張状態においていかに集中力を発揮し、訓練の成果を存分に発揮できるかという心理面での訓練及び検討が必要である。そのために、様々なメンタルトレーニングが取り入れられてきた。
また、学習においても学習時間が長いからといって必ずしも優秀というわけではなく、短い時間の勉強でより多くの学習効果が得られることも非常によく知られており、集中力が関与していると考えられている。さらに入学試験や資格試験などの各種試験において、それまで学習した内容を思い出して回答する能力を発揮するには、精神を安定させ集中することが重要である。
集中力を向上させる方法としては、メンタルトレーニング、マインドコントロールといったような種々のトレーニング方法が確立されているが、充分な集中力を獲得するには膨大な時間と設備が必要である。
例えば、スポーツにおいて最大能力を発揮させ、それを持続させる目的で中枢神経系を興奮させたり、交感神経系を刺激する薬物も知られている。これらの薬物としては、アンフェタミン関連化合物、カフェイン、コカイン、エフェドリンといった興奮剤、モルヒネといった麻薬性鎮痛剤、タンパク同化ステロイド剤、β2遮断剤といったタンパク同化剤、利尿剤およびペプチドホルモン、胎盤性性腺刺激ホルモン、副腎皮質ホルモン、成長ホルモン、エリスロポエチンといったペプチドホルモンや糖タンパクホルモンおよびその類似化合物があるが、いずれもドーピング剤として使用が禁止されている。
一方、特許文献1には、食品として摂取することで集中力をアップさせる素材も報告されている。しかし、運動時の集中力向上のみで、試験における集中力向上に関しては何ら言及されていない。
特開平2002−322053号公報
このような背景から、誰でも手軽にスポーツ、試験などの場面で集中力を向上させる効果のある素材が強く望まれている。
本発明は、心身に負担をかけることなく誰でも手軽に集中力を向上させる効果を付与することができる集中力向上飲食品を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題について鋭意検討を行った結果、γ−アミノ酪酸(GABA)と有機酸の組み合わせで調製された飲食品を摂取することにより集中力を向上させる効果を有することを見出し、本発明を完成させた。
即ち本発明の集中力向上用飲食品は、γ−アミノ酪酸(GABA)を含有することを特徴とする。
また、本発明の集中力向上用飲食品は、有機酸を含有することが好ましい。
さらに、本発明の集中力向上用飲食品は、前記有機酸がアスコルビン酸、クエン酸、コハク酸、酢酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、及び/又はその塩、から成る群より選ばれた1種以上の組み合わせであることが好ましい。
そして、本発明の集中力向上用飲食品は、前記γ−アミノ酪酸が0.01質量%以上、有機酸が0.02質量%以上含有されていることが好ましい。
即ち、本発明によれば心身に負担をかけることなく集中力を向上させる効果を有する食品を提供することができる。
本発明により、運動や試験の場において運動能力や学力を最大限に発揮させることができる集中力向上用飲食品を提供することができる。スポーツや試験用の飲食品として市場にでれば、産業上の意義は大きい。
本発明に用いられるγ−アミノ酪酸とは、天然には発芽玄米やトマト・かぼちゃ・茄子・きゅうりなどの野菜類、メロンやミカン・かんきつ類などの果物に含まれるアミノ酸の一種である。
本発明において見出されたγ−アミノ酪酸による集中力向上は、緊張緩和や集中するときに発生する脳波のα波を増加させ、緊張時や不安時等に発生する脳波のβ波を減少させるように働き、当該作用が発現されるものと考えられる。なお、本発明の飲食品は、従来の薬物に見られるような副作用の発生の心配がなく、安全に使用することができる。
本発明に用いるγ−アミノ酪酸の精神集中向上作用の発現は、γ−アミノ酪酸を投与した場合と投与していない場合に各々α波およびβ波を脳波計(NEC製
デジタル多用途脳波計EE2514)により測定し、γ−アミノ酪酸を投与した場合と、γ−アミノ酪酸を投与していない場合との比較におけるα波の増加およびβ波の減少により評価することができる。
前記α波およびβ波とは脳波にみられる波形の一つであり、脳波とは脳が活動しているときに大脳皮質から出る活動電位である。脳波はその周波数により分類されており、13Hz以上30Hz未満がβ波、8Hz以上13Hz未満がα波、4Hz以上7Hz未満がθ波、1Hz以上3Hz未満がδ波と呼ばれている。β波は緊張や不安、イライラ状態にある精神状態のとき、すなわち、心因性運動機能失調における心理的影響が過度なときに認められる脳波である。運動時には「あがり」や疲労蓄積等に伴い、β波が優勢脳波となる。そのような状態では、運動時の精神集中が妨げられ、本来のスポーツパフォーマンスを発揮することができない。本発明の組成物は、運動時に発生するβ波を減少させるように働いて心因性運動機能失調における心理的影響が過度になるのを抑えることができ、それにより、最適な覚醒水準が維持され、精神集中の向上がもたらされるものと推定される。
本発明に用いられるγ−アミノ酪酸の製造法としては、たとえば、大量且つ安価にγ−アミノ酪酸を得ることができる乳酸菌による発酵法が好ましい。例えば、グルタミン酸ソ−ダ、ブドウ糖、パン酵母エキス等を含む培養液に、乳酸菌(ラクトバチルス
ブレ ビス(IFO12005株)、ラクトバチルス ヒルガルディーK−3株(FERM P−18422)等)の培養液を添加し、20〜 30℃で、1〜3日間培養し、この培養液を、加熱殺菌後、濾過して濾液を得る。なお、乳酸菌としてラクトバチルス
ヒルガルディー K−3株(FERM P−18422)を用いた場合、培養液中のγ−アミノ酪酸含量は約5質量%、固形分当りに換算するとγ−アミノ酪酸は約50%を占める。
この濾液は、適宜濃縮してそのまま、又は更に乾燥して粉末として、本発明の集中力向上用飲食品に用いることができる。
また、市販品「ファーマギャバ20―D」(株式会社ファーマフーズ研究所製)を用いてもよい。
本発明の集中力向上効果を有する飲食品におけるγ−アミノ酪酸の含有量は、特に制限はないが、0.01質量%以上が好ましく、0.01〜2質量%がより好ましい。γ−アミノ酪酸の含有量が0.01質量%未満であると飲食品に添加するときに、集中力向上効果が期待できる量を添加するのが困難になる。
本発明の飲食品中のγ−アミノ酪酸の検出方法は特に限定されるものではないが、イオン交換カラムを用いての高速クロマトグラフィー(HPLC)で分離し、オルトフタルアルデヒド(OPA)によるポストカラムでの誘導体化後、蛍光検出器で検出定量する方法が好ましい。
本発明の飲食品に用いられる有機酸、すなわち、アスコルビン酸、クエン酸、コハク酸、酢酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、及び/又はその塩は、食品または食品添加物として使用できる市販の製品を用いる事ができる。
本発明の集中力向上効果を有する飲食品における有機酸の含有量は、特に制限はないが、0.02質量%以上が好ましく、0.02〜5質量%がより好ましい。有機酸の含有量が0.02質量%未満であると飲食品に添加するときに、集中力向上効果が期待できる量を添加するのが困難になる。
本発明の飲食品には、アミノ酸、ビタミン、その他食品に許容される素材・原料を共に含有させてもよい。それらは単独でもしくは2種以上混合して用いることができる。
前記アミノ酸は特に限定されるものではない。たとえば、L型アミノ酸では、アラニン、アルギニン、アルギニン酢酸塩、塩酸アルギニン、アスパラギン、シトルリン、システイン、シスチン、グルタミン、グルタミン酸およびその塩類、グリシン、ヒスチジンおよびその塩類、ハイドロキシプロリン、イソロイシン、ロイシン、リジンおよびその塩類、メチオニン、オルニチン酢酸塩および塩酸塩、フェニルアラニン、プロリン、セリン、トレオニン、トリプトファン、チロシンおよびバリン等、DL型では、アラニン、システインおよびその塩類、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファンおよびバリン等、D型では、アラニン、システイン塩酸塩水和物およびフェニルアラニン等が挙げられる。また、L−アルギニンとL−アスパラギン等のL−アミノ酸複合塩および混合物、アスパラギン酸カリウム等のアミノ酸金属塩、塩酸L−エチルシステイン等のアミノ酸エステル、アセチルシステイン等のアセチルアミノ酸、アデニン、アデノシン等の核酸関連物質、β−アラニン等のΩアミノ酸およびヒスタミン二塩酸塩等のアミノ酸代謝物、L−テアニン、タウリン、チオタウリン、ヒポタウリン等が挙げられる。ビタミンとしては、たとえば、ビタミンA、ビタミンB1
、ビタミンB2 、ビタミンB6 、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、葉酸、ニコチン酸、リポ酸、パントテン酸、ビオチン、ユビキノン等が挙げられ、これらビタミンの誘導体も含まれるがこれらのみに限定されるものではない。その他食品に許容される素材・原料としては、たとえば、メラトニン、プロポリス、イソフラボン、大豆レシチン、卵黄レシチン、卵黄油、コンドロイチン、カカオマス、コラーゲン、酢、クロレラ、イチョウ葉、緑茶、杜仲茶、ウーロン茶、桑の葉、不飽和脂肪酸、オリゴ糖等の糖類、トレハロース、糖アルコール、ダイエット甘味料、食物繊維、大豆ペプチド等の機能性ペプチド、ビフィズス菌、紅麹等の菌類、ブルーベリー、プルーン、ブドウ、オリーブ、うめ、柑橘類等の果実類、落花生、アーモンド、ゴマ、胡椒等の種実類、ピーマン、唐辛子、ネギ、カボチャ、ウリ、人参、ゴボウ、モロヘイヤ、ニンニク、シソ、ワサビ、トマト、らっきょ、葉菜、芋、豆等の野菜類、ワカメ等の海草類、魚介類、獣鳥鯨肉類、穀類等、そのもの、あるいはそれらの抽出物、乾燥品、粗精製品、精製品、加工品、醸造品等が挙げられる。
本発明に包含される飲食品としては、乾燥食品、サプリメント等の固形食品、また、清涼飲料やスポーツドリンク・ミネラルウォーター、嗜好飲料等の液状食品を挙げることができる。固形食品としては特に限定されるものではないが、詳しくは、たとえば、練り製品、大豆加工品、ムース、ゼリー、ヨーグルト、冷菓、飴、チョコレート、ガム、クラッカー、ビスケット、クッキー、ケーキ、パン等が挙げられる。また、液状食品としては特に限定されるものではないが、詳しくは、たとえば、炭酸飲料、スポーツドリンク、清涼飲料、緑茶・ウーロン茶・紅茶・ハーブティー等の茶類、濃縮果汁、濃縮還元ジュース、ストレートジュース、果実ミックスジュース、果肉入り果実ジュース、果汁入り飲料、果実・野菜ミックスジュース、野菜ジュース、ミネラルウォーター、牛乳、乳飲料等が挙げられる。
本発明の飲食品の製法は特に限定されるものではなく、たとえば、γ−アミノ酪酸及び有機酸と他の原材料を粉体混合する製法、溶媒中にγ−アミノ酪酸及び有機酸と他の原材料を溶かし混合溶液とする製法、またその混合溶液を凍結乾燥する製法、噴霧乾燥する製法等、一般的な飲食品の製法を適用することができる。本発明の飲食品を製造する際に用いることができるγ−アミノ酪酸と有機酸以外の成分は、γ−アミノ酪酸や有機酸による所望の効果の発現が阻害されないかぎり、適宜所望の用途に合わせて選択することができる。
本態様において、本発明の所望の効果を得るためのγ−アミノ酪酸の有効投与量としては一般には、たとえば、ヒトの場合、成人1回の投与当たり0.1〜100mg/kg体重が好ましく、1〜10mg/kg体重がより好ましい。ただし、各個体においては、個体差(年齢、性別等)があるため、本発明におけるγ−アミノ酪酸の投与量はかかる範囲のみに限定されるものではない。
本発明に用いるγ−アミノ酪酸と有機酸による所望の効果の発現は、個々の運動によって異なる、個体に要求される運動特性、たとえば、持久力、瞬発力、バランス感覚等とは無関係であり、従って、本発明の組成物は、あらゆる運動において有効である。たとえば、運動としては、ゴルフ、バスケットボール、テニス、バレーボール、ハンドボール、サッカー、ホッケー、ソフトボール、野球、卓球、ビーチバレー、ラグビー、アメリカンフットボール、ラクロス、ボウリング、ゲートボール、ドッチボール、ビリヤード等の球技、短距離走、中距離走、リレー、マラソン、競歩、走り高跳び、棒高跳び、砲丸投げ、やり投げ、ハンマー投げ等の陸上競技、競泳、飛び込み、シンクロナイズド・スイミング、水球等の水泳、トランポリンや新体操等の体操競技、ボクシング、フェンシング、柔道、テコンドー、レスリング、空手、日本拳法、合気道、剣道、相撲等の格闘技、射撃、アーチェリー、弓道等の標的をねらう競技、馬術、自転車競技、モーターサイクル、カーレース等、漕艇、セーリング、カヌー等の水上競技等、スケート、アイスホッケー、スキー、スキージャンプ、スノーボード、雪合戦等の氷雪上競技等、バトミントン、ウェイトリフティング、セパタクロー等が挙げられるがこれらのみに限定されるものではない。
前記各種運動において、特に、単なる運動ではなく、勝敗を決することを目的として行う競技では、日常的な運動に比し、競技者の心理的影響がより如実に結果に影響するものと考えられ、競技の前または競技の最中に本発明の飲食品を摂取することは有効である。競技者は、精神集中の向上に伴い、たとえば、ゴルフにおいては、手元が狂わずティーショットやパターを望む方向に決めやすくすることができる。また、陸上競技(短距離)においては、スタートの合図を聞いてからスタートまでの反応時間が短縮されることを、一方、陸上競技(長距離)や遠泳においては、長時間に渡る運動においても気分爽快感が持続され、疲労感が少ないことを、また、射撃、アーチェリー、弓道等においては、標的をねらう場面において手の震えやあがりが防止されることを実感することができる。また、サッカー、バレーボール、ハンドボールといった団体競技においては、相手や見方のプレーヤーの位置や行動に絶えず注意が向き、予測・判断をより正確かつ迅速に行うことができる。
本発明において用いられるγ−アミノ酪酸や有機酸の安全性は高く、たとえば、マウスを用いた急性毒性試験において5g/kg経口投与で死亡例はなく、一般状態および体重等に異常は認められない。食品衛生法上、その添加量に制限はない。しかも、従来の薬物と異なり、γ−アミノ酪酸や有機酸による副作用は全く認められないので、本発明の組成物によれば、安全かつ効果的に精神集中が図られ、運動能力や学力を向上させることができる。
以下、本発明の内容を以下の実施例及び実験例を用いて、具体的に説明するが、本発明はこれによって特に限定されるものではない。
(乳酸菌発酵γ−アミノ酪酸の調製) 表1に示す割合で各成分を含有する発酵原料(pH5.0)50Lを、90℃で10分間加熱殺菌した後、キムチ由来の乳酸菌(ラクトバチルス
ヒルガルディーK−3株(FERM P−18422))培養液50mLを接種し、30℃で3日間培養した。なお、発酵終了後の発酵液のγ−アミノ酪酸含量は51g/Lであった。この発酵液を90℃で10分間加熱殺菌した後、濾過助剤を加えてろ過し、得られたろ液を噴霧乾燥機にて乾燥、粉末化して乳酸菌発酵γ−アミノ酪酸組成物(γ−アミノ酪酸含量:21質量%)を得た。
Figure 2006061088
尚、本製造法は1例であり特に本特許を限定するものではない。
(対照1 有機酸含有清涼飲料の調製)
以下に示す配合に従って各原料を混合し、溶解して、1本350gとなるようにペットボトルに充填して殺菌し、対照飲料を製造した。
果糖 1質量%(3.5g)
ぶどう果汁 0.1質量% (0.35g)
アスコルビン酸 0.2質量% (0.70g)
グラニュー糖 0.01質量% (0.035g)
クエン酸 0.1質量%(0.35g)
水 98.59質量% (345.065g)
合計 100質量% (350g)
(γ−アミノ酪酸・有機酸含有清涼飲料の製造)
以下に示す配合に従って各原料を混合し、溶解して、1本350gとなるようにペットボトルに充填して殺菌し、γ−アミノ酪酸を105mg含有する飲料を製造した。
果糖 1質量% (3.5g)
ぶどう果汁 0.1質量% (0.35g)
アスコルビン酸 0.2質量% (0.70g)
グラニュー糖 0.01質量% (0.035g)
クエン酸 0.1質量% (0.35g)
γ−アミノ酪酸(20%もの。実施例1)0.15質量% (0.525g)
水 98.44質量% (344.54g)
合計 100質量% (350g)
(対照2、テアニン・有機酸含有清涼飲料の製造)
以下に示す配合に従って各原料を混合し、溶解して、1本350gとなるようにペットボトルに充填して殺菌し、L−テアニンを105mg含有する飲料を製造した。テアニンは、アミノ酸の一種でリラックス効果などが知られているため、γ−アミノ酪酸との比較に用いた。
果糖 1質量% (3.5g)
ぶどう果汁 0.1質量% (0.35g)
アスコルビン酸 0.2質量% (0.70g)
グラニュー糖 0.01質量% (0.035g)
クエン酸 0.1質量% (0.35g)
テアニン(太陽化学製、サンテアニン)0.03質量% (0.105g)
水 98.56質量% (344.31g)
合計 100質量% (350g)
(γ−アミノ酪酸、テアニン濃度の測定)
γ−アミノ酪酸、テアニン濃度は、以下の方法により測定した。すなわち、各試料を0.2Nクエン酸ナトリウム緩衝液(pH2.2)で適宜希釈後、遠心分離又はろ過して固形物を除去し、測定試料とした。
γ−アミノ酪酸、テアニンとグルタミン酸の含量はアミノ酸含量測定の常法に従って高速液体クロマトグラフで以下の条件で分析した。例えば、実施例1の乳酸菌発酵γ−アミノ酪酸粉末のγ−アミノ酪酸含量は21質量%であった。
使用機器:(株)島津製作所製の高速液体クロマトグラフLC−9A
分析用カラム:強酸性陽イオン交換樹脂カラムShin−pack
Isc−07Na型
移動層緩衝液:(株)島津製作所製のアミノ酸移動層キットNa型
移動層流量:0.3ml/分
反応層1:0.04%次亜塩素酸ナトリウム溶液(pH10のホウ酸−炭酸緩衝液500mlに対して次亜塩素酸0.2ml)
反応層2:(株)島津製作所製のアミノ酸分析キットOPA試薬
反応層流量:0.2ml/分
検出:蛍光検出 Ex348nm、Em450nm
(ゴルフ、パター)
大学ゴルフ部所属の選手30名を10名づつ3グループに分け、実施例2〜4で調製した清涼飲料を飲んで、パターの練習を行った。飲料の摂取は、練習開始30分前とした。グループ毎に表2に示す順序で1日1種類の飲料を1本摂取し、3日間にわたり、練習用グリーンにて2mの距離から毎日50球練習した。2mを1回でホールに入れた球数を表3に示す。
Figure 2006061088
Figure 2006061088
表3の結果より、γ−アミノ酪酸と有機酸を含んだ飲料を飲んだ時が最もたくさんの球をホールにいれることができた。
(ゴルフ、ティーショット)
大学ゴルフ部所属の選手30名を10名づつ3グループに分け、実施例2〜4で調製した清涼飲料を飲んで、ティーショットの練習を行った。飲料の摂取は、練習開始30分前とした。グループ毎に表2に示す順序で1日1種類の飲料を1本摂取し、3日間にわたり、打ち放し練習場にて毎日50球練習した。ドライバーでティーショットを行い、まっすぐ飛んで練習場の200ヤード先にある正面のネットにつけた目印の範囲(直径約20m)にあたった球数を表4に示す。
Figure 2006061088
表4の結果より、γ−アミノ酪酸と有機酸を含んだ飲料を飲んだ時が最もたくさんの球を目印の範囲にいれることができた。
(ワープロ入力テストによる集中力評価試験)
健常な成人被験者30名を10名づつ3グループに分け、実施例2〜4で調製した清涼飲料を用いた集中力評価試験を行った。集中力の評価は、一定時間単調なワープロ入力作業を行い、入力文字数の変動により評価した。飲料の摂取は、作業開始30分前とした。グループ毎に実施例6や7と同様の表2に示す順序で1日1種類の飲料を1本摂取し、3日間にわたりテストを行った。入力文字数の結果を表5に示す。
Figure 2006061088
表5の結果より、実施例3のγ−アミノ酪酸・有機酸入り飲料を摂取した場合においては、30名の被験者のうち25名において、実施例4のテアニン・有機酸入り飲料を摂取した場合では、8名の被験者で入力文字数の増加が確認された。また、実施例2の有機酸飲料においては、5名の被験者で若干の文字数の増加が確認できたが、大きな変動は認められず、γ−アミノ酪酸・有機酸入り飲料の摂取により、単調作業における顕著な集中力の向上効果が確認できた。
(γ−アミノ酪酸含有清涼飲料の製造)
以下に示す配合に従って各原料を混合し、溶解して、1本350gとなるようにペットボトルに充填して殺菌し、γ−アミノ酪酸を105mg含有する飲料を製造した。
果糖 1質量% (3.5g)
ぶどう果汁 0.1質量% (0.35g)
グラニュー糖 0.01質量% (0.035g)
γ−アミノ酪酸(20%もの。実施例1)0.15質量% (0.525g)
水 98.74質量% (345.59g)
合計 100質量% (350g)
(計算テストによる集中力評価試験)
実施例3、4、9にて調製した飲料を用いて計算テストによる集中力評価試験を行った。飲料は1日2本飲用した。
被験者は、40名で10名づつ4グループにわけ5日間連続で飲用した後に計算テストを実施し、これを1クールとした。その後2日間飲用しない日を経た後、更に別のサンプルを5日間飲用し、トータルで4種類のサンプルをグループ毎に飲用した。試験に用いた各サンプルは以下の通りである。
<試験サンプル>
1.γ−アミノ酪酸添加飲料(実施例9)
2.γ−アミノ酪酸、有機酸添加飲料(実施例3
3.テアニン、有機酸添加飲料(実施例4)
4.水(Control)
結果を表6、表7に示す。
Figure 2006061088
Figure 2006061088
表6、表7の結果から、γ−アミノ酪酸・有機酸添加飲料において、顕著な集中力向上効果が確認できた。γ−アミノ酪酸添加飲料、テアニン・有機酸添加飲料に若干の集中力の向上が認められたものの、顕著な変動ではなかった。
特に、γ−アミノ酪酸添・有機酸加飲料においては、集中力の持続効果が認められ、回答数の上昇が著しかった。
本発明により、運動や試験の場において運動能力や学力を最大限に発揮させることができる集中力向上用飲食品を提供することができる。スポーツや試験用の飲食品として市販することができる。

Claims (4)

  1. γ−アミノ酪酸(GABA)を含有することを特徴とする集中力向上用飲食品。
  2. 有機酸を含有することを特徴とする請求項1記載の集中力向上用飲食品。
  3. 前記有機酸がアスコルビン酸、クエン酸、コハク酸、酢酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、リンゴ酸、及び/又はその塩、から成る群より選ばれた1種以上の組み合わせであることを特徴とする請求項1または2記載の集中力向上用飲食品。
  4. γ−アミノ酪酸が0.01質量%以上、有機酸が0.02質量%以上含有されていることを特徴とする請求項1から3いずれか記載の集中力向上用飲食品。
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