JP2006060940A - 電子装置 - Google Patents

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JP2006060940A JP2004241473A JP2004241473A JP2006060940A JP 2006060940 A JP2006060940 A JP 2006060940A JP 2004241473 A JP2004241473 A JP 2004241473A JP 2004241473 A JP2004241473 A JP 2004241473A JP 2006060940 A JP2006060940 A JP 2006060940A
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Abstract

【課題】相対位置が変化する2つの枠の間を電気的に接続すると共に組付けを容易にしたフレキシブルプリント基板を実装した電子装置を提供することである。
【解決手段】この電子装置は、固定枠10と、この固定枠10に固定された軸16〜18に沿って移動可能に保持された移動枠20と、上記固定枠10と移動枠20とを電気的に接続するFPC30と、を有している。上記FPC30は、その長手方向と交差する向きに軸17を挟み受けるための軸受け部52〜56と、谷曲げ用の曲げ部41、43、45と山曲げ用の曲げ部42、44、46が形成される。また、FPC30の一端は軸受け13に固定され、他端は移動枠20に取り付けられた超音波アクチュエータ28に固定される。そして、移動枠20の移動に応じて、FPC30は軸16〜18に沿って伸縮自在に蛇腹状に変形して移動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、相対的にその位置が変位する2つの枠の間を接続するフレキシブルプリント基板を実装した電子装置に関するものである。
固定された枠に対して相対的に位置が変化する移動枠との間をフレキシブルプリント基板(FPC)を用いて電気的に接続することは公知である。この位置の変化が大きいと、フレキシブルプリント基板が大きく変形して、該FPCが装置の中で占有する空間が大きくなる。
FPCは自由な形状に形成できる点と自由に曲げることができる点に、その利点がある。この利点を生かしてコンパクトにFPCを実装する方法が知られており、例えば、レンズ鏡筒を構成する2つの枠をFPCで接続する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。上記2つの枠はロッドで結合されおり、2つの枠の間隔は変化する。そこで複数の穴が配置されたFPCを蛇行させながらロッドに貫通させて、伸縮構造を形成している。
実公平7−20645号公報
上記特許文献1では、FPCに形成された穴にロッドを貫通させている。したがって、2つの枠とロッドを組立てる際に、FPCを貫通させる必要がある。
ところが、組立終了後に、何らかの問題によってFPCを交換する必要が生じると、2つのロッドと枠を分解した後、FPCを組付け、再度これらを組立てなければならない。それ故、FPCの組み付けは、2つの枠の組立とは独立に実行できることが望ましいものであった。
したがって本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は相対位置が変化する2つの枠の間を電気的に接続すると共に組付けを容易にしたフレキシブルプリント基板を実装した電子装置を提供することである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、固定枠と、この固定枠に固定されたガイド軸に沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と移動枠とを電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、を有する電子装置に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、その長手方向と交差する向きにガイド軸を挟み受けるための複数の軸受け部と、各々の軸受け部の間には谷曲げ部若しくは山曲げ部とが形成され、上記フレキシブルプリント基板の長手方向の一端は固定枠に固定され、他端は移動枠に固定され、上記移動枠の移動に応じて上記長手方向に伸縮自在に蛇行し変形可能なように上記ガイド軸へ上記軸受け部で取り付けられることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、固定枠と、この固定枠に固定されたガイド軸に沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と移動枠とを電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、を有する電子装置に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、その長手方向と交差する向きにガイド軸を挟み受け、該ガイド軸を挟み受ける方向が異なる第1の軸受け部と第2の軸受け部との2種類の軸受け部から構成された複数の軸受け部がその長手方向に互い違いに形成され、更に上記第1の軸受け部及び第2の軸受け部の各々の軸受け部の間に谷曲げ部若しくは山曲げ部とが形成され、上記フレキシブルプリント基板の長手方向の一端を上記固定枠に固定し、他端を上記移動枠に固定して、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在に屈曲し変形可能なようにガイド軸へ絡み付ける際に、上記第1の軸受け部と第2の軸受け部とが上記ガイド軸を挟んで対峙するが如く絡み付けられることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、固定枠と、この固定枠に平行に固定された第1のガイド軸と第2のガイド軸とに沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と上記移動枠とを電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、を有する電子装置に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、その長手方向と交差する向きに第1のガイド軸を挟み受けるための第1の軸受け部と、その長手方向と交差する向きに第2のガイド軸を挟み受けるための第2の軸受け部とが、その長手方向の軸を対称に形成され、更に、上記第1のガイド軸及び第2のガイド軸の各々の軸受け部の間に、谷曲げ部若しくは山曲げ部が形成され、上記フレキシブルプリント基板の長手方向の一端を上記固定枠に固定し、他端を上記移動枠に固定して、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在に蛇行し変形可能なように、上記第1のガイド軸と上記第2のガイド軸との間に上記第1の軸受け部と上記第2の軸受け部とをもって挟んで保持されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、固定枠と、この固定枠に平行に固定された第1のガイド軸と第2のガイド軸とに沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と上記移動枠とを電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、を有する電子装置に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、第1のガイド軸に対応した第1の軸受け部と第2のガイド軸に対応した第2の軸受け部とをそれぞれ有したスロットが、該フレキシブルプリント基板の長手方向に複数配置され、更に、上記第1の軸受け部と上記第2の軸受け部との間に谷曲げ部若しくは山曲げ部が形成され、上記フレキシブルプリント基板の長手方向の一端を上記固定枠に固定し、他端を上記移動枠に固定して、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在に蛇行し変形可能なように上記第1のガイド軸と上記第2のガイド軸との間に上記第1の軸受け部と上記第2の軸受け部とをもって挟んで保持されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、第1の枠部材と、上記第1の枠部材に設けられたガイド軸と、上記ガイド軸に沿って上記第1の枠部材に対して相対的に摺動移動可能に支持された第2の枠部材と、を有する電子装置に於いて、上記第1の枠部材と上記第2の枠部材とに両端を固定されていて、更に両端の間部分を複数箇所にて曲折して実装されていて、互いに上記ガイド軸方向からみて平面的に重なり合う部分の一部に、上記ガイド軸の軸に対して略垂直方向に容易に離間させることが可能であると共に、上記ガイド軸と摺動可能に係合して上記ガイド軸に沿って伸縮自在に支持されるように形成された摺動係合部と、上記第1の枠部材と上記第2の枠部材との間を電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、を具備することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、上記ガイド軸の軸方向に蛇腹状に実装配置されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、上記ガイド軸の軸周りに螺旋状に実装配置されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、上記フレキシブルプリント基板の上記摺動係合部は、挿入口元の切り欠き部の幅が上記ガイド軸の径よりも小さく、且つ挿入後の係合する係合部は上記ガイド軸の径より大きく形成されていて、上記ガイド軸に対して略垂直方向に係合のため挿入する際には上記挿入口元の切り欠き部を弾性変位させて挿入するようになっていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、上記摺動係合部が、自身の変形による弾性復帰力により上記ガイド軸に対して略垂直方向に第1の方向から付勢される第1の摺動係合部と、自身の変形による弾性復帰力により上記ガイド軸に対して略垂直方向に第2の方向から付勢される第2の摺動係合部と、が上記ガイド軸の軸方向に互い違いに複数形成されて構成されていて、上記第1及び第2の摺動係合部により上記ガイド軸を挟み込むように付勢しながら上記ガイド軸に沿って摺動するように保持されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、上記ガイド軸は、第1のガイド軸と上記ガイド軸に平行に併設された第2のガイド軸とから構成され、上記フレキシブルプリント基板の上記摺動係合部は、上記フレキシブルプリント基板の長手方向に沿って配列形成された複数のスロット部のそれぞれの略中間位置で折り曲げて生じて成る略U字状の部分である、上記第1のガイド軸に係合する第1の摺動係合部と、上記第2のガイド軸に係合する第2の摺動係合部とから構成され、上記フレキシブルプリント基板は、上記第1のガイド軸と上記第2のガイド軸との間に上記第1の摺動係合部と上記第2の摺動係合部とでもって挟み込まれるようにしてガイド軸方向に摺動移動可能に支持されることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、上記ガイド軸は、第1のガイド軸と上記ガイド軸に平行に併設された第2のガイド軸とから構成され、上記フレキシブルプリント基板は、長手幅方向の一端を上記第1のガイド軸の側にして、長手幅方向の他端を上記第2のガイド軸の側にして、長手方向に対して垂直方向に複数箇所で折り曲げて蛇腹状に伸縮変形可能であって、且つ、上記長手幅方向の端には上記第1のガイド軸に係合する第1の摺動係合部と上記長手幅方向の他端には上記第2のガイド軸に係合する第2の摺動係合部とが複数形成され、更に、上記第1のガイド軸と上記第2のガイド軸との間に上記第1の摺動係合部と上記第2の摺動係合部とでもって挟み込まれるようにしてガイド軸方向に摺動移動可能に支持されることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、固定枠と、この固定枠に固定されて延出されたガイド軸に沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と上記移動枠とを電気的に接続するフレキシブルプリント基板と、を備えた電子装置に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、その長手方向の一端が上記固定枠に固定され、他端が上記移動枠に固定され、その長手方向と交差する方向に上記ガイド軸を挟持して保持するための少なくとも1つの軸受け部と、該少なくとも1つの軸受け部の両側に形成された曲折部と、が形成されるもので、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在で変形可能なことを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、上記ガイド軸の軸方向に、蛇腹状に実装されることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、固定枠と、この固定枠に固定されて延出されたガイド軸に沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と上記移動枠とを電気的に接続するフレキシブルプリント基板と、を備えた電子装置に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、その長手方向の一端が上記固定枠に固定され、他端が上記移動枠に固定され、その長手方向と交差する方向に上記ガイド軸を挟持して保持するため、上記ガイド軸を挟持する方向が異なる少なくとも1つの第1の軸受け部及び少なくとも1つの第2の軸受け部と、該第1及び第2の軸受け部の両側に形成された曲折部と、が形成されるもので、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在で変形可能なことを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、上記ガイド軸の軸方向に、蛇腹状に実装されることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項14に記載の発明に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、上記ガイド軸の軸方向に、螺旋状に実装されることを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、固定枠と、この固定枠に平行に固定された第1のガイド軸と第2のガイド軸とに沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と上記移動枠とを電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、を有する電子装置に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、その長手方向と交差する方向に上記第1のガイド軸を挟持して保持する少なくとも1つの第1の軸受け部と、その長手方向と交差する向きで、且つ上記第1の軸受け部と反対側に上記第2のガイド軸を挟持して保持する少なくとも1つの第2の軸受け部と、上記第1及び第2の軸受け部の両側に形成された曲折部と、を形成し、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在で変形可能なことを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、固定枠と、この固定枠に平行に固定された第1のガイド軸と第2のガイド軸とに沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と上記移動枠とを電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、を有する電子装置に於いて、上記フレキシブルプリント基板は、上記第1のガイド軸に対応した第1の軸受け部と上記第2のガイド軸に対応した第2の軸受け部とを有して、その長手方向に複数配置された少なくとも1つのスロット部と、上記第1の軸受け部と上記第2の軸受け部との間に形成された曲折部と、を形成し、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在で変形可能なことを特徴とする。
本発明によれば、相対位置が変化する2つの枠の間を、着脱自在で、且つ伸縮自在にして電気的に接続すると共に組み付けを容易にしたフレキシブルプリント基板の実装構造及び電子装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
はじめに、図1乃至図3を参照して、本発明に係るフレキシブルプリント基板を実装した電子装置について説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る電子装置の構成を示す斜視図、図2は図1の電子装置に実装されるフレキシブルプリント基板(以下、FPCと略記する)の形状を示したもので、(a)はFPC全体を示した平面図、(b)は(a)にA1で示される部分のFPCの裏面拡大図、(c)は(a)にB1で示される部分のFPCの裏面拡大図、図3(a)〜(c)はFPC及び該FPCの軸受け部の構造例を示した図である。
図1に於いて、この電子装置は、例えばカメラのレンズ鏡筒を移動させるための固定枠10及び移動枠20を有している。固定枠10上には、例えば4箇所に軸受け11、12、13、14が形成されている。上記軸受け11、12には、固定枠10の長手方向に沿って延出する軸16を保持するべく貫通孔が形成されている。同様に、軸受け13、14には、固定枠10の長手方向に沿って延出する軸17及び18を保持するべく貫通孔が形成されている。
また、上記軸受け11、13と軸受け12、14の間には、軸16及び軸17、18に沿って、図示矢印F方向に摺動可能な移動枠20が支持されている。この移動枠20には、軸16が挿通する摺動孔が形成された軸受け21及び22と、軸17を受けるための切欠き部を有した軸受け23が形成されている。移動枠20には、軸受け26が取り付けられており、軸27を介して、軸17及び18の間に配置された超音波アクチュエータ28の駆動力が伝わるようになっている。すなわち、超音波アクチュエータ28が振動することにより、軸27、軸受け26を介して移動枠20が軸16及び軸17、18に沿って、図示矢印F方向に移動可能となる。
上記超音波アクチュエータ28には、該超音波アクチュエータ28に電源を供給するためのFPC30が接続されている。このFPC30は、その一端に図示されない外部の機器と接続するための接続部31と、他端に上記超音波アクチュエータ28と接続するための接続部32を有している。
接続部31の裏面は、図2(b)に示されるように、図示されないオーバレイの開口部よりリード線36への接続用のランド33が形成されている。同様に、接続部32の裏面は、図2(c)に示されるように、図示されないオーバレイの開口部より超音波アクチュエータ28の端子に接続するためのランド34が形成されている。
尚、上記接続部31側は、図1に示されるように、金具59及びビス60によって、軸受け13に固着される。
上記FPC30は、上記接続部31及び32の近傍に曲げ部40及び47が設けられている。そして、これらの曲げ部40と曲げ部47の間に、FPC30と軸16〜18の長さに応じて、複数箇所の曲げ部(本実施の形態の場合は6箇所の曲げ部41、42、43、44、45、46)が設けられている。この場合、図2(a)に於いて、実線で示される曲げ部40、42、44、46、47は、同図に於いて山曲げまたは山折りとされ、破線で示される曲げ部41、43、45、47は、同図に於いて谷曲げまたは谷折りとされる。これらの曲げ部41〜46は、後述する軸受け部52〜56の中心を結び、且つ、FPC30の本体部と平行な基準線50と直交するように形成される。
そして、曲げ部41〜46間にて、隣接する曲げ部の中間となる位置に、この場合移動枠20を、図1に於いて矢印F方向に移動自在に支持するための軸17の軸受け部52、53、54、55、56が設けられている。すなわち、図2(a)に於いて、上述した曲げ部41〜46と軸受け部52〜56とが、等間隔で交互に配置される。尚、軸受け部52〜56は、上記基準線50に沿って、軸17が貫通するように構成されており、FPC30本体の部分は、軸17より外側(若しくは内側)に配される。
上記軸受け部52〜54及びFPC30は、例えば図3(a)に示されるように構成される。
すなわち、軸受け部には、軸62を挿入するべく切欠き61が形成されている。この切欠き61が有する幅は、軸62の直径よりも小さいものとなっている。そして、この軸受け部には、切り欠き61を挟んだ両側に、軸62用の脱落防止部64が形成されている。また、この軸受け部は、軸貫通部63の周囲を補強するべく補強用パターン65が形成されている。上記軸貫通部63は、傾いた状態でも軸17が挿入可能なように、軸62の径よりも大きめに径が形成されている。
一方、FPC30の本体部の一方の面側には、例えば複数本のパターン66が配されているが、曲げ部67及び68の近傍部は、その他の部分と比べてパターンの幅が細く形成されている。これは、曲げ部40〜47のパターンを細くすることで、フォーミングを行いやすくすると共に、FPC30を曲げる位置を指し示す指標にもなるからである。
図3(b)は、FPC30の構造例の変形例を示した図である。
この場合、曲げ部67及び68の近傍部を除いて、FPC30の一方の面側に補強基板71が貼り付けられている。このように構成しても、曲げ部67、68の部分でFPC30を曲げるのが容易になる。
更に、図3(c)に示されるように、切り欠き73の部分にはテーパをつけてもよい。このように構成することによって、軸貫通部63に軸17を挿入しやすくなる。
このような構成の電子装置に於いて、FPC30の組み付けについて説明する。
FPC30は、電子装置に組み付ける前に、予め曲げ部40〜47にて、所定の方向(山或いは谷)に曲げられ、或いは折られる。そして、FPC30の接続部31及び32が、それぞれランド33及び34によってリード線36及び超音波アクチュエータ28に接続される。また、FPC30の接続部31側は、金具59及びビス60によって軸受け13に固着される。
次いで、それぞれの軸受け部52〜56に、切り欠きを通して軸17が嵌入される。軸受け部52〜56はFPCによって形成されるため、弾性を有しており、軸17は弾性係合によって摺動自在に保持される。超音波アクチュエータ28によって、図1の紙面左方向に移動枠20が移動する場合は、FPC30は蛇腹状に折り畳まれるような状態となる。また、図1の紙面右方向に移動枠20が移動する場合は、FPC30は蛇腹が延びるような状態となる。
何れの状態であっても、軸受け部52〜56によって軸17に保持された状態で、FPC30の本体部分は軸17に沿って外側を移動する。したがって、移動枠20の移動を妨げることがなく、またFPC30が移動するスペースを大きくとる必要がない。
ここで、何らかの理由によりFPC30を交換する必要が生じた場合、金具59及びビス60を軸受け13より外し、接続部31及び32をランド33及び34から外す。そして、軸受け部52〜56を、切り欠きを介して軸17から取り外す。FPC30は、弾性係合によって軸17に保持されているので、軸受け部52〜56の切り欠き部分を撓ませるようにすれば、軸17から容易に取り外すことができる。
そして、交換用のFPC30を組み付ける場合は、再度、上述したような手順で行えばよい。
このように構成することにより、相対位置が変化する2つの枠の間を、着脱自在で、且つ伸縮自在にして電気的に接続するFPCの組み付けを容易にすることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
上述した第1の実施形態では、FPC30を蛇腹状に曲げて使用していたが、本第2の実施形態では、軸17を中心に蛇腹状で且つ螺旋状に巻回させて使用する例について述べる。
尚、この第2の実施形態及び以下に述べる第3乃至第5の実施形態に於ける電子装置の構成は、基本的に図1乃至図3に示された第1実施形態のものと同様であるので、異なる構成及び動作についてのみ説明し、その他の同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略する。
図4は本発明の第2の実施形態に係る電子装置の構成を示す斜視図、図5は図4の電子装置に実装されるFPCの形状を示したもので、(a)はFPC全体を示した平面図、(b)は(a)にA2で示される部分のFPCの裏面拡大図、(c)は(a)にB2で示される部分のFPCの裏面拡大図、図6(a)〜(d)はFPC及び該FPCの軸受け部の構造例を示した図である。
超音波アクチュエータ28には、該超音波アクチュエータ28に電源を供給するためのFPC75が接続されている。このFPC75は、その一端に図示されない外部の機器と接続するための接続部76と、他端に上記超音波アクチュエータ28と接続するための接続部77を有している。
接続部76の裏面は、図5(b)に示されるように、図示されないオーバレイの開口部よりリード線36への接続用のランド33が形成されている。同様に、接続部77の裏面は、図5(c)に示されるように、図示されないオーバレイの開口部より超音波アクチュエータ28の端子に接続するためのランド34が形成されている。
尚、上記接続部76側は、図4に示されるように、金具59及びビス60によって、軸受け13に固着される。
上記FPC75は、上記接続部76及び77の近傍に曲げ部81及び88が設けられている。そして、これらの曲げ部81と曲げ部88の間に、FPC75と軸16〜18の長さに応じて、複数箇所の曲げ部(本実施の形態の場合は6箇所の曲げ部82、83、84、85、86、87)が設けられている。この場合、図5(a)に於いて、実線で示される曲げ部81、82、84、86、88は、同図に於いて山曲げまたは山折りとされ、破線で示される曲げ部83、85、87は、同図に於いて谷曲げまたは谷折りとされる。これらの曲げ部82〜87は、後述する軸受け部91〜95の中心を結び、且つ、FPC75の本体部と平行な基準線90と直交するように形成される。
そして、曲げ部82〜87間にて、隣接する曲げ部の中間となる位置に、この場合移動枠20を、図4に於いて矢印F方向に移動自在に支持するための軸17の軸受け部91、92、93、94、95が設けられている。すなわち、図5(a)に於いて、上述した曲げ部82〜87と軸受け部91〜95とが、等間隔で交互に配置される。
そして、軸受け部91〜95は軸17が貫通するように構成されているが、図5(a)に於いて、軸受け部91、93、95はFPC75の長手方向に沿った一端面(図面上ではFPC75の下側)に配置され、軸受け部92、94はFPC75の長手方向に沿った他端面(図面上ではFPC75の上側)に配置される。すなわち、FPC75は、基準線90を中心に、隣接する軸受け部に対して交互に上下関係の位置が入れ替わる。この場合、図4に示されるように、FPC75は、軸17(軸受け部91〜95)を中心として螺旋形を描くように配される。
また、上記軸受け部91〜95及びFPC75は、例えば図6(a)に示されるように構成される。
すなわち、軸受け部には、軸100を挿入するべく切欠き101が形成されている。この切欠き101が有する幅は、軸100の直径よりも大きいものとなっている。例えば、上記軸100の半径をr、切欠き101の幅をlとすると、切欠き101の内径をR(r<R)は、軸100が傾いて該切欠き101内に挿入されてもよい大きさとする。この場合、l=2Rとする。
また、FPC75の一方の面側には、例えば複数本のパターン104が配されているが、曲げ部(谷曲げ部102及び山曲げ部103)の近傍部のみパターンは細く形成される。そして、曲げ部102、103以外の部分、すなわち切欠き101の近傍部は、補強パターン105、106が設けられる。
このように構成することにより、FPC75を曲げる位置を指し示す指標にもなると共に、曲げ部102、103の部分でFPC75を曲げるのが容易になる。
図6(b)は、FPC75の構造例の変形例を示した図である。
すなわち、曲げ部102及び103の近傍部を除いて、FPC75の一方の面に補強基板108、109、110が貼り付けられている。このように構成することにより、FPC75を曲げる位置を指し示す指標にもなると共に、曲げ部102、103の部分でFPC75を曲げるのが容易になる。
更に、図6(c)に示されるように、FPC75の曲げ部102及び103の部分に、それぞれ切り欠き113a、113b及び切欠き114a、114bを形成するようにしてもよい。これは、切り欠き113a、113b及び切欠き114a、114bによって、曲げ部の柔軟性を高くするようにしている。このように構成しても、FPC75を曲げる位置を指し示す指標にもなると共に、曲げ部102、103の部分でFPC75を曲げるのが容易になる。
図6(d)は、第2の実施の形態によるFPC75の断面図である。この変形例では、FPC75の一方の面である表面側の銅パターン115の保護用の表カバーレイ116は、一様に形成されている。これに対して、他方の面である裏面側の裏カバーレイ117は、曲げ部102、103に対応する位置に切欠き部118、119として凹部を形成している。
このように構成しても、FPC75の柔軟性を高めることができて、曲げ部102、103の部分でFPC75を曲げるのが容易になる。また、FPC75を曲げる位置を指し示す指標にもなる。
このような構成の電子装置に於いて、FPC75の組み付けについて説明する。
FPC75は、電子装置に組み付ける前に、予め曲げ部82〜87にて、所定の方向(山或いは谷)に曲げられ、或いは折られる。そして、FPC75の接続部76及び77が、それぞれランド33及び34によってリード線36及び超音波アクチュエータ28に接続される。また、FPC75の接続部76側は、金具59及びビス60によって軸受け13に固着される。
次いで、それぞれの軸受け部91〜95に、切り欠きを通して軸17が嵌入される。軸受け部91〜95はFPCによって形成されるため、弾性を有しており、FPC75は、軸17に弾性係合によって摺動自在に保持される。超音波アクチュエータ28によって、図4の紙面左方向に移動枠20が移動する場合は、FPC75は螺旋状で且つ蛇腹状に折り畳まれるような状態となる。また、図4の紙面右方向に移動枠20が移動する場合は、FPC75は蛇腹が延びるような状態となる。
何れの状態であっても、軸受け部91〜95によって軸17に保持された状態で、FPC75は軸17に沿って螺旋状に巻回された状態で移動する。したがって、移動枠20の移動を妨げることがなく、またFPC75が移動するスペースを大きくとる必要がない。
ここで、何らかの理由によりFPC75を交換する必要が生じた場合、金具59及びビス60を軸受け13より外し、接続部76及び77をランド33及び34から外す。そして、軸受け部91〜95を軸17から取り外す。この場合、FPC75は、螺旋状に軸17に係合しているので、軸受け部91または軸受け部95から順次取り外す方が好ましい。また、FPC75は、弾性係合によって軸17に保持されているので、切り欠き部分を撓ませるようにすれば、軸17から容易に取り外すことができる。
そして、交換用のFPC75を組み付ける場合は、再度、上述したような手順で行えばよい。
このように構成することにより、相対位置が変化する2つの枠の間を、着脱自在で、且つ伸縮自在にして電気的に接続するFPCの組み付けを容易にすることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
上述した第2の実施形態では、軸17を中心にFPC75を螺旋状で且つ蛇腹状に巻回させて使用していたが、本第3の実施形態では、FPCに切欠きを設けずに軸17を中心に螺旋状に巻回させて使用する例について述べる。
図7は本発明の第3の実施形態に係る電子装置の構成を示す斜視図、図8は図7の電子装置に実装されるFPCの形状を示したもので、(a)はFPC全体を示した平面図、(b)は(a)にA3で示される部分のFPCの裏面拡大図、(c)は(a)にB3で示される部分のFPCの裏面拡大図、図9(a)及び(b)はFPC及び該FPCの軸受け部の構造例を示した図である。
超音波アクチュエータ28には、該超音波アクチュエータ28に電源を供給するためのFPC125が接続されている。このFPC125は、その一端に図示されない外部の機器と接続するための接続部126と、他端に上記超音波アクチュエータ28と接続するための接続部128を有している。
接続部126の裏面は、図8(b)に示されるように、図示されないオーバレイの開口部よりリード線36への接続用のランド33が形成されている。同様に、接続部127の裏面は、図8(c)に示されるように、図示されないオーバレイの開口部より超音波アクチュエータ28の端子に接続するためのランド34が形成されている。
尚、上記接続部126側は、図7に示されるように、金具59及びビス60によって、軸受け13に固着される。
上記FPC125は、上記接続部126及び127の近傍に曲げ部131及び138が設けられている。そして、これらの曲げ部131と曲げ部138の間に、FPC125と軸16〜18の長さに応じて、複数箇所の曲げ部(本実施の形態の場合は6箇所の曲げ部132、133、134、135、136、137)が設けられている。この場合、図8(a)に於いて、実線で示される曲げ部131、132、134、136、138は、同図に於いて山曲げまたは山折りとされ、破線で示される曲げ部133、135、137は、同図に於いて谷曲げまたは谷折りとされる。これらの曲げ部132〜137は、後述する軸受け部141〜145の中心を結び、且つ、FPC125の本体部と平行な基準線140と直交するように形成される。
そして、曲げ部132〜137間にて、隣接する曲げ部の中間となる位置に、この場合移動枠20を、図7に於いて矢印F方向に移動自在に支持するための軸17の軸受け部141、142、143、144、145が設けられている。すなわち、図8(a)に於いて、上述した曲げ部132〜137と軸受け部141〜145とが、等間隔で交互に配置される。
そして、FPC125は、図8(a)に於いて、基準線140に対して蛇行するように形成されている。つまり、軸受け部141、143、145はFPC125の長手方向に沿った一端面(図面上ではFPC125の下側)に位置され、軸受け部142、144はFPC125の長手方向に沿った他端面(図面上ではFPC125の上側)に位置される。
ここで、軸受け部141〜145は、FPC125に切欠き等を形成せずに、蛇行するFPC125の屈曲部分を軸17の周面に接触するようにして軸受け部を構成している。したがって、この場合、図7に示されるように、FPC125は、軸17(軸受け部141〜145)を中心として螺旋形を描くように配される。
また、上記軸受け部91〜95及びFPC75は、例えば図9(a)に示されるように構成される。
例えば、記軸150の半径をr、FPC125の屈曲部分の最内側の辺軸150の中心までの距離をRとすると、r<Rとして、軸150が傾いても軸受け部からずれない大きさとする。
また、FPC125の一方の面側には、例えば複数本のパターン153が配されているが、曲げ部(谷曲げ部151及び山曲げ部152)の近傍部のみパターンは細く形成される。そして、曲げ部102、103以外の部分、すなわち軸受け部の近傍部は、補強パターン154、155、1566が設けられている。
このように構成することにより、FPC125を曲げる位置を指し示す指標にもなると共に、曲げ部151、152の部分でFPC125を曲げるのが容易になる。
図9(b)は、FPC125の構造例の変形例を示した図である。
すなわち、曲げ部151及び152の近傍部を除いて、FPC125の一方の面に補強基板157、158、159が貼り付けられている。このように構成することにより、FPC125を曲げる位置を指し示す指標にもなると共に、曲げ部151、152の部分でFPC125を曲げるのが容易になる。
このような構成の電子装置に於いて、FPC125の組み付けについて説明する。
FPC125は、電子装置に組み付ける前に、予め曲げ部132〜137にて、所定の方向(山或いは谷)に曲げられ、或いは折られる。そして、FPC125の接続部126及び127が、それぞれランド33及び34によってリード線36及び超音波アクチュエータ28に接続される。また、FPC125の接続部126側は、金具59及びビス60によって軸受け13に固着される。
次いで、それぞれの軸受け部141〜145に、軸17が嵌入される。軸受け部141〜145はFPCによって形成されるため、弾性を有しており、FPC125は、軸17に弾性係合によって摺動自在に保持される。超音波アクチュエータ28によって、図7の紙面左方向に移動枠20が移動する場合は、FPC125は螺旋状で且つ蛇腹状に折り畳まれるような状態となる。また、図7の紙面右方向に移動枠20が移動する場合は、FPC125は蛇腹が延びるような状態となる。
何れの状態であっても、軸受け部141〜145によって軸17に保持された状態で、FPC125は軸17に沿って螺旋状に巻回された状態で移動する。したがって、移動枠20の移動を妨げることがなく、またFPC125が移動するスペースを大きくとる必要がない。
ここで、何らかの理由によりFPC125を交換する必要が生じた場合、金具59及びビス60を軸受け13より外し、接続部126及び127をランド33及び34から外す。そして、軸受け部141〜145を軸17から取り外す。この場合、FPC125は、螺旋状に軸17に係合しているので、軸受け部141または軸受け部145から順次取り外す方が好ましい。
そして、交換用のFPC125を組み付ける場合は、再度、上述したような手順で行えばよい。
このように構成することにより、相対位置が変化する2つの枠の間を、着脱自在で、且つ伸縮自在にして電気的に接続するFPCの組み付けを容易にすることができる。加えて、FPCに切欠きを設けずに軸17を中心に螺旋状に巻回させているので、上述した第2の実施形態よりも、更にFPCの組み付けが容易である。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
上述した第1乃至第3の実施形態では、FPCは軸17にのみ保持されるように構成されていたが、本第4の実施形態では、FPCを軸17と軸18の間で摺動させて使用する例について述べる。
図10は本発明の第4の実施形態に係る電子装置の構成を示す斜視図、図11は図10の電子装置に実装されるFPCの形状を示したもので、(a)はFPC全体を示した平面図、(b)は(a)にA4で示される部分のFPCの裏面拡大図、(c)は(a)にB4で示される部分のFPCの裏面拡大図、図12(a)及び(b)はFPC及び該FPCの軸受け部の構造例を示した図である。
上記超音波アクチュエータ28には、該超音波アクチュエータ28に電源を供給するためのFPC160が接続されている。このFPC160は、その一端に図示されない外部の機器と接続するための接続部163と、他端に上記超音波アクチュエータ28と接続するための接続部164を有している。
接続部163の裏面は、図11(b)に示されるように、図示されないオーバレイの開口部よりリード線36への接続用のランド33が形成されている。同様に、接続部164の裏面は、図11(c)に示されるように、図示されないオーバレイの開口部より超音波アクチュエータ28の端子に接続するためのランド34が形成されている。
尚、上記接続部163側は、図10に示されるように、金具59及びビス60によって、軸受け13に固着される。
上記FPC160は、上記接続部31及び32の近傍に曲げ部170及び176が設けられている。そして、これらの曲げ部170と曲げ部176の間に、FPC160と軸16〜18の長さに応じて、複数箇所の曲げ部(本実施の形態の場合は5箇所の曲げ部171、172、173、174、175、176)が設けられている。この場合、図11(a)に於いて、実線で示される曲げ部170、171、173、175、176は、同図に於いて山曲げまたは山折りとされ、破線で示される曲げ部172、174は、同図に於いて谷曲げまたは谷折りとされる。これらの曲げ部171〜175は、後述する軸受け部180〜184の中心を結び、且つ、FPC160の本体部と平行な基準線178と直交するように形成される。
そして、FPC160には、基準線178に沿って、曲げ部171〜175の両側に、図10に於いて矢印F方向に移動自在に支持するための軸受け部180〜184が設けられている。ここで、軸受け部180、182、184は軸17と係合し、軸受け部181、183は軸18と係合するようになっている。
図11(a)に於いて、上述した軸受け部180〜184は、それぞれ曲げ部171〜175を中心とした、線対称形のスロットが形成されている。つまり、FPC160は、曲げ部171〜175を中心として、略U字形状に切欠きが形成されている状態となる。また、軸受け部180〜184は、曲げ部171〜174を中心に長穴状に形成されている。
上記軸受け部180〜184及びFPC160は、例えば図12(a)に示されるように構成される。
すなわち、軸受け部192は、軸190を挿入するべく長穴状に形成されている。この軸受け部192の円弧部分の半径Rは、軸190の半径rよりも大きいものとなっている。そして、このFPC160には、回路パターン194と、軸受け部192、193の間に補強用パターン195が形成されている。
ここで、図12(a)及び図13(a)、(b)を参照して、軸受け部の長さと隣接する軸受け部との間隔の設定について説明する。
図12(a)に於いて、軸受け部192と隣接する軸受け部193との間隔(x1〜x2)をl2、軸受け部193の基準線方向の長さ(x2〜x3)をl3とする。更に、図13(a)及び(b)に示されるように、2つの軸190、191の間隔をl1とする。そして、図13(a)に示されるように、FPC160が最大に縮んだ状態の時の基準軸とFPC160との角度をθmin 、図13(b)に示されるように、FPC160が最大に伸びた状態の時の基準軸とFPC160との角度をθmax とする。
ここで、
l2=l1/cosθmin
になるようにl2を設定する。次いで、
l3=2(((l1+2r)/cosθmax )−l2)
になるようにl3を設定する。
このようにして、軸受け部の長さと隣接する軸受け部との間隔を設定すれば、FPCがどのような状態にあっても、軸受け部が軸から外れることがない。
図12(b)は、FPC160の構造例の変形例を示した図である。
この場合、隣接する軸受け部192、193との間のFPC160の裏面に、補強基板197が貼り付けられている。同様に、軸受け部192、193と他の隣接する軸受け部との間にも、補強基板196、198が貼り付けられている。
このように構成しても、曲げ部187、188の部分でFPC160を曲げるのが容易になる。
このような構成の電子装置に於いて、FPC160の組み付けについて説明する。
FPC160は、電子装置に組み付ける前に、予め曲げ部170〜176にて、所定の方向(山或いは谷)に曲げられ、或いは折られる。そして、FPC160の接続部163及び164が、それぞれランド33及び34によってリード線36及び超音波アクチュエータ28に接続される。また、FPC160の接続部163側は、金具59及びビス60によって軸受け13に固着される。
次いで、軸受け部180、182、184に軸17が通され、軸受け部181、183に軸18が通される。これらの軸17、18への軸受け部の組み付け順序はこれに限られるものではない。軸受け部180〜184はFPCによって形成されるため、弾性を有しており、FPC160は弾性係合によって摺動自在に保持される。超音波アクチュエータ28によって、図10の紙面左方向に移動枠20が移動する場合は、FPC160は、軸17と軸18の間で蛇腹状に折り畳まれるような状態となる。また、図10の紙面右方向に移動枠20が移動する場合は、FPC160は、軸17と軸18の間で蛇腹が延びるような状態となる。
何れの状態であっても、軸受け部180、182、184によって軸17に保持され、軸受け部181、183によって軸18に保持された状態で、FPC160の本体部分は軸17及び18に沿って移動する。したがって、移動枠20の移動を妨げることはがなく、またFPC160が移動するスペースを大きくとる必要がない。
ここで、何らかの理由によりFPC160を交換する必要が生じた場合、金具59及びビス60を軸受け13より外し、接続部163及び164をランド33及び34から外す。そして、FPC160を撓ませて軸受け部180、182、184を軸17から取り外すと共に、軸受け部181、183を軸18から取り外す。このようにすれば、軸17及び18からFPC160を容易に取り外すことができる。
そして、交換用のFPC160を組み付ける場合は、再度、上述したような手順で行えばよい。
このように構成することにより、相対位置が変化する2つの枠の間を、着脱自在で、且つ伸縮自在にして電気的に接続するFPCの組み付けを容易にすることができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
上述した第4の実施形態では、FPC160を、軸17と軸18の間で上下方向に蛇腹状に曲げて使用していたが、本第5の実施形態では、軸17と軸18の間で左右方向に蛇腹状に曲げて使用する例について述べる。
図14は本発明の第5の実施形態に係る電子装置の構成を示す斜視図、図15は図14の電子装置に実装されるFPCの形状を示した平面図、図16(a)及び(b)はFPC及び該FPCの軸受け部の構造例を示した図である。
上記超音波アクチュエータ28には、該超音波アクチュエータ28に電源を供給するためのFPC200が接続されている。このFPC200は、その一端に図示されない外部の機器と接続するための接続部201と、他端に上記超音波アクチュエータ28と接続するための接続部202を有している。
接続部201の裏面は、オーバレイの開口202よりリード線36への接続用のランドが形成されている。同様に、接続部203の裏面は、オーバレイ開口205より超音波アクチュエータ28の端子に接続するための穴204が形成されている。
尚、上記接続部201側は、図14に示されるように、金具59及びビス60によって、軸受け13に固着される。
上記FPC200は、上記接続部201と接続部20との間に、FPC200と軸16〜18の長さに応じて、複数箇所の曲げ部(本実施の形態の場合は6箇所の曲げ部218、219、220、221、222、223)が設けられている。この場合、図15に於いて、実線で示される曲げ部218、220、222は、同図に於いて山曲げまたは山折りとされ、破線で示される曲げ部219、221、223は、同図に於いて谷曲げまたは谷折りとされる。これらの曲げ部218〜223は、後述する軸受け部210a〜214b及び210b〜214bの中心を結び、且つ、FPC200の本体部の基準軸216と平行な基準線215a及び215bと直交するように形成される。
そして、曲げ部218〜223間にて、隣接する曲げ部の中間となる位置に、この場合移動枠20を、図14に於いて矢印F方向に移動自在に支持するための、軸17の軸受け部210a、211a、212a、213a、214aと、軸18の軸受け部210b、211b、212b、213b、214bとが設けられている。
すなわち、図15に於いて、上述した曲げ部218〜223と軸受け部210a、210b〜214a、214bとが、等間隔で交互に配置される。尚、軸受け部210a〜214aは、上記基準線215aに沿って、軸17が貫通するように構成されており、同様に軸受け部210b〜214bは、上記基準線215bに沿って、軸18が貫通するように構成されている。そして、FPC200本体の部分は、軸17及び軸18の間で、左右方向に蛇腹状に折り畳まれて配される。
上記軸受け部210a及び210b〜214a及び214bと、FPC200は、例えば図16(a)に示されるように構成される。
すなわち、軸受け部230a及び230bには、軸225及び226を挿入するべく切欠き227a及び227bが形成されている。上記切欠き227a及び227bが有する幅2Rは、軸225及び226の直径2rよりも大きいものとなっている。また、これらの軸受け部230a及び230bは、その周囲を補強するべく補強用パターン241a及び241bが形成されている。
一方、FPC200の本体部側には、例えば複数本のパターン238が配されているが、曲げ部235及び236の近傍部は、その他の部分と比べてパターンの幅が細く形成されている。これは、曲げ部のパターンを細くすることで、フォーミングを行いやすくすると共に、FPC200を曲げる位置を指し示す指標にもなるからである。
図16(b)は、FPC200の構造例の変形例を示した図である。
この場合、曲げ部235及び236の近傍部を除いて、FPC200の裏面に補強基板243、244、245が貼り付けられている。このように構成しても、曲げ部235、236の部分でFPC200を曲げるのが容易になる。
次に、このような構成の電子装置に於いて、FPC200の組み付けについて説明する。
FPC200は、電子装置に組み付ける前に、予め曲げ部218〜223にて、所定の方向(山或いは谷)に曲げられ、或いは折られる。そして、FPC200の接続部201及び203が、それぞれリード線36及び超音波アクチュエータ28に接続される。また、FPC200の接続部201側は、金具59及びビス60によって軸受け13に固着される。
次いで、軸受け部210a〜214aに軸17が通され、軸受け部210b〜214bに軸18が通される。これらの軸17、18への軸受け部の組み付け順序はこれに限られるものではない。軸受け部210a及び210b〜214a及び214bはFPCによって形成されるため、弾性を有しており、軸17及び18は弾性係合によって摺動自在に保持される。超音波アクチュエータ28によって、図14の紙面左方向に移動枠20が移動する場合は、FPC200は、軸17と軸18の間で蛇腹状に折り畳まれるような状態となる。また、図14の紙面右方向に移動枠20が移動する場合は、FPC200は、軸17と軸18の間で蛇腹が延びるような状態となる。
何れの状態であっても、軸受け部210a〜214aによって軸17に保持され、軸受け部210b〜214bによって軸18に保持された状態で、FPC200の本体部分は軸17及び18に沿って移動する。したがって、移動枠20の移動を妨げることはがなく、またFPC200が移動するスペースを大きくとる必要がない。
ここで、何らかの理由によりFPC200を交換する必要が生じた場合、金具59及びビス60を軸受け13より外し、接続部201及び203をリード線36及び超音波アクチュエータ28から外す。そして、FPC200を撓ませて軸受け部210a〜214aを軸17から取り外すと共に、軸受け部210b〜214bを軸18から取り外す。このようにすれば、軸17及び18からFPC200を容易に取り外すことができる。
そして、交換用のFPC200を組み付ける場合は、再度、上述したような手順で行えばよい。
このように構成しても、相対位置が変化する2つの枠の間を、着脱自在で、且つ伸縮自在にして電気的に接続するFPCの組み付けを容易にすることができる。
尚、上述した実施形態では、軸16に対向する軸を軸17及び18の2つとしたが、これに限られずに少なくとも1つの軸17があればよい。
また、上述した実施形態では、移動枠20の駆動系として超音波アクチュエータ28を用いているが、これに限られずにステップモータ等を用いてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態以外にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。
本発明の第1の実施形態に係る電子装置の構成を示す斜視図である。 図1の電子装置に実装されるFPCの形状を示したもので、(a)はFPC全体を示した平面図、(b)は(a)にA1で示される部分のFPCの裏面拡大図、(c)は(a)にB1で示される部分のFPCの裏面拡大図である。 (a)〜(c)はFPC及び該FPCの軸受け部の構造例を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る電子装置の構成を示す斜視図である。 図4の電子装置に実装されるFPCの形状を示したもので、(a)はFPC全体を示した平面図、(b)は(a)にA2で示される部分のFPCの裏面拡大図、(c)は(a)にB2で示される部分のFPCの裏面拡大図である。 (a)〜(d)はFPC及び該FPCの軸受け部の構造例を示した図である。 本発明の第3の実施形態に係る電子装置の構成を示す斜視図である。 図7の電子装置に実装されるFPCの形状を示したもので、(a)はFPC全体を示した平面図、(b)は(a)にA3で示される部分のFPCの裏面拡大図、(c)は(a)にB3で示される部分のFPCの裏面拡大図である。 (a)及び(b)はFPC及び該FPCの軸受け部の構造例を示した図である。 本発明の第4の実施形態に係る電子装置の構成を示す斜視図である。 図10の電子装置に実装されるFPCの形状を示したもので、(a)はFPC全体を示した平面図、(b)は(a)にA4で示される部分のFPCの裏面拡大図、(c)は(a)にB4で示される部分のFPCの裏面拡大図である。 (a)及び(b)はFPC及び該FPCの軸受け部の構造例を示した図である。 (a)及び(b)は軸受け部の長さと隣接する軸受け部との間隔の設定について説明する図である。 本発明の第5の実施形態に係る電子装置の構成を示す斜視図である。 図14の電子装置に実装されるFPCの形状を示した平面図である。 (a)及び(b)はFPC及び該FPCの軸受け部の構造例を示した図である。
符号の説明
10…固定枠、11、12、13、14…軸受け、16、17、18、62…軸、20…移動枠、28…超音波アクチュエータ、30…フレキシブルプリント基板(FPC)、31、32…接続部、36…リード線、40、41、42、43、44、45、46、47、67、68…曲げ部、50…基準線、52、53、54、55、56…軸受け部、61…切欠き、63…軸貫通部、64…脱落防止部、65…補強用パターン、66…パターン。

Claims (18)

  1. 固定枠と、この固定枠に固定されたガイド軸に沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と移動枠とを電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、を有する電子装置に於いて、
    上記フレキシブルプリント基板は、その長手方向と交差する向きにガイド軸を挟み受けるための複数の軸受け部と、各々の軸受け部の間には谷曲げ部若しくは山曲げ部とが形成され、
    上記フレキシブルプリント基板の長手方向の一端は固定枠に固定され、他端は移動枠に固定され、
    上記移動枠の移動に応じて上記長手方向に伸縮自在に蛇行し変形可能なように上記ガイド軸へ上記軸受け部で取り付けられることを特徴とする電子装置。
  2. 固定枠と、この固定枠に固定されたガイド軸に沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と移動枠とを電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、を有する電子装置に於いて、
    上記フレキシブルプリント基板は、その長手方向と交差する向きにガイド軸を挟み受け、該ガイド軸を挟み受ける方向が異なる第1の軸受け部と第2の軸受け部との2種類の軸受け部から構成された複数の軸受け部がその長手方向に互い違いに形成され、更に上記第1の軸受け部及び第2の軸受け部の各々の軸受け部の間に谷曲げ部若しくは山曲げ部とが形成され、
    上記フレキシブルプリント基板の長手方向の一端を上記固定枠に固定し、他端を上記移動枠に固定して、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在に屈曲し変形可能なようにガイド軸へ絡み付ける際に、上記第1の軸受け部と第2の軸受け部とが上記ガイド軸を挟んで対峙するが如く絡み付けられることを特徴とする電子装置。
  3. 固定枠と、この固定枠に平行に固定された第1のガイド軸と第2のガイド軸とに沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と上記移動枠とを電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、を有する電子装置に於いて、
    上記フレキシブルプリント基板は、その長手方向と交差する向きに第1のガイド軸を挟み受けるための第1の軸受け部と、その長手方向と交差する向きに第2のガイド軸を挟み受けるための第2の軸受け部とが、その長手方向の軸を対称に形成され、更に、上記第1のガイド軸及び第2のガイド軸の各々の軸受け部の間に、谷曲げ部若しくは山曲げ部が形成され、
    上記フレキシブルプリント基板の長手方向の一端を上記固定枠に固定し、他端を上記移動枠に固定して、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在に蛇行し変形可能なように、上記第1のガイド軸と上記第2のガイド軸との間に上記第1の軸受け部と上記第2の軸受け部とをもって挟んで保持されることを特徴とする電子装置。
  4. 固定枠と、この固定枠に平行に固定された第1のガイド軸と第2のガイド軸とに沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と上記移動枠とを電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、を有する電子装置に於いて、
    上記フレキシブルプリント基板は、第1のガイド軸に対応した第1の軸受け部と第2のガイド軸に対応した第2の軸受け部とをそれぞれ有したスロットが、該フレキシブルプリント基板の長手方向に複数配置され、
    更に、上記第1の軸受け部と上記第2の軸受け部との間に谷曲げ部若しくは山曲げ部が形成され、
    上記フレキシブルプリント基板の長手方向の一端を上記固定枠に固定し、他端を上記移動枠に固定して、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在に蛇行し変形可能なように上記第1のガイド軸と上記第2のガイド軸との間に上記第1の軸受け部と上記第2の軸受け部とをもって挟んで保持されることを特徴とする電子装置。
  5. 第1の枠部材と、上記第1の枠部材に設けられたガイド軸と、上記ガイド軸に沿って上記第1の枠部材に対して相対的に摺動移動可能に支持された第2の枠部材と、を有する電子装置に於いて、
    上記第1の枠部材と上記第2の枠部材とに両端を固定されていて、更に両端の間部分を複数箇所にて曲折して実装されていて、互いに上記ガイド軸方向からみて平面的に重なり合う部分の一部に、上記ガイド軸の軸に対して略垂直方向に容易に離間させることが可能であると共に、上記ガイド軸と摺動可能に係合して上記ガイド軸に沿って伸縮自在に支持されるように形成された摺動係合部と、
    上記第1の枠部材と上記第2の枠部材との間を電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、
    を具備することを特徴とする電子装置。
  6. 上記フレキシブルプリント基板は、上記ガイド軸の軸方向に蛇腹状に実装配置されていることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
  7. 上記フレキシブルプリント基板は、上記ガイド軸の軸周りに螺旋状に実装配置されていることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
  8. 上記フレキシブルプリント基板の上記摺動係合部は、挿入口元の切り欠き部の幅が上記ガイド軸の径よりも小さく、且つ挿入後の係合する係合部は上記ガイド軸の径より大きく形成されていて、上記ガイド軸に対して略垂直方向に係合のため挿入する際には上記挿入口元の切り欠き部を弾性変位させて挿入するようになっていることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
  9. 上記フレキシブルプリント基板は、上記摺動係合部が、自身の変形による弾性復帰力により上記ガイド軸に対して略垂直方向に第1の方向から付勢される第1の摺動係合部と、自身の変形による弾性復帰力により上記ガイド軸に対して略垂直方向に第2の方向から付勢される第2の摺動係合部と、が上記ガイド軸の軸方向に互い違いに複数形成されて構成されていて、上記第1及び第2の摺動係合部により上記ガイド軸を挟み込むように付勢しながら上記ガイド軸に沿って摺動するように保持されることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
  10. 上記ガイド軸は、第1のガイド軸と上記ガイド軸に平行に併設された第2のガイド軸とから構成され、
    上記フレキシブルプリント基板の上記摺動係合部は、上記フレキシブルプリント基板の長手方向に沿って配列形成された複数のスロット部のそれぞれの略中間位置で折り曲げて生じて成る略U字状の部分である、上記第1のガイド軸に係合する第1の摺動係合部と、上記第2のガイド軸に係合する第2の摺動係合部とから構成され、
    上記フレキシブルプリント基板は、上記第1のガイド軸と上記第2のガイド軸との間に上記第1の摺動係合部と上記第2の摺動係合部とでもって挟み込まれるようにしてガイド軸方向に摺動移動可能に支持されることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
  11. 上記ガイド軸は、第1のガイド軸と上記ガイド軸に平行に併設された第2のガイド軸とから構成され、
    上記フレキシブルプリント基板は、長手幅方向の一端を上記第1のガイド軸の側にして、長手幅方向の他端を上記第2のガイド軸の側にして、長手方向に対して垂直方向に複数箇所で折り曲げて蛇腹状に伸縮変形可能であって、且つ、上記長手幅方向の端には上記第1のガイド軸に係合する第1の摺動係合部と上記長手幅方向の他端には上記第2のガイド軸に係合する第2の摺動係合部とが複数形成され、更に、上記第1のガイド軸と上記第2のガイド軸との間に上記第1の摺動係合部と上記第2の摺動係合部とでもって挟み込まれるようにしてガイド軸方向に摺動移動可能に支持されることを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
  12. 固定枠と、この固定枠に固定されて延出されたガイド軸に沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と上記移動枠とを電気的に接続するフレキシブルプリント基板と、を備えた電子装置に於いて、
    上記フレキシブルプリント基板は、その長手方向の一端が上記固定枠に固定され、他端が上記移動枠に固定され、その長手方向と交差する方向に上記ガイド軸を挟持して保持するための少なくとも1つの軸受け部と、該少なくとも1つの軸受け部の両側に形成された曲折部と、が形成されるもので、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在で変形可能なことを特徴とする電子装置。
  13. 上記フレキシブルプリント基板は、上記ガイド軸の軸方向に、蛇腹状に実装されることを特徴とする請求項12に記載の電子装置。
  14. 固定枠と、この固定枠に固定されて延出されたガイド軸に沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と上記移動枠とを電気的に接続するフレキシブルプリント基板と、を備えた電子装置に於いて、
    上記フレキシブルプリント基板は、その長手方向の一端が上記固定枠に固定され、他端が上記移動枠に固定され、その長手方向と交差する方向に上記ガイド軸を挟持して保持するため、上記ガイド軸を挟持する方向が異なる少なくとも1つの第1の軸受け部及び少なくとも1つの第2の軸受け部と、該第1及び第2の軸受け部の両側に形成された曲折部と、が形成されるもので、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在で変形可能なことを特徴とする電子装置。
  15. 上記フレキシブルプリント基板は、上記ガイド軸の軸方向に、蛇腹状に実装されることを特徴とする請求項14に記載の電子装置。
  16. 上記フレキシブルプリント基板は、上記ガイド軸の軸方向に、螺旋状に実装されることを特徴とする請求項14に記載の電子装置。
  17. 固定枠と、この固定枠に平行に固定された第1のガイド軸と第2のガイド軸とに沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と上記移動枠とを電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、を有する電子装置に於いて、
    上記フレキシブルプリント基板は、その長手方向と交差する方向に上記第1のガイド軸を挟持して保持する少なくとも1つの第1の軸受け部と、その長手方向と交差する向きで、且つ上記第1の軸受け部と反対側に上記第2のガイド軸を挟持して保持する少なくとも1つの第2の軸受け部と、上記第1及び第2の軸受け部の両側に形成された曲折部と、を形成し、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在で変形可能なことを特徴とする電子装置。
  18. 固定枠と、この固定枠に平行に固定された第1のガイド軸と第2のガイド軸とに沿って移動可能に保持された移動枠と、上記固定枠と上記移動枠とを電気的に接続するために配置されたフレキシブルプリント基板と、を有する電子装置に於いて、
    上記フレキシブルプリント基板は、上記第1のガイド軸に対応した第1の軸受け部と上記第2のガイド軸に対応した第2の軸受け部とを有して、その長手方向に複数配置された少なくとも1つのスロット部と、上記第1の軸受け部と上記第2の軸受け部との間に形成された曲折部と、を形成し、上記移動枠の移動に応じてその長手方向に伸縮自在で変形可能なことを特徴とする電子装置。
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